特許第6881373号(P6881373)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6881373
(24)【登録日】2021年5月10日
(45)【発行日】2021年6月2日
(54)【発明の名称】画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   B41J 29/393 20060101AFI20210524BHJP
   B41J 21/00 20060101ALI20210524BHJP
   G03G 21/00 20060101ALI20210524BHJP
   H04N 1/00 20060101ALI20210524BHJP
【FI】
   B41J29/393 101
   B41J21/00 Z
   G03G21/00 380
   H04N1/00 002A
【請求項の数】14
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2018-65145(P2018-65145)
(22)【出願日】2018年3月29日
(65)【公開番号】特開2019-171775(P2019-171775A)
(43)【公開日】2019年10月10日
【審査請求日】2020年2月20日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001933
【氏名又は名称】特許業務法人 佐野特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】清瀬 健司
【審査官】 牧島 元
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−098937(JP,A)
【文献】 特開2007−233591(JP,A)
【文献】 特開2005−348205(JP,A)
【文献】 特開2015−058587(JP,A)
【文献】 米国特許第06175423(US,B1)
【文献】 韓国公開特許第10−2007−0006523(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41J 29/393
B41J 21/00
G03G 21/00
H04N 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷データに基づき印刷を行う印刷部と、
前記印刷部を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記印刷データに基づく通常の印刷に先立って前記印刷部にテスト印刷を行わせるとき、前記印刷データの複数ページを1ページに集約する集約モードで前記印刷データの一部のページを用紙に印刷する第1テスト印刷を前記印刷部に行わせるとともに、前記第1テスト印刷が終わってから、前記集約モードで前記印刷データの全部のページを用紙に印刷する第2テスト印刷を前記印刷部に行わせ、
前記制御部は、前記印刷部に前記第1テスト印刷を行わせるとき、第1集約数および前記第1集約数とは異なる第2集約数を設定するとともに、前記印刷データの前記第1集約数分のページを1ページに集約した第1ページおよび前記印刷データの前記第2集約数分のページを1ページに集約した第2ページを生成し、前記第1ページを用紙の第1面に印刷させるとともに、前記第2ページを前記第1面とは逆の第2面に印刷させ、
前記制御部は、前記第1テスト印刷が終わった後、前記第1集約数および前記第2集約数のうちユーザー所望の集約数を判断する集約数判断処理を行い、前記第2テスト印刷の集約数を前記ユーザー所望の集約数に設定することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記印刷データから所定条件を満たす条件充足ページを抽出し、前記第1集約数分の前記条件充足ページを1ページに集約した前記第1ページおよび前記第2集約数分の前記条件充足ページを1ページに集約した前記第2ページを生成することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記印刷データから、図形を含むページ、予め定められた閾値数よりも多い数の文字を含むページ、および、予め定められた閾値サイズよりも小さいサイズの文字を含むページのうち少なくとも1つを前記条件充足ページとして抽出することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
撮影を行うカメラを備え、
前記制御部は、前記第1テスト印刷が終わった後、前記第1テスト印刷で得られた第1テスト印刷物の確認を行っているユーザーが前記カメラで撮影されると、前記第1テスト印刷物の確認を行っているユーザーの表情または行動を認識し、当該認識した結果に基づき前記ユーザー所望の集約数を判断する処理を前記集約数判断処理として行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記第1テスト印刷物の確認を行っているユーザーが前記カメラで撮影されてからの経過時間が所定時間に達するまで、前記第1テスト印刷物の確認を行っているユーザーが前記第1面を見ていた第1時間と前記第2面を見ていた第2時間とを計測し、前記第1時間の方が前記第2時間よりも長かった場合には前記ユーザー所望の集約数が前記第1集約数であると判断する一方、前記第2時間の方が前記第1時間よりも長かった場合には前記ユーザー所望の集約数が前記第2集約数であると判断することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記第1面および前記第2面のうち一方がランドスケープ形式となり他方がポートレート形式となるよう前記第1ページおよび前記第2ページを生成し、
前記制御部は、前記カメラで撮影されている前記第1テスト印刷物の向きを認識し、前記第1テスト印刷物の向きに基づき、前記第1テスト印刷物の確認を行っているユーザーが前記第1面を見ているか前記第2面を見ているかを判断することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項7】
操作パネルを備え、
前記制御部は、前記カメラが撮影した撮影データからでは前記ユーザー所望の集約数を判断できなかったとき、集約数の入力の受け付けを前記操作パネルに行わせ、前記操作パネルに入力された集約数を前記第2テスト印刷の集約数に設定することを特徴とする請求項4〜6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項8】
画像形成装置は複数のユーザーにより使用され、
前記画像形成装置のユーザーごとに、ユーザーとユーザーの特徴点とを対応付けて記憶する記憶部を備え、
前記制御部は、前記印刷データに基づく印刷を要求した要求ユーザーを認識し、前記要求ユーザーに対応する前記特徴点に基づき前記第1テスト印刷物の確認を行っているユーザーが前記要求ユーザーであると判断した場合にのみ前記集約数判断処理を行うことを特徴とする請求項4〜7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記制御部は、前記第2テスト印刷が終わった後、前記印刷データに基づく前記通常の印刷を開始する開始条件を満たしているか否かを判断し、前記開始条件を満たしていると判断したとき、前記印刷部に前記通常の印刷を開始させる一方、前記開始条件を満たしていないと判断したとき、前記印刷部に前記通常の印刷を開始させないことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項10】
撮影を行うカメラを備え、
前記制御部は、前記第2テスト印刷が終わった後、前記第2テスト印刷で得られた第2テスト印刷物の確認を行っているユーザーが前記カメラで撮影されると、前記第2テスト印刷物の確認を行っているユーザーの表情または行動を認識するとともに、当該認識した結果に基づき、前記第2テスト印刷物の確認を行っているユーザーが前記第2テスト印刷物の出力結果に満足しているか否かを判断し、前記第2テスト印刷物の出力結果に満足していると判断した場合に前記開始条件を満たしていると判断し、前記第2テスト印刷物の出力結果に満足していないと判断した場合に前記開始条件を満たしていないと判断することを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
【請求項11】
操作パネルと、
撮影を行うカメラと、を備え、
前記制御部は、前記印刷データに基づく前記通常の印刷を前記集約モードで前記印刷部に行わせているときに、前記通常の印刷で得られた通常印刷物の確認を行っているユーザーが前記カメラで撮影されると、前記通常印刷物の確認を行っているユーザーの表情または行動を認識するとともに、当該認識した結果に基づき、前記通常印刷物の確認を行っているユーザーが前記通常印刷物の出力結果に満足しているか否かを判断し、前記通常印刷物の出力結果に満足していないと判断したとき、前記通常の印刷を一時停止させることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項12】
記制御部は、前記通常の印刷を一時停止させたとき、予め定められた複数の集約数のうちユーザー指定の集約数の入力の受け付けを前記操作パネルに行わせ、前記印刷部に行わせる前記通常の印刷の集約数を前記ユーザー指定の集約数に変更することを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。
【請求項13】
前記制御部は、前記ユーザー指定の集約数の入力の受け付けを前記操作パネルに行わせるとき、前記印刷データからサイズが最も小さい文字を対象文字として認識し、前記集約モードで印刷を行った場合に用紙に印刷される前記対象文字のサイズを前記複数の集約数のそれぞれごとに求め、当該求めた各サイズにそれぞれ対応する複数の前記対象文字のプレビュー画像を生成して前記操作パネルに表示させることを特徴とする請求項12に記載の画像形成装置。
【請求項14】
前記制御部は、一時停止させた前記通常の印刷を最初から再開するか未印刷ページから再開するかの設定の受け付けを前記操作パネルに行わせることを特徴とする請求項11〜13のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷を行う画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
画像形成装置に印刷を行わせるとき、ユーザーは画像形成装置に印刷対象の印刷データを入力する。たとえば、ユーザー端末(パーソナルコンピューターなど)から画像形成装置に印刷データが送信され、ユーザー端末からの印刷データが画像形成装置に入力される。そして、画像形成装置は、印刷データに付随する印刷条件に従って、印刷データに基づく印刷(以下、当該印刷を通常の印刷と称する)を行う。
【0003】
ここで、画像形成装置には、テスト印刷(お試し印刷)を行う機能が搭載されたものがある。このような機能が搭載された画像形成装置は、たとえば、特許文献1に開示されている。特許文献1の画像形成装置では、印刷データの一部のページだけの印刷がテスト印刷として行われる。これにより、印刷データの全部のページの印刷前に、ユーザーは自身が設定した印刷条件に不備があるか否かなどの事前確認(テスト印刷で得られる印刷物の出力結果の確認)を行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2015−58587号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
画像形成装置によっては、印刷データの複数ページを1ページに集約する集約モードでテスト印刷(お試し印刷)が行われる。集約モードでテスト印刷が行われることにより、用紙の消費量が増大するのを抑制することができる。
【0006】
しかし、集約モードでテスト印刷が行われた場合、テスト印刷で得られる印刷物の文字などのサイズが小さくなる。したがって、テスト印刷を行ったにもかかわらず、テスト印刷で得られた印刷物の出力結果の判別が困難となり、事前確認を効率的に行えないという不都合が生じ得る。
【0007】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、集約モードで行われるテスト印刷で得られる印刷物の出力結果がユーザーにとって判別し難くなるのを抑制することが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明の画像形成装置は、印刷データに基づき印刷を行う印刷部と、印刷部を制御する制御部と、を備える。制御部は、印刷データに基づく通常の印刷に先立って印刷部にテスト印刷を行わせるとき、印刷データの複数ページを1ページに集約する集約モードで印刷データの一部のページを用紙に印刷する第1テスト印刷を印刷部に行わせるとともに、第1テスト印刷が終わってから、集約モードで印刷データの全部のページを用紙に印刷する第2テスト印刷を印刷部に行わせる。制御部は、印刷部に第1テスト印刷を行わせるとき、第1集約数および第1集約数とは異なる第2集約数を設定するとともに、印刷データの第1集約数分のページを1ページに集約した第1ページおよび印刷データの第2集約数分のページを1ページに集約した第2ページを生成し、第1ページを用紙の第1面に印刷させるとともに、第2ページを第1面とは逆の第2面に印刷させる。制御部は、第1テスト印刷が終わった後、第1集約数および第2集約数のうちユーザー所望の集約数を判断する集約数判断処理を行い、第2テスト印刷の集約数をユーザー所望の集約数に設定する。
【0009】
本発明の構成では、テスト印刷として、第1テスト印刷および第2テスト印刷が行われる。第1テスト印刷が終わると、ユーザー所望の集約数を判断する集約数判断処理が行われ、第2テスト印刷の集約数がユーザー所望の集約数に設定される。このため、第2テスト印刷で得られる印刷物の文字などのサイズ(1ページに集約される各ページのサイズ)がユーザー所望のサイズになる。これにより、テスト印刷を行ったにもかかわらず、テスト印刷で得られた印刷物の出力結果がユーザーにとって判別し難くなる、という不都合が生じるのを抑制することができる。すなわち、事前確認を効率的に行えないという不都合が生じるのを抑制することができる(第2テスト印刷で得られた印刷物の出力結果を基に事前確認を行えばよい)。
【0010】
また、本発明の構成では、用紙の第1面に第1ページを印刷し用紙の第2面に第2ページを印刷する両面印刷が第1テスト印刷として行われるので、用紙の消費量が増大するのを抑制することができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明の構成では、集約モードで行われるテスト印刷で得られる印刷物の出力結果がユーザーにとって判別し難くなるのを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の一実施形態による画像形成装置の構成を示すブロック図
図2】本発明の一実施形態による画像形成装置の制御部が行うテスト印刷時の処理の流れを示すフローチャート
図3】本発明の一実施形態による画像形成装置から出力される第1テスト印刷物の表裏面を示す図
図4】本発明の一実施形態による画像形成装置から出力される第2テスト印刷物を示す図
図5】本発明の一実施形態による画像形成装置の制御部が行う再設定受付処理の流れを示すフローチャート
図6】本発明の一実施形態による画像形成装置の操作パネルが表示する受付画面を示す図
【発明を実施するための形態】
【0013】
<画像形成装置の構成>
図1に示すように、本実施形態の画像形成装置100は、制御部1を備える。制御部1は、CPU11、メモリー12、画像処理モジュール13およびプレビュー画像生成モジュール14を含む。CPU11は、制御用のプログラムおよびデータに基づき動作し、画像形成装置100の各部を制御するための処理を行う。メモリー12は、CPU11を動作させるための制御用のプログラムおよびデータを記憶する。
【0014】
画像処理モジュール13は、種々の画像処理を行うための専用回路やメモリーを含む。制御部1は、画像処理モジュール13を用い画像処理を行う。プレビュー画像生成モジュール14は、プレビュー画像(プレビュー用の表示データ)を生成するプレビュー処理を行うための専用回路やメモリーを含む。制御部1は、プレビュー画像生成モジュール14を用いてプレビュー処理を行う。
【0015】
また、画像形成装置100は、画像読取部2および印刷部3を備える。
【0016】
画像読取部2は、コピージョブの実行時、原稿を読み取り印刷データ(原稿の画像データ)を生成する。画像読取部2は、読取ユニット21を備える。読取ユニット21は、光源およびイメージセンサーを含む。光源は、原稿に光を照射する。イメージセンサーは、原稿で反射された反射光を受光し光電変換する。
【0017】
印刷部3は、コピージョブなど用紙への画像の印刷を伴うジョブ(以下、印刷ジョブと称する)の実行時、印刷データに基づき印刷を行う。具体的には、印刷部3は、用紙を搬送するとともに、画像を形成し、搬送中の用紙に画像を印刷する。印刷部3による印刷で得られた印刷物(印刷済みの用紙)は排出トレイに排出される。なお、印刷部3は、同一用紙の両面に画像を印刷する両面印刷の実行が可能である。印刷部3は、画像形成ユニット31および定着ユニット32を備える。
【0018】
画像形成ユニット31は、感光体ドラムおよび転写ローラーを備える。感光体ドラムおよび転写ローラーは、互いに圧接し、転写ニップを形成する。また、画像形成ユニット31は、感光体ドラムの周面を帯電させる帯電装置、感光体ドラムの周面上に静電潜像を形成する露光装置、および、感光体ドラムの周面上の静電潜像をトナー像に現像する現像装置などを備える。画像形成ユニット31は、転写ニップを通過する用紙に対して、感光体ドラムの周面上のトナー像を転写する。
【0019】
定着ユニット32は、加熱ローラーおよび加圧ローラーを備える。加熱ローラーは、ヒーターを内蔵する。加圧ローラーは、加熱ローラーに圧接し、加熱ローラーとの間で定着ニップを形成する。定着ユニット32は、定着ニップを通過する用紙を加熱および加圧することにより、用紙にトナー像を定着させる。
【0020】
画像読取部2および印刷部3は、制御部1に接続される。制御部1は、画像読取部2の読取動作を制御するとともに、印刷部3の印刷動作を制御する。
【0021】
また、画像形成装置100は、操作パネル4を備える。操作パネル4は、タッチスクリーン41およびハードウェアボタン42を含む。タッチスクリーン41は、種々の画面を表示し、表示画面に対するタッチ操作をユーザーから受け付ける。ハードウェアボタン42は、操作パネル4に複数設けられる。操作パネル4は、制御部1に接続される。制御部1は、操作パネル4の表示動作を制御するとともに、操作パネル4に対して行われた操作を検知する。
【0022】
たとえば、操作パネル4には、ハードウェアボタン42としてスタートボタンが設けられる。制御部1は、画像読取部1に原稿がセットされた状態で、操作パネル4のスタートボタンに対する操作を検知すると、コピージョブの実行要求(印刷要求)をユーザーから受け付けたと判断する。
【0023】
また、画像形成装置100は、通信部5を備える。通信部5は、画像形成装置100をLANなどのネットワークNTに接続するための通信インターフェースである。通信部5は、通信用回路、通信用メモリーおよび通信用コネクターを含む。通信部5は、制御部1に接続される。制御部1は、通信部5を用いて、ネットワークNTに接続された外部機器と通信する。
【0024】
たとえば、ネットワークNTには、画像形成装置100のユーザーが使用するユーザー端末200(パーソナルコンピューターやスマートフォンなど)が接続される。画像形成装置100がプリンターとして使用される場合には、印刷ジョブの印刷データ(PDFデータなど)や印刷要求を含むジョブデータがユーザー端末200から画像形成装置100に送信される。制御部1は、通信部5がジョブデータを受信すると、通信部5が印刷要求をユーザーから受け付けたと判断する。そして、制御部1は、印刷データに基づく印刷を印刷部3に行わせる。なお、印刷データには、ユーザーが設定した印刷条件(用紙サイズなど)を示す設定データが付随される。制御部1は、印刷データに基づく印刷を印刷部3に行わせるとき、印刷データに付随する設定データに基づき印刷条件を設定する(当該設定した印刷条件で印刷データに基づく印刷を印刷部3に行わせる)。
【0025】
また、画像形成装置100は、記憶部6を備える。記憶部6は、ROM(EEPROMなど)やHDDのような不揮発性の記憶デバイスを含む。記憶部6は、制御部1に接続される。制御部1は、記憶部6からのデータの読み出しを行うとともに、記憶部6へのデータの書き込みを行う。
【0026】
たとえば、画像形成装置100は複数のユーザーにより使用される。そして、ユーザーごとに、ユーザーとユーザーの特徴点(ユーザーの顔画像など)とを対応付けた情報が記憶部6に記憶される。また、記憶部6には、ユーザーごとに、ユーザーに関するユーザー情報が記憶される。特に限定されないが、ユーザー情報には、対応するユーザーが第1ユーザーであるか第2ユーザーであるかを示す情報が含められる。たとえば、視力に不安のあるユーザーや高齢のユーザーが第1ユーザーに分類され、他のユーザーが第2ユーザーに分類される。
【0027】
ここで、画像形成装置100は、カメラ7を備える。カメラ7は、画像形成装置100の正面前方が撮影範囲となるよう画像形成装置100の正面に設置される。カメラ7は、撮影で得られた撮影データを出力する。たとえば、画像形成装置100の排出トレイに排出された印刷物をユーザーが取り出し、カメラ7の撮影範囲で印刷物の確認を行っている場合、印刷物の確認を行っているユーザーがカメラ7で撮影される。
【0028】
カメラ7は、制御部1に接続される。制御部1は、カメラ7の撮影動作を制御する。制御部1は、カメラ7が撮影した撮影データに基づき、カメラ7の撮影範囲にユーザーが存在するか否を判断する。また、制御部1は、カメラ7が撮影した撮影データに基づき、カメラ7の撮影範囲に存在するユーザーの表情や行動を認識する(後述する集約数判断処理を行う)。
【0029】
<テスト印刷機能>
画像形成装置100にはテスト印刷機能(お試し印刷機能)が搭載される。テスト印刷機能を有効に設定するには、テスト印刷機能を有効に設定する旨のテスト命令をユーザー端末200から画像形成装置100に送信するジョブデータ(印刷データ)に含めればよい。テスト命令がジョブデータに含まれている場合、制御部1は、テスト印刷機能を有効に設定する。
【0030】
たとえば、ユーザー端末200は、画像形成装置100へのジョブデータの送信指示をユーザーから受け付けるための画面の表示中、テスト印刷機能を有効にする機能有効指示もユーザーから受け付ける。ユーザー端末200は、機能有効指示を受け付けてから送信指示を受け付けると、画像形成装置100に送信するジョブデータにテスト命令を含める。なお、テスト印刷機能の有効/無効の設定は操作パネル4からでも行える。
【0031】
制御部1は、テスト印刷機能を有効に設定すると、ジョブデータに含まれる印刷データに基づく通常の印刷(印刷データに付随する設定データで示される印刷条件に基づき行われる印刷)に先立ち、まず、印刷データに基づく第1テスト印刷を印刷部3に行わせ、その後、印刷データに基づく第2テスト印刷を印刷部3に行わせる。以下、特に区別する必要がない場合、第1テスト印刷および第2テスト印刷を総じてテスト印刷と称する場合がある。
【0032】
制御部1は、印刷部3に第1テスト印刷を行わせるとき、印刷モードを印刷データの複数ページを1ページに集約する集約モードに設定する。また、制御部1は、印刷部3に第2テスト印刷を行わせるときにも、印刷モードを集約モードに設定する。なお、印刷部3による第1テスト印刷では、印刷データの一部のページの印刷が行われ、印刷部3による第2テスト印刷では、印刷データの全部のページの印刷が行われる。
【0033】
画像形成装置100にてテスト印刷が行われることにより、通常の印刷で得られる予定の印刷物の出力結果を事前に確認することができる。たとえば、ページ抜けの有無の確認や、印刷設定の不備の確認を行える。また、テスト印刷は集約モードで行われるので、用紙の消費量を抑えることができる。
【0034】
しかし、テスト印刷が集約モードで行われると、テスト印刷で得られた印刷物の文字サイズ(1ページに集約された各ページのサイズ)などが小さくなり過ぎ、印刷物の出力結果の判別が困難になる場合がある。そこで、制御部1は、第1テスト印刷および第2テスト印刷を印刷部3に行わせる。制御部1は、第1テスト印刷を印刷部3に行わせることにより、ユーザー所望の集約数を判断する。そして、制御部1は、第2テスト印刷の集約数をユーザー所望の集約数に設定する。これにより、第2テスト印刷で得られる印刷物の文字サイズなどがユーザーにとって小さ過ぎるという不都合が生じるのを抑制することができる。
【0035】
以下に、図2に示すフローチャートを参照し、印刷部3によるテスト印刷時に制御部1が行う処理の流れを説明する。図2に示すフローチャートは、印刷要求を受けたと制御部1が判断したときにスタートする。すなわち、ユーザー端末200から画像形成装置100に対して印刷ジョブのジョブデータ(印刷対象の印刷データ)が送信され、当該ジョブデータを通信部5が受信したと制御部1が判断したとき、図2に示すフローチャートがスタートする。コピージョブでは、操作パネル4がスタートボタンに対する操作を受け付けた後、画像読取部1にセットされた全原稿の読み取りが完了したとき(印刷対象の印刷データが生成されたとき)、図2に示すフローチャートがスタートする。
【0036】
ステップS1において、制御部1は、第1テスト印刷で用紙に印刷する集約ページ(第1テスト印刷用の集約ページ)のページデータを生成する処理を行う。当該処理を行うとき、制御部1は、まず、用紙の表面(第1面)に集約して印刷するページ数(集約数)を設定するとともに、同一用紙の裏面(第1面とは逆の第2面)に集約して印刷するページ数(集約数)を設定する。なお、用紙の表面に集約印刷するページ数は「第1集約数」に相当し、以下の説明では第1集約数と称する。用紙の裏面に集約印刷するページ数は「第2集約数」に相当し、以下の説明では第2集約数と称する。
【0037】
たとえば、制御部1は、第1集約数を「2」に設定するとともに、第2集約数を「4」に設定する。第1集約数および第2集約数の各設定値は予め定められ、記憶部6に記憶される。第1集約数および第2集約数の各設定値の変更はユーザーが任意に行うことができる。当該変更は操作パネル4がユーザーから受け付ける。
【0038】
なお、第1集約数および第2集約数の各設定値は必ず互いに異なる値に設定される。すなわち、第1集約数(第2集約数)が第2集約数(第1集約数)と同値になるよう変更することはできない。たとえば、第1集約数の設定値は「2」で固定され、第2集約数の設定値が「2」よりも多い値に変更することができる。
【0039】
第1集約数および第2集約数を設定した後、制御部1は、印刷対象の印刷データから、所定条件を満たす条件充足ページを抽出する。たとえば、印刷対象の印刷データの全ページのうち、図形を含むページ(図形ページ)、予め定められた閾値数よりも多い数の文字を含むページ(多文字ページ)、および、予め定められた閾値サイズよりも小さいサイズの文字を含むページ(小文字ページ)のうち、少なくとも1つが条件充足ページとして制御部3により抽出される。そして、制御部1は、第1テスト印刷用の集約ページのページデータとして、第1集約数に対応する表面用ページおよび第2集約数に対応する裏面用ページの各ページデータを生成する。表面用ページは「第1ページ」に相当し、裏面用ページは「第2ページ」に相当する。
【0040】
制御部3は、表面用ページを生成するとき、2ページ分の条件充足ページを選択する。特に限定されないが、条件充足ページが複数存在する場合には、複数の条件充足ページのうち、ページ番号が若い順に2ページ分の条件充足ページが選択される。あるいは、図形ページ、多文字ページおよび小文字ページのうち2種類以上が複数の条件充足ページの中に混在している場合には、ユーザーにより予め設定された優先種類の条件充足ページが優先的に選択されてもよい。優先種類の設定は操作パネル4がユーザーから受け付ける。2ページ分の条件充足ページを選択した後、制御部1は、当該選択した2ページ分の条件充足ページ(第1集約数分の条件充足ページ)を1ページに集約した集約ページを表面用ページとして生成する。
【0041】
また、制御部1は、裏面用ページを生成するとき、表面用ページの生成時と同様の方法を用いて、4ページ分の条件充足ページを選択する。たとえば、4ページ分の条件充足ページのうち2ページ分の条件充足ページは表面用ページに集約された条件充足ページと同じである。4ページ分の条件充足ページを選択した後、制御部1は、当該選択した4ページ分の条件充足ページ(第2集約数分の条件充足ページ)を1ページに集約した集約ページを裏面用ページとして生成する。表面用ページには2ページ分の条件充足ページしか集約されないが、裏面用ページには4ページ分の条件充足ページが集約されるので、裏面用ページに集約された4ページ分の条件充足ページの各サイズは表面用ページに集約された2ページ分の条件充足ページの各サイズよりも小さくなる。
【0042】
なお、印刷対象の印刷データに条件充足ページが存在しない場合には、印刷対象の印刷データのうちページ番号が若い順にページが抽出され、当該抽出されたページが第1テスト印刷用の集約ページに集約されてもよい。
【0043】
第1テスト印刷用の集約ページの生成後、ステップS2において、制御部1は、印刷部3に第1テスト印刷を行わせる。具体的には、制御部1は、用紙の表面(第1面)に表面用ページを印刷させ、同一用紙の裏面(第2面)に裏面用ページを印刷させる。すなわち、制御部1は、第1テスト印刷として両面印刷を印刷部3に行わせる。これにより、図3に示すような印刷物P1が画像形成装置100から出力される。第1テスト印刷ではA4サイズなど定型サイズの用紙(矩形状の用紙)が使用される。また、第1テスト印刷の印刷枚数は1枚である。以下の説明では、第1テスト印刷で得られる印刷物P1を第1テスト印刷物P1と称する。
【0044】
なお、図3に示すように、第1テスト印刷物P1の表裏面のうち、表面はランドスケープ形式(印刷物を横向きにした場合に正しい向きとなる形式)となり、裏面はポートレート形式(印刷物を縦向きにした場合に正しい向きとなる形式)となる。すなわち、制御部1により行われる第1テスト印刷用の集約ページの生成処理では、第1テスト印刷物P1の表裏面のうち、表面がランドスケープ形式となり他方がポートレート形式となるよう表面用ページおよび裏面用ページが生成される。
【0045】
図2に戻り、印刷部3による第1テスト印刷が終わった後、ステップS3に移行する。ステップS3に移行すると、制御部1は、第1集約数(第1集約数は「2」である)および第2集約数(第2集約数は「4」である)のうちユーザー所望の集約数を判断する集約数判断処理を行う。
【0046】
制御部1は、集約数判断処理を行うため、印刷対象の印刷データの印刷を要求したユーザーである要求ユーザーを認識する。たとえば、ユーザー端末200から画像形成装置100に送信されるジョブデータにはユーザーIDが含まれる。そして、制御部1は、当該ユーザーIDに基づき要求ユーザーを認識する。あるいは、制御部1は、印刷要求時に画像形成装置100にログインしていたユーザーを要求ユーザーと認識する。
【0047】
そして、制御部1は、画像形成装置100から第1テスト印刷物P1が出力されると(第1テスト印刷物P1が排出トレイに排出されると)、カメラ7が撮影した撮影データに基づき、要求ユーザーが第1テスト印刷物P1の確認を行っているか否かを判断する。なお、制御部1は、要求ユーザーに対応する顔画像(要求ユーザーの特徴点)と特徴点が類似するユーザーがカメラ7で撮影されており、かつ、当該ユーザーが用紙(用紙に類似するシート状のもの)を手に取っていれば、要求ユーザーが第1テスト印刷物P1の確認を行っていると判断する。なお、制御部1は、第1テスト印刷物P1の確認を行っているユーザーがカメラ7で撮影されていても、当該ユーザーが要求ユーザーでなければ、集約集判断処理を行わない。
【0048】
要求ユーザーが第1テスト印刷物P1の確認を行っていると判断すると、制御部1は、第1テスト印刷物P1の確認を行っている要求ユーザーがカメラ7で撮影されてからの経過時間が所定時間(たとえば、数十秒)に達するまで、第1テスト印刷物P1の確認を行っている要求ユーザーが第1テスト印刷物P1の表面を見ていた第1時間と第1テスト印刷物P1の裏面を見ていた第2時間とを計測する。
【0049】
このとき、制御部1は、カメラ7で撮影されている第1テスト印刷物P1の向きを認識する。そして、制御部1は、カメラ7で撮影されている第1テスト印刷物P1の向きに基づき、第1テスト印刷物P1の確認を行っている要求ユーザーが第1テスト印刷物P1の表面を見ているか第1テスト印刷物P1の裏面を見ているかを判断する(要求ユーザーの行動を判断する)。なお、第1テスト印刷物P1の表面はランドスケープ形式であるので、第1テスト印刷物P1の向きが横向きであった場合には、第1テスト印刷物P1の表面を要求ユーザーが見ているということである。一方で、第1テスト印刷物P1の裏面はポートレート形式であるので、第1テスト印刷物P1の向きが縦向きであるということは、第1テスト印刷物P1の裏面を要求ユーザーが見ているということである。
【0050】
第1テスト印刷物P1の確認を行っている要求ユーザーがカメラ7で撮影されてから所定時間が経過すると、制御部1は、第1時間と第2時間とを比較する。その結果、第1時間の方が第2時間よりも長かった場合、制御部1は、ユーザー所望の集約数(要求ユーザーが所望する集約数)が第1集約数であると判断する。第1時間の方が第2時間よりも長かったということは、要求ユーザーにとっては第1テスト印刷物P1の表面の方が裏面よりも見易かったと予測される。一方で、第2時間の方が第1時間よりも長かった場合、制御部1は、ユーザー所望の集約数が第2集約数であると判断する。第2時間の方が第1時間よりも長かったということは、要求ユーザーにとっては第1テスト印刷物P1の裏面の方が裏面よりも見易かった(あるいは、第1テスト印刷物P1の裏面に印刷された集約ページに含まれる各ページのサイズでも問題なかった)と予測される。
【0051】
集約数判断処理の処理後、ステップS4に移行する。ステップS4に移行すると、制御部1は、集約数判断処理で判断した集約数を第2テスト印刷で適用する集約数として設定する。以下の説明では、このときに制御部1が設定した集約数(第2テスト印刷で適用する集約数)を適用集約数と称する場合がある。
【0052】
ここで、要求ユーザーが撮影されていない場合や、要求ユーザーが撮影されていても第1テスト印刷物P1が撮影されていない場合には、カメラ7が撮影した撮影データからではユーザー所望の集約数を判断できない。したがって、カメラ7が撮影した撮影データからではユーザー所望の集約数を判断できなかった場合、制御部1は、集約数の入力の受け付けを操作パネル4に行わせる。言い換えると、操作パネル4は、第1集約数および第2集約数のいずれを第2テスト印刷の集約数に設定するかを受け付ける。この場合、制御部1は、集約数判断処理として、操作パネル4に入力された集約数をユーザー所望の集約数と判断する処理を行う。そして、制御部1は、操作パネル4に入力された集約数を第2テスト印刷で適用する適用集約数に設定する。
【0053】
あるいは、カメラ7が撮影した撮影データからではユーザー所望の集約数を判断できなかった場合、ユーザー情報に基づき第2テスト印刷の集約数が設定されてもよい。この場合、制御部1は、要求ユーザーに対応するユーザー情報に基づき、要求ユーザーが第1ユーザーであるか第2ユーザーであるかを認識する。要求ユーザーが第1ユーザーである場合、要求ユーザーによる確認作業を優先するため、制御部1は、集約ページに含まれる各ページのサイズがより大きくなる第1集約数を第2テスト印刷で適用する適用集約数に設定する。要求ユーザーが第2ユーザーである場合、第2テスト印刷の印刷枚数を削減するため、制御部1は、第2集約数を第2テスト印刷で適用する適用集約数に設定する。
【0054】
また、カメラ7が撮影した撮影データからではユーザー所望の集約数を判断できなかった場合、過去の第2テスト印刷時に設定された集約数の設定履歴を示す履歴情報に基づき今回の第2テスト印刷の集約数が設定されてもよい。履歴情報は画像形成装置100のユーザーごとに記憶部6に記憶される。制御部1は、第2テスト印刷の集約数を設定するごとに、設定した集約数を記憶部6に記憶させる。
【0055】
履歴情報を用いる場合、制御部1は、要求ユーザーに対応する履歴情報に基づき、設定回数が最も多い集約数を認識する。そして、制御部1は、当該認識した集約数を第2テスト印刷で適用する適用集約数に設定する。
【0056】
なお、画像形成装置100からカメラ7を省略してもよい。この場合、制御部1は、印刷部3による第1テスト印刷が終わると、集約数の入力の受け付け(第1集約数および第2集約数のいずれを第2テスト印刷の集約数に設定するかの受け付け)を操作パネル4に行わせる。そして、制御部1は、集約数判断処理として、操作パネル4に入力された集約数をユーザー所望の集約数と判断する処理を行う。
【0057】
第2テスト印刷の集約数の設定後、ステップS5に移行する。ステップS5に移行すると、制御部1は、第2テスト印刷で用紙に印刷する集約ページ(第2テスト印刷用の集約ページ)のページデータを生成する処理を行う。当該処理を行うとき、制御部1は、第2テスト印刷で適用するとして設定した適用集約数(ステップS4で設定した集約数)を認識する。そして、制御部1は、印刷対象の印刷データからページ番号順に適用集約数分ずつページを抽出し、抽出した適用集約数分のページを1ページに集約したページを第2テスト印刷用の集約ページとして生成する。印刷対象の印刷データの総ページ数が適用集約数以下である場合には、第2テスト印刷用の集約ページは1ページとなる。印刷対象の印刷データの総ページ数が適用集約数を超える場合には、第2テスト印刷用の集約ページは複数ページとなる。たとえば、適用集約数が「2」である場合、第2テスト印刷用の集約ページの1ページ内に2ページ分の領域が確保される。したがって、印刷データの総ページ数が2ページ以下であれば第2テスト印刷用の集約ページは1ページとなり、印刷データの総ページ数が3ページを超えていれば第2テスト印刷用の集約ページは2ページ以上となる。
【0058】
第2テスト印刷用の集約ページの生成後、ステップS6において、制御部1は、印刷部3に第2テスト印刷を行わせる。このとき、印刷部3は、第2テスト印刷用の集約ページを用紙に印刷する。これにより、図4に示すような印刷物P2が画像形成装置100から出力される。以下の説明では、第2テスト印刷で得られる印刷物P2を第2テスト印刷物P2と称する。図4では、第2テスト印刷で適用された集約数が「4」であり、印刷対象の印刷ページの総ページ数が12ページであった場合を図示する。
【0059】
図2に戻り、印刷部3による第2テスト印刷が終わった後、ステップS7に移行する。ステップS7に移行すると、制御部1は、印刷対象の印刷データに基づく通常の印刷を開始する開始条件が満たされているか否かを判断する。
【0060】
このとき、制御部1は、カメラ7が撮影した撮影データに基づき、要求ユーザーが第2テスト印刷物P2の確認を行っているか否かを判断する。ステップS3の集約数判断処理と同様、制御部1は、要求ユーザーに対応する顔画像(要求ユーザーの特徴点)と特徴点が類似するユーザーがカメラ7で撮影されており、かつ、当該ユーザーが用紙(用紙に類似するシート状のもの)を手に取っていれば、要求ユーザーが第2テスト印刷物P2の確認を行っていると判断する。
【0061】
要求ユーザーが第2テスト印刷物P2の確認を行っていると判断すると、制御部1は、カメラ7が撮影した撮影データに基づき要求ユーザーの表情を認識する表情認識処理を行う。そして、制御部1は、表情認識処理の結果に基づき、第2テスト印刷物P2の出力結果に要求ユーザーが満足しているか否かを判断する。なお、制御部1による表情認識処理では、公知の笑顔検出技術と同様の技術が用いられる。
【0062】
たとえば、制御部1は、カメラ7が撮影した撮影データから、顔の輪郭、目、眉、鼻および口など要求ユーザーの顔を成すパーツである顔パーツを検出し、当該検出した顔パーツの配置パターンに基づき、要求ユーザーの表情が不満足に対応する表情であるかを認識する。不満足に対応する表情であると認識すべき顔パーツの配置パターンを示す認識基準情報は予め記憶部6に記憶され、認識基準情報で示される配置パターンと要求ユーザーの顔パーツの配置パターンとの類似度が予め定められた閾値以上であれば、要求ユーザーの表情が不満足に対応する表情であると制御部1は認識する。そして、制御部1は、要求ユーザーの表情が不満足に対応する表情でなければ、開始条件を満たしていると判断し、要求ユーザーの表情が不満足に対応する表情であれば、開始条件を満たしていないと判断する。
【0063】
なお、制御部1による集約数判断処理(ステップS3の処理)において、要求ユーザーの表情に基づき、ユーザー所望の集約数(要求ユーザーが所望する集約数)が判断されてもよい。この場合、制御部1は、第1テスト印刷物P1の表裏面のうち、表面を見ていたときの要求ユーザーの表情が不満足に対応する表情ではなく、裏面を見ていたときの要求ユーザーの表情が不満足に対応する表情であれば、ユーザー所望の集約数が第1集約数であると判断する。一方で、制御部1は、第1テスト印刷物P1の表裏面のうち、表面を見ていたときの要求ユーザーの表情が不満足に対応する表情であり、裏面を見ていたときの要求ユーザーの表情が不満足に対応する表情でなければ、ユーザー所望の集約数が第2集約数であると判断する。
【0064】
別の方法として、要求ユーザーの行動に基づき、第2テスト印刷物P2の出力結果に要求ユーザーが満足しているか否かの判断が行われてもよい。たとえば、制御部1は、眼鏡をかけたり外したりする行動(要求ユーザーの行動)を検出した場合、第2テスト印刷物P2の出力結果に要求ユーザーが満足していない(開始条件を満たしていない)と判断する。当該行動を制御部1が検出しなければ、第2テスト印刷物P2の出力結果に要求ユーザーが満足している(開始条件を満たしている)と判断される。
【0065】
また、制御部1は、眼前に対して用紙(用紙に類似するシート状のもの)を近づけたり離したりする行動(要求ユーザーの行動)を検出した場合、第2テスト印刷物P2の出力結果に要求ユーザーが満足していない(開始条件を満たしていない)と判断する。当該行動を制御部1が検出しなければ、第2テスト印刷物P2の出力結果に要求ユーザーが満足している(開始条件を満たしている)と判断される。
【0066】
画像形成装置100にカメラ7が設置されていない場合、制御部1は、印刷部3による第2テスト印刷が終わると、第2テスト印刷物P2の出力結果に満足しているか否かの受け付けを操作パネル4に行わせる。このとき、操作パネル4は、たとえば、確定ボタン(ソフトウェアボタン)およびキャンセルボタン(ソフトウェアボタン)を表示し、いずれかのボタンに対する操作を要求ユーザーから受け付ける。制御部1は、確定ボタンに対する操作を検知すると、第2テスト印刷物P2の出力結果に要求ユーザーが満足している(開始条件を満たしている)と判断し、キャンセルボタンに対する操作を検知すると、第2テスト印刷物P2の出力結果に要求ユーザーが満足していない(開始条件を満たしていない)と判断する。
【0067】
ステップS7において、開始条件を満たしていると制御部1が判断した場合には、ステップS8に移行する。ステップS8に移行すると、制御部1は、印刷部3に指示し、印刷対象の印刷データに基づく通常の印刷(本番の印刷)を開始させる。一方で、ステップS7において、開始条件を満たしていないと制御部1が判断した場合には、通常の印刷は開始されずキャンセルされ、本フローは終了する。
【0068】
本実施形態の構成では、テスト印刷として、第1テスト印刷および第2テスト印刷が行われる。第1テスト印刷が終わると、要求ユーザーが所望する集約数(ユーザー所望の集約数)を判断する集約数判断処理が行われ、第2テスト印刷の集約数がユーザー所望の集約数に設定される。このため、第2テスト印刷物P2の文字などのサイズ(1ページに集約された各ページのサイズ)が要求ユーザーの意図よりも小さくなり過ぎることはない。これにより、テスト印刷を行ったにもかかわらず、テスト印刷で得られた印刷物の出力結果が要求ユーザーにとって判別し難くなる、という不都合が生じるのを抑制することができる。すなわち、事前確認を効率的に行えないという不都合が生じるのを抑制することができる(第2テスト印刷物P2の出力結果を基に事前確認を行えばよい)。
【0069】
また、本発明の構成では、用紙の第1面に第1ページを印刷し用紙の第2面に第2ページを印刷する両面印刷が第1テスト印刷として行われるので、用紙の消費量が増大するのを抑制することができる。
【0070】
また、本実施形態では、上記のように、制御部1は、印刷部3に第1テスト印刷を行わせるとき、印刷データから所定条件を満たす条件充足ページを抽出し、第1集約数分の条件充足ページを1ページに集約した表面用ページ(第1ページ)および第2集約数分の条件充足ページを1ページに集約した裏面用ページ(第2ページ)を生成する。これにより、出力結果の判別が困難になり易いページ(図形ページ、多文字ページおよび小文字ページ)が印刷された用紙が第1テスト印刷物P1として出力される。したがって、第2テスト印刷の集約数を要求ユーザーが所望する集約数に設定したにもかかわらず、第2テスト印刷物P2の出力結果が要求ユーザーにとって判別し難くなるという不都合が生じるのを抑制することができる。
【0071】
また、本実施形態では、上記のように、制御部1は、第1テスト印刷が終わった後、第1テスト印刷物P1の確認を行っている要求ユーザーがカメラ7で撮影されると、第1テスト印刷物P1の確認を行っている要求ユーザーの表情または行動を認識し、当該認識した結果に基づき要求ユーザーが所望する集約数を判断する処理を集約数判断処理として行う。これにより、要求ユーザーからすると、第1テスト印刷物P1の確認を行うだけで(操作パネル4を操作しなくても)、第2テスト印刷の集約数が所望の集約数に設定されるので、利便性が良い。
【0072】
また、本実施形態では、上記のように、制御部1は、第1テスト印刷物P1の確認を行っている要求ユーザーがカメラ7で撮影されてからの経過時間が所定時間に達するまで、第1テスト印刷物P1の確認を行っている要求ユーザーが第1テスト印刷物P1の表面(第1面)を見ていた第1時間と第1テスト印刷物P1の裏面(第2面)を見ていた第2時間とを計測し、第1時間の方が第2時間よりも長かった場合には要求ユーザーが所望する集約数が第1集約数であると判断する一方、第2時間の方が第1時間よりも長かった場合には要求ユーザーが所望する集約数が第2集約数であると判断する。これにより、制御部1による集約数判断処理の結果の信頼性を高くすることができる。
【0073】
また、本実施形態では、上記のように、制御部1は、カメラ7で撮影されている第1テスト印刷物P1の向きを認識し、第1テスト印刷物P1の向きに基づき、第1テスト印刷物P1の確認を行っている要求ユーザーが第1テスト印刷物P1の表面(第1面)を見ているか第1テスト印刷物P1の裏面(第2面)を見ているかを判断する。これにより、要求ユーザーが第1テスト印刷物P1の表面を見ているにもかかわらず第1テスト印刷物P1の裏面を見ていると判断されたり、要求ユーザーが第1テスト印刷物P1の裏面を見ているにもかかわらず第1テスト印刷物P1の表面を見ていると判断されたりするのを抑制することができる。
【0074】
また、本実施形態では、上記のように、制御部1は、カメラ7が撮影した撮影データからでは要求ユーザーが所望する集約数を判断できなかったとき、集約数の入力の受け付けを操作パネル4に行わせ、操作パネル4に入力された集約数を第2テスト印刷の集約数に設定する。これにより、カメラ7が撮影した撮影データからでは要求ユーザーが所望する集約数を判断できなかったとしても、要求ユーザーが所望する集約数を第2テスト印刷の集約数に設定することができる。
【0075】
また、本実施形態では、上記のように、制御部1は、要求ユーザーに対応する特徴点に基づき第1テスト印刷物P1の確認を行っているユーザーが要求ユーザーであると判断した場合にのみ集約数判断処理を行う。これにより、要求ユーザーが所望する集約数とは異なる集約数が第2テスト印刷の集約数として設定されるのを抑制することができる。
【0076】
また、本実施形態では、上記のように、制御部1は、第2テスト印刷が終わった後、印刷データに基づく通常の印刷を開始する開始条件を満たしているか否かを判断し、開始条件を満たしていると判断したとき、印刷部3に通常の印刷を開始させる一方、開始条件を満たしていないと判断したとき、印刷部3に通常の印刷を開始させない。なお、制御部1は、第2テスト印刷物P2の出力結果に要求ユーザーが満足していると判断した場合に開始条件を満たしていると判断し、第2テスト印刷物P2の出力結果に要求ユーザーが満足していないと判断した場合に開始条件を満たしていないと判断する。これにより、テスト印刷の結果に満足している場合には、自動的に通常の印刷(本番の印刷)が開始されるので、要求ユーザーにとっては利便性が良い。
【0077】
<再設定受付処理>
制御部1は、印刷対象の印刷データに基づく通常の印刷を集約モードで印刷部3に行わせているとき、印刷を停止する停止条件が満たされたか否かを判断する。そして、制御部1は、停止条件が満たされたと判断すると、集約モードに関する設定値(集約数)の再設定を要求ユーザーから受け付ける再設定受付処理を行う。
【0078】
以下に、図5に示すフローチャートを参照し、制御部1により行われる再設定受付処理の流れを説明する。図5に示すフローチャートは、印刷対象の印刷データに基づく通常の印刷を印刷部3が集約モードで開始したときにスタートする。通常の印刷の前にテスト印刷が行われたか否かにかかわらず、通常の印刷の印刷モードが集約モードであれば、図5に示すフローチャートがスタートする。なお、通常の印刷の印刷枚数が1枚である場合には、制御部1による再設定処理は行われない。
【0079】
ステップS11において、制御部1は、通常の印刷で得られた印刷物である通常印刷物が画像形成装置100から少なくとも1枚出力されたか否か(通常印刷物が排出トレイに排出されたか否か)を判断する。その結果、通常印刷物が排出されたと制御部1が判断した場合には、ステップS12に移行し、通常印刷物が未だ1枚も排出されていないと制御部1が判断した場合には、ステップS11の処理が繰り返される。
【0080】
ステップS12に移行すると、制御部1は、カメラ7が撮影した撮影データに基づき、要求ユーザーが通常印刷物の確認を行っているか否かを判断する。ステップS3の集約数判断処理と同様、制御部1は、要求ユーザーに対応する顔画像(要求ユーザーの特徴点)と特徴点が類似するユーザーがカメラ7で撮影されており、かつ、当該ユーザーが用紙(用紙に類似するシート状のもの)を手に取っていれば、要求ユーザーが通常印刷物の確認を行っていると判断する。
【0081】
ステップS12において、通常印刷物の確認を要求ユーザーが行っていないと制御部1が判断した場合には、ステップS13に移行する。なお、カメラ7でユーザーが撮影されていない場合や、カメラ7でユーザーが撮影されていても当該ユーザーが要求ユーザーではない場合にも、ステップS13に移行する。
【0082】
ステップS13に移行すると、制御部1は、印刷部3による通常の印刷が完了したか否かを判断する。その結果、通常の印刷が完了したと制御部1が判断した場合には、本フローは終了し、通常の印刷が完了していないと制御部1が判断した場合には、ステップS12に移行する。
【0083】
ステップS12において、通常印刷物の確認を要求ユーザーが行っていると制御部1が判断した場合には、ステップS14に移行する。ステップS14に移行すると、制御部1は、通常印刷物の出力結果に要求ユーザーが満足しているか否かを判断する。たとえば、制御部1は、開始条件を満たすか否かの判断時に行う処理(ステップS7の処理)と同様の処理(要求ユーザーの表情や行動を認識する処理)を行うことにより、通常印刷物の出力結果に要求ユーザーが満足しているか否かを判断する。その結果、通常印刷物の出力結果に要求ユーザーが満足していると制御部1が判断した場合には、ステップS13に移行し、通常印刷物の出力結果に要求ユーザーが満足していないと制御部1が判断した場合には、ステップS15に移行する。
【0084】
ステップS15に移行すると、制御部1は、印刷部3による通常の印刷を一時停止させる。たとえば、印刷部3は、現在処理中の用紙への印刷が完了してから、通常の印刷を一時停止する。
【0085】
通常の印刷の一時停止後、ステップS16において、制御部1は、予め定められた複数の集約数(印刷条件として設定可能な集約数)からユーザー指定の集約数の入力受付を操作パネル4に行わせる。
【0086】
このとき、制御部1は、印刷対象の印刷データからサイズが最も小さい文字を対象文字として認識する。そして、制御部1は、集約モードで印刷を行った場合に用紙に印刷される対象文字のサイズを複数の集約数(印刷条件として設定可能な集約数)のそれぞれごとに求め、当該求めた各サイズにそれぞれ対応する複数の対象文字のプレビュー画像G(図6参照)を生成して操作パネル4に表示させる。また、制御部1は、集約モードではない通常モード(集約数を「1」に設定して印刷を行うモード)で印刷を行った場合に用紙に印刷される対象文字のサイズ(通常サイズ)も求め、通常サイズに対応する対象文字のプレビュー画像G(図6参照)も生成して操作パネル4に表示させる。なお、操作パネル4には、対象文字が実物大で表示される。
【0087】
操作パネル4は、ユーザー指定の集約数の入力を受け付けるとき、図6に示すような受付画面40を表示する。図6には、印刷条件として設定可能な集約数が3つある場合の受付画面40を図示する。たとえば、「2(2in1)」、「4(4in1)」および「6(6in1)」の3つが集約数として設定可能であるとする。
【0088】
図6では、対象文字を「a」で示す。また、図6では、2in1のサイズに対応するプレビュー画像Gに符号GAを付し、4in1のサイズに対応するプレビュー画像Gに符号GBを付し、6in1のサイズに対応するプレビュー画像Gに符号GCを付す。また、通常サイズに対応するプレビュー画像Gに符号GNを付す。
【0089】
操作パネル4は、受付画面40のいずれかのプレビュー画像Gの表示領域をタッチする操作を指定操作として受け付ける。制御部1は、操作パネル4が指定操作を受け付けると、指定操作を受けたプレビュー画像Gに対応する集約数をユーザー指定の集約数として認識する。すなわち、ユーザーは指定操作を行うことにより、指定操作でタッチしたプレビュー画像Gに対応する集約数をユーザー指定の集約数として操作パネル4に入力することができる。
【0090】
図5に戻り、ユーザー指定の集約数の入力受付後、ステップS17に移行する。ステップS17に移行すると、制御部1は、印刷部3に行わせる通常の印刷の集約数をユーザー指定の集約数に変更する。なお、通常サイズに対応するプレビュー画像GNに対して指定操作が行われた場合、すなわち、操作パネル4に入力された集約数(ユーザー指定の集約数)が「1」であった場合には、通常の印刷の集約数が「1」に変更される。この場合には、通常の印刷の印刷モードが集約モードから通常モードに変更される。
【0091】
また、ステップS18において、制御部1は、一時停止させた通常の印刷を最初から再開するか未印刷ページから再開するかの設定(印刷再開に関する設定)の受け付けを操作パネル4に行わせる。そして、ステップS19において、制御部1は、印刷部3に通常の印刷を再開させる。このとき、通常の印刷を最初から再開する旨の設定を受け付けていた場合、印刷部3は、通常の印刷を最初から再開する。一方で、通常の印刷を未印刷ページから再開する旨の設定を受け付けていた場合、印刷部3は、通常の印刷を未印刷ページから再開する。
【0092】
本実施形態の構成では、上記のように、通常の印刷が集約モードで行われているとき、通常印刷物の確認を行っているユーザーが通常印刷物の出力結果に満足していなければ、通常の印刷が一時停止される。これにより、出力結果にユーザーが満足していないにもかかわらず印刷が続行されるのを抑制することができる。
【0093】
また、本実施形態では、上記のように、制御部1は、印刷部3による通常の印刷を一時停止させたとき、ユーザー指定の集約数の入力の受け付けを操作パネル4に行わせ、印刷部3に行わせる通常の印刷の集約数をユーザー指定の集約数に変更する。これにより、通常の印刷の途中で集約数を変更することができるので、ユーザーの利便性が向上する。
【0094】
また、本実施形態では、上記のように、制御部1は、操作パネル4に受付画面40を表示させる。これにより、実物大の文字を確認しながら集約数を再設定することができるので、ユーザーの利便性が向上する。
【0095】
また、本実施形態では、上記のように、制御部1は、一時停止させた通常の印刷を最初から再開するか未印刷ページから再開するかの設定の受け付けを操作パネル4に行わせる。これにより、通常の印刷を最初から再開することもできるし、通常の印刷を未印刷ページから再開することもできるので、ユーザーの利便性が向上する。
【0096】
今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
【符号の説明】
【0097】
1 制御部
3 印刷部
4 操作パネル
6 記憶部
7 カメラ
100 画像形成装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6