【文献】
長谷川 聡、宮尾 克,携帯電話における多言語表示 −携帯電話の災害時利用,システム/制御/情報,日本,システム制御情報学会,2006年 6月15日,第50巻第6号,pp.26-31
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
複数の地名を第1言語および第2言語で対応付けて記憶する地名データベースと、複数の災害種別を前記第1言語および前記第2言語で対応付けて記憶する災害種別データベースとを記憶する記憶部と、
第1の端末装置から災害情報を前記第1言語で受信する受信部と、
前記災害情報と前記地名データベースおよび前記災害種別データベースとを比較して、前記災害情報から地名および災害種別を抽出する抽出部と、
前記抽出部が抽出した前記第1言語による前記地名および前記災害種別を、前記地名データベースおよび前記災害種別データベース参照して前記第2言語に変換する変換部と、
前記変換部によって変換された前記第2言語による前記地名および前記災害種別を第2の端末装置に送信する送信部と、
を含み、
前記受信部は、複数の災害情報を受信し、
前記抽出部は、前記複数の災害情報に共通する地名および災害種別を抽出する
ことを特徴とする多言語変換装置。
前記変換部は、前記受信部が受信した前記第1言語による前記災害種別に応じた階層の地名を特定し、当該特定された災害種別に応じた階層の前記地名を前記第2言語に変換する
ことを特徴とする請求項2に記載の多言語変換装置。
複数の地名を第1言語および第2言語で対応付けて記憶する地名データベースと、複数の災害種別を前記第1言語および前記第2言語で対応付けて記憶する災害種別データベースとを記憶する記憶ステップと、
第1の端末装置から災害情報を前記第1言語で受信する受信ステップと、
前記災害情報と前記地名データベースおよび前記災害種別データベースとを比較して、前記災害情報から地名および災害種別を抽出する抽出ステップと、
前記抽出した前記第1言語による前記地名および前記災害種別を、前記地名データベースおよび前記災害種別データベース参照して前記第2言語に変換する変換ステップと、
前記変換された前記第2言語による前記地名および前記災害種別を第2の端末装置に送信する送信ステップと、
を含み、
前記受信ステップは、複数の災害情報を受信し、
前記抽出ステップは、前記複数の災害情報に共通する地名および災害種別を抽出する
ことを特徴とする多言語変換方法。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本開示の一側面に係る多言語変換装置、多言語変換方法、および多言語変換プログラムについて図を参照しつつ説明する。但し、本開示の技術的範囲はそれらの実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物におよぶ点に留意されたい。
【0021】
本発明の実施形態にかかる多言語変換システム1について説明する。
【0022】
(多言語変換システム1による処理の概要)
図1は、本発明の実施形態にかかる多言語変換システム1による処理の一例を説明するための模式図である。
【0023】
多言語変換システム1は、複数の第1の端末装置2、2、2・・・、複数の第2の端末装置3、3、3・・・およびこれらの複数の第1の端末装置2、2、2・・・および複数の第2の端末装置3、3、3・・・と相互に通信されるサーバ4を有する。サーバ4のサーバ通信部416は、複数の第1の端末装置2、2、2・・・から災害情報を第1言語で受信して、サーバ処理部415がサーバ4のサーバ記憶部411の地名データベース41および災害種別データベース42を用いて地名および災害種別を抽出して、抽出された地名および災害種別を第2言語に変換して、変化された第2言語による地名および災害種別をサーバ4のサーバ通信部416が第2の端末装置3、3、3・・・に送信する。
【0024】
サーバ処理部415は、複数の第1の端末装置2、2、2・・・から受信した災害情報を言語解析して、解析された単語と地名データベース41および災害種別データベース42とを比較して地名および災害種別を抽出する。災害情報としては、地名および災害種別が揃わないと情報として意味をなさないため、両方の情報が揃うようにサーバ処理部415は、処理を進める。
【0025】
複数の第1の端末装置2、2、2・・・は、災害情報を送信する端末装置であるため、気象庁などの国の機関の端末装置であったり、民間の企業などの端末装置であったりする。民間人がボランディア活動の一環として、災害情報をサーバ4に送信するように複数の第1の端末装置2、2、2・・・を構成してもよい。
【0026】
災害情報は、テキスト情報であったり、音声データであったり、画像データであってもよいが、本実施形態では、言語解析を行うため、テキストデータを基本とする。その他のデータをサーバ4が受信したとしても、基本的にはテキストデータに変換するものとする。
【0027】
複数の第2の端末装置3、3、3・・・は、災害情報を確認したいユーザの端末装置であり、災害情報を外国語で閲覧した旅行客などの外国人の端末装置である。また、多言語で発信される災害情報は、日本語も含み、複数の第2の端末装置3、3、3・・・は、日本語でも災害情報を閲覧することができる。
【0028】
(多言語変換システム1の概略構成)
図2は、本発明の実施形態にかかる多言語変換システム1の概略構成の一例を示す図である。
【0029】
本発明の実施形態にかかる多言語変換システム1は、複数の第1の端末装置2、2、2・・・と、複数の第2の端末装置3、3、3・・・と、サーバ4とを有する。以下では、複数の第1の端末装置を単に第1の端末装置2と称する場合があり、複数の第2の端末装置3、3、3・・・を単に第2の端末装置3と称する場合がある。第1の端末装置2、2、2・・・およびサーバ4は、たとえば、インターネット5などの通信ネットワークを介してそれぞれ相互に接続される。第2の端末装置3、3、3・・・およびサーバ4は、たとえば、インターネット5などの通信ネットワークを介してそれぞれ相互に接続される。また、ここではインターネット5が1つ例示されているが、インターネット5が複数のネットワークからなる場合は、それぞれのネットワーク間にゲートウェイ(図示しない)を適宜設けてもよい。第1の端末装置2または、第2の端末装置3で実行されるプログラム(たとえば、閲覧プログラム)と、サーバ4で実行されるプログラム(たとえば、管理プログラム)とは、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)などの通信プロトコルを用いて通信を行う。
【0030】
更に、第1の端末装置2とサーバ4との間の接続は、扱う情報が国民および旅行客が閲覧する災害情報となるため、インターネット5の通信環境がセキュリティーの面で優れている必要がある。すなわち、第1の端末装置2とサーバ4との間の接続は、専用の回線を用意することでセキュリティーを強化することができる。
【0031】
(第1の端末装置2の概略構成)
図3は、本発明の実施形態にかかる第1の端末装置2の概略構成の一例を示す図である。
【0032】
第1の端末装置2は、無線通信ネットワークへの接続、Webアクセスなどを実行する。そのために、第1の端末装置2は、端末通信部211と、端末記憶部212と、端末操作部213と、端末表示部214と、端末処理部215とを備える。
【0033】
なお、第1の端末装置2としては、タブレットPCやノートPCを想定するが、本発明はこれに限定されない。第1の端末装置2は、本発明が適用可能であればよく、たとえば、多機能携帯電話(所謂「スマートフォン」)、携帯電話(所謂「フィーチャーフォン」)、携帯情報端末(PDA)、携帯ゲーム機、携帯音楽プレイヤ、タブレット端末、などでもよい。
【0034】
端末通信部211は、通信インターフェース回路を備え、第1の端末装置2をインターネット5に接続する。端末通信部211は、ネットワークを介して端末処理部215から供給されたデータをサーバ4などに送信する。また、端末通信部211は、ネットワークを介してサーバ4などから受信したデータを端末処理部215に供給する。
【0035】
端末記憶部212は、たとえば、半導体メモリ装置を備える。端末記憶部212は、端末処理部215での処理に用いられるオペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、アプリケーションプログラム、データなどを記憶する。たとえば、端末記憶部212は、ドライバプログラムとして、端末操作部213を制御する入力デバイスドライバプログラム、端末表示部214を制御する出力デバイスドライバプログラムなどを記憶する。各種プログラムは、たとえばCD−ROM、DVD−ROMなどのコンピュータ読み取り可能な可搬型記録媒体から、公知のセットアッププログラムなどを用いて端末記憶部212にインストールされてもよい。また、端末記憶部212は、所定の処理に係る一時的なデータを一時的に記憶してもよい。
【0036】
端末操作部213は、第1の端末装置2の操作が可能であればどのようなデバイスでもよく、たとえば、マウス、タッチパネル、またはキーボタンなどである。第1の端末装置2のユーザは、端末操作部213を用いて、情報の選択や解除、文字や数字などを入力することができる。端末操作部213は、第1の端末装置2のユーザにより操作されると、その操作に対応する信号を発生する。そして、発生した信号は、端末処理部215に送信される。
【0037】
端末表示部214も、映像や画像などの表示が可能であればどのようなデバイスでもよく、たとえば、液晶ディスプレイや有機EL(Electro−Luminescence)ディスプレイなどである。端末表示部214は、端末処理部215から供給された映像データに応じた映像や、画像データに応じた画像などを表示する。
【0038】
端末処理部215は、一または複数個のプロセッサおよびその周辺回路を備える。端末処理部215は、第1の端末装置2の全体的な動作を統括的に制御するものであり、たとえば、CPUである。端末処理部215は、第1の端末装置2の各種処理が端末記憶部212に記憶されているプログラムや端末操作部213の操作などに基づいて適切な手順で実行されるように、端末通信部211や端末表示部214などの動作を制御する。端末処理部215は、端末記憶部212に記憶されているプログラム(オペレーティングシステムプログラムやドライバプログラム、アプリケーションプログラムなど)に基づいて処理を実行する。また、端末処理部215は、複数のプログラム(アプリケーションプログラムなど)を並列に実行することができる。
【0039】
端末処理部215は、第1の端末装置2の外部から受信した画面表示情報を第1の端末装置2のユーザに閲覧可能な画面表示として処理をする機能や、第1の端末装置2のユーザからの端末操作部213の操作内容に基づく処理を第1の端末装置2の外部に送信可能な信号に変換して端末送信部211に送る機能を備える。これらの機能は、端末処理部215が備えるプロセッサで実行されるプログラムにより実現される機能モジュールである。あるいは、これらの各部は、独立した集積回路、マイクロプロセッサ、またはファームウェアとして第1の端末装置2に実装されてもよい。
【0040】
(第1の端末装置2の処理)
第1の端末装置2は、省庁、企業、またはボランティアの民間人などのユーザによって操作される。ユーザは、第1の端末装置2を介して、災害情報をサーバ4に送信する。または、これらのユーザによって、自動的に災害情報を出力するようにプログラムされていてもよい。例えば、災害が発生した場合に、災害の発生場所や災害種別を自動的に第1の端末装置2が外部へ発信するよう第1の端末装置2のユーザがプログラムを第1の端末装置2に組み込んでもよい。必要に応じて端末処理部215が第1の端末装置2から発信される災害情報の誤記修正を行なったり、文法の修正を行なったりしてもよい。更に、第1の端末装置2に入力される災害情報は、テキスト情報を想定するが、テキスト情報以外に画像や動画などの音声を含む情報であってもよい。
【0041】
第1の端末装置2のユーザは、災害が発生した際や災害情報のステータスにアップデートがあった際に、端末操作部213を操作して、災害情報を第1の端末装置2に入力する。そして、端末通信部211が入力された災害情報をサーバ4に送信して、サーバ4が第2の端末装置3に公開する。災害情報は、早く公開する必要があるため、公開の有無の設定は特に不要である。
【0042】
第1の端末装置2が災害発生時などに自動的に災害情報をサーバ4に送信する場合には、端末通信部211が入手した災害情報を端末処理部215の処理に基づいて、サーバ4に送信する。
【0043】
端末表示部214は、第1の端末装置2のユーザによって端末操作部213が操作されることによって、第1の端末装置2のユーザの要求する表示画面を表示する。
【0044】
(第2の端末装置3の概略構成)
図4は、本発明の実施形態にかかる第2の端末装置3の概略構成の一例を示す図である。
【0045】
第2の端末装置3は、無線通信ネットワークへの接続、Webアクセスなどを実行する。そのために、第2の端末装置3は、端末通信部311と、端末記憶部312と、端末操作部313と、端末表示部314と、端末処理部315とを備える。
【0046】
なお、第2の端末装置3としては、タブレットPCやノートPCを想定するが、本発明はこれに限定されない。第2の端末装置3は、本発明が適用可能であればよく、たとえば、多機能携帯電話(所謂「スマートフォン」)、携帯電話(所謂「フィーチャーフォン」)、携帯情報端末(PDA)、携帯ゲーム機、携帯音楽プレイヤ、タブレット端末、などでもよい。
【0047】
端末通信部311は、通信インターフェース回路を備え、第2の端末装置3をインターネット5に接続する。端末通信部311は、ネットワークを介して端末処理部315から供給されたデータをサーバ4などに送信する。また、端末通信部311は、ネットワークを介してサーバ4などから受信したデータを端末処理部315に供給する。
【0048】
端末記憶部312は、たとえば、半導体メモリ装置を備える。端末記憶部312は、端末処理部315での処理に用いられるオペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、アプリケーションプログラム、データなどを記憶する。たとえば、端末記憶部312は、ドライバプログラムとして、端末操作部313を制御する入力デバイスドライバプログラム、端末表示部314を制御する出力デバイスドライバプログラムなどを記憶する。各種プログラムは、たとえばCD−ROM、DVD−ROMなどのコンピュータ読み取り可能な可搬型記録媒体から、公知のセットアッププログラムなどを用いて端末記憶部312にインストールされてもよい。また、端末記憶部312は、所定の処理に係る一時的なデータを一時的に記憶してもよい。
【0049】
端末操作部313は、第2の端末装置3の操作が可能であればどのようなデバイスでもよく、たとえば、マウス、タッチパネル、またはキーボタンなどである。第2の端末装置3のユーザは、端末操作部313を用いて、情報の選択や解除、文字や数字などを入力することができる。端末操作部313は、第2の端末装置3のユーザにより操作されると、その操作に対応する信号を発生する。そして、発生した信号は、端末処理部315に送信される。
【0050】
端末表示部314も、映像や画像などの表示が可能であればどのようなデバイスでもよく、たとえば、液晶ディスプレイや有機EL(Electro−Luminescence)ディスプレイなどである。端末表示部314は、端末処理部315から供給された映像データに応じた映像や、画像データに応じた画像などを表示する。
【0051】
端末処理部315は、一または複数個のプロセッサおよびその周辺回路を備える。端末処理部315は、第2の端末装置3の全体的な動作を統括的に制御するものであり、たとえば、CPUである。端末処理部315は、第2の端末装置3の各種処理が端末記憶部312に記憶されているプログラムや端末操作部313の操作などに基づいて適切な手順で実行されるように、端末通信部311や端末表示部314などの動作を制御する。端末処理部315は、端末記憶部312に記憶されているプログラム(オペレーティングシステムプログラムやドライバプログラム、アプリケーションプログラムなど)に基づいて処理を実行する。また、端末処理部315は、複数のプログラム(アプリケーションプログラムなど)を並列に実行することができる。
【0052】
端末処理部315は、第2の端末装置3の外部から受信した画面表示情報を第2の端末装置3のユーザに閲覧可能な画面表示として処理をする機能や、第2の端末装置3のユーザからの端末操作部313の操作内容に基づく処理を第2の端末装置3の外部に送信可能な信号に変換して端末通信部311に送る機能を備える。これらの機能は、端末処理部315が備えるプロセッサで実行されるプログラムにより実現される機能モジュールである。あるいは、これらの各部は、独立した集積回路、マイクロプロセッサ、またはファームウェアとして第2の端末装置3に実装されてもよい。
【0053】
(第2の端末装置3の処理)
第2の端末装置3は、災害時などに災害情報を検索または閲覧するユーザに操作される。第2の端末装置3のユーザは、端末操作部313を操作してユーザが閲覧を希望する地域(地名)を第2の端末装置3に入力する。
【0054】
端末通信部311は、入力された地域情報をサーバ4に送信する。この際に、端末通信部311は、第2の端末装置3が使用されている言語、サーバ4へアクセスする際の言語、または、提供を希望する言語を併せてサーバ4に送信する。そして、サーバ4から提供された災害情報を、端末通信部311を介して受信し、受信した災害情報を端末表示部314に表示する。
【0055】
(実施形態にかかるサーバ4の概略構成)
図5は、本発明の実施形態にかかるサーバ4の概略構成の一例を示す図である。
【0056】
図5に示されるように、サーバ4は、サーバ4の記憶領域であるサーバ記憶部411を含む。また、サーバ4は、抽出部412、および変換部413と生成部414を含むサーバ処理部415を更に備える。更に、サーバ4は、第1の端末装置2および第2の端末装置許文献データベース3と通信するためにサーバ通信部416を備える。
【0057】
サーバ記憶部411は、たとえば、半導体メモリ、磁気ディスク装置および光ディスク装置の内の少なくとも一つを有し、バスを介してサーバ4と接続される。サーバ記憶部411は、サーバ処理部415による処理に用いられるドライバプログラム、オペレーティングシステムプログラム、アプリケーションプログラム、データなどを記憶する。たとえば、サーバ記憶部411は、ドライバプログラムとして、サーバ通信部416を制御する通信デバイスドライバプログラムなどを記憶する。コンピュータプログラムは、たとえばCD−ROM、DVD−ROMなどのコンピュータ読み取り可能な可搬型記録媒体から、公知のセットアッププログラムなどを用いてサーバ記憶部411にインストールされてもよい。また、サーバ記憶部411は、後述する地名データベース41、災害種別データベース42、およびユーザ名データベース43などを記憶する。
【0058】
地名データベース41は、複数の地名を第1言語および第2言語で対応付けて記憶しており、災害種別データベース42は、複数の災害種別を第1言語および第2言語で対応付けて記憶している。また、ユーザ名データベース43は、第1の端末装置2の識別情報および第1の端末装置2のユーザ名を対応付けて記憶する。更に、ユーザ名データベース43は、第1言語によるユーザ名および複数の第2言語によるユーザ名を対応付けて記憶している。
【0059】
サーバ処理部415による機能は、サーバ処理部415が備えるプロセッサで実行されるプログラムにより実現される機能モジュールである。あるいは、これらの各部は、独立した集積回路、マイクロプロセッサ、またはファームウェアとしてサーバ4に実装されてもよい。なお、サーバ処理部415の処理内容は後述する。また、サーバ処理部415の構成要素の切り分けは、一例であって、どの構成要素がどの処理を行うかは、特に本実施形態の記載に限定されない。
【0060】
抽出部412は、第1の端末装置2から受信した災害情報と地名データベースおよび災害種別データベースとを比較して、災害情報から地名および災害種別を抽出する。すなわち、抽出部412は、受信した災害情報に含まれるテキスト、画像、音声などの情報から地名および災害種別を判別して抽出する。抽出部412が受信した災害情報がテキスト情報ではない場合に、抽出部は、災害情報をテキスト化する処理を実施する必要がある。テキスト化をせずに地名および災害種別を抽出できる場合は、この処理を実施しなくてもよい。
【0061】
抽出部412は、受信した災害情報から検索キーワードを抽出する技術としては、一般的な手法を用いればよく、ここでは一般的な手法の一例を説明する。抽出部412は、受信した災害情報を要素毎に分割する。具体的には、小用語解析を用いるとよい。すなわち、災害情報を複数の単語単位に分割して、どの単語がどの単語を修飾しているかの係り受け関係を抽出する。この状態で抽出部412は、地名や災害種別が文章中のどの要素であるかを推測することができる。
【0062】
更に、抽出部412は、複数の地名や災害種別に相当する単語を抽出した場合には、複数の単語をまとめて地名データベース41または災害種別データベース42と比較してもよく、地名や災害情報である可能性が高いと抽出部412が判定した単語から順に1つずつ比較を行ってもよい。前者の場合、抽出部412は、複数の単語を比較した結果、一致する地名や災害情報が存在した場合は、それらの一致した地名や災害情報を変換部413に送信する。一方、一致する地名や災害情報が複数ある場合には、抽出した単語が地名や災害情報であるかの推測結果に基づいて、結果が上位の単語を採用するとよい。後者の場合、抽出部412は、抽出した複数の単語が地名や災害情報であるかの推測結果を用いるとよい。この際に、抽出部412が推測した結果は、サーバ記憶部411が一時的に記憶しているとよい。いずれの場合においても、抽出部412が、単語が地名や災害種別であると推測した度合いが所定レベル以上である場合には、当該単語が地名や災害種別であると認定し、所定レベル未満の場合には、地名や災害種別として認定せずにエラーとしてもよい。この処理によって、不確実な情報を多言語でユーザに発信することを防止することができる。
【0063】
抽出部412は、推測した地名や災害種別が複数存在する場合には、全ての地名や災害種別を地名や災害種別として抽出する。また、抽出部412は、推測した地名や災害種別が複数存在する場合に、第1の端末装置2にいずれが地名や災害種別であるかを問い合わせる処理を実行してもよい。または、類似する災害情報を他の第1の端末装置2から受信している場合は、複数の災害情報を比較して、地名や災害種別である可能性の推測の度合いを向上することもできる。
【0064】
サーバ通信部416が複数の災害情報を受信する場合に、抽出部412は、複数の災害情報に共通する地名および災害種別を抽出するようにしてもよい。このように、複数の災害情報に共通する地名や災害種別を抽出することによって、抽出部412は、正確に地名や災害情報を抽出することができる。抽出部412は、所定期間内に受信された災害情報について、同一の災害情報であると仮定して地名や災害情報を抽出する対象とするとよい。すなわち、抽出部412は、時期が異なる複数の災害情報ではなく、例えば1時間以内に受信された災害情報について同一の災害情報が異なる複数の第1の端末装置2から受信された場合に、これらの同一の災害情報に含まれる共通部分を抽出するとよい。この際、複数の災害情報は、一時的にサーバ記憶部411に記憶されているとよい。
【0065】
また、抽出部412は、地名および災害種別の両方を抽出していることを大前提としているのは、地名および災害種別の一方では災害情報として不足があるためである。すなわち、災害情報は、地名および災害種別の両方を含むことが必須である。
【0066】
変換部413は、抽出部412が抽出した第1言語による地名および災害種別を、地名データベース41および災害種別データベース42を参照して第2言語に変換する。この処理は、単なる機械翻訳ではなく、データベースを参照して、第2言語を選択する処理となる。後述する通り、地名データベース41および災害種別データベース42の少なくとも1つは、ツリー構造(階層構造)を備えるため、変換部413は、抽出部412が抽出した地名や災害種別によっては、上位の第2言語による地名や災害種別を選択することになる。すなわち、変換部413は、抽出された地名や災害種別に対応する第2言語が存在しない場合には、第2言語が存在する最も近い上位の第2言語を選択する。
【0067】
第2の端末装置3のユーザが災害情報を受信している第1言語とは異なる第2言語で災害情報を閲覧する場合に、第2の端末装置3のユーザは、地名や災害種別について詳細な知識を持ち合わせていない可能性がある。よって、抽出部412によって抽出された地名や災害種別について、第2言語が地名データベース41および災害種別データベース42に存在したとしても変換部413は、サーバ通信部416が第1言語による地名または災害種別の少なくとも一方を下位階層で受信した場合に、上位階層における地名または災害種別を特定し、当該特定された上位階層における地名または災害種別を第2言語に変換してもよい。この際、複数の地名や災害種別が存在する場合には、複数の地名や災害種別において共通する上位階層を特定して第2言語に変換してもよい。
【0068】
変換部413が変換する第2言語における上位階層の地名や災害種別の特定は、地名や災害種別ごとに予め定められていてもよく、所定階層上の地名や災害種別を特定するように構成されてもよい。上位階層における地名または災害種別が、予め定められている場合に、変換部413は、サーバ通信部416が受信した地名または災害種別が予め定められた上位階層より下位であれば、予め定められた上位階層における地名または災害種別を特定し、当該特定された予め定められた上位階層における地名または災害種別を第2言語に変換してもよい。更に、変換部413は、サーバ通信部416が受信した第1言語による災害種別に応じた階層の地名を特定して、当該特定された災害種別に応じた階層の地名を第2言語に変換してもよい。すなわち、緊急性のある災害種別の場合は、第2の端末装置3のユーザに容易に理解できる広い地名を送信し、緊急性が低い場合には、地名を検索する余裕があるため、狭い地名を送信することができる。
【0069】
生成部414は、変換部413が変換した第2言語による地名および災害情報をサーバ通信部416が第2の端末装置3に提示する提示情報として生成する。すなわち、生成部414は、第2の端末装置3のユーザによって選択された第2言語によって地名や災害種別を第2の端末装置3に表示するための表示画面を生成する。
【0070】
サーバ通信部416は、サーバ4をインターネット5に接続するための通信インターフェース回路を有する。サーバ通信部416は、第1の端末装置2に災害情報を登録するためのフォーマットを送信する。そして、第1の端末装置2から複数の災害情報を第1言語にて受信する。なお、第1の言語は、本実施形態においては、日本語としているが、第1の端末装置2から受信される言語を第1の言語としているに過ぎず、日本語以外の他の言語であっても第1の言語としてもよい。更に、サーバ通信部416は、第2の端末装置3から災害情報を閲覧したい言語情報である第2言語の選択入力を受信して、変換部413によって変換された当該第2言語による地名および災害種別である災害情報を第2の端末装置3に送信する。すなわち、本発明は、災害情報を受信する第1言語および第2の端末装置から災害情報を閲覧したい言語である第2言語が異なっていれば成り立つ。
【0071】
サーバ通信部416は、第2の端末装置3からサーバ通信部416に送信した災害情報に関する妥当性または正確性に関するフィードバックを第2の端末装置3から受け付けるように構成されていてもよい。この制御を実施することによって、より正確な災害情報を第2の端末装置3に送信することができる。
【0072】
また、サーバ通信部416は、第2言語に変換された災害情報を送信する第1の端末装置2の送信先を制限するように送信されてもよい。すなわち、災害時は、通信も制限される可能性が高いため、受信を要求する第2の端末装置3の言語に応じて通信を制限したり、受信を要求する第2の端末装置3の位置情報によって通信を制限したりすることができる。これによって、災害情報をより必要としているユーザに第2言語に変換された災害情報を送信することができる。
【0073】
サーバ通信部416が第1の端末装置2から災害情報を受信した第1端末装置の識別情報を受信する場合には、第1言語によるユーザ名または変換部413が変換した第2言語によるユーザ名を第2の端末装置3に送信してもよい。ユーザ名を第2の端末装置3のユーザに送信することによって、第2の端末装置3のユーザは、災害情報の重要性や正確さを把握することができたり、地名や災害種別が理解できない場合でも第1の端末装置2のユーザ名の施設やサービスに影響があることを理解することができる。例えば、第1の端末装置2のユーザ名が鉄道会社である場合には、当該鉄道会社の運行に支障をきたしている可能性を推測することができる。この場合に生成部414は、変換部413が地名および災害種別を変換した第2言語と同一の第2言語に変換したユーザ名を第2の端末装置に提示する提示情報として生成する。
【0074】
(地名データベース41の構成)
図6は、地名データベース41の構成を示す図である。
【0075】
地名データベース41は、地名識別情報である地名ID、地名大分類、地名中分類、地名小分類のそれぞれを第1言語および複数の第2言語によって記憶している。なお、本実施形態において、第1言語は、日本語であり、第2言語が英語、中国語(簡体字)、および韓国語としているが、本発明はこれらの言語に限定されない。本実施形態で、この地名データベース41は、サーバ記憶部411に記憶されていることとしているが、この地名データベース41は、サーバ4以外に記憶されていてもよい。その場合は、サーバ通信部416が適宜サーバ処理部415の指示に応じて外部に存在する地名データベース41と通信することとなる。しかしながら、災害時には、サーバ4の外部に通信する環境が閉ざされている場合もあるため、サーバ4内で全ての処理が完結することが好ましい。なお、地名データベース41は、サーバ4が配置される周辺の地域の地名のみを記憶していればよい。
【0076】
(災害種別データベース42の構成)
図7は、災害種別データベース42の構成を示す図である。
【0077】
災害種別データベース42は、災害種別識別情報である災害種別ID、災害種別大分類、災害種別中分類、災害種別小分類のそれぞれを第1言語および複数の第2言語によって記憶している。本実施形態で、この災害種別データベース42は、サーバ記憶部411に記憶されていることとしているが、この災害種別データベース42は、サーバ4以外に記憶されていてもよい。その場合は、サーバ通信部416が適宜サーバ処理部415の指示に応じて外部に存在する災害種別データベース42と通信することとなる。しかしながら、災害時には、サーバ4の外部に通信する環境が閉ざされている場合もあるため、サーバ4内で全ての処理が完結することが好ましい。なお、災害種別データベース42は、サーバ4が配置される周辺の地域の地名のみを記憶していればよい。また、
図7の通り、対応する第2言語における災害種別が存在しない場合もある。このような場合に、変換部413は、第2言語が存在する上位の災害種別を特定して第2言語に変換する。
【0078】
(ユーザ名データベース43の構成)
図8は、ユーザ名データベース43の構成を示す図である。
【0079】
ユーザ名データベース43は、第1の端末装置2の識別情報であるユーザIDおよび第1の端末装置2のユーザ名を対応付けて記憶しており、第1言語によるユーザ名および複数の第2言語によるユーザ名を更に対応付けて記憶している。なお、
図6のU0006は、個人のユーザである。この場合は、個人のユーザが災害情報をボランティアとして入力することなる。
【0080】
(多言語変換システム1による処理)
図9は、本発明の実施形態にかかる多言語変換システム1による第1の端末装置2から受信した第1言語による災害情報を第2の端末装置3のユーザによって要求された第2言語に変換して、変換された第2言語による災害情報を第2の端末装置3に送信するまでの一連の流れの動作シーケンスの一例を示す図である。
【0081】
以下に説明する動作シーケンスは、予めサーバ記憶部411に記憶されているプログラムに基づいて、主にサーバ処理部415により、サーバ4の各要素と協働して実行される。また、以下に説明する動作シーケンスにおいて、サーバ4は、サーバ通信部416を介して第1の端末装置2および第2の端末装置3と各種の情報を送受信する。
【0082】
最初に、サーバ処理部415は、サーバ通信部416を介して第1の端末装置2から第1言語による災害情報の受信を待つ(ステップS101)。このステップS101は、第1の端末装置2から第1言語による災害情報を受信するまで続けられる(ステップS101がNO)。
【0083】
サーバ処理部415は、サーバ通信部416が災害情報を受信した場合(ステップS101がYES)に、受信した災害情報から地名および災害種別を抽出する(ステップS102)。詳細には、サーバ処理部415は、受信した災害情報から地名である可能性の高い単語および災害種別である可能性の高い単語を抽出する。
【0084】
そして、サーバ処理部415は、ステップS102で抽出された地名および災害種別について第2言語に応じた階層における地名および災害種別を特定する(ステップS103)。複数の第2言語における地名や災害種別が地名データベース41や災害種別データベース42に記憶されているため、サーバ処理部415は、それぞれの第2言語において、変換すべき地名や災害種別を特定する。
【0085】
次に、サーバ処理部415は、特定された地名および災害種別を第2言語に変換する(ステップS104)。複数の第2言語が存在する場合は、それぞれの第2言語において地名や災害種別を変換する。
図9には図示していないが、サーバ処理部415は、サーバ通信部416が第1の端末装置2から受信した第1言語による災害情報、受信日時または第1の端末装置で指定した日時、抽出された地名および災害種別、上位階層における地名や災害種別、および第2言語による地名および災害種別の少なくとも一部をサーバ記憶部411に記憶するとよい。変換後の地名や災害種別を記憶しておくことによって、第2の端末装置3から災害情報の提示要求を受信した際に(ステップ105がYES)、変換処理などを緊急時に実行しなくてよくなる。
【0086】
サーバ処理部415は、サーバ通信部416を介して災害情報の提示要求を第2の端末装置3から受信を待つ(ステップS105)。災害情報の提示要求を第2の端末装置3から受信する際に、サーバ通信部416は、第1の端末装置2から、災害情報以外に第1の端末装置2のユーザの希望する第2言語または第1の端末装置2の設定言語を受信する。このステップS105は、第1の端末装置2から第1言語による災害情報を受信するまで続けられる(ステップS105がNO)。
【0087】
サーバ処理部415は、サーバ通信部416が災害情報の提示要求を第2の端末装置3から受信した場合(ステップS105がYES)に、ステップS105で受信した第2言語にて、地名および災害種別を第2の端末装置3に送信する(ステップS106)。そして、サーバ処理部415は、本処理を終了させる。
【0088】
以上説明したように、本実施形態にかかる多言語変換システム1は、第1の端末装置2のユーザが第1の端末装置2に入力した災害情報から災害情報として重要である地名および災害種別を抽出する。そして、地名および災害種別をサーバ記憶部411に記憶されているデータベースを用いて多言語(第2言語)に変換することができる。よって、機械翻訳などと比較して処理するデータ量が少なく、緊急事態にサーバのリソースが少ない中、迅速に処理を行うことができる。また、機械翻訳と異なり、変換部413によって第1言語を第2言語に変換するため、正確に多言語で災害情報を提供することができる。また、地名および災害種別以外の翻訳を含まないため、機械翻訳によって助長な文章となることもなく、第2の端末装置3のユーザが災害情報を的確に入手することができる。機械翻訳を実施するためには、膨大なデータを蓄積している必要があり、災害時などの緊急事態には、通信が遮断される可能性や、通信に制限がかかる可能性があるため、多言語変換システム1のようにサーバ4内にデータベースを記憶することで、ローカルまたはクローズドな環境で多言語化処理を実行することができる。
【0089】
また、本実施形態にかかる多言語変換システム1は、適宜上位階層の地名および災害種別を第2の端末装置に送信するため、地名や災害種別の小分類に詳しくないユーザであっても、一般的な中分類や大分類によって第2言語を提示することができるため、災害情報を理解できないという事態を防ぐこともできる。
【0090】
更に、本実施形態にかかる多言語変換システム1は、ユーザ名を第2の端末装置3のユーザに送信することによって、第2の端末装置3のユーザは、災害情報の重要性や正確さを把握することができたり、地名や災害種別が理解できない場合でも第1の端末装置2のユーザ名の施設やサービスに影響があることを理解することができる。
【0091】
また、本発明は、複数の地名を第1言語および第2言語で対応付けて記憶する地名データベースと、複数の災害種別を上記第1言語および上記第2言語で対応付けて記憶する災害種別データベースとを記憶する記憶ステップと、第1の端末装置から災害情報を上記第1言語で受信する受信ステップと、上記災害情報と上記地名データベースおよび上記災害種別データベースとを比較して、上記災害情報から地名および災害種別を抽出する抽出ステップと、上記抽出した上記第1言語による上記地名および上記災害種別を、上記地名データベースおよび上記災害種別データベース参照して上記第2言語に変換する変換ステップと、上記変換された上記第2言語による上記地名および上記災害種別を第2の端末装置に送信する送信ステップと、を含む多言語変換方法としても成り立つ。
【0092】
また、本発明は、コンピュータに、複数の地名を第1言語および第2言語で対応付けて記憶する地名データベースと、複数の災害種別を上記第1言語および上記第2言語で対応付けて記憶する災害種別データベースとを記憶する記憶機能と、第1の端末装置から災害情報を上記第1言語で受信する受信機能と、上記災害情報と上記地名データベースおよび上記災害種別データベースとを比較して、上記災害情報から地名および災害種別を抽出する抽出機能と、上記抽出した上記第1言語による上記地名および上記災害種別を、上記地名データベースおよび上記災害種別データベース参照して上記第2言語に変換する変換機能と、上記変換された上記第2言語による上記地名および上記災害種別を第2の端末装置に送信する送信機能と、を実行させる多言語変換プログラムとしても成り立つ。
【0093】
なお、本発明は、多言語変換システム1として、第1の端末装置2およびサーバ4が一体であってもよく、サーバ4の機能を第2の端末装置3が実行しても成り立つ。前者の場合は、災害情報を扱う団体が自らのシステムに災害情報を第1言語で入力し、第2の端末装置3に多言語で配信することができる。後者の場合は、第1の端末装置2から災害情報を受信した場合に、第2の端末装置3が端末装置内で多言語化の処理を実行できる。
【0094】
当業者は、本発明の精神および範囲から外れることなく、さまざまな変更、置換および修正をこれに加えることが可能であることを理解されたい。
【0095】
(変形例1)
本実施形態における多言語変換システム1において、サーバ処理部415は、第1言語に対応する第2言語に地名および災害種別を変換したが、第1言語および第2言語が同一言語であってもよい。この場合は、災害情報から重要な要素である地名や災害種別のみを第1言語で第2の端末装置に送信できるため、送信する情報量を制限することができる。災害時などの緊急事態には、通信が制限される可能性があるため、データ量を抑えることは重要である。
【0096】
(変形例2)
本実施形態における多言語変換システム1において、サーバ処理部415は、第2の端末装置3から災害情報の定時要求を受信する前にステップS102、ステップS103、およびステップS104を実行したが、ステップ102、ステップS102およびステップS103、またはステップS102〜ステップ104の全ては、ステップ105の後に実行されてもよい。すなわち、第2の端末装置3からの災害情報の提示要求後に一部の処理を実行することでも成り立つ。