【課題を解決するための手段】
【0006】
作業領域における移動ロボットの角度補正方法であって、
移動ロボットが最初に検知した障害物の縁部における長い直線を取得し、
長い直線に基づいて直交座標系を確立し、
移動ロボットが障害物の縁部における長い直線を次に検知した時の走行角度を取得し、
走行角度および直交座標系に基づいて、走行角度を対応する座標軸の方向に補正する、
ことを含む。
【0007】
さらに、走行角度および直交座標系に基づいて、走行角度を対応する座標軸の方向に補正することは、
走行角度と直交座標系の座標軸の方向との角度差が所定値より小さい場合に、走行角度を対応する座標軸の方向に補正する、
ことを含む。
【0008】
さらに、長い直線は、長さが所定値よりも大きい直線または近似直線である。
【0009】
さらに、走行角度および直交座標系に基づいて、走行角度を対応する座標軸の方向に補正した後は、
移動ロボットが作業領域での作業を完了するまで、移動ロボットが障害物の縁部における長い直線を次に検知した時の走行角度を取得するステップと、走行角度と直交座標系に基づいて走行角度を次に対応する座標軸の方向に補正するステップとを繰り返す、
ことを含む。
【0010】
さらに、移動ロボットが最初に検知した障害物の縁部における長い直線を取得することは、
移動ロボットが障害物に遭遇するまで直線的に移動して障害物の縁部に沿って走行し、
所定の期間T0内に移動ロボットの走行角度を複数回取得し、
移動ロボットの複数の走行角度に基づいて、複数の走行角度の値がA0の付近にある且つ変化量が閾値D0より小さいか否かを判定し、
そうである場合、障害物の縁部を取得された長い直線とする、
ことを含む。
【0011】
さらに、そうである場合、障害物の縁部を取得された長い直線とすることは、
そうでない場合、移動ロボットが所定の期間t0または所定の距離d0で作動した後、移動ロボットが障害物に遭遇するまで直線的に移動して障害物の縁部に沿って移動するように制御する、
ことを含む。
【0012】
さらに、そうである場合、障害物の縁部を取得された長い直線とした後は、
移動ロボットの障害物に沿う走行期間を取得し、
移動ロボットの障害物に沿う走行期間に基づいて、移動ロボットの障害物に沿う走行期間が所定値より大きいか否かを判定し、
そうである場合、障害物の縁部に沿う走行を停止させ、移動ロボットが障害物に遭遇するまで直線的に移動して障害物の縁部に沿って走行するように制御する、
ことを含む。
【0013】
さらに、そうである場合、障害物の縁部を取得された長い直線とすることは、
移動ロボットが障害物に沿って走行した回転角度を取得し、
移動ロボットが障害物に沿って走行した回転角度に基づいて、移動ロボットが障害物に沿って走行した回転角度が所定値より大きいか否かを判定し、
そうである場合、障害物の縁部に沿う走行を停止させ、移動ロボットが障害物に遭遇するまで直線的に移動して障害物の縁部に沿って走行するように制御する、
ことを含む。
【0014】
さらに、長い直線に基づいて直交座標系を確立することは、
移動ロボットを原点とし、長い直線のA0方向をX軸の正方向とし、長い直線のA0方向と直交する左直交方向又は右直交方向をY軸の正方向として、直交座標系を確立する、
ことを含む。
【0015】
さらに、移動ロボットが障害物の縁部における長い直線を次に検知した時の走行角度を取得することは、
移動ロボットが障害物に遭遇するまで直線的に移動して障害物の縁部に沿って走行し、
所定の期間T1内に移動ロボットの走行角度を複数回取得し、
移動ロボットの複数の走行角度に基づいて、複数の走行角度が角度A1の付近にある且つ変化量が閾値D1より小さいか否かを判定し、
そうである場合、角度A1を走行角度とする、
ことを含む。
【0016】
さらに、そうである場合、角度A1を走行角度とすることは、
そうでない場合、移動ロボットが所定の期間t1または所定の距離d1で作動した後、移動ロボットが障害物に遭遇するまで直線的に移動して障害物の縁部に沿って走行するように制御する、
ことを含む。
【0017】
さらに、走行角度および直交座標系に基づいて、走行角度を対応する座標軸の方向に補正することは、
走行角度A1に基づいて、走行角度A1と直交座標系のx軸の正負方向およびy軸の正負方向との角度差Dx
+、Dx
−、Dy
+、Dy
−を取得し、
角度差Dx
+、Dx
−、Dy
+、Dy
−が閾値D2より小さいか否かを判定し、
そうである場合、移動ロボットの現在角度を対応する座標軸の方向に補正する、
ことを含む。
【0018】
さらに、そうである場合、移動ロボットの現在角度を対応する座標軸の方向に補正することは、
そうでない場合、移動ロボットが所定の期間t2または所定の距離d2で作動した後、移動ロボットが障害物に遭遇するまで直線的に移動して障害物の縁部に沿って走行するように制御する、
ことを含む。
【0019】
本発明の第2の目的は、背景技術における欠点を克服し、角度補正機能を有する移動ロボットを提供することである。本発明に係る移動ロボットの具体的な解決策は以下の通りである:
移動ロボットであって、制御部、駆動システム、角度センサ、エッジセンサ、距離センサ、およびメモリを備え、
エッジセンサは、作業領域における障害物の縁部を検出して、移動ロボットを障害物の縁部に沿って移動させるように構成され、
制御部は、エッジセンサから受信した情報に基づいて、障害物の縁部に長い直線があるかどうかを検出し、最初に検出された長い直線を基準として直交座標系を確立し、長い直線を次に検出した時、移動ロボットの走行角度を取得し、走行角度と直交座標系の一つの座標軸の方向との角度差が所定値より小さい場合、移動ロボットの走行角度を対応する座標軸の方向に補正するように構成され、ここで、長い直線は、長さが所定値よりも大きい直線または近似直線として定義され、
駆動システムは、移動ロボットの移動を駆動するように構成され、
角度センサは、移動ロボットの走行角度をリアルタイムで取得するように構成され、
距離センサは、移動ロボットの走行距離を取得するように構成され、
メモリは、直交座標系の情報および各所定値を記憶するように構成される。
【0020】
さらに、角度センサは、ジャイロスコープまたは電子コンパスであり、および/または、
エッジセンサは赤外線センサであり、および/または、
距離センサは走行距離計である。
【0021】
さらに、移動ロボットは床拭きロボットである。
【0022】
本発明によって開示された技術的解決策は、移動ロボットの作業領域における障害物の縁部における長い直線を基準としてその走行角度を調整する。本発明の解決策は、低コストであり、実装が容易であり、そして優れた実装効果を有し、移動ロボットのオーバーレイ経路計画に使用することができる。