特許第6881878号(P6881878)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6881878多次元データの画像分析のためのシステムおよび方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6881878
(24)【登録日】2021年5月10日
(45)【発行日】2021年6月2日
(54)【発明の名称】多次元データの画像分析のためのシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
   G06T 7/00 20170101AFI20210524BHJP
   G01N 21/17 20060101ALI20210524BHJP
   G01N 33/483 20060101ALI20210524BHJP
   G02B 21/36 20060101ALI20210524BHJP
【FI】
   G06T7/00 630
   G01N21/17 A
   G06T7/00 300F
   G01N33/483 C
   G02B21/36
【請求項の数】18
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2018-541336(P2018-541336)
(86)(22)【出願日】2017年2月2日
(65)【公表番号】特表2019-515362(P2019-515362A)
(43)【公表日】2019年6月6日
(86)【国際出願番号】US2017016126
(87)【国際公開番号】WO2017139160
(87)【国際公開日】20170817
【審査請求日】2019年12月9日
(31)【優先権主張番号】15/019,411
(32)【優先日】2016年2月9日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】511227336
【氏名又は名称】モレキュラー デバイシーズ, エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(72)【発明者】
【氏名】コーエン, アブルム
(72)【発明者】
【氏名】ホン, ディフイ
(72)【発明者】
【氏名】ルーク, スティーブン
【審査官】 粕谷 満成
(56)【参考文献】
【文献】 特開2014−071207(JP,A)
【文献】 特開2015−108837(JP,A)
【文献】 国際公開第2014/179269(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06T 7/00
G01N 21/17
G01N 33/483
G02B 21/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
多次元画像を分析するためのシステムであって、前記システムは、
ハイコンテント撮像システムであって、前記ハイコンテント撮像システムは、画像捕捉デバイスを含む、ハイコンテント画像システムと、
前記画像捕捉デバイスによって捕捉された生物学的サンプルの第1の一連の画像を受信する画像取得モジュールであって、前記第1の一連の画像は、一続きの画像平面を備えている、画像取得モジュールと、
ユーザコンピュータから、第1の画像分析ステップ第2の画像分析ステップおよび第3の画像分析ステップの仕様を受信するヒューマンインターフェースモジュールであって、前記第1の画像分析ステップは、一連の画像の少なくとも別の画像平面に従って、前記一連の画像の画像平面を処理する第1の画像処理動作を規定し、前記第2の画像分析ステップは、一連の画像の他の画像平面から独立して、前記一連の画像の各画像平面を処理する第2の画像処理動作を規定し、前記第3の画像分析ステップは、第3の画像処理動作を規定する、ヒューマンインターフェースモジュールと、
並行して動作する複数のプロセッサを備えている画像分析モジュールと
を備え、
前記画像分析モジュールは、前記第1の画像分析ステップに従って、前記第1の一連の画像を処理し、第1の出力用の一連の画像を生成し、前記第2の画像分析ステップに従って、前記第1の一連の画像を処理し、第2の出力用の一連の画像を生成し、前記第3の画像分析ステップに従って、前記第2の出力用の一連の画像を処理し、第3の出力用の一連の画像を生成し、
前記ヒューマンインターフェースモジュールは、前記第1の出力用の一連の画像の少なくとも1つの画像平面および前記第2の出力用の一連の画像の少なくとも1つの画像平面を前記ユーザコンピュータに関連付けられたディスプレイ上に表示し、
前記第2の画像処理動作は、前記一連の画像の各画像平面のピクセルを分析して、背景の一部であるピクセルからオブジェクトに関連付けられたピクセルを分離することをさらに含み、
前記画像分析モジュールが、
前記一連の画像の各画像平面からオブジェクトマップ画像平面を作成することと、前記オブジェクトマップ画像平面の各ピクセルの値を、前記オブジェクトマップ画像平面の当該ピクセルが同一オブジェクトに関連付けられるかを決定するために設定することとをさらに備える前記第3の画像処理動作を実装するように適合されていることを特徴とし、
決定することは、同一オブジェクトに関連付けられた前記オブジェクトマップ画像平面のピクセルに、前記オブジェクトマップ画像平面のこれらのピクセルが少なくとも部分的に重複する場合に、同一オブジェクトidを割り当てることをさらに含む、システム。
【請求項2】
前記複数のプロセッサは、前記第2の画像分析ステップに従って、前記第1の一連の画像の各画像平面を並行して処理し、前記第2の出力用の一連の画像を生成する、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記ヒューマンインターフェースモジュールは、前記第1の出力用の一連の画像を表示し、その後、前記第1の画像分析ステップの仕様のパラメータにおける変更を受信し、前記画像分析モジュールは、前記第1の画像分析ステップの仕様および前記変更されたパラメータに従って、前記第1の一連の画像を処理し、更新された第1の出力用の一連の画像を生成する、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記画像取得モジュールは、前記生物学的サンプルの第2の一連の画像を受信し、前記ヒューマンインターフェースモジュールは、第の画像分析ステップの仕様を受信し、前記第1の一連の画像および前記第2の一連の画像は、異なる照明条件下で取得され、前記第の画像分析ステップは、前記第1の一連の画像、前記第2の一連の画像、および前記第1の出力用の一連の画像を入力として有する、画像処理動作を規定する、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記画像分析モジュールは、前記第の画像分析ステップに従って、前記第1の出力用の一連の画像をマスクとして前記第1の一連の画像に適用し、第1のマスクされた一連の画像を生成し、前記第1の出力用の一連の画像をマスクとして前記第2の一連の画像に適用し、第2のマスクされた一連の画像を生成し、前記第1のマスクされた一連の画像と前記第2のマスクされた一連の画像とを組み合わせ、第の出力用の一連の画像を展開する、請求項に記載のシステム。
【請求項6】
前記第3の出力用の一連の画像は、前記生物学的サンプルのオブジェクトおよび前記生物学的サンプルのサブオブジェクトのうちの少なくとも1つを識別する、請求項に記載のシステム。
【請求項7】
前記画像分析モジュールは、第の画像分析ステップの仕様を受信し、前記画像分析モジュールは、前記第の画像分析ステップに従って、前記生物学的サンプル内のオブジェクトの体積を測定することと、前記オブジェクトの形状を分類することと、前記オブジェクトと別のオブジェクトとの間の3次元距離を測定することと、前記オブジェクトの中心と前記オブジェクトに関連付けられたサブオブジェクトとの間の距離を測定することと、前記サブオブジェクトと前記オブジェクトに関連付けられた別のサブオブジェクトとの間の距離を測定することとを行う、請求項に記載のシステム。
【請求項8】
前記第1の画像分析ステップは、3次元フィルタを前記第1の一連の画像に適用することと、マスクを前記第1の一連の画像の各画像平面に適用することと、オブジェクトマップを前記第1の一連の画像から生成することと、前記第1の一連の画像の複数の画像平面に及ぶ第1のオブジェクトのピクセルを識別することと、前記第1の一連の画像を3次元においてクロッピングすることと、前記第1の一連の画像において表される複数の3次元オブジェクトのうちの各1つの特性を測定することとのうちの1つを行うことを規定する、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記第1の一連の画像の各画像平面は、前記生物学的サンプルに対して異なる焦点で捕捉される、請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
多次元画像を分析する方法であって、前記方法は、
ハイコンテント撮像システムの画像捕捉デバイスによって捕捉された生物学的サンプルの第1の一連の画像を受信することであって、前記第1の一連の画像は、一続きの画像平面を備えている、ことと、
ユーザコンピュータから、第1の画像分析ステップ第2の画像分析ステップおよび第3の画像分析ステップの仕様を受信することであって、前記第1の画像分析ステップは、一連の画像の少なくとも別の画像平面に従って、前記一連の画像の画像平面を処理する第1の画像処理動作を規定し、前記第2の画像分析ステップは、一連の画像の他の画像平面から独立して、前記一連の画像の各画像平面を処理する第2の画像処理動作を規定し、前記第3の画像分析ステップは、第3の画像処理動作を規定する、ことと、
前記第1の画像分析ステップに従って、前記第1の一連の画像を処理し、第1の出力用の一連の画像を生成することと、
前記第2の画像分析ステップに従って、前記第1の一連の画像を処理し、第2の出力用の一連の画像を生成することと、
前記第3の画像分析ステップに従って、前記第2の出力用の一連の画像を処理し、第3の出力用の一連の画像を生成することと、
前記第1の出力用の一連の画像の少なくとも1つの画像平面および前記第2の出力用の一連の画像の少なくとも1つの画像平面を前記ユーザコンピュータに関連付けられたディスプレイ上に表示することと
を含み、
前記第2の画像処理動作は、前記一連の画像の各画像平面のピクセルを分析して、背景の一部であるピクセルからオブジェクトに関連付けられたピクセルを分離することをさらに含み、
前記第3の画像処理動作が、
前記一連の画像の各画像平面からオブジェクトマップ画像平面を作成すること、および、前記画像平面内のオブジェクトピクセルに対応する前記オブジェクトマップ画像平面の各ピクセルの値をオブジェクトidに設定することと、
各オブジェクトマップ画像平面内のオブジェクトに関連付けられたピクセルを、他のオブジェクトマップ画像平面内のオブジェクトに関連付けられたピクセルと、前記オブジェクトマップ画像平面の当該ピクセルが同一オブジェクトに関連付けられるかを決定するために、比較することと
をさらに備えることを特徴とし、
決定することは、同一オブジェクトに関連付けられた前記オブジェクトマップ画像平面のピクセルに、前記オブジェクトマップ画像平面のこれらのピクセルが少なくとも部分的に重複する場合に、同一オブジェクトidを割り当てることを含む、方法。
【請求項11】
前記第1の一連の画像を処理することは、前記第2の画像分析ステップに従って、前記第1の一連の画像の各画像平面を並行して処理するように複数のプロセッサを動作させ、前記第2の出力用の一連の画像を生成することを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第1の出力用の一連の画像を表示し、その後、前記第1の画像分析ステップの仕様のパラメータにおける変更を受信し、前記第1の画像分析ステップの仕様および前記変更されたパラメータに従って、前記第1の一連の画像を処理し、更新された第1の出力用の一連の画像を生成することをさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記生物学的サンプルの第2の一連の画像を受信することであって、前記第1の一連の画像および前記第2の一連の画像は、異なる照明条件下で捕捉される、ことと、第の画像分析ステップの仕様を受信することとをさらに含み、前記第の画像分析ステップは、前記第1の一連の画像、前記第2の一連の画像、および前記第1の出力用の一連の画像を入力として有する、画像処理動作を規定する、請求項10に記載の方法。
【請求項14】
前記第の画像分析ステップに従って、前記第1の出力用の一連の画像をマスクとして前記第1の一連の画像に適用し、第1のマスクされた一連の画像を生成し、前記第1の出力用の一連の画像をマスクとして前記第2の一連の画像に適用し、第2のマスクされた一連の画像を生成し、前記第1のマスクされた一連の画像と前記第2のマスクされた一連の画像とを組み合わせ、第の出力用の一連の画像を展開することをさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記第の出力用の一連の画像は、前記生物学的サンプルのオブジェクトおよび前記生物学的サンプルのサブオブジェクトのうちの少なくとも1つを識別する、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記オブジェクトまたは前記サブオブジェクトのうちの1つの3次元特性を測定するステップを含み、前記3次元特性は、前記生物学的サンプル内のオブジェクトの体積を含み、前記オブジェクトの形状、前記オブジェクトと別のオブジェクトとの間の3次元距離、前記オブジェクトの中心と前記オブジェクトに関連付けられたサブオブジェクトとの間の距離、前記サブオブジェクトと前記オブジェクトに関連付けられた別のサブオブジェクトとの間の距離を分類する、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記第1の画像分析ステップは、3次元フィルタを前記第1の一連の画像に適用することと、マスクを前記第1の一連の画像の各画像平面に適用することと、オブジェクトマップを前記第1の一連の画像から生成することと、前記第1の一連の画像の複数の画像平面に及ぶ第1のオブジェクトのピクセルを識別することと、前記第1の一連の画像を3次元においてクロッピングすることと、前記第1の一連の画像において表される複数の3次元オブジェクトのうちの各1つの特性を測定することとのうちの1つを行うことを規定する、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記第1の一連の画像の各画像平面を前記生物学的サンプルに対して異なる焦点で捕捉することをさらに含む、請求項10に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願)
本願は、米国出願第15/019,411号(2016年2月9日出願)に対する優先権を主張し、上記出願の内容は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
(開示の分野)
本主題は、ハイコンテント撮像システムに関し、より具体的には、そのようなシステムを使用して生成された多次元データを分析するためのシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
ハイコンテント撮像システム(HCIS)は、生物学的サンプルの顕微鏡検査画像を得るために使用され得る。そのような画像は、背景場に対していくつかの細胞を含み得る。さらに、HCISは、生物学的サンプルの一連の顕微鏡検査画像を得るために使用され得、例えば、各画像は、異なる焦点を使用して得られる。そのような一連の顕微鏡検査画像は、組み合わせられ、生物学的サンプルの3次元ビューを展開し得る。そのような一連の顕微鏡検査画像は、特定の細胞に関連付けられた、各そのような画像の一部を区分化および識別するためにも分析され得る。そのような部分は、次いで、組み合わせられ、特定の細胞の3次元ビューを形成し、さらに分析され、3次元細胞体内の細胞小器官を識別し、および/または、3次元細胞体および/またはその中の細胞小器官の3次元統計を展開し得る。
【0004】
研究者は、顕微鏡検査画像または一連の顕微鏡検査画像内に存在する、細胞の統計を得ることを欲し得る。そのような統計は、画像内に存在し得る特定の細胞タイプの細胞の総数、そのような細胞のサイズ(例えば、寸法、体積、および表面積)の範囲、そのような細胞のサイズの平均、中央値、および最頻値、細胞が特定の形状に一致する程度(例えば、真球度)等を含み得る。さらに、画像は、そのような画像内で識別された細胞中の細胞小器官を識別するために分析され得、そのような細胞小器官の統計も、展開され得る。任意のそのような統計が、計算され得る前、顕微鏡検査画像内の細胞は、背景から区分化されなければならず、顕微鏡検査画像内に存在する任意の残骸からも区分化されなければならない。
【0005】
双方向画像分析システムが、一連の画像分析ステップおよび各ステップのためのパラメータを規定するために使用され得る。画像分析ステップの例は、例えば、特定の照明源を使用して捕捉された画像の選択、画像の閾値化、および1つ以上のフィルタの画像への適用を含む。例示的フィルタは、アンシャープマスク、平滑フィルタ等を含み得る。一連の画像分析ステップおよび対応するパラメータが規定された後、画像分析ステップが適用されると、結果として生じた画像の測定が行われ得る。そのような測定は、結果として生じる画像内に存在する異なるタイプのオブジェクト(例えば、細胞または細胞の構成要素)の総数を含む。「IMAGE PROCESSING SYSTEM PROVIDING SELECTIVE ARRANGEMENT AND CONFIGURATION FOR AN IMAGE ANALYSIS SEQUENCE」と題されたCohen、他の米国特許第8,577,079号(特許文献1)は、複数の処理動作を使用して選択された画像または一連の画像を処理するための1つのそのようなコンピュータ実装システムを説明する。この特許の全内容は、参照することによって本明細書に組み込まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】米国特許第8,577,079号明細書
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
一側面によると、多次元画像を分析するためのシステムは、画像捕捉デバイスを有する、ハイコンテント撮像システムを含む。画像取得モジュールが、画像捕捉デバイスによって捕捉された生物学的サンプルの第1の一連の画像を受信し、第1の一連の画像は、一続きの画像平面を含む。ヒューマンインターフェースモジュールが、ユーザコンピュータから、第1の画像分析ステップおよび第2の画像分析ステップの仕様を受信する。第1の画像分析ステップは、一連の画像の少なくとも別の画像平面に従って、一連の画像の画像平面を処理する第1の画像処理動作を規定し、第2の画像分析ステップは、一連の画像の他の画像平面から独立して、一連の画像の各画像平面を処理する第2の画像処理動作を規定する。並行して動作する複数のプロセッサを有する、画像分析モジュールが、第1の画像処理ステップに従って、第1の一連の画像を処理し、第1の出力用の一連の画像を生成し、第2の画像処理ステップに従って、第1の一連の画像を処理し、第2の出力用の一連の画像を生成する。ヒューマンインターフェースモジュールは、第1の出力用の一連の画像の少なくとも1つの画像平面および第2の出力用の一連の画像の少なくとも1つの画像平面をユーザコンピュータに関連付けられたディスプレイ上に表示する。
【0008】
別の側面によると、多次元画像を分析する方法は、ハイコンテント撮像システムの画像捕捉デバイスによって捕捉された生物学的サンプルの第1の一連の画像を受信することを含み、第1の一連の画像は、一続きの画像平面を備えている。方法は、ユーザコンピュータから、第1の画像分析ステップおよび第2の画像分析ステップの仕様を受信するステップと、第1の画像処理ステップに従って、第1の一連の画像を処理し、第1の出力用の一連の画像を生成するステップと、第2の画像処理ステップに従って、第1の一連の画像を処理し、第2の出力用の一連の画像を生成するステップとをさらに含む。第1の画像分析ステップは、一連の画像の少なくとも別の画像平面に従って、一連の画像の画像平面を処理する第1の画像処理動作を規定し、第2の画像分析ステップは、一連の画像の他の画像平面から独立して、一連の画像の各画像平面を処理する第2の画像処理動作を規定する。さらに、方法は、第1の出力用の一連の画像の少なくとも1つの画像平面および第2の出力用の一連の画像の少なくとも1つの画像平面をユーザコンピュータに関連付けられたディスプレイ上に表示するステップを含む。
【0009】
他の側面および利点は、同様の数字が明細書全体を通して同様の構造を指定する、以下の発明を実施するための形態および添付の図面を考慮して明白となるであろう。
本明細書は、例えば、以下の項目も提供する。
(項目1)
多次元画像を分析するためのシステムであって、前記システムは、
ハイコンテント撮像システムであって、前記ハイコンテント撮像システムは、画像捕捉デバイスを含む、ハイコンテント画像システムと、
前記画像捕捉デバイスによって捕捉された生物学的サンプルの第1の一連の画像を受信する画像取得モジュールであって、前記第1の一連の画像は、一続きの画像平面を備えている、画像取得モジュールと、
ユーザコンピュータから、第1の画像分析ステップおよび第2の画像分析ステップの仕様を受信するヒューマンインターフェースモジュールであって、前記第1の画像分析ステップは、一連の画像の少なくとも別の画像平面に従って、前記一連の画像の画像平面を処理する第1の画像処理動作を規定し、前記第2の画像分析ステップは、一連の画像の他の画像平面から独立して、前記一連の画像の各画像平面を処理する第2の画像処理動作を規定する、ヒューマンインターフェースモジュールと、
並行して動作する複数のプロセッサを備えている画像分析モジュールと
を備え、
前記画像分析モジュールは、前記第1の画像処理ステップに従って、前記第1の一連の画像を処理し、第1の出力用の一連の画像を生成し、前記第2の画像処理ステップに従って、前記第1の一連の画像を処理し、第2の出力用の一連の画像を生成し、
前記ヒューマンインターフェースモジュールは、前記第1の出力用の一連の画像の少なくとも1つの画像平面および前記第2の出力用の一連の画像の少なくとも1つの画像平面を前記ユーザコンピュータに関連付けられたディスプレイ上に表示する、システム。
(項目2)
前記複数のプロセッサは、前記第2の画像分析ステップに従って、前記第1の一連の画像の各画像平面を並行して処理し、前記第2の出力用の一連の画像を生成する、項目1に記載のシステム。
(項目3)
前記ヒューマンインターフェースモジュールは、第3の画像分析ステップの仕様を受信し、前記第3の画像分析ステップは、前記第2の画像処理ステップの出力に対する第3の画像処理動作を規定し、前記画像分析モジュールは、前記第3の画像分析ステップを行う前に前記第2の出力用の一連の画像を生成する、項目1に記載のシステム。
(項目4)
前記ヒューマンインターフェースモジュールは、前記第1の出力用の一連の画像を表示し、その後、前記第1の画像分析ステップの仕様のパラメータにおける変更を受信し、前記画像分析モジュールは、前記第1の画像分析ステップの仕様および前記変更されたパラメータに従って、前記第1の一連の画像を処理し、更新された第1の出力用の一連の画像を生成する、項目1に記載のシステム。
(項目5)
前記画像取得モジュールは、前記生物学的サンプルの第2の一連の画像を受信し、前記ヒューマンインターフェースモジュールは、第3の画像分析ステップの仕様を受信し、前記第1の一連の画像および前記第2の一連の画像は、異なる照明条件下で取得され、前記第3の画像分析ステップは、前記第1の一連の画像、前記第2の一連の画像、および前記第1の出力用の一連の画像を入力として有する、画像処理動作を規定する、項目1に記載のシステム。
(項目6)
前記画像処理モジュールは、前記第3の画像分析ステップに従って、前記第1の出力用の一連の画像をマスクとして前記第1の一連の画像に適用し、第1のマスクされた一連の画像を生成し、前記第1の出力用の一連の画像をマスクとして前記第2の一連の画像に適用し、第2のマスクされた一連の画像を生成し、前記第1のマスクされた一連の画像と前記第2のマスクされた一連の画像とを組み合わせ、第3の出力用の一連の画像を展開する、項目5に記載のシステム。
(項目7)
前記第3の出力用の一連の画像は、前記生物学的サンプルのオブジェクトおよび前記生物学的サンプルのサブオブジェクトのうちの少なくとも1つを識別する、項目6に記載のシステム。
(項目8)
前記画像処理モジュールは、第4の画像分析ステップの仕様を受信し、前記画像処理モジュールは、前記第4の画像分析ステップに従って、前記生物学的サンプル内のオブジェクトの体積を測定することと、前記オブジェクトの形状を分類することと、前記オブジェクトと別のオブジェクトとの間の3次元距離を測定することと、前記オブジェクトの中心と前記オブジェクトに関連付けられたサブオブジェクトとの間の距離を測定することと、前記サブオブジェクトと前記オブジェクトに関連付けられた別のサブオブジェクトとの間の距離を測定することとを行う、項目7に記載のシステム。
(項目9)
前記第1の画像処理ステップは、3次元フィルタを前記第1の一連の画像に適用することと、マスクを前記第1の一連の画像の各画像平面に適用することと、オブジェクトマップを前記第1の一連の画像から生成することと、前記第1の一連の画像の複数の画像平面に及ぶ第1のオブジェクトのピクセルを識別することと、前記第1の一連の画像を3次元においてクロッピングすることと、前記第1の一連の画像において表される複数の3次元オブジェクトのうちの各1つの特性を測定することとのうちの1つを行うことを規定する、項目1に記載のシステム。
(項目10)
前記第1の一連の画像の各画像平面は、前記生物学的サンプルに対して異なる焦点で捕捉される、項目1に記載のシステム。
(項目11)
多次元画像を分析する方法であって、前記方法は、
ハイコンテント撮像システムの画像捕捉デバイスによって捕捉された生物学的サンプルの第1の一連の画像を受信することであって、前記第1の一連の画像は、一続きの画像平面を備えている、ことと、
ユーザコンピュータから、第1の画像分析ステップおよび第2の画像分析ステップの仕様を受信することであって、前記第1の画像分析ステップは、一連の画像の少なくとも別の画像平面に従って、前記一連の画像の画像平面を処理する第1の画像処理動作を規定し、前記第2の画像分析ステップは、一連の画像の他の画像平面から独立して、前記一連の画像の各画像平面を処理する第2の画像処理動作を規定する、ことと、
前記第1の画像処理ステップに従って、前記第1の一連の画像を処理し、第1の出力用の一連の画像を生成することと、
前記第2の画像処理ステップに従って、前記第1の一連の画像を処理し、第2の出力用の一連の画像を生成することと、
前記第1の出力用の一連の画像の少なくとも1つの画像平面および前記第2の出力用の一連の画像の少なくとも1つの画像平面を前記ユーザコンピュータに関連付けられたディスプレイ上に表示することと
を含む、方法。
(項目12)
前記第1の一連の画像を処理することは、前記第2の画像分析ステップに従って、前記第1の一連の画像の各画像平面を並行して処理するように複数のプロセッサを動作させ、前記第2の出力用の一連の画像を生成することを含む、項目11に記載の方法。
(項目13)
第3の画像分析ステップの仕様を受信することをさらに含み、前記第3の画像分析ステップは、前記第2の画像処理ステップの出力に対する第3の画像処理動作を規定し、前記第3の画像分析ステップを行う前に前記第2の出力用の一連の画像を生成する、項目11に記載の方法。
(項目14)
前記第1の出力用の一連の画像を表示し、その後、前記第1の画像分析ステップの仕様のパラメータにおける変更を受信し、前記第1の画像分析ステップの仕様および前記変更されたパラメータに従って、前記第1の一連の画像を処理し、更新された第1の出力用の一連の画像を生成することをさらに含む、項目11に記載の方法。
(項目15)
前記生物学的サンプルの第2の一連の画像を受信することをさらに含み、前記第1の一連の画像および前記第2の一連の画像は、異なる照明条件下で捕捉され、第3の画像分析ステップの仕様を受信し、前記第3の画像分析ステップは、前記第1の一連の画像、前記第2の一連の画像、および前記第1の出力用の一連の画像を入力として有する、画像処理動作を規定する、項目11に記載の方法。
(項目16)
前記第3の画像分析ステップに従って、前記第1の出力用の一連の画像をマスクとして前記第1の一連の画像に適用し、第1のマスクされた一連の画像を生成し、前記第1の出力用の一連の画像をマスクとして前記第2の一連の画像に適用し、第2のマスクされた一連の画像を生成し、前記第1のマスクされた一連の画像と前記第2のマスクされた一連の画像とを組み合わせ、第3の出力用の一連の画像を展開することをさらに含む、項目15に記載の方法。
(項目17)
前記第3の出力用の一連の画像は、前記生物学的サンプルのオブジェクトおよび前記生物学的サンプルのサブオブジェクトのうちの少なくとも1つを識別する、項目17に記載の方法。
(項目18)
前記オブジェクトまたは前記サブオブジェクトのうちの1つの3次元特性を測定するステップを含み、前記3次元特性は、前記生物学的サンプル内のオブジェクトの体積、前記オブジェクトの形状、前記オブジェクトと別のオブジェクトとの間の3次元距離、前記オブジェクトの中心と前記オブジェクトに関連付けられたサブオブジェクトとの間の距離、前記サブオブジェクトと前記オブジェクトに関連付けられた別のサブオブジェクトとの間の距離のうちの1つを含む、項目17に記載の方法。
(項目19)
前記第1の画像処理ステップは、3次元フィルタを前記第1の一連の画像に適用することと、マスクを前記第1の一連の画像の各画像平面に適用することと、オブジェクトマップを前記第1の一連の画像から生成することと、前記第1の一連の画像の複数の画像平面に及ぶ第1のオブジェクトのピクセルを識別することと、前記第1の一連の画像を3次元においてクロッピングすることと、前記第1の一連の画像において表される複数の3次元オブジェクトのうちの各1つの特性を測定することとのうちの1つを行うことを規定する、項目17に記載の方法。
(項目20)
前記第1の一連の画像の各画像平面を前記生物学的サンプルに対して異なる焦点で捕捉することをさらに含む、項目11に記載のシステム。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、本開示による、ハイコンテント撮像システムのブロック図である。
図2図2は、図1のハイコンテント撮像システムを使用して捕捉された多次元画像を分析するための画像分析システムのブロック図であるである。
図3A図3A−3Cは、図2の画像分析システムによって表示される画面である。
図3B図3A−3Cは、図2の画像分析システムによって表示される画面である。
図3C図3A−3Cは、図2の画像分析システムによって表示される画面である。
図4図4は、図2の画像分析システムの画像分析モジュールによって行われる処理のフローチャートである。
図5図5は、図2の画像分析システムの画像分析モジュールの実施形態のブロック図である。
図6A図6Aは、画像分析ステップの仕様をもたらす、図2の画像分析システムによって表示される画面の一部である
図6B図6Bは、図6Aの画面によって規定された画像分析ステップに従って、画像分析モジュールによって生成された例示的画像である。
図6C図6Cは、図6Aの画面によって規定された画像分析ステップに従って、画像分析モジュールによって生成された測定の例示的表である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1を参照すると、当業者に明白であろうように、HCIS100は、X−Yステージ102と、1つ以上の対物レンズ104と、1つ以上の照明源106と、1つ以上のフィルタ108と、画像捕捉デバイス110と、コントローラ112とを含み得る。HCIS100は、照明源106からの光をX−Yステージ102上に配置され得るサンプルトレイ116に向かわせ、光をそのようなサンプルトレイ116から画像捕捉デバイス110に向かわせる1つ以上のミラー114を含み得る。典型的には、サンプルトレイ116は、複数のウェル118を含み、HCIS100によって撮像されるべきサンプル(例えば、生物学的細胞)は、各そのようなウェル118内に配置され得る。
【0012】
図1は、サンプルトレイ116から反射された照明源106からの光が画像捕捉デバイス110に到達することを示すが、追加のミラー(図示せず)が、照明源106からの光がサンプルトレイ116を通して伝送され、画像捕捉デバイス110に向かわせられるように使用され得ることが明白であろう。さらに、ある場合、照明源106からの照明が、サンプルトレイ116内のサンプルを撮像するために必要ない場合もあることが明白であろう(例えば、サンプルが光を放出する場合、またはサンプルが放射性成分を含む場合)。いくつかの実施形態では、照明源からの光は、サンプルトレイ116内のサンプルを通して伝送され、サンプルが、伝送された光を屈折および/または吸収し、撮像される画像を生成し得る。
【0013】
動作中、サンプルトレイ116は、手動またはロボットのいずれで、X−Yステージ102上に設置され得る。加えて、コントローラ112は、特定の対物レンズ104、照明源106によって生成される照明、および/またはフィルタ108の組み合わせを使用するようにHCIS100を構成し得る。例えば、コントローラ112は、位置付けデバイス(図示せず)を動作させ、選択された対物レンズ104、随意に、選択されたフィルタ108をサンプルトレイ116と画像捕捉デバイス110との間の光経路内に設置し得る。コントローラ112は、照明源106を向け、サンプルトレイ116を光の特定の波長で照明し得る。サンプルトレイ116内のサンプルは、蛍光を発する分子(自然生成分子または処置に起因してサンプル内で産生もしくは存在する分子のいずれか)を含み得る。サンプルを照明する波長は、そのような蛍光分子に関連付けられた励起波長であり得、撮像捕捉デバイスは、そのような蛍光材料の放出スペクトルのみを捕捉するであろう。1つ以上の波長は、連続して、もしくは同時に使用され、同一サンプルを照明し、画像を生成し得る。
【0014】
異なる焦点位置における一連の画像を得るために、コントローラ112は、画像捕捉デバイス110がそれぞれのそのような焦点位置におけるサンプルトレイ116内に配置されるサンプルの焦点の合った画像を得られ得るように、焦点機構120を動作させる。
【0015】
図2を参照すると、HCIS100からの2次元および3次元画像を処理するための一続きの画像分析ステップを規定するための多次元画像分析システム200は、HCIS100の画像捕捉デバイス112と通信する、画像取得モジュール202を含む。
【0016】
画像取得モジュール202は、生物学的サンプルの一連の画像を種々の焦点位置において捕捉するようにコントローラ112に指示する。一実施形態では、画像取得モジュール202は、焦点機構120および画像捕捉デバイス112を動作させ、サンプルの一連の10〜150枚の連続画像を捕捉するようにコントローラ112に指示し得る。サンプルの低分解能3次元表現を得るために、画像取得モジュール202は、連続画像間で焦点位置を約50ミクロンずつ調節するようにコントローラ112に指示し得る。サンプルの高分解能3次元表現を得るために、画像取得モジュール202は、連続画像間で焦点位置を約3ミクロン〜5ミクロンずつ調節するようにコントローラ112に指示し得る。サンプルのさらにより高い分解能3次元表現に関して、画像取得モジュール202は、連続画像間で焦点位置を0.5ミクロン〜1ミクロンずつ調節するようにコントローラ112に指示し得る。
【0017】
さらに、画像取得モジュール202は、複数の一連の画像を捕捉するようにコントローラに指示し得、各一連の画像は、照明源106、フィルタ108、および対物レンズ104の異なる組み合わせを使用して捕捉される。
【0018】
画像取得モジュール202は、サンプルの各一連の連続ソース画像を画像捕捉デバイス112から受信し、そのような画像をソース画像データ記憶204内に記憶する。各一連のソース画像は、生物学的サンプルを含む体積の3次元表現と考えられ得、一連のうちの各ソース画像は、3次元体積の2次元平面(またはスライス)と考えられ得る。生物学的サンプルは、1つ以上の細胞を含み得る。より大きい細胞は、3次元表現の平面の全てに表され得、より小さい細胞は、3次元表現の一部の平面のみに表され得る。
【0019】
一連のソース画像が、ソース画像データ記憶204内に記憶された後、ユーザインターフェースモジュール206は、オペレータが、ユーザコンピュータ208を使用して、一連のソース画像のうちの1つ以上のものを選択することを可能にする。選択された一連は、ユーザコンピュータ208の画面上に表示される。ユーザは、ユーザインターフェースモジュール206に対して、表示される一連の画像上で行うための一続きの3次元および2次元画像分析ステップを規定し得る。一続きの画像分析ステップが行われた後に展開された画像または一連の画像は、ユーザコンピュータ208の画面上に表示される。
【0020】
図3A−3Cを参照すると、ユーザインターフェースモジュール206は、ユーザコンピュータ208の画面300上に、画像分析ステップを規定するためのパネルが表示され得る領域302と、1つ以上の画像が表示され得る領域304と、利用可能な画像分析ステップのメニュー306とを表示する。
【0021】
図3Bを参照すると、メニュー306内のメニューアイテムの選択は、対応するパネル308を表示する。各パネルは、特定の画像分析ステップに関連付けられる。パネルは、入力(またはソース)平面または一連の画像が選択され得るポップアップメニュー310を含む。パネルは、ユーザが、特定の画像分析ステップを選択された入力平面または一連の画像に適用することから生じる、出力(または結果)平面または一連の画像に関連付けられた識別子入力し得るテキストボックス312を含む。
【0022】
ポップアップメニュー310は、異なる撮像パラメータを使用して画像捕捉デバイスによって捕捉された各一連の画像に関連付けられた識別子または別のパネル308の出力に関連付けられた識別子を提示する。
【0023】
各パネル308は、1つ以上のテキストボックスおよび/または選択ボックス314を含み、そのようなパネル308を使用して規定された特定の画像分析ステップに関連付けられたパラメータを規定する。例えば、パネル308aは、「球状オブジェクトの検索」の画像分析ステップに関連付けられ、入力として、識別子DAPI(310a)に関連付けられた一連の画像を使用する。パネルは、球状オブジェクトの最小および最大幅、背景と比較したそのようなオブジェクトの強度、ならびに各識別されたオブジェクトが及び得る平面の最小および最大数を規定するためのテキストボックス314を含む。パネル308aによって規定された画像分析ステップの適用の結果は、「球状オブジェクト発見」(312a)と名付けられた出力用の一連の画像に関連付けられる。
【0024】
さらに、パネル308bは、識別子DAPI(310b)に関連付けられた一連の画像内の「核小体オブジェクトの総数」の画像分析ステップにも関連付けられ。パネル308bの結果は、識別子「核小体オブジェクトの総数」(312b)に関連付けられる。
【0025】
パネル308cは、入力として、パネル308bによって規定された画像分析ステップの出力である識別子「核小体オブジェクトの総数」(310c)に関連付けられた画像を使用し、識別子「核小体」(312c)に関連付けられた出力用の一連の画像を生成する。
【0026】
パネル308aおよび308bの入力は、互いに依存しないので、システム200は、そのようなパネルによって識別される画像分析ステップを並行して行い得る。システム200は、パネル308bの出力が利用可能となった後のみ、パネル308cによって識別される画像分析ステップを行う。
【0027】
さらに、例えば、パネル308aおよび308cは、これらの画像分析ステップが複数の画像平面からの情報を連動して分析し、結果を生産するので、画像平面を横断した分析を要求する3次元画像分析ステップを規定する。対照的に、パネル308bは、一連のもののうちの各平面を別個に分析する2次元画像分析ステップを規定する。
【0028】
例えば、パネル308bによって規定された核画像分析ステップの総数は、画像平面内のピクセルを分析し、背景の一部であるピクセルからのオブジェクトに関連付けられたピクセルを分離する。画像は、処理(例えば、平滑化、閾値化、および分析)され、小さすぎる接続されたピクセルを背景に関連付け、大きすぎる1つのオブジェクトを規定する接続されたピクセルを別個のオブジェクトに分割し得る。各画像平面は、パネル308bによって規定された画像分析ステップに従って、独立して処理され得る。
【0029】
対照的に、パネル308cによって規定された最良合致による接続画像分析ステップは、複数の平面を分析し、全て3次元内の同一オブジェクトに関連付けられるオブジェクトピクセルをそのような平面内で識別する。特に、最良合致による接続画像分析ステップは、画像平面を横断して接続されるピクセルを識別し、そのような識別されたピクセルを同一オブジェクトに関連付ける。一実施形態では、最良合致による接続画像分析ステップは、オブジェクトidを核画像総数分析ステップによって識別される画像平面内の各オブジェクトに関連付ける。オブジェクトマップ画像平面が、一連の画像内の各画像平面から作成され、画像平面内のオブジェクトピクセルに対応するオブジェクトマップ画像平面の各ピクセルの値は、オブジェクトのオブジェクトidに設定される。
【0030】
その後、各オブジェクトマップ画像平面内のオブジェクトに関連付けられたピクセルは、他のオブジェクトマップ画像平面内のオブジェクトに関連付けられたピクセルと比較され、これらの異なる平面のそのようなピクセルが同一オブジェクトに関連付けられるか(すなわち、平面を横断して接続されるか)どうかを決定する。該当する場合、異なる平面のこれらのピクセルは、同一オブジェクトidを割り当てられる。そのような分析の結果は、3次元内の捕捉された一連の画像中の個々のオブジェクトを識別するオブジェクトマップの一連の画像である。そのようなオブジェクトマップの一連の画像は、捕捉された一連の画像のオブジェクトの3次元特性(真球度、形状、体積等等)を測定するために分析され得る。
【0031】
第1のオブジェクトマップ画像平面内の第1の接続されたピクセルおよび第2のオブジェクトマップ画像平面内の第2の接続されたピクセルは、第1および第2の接続されたピクセルが、少なくとも部分的に、重複する場合、同一オブジェクトに関連付けられ得る(および同一オブジェクトidを割り当てられる)。加えて、第1および第2の接続ピクセルは、そのようなピクセルが、互いから所定の距離内にある場合(3次元において)、および一連の画像内の対応するピクセルの強度における差異が、所定の閾値内である場合、同一オブジェクトに関連付けられるべきと考えられ得る。
【0032】
さらに、オブジェクトマップの一連の画像は、各オブジェクトマップ平面内の接続されたピクセルが最大でも1つのオブジェクトに関連付けられることを確実にするために分析され得る。さらに、第1のオブジェクトマップ平面の第1のピクセルおよび第2のオブジェクト平面の第2のピクセルが、特定のオブジェクトに関連付けられる(すなわち、同一オブジェクトidを有する)場合に、第1および第2のオブジェクトマップ平面間に、その特定のオブジェクトに関連付けられたどんなピクセルも有していない所定の数を上回る介在平面が存在する場合、第1のピクセルおよび第2のピクセルは、異なるオブジェクトに関連付けられるであろう(すなわち、所与の異なるオブジェクトid)。明白であろうように、パネル308cによって規定された画像分析ステップは、複数の画像平面の分析を要求し、各画像平面は、他の画像平面から独立して処理されないこともある。
【0033】
図3Cを参照すると、ユーザインターフェースは、領域304内に、領域300内に規定された画像分析ステップの結果を表示する。一連の画像分析ステップの適用は、1つ以上の画像処理された一連の画像をもたらし、そのような画像処理された一連の画像の1つの平面は、1つ以上の対応する領域350に表示される。いくつかの実施形態では、ユーザは、特定の画像処理ステップの結果を隠すこと、1つのみの画像平面が表示されるかどうかを決定すること、または一連の画像平面から生成された複合画像の表示を規定することを行い得る。
【0034】
スライダ352も、例えば、領域304に表示される画像のうちの1つに隣接して表示される。1単位上向きにスライダ352を調節することは、領域304内に一連のソース画像から後続の平面を表示する。各々が異なる一連の画像からの複数の平面が、領域304に表示される場合、スライダ352を調節することは、各そのような一連のもののうちの表示すべき後続または先行の平面を選択する。同様に、下向きにスライダ306を調節することは、パネル302および304内の先行の平面を表示する。
【0035】
閾値スライダ354は、領域300に表示されるいくつかの画像に隣接して表示され得、そのようなスライダ354を動的に調節することは、強度に基づいて、表示される画像の明るさを調節する。
【0036】
各パネル308は、ボタン316を含み、そのようなボタンの選択は、そのようなパネルによって規定された画像処理ステップを直ちに行う。そのような画像処理ステップが、別のパネルの出力である入力が生成されることを要求する場合、画像処理システム200は、そのような出力を生成する。そのような画像処理ステップから生じる画像または一連の画像は、ユーザコンピュータ208の画面300の領域304に直ちに表示される。このように、ユーザは、パラメータを双方向に調節し、複数の画像処理ステップが、2次元および3次元で行われ、生物学的サンプルを分析する順序を選択し得る。
【0037】
再び図3Bを参照すると、領域300において定義された画像分析ステップは、テキストボックス318を使用して識別子に関連付けられ、保存され得る。300において定義された画像分析ステップは全て、ボタン320を選択することによって実行され得る。さらに、そのような画像分析ステップは、領域304に表示される画像を更新せずに(すなわち、バッチモードで)実行され、HCIS100を使用して捕捉された1つ以上の一連の画像を処理し得る。
【0038】
図2および3Bを参照すると、ユーザが、ボタン316またはボタン320を押すと、ユーザインターフェースモジュール206は、規定された画像分析ステップおよびそのようなステップに関連付けられたユーザ供給パラメータを画像分析モジュール208に提供する。
【0039】
図4は、画像分析モジュール208によって行われるステップのフローチャート400を図示する。ステップ402では、画像分析モジュール208は、ユーザによって規定されたステップのうちの1つを選択する。ステップ404では、画像分析モジュール208は、入力画像または一連の画像が利用可能(すなわち、作成されている)であるかどうかを決定する。該当する場合、画像分析モジュール208は、ステップ406に進む。そうでなければ、ステップ408では、画像分析モジュール208は、入力を展開するために必要な画像分析ステップを行い、次いで、ステップ406に進む。
【0040】
ステップ406では、画像分析モジュール208は、ステップ402において選択された画像分析ステップに関連付けられたパラメータに従って入力を処理する。ステップ410では、画像分析モジュール208は、画像分析ステップを行うことの結果を記憶する。ステップ412では、画像分析モジュール208は、行われなかったユーザによって規定された任意の画像分析ステップが存在するかどうかを決定し、該当する場合、ステップ402に進む。そうでなければ、画像分析モジュール208は、ステップ414において、ユーザインターフェースモジュールに、出力画像または一連の画像が準備ができたことを通知し、終了する。
【0041】
図5も参照すると、いくつかの画像処理ステップは、並行化可能であり得る。そのような場合、ステップ208では、画像処理モジュール208の配布プロセッサ420は、画像処理ステップに関連付けられた画像処理機能および画像処理ステップのパラメータを複数のプロセッサ422のうちの各1つに供給し得る。加えて、配布プロセッサ420は、入力の唯一の部分(一連の画像の平面または平面の一部のいずれか)を複数のプロセッサ422のうちの各1つに割り当て得る。複数のプロセッサ422は、画像分析ステップをそれに割り当てられる入力の唯一の部分に対して行い、そのような画像分析ステップの結果を出力組み合わせプロセッサ424に提供する。出力組み合わせプロセッサ424は、各プロセッサ422によって生成された出力を組み合わせ、画像分析ステップの出力を作成する。
【0042】
画像分析システム200は、ユーザが、画像分析ステップにおいて使用するための複数の入力ソースを規定することを可能にし得る。図6Aおよび6Bを参照すると、体積測定画像分析ステップに関連付けられたパネル450は、3つのプルダウンメニュー452a、452b、および452cを含む。プルダウンメニュー452aは、パネル308a(図3B)を使用して規定された画像分析ステップの出力であるこの画像分析ステップに対する第1の入力を規定し、プルダウンメニュー452bは、DAPIに対する第2の入力を規定し、プルダウンメニュー452cは、FITCに対する第3の入力を規定する。この例では、DAPIおよびFITCは、生物学的サンプルの別個の一連の画像が捕捉される異なる撮像条件である。DAPIの一連の画像は、細胞または細胞の球状体を識別するために使用され得る。FITCの一連の画像は、細胞内の核小体を識別するために使用され得る。
【0043】
パネル450において規定された画像分析ステップは、プルダウンメニュー452aを使用して規定された入力をマスクとしてプルダウンメニュー450bおよび450cを使用して規定された入力に適用し、オブジェクトおよびそのようなオブジェクト内の核小体の両方を識別する。この例では、プルダウンメニュー452aを使用して選択された一連の「球状オブジェクトの検索」の各平面は、プルダウンメニュー452bを使用して選択された一連の「DAPI」の対応する平面およびプルダウンメニュー452cを使用して選択された一連の「FITC」の対応する平面の両方でマスクされる。2つのマスク動作から生じる2つの一連の画像の対応する平面は、このステップから生じる一連の画像の出力の単一平面にマージされる。
【0044】
図6Bは、パネル450を使用して規定された画像分析ステップを行った後、生成され、ユーザコンピュータ208のディスプレイの領域304に表示され得る画像460の実施例を示す。画像に示されるように、オブジェクト462およびそのようなオブジェクト462内のサブオブジェクト464が、識別されている。
【0045】
パネル450は、図6Bに識別されたオブジェクトの体積の図6Cに示される表も生成する。そのような表は、ユーザコンピュータ208のディスプレイ上に表示されるか、またはそこにダウンロードされ得る。
【0046】
上で説明されるパネルを使用して規定され得る3次元画像処理ステップの例は、3次元において平均、ガウス、および類似フィルタを適用すること、3次元カーネルと3次元体積を表す一連の画像の畳み込みを行うこと、3次元体積を表す一連の画像の各平面に2次元マスクを適用すること、一連の出力画像の各平面内の唯一のピクセル強度が一連の画像内の唯一のオブジェクトに関連付けられる、3次元オブジェクトマップを生成すること、平面を横断して重複または隣接する対応する第1および第2の隣接する平面内の第1のオブジェクトおよび第2のオブジェクトのピクセルを識別し、同一の唯一の識別子を伴う第1のオブジェクトおよび第2のオブジェクトのピクセルを関連付けること、一連の画像内に表される体積をクロッピングし、さらなる画像分析ステップのために入力のサイズを低減させること、隣接する平面間のオブジェクトを接続すること等を含む。
【0047】
上で説明されるパネルを使用して規定され得る3次元画像処理ステップを使用して行われ得る測定の例は、3次元オブジェクトの体積を測定すること、3次元オブジェクトの形状を分類すること、オブジェクト間の3次元における距離を測定すること、オブジェクトの特徴とそのようなオブジェクトの中心との間の3次元における距離を測定すること等を含む。
【0048】
本明細書に前述される一連の画像は、経時的に撮影された一連の画像であり得、体積分析の代わりに、時間分析が、画像分析システム200を使用して行われ得ることは、明白であろう。そのような分析は、画像捕捉デバイス110の視野内のオブジェクトの位置および速度を自動的に追跡するために使用され得る。さらに、サイズ、強度、形状、および視野内で移動するオブジェクトとの類似特徴等の特性ならびにそのような特性内の変更も、上で説明される画像分析システム200を使用して測定され得る。
【0049】
ハードウェアおよび/またはソフトウェアの任意の組み合わせが、本明細書で説明される画像分析システムに実装されるために使用され得ることが、当業者に明らかであろう。図1−6Cに関して説明されるプロセス、サブプロセス、およびプロセスステップのうちの1つ以上のものは、1つ以上の電子またはデジタル制御式デバイス上でハードウェア、ソフトウェア、またはハードウェアおよびソフトウェアの組み合わせによって行われ得ることを理解ならびに認識されたい。ソフトウェアは、例えば、図1−6Cに図式的に描写される機能システム、コントローラ、デバイス、構成要素、モジュール、またはサブモジュールのうちの1つ以上のもの等、好適な電子処理構成要素またはシステム内のソフトウェアメモリ(図示せず)内に常駐し得る。ソフトウェアメモリは、論理機能(すなわち、デジタル回路もしくはソースコード等のデジタル形態において、またはアナログ電気、音、もしくはビデオ信号等のアナログ源等のアナログ形態において実装され得る、「論理」)を実装するための実行可能命令の順序付けられたリストを含み得る。命令は、例えば、1つ以上のマイクロプロセッサ、汎用プロセッサ、プロセッサの組み合わせ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、または特定用途向け集積回路(ASIC)を含む、処理モジュールまたはコントローラ(例えば、図2の画像取得モジュール202、ユーザインターフェースモジュール206、および画像分析モジュール208)内で実行され得る。さらに、概略図は、機能のアーキテクチャまたは物理的レイアウトによって限定されない物理的(ハードウェアおよび/またはソフトウェア)実装を有する、機能の論理分割を説明する。本願に説明される例示的システムは、種々の構成で実装され、単一ハードウェア/ソフトウェアユニット内において、または別個のハードウェア/ソフトウェアユニット内において、ハードウェア/ソフトウェア構成要素として動作し得る。
【0050】
実行可能命令は、電子システムの処理モジュールによって実行されると、電子システムに、命令を実施するように指示する、その中に記憶される命令を有する、コンピュータプログラム製品として実装され得る。コンピュータプログラム製品は、電子コンピュータベースのシステム、プロセッサを含むシステム、または命令を命令実行システム、装置、もしくはデバイスから選択的にフェッチし、命令を実行し得る、他のシステム等の命令実行システム、装置、もしくはデバイスによって、またはそれと関連して使用するための任意の非一過性コンピュータ読み取り可能な記憶媒体内に選択的に具現化され得る。本書の文脈では、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、命令実行システム、装置、もしくはデバイスによって、またはそれと関連して使用するためのプログラムを記憶し得る、任意の非一過性手段である。非一過性コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、選択的に、例えば、電子、磁気、光学、電磁、赤外線、または半導体システム、装置、もしくはデバイスであり得る。非一過性コンピュータ読み取り可能な媒体のより具体的実施例の非包括的リストとして、1つ以上のワイヤ(電子)を有する電気接続、ポータブルコンピュータディスケット(磁気)、ランダムアクセス、すなわち、揮発性、メモリ(電子)、読み取り専用メモリ(電子)、例えば、フラッシュメモリ(電子)等の消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ、例えば、CD−ROM、CD−R、CD−RW(光学)等のコンパクトディスクメモリ、およびデジタル多用途ディスクメモリ、すなわち、DVD(光学)が挙げられる。
【0051】
本書で使用される信号またはデータの受信および伝送は、2つ以上のシステム、デバイス、構成要素、モジュール、またはサブモジュールが、あるタイプの信号経路を経由して進行する信号を介して、互いに通信可能であることを意味することも理解されたい。信号は、情報、電力、またはエネルギーを第1のシステム、デバイス、構成要素、モジュール、またはサブモジュールから、第1および第2のシステム、デバイス、構成要素、モジュール、またはサブモジュール間の信号経路に沿って、第2のシステム、デバイス、構成要素、モジュール、またはサブモジュールに通信し得る、通信、電力、データ、またはエネルギー信号であり得る。信号経路は、物理、電気、磁気、電磁、電気化学、光学、有線、または無線接続を含み得る。信号経路はまた、第1および第2のシステム、デバイス、構成要素、モジュール、またはサブモジュール間の追加のシステム、デバイス、構成要素、モジュール、またはサブモジュールを含み得る。
【0052】
(産業上の適用性)
本明細書に引用される刊行物、特許出願、および特許を含む、全ての参考文献は、各参考文献が、個々に、かつ具体的に、参照することによって組み込まれるように示され、全体として本明細書に記載される場合と同程度に、参照することによって本明細書に組み込まれる。
【0053】
本発明を説明する文脈における(特に、以下の請求項の文脈における)、用語「a」、「an」、「the」、および類似指示対象の使用は、本明細書に別様に示されない限り、または文脈によって明示的に矛盾しない限り、単数形および複数形の両方を網羅すると解釈されたい。本明細書の値の範囲の列挙は、単に、本明細書に別様に示されない限り、範囲内にある各別個の値を個々に言及する簡潔な方法としての役割を果たすために意図され、各別個の値は、本明細書に個々に列挙された場合と同様に、本明細書に組み込まれる。本明細書に説明される全ての方法は、本明細書に別様に示されない限り、または別様に文脈によって明示的に矛盾しない限り、任意の好適な順序で行なわれることができる。本明細書に提供される、任意および全ての実施例または例示的用語(例えば、「such as(等)」)の使用は、単に、本開示をより明瞭にすることを意図し、別様に請求されない限り、本発明の範囲に限定を課すものではない。明細書中のいずれの用語も、本開示の実践に不可欠ないずれの未請求要素も示すものと解釈されるべきではない。
本開示に対する多数の修正は、前述の説明に照らして当業者に明白となるであろう。図示される実施形態は、例示にすぎず、本開示の範囲を限定するものと捉えられるべきではないことを理解されたい。
図1
図2
図3A
図3B
図3C
図4
図5
図6A
図6B
図6C