特許第6881888号(P6881888)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6881888表示装置及びこれを用いた表示パネルの駆動方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6881888
(24)【登録日】2021年5月10日
(45)【発行日】2021年6月2日
(54)【発明の名称】表示装置及びこれを用いた表示パネルの駆動方法
(51)【国際特許分類】
   G09G 3/36 20060101AFI20210524BHJP
   G09G 3/20 20060101ALI20210524BHJP
   G02F 1/133 20060101ALI20210524BHJP
【FI】
   G09G3/36
   G09G3/20 622K
   G09G3/20 622D
   G09G3/20 623U
   G09G3/20 621M
   G09G3/20 612U
   G09G3/20 660V
   G09G3/20 660U
   G09G3/20 622C
   G09G3/20 622G
   G09G3/20 611A
   G09G3/20 623C
   G09G3/20 623B
   G09G3/20 612G
   G02F1/133 550
【請求項の数】7
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2015-204518(P2015-204518)
(22)【出願日】2015年10月16日
(65)【公開番号】特開2016-81066(P2016-81066A)
(43)【公開日】2016年5月16日
【審査請求日】2018年10月3日
(31)【優先権主張番号】10-2014-0140042
(32)【優先日】2014年10月16日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】512187343
【氏名又は名称】三星ディスプレイ株式會社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Display Co.,Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】110002619
【氏名又は名称】特許業務法人PORT
(72)【発明者】
【氏名】羅 會 錫
(72)【発明者】
【氏名】朴 容 斗
【審査官】 斎藤 厚志
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−322747(JP,A)
【文献】 特開2014−067032(JP,A)
【文献】 特開2002−169518(JP,A)
【文献】 特開2014−119750(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09G 3/36
G02F 1/133
G09G 3/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1ゲートライングループが配置される第1表示領域及び前記第1ゲートライングループと断絶される第2ゲートライングループが配置される第2表示領域を含む表示パネルと、
前記第1表示領域に表示される第1入力映像データに基づいて前記第1表示領域の第1駆動周波数を決定し、前記第2表示領域に表示される第2入力映像データに基づいて前記第2表示領域の第2駆動周波数を決定するタイミングコントローラと、
前記第1ゲートライングループにゲート信号を印加する第1ゲート駆動部と、
前記第2ゲートライングループにゲート信号を印加する第2ゲート駆動部と、
を含み、
前記タイミングコントローラは、前記第1入力映像データが動画を含む場合、前記第1駆動周波数を高周波数に決定し、前記第1入力映像データが静止画のみを含む場合、前記第1駆動周波数を低周波数に決定し、
前記タイミングコントローラは、前記第2入力映像データが動画を含む場合、前記第2駆動周波数を高周波数に決定し、前記第2入力映像データが静止画のみを含む場合、前記第2駆動周波数を低周波数に決定し、
前記第2入力映像データが動画及び静止画を含む場合、
前記タイミングコントローラは、前記静止画に対応するゲートクロックのパルスをマスキングするゲートマスキング信号を生成することを特徴とする表示装置。
【請求項2】
前記第1表示領域及び前記第2表示領域は、水平方向に隣接して配置されることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記第1表示領域のサイズは、前記第2表示領域のサイズと同一であることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項4】
前記第2入力映像データが動画及び静止画を含む場合、
前記第2ゲート駆動部は前記動画に対応するゲートラインのみにゲート信号を出力することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項5】
第1ゲートライングループが配置される第1表示領域及び前記第1ゲートライングループと断絶される第2ゲートライングループが配置される第2表示領域を含む表示パネルと、
前記第1表示領域に表示される第1入力映像データに基づいて前記第1表示領域の第1駆動周波数を決定し、前記第2表示領域に表示される第2入力映像データに基づいて前記第2表示領域の第2駆動周波数を決定するタイミングコントローラと、
前記第1ゲートライングループにゲート信号を印加する第1ゲート駆動部と、
前記第2ゲートライングループにゲート信号を印加する第2ゲート駆動部と、
を含み、
前記タイミングコントローラは、前記第1入力映像データが動画を含む場合、前記第1駆動周波数を高周波数に決定し、前記第1入力映像データが静止画のみを含む場合、前記第1駆動周波数を低周波数に決定し、
前記タイミングコントローラは、前記第2入力映像データが動画を含む場合、前記第2駆動周波数を高周波数に決定し、前記第2入力映像データが静止画のみを含む場合、前記第2駆動周波数を低周波数に決定し、
前記第2入力映像データが動画及び静止画を含む場合、
前記タイミングコントローラは、前記静止画に対応するゲートクロックのパルスをマスキングするゲートマスキング信号を生成し、
前記第2ゲート駆動部は、前記動画に対応するゲートラインにゲート信号を出力することを特徴とする表示装置。
【請求項6】
前記第2ゲート駆動部は、入力垂直開始信号及びN個の選択信号の入力を受けて、2個の出力垂直開始信号のうち、前記動画の開始点を示す前記出力垂直開始信号を選択して出力するゲートデマルチプレクサを含むことを特徴とする請求項5に記載の表示装置。
【請求項7】
前記第1表示領域及び前記第2表示領域にデータ電圧を出力するデータ駆動部をさらに含み、
前記第1入力映像データが静止画のみを含む場合、ブランク区間の間、前記データ駆動部のうち、前記第1入力映像データに対応する領域のバッファ部がターンオフされることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は表示装置及びこれを用いた表示パネルの駆動方法に関し、より詳しくは消費電力を減少させることができる表示装置及びこれを用いた表示パネルの駆動方法に関する。
【背景技術】
【0002】
実生活に広く用いられるタブレットPC(tablet personal computer)、ノートPCなどのIT製品に対するバッテリー消耗を最小化するための研究が続いている。
【0003】
表示パネルを有するIT製品において、表示装置の消費電力を最小化することによってIT製品のバッテリー消耗を最小化することができる。表示パネルに静止画を表示する場合、相対的に低い周波数で駆動することによって表示パネルの消費電力を減少させることができる。
【0004】
しかしながら、従来の低周波駆動方式の消費電力低減効果は、表示パネルの全体映像が静止画を表示する場合に限定される。したがって、表示パネルに動画を表示する場合には依然として消費電力低減効果が充分でないという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】韓国公開特許第10−2011−0133715号公報
【特許文献2】韓国公開特許第10−2014−0076252号公報
【特許文献3】韓国公開特許第10−2005−0019172号公報
【特許文献4】韓国公開特許第10−2015−0100978号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の技術的課題はこのような点に着目したものであって、本発明の目的は、表示装置の消費電力を減少させることができる表示装置を提供することにある。
【0007】
本発明の更に他の目的は、上記表示装置を用いる表示パネルの駆動方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記した本発明の一目的を実現するための一実施形態における表示装置は、第1ゲートライングループが配置される第1表示領域、及び上記第1ゲートライングループと断絶される第2ゲートライングループが配置される第2表示領域を含む表示パネル、及び上記第1表示領域に表示される第1入力映像データに基づいて上記第1表示領域の第1駆動周波数を決定し、上記第2表示領域に表示される第2入力映像データに基づいて上記第2表示領域の第2駆動周波数を決定するタイミングコントローラを含む。
【0009】
本発明の一実施形態において、上記第1表示領域及び上記第2表示領域は水平方向に隣り合って配置されてもよい。
【0010】
本発明の一実施形態において、上記第1表示領域のサイズは上記第2表示領域のサイズと同一であってもよい。
【0011】
本発明の一実施形態において、上記表示装置は、上記第1ゲートライングループにゲート信号を印加する第1ゲート駆動部、及び上記第2ゲートライングループにゲート信号を印加する第2ゲート駆動部を更に含んでもよい。
【0012】
本発明の一実施形態において、上記タイミングコントローラは、上記第1入力映像データが動画を含む場合、上記第1駆動周波数を高周波数に決定し、上記第1入力映像データが静止画のみを含む場合、上記第1駆動周波数を低周波数に決定してもよい。上記タイミングコントローラは、上記第2入力映像データが動画を含む場合、上記第2駆動周波数を高周波数に決定し、上記第2入力映像データが静止画のみを含む場合、上記第2駆動周波数を低周波数に決定してもよい。
【0013】
本発明の一実施形態において、上記第2入力映像データが動画及び静止画を含む場合、上記第2ゲート駆動部は上記動画に対応するゲートラインのみにゲート信号を出力してもよい。
【0014】
本発明の一実施形態において、上記第2入力映像データが動画及び静止画を含む場合、上記タイミングコントローラは上記静止画に対応するゲートクロックのパルスをマスキングするゲートマスキング信号を生成してもよい。
【0015】
本発明の一実施形態において、上記第2入力映像データが動画及び静止画を含む場合、上記第2ゲート駆動部は上記動画の開始点に対応するゲートライン以降のゲートラインのみにゲート信号を出力してもよい。
【0016】
本発明の一実施形態において、上記第2ゲート駆動部は入力垂直開始信号及びN個の選択信号の入力を受けて、2個の出力垂直開始信号のうち、上記動画の開始点を示す出力垂直開始信号を選択して出力するゲートデマルチプレクサを含んでもよい。
【0017】
本発明の一実施形態において、上記表示装置は上記第1表示領域及び上記第2表示領域にデータ電圧を出力するデータ駆動部を更に含んでもよい。上記第1入力映像データが静止画のみを含む場合、ブランク区間の間、上記データ駆動部のうち、上記第1入力映像データに対応する領域のバッファ部がターンオフされてもよい。
【0018】
本発明の一実施形態において、上記表示装置は上記第1表示領域及び上記第2表示領域にデータ電圧を出力するデータ駆動部を更に含んでもよい。上記第1入力映像データが静止画のみを含む場合、ブランク区間の間、上記データ駆動部のうち、上記第1入力映像データに対応する領域に電源電圧が提供されないことがある。
【0019】
上記した本発明の他の目的を実現するための一実施形態にかかる表示パネルの駆動方法は、第1ゲートライングループが配置される第1表示領域に表示される第1入力映像データに基づいて上記第1表示領域の第1駆動周波数を決定し、上記第1ゲートライングループと断絶される第2ゲートライングループが配置される第2表示領域に表示される第2入力映像データに基づいて上記第2表示領域の第2駆動周波数を決定し、及び上記第1駆動周波数で上記第1表示領域を駆動し、上記第2駆動周波数で上記第2表示領域を駆動することを含む。
【0020】
本発明の一実施形態において、上記第1入力映像データが動画を含む場合、上記第1駆動周波数は高周波数に決定され、上記第1入力映像データが静止画のみを含む場合、上記第1駆動周波数は低周波数に決定されてもよい。上記第2入力映像データが動画を含む場合、上記第2駆動周波数は高周波数に決定され、上記第2入力映像データが静止画のみを含む場合、上記第2駆動周波数は低周波数に決定されてんもよい。
【0021】
本発明の一実施形態において、上記第2入力映像データが動画及び静止画を含む場合、上記動画に対応するゲートラインのみにゲート信号が出力されてもよい。
【0022】
本発明の一実施形態において、上記第2入力映像データが動画及び静止画を含む場合、上記静止画に対応するゲートクロックのパルスをマスキングするゲートマスキング信号が生成されてもよい。
【0023】
本発明の一実施形態において、上記第2入力映像データが動画及び静止画を含む場合、上記動画の開始点に対応するゲートライン以降のゲートラインのみにゲート信号が出力されてもよい。
【0024】
本発明の一実施形態において、上記第2入力映像データが動画及び静止画を含む場合、上記入力垂直開始信号及びN個の選択信号に基づいて、2個の出力垂直開始信号のうち、上記動画の開始点を示す出力垂直開始信号が選択され、上記選択された出力垂直開始信号に対応するゲートライン以降のゲートラインのみにゲート信号が出力されてもよい。
【0025】
本発明の一実施形態において、上記表示パネルの駆動方法は、上記第1表示領域及び上記第2表示領域にデータ電圧を出力することをさらに含んでもよい。上記第1入力映像データが静止画のみを含む場合、ブランク区間の間上記第1入力映像データに対応するデータ駆動部の領域のバッファ部をターンオフしてもよい。
【0026】
本発明の一実施形態において、上記表示パネルの駆動方法は、上記第1表示領域及び上記第2表示領域にデータ電圧を出力することを更に含んでもよい。上記第1入力映像データが静止画のみを含む場合、ブランク区間の間、上記第1入力映像データに対応するデータ駆動部の領域に電源電圧を提供しないことがある。
【発明の効果】
【0027】
このような表示装置及びこれを用いる表示パネルの駆動方法によれば、表示パネルが表示する映像に応じて駆動周波数を調節して表示装置の消費電力を減少させることができる。また、表示パネルが一部領域においてのみ動画を表示する場合、上記動画を表示する領域を高周波数で駆動し、かつ静止画を表示する残りの領域を低周波数で駆動することによって表示装置の消費電力をより減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】本発明の一実施形態に係る表示装置を示すブロック図である。
図2図1の表示パネルを示す平面図である。
図3図1のタイミングコントローラを示すブロック図である。
図4図1の表示パネルの第2表示領域の一部に動画が表示される場合を示す表示パネルの平面図である。
図5図1の表示パネルの第2表示領域の一部に動画が表示される場合の表示パネルの駆動信号を示すタイミング図である。
図6図1の表示パネルの第2表示領域の一部に動画が表示される場合の第2ゲート駆動部の入出力信号を示すタイミング図である。
図7図1の表示パネルの第1表示領域の一部及び第2表示領域の一部に動画が表示される場合を示す表示パネルの平面図である。
図8図1の表示パネルの第1表示領域の一部及び第2表示領域の一部に動画が表示される場合の表示パネルの駆動信号を示すタイミング図である。
図9図1のデータ駆動部を示すブロック図である。
図10】本発明の一実施形態に係る表示装置を示すブロック図である。
図11図10の第2ゲート駆動部のゲートデマルチプレクサを示すブロック図である。
図12図10の表示パネルの第2表示領域の一部に動画が表示される場合を示す表示パネルの平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、添付した図面を参照して、本発明をより詳細に説明する。
【0030】
図1は、本発明の一実施形態に係る表示装置を示すブロック図である。図2は、図1の表示パネル100を示す平面図である。
【0031】
図1及び図2を参照すると、表示装置は、表示パネル100及びパネル駆動部を含む。パネル駆動部は、タイミングコントローラ200、第1ゲート駆動部300、第2ゲート駆動部340、ガンマ基準電圧生成部400、データ駆動部500、及び電源電圧生成部600を含む。
【0032】
表示パネル100は、映像を表示する表示部及び表示部に隣接して配置される周辺部を含む。
【0033】
表示パネル100は、複数のゲートライン(GLA、GLB)、複数のデータライン(DL)、及び上記ゲートライン(GLA、GLB)と上記データライン(DL)の各々に電気的に接続された複数のピクセルを含む。ゲートライン(GLA、GLB)は第1方向(D1)に延長され、データライン(DL)は第1方向(D1)に対して交差する第2方向(D2)に延長されてもよい。
【0034】
表示パネル100は、第1ゲートライングループ(GLA1〜GLAN、ただしNは自然数であって、1<Nである。以下同じ。)が配置される第1表示領域(DAA)、及び第1ゲートライングループ(GLA1〜GLAN)と断絶される第2ゲートライングループ(GLB1〜GLBN、ただしNは自然数である。以下同じ。)が配置される第2表示領域(DAB)を含む。
【0035】
例えば、第1表示領域(DAA)及び第2表示領域(DAB)は水平方向に隣接して配置されてもよい。
【0036】
例えば、第1表示領域(DAA)のサイズは第2表示領域(DAB)のサイズと同一であってもよい。
【0037】
各ピクセルは、スイッチング素子(図示せず)、スイッチング素子に電気的に接続された液晶キャパシタ(図示せず)、及びストレージキャパシタ(図示せず)を含んでもよい。ピクセルはマトリックス形状に配置されてもよい。
【0038】
タイミングコントローラ200は、外部の装置(図示せず)から入力映像データ(RGB)、及び入力制御信号(CONT)を受信する。入力映像データは、赤色映像データ(R)、緑色映像データ(G)、及び青色映像データ(B)を含んでもよい。入力制御信号(CONT)は、マスタークロック信号及びデータイネーブル信号を含んでもよい。入力制御信号(CONT)は、垂直同期信号及び水平同期信号を更に含んでもよい。
【0039】
タイミングコントローラ200は、入力映像データ(RGB)及び入力制御信号(CONT)に基づいて第1制御信号(CONT1A、CONT1B)、第2制御信号(CONT2)、第3制御信号(CONT3)、及びデータ信号(DATA)を生成する。
【0040】
タイミングコントローラ200は、入力制御信号(CONT)に基づいて第1ゲート駆動部300の動作を制御するための第1ゲート制御信号(CONT1A)を生成して第1ゲート駆動部300に出力する。第1ゲート制御信号(CONT1A)は垂直開始信号及びゲートクロック信号を含んでもよい。
【0041】
タイミングコントローラ200は、入力制御信号(CONT)に基づいて第2ゲート駆動部340の動作を制御するための第2ゲート制御信号(CONT1B)を生成して第2ゲート駆動部340に出力する。第2ゲート制御信号(CONT1B)は、垂直開始信号及びゲートクロック信号を含んでもよい。
【0042】
タイミングコントローラ200は、入力制御信号(CONT)に基づいてデータ駆動部500の動作を制御するための第2制御信号(CONT2)を生成してデータ駆動部500に出力する。第2制御信号(CONT2)は、水平開始信号及びロード信号を含んでもよい。
【0043】
タイミングコントローラ200は、入力映像データ(RGB)に基づいてデータ信号(DATA)を生成する。タイミングコントローラ200は、データ信号(DATA)をデータ駆動部500に出力する。
【0044】
タイミングコントローラ200は、入力映像データ(RGB)に基づいて表示パネル100の駆動周波数を決定する。タイミングコントローラ200は、第1表示領域(DAA)に表示される第1入力映像データに基づいて第1表示領域(DAA)の第1駆動周波数を決定し、第2表示領域(DAB)に表示される第2入力映像データに基づいて第2表示領域(DAB)の第2駆動周波数を決定する。
【0045】
タイミングコントローラ200は、第1入力映像データが動画を含む場合、第1駆動周波数を高周波数に決定し、第1入力映像データが静止画のみを含む場合、第1駆動周波数を低周波数に決定してもよい。
【0046】
タイミングコントローラ200は、第2入力映像データが動画を含む場合、第2駆動周波数を高周波数に決定し、第2入力映像データが静止画のみを含む場合、第2駆動周波数を低周波数に決定してもよい。
【0047】
結果的に、本実施形態において、第1表示領域(DAA)の駆動周波数は第2表示領域(DAB)の駆動周波数と相異する場合がある。第1表示領域(DAA)及び第2表示領域(DAB)がいずれも動画を含む場合、第1表示領域(DAA)及び第2表示領域(DAB)は同一の高周波数で駆動されてもよい。第1表示領域(DAA)及び第2表示領域(DAB)がいずれも静止画のみを含む場合、第1表示領域(DAA)及び第2表示領域(DAB)は同一の低周波数で駆動されてもよい。
【0048】
例えば、高周波数は60Hz、120Hz、及び240Hzのうち、いずれか1つであってもよい。高周波数は、入力映像データ(RGB)に応じて変更されてもよいが、変更されない場合もある。
【0049】
例えば、低周波数は高周波数より小さい周波数であってもよい。例えば、低周波数は30Hz、20Hz、10Hz、及び1Hzのうち、いずれか1つであってもよい。低周波数は、入力映像データ(RGB)に応じて変更されてもよい。
【0050】
タイミングコントローラ200は、入力映像データ(RGB)に基づいて表示パネル100の電源制御信号を生成してもよい。電源制御信号は、データ駆動部500の電源制御動作を制御する。
【0051】
電源制御信号は、データ駆動部500の一部の構成要素をターンオフするタイミングを指示する。電源制御信号がハイレベルを有するとき、データ駆動部500のバッファ部がターンオフされて節電モードで動作してもよい。電源制御信号がローレベルを有するとき、データ駆動部500のバッファ部がターンオンされて正常動作してもよい。
【0052】
電源制御信号は、データ信号(DATA)の垂直ブランク区間及び低周波数駆動に基づく低周波ブランク区間にハイレベルを有するものでもよい。本実施例において垂直ブランク区間及び低周波ブランク区間を合せて「ブランク区間」と呼ぶことがある。
【0053】
垂直ブランク区間は、入力映像データ(RGB)に関わらず、データ信号のフレーム間に定義されるブランクである。
【0054】
入力映像データ(RGB)が静止画のみを含み、表示領域を低周波数で動作する低周波モードの場合、データ信号(DATA)を出力しない低周波ブランク区間を有してもよい。例えば、低周波モードは、データ信号(DATA)を正常出力する正常出力区間、及びデータ信号(DATA)を出力しない低周波ブランク区間を有してもよい。例えば、高周波駆動周波数が60Hz、低周波駆動周波数が20Hzの場合、低周波モードの1/3区間(正常出力区間)の間はデータ信号(DATA)を正常出力し、低周波モードの2/3区間(ブランク区間)の間はデータ信号(DATA)を出力しないものでもよい。
【0055】
第1表示領域(DAA)に対応する第1入力映像データのブランク区間の間、タイミングコントローラ200は第1ゲート制御信号(CONT1A)を第1ゲート駆動部300に出力しないことがある。例えば、第1入力映像データのブランク区間の間、タイミングコントローラ200は垂直開始信号を第1ゲート駆動部300に出力しないことがある。
【0056】
第2表示領域(DAB)に対応する第2入力映像データのブランク区間の間、タイミングコントローラ200は第2ゲート制御信号(CONT1B)を第2ゲート駆動部340に出力しないことがある。例えば、第2入力映像データのブランク区間の間、タイミングコントローラ200は垂直開始信号を第2ゲート駆動部340に出力しないことがある。
【0057】
また、第1入力映像データのブランク区間の間、タイミングコントローラ200は第2制御信号(CONT2)及びデータ信号(DATA)を第1入力映像データに対応するデータ駆動部500の領域に出力しないことがある。例えば、第1入力映像データのブランク区間の間、タイミングコントローラ200は水平開始信号及びロード信号及びデータ信号(DATA)を第1入力映像データに対応するデータ駆動部500の領域に出力しないことがある。
【0058】
また、第2入力映像データのブランク区間の間、タイミングコントローラ200は第2制御信号(CONT2)及びデータ信号(DATA)を第2入力映像データに対応するデータ駆動部500の領域に出力しないことがある。例えば、第2入力映像データのブランク区間の間、タイミングコントローラ200は水平開始信号及びロード信号及びデータ信号(DATA)を第2入力映像データに対応するデータ駆動部500の領域に出力しないことがある。
【0059】
タイミングコントローラ200は、入力制御信号(CONT)に基づいてガンマ基準電圧生成部400の動作を制御するための第3制御信号(CONT3)を生成してガンマ基準電圧生成部400に出力する。
【0060】
第1ゲート駆動部300は、タイミングコントローラ200から入力を受けた第1ゲート制御信号(CONT1A)に応答して第1ゲートライングループ(GLA1〜GLAN)のゲートラインを駆動するためのゲート信号を生成する。第1ゲート駆動部300は、ゲート信号を第1ゲートライングループ(GLA1〜GLAN)のゲートラインに順次に出力する。
【0061】
第2ゲート駆動部340は、タイミングコントローラ200から入力を受けた第2ゲート制御信号(CONT1B)に応答して第2ゲートライングループ(GLB1〜GLBN)のゲートラインを駆動するためのゲート信号を生成する。第2ゲート駆動部340は、ゲート信号を第2ゲートライングループ(GLB1〜GLBN)のゲートラインに順次出力する。
【0062】
第1ゲート駆動部300及び第2ゲート駆動部340は、表示パネル100に直接実装(mounted)されてもよく、またはテープキャリアパッケージ(tape carrier package:TCP)形状に表示パネル100に接続されてもよい。一方、第1ゲート駆動部300及び第2ゲート駆動部340は、表示パネル100の周辺部に集積(integrated)されてもよい。
【0063】
ガンマ基準電圧生成部400は、タイミングコントローラ200から入力を受けた第3制御信号(CONT3)に応答してガンマ基準電圧(VGREF)を生成する。ガンマ基準電圧生成部400は、ガンマ基準電圧(VGREF)をデータ駆動部500に提供する。ガンマ基準電圧(VGREF)は、それぞれのデータ信号(DATA)に対応する値を有する。
【0064】
本発明の一実施形態において、ガンマ基準電圧生成部400は、データ駆動部500のなかに配置されてもよい。これとは異なり、ガンマ基準電圧生成部400は、タイミングコントローラ200のなかに配置されてもよい。
【0065】
データ駆動部500は、タイミングコントローラ200から第2制御信号(CONT2)及びデータ信号(DATA)の入力を受けて、ガンマ基準電圧生成部400からガンマ基準電圧(VGREF)の入力を受ける。データ駆動部500は、データ信号(DATA)をガンマ基準電圧(VGREF)を用いてアナログ形態のデータ電圧に変換する。データ駆動部500は、上記データ電圧をデータライン(DL)に出力する。
【0066】
データ駆動部500は、表示パネル100に直接実装されてもよく、またはテープキャリアパッケージ(tape carrier package:TCP)形状に表示パネル100に接続されてもよい。一方、データ駆動部500は表示パネル100の周辺部に集積されてもよい。
【0067】
データ駆動部500については図9を参照して詳細に後述する。
【0068】
電源電圧生成部600は、電源電圧(DVDD、AVDD)を生成してデータ駆動部500に出力する。例えば、データ駆動部500は、第1入力映像データを処理する第1の領域と第2入力映像データを処理する第2の領域とを含むものでもよい。第1入力映像データのブランク区間の間、電源電圧生成部600は、データ駆動部500のうち、第1入力映像データに対応する領域に電源電圧を提供しないことがある。また、第2入力映像データのブランク区間の間、電源電圧生成部600は、データ駆動部500のうち、第2入力映像データに対応する領域に電源電圧を提供しないことがある。
【0069】
図3は、図1のタイミングコントローラ200を示すブロック図である。
【0070】
図1から図3を参照すると、タイミングコントローラ200は、映像変換部220、低周波駆動部240、及び信号生成部260を含む。
【0071】
映像変換部220は、入力映像データ(RGB)の階調を補正し、データ駆動部500の形式に合うように入力映像データ(RGB)を再配置してデータ信号(DATA)を生成する。データ信号(DATA)はデジタル信号であってもよい。映像変換部220は、データ信号(DATA)をデータ駆動部500に出力する。
【0072】
例えば、映像変換部220は色特性補正部(図示せず)及び能動キャパシタンス補正部(図示せず)を含んでもよい。
【0073】
色特性補正部は、入力映像データ(RGB)の階調データを受信して色特性補正(Adaptive Color Correction:“ACC”)を遂行する。色特性補正部は、ガンマ曲線を用いて階調データを補正してもよい。
【0074】
能動キャパシタンス補正部は、過去のフレームデータと現在のフレームデータを用いて現在のフレームデータの階調データを補正する能動キャパシタンス補正(Dynamic Capacitance Compensation:“DCC”)を遂行する。
【0075】
低周波駆動部240は、入力映像データ(RGB)を受信し、入力映像データ(RGB)に基づいて表示パネル100の駆動周波数(FRA、FRB)を決定する。低周波駆動部240は、第1表示領域(DAA)の第1入力映像データに基づいて、表示パネル100の第1表示領域(DAA)の第1駆動周波数(FRA)を決定してもよい。低周波駆動部240は、第2表示領域(DAB)の第2入力映像データに基づいて、表示パネル100の第2表示領域(DAB)の第2駆動周波数(FRB)を決定してもよい。
【0076】
また、低周波駆動部240は、入力映像データ(RGB)に基づいて電源制御信号(MODEA、MODEB)を生成する。低周波駆動部240は、第1入力映像データに基づいて第1表示領域(DAA)の第1電源制御信号(MODEA)を生成する。低周波駆動部240は、第2入力映像データに基づいて、第2表示領域(DAB)の第2電源制御信号(MODEB)を生成する。
【0077】
低周波駆動部240は、駆動周波数(FRA、FRB)及び電源制御信号(MODEA、MODEB)を信号生成部260に出力する。
【0078】
信号生成部260は、入力制御信号(CONT)を受信する。入力制御信号(CONT)、第1駆動周波数(FRA)、及び第1電源制御信号(MODEA)に基づいて第1ゲート駆動部300の駆動タイミングを調節するための第1ゲート制御信号(CONT1A)を生成し、入力制御信号(CONT)、第2駆動周波数(FRB)、及び第2電源制御信号(MODEB)に基づいて第2ゲート駆動部340の駆動タイミングを調節するための第2ゲート制御信号(CONT1B)を生成する。
【0079】
信号生成部260は、制御信号(CONT)、駆動周波数(FRA、FRB)、及び電源制御信号(MODEA、MODEB)に基づいてデータ駆動部500の駆動タイミングを調節するための第2制御信号(CONT2)を生成する。
【0080】
信号生成部260は、入力制御信号(CONT)、駆動周波数(FRA、FRB)、及び電源制御信号(MODEA、MODEB)に基づいてガンマ基準電圧生成部400の駆動タイミングを調節するための第3制御信号(CONT3)を生成する。
【0081】
信号生成部260は、第1ゲート制御信号(CONT1A)を第1ゲート駆動部300に出力し、第2ゲート制御信号(CONT1B)を第2ゲート駆動部340に出力し、第2制御信号(CONT2)をデータ駆動部500に出力し、第3制御信号(CONT3)をガンマ基準電圧生成部400に出力する。本実施形態において、第2制御信号(CONT2)は電源制御信号(MODEA/MODEB)を含んでもよい。
【0082】
図4は、図1の表示パネル100の第2表示領域(DAB)の一部に動画(VI)が表示される場合を示す表示パネル100の平面図である。図5は、図1の表示パネル100の第2表示領域(DAB)の一部に動画(VI)が表示される場合の表示パネル100の駆動信号を示すタイミング図である。図6は、図1の表示パネル100の第2表示領域(DAB)の一部に動画(VI)が表示される場合の第2ゲート駆動部340の入出力信号を示すタイミング図である。
【0083】
図1から図6を参照すると、図4の第1表示領域(DAA)には動画が表示されず、静止画のみが表示される。図4の第2表示領域(DAB)の一部領域には動画が表示され、第2表示領域(DAB)の残りの領域には静止画が表示される。
【0084】
第1表示領域(DAA)の第1入力映像データは静止画のみを含むので、第1表示領域(DAA)は低周波数で駆動されてもよい。一方、第2表示領域(DAB)の第2入力映像データは動画を含むので、第2表示領域(DAB)は高周波数で駆動されてもよい。
【0085】
図5に、第2表示領域(DAB)が、第1表示領域(DAA)の3倍高い周波数で駆動されることを例示した。したがって、第2表示領域(DAB)の隣接する垂直開始信号STVBのパルス間として定義される1フレームの周期(TB)は、第1表示領域(DAA)の隣接する垂直開始信号STVAのパルス間として定義される1フレームの周期(TA)の1/3として図示した。
【0086】
本実施形態において、第1表示領域(DAA)及び第2表示領域(DAB)のうち、第2表示領域(DAB)にのみ動画が含まれる場合、第1表示領域(DAA)は低周波数で駆動される。このような駆動方式を、水平ローカル低周波駆動方式(horizontal local low frequency driving method)と呼ぶことがある。水平ローカル低周波駆動方式を用いることによって表示装置の消費電力を減少させることができる。
【0087】
動画(VI)は第2表示領域(DAB)の全ての領域に表示されるのではなく、第2表示領域(DAB)の一部領域のみに表示される。動画(VI)は第2ゲートライングループ(GLB1〜GLBN)の第Xゲートライン(GLBX)から第Yゲートライン(GLBY)の間のみに表示される(ただし、X及びYは自然数であって、1<X<Y<Nである。以下同じ。)。
【0088】
図5の低周波数の周期(TA)及び高周波数の周期(TB)に共通して対応する第1及び第4フレームにおいて、第2ゲート駆動部340は第2表示領域(DAB)の全てのゲートラインにゲート信号を出力する。
【0089】
高周波数の周期(TB)のみに対応する第2、第3、第5、及び第6フレームにおいて、第2ゲート駆動部340は動画(VI)に対応するゲートライン(GLBXからGLBY)のみにゲート信号を出力してもよい。
【0090】
第2、第3、第5、及び第6フレームにおいて、タイミングコントローラ200は、動画(VI)に対応するゲートライン(GLBXからGLBY)のみにゲート信号のパルスを出力するために、静止画に対応するゲートクロックのパルスをマスキングするゲートマスキング信号(GMS)を生成してもよい。
【0091】
第2ゲート駆動部340に印加されるゲート信号は、第2ゲートクロック(CPVB)及びゲートマスキング信号(GMS)を用いて生成される。ゲートマスキング信号(GMS)は、静止画に対応する第1ゲートライン(GLB1)から第X−1ゲートライン(GLBX−1)に対応するゲート信号をマスキングする。ゲートマスキング信号(GMS)は、静止画に対応する第Y+1ゲートライン(GLBY+1)から最後のゲートライン(GLBN)に対応するゲート信号をマスキングする。
【0092】
ゲート信号がマスキングされる場合、第2表示領域(DAB)に対応するデータ駆動部500はデータ電圧を出力しない。
【0093】
本実施形態において、高周波数の周期(TB)のみに該当するフレームにおいて、第2表示領域(DAB)のうち、動画(VI)が表示される部分のゲート信号は正常に出力され、静止画が表示される残りの部分のゲート信号はマスキングされることにより、動画(VI)が表示される部分は高周波数で駆動され、静止画が表示される残りの部分は低周波で駆動される。このような駆動方式を垂直ローカル低周波駆動方式(vertical local low frequency driving method)と呼ぶことがある。垂直ローカル低周波駆動方式を用いることで表示装置の消費電力をより減少させることができる。
【0094】
図7は、図1の表示パネル100の第1表示領域(DAA)の一部及び第2表示領域(DAB)の一部に動画が表示される場合を示す表示パネル100の平面図である。図8は、図1の表示パネル100の第1表示領域(DAA)の一部及び第2表示領域の一部(DAB)に動画が表示される場合の表示パネル100の駆動信号を示すタイミング図である。
【0095】
図1から図3図7、及び図8を参照すると、図7の第1表示領域(DAA)の一部領域に第1動画(VI1)が表示され、第1表示領域(DAA)の残りの領域には静止画が表示される。また、図7の第2表示領域(DAB)の一部領域に第2動画(VI2)が表示され、第2表示領域(DAB)の残りの領域には静止画が表示される。
【0096】
第1表示領域(DAA)の第1入力映像データは動画を含むので、第1表示領域(DAA)は高周波数で駆動されてもよい。また、第2表示領域(DAB)の第2入力映像データは動画を含むので、第2表示領域(DAB)は高周波数で駆動されてもよい。
【0097】
図8に、図5と同様に、動画領域が静止画領域の3倍高い周波数で駆動されることを例示する。
【0098】
動画VI1は、第1表示領域(DAA)の全ての領域に表示されるのではなく、第1表示領域(DAA)の一部領域のみに表示される。動画VI1は第1ゲートライングループ(GLA1〜GLAN)の第Pゲートライン(GLAP)から第Qゲートライン(GLAQ)の間のみに表示される(ただし、P及びQは自然数であって、1<P<Q<Nである。以下同じ。)。
【0099】
低周波数の周期(図5のTA)及び高周波数の周期(図8のTA)に共通して対応する第1及び第4フレームにおいて、第1ゲート駆動部300は、第1表示領域(DAA)の全てのゲートラインにゲート信号を出力する。
【0100】
高周波数の周期(図8のTA)のみに対応する第2、第3、第5、及び第6フレームにおいて、第1ゲート駆動部300は、動画(VI1)に対応するゲートライン(GLAPからGLAQ)のみにゲート信号を出力してもよい。
【0101】
第2、第3、第5、及び第6フレームにおいて、タイミングコントローラ200は静止画に対応するゲートクロックのパルスをマスキングするゲートマスキング信号を生成してもよい。
【0102】
本実施形態において、高周波数の周期(図8のTA)のみに対応するフレームにおいて、第1表示領域のうち、動画(VI1)が表示される部分のゲート信号は正常に出力され、静止画が表示される残りの部分のゲート信号はマスキングされることにより、動画(VI1)が表示される部分は高周波数で駆動され、静止画が表示される残りの部分は低周波で駆動される。垂直ローカル低周波駆動方式を用いることによって表示装置の消費電力をより減少させることができる。
【0103】
動画(VI2)は第2表示領域(DAB)の全ての領域に表示されるのではなく、第2表示領域(DAB)の一部領域のみに表示される。動画(VI2)は第2ゲートライングループ(GLB1〜GLBN)の第Xゲートライン(GLBX)から第Yゲートライン(GLBY)の間のみに表示される。
【0104】
低周波数の周期(図5のTA)及び高周波数の周期(図8のTB)に共通して対応する第1及び第4フレームにおいて、第2ゲート駆動部340は、第2表示領域(DAB)の全てのゲートラインにゲート信号を出力する。
【0105】
高周波数の周期(図8のTB)のみに対応する第2、第3、第5、及び第6フレームにおいて、第2ゲート駆動部340は、動画(VI2)に対応するゲートライン(GLBXからGLBY)のみにゲート信号を出力してもよい。
【0106】
第2、第3、第5、及び第6フレームにおいて、タイミングコントローラ200は、動画(VI2)に対応するゲートラインのみにゲート信号のパルスを出力するために、静止画に対応するゲートクロックのパルスをマスキングするゲートマスキング信号を生成してもよい。
【0107】
本実施形態において、高周波数の周期(図8のTB)のみに対応するフレームでにおいて、第2表示領域のうち、動画(VI2)が表示される部分のゲート信号は正常に出力され、静止画が表示される残りの部分のゲート信号はマスキングされることにより、動画(VI2)が表示される部分は高周波数で駆動され、静止画が表示される残りの部分は低周波で駆動される。垂直ローカル低周波駆動方式を用いることで表示装置の消費電力をより減少させることができる。
【0108】
図9は、図1のデータ駆動部500を示すブロック図である。
【0109】
図1から図9を参照すると、データ駆動部500は、電源制御部510、シフトレジスタ520、ラッチ530、信号処理部540、及びバッファ部550を含む。
【0110】
データ駆動部500は、電源電圧生成部600から電源電圧(DVDD、AVDD)の提供を受ける。電源電圧のうち、第1レベルの電源電圧(DVDD)は、シフトレジスタ520及びラッチ530に印加されてもよい。電源電圧のうち、第2レベルの電源電圧(AVDD)は、信号処理部540及びバッファ部550に印加されてもよい。例えば、第2レベルは第1レベルより大きくてもよい。
【0111】
電源制御部510は、電源制御信号(MODEA、MODEB)を受信する。電源制御部510は、電源制御信号(MODEA、MODEB)によって、データ駆動部500の一部構成要素をターンオン及びターンオフして消費電力を減少させてもよい。
【0112】
電源制御部510は、第1入力映像データが静止画のみを含む場合、ブランク区間の間、データ駆動部500のうち、第1入力映像データに対応する領域のバッファ部550をターンオフしてもよい。
【0113】
電源制御部510は、第2入力映像データが静止画のみを含む場合、ブランク区間の間、データ駆動部500のうち、第2入力映像データに対応する領域のバッファ部550をターンオフしてもよい。
【0114】
第1入力映像データが静止画のみを含む場合、ブランク区間の間、データ駆動部500のうち、第1入力映像データに対応する領域に電源電圧(DVDD、AVDD)が提供されないことがある。
【0115】
第2入力映像データが静止画のみを含む場合、ブランク区間の間、データ駆動部500のうち、第2入力映像データに対応する領域に電源電圧(DVDD、AVDD)が提供されないことがある。
【0116】
一実施例において、シフトレジスタ520は、デジタル回路で線形方式により設置されたプロセッサレジスタのグループである。シフトレジスタ520は、ラッチパルスをラッチ530に出力する。
【0117】
ラッチ530は、データ信号(DATA)を一時的に格納した後、出力する。
【0118】
信号処理部540は、デジタル方式であるデータ信号(DATA)をガンマ基準電圧(VGREF)に基づいて、アナログ方式のデータ電圧に変換して出力する。例えば、信号処理部540はデジタル−アナログコンバータ(Digital to Analog Converter:“DAC”)であってもよい。
【0119】
バッファ部550は、信号処理部540から出力されるデータ電圧を緩衝記憶(buffer)してデータライン(DL)に出力する。バッファ部550は、データライン(DL)に接続される増幅器を含んでもよい。
【0120】
本実施形態によれば、表示パネル100の第1表示領域(DAA)及び第2表示領域(DAB)のうち、静止画のみを含む領域は低周波駆動されるので、表示装置の消費電力を減少させることができる。また、第1表示領域(DAA)及び第2表示領域(DAB)のうち、動画が表示される領域のゲートラインに対応する領域のみが高周波数で駆動され、残りの領域は低周波駆動されるので、表示装置の消費電力をより減少させることができる。
【0121】
図10は、本発明の一実施形態にかかる表示装置を示すブロック図である。図11は、図10の第2ゲート駆動部340の第2ゲートデマルチプレクサ342を示すブロック図である。図12は、図10の表示パネル100の第2表示領域(DAB)の一部に動画が表示される場合を示す表示パネル100の平面図である。
【0122】
本実施形態にかかる表示装置は、第1ゲート駆動部及び第2ゲート駆動部の構成及び動作を除き、図1から図9の表示装置と実質的に同一であるので、同一または類似の構成要素については同一の参照番号を使用し、重複する説明は省略する。
【0123】
図10から図12を参照すると、表示装置は表示パネル100及びパネル駆動部を含む。パネル駆動部は、タイミングコントローラ200、第1ゲート駆動部300、第2ゲート駆動部340、ガンマ基準電圧生成部400、データ駆動部500、及び電源電圧生成部600を含む。
【0124】
表示パネル100は、第1ゲートライングループ(GLA1〜GLAN)が配置される第1表示領域(DAA)、及び第1ゲートライングループ(GLA1〜GLAN)と断絶される第2ゲートライングループ(GLB1〜GLBN)が配置される第2表示領域(DAB)を含む。
【0125】
タイミングコントローラ200は、入力映像データ(RGB)に基づいて表示パネル100の駆動周波数を決定する。タイミングコントローラ200は、第1表示領域(DAA)に表示される第1入力映像データに基づいて第1表示領域(DAA)の第1駆動周波数を決定し、第2表示領域(DAB)に表示される第2入力映像データに基づいて第2表示領域(DAB)の第2駆動周波数を決定する。
【0126】
タイミングコントローラ200は、第1入力映像データが動画を含む場合、第1駆動周波数を高周波数に決定し、第1入力映像データが静止画のみを含む場合、第1駆動周波数を低周波数に決定してもよい。
【0127】
タイミングコントローラ200は、第2入力映像データが動画を含む場合、第2駆動周波数を高周波数に決定し、第2入力映像データが静止画のみを含む場合、第2駆動周波数を低周波数に決定してもよい。
【0128】
結果的に、本実施形態において、第1表示領域(DAA)の駆動周波数は第2表示領域(DAB)の駆動周波数と相異することがある。第1表示領域(DAA)及び第2表示領域(DAB)がいずれも動画を含む場合、第1表示領域(DAA)及び第2表示領域(DAB)は同一の高周波数で駆動されてもよい。第1表示領域(DAA)及び第2表示領域(DAB)がいずれも静止画のみを含む場合、第1表示領域(DAA)及び第2表示領域(DAB)は同一の低周波数で駆動されてもよい。
【0129】
第1ゲート駆動部300は、タイミングコントローラ200から入力を受けた第1ゲート制御信号(CONT1A)に応答して第1ゲートライングループ(GLA1〜GLAN)のゲートラインを駆動するためのゲート信号を生成する。第1ゲート駆動部300は、ゲート信号を第1ゲートライングループ(GLA1〜GLAN)のゲートラインに順次出力する。
【0130】
第2ゲート駆動部340は、タイミングコントローラ200から入力を受けた第2ゲート制御信号(CONT1B)に応答して第2ゲートライングループ(GLB1〜GLBN)のゲートラインを駆動するためのゲート信号を生成する。第2ゲート駆動部340は、ゲート信号を第2ゲートライングループ(GLB1〜GLBN)のゲートラインに順次出力する。
【0131】
ガンマ基準電圧生成部400は、タイミングコントローラ200から入力を受けた第3制御信号(CONT3)に応答してガンマ基準電圧(VGREF)を生成する。ガンマ基準電圧生成部400は、ガンマ基準電圧(VGREF)をデータ駆動部500に提供する。ガンマ基準電圧(VGREF)は、それぞれのデータ信号(DATA)に対応する値を有する。
【0132】
データ駆動部500は、タイミングコントローラ200から第2制御信号(CONT2)及びデータ信号(DATA)の入力を受けて、ガンマ基準電圧生成部400からガンマ基準電圧(VGREF)の入力を受ける。データ駆動部500は、データ信号(DATA)を、ガンマ基準電圧(VGREF)を用いてアナログ方式のデータ電圧に変換する。データ駆動部500は、上記データ電圧をデータライン(DL)に出力する。
【0133】
図12の第1表示領域(DAA)には動画が表示されず、静止画のみが表示される。図12の第2表示領域(DAB)の一部領域には動画が表示され、第2表示領域(DAB)の残りの領域には静止画が表示される。
【0134】
第1表示領域(DAA)の第1入力映像データは静止画のみを含むので、第1表示領域(DAA)は低周波数で駆動されてもよい。一方、第2表示領域(DAB)の第2入力映像データは動画を含むので、第2表示領域(DAB)は高周波数で駆動されてもよい。
【0135】
本実施形態において、第1表示領域(DAA)及び第2表示領域(DAB)のうち、第2表示領域(DAB)のみに動画が含まれる場合、第1表示領域(DAA)は低周波数で駆動される。水平ローカル低周波駆動方式を用いることによって表示装置の消費電力を減少させることができる。
【0136】
動画(VI)は第2表示領域(DAB)の全ての領域に表示されるのではなく、第2表示領域(DAB)の一部領域のみに表示される。動画(VI)の開始点は第4出力点(STVOUT4)に対応する。
【0137】
第2ゲート駆動部340は、第2ゲートデマルチプレクサ342を含んでもよい。第2ゲートデマルチプレクサ342は、入力垂直開始信号(input vertical start signal:STV IN)及びN個の選択信号(selecting signal:SEL1〜SELN)の入力を受けて、2個の出力垂直開始信号(output vertical start signal:STVOUT1〜STVOUT2)のうち、いずれか1つを選択する。
【0138】
第2ゲートデマルチプレクサ342は、2個の出力垂直開始信号(STVOUT)のうち、動画(VI)の開始点を示す出力垂直開始信号(STVOUT)を選択してもよい。
【0139】
例えば、上記Nが5の場合、SEL信号(選択信号)は5ビット(bit)の信号となり、出力垂直開始信号は32個となる。この場合、上記32個の出力垂直開始信号は、表示パネル100を垂直方向に32等分したそれぞれの位置に対応する。
【0140】
仮に、第2ゲートデマルチプレクサ342のSEL信号が4の場合、上記32等分した位置のうち、4番目の位置に対応するゲートライン以降のゲートラインにゲート信号が印加される。
【0141】
図示しないが、第1ゲート駆動部300は第1ゲートデマルチプレクサ322を含んでもよい。第1ゲートデマルチプレクサ322の動作は第2ゲートデマルチプレクサ324の動作と同一である。
【0142】
本実施形態において、高周波数の周期(TB)のみに対応するフレームにおいて、第2表示領域のうち、動画(VI)が表示される開始点以降のゲート信号は正常に出力されて高周波で駆動され、動画(VI)の開始点以前のゲート信号はスキップされて低周波で駆動される。垂直ローカル低周波駆動方式を用いることによって表示装置の消費電力をより減少させることができる。
【0143】
本実施形態によれば、表示パネル100の第1表示領域(DAA)及び第2表示領域(DAB)のうち、静止画のみを含む領域は低周波駆動されるので、表示装置の消費電力を減少させることができる。また、第1表示領域(DAA)及び第2表示領域(DAB)のうち、動画が表示される領域のゲートラインに対応する領域のみが高周波数で駆動され、残りの領域は低周波駆動されるので、表示装置の消費電力をより減少させることができる。
【産業上の利用可能性】
【0144】
以上で説明した本発明にかかる表示装置及びこれを用いる表示パネルの駆動方法によれば、表示装置の消費電力を減少させることができる。
【0145】
以上、実施形態を参照して説明したが、当該技術分野の熟練した当業者は以下の特許請求の範囲に記載された本発明の趣旨及び領域から逸脱しない範囲内で本発明を多様に修正及び変更することができる。
【符号の説明】
【0146】
100 表示パネル
200 タイミングコントローラ
220 映像変換部
240 低周波駆動部
260 信号生成部
320 第1ゲート駆動部
340 第2ゲート駆動部
400 ガンマ基準電圧生成部
500 データ駆動部
510 電源制御部
520 シフトレジスタ
530 ラッチ
540 信号処理部
550 バッファ部
600 電源電圧生成部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12