特許第6882418号(P6882418)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6882418原子炉蒸気発生器とこれを運転する方法、及び原子炉蒸気発生システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6882418
(24)【登録日】2021年5月10日
(45)【発行日】2021年6月2日
(54)【発明の名称】原子炉蒸気発生器とこれを運転する方法、及び原子炉蒸気発生システム
(51)【国際特許分類】
   G21D 1/00 20060101AFI20210524BHJP
   G21C 1/32 20060101ALI20210524BHJP
【FI】
   G21D1/00 S
   G21C1/32
【請求項の数】37
【外国語出願】
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2019-192630(P2019-192630)
(22)【出願日】2019年10月23日
(62)【分割の表示】特願2018-192459(P2018-192459)の分割
【原出願日】2013年4月19日
(65)【公開番号】特開2020-24214(P2020-24214A)
(43)【公開日】2020年2月13日
【審査請求日】2019年10月25日
(31)【優先権主張番号】13/451,759
(32)【優先日】2012年4月20日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】511117093
【氏名又は名称】ニュースケール パワー エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100095500
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 正和
(74)【代理人】
【識別番号】100111235
【弁理士】
【氏名又は名称】原 裕子
(72)【発明者】
【氏名】グルーム、 ジョン ティー.
(72)【発明者】
【氏名】ジョー、 スユン
(72)【発明者】
【氏名】ニランダー、 ジェームズ アラン
【審査官】 鳥居 祐樹
(56)【参考文献】
【文献】 特開2006−162339(JP,A)
【文献】 特公昭51−027801(JP,B1)
【文献】 米国特許出願公開第2010/0316181(US,A1)
【文献】 米国特許第04357991(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G21D 1/00
G21C 1/32
G21C 1/02
G21C 1/08
F22B 1/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
原子炉蒸気発生器であって、
第1平面に近接する3又は4つのプレナムと、
第2平面に近接する3又は4つのプレナムと、
前記第1平面に近接して配置された3又は4つのプレナムの一つのプレナムから前記第2平面に近接して配置された3又は4つのプレナムの少なくとも一つのプレナムへの作動流体の流路を形成する複数の蒸気発生管と
を含み、
前記原子炉蒸気発生器が炉容器の中に設置されるように構成されることにより、前記第1平面が前記炉容器の中に配置されたライザー塔の底部と交差するとともに前記第2平面が前記ライザー塔の頂部と交差し、
前記第1平面に近接する3又は4つのプレナムのそれぞれと前記第2平面に近接する3又は4つのプレナムのそれぞれとは、前記ライザー塔の中央部の方を向く平坦な管板を含み、
前記複数の蒸気発生管の第1組が前記ライザー塔まわりに、時計回り方向にらせんコイル状に巻きつけられて第1同心層を形成し、
前記複数の蒸気発生管の第2組が前記ライザー塔まわりに、反時計回り方向にらせんコイル状に巻きつけられて第2同心層を形成する原子炉蒸気発生器。
【請求項2】
前記平坦な管板は複数の穿孔を含み、
前記複数の穿孔の個々の穿孔は、前記複数の蒸気発生管の対応蒸気発生管に流体連通するように結合され、
前記複数の穿孔は、前記第1同心層に対応する第1同心円弧に配列された第1組の穿孔と、前記第2同心層に対応する第2同心円弧に配列された第2組の穿孔とを含む請求項1の原子炉蒸気発生器。
【請求項3】
前記第2平面に近接する3又は4つのプレナムはそれぞれ、前記第1平面に近接する3又は4つのプレナムの対応する一つの直上に存在する請求項1の原子炉蒸気発生器。
【請求項4】
前記複数の穿孔の少なくともいくつかは、蒸気発生管の入口圧力を低減するオリフィスを含む請求項の原子炉蒸気発生器。
【請求項5】
前記複数の穿孔の少なくともいくつかに含まれたオリフィスは、前記第1平面に配置された第1プレナムと前記第2平面に配置された第2プレナムとの間に延びる蒸気発生器配管の長さによってもたらされる圧力降下全体の少なくとも15.0%の圧力降下を導入する請求項の原子炉蒸気発生器。
【請求項6】
前記複数の蒸気発生管のそれぞれが交互に反対方向に前記ライザー塔まわりに巻きつけられる請求項1の原子炉蒸気発生器。
【請求項7】
原子炉蒸気発生器であって、
ライザー塔まわりの第1高さの第1平面及び第2高さの第2平面のそれぞれに配置された3又は4つのプレナムを有する頂部及び底部と、
前記第1平面のプレナムと前記第2平面のプレナムとの間に延びる複数の蒸気発生管と
を含み、
前記3又は4つのプレナムはそれぞれが、前記原子炉蒸気発生器の中央部の方を向く平坦な管板を含み、前記複数の蒸気発生管の第1組が前記ライザー塔まわりに、時計回り方向にらせんコイル状に巻きつけられて第1同心層を形成し、
前記複数の蒸気発生管の第2組が前記ライザー塔まわりに、反時計回り方向にらせんコイル状に巻きつけられて第2同心層を形成する原子炉蒸気発生器。
【請求項8】
前記プレナムの前記平坦な管板はそれぞれが複数の穿孔を含み、
前記複数の穿孔の個々の穿孔は、前記複数の蒸気発生管の対応蒸気発生管に流体連通するように結合され、
前記複数の穿孔は、前記第1同心層に対応する第1同心円弧に配列された第1組の穿孔と、前記第2同心層に対応する第2同心円弧に配列された第2組の穿孔とを含む請求項の原子炉蒸気発生器。
【請求項9】
前記穿孔の密度は、前記プレナムの内側縁近くの領域における少数から前記プレナムの外側縁近くの領域における多数へと変化する請求項の原子炉蒸気発生器。
【請求項10】
前記複数の穿孔の各穿孔は直径が15.0から20.0mmである請求項の原子炉蒸気発生器。
【請求項11】
原子炉蒸気発生器であって、
作動流体の入口となる3又は4つの手段であって、前記作動流体の入口となる手段はそれぞれが、ライザー塔まわりの第1高さにある第1平面に配置され、前記第1平面は前記ライザー塔の長手軸に垂直である手段と、
作動流体の出口となる3又は4つの手段であって、前記作動流体の出口となる手段はそれぞれが、ライザー塔まわりの第2高さにある第2平面に配置され、前記第2平面は前記ライザー塔の長手軸に垂直である手段と、
前記入口となる手段と前記出口となる手段との間に延びる複数の蒸気発生管であって、炉冷却材から前記作動流体へ熱を伝達、前記入口となる手段の少なくとも一つから前記出口となる手段の少なくとも一つへと前記作動流体を送達する蒸気発生管
を含み、
前記入口となる手段はそれぞれが、前記原子炉蒸気発生器の底部に面する平坦な管板を含み、
前記出口となる手段はそれぞれが、前記原子炉蒸気発生器の頂部に面する平坦な管板を含み、
前記複数の蒸気発生管の第1組が前記ライザー塔まわりに、時計回り方向にらせんコイル状に巻きつけられて第1同心層を形成し、
前記複数の蒸気発生管の第2組が前記ライザー塔まわりに、反時計回り方向にらせんコイル状に巻きつけられて第2同心層を形成する原子炉蒸気発生器。
【請求項12】
前記入口となる手段及び前記出口となる手段それぞれの前記平坦な管板はそれぞれが複数の穿孔を含み、
前記複数の穿孔の個々の穿孔は、前記複数の蒸気発生管の対応蒸気発生管に流体連通するように結合され、
前記複数の穿孔は、前記第1同心層に対応する第1同心円弧に配列された第1組の穿孔と、前記第2同心層に対応する第2同心円弧に配列された第2組の穿孔とを含む請求項11の原子炉蒸気発生器。
【請求項13】
前記平坦な管板の少なくとも一つの単位面積当たりの前記複数の穿孔の数は、前記入口となる手段それぞれの内側縁近くの領域と前記入口となる手段それぞれの外側縁近くの領域との間で変化する請求項12の原子炉蒸気発生器。
【請求項14】
前記入口となる手段と前記出口となる手段とは、前記作動流体の圧力を低減する手段を含む請求項11の原子炉蒸気発生器。
【請求項15】
前記平坦な管板は前記入口となる手段と前記熱を伝達して前記作動流体を送達する手段とを結合する請求項11の原子炉蒸気発生器。
【請求項16】
前記平坦な管板は前記出口となる手段と前記熱を伝達して前記作動流体を送達する手段とを結合する請求項15の原子炉蒸気発生器。
【請求項17】
前記出口となる手段の前記平坦な管板はそれぞれが複数の穿孔を含み、
前記複数の穿孔の個々の穿孔は、前記複数の蒸気発生管の対応蒸気発生管に流体連通するように結合され、
前記平坦な管板の少なくとも一つの単位面積当たりの前記複数の穿孔の数は、前記出口となる手段それぞれの内側縁近くの領域と前記出口となる手段それぞれの外側縁近くの領域との間で変化する請求項15の原子炉蒸気発生器。
【請求項18】
原子炉蒸気発生システムであって、
ライザー塔を含む原子炉と、
前記ライザー塔まわりに設置された蒸気発生器と
を含み、
前記蒸気発生器は、
前記ライザー塔の底部と交差する第1平面に近接する第1プレナム、第2プレナム及び第3プレナムと、
前記第1平面と平行であって前記ライザー塔の頂部と交差する第2平面に近接する第1プレナム、第2プレナム及び第3プレナムと、
前記第1平面に近接して配置された第1プレナム、第2プレナム及び第3プレナムの一つから前記第2平面に近接して配置された第1プレナム、第2プレナム及び第3プレナムの少なくとも一つへの冷却材流路を形成する複数の蒸気発生管と
を含み、
前記第1平面に近接する第1プレナム、第2プレナム及び第3プレナムと前記第2平面に近接する第1プレナム、第2プレナム及び第3プレナムとは、前記ライザー塔の中央部の方向を向く平坦な管板を含み、
前記複数の蒸気発生管の第1組が前記ライザー塔まわりに、時計回り方向にらせんコイル状に巻きつけられて第1同心層を形成し、
前記複数の蒸気発生管の第2組が前記ライザー塔まわりに、反時計回り方向にらせんコイル状に巻きつけられて第2同心層を形成する原子炉蒸気発生システム。
【請求項19】
前記平坦な管板は複数の穿孔を含み、
前記複数の穿孔の個々の穿孔は、前記複数の蒸気発生管の対応蒸気発生管に流体連通するように結合され、
前記複数の穿孔は、前記第1同心層に対応する第1同心円弧に配列された第1組の穿孔と、前記第2同心層に対応する第2同心円弧に配列された第2組の穿孔とを含む請求項18の原子炉蒸気発生システム。
【請求項20】
原子炉蒸気発生器を運転する方法であって、
第1平面においてライザー塔まわりに配置された第1群のプレナムから複数の流路へと作動流体を送達することであって、前記プレナムはそれぞれが、複数の穿孔を備えた一の平坦な管板を含み、前記平坦な管板の単位面積当たりの前記複数の穿孔の数は、前記平坦な管板の、前記少なくとも一つのプレナムの内側縁に近い領域と前記少なくとも一つのプレナムの外側縁に近い領域との間で変化し、前記送達することはさらに、前記複数の穿孔を通して前記作動流体を前記複数の流路へと送達することを含むことと、
前記複数の流路の少なくともいくつかにおいて前記作動流体を蒸発させることであって、前記蒸発させることは、炉冷却材からの熱エネルギーを前記複数の流路の少なくともいくつかへ伝達することによってもたらされることと、
蒸発した前記作動流体を第2平面において前記ライザー塔まわりに配置された第2群のプレナムへ移送することと
を含み、
前記複数の流路の第1組が前記ライザー塔まわりに、時計回り方向にらせんコイル状に巻きつけられて第1同心層を形成し、
前記複数の流路の第2組が前記ライザー塔まわりに、反時計回り方向にらせんコイル状に巻きつけられて第2同心層を形成する方法。
【請求項21】
前記複数の穿孔は、前記第1同心層に対応する第1同心円弧に配列された第1組の穿孔と、前記第2同心層に対応する第2同心円弧に配列された第2組の穿孔とを含む請求項20の方法。
【請求項22】
前記送達することはさらに、前記作動流体の圧力を低減することを含む請求項20の方法。
【請求項23】
前記作動流体は、前記第1平面に配置された前記第1群のプレナムの第1プレナムと前記第2平面に配置された第2群のプレナムの第2プレナムとの間に延びる流路からもたらされる圧力降下全体の少なくとも15.0%の量だけ圧力が低減される請求項22の方法。
【請求項24】
前記移送することはさらに、前記第2群のプレナムの各プレナムの平坦な管板を通して前記作動流体を前記前記第2群のプレナムに移送することを含む請求項20の方法。
【請求項25】
前記移送することはさらに、前記第2群のプレナムの少なくとも一つのプレナムの前記平坦な管板を通して前記作動流体を前記第2群のプレナムへ移送することを含む請求項24の方法。
【請求項26】
原子炉蒸気発生器を運転する方法であって、
第1組の複数のチャンバから複数の管へと作動流体を送達することであって、前記第1組の複数のチャンバはライザー塔のまわりに配置されることと、
前記複数の管の少なくともいくつかにおいて前記作動流体を蒸発させることであって、前記蒸発させることは、炉冷却材からの熱エネルギーが前記複数の管の前記少なくともいくつかへ伝達されることによりもたらされることと、
蒸発した作動流体を前記複数の管から第2組の複数のチャンバへ移送することであって、前記第2組の複数のチャンバは前記ライザー塔のまわりに配置されることと
を含み、
前記作動流体の圧力は、第1高さに位置する前記第1組の複数のチャンバの第1チャンバと、第2高さに位置する前記第2組の複数のチャンバの第2チャンバとの間に延びる管からもたらされる全体的な圧力降下の少なくとも15.0%の量だけ低減され、
前記第1組の複数のチャンバと前記第2組の複数のチャンバとの間に延びる複数の管の第1組が前記ライザー塔まわりに、時計回り方向にらせんコイル状に巻きつけられて第1同心層を形成し、
前記複数の管の第2組が前記ライザー塔まわりに、反時計回り方向にらせんコイル状に巻きつけられて第2同心層を形成する方法。
【請求項27】
前記送達することはさらに、前記作動流体の圧力を低減することを含む請求項26の方法。
【請求項28】
前記送達することはさらに、前記第1組の複数のチャンバの各チャンバの平坦な管板を介して前記作動流体を前記複数の管へと送達することを含む請求項26の方法。
【請求項29】
前記移送することはさらに、前記第2組の複数のチャンバの各チャンバの平坦な管板を介して前記蒸発した作動流体を前記第2組の複数のチャンバへと移送することを含む請求項26の方法。
【請求項30】
前記送達することはさらに、前記第1組の複数のチャンバの各チャンバの平坦な管板の複数の穿孔を介して前記作動流体を前記複数の管へと送達することを含む請求項28の方法。
【請求項31】
前記移送することはさらに、前記第2組の複数のチャンバの各チャンバの平坦な管板の複数の穿孔を介して前記蒸発した作動流体を前記第2組の複数のチャンバへと移送することを含む請求項30の方法。
【請求項32】
前記平坦な管板の単位面積当たりの前記複数の穿孔の数は、前記第1組の複数のチャンバの少なくとも一つのチャンバの内側縁近くにある前記平坦な管板の領域と、前記少なくとも一つのチャンバの外側縁近くにある前記平坦な管板の領域との間で変化する請求項30の方法。
【請求項33】
原子炉蒸気発生器を運転する方法であって、
第1群の複数のプレナムから複数の流路の内部へと作動流体を送達することであって、前記第1群の複数のプレナムは第1高さにおいてライザー塔のまわりに配置され、各プレナムは複数の穿孔を備えた平坦な管板を有し、前記複数の穿孔の個々の穿孔は、前記複数の流路の対応流路に流体連通するように結合され、前記平坦な管板の単位面積当たりの前記複数の穿孔の数は、前記第1群の複数のプレナムの少なくとも一つのプレナムの内側縁近くにある前記平坦な管板の領域と、前記少なくとも一つのプレナムの外側縁近くにある前記平坦な管板の領域との間で変化することと、
前記複数の流路の外部に沿って前記ライザー塔から炉冷却材を送達することであって、前記炉冷却材は第2高さから前記第1高さへと送達されることと、
前記複数の流路の少なくともいくつかにおいて前記作動流体を蒸発させることであって、前記蒸発させることは、前記炉冷却材からの熱エネルギーが前記複数の流路の前記少なくともいくつかへ伝達されることによりもたらされることと、
蒸発した作動流体を前記複数の流路から第2群の複数のプレナムへ移送することであって、前記第2群の複数のプレナムは前記第2高さにおいて前記ライザー塔のまわりに配置されることと
を含み、
前記複数の流路の第1組が前記ライザー塔まわりに、時計回り方向にらせんコイル状に巻きつけられて第1同心層を形成し、
前記複数の流路の第2組が前記ライザー塔まわりに、反時計回り方向にらせんコイル状に巻きつけられて第2同心層を形成する方法。
【請求項34】
前記平坦な管板は複数の穿孔を含み、
前記複数の穿孔の個々の穿孔は、前記複数の蒸気発生管の対応蒸気発生管に流体連通するように結合され、
前記複数の穿孔は、炉容器壁近くの縁付近においてよりも前記ライザー塔近くの縁付近において密度が低い、請求項1の原子炉蒸気発生器。
【請求項35】
前記プレナムの前記平坦な管板はそれぞれが複数の穿孔を含み、
前記複数の穿孔の個々の穿孔は、前記複数の蒸気発生管の対応蒸気発生管に流体連通するように結合され、
前記複数の穿孔は、前記プレナムの内側縁付近の領域と前記プレナムの外側縁付近の領域との間で密度が変化する、請求項7の原子炉蒸気発生器。
【請求項36】
前記入口となる手段の前記平坦な管板はそれぞれが複数の穿孔を含み、
前記複数の穿孔の個々の穿孔は、前記複数の蒸気発生管の対応蒸気発生管に流体連通するように結合され、
前記平坦な管板の少なくとも一つの管板の前記複数の穿孔の単位面積当たりの数は、前記入口となる手段のそれぞれの手段の内側縁付近の領域と前記入口となる手段のそれぞれの外側縁付近の領域との間で変化する、請求項11の原子炉蒸気発生器。
【請求項37】
前記平坦な管板は複数の穿孔を含み、
前記複数の穿孔の個々の穿孔は、前記複数の蒸気発生管の対応蒸気発生管に流体連通するように結合され、
前記複数の穿孔は、炉容器壁近くの縁付近においてよりも前記ライザー塔近くの縁付近において密度が低い、請求項18の原子炉蒸気発生システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は原子炉の蒸気発生器に関する。
【背景技術】
【0002】
原子炉において、核物質の炉心が、反応を生じさせるべく炉内部の小体積に閉じ込められる。多くの例では、制御された核反応が、炉心の燃料交換が必要となる前に、数年のような長期間にわたり持続し得る。したがって、適切に設計された原子炉は、水を蒸気に変換するための熱源として使用される場合、無炭素の安定かつ高信頼性のエネルギー源を与えることができる。
【0003】
原子炉は、水のような作動流体を利用する。この作動流体は、大気圧よりも著しく上の圧力で蒸気に変換される。加圧された蒸気はその後、機械エネルギーを電流に変換するタービンを駆動するべく使用される。蒸気はその後、凝縮して再び水となって炉へと戻される。多くの原子炉では、作動流体の蒸発、凝縮及び蒸発のサイクルが日ごとに及び年ごとに連続する。
【0004】
このように、原子炉の重要な特徴は、入力側で液体冷却材を受け入れ、その冷却材を原子炉の熱源にさらすことにより蒸発させ、及びその蒸発した冷却材をタービンに入力する蒸気発生器ということになる。したがって、蒸気発生器の効率、製造容易性、性能及び安全機能は、継続した調査、分析及び評価の領域を代表している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】国際公開第2012/047438(A1)号
【特許文献2】米国特許出願公開第2010/0316181(A1)号明細書
【特許文献3】米国特許出願公開第2004/0114705(A1)号明細書
【特許文献4】特開2001−188093号公報
【特許文献5】国際公開第2011/097597(A1)号明細書
【発明の概要】
【0006】
いくつかの実施形態において、原子炉用の蒸気発生器は、炉容器の塔の底部と交差する第1平面に近接する3つ以上のプレナムを含む。蒸気発生器はさらに、第1平面と近似的に平行であって当該塔の頂部と交差する第2平面に近接する3つ以上のプレナムを含む。蒸気発生器はさらに、第1平面に近接して配置された3つ以上のプレナムの一つから第2平面に近接する3つ以上のプレナムの少なくとも一つへ冷却材を送達する流路からの複数の蒸気発生管を含む。
【0007】
他の実施形態において、蒸気発生器の頂部は、ライザー塔のまわりに近似的に90度おきに一平面内に設けられた3つ以上のプレナムを含む。3つ以上のプレナムの少なくとも一つのプレナムは、蒸気発生器の底部に面する近似的に平坦な管板を含む。少なくとも一つのプレナムの近似的に平坦な管板は複数の穿孔を含む。複数の穿孔は、少なくとも一つのプレナムの内側縁近くの領域と少なくとも一つのプレナムの外側縁近くの領域との間で密度が変化する。
【0008】
他の実施形態において、原子炉を操作する方法は、3つ以上のプレナムの第1群から複数の流路へ作動流体を送達することと、当該複数の流路の少なくともいくつかにおいて当該作動流体を蒸発させることとを含む。その蒸発は少なくとも部分的に、炉冷却材から当該複数の流路の当該少なくともいくつかへの熱エネルギーの結合によってもたらされる。方法はさらに、蒸発した冷却材を3つ以上のプレナムの第2群へ移送することを含む。
【図面の簡単な説明】
【0009】
以下の図面を参照して非限定的かつ非網羅的な態様が説明される。
【0010】
図1】一例の実施形態に係る蒸気発生器を用いた原子炉モジュールの図である。
図2】一例の実施形態に係る蒸気発生器を、近似的に円筒状のライザー塔まわりの二等角斜視図で示す。
図3】一例の実施形態に係る蒸気発生器を、近似的に円筒状のライザー塔まわりの底面図で示す。
図4】一例の実施形態に係る原子炉用蒸気発生器に使用されるプレナムの詳細を示す。
図5】一例の実施形態に係る原子炉用蒸気発生器に使用されるプレナムの上面図を示す。
図6】一例の実施形態に係る原子炉の蒸気発生器に使用されるプレナムの管板穿孔に使用されるオリフィスを示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
原子炉に使用される蒸気発生器の様々なシステム及び配列が記載される。複数の実装において、4つのプレナムを含む一群のプレナムが、原子炉の近似的に円筒状のライザー塔の底部まわりに90度の増分で第1平面内に配列される。4つのプレナムを含む第2群のプレナムが、原子炉の円筒状の塔の頂部まわりに90度の増分で第2平面内に配列される。円筒状のライザー塔の頂部及び底部双方に配置されたプレナムは、当該複数の蒸気発生器管の一つに結合することが許容された穿孔を有する実質的に又は近似的に平坦な管板を含む。いくつかの実施形態において、円筒状のライザー塔の底部に近接するプレナムの穿孔の少なくともいくつかの中にオリフィスが設けられる。オリフィスの存在により少なくとも部分的に、ライザーの底部において流体がプレナムから上方に流れるにつれて圧力低下が生じる。
【0012】
一定の他の実施形態において、3つのプレナムが、原子炉の近似的に円筒状のライザー塔の底部まわりに120度で第1平面内に配列される。3つのプレナムを含む第2群のプレナムが、原子炉の円筒状のライザー塔の頂部まわりに120度で第2平面内に配列される。円筒状のライザー塔の頂部及び底部双方に配置されたプレナムは、複数の蒸気発生器管の一以上に結合することが許容された穿孔を有する実質的に又は近似的に平坦な管板を含む。複数の蒸気発生器管は、円筒状のライザー塔の底部に配置されたプレナムと頂部に配置されたプレナムとの間に流路を形成する。いくつかの実施形態において、円筒状のライザー塔の底部に近接して配置されたプレナムの少なくともいくつかの穿孔の中にオリフィスが設けられる。オリフィスの存在により少なくとも部分的に、ライザーの底部において流体がプレナムから上方に流れるにつれて圧力低下が生じる。
【0013】
一定の実施形態において、プレナムの近似的に平坦な管板の一以上における穿孔は、円筒状のライザー塔に近いプレナムの縁近傍では密度が低く(例えば管板の単位面積当たりの数が少なく)、かつ、蒸気発生器を封入する炉容器の外壁の近くでは密度が高い(例えば単位面積当たりの数が多い)。近似的に平坦な管板における穿孔の当該密度変化により、炉容器内の一次流体から蒸気発生器管内の二次作動流体への近似的に均一の熱結合がもたらされる。
【0014】
ここに使用されるように、かつ、以下のセクションにおいて詳細に記載されるように、本発明のいくつかの実施形態は様々な原子炉技術を含む。すなわち、複数の実装が、酸化ウラン、水素化ウラン、窒化ウラン、炭化ウラン、混合酸化物及び/又は他のタイプの放射性燃料を用いる原子炉を含む。留意すべきことだが、実施形態は、任意の特定タイプの炉冷却メカニズムにも、核反応の中で熱を生成するべく用いられ又は核反応に関連する任意の特定タイプの燃料にも限られない。
【0015】
図1は、一例の実施形態に係る蒸気発生器を用いた原子炉モジュールの図である。図1において、炉心5は、円筒形状又はカプセル形状の炉容器20の底部に位置決めされる。炉心5は、例えば数年のような期間にわたって生じる制御された反応を起こす一定量の核分裂性物質を含む。図1には明示的に示されていないが、制御棒は、炉心5内の核分裂速度を制御するべく用いられる。制御棒は、銀、インジウム、カドミウム、ホウ素、コバルト、ハフニウム、ジスプロシウム、ガドリニウム、サマリウム、エルビウム及びユーロピウム又はこれらの合金及び化合物を含む。しかしながら、これらは単に、多くの可能な制御棒材料のいくつかにすぎない。
【0016】
複数の実装において、円筒形状又はカプセル形状の格納容器10が炉容器20を取り囲む。格納容器は、水又は他の流体冷却材のプール内に部分的に又は完全に浸されている。炉容器20と格納容器10との間の体積は、炉容器20から外部環境への熱伝達を低減するべく部分的に又は完全に排気される。しかしながら、他の実施形態において、炉容器20と格納容器10との間の体積は、炉容器と格納容器との間の熱伝達を増加させる気体及び/又は流体によって少なくとも部分的に充填されてもよい。
【0017】
特定の実装において、炉心5は、例えばホウ素又は他の添加物を含む水のような流体の中に部分的に又は完全に浸される。流体は炉心表面との接触後に上昇する。図1において、加熱された冷却材の上方の動きが、炉心5の上の矢印15によって表されている。冷却材は、少なくとも部分的に又は近似的に円筒形状のライザー塔30を通って上方に進行して蒸気発生器40及び42の頂上を超え、そして、対流により炉容器20の内側壁に沿って下方に引き戻される。こうして、冷却材は蒸気発生器40及び42に熱を付与することができる。炉容器の底部に到達した後、炉心5との接触により、矢印15によって象徴されるように冷却材の加熱がもたらされる。
【0018】
図1では蒸気発生器40及び42が別個の要素として示されているが、蒸気発生器40及び42は、円筒状の形状を含むライザー塔30まわりに巻きつけられた一定数のらせんコイルを表してもよい。もう一つの実装において、他の一定数のらせんコイルが、ライザー塔30の上側部分に反対方向に巻きつけられる。例えば、第1らせんコイルが反時計回り方向に巻きつけられる一方、第2らせんコイルが時計回り方向に巻きつけられる。しかしながら、異なった構成の及び/又は異なった配向の熱交換器の使用が妨げられるわけではないので、実施形態がこの点に限られるわけではない。さらに、流体線70が蒸気発生器40及び42の上側部分の直上に位置決めされるように示されているが、他の実装では、炉容器20はこれよりも少ない又は多い量の冷却材を含む。
【0019】
図1において、原子炉の通常運転が、加熱された冷却材がライザー塔30によって画定されるチャネルを通って上昇しかつ蒸気発生器40及び42と接触する態様で進められる。冷却材は、蒸気発生器40及び42との接触後、矢印25によって示される熱サイフォン過程を引き起こす態様で炉容器20の底に向かって沈む。図1の例において、炉容器20内の冷却材は圧力が大気圧よりも高いままであり、それゆえ冷却材は蒸発(すなわち沸騰)なしで高温に維持される。蒸気発生器40及び42内の作動流体の温度が増加すると、作動流体は沸騰を開始する。沸騰が開始すると、蒸発した作動流体は、熱交換器40及び42の頂部から引き回されてタービン80及び82の一以上を駆動する。タービン80及び82は、蒸気の熱ポテンシャルエネルギーを電気エネルギーに変換する。作動流体は凝縮後、熱交換器40及び42の底部まで戻る。
【0020】
プレナム85が、図1の蒸気発生器40及び42の入力ポートに配置される。いくつかの実施形態において、プレナム85は、タービン80/82からの作動流体を蒸気発生器40/42に結合させる近似的に平坦な管板を含む。ライザー塔30の下側部と交差する第1水平面に近接して配置されたプレナム85の少なくとも一つは、ライザー塔30の上側部と交差する平面に向かって上方に面する近似的に平坦な管板を含む。ライザー塔30の上側部と交差する第2水平面に近接して配置されたプレナム87の少なくとも一つは、ライザー塔30と交差する平面の下側部に向かって面する近似的に平坦な管板を含む。
【0021】
図2は、一例の実施形態に係る蒸気発生器を、近似的に円筒状のライザー塔まわりの二等角斜視図で示す。図2において、密接な間隔に置かれた管のいくつかの層を含む流路が、プレナム100とプレナム120との間にらせん状に延びていることわかる。いくつかの実施形態において、プレナム100は、平面105のような第1平面内で、ライザー塔を取り囲む近似的に円筒状の形状まわりに90度おきに離間される。プレナム100及びプレナム120は双方とも、蒸気発生器110の中央セクションと交差する平面115に向かって面する近似的に平坦な管板を含む。図2において、プレナム100及び120間に延びる管は、近似的に24.0から30.0メートルの長さを含む。一定の実装において、平面105に近接する3つ以上のプレナム及び平面125に近接する3つ以上のプレナムにより少なくとも部分的に、例えばプレナム120の一つとプレナム100の一以上との間に流路を形成する蒸気発生器管それぞれの長さのばらつきを所定しきい値まで低減することができる。
【0022】
しかしながら、他の実装では、プレナム100と120との間にもう一つの流路を形成する蒸気発生器管が、22.0メートル、20.0メートル、18.0メートル及び他の例示的長さのような24.0メートル未満の長さを含み得ることに留意すべきである。さらに他の実装では、プレナム100と120との間に延びる管は、32.0メートル、35.0メートル、40.0メートル及び他の例示的長さのような30.0メートルを超える長さを含む。さらに、本発明の実装及び実施形態がこの点に限られないことを理解すべきである。
【0023】
ライザー塔の底部近くの平面125内に近似的に配置されたプレナム120もまた、90度おきに離間される。図2において、プレナム100及び120は双方とも、近似的に平坦な管板を含む。各管板は、プレナムから蒸気発生器110の管へと作動流体を結合する穿孔を含む。図2の実施形態では、平面105に近接する各プレナム100は、平面125に近接する複数のプレナム120のうち対応するプレナムの近似的に上又は直上に示される。しかしながら、複数のプレナム100の一以上が平面105内をプレナム120に対して回転することが妨げられるわけではない。
【0024】
いくつかの実施形態において、管板は、蒸気発生器110の管に結合される15.0から20.0mmの直径を有する穿孔を含む。しかしながら、他の実施形態は、直径が12.0mm、10.0mm又はこれらより小さいような、15.0mm未満の穿孔を有する管板を使用する。加えて、一定の他の実施形態は、25.0mm、30.0mm、35.0mm等の例示的直径のような、20.0mmより大きな直径の穿孔を有する管板を使用する。
【0025】
図3は、一例の実施形態に係る蒸気発生器を、近似的に円筒状のライザー塔まわりの底面図で示す。図3において、プレナム220は、例えば図1のライザー塔30を表す近似的に円形状のまわりに、例えば近似的に90度おきに離間される。図3はまた、ライザー塔を取り囲む蒸気発生器管の様々な同心層も示す。
【0026】
図4は、一例の実施形態に係る原子炉用蒸気発生器に使用されるプレナムの上面図を示す。図4において示されるのは、蒸気発生器の個々の管に結合されるのに適した穿孔を有する近似的に平坦な管板である。図4の穿孔は同心の円弧に配列される。外側縁260のような外側縁に向かって、内側縁250(例えば低密度)よりも単位面積当たり多数(例えば高密度)の穿孔が存在する。図4において、縁250は、円筒状のライザー塔に近い方のプレナムの一部分に対応する。外側縁260は、図1の炉容器20のような炉容器壁に近い方のプレナムの一部分に対応する。
【0027】
図5は、一例の実施形態に係る原子炉用蒸気発生器に使用されるプレナムの詳細を示す。図5において、管板330は、近似的に平坦に示され、かつ、ライザー塔の縁335からの距離が増加するにつれて密度が増加する穿孔を含む。炉容器壁の縁340に近い方のプレナム320の一部分では、ライザー塔の縁335に近い方の管板の一部分よりもかなり高密度の穿孔が存在する。
【0028】
図6は、一例の実施形態に係る原子炉の蒸気発生器に使用されるプレナムの管板穿孔に使用されるオリフィスを示す。いくつかの実施形態において、オリフィスは、作動流体350の圧力を低減するべく使用される。恐らく、蒸気発生器管の長さによってもたらされる圧力降下全体の、例えば少なくとも15.0%の量だけ低減される。いくつかの実施形態において、作動流体350の圧力を低減することにより、例えば起動状態中に特に懸念される圧力安定性を高めることができる。図5の管板330の穿孔の少なくともいくつかの中に配置された図6のオリフィスを使用して圧力を安定させることにより、例えば、図1の原子炉モジュールの低出力運転中に特によく見られる湿り蒸気と乾き蒸気との間の瞬間的な振動を低減又はなくすことができる。そして、これにより、例えばタービン80及び82の一以上の性能を劣化させ得るような、湿り蒸気が図1のタービン80及び82に結合される可能性が低減される。
【0029】
いくつかの実施形態において、原子炉の運転方法は、恐らくは例えば炉容器の第1平面内に配置された3つ以上のプレナムの第1群から複数の流路へ作動流体を送達することを含む。この送達は、流動不安定性を防止するのに十分な量だけ作動流体の圧力を低減することを含む。一実施形態において、圧力降下のパーセンテージは、第1平面に配置された第1プレナムと第2平面に配置された第2プレナムとの間に延びる蒸気発生器配管の長さによってもたらされる圧力降下全体の少なくとも15.0%を含む。送達は、3つ以上のプレナムの第1群の少なくとも一つのプレナムの近似的に平坦な管板を通る流路に作動流体を結合することを含む。方法はさらに、当該複数の流路の少なくともいくつかにおいて作動流体を蒸発させることを含む。この蒸発は少なくとも部分的に、炉冷却材から当該流路の少なくともいくつかへ熱エネルギーを結合することによってもたらされる。方法はさらに、蒸発する作動流体を3つ以上のプレナムの第2群へ移送して、恐らくはこれらのプレナムの少なくとも一つの近似的に平坦な管板を通るようにすることを含む。
【0030】
いくつかの例を例示かつ記載してきたが、当業者には、以下の特許請求の範囲から逸脱することなく様々な他の修正がなされ及び均等物に置換され得ることが理解される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6