【文献】
Enhancements for Rel-15 eMTC/NB-IoT[online],3GPP TSG RAN #74 RP-162126,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/TSG_RAN/TSGR_74/Docs/RP-162126.zip>,2016年12月
【文献】
Qualcomm Incorporated,UE Power Evaluation for DRX with Wake-Up Signaling[online],3GPP TSG RAN WG1 #87 R1-1612068,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_87/Docs/R1-1612068.zip>,2016年11月14日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、3GPP(3rd Generation Partnership Project)LTE(long term evolution)または3GPP LTE−A(LTE−Advanced)に基づいて本発明が適用されることを記述する。これは例示に過ぎず、本発明は、多様な無線通信システムに適用されることができる。以下、LTEとは、LTE及び/またはLTE−Aを含む。
【0023】
本明細書で使用される技術的用語は、単に特定の実施形態を説明するために使われたものであり、本発明を限定するものではないことに留意しなければならない。また、本明細書で使用される技術的用語は、本明細書で特別に他の意味で定義されない限り、本発明が属する技術分野において、通常の知識を有する者により一般的に理解される意味で解釈されなければならず、過度に包括的な意味または過度に縮小された意味で解釈されてはならない。また、本明細書で使用される技術的な用語が本発明の思想を正確に表現することができない技術的用語である場合、当業者が正確に理解することができる技術的用語に変えて理解しなければならない。また、本発明で使用される一般的な用語は、辞書の定義によってまたは前後の文脈によって解釈されなければならず、過度に縮小された意味で解釈されてはならない。
【0024】
また、本明細書で使用される単数の表現は、文脈上、明白に異なる意味ではない限り、複数の表現を含む。本出願において、“構成される”または“有する”などの用語は、明細書上に記載された複数の構成要素、または複数のステップを必ず全部含むと解釈されてはならず、そのうち一部構成要素または一部ステップは含まないこともあり、または追加的な構成要素またはステップをさらに含むこともあると解釈されなければならない。
【0025】
また、本明細書で使用される第1及び第2などのように序数を含む用語は、多様な構成要素の説明に使用されることができるが、前記構成要素は、前記用語により限定されてはならない。前記用語は、1つの構成要素を他の構成要素から区別する目的としてのみ使用される。例えば、本発明の権利範囲を外れない限り、第1の構成要素は第2の構成要素と命名することができ、同様に、第2の構成要素も第1の構成要素と命名することができる。
【0026】
構成要素が他の構成要素に“連結されている”または“接続されている”と言及された場合、該当他の構成要素に直接的に連結されており、または接続されていることもあるが、中間に他の構成要素が存在することもある。それに対し、一構成要素が他の構成要素に“直接連結されている”または“直接接続されている”と言及された場合、中間に他の構成要素が存在しないと理解しなければならない。
【0027】
以下、添付図面を参照して本発明による好ましい実施形態を詳細に説明し、図面符号にかかわらず同じまたは類似の構成要素は同じ参照番号を付与し、これに対する重なる説明は省略する。また、本発明を説明するにあたって、関連した公知技術に対する具体的な説明が本発明の要旨を不明にすると判断される場合、その詳細な説明を省略する。また、添付図面は、本発明の思想を容易に理解することができるようにするためのものであり、添付図面により本発明の思想が制限されると解釈されてはならないことに留意しなければならない。本発明の思想は、添付図面のほか、全ての変更、均等物乃至代替物にまで拡張されると解釈されなければならない。
【0028】
以下で使用される用語である基地局は、一般的に無線機器と通信する固定局(fixed station)を意味し、eNodeB(evolved−NodeB)、eNB(evolved−NodeB)、BTS(Base Transceiver System)、アクセスポイント(Access Point)等、他の用語で呼ばれることもある。
【0029】
また、以下で使用される用語であるUE(User Equipment)は、固定されてもよいし、移動性を有してもよく、機器(Device)、無線機器(Wireless Device)、端末(Terminal)、MS(mobile station)、UT(user terminal)、SS(subscriber station)、MT(mobile terminal)等、他の用語で呼ばれることもある。
【0031】
図1を参照してわかるように、無線通信システムは、少なくとも1つの基地局(base station、BS)20を含む。各基地局20は、特定の地理的領域(一般的にセルという)20a、20b、20cに対して通信サービスを提供する。また、セルは、複数の領域(セクターという)に分けられる。
【0032】
UEは、通常的に、1つのセルに属し、UEが属するセルをサービングセル(serving cell)という。サービングセルに対して通信サービスを提供する基地局をサービング基地局(serving BS)という。無線通信システムは、セルラーシステム(cellular system)であるため、サービングセルに隣接する他のセルが存在する。サービングセルに隣接する他のセルを隣接セル(neighbor cell)という。隣接セルに対して通信サービスを提供する基地局を隣接基地局(neighbor BS)という。サービングセル及び隣接セルは、UEを基準にして相対的に決定される。
【0033】
以下、ダウンリンクは、基地局20からUE10への通信を意味し、アップリンクは、UE10から基地局20への通信を意味する。ダウンリンクにおいて、送信機は基地局20の一部分であり、受信機はUE10の一部分である。アップリンクにおいて、送信機はUE10の一部分であり、受信機は基地局20の一部分である。
【0034】
一方、無線通信システムは、大きく、FDD(frequency division duplex)方式とTDD(time division duplex)方式とに分けられる。FDD方式によると、アップリンク送信とダウンリンク送信が互いに異なる周波数帯域を占めて行われる。TDD方式によると、アップリンク送信とダウンリンク送信が同じ周波数帯域を占めて互いに異なる時間に行われる。TDD方式のチャネル応答は、実質的に相互的(reciprocal)である。これは与えられた周波数領域でダウンリンクチャネル応答とアップリンクチャネル応答がほぼ同じであるということを意味する。したがって、TDDに基づく無線通信システムにおいて、ダウンリンクチャネル応答は、アップリンクチャネル応答から得られることができるという長所がある。TDD方式は、全体周波数帯域がアップリンク送信とダウンリンク送信に時分割されるため、基地局によるダウンリンク送信とUEによるアップリンク送信が同時に実行されることができない。アップリンク送信とダウンリンク送信がサブフレーム単位に区分されるTDDシステムにおいて、アップリンク送信とダウンリンク送信は、互いに異なるサブフレームで実行される。
【0035】
以下、LTEシステムに対し、より詳細に説明する。
【0036】
図2は、3GPP LTEにおいて、FDDによる無線フレーム(radio frame)の構造を示す。
【0037】
図2を参照すると、無線フレームは、10個のサブフレーム(subframe)を含み、1つのサブフレームは、2個のスロット(slot)を含む。無線フレーム内のスロットは、0から19までのスロット番号が付けられる。1つのサブフレームの送信にかかる時間を送信時間間隔(Transmission Time interval:TTI)という。TTIは、データ送信のためのスケジューリング単位である。例えば、1つの無線フレームの長さは10msであり、1つのサブフレームの長さは1msであり、1つのスロットの長さは0.5msである。
【0038】
無線フレームの構造は、例示に過ぎず、無線フレームに含まれるサブフレームの数またはサブフレームに含まれるスロットの数等は、多様に変更されることができる。
【0039】
一方、1つのスロットは、複数のOFDM(orthogonal frequency division multiplexing)シンボルを含むことができる。1つのスロットに複数個のOFDMシンボルが含まれるかは、サイクリックプレフィックス(cyclic prefix:CP)によって変わることができる。
【0040】
1つのスロットは、周波数領域(frequency domain)でN
RB個のリソースブロック(RB)を含む。例えば、LTEシステムにおいてリソースブロック(RB)の個数、即ち、N
RBは、6〜110のうち、いずれか1つでありうる。
【0041】
リソースブロック(resource block:RB)は、リソース割当単位に、1つのスロットで複数の副搬送波を含む。例えば、1つのスロットが時間領域で7個のOFDMシンボルを含み、リソースブロックは、周波数領域で12個の副搬送波を含むならば、1つのリソースブロックは、7×12個のリソース要素(resource element:RE)を含むことができる。
【0042】
3GPP LTEにおいて物理チャネルは、データチャネルであるPDSCH(Physical Downlink Shared Channel)及びPUSCH(Physical Uplink Shared Channel)、並びに、制御チャネルであるPDCCH(Physical Downlink Control Channel)、PCFICH(Physical Control Format Indicator Channel)、PHICH(Physical Hybrid−ARQ Indicator Channel)及びPUCCH(Physical Uplink Control Channel)に分けることができる。
【0043】
アップリンクチャネルは、PUSCH、PUCCH、SRS(Sounding Reference Signal)、PRACH(Physical Random Access Channel)を含む。
【0044】
図3は、ダウンリンクサブフレームの構造を示す。
【0045】
図3では、ノーマルCPを仮定して例示的に一つのスロット内に7OFDMシンボルを含むことを示した。
【0046】
DL(downlink)サブフレームは、時間領域で制御領域(control region)とデータ領域(data region)とに分けられる。制御領域は、サブフレーム内の第1のスロットの前方部の最大3個のOFDMシンボルを含むが、制御領域に含まれるOFDMシンボルの個数は変わることができる。制御領域にはPDCCH(Physical Downlink Control Channel)及び他の制御チャネルが割り当てられ、データ領域にはPDSCHが割り当てられる。
【0047】
サブフレームの1番目のOFDMシンボルで送信されるPCFICHは、サブフレーム内で制御チャネルの送信に使われるOFDMシンボルの数(即ち、制御領域の大きさ)に対するCFI(control format indicator)を伝送する。まず、無線機器は、PCFICH上にCFIを受信した後、PDCCHをモニタリングする。
【0048】
PDCCHを介して送信される制御情報をダウンリンク制御情報(downlink control information:DCI)という。DCIは、PDSCHのリソース割当(これをDLグラント(downlink grant)ともいう)、PUSCHのリソース割当(これをULグラント(uplink grant)ともいう)、任意のNB IoT機器グループ内の個別NB IoT機器に対する送信パワー制御命令のセット及び/またはVoIP(Voice over Internet Protocol)の活性化を含むことができる。
【0049】
基地局は、NB IoT機器に送るDCIによってPDCCHフォーマットを決定し、制御情報にCRC(cyclic redundancy check)を付ける。CRCにはPDCCHのオーナー(owner)や用途によって固有な識別子(radio network temporary identifier:RNTI)がマスキングされる。特定NB IoT機器のためのPDCCHの場合、NB IoT機器の固有識別子、例えば、C−RNTI(cell−RNTI)がCRCにマスキングされることができる。または、ページングメッセージのためのPDCCHの場合、ページング指示識別子、例えば、P−RNTI(paging−RNTI)がCRCにマスキングされることができる。システム情報ブロック(system information block:SIB)のためのPDCCHの場合、システム情報識別子、SI−RNTI(system information−RNTI)がCRCにマスキングされることができる。NB IoT機器のランダムアクセスプリアンブルの送信に対する応答であるランダムアクセス応答を指示するために、RA−RNTI(random access−RNTI)がCRCにマスキングされることができる。
【0050】
3GPP LTEでは、PDCCHの検出のためにブラインド復号を使用する。ブラインド復号は、受信されるPDCCH(これを候補(candidate)PDCCHという)のCRC(Cyclic Redundancy Check)に所望の識別子をデマスキングし、CRCエラーをチェックすることで、該当PDCCHが自分の制御チャネルかどうかを確認する方式である。基地局は、無線機器に送るDCIによってPDCCHフォーマットを決定した後、DCIにCRCを付け、PDCCHのオーナー(owner)や用途によって固有な識別子(RNTI)をCRCにマスキングする。
【0051】
<不連続受信(Discontinuous Reception、DRX)>
【0052】
以下、3GPP LTEにおいて、DRX(Discontinuous Reception)に対して記述する。
【0053】
DRXは、端末が不連続的にダウンリンクチャネルをモニタリングするようにして無線機器のバッテリ消費を減らす技法である。
【0054】
図4は、DRXサイクルの一例を示す。
【0055】
DRXサイクルは、休止(inactivity)可能な区間が連続するOn−区間(On−Duration)の周期的な繰り返しを特定する。DRXサイクルは、On−区間とOff−区間を含む。On−区間は、DRXサイクル内で端末がPDCCHをモニタリングする区間である。
【0056】
DRXが設定されると、端末は、On−区間でのみPDCCHをモニタリングし、Off−区間ではPDCCHをモニタリングしない。
【0057】
On−区間の定義に使われるものがonDurationタイマである。On−区間は、onDurationタイマが動作中である区間に定義されることができる。onDurationタイマは、DRXサイクルの開始時点に連続的なPDCCH−サブフレームの個数を特定する。PDCCH−サブフレームは、PDCCHがモニタリングされるサブフレームを意味する。
【0058】
DRXサイクル外にもPDCCHがモニタリングされる区間がさらに定義されることができる。PDCCHがモニタリングされる区間を総称してアクティブ時間(active time)と定義する。アクティブ時間は、周期的にPDCCHをモニタリングするOn−区間とイベント発生によってPDCCHをモニタリングする区間を含むことができる。
【0060】
以下、キャリアアグリゲーション(carrier aggregation:CA)システムに対して説明する。
【0061】
キャリアアグリゲーションシステムは、多数のコンポーネントキャリア(component carrier:CC)をアグリゲーションすることを意味する。このようなキャリアアグリゲーションにより、既存のセルの意味が変更された。キャリアアグリゲーションによると、セルとは、ダウンリンクコンポーネントキャリアとアップリンクコンポーネントキャリアとの組み合わせ、または単独のダウンリンクコンポーネントキャリアを意味する。
【0062】
また、キャリアアグリゲーションにおいて、セルは、プライマリセル(primary cell)、セカンダリセル(secondary cell)、サービングセル(serving cell)に区分されることができる。プライマリセルは、プライマリ周波数で動作するセルを意味し、NB IoT機器が基地局との初期接続確立過程(initial connection establishment procedure)または接続再確立過程を実行するセル、またはハンドオーバ過程でプライマリセルに指示されたセルを意味する。セカンダリセルは、セカンダリ周波数で動作するセルを意味し、RRC接続が確立されると設定され、追加的な無線リソースの提供に使われる。
【0063】
前述したように、キャリアアグリゲーションシステムでは単一搬送波システムと違って複数のコンポーネントキャリア(CC)、即ち、複数のサービングセルをサポートすることができる。
【0064】
このようなキャリアアグリゲーションシステムは、クロスキャリアスケジューリングをサポートすることができる。クロスキャリアスケジューリング(cross−carrier scheduling)は、特定コンポーネントキャリアを介して送信されるPDCCHを介して他のコンポーネントキャリアを介して送信されるPDSCHのリソース割当及び/または前記特定コンポーネントキャリアと基本的にリンクされているコンポーネントキャリア以外の他のコンポーネントキャリアを介して送信されるPUSCHのリソース割当をすることができるスケジューリング方法である。
【0065】
<IoT(Internet of Things)通信>
【0066】
一方、以下、IoTに対して説明する。
【0067】
図5aは、IoT(Internet of Things)通信の一例を示す。
【0068】
IoTは、人間の相互作用(human interaction)を伴わないIoT機器100間に基地局200を介した情報交換またはIoT機器100とサーバ700との間に基地局200を介した情報交換をいう。このようにIoT通信がセルラー基地局を通す点で、CIoT(Cellular Internet of Things)とも呼ばれる。
【0069】
このようなIoT通信は、MTC(Machine Type communication)の一種である。したがって、IoT機器はMTC機器とも呼ばれる。
【0070】
IoTサービスは、従来人間が介入される通信でのサービスと差別性を有し、追跡(tracking)、計量(metering)、支払い(payment)、医療分野サービス、遠隔調整など、多様な範ちゅうのサービスが含まれることができる。例えば、IoTサービスには、計器検針、水位測定、監視カメラの活用、自販機の在庫報告などが含まれることができる。
【0071】
IoT通信は、送信データ量が少なく、アップリンクまたはダウンリンクデータ送受信がたまに発生する特徴を有するため、低いデータ送信率に合わせてIoT機器100の単価を低くしてバッテリ消費量を減らすことが好ましい。また、IoT機器100は、移動性が少ない特徴を有するため、チャネル環境がほとんど変わらない特性を有している。
【0072】
図5bは、IoT機器のためのセルカバレッジ拡張または増大の例示である。
【0073】
最近、IoT機器100のために、基地局のセルカバレッジを拡張または増大することを考慮しており、セルカバレッジ拡張または増大のための多様な技法が論議されている。
【0074】
しかし、セルのカバレッジが拡張または増大する場合、基地局が前記カバレッジ拡張(coverage extension:CE)またはカバレッジ増大(coverage enhancement:CE)地域に位置するIoT機器にダウンリンクチャネルを送信すると、前記IoT機器は、これの受信に困難を経験するようになる。同様に、CE地域に位置するIoT機器がアップリンクチャネルをそのまま送信すると、基地局は、これの受信に困難を経験するようになる。
【0075】
このような問題点を解決するために、ダウンリンクチャネルまたはアップリンクチャネルが多数のサブフレーム上で繰り返し送信されることができる。このように多数のサブフレーム上で繰り返してアップリンク/ダウンリンクチャネルを送信することをバンドル(bundle)送信という。
【0076】
図5cは、ダウンリンクチャネルのバンドルを送信する例を示す例示図である。
【0077】
図5cを参照してわかるように、基地局は、カバレッジ拡張領域に位置するIoT機器100にダウンリンクチャネル(例えば、PDCCH及び/またはPDSCH)を多数のサブフレーム(例えば、N個のサブフレーム)上で繰り返し送信する。
【0078】
そのとき、前記IoT機器または基地局は、ダウンリンク/アップリンクチャネルのバンドルを多数のサブフレーム上で受信し、バンドルの一部または全体をデコーディングすることで、デコーディング成功率を高めることができる。
【0079】
図6a及び
図6bは、IoT機器が動作する副帯域の例を示す例示図である。
【0080】
IoT機器のコスト節減(low−cost)のための一つの方法の案として、
図6aに示すように、セルのシステム帯域幅にかかわらず、前記IoT機器は、例えば、1.4MHz程度の副帯域を使用することができる。
【0081】
このとき、このようなIoT機器が動作する副帯域の領域は、
図6aに示すように、前記セルのシステム帯域幅の中心領域(例えば、中間の6個のPRB)に位置することもできる。
【0082】
または、
図6bに示すように、IoT機器間のサブフレーム内の多重化のためにIoT機器の副帯域を一つのサブフレームに複数個置き、IoT機器間に異なる副帯域を使用することができる。このとき、大部分のIoT機器は、前記セルのシステム帯域の中心領域(例えば、中間の6個のPRB)でない他の副帯域を使用することもできる。
【0083】
このように縮小された帯域幅上で動作するIoT通信をNB(Narrow Band)IoT通信またはNB CIoT通信と呼ぶ。
【0084】
図7は、NB−IoTのために使われることができる時間リソースをM−フレーム単位で表す例を示す。
【0085】
図7を参照すると、NB−IoTのために使われることができるフレームは、M−フレームと呼ばれ、長さは、例示的に60msである。また、NB IoTのために使われることができるサブフレームは、M−サブフレームと呼ばれ、長さは、例示的に6msである。したがって、M−フレームは、10個のM−サブフレームを含むことができる。
【0086】
各M−サブフレームは、2個のスロットを含むことができ、各スロットは、例示的に3msである。
【0087】
しかし、
図7に示すものと違って、NB IoTのために使われることができるスロットは、2msの長さを有することもでき、それによって、サブフレームは、4msの長さを有し、フレームは、40msの長さを有することもできる。これに対しては
図7を参照してより具体的に説明する。
【0088】
図8は、NB IoTのために使われることができる時間リソースと周波数リソースを示す他の例示図である。
【0089】
図8を参照すると、NB−IoTのアップリンクでスロット上に送信された物理チャネルまたは物理信号は、時間領域(time domain)でN
symbUL個のSC−FDMAシンボルを含み、周波数領域(frequency domain)でN
scUL個の副搬送波(subcarriers)を含む。アップリンクの物理チャネルは、NPUSCH(Narrowband Physical Uplink Shared Channel)及びNPRACH(Narrowband Physical Random Access Channel)に分けられる。そして、NB−IoTにおいて、物理信号は、NDMRS(Narrowband DeModulation Reference Signal)になることができる。
【0090】
NB−IoTにおいて、T
slotスロットの間にN
scUL個の副搬送波のアップリンク帯域幅は、以下の通りである。
【0092】
NB−IoTにおいて、リソースグリッドの各リソース要素(RE)は、時間領域と周波数領域を指示するk=0、...、N
scUL−1、l=0、...、N
symbUL−1であるとき、スロット内でインデックス対(k、l)に定義されることができる。NB−IoTにおいて、ダウンリンクの物理チャネルは、NPDSCH(Narrowband Physical Downlink Shared Channel)、NPBCH(Narrowband Physical Broadcast Channel)、NPDCCH(Narrowband Physical Downlink Control Channel)を含む。そして、ダウンリンク物理信号は、NRS(Narrowband reference signal)、NSS(Narrowband synchronization signal)、及びNPRS(Narrowband positioning reference signal)を含む。前記NSSは、NPSS(Narrowband primary synchronization signal)とNSSS(Narrowband secondary synchronization signal)を含む。一方、NB−IoTは、低複雑度(low−complexity)/低費用(low−cost)によって縮小された帯域幅(即ち、狭帯域)を使用する無線機器のための通信方式である。このようなNB−IoT通信は、前記縮小された帯域幅上で数多い無線機器が接続されるようにすることを目標としている。さらに、NB−IoT通信は、既存LTE通信でのセルカバレッジより広いセルカバレッジをサポートすることを目標としている。
【0093】
一方、前記縮小された帯域幅を有する搬送波は、前記表1を参照してわかるように副搬送波間隔(subcarrier spacing)が15kHzである場合、一つのPRBのみを含む。即ち、NB−IoT通信は、一つのPRBのみを利用して実行されることができる。ここで、無線機器が基地局からNPSS/NSSS/NPBCH/SIB−NBが送信されると仮定し、これを受信するために接続するPRBをアンカーPRB(または、アンカー搬送波)という。一方、前記無線機器は、前記アンカーPRB(または、アンカー搬送波)のほかに、基地局から追加的なPRBの割当を受けることができる。ここで、前記追加的なPRBのうち、前記無線機器が前記基地局からNPSS/NSSS/NPBCH/SIB−NBの受信を期待しないPRBを非アンカーPRB(または、非アンカー搬送波)という。
【0095】
ページング手順は、RRCアイドル状態にある端末に伝達するダウンリンクデータがある場合、端末をRRC接続モードに転換させるための手順である。
【0096】
図9は、ページング手順を示す例示図である。
【0097】
図9を参照してわかるように、基地局がページング信号をMME(Mobility Management Entity)(図示せず)から受信すると、前記基地局は、P−RNTI(Paging Radio Network Temporary Identity)でスクランブリングされたCRC(cyclic redundancy check)を有するPDCCH(またはMPDCCH、またはNPDCCH)を送信する。そして、前記基地局は、ページングメッセージを含むPDSCHを送信する。
【0098】
前記端末は、前記P−RNTIでスクランブリングされたCRCを有するPDCCH(またはMPDCCH、またはNPDCCH)のデコーディングに成功すると、前記PDSCHを介してページングメッセージをデコーディングする。そして、前記端末は、RRC接続モードに進入するために、RRC接続手順を確立する。
【0099】
このように、前記端末がページングメッセージを受信するために、PDCCH(またはMPDCCH、またはNPDCCH)をモニタリングしなければならない。しかし、前記モニタリングの周期が短い場合、前記端末がブラインドデコーディング(blind decoding:BD)を実行する周期が短くなるようになって電力消費が増加する問題点がある。
【0101】
前記言及した問題点を解決するために、本明細書の開示は、新しい信号、例えば、WUS(wake up signal)を導入することを提案する。即ち、本明細書の開示は、WUSを活用することで、端末の電力消費を減らすことができるようにする方法の案を提示する。
【0102】
図10aは、本明細書の開示によって導入されるWUSを活用する例を示す流れ図であり、
図10bは、WUSを時間ドメイン上で表す例示図である。
【0103】
図10aを参照してわかるように、基地局は、PDCCH(またはMPDCCH、またはNPDCCH)を送信する前にWUSを送信することができる。前記WUSを受信すると、無線機器は、ページングメッセージの受信を試みるためにPDCCH(またはMPDCCH、またはNPDCCH)をモニタリングすることができる。一つのWUSは、複数のページングメッセージが受信されることを示すことができる。この場合、前記無線機器が一つのWUSを受信すると、複数のページングメッセージの受信を試みるために、多数のサブフレーム上でPDCCH(またはMPDCCH、またはNPDCCH)をモニタリングすることができる。
【0104】
図10bを参照すると、無線機器がWUSをモニタリングすべき区間をWUSO(wake up signal occasion)に定義することができる。より具体的に、時間ドメイン上でWUSが実際に存在する時間の区間をWUSOという。即ち、基地局がWUSを送信する時間の区間をWUSOということができる。本明細書で提示される方法の案は、NB−IoTに適用されることができる。したがって、以下では、説明の便宜上、NPDCCHをモニタリングすべきNB−IoT無線機器の観点で、本明細書の開示が説明される。しかし、本明細書の開示は、WUS(wake up signal)を使用する他のシステムにも一般的に適用されることができる。また、以下では、説明の便宜上、ページングメッセージを受信するために、前記NPDCCHのモニタ及びブラインドデコーディングを実行する動作を中心に記述されるが、本明細書の開示は、一般的な物理チャネルのブラインドデコーディングを実行するにあたって、電力消費を減らすためにも適用されることができる。例えば、本明細書で説明する方法の案は、RRC接続モード(RRC connected mode)にある無線機器がC−DRXモードを維持する場合、USS(UE−specific search space)をモニタリングする過程にも適用されることができる。
【0105】
また、後述する内容は、基地局が無線機器にWUSを送信することによって、無線機器がNPDCCHをモニタリングした後、ウェイクアップ(wake up)動作を中心に説明しているが、該当動作は、無線機器がNPDCCHをモニタリングしないように情報(または、信号)を伝達するスリープ(go to sleep)動作にも同一に適用されることができる。
【0106】
I.第1の開示:WUSに含まれる情報
【0107】
本節ではWUSを利用して特定情報を送信する方法の案を提案する。
【0108】
前記情報は、シーケンス形態で表現されることができる。例えば、Zadoff−Chuのような形態のシーケンスを使用してWUSを表現することができる。例えば、時間ドメイン上でシーケンスの位置により情報の区分が可能である。または、前記情報を表現する方式は、トーン(tone)選択ベースの方式を使用することもできる。具体的に、特定時間ドメイン内でトーンをホッピングするパターンを介して情報を区分することもできる。これはNPRACHに使われる周波数ホッピングパターンと同じ方式である。または、情報を表現する方式は、特定シーケンスが存在するシンボル位置(または、その他の区分可能な時間ドメイン上のリソース単位)を使用することもできる。例えば、合計n個のシーケンスのうち、m番目のシーケンスが一サブフレーム内でl番目のシンボルに位置する場合とl′番目のシンボルに位置する場合、表現する情報は互いに異なる。または、前記情報を表現する方式として、NPDCCHやPHICHのような形態に基づいて情報を表現する方式が使われることもできる。または、情報を表現する方式として、DCIのように物理チャネルを使用してWUSに含まれる情報を表現する方式を使用することができる。
【0109】
WUSを利用して情報を表現する場合、該当情報は、無線機器が前記WUSを受信した以後、ページングメッセージの受信を実行する周波数リソースドメインを指示するための目的として使われることができる。ここで、前記ページングメッセージが存在する時間の区間をPO(paging occasion)ということができる。即ち、前記POは、基地局がページングメッセージを送信する時間の区間を意味する。前記POは、時間の区間でない、特定subframeを指示することもできる。即ち、前記ページングメッセージの送信が始まるサブフレームをPOということができる。前記無線機器は、前記PO区間で前記ページングメッセージを受信する。これはWUSを利用して、基地局がページングの負荷を一時的に制御できるようにするための目的である。WUSを利用して情報を表現する場合、該当情報は、システム情報(例えば、MIBまたはSIB)の更新を指示するための目的として使われることができる。例えば、NB−IoTにおいて、NPBCHやNB−SIB1のように該当内容がよく変わらない情報の場合、前記無線機器は、前記NPBCHやNB−SIB1を読み取る前に、前記WUSを読み取って前記NPBCHやNB−SIB1内の情報が変動されたかどうかをあらかじめ把握できる。他の例として、RRC一時停止(Suspend mode)にある無線機器がRRC接続モードに転換する場合、RRCシグナリングの更新可否を知らせるための目的として使われることができる。これはシステム情報の取得時間を減らして無線機器の電力消費と遅延(latency)を減らすための目的である。
【0110】
WUSを利用して特定情報を表現する場合、該当情報は、ページングを受信すべき無線機器の識別子(例えば、UE_ID)またはグループ識別子を細分化するための目的である。例えば、同じWUSO内でモニタリングを実行する無線機器は、同じPO時間の区間にモニタリングを実行するグループ内に属している場合がある。他の例として、基地局は、一つのグループ内に属する無線機器のうち、ページングを実際に送信するための無線機器を細部的なグループに再び分けるための目的として、WUSに含まれる情報を使用することができる。より具体的な例として、特定PO時間の区間の間にモニタリングを実行する無線機器が合計N個存在し、これを再びM個の細部グループに分けようとする場合、WUSには互いに区分可能な合計M個の情報が含まれることもできる。このとき、無線機器は、WUSOをモニタリングしてWUSを受信すると、前記WUSに含まれている情報から自分が属する細部グループに対する情報を知ることができる。
【0111】
WUSを利用して情報を表現する方式は、前記提案された方式以外に多様に存在でき、その一部の例示は後述する。
【0113】
WUSをモニタリングする特定区間をWUSOウィンドウに定義することができる。具体的に、
図11を参照して説明する。即ち、WUSを受信するためにモニタリングを実行すべき時間の区間をWUSOウィンドウと定義することができる。
【0114】
図11は、WUSOウィンドウを時間軸上で表す例示図である。
【0115】
図11を参照してわかるように、前記WUSOウィンドウ内で前記WUSが実際に存在する時間の区間は、前記説明したようにWUSOである。
【0116】
この場合、無線機器は、WUSOウィンドウ内で可能なサブフレームを対象にしてWUSをモニタリングすることができる。WUSOウィンドウの大きさは、一つ以上のサブフレームを含むことができる。このとき、サブフレームの大きさ及び個数に対する情報は、上位層シグナルを介して指示されることができる。または、サブフレームの大きさは、WUSに含まれている情報を介して指示されることもできる。または、該当WUSOは、複数個のシンボルまたはスロット単位である。WUSOウィンドウは、絶対的な時間に設定されることもできる。このとき、絶対的な時間は、サブフレームが有効か否かにかかわらず連続されたサブフレームの個数を意味できる。このとき、WUSは、WUSOウィンドウ内に有効なサブフレームで送信されるように決まることができる。それに対し、もし、WUSOウィンドウが有効なサブフレームの個数を基準にして長さが決まる場合、WUSOウィンドウは、実際にWUSが送信されるサブフレームと同じ意味を有することができる。本節では、説明の便宜のために、以後の説明でWUSOウィンドウとWUSOを区分せずに、WUSOとして統一して記述する。
【0117】
無線機器がモニタリングするWUSOが存在する周波数ドメインリソースは、以後モニタリングすべきページングメッセージが受信される周波数ドメインリソースと同じ領域である。特徴的に、NB−IoTでは、無線機器がページングメッセージをモニタリングするアンカー(または、非アンカー)搬送波と同じ搬送波でWUSOをモニタリングするように決まることができる。これは周波数リソースが変わる場合、無線機器が周波数再調整を実行するときに消費される電力を減らすためである。
【0118】
WUSOは、一定周期に発生するように決まることができる。例えば、WUSOの周期は、上位層シグナルを介して固定された時間(または、サブフレーム数)に決められる。この場合、全ての無線機器は、上位層シグナルにより設定された同じ周期を適用することができる。または、WUSOの周期は、各無線機器別に特定値に決められることもできる。もし、無線機器が上位層シグナルにより全ての無線機器に共通されたWUSO周期の設定を受け、無線機器別に特定値でWUSOの設定を受けた場合、無線機器及び/または基地局は、上位層シグナルを介して設定した周期と無線機器別に特定な周期のうち、短い周期を基準にしてWUSOの周期が設定されることを仮定して動作できる。または、WUSOの周期は、WUSに含まれている情報を介して指示されることもできる。WUSOの周期が表現される方式は、絶対的な時間(または、サブフレームの個数)を表現することもでき、二つのWUSOの間に発生できるPOの個数に決められることもできる。POの個数でWUSOの周期が表現される場合、該当周期は、POの周期の倍数形態で設定されることができる。
【0119】
もし、WUSOが有効なサブフレームでのみ設定されている状況で、WUSOが有効でないサブフレームの位置と衝突し、または一部または全部が重なる場合、該当WUSOは、有効でないサブフレームの後に延期(postpone)されるように決まることができる。もし、無線機器がWUSOの間に自分に割り当てられたWUSを検出した場合、WUSに指示されたページングウィンドウの区間内でPOとWUSOが衝突し、または時間リソース上で一部または全部重なる場合、無線機器は、WUSOをあきらめてPO時間の区間の間にモニタリングを実行することができる。即ち、前記WUSの受信が放棄される場合、前記WUSOでのWUS送信可否にかかわらず、前記WUSOに対応するPOの間に前記ページングメッセージの受信がモニタリングされることができる。これは無線機器の電力消費を低くするための目的であり、基地局は、無線機器のこのような動作を仮定してWUSOをスケジューリングすることができる。もし、WUSに指示されたページングウィンドウ以外の区間でWUSOとPOが衝突し、または時間リソース上で一部または全部重なる場合、無線機器は、WUSOをモニタリングするように決まることができる。
【0120】
または、WUSOが有効なサブフレームでのみ動作するように決まっている状況で、WUSOが有効でないサブフレームの位置と衝突し、または時間リソース上で一部または全部重なる場合、該当WUSOは、放棄(drop)するように決まることができる。この場合、もし、スリープ(go to sleep)のような動作を実行する時、WUSを送らなくても、無線機器が自分に割り当てられたページングメッセージをミスする(missing)確率は増加しない。
【0121】
WUSOが設定された区間以前に特定ギャップの間にはPOが存在しない。即ち、前記特定ギャップ区間の間にはページングメッセージの受信を試みない。これはPOでNPDCCHをブラインドデコーディングするための時間を保証するための目的である。もし、前記ギャップがダウンリンクサブフレームを基準にしてn
gap_p_to_wサブフレームになるように設定された場合、ページングウィンドウは、WUSOの発生時点でn
gap_p_to_wサブフレーム以前までのみ含むように決まることができる。または、ページングウィンドウがギャップに設定された区間を含んでも、無線機器は、この区間でPOを期待しないように決まることができる。この場合、ギャップの大きさは、上位層シグナルにより設定された同じ周期を適用することができる。または、ギャップの大きさは、WUSに含まれている情報を介して指示されることもできる。
【0122】
または、POが設定された区間以後に特定ギャップの間にはWUSOが存在しない。即ち、前記特定ギャップ区間の間にはWUS受信を試みない。これはPOでNPDCCHをブラインドデコーディングするための時間を保証するための目的である。この場合、もし、スリープ(go to sleep)のような動作を実行する時、WUSをモニタリングしなくても、無線機器が自分に割り当てられたページングメッセージをミスする(missing)確率は増加しない。
【0123】
もし、WUSOと特定目的の検索空間(例えば、CSS(common search space)またはUSS)が衝突し、または時間リソース上で一部または全部重なる場合、端末は、WUSOの間にWUSの受信を試みないように決まることができる。その代わりに、端末は、該当WUSOの間では、基地局からWUSが送信されなくても、PDCCH(または、NPDCCH)が送信されることができることを仮定することができる。例えば、特定目的の検索空間は、RARを受信するための目的、またはSC−PtM動作のために設定された位置などがある。言及した内容は、二つの種類以上のWUS設計が使われる場合、特定WUS設計に対してのみ適用されるように決まることができる。例えば、同期目的としてWUSが使われることができる設計と、そうでない設計が両方とも使用可能であると仮定する。もし、基地局の決定により二つの設計のうち一つまたは二つの組み合わせが決定される場合、前記言及した内容は、同期目的として使われないWUSに限って適用されるように決まることができる。このとき、同期目的として使われないWUSとは、無線機器が同期信号の受信のために使用するのが容易でない設計を意味し、必ず同期信号の取得のために使われてはいけない、または該当機能が存在しないことを意味するものではない。例えば、NSSSのように多数のOFDMシンボルにわたってREマッピングが実行されるlong ZCシーケンスの場合がこれに該当する。
【0124】
または、WUSが他の信号やチャネルと衝突し、または時間リソース上で一部または全部重なる場合、前記衝突が発生した程度によってパンクチャリング(puncturing)または放棄(dropping)適用可否が決定されることができる。例えば、他のCSSとの衝突の程度が小さい場合、パンクチャリングが適用されるように定め、特定の大きさ以上に衝突が発生した場合にのみWUSを放棄(drop)し、WUSの送信がなくてもNPDCCHが送信されることができることを仮定するように決まることができる。一方、特定カバレッジ拡張領域に位置し、受信を繰り返す無線機器にはパンクチャリングが適用されることができる。放棄(Dropping)の場合、パンクチャリングされるべき大きさが過度に大きい場合、基地局の観点で無意味なWUSの送信を防止するための目的である。また、前記放棄の場合、無線機器の観点では、短いWUSによる性能の劣化を防止するための目的である。ここで、パンクチャリングそして放棄のうちいずれか一つを決定する基準は、WUSの衝突が発生した絶対的な時間ドメイン単位(例えば、シンボルまたはサブフレーム)の個数により決められる。または、前述した内容でパンクチャリングまたは放棄を決定する基準は、設定されたWUSの区間を基準にして衝突が発生した割合で決まることができる。前記基準値は、あらかじめ決まった固定値であり、または基地局により設定されて上位層シグナルを介して無線機器に指示されることもできる。
【0125】
前記説明した内容のうち、ページングウィンドウに対する定義及び設定は、第2の開示に記述された内容に従う。もし、ページングウィンドウが必要でないシステムである場合、別途の定義がなくても、ページングウィンドウは、WUSOの間にPOをモニタリングすることができる全ての区間と同じ意味を有することができる。
【0126】
WUSOを決定する方法の案は、以下に記述された方法の案のうち一つである。
【0127】
II−1:第2の開示の第1の方法の案
【0128】
WUSOウィンドウは、PO(paging occasion)に対するオフセット(n
w_offset)で定義されることができる。
【0129】
図12aは、第2の開示の第1の方法の案を示す例示図である。
【0130】
図12aを参照すると、第2の開示の第1の方法の案によってWUSOウィンドウが決定される方法の案が例示的に示されている。しかし、図示されたものと違って、WUSを利用する他の形態の方法の案も可能である。
【0131】
例えば、POが特定n番目のサブフレームに設定されている場合、WUSOウィンドウの開始サブフレームは、n−n
w_offset番目のサブフレームに決定されることができる。このとき、n
w_offsetの値は、上位層パラメータに設定される値である。もし、前記n
w_offsetの値が設定されない場合、無線機器は、あらかじめ約束された基本値を使用することができる。または、n
w_offsetの値は、無線機器の識別子(例えば、UE_ID)により決定される値である。このとき、POを決定するために使われた無線機器の識別子(例えば、UE_ID)を細分化してWUSOウィンドウを設定することができる。例えば、無線機器の識別子(例えば、UE_ID)に基づいてWUSOウィンドウを決定するn
w_offsetの値は、以下のような数式で定義されることができる。
【0133】
このとき、f(x)は、n
w_offsetの値とxを対応させる関数であり、事前に定義されたテーブルのような形態で存在できる。このとき、αは、特定の定数値であって、無線機器の識別子(例えば、UE_ID)を有する無線機器をα個の細部グループに分けるための目的として使われることができる。このとき、αは、上位層シグナル及び/またはWUSを利用して表現される情報を介して指示されることができる。
【0134】
または、n
w_offsetの値は、WUSに含まれている情報を介して指示されることもできる。このとき、指示されたn
w_offsetの値は、以後無線機器がモニタリングすべきWUSOを動的に制御するための目的である。例えば、WUSに含まれているn
w_offsetに対する情報がAである場合、これに基づいてWUSOを決定するn
w_offsetの値は、以下のような数式で定義されることができる。
【0136】
このとき、f(x)は、n
w_offsetの値とxを対応させる関数であり、事前に定義されたテーブルのような形態で存在できる。
【0137】
前記定義されたn
w_offsetの値は、有効なサブフレームのみを基準にしてカウント(count)されることができる。これは有効でないサブフレームの個数によってWUSOとPOとの間のギャップが変わり、またはWUSの十分の繰り返しが得られない場合を防止するための目的である。または、前記定義されたn
w_offsetの値は、絶対的な時間単位にカウント(count)されることができる。これは有効な/有効でないサブフレーム区分無しで全てのサブフレームをカウント(count)することである。これは、有効でないサブフレームの個数によってWUSOの開始サブフレーム位置が変化することで、WUSモニタリングとページングメッセージの受信までの時間が過度に長くなることを防止するための目的である。
【0138】
WUSOウィンドウが発生する周期は、POが発生する周期と異なる値を有することができる。もし、WUSOウィンドウが発生する周期がT
periodに定義されている場合、WUSOは、T
period毎に発生するPOのオフセットの位置に発生するように決まることができる。例えば、T
periodの大きさは、eDRX値と同じ値を有することができる。この場合、eDRXの大きさほどスリープモード(sleeping mode)にある無線機器が活性モード(active mode)を始める時、該当活性モード区間でNPDCCHのモニタリングの実行可否を決定するための目的として使われることができる。もし、該当WUSOからウェイクアップ(wake up)が検出されない、またはスリープ(go to sleep)命令が検出された場合、無線機器は、該当活性モード区間でNPDCCHモニタリングを実行しない。
【0139】
もし、オフセットにより決定されたWUSの開始サブフレーム位置が有効でないサブフレームである場合、WUSの開始サブフレーム位置は、オフセットに指定されたサブフレーム位置以後に登場する最も近い有効なサブフレーム位置に決められる。または、開始サブフレーム位置は、同じになるように定めて、その代わりに有効でないサブフレーム区間をパンクチャリングするように決まることができる。
【0140】
説明した内容は、オフセットに基づいてWUSOウィンドウの終了時点(または、ending occasion)が決定されるように変形されることができる。これはWUSOウィンドウとPOとの間のギャップを常に一定の大きさに保証するための目的である。このとき、ギャップの大きさは、絶対的な時間であり、これは有効な/有効でないサブフレームの区分無しで全てのサブフレームの個数をカウント(count)することである。
【0141】
前記提案した方法の案は、開始サブフレームを設定する開始オフセットと終了サブフレームを設定する終了オフセットが同時に使われるように変形されることができる。具体的に、
図12bを参照して説明すると、下記の通りである。
【0142】
図12bは、第2の開示の第1の方法の案の変形例を示す。
【0143】
図12bに示すように、WUSOウィンドウは、前記開始オフセット(n
w_offset_start)が指示する位置から前記終了オフセット(n
w_offset_end)が指示する位置までの区間に決められる。このとき、WUSの送信は、WUSOの開始サブフレーム位置を基準にして始まり、または終了サブフレーム位置を基準にして終わるように送信されることができる。もし、WUSOの区間内でWUSの繰り返しを実行するための有効なサブフレームの個数が不十分な場合、WUSは、全ての繰り返しを使用せずに、可能な大きさほど送信されるように決まることができる。
【0144】
II−2:第2の開示の第2の方法の案
【0145】
WUSOを決定する他の方法の案として、上位層シグナルにより決定された固定された位置を使用するように決まることができる。例えば、WUSOの位置は、SIBを介してビットマップ(bit map)形態で指示されることができる。この場合、WUSOに該当するサブフレームは、有効でないサブフレームに設定されることができるという長所がある。他の例として、WUSOの位置は、特定周期毎に登場するようにSIBを介して指示されることができる。この場合、WUSOに該当する位置を表現するオーバーヘッド(overhead)を減らすことができるという長所がある。前記提示された二つの例示は、各々、独立に使われることもでき、または組み合わせた方法の案として使われることもできる。
【0146】
上位層シグナルを介して指示されたWUSOの可能な位置は、無線機器の識別子(例えば、UE_ID)別に細分化して選択的に使われることができる。例えば、上位層シグナルを介して指示されたWUSOの可能な位置が合計N個である場合、無線機器の識別子(例えば、UE_ID)は、合計M個の細部グループに分けて使われることができる。このとき、Mの大きさは、Nより小さい値であって、Nを任意の整数に分けた値が使われることができる。このとき、各細部グループには同じ数のWUSOがマッピングされるように決まることができる。例えば、N個の使用可能なWUSOの位置が存在する時、n
w_HLS番目の位置をモニタリングする細部グループは、以下のような数式の条件を満たすように決まることができる。
【0148】
このとき、Mの値は、上位層シグナル及び/またはWUSを利用して表現される情報を介して無線機器に指示されることができる。
【0149】
上位層シグナルを介して指示されたWUSOの可能な位置は、無線機器の識別子(例えば、UE_ID)別に細分化して選択的に使われることができる。例えば、上位層シグナルを介して表現されるビットマップの大きさがN
bmである場合、無線機器は、合計M個の細部グループに分けて使われることができる。このとき、Mの大きさは、Nより小さい値であって、Nを任意の整数に分けた値が使われることができる。このとき、各細部グループには互いに異なる数のWUSOがマッピングされることができる。例えば、N
bmの大きさのビットマップが使われる時、n
w_HLS番目の位置をモニタリングする細部グループは、以下のような数式の条件を満たすように決まることができる。
【0151】
このとき、Mの値は、上位層シグナル及び/またはWUSを利用して表現される情報を介して無線機器に指示されることができる。
【0152】
図13は、第2の開示の第2の方法の案を示す例示図である。
【0153】
図13を参照すると、第2の開示の第2の方法の案によって、WUSを使用してページングウィンドウが決定される方法の案が示されている。しかし、図示されたものと違って、WUSを利用する他の形態の方法の案も可能である。
【0154】
II−3:第2の開示の第3の方法の案
【0155】
II−3−1:第2の開示の第3の方法の案のうち第1の例示
【0156】
WUSOを決定する他の方法の案として、既存のPOの定義を再使用することができる。このとき、POとして決定された位置で、一部はWUSOとして使われ、残りの一部はPOとして使われることができる。このような方法の案は、第1の方法の案の特殊ケースと見ることができる。もし、第1の方法の案のように、同じPOを共有するグループ内で細分化無しで単一WUSOのみが使われる場合、n
w_offsetの値は0に定める方法の案と同じ効果を有する。もし、第1の方法の案のように、同じPOを共有するグループ内に細分化を適用する場合、n
w_offsetの値は、POの周期ページングDRXの整数倍の値のうちいずれか一つに決められる。例えば、WUSOを決定するn
w_offsetの値は、以下のような数式で定義されることができる。
【0158】
このとき、αは、特定の定数値であって、無線機器の識別子(例えば、UE_ID)を有する無線機器を細分化する細部グループの個数を表現する。このとき、cの値は、特定の定数値であって、任意の整数値を有することができ、上位層パラメータ及び/またはWUSを利用して表現される情報を介して指定されることができる。または、前記cの値は、事前に定義された固定値である。
【0159】
もし、WUSOとして使われる位置が他の目的のチャネルまたはサブフレームと衝突が発生する場合、WUSOは、次のPOの位置に延期されるように決まることができる。
【0160】
説明した方法の案が適用される場合、無線機器は、WUSOに指定されたPOでWUSの検出とページングの検出を両方とも試みることができる。これは基地局がWUSOに指定された位置でWUSを送らずにページングを送信することができるようにすることによって、柔軟性(flexibility)を保証するための目的である。
【0161】
説明した第1の例示は、RRC接続モードにある無線機器のために柔軟性(flexibility)を保証するための目的である。
【0162】
図14は、第2の開示の第3の方法の案のうち第1の例示を示す例示図である。
【0163】
図14を参照すると、第2の開示の第3の方法の案のうち第1の例示によって、WUSを使用してページングウィンドウが決定される方法の案が示されている。しかし、図示されたものと違って、WUSを利用する他の形態の方法の案も可能である。
【0164】
II−3−2:第2の開示の第3の方法の案のうち第2の例示
【0165】
既存のPOをWUSOとして使用する方法の案で、WUSOが登場する位置は、上位層シグナルにより決定された固定された位置を使用するように決まることができる。例えば、WUSOの位置は、SIBを介してビットマップ形態で指示されることができる。この方法の案は、第2の方法の案の特殊ケースと見ることができる。このとき、ビットマップが表現するサブフレームインデックスは、POに設定されたサブフレームのみを対象に決められる。このとき、ビットマップで表現可能なサブフレームの個数がN
POである場合、各ビットは、N
PO個のPOを各々表現する。もし、第2の方法の案のように同じPOを共有する無線機器のグループ内に細分化を適用する場合、n
w_offset番目のPOをWUSOとして使用する細部グループは、以下のような数式の条件を満たすように決まることができる。
【0167】
このとき、Mの値は、上位層シグナル及び/またはWUSを利用して表現される情報を介して無線機器に指示されることができる。
【0168】
前記方法の案が適用される場合、無線機器は、WUSOに指定されたPOでWUSの検出とページングの検出を両方とも試みることができる。これは基地局がWUSOに指定された位置でWUSを送らずにページングを送信することができるようにすることによって、柔軟性を保証するための目的である。
【0169】
図15は、第2の開示の第3の方法の案のうち第2の例示を示す例示図である。
【0170】
図15を参照すると、第2の開示の第3の方法の案のうち第2の例示によって、WUSを使用してページングウィンドウが決定される方法の案が示されている。しかし、図示されたものと違って、WUSを利用する他の形態の方法の案も可能である。
【0171】
II−3−3:第2の開示の第3の方法の案のうち第3の例示
【0172】
既存のPOをWUSOとして使用する方法の案で、WUSOが登場する位置は、基地局によって自由に設定されるように決まることができる。この方法の案では、無線機器は、全てのPOでWUSOが可能であると判断する。したがって、無線機器は、POでWUSをモニタリングし、またはページングをモニタリングする動作を両方とも実行し、または一つの動作を選択することができる。これはWUSを利用してページングと関連した特定情報の変化を無線機器の特定グループに指示するための目的である。このとき、WUSOのための別途のリソースを割り当てずに、既に設定されているPOを活用するように決まることができる。
【0173】
図16は、第2の開示の第3の方法の案のうち第3の例示を示す例示図である。
【0174】
図16を参照すると、第2の開示の第3の方法の案のうち第3の例示によって、WUSを使用してページングウィンドウが決定される方法の案が示されている。
【0175】
説明した第1の例示、第2の例示、そして第3の例示が使われてWUSがDCIを利用した物理チャネルに設計される場合、該当DCIフォーマットのビットの大きさは、WUSOが使用するPOに送信されるNPDCCHのDCIフォーマットビットの大きさのような値を有するように決まることができる。これは該当WUSOで無線機器がブラインドデコーディングの増加無しでWUSと既存のNPDCCHを両方ともモニタリングできるようにするための目的である。
【0176】
II−4:第2の開示の第4の方法の案
【0177】
WUSOは、同期信号が送信されるサブフレームのようなサブフレーム、または隣接したサブフレームで送信されるように決まることができる。これはWUSOを取得する過程で時間同期の正確度を高め、またはWUSOモニタリングをする動作と同期信号を取得する動作との間に発生できる遅延を減らすための目的である。例えば、WUSOは、PSSまたはSSSが送信されるサブフレームに形成されるように決まることができる。他の例として、WUSOは、NPSSまたはNSSSが送信されるサブフレームに隣接したサブフレームに形成されるように決まることができる。
【0178】
前記提案された方法の案で、WUSOの位置は、WUSOに該当するPO以前に最も近いPSS/SSS(または、NPSS/NSSS)と同じまたは隣接したサブフレームを選択するように決まることもできる。これは同期信号の取得とWUSOモニタリング、そしてページングモニタリングに消費される時間遅延を最小化するための目的である。
【0179】
II−5:第2の開示の第5の方法の案
【0180】
TDD構造が適用される場合、WUSOの位置は、スペシャル(special)サブフレームの位置を使用することができる。
【0181】
この場合、WUSOの適用(または、設定)可否は、スペシャルサブフレーム設定情報によって決定されることができる。このとき、無線機器は、スペシャルサブフレームの設定情報を介してWUSOが設定/適用されているかどうかを判断することができる。例えば、DwPTSの長さが短いスペシャルサブフレーム設定の場合、無線機器は、基地局がWUSを送信しないと決定できる。そして、前記無線機器は、DwPTSの長さが長いスペシャルサブフレーム設定の場合、WUSOが設定されていると決定できる。
【0182】
スペシャルサブフレームがWUSOの用途で設定される場合、WUSOは、特定周期に設定されるように決まることができる。そのために、基地局は、開始位置と周期に対する情報を無線機器に指示することができる。前記指示は、SIBやRRCシグナルのような上位層シグナルを介して実行されることができる。このとき、該当する情報は、無線機器特定的にまたは無線機器のグループ特定的に決定されることができる。このとき、決定されるWUSOの位置は、基地局が知らせた情報と無線機器が自分の識別子(例えば、UE ID)に基づいてWUSOの位置を推定することができる。または、WUSO用途で使われるスペシャルサブフレームは、特定スペシャルサブフレームのみを含むことができる。そのために、サブフレーム番号や無線フレーム番号を指示する方法の案を使用し、またはビットマップのような形態を使用することができる。このとき、該当する情報は、無線機器特定的にまたは無線機器のグループ特定的に決定されることができる。
【0183】
もし、一つの無線フレームに二つのスペシャルサブフレームが存在し、そのうち一つのみがWUSOとして使われる場合、該当位置は、同期信号が送信される位置に従属的に(dependent)決定されることができる。例えば、WUSの検出以前にダウンリンク同期信号を取得すべき場合、WUSOの位置は、SSS(または、NSSS)の次のサブフレームのうち最も近いスペシャルサブフレーム位置に決められる。これは同期信号の取得以後、WUSをモニタリングするまで消費される時間遅延を最小化するための目的である。その逆の例として、WUSは、正確なダウンリンク同期信号がなくても検出可能であるが、WUS以後ダウンリンクチャネルをモニタリングするために正確にダウンリンク時間同期を合わせる必要がある場合、WUSOの位置は、SSS(または、NSSS)以前のサブフレームのうち最も近いスペシャルサブフレームの位置に決められる。これはWUSの取得以後ダウンリンク同期信号を取得するまで消費される時間遅延を最小化するための目的である。
【0184】
スペシャルサブフレームがWUSO用途で使われる場合、無線機器は、自分のカバレッジ拡張水準によってWUSをモニタリングするかどうかを決定することができる。このとき、モニタリング可否を決定する他の条件として、スペシャルサブフレーム設定情報が使われることができる。例えば、無線機器は、自分のRSRPを介して自分のカバレッジ拡張水準が特定の閾値以上と判断する場合、WUSOモニタリングをあきらめることができる。このとき、閾値は、スペシャルサブフレーム設定によって変わることができる。これはスペシャルサブフレームの長さが制約されて繰り返し受信に制約がある状況で、高い水準のカバレッジ拡張領域に位置する無線機器がWUSの取得が難しい場合を対比するための目的である。
【0185】
III.第3の開示:ページングウィンドウまたはPOに対する指示
【0186】
本節ではWUSを無線機器がNPDCCHモニタリングを実行するページングウィンドウ及び/またはPOを指示するための目的として使用する方法の案を提案する。無線機器は、自分に決まったWUSOをモニタリングし、これを介して自分がモニタリングすべきページングウィンドウ及び/またはPOが存在するかどうかを確認することができる。このとき、ページングウィンドウは、無線機器がページングメッセージを読み取るために、POをモニタリングを実行する区間に定義する。この場合、WUSは、無線機器のウェイクアップ(wake up)動作を指示するための目的として使われる。または、ページングウィンドウは、無線機器がPOのモニタリングを実行しないようにする区間として使われることもできる。この場合、WUSは、無線機器のスリープ(go to sleep)動作を指示するための目的として使われる。一つのページングウィンドウには一つ以上のPOが存在できる。無線機器は、ページングウィンドウ内で発生可能なPOを対象にしてNPDCCHに対するモニタリングを実行する。
【0187】
ページングウィンドウが設定される位置は、WUSOから特定ギャップ以後になるように決まることができる。このギャップは、無線機器がWUSOを検出してページングのモニタリングを準備するための目的である。または、WUSOとPOのスケジューリングに対して柔軟性を与えるための目的である。このとき、ギャップの大きさは、上位層シグナルを介して決まることができ、もし、ない場合、基本(default)値によって決まることができる。または、ギャップの大きさは、WUSに含まれている情報を介して指示されることもできる。例えば、このギャップは、ダウンリンクサブフレームを基準にしてn
gap_w_to_pサブフレームになるように決まることができる。ページングウィンドウの場合、有効でないサブフレームが中間に含まれても、その区間は、変動されないように決まることができる。
【0188】
無線機器は、ページングウィンドウ以外の区間ではPOの発生を期待しない。これは実際に基地局がページングメッセージを送信することができる区間を制限することで、無線機器が実行するブラインドデコーディングの負担を減らすための目的である。ページングウィンドウは、WUSOがモニタリングされた以後から(または、WUSOがモニタリングされた以後ギャップが適用された時点から)、次のWUSOが発生する以前までの区間に決められる。この場合、無線機器は、別途のシグナルの取得無しでページングウィンドウを決定することができるという長所がある。または、ページングウィンドウは、WUSOがモニタリングされた以後から(または、WUSOがモニタリングされた以後ギャップが適用された時点から)上位層パラメータを介して設定された区間を含むことができる。この場合、無線機器がモニタリングすべきPOの位置を制限することによって、ブラインドデコーディングによる電力消費を低くすることができるという長所がある。
【0189】
IV.第4の開示:DRXサイクルの制御
【0190】
本節では、WUSを無線機器がNPDCCHモニタリングを実行するページングDRXサイクルを制御するための目的として使用する方法の案を提案する。無線機器は、自分に決まったWUSOをモニタリングし、これを介して基地局が実際にNPDCCHを送信するPOの周期を決定することができる。これは特定区間の間に、特定無線機器または無線機器の特定グループのページング需要が、他の無線機器に比べて多い場合、全体セル観点でのページングDRXサイクルは維持した状態で一部無線機器のDRXサイクルを減らすための目的である。または、それに対し、特定区間の間に、特定無線機器または無線機器の特定グループのページング需要が、他の無線機器に比べて少ない場合、全体セル観点でのページングDRXサイクルは維持した状態で一部無線機器のDRXサイクルを伸ばすための目的である。
【0191】
例えば、POの周期がT
POに決定されている状況でWUSを検出した無線機器は、新しいPO周期T
PO_newを使用するようにすることができる。このとき、T
PO_newは、T
POの定数倍の形態できめられ、この場合は以下のような数式に従うことができる。
【0193】
このとき、cの値は、任意の定数値であって、上位層シグナル及び/またはWUSを利用して表現される情報を介して指定されることができる。または、Cの値は、固定されている値である。または、T
PO_new値は、上位層シグナル及び/またはWUSを介して表現される情報を介して指定されることができる。または、T
PO_new値は、あらかじめ決まっている固定値である。
【0194】
本節で提案する方法の案を使用する場合、WUSを検出した以後新しいT
PO_newが適用される区間は、WUSを検出した以後一定サブフレーム以内に制限されることができる。このとき、この区間は、上位層パラメータに決められる。または、この区間の大きさは、WUSに含まれている情報を介して指示されることもできる。これは無線機器がWUSの検出に失敗しても一定期間以後には再び元来の周期T
POを適用して正常な動作を実行することができるようにするための目的である。または、T
PO_newが適用される区間は、WUSを検出した時点で決まったギャップほどの遅延を加算した以後、一定サブフレーム以内に制限されることができる。
【0195】
図17は、第4の開示による方法の案を示す例示図である。
【0196】
WUSが検出されたサブフレームインデックスがnとする。そして、
図17に示すように、WUS以後POをモニタリングする以前まで設定されたギャップの大きさがn
gap_w_to_pであり、T
PO_newが適用されるサブフレーム区間の長さがn
PO_newである場合、新しい周期が始まる時点はn+n
gap_w_to_pであり、終わる時点はn+n
gap_w_to_p+n
PO_newに決められる。もし、この区間が定義されない、または無線機器が該当情報を取得することができない場合、無線機器は、該当区間を次のWUSが検出される時点に決める。
【0197】
本節で提案する方法の案を使用する時、もし、WUSOの位置がPOに相対的な位置に決定される場合、WUSOの位置は、本来のPO周期T
POのみを基準にして決定されることができる。これは、もし、無線機器がWUSのモニタリングに失敗しても、次の順番のWUSOをミス(missing)しないようにするための方法の案である。または、同じ目的の他の方法の案として、WUSOの位置は、T
POとT
PO_newの値の中から大きい値を基準にして選択されることができる。
【0198】
本節で提案する方法の案は、無線機器が一定期間ページングモニタリングを実行しないように指示するための目的として応用されることができる。この場合、T
PO_newを無限と見なし、または基地局でT
PO_newの値が適用される区間n
PO_newより大きい値にT
PO_newを設定する場合、同じ効果を有する。または、無線機器が自分に該当するWUSOでWUSを検出する場合、あらかじめ決まった区間の間にページングをモニタリングしない。無線機器がページングモニタリングを実行しない区間内にWUSOが発生した場合、WUSをモニタリングするように決まることができる。これはページングモニタリングに対する情報が変更された場合、これを反映するための目的である。ページングモニタリングを実行しない区間は、上位層シグナルを介して決まることができる。または、ページングモニタリングを実行しない区間は、WUSに含まれている情報を介して指示されることもできる。例えば、該当区間は、連続されたサブフレーム個数で表現されることができる。または、POの個数で表現されることもできる。もし、無線機器が該当情報を取得することができない、または設定される情報がない場合には、あらかじめ決まった固定された値を基準にして動作できる。
【0200】
本節では無線機器にPOを一時的に追加するためにWUSを使用する方法の案を提案する。このとき、追加されるPOは、無線機器が既に有していたセル共通のPOの決定方法の案と独立な方法の案を有することができる。例えば、セル共通のPOに決定されたPOのサブフレームインデックスがn
cを基準にして周期がT
cと仮定する時、追加されるPOのサブフレームインデックスは、n
addを基準にして周期T
addを有することができる。これは一時的に特定無線機器または無線機器の特定グループに対するページング需要が増加する状況でPOの柔軟性を保証するための目的である。
【0201】
無線機器がWUSを検出した以後、追加的なPOが始まる位置は、WUSが検出されたサブフレームで一定の大きさのサブフレームの後である。このとき、WUSが検出されたサブフレームから追加的なPOのサブフレーム位置までの間隔は、上位層シグナルを介して設定されることができる。または、WUSが検出されたサブフレームから追加的なPOのサブフレーム位置までの間隔は、WUSに含まれている情報を介して指示されることもできる。
【0202】
本節で提案する方法の案を使用する場合、WUSを検出した以後追加されるPOをモニタリングする区間は、WUSを検出した以後一定サブフレーム以内に制限されることができる。このとき、この区間は、上位層パラメータに決められる。または、この区間は、WUSに含まれている情報を介して指示されることもできる。これは無線機器がWUSの検出に失敗しても一定期間以後には再び元来のPOをモニタリングするようにするための目的である。または、無線機器が別途の解除(release)信号を受けなくても追加的なPOを自ら中断できるようにするための目的である。
【0203】
図18は、第5の開示による方法の案を示す例示図である。
【0204】
図18に示すように、追加的なPOが始まるサブフレームを指定するためのギャップがn
start_addであり、追加的なPOがモニタリングされるサブフレーム区間の大きさがn
dur_addに定義されている場合、n0の位置で自分に該当するWUSを検出した無線機器は、n0+n
start_addからn0+n
start_add+n
dur_addまでのサブフレーム内で追加的なPOをモニタリングすることができる。
【0205】
本節で提案する方法の案によると、無線機器が追加的なPOを指示するWUSを検出した場合、既存のPOはモニタリングせずに新しいPOのみをモニタリングするようにすることもできる。これはスケジューリングの柔軟性の観点で、特定無線機器または無線機器の特定グループに有利なPOの位置が発生した場合、無線機器のブラインドデコーディングの増加を最小化しながらPOを再設定するための目的である。
【0207】
生成されたWUSを送信するために使われる無線リソースは、一つ以上のREが集まって構成されたブロック(block)単位に定義されることができる。以下、説明では一つのWUSが使用するブロックをWUSB(wake up signal block)という。このとき、もし、WUSがシーケンスの構造を有している場合、WUSBは、一つ以上のシーケンスがグループ化された形態である。
【0208】
VI−1:第6の開示の第1の方法の案:WUSBの繰り返しサイズ
【0209】
本節ではWUSBが繰り返されるサイズを決定する方法の案を含む。WUSBの繰り返しサイズは、下記のような方法の案のうち一つを使用することができる。以下、説明ではWUSBの繰り返し単位を決定する方法の案で記述されているが、時間ドメイン領域でWUSが送信される区間を決定する方法の案でも同一に使われることができる。
【0210】
(第1の具体的な実現例)WUSBの繰り返しの大きさは、ページングのために設定された上位層パラメータにより決定されることができる。これはWUSを検出した無線機器がページングも検出できるようにするための目的である。WUSBの繰り返しの大きさは、ページングのために定義された上位層パラメータを介してマッピングされる特定の正の整数値である。例えば、WUSBの繰り返しサイズは、ページングの繰り返しサイズのような値を有することができる。他の例として、NB−IoTの場合、WUSBの繰り返しサイズは、ページングのために設定されたR
maxの関数に決定されることができる。
【0211】
(第2の具体的な実現例)WUSBの繰り返しサイズをページングのために設定された繰り返しと同一に使用する方法の案を使用しても、WUSBの最大繰り返しサイズは、一定の大きさを超えないように決まることができる。これは無線機器がWUSBのモニタリングに必要な電力消費を減らすための目的である。
【0212】
(第3の具体的な実現例)WUSBの繰り返しの大きさは、WUSのために設定された上位層シグナルを介して指示されることができる。例えば、SIBのようにRRCアイドル状態(IDLE state)の無線機器が取得できるシグナルを介して該当情報が送信されることができる。
【0213】
(第4の具体的な実現例)WUSBの繰り返しサイズは、WUSのために設定された上位層パラメータとページングのために設定された上位層パラメータとの組み合わせにより決定されることができる。これはWUSの繰り返し水準を設定するための情報のオーバーヘッドを減らしながら、適した繰り返し水準をサポートするための目的である。これを適用する具体的な方法の案は、下記二つのオプションのうち一つである。
【0214】
(第4の具体的な実現例のうちオプション1)WUSBの繰り返しを設定する上位層パラメータがN個のビットで表現される場合、N個のビットを利用して表現される繰り返し回数(repetition number)は、ページングのために使われる繰り返し回数により決定されることができる。例えば、WUSBの繰り返しを設定する上位層パラメータを表現するN個のビットに対応される繰り返し回数の値が、テーブルのような形態で存在すると仮定する。前記テーブルは、ページングの繰り返し回数を決定するR
maxの値が属する区間によって互いに異なる。
【0215】
(第4の具体的な実現例のうちオプション2)WUSBの繰り返しを設定する上位層パラメータがN個のビットで表現される場合、N個のビットを利用して解釈された値は、特定の正の整数値R
mpである。このとき、ページングの繰り返し回数を決定するために使われる上位層パラメータの値がR
maxである場合、WUSBの繰り返し値は、R
mn*R
maxに決定されることができる。
【0216】
(第5の具体的な実現例)WUSの繰り返し水準は、搬送波別に異なるように設定されることができる。これは各搬送波別に可能な送信リソースが異なり、または無線チャネル環境が互いに異なるためである。例えば、アンカー搬送波の繰り返し水準と非アンカー搬送波の繰り返し水準は、互いに異なる。このとき、上位層シグナルを介して各搬送波の繰り返し水準を独立に設定する方法の案が使われることができる。または、非アンカー搬送波の繰り返し水準は、アンカー搬送波の倍数に指定されることができる。このとき、アンカー搬送波の繰り返し水準と倍数は、上位層シグナルに指示されることができる。または、各搬送波のR
maxの値を互いに異なるように指定し、繰り返し水準が従属的に決定される場合、互いに異なるWUS繰り返し水準が決定されることができる。
【0217】
VI−2:第6の開示の第2の方法の案:WUSBの大きさ
【0218】
本節ではWUSBの大きさが基地局により設定される方法の案に対して説明する。例えば、WUSがシーケンス形態である場合、WUSBの大きさは、基地局が使用するシーケンスの長さにより決定されることができる。この場合、無線機器は、設定されたWUSBの大きさによって使われるシーケンスの長さを推定することができる。WUSBの大きさは、下記のような方法の案のうち一つまたは一つ以上の具体的な実現例を組み合わせて使用することができる。
【0219】
(第1の具体的な実現例)WUSBの大きさは、WUSB(または、ページング)の繰り返しサイズ、またはWUSB(または、ページング)の繰り返しサイズを設定する上位層パラメータの関数に決定されることができる。例えば、NB−IoTの場合、WUSBの大きさは、ページングのために設定されたR
maxの関数に決定されることができる。
【0220】
(第2の具体的な実現例)WUSBの大きさは、WUSBの大きさのために設定された上位層パラメータを介して決定されることができる。例えば、RRCアイドル状態(IDLE state)の無線機器が取得できるSIBのようなシグナルを介して該当情報が送信されることができる。
【0221】
(第3の具体的な実現例)基地局は、互いに異なる大きさのWUSBを全て運用できる。このとき、各WUSBは、互いに異なる時間リソース及び/または周波数リソースを介して送信されることができる。各WUSBに対する設定情報は、SIBのような上位層シグナルを介して無線機器に指示されることができる。この場合、無線機器は、自分に合うWUSBを選択して該当WUSが設定されたWUSOをモニタリングするように決まることができる。これは基地局が無線機器のチャネル状態を知らない状況で多様なカバレッジをサポートする同時に、無線機器の電力消費を減らすための目的である。
【0222】
VI−3:第6の開示の第3の方法の案:WUSにより表現される情報の量
【0223】
本節ではWUSを介して表現できる情報の量が基地局により設定される方法の案に対して説明する。例えば、WUSがシーケンス形態で送信される場合、WUSを介して表現できる情報の量は、基地局が運用するシーケンスの個数により決定されることができる。この場合、無線機器は、基地局が設定したシーケンスの個数によってモニタリングするWUSを推定することができる。また、他の例として、WUSがDCI形態で送信される場合、WUSを介して表現できる情報の量は、DCIで意味がある情報を表現するビットの個数である。この場合、無線機器は、基地局が設定したビットの大きさによってブラインドデコーディングを実行し、または意味がない情報を事前に約束された固定された値として認識してデコーディングを実行することができる。WUSを介して表現できる情報の量は、下記のような具体的な実現例のうち一つにより決まることができる。以下の説明ではシーケンスの個数を例として開示しているが、DCIのビット数のようにWUSを介して表現できる情報の量を決定することができる他の方法の案にも一般的に適用可能であることは自明である。
【0224】
(第1の具体的な実現例)WUSに使われるシーケンスの個数は、WUSB(または、ページング)の繰り返しサイズ、またはWUSB(または、ページング)の繰り返しサイズを設定する上位層パラメータの関数に決定されることができる。特徴的な例として、NB−IoTの場合、WUSBの大きさは、ページングのために設定されたR
maxの関数に決定されることができる。
【0225】
(第2の具体的な実現例)WUSに使われるシーケンスの個数は、WUSに使われるシーケンスの個数のために設定された上位層パラメータを介して決定されることができる。例えば、RRCアイドル状態(IDLE state)の無線機器が取得できるSIBのようなシグナルを介して該当情報が送信されることができる。
【0226】
(第3の具体的な実現例)WUSに使われるシーケンスの個数は、同じWUSOをモニタリングする無線機器グループの大きさにより決定されることができる。例えば、シーケンスの個数は、無線機器の識別子(例えば、UE_ID)を決定する時、使われる上位層パラメータに基づいて決定されることができる。
【0227】
VII.第7の開示:具体的な実現の例示
【0228】
本明細書の第1の開示乃至第6の開示で説明した内容は、下記のように具体的に実現されることができる。下記では、説明の便宜上、NB−IoTシステムでRRCアイドル状態にある無線機器に特定ダウンリンクチャネルの送信可否を知らせるための具体的な実現例を説明しているが、後述される内容は、データ送受信のために設計された他のシステムとRRC接続モードにある無線機器にも適用されることができる。
【0229】
提案される内容は、DCIに基づいて特定位置のPOを無線機器がモニタリングすべきかどうかを知らせるための目的として使われることができる。以下では、便宜上、前記目的として使われるDCIを新規DCIと記述する。前記新規DCIは、ページングのためのNPDCCHと同じ検索空間(search space)で検出されるように設定されることができる。これはPOで新規DCIが送信されることができることを意味する。したがって、無線機器は、自分のDRXに合わせてモニタリングしようとする検索空間で前記新規DCIのためのNPDCCHと、そして前記ページングのためのNPDCCHを両方ともブラインドデコーディングできる。このとき、前記新規DCIは、ページングのためのNPDCCHのような大きさのフォーマットを有するように決まることができる。これは新規DCIが表現するビットの個数とページングのためのDCIが表現するビットの個数が同じであることを意味する。これは無線機器が二つのDCIを検出するために必要なブラインドデコーディングの回数を減らすための目的である。このとき、前記新規DCIは、ページングのためのDCIと区分されることができるように、独立なRNTIを有するCRCでマスキングされることができる。これは同じ検索空間で同じフォーマットの大きさを有する二つのDCIを区分するための目的である。
【0230】
前記新規DCI内には特定無線機器または無線機器の特定グループに対する情報が含まれることができる。この情報は、該当POをモニタリングする無線機器のうち前記新規DCIを受信すべき無線機器を区分するための目的である。もし、新規DCIの情報を介して、前記無線機器が自分の識別子または自分が属するグループの識別子を確認した場合、前記無線機器は、一定期間の間に発生するPOに対してモニタリングを実行することができる。もし、無線機器が自分の識別子IDまたは自分が属するグループに対する識別子を確認することができない場合、無線機器は、次のPOを持続的にモニタリングできる。
【0231】
前記新規DCIには一つ以上のPOに対するモニタリング可否を指定する情報が含まれることができる。前記新規DCIを介してモニタリングを実行するように決定されたPOの位置では、前記無線機器は、ウェイクアップ(wake up)動作を実行しなければならない。そして、前記新規DCIを介してモニタリングしないように決定されたPOに対しては、前記無線機器は、スリープ(go to sleep)動作を実行しなければならない。このとき、前記情報は、ビットマップ形態で表現されることができ、前記新規DCIが検出されたPO以後に連続されたN個のPOに対して、前記無線機器がモニタリングすべきかどうかを示すことができる。
【0232】
前記新規DCIは、具体的に下記のようなオプションのうち一つによって送信されることができる。
【0233】
(オプション1)送信可能なPOのうち、基地局が必要な時点を決定した後、前記新規DCIを送信する
【0234】
(オプション2)送信可能なPOのうち、あらかじめ決まった開始位置から一定周期に前記新規DCIが送信される
【0235】
(オプション3)送信可能なPOのうち、ビットマップに指示される発生(occasion)区間で前記新規DCIが送信される
【0236】
前記オプション1の場合、基地局が前記新規DCIが必要であると判断する時点にのみ送信できるという点で、スケジューリング柔軟性が増加するという長所がある。前記オプション2と前記オプション3の場合、基地局が該当位置を決定し、前記位置をSIBやRRCシグナルのような上位層シグナルを介して無線機器に知らせることができる。ただし、これによると、シグナリングオーバーヘッドが増加する。このとき、前記新規DCIが送信されることができるように決まったPOの場合にも、基地局は、前記新規DCIを送信しないこともある。これは該当位置では前記新規DCIが必要でない、または該当POがページングのためのNPDCCH送信のために使われなければならないためである。また、eDRXのように無線機器が長い間POをモニタリングしない区間では、前記オプション2及び前記オプション3の方法の案を介して指定されたように、たとえ、前記新規DCI送信可能な位置としても、無線機器は、前記新規DCIをモニタリングしないこともある。これは無線機器の不要な電力消費を減らすための目的である。
【0237】
前記新規DCIが使用されるかどうかは、SIBやRRCシグナリングのような上位層シグナルを介して指示されることができる。
【0238】
もし、前記無線機器が既に第1の新規DCIを介してPOに対するモニタリング可否を認知し、第1の新規DCIが指示するPOをモニタリングする場合にも、前記無線機器は、第2の新規DCIが存在するかどうかを持続的にモニタリングできる。このとき、第2の新規DCIをモニタリングするPOは、第1の新規DCIが指示したPOのみを対象にするように決まることができる。もし、前記無線機器が自分の識別子または自分が属するグループに対する第2の新規DCIを検出した場合、前記無線機器は、既に受信した第1の新規DCIに対する情報を捨て、第2の新規DCIによってモニタリングするPOを決定することができる。
【0239】
もし、新規DCIに対する情報を受信することができない、または新規DCIが指定したPO区間が全て終わった場合、前記無線機器は、可能な全ての区間でPOのモニタリングを実行することができる。これは既存のモニタリングするPOの位置が既に使用した規則と同一に適用されることを意味する。(このとき、既に使用した規則とは、新規DCIを区分することができる能力がない無線機器がモニタリングするPOを決定する方式を意味する。)
【0241】
前記説明したように、WUSは、基地局が特定無線機器または無線機器のグループに該当するPDCCH(またはMPDCCH、またはNPDCCH)が送信されることを知らせるための用途で使われることができる。
【0242】
他の一例として、WUSは、特定無線機器または無線機器のグループにPDCCH(またはMPDCCH、またはNPDCCH)が送信されないことを知らせるための用途で使われることもできる。
【0243】
同様に、WUSは、無線機器が期待するPDSCH(または、NPDSCH)の存在の有無を知らせるための用途で使われることもできる。例えば、別途のダウンリンクグラント(DL grant)情報を必要としないPDSCH(または、NPDSCH)送信の場合、WUSは、無線機器のBDを制限しながらPDSCHの送信可否を知らせるための目的として使われることができる。
【0244】
他の例として、無線機器が特定情報の更新可否を確認するための目的としてWUSが使われることもできる。具体的に、PBCH(または、NPBCH)またはSIB1(または、SIB1−BR、SIB1−NB)等のシステム情報を送信するための送信チャネルの場合、該当情報の更新可否を知らせるための用途で使われることもできる。
【0245】
または、無線機器が特定NPDCCHモニタリングをスキップ(skip)し、あらかじめ設定された情報によってダウンリンクの受信、またはアップリンクの送信をする動作を実行するための目的としてWUSが使われることもできる。この場合、使われる設定情報は、SIBやRRCシグナルのような上位層シグナルを介してあらかじめ指定されることができる。
【0246】
または、以前に受信したDCIの情報をそのまま再使用するための目的として使われることができる。この場合、もし、無線機器が連続されたダウンリンクチャネルを受信する時、同じ形態のDLグラントを適用する場合に使われることができ、該当WUSを検出した無線機器は、関連されたNPDCCHのモニタリングをスキップ(skip)することができる。もし、無線機器が連続されたアップリンクチャネルを送信する時、同じ形態のULグラントを適用する場合に使われることができ、該当WUSを検出した無線機器は、関連されたNPDCCHのモニタリングをスキップ(skip)することができる。
【0247】
本節では、以後、説明の便宜上、NPDCCHのモニタリング可否を知らせるための用途でWUSが使われる場合を例示して説明しているが、前記例示のような他の目的として使われる場合にも一般的に適用できることは自明である。
【0248】
VIII−1.第8の開示の第1の方法の案:物理信号ベースのWUS設計方法の案
【0249】
本節ではWUSがシーケンス形態で生成される場合を考慮し、この時に使用可能な設計方法の案を提案する。
【0250】
WUSは、ZC(Zadoff−Chu)シーケンスとビットシーケンスに基づく形態で生成されることができる。このとき、WUSは、以下のような数式で表現されることができる。
【0252】
このとき、nは、シーケンスのインデックスを表現する値であり、シーケンスの長さがNである時、0〜N−1の値を有する。シーケンスの長さNは、一つのWUSが表現されるREグループの単位により決定されることができる。例えば、Nの値は、使われるOFDMシンボルの大きさによって決定されることができる。もし、WUSシーケンスがn
sym個のシンボルを介して表現され、一つのシンボルに含まれている副搬送波の数字がn
subcarrierである場合、WUSシーケンスの長さNは、以下のように表現されることができる。
【0254】
特徴的な例として、NB−IoTにおいて、n
subcarrierの大きさは12である。
【0255】
数式8において、N
ZCの大きさは、Nに近い素数に決定されることができる。もし、Nの大きさが一つのWUSシーケンスに使われるOFDMシンボルの個数により決定される場合、N
ZCの大きさも使われるOFDMシンボルの個数により決定される関数形態になることができる。特徴的な例として、NB−IoTにおいて、Nの大きさが数式9に従い、n
subcarrier=12である場合、一つのWUSを構成するシンボル数によって決定されるN
ZCの大きさは、以下のテーブルに明示された値の中から選択して使用することができる。
【0257】
例えば、n
sym=1である場合、NPSSの性能劣化を防止するために、N
ZC=11を使わずにN
ZC=13を使用することができる。また、NB−IoTにおいて、WUSがNSSSシーケンスを再使用する場合、n
sym=11、N=132、そしてN
ZC=131の値を有するように選択できる。そして、NB−IoTでは動作モード別に使用することができるシンボルの個数が異なるため、動作モードによってN
ZCが決定されるように定めることができる。数式8において、b
q(n)、θ
rそしてu
sは、情報を区分するための用途で使われることができる。この時に表現される情報は、無線機器ID(または、無線機器のグループID)、セルID、モニタリングするNPDCCH区間、時間/周波数リソース割当、NDI(New data indication)、システム情報更新インディケーション(indication)、そしてwake upまたはsleeping可否などである。b
q(n)、θ
f、そしてu
sは、各々、独立に、または一つ以上の方法が組み合わせて使われることができる。一つ以上の方法が組み合わせて使われる場合、各変数は別途の情報を表現することもでき、一つの情報を分けて表現するための目的として使われることもできる。もし、表現される情報に無線機器のID(または、無線機器のグループID)が含まれている場合、少なくとも一つのシーケンスは、該当シーケンス位置をモニタリングする全ての無線機器をwake up(または、go to sleep)させるための目的として使われることができる。これはシステム情報更新のように全ての無線機器を対象にしてwake upが実行されるべき場合や、二つ以上の無線機器のグループをwake up(または、go to sleep)させるための目的である。または、システム情報更新を知らせるためのシーケンスが区分されて使われることができる。これはシステム情報更新が決定された場合、WUSを読み取ることができる無線機器の場合、ページングメッセージをモニタリングする動作を追加で実行せずに、WUSのみで更新情報を取得して電力消費及び遅延減少の利得を得るための目的である。
【0258】
b
q(n)は、1または−1の値を有するシーケンス形態である。この時に使われるシーケンスは、Hadamard行列の行(row)のうち一部を選択するように定めることができる。この時に使われるHadamard行列の大きさは、WUSシーケンスの長さNと同じ値を有するように定めることができる。例えば、WUSがNSSSの形態に従い、b
q(n)を介して4個の情報が区分可能に設計する場合、b
0(n)、b
1(n)、b
2(n)、そしてb
3(n)は、各々、128×128の大きさのHadamard行列の1、32、64、そして128番目の行(row)を選択するように定めることができる。もし、WUSがNSSSの形態に従い、b
q(n)を介して8個の情報が区分可能に設計する場合、128×128の大きさのHadamard行列の1、16、32、48、64、80、112、そして128番目の行(row)を使用することができる。または、b
q(n)にはPseudo−randomシーケンス系列が使われることができる。例えば、使われるpseudo−randomシーケンスは、数式11のようにLTE標準TS 36.211で定義されて使われるlength−31 Goldシーケンスである。この場合、区分される情報は、x
2(n)の初期化(initialization)により決定され、以下の数式のように表現されることができる。
【0260】
例えば、WUSが、8個の情報が区分可能に設計される場合、C
initは、互いに異なる8個の整数値を有することができる。
【0262】
b
q(n)の長さは、WUSシーケンスの長さNと同じ値を有するように定めることができる。このとき、Nの長さは、参照信号(RS)の送信のためにパンクチャリング(puncturing)され、または重なる(overlapping)REの個数を考慮せずに、WUSが使われるシンボルに全てのREを含むように決まることができる。または、b
q(n)の長さは、WUSに使われる実際のRE個数を基準にして決められる。例えば、NB−IoTにおいて、WUSに使われるREの個数が合計100個である場合、PN−シーケンスの長さも100を満たすように定めることができる。このような例のように、WUSシーケンスの長さがWUSに使われるREの個数にきめられる時、WUSに使用可能なREの個数が動作モードによって変わる場合、PN−シーケンスの長さは、動作モードによって決定されるように定めることができる。
【0263】
θ
rは、以下のような数式の形態で表現されることができる。以下の数式において、Rは、θ
rを介して表現される情報の大きさを意味し、rは、情報のインデックスを意味する。例えば、θ
rを利用して4個の情報を区分する場合、R=4の値を有するようになり、rは、0、1、2、そして3の値の中から一つを選択するように定めることができる。
【0265】
u
sは、ZCシーケンスのルート(root)シーケンスインデックスを決定する値であって、任意の整数で表現されることができる。数式8において、N
ZCの大きさが決まる場合、u
sの値として使用することができる整数の個数は、合計N
ZC個である。このとき、WUSにより区分しようとする情報の大きさが合計S個である場合、N
ZC個の整数の中からS個の整数を選択してWUSの用途で使用することができる。この時、選択されるS個のルート(root)シーケンスインデックスは、ZCシーケンスのPAPR(または、CM)を最小化する値の順序に選択されることができる。また、選択されるS個のルート(root)シーケンスインデックスは、既に使われた他の目的のシーケンス性能に影響を及ぼさない、または最小化するように選択されることができる。例えば、n
sym=1であり、N
ZC=11が使われる場合、WUSのために選択されるu
sは、5を除いて選択されるように定めることができる。これはNPSSとの区分を介してセル選択/再選択性能とWUSの性能の劣化を防止するための目的である。例えば、WUSの目的として、一つのルートシーケンスインデックスが選択される場合、u
s=6を使用するように定めることができる。
【0266】
WUSをリソースにマッピングする方式は、周波数の1番目及び時間の2番目(frequency first and time second)方式に従うことができる。このとき、全ての参照信号(reference signal)用途で使われるRE(resource element)位置は、パンクチャリングされるように定めることができる。例えば、NB−IoTの場合、CRSとNRS用途で使われるREは、WUSがパンクチャリングされるように定めることができる。これはWUSがNB−IoTダウンリンクサブフレームを使用するように定めた場合、無線機器が該当サブフレームでNRSが送信されることを期待することができ、WUSをサポートする構造を認知する能力がない無線機器のために後方互換性(backward compatibility)を保証するための目的である。
【0267】
WUSがリソースマッピングされた構造で一つのWUS、または繰り返し(repetition)されたWUSが連続されたシンボルを使用する場合、一つ以上のシンボルからなる時間単位(time unit)にするカバーコード(cover code)が適用されることができる。この時に使われる時間単位は、一つのシンボル、スロット、またはサブフレームであって、または一つのWUSをリソースマッピングするために必要なシンボルの個数である。これは設計されたWUSと類似または同じ構造を有する他の目的の信号と区分するための目的である。例えば、NB−IoTにおいて、NPSSと類似した構造を有するWUSが使われる場合、NPSSで使用するシンボル単位のカバーコードと直交(orthogonal)し、または低い相関成分(low correlation property)を有するカバーコードをWUSのための目的として使用するように定めることができる。または、時間単位(time unit)のカバーコードは、情報を表現するための目的として使われることもできる。例えば、互いに直交し、または低い相関成分を満たす複数個のカバーコードをWUSを介して送信される情報を表現するための目的として使用することができる。
【0268】
もし、wake up動作とgo to sleep動作がシーケンスの種類に区分される場合、無線機器は、wake upに該当するシーケンスが送信された場合に対してのみ、関連されたNPDCCHをモニタリングするように定めることができる。このとき、go to sleepの動作に該当するシーケンスが送信される場合、信号が一つ以上のNPDCCH検索空間をスキップするように(skip)するための目的として使われることができる。もし、一つのNPDCCHをスキップするように(skip)するための目的である場合、信号を送信しない動作を実行することができる。この場合、無線機器は、検出された信号の有無と検出された場合、適用されたシーケンスの種類によって、以後の動作を決定することができる。前記動作は、下記のような例示で表現されることができる。
【0269】
−Wake upシーケンスが送信される場合:無線機器は、検出した信号が指示する一つのNPDCCH(または、NPDSCH)をモニタリングする動作を実行
【0270】
−送信される信号がない場合:無線機器は、検出を試みた信号発生(occasion)と関連されている一つのNPDCCH(または、NPDSCH)をモニタリングせずにスキップ
【0271】
−Go to sleepシーケンスが送信される場合:無線機器は、検出した信号が指示する複数個のNPDCCH(または、NPDSCH)、または一定期間の間のNPDCCH(または、NPDSCH)をモニタリングせずにスキップする動作を実行
【0272】
VIII−2.第8の開示の第2の方法の案:物理チャネルベースのWUS設計方法の案
【0273】
本節ではWUSが物理チャネル形態で生成する方法の案を提案する。WUSが物理チャネル形態で生成される場合、その形態は、PDCCH(または、MPDCCH、NPDCCH)のようにDCIを含むチャネルである。このとき、DCIに含まれる情報は、無線機器ID(または、無線機器のグループID)、セルID、モニタリングするNPDCCH区間、時間/周波数リソース割当、NDI(New data indication)、システム情報更新指示、そしてwake upまたはsleeping可否などである。羅列した情報は、一つのWUSのためのDCIに一つ以上の情報が組み合わせて表現されることができる。
【0274】
もし、システム情報更新を知らせる情報が含まれる場合、DCIにはWUSがwake up(または、go to sleep)のための用途か、またはシステム情報更新を知らせるための用途かを知らせるための1ビットフラグが使われることができる。例えば、1の情報は、wake up(または、go to sleep)の動作を指定し、0の情報は、システム情報更新の動作を指定するように定めることができる。この場合、DCIに含まれている情報は、前記フラグの情報によってそれぞれ異なる。例えば、システム情報更新を知らせるフラグが含まれる場合、DCIの残りのビットは、システム情報更新と関連した情報を知らせるための目的として使われることができる
【0275】
もし、wake upまたはsleeping可否を指定する情報が含まれる場合、DCIには1ビットを利用して該当情報を表現することができる。例えば、1の情報はwake up動作を指示し、0の情報はgo to sleepを指示することができる。もし、該当ビットがフラグのような役割を遂行する場合、残りのビットが表現する情報は、フラグが表現するビットによって変わることができる。例えば、無線機器のグループや、NPDCCHモニタリング区間を決定するビットの個数は、該当フラグによって異なるように定義されることができる。または、wake upまたはsleeping可否を指定する情報を表現するために、CRCマスキング(masking)を活用することができる。例えば、二つのRNTIが各々wake upとsleepingを指示するように定めることができる。このとき、wake upの情報を表現するDCIとgo to sleepの情報を表現するDCIの大きさは、互いに同一に定めることができ、各DCIのビットが意味する情報は、互いに異なる。もし、システム情報更新を知らせるフラグが存在する場合、wake upまたはgo to sleepを指定するフラグは、システム情報更新を知らせるフラグを読み取った以後に選択的に確認するように定めることができる。これは、もし、該当WUSがシステム情報更新を知らせるための用途で使われる場合、該当WUSを検出した無線機器は、wake upまたはgo to sleepの動作を選択する必要がなく、DCIの内容も変わるためである。
【0276】
もし、無線機器のID(または、無線機器のグループID)に対する情報が含まれる場合、DCIビット数は、区分しようとする無線機器のID(または、無線機器のグループID)の数と同じである。このとき、例えば、ビット1の情報は、wake up(または、go to sleep)の動作を実行するように定め、0の情報は、wake up(または、go to sleep)の動作を実行しないように定めることができる。例えば、該当WUSをモニタリングする無線機器をL個のグループに分けてwake up(または、go to sleep)の動作可否を知らせようとする場合、各無線機器のグループを知らせるためのビットの数は合計L個である。このとき、L個のグループのうち動作を実行するように1の情報の指定を受ける無線機器のグループは、一つ以上の複数個になることもあり、一つもないこともある。区分されるグループの大きさLの値は、SIBやRRCシグナルのような上位層シグナルを介して指定されることもできる。このとき、もし、最大使用可能なLの大きさがL
maxである場合、上位層シグナルを介して指示されるLの大きさは1〜L
maxの値である。もし、Lの大きさがL
maxより小さい場合、L
max−L個のビットは、他の目的として使われ、または固定された値で表現されることができる。もし、wake upまたはgo to sleepの可否を指定するフラグが使われる場合、L
max及び/またはLの大きさは、フラグが表現する情報によって異なる。
【0277】
もし、DCIに含まれている情報がNPDCCHをモニタリングする区間を指定する場合、該当情報は、wake up(または、go to sleep)の命令が適用される時間に定義されることができる。このとき、モニタリングを実行する区間の大きさは、事前に指定された値であって、DCI内で該当目的として使われるビットが表現する各組み合わせが特定区間を指示するように定めることができる。各DCI内でMビットが該当情報を表現するための目的として使われる場合、表現可能なモニタリング区間の大きさは、合計2
M個である。このとき、Mの大きさは、SIBやRRCシグナルのような上位層シグナルを介して指定されることもできる。このとき、もし、最大使用可能なMの大きさがM
maxである場合、上位層シグナルを介して指示されるMの大きさは1〜M
maxの値である。もし、Mの大きさがM
maxより小さい場合、M
max−M個のビットは、他の目的として使われ、または固定された値で表現されることができる。もし、wake upまたはgo to sleepの可否を指定するフラグが使われる場合、M
max及び/またはMの大きさは、フラグが表現する情報によって異なる。また、使われるビットの組み合わせで表現される情報と、これに対応されるNPDCCHをモニタリングする区間の大きさは、フラグが表現する情報によって異なる。
【0278】
もし、DCIに含まれている情報がDRXサイクルを調整する場合、該当情報は、無線機器または無線機器のグループ別に動的DRX制御を実行するための目的である。もし、P個のビットがDRXサイクルを調整するための目的として使われる場合、2
P個の場合のDRXサイクル運用が可能である。例えば、以下の表3は、2ビットがDRXサイクルを調整するための目的として使われる場合、DRXサイクルの調整に使われる定数を決定する例を示している。下記表において、c
DRX値は、DRXサイクルを調整する定数であり、上位層パラメータを介して取得したDRX値がT
DRXである場合、新しく適用されるDRX値であるT
DRX_newは、T
DRX_new=c
DRX*T
DRXの関係に決められる。
【0280】
NB−IoTにおいて、DCIを利用したWUSが使われる場合、DCIビット以外にNビットペイロード(payload)が追加されてエンコーディングされることもできる。例えば、この時に追加されるペイロードとしてCRCが使われることができる。具体的に、NB−IoTでは8ビットの長さのCRCが使われることができる。WUSが存在可否を知らせようとする対象となるNPDCCHと比較してWUSに対する電力消費を減らすためにWUSの構成に必要なビット数を減らすための目的である。このとき、CRCマスキングは、該当DCIがWUSの目的であることを知らせるための目的としてRNTI値が使われることができる。または、WUSが送信されるセルを区分するための目的としてセルIDに関連された、または基地局から設定を受けた任意のビットパターンに基づいて決められることもできる。また、他の例として、追加される負荷は、RNTI、またはセルを区分するための目的として使われるビット情報(例えば、セルIDに基づいて計算された値、または基地局から設定を受けた任意のビットパターン)が使われることができる。これはDCIの長さが短い場合、不要な長さのCRCが使われて全体オーバーヘッド(overhead)が増加することを防止する代わりに、該当WUSを必要とする無線機器または無線機器のグループに情報を伝達するための目的である。WUSが物理チャネル形態で生成される場合、WUSのDCIの大きさは、WUSが存在可否を知らせようとする対象となるNPDCCHと同じ大きさを有するように定めることができる。このとき、対象となるNPDCCHとWUS用途の物理チャネルは、RNTIを介して区分できる。また、WUSがモニタリングされる発生(occasion)区間は、WUSが存在可否を知らせようとする対象となるNPDCCHと同じ位置を共有するように定めることができる。このような方法を使用する場合、長所は、(1)WUSのための別途の検索空間を追加せずに、既存の検索空間を再使用することができ、(2)ブラインドデコーディング(BD)の増加無しで新しい物理チャネルを導入し、(3)もし、無線機器がWUSをミスしても(missing)次の検索空間をモニタリングすることができる動作を誘導することができる。例えば、該当技法が特定無線機器または無線機器のグループに対してgo to sleep動作を指定するための目的として使われる場合、DCI情報に無線機器グループのインデックスとgo to sleepが進行される区間を指定する形態で使われることができ、これは動的DRX設定をサポートするための目的として使われることができる。例えば、WUSのDCIは、無線機器が今後モニタリングすべき検索空間のみを指示し、またはモニタリングしなくてもよい検索空間のみを指示することができる。これによると、既存無線機器が全ての検索空間をモニタリングすべきことに比べて電力消費が節減されることができる。また、WUSのDCIは、DRX変更を指示することができる。もし、WUSのDCIを介してDRX周期が増えるように変更した場合、電力消費が節減されることができる。
【0281】
VIII−3.第8の開示の第3の方法の案:2ステップ(two step)のWUS
【0282】
本節では物理信号と物理チャネルを組み合わせて2ステップのwake up(または、go to sleep)をサポートする方法の案を説明する。
【0283】
2ステップのwake up(または、go to sleep)手順で、物理チャネルは、wake up(または、go to sleep)と関連した情報があるかどうかを知らせるための目的として使われることができる。もし、無線機器が自分に該当する物理信号を検出した場合、次のステップにWUSと関連した物理チャネルをモニタリングするように定めることができる。このとき、物理信号は、第8の開示の第1の方法の案で記述された方法の案と情報の内容を使用することができる。このとき、物理信号をモニタリングする過程で発生する電力消費や遅延を減らし、正確性を高めるために物理信号を介して送信される情報は最小化されることができ、特徴的な例として、該当情報は、物理チャネルの送信可否を知らせる1ビット指示情報のみが使われることができる。また、該当物理信号を介して表現される情報にはwake upとgo to sleepの動作を区分する情報が含まれることができる。このとき、もし、物理信号に使われるシーケンスが一つ以上である場合、各シーケンスは、無線機器グループ、またはセルIDを表現するための目的として区分されて使われることもできる。
【0284】
2ステップのwake up(または、go to sleep)手順で、物理チャネルは、wake up(または、go to sleep)と関連した細部情報を知らせるための目的として使われることができる。例えば、該当物理チャネルの生成は、第8の開示の第2の方法の案で言及された方法を使用することができる。
【0285】
または、組み合わせて2ステップのwake up(または、go to sleep)の構造は、二つの物理信号の組み合わせで構成されることができる。例えば、1番目の物理信号は、ダウンリンク時間同期を提供するための目的であり、2番目の物理信号は、情報を送信するための目的である。具体的な例として、1番目の物理信号は、PSS(または、NPSS)の変形された形態であり、2番目の物理信号は、SSS(または、NSSS)の変形された形態である。
【0286】
1番目の物理信号は、提供する情報無しで常に送信されるように定めることができる。これは実際にwake up動作の指示がなくてもダウンリンク同期の動作を常にサポートするための目的である。
【0287】
または、1番目の物理信号は、wake upまたはgo to sleepの情報を提供することができる。これは信号がある場合、wake upを知らせてDTXの方式を利用してgo to sleepを知らせ、または互いに異なるシーケンス構成方式を利用してwake upとgo to sleepを区分することもできる。
【0288】
1番目の物理信号は、セルIDにより区分されるシーケンスで表現されることができる。これは隣接セルで送信される物理信号による誤動作を防止するための目的である。
【0289】
2番目の物理信号が提供する情報は、セルID、無線機器(または、グループ)ID、及び/または指示するNPDCCH発生(occasion)区間に対する情報である。NPDCCHモニタリング区間に対する情報は、NPDCCHが設定された位置、個数、または周期などの情報である。
【0290】
2ステップのwake up(または、go to sleep)を構成する二つの物理信号は、各々が別途にイネーブル/ディセーブルされることができる。例えば、SIBやRRCシグナルのような上位層シグナルを介して各々1ビット指示を介した動作可否が決定されることができる。端末は、基地局から受信した物理信号の情報を介してダウンリンク時間同期の取得方式と物理信号を介して伝達を受ける情報の種類と量を判断することができる。
【0291】
VIII−4.第8の開示の第4の方法の案:サブフレームインデックス取得
【0292】
ダウンリンク時間同期を取得することができる物理信号が使われる場合、時間遅延(drift)が1ms以上発生する場合、端末が推定するサブフレームインデックスと実際のサブフレームインデックスが互いに異なる。これを防止するために、カバーコードのパターンを使用してサブフレームインデックスに対する情報、または物理信号が始まって終わる位置に対する情報を提供することができる。このとき、カバーコードは、物理信号が繰り返し(repetition)される単位に適用されることができる。例えば、サブフレーム単位の物理信号が適用される場合、カバーコードは、サブフレームレベルで適用されることができる。これは物理信号の検出複雑度を低くして、シーケンスの特性を維持するための目的である。
【0293】
適用されるカバーコードは、物理信号の開始サブフレームから、初期化されるように定めることができる。または、サブフレームインデックスから発生されるランダム(random)数字でカバーコードを発生させることもできる。
【0294】
前記で例示的に説明した内容で、方法の案は、一連のステップまたはブロックで説明されているが、本明細書の開示は、このようなステップの順序にのみ限定されるものではなく、あるステップは、前述と異なるステップと、異なる順序にまたは同時に発生できる。また、当業者であれば、流れ図に示すステップが排他的でなく、他のステップが含まれ、または流れ図の一つまたはそれ以上のステップが本発明の範囲に影響を及ぼさずに削除可能であることを理解することができる。
【0295】
以上で説明した、本発明の実施例は、多様な手段を介して具体的に実現されることができる。例えば、本発明の実施例は、ハードウェア、ファームウェア(firmware)、ソフトウェアまたはそれらの結合などにより具体的に実現されることができる。具体的には図面を参照して説明する。
【0296】
図19は、本明細書の開示が具体的に実現される無線機器及び基地局を示すブロック図である。
【0297】
図19を参照すると、無線機器100及び基地局200は、本明細書の開示を具体的に実現することができる。
【0298】
図示された無線機器100は、プロセッサ101、メモリ102、及びトランシーバ103を含む。同様に、図示された基地局200は、プロセッサ201、メモリ202、及びトランシーバ203を含む。図示されたプロセッサ101、201、メモリ102、202、及びトランシーバ103、203は、各々、別途のチップで具体的に実現され、または少なくとも二つ以上のブロック/機能が一つのチップを介して具体的に実現されることができる。
【0299】
前記トランシーバ103、203は、送信機(transmitter)及び受信機(receiver)を含む。特定の動作が実行される場合、送信機及び受信機のうちいずれか一つの動作のみが実行され、または送信機及び受信機の動作が両方とも実行されることができる。前記トランシーバ103、203は、無線信号を送信及び/または受信する一つ以上のアンテナを含むことができる。また、前記トランシーバ103、203は、受信信号及び/または送信信号の増幅のための増幅器と、特定の周波数帯域上への送信のためのバンドパスフィルタと、を含むことができる。
【0300】
前記プロセッサ101、201は、本明細書で提案された機能、過程及び/または方法を具体的に実現することができる。前記プロセッサ101、201は、エンコーダとデコーダを含むことができる。例えば、プロセッサ101、202は、前述した内容による動作を実行することができる。このようなプロセッサ101、201は、ASIC(application−specific integrated circuit)、他のチップセット、論理回路、データ処理装置及び/またはベースバンド信号及び無線信号を相互変換する変換器を含むことができる。
【0301】
メモリ102、202は、ROM(read−only memory)、RAM(random access memory)、フラッシュメモリ、メモリカード、格納媒体及び/または他の格納装置を含むことができる。
【0302】
図20は、
図19に示す無線機器のトランシーバの詳細ブロック図である。
【0303】
図20を参照すると、トランシーバ110は、送信機111と受信機112を含む。前記送信機111は、DFT(Discrete Fourier Transform)部1111、副搬送波マッパ1112、IFFT部1113、及びCP挿入部1114、無線送信部1115を含む。前記送信機111は、変調器(modulator)をさらに含むことができる。また、例えば、スクランブルユニット(図示せず;scramble unit)、モジュレーションマッパ(図示せず;modulation mapper)、レイヤマッパ(図示せず;layer mapper)、及びレイヤパーミュテータ(図示せず;layer permutator)をさらに含むことができ、これは前記DFT部1111の前に配置されることができる。即ち、PAPR(peak−to−average power ratio)の増加を防止するために、前記送信機111は、副搬送波に信号をマッピングする以前に情報をDFT部1111を経るようにする。DFT部1111により拡散(spreading)(または、同じ意味でプリコーディング)された信号を副搬送波マッパ1112を介して副搬送波マッピングをした後、再びIFFT(Inverse Fast Fourier Transform)部1113を経て時間軸上の信号で作る。
【0304】
DFT部1111は、入力されるシンボルにDFTを実行して複素数シンボル(complex−valued symbol)を出力する。例えば、Ntxシンボルが入力される場合(ただし、Ntxは自然数)、DFTの大きさ(size)はNtxである。DFT部1111は、変換プリコーダ(transform precoder)とも呼ばれる。副搬送波マッパ1112は、前記複素数シンボルを周波数領域の各副搬送波にマッピングさせる。前記複素数シンボルは、データ送信のために割り当てられたリソースブロックに対応するリソース要素にマッピングされることができる。副搬送波マッパ1112は、リソースマッパ(resource element mapper)とも呼ばれる。IFFT部1113は、入力されるシンボルに対してIFFTを実行して時間領域信号であるデータのための基本帯域(baseband)信号を出力する。CP挿入部1114は、データのための基本帯域信号の後部分の一部を複写してデータのための基本帯域信号の前部分に挿入する。CP挿入を介してISI(Inter−Symbol Interference)、ICI(Inter−Carrier Interference)が防止されて多重経路チャネルでも直交性が維持されることができる。
【0305】
他方、受信機112は、無線受信部1121、CP除去部1122、FFT部1123、及び等化部1124などを含む。前記受信機112の無線受信部1121、CP除去部1122、FFT部1123は、前記送信機111での無線送信部1115、CP挿入部1114、IFF部1113の逆機能を実行する。前記受信機112は、復調器(demodulator)をさらに含むことができる。