特許第6882636号(P6882636)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6882636
(24)【登録日】2021年5月11日
(45)【発行日】2021年6月2日
(54)【発明の名称】空気遮断が可能な内容物排出ポンプ容器
(51)【国際特許分類】
   B65D 47/34 20060101AFI20210524BHJP
【FI】
   B65D47/34 110
【請求項の数】5
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2018-526643(P2018-526643)
(86)(22)【出願日】2016年11月28日
(65)【公表番号】特表2018-535153(P2018-535153A)
(43)【公表日】2018年11月29日
(86)【国際出願番号】KR2016013757
(87)【国際公開番号】WO2017091045
(87)【国際公開日】20170601
【審査請求日】2019年11月13日
(31)【優先権主張番号】10-2015-0167721
(32)【優先日】2015年11月27日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2015-0174924
(32)【優先日】2015年12月9日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】518004783
【氏名又は名称】カン,スン イル
(74)【代理人】
【識別番号】100115200
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 修之
(72)【発明者】
【氏名】カン,スン イル
【審査官】 杉田 剛謙
(56)【参考文献】
【文献】 特開平09−225359(JP,A)
【文献】 特開平10−109060(JP,A)
【文献】 特開2010−104911(JP,A)
【文献】 特開2014−108801(JP,A)
【文献】 特開2008−296987(JP,A)
【文献】 特開2008−247431(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B05B 11/00
B65D 47/34
B65D 83/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に内容器(1)を収容している外容器(2)と、前記外容器(2)の上部開口部にネジ結合された上部が開口された部材として、外周面で多数の段差が形成され、その内周面の下段にかかる突起(11)が形成されたポンプ本体(10)と、前記ポンプ本体(10)の内側に位置し、前記内容器(1)の上部の入口(1a)にその外側フランジ(21)が支持されたシリンダー(20)と、押しボタン(40)の押しの作動により前記シリンダ(20)の内周面で昇降する昇降装置(30)とからなる内容物排出ポンプ容器において;
前記押しボタン(40)は、上部は閉鎖された円筒形状の部材として、上下部が開口された昇降ロード(33)と連通される内部ホール(41)が形成されており;
前記内部ホール(41)上部で一方側で連通された側方ホール(42)が形成されており、前記側方ホール(42)内には密閉ノズル(43)が挿入されており;
前記密閉ノズル(43)の上部ホール(43a)を通じて挿入されて押しの作動によって密閉ノズル(43)の下部を押して前方に形成されたスリット(43b)を開放させるバール形状の押し部材(44)が設置されていることを特徴とする空気遮断が可能な内容物排出ポンプ容器。
【請求項2】
前記密閉ノズル(43)は一方側が前記押しボタン(40)の内部ホール(41)と連通されるように開口されていて、他側は押しボタン(40)の外部に突出されて水平方向にスリット(43b)が形成されており、前記密閉ノズル(43)の内部の下部には長さ方向で突設されて、前記バール形状の押し部材(44)によって押され、前記スリット(43b)を開放するようにする内部の突起(43c)が形成されており;
前記バール形状の押し部材(44)は、前記密閉ノズル(43)内に挿入される垂直チップ(44a)と、前記垂直チップ(44a)の上部に水平になるように形成されて、前記押しボタン(40)の上面ホームに挿入されている水平押し部(44b)で形成されたのを特徴とする請求項1に記載された空気遮断が可能な内容物排出ポンプ容器。
【請求項3】
前記密閉ノズル(43)は一方側が前記押しボタン(40)の内部ホール(41)と連通されるように開口されていて、他側は押しボタン(40)の外部に突出されて水平方向にスリット(43b)が形成されており、前記密閉ノズル(43)の内部下部には長さ方向で突設され、前記バール形状の押し部材(44)によって押され、前記スリット(43b)を開放するようにする内部の突起(43c)が形成されており;
前記バール形状の押し部材(44)は、前記密閉ノズル(43)内に挿入されるバール形状の垂直チップ(44c)と、前記バール形状垂直チップ(44c)の上部の一端に水平になるように形成されて、前記押しボタン(40)の上面ホームに挿入されている水平押し部(44b)で形成されたのを特徴とする請求項 1に記載された空気遮断が可能な内容物排出ポンプ容器。
【請求項4】
前記押しボタン(40)は、前記側方ホール(42)の下段面に前記密閉ノズル(43)の下部面が挿入されるように形成された水平リブ(45)をもっと含めることを特徴とする請求項 1に記載された空気遮断が可能な内容物排出ポンプ容器。
【請求項5】
前記密閉ノズル(43)は一方側が前記押しボタン(40)の内部ホール(41)と連通されるように開口されていて、他側は押しボタン(40)の外部に突出されて水平方向にスリット(43b)が形成されており、前記密閉ノズル(43)の内部下部には長さ方向で突設されて、前記バール形状の押し部材(44)によって押され、前記スリット(43b)を開放するようにする内部の突起(43c)が形成されており;
前記水平リブ(45)は密閉ノズル(43)の内部突起(43c)の上に位置し、前記バール形状の押し部材(44)の垂直チップ(44a)によって押されて密閉ノズル(43)のスリット(43b)を開放させることを特徴とする請求項 4に記載された空気遮断が可能な内容物排出ポンプ容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空気遮断が可能な内容物排出ポンプ容器に関するもので、より詳細には、押しボタンの作動時に内容物が排出される密閉ノズルの入口を開放して、押しボタンの非作動時は密閉ノズルの入口を遮断するようにして内容物が乾燥されて固まっていることを防止できるようにした空気遮断が可能な内容物排出ポンプ容器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
大韓民国の登録実用新案公報第0408011号に開示されたように、一般的に容器の中に含まれているゲル状の内容物を少量ずつ排出使用するための手段の一つとして容器に排出ポンプを装着使用することになる。
【0003】
前記のように容器に装着されてゲル状の内容物を少量ずつ排出使用する既存の排出ポンプはピストンの勝下降作用で容器内の内容物が排出ノズルを通じて排出されるもので、内容物を適量ずつ排出使用できる利点を持っているが、ノズル入口がいつも開放されているために排出ノズル入口を通じて空気や各種の異物が流入されて排出ノズルに残存する内容物が酸化されて変質されたり、入口側の内容物が硬くなっている問題が発生する。
【0004】
したがって、排出ノズルを通して内容物を排出使用した時、初期排出される内容物を使用できなくなったことはもちろん、変質された排出ノズル上の内容物を思わず使用する場合、肌トラブルを起こして製品に対する信頼度を低下させる要因にもなっている。
【0005】
前記の問題点を解消するために着眼したのが排出ノズルを遮断することができるようになった排出ポンプである。
【0006】
前記排出ノズルを遮断できるようになった排出ポンプは、本出願人が先登録した実用新案登録第233932号と、実用新案登録第241998号及び実用新案登録 第282740号などがある。
【0007】
前記の先登録した排出ポンプは排出ノズルを通して内容物を排出使用した後に排出ノズルの入口を遮断することができる開閉棒を持っていることだ。
【0008】
前記の開閉棒によって選択的に開放と遮断が行われる先登録の考案は、排出ノズルの構成がノズルと開閉棒(挿入棒)で構成されている。
【0009】
前記の排出ノズルはノズルの稼動により前記ノズルの入口が遮断されることと、ノズルの入口を遮断する開閉棒が稼動するようになった二つのタイプがある。
【0010】
前記のようにノズルまたは開閉棒が稼動しながらノズルの入り口が遮断されるようになった排出ノズルは、前述の問題点を解消した反面、その構造が複雑して組立生産時、作業時間が長くかかるため、生産性を向上させるのに困難があるだけでなく、排出ノズルを稼動させるための周辺の部品の多元化によって製品の生産原価が上昇される問題点を招くことになる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、前記の従来技術の要望に応えるために発明されたものとして、押しボタンの作動時に内容物が排出される密閉ノズルの入口を開放して、押しボタンの非作動時は密閉ノズルの入口を遮断するようにして内容物が建造されて固まっていることを防止できるようにした空気遮断が可能な内容物排出ポンプ容器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の第1実施例による空気遮断が可能な内容物排出ポンプ容器は、内部に内容器(1)を収容している外容器(2)と、前記外容器(2)の上部開口部にネジ結合される上部が開口された部材として、外周面で多数の段差が形成され、その内周面の下段にかかる突起(11)が形成されたポンプ本体(10)と、前記ポンプ本体(10)の内側に位置しながら前記内容器(1)の上部の入口(1a)にその外側フランジ(21)が支持されたシリンダー(20)と、押しボタン(40)の押しの作動により前記シリンダ(20)の内周面で昇降する昇降装置(30)とからなる内容物排出ポンプ容器において、前記押しボタン(40)は、上部は閉鎖された円筒形状の部材として、上下部が開口された昇降ロード(33)と連通される内部ホール(41)が形成されていて;前記内部ホール(41)上部で一方側で連通された側方ホール(42)が形成されており、前記側方ホール(42)内には密閉ノズル(43)が挿入されており;前記密閉ノズル(43)の上部ホール(43a)を通じて挿入されて押しの作動によって密閉ノズル(43)の下部を押して前方に形成されたスリット(43b)を開放させるバール形状(片端が下方突出する形状)の押し部材(44)が設置されていることを特徴としている。
【0013】
前記の密閉ノズル(43)は一方側が前記押しボタン(40)の内部ホール(41)と連通されるように開口されていて、他側は押しボタン(40)の外部に突出して水平方向にスリット(43b)が形成されており、前記の密閉ノズル(43)の内部の下部には長さ方向で突設されて、前記バール形状の押し部材(44)によって押され、前記スリット(43b)を開放するようにする内部の突起(43c)が形成されており;前記バール形状の押し部材(44)は、前記の密閉ノズル(43)内に挿入される垂直チップ(44a)と、前記の垂直チップ(44a)の上部に水平されるように形成され、前記の押しボタン(40)の上面ホームに挿入されている水平押し部ロブ(44b)になることを特徴としている。
【0014】
本発明の第2実施例による空気遮断が可能な内容物排出ポンプ容器において、前記密閉ノズル(43)は一方側が前記押しボタン(40)の内部ホール(41)と連通されるように開口されていて、他側は押しボタン(40)の外部に突き出して水平方向にスリット(43b)が形成されており、前記密閉ノズル(43)の内部の下部には長さ方向で突設されて、前記バール形状の押し部材(44)によって押され、前記スリット(43b)を開放するようにする内部突起(43c)が形成されており;前記バール形状の押し部材(44)は、前記密閉ノズル(43)内に挿入されるバール形状の垂直チップ(44c)と、前記バール形状の垂直チップ(44c)の上部の一端に水平されるように形成され、前記押しボタン(40)の上面ホームに挿入されている水平押し部(44b)になることを特徴としている。
【0015】
本発明の第3、実施例による空気遮断が可能な内容物排出ポンプ容器において、前記押しボタン(40)は、前記側方ホール(42)の下段面に前記密閉ノズル(43)の下部面が挿入されるように形成された水平リブ(45)をもっと含めることを特徴としている。
【0016】
前記密閉ノズル(43)はー側が前記押しボタン(40)の内部ホール(41)と連通されるように開口されていて、他側は押しボタン(40)の外部に突出して水平方向にスリット(43b)が形成されており、前記密閉ノズル(43)の内部の下部には長さ方向で突設されて、前記バール形状の押し部材(44)によって押され、前記スリット(43b)を開放するようにする内部の突起(43c)が形成されており;前記水平リブ(45)は密閉ノズル(43)の内部突起(43c)の上に位置し、前記バール形状の押し部材(44)の垂直チップ(44a)によって押されて密閉ノズル(43)のスリット(43b)を開放させることを特徴としている。
【発明の効果】
【0017】
本発明の空気遮断が可能な内容物排出ポンプ容器によると、押しボタンの内容物の出口に密閉ノズルを挿入し、押しボタンの作動時に内容物が排出される密閉ノズルの入り口を開放して、押しボタンの非作動時は密閉ノズルの入り口を遮断するようにすることで、移送通路上に残存する化粧品の内容物が空気と接触して酸化変質されたり、排出口側の内容物が固まって固くなることを防止できる効果を持っている。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の第1実施例による空気遮断が可能な内容物排出ポンプ容器を図示した縦断面図。
図2a】本発明の第1実施例による内容物排出ポンプ容器の排出ノズルを図示した作動前の側断面図。
図2b】本発明の第1実施例による内容物排出ポンプ容器の排出ノズルを図示した作動前の外側面図。
図2c】本発明の第1実施例による内容物排出ポンプ容器の排出ノズルを図示した平面図。
図3a】本発明の第1実施例による内容物排出ポンプ容器の排出ノズルを図示した作動時の側断面図。
図3b】本発明の第1実施例による内容物排出ポンプ容器の排出ノズルを図示した作動前の外側面図。
図4】本発明の第2実施例による空気遮断が可能な内容物排出ポンプ容器を図示した縦断面図。
図5】本発明の第3実施例による空気遮断が可能な内容物排出ポンプ容器を図示した縦断面図。
図6】は本発明の第3実施例による内容物排出ポンプ容器の排出ノズルを図示した作動前の側断面図。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明の好ましい、実施例を添付された図面を参照して詳しく説明することとする。併せて、本発明を説明することにおいて、関連された公知の構成または機能に対する具体的な説明が本発明の要旨を不明確と判断される場合には、その詳細な説明を省略する。
[実施例]
【0020】
図1乃至図3bに示すように、本発明の第1実施例による空気遮断が可能な内容物排出ポンプ容器は、内部に内容器(1)を収容している外容器(2)と、前記外容器(2)の上部開口部にネジ結合された上部が開口された部材として、外周面で多数の段差が形成されたポンプ本体(10)と、前記ポンプ本体(10)の内側に位置しながら、前記内容器(1)の上部の入口(1a)にその外側フランジ(21)が支持されたシリンダー(20)と、押しボタン(40)の押しの作動により前記シリンダ(20)の内周面で昇降する昇降装置(30)とからなる。
【0021】
円筒形の前記ポンプ本体(10)の内周面の下段にはかかる突起(11)が形成されている。
【0022】
前記ポンプ本体(10)に締結されるシリンダー(20)の外側フランジ(21)の下面には前記内容器(1)の上部の入口(1a)と密着されるように環形のパッキン(22)が挿入されていて、前記外側フランジ(21)の上面を押すことと同時に前記ポンプ本体(10)の内周面に形成されたかかる突起(11)にその外側面がかかってシリンダー(20)を固定する円筒形の外側固定部材(23)が設置されており、円筒形に形成され、前記外側固定部材(23)の上部内周面とシリンダー(20)の上部内周面を包み込みながらシリンダ(20)を固定する内側の固定部材(24)が設置されている。
【0023】
前記の昇降装置(30)は、前記シリンダ(20)の内周面に密着される円筒形の密閉ピストン(31)と、前記密閉ピストン(31)の内周面に結合された作動シリンダーロード(32)と、前記作動シリンダーロード(32)の上段外周面に下段が結合し、上段は前記押しボタン(40)に結合された昇降ロード(33)と、前記昇降ロード(33)の外側フランジ(33a)の下段と前記の内側の固定部材(24)の上面の間に設置され押しボタン(40)の押しの作動によって圧縮や膨張する円筒形スプリング(34)で構成される。
【0024】
前記押しボタン(40)は、上部は閉鎖された円筒形状の部材で、前記の上下部が開口された昇降ロード(33)と連通される内部ホール(41)が形成されていて、前記内部ホール(41)上部でー側で連通された側方ホール(42)が形成されており、前記側方ホール(42)内には密閉ノズル(43)が挿入されており、前記密閉ノズル(43)の上部ホール(43a)を通じて挿入されて押しの作動によって密閉ノズル(43)の下部を押して前方に形成されたスリット(43b)を開放させるバール形状の押し部材(44)が設置されている。
【0025】
前記密閉ノズル(43)はー側が前記押しボタン(40)の内部ホール(41)と連通されるように開口されていて、他側は押しボタン(40)の外部に突出して水平方向にスリット(43b)が形成されており、前記密閉ノズル(43)の内部下部には長さ方向で突設されて、前記バール形状の押し部材(44)によって押され、前記スリット(43b)を開放するようにする内部の突起(43c)が形成されている。
【0026】
前記密閉ノズル(43)はフレキシブルした部材としてバール形状の押し部材(44)によって押されると前記スリット(43b)が起きて開放されるが、押す力を解除すれば、スリット(43b)は、密閉される。
【0027】
前記バール形状の押し部材(44)は、前記密閉ノズル(43)内に挿入される垂直チップ(44a)と、前記垂直チップ(44a)の上部に水平になるように形成され、前記押しボタン(40)の上面ホームに挿入されている水平押し部(44b)とからなる。
【0028】
前記シリンダ(20)の下段内にはチェックバルブ(50)が挿入されている。前記チェックバルブ(50)は円板形として、前記シリンダ(20)の内周面に密着される枠(51)が形成されていて、前記枠(51)の中央に内容物流入孔を選択的に開閉する開閉ボル(52)が流動板(53)を媒介として、形成されており、シリンダー(20)の内容物流入孔を通じて流入される内容物がシリンダー(20)内の上部に流入ができるようにする内容物通路が多数形成されている。
【0029】
図4は、本発明の第2、実施例による空気遮断が可能な内容物排出ポンプ容器を図示した縦断面図として、本発明の第2、実施例は第1の実施例のバール形状の押し部材(44)だけが他の部分だ。 つまり、前記密閉ノズル(43)を押すバール形状の押し部材(44)は、前記密閉ノズル(43)内に挿入されるバール形状の垂直チップ(44c)と、前記バール形状垂直チップ(44c)の上部の一端に水平になるように形成され、前記押しボタン(40)の上面ホームに挿入されている水平押し部(44d)とからなる。
【0030】
図5は、本発明明の第3、実施例による空気遮断が可能な内容物排出ポンプ容器を図示した縦断面図で、図6は本発明の第3、実施例による内容物排出ポンプ容器の排出ノズルを図示した作動前の側断面図である。
【0031】
図5乃至図6に図示しされたとおり、本発明の第3実施例は第1実施例及び第2実施例と同一して、押しボタン(40)の内部構造のみ違う。つまり、前記押しボタン(40)は、上部は閉鎖された円筒形状の部材で、前記の上下部が開口された昇降ロード(33)と連通される内部ホール(41)が形成されていて、前記内部ホール(41)上部でー側で連通れた側方ホール(42)が形成されており、前記側方ホール(42)内には密閉ノズル(43)が挿入されており、前記密閉ノズル(43)の上部ホール(43a)を通じて挿入されて押しの作動によって密閉ノズル(43)の下部を押して前方に形成されたスリット(43b)を開放させるバール形状の押し部材(44)が設置されており、前記側方ホール(42)の下段面に前記密閉ノズル(43)の下部面が挿入されるように水平リブ(45)が形成されている。
【0032】
前記水平リブ(45)は密閉ノズル(43)の内部の突起(43c)の上に位置し、前記バール形状の押し部材(44)の垂直チップ(44a)によって押されて密閉ノズル(43)のスリット(43b)を開放させる。
【0033】
次に前記のように構成された本発明の空気遮断が可能な内容物排出ポンプ容器の作用や効果を説明する。
【0034】
内容物の排出ポンプ容器を使用するためには先に容器のふた(3)を除去し、押しボタン(40)を押すものの、押しボタン(40)の上面に突出されたバール形状の押し部材(44)とともに押すと、押しボタン(40)が下降しながら作動シリンダーロ-ド(32)がシリンダー(20)内で下降するようになり、シリンダ(20)内の空間が圧縮、つまり小さくなり、容器内の内容物がチェックバルブ(50)を通じてシリンダー(20)内に流入して、この流入された内容物は作動シリンダーロ-ド(32)の中央を通じて吸入され、同時にバール形状の押し部材(44)が押されたことによって密閉ノズル(43)内の下段を押すようになってスリット(43b)開放されてスリット(43b)で内容物が排出される(図3b参照)。
【0035】
そして、押しボタン(40)とバール形状の押し部材(44)の押しを解除すれば、円筒形スプリング(34)が膨張しながら、押しボタン(40)が上昇して、同時バール形状の押し部材(44)の垂直チップ(44a)が上昇しながら、スリット(43b)が閉鎖、つまり上下側が接触して密閉される。 このように密閉させることで、移送通路上に残存する化粧品の内容物が空気と接触して酸化変質されたり、排出口側の内容物が固まって固くなることを防止することができるのだ。
【0036】
以上のとおり、本発明の詳細な説明で具体的な実施例について説明したが、本発明の技術が当業者により容易に変形実施される可能性が自明であり、このような変形された実施例は本発明の特許請求の範囲に記載された技術思想に含まれることである。
【符号の説明】
【0037】
1 : 内容器
2 : 外容器
3 : 容器のふた
10 : ポンプ本体
20 : シリンダ
30 : 昇降装置
40 : 押しボタン
43 : 密閉ノズル
43a : 上部ホール
43b : スリット
43c : 内部突起
44 : バール形状の押し部材
44a : 垂直チップ
44b : 水平押し部
44c :バール形状の垂直チップ
45 : 水平リブ
図1
図2a
図2b
図2c
図3a
図3b
図4
図5
図6