特許第6882710号(P6882710)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6882710
(24)【登録日】2021年5月11日
(45)【発行日】2021年6月2日
(54)【発明の名称】信号処理装置およびシステム
(51)【国際特許分類】
   H04R 29/00 20060101AFI20210524BHJP
   H04R 17/00 20060101ALI20210524BHJP
   H04R 1/32 20060101ALI20210524BHJP
   H04R 3/00 20060101ALI20210524BHJP
   G01S 7/521 20060101ALI20210524BHJP
【FI】
   H04R29/00 310
   H04R17/00
   H04R1/32 310A
   H04R3/00 310
   G01S7/521
【請求項の数】6
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2020-155525(P2020-155525)
(22)【出願日】2020年9月16日
【審査請求日】2020年9月30日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】518133201
【氏名又は名称】富士通クライアントコンピューティング株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】特許業務法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】古川 啓
【審査官】 堀 洋介
(56)【参考文献】
【文献】 特開平10−227855(JP,A)
【文献】 特開昭61−234694(JP,A)
【文献】 特開2017−220695(JP,A)
【文献】 特開2007−281795(JP,A)
【文献】 特開2001−136592(JP,A)
【文献】 特開平04−363684(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04R 29/00
G01S 7/521
H04R 1/32
H04R 3/00
H04R 17/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ピエゾ素子および前記ピエゾ素子に信号を入出力するためのケーブルを有する出力装置に検査信号を出力する第1出力部と、
前記検査信号が前記ピエゾ素子に入力されたタイミングに応じて前記ピエゾ素子を介して出力された、前記検査信号に対応する反射信号のうち、前記反射信号に含まれるスパイク状電圧波形の所定閾値以上の部分を検出する検出部と、
前記検出部による検出結果を出力する第2出力部と、
を備え
前記反射信号に含まれるスパイク状電圧波形は、前記検査信号が前記ピエゾ素子に入力されたタイミングで立ち上がり、徐々に下がるスパイク状の波形である、
信号処理装置。
【請求項2】
前記検出部は、
前記スパイク状電圧波形の電圧と、閾値とを比較する比較部と、
前記比較部の結果を維持した結果を前記検出結果とする維持部と、を有する、請求項1に記載の信号処理装置。
【請求項3】
前記検出部は、
前記比較部の前段に整流部を備える、請求項2に記載の信号処理装置。
【請求項4】
前記出力装置は、回転動作する機構を有する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の信号処理装置。
【請求項5】
前記出力装置は、指向性スピーカである、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の信号処理装置。
【請求項6】
信号処理装置と情報処理装置とを含むシステムであって、
前記信号処理装置は、
ピエゾ素子および前記ピエゾ素子に信号を入出力するためのケーブルを有する出力装置に検査信号を出力する第1出力部と、
前記検査信号が前記ピエゾ素子に入力されたタイミングに応じて前記ピエゾ素子を介して出力された、前記検査信号に対応する反射信号のうち、前記反射信号に含まれるスパイク状電圧波形の所定閾値以上の部分を検出する検出部と、
前記検出部による検出結果を出力する第2出力部と、
を備え、
前記反射信号に含まれるスパイク状電圧波形は、前記検査信号が前記ピエゾ素子に入力されたタイミングで立ち上がり、徐々に下がるスパイク状の波形であり、
前記情報処理装置は、
前記第2出力部による検出結果に基づいた前記出力装置の断線の有無の判断結果を出力する判断結果出力部を備える、システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本実施形態は、信号処理装置およびシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、ピエゾ素子を有する出力装置として、様々な装置がある。出力装置として、例えば、超音波を搬送波として可聴音を出力する超指向性スピーカ(超音波スピーカ)が実用化されている。超指向性スピーカは、複数の超音波スピーカセルを配列することにより超音波の放射面を形成している。そして、超音波を搬送波として用いることで、鋭い指向性を持たせることができる。その結果、特定の狭い領域に存在する人に選択的に可聴音を流す(認識させる)ことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第6661186号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記のような超音波スピーカシステム等の出力装置には、ケーブルが内蔵されており、当該ケーブルが断線していると、出力装置からピエゾ素子を用いて音声または超音波信号を出力することができなくなってしまうので、断線しているか否かを適切に判断する必要がある。
【0005】
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、適切に断線しているか否かを判断し得る信号処理装置およびシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1態様にかかる信号処理装置は、ピエゾ素子およびピエゾ素子に信号を入出力するためのケーブルを有する出力装置に検査信号を出力する第1出力部と、検査信号がピエゾ素子に入力されたタイミングに応じてピエゾ素子を介して出力された、検査信号に対応する反射信号のうち、反射信号に含まれる反射信号に基づくスパイク状電圧波形の所定閾値以上の部分を検出する検出部と、検出部による検出結果を出力する第2出力部と、を備える。
【0007】
本発明の第2態様にかかるシステムは、信号処理装置と情報処理装置とを含むシステムであって、信号処理装置は、ピエゾ素子およびピエゾ素子に信号を入出力するためのケーブルを有する出力装置に検査信号を出力する第1出力部と、検査信号がピエゾ素子に入力されたタイミングに応じてピエゾ素子を介して出力された、検査信号に対応する反射信号のうち、反射信号に含まれるスパイク状電圧波形の所定閾値以上の部分を検出する検出部と、検出部による検出結果を出力する第2出力部と、を備え、情報処理装置は、第2出力部による検出結果に基づいた出力装置の断線の有無の判断結果を出力する判断結果出力部を備える。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態の不審者検出システムの構成を例示した図である。
図2図2は、実施形態の指向性スピーカの外観を例示した図である。
図3図3は、実施形態の指向性スピーカの内部構成を例示した図である。
図4図4は、実施形態にかかるホスト装置およびコントロールボックスの構成を示した図である。
図5図5は、検出部の動作説明のための信号波形を示す図である。
図6図6は、ダイオードが無い場合におけるスパイク電圧波形の例を説明する図である。
図7図7は、不審者検出システムの動作を示すシーケンス図である。
図8図8は、断線の有無を判断する処理手順を説明するフローチャートである。
図9図9は、実施形態にかかるホスト装置を実現するコンピュータのハードウェア構成を示した例示的かつ模式的なブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して、信号処理装置およびシステムの実施形態について詳細に説明する。本実施形態は、信号処理装置およびシステムを、不審者検出システムに適用した例について説明する。以下に示される実施形態の構成、ならびに当該構成によってもたらされる作用および効果は、一例である。本発明は、以下の実施形態に開示される構成以外によっても実現可能である。また、本発明によれば、構成によって得られる種々の効果(派生的な効果も含む)のうち少なくとも一つを得ることが可能である。
【0010】
(実施形態)
図1は、実施形態の不審者検出システムの構成を例示した図である。図1に示される不審者検出システムは、例えば、小売り業等の店舗に入った人物を撮像して得られた撮像画像データに基づいて、当該人物が不審者か否かを判定し、不審者と判定された場合に、当該不審者に対して音声を出力する。これにより、不審者検出システムは、不審者に対して注意を促し、不審な行為を行うことを抑止する。
【0011】
不審者検出システムは、ホスト装置100と、コントロールボックス120と、ハブ(Hub)130と、指向性スピーカ150−1〜150−4と、監視カメラ160−1〜160−2と、を備えている。ホスト装置100、コントロールボックス120、およびハブ130は、例えば店舗のバックヤード等に設置され、指向性スピーカ150−1〜150−4と、監視カメラ160−1〜160−2とは、例えば店舗の売り場等に設置されている。監視カメラ160−1〜監視カメラ160−2は、ハブ130を介して、ホスト装置100とLAN等の第1の通信ネットワークで通信可能に接続されている。また、指向性スピーカ150−1〜150−4は、コントロールボックス120を介して、ホスト装置100と通信可能に接続されている。
【0012】
監視カメラ160−1〜160−2(以下、監視カメラ160とも示す)は、カラーの2次元画像データを撮像可能なエリアカメラ(エリアセンサ)として構成されている。監視カメラ160は、店舗の売り場を撮像し、当該撮像して得た撮像画像データを、ハブ130を介してホスト装置100に送信する。本実施形態においては、売り場に設置される監視カメラ160の数が2個の場合とするが、売り場に設けられるカメラの数を制限するものではなく、1個でもよいし、3個以上であってもよい。
【0013】
指向性スピーカ150−1〜150−4(以下、指向性スピーカ150とも示す)は、音声出力装置の一態様であって、例えば、指向性を有した音声(音波)を店舗の売り場に出力可能である。本実施形態においては、売り場に設置される指向性スピーカ150の数が4個の場合とするが、売り場に設けられる指向性スピーカ150の数を制限するものではなく、1個でもよいし、2個または3個でもよいし、5個以上であってもよい。
【0014】
本実施形態の指向性スピーカ150は、ホスト装置100の制御によって、不審者に注意を促すように、不審者が存在する方向を向いた後に、当該不審者に対して指向性を有する音声を出力する。このように、指向性スピーカ150は、店舗の売り場内の所定の位置に音声を出力可能な構成となっている。
【0015】
図2は、本実施形態の指向性スピーカ150の外観を例示した図である。図2に示されるように、指向性スピーカ150は、水平方向に180°回動可能であり、且つ垂直方向に180°回動可能とする。本実施形態では、指向性スピーカ150を、店舗の売り場内に4個設けることで、売り場内の任意の位置に対して音声を出力することを可能としている。
【0016】
図3は、指向性スピーカ150の内部構成を例示した図である。図3に示されるように、指向性スピーカ150は、本体部150aと、音声出力部150bと、を備えている。そして、本体部150aと音声出力部150bとの間は、軸156で接続されている。また、本体部150aから音声出力部150bの内部まで音声出力用のケーブル157が接続されている。
【0017】
本体部150aは、水平回転用モータ151aと、制御部152と、回転軸155aと、スリット付き円盤154aと、位置決めセンサ153aと、垂直回転用モータ151bと、回転軸155bと、スリット付き円盤154bと、位置決めセンサ153bと、を備えている。
【0018】
制御部152は、ホスト装置100から入力される制御情報に従って、水平回転、および垂直回転を制御する。ホスト装置100から入力される制御情報には、垂直方向における指示角、および水平方向における指示角が含まれている。
【0019】
水平回転用モータ151aは、回転軸155aを回転させることで本体部150aを水平方向に回転させる。位置決めセンサ153aは、スリット付き円盤154aに設けられたスリットの検出結果に基づいた、本体部150aの水平方向の回転角度を示す信号を、制御部152に出力する。
【0020】
垂直回転用モータ151bは、回転軸155bを回転させることで音声出力部150bを垂直方向に回転させる。位置決めセンサ153bは、スリット付き円盤154bに設けられたスリットの検出結果に基づいた、音声出力部150bの垂直方向の回転角度を示す信号を、制御部152に出力する。
【0021】
そして、制御部152は、位置決めセンサ153aから信号として入力された水平方向の回転角度が、制御情報で示された水平方向の指示角になるように、水平回転用モータ151aを回転制御する。また、制御部152は、位置決めセンサ153bから信号として入力された垂直方向の回転角度が、制御情報で示された垂直方向の指示角になるように、垂直回転用モータ151bを回転制御する。
【0022】
上述した構成を備えることで、指向性スピーカ150は、指向性を有する音声を出力させる音声出力部150bが回転可能となる。すなわち、指向性スピーカ150は、水平回転用モータ151aや垂直回転用モータ151b等の回転動作する機構を有する。
【0023】
音声出力部150bは、超音波を発生する複数の超音波スピーカセルが、例えば千鳥状に配列された超音波発生部158を備える。各超音波スピーカセルは、振動面がほぼ円形のピエゾ素子(圧電素子)で密着配置されて、超音波放射面を形成する。制御部152は、コントロールボックス120から入力された音声信号をケーブル157を介して、音声出力部150bへ入力し、当該音声信号に基づいて、音声出力部150bの超音波発生部158のピエゾ素子等を動作させることにより音声出力する。よって、ケーブル157は、ピエゾ素子に信号を入出力するためのケーブルである。
【0024】
このように、回転制御された指向性スピーカ150から音声を出力することで、不審者に対して注意を喚起することができる。ところで、指向性スピーカ150のケーブル157は、構造上長いため、断線する可能性がある。また、指向性スピーカ150が、回転動作を頻繁に行う場合、ケーブル157の断線リスクがより高まる。また、指向性スピーカ150のケーブル157は、外観から見ても分かりづらい。また、指向性スピーカ150は、超指向性であるため、周囲から断線しているか否か分かりづらい。そこで、本実施形態においては、指向性スピーカ150のケーブル157の断線を判断することが可能な不審者検出システムについて説明する。
【0025】
図4は、実施形態にかかるホスト装置100およびコントロールボックス120の構成を示した図である。
【0026】
また、図4に示されるように、情報処理装置であるホスト装置100は、記憶部101と、制御部102と、検出結果取得部103と、判断部104と、判断結果出力部105とを備える。記憶部110は、メモリまたはストレージのような、情報(データ)を記憶するためのハードウェアにより実現される。また、制御部102、検出結果取得部103、判断部104、および判断結果出力部105は、ホスト装置100に搭載されるハードウェア(回路:circuitry)とソフトウェアとの協働、例えば少なくとも1つのプロセッサがメモリなどに記憶されたプログラムを実行することにより機能的に実現される。なお、ホスト装置100の具体的なハードウェア構成については、後で図9を参照して説明する。なお、判断結果出力部105は、本開示の「判断結果出力部」の一例である。
【0027】
記憶部101には、指向性スピーカ200に出力させる可能性のある複数種類の音声に対応した複数種類の(デジタルの)音声データが予め記憶されている。
【0028】
制御部102は、コントロールボックス120を介した指向性スピーカ150との通信を司る。例えば、制御部102は、監視カメラ160から取得した画像データに基づいて、不審人物を検出した場合、指向性スピーカ150の音声出力部150bに出力させる音声のもととなる音声データをコントロールボックス120に出力(送信)可能に構成される。
【0029】
また、制御部102は、指向性スピーカ150の水平回転用モータ151aまたは垂直回転用モータ151bを制御させるための制御指示をコントロールボックス120に送信し、当該制御指示に応じた応答を指向性スピーカ150からコントロールボックス120を介して受信することも可能に構成される。制御指示は、例えば所定の情報処理の結果に応じて作動することを水平回転用モータ151aまたは垂直回転用モータ151bに指示する作動指示と、回転位置を原点位置に復帰することを水平回転用モータ151aまたは垂直回転用モータ151bに指示する復帰指示と、を含んでいる。
【0030】
また、制御部102は、後述するGPIO124を制御可能に構成される。例えば、制御部102は、GPIO124に対して、接続先の指向性スピーカ150を切り替える制御の指示をしたり、ケーブル断線判断処理を実行可能な状態に切り替える制御の指示をしたりする。また、制御部102は、検査信号であるステップ信号を生成し、GPIO124に対して、ケーブル断線判断処理に切り替えさせて、当該ステップ信号を送信する(検出信号の送信要求)制御指示をする。また、制御部102は、コントロールボックス120へ検出信号の送信要求を解除する制御指示をする。
【0031】
検出結果取得部103は、コントロールボックス120から断線判断のための信号を取得する部分である。例えば、検出結果取得部103は、制御部102がステップ信号を送信したことによる反射信号に関する信号(検出信号)をGPIO124から取得する。
【0032】
判断部104は、検出結果取得部103が取得した信号に基づいてケーブル断線しているか否かを判断する部分である。判断部104は、制御部102によりステップ信号が送信されてから、一定期間内に、検出結果取得部103によってケーブルが正常であることを示す信号(検出信号)が取得された場合、ケーブルが正常であると判断する。一方、判断部104は、制御部102によりステップ信号が送信されてから、一定期間内に、検出結果取得部103によってケーブルが正常であることを示す信号が取得されなかった場合、ケーブルが断線していると判断する。
【0033】
判断結果出力部105は、判断部104による、検出結果取得部103が取得した信号に基づいたケーブル断線しているか否かの判断に応じて、出力処理をする部分である。判断結果出力部105は、上記判断部104により、ケーブル断線していると判断された場合、システム管理者宛てにその旨(例えば、修理依頼等)を示すメッセージ情報を判断結果として出力する。
【0034】
なお、制御部102は、定期的に(例えば、毎朝に一度)に、各指向性スピーカ150について断線判断イベントの指示を出力するようにしてもよい。また、制御部102は、長期間使用していなかった指向性スピーカ150がある場合、当該指向性スピーカ150についての断線判断イベントの指示を出力するようにしてもよい。
【0035】
また、ホスト装置100とコントロールボックス120とは、USBケーブルを介して互いに通信可能に接続される。
【0036】
また、図4に示されるように、信号処理装置であるコントロールボックス120は、USBハブ121と、DAC(Digital to Analog Converter)122と、AMP123と、GPIO(General Purpose Input Output)124と、MUX125と、スイッチ126と、ダイオード127と、コンパレータ128と、D型フリップフロップ回路129とを備えている。なお、GPIO124は、本開示の「第1出力部」および「第2出力部」の一例である。また、ダイオード127と、コンパレータ128と、D型フリップフロップ回路129とは、「検出部」の一例である。また、ダイオード127は、「整流部」の一例である。また、コンパレータ128は、「比較部」の一例である。D型フリップフロップ回路129は、「維持部」の一例である。
【0037】
説明の便宜上、コントロールボックス120は、1台の指向性スピーカ150と接続する場合を示しているが、MUX等の切り替え部をさらに備え、複数の指向性スピーカ150と接続するようにしてもよい。
【0038】
前述したように、実施形態において、ホスト装置100とコントロールボックス120とは、例えばUSBケーブルを介して互いに通信可能に接続される。また、コントロールボックス120と指向性スピーカ200とは、例えばLANケーブルを介して互いに通信可能に接続される。
【0039】
USBハブ121は、USB端子を複数接続可能に設けられたハブであり、DAC122およびGPIO124と接続される。また、USBハブ121は、図示しないコネクタを介してホスト装置100と接続する。USBハブ121は、GPIO124から入力された信号をホスト装置100へ送信する。また、USBハブ121は、受信した信号の宛先にしたがい、受信した信号をDAC122またはGPIO124へ出力する。
【0040】
DAC122は、ホスト装置100から出力されるデジタルの音声信号をアナログの音声信号に変換する。
【0041】
AMP123は、DAC122の後段に設けられ、DAC122により出力されたアナログの音声信号を増幅させる部分である。AMP123は、信号線L1または信号線L2を介して増幅させた音声信号を指向性スピーカ150へ出力する。
【0042】
MUX125は、マルチプレクサであり、後述するGPIO124から信号に基づいて、指向性スピーカ150と接続させるスイッチ126を切り替える。例えば、MUX125は、GPIO124からスイッチ126cおよびスイッチ126dへの切替指示を示す信号を受信すると、スイッチ126cおよびスイッチ126dをオン状態にする。オン状態とは、当該スイッチ126cおよびスイッチ126dを介して指向性スピーカ150と接続可能な状態をいう。
【0043】
GPIO124は、例えば、GPIO(General Purpose Input Output)ボードにより構成され、各種信号を送受信する部分である。GPIO124は、ホスト装置100からUSBハブ121を介して、スイッチ126の切替要求を示す信号を受信すると、これに応じて、スイッチ126の切替制御を行う。例えば、GPIO124は、上記ケーブル断線判断処理を実行可能な状態に切り替える制御の指示として、スイッチ126cおよびスイッチ126dへの切替要求を示す信号を受信すると、GPIO124は、スイッチ126cおよびスイッチ126dへの切替制御をする。
【0044】
また、GPIO124は、スイッチ126cおよびスイッチ126dへの切替制御をした後に、ホスト装置100からUSBハブ121を介して、検査信号となるステップ信号を受信すると共に、検出信号の送信要求を示す信号を受信すると、当該ステップ信号を信号線L3を介して、指向性スピーカ150へ送出する。また、GPIO124は、D型フリップフロップ回路129から出力された検出信号を受信し、当該信号を検出結果として、USBハブ121を介して、ホスト装置100へ送信する。
【0045】
なお、GPIO124が、信号線L3を介して、指向性スピーカ150へステップ信号を送出すると、指向性スピーカ150のケーブル157が断線していない場合、ステップ信号が当該ケーブル157を介して音声出力部150bに入力される。そして、音声出力部150bの超音波発生部158に含まれるピエゾ素子を介して当該ステップ信号に対応する反射信号が、指向性スピーカ150からコントロールボックス120へ送出される。このように、当該反射信号は、ステップ信号がピエゾ素子に入力されたタイミングに応じてピエゾ素子を介して出力される信号である。
【0046】
上記反射信号は、コンパレータ128の前段に位置するダイオード127を通って信号線L4により、コンパレータ128へ入力される。コンパレータ128は、反射信号の電圧と、所定の閾値電圧(例えば、接地線電圧よりも若干高い電圧)とを比較して、比較した結果(例えば、矩形波)をD型フリップフロップ回路129へ出力する。上記閾値電圧は、電源電圧を抵抗分割した電圧でもよい。
【0047】
D型フリップフロップ回路129は、D型フリップフロップ回路であり、D端子には、電源が接続されている。D型フリップフロップ回路129は、コンパレータ128から矩形波が入力されると、電源電圧(High)をラッチし、ラッチした信号を信号出力QからGPIO124へ出力する。すなわち、D型フリップフロップ回路129は、コンパレータ128から入力された矩形波を維持した結果を出力する。
【0048】
次いで、検出部の動作について、図5を参照しつつ説明する。図5は、検出部の動作説明のための信号波形を示す図である。
【0049】
図5(a)における波形は、ホスト装置100による指示に応じて、GPIO124が指向性スピーカ150へ出力するステップ信号の波形である。指向性スピーカ150は、ステップ信号を受信すると、当該ステップ信号をケーブル157を介して音声出力部150bに入力し、ピエゾ素子を介したステップ信号に対応する反射信号をコントロールボックス120へ出力する。
【0050】
図5(b)における波形は、ダイオード127を介してコンパレータ128に入力された反射信号に含まれるスパイク状電圧波形170である。図5(b)に示すように、反射信号の波形は、ステップ信号が出力されたタイミング(ステップ信号がピエゾ素子に入力されたタイミング)と同時に立ち上がった後、徐々に0Vに近づくスパイク状の波形となっている。これは、指向性スピーカ150は、ピエゾ素子を使ったトランデューサであり、当該ピエゾ素子は、概ねコンデンサと同じ動作をするためである。
【0051】
コンパレータ128は、閾値電圧(スレッショルド電圧)の閾値171と、反射信号の電圧の波形であるスパイク状電圧波形170の電圧値とを比較し、当該閾値171以上の場合は、Highとし、それ未満の場合はLowとする矩形波に変換する。このように、コンパレータ128は、スパイク状電圧波形170の閾値以上の部分を抽出した矩形波を出力する。なお、コントロールボックス120は、コンパレータ128の前段にダイオード127を有しており、ステップ信号終了時(タイミングt1)に電圧がマイナスになってしまうことを防止している。
【0052】
ここで、図6に、ダイオード127が無い場合におけるスパイク状電圧波形170の例を示す。図6に示すように、ダイオード127が無いと、ステップ信号終了時であるタイミングt1に、電圧がマイナスになってしまう。この結果、コンパレータ128の定格を下回り、コンパレータ128の故障に繋がる可能性がある。本実施形態に係るコントロールボックス120は、コンパレータ128の前段にダイオード127を有するので、コンパレータ128の故障を防止することができる。
【0053】
図5に戻り、図5(c)における波形は、コンパレータ128により変換された矩形波の波形である。D型フリップフロップ回路129は、コンパレータ128から当該矩形波が入力されると、電源電圧をラッチし、ラッチした信号を検出信号として信号出力QからGPIO124へ出力する。図5(d)は、D型フリップフロップ回路129によりラッチされた信号の波形である。
【0054】
GPIO124は、D型フリップフロップ回路129が出力した信号をUSBハブ121経由でホスト装置100へ送信する。ホスト装置100は、ケーブル157が断線していないことを判断した後で、USBハブ121経由でGPIO124へ検出信号送信要求のリセット要求(検出信号の送信要求の解除)をする。GPIO124は、これに応じて、D型フリップフロップ回路129へリセット指示をする。また、ホスト装置100は、リセット要求後に、スイッチ126aおよびスイッチ126bへの切替要求を示す信号を送出し、GPIO124は、これに応じて、スイッチ126aおよびスイッチ126bへの切替制御をする。これにより、コントロールボックス120は、DAC122およびAMP123による音声出力処理を実行することができる。
【0055】
なお、ケーブル157が断線している場合、ステップ信号がピエゾ素子を有する音声出力部150bまで到達しないので、指向性スピーカ150は、上述のような反射信号をコントロールボックス120へ送信することはできない。よって、ホスト装置100が、検出信号送信要求した後に、GPIO124からD型フリップフロップ回路129によりラッチされた信号を一定期間受信していない場合、対象となる指向性スピーカ150のケーブル157が断線していると判断できる。
【0056】
続いて、不審者検出システムにおける検出信号に基づく断線判断の処理手順について、図7を用いて説明する。図7は、不審者検出システムの動作を示すシーケンス図である。
【0057】
まず、ホスト装置100の制御部102は、コントロールボックス120に対して、スイッチ126cおよびスイッチ126dへの切替要求をする(ステップS1)。コントロールボックス120のGPIO124は、当該切替要求に応じて、スイッチ126cおよびスイッチ126dへの切替処理を行う(ステップS2)。
【0058】
ホスト装置100の制御部102は、コントロールボックス120へステップ信号を送信する共に、検出信号送信要求をする(ステップS3)。コントロールボックス120のGPIO124は、当該ステップ信号を受信すると共に、検出信号送信要求を受信し、当該ステップ信号を指向性スピーカ150へ送信出力する(ステップS4)。これに応じて、指向性スピーカ150は、当該ステップ信号を受信し、ケーブル157経由で、ピエゾ素子を含む音声出力部150bへ当該ステップ信号を入力する。これにより、指向性スピーカ150では、当該ステップ信号によるピエゾ素子の制御をする(ステップS5)。そして、指向性スピーカ150は、当該ピエゾ素子の制御による反射信号をコントロールボックス120へ送信する(ステップS6)。
【0059】
コントロールボックス120は、当該反射信号を受信し、コンパレータ128は、当該反射信号に基づくスパイク状電圧波形170の電圧値と、閾値電圧(スレッショルド電圧)の閾値171とを比較し、矩形波をD型フリップフロップ回路129へ出力する(ステップS7)。D型フリップフロップ回路129は、コンパレータ128から当該矩形波が入力されると、電源電圧をラッチし、ラッチした信号を検出信号として、GPIO124へ出力する(ステップS8)。
【0060】
GPIO124は、検出信号をホスト装置100へ送信する(ステップS9)。ホスト装置100の検出結果取得部103は、検出信号を取得し、判断部104は、検出信号を取得したので、指向性スピーカ150のケーブル157は断線していないと判断し(ステップS10)、処理を終了する。
【0061】
続いて、ホスト装置100が、指向性スピーカ150のケーブル157の断線の有無を判断する処理手順について、図8を用いて説明する。図8は、断線の有無を判断する処理手順を説明するフローチャートである。前提として、図7に示したステップS1の処理を終了しているものとする。
【0062】
まず、制御部102は、図7のステップS3と同様に、コントロールボックス120へステップ信号を送信する共に、検出信号送信要求をする(ステップS11)。検出結果取得部103は、コントロールボックス120からの検出信号の受信を受け付け、コントロールボックス120から検出信号が送信された場合、当該検出信号を取得する(ステップS12)。判断部104は、一定期間内に検出信号(正常信号)を受信できたか否かを判断し(ステップS13)、検出信号を受信できた場合(ステップS13:Yes)、ケーブル157が断線していないと判断する。制御部102は、コントロールボックス120へ検出信号の送信要求を解除し(ステップS15)、処理を終了する。一方、ステップS13において、一定期間内に検出信号(正常信号)を受信できなかった場合(ステップS13:No)、判断部104は、ケーブル157が断線していると判断する。判断結果出力部105は、システム管理者宛てにケーブル157が断線している旨を示すメッセージ情報を出力する(ステップS14)。制御部102は、コントロールボックス120へ検出信号の送信要求を解除し(ステップS15)、処理を終了する。
【0063】
上述の実施形態では、音声出力装置である指向性スピーカ150のケーブル157の断線を判断する場合について述べたが、他の出力装置のケーブルの断線を判断するようにしてもよい。例えば、ピエゾ素子およびピエゾ素子に信号を入出力するためのケーブルを有する距離センサ等の出力装置のケーブルの断線を判断するようにしてもよい。
【0064】
上述の実施形態では、GPIO124が、ホスト装置100から受信したステップ信号を指向性スピーカ150へ出力する場合について述べたが、コントロールボックス120が、ステップ信号を生成する回路を備えて、当該回路から出力するステップ信号を指向性スピーカ150へ送信するようにしてもよい。
【0065】
上述の実施形態では、検査信号としてステップ信号を適用する場合について述べたが、ケーブル157が断線していない指向性スピーカ150からスパイク状電圧波形170の信号を受信可能な信号(例えば、スパイク状電圧波形170の立ち上がり部分の幅以上の信号幅のある信号)を検査信号であればよい。
【0066】
上述の実施形態では、コントロールボックス120のコンパレータ128およびD型フリップフロップ回路129を含む回路が検出部として機能する場合について述べたが、他の装置(例えば、マイクロコンピュータ)が、検査信号を出力し、当該検査信号による反射信号のスパイク状電圧波形170の閾値以上の部分を検出し、検出した結果(例えば、検出したことを示す割り込み信号)を出力するようにしてもよい。例えば、指向性スピーカ150が上記マイクロコンピュータを備えるようにしてもよい。
【0067】
本実施形態のコントロールボックス120のGPIO124は、ホスト装置100による指示に基づいてステップ信号を指向性スピーカ150へ出力する。コンパレータ128が、ステップ信号がピエゾ素子に入力されたタイミングに応じて当該ピエゾ素子を介して出力された反射信号に含まれるスパイク状電圧波形170と、閾値電圧の閾値171とを比較した結果に基づき矩形波を出力し、D型フリップフロップ回路129が、当該矩形波をラッチした結果(検出結果)を出力する。GPIO124は、当該ラッチした結果をホスト装置100へ出力する。
【0068】
このように、コントロールボックス120は、ステップ信号を指向性スピーカ150へ出力し、指向性スピーカ150のピエゾ素子を介した当該ステップ信号による反射信号の特徴的部分であるスパイク状電圧波形170の閾値以上の部分を検出し、検出した結果をホスト装置100へ出力することで、ホスト装置100へケーブル157が断線していないことを示す情報を提示することができる。
【0069】
また、ケーブル157が断線している場合、コントロールボックス120は、ステップ信号を指向性スピーカ150へ送信したとしても、指向性スピーカ150がステップ信号をピエゾ素子まで送出することができないので、スパイク状電圧波形170の閾値以上の部分を検出した結果をホスト装置100へ出力することはない。すなわち、ホスト装置100は、コントロールボックス120からスパイク状電圧波形170の閾値以上の部分を検出した結果を取得したか否かにより、適切にケーブル157が断線しているか否かを判断することができる。このように、コントロールボックス120は、スパイク状電圧波形170の閾値以上の部分の検出結果を出力することで、適切に断線しているか否かを判断し得る情報を提供できる。このように、ホスト装置100は、適切に断線しているか否かを判断することで、指向性スピーカ150が見た目では動いているものの、音声出力できないという事態を避けることができる。
【0070】
また、ホスト装置100の判断部104は、上述のように、コントロールボックス120からスパイク状電圧波形170の閾値以上の部分を検出した結果を取得したか否かにより、適切にケーブル157の断線の有無を判断し、判断結果出力部105は、ケーブル157が断線していると判断された場合に、システム管理者宛てにケーブル157が断線している旨を示すメッセージ情報を出力する。これにより、不審者検出システムでは、ケーブル157が断線しているか否かを適切に判断した上で、断線の有無の判断に基づいた情報を出力することができる。
【0071】
また、本実施形態では、コンパレータ128が、指向性スピーカ150により出力されたピエゾ素子を介した反射信号に基づくスパイク状電圧波形170と、閾値電圧の閾値171とを比較した結果に基づき矩形波を出力し、D型フリップフロップ回路129が、当該矩形波をラッチした結果を出力する。このように、D型フリップフロップ回路129が、矩形波をラッチした結果を出力するので、コントロールボックス120は、ホスト装置100がスパイク状電圧波形170を検出したか否かをより適切に判断し得る信号を出力することができる。
【0072】
また、コントロールボックス120は、コンパレータ128の前段に整流部であるダイオード127を有しており、ステップ信号終了時に反射信号の電圧がマイナスになってしまうことを防止し、コンパレータ128の故障を防止することができる。
【0073】
指向性スピーカ150は、回転動作する機構を有しており、ケーブル157の断線のリスクがある。また、指向性スピーカ150は、音声出力部150bに接続するケーブル157が長く、この観点でもケーブル157の断線のリスクがある。コントロールボックス120は、当該指向性スピーカ150へステップ信号を送信し、当該ステップ信号による反射信号のスパイク状電圧波形170の閾値以上の部分の検出することで、ケーブル157の断線のリスクのある指向性スピーカ150の断線の有無を判断し得る信号を出力することができる。
【0074】
ここで、図9を参照して、実施形態にかかるホスト装置100のハードウェア構成について説明する。ホスト装置100は、例えば次の図9に示されるようなハードウェア構成を有するコンピュータ500により実現される。
【0075】
図9は、実施形態にかかるホスト装置100を実現するコンピュータ500のハードウェア構成を示した例示的かつ模式的なブロック図である。
【0076】
図9に示されるように、コンピュータ500は、プロセッサ510と、メモリ520と、ストレージ530と、入出力インターフェース(I/F)540と、通信インターフェース(I/F)550と、を備えている。これらのハードウェアは、バス560に接続されている。
【0077】
プロセッサ510は、例えばCPU(Central Processing Unit)として構成され、コンピュータ500の各部の動作を統括的に制御する。
【0078】
メモリ520は、例えばROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)を含み、プロセッサ510により実行されるプログラムなどの各種のデータの揮発的または不揮発的な記憶、およびプロセッサ510がプログラムを実行するための作業領域の提供などを実現する。
【0079】
ストレージ530は、例えばHDD(Hard Disk Drive)またはSSD(Solid State Drive)を含み、各種のデータを不揮発的に記憶する。
【0080】
入出力インターフェース540は、例えばキーボードおよびマウスなどのような入力装置(不図示)からコンピュータ500へのデータの入力と、例えばコンピュータ500からディスプレイおよびスピーカなどのような出力装置(不図示)へのデータの出力と、を制御する。
【0081】
通信インターフェース550は、コンピュータ500が他の装置と通信を実行することを可能にする。
【0082】
実施形態において、ホスト装置100が有する図4に示されるような機能モジュール群は、コンピュータ500のプロセッサ510がメモリ520またはストレージ530などに記憶された所定のコンピュータプログラムとしての情報処理プログラムを実行した結果として、ハードウェアとソフトウェアとの協働により実現される。ただし、実施形態では、図3に示される機能モジュール群のうち少なくとも一部が、専用のハードウェアのみによって実現されてもよい。
【0083】
以上、本開示のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0084】
100…ホスト装置、101…記憶部、102…制御部、103…検出結果取得部、104…判断部、105…判断結果出力部、120…コントロールボックス、121…USBハブ、122…DAC、123…AMP、124…GPIO、125…MUX、126…スイッチ、127…ダイオード、128…コンパレータ、129…D型フリップフロップ回路、130…ハブ、150…指向性スピーカ、157…ケーブル、160…監視カメラ。
【要約】
【課題】適切に断線しているか否かを判断する。
【解決手段】信号処理装置は、ピエゾ素子およびピエゾ素子に信号を入出力するためのケーブルを有する出力装置に検査信号を出力する第1出力部と、検査信号が前記ピエゾ素子に入力されたタイミングに応じてピエゾ素子を介して出力された、検査信号に対応する反射信号のうち、反射信号に含まれる反射信号に基づくスパイク状電圧波形の所定閾値以上の部分を検出する検出部と、検出部による検出結果を出力する第2出力部と、を備える。
【選択図】図4
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9