特許第6882799号(P6882799)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6882799
(24)【登録日】2021年5月11日
(45)【発行日】2021年6月2日
(54)【発明の名称】生ごみ処理装置
(51)【国際特許分類】
   B09B 3/00 20060101AFI20210524BHJP
   B02C 18/00 20060101ALI20210524BHJP
   E03C 1/266 20060101ALI20210524BHJP
【FI】
   B09B3/00 DZAB
   B09B3/00 Z
   B02C18/00 103A
   B02C18/00 105Z
【請求項の数】16
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2019-565142(P2019-565142)
(86)(22)【出願日】2018年2月13日
(65)【公表番号】特表2020-508213(P2020-508213A)
(43)【公表日】2020年3月19日
(86)【国際出願番号】KR2018001853
(87)【国際公開番号】WO2018147705
(87)【国際公開日】20180816
【審査請求日】2019年9月24日
(31)【優先権主張番号】10-2017-0019669
(32)【優先日】2017年2月13日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2017-0021799
(32)【優先日】2017年2月17日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】519295513
【氏名又は名称】セイン・カンパニー・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】SEIN CO., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】110001818
【氏名又は名称】特許業務法人R&C
(72)【発明者】
【氏名】キム,ヘ‐ブム
【審査官】 中野 孝一
(56)【参考文献】
【文献】 韓国登録特許第10−1664437(KR,B1)
【文献】 国際公開第2012/121539(WO,A1)
【文献】 特開2006−015247(JP,A)
【文献】 特表2007−525322(JP,A)
【文献】 韓国公開特許第10−2010−0109532(KR,A)
【文献】 韓国登録特許第10−1691867(KR,B1)
【文献】 韓国公開特許第10−2013−0118558(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B09B1/00−5/00、
B02C18/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
生ごみを粉砕する第1生ごみ処理ユニット;及び前記第1生ごみ処理ユニットで粉砕さ
れた生ごみと、前記生ごみを分解する微生物とを攪拌させて下水道に排出する第2生ごみ
処理ユニット;を含む生ごみ処理装置において、
前記第1生ごみ処理ユニットは、流し台に設置されて水及び生ごみが流入する固定部;
刃部;並びに前記刃部と連結されて前記刃部を回転させる刃駆動部;を含み、
前記刃部は、突出刃及びエッジ刃が備えられている第1回転部;回転しない固定刃部;及び前記固定刃部を中心に前記第1回転部と対向するように配置されている第2回転部;を含み、
前記第1回転部は前記第2回転部の上部に配置されて、
前記第1回転部の突出刃は、前記第1回転部から上方に向かって突出し、
前記第2回転部は、前記第2回転部から下方に向かって突出している突出刃
を含むことを特徴とする、生ごみ処理装置。
【請求項2】
前記第1回転部の突出刃は、前記第1回転部の縁において前記第1回転部の一面と所定の角度を形成して突出している外側刃を含むことを特徴とする、請求項1に記載の生ごみ処理装置。
【請求項3】
前記外側刃は、上端が多段に形成されていることを特徴とする、請求項2に記載の生ご
み処理装置。
【請求項4】
前記第1回転部の突出刃は、前記外側刃よりも前記第1回転部の回転中心にさらに近く配置される内側刃をさらに含むことを特徴とする、請求項2に記載の生ごみ処理装置。
【請求項5】
前記エッジ刃は、複数個であり、前記第1回転部の縁においてそれぞれの間に溝(groo
ve)が形成されるように離隔して配列されることを特徴とする、請求項1に記載の生ごみ
処理装置。
【請求項6】
前記第2回転部は、ッジ刃をさらに備えることを特徴とする、請求項1に記載の生ごみ処理装置。
【請求項7】
前記第1生ごみ処理ユニットは、前記刃駆動部と結合し、前記刃部が内部に収納される
粉砕ハウジングをさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の生ごみ処理装置。
【請求項8】
前記第1生ごみ処理ユニットは、前記粉砕ハウジング内に設置され、前記固定刃部を回
転しないように固定する固定リングをさらに含むことを特徴とする、請求項7に記載の生
ごみ処理装置。
【請求項9】
前記固定リングは、前記固定リングの高さ方向と所定の角度を形成するように、前記固
定リングの外面から突出している内側突起を含むことを特徴とする、請求項8に記載の生
ごみ処理装置。
【請求項10】
前記固定リングの内側突起は、前記第1回転部の突出刃と互いに交差しつつ生ごみを粉砕することを特徴とする、請求項9に記載の生ごみ処理装置。
【請求項11】
前記第1生ごみ処理ユニットは、前記粉砕ハウジングの内部に突出するように配置され
る遮断板をさらに含むことを特徴とする、請求項7に記載の生ごみ処理装置。
【請求項12】
前記第1生ごみ処理ユニットは、前記固定部に選択的に結合するカバーをさらに含むこ
とを特徴とする、請求項1に記載の生ごみ処理装置。
【請求項13】
前記第1生ごみ処理ユニットは、前記カバーに配置される信号発生部;及び
前記カバーが回転して所定の位置に達する時に発生する信号を感知して前記刃駆動部を作
動させるセンサ部;をさらに含むことを特徴とする、請求項12に記載の生ごみ処理装置
【請求項14】
前記第2生ごみ処理ユニットは、前記第1生ごみ処理ユニットと連結されて生ごみ及び
水が流入する流入口を備えている貯水槽;
前記貯水槽と結合して前記貯水槽に微生物を供給する微生物供給部;及び
前記貯水槽の内部に配置されて前記生ごみと微生物とを攪拌する攪拌部;を含むことを
特徴とする、請求項1に記載の生ごみ処理装置。
【請求項15】
前記攪拌部は、前記貯水槽の内部に配置されているハウジング;
前記ハウジングの内部に配置されている攪拌駆動部;及び
前記攪拌駆動部と連結される攪拌プレート;を含むことを特徴とする、請求項14に記
載の生ごみ処理装置。
【請求項16】
前記攪拌プレートの少なくとも一部分に刃が形成されていることを特徴とする、請求項
15に記載の生ごみ処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、生ごみ処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般家庭や飲食店などでは、有機性廃棄物である生ごみが多量に排出されている。このような生ごみは、多量の水分を含んでいるため、焼却処理が不可能であり、重量が大きいため、回収に困難を伴う。焼却処理が可能であるとしても、多くの燃料が消耗されて経済性がなく、完全に燃焼しにくい。また、焼却する時に人体に致命的な影響を与えると知られているダイオキシンのような汚染物質が多量に排出される。生ごみを埋め立てる場合は、ほとんど嵩高いため、埋立地の使用年数を急激に減らす要因となり、多量の浸出水が発生することにより、悪臭が激しく発生し、土壌汚染と水質汚染を惹き起こす。
【0003】
一方、生ごみを回収して家畜飼料や堆肥に加工する技術が盛んに提案されているが、水分が多いため回収と加工に困難を伴う。また、生ごみ排出場所で回収する前まで生ごみを一定時間の間保管することとなるが、この過程で、生ごみが腐敗したり、完全に密閉されなかったりして悪臭が発生し、カビや細菌などの温床となり、回収時の不注意な取扱いによって生ごみが周辺に流れ、生活環境に悪影響を及ぼすこととなる。
【0004】
従って、流し台から排出される生ごみを別途に回収して埋め立てるか、または焼却せずに下水道を通して自然に下水処理する方式の生ごみ処理装置の研究/開発が望まれている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の実施例は、生ごみ処理装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一側面において、生ごみ処理装置は、生ごみを粉砕する第1生ごみ処理ユニット;及び前記第1生ごみ処理ユニットで粉砕された生ごみと、前記生ごみを分解する微生物とを攪拌させて下水道に排出する第2生ごみ処理ユニット;を含むことができる。
【0007】
前記第1生ごみ処理ユニットは、流し台に設置されて水及び生ごみが流入する固定部;刃部;並びに前記刃部と連結されて前記刃部を回転させる刃駆動部;を含むことができる。
【0008】
前記刃部は、突出刃及びエッジ刃が備えられている第1回転部;回転しない固定刃部;及び前記固定刃部を中心に前記第1回転部と対向するように配置されている第2回転部;を含むことができる。
【0009】
前記突出刃は、前記第1回転部の縁において第1回転部の一面と所定の角度を形成して突出している外側刃を含むことができる。
【0010】
前記外側刃は、上端が多段に形成され得る。
【0011】
前記突出刃は、前記外側刃よりも前記第1回転部の回転中心にさらに近く配置される内側刃をさらに含むことができる。
【0012】
前記エッジ刃は、複数個であり、前記第1回転部の縁においてそれぞれの間に溝(groove)が形成されるように離隔して配列され得る。
【0013】
前記第2回転部は、突出刃及びエッジ刃の少なくとも1つを備えることができる。
【0014】
前記第1生ごみ処理ユニットは、前記刃駆動部と結合し、前記刃部が内部に収納される粉砕ハウジングをさらに含むことができる。
【0015】
前記第1生ごみ処理ユニットは、前記粉砕ハウジング内に設置され、前記固定刃部を回転しないように固定する固定リングをさらに含むことができる。
【0016】
前記固定リングは、前記固定リングの高さ方向と所定の角度を形成するように、前記固定リングの外面から突出している内側突起を含むことができる。
【0017】
前記固定リングの内側突起は、前記第1回転部の突出刃と互いに交差しつつ生ごみを粉砕することができる。
【0018】
前記第1生ごみ処理ユニットは、前記粉砕ハウジングの内部に突出するように配置される遮断板をさらに含むことができる。
【0019】
前記第1生ごみ処理ユニットは、前記固定部に選択的に結合するカバーをさらに含むことができる。
【0020】
前記第1生ごみ処理ユニットは、前記カバーに配置される信号発生部;及び前記カバーが回転して所定の位置に達する時に発生する信号を感知して前記刃駆動部を作動させるセンサ部;をさらに含むことができる。
【0021】
前記第2生ごみ処理ユニットは、前記第1生ごみ処理ユニットと連結されて生ごみ及び水が流入する流入口を備えている貯水槽;前記貯水槽と結合して前記貯水槽に微生物を供給する微生物供給部;及び前記貯水槽の内部に配置されて前記生ごみと微生物とを攪拌する攪拌部;を含むことができる。
【0022】
前記攪拌部は、前記貯水槽の内部に配置されているハウジング;前記ハウジングの内部に配置されている攪拌駆動部;及び前記攪拌駆動部と連結される攪拌プレート;を含むことができる。
【0023】
前記攪拌プレートの少なくとも一部分に刃が形成され得る。
【発明の効果】
【0024】
本発明に係る生ごみ処理装置は、生ごみを数段階にわたって効率よく微細に粉砕することができる。それだけではなく、生ごみに微生物を投入して分解し、下水道に流すことにより、生ごみを衛生的に処理することが可能である。
【0025】
また、本発明に係る生ごみ処理装置は、生ごみを多様な方向で粉砕することにより、微小単位で切削することが可能であるため、生ごみの処理速度を有意的に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】本発明の一実施例に係る生ごみ処理装置を示す斜視図である。
図2】本発明の一実施例に係る生ごみ処理装置の第1生ごみ処理ユニットを示す分解斜視図である。
図3】本発明の一実施例に係る生ごみ処理装置の刃部を示す分解斜視図である。
図4】本発明の一実施例に係る生ごみ処理装置の第2生ごみ処理ユニットを示す分解斜視図である。
図5】本発明のさらに他の実施例に係る生ごみ処理装置の第1生ごみ処理ユニットを示す分解斜視図である。
図6】本発明のさらに他の実施例に係る生ごみ処理装置の刃部を示す分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
本発明は、本明細書に添付の図面と共に詳細に後述されている実施例を参照すると明確になるだろう。しかし、本発明は、以下に開示される実施例に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態で具現されるものであり、単に本実施例は、本発明の開示を完全にし、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであり、本発明は、請求項の範疇によって定義されるだけである。一方、本明細書において用いられている用語は、実施例を説明するためのものであって、本発明を制限しようとするものではない。本明細書において、単数形は、文句において特に言及しない限り、複数形も含む。本明細書において用いられる「含む(comprises)」または「含んでいる(comprising)」は、言及されている構成要素、ステップ、動作及び/又は素子の他に1つ以上の他の構成要素、ステップ、動作及び/又は素子の存在または追加を排除しない。第1、第2などの用語は、多様な構成要素を説明するのに用いられ得るが、構成要素は用語によって限定されてはならない。用語は、1つの構成要素を他の構成要素から区別する目的でのみ用いられる。
【0028】
図1は、本発明の一実施例に係る生ごみ処理装置を示す斜視図である。図2は、図1に示されている生ごみ処理装置の第1生ごみ処理ユニットを示す分解斜視図である。図3は、図2に示されている刃部を示す分解斜視図である。図4は、図1に示されている生ごみ処理装置の第2生ごみ処理ユニットを示す分解斜視図である。
【0029】
図1乃至図4を参照すると、本発明に係る生ごみ処理装置1は、流し台(図示しない)に設置され得る。前記生ごみ処理装置1は、前記流し台の一部の構成要素、例えば、流し台の排水口(図示しない)、または前記排水口に備えられている排水筒(図示しない)に結合されることも可能である。前記流し台の排水口または排水筒に第1生ごみ処理ユニット200が直ぐ直接連結され得る。この場合、固定部100が前記流し台の排水口に結合されて固定され得る。特に、固定部100は、前記排水筒の役割を果たすこともできる。以下においては、説明の便宜のために、固定部100が前記流し台の排水口に結合されている場合を中心として詳細に説明する。
【0030】
生ごみ処理装置1は、第1生ごみ処理ユニット200及び第2生ごみ処理ユニット300を含み、第1生ごみ処理ユニット200と第2生ごみ処理ユニット300とは、パイプPで連結され得る。図1に示されているパイプPは、その形態及び素材に制限がない。
【0031】
生ごみ処理装置1に含まれている第1生ごみ処理ユニット200は、生ごみを一次的に粉砕することができる。第2生ごみ処理ユニット300は、第1生ごみ処理ユニット200で粉砕された生成物に微生物または微生物培養液を供給して生ごみをさらに分解することができる。前記第2生ごみ処理ユニット300は、微生物(または微生物培養液)を供給する機能だけでなく、生ごみを独立して粉砕する機能を有することも可能である。
【0032】
以下においては、本発明に係る生ごみ処理装置1の各部分について詳細に説明する。
【0033】
固定部100は、前記流し台の排水口に設置され得る。このとき、固定部100は、流し台の製作時に排水口に設置され得、また、流し台の製作後に排水口に設置されることも可能である。以下においては、説明の便宜のために、固定部100が流し台の製作後に排水口に設置される場合を中心として詳細に説明する。
【0034】
固定部100は、前記流し台の排水口に設置され得る。このとき、固定部100の内部は貫通されるように形成され得、前記排水口から水及び生ごみが流入することができる。また、固定部100の外面には、固定ブラケット400が結合するようにネジ山が形成され得る。固定部100の底面は、傾斜するように形成され得る。この場合、固定部100の底面を通して生ごみ及び水は粉砕ハウジング230へ安全且つ正確にガイドされ得る。
【0035】
第1生ごみ処理ユニット200は、固定部100から流入する生ごみを粉砕することができる。第1生ごみ処理ユニット200は、刃部210、刃駆動部220、粉砕ハウジング230、固定リング240、遮断板250及び第3シーリング部260を含むことができる。
【0036】
刃部210は、刃駆動部220と連結されて刃駆動部220の駆動によって回転することができる。このとき、刃部210は、生ごみを粉砕することができる。刃部210は、第1回転部211、固定刃部212及び第2回転部213を含むことができる。
【0037】
第1回転部211は、第1回転ボディー部211a、第1突出刃211b及び第1エッジ刃211cを含むことができる。第1回転ボディー部211aは、円形のプレートの形態に形成され得る。また、第1回転ボディー部211aの縁は、凹凸が形成され得る。この場合、第1回転ボディー部211aの縁面は、刃の形態に加工されることにより第1エッジ刃211cを形成することができる。第1エッジ刃211cの刃の形態には、制限がなく、第1回転ボディー部211aから突出している複数個の第1エッジ刃211cがそれらの間に溝(Groove)が形成されるように離隔して配置されることが好ましい。
【0038】
第1突出刃211bは、第1回転ボディー部211aから固定部100の方向に突出し得る。この場合、第1突出刃211bは、第1回転ボディー部211aの一部が切断されて折り曲げることにより形成され得る。第1突出刃211bは、第1回転ボディー部211aと30°〜90°の角度を成すことができ、例えば、30°、45°、60°または90°の角度を成すことができる。
【0039】
前記第1突出刃211bは、第1内側刃211b−1及び/又は第1外側刃211b−2を含むことができる。特に、主として粉砕される生ごみが何であるのかによって、第1突出刃211bは、第1内側刃211b−1及び第1外側刃211b−2のいずれか1つのみを含むことができる。例えば、繊維質の多いキムチなどの野菜を多く摂取する国(例えば、韓国など)では、第1突出刃211bに、第1外側刃211b−2のみがあり、第1内側刃211b−1はないことが好ましいが、その理由は、野菜が粉砕される過程で野菜及び/又は野菜の一部の粉砕物が第1内側刃211b−1に引っかかる現像が発生することとなり、これは、粉砕の全体的な効率を低下させるか、または第1内側刃211b−1の残存物による悪臭または細菌の発生を惹き起こし得るためである。従って、本発明において、第1内側刃211b−1の個数は、0〜8個、例えば、0個、2個、4個などであってよく、第1外側刃211b−2の個数は、1〜8個、例えば、2個、4個などであってよい。前記第1内側刃211b−1と第1外側刃211b−2は、大きさが互いに同一または異なっていてよい。例えば、第1内側刃211b−1の大きさは、第1外側刃211b−2の大きさよりも小さく形成され得る。また他には、第1内側刃211b−1の大きさは、第1外側刃211b−2の大きさよりも大きいか、または同一であるように形成されることも可能である。
【0040】
第1内側刃211b−1は、第1外側刃211b−2よりも第1回転ボディー部211aの回転中心に近く配置され得る。一実施例として、第1内側刃211b−1及び第1外側刃211b−2の少なくとも1つは、第1回転ボディー部211a(または刃駆動部220)から離れるほど、幅が小さくなるように形成され得る。他の実施例として、第1内側刃211b−1及び第1外側刃211b−2の少なくとも1つは、第1内側刃211b−1の高さ方向(例えば、刃駆動部220から固定部100に向かう方向)に幅が一定であることも可能である。但し、以下においては、説明の便宜のために、第1内側刃211b−1及び第1外側刃211b−2のいずれも第1内側刃211b−1の高さ方向に幅が一定である場合を中心として詳細に説明する。前記第1内側刃211b−1は、四角柱の形態であってよい。第1外側刃211b−2の場合、上面が多段に形成され得る。他の例として、第1外側刃211b−2の先端は、平らに形成されることも可能である。以下においては、説明の便宜のために、第1外側刃211b−2の先端が平らに形成される場合を中心として詳細に説明する。
【0041】
固定刃部212は、第1回転部211と第2回転部213との間に配置され得る。このとき、固定刃部212は、リングの形態に形成され得、内部に凹凸が形成され得る。すなわち、環状のプレートから形成された固定刃部212の内部に、多数の固定突起212aが突出するように形成され得る。このとき、固定刃部212は、粉砕ハウジング230に安着され得る。固定刃部212は、第1回転部211及び第2回転部213よりも直径がさらに大きいか、または同一であってよい。
【0042】
第2回転部213は、固定刃部212を中心に第1回転部211と対向するように配置され得る。第2回転部213は、第1回転部211とネジ、ボルト、ピンなどを通して結合して第1回転部211と共に運動することができる。第1回転部211と第2回転部213は、互いに同一または異なる速度で回転することができ、互いに同一の方向または反対方向に回転することができる。
【0043】
前記第2回転部213は、第2回転ボディー部213a及び第2エッジ刃213cを含むことができる。選択的に、第2回転部213は、第2突出刃213bをさらに含むことができる。このとき、第2回転ボディー部213aは、円形のプレートの形態に形成され得る。第2突出刃213bは、第2回転ボディー部213aから刃駆動部220の方向に突出するように形成され得る。前記第2突出刃213bは、第2内側刃(図示しない)と第2外側刃(図示しない)の少なくとも1つを含むことができる。このとき、前記第2内側刃と前記第2外側刃は、前記で説明した第1内側刃211b−1及び第1外側刃211b−2と同一または類似するので、詳細な説明は省略する。第2エッジ刃213cは、第2回転ボディー部213aの縁から突出している形態であってよい。この場合、第2エッジ刃213cは、複数個備えられ得、複数個の第2エッジ刃213cは、第2回転ボディー部213aの縁に互いに離隔するように配列され得る。
【0044】
刃駆動部220は、駆動部ケース221、第1回転力生成部222、第1回転軸223、ベアリング224、第1オイルシール225、モータパッキング226、第1キャップ227及び第1回転軸結合部228を含むことができる。
【0045】
駆動部ケース221は、内部に空間が形成され得、第1回転力生成部222が内部に配置され得る。駆動部ケース221は、粉砕ハウジング230と結合して固定され得る。
【0046】
第1回転力生成部222は、モータを含むことができる。このとき、モータは、外部から電気の供給を受けて回転力を生成することができる。
【0047】
第1回転軸223は、第1回転力生成部222と連結されて第1回転力生成部222で生成された回転を外部に伝えることができる。このとき、第1回転軸223は、刃部210と連結されて刃部210を回転させることができる。
【0048】
ベアリング224は、粉砕ハウジング230と第1回転軸223との間を連結することができる。このとき、ベアリング224は、第1回転軸223を回転可能に支持することができる。
【0049】
第1オイルシール225とモータパッキング226は、粉砕ハウジング230に配置されて第1回転軸223と粉砕ハウジング230との間、または第1回転軸223とベアリング224との間をシーリングすることができる。この場合、第1オイルシール225とモータパッキング226は、粉砕ハウジング230の水が粉砕ハウジング230の外部に排出されることを防止することができる。
【0050】
第1キャップ227は、粉砕ハウジング230と結合して第1オイルシール225とモータパッキング226を固定することができる。また、第1回転軸結合部228は、第1回転軸223と結合して刃部210を第1回転軸223に結合することができる。この場合、第1回転軸結合部228と第1回転軸223は、ネジ、ボルト、ピンなどのような別途の部材を通して互いに結合することも可能であり、内面または外面にネジ山が形成されて別途の部材なしにも互いに結合することも可能である。
【0051】
粉砕ハウジング230は、固定刃部212と結合することができる。このとき、粉砕ハウジング230の内部には、空間が形成され得、粉砕された生ごみと水が外部に流出される第1流出口231が形成され得る。このとき、第1流出口231は、配管を介して第2生ごみ処理ユニット300と連結され得る。前記粉砕ハウジング230の外面の少なくとも一部は突出するように形成され、固定刃部212が引っかかるか、または固定リング240の位置を固定することができる。
【0052】
固定リング240は、粉砕ハウジング230の内部に配置され得る。このとき、固定リング240は、一体に形成されるか、または互いに分離可能に複数個備えられることも可能である。以下においては、説明の便宜のために、固定リング240は、互いに分離されるように形成されて結合する第1固定リング241と第2固定リング242とを含むことができる。第1固定リング241と第2固定リング242は、一部が凹凸形態に形成され得る。例えば、第1固定リング241は、固定刃部212側に突出するように形成される第1挿入突起241aを含むことができる。また、第2固定リング242は、固定刃部212側に突出するように形成される第2挿入突起242aを含むことができる。この場合、第1挿入突起241aと第2挿入突起242aのそれぞれは、互いに隣接する固定突起212aの間にそれぞれ挿入され得る。
【0053】
固定リング240は、外面から突出する内側突起243を含む。このような内側突起243は、固定リング240の内面と一定の角度を形成することができる。特に、内側突起243は、固定リング240の内面と直角を形成することができる。内側突起243は、第1外側刃211b−2と共に生ごみを効率よく粉砕することができる。また、内側突起243は、刃部210の回転時に生ごみが遠心力によって跳ね上がる現象を遮断することも可能である。
【0054】
遮断板250は、粉砕ハウジング230と固定部100との間に配置され得る。このとき、遮断板250は、リングの形態に形成され得、遮断板250の一部は、粉砕ハウジング230の内部に突出し得る。遮断板250は、粉砕ハウジング230の内部で生ごみが粉砕される場合、生ごみが粉砕ハウジング230から固定部100の方向に跳ね上がることを遮断することができる。
【0055】
第3シーリング部260は、遮断板250と粉砕ハウジング230との間に配置され得る。この場合、第3シーリング部260は、遮断板250と粉砕ハウジング230との間に水及び生ごみが流出されることを防止することができる。特に、第3シーリング部260は、遮断板250と粉砕ハウジング230との間を気密にシーリングすることができる。
【0056】
固定ブラケット400は、固定部100と結合することができる。固定ブラケット400は、固定部100と螺合することができる。このとき、固定ブラケット400は、外周方向に突出する係止突起410を含むことができる。係止突起410は、複数個備えられ得、複数個の係止突起410は、互いに離隔するように固定ブラケット400の外周面に配列され得る。この場合、係止突起410は、前記流し台の一部に挿入されるか、または引っかかることで固定部100を支持することができる。
【0057】
係止板500は、固定部100の内部に配置され得る。この場合、係止板500は、互いに分離される翼部510を備えることができる。このとき、翼部510は、生ごみ及び水が適当量固定部100の内部に進入するようにすることができる。また、翼部510は、固定部100及び粉砕ハウジング230から上がる生ごみ、悪臭などを遮断することも可能である。
【0058】
カバー600は、固定部100に選択的に結合することができる。このとき、カバー600は、前記流し台の排水口に露出した固定部100の部分に結合して固定部100を外部と遮断することができる。このとき、カバー600は、固定部100に多様な方法で固定され得る。例えば、カバー600は、固定部100に回転することにより固定され得る。他の実施例として、カバー600は、固定部100に単に嵌めることにより固定されることも可能である。以下においては、説明の便宜のために、カバー600は固定部100に回転することにより固定される場合を中心として詳細に説明する。
【0059】
前記カバー600または固定部100の一つは、外面から突出する結合突起110を含むことができる。また、カバー600または固定部100の他の一つは、結合突起110と選択的に結合する結合突起結合部610を含むことができる。以下においては、説明の便宜のために、カバー600は結合突起結合部610を含み、固定部100は結合突起110を含む場合を中心として詳細に説明する。
【0060】
結合突起110及び結合突起結合部610は、多様な形態に形成され得る。例えば、結合突起110は、ネジ山を含むことができる。この場合、結合突起結合部610は、ネジ山を含むことにより結合突起110と結合することができる。他の実施例として、結合突起110は、四角柱形態の突起を含むことも可能である。この場合、結合突起結合部610は、ネジ山、螺旋形の溝、螺旋形のホール、直線溝、直線ホールなどを含むことができる。このとき、結合突起110と結合突起結合部610は、前記に限定されるものではなく、カバー600を回転して固定部100に固定する全ての構造を含むことができる。
【0061】
信号発生部710は、カバー600に配置され得る。このとき、信号発生部710は、外部に信号を発生させることができる。例えば、信号発生部710は、永久磁石を含むことができる。このような信号発生部710は、複数個備えられ得、複数個の信号発生部710は、カバー600の側面に沿って互いに離隔するように配列され得る。
【0062】
センサ部720は、固定部100の外面に配列され得る。このとき、センサ部720は、固定部100の外面またはケース900に配置され得る。この場合、センサ部720は、複数個備えられ得、複数個のセンサ部720は、固定部100の外面に沿って互いに離隔するように配置され得る。
【0063】
第1シーリング部810は、固定部100と固定ブラケット400との間に配置され得る。このとき、第1シーリング部810は、固定部100と固定ブラケット400との間をシーリングすることができる。
【0064】
第2シーリング部820は、固定部100と遮断板250との間に配置され得る。この場合、第2シーリング部820は、固定部100と遮断板250との間をシーリングするだけではなく、粉砕ハウジング230で発生する騒音を遮断することができる。
【0065】
ケース900は、固定部100、粉砕ハウジング230、前記流し台、刃駆動部220の少なくとも1つと結合して固定され得る。この場合、ケース900は、センサ部720が配置されるアーム部910aを含むことができる。アーム部910aは、固定部100の外面を包むように配列され得る。また、ケース900の内部には、第1回転力生成部222及びセンサ部720と電気的に連結される回路基板10が収納され得る。
【0066】
このとき、ケース900は、固定部100、粉砕ハウジング230、前記流し台、刃駆動部220の少なくとも1つと結合するメインケース910、メインケース910を遮蔽するカバーケース920を含むことができる。また、ケース900は、メインケース910の下部に配置される下部ケース930を含むことができる。このとき、下部ケース930には、各種のケーブルなどが配置され得る。
【0067】
一方、前記のような第1生ごみ処理ユニット200を用いて生ごみを一次的に粉砕する方法を検討すると、前記流し台の排水口を通して流入する生ごみ及び水は、遮断板250を通過して粉砕ハウジング230の内部に進入することができる。その後、ユーザは、別途に備えられているスイッチを用いて第1回転力生成部222を駆動させることができる。他の実施例として、固定部100にカバー600を回転させてカバー600を固定すると、第1回転力生成部222が作動することも可能である。以下においては、説明の便宜のために、カバー600が固定部100に結合して固定されると、第1回転力生成部222が作動する場合を中心として詳細に説明する。
【0068】
前記のように、生ごみと水が固定部100及び粉砕ハウジング230の少なくとも1つの内部に進入すると、ユーザは、カバー600を固定部100に結合することができる。その後、カバー600が回転すると、結合突起110は、結合突起結合部610に沿って移動することができる。
【0069】
カバー600が回転する場合、カバー600に配置されている信号発生部710も回転することができる。この場合、センサ部720は、信号発生部710で発生した信号を感知することができる。このとき、信号発生部710は、磁石などのような磁性体を含むことができ、センサ部720は、リードスイッチを含むことができる。特に、この場合、センサ部720と信号発生部710の位置が一致する場合、センサ部720で信号が発生し得、このような信号は、回路基板10に伝えられ得る。前記のように、センサ部720で信号が感知されると、回路基板10に備えられている制御部(図示しない)は、カバー600がロッキング位置に達したと判断することができる。この場合、前記制御部は、第1回転力生成部222を作動させることができる。
【0070】
第1回転力生成部222が作動する場合、第1回転軸223が回転することにより、第1回転ボディー部211aと第2回転ボディー部213aを回転させることができる。この場合、固定刃部212と第1回転ボディー部211aとの間の生ごみは、第1内側刃211b−1と第1外側刃211b−2により粉砕され得る。特に、第1外側刃211b−2の先端が段差がつけられるように形成されている場合、第1外側刃211b−2の段差がつけられている部分は、内側突起243と干渉しないこともあり得る。この場合、第1回転ボディー部211aが回転することにより、生ごみは、段差がつけられるように形成されている第1外側刃211b−2の先端に存在する溝と内側突起243によって非常に効率よく切断または粉砕される。さらに他の実施例として、第1外側刃211b−2の先端が平らな場合、第1外側刃211b−2の先端は、内側突起243と干渉しないように、第1外側刃211b−2の高さは、内側突起243が設置されている高さよりも低くてよい。この場合、第1外側刃211b−2と内側突起243との間の空間で生ごみが切断または粉砕され得る。
【0071】
前記のような第1内側刃211b−1と第1外側刃211b−2は、互いに異なる方向に配列され得る。例えば、一実施例として、第1内側刃211b−1は、第1回転ボディー部211aの直径に垂直に配列され得る。これに対して、第1回転ボディー部211aの直径方向に配置され得る。また、第1外側刃211b−2は、内側突起243に直交し得る。この場合、第1内側刃211b−1、第1外側刃211b−2及び内側突起243を通して生ごみが多様な方向で切削されることが可能である。また、第1回転ボディー部211aが回転する場合、発生する水の回転によって生ごみが固定リング240側に動くので、第1内側刃211b−1よりも大きい第1外側刃211b−2によって、生ごみの効果的な粉砕が可能である。
【0072】
他の実施例として、第1内側刃211b−1と第1外側刃211b−2は、互いに同一の方向に配列され得る。例えば、第1内側刃211b−1と第1外側刃211b−2は、第1回転ボディー部211aの回転方向に第1回転ボディー部211aから傾斜するように配列されることも可能である。
【0073】
第1回転ボディー部211aが回転するとき、水の回転によって、または遠心力によって、粉砕された生ごみが上がり得る。このとき、内側突起243と遮断板250は、生ごみと衝突することにより、生ごみが上がることを防止することができる。これは、より短時間内に粉砕を可能にするだけではなく、生ごみが上がって固定部100の内面に付着し、悪臭または有害菌の発生を防ぐことができるようにする。
【0074】
前記のように、第1内側刃211b−1、第1外側刃211b−2及び内側突起243の少なくとも1つを通して粉砕された生ごみは、水と共に第1回転ボディー部211aを通過することができる。このとき、粉砕された生ごみ及び水は、第1回転ボディー部211aの側面に形成されている第1エッジ刃211cと固定リング240との間の空間を通過することができる。この場合、第1回転ボディー部211aの回転によって、第1エッジ刃211cは生ごみを再度粉砕することができる。
【0075】
前記のように、第1回転ボディー部211aが回転する場合、固定刃部212は、固定リング240に固定されて回転しないこともある。
【0076】
第2回転部213は、第1回転部211と共に回転することができる。この場合、第1エッジ刃211cで粉砕された生ごみは、第2エッジ刃213cを通して粉砕されることにより、粉砕ハウジング230の底面に移動することができる。このとき、粉砕ハウジング230の底面に突出している前記第2内側刃及び前記第2外側刃の少なくとも1つは、粉砕ハウジング230の底面に貯蔵されている水と共に浮遊する生ごみを粉砕することができる。
【0077】
一方、前記のように、粉砕された生ごみと水は、粉砕ハウジング230の第1流出口231を通して第2生ごみ処理ユニット300に移動して微生物(または微生物培養液)と混合され得る。
【0078】
以下においては、第2生ごみ処理ユニット300の構成及び動作について詳細に説明する。
【0079】
第2生ごみ処理ユニット300は、貯水槽310、微生物供給部320、攪拌部330及び貯水槽カバー340を含むことができる。
【0080】
貯水槽310は、内部に空間が形成され得る。また、貯水槽310は、第1流出口(図示しない)と配管(図示しない)で連結される第2流入口311を含むことができる。貯水槽310は、微生物(または微生物培養液)が混合された生ごみ及び水が外部に排出される第2流出口312を含むことができる。このとき、第2流入口311と第2流出口312は、それぞれ複数個備えられ得、複数個の第2流入口311と複数個の第2流出口312の一つを用途、使用環境などに応じて開放して用いることができる。
【0081】
微生物供給部320は、貯水槽310に結合され得る。微生物供給部320は、微生物貯蔵部321、移動力生成部322、ガイド部323、安着ブラケット324及びカバーケース325を含むことができる。
【0082】
微生物貯蔵部321は、タンクの形態に形成され得る。微生物貯蔵部321の内部には、微生物(または微生物培養液)が貯蔵され得る。
【0083】
移動力生成部322は、微生物貯蔵部321と連結されて微生物貯蔵部321の微生物(または微生物培養液)を移動させることができる。このとき、移動力生成部322は、電磁ポンプなどの形態に形成され得る。
【0084】
ガイド部323は、微生物貯蔵部321と貯水槽310とを連結することができる。このとき、ガイド部323は、配管の形態に形成され得、移動力生成部322が作動する場合、微生物貯蔵部321の微生物(または微生物培養液)を貯水槽310に案内することができる。
【0085】
安着ブラケット324は、微生物貯蔵部321を貯水槽310に固定することができる。このとき、安着ブラケット324には、微生物貯蔵部321及び移動力生成部322が固定されるように設置され得る。
【0086】
カバーケース325は、貯水槽310に設置され得る。このとき、カバーケース325は、微生物貯蔵部321の少なくとも一部分を遮蔽することができる。
【0087】
攪拌部330は、微生物(または微生物培養液)と生ごみとを攪拌することができる。このとき、攪拌部330は、ハウジング331、攪拌駆動部332、攪拌プレート333、ハンドル部334及び第4シーリング部335を含むことができる。
【0088】
ハウジング331は、貯水槽310の内部に配置され得る。このとき、ハウジング331は、支持ハウジング331aと、支持ハウジング331aと結合するカバーハウジング331bとを含むことができる。このとき、支持ハウジング331aとカバーハウジング331bとの間には、第4シーリング部335が配置され得る。
【0089】
攪拌駆動部332は、第2回転力生成部332a、第2回転軸332b、第1ホルダ332c、第2ホルダ332d、第2オイルシール332e、スプリングワッシャ332f及び第2キャップ332gを含むことができる。
【0090】
第2回転力生成部332aは、モータを含むことができる。このとき、第2回転力生成部332aは、第2回転軸332bと連結されて第2回転軸332bを回転させることができる。
【0091】
第1ホルダ332cは、支持ハウジング331aに配置され得る。また、第2ホルダ332dは、カバーハウジング331bと接触することができる。このとき、第1ホルダ332cと第2ホルダ332dとの間には、第2回転力生成部332aが配置されて支持され得る。
【0092】
第2オイルシール332eは、第2回転軸332bと支持ハウジング331aとの間に配置され得る。このとき、第2回転軸332bは、第2オイルシール332eを通して支持ハウジング331aの外部に引き出され得る。
【0093】
スプリングワッシャ332fは、攪拌プレート333を支持することができる。特に、スプリングワッシャ332fは、第2回転軸332bの回転時に攪拌プレート333が離脱しないように攪拌プレート333に復元力を与えることができる。それだけではなく、スプリングワッシャ332fは、第2キャップ332gが第2回転軸332bから離脱することを防止することができる。
【0094】
第2キャップ332gは、スプリングワッシャ332f及び攪拌プレート333が第2回転軸332bから離脱することを防止することができる。このとき、第2キャップ332gは、第2回転軸332bの先端に螺合などを通して結合することができる。
【0095】
攪拌プレート333は、第2回転軸332bに配置され得る。このとき、攪拌プレート333は、少なくとも一部分が折り曲げられるように形成され得る。また、攪拌プレート333は、攪拌プレート333の少なくとも一面に刃が形成されることにより、攪拌と同時に粉砕機能を果たすことも可能である。
【0096】
ハンドル部334は、カバーハウジング331bに結合することができる。このとき、ハンドル部334の一部は、カバーハウジング331bに旋衡運動可能に結合することにより、ユーザの把持の有無によってカバーハウジング331bの外面から離隔し得る。
【0097】
第4シーリング部335は、支持ハウジング331aとカバーハウジング331bとの間に配置され、支持ハウジング331aとカバーハウジング331bとの間をシーリングすることができる。このとき、第4シーリング部335は、リングの形態に形成され得る。
【0098】
貯水槽カバー340は、貯水槽310と結合することができる。このとき、貯水槽カバー340は、攪拌部330を多様な方法で固定することができる。例えば、貯水槽カバー340は、カバーハウジング331bとネジなどを通して結合することにより、攪拌部330を固定することができる。他の実施例として、支持ハウジング331aが貯水槽310に安着し、貯水槽310と貯水槽カバー340が結合して貯水槽カバー340が支持ハウジング331aを貯水槽310に密着させることにより、攪拌部330を固定することが可能である。以下においては、説明の便宜のために、貯水槽カバー340が支持ハウジング331aを貯水槽310に密着させることにより攪拌部330を固定する場合を中心として詳細に説明する。
【0099】
前記の場合、貯水槽310には、支持ハウジング331aの一部が係止するように係止ジョーが形成され得る。このとき、前記係止ジョーが形成されている貯水槽310の部分は、階段形状に形成され得る。
【0100】
一方、第2生ごみ処理ユニット300の作動を検討すると、第1生ごみ処理ユニット200で一次的に粉砕された生ごみが第2流入口311を通して流入して貯水槽310に貯蔵され得る。
【0101】
移動力生成部322が作動して微生物貯蔵部321から貯水槽310へ微生物(または微生物培養液)が供給されることは、生ごみが第2流入口311を通して第2生ごみ処理ユニット300に流入するとき、またはそれから一定時間が経過した後に進められるか、或いは第1生ごみ処理ユニット200のカバー600が固定部100に結合されて信号発生部710で信号が発生するとき、またはそれから一定時間が経過した後に進められ得る。
【0102】
前記のような過程が進められる間、第2回転力生成部332aが作動して第2回転軸332bを回転させると、攪拌プレート333が回転して貯水槽310の内部の水を回転させることができる。この場合、一次的に粉砕された生ごみと水が混合され得、微生物(または微生物培養液)が共に混合され得る。また、攪拌プレート333の外面に形成されている刃によって、生ごみがさらに粉砕され得る。
【0103】
前記のように、攪拌された微生物(または微生物培養液)、水及び生ごみは、第2流出口312を通して外部に排出され得る。このとき、微生物は、生ごみを貯水槽310または貯水槽310の外部で分解することができる。
【0104】
従って、生ごみ処理装置1は、家庭や飲食店などの流し台から排出される生ごみを数段階にわたって粉砕して微粒化し、微生物を投入して分解した後、下水道を通して下水処理することにより、生ごみの処理を衛生的且つ容易に達成することができる。
【0105】
また、生ごみ処理装置1は、多様な方向で生ごみを粉砕することが可能であって、微粒化することにより、微生物による生ごみの分解速度を極大化させることができる。
【0106】
図5は、本発明に係る生ごみ処理装置の第1生ごみ処理ユニット200’のさらに他の具現例を示す分解斜視図である。第1生ごみ処理ユニット200’は、生ごみ処理装置が設置される流し台の排水口の大きさが小さいとき、または流し台の下の空間が狭い時にさらに有利である。
【0107】
図5を参照すると、本発明に係る生ごみ処理装置の第1生ごみ処理ユニット200’は、固定部100’、固定ブラケット400’、係止板500’、カバー600’、信号発生部710’、センサ部720’、第1シーリング部810’、第2シーリング部820’及びケース900’を含むことができる。このとき、固定部100’、第1生ごみ処理ユニット200’、係止板500’、カバー600’、信号発生部710’、センサ部720’、第1シーリング部810’及び第2シーリング部820’は、前記で説明したものと同一または類似するので、詳細な説明は省略する。
【0108】
固定ブラケット400’は、固定部100’の外面を包むように配置され、固定部100’と結合することができる。このとき、固定ブラケット400’は、粉砕ハウジング230’と結合することができる。また、固定ブラケット400’の内部は、固定部100’と連結されて水及び生ごみが移動することができる。
【0109】
ケース900’は、固定ブラケット400’の外面に設置され得る。このとき、ケース900’は、内部に回路基板10’が配置され得、センサ部720’が配置され得る。
【0110】
前記生ごみ処理装置は、前記構成の他にも、固定ブラケット400’と固定部100’との間に配置される少なくとも1つ以上のシーリング部とパッキングをさらに含むことも可能である。
【0111】
一方、前記第1生ごみ処理ユニット200’の作動を検討すると、カバー600’が固定部100’のロッキング位置に位置する場合、刃駆動部220’が作動することができる。第1回転力生成部222’が作動して第1回転軸223’を回転させることができ、このとき、第1回転軸223’と連結されている刃部210’が回転して生ごみを一次的に粉砕することができる。刃部210’の一部は、固定リング240’に固定され、刃部210’の他の部分は、回転して生ごみを粉砕することができる。このとき、刃部210’が生ごみを粉砕する方法は、前記で説明したものと同一または類似するので、詳細な説明は省略する。
【0112】
前記のように、粉砕された生ごみと水は、粉砕ハウジング230’に一部が貯蔵され、一部は第1流出口231’を通して第2生ごみ処理ユニットに移動され得る。その後、前記第2生ごみ処理ユニットにおいては、微生物(または微生物培養液)を供給して一次的に粉砕した生ごみと混合して外部に排出することができる。このとき、前記第2生ごみ処理ユニットは、生ごみの一部を再度粉砕させることも可能である。また、前記第2生ごみ処理ユニットの作動方法は、前記で説明したものと同一または類似するので、詳細な説明は省略する。
【0113】
前記で説明されたように、本発明に係る生ごみ処理装置は、流し台の大きさによって、主要な構成の形態、大きさ、位置、配列などが異なり得る。
【0114】
図6は、本発明のさらに他の実施例に係る生ごみ処理装置の刃部210’’を示す分解斜視図である。
【0115】
刃部210’’は、第1回転部211’’、刃固定部212’’及び第2回転部213’’を含むことができる。このとき、刃固定部212’’と第2回転部213’’は、前記図1乃至図4で説明したものと同一または類似するので、詳細な説明は省略する。
【0116】
第1回転部211’’は、第1回転ボディー部211a’’、第1突出刃211b’’及び第1エッジ刃211c’’を含むことができる。このとき、第1回転ボディー部211a’’は、前記図1乃至図4で説明したものと同一または類似するので、詳細な説明は省略する。
【0117】
第1突出刃211b’’は、第1回転ボディー部211a’’から突出し得る。このとき、第1突出刃211b’’は、第1回転ボディー部211a’’と一定の角度を形成することができる。具体的に、第1突出刃211b’’は、第1回転ボディー部211a’’から直角を形成することができる。例えば、第1突出刃211b’’は、第1回転ボディー部211a’’の一面に垂直に配置され得る。
【0118】
第1突出刃211b’’は、第1回転ボディー部211a’’の一面から垂直に配列される第1サブ突出刃211b−1’’と、第1サブ突出刃211b−1’’から第1回転ボディー部211a’’の縁方向に突出するように形成されている第2サブ突出刃211b−2’’とを含むことができる。第1サブ突出刃211b−1’’の最上面は、傾斜するように形成され得る。また、第2サブ突出刃211b−2’’は、第1サブ突出刃211b−1’’の側面から突出し得る。このとき、第1サブ突出刃211b−1’’と第2サブ突出刃211b−2’’は、段差がつけられるように形成され得る。
【0119】
前記のような第1突出刃211b’’は、複数個備えられ得る。この場合、各第1突出刃211b’’の形状は、互いに同一または異なっていてよい。例えば、複数個の第1突出刃211b’’の一つの第2サブ突出刃211b−2’’の底面は、第1回転ボディー部211a’’と連結されないのに対し、複数個の第1突出刃211b’’の他の一つの第2サブ突出刃211b−2’’の底面は、第1回転ボディー部211a’’と連結され得る。
【0120】
第1エッジ刃211c’’は、第1回転ボディー部211a’’から突出するように形成され得る。このとき、第1エッジ刃211c’’は、複数個備えられ得、複数個の第1エッジ刃211c’’は、互いに離隔するように配置され得る。この場合、隣接する第1エッジ刃211c’’の間には、溝(Groove)が形成され得る。また、複数個の第1エッジ刃211c’’の少なくとも1つの外面は、段差がつけられるように形成されることも可能である。前記のような第1エッジ刃211c’’は、固定刃部212’’に形成されている固定突起212a’’と共に生ごみを粉砕することができる。
【0121】
第2回転部213’’は、第1回転部211’’と同一または類似するように形成され得る。
【0122】
前記のような刃部210’’は、回転することにより生ごみを粉砕することができる。このような場合、第1突出刃211b’’及び第1エッジ刃211c’’は、生ごみを粉砕することができる。第1回転部211’’と第2回転部213’’が回転する場合、第1サブ突出刃211b−1’’と第2サブ突出刃211b−2’’が連結される部分の上面に固定リング240’’の内側突起243’’が通ることができる。このとき、第1サブ突出刃211b−1’’と第2サブ突出刃211b−2’’との間の段差がつけられている部分と内側突起243’’が互いに交差することとなり、このような過程を通して生ごみは稠密に粉砕され得る。
【0123】
また、前記のように回転する間、第1エッジ刃211c’’と固定刃部212’’の固定突起212a’’が互いに交差することにより、第1回転部211’’から第2回転部213’’側に移動する生ごみを粉砕することができる。このとき、第2エッジ刃213c’’と固定刃部212’’の固定突起212a’’も互いに交差しつつ、固定突起212a’’の間に抜け出る生ごみを粉砕することができる。
【0124】
刃部210’’の回転時、固定刃部212’’は、固定リング240’’によって固定され得る。このとき、固定リング240’’は、第1挿入突起241a’’を含む第1固定リング241’’と、第2挿入突起242a’’を含む第2固定リング242’’とを含むことができる。また、固定リング240’’の上端には遮断板250’’が配置され、粉砕された生ごみが外部に流出されることを防止することができる。
【0125】
本発明は、前記言及された好ましい実施例と関連して説明されたが、発明の要旨と範囲から外れることなく、多様な修正や変形を行うことが可能である。従って、添付の特許請求の範囲には、本発明の要旨に属する限り、このような修正や変形を含むものと解釈されるべきである。
【符号の説明】
【0126】
10、10’:回路基板
100、100’:固定部
110:結合突起
200、200’:第1生ごみ処理ユニット
210、210’:刃部
211、211’’:第1回転部
211a、211a’’:第1回転ボディー部
211b、211b’’:第1突出刃
211c、211c’’:第1エッジ刃
211b−1:第1内側刃
211b−2:第1外側刃
211b−1’’:第1サブ突出刃
211b−2’’:第2サブ突出刃
212、212’’:固定刃部
212a、212a’’:固定突起
213、213’’:第2回転部
213a、213a’’:第2回転ボディー部
213b、213b’’:第2突出刃
213c、213c’’:第2エッジ刃
220、220’:刃駆動部
221:駆動部ケース
222、222’:第1回転力生成部
223、223’:第1回転軸
224:ベアリング
225:第1オイルシール
226:モータパッキング
227:第1キャップ
228:第1回転軸結合部
230、230’:粉砕ハウジング
231、231’:第1流出口
240、240’、240’’:固定リング
241、241’’:第1固定リング
241a、241a’’:第1挿入突起
242、242’’:第2固定リング
242a、242a’’:第2挿入突起
243、243’’:内側突起
250、250’、250’’:遮断板
260:第3シーリング部
300:第2生ごみ処理ユニット
310:貯水槽
311:第2流入口
312:第2流出口
320:微生物供給部
321:微生物貯蔵部
322:移動力生成部
323:ガイド部
324:安着ブラケット
325:カバーケース
330:攪拌部
331:ハウジング
331a:支持ハウジング
331b:カバーハウジング
332:攪拌駆動部
332a:第2回転力生成部
332b:第2回転軸
332c:第1ホルダ
332d:第2ホルダ
332e:第2オイルシール
332f:スプリングワッシャ
332g:第2キャップ
333:攪拌プレート
334:ハンドル部
335:第4シーリング部
340:貯水槽カバー
400、400’:固定ブラケット
410:係止突起
500、500’:係止板
510:翼部
600、600’:カバー
610:結合突起結合部
710、710’:信号発生部
720、720’:センサ部
810、810’:第1シーリング部
820、820’:第2シーリング部
900、900’:ケース
910:メインケース
910a:アーム部
920:カバーケース
930:下部ケース
図1
図2
図3
図4
図5
図6