【文献】
佐藤 益弘他,ライフシミュレーション(不動産サイト アットホーム),[online],2015年 8月13日,[2020年5月13日検索],インターネット,URL,https://web.archive.org/web/20150813230958/http://www.athome.co.jp/contents/life-simulation/
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
世帯の経時的なキャッシュフローである経時的世帯キャッシュフローをシミュレーションするためにデフォルトの世帯属性であるデフォルト世帯属性が与えられた典型的な世帯モデルであるベース世帯モデル情報であって、ベース世帯モデルとして複数格納されているデフォルトの家族構成や世帯の収入(収入取得者ごとの収入額)、年収の上昇率、定年退職年齢、退職金の額、年金などの一定の条件を満たすことで支給される給付金に関する情報である世帯属性の選択を基に、モデルキャッシュフローを表示することができるもので、デフォルト世帯属性から利用者の各々の状況に応じた世帯属性に全部又は一部を修正により変更することによって、より利用者の現実に近いキャッシュフローへと近づけていくことができるベース世帯モデル情報を複数格納するベース世帯モデル情報格納部と、
世帯属性に応じて経時的世帯キャッシュフローを算出するルールであるキャッシュフロー算出ルールを保持するキャッシュフロー算出ルール保持部と、
ベース世帯モデル情報のいずれかの選択を受け付けるベース世帯モデル選択受付部と、
選択されたベース世帯モデルの世帯属性の編集を受け付けるための世帯属性編集部と、
編集された世帯属性又は編集されていないデフォルト世帯属性を経時的世帯キャッシュフローのシミュレーションのために保持する世帯属性保持部と、
保持されている世帯属性とキャッシュフロー算出ルールとに基づいて経時的世帯キャッシュフローを算出する経時的世帯キャッシュフロー算出部と、
算出された経時的世帯キャッシュフローを表示する経時的世帯キャッシュフロー表示部と、
世帯の経時的なキャッシュフローである経時的世帯キャッシュフローをシミュレーションするためにデフォルトの世帯属性であるデフォルト世帯属性が与えられたベース世帯モデル情報格納部に格納されたベース世帯モデル情報の世帯属性を修正するベース世帯モデル情報修正部と,を有する経時的世帯キャッシュフローシミュレーション装置。
世帯の経時的なキャッシュフローである経時的世帯キャッシュフローをシミュレーションするためにデフォルトの世帯属性であるデフォルト世帯属性が与えられた典型的な世帯モデルをベース世帯モデル情報格納部に追加するベース世帯モデル情報追加部をさらに有する請求項1に記載の経時的世帯キャッシュフローシミュレーション装置。
デフォルト世帯属性なしに新規に世帯属性を作成し、作成された新規の世帯属性が与えられた新規なベース世帯モデルである新規ベース世帯モデルを保持する新規ベース世帯モデル情報保持部をさらに有し、
前記ベース世帯モデル選択受付部は、新規ベース世帯モデル情報保持部に保持されたベース世帯モデル情報の選択をも受け付けるように構成された請求項1又は請求項2に記載の経時的世帯キャッシュフローシミュレーション装置。
資産算出ルール保持部は、資産の運用利回別に複数の資産算出ルールを保持する運用利回別資産算出ルール保持手段を有する請求項4に記載の経時的世帯キャッシュフローシミュレーション装置。
世帯属性は、家族構成、収入、支出、教育、住宅、金融資産の少なくとも一以上を示す情報である請求項1から請求項5のいずれか一に記載の経時的世帯キャッシュフローシミュレーション装置。
世帯属性の編集に際して世帯属性の一般的説明を表示する世帯属性説明表示部をさらに有する請求項1から請求項6のいずれか一に記載の経時的世帯キャッシュフローシミュレーション装置。
世帯属性編集部は、デフォルト世帯属性に新規世帯属性を追加する新規世帯属性追加手段を有する請求項1から請求項7のいずれか一に記載の経時的世帯キャッシュフローシミュレーション装置。
世帯の経時的なキャッシュフローである経時的世帯キャッシュフローをシミュレーションするためにデフォルトの世帯属性であるデフォルト世帯属性が与えられた典型的な世帯モデルであるベース世帯モデル情報であって、ベース世帯モデルとして複数格納されているデフォルトの家族構成や世帯の収入(収入取得者ごとの収入額)、年収の上昇率、定年退職年齢、退職金の額、年金などの一定の条件を満たすことで支給される給付金に関する情報である世帯属性の選択を基に、モデルキャッシュフローを表示することができるもので、デフォルト世帯属性から利用者の各々の状況に応じた世帯属性に全部又は一部を修正により変更することによって、より利用者の現実に近いキャッシュフローへと近づけていくことができるベース世帯モデル情報を複数格納するベース世帯モデル情報格納部と、
世帯属性に応じて経時的世帯キャッシュフローを算出するルールであるキャッシュフロー算出ルールを保持するキャッシュフロー算出ルール保持部と、
編集された世帯属性又は編集されていないデフォルト世帯属性を経時的世帯キャッシュフローのシミュレーションのために保持する世帯属性保持部と、
を有する経時的世帯キャッシュフローシミュレーション装置の動作方法であって、
ベース世帯モデル情報のいずれかの選択を受け付けるベース世帯モデル選択受付ステップと、
選択されたベース世帯モデルの世帯属性の編集を受け付けるための世帯属性編集ステップと、
保持されている世帯属性とキャッシュフロー算出ルールとに基づいて経時的世帯キャッシュフローを算出する経時的世帯キャッシュフロー算出ステップと、
算出された経時的世帯キャッシュフローを表示する経時的世帯キャッシュフロー表示ステップと、
世帯の経時的なキャッシュフローである経時的世帯キャッシュフローをシミュレーションするためにデフォルトの世帯属性であるデフォルト世帯属性が与えられたベース世帯モデル情報格納部に格納されたベース世帯モデル情報の世帯属性を修正するベース世帯モデル情報修正ステップと
を有する経時的世帯キャッシュフローシミュレーション装置の動作方法。
世帯の経時的なキャッシュフローである経時的世帯キャッシュフローをシミュレーションするためにデフォルトの世帯属性であるデフォルト世帯属性が与えられた典型的な世帯モデルであるベース世帯モデル情報であって、ベース世帯モデルとして複数格納されているデフォルトの家族構成世帯の収入(収入取得者ごとの収入額)、年収の上昇率、定年退職年齢、退職金の額、年金などの一定の条件を満たすことで支給される給付金に関する情報である世帯属性の選択を基に、モデルキャッシュフローを表示することができるもので、デフォルト世帯属性から利用者の各々の状況に応じた世帯属性に全部又は一部を修正により変更することによって、より利用者の現実に近いキャッシュフローへと近づけていくことができるベース世帯モデル情報を複数格納するベース世帯モデル情報格納部と、
世帯属性に応じて経時的世帯キャッシュフローを算出するルールであるキャッシュフロー算出ルールを保持するキャッシュフロー算出ルール保持部と、
編集された世帯属性又は編集されていないデフォルト世帯属性を経時的世帯キャッシュフローのシミュレーションのために保持する世帯属性保持部と、
世帯の経時的なキャッシュフローである経時的世帯キャッシュフローをシミュレーションするためにデフォルトの世帯属性であるデフォルト世帯属性が与えられたベース世帯モデル情報格納部に格納されたベース世帯モデル情報の世帯属性を修正するベース世帯モデル情報修正ステップと
を有する経時的世帯キャッシュフローシミュレーション装置の動作方法であって、
ベース世帯モデル情報のいずれかの選択を受け付けるベース世帯モデル選択受付ステップと、
選択されたベース世帯モデルの世帯属性の編集を受け付けるための世帯属性編集ステップと、
保持されている世帯属性とキャッシュフロー算出ルールとに基づいて経時的世帯キャッシュフローを算出する経時的世帯キャッシュフロー算出ステップと、
算出された経時的世帯キャッシュフローを表示する経時的世帯キャッシュフロー表示ステップと、
を有する計算機である経時的世帯キャッシュフローシミュレーション装置の動作プログラム。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】実施形態1における、経時的世帯キャッシュフローシミュレーション装置の、ベース世帯モデル選択受付部の実際の表示画面の一例を示す図。
【
図2】実施形態1における、経時的世帯キャッシュフローシミュレーション装置の、経時的キャッシュフロー表示部の実際の表画面の一例を示す図。
【
図3】実施形態1における、経時的世帯キャッシュフローシミュレーション装置の、構成の一例を示す機能ブロック図。
【
図4】実施形態1における、経時的世帯キャッシュフローシミュレーション装置の、キャッシュフロー算出ルールと世帯属性の関連付けを示す概念図。
【
図5】実施形態1における、経時的世帯キャッシュフローシミュレーション装置の、世帯属性編集部の実際の表示の一例を示す図。
【
図6】実施形態1における、経時的世帯キャッシュフローシミュレーション装置の、世帯属性編集部の実際の表示の一例を示す図。
【
図7】実施形態1における、経時的世帯キャッシュフローシミュレーション装置の、世帯属性編集部の実際の表示の一例を示す図。
【
図8】実施形態1における、経時的世帯キャッシュフローシミュレーション装置の、世帯属性編集部の実際の表示の一例を示す図。
【
図9】実施形態1における、経時的世帯キャッシュフローシミュレーション装置の、世帯属性編集部の実際の表示の一例を示す図。
【
図10】実施形態1における、経時的世帯キャッシュフローシミュレーション装置の、世帯属性編集部の実際の表示の一例を示す図。
【
図11】実施形態1における、経時的世帯キャッシュフローシミュレーション装置の、ハードウェア構成の一例を示す図。
【
図12】実施形態1における、経時的世帯キャッシュフローシミュレーション装置の処理の流れの一例を示すフロー図。
【
図13】実施形態1における、経時的世帯キャッシュフローシミュレーション装置の構成の一例を示す機能ブロック図。
【
図14】実施形態1における、経時的世帯キャッシュフローシミュレーション装置のハードウェア構成の一例を示す図。
【
図15】実施形態1における、経時的世帯キャッシュフローシミュレーション装置の処理の流れの一例を示すフロー図。
【
図16】実施形態1における、経時的世帯キャッシュフローシミュレーション装置の構成の一例を示す機能ブロック図。
【
図17】実施形態1における、経時的世帯キャッシュフローシミュレーション装置のハードウェア構成の一例を示す図。
【
図18】実施形態1における、経時的世帯キャッシュフローシミュレーション装置の処理の流れの一例を示すフロー図。
【
図19】実施形態1における、経時的世帯キャッシュフローシミュレーション装置の構成の一例を示す機能ブロック図。
【
図20】実施形態1における、経時的世帯キャッシュフローシミュレーション装置のハードウェア構成の一例を示す図。
【
図21】実施形態1における、経時的世帯キャッシュフローシミュレーション装置の処理の流れの一例を示すフロー図。
【
図22】実施形態2における、経時的世帯キャッシュフローシミュレーション装置の構成の一例を示す機能ブロック図。
【
図23】実施形態2における、経時的世帯キャッシュフローシミュレーション装置のハードウェア構成の一例を示す図。
【
図24】実施形態2における、経時的世帯キャッシュフローシミュレーション装置の処理の流れの一例を示すフロー図。
【
図25】実施形態2における、経時的世帯キャッシュフローシミュレーション装置の構成の一例を示す機能ブロック図。
【
図26】実施形態2における、経時的世帯キャッシュフローシミュレーション装置のハードウェア構成の一例を示す図。
【
図27】実施形態2における、経時的世帯キャッシュフローシミュレーション装置の処理の流れの一例を示すフロー図。
【
図28】実施形態4における、経時的世帯キャッシュフローシミュレーション装置の構成の一例を示す機能ブロック図。
【
図29a】実施形態4における、経時的世帯キャッシュフローシミュレーション装置の世帯属性に関する説明が表示されている状態の一例を示す図。
【
図29b】実施形態4における、経時的世帯キャッシュフローシミュレーション装置の世帯属性に関する説明が表示されている状態の一例を示す図。
【
図30】実施形態4における、経時的世帯キャッシュフローシミュレーション装置のハードウェア構成の一例を示す図。
【
図31】実施形態4における、経時的世帯キャッシュフローシミュレーション装置の処理の流れの一例を示すフロー図。
【
図32】実施形態5における、経時的世帯キャッシュフローシミュレーション装置の構成の一例を示す機能ブロック図。
【
図33a】実施形態6における、経時的世帯キャッシュフローシミュレーション装置の新規世帯属性追加部の実際の表示の一例を示す図。
【
図33b】実施形態6における、経時的世帯キャッシュフローシミュレーション装置の新規世帯属性追加部の実際の表示の一例を示す図。
【
図34】実施形態5における、経時的世帯キャッシュフローシミュレーション装置のハードウェア構成の一例を示す図。
【
図35】実施形態5における、経時的世帯キャッシュフローシミュレーション装置の処理の流れの一例を示すフロー図。
【
図36】実施形態6における、経時的世帯キャッシュフローシミュレーション装置の動作方法の処理の流れの一例、及び、実施形態7における、経時的世帯キャッシュフローシミュレーション装置の動作プログラムの処理の流れの一例、を示すフロー図。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を用いて説明する。実施形態1は請求項1から請求項4、実施形態2は請求項5から請求項6、実施形態3は請求項7、実施形態4は請求項8、実施形態5は請求項9、実施形態6は請求項10、実施形態7は請求項11に、それぞれ対応する。なお、本発明は、これら実施形態に何ら限定されるべきものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得る。
【0021】
<実施形態1>
<実施形態1 概要>
本実施形態における発明は、ベース世帯モデルとして複数格納されているデフォルトの家族構成や収入などの情報である世帯属性の選択を基に、モデルキャッシュフローを表示することがでる。デフォルト世帯属性から利用者の各々の状況に応じた世帯属性にに全部又は一部を編集により変更することによって、より利用者の現実に近いキャッシュフローへと近づけていくことを特徴とする経時的世帯キャッシュフローシミュレーション装置である。
本実施形態における発明は、
図1に示す、経時的世帯キャッシュフローシミュレーション装置の世帯モデル選択画面から、自分の世帯に近い世帯モデルを選択することで、
図2に示すようなモデルキャッシュフローの表示をすることができる。
【0022】
<実施形態1 発明の構成>
図3は、本実施形態1の経時的世帯キャッシュフローシミュレーション装置の構成の一例を示す図である。
図3に示すように、実施形態1の経時的世帯キャッシュフローシミュレーション装置(0300)は、ベース世帯モデル情報格納部(0301)、キャッシュフロー算出ルール保持部(0302)、ベース世帯モデル選択受付部(0303)、世帯属性編集部(0304)、世帯属性保持部(0305)、経時的世帯キャッシュフロー算出部(0306)、経時的世帯キャッシュフロー表示部(0307)と、を有する。
【0023】
<実施形態1 構成の説明>
<実施形態1 ベース世帯モデル情報格納部>
「ベース世帯モデル情報格納部」は、世帯の経時的なキャッシュフローである経時的世帯キャッシュフローをシミュレーションするためにデフォルトの世帯属性であるデフォルト世帯属性が与えられた典型的な世帯モデルであるベース世帯モデル情報を複数格納する。世帯属性が与えられたとは、世帯属性が関連付けられた、を含む概念である。ベース世帯モデル情報とは、例えば、「20代ファミリー 子育て(中)」「30代ファミリー、住宅購入(予定)」「50代ファミリー、セカンドライフ準備(中)」「60代リタイア時、シングル」「60代リタイア時、夫妻」「70代夫妻、相続対策」といった、世帯の構成と、世帯のキャッシュフローや資産形成に影響を与える出来事と、から構成される情報である。
「ベース世帯モデル情報」とは、したがって、「20代ファミリー 子育て(中)」のベース世帯モデル情報であれば、デフォルトでは、基本的にはキャッシュフローのパターンは、収入が平均的サラリーマン、妻は専業主婦であり収入はなし、近い将来に教育費の継続的な出費が見込まれるというモデルとなる。この場合、子供の幼稚園入学費用の発生、小学校の費用の発生などが見込まれるので経時的にキャッシュフローが変動するモデルである。また、デフォルトでは、幼稚園も小学校も公立であるように設定されていてもよい。
また「30代ファミリー 住宅購入(予定)」のベース世帯モデル情報であれば、キャッシュフローのパターンは、収入源は日本の平均的サラリーマンである夫の収入(定期的な昇給を見込んでいる)と、妻の短時間のパートであり、子供が2人いて、未だに教育費が継続的に発生しており、住宅ローンを組んで近い将来に住宅を購入するというモデルとなる。
「70代夫妻 相続対策」のベース世帯モデル情報であれば、キャッシュフローのパターンは、夫妻の年金が唯一の収入源であり、経時的にキャッシュフローとしての収入が変動することはない。ただし、相続対策として徐々に子供たちに資産を譲渡する場合には、その譲渡のタイミングで資産は減額してゆくというモデルとなる。
【0024】
この他に、家族の死後に残された者のためのキャッシュフローシミュレーションのモデルが考えられる。例えば、「万一の場合に備える」ためのベース世帯モデル情報として、世帯主が突然死亡した場合のように、突然世帯収入が大幅に減少する事態が発生した場合に、世帯主の死亡後のキャッシュフローシミュレーションを行い、その後の生活を維持していくうえで必要となる資産額をシミュレーションするモデルが考えられる。この場合、新たな収入源を確保しなければいずれマイナスの資産状況となることが予測されるため、マイナス資産を防ぐために必要なる生命保険の額を算出する機能や、残された家族がどの程度の収入を得れば生活をしていけるのかを算出する機能や、資産運用を組み合わせた経時的世帯キャッシュフローシミュレーションを行えるようなモデルとなる。あるいは、例えば高齢の者であれば、「相続税に備える」ためのベース世帯モデル情報として、自分がなくなった後に発生する相続額、相続額に応じた相続税額を算出できるように構成して、相続税を負担なく支払うために必要となる被相続人の相続財産の残し方や、相続人が相続税対策として備えておくべき資産の額や、備えるための資産運用の仕方、備えてある資産の運用の仕方等の経時的世帯キャッシュフローシミュレーションが行えるようなモデルとなる。
【0025】
<実施形態1 キャッシュフロー算出ルール保持部>
「キャッシュフロー算出ルール保持部」は、世帯属性に応じて経時的世帯キャッシュフローを算出するルールであるキャッシュフロー算出ルールを保持する。
「キャッシュフロー算出ルール」は、ベース世帯モデル情報に与えられた世帯属性のもつ特性に応じた、将来のキャッシュフローを算出するためのルールである。このルールは、例えば家族構成や生活者に応じて、食料費、住居費、光熱費、家具に費やす費用、被服費、保健費、交通費、教育費、教養のために費やす費用、医療費、娯楽費、水道費、家事関連費用、履物に費やす費用、通信費、日用品に費やす費用、その他の費用、が統計的な情報源などに基づいて経時的に変化するように又は経時的に変化しないように定められている。例えば、成人一人当たりの食料費が定められていると、家族構成中に成人が何人含まれるかによって、その世帯の食料費が算出される。また家族構成に応じて住居費が統計的な情報源に基づいて定められている。例えば家族構成が独身一人住まいであればワンルームマンション程度の平均賃料が住居費であるが、家族構成が本人夫妻と本人の両親並びに二人の子供であれば3LDKないし4LDK程度の平均賃料が住居費となる。またこのキャッシュフロー算出ルールは、食料費、住居費、・・・のように個別に区別されているものでなく、例えば本人夫婦と二人の子供の家族構成であれば全体としての出費は統計的にこの程度である、という出費がルールとして保持されていてもよい。例えば、家族構成として、独身一人暮らし、子供なし夫婦、子供一人夫婦、子供二人夫婦、本人の両親と夫婦と子供一人、本人の両親と夫婦と子供二人、本人の片親と夫婦と子供一人、本人の片親と夫婦と子供二人、など、編集可能な家族構成のすべてに対して出費、収入のキャッシュフローが経時的に与えられるようなルールであってもよい。
また家族構成のみならず、その世帯の属性であって、編集可能なすべてのパターンに対して出費、収入のキャッシュフローが経時的に与えられるルールであってもよい。
従って、キャッシュフロー算出ルールは、すべての編集可能な世帯属性ごとに与えられていてもよいし、編集可能な属性や世帯を構成する家族ごとに経時的なキャッシュフローが与えられており、世帯のキャッシュフローは、これらを加算することで求められる、ないしは加算した結果を修正することで得られるように構成することも可能である。
加算した結果を修正するとは、加算されたキャッシュフローに定数を掛け算したり、定数を加減算したり、することを言う。また、この定数は経過年に従って変化するように構成してもよい。
本件経時的世帯キャッシュフローシミュレーション装置におけるキャッシュフロー算出ルールは、世帯属性に応じて経時的世帯キャッシュフローを算出するルールであるから、世帯モデルを選択すれば、その世帯モデルに与えられた世帯属性に応じて典型的に発生する出費や収入といった事情を考慮して、経時的世帯キャッシュフローを算出することができる。
【0026】
キャッシュフロー算出ルールは、地域の特性を反映したルールとなっていてもよい。例えば、地方公共団体ごとに提供している自治体の支援制度であったり、税率を反映させたルールとすることが考えられる。あるいは、収入やその上昇率、生活費やその上昇率といった世帯のキャッシュフローに関する地方ごとの平均を反映させたルールにすることが考えられる。また、税額控除などの控除制度等を反映したルールとなっていてもよい。例えば、住宅ローンを利用して住宅購入を行う場合には、住宅ローン控除の税額控除額もキャッシュフローシミュレーションに反映させるように構成することが考えられる。
【0027】
キャッシュフロー算出ルールは、世帯モデルに関連付けられた時間の関数である。
図4に示すように、例えば世帯モデルが30代ファミリーである場合の世帯属性として、A3、B2、C3、D1、E1、が与えられている場合を示す。世帯属性A3には、fa3(t)という時間の関数が関連付けられており、世帯属性B2には、fb2(t)という時間の関数が関連付けられており、世帯属性C3には、fc3(t)という時間の関数が関連付けられており、世帯属性D1には、fd1(t)という時間の関数が関連付けられており、世帯属性E1には、fe1(t)という時間の関数が関連付けられている。このとき、キャッシュフロー算出ルールは、fa3(t)[fb2(t)+・・・・・・fe1(t)]という時間の関数によって表現することが可能である。
後述するように、世帯属性が編集されると、例えばA3の世帯属性がA5に変更され、世帯属性A5に関連付けられた時間の関数であるfa5(t)がキャッシュフロー算出ルールとして採用されることになる。この場合のキャッシュフロー算出ルールを、上記例示に則して表現すると、fa5(t)[fb2(t)+・・・・・・fe1(t)]となる。後述するように、世帯属性が追加されると、あたらしく世帯属性F4が追加されることになり、F4に関連付けられた時間の関数であるff4(t)がキャッシュフロー算出ルールに追加される。この場合のキャッシュフロー算出ルールを、上記例示に則して表現すると、fa3(t)[fb2(t)+・・・・・・fe1(t)+ff4(t)]となる。
図に示したキャッシュフロー算出ルールは、例示の一つであり、この他の時間の関数によって構成することも可能である。
【0028】
具体的には世帯属性に応じて将来発生するイベントと、そのイベントに応じて発生する収入(キャッシュイン)又は/及び支出(キャッシュアウト)が定められており、また世帯属性に応じてベースとなる平均的な収入(キャッシュイン)と支出(キャッシュアウト)が定められている。従って世帯モデルを選択すると、その世帯モデルに与えられている世帯属性のベースとなる平均的な収入と支出と、その世帯属性に与えられている将来発生するイベントに応じた収入と支出を重ね合わせることによって時間軸を一つの軸とし、キャッシュフローを他の軸としたグラフや、時間とキャッシュフローの相関図表を作成することが可能となる。
例えば、「20代ファミリー 子育て(中)」のベース世帯モデル情報の世帯属性が選択されていれば、例えば向こう30年間にわたって収入が平均的サラリーマン、妻は専業主婦であり収入はなしとしてベースとなる収支を計算し、近い将来(例えば3年後)に教育費の継続的な出費イベント(例えば、子供の幼稚園入学費用の発生、小学校の費用の発生、受験のための単発的な費用の発生等)が始まり20年後(大学卒業まで)に終了することが見込まれる、という事情を考慮して、ベースとなる収支に3年後からの出費イベントを重ね合わせて経時的キャッシュフローを算出するルールが、キャッシュフロー算出ルール保持部に保持されているキャッシュフロー算出ルールである。
【0029】
例えば、「30代ファミリー 住宅購入(予定)」のベース世帯モデル情報の世帯属性が入力されていれば、収入源は日本の平均的サラリーマンである夫の収入(定期的な昇給を見込んでいる)と、妻の短時間のパートであり、これをベース収支とし、子供が2人いて、未だに教育費が継続的に発生しており、住宅ローンを組んで近い将来に住宅を購入するという将来発生イベントを考慮して、両者を重ね合わせることにより経時的キャッシュフローを算出するルールが、キャッシュフロー算出ルール保持部に保持されているキャッシュフロー算出ルールである。世帯モデルに付与される世帯属性は、家族構成、収入、支出、教育、住宅、金融資産などから構成されると好ましい。そして、一例として、「30代ファミリー」では、家族構成は、世帯主が35歳、現在の職業が会社員(大企業)、配偶者(あり、35歳)、配偶者の現在の職業は主婦、子供2人ありで5歳と3歳である。収入の属性としては世帯主の年収560万円、上昇率年間1%、定年退職年齢60歳、退職金2280万円、配偶者の収入はなし、年金は標準世帯の額、そのほかの収入として、定年退職後の再就職によって61歳から65歳まで毎年270万円である。支出の属性としては、生活費が毎月29万円、定年退職後の毎月の生活費が30万円、生活費の上昇率が1%、保険料の支払いが年間30万円で60歳まで継続、その他の支出として、車の購入(買い替えを含む)を8年ごとに行うものとして、40歳から70歳まで、8年ごとに200万円である。教育の属性としては、第一子及び第二子共に、幼稚園から高校までは国公立に通わせて、大学では私立に通わせるである。住宅の属性としては、賃貸物件であり、家賃(共益費等含む)は年間120万円、こんごの住宅購入予定はあり、購入時期は1年後、物件価格は3300万円、頭金300万円、諸経費300万円、借入金額35年間、借入金利2%、住宅関連費(固定資産税等)10万円である。金融資産の属性は、金融資産1200万円、運用利率は3%と5%である。
【0030】
<実施形態1 ベース世帯モデル選択受付部>
「ベース世帯モデル選択受付部」は、ベース世帯モデル情報のいずれかの選択を受け付ける。ベース世帯モデルは、デフォルト世帯属性の数及び、世帯のキャッシュフローや資産形成に影響を与える出来事の組み合わせに応じて、複数保存されている。経時的世帯キャッシュフローシミュレーションを行うためには、どの世帯属性を利用してキャッシュフローを作成、表示するかを指定する必要がある。ベース世帯モデル選択受付部では、これからモデルキャッシュフローを表示したいと考えるベース世帯モデルの選択をさせ、その選択の内容を受け付ける。
図1は、ベース世帯モデル受付部が実際にモニタインターフェイスに表示される画面の例示である。図に示すように、複数のベース世帯モデルをメニューとして一覧で表示して、各ベース世帯モデルを区別化するための情報によって、メニューに示されたベース世帯モデルがどういったベース世帯モデルを示しているかが一見してわかるように構成しておくことが考えられる。この複数のベース世帯モデルを区別化するための特定情報は、図の例示に限定されず、そのベース世帯モデルがどういった世帯をターゲットとしているモデルであるかが伝わるような表示になっていればかまわない。また、図の例示のように、ベース世帯モデルのイメージがしやすいように、イラストを組み合わせて表示するとよい。
ベース世帯モデルの選択を受け付けると、ベース世帯モデルの詳細な世帯属性が見られるように画面が、
図5から
図10に例示すようなベース世帯表示画面に切り替わることが好ましい。
図5は、家族構成に関する世帯属性の表示画面の一例である。
図6は、収入に関する世帯属性の表示画面の一例である。
図7は、支出にかんする世帯属性の表示画面の一例である。
図8は、教育に関する世帯属性の表示画面の一例である。
図9は、住宅に関する世帯属性の表示画面の一例である。
図10は、金融資産に関する世帯属性の表示画面の一例である。これから、どのような世帯属性をベースにしてモデルキャッシュフローを作成及び表示するかが伝わらなければ、キャッシュフローシミュレーションを行う当事者が、自分たちの実際の情報とのずれを認識することができないので、キャッシュフローシミュレーションをもとに、将来に向けて何かを行う必要があることを想像しにくいからである。図に例示する切り替えられたベース世帯表示画面は、後述する世帯属性編集部と共通の画面として構成することが可能である。
【0031】
<実施形態1 世帯属性編集部>
「世帯属性編集部」は、選択された世帯モデルの世帯属性の編集を受け付ける。世帯属性は、デフォルト世帯属性又は後述するようにデフォルト世帯属性に編集を行った編集世帯属性、によって構成される。世帯属性とは、家族構成に関する情報、収入に関する情報、支出に関する情報、教育に関する情報、住宅に関する情報、金融資産に関する情報、等のことをいう。
図5から
図10は、世帯属性編集部が実際にモニタインターフェイスに表示される画面の例示である。世帯属性編集部では、世帯属性の各項目にデフォルトで与えられていた情報を入力された情報に基づき変更することで、世帯属性を編集する。
【0032】
<家族構成に関する情報>
図5は、家族構成に関する世帯属性編集を行う世帯属性編集部が実際にモニタインターフェイスに表示される画面の例示である。家族構成に関する情報は、例えば、世帯主の性別、世帯主の職業、配偶者の有無、配偶者の職業、配偶者の年齢、子供の年齢、子供の性別、等の情報である。図では、プルダウンメニューで選択入力する項目(0501)と、直接入力する項目(0502)が混在している状態を例示しているが、複数の入力方法を混在させてもよい。情報を入力する方法としては、プルダウンメニュー方式、直接入力方式(画面タッチによる選択、キーボードによる入力、手書きによる入力、音声入力等)、外部にある情報の読み込み(別紙に記載された情報を写真として取り込む、別紙に記載された情報をスキャンしてとりこむ、ネットワークを介して接続可能なサーバに保持されている情報をネットワークを介して取得する等)が、考えられる。
【0033】
図の例示では、次のような編集方法が示されている。世帯主の性別としては、男性か女性かを、男性と女性のいずれかの表示を選択することで編集を行える。世帯主の年齢は、年齢を入力する枠にテンキーや数字の文字盤を利用して直接年齢を入力することで編集を行える。世帯主の年齢として入力できる値は、18歳以上120歳以下を想定しているが、これ以外の範囲を設定することも可能である。世帯主の職業は、現在の職業に関するプルダウンメニューに選択肢として表示されている会社員(大企業)、会社員(中小企業)、公務員、自営業、の中から選択することで編集を行える。配偶者の有無では、配偶者のあり・なしの表示を切り替えることで、配偶者の有無の編集を行える。配偶者をありとした場合には、配偶者の年齢を入力する枠が表示され、世帯主の年齢の編集と同様に、年齢を入力する枠にテンキーや数字の文字盤を利用して直接年齢を入力することで編集を行える。配偶者の年齢として入力できる値は、16歳以上120歳以下を想定しているが、これ以外の範囲を設定することも可能である。配偶者をありとした場合には、配偶者の職業を、現在の職業に関するプルダウンメニューに選択肢として表示されている会社員(大企業)、会社員(中小企業)、公務員、自営業、の中から選択することで編集を行える。子供の人数は、子供のあり・なしの表示の切り替えを行うことによって編集することができる。子供ありとした場合には、子供の年齢を入力する枠が表示され、世帯主の年齢の編集と同様に、年齢を入力する枠にテンキーや数字の文字盤を利用して直接年齢を入力することで編集を行える。年齢として入力できる値は、0歳以上100歳以下を想定しているが、これ以外の範囲を設定することも可能である。
【0034】
<収入に関する情報>
図6は、収入に関する世帯属性編集を行う世帯属性編集部が実際にモニタインターフェイスに表示される画面の例示である。収入に関する情報とは、例えば、世帯の収入(収入取得者ごとの収入額)、年収の上昇率、定年退職年齢、退職金の額、年金などの一定の条件を満たすことで支給される給付金に関する情報、等のことをいう。情報を入力する方法としては、家族構成の世帯続編にかんする部分で記載したように、プルダウンメニュー方式、直接入力方式など複数の方法が考えられる。
【0035】
図の例示では、次のような編集方法が示されている。世帯の年収として、世帯主の年収に関する情報である、年収、上昇率、定年退職年齢、退職金について、それぞれの値を入力する枠にテンキーや数字の文字盤を利用して直接数値を入力することで編集を行える。年収として入力できる数値は、0円以上999,999万円以下を想定しているが、999,999万円以上の数値を入力できるように構成することも可能である。上昇率として入力できる数値は、0%以上40%以下を想定しているが、40%以上の数値を入力できるように構成することも可能である。定年退職年齢として入力できる数値は、20歳以上120歳以下を想定しているが、これと異なる範囲を設定することも可能である。退職金として入力できる数値は、0円以上999,999万円以下を想定しているが、999,999万円以上の数値を入力できるように構成することも可能である。配偶者の収入に関しても、配偶者の年収に関する情報に関しても、世帯主の年収に関する情報と同様の情報に関して、同様の方法、範囲で編集を行うことができる。年金に関する情報として、経時的世帯キャッシュフローシミュレーションを行おうとしている世帯が、標準世帯、共働き、シングル、すでに退職(すでに年金受給者である場合をさす)、自営業者、のいずれに当たるのかを表示から選択する。その他の収入に関する情報として、収入を発生っセル原因となるイベントをプルダウンメニューに選択肢として表示されている再就職、企業年金等、満期保険金、家賃等、その他の中から選択することで編集を行う。収入を獲得する頻度は、プルダウンメニューの選択肢として表示される毎年、1回のみ、2年ごと、3年ごと、4年ごと、5年ごと、6年ごと、7年ごと、8年ごと、9年ごと、10年ごと、の中から選択することで編集を行う。また、その他の収入を獲得することができるのが何歳から何歳の期間であるか、始りの年齢と終わりの年齢を入力する枠にテンキーや数字の文字盤を利用して直接年齢を入力することで編集を行える。入力できる年齢は18歳以上120歳以下であるが、異なる範囲を設定することも可能である。その他の収入として獲得する金額は、獲得する金額を入力する枠にテンキーや数字の文字盤を利用して直接その他の収入額を入力することで編集を行える。収入額として入力を行える数値は、0円以上999,999万円以下を想定しているが、999,999万円以上の数値を入力できるように構成することも可能である。
【0036】
<支出に関する情報>
図7は、支出に関する世帯属性編集を行う世帯属性編集部が実際にモニタインターフェイスに表示される画面の例示である。支出に関する情報は、生活費、保険料、その他の支出、等の情報である。情報を入力する方法としては、家族構成の世帯続編にかんする部分で記載したように、プルダウンメニュー方式、直接入力方式など複数の方法が考えられる。
【0037】
図の例示では、次のような編集方法が示されている。生活費としては、生活費、定年退職後の生活費(月)、上昇率の数値を、それぞれの値を入力する枠にテンキーや数字の文字盤を利用して直接入力することで編集を行える。生活費として入力できる数値は、0円以上99,999万円以下を想定しているが、99,999万円以上の数値を入力することも可能である。定年退職後の生活費(月)として入力できる数値は、0円以上99,999万円以下を想定しているが、99,999万円以上の数値を入力することも可能である。上昇率として入力できる数値は、0%以上40%以下を想定しているが、40%以上の数値を入力できるように構成することも可能である。保険料としては、年間の保険料を入力する枠にテンキーや数字の文字盤を利用して直接数値を入力することで編集を行える。保険料として入力できる数値は、0円以上999,999万円以下を想定しているが、999,999万円以上の数値を入力できるように構成することも可能である。保険の種類が終身か終身以外かを、終身・終身以外の表示を選択することで編集する。終身である場合には、いつまでの保険なのか被保険者の年齢を編集する項目は表示されない。終身以外の場合には、いつまでの保険なのか被保険者の年齢を編集する項目が表示され、年齢を入力する枠にテンキーや数字の文字盤を利用して直接年齢を入力することで編集を行える。年齢として入力できる値は、18歳以上120歳以下を想定しているが、これ以外の範囲を設定することも可能である。その他の支出としては、その他の支出の原因となる出来事を示すイベント名をプルダウンメニューの選択肢として表示される車購入、旅行、結婚費用支援、子ども関連、不動産関連、老人ホーム入所金、その他の中から選択することで編集を行う。また、支出が発生する頻度を、プルダウンメニューの選択肢として表示される毎年、1回のみ、2年ごとに、3年ごとに、4年ごとに、5年ごとに、6年ごとに、7年ごとに、8年ごとに、9年ごとに、10年ごとに、の中から選択することで編集を行う。支出の発生する期間を指定する、始りの年齢と終わりの年齢を入力する枠にテンキーや数字の文字盤を利用して直接年齢を入力することで編集を行える。入力できる年齢は18歳以上120歳以下であるが、異なる範囲を設定することも可能である。その他の収入として獲得する金額は、獲得する金額を入力する枠にテンキーや数字の文字盤を利用して直接その他の収入額を入力することで編集を行える。収入額として入力を行える数値は、0円以上999,999万円以下を想定しているが、999,999万円以上の数値を入力できるように構成することも可能である。
【0038】
<教育に関する情報>
図8は、支出に関する世帯属性編集を行う世帯属性編集部が実際にモニタインターフェイスに表示される画面の例示である。教育に関する情報は、例えば、子供の学費に関する情報として、子供を国公立の学校と私立の学校のいずれに入学させているか、あるいはさせる予定であるか、等の情報である。情報を入力する方法としては、家族構成の世帯続編にかんする部分で記載したように、プルダウンメニュー方式、直接入力方式など複数の方法が考えられる。
【0039】
図の例示では、次のような編集方法が示されている。家族構成で選択した子供の人数に合わせて、第一子用の項目、第二私用の項目がそれぞれ表示される。図では子供が二人いる場合を示している。それぞれの子供の、幼稚園、小学校、中学校、高校、大学という教育課程ごとに、キャッシュフローの算出に必要となる、今通っている、あるいはこれから通う予定の教育課程のみを選択する。選択した教育課程について、国公立の学校に入学させるのか、あるいは入学しているのか、私立の学校に入学させるのか、あるいは入学しているのか、を選択することが可能である。
【0040】
<住宅に関する情報>
図9は、支出に関する世帯属性編集を行う世帯属性編集部が実際にモニタインターフェイスに表示される画面の例示である。住宅に関する情報は、まず大きく賃貸の住宅であるか持ち家で得あるかという家の所有形態と、賃貸である場合には、毎月の家賃、今後持ち家を購入する予定があるのか、予定がある場合には、購入時期、物件価格、頭金、諸経費、借入金額、借入期間、借入金利、住宅関連費、等の賃貸中の情報等、賃貸から所有に変動する際の情報が住宅に関する情報となる。家の所有の形態として、所有である場合には、ローン変性額、残りの返済期間、受託関連費、リフォームの予定時期、費用、等が住宅関する情報となる。金融資産に関する情報とは、金融資産の額、運用利率、等の情報である。情報を入力する方法としては、家族構成の世帯続編にかんする部分で記載したように、プルダウンメニュー方式、直接入力方式など複数の方法が考えられる。
【0041】
図の例示では、次のような編集方法が示されている。まず、賃貸の物件であるかすでに住宅を購入済みであるかを、賃貸・すでに住宅を購入済みの表示から選択することで編集を行う。賃貸である場合には、年間の家賃(共益費等を含む)を入力する枠にテンキーや数字の文字盤を利用して直接数値を入力することで編集を行える。家賃(共益費等を含む)として入力できる数値は、0円以上999万円以下を想定しているが、999万円以上の数値を入力できるように構成することも可能である。今後の住宅の購入予定の有無を、あり・なしの表示から選択することで編集を行う。購入の予定がある場合には、購入時期、物件価格、頭金、諸経費、借入金額、借入期間、借入金利、住宅関連費(固定資産税)のそれぞれの値を入力する枠にテンキーや数字の文字盤を利用して直接数値を入力することで編集を行える。購入時期として入力できる数値は、1年以上60年以下を想定しているが、これとは異なる範囲を設定することも可能である。物件価格として入力できる数値は、1万円から999,999万円を想定しているが、999,999万円以上の数値を入力できるように構成することも可能である。頭金として入力できる数値は、0万円から99,999万円を想定しているが、99,999万円以上の数値を入力できるように構成することも可能である。諸経費として入力できる数値は、0万円から99,999万円を想定しているが、99,999万円以上の数値を入力できるように構成することも可能である。借入金額として入力できる数値は、1万円から9,999,999万円を想定しているが、9,999,999万円以上の数値を入力できるように構成することも可能である。借入期間として入力できる数値は、1年以上60年以下を想定しているが、異なる範囲を設定することも可能である。借入金利として入力できる数値は、0%以上40%以下を想定しているが、40%以上の数値を入力できるように構成することも可能である。受託関連費(固定資産税等)として入力できる数値は、0円から99,999万円を想定しているが、99,999万円以上の数値を入力できるように構成することも可能である。
【0042】
<金融資産に関連する情報>
図10は、支出に関する世帯属性編集を行う世帯属性編集部が実際にモニタインターフェイスに表示される画面の例示である。金融資産に関連する情報は、例えば、金融資産の額、運用利率、等の情報である。情報を入力する方法としては、家族構成の世帯続編にかんする部分で記載したように、プルダウンメニュー方式、直接入力方式など複数の方法が考えられる。
【0043】
図の例示では、次のような編集方法が示されている。金融資産の額は、現在の金融資産の額を入力する枠にテンキーや数字の文字盤を利用して直接数値を入力することで編集を行える。金融資産の額として入力できる数値は、1万円から999,999万円を想定しているが、999,999万円以上の数値を入力できるように構成することも可能である。運用利率は、運用利率を入力する枠にテンキーや数字の文字盤を利用して直接数値を入力することで編集を行える。運利率として入力できる数値は、0%以上40%以下を想定しているが、40%以上の数値を入力できるように構成することも可能である。
【0044】
<実施形態1 世帯属性保持部>
「世帯属性保持部」は、編集された世帯属性又は編集されていないデフォルト世帯属性を経時的世帯キャッシュフローのシミュレーションのために保持する。世帯属性は、時間の関数であるキャッシュフロー算出ルールに関連付けられている。前述のようにキャッシュフロー算出ルールと、世帯属性(デフォルト世帯属性、又は、編集された世帯属性である編集世帯属性)と、を基にキャッシュフローシミュレーションを行う。
例えば、保持されている世帯属性とは、家族構成について、世帯主は男性、35歳、現在の職種は大企業の会社員、配偶者はありで、35歳、配偶者の現在の職業は大企業の会社員、子供は二人で現在5歳、と3歳、というものである。これはシミュレーションを行う利用者の家族構成を規定したものである。また、収入についての世帯属性、支出についての世帯属性、教育についての世帯属性、住宅についての世帯属性、金融資産についての世帯属性などに関しても、利用者の世帯を規定した世帯属性が保持される。
【0045】
<実施形態1 経時的世帯キャッシュフロー算出部>
「経時的世帯キャッシュフロー算出部」は、保持されている世帯属性とキャッシュフロー算出ルールとに基づいて経時的世帯キャッシュフローを算出する。世帯属性保持部において保持されている世帯属性と、キャッシュフロー算出ルール保持部に保持されているキャッシュフロー算出ルールに基づいて、経時的世帯キャッシュフローを算出することで、キャッシュフローシミュレーションを行う。
一部の世帯属性のみに編集を行った場合、あるいは、世帯属性の追加があった場合でも、デフォルト世帯属性の情報と編集世帯属性の情報を合わせることで、編集内容を基にした経時的世帯キャッシュフローを算出することができる。
【0046】
<実施形態1 経時的世帯キャッシュフロー表示部>
「経時的世帯キャッシュフロー表示部」は、算出された経時的世帯キャッシュフローを表示する。経時的世帯キャッシュフロー算出部で算出された経時的世帯キャッシュフローをモニタインターフェイスに表示する。
図2は、経時的世帯キャッシュフローが実際に表示される画面の例示である。図に示すように、グラフの縦軸(0201)は、貯蓄額、預金額、年収額、支出額等の、金額を示す。グラフの横軸(0202)は、経時的な変化を示すために、対象者の年齢、西暦、和暦、経過年数等の時を示す。複数の意味を持つグラフが同時に表示されるように構成されていてよい。図では、貯蓄額(0203)(後述するように、運用利回りに応じて複数のグラフを表示する場合には、図示するように貯蓄額を示すグラフ(0203、0203a、0203b)が複数表示されていてもよい。)、年収(0204)、支出額(0205)が示されている。この他に、預金額をグラフにしたり、複数の収入が考えられる場合には、収入原因毎のグラフや、複数の定期的支出がある場合には、支出ん原因毎にグラフにすることが考えられる。図では、キャッシュフローで最も注目すべき、将来の生活を維持するための貯蓄額を目立たせるように折れ線グラフを用いて画面真ん中に表示し、そのほかの収入額や支出額については、折れ線グラフの表示を邪魔しないように棒グラフにして画面下部に表示するように構成している。この場合、横軸に接して表示される収入額や支出額は、0円を下回ることはないので、横軸の下に突き抜けることはない。一方で、貯蓄額は、0円を下回り、マイナスになることがあり得る(すなわち、貯蓄額がないのに収入額以上の支出をしている状態である。)。マイナスを表示する場合には、横軸を突き抜ける必要があるので、全体の表示がわかりにくくなる。そこで、縦軸には多重の目盛を持たせるように、左右で異なる意味合いを持つ目盛を付すように構成することが好ましい。例えば、収入額や支出額は横軸を0円とする右縦軸の目盛(0206)を利用して表示し、貯蓄額のようにマイナスになることがあり得るものに関しては、横軸よりも上方に0円の目盛を設けて、それより下方をマイナスの数値として表示する左縦軸の目盛(0201)を利用して表示する。この場合、縦軸の0円の基準位置をわかりやすくするために、横軸とは異なる種類の線で横線(0207)を引いておくとよい。
複数のグラフの表示の仕方の組み合わせは、上記にあげた例に限られる必要はなく、ス部得て折れ線グラフ、全て棒グラフ、その他のグラフ形式を用いて表示することが可能である。また、
図2では経時的変化を示す横軸には、35歳から64歳までの年齢が記載されているが、実際にはこの年齢の幅に限られず、0歳から100歳以上まで、シミュレーションを表示することが可能である(およそ、人間の寿命を超える130歳のような年齢までシミュレーションをする必要はないということから、120歳までの表示が可能であれば十分であるが、上限なく表示することも可能である)。
なお、図面は便宜上一色によって表現しているが、実際には項目ごとに色分けをする等して、それぞれのグラフの項目の同異をわかりやすく表示することが好ましい。
【0047】
<実施形態1 ハードウェア構成>
図11は実施形態1のハードウェア構成を示す図である。この図にあるように本発明は、基本的に汎用コンピュータとプログラム、各種デバイスで構成することが可能である。コンピュータの動作は基本的に不揮発性メモリに記録されているプログラムを主メモリにロードして、主メモリとCPUと各種デバイスとで処理を実行していく形態をとる。デバイスとの通信は、バス線と繋がったインターフェイスを介して行われる。
この図にあるように実施形態1のハードウェア構成も不揮発性メモリに、ベース世帯モデル情報格納プログラム、キャッシュフロー算出ルール保持プログラム、ベース世帯モデル選択受付プログラム、世帯属性編集プログラム、世帯属性保持プログラム、経時的世帯キャッシュフロー算出プログラム、経時的世帯キャッシュフロー表示プログラムと、が保持されており、一連のプログラムの実行命令に基づいてこれらのプログラムが実行される。なお、データとしては、デフォルト世帯属性、ベース世帯モデル情報、キャッシュフロー算出ルール、選択ベース世帯モデル情報、編集世帯属性、世帯属性、経時的世帯キャッシュフロー、図示しない通信など各種の設定情報等が不揮発性メモリに保持され、主メモリにロードされ、一連のプログラム実行に際して参照され、利用される。なおこのコンピュータは不揮発性メモリ、主メモリ、CPU、インターフェイスがバスラインに接続されて相互に通信可能に構成される。
【0048】
<実施形態1 処理の流れ>
図12は、本実施形態1における経時的世帯キャッシュフローシミュレーション装置における最も基本的な処理の流れを示す図である。図に示すように、ベース世帯モデル情報格納ステップ(1201)、キャッシュフロー算出ルール保持ステップ(1202)、ベース世帯モデル選択受付ステップ(1203)、世帯属性編集ステップ(1204)、世帯属性保持ステップ(1205)、経時的世帯キャッシュフロー算出ステップ(1206)、経時的世帯キャッシュフロー表示ステップ(1207)と、を有する。
【0049】
<実施形態1 その他の構成>
<実施形態1 ベース世帯モデル情報追加部>
図13に示すように、
図3の構成に加えて、ベース世帯モデル情報追加部(1301)を有るように構成することが可能である。「ベース世帯モデル情報追加部」は、世帯の経時的なキャッシュフローである経時的世帯キャッシュフローをシミュレーションするためにデフォルトの世帯属性であるデフォルト世帯属性が与えられた典型的な世帯モデルをベース世帯モデル情報格納部に追加する。すでに格納されているベース世帯モデルに加えて、さらに別の典型的な世帯モデルをベース世帯モデル情報として、ベース世帯モデル情報格納部に追加する。
ベース世帯モデル情報追加部を有する場合のハードウェア構成は、
図14に示すように、
図11のハードウェア構成に加えて、ベース世帯モデル情報追加プログラム(1401)とベース世帯モデル情報格納部に追加する典型的な世帯モデル(1402)の情報を有する。
ベース世帯モデル情報追加部を有する場合の処理の流れは、
図15に示すように、
図12の処理の流れに加えて、ベース世帯モデル情報追加ステップ(1501)を有する。
【0050】
<実施形態1 ベース世帯モデル情報修正部>
図16に示すように、
図3又は
図13の構成に加えて、ベース世帯モデル情報修正部(1601)を有するように構成することが可能である。「ベース世帯モデル情報修正部」は、世帯の経時的なキャッシュフローである経時的世帯キャッシュフローをシミュレーションするためにデフォルトの世帯属性であるデフォルト世帯属性が与えられたベース世帯モデル情報格納部に格納されたベース世帯モデル情報の世帯属性を修正する。すでに格納されているベース世帯モデルの世帯属性として与えられている世帯属性の各項目の数値等の情報を変更することで、ベース世帯モデル情報の修正を行う、あついは、すでに格納されているベース世帯モデルの世帯属性として与えられている家族構成に関する項目に記載されている内容を変更することで、ベース世帯モデル情報の修正を行う。
ベース世帯モデル情報修正部を有する場合のハードウェア構成は、
図17に示すように、
図11又は
図14のハードウェア構成に加えて、ベース世帯モデル情報修正プログラム(1701)とベース世帯モデル情報格納部に格納されたベース世帯モデル情報を修正するための修正情報(1702)の情報を有する。
ベース世帯モデル情報修正部を有する場合の処理の流れは、
図18に示すように、
図12又は
図15の処理の流れに加えて、ベース世帯モデル情報修正ステップ(1701)を有する。
【0051】
<実施形態1 新規ベース世帯モデル情報保持部>
図19に示すように、
図3、
図13、
図16のいずれか一の構成に加えて、新規ベース世帯モデル情報保持部(1901)を有するように構成することが可能である。「新規ベース世帯モデル情報保持部」は、デフォルト世帯属性なしに新規に世帯属性を作成し、作成された新規の世帯属性が与えられた新規なベース世帯モデルである新規ベース世帯モデルを保持する。前記世帯モデル選択受付部は、新規ベース世帯モデル情報保持部に保持されたベース世帯モデル情報の選択をも受け付ける。したがって、モデルキャッシュフローのための世帯属性の編集を介することなく、個人の属性に基づく経時的キャッシュフローを表示することもできるように構成されている。
新規ベース世帯モデル情報保持部を有する場合のハードウェア構成は、
図20に示すように、
図11、
図14、
図17のいずれか一のハードウェア構成に加えて、新規ベース世帯モデル情報保持プログラム(2001)とデフォルト世帯属性なしに新規に作成された世帯属性である新規世帯属性(2002)の情報と、新規世帯属性が与えられた新規ベース世帯モデル情報(2003)を有する。
新規ベース世帯モデル情報保持部を有する場合の処理の流れは、
図21に示すように、
図12又は
図15、
図18のいずれか一の処理の流れに加えて、新規ベース世帯モデル情報保持ステップ(2101)を有する。
【0052】
<実施形態2>
<実施形態2 発明の概要>
本実施形態における発明は、実施形態1の経時的キャッシュフローに加えて、世帯資産の算出も行うことができるように構成されている。
【0053】
<実施形態2 発明の構成>
図22は、本実施形態2の経時的世帯キャッシュフローシミュレーション装置の構成の一例を示す図である。図に示すように、実施形態2の経時的世帯キャッシュフローシミュレーション装置は、ベース世帯モデル情報格納部(2201)、キャッシュフロー算出ルール保持部(2202)、ベース世帯モデル選択受付部(2203)、世帯属性編集部(2204)、世帯属性保持部(2205)、経時的世帯キャッシュフロー算出部(2206)、経時的世帯キャッシュフロー表示部(2207)、資産算出ルール保持部(2208)、経時的世帯資産算出部(2209)、経時的世帯資産表示部(2210)と、を有する。以下では、実施形態1との共通の構成の説明は省略し、本実施形態に特徴的な構成について説明する。
【0054】
<実施形態2 構成の説明>
<実施形態2 資産算出ルール保持部>
「資産算出ルール保持部」は、経時的世帯キャッシュフローに基づいて経時的な世帯資産である経時的世帯資産を算出するためのルールである資産算出ルールを保持する。資産はプラスのみでなくマイナスの資産という概念も用いる。従って将来の資産がマイナスで表された場合にはその分借金をしなければならないことを示す。これによって将来の資産形成のために何が必要かを考えるきっかけとする。
資産は、例えば年単位で資産の算出をする場合には、第N年の資産は、第N−1年の資産+第N年の収入−第N年の支出+第N年の資産変動にて計算される。
【0055】
<実施形態2 経時的世帯資産算出部>
「経時的世帯資産算出部」は、算出された経時的世帯キャッシュフローと保持されている資産算出ルールとに基づいて経時的世帯資産を算出する。算出された経時的世帯キャッシュフローは、計算が予定されている最終年までのキャッシュフローである場合と、資産算出をしたい第N年を含むそれまでのキャッシュフローである場合の両者を含む。経時的世帯キャッシュフローによって具体的に算出されるある年の収入と支出の値に、資産算出ルールに保持されている資産算出ルールを適用することによって、経時的世帯資産を算出する。
【0056】
<実施形態2 経時的世帯資産表示部>
「経時的世帯資産表示部」は、算出された経時的世帯資産を表示する。経時的世帯遺産算出部によって算出された経時的資産を、モニタインターフェイスに表示する。
図2は、モニタインターフェイスに経時的世帯資産を表示する実際の画面の例示でもある。図に示すように、図に示す折れ線グラフ(0203)(後述するように、運用利回りに応じて複数のグラフを表示する場合には、図示するように貯蓄額を示すグラフ(0203、0203a、0203b)が複数表示されていてもよい。)が、経時的世帯資産を示している。図の下側に示されている棒グラフが、キャッシュフローを示している。図に例示するように、キャッシュと資産が同時に表示することが出来るように構成されていることが好ましい。
【0057】
<実施形態2 ハードウェア構成>
図23にあるように実施形態2のハードウェア構成も不揮発性メモリに、ベース世帯モデル情報格納プログラム、キャッシュフロー算出ルール保持プログラム、ベース世帯モデル選択受付プログラム、世帯属性編集プログラム、世帯属性保持プログラム、経時的世帯キャッシュフロー算出プログラム、経時的世帯キャッシュフロー表示プログラム、資産算出ルール保持プログラム、経時的資産算出プログラム、経時的世帯資産表示プログラムと、が保持されており、一連のプログラムの実行命令に基づいてこれらのプログラムが実行される。なお、データとしては、デフォルト世帯属性、ベース世帯モデル情報、キャッシュフロー算出ルール、選択ベース世帯モデル情報、編集世帯属性、世帯属性、経時的世帯キャッシュフロー、資産算出ルール、経時的世帯資産、図示しない通信など各種の設定情報等が不揮発性メモリに保持され、主メモリにロードされ、一連のプログラム実行に際して参照され、利用される。なおこのコンピュータは不揮発性メモリ、主メモリ、CPU、インターフェイスがバスラインに接続されて相互に通信可能に構成される。
【0058】
<実施形態2 処理の流れ>
図24は、本実施形態2における経時的世帯キャッシュフローシミュレーション装置における最も基本的な処理の流れを示す図である。図に示すように、ベース世帯モデル情報格納ステップ(2401)、キャッシュフロー算出ルール保持ステップ(2402)、ベース世帯モデル選択受付ステップ(2403)、世帯属性編集ステップ(2404)、世帯属性保持ステップ(2405)、経時的世帯キャッシュフロー算出ステップ(2406)、経時的世帯キャッシュフロー表示ステップ(2407)、資産算出ルール保持ステップ(2408)、経時的世帯資産算出ステップ(2409)、経時的世帯資産表示ステップ(2410)と、を有する。
【0059】
<実施形態2 その他の構成>
<実施形態2 運用利回別資産算出ルール保持手段>
実施形態1又は実施形態2に記載した構成のいずれか一に記載の構成に加えて、
図25に示すように、運用利回別資産算出ルール保持手段(2501)を有している。
「運用利回別資産算出ルール保持手段」は、資産算出ルール保持部が所持する手段であり、資産の運用利回り別に複数の資産算出ルールを保持するための手段である。資産の運用方法とは、例えば、株、FX,預金、社債、国債、先物取引、等である。その運用方法によって、運用利回りは異なっている。例えば、株であれば、A社であれば配当金は1株につき3円、B者であれば、配当金は1株につき5円であるとき1株の値段が100円であればA社の運用利回りは3%となり、B社の運用利回りは5%となる。例えば、預金であれば、定期預金の方式であれば0.5%、普通預金の方式であれば0.3%となり、運用利回りが異なっている。当該実施形態では、世帯別キャッシュフローシミュレーションをもとに資産算出を行うにあたり、資産を運用に充てた場合の利回りを反映させた経時的世帯資産の表示をすることができる。さらに、複数の運用利回りがある場合には、各利回り毎に、あるいは、各利回りに振り分けて利用した場合の資産の変化を表示することが可能である。
図9は、運用利回別資産算出ルール保持手段が実際にモニタインターフェイスに表示された状態の例示である。金融資産の額を入力して、その運用利率を複数入力できるように構成されている。
図2は、経時的世帯キャッシュフローを表示するモニタインターフェイスの一例である。図に示すように、運用利回ごとに線の種類を異ならせた折れ線グラフを用いて表示する方法が考えられる。運用利回りが高ければ、リスクも高くなるので、キャッシュフローと運用利回別資産を同時に見ることで、自分のキャッシュフローに適した運用利回りの選択をしやすくなる。
運用利回別資産算出ルール保持手段を有する場合の最も基本的なハードウェア構成は、
図26に例示される。図に示すように、実施形態1から実施形態2に示されたハードウェア構成のいずれか一の構成に加えて、運用利回別資産算出ルール保持プログラム(2601)、及び、運用利回(2602)を有する。
運用利回別資産算出ルール保持手段を有する場合の最も基本的な処理の流れは、
図27に例示される。図に示すように、実施形態1から実施形態2に示された処理の流れのいずれか一のステップに加えて、資産算出ルール保持ステップにおいて、運用利回別資産算出ルール保持サブステップ(2701)、を有する。
【0060】
<実施形態3 概要>
本実施形態の発明は、実施形態1又は実施形態2に記載の経時的世帯キャッシュフローシミュレーション装置における世帯情報の内容を、家族構成、収入、支出、教育、住宅、金融資産の少なくとも一以上を示す情報とする。
【0061】
<実施形態3 発明の構成>
世帯属性としてデフォルトで設定する、あるいは、世帯属性を編集して入力する情報の内容に、家族構成、収入、支出、教育、住宅、金融資産の少なくとも一以上を含むように構成する。
【0062】
<実施形態4>
<実施形態4 概要>
本実施形態における発明は、実施形態1から実施形態3の構成に加えて、世帯属性の各項目について、どういった内容を示しているのかの一般的な説明を表示することができる機能を有する。
【0063】
<実施形態4 発明の構成>
図28は、実施形態4の経時的世帯キャッシュフローシミュレーション装置の構成の一例を示す図である。図に示すように、実施形態2の経時的世帯キャッシュフローシミュレーション装置は、ベース世帯モデル情報格納部(2801)、キャッシュフロー算出ルール保持部(2802)、ベース世帯モデル選択受付部(2803)、世帯属性編集部(2804)、世帯属性説明表示部(2805)、世帯属性保持部(2806)、経時的世帯キャッシュフロー算出部(2807)、経時的世帯キャッシュフロー表示部(2808)と、を有する。以下では、実施形態1から実施形態3との共通の構成の説明は省略し、本実施形態に特徴的な構成について説明する。
【0064】
<実施形態4 世帯属性説明表示部>
「世帯属性説明表示部」は、世帯属性の編集に際して世帯属性の一般的説明を表示する。本件経時的世帯キャッシュフローに特有の説明ではなく、一般的な説明を付す。具体的にどのような数字を入力して編集すればいいのかわからないときに、世帯属性説明の内容を手掛かりとして、自分の生活における実際の数字を概算してもらうことに役立てたり、そもそも世帯属性がなにを意味しているか不明確である場合に、わからないまま適当な数字を用いて編集してしまうことを防ぐことを目的とする。そこで、キャッシュフロー算出ルールで採用されている世帯属性の値を、一般的な説明を用いて表示するようにしておく。
世帯属性の編集項目には、大きなカテゴリーとして、例えば「家族構成」「収入」「支出」「教育」「住宅」「金融資産」等の項目があることが考えられる。「収入」の項目に関する世帯属性としては、例えば、生活費、定年退職後の生活費、上昇率、保険料等の世帯の構成などが考えられる。この中で、例えば「生活費」の世帯属性に対して世帯属性説明表示がされるとすると、生活費の示す意味を一般的説明として、「平成26年総務省家計調査年報(家計収支編) 1世帯当たり粘平均1か月間の収入と支出(二人以上の世帯のうち勤労者世帯、教育関連費、住居費等を除く経常消費支出)から導かれる、平均的な生活費24万円」といったような説明を表示することが考えられる。あるいは、「上昇率」の世帯属性に対して世帯属性説明表示がされるとすると、「総務省統計局 平成25年平均消費者物価指数(総合)前年比、から導かれる生活費上昇率の平均値、年0.4%」といったような説明を表示することが考えられる。
世帯属性説明表示部は、
図29a、
図29bに示すようにモニタインターフェイスに表示されることが考えられる。世帯属性の一般的な説明は、常に表示されている状態にしておくと、限られた画面で、世帯属性の編集を行うべき項目を表示しきれなくなり、一覧性が損なわれ、編集作業が行いにくくなる。そこで、世帯属性の編集画面を表示した基本的な状態では、世帯属性の一般的な説明は表示されておらず、各世帯属性の項目の左右に表示される例えば「参考」マークなどを選択することで、世帯属性の一般的な説明が表示されるように構成しておくことが好ましい。
【0065】
<実施形態4 ハードウェア構成>
図30にあるように実施形態4のハードウェア構成も不揮発性メモリに、ベース世帯モデル情報格納プログラム、キャッシュフロー算出ルール保持プログラム、ベース世帯モデル選択受付プログラム、世帯属性編集プログラム、世帯属性説明表示プログラム、世帯属性保持プログラム、経時的世帯キャッシュフロー算出プログラム、経時的世帯キャッシュフロー表示プログラムと、が保持されており、一連のプログラムの実行命令に基づいてこれらのプログラムが実行される。なお、データとしては、デフォルト世帯属性、ベース世帯モデル情報、キャッシュフロー算出ルール、選択ベース世帯モデル情報、編集世帯属性、世帯属性、世帯属性の一般的説明、経時的世帯キャッシュフロー、図示しない通信など各種の設定情報等が不揮発性メモリに保持され、主メモリにロードされ、一連のプログラム実行に際して参照され、利用される。なおこのコンピュータは不揮発性メモリ、主メモリ、CPU、インターフェイスがバスラインに接続されて相互に通信可能に構成される。
【0066】
<実施形態4 処理の流れ>
図31は、本実施形態4における経時的世帯キャッシュフローシミュレーション装置における最も基本的な処理の流れを示す図である。図に示すように、ベース世帯モデル情報格納ステップ(3101)、キャッシュフロー算出ルール保持ステップ(3102)、ベース世帯モデル選択受付ステップ(3103)、世帯属性編集ステップ(3104)、世帯属性説明表示ステップ(3105)、世帯属性保持ステップ(3106)、経時的世帯キャッシュフロー算出ステップ(3107)、経時的世帯キャッシュフロー表示ステップ(3108)と、を有する。
【0067】
<実施形態5>
<実施形態5 概要>
本実施形態の発明は、選択したデフォルト世帯属性に、新規世帯属性を追加することができる。
【0068】
<実施形態5 発明の構成>
図32は、実施形態5の経時的世帯キャッシュフローシミュレーション装置の構成の一例を示す図である。図に示すように、実施形態5の経時的世帯キャッシュフローシミュレーション装置は、ベース世帯モデル情報格納部(3201)、キャッシュフロー算出ルール保持部(3202)、ベース世帯モデル選択受付部(3203)、世帯属性編集部(3204)、新規世帯属性追加手段(3205)、世帯属性保持部(3206)、経時的世帯キャッシュフロー算出部(3207)、経時的世帯キャッシュフロー表示部(3208)と、を有する。以下では、実施形態1から実施形態4との共通の構成の説明は省略し、本実施形態に特徴的な構成について説明する。
【0069】
<実施形態5 新規世帯属性追加手段>
「新規世帯属性追加手段」は、世帯属性編集部が有しており、デフォルト世帯属性に新規世帯属性を追加する。デフォルトで与えられた世帯属性は、例えば、家族構成、収入、支出、教育、住宅、金融資産等の、一般的にすべての人に共通するような項目である必要がある。しかし、ある人は家賃収入によって収入を得ていることがあるし、ある人は副業によって一定の収入を得たり、一定の支出を負担したりしていることがあるし、ある人は病気があって定期的に高額の医療費が必要となっていたり、ある人は転勤が多く引っ越し費用が定期的にかかってきたり、ある人は両親の老後を面倒みるためにリフォームをしたり、といったように、個人に固有の理由から生じるキャッシュというものが考えられる。経時的キャッシュフローシミュレーションに個人の固有の事情を反映させるためには、不定形な個人に固有の事情を入力可能に構成することが好ましい。
図33a、
図33bは、新規世帯属性追加手段が実際にモニタインターフェイスに表示される一例を示す図である。
図33aには、デフォルトの世帯属性として「車購入」「8年ごとに」「40歳から70歳まで」「200万円」という、そのほかの支出の枠がある。デフォルト世帯属性として入力されているのは、車を所有している場合に定期的に買い替えることになるのでその際の支出を示している。その他の支出の下方に、「+」のマーク(3301a)が出ており、これを選択することで、そのほかの支出の入力枠が追加される。追加された枠は、
図33bのそのほかの支出イベント名2(3301b)として示されているように、空白の枠として、支出項目の選択部(3302b)、支出の頻度選択部(3303b)、支出が発生する期間(3304b)、具体的な支出額(3305b)、が用意されており、ここに新規世帯属性として追加したい内容を入力することになる。「新規世帯属性追加手段では、プルダウンメニューを用いて、個人に固有な事情のメニューから、該当するものがあればそれを選択し、該当するものがなければその他という項目で、毎月の収入あるいは毎月の支出を入力させるように構成することが好ましい。数字の入力は、プルダウンメニューによってもよいし、直接入力するように構成していてもよい。
【0070】
<実施形態5 ハードウェア構成>
図34にあるように実施形態5のハードウェア構成も不揮発性メモリに、ベース世帯モデル情報格納プログラム、キャッシュフロー算出ルール保持プログラム、ベース世帯モデル選択受付プログラム、世帯属性編集プログラム、新規世帯属性追加プログラム、世帯属性保持プログラム、経時的世帯キャッシュフロー算出プログラム、経時的世帯キャッシュフロー表示プログラムと、が保持されており、一連のプログラムの実行命令に基づいてこれらのプログラムが実行される。なお、データとしては、デフォルト世帯属性、ベース世帯モデル情報、キャッシュフロー算出ルール、選択ベース世帯モデル情報、編集世帯属性、世帯属性、新規世帯属性、経時的世帯キャッシュフロー、図示しない通信など各種の設定情報等が不揮発性メモリに保持され、主メモリにロードされ、一連のプログラム実行に際して参照され、利用される。なおこのコンピュータは不揮発性メモリ、主メモリ、CPU、インターフェイスがバスラインに接続されて相互に通信可能に構成される。
【0071】
<実施形態5 処理の流れ>
図35は、本実施形態5における経時的世帯キャッシュフローシミュレーション装置における最も基本的な処理の流れを示す図である。図に示すように、ベース世帯モデル情報格納ステップ(3501)、キャッシュフロー算出ルール保持ステップ(3502)、ベース世帯モデル選択受付ステップ(3503)、世帯属性編集ステップ(3504)、新規世帯属性追加サブステップ(3505)、世帯属性保持ステップ(3506)、経時的世帯キャッシュフロー算出ステップ(3507)、経時的世帯キャッシュフロー表示ステップ(3508)と、を有する。
【0072】
<実施形態6>
<実施形態6 概要>
世帯の経時的なキャッシュフローである経時的世帯キャッシュフローをシミュレーションするためにデフォルトの世帯属性であるデフォルト世帯属性が与えられた典型的な世帯モデルであるベース世帯モデル情報を複数格納するベース世帯モデル情報格納部と、世帯属性に応じて経時的世帯キャッシュフローを算出するルールであるキャッシュフロー算出ルールを保持するキャッシュフロー算出ルール保持部と、編集された世帯属性又は編集されていないデフォルト世帯属性を経時的世帯キャッシュフローのシミュレーションのために保持する世帯属性保持部と、を有する経時的世帯キャッシュフローシミュレーション装置の動作方法に関する発明である。
【0073】
<実施形態6 発明の構成>
図36は、本実施形態における経時的世帯キャッシュフローシミュレーション装置の動作方法の一例を示すフロー図である。図に示すように、ベース世帯モデル選択受付ステップ(3601)、世帯属性編集ステップ(3602)、経時的世帯キャッシュフロー算出ステップ(3603)、経時的世帯キャッシュフロー表示ステップ(3604)と、からなる。
【0074】
<実施形態6 構成の説明>
<実施形態6 ベース世帯モデル選択受付ステップ>
「ベース世帯モデル選択受付ステップ」は、ベース世帯モデル情報のいずれかの選択を受け付けるためのステップである。
【0075】
<実施形態6 世帯属性編集ステップ>
「世帯属性編集ステップ」は、選択された世帯モデルの世帯属性の編集を受け付けるためのステップである。
【0076】
<実施形態6 経時的世帯キャッシュフロー算出ステップ>
「経時的世帯キャッシュフロー算出ステップ」は、保持されている世帯属性とキャッシュフロー算出ルールとに基づいて経時的世帯キャッシュフローを算出するためのステップである。
【0077】
<実施形態6 経時的世帯キャッシュフロー表示ステップ>
「経時的世帯キャッシュフロー表示ステップ」は、算出された経時的世帯キャッシュフローを表示するためのステップである。
【0078】
<実施形態7>
<実施形態7 概要>
本実施形態における発明は、世帯の経時的なキャッシュフローである経時的世帯キャッシュフローをシミュレーションするためにデフォルトの世帯属性であるデフォルト世帯属性が与えられた典型的な世帯モデルであるベース世帯モデル情報を複数格納するベース世帯モデル情報格納部と、世帯属性に応じて経時的世帯キャッシュフローを算出するルールであるキャッシュフロー算出ルールを保持するキャッシュフロー算出ルール保持部と、編集された世帯属性又は編集されていないデフォルト世帯属性を経時的世帯キャッシュフローのシミュレーションのために保持する世帯属性保持部と、を有する経時的世帯キャッシュフローシミュレーション装置の動作方法のプログラムに関する発明である。
【0079】
<実施形態7 発明の構成>
図33は、本実施形態における経時的世帯キャッシュフローシミュレーション装置の動作方法のプログラムの処理の一例を示すフロー図でもある。図に示すように、ベース世帯モデル選択受付ステップ(3301)、世帯属性編集ステップ(3302)、経時的世帯キャッシュフロー算出ステップ(3303)、経時的世帯キャッシュフロー表示ステップ(3304)と、からなる。以下では、実施形態6と共通の構成のため、説明は省略する。
【0080】
<その他の実施形態>
本件経時的世帯キャッシュフローシミュレーション装置は、キャッシュフローシミュレーションを行った個人が編集した編集世帯属性の内容を保存及び再読み込みが可能なように構成されていてもよい。さらに、CRMと連携することで、本件経時的世帯キャッシュフローシミュレーション装置の管理者又は/及び提供者が、キャッシュフローシミュレーションを行った個人の編集世帯属性のデータを取得して、修正することが可能なように構成してもよい。
【0081】
<そのほかの実施形態>
本件経時的世帯キャッシュフローシミュレーション装置は、世帯の経時的なキャッシュフローの算出を行うことを目的とする装置であって、個人のキャッシュフローを算出することに重点を置いている。
しかし、本件経時的世帯キャッシュフローシミュレーションシステム装置と同様の構成のまま、ベース世帯モデルではなくベース法人モデル等を設定し、キャッシュフロー算出ルールを法人のための物として構成することで、法人の財務状況に関するキャッシュフローシミュレーションする装置を提供することも可能である。