【課題を解決するための手段】
【0017】
本発明の構想は、シャントドライバのシャントデバイスを制御する際に使用するための検出信号を、2つのメカニズムによって生成することである。第1のメカニズムは、ドライバ入力における電圧を分析して、電圧が検出される場合に、それに応じて検出信号を生成することを伴う。第2のメカニズムは、ドライバ入力電圧が検出されない場合であっても、シャントデバイスの動作の終了からの時間遅延にわたって、補正信号として自律的に検出信号を生成することを伴う。このようにして、特に蛍光照明安定器からのドライバ入力信号が、長期のシャント持続時間により受信されない場合であっても、検出信号が生成される。
【0018】
本発明は、請求項によって定義される。
【0019】
本発明の一態様による実施例によれば、照明ドライバであって、
蛍光照明安定器から交流電力供給を受け取るための、ドライバ入力と、
電力供給を選択的にシャントするための、シャントデバイスと、
シャントデバイスを動作させる又は動作させないための、コントローラであって、
交流電力供給のサイクルの一部分の間にシャントデバイスを動作させ、それにより、シャントデバイスが動作されていない、交流電力供給のサイクルの一部分の間にのみ、電流が照明負荷に送達されるように適合されている、コントローラと、
検出信号を生成するための、及び、シャントデバイスを動作させるために検出信号をコントローラに提供するための、検出器とを備え、
検出器が、
ドライバ入力における電圧を分析して、電圧が検出される場合に、それに応じて検出信号を生成するための、検出回路と、
電圧が検出されない場合であっても、シャントデバイスの動作の終了からの時間遅延にわたって検出信号を生成するための、補正回路であって、シャントデバイスの動作の終了時に、時間遅延に対応する時定数を計ることを開始するように、及び、入力電圧が検出されない場合、時定数が満了した後に検出信号を生成するように適合されている、補正回路とを含む、照明ドライバが提供される。
【0020】
コントローラは、例えば、負荷を通る電流の監視に基づいて、光出力が所望のレベルにあることを確実にするように、シャント制御信号を制御するために使用されてもよい。検出信号は、ドライバ入力とシャント制御信号との周波数同期を可能にするために使用される。検出回路によって生成される検出信号は、ドライバ入力における電圧の検出に依存する。しかしながら、この電圧検出は信頼できない場合があり、そのため、負荷を通る電流が存在する場合であっても、シャント持続時間が過度に長い場合には、検出信号が生成されない場合がある。このことは、特に、シャントデバイスが、例えば照明負荷の深い調光の間、電力供給サイクルの大部分にわたって動作可能である場合に生じることが見出されている。補正回路は、検出信号が安定器によって確実に生成されない場合に、必要とされる検出信号を提供するために使用される。検出信号は、時間遅延に対応する短い持続時間にわたって生成される。この持続時間は、信号が、同期信号として機能し、検出された入力電圧から生成されると予想される検出信号を模倣することが可能となるように選択される。このことは、検出信号の欠如による非同期化を回避することになる。欧州特許第2608636(A1)号と比較して、本出願の照明ドライバは、従前のゼロ交差に基づくものではなく、複雑な周波数情報を必要としないため、実装がより容易かつ単純となる。
【0021】
照明ドライバは、
ドライバ入力を受け取るための整流器入力を有し、照明負荷を駆動するための整流器出力を有する、整流器を更に備えてもよく、
シャントデバイスは、
整流器出力を選択的にシャントするために、整流器と照明負荷との間に接続されているか、又は、
整流器と一体化されており、ドライバ入力をシャントするためのものである。
【0022】
それゆえ、電力供給は、整流器の入力又は出力においてシャントされてもよい。この実施形態は、シャントスイッチに関する2つの実装形態を提供する。第1の実装形態は、シャントスイッチが整流器とは別個であるため、制御することが容易であり、その一方で、第2の実装形態では、シャントデバイスは、整流器のダイオードに置き換わって、整流器の効率を向上させることができる。第2の実装形態の複雑性は、シャントスイッチが、整流及びシャンティングの双方の機能を達成するように制御される必要がある点である。
【0023】
更なる実施形態では、検出回路は、
非ゼロ電圧値及びゼロ電圧値を検出するためのものであってもよく、
非ゼロ電圧値の後のゼロ電圧値の検出時に、ドライバ入力における電圧のゼロ交差を決定し、非ゼロ電圧値が検出される場合に、検出信号を生成してもよい。
【0024】
それゆえ、ドライバ入力における電圧の検出は、ゼロ交差検出に基づき得る。このことは、ゼロ交差に基づいてシャントデバイスを制御することを可能にする。ゼロ交差スイッチングは、制御が容易であり、ハードスイッチングよりも良好な電力効率を有する。
【0025】
更なる実施形態では、検出回路は、
プルオン−オフ回路であって、
コントローラがシャントデバイスを動作させる場合に、検出信号をプルオフするように、及び、
コントローラがシャントデバイスを動作させない場合に、ドライバ入力における電圧が低い場合、検出信号をプルオフし、そうではない場合に検出信号をプルアップするように適合されている、プルオン−オフ回路を含み、
補正回路は、コントローラがシャントデバイスを動作させることを停止した後、時間遅延にわたって、プルオン−オフ回路のプルオフを無効にするように適合されている。
【0026】
この実施形態は、入力電圧が存在する/検出される場合に、入力電圧からゼロ交差を導出するための、及び、入力電圧が存在しない/検出されない場合に、ゼロ交差を自律的に生成するための、明確な回路論理を提供する。
【0027】
より具体的な実施形態では、検出回路は、例えば、入力電圧に対するインタフェース回路を含み、プルオン−オフ回路は、
インタフェース回路に関連付けられている、第1のプルオフトランジスタを含み、第1のプルオフトランジスタは、ドライバ入力における検出電圧が非ゼロである場合に、検出信号がプルオンされることを可能にするように適合され、ドライバ入力における検出電圧がゼロである場合に、検出信号がプルオフされることを可能にするように適合されている。
【0028】
オン及びオフという用語は、例えば、それぞれ、論理high及び論理lowの信号値を示すために使用される点に留意されたい。しかしながら、等価的に、論理lowの信号がオン信号に対応してもよく、論理highの信号がオフ信号に対応してもよい。
【0029】
第1のプルオフトランジスタは、基本的に、検出信号がプルアップされるか又はプルダウンされるかを制御する。例えば、第1のプルオフトランジスタに関連付けられている、プルオン抵抗器が存在してもよく、それにより、トランジスタが作動されていない場合、抵抗器が検出信号をプルオンし、作動されている場合、トランジスタが検出信号をプルオフする。第1のプルオフトランジスタは、基本的に、入力電圧の振幅を反映するための電圧フォロワであり、それゆえ、入力電圧がゼロを上回り、次いでゼロに交差する場合に、検出信号がプルオン及びプルオフされて、ゼロ交差を示すことになる。
【0030】
更なる実施形態では、コントローラは、例えば、シャントデバイスを制御するための、二状態シャント制御信号を生成するように適合されており、プルオン−オフ回路は、
シャント制御信号がシャントデバイスを動作させる場合に、検出信号をプルオフするように、及び、シャント制御信号がシャントデバイスを動作させていない場合に、検出信号をプルオフしないように、シャント制御信号によって制御されるように適合されている、第2のプルオフトランジスタを更に含む。
【0031】
それゆえ、OR関数を有効に定義する、2つの(第1及び第2の)プルオフトランジスタが存在している。検出信号は、電圧検出信号が存在しないために、又は、シャントデバイスが安定器出力をシャントするように動作されており、安定器出力のゼロ交差を検出することが不必要/無意味であることを意味する、二状態シャント制御信号が存在するために、プルオフ(例えば、プルダウン)されない限り、オン(例えば、high)である。
【0032】
検出信号は、例えば、第1のプルオフトランジスタ及び第2のプルオフトランジスタのいずれかがオンにされる場合、接地へとプルダウンされ得る。
【0033】
補正回路は、シャント制御信号がシャントデバイスを動作させないことにより、第2のプルオフトランジスタが検出信号をプルオフしていない場合に、時間遅延期間にわたって、検出信号がプルオンされることを可能にするように、シャント制御信号によって制御されるように適合されてもよい。
【0034】
それゆえ、補正回路及び検出電圧の双方が、第1のプルオフトランジスタを制御する。第1のプルオフトランジスタは、検出電圧が高いか、さもなければ、タイミングが時間遅延の範囲内にある場合を除き、検出信号をプルオフする。それゆえ、検出信号は、シャントデバイスが動作されていない限りはプルオンされ、検出信号の前縁が生成されることになり、次いで、検出信号は、入力電圧が存在しない限り、時間遅延の後にプルオフされ、あるいは、入力電圧が存在する場合には、検出信号は、入力電圧のゼロ交差によってプルオフされる。それゆえ、検出信号の後縁が、確実に到来することになり、この後縁が、ゼロ交差を示し、シャントスイッチを制御する。入力電圧が検出されるか否かに関わらず、同期が得られる。
【0035】
第1のプルオフトランジスタは、
バイアス電圧及びインタフェース回路に接続されている、ベース端子と、
バイアス電圧に接続されている、コレクタ端子と、
基準電圧に接続されている、エミッタ端子とを含んでもよく、
第2のプルオフトランジスタは、
シャント制御信号に接続されている、ベース端子と、
第1のプルオフトランジスタのコレクタ端子に接続されている、コレクタ端子と、
基準電圧に接続されている、エミッタ端子とを含んでもよい。
【0036】
それゆえ、2つの代替的プルオフ機能を実装するために、バイポーラ接合トランジスタが使用されている。
【0037】
インタフェース回路は、例えば、
ドライバ入力における電圧によってオンにされる、制御トランジスタであって、制御トランジスタがオンにされると、第1のプルオフトランジスタのベース端子におけるバイアス電圧をプルオフする、制御トランジスタを含む。
【0038】
「バイアス電圧をプルオフする」とは、トランジスタをオフにするレベルにバイアス電圧を設定することを意味する。
【0039】
それゆえ、ドライバ入力電圧信号が存在する場合、第1のプルオフトランジスタはオフにされ、それにより、(第2のプルオフトランジスタもまたオフである限り)検出信号がプルオンされる。
【0040】
補正回路は、例えば、
遅延回路であって、
シャント制御信号が動作する場合、シャント制御信号の動作の終了後の上述の時間遅延まで、第1のプルオフトランジスタのベース端子におけるバイアス電圧をプルオフするための、及び、
シャント制御信号の動作状態の終了後の上述の時間遅延の後に、第1のプルオフトランジスタのベース端子におけるバイアス電圧がプルオンされることを可能にするための、遅延回路を含む。
【0041】
バイアス電圧がプルオフされる場合、このことは、第1のプルオフトランジスタがオフにされ、それにより、第2のプルオフトランジスタが検出信号値を決定することを意味する。それゆえ、シャント制御信号の動作の間、及び、初期の遅延期間にわたって、検出信号をプルダウンすることができるのは、第2のプルオフトランジスタのみである。それゆえ、検出信号は、遅延期間中、シャント制御信号が動作を停止させている間は、常にhighになる。入力電圧が存在する場合には、当該入力電圧が、バイアス電圧及び検出信号の制御を引き継ぐことになり、検出信号をhighに保ち、入力電圧が降下する瞬間に、検出信号が降下することを可能にし、そうではない場合には、遅延回路が、検出信号が降下することを可能にし、これは、この瞬間にゼロ交差が生じると予想されることを意味する。このようにして、補正回路は、検出電圧に基づく検出信号の生成の、あらゆる失敗を補償するために、定められた遅延時間にわたって作動する。シャント持続時間は、ゼロ交差に達するためには既に十分に長いものであり、入力電圧が検出されることができない結果をもたらすため、このことは、実際のゼロ交差に近似した模倣である。例えば、遅延回路は、300nsの一定の持続時間の遅延を提供するように設計されている。他の代替案が存在する点に留意されたい。
【0042】
遅延回路は、第1のプルオフトランジスタのベース端子におけるバイアス電圧が、上述の時間遅延の後にのみプルオンされることを可能にするための、シャント制御信号に接続されているRC回路を有するトランジスタを含んでもよい。
【0043】
一実施形態では、コントローラは、
調光レベルを受け取るための調光インタフェースを更に含んでもよく、
コントローラは、上述の調光レベルに従って、シャントデバイスを動作させる持続時間の長さを制御するように適合されている。
【0044】
この実施形態は、所望の調光効果をもたらすために、どのようにシャントデバイスが制御されるかを定義するものである。
【0045】
この場合、コントローラは、
照明負荷へと向かう電流を検出するための、並びに、上述の調光レベル及び検出された電流に従って、シャントデバイスを動作させる持続時間の長さを制御するための、フィードバックループを更に含んでもよい。
【0046】
この実施形態は、シャントデバイスを制御するための閉ループ制御を定義するものである。
【0047】
ドライバ入力は、電子高周波蛍光照明安定器からの電力供給を受け取るためのものである。
【0048】
この実施形態は、本発明のこの態様の典型的な用途を定義するものである。
【0049】
本発明はまた、照明デバイスであって、
上記で定義されたような照明ドライバと、
上述の照明ドライバによって駆動されるLED照明負荷とを備える、照明デバイスも提供する。
【0050】
この態様は、上述のドライバ及びLEDを備える、照明デバイスを提供するものである。
【0051】
照明負荷は、例えば、管状LEDランプである。
【0052】
この態様は、本発明のこの態様の典型的な用途を提供するものである。
【0053】
本発明はまた、照明負荷を制御する方法であって、
蛍光照明安定器から交流電力供給を受け取るステップと、
シャントデバイスを動作させること、及びシャントデバイスを動作させないことによって、電力供給を選択的にシャントすることにより、調光制御を実施するために、シャントデバイスを制御するステップと、
交流電力供給のサイクルの一部分の間にシャントデバイスを動作させるステップであって、それにより、シャントデバイスが動作されていない、交流電力供給のサイクルの一部分の間にのみ、電流が負荷に送達されるステップと、
検出信号を生成するステップ、及び、シャントデバイスの動作を開始させるために、検出フィードバック信号をコントローラに提供するステップとを含み、
当該方法は更に、
ドライバ入力における電圧を分析するステップ、及び、電圧が検出される場合に、それに応じて検出信号を生成するステップと、
電圧が検出されない場合であっても、シャントデバイスの動作の終了からの時間遅延にわたって、検出信号を生成するステップであって、シャントデバイスの動作の終了時に、時間遅延に対応する時定数を計ることを開始するステップ、及び、入力電圧が検出されない場合、時定数が満了した後に検出信号を生成するステップとを含む、方法も提供する。
【0054】
本発明の別の態様は、特に待機モードにおいて、電力供給のノイズを低減するためのものである。インテリジェントなドライバは、無線制御、センサ統合をサポートしているため、ますます一般化しており、そのため、ますます多くの機能がスマートTLEDに統合されている。通常は、スマートTLEDが待機状態に入ると、待機供給電圧を提供するようにシャントスイッチを制御するために、ヒステリシス制御が使用される。
図10に示されるように、
図1のコンデンサ22上の電圧は、供給電圧を提供するために最大値V2と最小値V1との間で調節されており、2つの値の双方とも、LED24の順電圧よりも小さいため、LED24は光を放出することがない(すなわち、待機している)。コンデンサ22は、シャントデバイスが開かれて、コンデンサ22上の電圧が線形に増大される、時間瞬間T1〜T2において充電され、電圧は、シャントデバイスが閉じられて、待機中の電力消費デバイスがコンデンサ22からエネルギーを引き込む、時間瞬間T2〜T3において、線形に減少する。シャントスイッチ周波数は、1/(T3−T1)であり、ヒステリシス制御の電圧範囲、安定器出力能力、及び、依然として待機モードで動作しているデバイス(MCU、センサ、無線通信モジュールなど)に関する電力消費に依存している。更にまた、電力消費は、センサ及び無線通信モジュールがバースト的に動作し得るため、さほど安定していない。シャントスイッチ周波数が、22kHzを下回る場合もあり、このことは、可聴ノイズをもたらすことになる。米国特許第2010301827号は、先行技術であるが、可聴ノイズには対処していない。
【0055】
この問題を解決するために、本発明の別の態様は、シャントデバイスのスイッチング周波数を、可聴音/ノイズの周波数範囲外に制御するように、ヒステリシス制御の範囲を柔軟に調節することを提案する。
【0056】
本発明の別の態様は、照明ドライバであって、
蛍光照明安定器から交流電力供給を受け取るための、ドライバ入力と、
ドライバ出力と、
電力供給を選択的にシャントするための、シャントデバイスと、
シャントデバイスを動作させることにより、ドライバ出力に電力供給が到達することを防ぐか、又は、シャントデバイスを動作させないことにより、ドライバ出力に電力供給が送達されることを可能にするための、コントローラであって、
ドライバ出力における電圧を検出するための、電圧検出器と、
ドライバ出力における電圧が第1の閾値に達する場合に、シャントデバイスを動作させるように、及び、ドライバ出力における電圧が、第1の閾値よりも低い第2の閾値に達する場合に、シャントデバイスを動作させないように適合されている、ヒステリシス制御要素とを含む、コントローラとを備え、
当該ドライバが、更に、
シャントデバイスのスイッチング周波数を、人間の可聴音の周波数範囲外に、又は、人間の可聴音の周波数範囲内の、より低い感度の周波数に調整するように、第1の閾値及び第2の閾値のうちの少なくとも一方を調整するための、調整回路を備える、照明ドライバを提供する。
【0057】
この態様では、ヒステリシス制御の電圧範囲は、シャントデバイスのスイッチング周波数を、人間の可聴音の周波数範囲外に変更するように調整されることができ、それゆえ、ドライバは、人間の可聴ノイズを発生させる可能性が低くなる。あるいは、周波数は、人間の可聴音の周波数範囲内の、より低い感度の周波数に調整されることができ、それゆえ、よりユーザフレンドリである。
【0058】
この態様の更なる実施形態では、コントローラは、シャントデバイスのスイッチング周波数を検出するための、周波数検出器を更に含み、調整回路は、検出されたスイッチング周波数が人間の可聴音の周波数範囲に入る場合に、第1の閾値及び第2の閾値のうちの少なくとも一方を調整するように適合されている。
【0059】
この実施形態は、ノイズを低減する際の閉ループ制御を提供するものであり、ノイズが検出される場合には、ヒステリシス制御は、ノイズを低減するように調整される。
【0060】
代替的実施形態では、フィードフォワード開ループ制御が使用されることができる。より具体的には、コントローラは、好ましくは待機モードで動作する電力消費デバイスに接続されている、インタフェースであって、どのように電力消費デバイスが動作するべきかを示す情報を受信するための、インタフェースを含み、コントローラは、当該情報に従って、第1の閾値及び第2の閾値のうちの少なくとも一方を調整するように適合されている。
【0061】
この実施形態では、電力消費デバイスの種々の状況に関して、どのようにヒステリシス制御が制御されるべきかが、予め記憶されることができ、調整回路は、電力消費デバイスの今後の状況に従って、ヒステリシス制御を調整することができる。このことは、前者の実施形態における周波数検出器のコストを節減し、より安価である。
【0062】
更なる実施形態では、コントローラは、安定器の出力特性に従って、第1の閾値及び第2の閾値のうちの少なくとも一方を調整するように更に適合されている。このことは、ヒステリシス制御において対応する調整を行うための、ドライバの入力特性を考慮に入れた、更なるフィードフォワードソリューションである。
【0063】
一実施形態では、コントローラは、蛍光照明安定器からの交流電力供給の複数の周期である持続時間にわたって、シャントデバイスを動作させるように適合されており、コントローラは、交流電力供給の複数の周期である持続時間にわたって、シャントデバイスを動作させないように適合されている。
【0064】
この実施形態では、シャントデバイスは、安定器の出力の半サイクル毎に切り替わるのではなく、多くの半サイクルにわたって継続する。このことは、待機中のスイッチング損失を低減する。
【0065】
好ましい実施形態では、調整回路は、シャントデバイスのスイッチング周波数を、人間の可聴音の周波数範囲である20KHzよりも高いか、又は、人間の可聴音の周波数範囲内の、より低い感度の周波数である、1KHz未満に、若しくは10KHz〜20KHzに調整するように、第1の閾値及び第2の閾値のうちの少なくとも一方を調整することになる。
【0066】
本発明のこれらの態様及び他の態様は、以降で説明される実施形態から明らかとなり、当該実施形態を参照して解明されるであろう。