特許第6883172号(P6883172)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社簡単ライフスタイルの特許一覧

<>
  • 特許6883172-包装用容器 図000002
  • 特許6883172-包装用容器 図000003
  • 特許6883172-包装用容器 図000004
  • 特許6883172-包装用容器 図000005
  • 特許6883172-包装用容器 図000006
  • 特許6883172-包装用容器 図000007
  • 特許6883172-包装用容器 図000008
  • 特許6883172-包装用容器 図000009
  • 特許6883172-包装用容器 図000010
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6883172
(24)【登録日】2021年5月12日
(45)【発行日】2021年6月9日
(54)【発明の名称】包装用容器
(51)【国際特許分類】
   B65D 75/62 20060101AFI20210531BHJP
【FI】
   B65D75/62 Z
【請求項の数】7
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2020-124729(P2020-124729)
(22)【出願日】2020年7月21日
【審査請求日】2020年8月5日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】521059859
【氏名又は名称】株式会社簡単ライフスタイル
(74)【代理人】
【識別番号】100137338
【弁理士】
【氏名又は名称】辻田 朋子
(74)【代理人】
【識別番号】100204065
【弁理士】
【氏名又は名称】下田 一徳
(74)【代理人】
【識別番号】100137992
【弁理士】
【氏名又は名称】樋口 頼子
(74)【代理人】
【識別番号】100213698
【弁理士】
【氏名又は名称】中川 慶太
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼橋 静江
【審査官】 金丸 治之
(56)【参考文献】
【文献】 特開2018−177332(JP,A)
【文献】 特開2011−025944(JP,A)
【文献】 特開2003−026253(JP,A)
【文献】 特開平09−226831(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3209773(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 75/62
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
袋体を備える包装用容器であって、
前記袋体には、一方の内面とこれに対向する他方の内面とが接着されることで、前記袋体の内部空間を分断する封止部が設けられており、
前記封止部に、剥離部材が挟まれており、
前記剥離部材は、引抜補助部と破壊部を備え、
前記剥離部材を引き抜くことにより、前記破壊部が前記封止部の左右方向に沿って動き、
前記封止部における内面同士の接着をはがすように構成されている、包装用容器。
【請求項2】
記破壊部の幅は、前記封止部の上下方向の長さと同一であるか又は長いことを特徴とする、請求項1に記載の包装用容器。
【請求項3】
袋体を備える包装用容器であって、
前記袋体には、一方の内面とこれに対向する他方の内面とが接着されることで、前記袋体の内部空間を分断する封止部が設けられており、
前記封止部に、剥離部材が挟まれており、
前記剥離部材は、引抜補助部と破壊部を備え、
前記破壊部の幅は、前記封止部の上下方向の長さと同一であるか又は長く、
前記破壊部は、前記引抜補助部の一端に設けられており、かつ、前記封止部の左右方向の一端に挟まれており、
前記封止部の左右方向の一端に固定部材が設けられており、
前記破壊部が、前記固定部材により脱離可能に固定されている、包装用容器。
【請求項4】
袋体を備える包装用容器であって、
前記袋体には、一方の内面とこれに対向する他方の内面とが接着されることで、前記袋体の内部空間を分断する封止部が設けられており、
前記封止部に、剥離部材が挟まれており、
前記剥離部材は、引抜補助部と破壊部を備え、
前記破壊部の幅は、前記封止部の上下方向の長さと同一であるか又は長く、
前記袋体には、前記引抜補助部を引き抜くための引抜穴が設けられており、
前記引抜穴には、前記破壊部と嵌合する止め部が設けられており、
前記破壊部と前記止め部が嵌合することで、前記引抜穴が塞がれるように構成されていることを特徴とする、包装用容器。
【請求項5】
袋体を備える包装用容器であって、
前記袋体には、一方の内面とこれに対向する他方の内面とが接着されることで、前記袋体の内部空間を分断する封止部が設けられており、
前記封止部に、剥離部材が挟まれており、
前記剥離部材は、引抜補助部と破壊部を備え、
前記破壊部の幅は、前記封止部の上下方向の長さと同一であるか又は長く、
前記袋体には、前記引抜補助部を引き抜くための引抜穴が設けられており、
前記引抜補助部の一端が前記引抜穴より突出しており、
前記引抜穴より突出した前記引抜補助部の一端は、小袋体により覆われ、外部空間から隔絶されていることを特徴とする、包装用容器。
【請求項6】
前記袋体を2以上備える、請求項1〜5の何れか一項に記載の包装用容器。
【請求項7】
前記袋体の開口と連結する吐出管を備え、
前記2以上の袋体の開口はそれぞれ独立して一つの前記吐出管に連結していることを特徴とする、請求項6に記載の包装用容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、包装用容器に関する。具体的には、飲食品のための包装用容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、食品及び/又は飲料を充填可能な飲食品用の包装用容器が多数知られている。
例えば、特許文献1には、注出口を備える、液体食品用の包装容器が開示されている。
また、特許文献2には、可撓性フィルムにより形成された小室を複数有し、各小室は、剥離可能な封止部を有する、包装袋が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10−175632号公報
【特許文献2】特開2011−025944号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1及び2に記載されているように、包装容器に封入された形態で食品や飲料を提供することは広く行われている。このような包装容器においては、内容物が容器外部に漏れださないように、特許文献2のように容器が封止されている。内容物を食す際には、この封止を剥離する必要がある。
容器を引っ張ることにより封止を引き剥がす形態の包装容器が多いが、手が滑って引き剥がしに失敗したり、剥離の際に内容物が飛び散ったりするなどの問題があった。
このような問題に鑑み、本発明は、容易な操作により封止を剥離して開封可能な新規の包装用容器を提供することを、課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決する本発明は、袋体を備える包装用容器であって、前記袋体には、一方の内面とこれに対向する他方の内面とが接着されることで、前記袋体の内部空間を分断する封止部が設けられており、前記封止部に、剥離部材が挟まれている、包装用容器である。
剥離部材を封止部に沿って動かすことで、封止された袋体の内面同士を剥離することができる。すなわち、本発明によれば、容易に開封可能な、包装用容器を提供することができる。
【0006】
本発明の好ましい形態では、前記剥離部材は、引抜補助部と破壊部を備え、前記破壊部の幅は、前記封止部の上下方向の長さと同一であるか又は長い。
引抜補助部を把持して引き抜くという単純な動作によって、破壊部を封止部に沿って動かし、封止された袋体の内面同士を容易に剥離することができる。
【0007】
本発明の好ましい形態では、前記破壊部は、前記引抜補助部の一端に設けられており、かつ、前記封止部の左右方向の一端に挟まれており、前記封止部の左右方向の一端に固定部材が設けられており、前記破壊部が、前記固定部材により脱離可能に固定されている。
このように、破壊部を固定部材に固定する形態とすることによって、引抜補助部を把持して剥離部材を引き抜くまで、破壊部による封止部の剥離が起こらない。つまり、容易に開封可能でありながら、誤作動による開封を防止できる。
【0008】
本発明の好ましい形態では、前記袋体には、前記引抜補助部を引き抜くための引抜穴が設けられており、前記引抜穴には、前記破壊部と嵌合する止め部が設けられており、前記破壊部と前記止め部が嵌合することで、前記引抜穴が塞がれるように構成されている。
本発明によれば、剥離部材の引き抜き後に、内容物が漏れることを防ぐことができる。また、剥離部材を引き抜いた後に袋体と剥離部材が分離しないため、ごみの量を減らすことができる。
【0009】
本発明の好ましい形態では、前記袋体には、前記引抜補助部を引き抜くための引抜穴が設けられており、前記引抜補助部の一端が前記引抜穴より突出しており、前記引抜穴より突出した前記引抜補助部の一端は、小袋体により覆われ、外部空間から隔絶されている。
引抜補助部の一端が袋体の外部に突出しているため、引抜補助部の把持が容易であり、剥離部材を容易に引き抜くことができる。また、突出した引抜補助部の一端は外部空間から隔絶されているため、衛生上好ましい。
【0010】
本発明の好ましい形態では、前記袋体を2以上備える。
本発明によれば、2以上の内容物を、1の包装用容器で包装することができる。
【0011】
本発明の好ましい形態では、前記包装容器は、前記袋体の開口と連結する吐出管を備え、前記2以上の袋体の開口はそれぞれ独立して一つの前記吐出管に連結している。
本発明によれば、包装容器内で内容物同士が混合することなく、吐出管から内容物を吐出させることができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば簡便な操作で封止を剥離して開封可能な包装用容器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明に係る包装用容器10の第1の形態を表す図である。図1中白抜き矢印は、剥離部材13を引き抜く方向を表す。
図2】第1の形態の包装用容器10において、剥離部材13を引き抜いた後を表す図である。図2中白抜き矢印は、剥離部材13を引き抜く方向を表す。
図3】実施例1の包装容器10における封止部12の拡大断面図である。
図4】本発明に係る包装用容器10の、第2の形態を表す図である。図4中白抜き矢印は、剥離部材13を引き抜く方向を表す。
図5】本発明に係る包装容器10の第3の形態を表す図である。図5中白抜き矢印は、剥離部材13を引き抜く方向を表す。
図6】第3の形態の、斜視図である。
図7】第3の形態の包装用容器10において、剥離部材13を引き抜いた後を表す図である。図7中白抜き矢印は、剥離部材13を引き抜く方向を表す。
図8】本発明に係る包装用容器の、第4の形態を表す図である。図8中白抜き矢印は、剥離部材13を引き抜く方向を表す。
図9】第4の形態の包装用容器10において、剥離部材13を引き抜いた後を表す図である。図9中白抜き矢印は、剥離部材13を引き抜く方向を表す。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照しながら、本発明について説明するが、本発明の技術的範囲は、以下の記載に限定されない。
【0015】
[第1の形態]
以下、図1〜3を適宜参照しながら本発明の第1の形態に係る包装用容器10について説明する。
図1に示すように、本発明の包装用容器10は、袋体11を備えている。
【0016】
袋体11は、可撓性を有する公知の素材で形成されている。例えば、アルミや、バリアフィルム等の素材を使用することができる。
【0017】
袋体11の容量は特に制限されず、封入する内容物の種類によって適宜設計することができる。内容物として飲食物を封入する場合、後述する封止部12で分断される内部空間の一方に、飲食品を180g充填することができるように、容量を設定することができる。
【0018】
袋体11には封止部12が設けられている。封止部12は、袋体11の一方の内面とこれに対向する他方の内面とが接着されることで、構成されている。封止部12により袋体11の内部空間は、袋体11の底側と開口側とに分断されている。
【0019】
封止部12における袋体11の内面同士の接着方法は特に制限されず、公知の方法を採用することができる。例えば、接着剤を使用して接着する方法や、ヒートシールによって接着する方法を挙げることができる。また、袋体11の一方の内面に突条を、これに対向する他方の内面に凹条をそれぞれ設け、これを嵌合させる方法を用いてもよい。
内容物が飲食物である場合には、安全面から食品用容器に使用可能な公知の接着剤を用いることが好ましい。
【0020】
なお、本明細書において「左右方向」という場合には、封止部12が袋体11を横断する方向をいう。本実施形態においては、封止部12の長手方向が「左右方向」に該当する。すなわち、図1における左右方向がこれに当たる。
また、本明細書において「上下方向」は上述する「左右方向」に直交する方向をいう。本実施形態においては、封止部12の短手方向が「上下方向」に該当する。すなわち、図1における上下方向がこれに当たる。
【0021】
図3に示すように、封止部12には、剥離部材13が挟まれている。より詳細には、袋体11の対向する2つの内面の間に剥離部材13が挟まれており、剥離部材13の上下において、この2つの内面同士が接着されている。
【0022】
剥離部材13は、引抜補助部131と破壊部132を備える(図1及び図2)。
引抜補助部131は左右方向に延びる長尺の構成を採り、その一端(図1の左側の端)が袋体11に設けられた引抜穴から突出している。引抜補助部13のもう一方の端部に破壊部132が設けられている。
【0023】
引抜補助部131の内、袋体11の内部に存在する部分は、全て封止部12において挟まれている(図1)。
一方で、破壊部132は、その上下方向の長さが、封止部12の上下方向の長さよりも長い。すなわち、封止部12は上下方向において封止部12より突出する構成を採っている。
【0024】
袋体11から突出した引抜補助部131の一部を把持し、これを引き抜くことによって、破壊部132が封止部13の左右方向に沿って動く。これによって、封止部12における袋体11の内面同士の接着が破壊部132によって剥離される。
すなわち、引抜補助部131を引き抜くという簡便な動作によって、封止部13を剥離し、開封が容易に可能となるのである。
【0025】
なお、本形態においては、破壊部132の幅(上下方向の長さ)が封止部13の上下方向の長さよりも長いが、必ずしも本形態に限られない。
破壊部132の形状は、その上下方向の長さが封止部12の上下方向の長さと同一であるか又は長ければよい。このように構成すれば、封止部12の上下方向の全てに渡っての剥離が破壊部132によって可能となる。
【0026】
本形態においては、破壊部132は直方体であるが、これに限られず、その直径が封止部12の上下方向の長さよりも長い、球とすることができる。
【0027】
剥離部材13の素材は特に制限されず、封止部12を破壊することが可能な強度を有する素材、例えばプラスチックや金属のような硬い素材を採用することができる。
【0028】
本形態においては、剥離部材13の全てが硬い素材で構成されているが、剥離部材13の形態はこれに限られない。
例えば、剥離部材13の要素のうち破壊部132を硬い部材で構成し、引抜補助部131を紐で構成しても構わない。このような形態であっても、引抜補助部131の引き抜き操作と、破壊部132による封止部12の剥離の用途において問題はない。
【0029】
なお、剥離部材13が引抜補助部131と破壊部132を備えることは必須ではない。破壊部132を備えない形態であっても良い。この場合、袋体11から突出した引抜補助部131の端部を上下に振れば、引抜補助部131が突出する袋体11の穴を支点として、袋体11にある引抜補助部131が上下に振れ、封止部12を剥離することができる。つまり、引抜補助部131を上下に振りながら引き抜くことで、容易に封止部12を剥離し、開封が可能となる。
【0030】
本形態においては、剥離部材13の引抜補助部131の一端は袋体11から突出しているが、剥離部材13の全てが袋体11の内部に収容されている形態であっても構わない。この場合、引抜補助部131の一端を袋体11から突き破って露出させ、これを引き抜くことで、封止部12を剥離することができる。
【0031】
袋体11から突出した引抜補助部131の一端は、小袋体15により覆われている(図1)。つまり、袋体11から突出した引抜補助部131の一端は、小袋体15の内部空間に収容されている。小袋体15は、袋体11と一体形成されており、これにより、引抜補助部131の一端は、外部空間から隔絶されている(図2)。
なお、小袋体15は、袋体11と切り離し可能に連結された別体であってもよい。
【0032】
剥離部材131を引く抜く際には、小袋体15の上から引抜補助部131を把持して引き抜く。そのため、小袋体15は、剥離部材131の引き抜きの際、袋体11から分離する(図2)。分離を容易にするため、袋体11と小袋体15との間に切り込みを入れてもよい。
【0033】
本形態において、破壊部132は引抜補助部131の端部に設けられているが、この位置は限定されず、引抜補助部131の中間の任意の位置に設けられていてもよい。
【0034】
内容物は封止部12により分断された袋体11の内部空間のうち、下方(底側)の空間に収容する。
収容する内容物の種類は限定されず、飲食物や医薬品、実験用試薬、化粧料、飼料などを収容することができる。特に本発明の包装用容器10は飲食品の包装のために用いることが好ましい。
なお、「飲食品」とは、流動性を有する食品及び飲料を指す。具体的には、粘性食品(例えば、粥やすりつぶしたおかず、ゼリー飲料等)及び飲料を指す。
粘性食品の粘度は、本発明に係る包装用容器を手で押した際に押出し可能な粘度であれば、特に制限されない。
【0035】
本形態においては、封止部12により分断された袋体11の内部空間のうち、上方(開口側)の空間が、袋体11の開口に向かって漸次狭窄する形態を採る(図1)。内部空間が開口に向かって徐々に狭まるように構成されているため、袋体11に収容された内容物を余さず開口より外部に排出することが容易となる。
【0036】
本形態においては、図1における右上がりの斜線部分において、袋体11の内面同士が接着されている。これにより、上述した袋体11の内部空間における漸次狭窄構造が形成されている。
【0037】
袋体11の開口には吐出管14が設けられている。袋体11に収容されている内容物はこの吐出管14を通って外部に吐出される。吐出管14を設けることで、袋体11から外部に内容物を排出する際に、内容物があらぬ方向へ飛び散ることを防ぐことができる。また、内容物が飲食物である場合、吐出管14を加えて容易に口腔内に吐出することができ、食事しやすい。
【0038】
吐出管14は、包装用容器10に充填された内容物を、包装用容器10の外に吐出することができれば、その形状、大きさ、及び長さについては、特に制限はない。吐出管14としては、チューブやスパウトを採用することができる。
内容物が飲食物である場合、吐出管14として、スパウトを採用することが好ましい。
【0039】
包装用容器10に充填された内容物は、剥離部材13を引き抜いて封止部12を剥離した後、袋体11を手で押すことで、取り出すことができる。
【0040】
包装用容器10は、公知の装置を使用した方法で、製造することができる。例えば、成型射出機を使用して、製造することができる。所望により、ラミネート加工やスリット加工を施すことや、表面に印刷を施すこともできる。
【0041】
包装用容器10に対して、内容物を充填する方法に制限はなく、公知の方法を採用することができる。
例えば、まず、封止がされていない袋体11に内容物を充填する。その後、内容物が収容されている空間より上方において、袋体11の互いに対向する2つの内面の間に剥離手段13を挟んだ上で接着し、封止部12を形成する方法が好適に例示できる。
【0042】
[第2の形態]
以下、図4を適宜参照しながら本発明の第2の形態に係る包装用容器10について説明する。
本形態の包装用容器10においては、封止部12の左右方向の一端に、固定部材121が設けられている。そして、破壊部132は、この固定部材121により脱離可能に固定されている(図4)。
本形態とすることによって、内容物を充填した包装容器10を輸送する時に、剥離部材13が袋体11から抜け落ちることを防ぐことができる。
【0043】
固定部材121と破壊部132との脱離可能な固定を実現する手段は特に限定されない。
例えば、固定部材121と破壊部132を嵌合することで固定状態を実現してもよい。具体的には、固定部材121と破壊部132を互いにオスメス構造として嵌合させる形態が挙げられる。
また、固定部材121と破壊部132を一体形成し、固定部材121と破壊部132とがゲートにより連結されている形態も例示できる。
【0044】
袋体11に設けられた引抜穴から引抜補助部131が突出している(図4)。この引抜穴の縁には、破壊部132と篏合する止め部122が設けられている(図4)。より詳細には、破壊部132と止め部122は互いにオスメス構造となっており、引抜補助部131を引き抜く操作の終点において、破壊部132と止め部122が圧接することで、オス部とメス部が嵌合する。これにより、引抜穴がふさがれる。
剥離部材13による封止部12の剥離の後、引抜穴が破壊部132と止め部122の嵌合により塞がれるため、引抜穴から飲食物がこぼれることを防ぐことができる。
また、剥離部材13による封止部12の剥離の後、袋体11と剥離部材13が分離せず一体のままであるので、ごみを減らすことができる。
【0045】
[第3の形態]
以下、図5〜7を適宜参照しながら本発明の第2の形態に係る包装用容器10について説明する。
本形態の包装用容器10は、2つの袋体11を備える(図5〜7)。
本形態とすることによって、種類の異なる飲食品を、互いに混合させることなく、充填することができる。
【0046】
本形態においては、袋体11を2つ備えるが、その数に制限はなく、2以上の数を任意に選択することができる。
また、本形態においては、2つの袋体11をマチがある方向に並列して設けているが本発明はこれに限られない。2以上の袋体11をマチによって膨らむ方向に重ねて設けてもよい。
【0047】
3以上の複数の袋体11を備える場合には、2以上の袋体11をマチがある方向に並列して設け、かつ、これら袋体11のマチが膨らむ方向に重ねて別の袋体11を設けてもよい。
【0048】
さらには、マチがある方向に並べて設けた複数の袋体11の幅の合計と同等の幅を有する別の1つの袋体11をマチが膨らむ方向に重ねて設けることが好ましい。
このような形態の包装用容器10を飲食物の包装に応用する場合、マチがある方向に並べて設けた小さい袋体11にはおかずを収容し、マチが膨らむ方向に重ねて設けた袋体11には主食(粥など)を収容する形態とすることが好ましい。
【0049】
マチがある方向に並べて設けた2つの袋体11の幅の合計と同等の幅を有する別の1つの袋体11をマチが膨らむ方向に重ねて設けた形態として場合、正面から見ると図5のように見え、これを裏から見ると図4のように見える。
【0050】
本形態における2つの袋体11の開口は、それぞれ独立して1つの吐出管14に連結している。このような構成と採るため、2つの袋体11に収容されている内容物が、吐出管14に到達する前に混合することを防ぐことができる。2つの袋体11のそれぞれに収容される内容物を交互に吐出したとしても、2種の内容物の混合物が吐出される割合を低減することができる。
袋体11を3以上設ける場合であっても、同様の構成を採用することが好ましい。
【0051】
なお、袋体11を2以上備える場合、それぞれの袋体11に設けられている全ての封止部12を剥離して、全ての袋体11に収容された内容物を吐出可能な状態として使用してもよい。また、1の袋体11の封止部12のみを剥離し、当該袋体11に収容された内容物を吐出した後に、他の袋体11の封止部12を剥離して別の内容物を吐出する使用態様としてもよい。
【0052】
[第4の形態]
本形態の包装用容器10は、2つの袋体11を備え、それぞれの袋体11に封止部12、固定部121、止め部122、剥離手段13、小袋体15を備える(図8及び図9)。
【産業上の利用可能性】
【0053】
本発明の包装用容器10は、介護食や離乳食を充填することで、介護又は保育の現場で使用することができる。
【符号の説明】
【0054】
10 包装用容器
11 袋体
12 封止部
121 固定部材
122 止め部材
13 剥離部材
131 引抜補助部
132 破壊部
14 吐出管
15 小袋体


【要約】      (修正有)
【課題】飲食品のための新規な包装用容器を提供する。
【解決手段】袋体11を備える包装用容器10であって、前記袋体には、一方の内面とこれに対向する他方の内面とが接着されることで、前記袋体の内部空間を分断する封止部12が設けられており、前記封止部に、剥離部材13が挟まれていることを特徴とする、包装用容器。前記剥離部材は、引抜補助部131と破壊部132を備え、前記破壊部の幅は、前記封止部の上下方向の長さと同一であるか又は長いことを特徴とする包装用容器。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9