(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0027】
初めに、
図1〜
図6を参照して本発明の実施形態に係る汚泥かき寄せ機について説明する。
図1は、上下水場における沈殿池Aの縦断面を示した図である。沈殿池A内には、実施形態に係る汚泥かき寄せ機1が設置されている。なお、
図1に示す第1センサ711、第2センサ712および制御盤720については
図7以降の説明で言及する。
【0028】
図1に示すように、汚泥かき寄せ機1は、フライト体100と、無端チェーン200と、主務スプロケットホイール300と、複数の従動スプロケットホイール400と、駆動手段500とを備える。沈殿池Aの左右壁には、それぞれ主務スプロケットホイール300と、複数の従動スプロケットホイール400とが設置されており、主務スプロケットホイール300には、主務スプロケットホイール300を駆動回転させるモータ520を備えた駆動装置(駆動手段)500が動力伝達ベルト510を介して連結されている。
【0029】
ここで、主務スプロケットホイール300は、沈殿池Aの長手方向端部における水面WLよりも上部に支軸部材600により沈殿池Aの壁面に支持され、1の従動スプロケットホイール400は、沈殿池Aの長手方向略中央における水面WLよりも上部に支持され、他の従動スプロケットホイール400は、沈殿池Aの長手方向両端側における池底BT近くに支軸部材600により沈殿池Aの壁面に支持されている。
【0030】
無端チェーン200は、沈殿池Aの左右壁にそれぞれ設けられた主務スプロケットホイール300および複数の従動スプロケットホイール400に回動自在に張架された左右一対の無端チェーン200からなり、複数のチェーンリンク210(
図3参照)を連結軸によって枢着して無端に連結されている。
【0031】
左右の無端チェーン200には、所定の間隔で長尺のフライト体100が架け渡されて固定されており、主務スプロケットホイール300を回転動作させ、無端チェーン200を沈殿池A内で
図1に向かって時計回り(CW)に循環駆動させることにより池底に沈殿した汚泥がフライト体100により汚泥ピット(排出溝)15へと掻き寄せられる。
【0032】
ここで、本実施形態の汚泥かき寄せ機1の無端チェーン200、主務スプロケットホイール300および従動スプロケットホイール400の各部材は、PET(ポリエチレンテレフタラート)またはPEN(ポリエチレンナフタレート)から選択される合成樹脂材料から構成される。また、本実施形態に係る汚泥かき寄せ機1の無端チェーン200、主務スプロケットホイール300および従動スプロケットホイール400の各部材を構成する合成樹脂であるPETまたはPENは、非着色の状態で透明または半透明であること、すなわち結晶化していないことが好ましい。
【0033】
(スプロケットホイール)
図2は、主務スプロケットホイール300の平面図である。以下、
図2を参照して、主務スプロケットホイール300の構成について説明する。
図2に示すように、主務スプロケットホイール300は、PETまたはPENから選択される合成樹脂材料からなる円盤形状の部材であり、中央にシャフト(主軸)を通すための貫通孔301を有する。
【0034】
主務スプロケットホイール300は、円周上に所定の幅で形成された歯部302を有する。歯部302が無端チェーン200と噛み合うことで、主務スプロケットホイール300を回転動作させて無端チェーン200を循環駆動させることができる。また、主務スプロケットホイール300には、強度確保の観点から貫通孔301に周囲を取り囲むようにして隆起したリム部303と、該リム部303から主務スプロケットホイール300の外周側(歯部302)に向かって延在する複数本のリム部304とが設けられている。なお、従動スプロケットホイール400の構成は、主務スプロケットホイール300の構成と同じであるため重複する説明は省略する。
【0035】
(無端チェーン)
図3(a)は、無端チェーン200を構成するチェーンリンク210の上面図である。
図3(b)は、無端チェーン200を構成するチェーンリンク210の側面図である。以下、
図3(a)および
図3(b)を参照して、無端チェーン200の構成について説明する。
図3に示すように、無端チェーン200は、複数のチェーンリンク210が連結されて構成される。各チェーンリンク210は、PETまたはPENから選択される合成樹脂材料からなり、連結軸240(
図4参照)を挿入するための第1の貫通孔210H(ボス)を有する筒状の基部211と、基部211の両端211A,211Bから長手方向に対し垂直方向に左右対称に各々延在する一対のプレート部220,230とを備える。
【0036】
プレート部220,230は、各々基部211とは反対側に連結軸240(
図4参照)を挿入するための第2の貫通孔(ボス)220H,230Hと、第2の貫通孔220H,230Hの周囲を取り囲むようにして、プレート部220,230同士が対向する内側主面220A,230Aおよび内側主面220A,230Aと反対側の外側主面220B,230Bに対して垂直方向に各々隆起した第1のリブ部220C,230Cおよび第2のリブ部220D,230Dを有する。また、一対のプレート部220,230は、各々、外側主面220B,230Bに対して垂直方向に隆起し、第1の貫通孔210Hから第2の貫通孔220H,230Hにかけて延在する3本の第3のリブ部220E,230Eを有する。そして、無端チェーン200の回転方向に対して上手側のチェーンリンク210の第2の貫通孔220H,230Hと、下手側のチェーンリンク210の第1の貫通孔210Hとを連結軸240(
図4参照)により枢着して無端に連結することで無端チェーン200を得ることができる。
【0037】
ここで、基部211に設けられた第1の貫通孔210H(ボス)から基部211とは反対側に設けられた連結軸240を挿入するための第2の貫通孔(ボス)220H,230Hまでの直線距離L1は約152.4mmである。また、チェーンリンク210の強度を確保するために、一対のプレート部220,230の前端部T1の厚みD1は、7mm以上であることが好ましく、後端部T2の厚みD2は、5mm以上であることが好ましい。
【0038】
また、一対のプレート部220,230の第2の貫通孔220H,230Hの周囲を取り囲むようにして、プレート部220,230同士が対向する内側主面220A,230Aに対して垂直方向に各々隆起した第1のリブ部220C,230Cの厚みD3は、0.5mm〜1.5mmの範囲であることが好ましい。ここで、第1のリブ部220C,230Cは、その断面形状が台形状となっており、該台形の最上面が所定の幅を有する平坦面となっている。
【0039】
図4は、スプロケットホイールと無端チェーンとの噛み合いを示す図である。
図4に示すように、チェーンリンク210を連結した際にできる隙間210S(
図3参照)に主務スプロケットホイール300の円周上に所定の幅で形成された歯部302が入り込んで噛み合うことにより、
図1に示すように、主務スプロケットホイール300の回転に伴い無端チェーン200が沈殿池A内で
図1に向かって時計回り(CW)に循環駆動することにより池底に沈殿した汚泥がフライト体100により汚泥ピット(排出溝)15へと掻き寄せられる。
【0040】
図5は、支軸部材600の断面図である。支軸部材600は、底部600Sが沈殿池Aの壁面に固定され、上部には主務スプロケットホイール300または従動スプロケットホイール400を回転自在に係合するための括れ部610が設けられている。支軸部材600は、強度を確保するために括れ部610の厚みD1が12mm以上、肩部620の厚みD2が15mm以上、本体部630の厚みD3が13mm以上であることが好ましい。なお、支軸部材600は、主務スプロケットホイール300または従動スプロケットホイール400が回転摺動することからこすれ音が発生する虞がある。そのような場合は、支軸部材600や主務スプロケットホイール300、従動スプロケットホイール400を摺動性に優れる材料、例えば、樹脂ベアリング等に使用されるUHMW(超高分子量ポリエチレン)で構成するようにしてもよい。
【0041】
以上のように、本実施形態に係る汚泥かき寄せ機1は、長尺のフライト体100を、その長手方向に対して垂直な方向に走行させて、沈殿池Aの池底BTに体積する汚泥を掻き寄せる汚泥かき寄せ機1である。汚泥かき寄せ機1は、複数のフライト体100が所定の間隔で固定された複数のチェーンリンク210を連結軸によって枢着して無端に連結した一対の無端チェーン200と、沈殿池内に配設され、張架された無端チェーン200を循環駆動させることによって池底BTに沈殿した汚泥をフライト体100により掻き寄せる主務スプロケットホイール300および従動スプロケットホイール400とを備える。
【0042】
そして、汚泥かき寄せ機1は、無端チェーン200、主務スプロケットホイール300および従動スプロケットホイール400の各部材がPETまたはPENから選択される合成樹脂材料で構成されている。このため、汚泥かき寄せ機1は、腐食に強く、かつ安価となる。また、ステンレス鋼で構成される汚泥かき寄せ機よりも重量が軽いため、現場での施工期間も短縮することができ、施工費用も従来と比して安価となる。また、PET、PENは、POM(ポリアセタールまたはポリオキシメチレン)のようにホルムアルデヒドのような有害物質を放出しないため、下水処理だけでなく、上水処理においても使用することができる。
【0043】
また、本実施形態に係る汚泥かき寄せ機1の複数のチェーンリンク210は、各々、連結軸240を挿入するための第1の貫通孔(ボス)210Hを有する筒状の基部211と、基部211の両端211A,211Bから長手方向に対し垂直方向に左右対称に各々延在する一対のプレート部220,230とを備える。
【0044】
そして、プレート部220,230は、各々基部211とは反対側に連結軸240を挿入するための第2の貫通孔(ボス)220H,230Hと、第2の貫通孔220H,230Hの周囲を取り囲むようにして、プレート部220,230同士が対向する内側主面
220A,230Aおよび内側主面220A,230Aと反対側の外側主面220B,230Bに対して垂直方向に各々隆起した第1,第2のリブ部220C,230Cを有することを特徴とする。
【0045】
上記のように本実施形態に係る汚泥かき寄せ機1の各チェーンリンク210を構成する一対のプレート部220,230は、基部211とは反対側に連結軸240を挿入するための第2の貫通孔(ボス)220H,230Hを有している。そして、この第2の貫通孔220H,230Hの周囲を取り囲むようにして、プレート部220,230同士が対向する内側主面220A,230Aおよび内側主面220A,230Aと反対側の外側主面220B,230Bに対して垂直方向に各々隆起した第1のリブ部220C,230Cおよび第2のリブ部220D,230Dを有する。このため、チェーンリンク210の各部材が合成樹脂材料で構成されていても十分な強度を得ることが出来る。
【0046】
また、本実施形態に係る汚泥かき寄せ機1の複数のチェーンリンク210の一対のプレート部220,230は、各々、外側主面220B,230Bに対して垂直方向に隆起し、第1の貫通孔210Hから第2の貫通孔220H,230Hにかけて延在する第3のリブ部220E,230Eを有するので、さらに強度を高めることができる。
【0047】
また、本実施形態に係る汚泥かき寄せ機1の無端チェーン200、主務スプロケットホイール300および従動スプロケットホイール400の各部材を構成する合成樹脂であるPETまたはPENは非着色の状態で透明または半透明であること、すなわち結晶化していないことが好ましい。
【0048】
PETやPENは、非結晶状態では可視光に対して透明もしくは半透明(非着色状態の場合)であるが、結晶化すると非着色の状態で白色または乳白色となる。PETやPENが結晶化すると外力に対して弱くなり、割れや欠けが生じやすくなる。汚泥かき寄せ機の無端チェーン200、主務スプロケットホイール300および従動スプロケットホイール400には大きな力(通常500Kg以上の力が加わり、製品性能として3000Kgの力が印加されても破断等しないことが求められる)が加わるため結晶化していないことが好ましい。
【0049】
なお、この実施形態でいう「非結晶状態(結晶化していない状態)」とは、実用状態において非結晶状態または結晶化度が相当低い、あるいは結晶サイズが微細である、などの場合のことを言い、該場合においてPETやPENが透明プラスチックとなる。一方、実用状態である程度結晶化度が高くなっている場合は不透明プラスチックとなる。これは、ポリマーは大きな分子なので全体が結晶化することは殆ど不可能であり、全体としては微結晶と非結晶の部分が混在し、その結晶と非結晶部の屈折率が異なるため、その界面で光の屈折や乱反射が起こり、その結果全体として不透明になると考えられる。
【0050】
このような大きな力のかかる無端チェーン200、主務スプロケットホイール300および従動スプロケットホイール400の各部材を構成する合成樹脂に、非着色状態で透明または半透明である結晶化していないPETまたはPENを用いることで割れや欠けが生じにくく十分な強度を有した汚泥かき寄せ機1を提供することができる。
【0051】
さらに、本実施形態に係る汚泥かき寄せ機1の無端チェーン200を構成するチェーンリンク210が備える一対のプレート部220,230の前端部T1の厚みD1は、7mm以上であり、後端部T2の厚みD1は、5mm以上である。このため、大きな力のかかるチェーンリンク210に十分な強度を確保することができ、無端チェーン200に切断等の不具合が生じる虞を抑制することができる。
【0052】
また、本実施形態に係る汚泥かき寄せ機1は、無端チェーン200を構成するチェーンリンク210が備える一対のプレート部220,230の第2の貫通孔220H,230Hの周囲を取り囲むようにして、プレート部220,230同士が対向する内側主面220A,230Aに対して垂直方向に各々隆起した厚みD3が0.5mm〜1.5mmの第1のリブ部220C,230Cを設け、該第1のリブ部220C,230Cは、その断面形状が台形状となっており、該台形の最上面が所定の幅を有する平坦面となっている。
【0053】
このため、無端チェーン200の長手方向に対して平行に力がかかるようになり、チェーンリンク210に捩れや拗れ等、ななめ方向に無理な力がかかることを効果的に抑制することができる。このため無端チェーン200に切断等の不具合が生じる虞をより効果的に抑制することができる。
【0054】
図6は、他の実施形態におけるスプロケットホイールと無端チェーンとの噛み合いを示す図である。上記実施形態では、
図4に示すように、チェーンリンク210を連結した際にできる隙間210Sに主務スプロケットホイール300の円周上に所定の幅で形成された歯部302が入り込んで噛み合う構成とした。
【0055】
しかし、スプロケットホイールと無端チェーンとの噛み合い上記実施形態に限られず、例えば、
図6に示すように、無端チェーン200を構成するチェーンリンク210の下部に窪み(ノッチ)210Nを設け、このチェーンリンク210の下部に窪み(ノッチ)210Nに主務スプロケットホイール300が備える係合ピン300Pが係合し、チェーンリンク210に主務スプロケットホイール300の回転力が伝達される構成としてもよい。
【0056】
次いで、
図1および
図7〜
図10を参照して、本発明に係る汚泥かき寄せ機の監視装置および監視方法について説明する。なお、
図1〜
図6を参照して説明した構成と同一の構成には同一の符号を付して重複する説明を省略する。
【0057】
図7は、実施形態に係る汚泥かき寄せ機の監視装置7(以下、監視装置7ともいう)の構成図である。
図7に示すように、監視装置7は、第1センサ711、第2センサ712と、制御盤720と、サーバ730とを備えている。
【0058】
図1に示すように、第1センサ711は、沈殿池Aの水面WLよりも上部に取り付けられて無端チェーン200を検出する。具体的には、
図8(a)に示すように無端チェーン200の上部で、かつ、
図8(b)に示すように平面視にて無端チェーン200を構成するチェーンリンク210のプレート部220,230間の略中央となるように、取付金具TKにより沈殿池Aの壁面等に取り付けられる。第1センサ711は、光学式のセンサであり、無端チェーン200に向かって照射光L1(例えば、レーザー光)を照射し、無端チェーン200からの反射光により無端チェーン200の有無を検出する。
【0059】
図1に示すように、第2センサ712は、沈殿池Aの水面WLよりも上部に取り付けられて主務スプロケットホイール300を検出する。具体的には、
図9(a)に示すように、主務スプロケットホイール300の貫通孔305が存在する軌道C(破線)上となる位置に、取付金具TKにより沈殿池Aの壁面等に取り付けられる。第2センサ712は、光学式のセンサであり、主務スプロケットホイール300に向かって照射光L2(例えば、レーザー光)を照射し、主務スプロケットホイール300からの反射光により主務スプロケットホイール300の有無を検出する。
【0060】
図10(a)は、第1センサ711の検出パターンを示す図である。第1センサ711から照射される照射光L1は、無端チェーン200を構成するチェーンリンク210のうち、プレート部220,230の隙間210Sは通過し、基部211では反射される。このため、主務スプロケットホイール300が一定の速度で回転動作している状態、言い換えると無端チェーン200が一定の速度で回転動作している状態では、一定の間隔で反射光が発生する。結果、第1センサ711からは、
図10(a)に示すような検出パターンが出力される。
【0061】
図10(b)は、第2センサ712の検出パターンを示す図である。第2センサ712から照射される照射光L2は、主務スプロケットホイール300のうち、貫通孔305が存在する領域は通過し、その他の領域では反射される。このため、主務スプロケットホイール300が一定の速度で回転動作している状態では、一定の間隔で反射光が発生する。結果、第2センサ712からは、
図10(b)に示すような検出パターンが出力される。
【0062】
なお、本実施形態では、第1センサ711の照射光L1が通過する領域と通過しない領域との比率が、第2センサ712の照射光L2が通過する領域と通過しない領域との比率と異なるため、
図10(a)と
図10(b)に示すように、第1センサ711の検出パターンと、第2センサ712の検出パターンとは異なるものとなる。
【0063】
図7に示すように、制御盤720は、無線通信部721と、第1検知部722と、第2検知部723と、記憶部724と、制御部725とを備えている。無線通信部721は、サーバ730と無線通信し、第1センサ711および第2センサ712から出力される検出パターン、第1検知部722および第2検知部723から出力されるアラート等を含むデータや制御信号を送受信する。なお、無線通信部721は、データ等を送信する際は、識別子(ID)を付与してサーバ730へ送信する。第1検知部722は、チェーンリンク210、すなわち無端チェーン200を検出する第1センサ711の検出パターンに基づいて無端チェーン200の回転動作を検知する。
【0064】
より具体的には、第1検知部722は、第1センサ711から出力されるON・OFFの検出パターンに基づいて無端チェーン200が回転しているか否かを検知する。第1検知部722は、所定時間(例えば、120sec)の間、第1センサ711がONしなければ、無端チェーン200が回転動作していないと判断し、アラートを出力する。
【0065】
また、第1検知部722は、第1センサ711から出力されるON・OFFの検出パターンに基づいて無端チェーン200の回転速度を検知する。具体的には、第1検知部722は、記憶部724に予め記憶されている無端チェーン200を構成するチェーンリンク210の間隔(第1の貫通孔210H(ボス)から基部211とは反対側に設けられた連結軸240を挿入するための第2の貫通孔(ボス)220H,230Hまでの直線距離L1(m))と、単位時間(例えば1min)当たりに第1センサ711から出力されるONの回数とを乗算して無端チェーン200の回転速度(m/min)を検知する。
【0066】
また、第1検知部722は、第1センサ711から出力されるON・OFFの検出パターンに基づいて無端チェーン200の経時変化(例えば、無端チェーン200の伸び)を検知する。具体的には、第1検知部722は、記憶部724に予め記憶されている定常運転時における第1センサ711から出力されるべき反射光(ON)の検出間隔(msec)と、実際に第1センサ711から出力される反射光(ON)の検出間隔(msec)とを比較することで無端チェーン200の経時変化を検知する。また、第1検知部722は、検出間隔のずれが所定の閾値(例えば、ずれが検出間隔の2%)以上となると、アラートを出力する。上下水道に使用される汚泥かき寄せ機においては、通常、2%以上のずれが生じるとチェーンは交換とされているためである。
【0067】
第2検知部723は、第2センサ712の検出パターンに基づいて主務スプロケットホイール300の回転動作を検知する。より具体的には、第2検知部723は、主務スプロケットホイール300の表面に周期的に設けられた凹凸パターン(具体的には、貫通孔305)を検出する第2センサ712から出力されるON・OFFの検出パターンに基づいて主務スプロケットホイール300の回転動作を検知する。第2検知部723は、所定時間(例えば、120sec)の間、第2センサ712がONしなければ、無端チェーン200が回転動作していないと判断し、アラートを出力する。
【0068】
また、第2検知部723は、第2センサ712から出力されるON・OFFの検出パターンに基づいて主務スプロケットホイール300の回転速度(rpm)を検知する。具体的には、第2検知部723は、単位時間(例えば1min)当たりに第2センサ712から出力されるONまたはOFFの回数を、記憶部724に予め記憶されている主務スプロケットホイール300に設けられた貫通孔305の数で除算して主務スプロケットホイール300回転速度(rpm)を検知する。
【0069】
記憶部724には、上述した無端チェーン200を構成するチェーンリンク210の間隔(第1の貫通孔210H(ボス)から基部211とは反対側に設けられた連結軸240を挿入するための第2の貫通孔(ボス)220H,230Hまでの直線距離L1(m))、定常運転時における第1センサ711から出力されるべき反射光(ON)の検出間隔(msec)、所定の閾値(例えば、ずれが検出間隔の2%)、主務スプロケットホイール300に設けられた貫通孔305の数、その他、制御部725が駆動装置(駆動手段)500を制御するための制御プログラム、識別子等が記憶されている。
【0070】
制御部725は、記憶部724に記憶されているプログラムに基づいて駆動装置(駆動手段)500を制御し、汚泥かき寄せ機1を動作させる。また、制御部725は、第1検知部722および第2検知部723での検知結果に基づいて駆動装置(駆動手段)500を制御する。具体的には、制御部725は、無端チェーン200が回転動作していないと判断された場合に第1検知部722から出力されるアラートおよび主務スプロケットホイール300が回転動作していないと判断された場合に第2検知部723から出力されるアラートに基づいて駆動装置(駆動手段)500のモータ520を停止させる。また、制御部725は、駆動装置(駆動手段)500のモータ520を停止させた場合、その旨をサーバ730へ送信するよう無線通信部721を制御する。その後、制御部725は、機械を停止させて電源遮断を行う。
【0071】
サーバ730は、無線通信部731と、記憶部732と、比較部733と、制御部734とを備えている。無線通信部731は、複数の制御盤720と無線通信し、第1センサ711および第2センサ712から出力される検出パターンや第1検知部722および第2検知部723から出力されるアラート等を含むデータや制御信号を送受信する。また、無線通信部731は、複数のユーザ端末740と無線通信し、汚泥かき寄せ機1の監視状況を送信する。なお、ユーザ端末740とは、有線により通信を行ってもよい。
【0072】
記憶部732には、複数の制御盤720から送信されるデータが、データに付与されている識別子に基づいて制御盤720ごとに関連付けて記憶される。また、記憶部732には、第1センサ711から出力されるON・OFFの検出パターンの基準となる第1パターンと、第2センサ712から出力されるON・OFFの検出パターンの基準となる第2パターンとが記憶されている。なお、汚泥かき寄せ機1により、第1センサ711および第2センサ712の検出パターンが異なる場合、制御盤720の識別子ごとに基準となる第1パターン,第2パターンを記憶部732に記憶するようにしてもよい。
【0073】
比較部733は、各制御盤720から送信される第1センサ711および第2センサ712の検出パターンを、それぞれ記憶部732に記憶されている基準となる第1パターンおよび第2パターンと比較し、所定のずれが生じている場合(例えば、ずれが検出間隔の2%以上ある場合)、アラートを出力する。
【0074】
なお、各制御盤720から送信される第1センサ711および第2センサ712の検出パターンの平均値を算出して、各制御盤720から送信される第1センサ711および第2センサ712の検出パターンと比較し、所定のずれが生じている場合(例えば、ずれが検出間隔の2%〜5%以上ある場合)、アラートを出力するように構成してもよい。
【0075】
制御部734は、監視状況をユーザ端末740へ送信するよう無線通信部731を制御する。例えば、制御部734は、制御盤720から送信されるアラートをユーザ端末740へ送信するよう無線通信部731を制御する。また、制御部734は、制御盤720から駆動装置(駆動手段)500のモータ520を停止させた旨を受信した場合、その旨をユーザ端末740へ送信するよう無線通信部731を制御する。また、制御部734は、制御盤720から送信されるデータを記憶部732へ時間(タイムスタンプ)と共に記憶する。
【0076】
(無端チェーンのモータ停止時の動作)
図11は、汚泥かき寄せ機の監視装置の制御盤によるモータ停止時の動作を示すフローチャートである。以下、
図11を参照して、監視装置7の制御盤720によるモータ停止時の動作について説明する。なお、
図1〜
図10を参照して説明した構成と同一の構成には同一の符号を付して重複する説明を省略する。
【0077】
制御盤720の第1検知部722は、第1センサ711から出力される検出パターンを取得する(ステップS101)。制御盤720の第2検知部723は、第2センサ712から出力される検出パターンを取得する(ステップS102)。
【0078】
第1検知部722は、第1センサ711から出力されるON・OFFの検出パターンに基づいて無端チェーン200が回転しているか否かを検知する(ステップS103)。無端チェーン200が回転している場合(ステップS103のYES)、第2検知部723は、第2センサ712から出力されるON・OFFの検出パターンに基づいて主務スプロケットホイール300が回転している否かを判定する(ステップS104)。
【0079】
主務スプロケットホイール300が回転している場合(ステップS104のYES)、第1検知部722および第2検知部723は、ステップS101へ戻り、無端チェーン200および主務スプロケットホイール300の監視を継続する。
【0080】
また、無端チェーン200が回転していない場合(ステップS103のNO)または主務スプロケットホイール300が回転していない場合(ステップS104のNO)、第1検知部722または第2検知部723は、所定時間(例えば、120sec)の間、第1センサ711または第2センサ712がONしないか否か判定する(ステップS105)。
【0081】
所定時間(例えば、120sec)以内に第1センサ711または第2センサ712がONした場合(ステップS105のNO)、第1検知部722および第2検知部723は、ステップS101へ戻り、無端チェーン200および主務スプロケットホイール300の監視を継続する。
【0082】
また、所定時間(例えば、120sec)以内に第1センサ711または第2センサ712がONしない場合(ステップS105のYES)、第1センサ711または第2センサ712はアラートを出力する。制御部725は、第1センサ711または第2センサ712から出力されるアラートに基づいて駆動装置(駆動手段)500のモータ520を停止させる(ステップS106)。
【0083】
また、制御部725は、駆動装置(駆動手段)500のモータ520を停止させた旨をサーバ730へ送信するよう無線通信部721を制御する。無線通信部721は、サーバ730へ駆動装置(駆動手段)500のモータ520を停止させた旨を送信する(ステップS107)。その後、制御部725は、機械を停止させて電源遮断を行う。
【0084】
(無端チェーンの経時変化の監視動作)
図12は、汚泥かき寄せ機の監視装置の制御盤による無端チェーンの経時変化の監視動作を示すフローチャートである。以下、
図12を参照して、監視装置7の制御盤720による無端チェーンの経時変化の監視動作について説明する。なお、
図1〜
図11を参照して説明した構成と同一の構成には同一の符号を付して重複する説明を省略する。
【0085】
制御盤720の第1検知部722は、第1センサ711から出力される検出パターンを取得する(ステップS201)。次いで、第1検知部722は、記憶部724に予め記憶されている定常運転時における第1センサ711から出力されるべき反射光(ON)の検出間隔(msec)と、実際に第1センサ711から出力される反射光(ON)の検出間隔(msec)とを比較する(ステップS202)。
【0086】
第1検知部722は、検出間隔のずれが所定の閾値(例えば、ずれが検出間隔の2%)以上であるか否かを判定する(ステップS203)。検出間隔のずれが所定の閾値(例えば、ずれが検出間隔の2%)以上でない場合(ステップS203のNO)、第1検知部722は、ステップS201へ戻り、無端チェーン200の監視を継続する。
【0087】
また、検出間隔のずれが所定の閾値(例えば、ずれが検出間隔の2%)以上である場合(ステップS203のYES)、第1検知部722は、その旨のアラートを出力する。制御部725は、第1検知部722から出力されたアラートをサーバ730へ送信するよう無線通信部721を制御する。無線通信部721は、サーバ730へ上記アラートを送信する(ステップS204)。その後、第1検知部722は、ステップS201へ戻り、無端チェーン200の監視を継続する。
【0088】
(無端チェーンおよび主務スプロケットホイールの回転速度の監視動作)
図13は、汚泥かき寄せ機の監視装置の制御盤による無端チェーンおよび主務スプロケットホイールの回転速度の監視動作を示すフローチャートである。以下、
図13を参照して、監視装置7の制御盤720による無端チェーン200および主務スプロケットホイール300の回転速度の監視動作について説明する。なお、
図1〜
図12を参照して説明した構成と同一の構成には同一の符号を付して重複する説明を省略する。
【0089】
制御盤720の第1検知部722は、第1センサ711から出力される検出パターンを取得する(ステップS301)。制御盤720の第2検知部723は、第2センサ712から出力される検出パターンを取得する(ステップS302)。
【0090】
第1検知部722は、記憶部724に予め記憶されている無端チェーン200を構成するチェーンリンク210の間隔(第1の貫通孔210H(ボス)から基部211とは反対側に設けられた連結軸240を挿入するための第2の貫通孔(ボス)220H,230Hまでの直線距離L1(m))と、単位時間(例えば1min)当たりに第1センサ711から出力されるONの回数とを乗算して無端チェーン200の回転速度(m/min)を検知する(ステップS303)。
【0091】
また、第2検知部723は、第2センサ712から出力されるON・OFFの検出パターンに基づいて主務スプロケットホイール300の回転速度(rpm)を検知する。具体的には、第2検知部723は、単位時間(例えば1min)当たりに第2センサ712から出力されるONまたはOFFの回数を、記憶部724に予め記憶されている主務スプロケットホイール300に設けられた貫通孔305の数で除算して主務スプロケットホイール300回転速度(rpm)を検知する(ステップS304)。
【0092】
制御部725は、第1検知部722および第2検知部723で検知される無端チェーン200および主務スプロケットホイール300の回転速度をサーバ730へ送信するよう無線通信部721を制御する。無線通信部721は、サーバ730へ無端チェーン200および主務スプロケットホイール300の回転速度を送信する(ステップS305)。その後、第1検知部722および第2検知部723は、ステップS301へ戻り、無端チェーン200および主務スプロケットホイール300の監視を継続する。
【0093】
なお、定常運転時の無端チェーン200および主務スプロケットホイール300の回転速度を予め記憶部724へ記憶しておき、ステップS303および204で検知される実際の無端チェーン200および主務スプロケットホイール300の回転速度を、予め記憶部724に記憶しておいた回転速度と比較し、ずれが所定の閾値(例えば、ずれが2%)以上である場合に、第1検知部722もしくは第2検知部723からアラートを出力するように構成してもよい。また、第1検知部722もしくは第2検知部723出力されるアラートは、サーバ730へ送信するよう構成することが好ましい。
【0094】
図14は、汚泥かき寄せ機の監視装置のサーバによる監視動作を示すフローチャートである。以下、
図14を参照して、監視装置7のサーバ730による監視動作について説明する。なお、
図1〜
図13を参照して説明した構成と同一の構成には同一の符号を付して重複する説明を省略する。
【0095】
サーバ730の無線通信部731は、複数の制御盤720と無線通信し、第1センサ711および第2センサ712から出力される検出パターンや第1検知部722および第2検知部723から出力されるアラート等を含むデータを受信する(ステップS401)。
【0096】
制御部734は、複数の制御盤720から送信されるデータが、データに付与されている識別子に基づいて制御盤720ごとに関連付けて記憶部732へ記憶させる(ステップS402)。
【0097】
比較部733は、各制御盤720から送信される第1センサ711および第2センサ712の検出パターンを、それぞれ記憶部732に記憶されている基準となる第1パターンおよび第2パターンと比較する(ステップS403)。比較部733は、所定のずれが生じている場合(例えば、ずれが検出間隔の2%以上ある場合)、アラートを出力する(ステップS404)。
【0098】
制御部734は、監視状況をユーザ端末740へ送信するよう無線通信部731を制御する(ステップS405)。例えば、制御部734は、制御盤720から送信されるアラートをユーザ端末740へ送信するよう無線通信部731を制御する。また、制御部734は、制御盤720から駆動装置(駆動手段)500のモータ520を停止させた旨を受信した場合、その旨をユーザ端末740へ送信するよう無線通信部731を制御する。
【0099】
以上のように、本実施形態に係る汚泥かき寄せ機1は、複数のフライト体100が所定の間隔で固定された複数のチェーンリンク210を連結軸によって枢着して無端に連結した一対の無端チェーン200と、沈殿池A内に配設され、張架された無端チェーン200を循環駆動させることによって池底に沈殿した汚泥をフライト体100により掻き寄せる複数のホイール300,400を備えている。また、本実施形態に係る監視装置7は、一対の無端チェーン200の少なくとも一方の回転動作を検知する第1検知部722、および複数のホイールのうち少なくとも1つの回転動作を検知する第2検知部723の少なくとも一方の検知部を備える。
【0100】
このように本実施形態では、第1,第2検知部722,723で無端チェーン200もしくはホイール300の少なくとも一方の回転動作を検知するので、汚泥かき寄せ機1の不具合をより効果的に検知することができる。
【0101】
また、本実施形態では、無端チェーン200は、複数のチェーンリンク210を連結して構成され、監視装置7の第1検知部722は、チェーンリンク210を検出する第1センサ711の検出パターンに基づいて無端チェーン200の回転動作を検知する。
【0102】
このように本実施形態では、チェーンリンク210を検出する第1センサ711の検出パターンに基づいて無端チェーン200の回転動作を検知するため、簡易に無端チェーン200の回転動作を検知することができる。また、無端チェーン200の回転動作を検知する構成を簡易にできるため安価に製造することができる。また、無端チェーン200と離れた位置に第1センサ711を設けることとなるため、既存の汚泥かき寄せ機にも容易に取り付けることができる。
【0103】
また、本実施形態に係る監視装置7は、第1センサ711の検出パターンの変化に基づいて無端チェーン200の経時変化を検知する。このように本実施形態では、第1センサ711の検出パターンの変化に基づいて無端チェーン200の経時変化を検知するので、チェーン破断の予兆や、他の不具合、例えば、経時変化によるチェーンの伸びなどを検出することができる。また、1つのセンサで種々の検知を行うことができる。
【0104】
また、本実施形態に係る監視装置7は、第1センサ711の検出パターンに基づいて無端チェーン200の回転速度を検知する。このように本実施形態では、第1センサ711の検出パターンに基づいて無端チェーン200の回転速度を検知するので無端チェーンの動作状態を検知することができる。また、1つのセンサで種々の検知を行うことができる。
【0105】
また、本実施形態に係る汚泥かき寄せ機1の主務スプロケットホイール300は、表面に周期的に設けられた凹凸パターンを有し、監視装置7の第2検知部723は、ホイール300の凹凸パターンを検出する第2センサ712の検出パターンに基づいてホイールの回転動作を検知する。
【0106】
このように本実施形態によれば、ホイール300表面に周期的に設けられた凹凸パターンによる第2センサ712の検出パターンに基づいてホイール300の回転動作を検知するため、簡易にホイール300の回転動作を検知することができる。また、ホイール300の回転動作を検知する構成を簡易にできるため安価に製造することができる。また、ホイール300と離れた位置に設けることとなるため、既存の汚泥かき寄せ機にも容易に取り付けることができる。
【0107】
また、本実施形態に係る監視装置7は、第2センサ712の検出パターンに基づいてホイールの回転速度を検知する。このように本実施形態によれば、第2センサ712の検出パターンに基づいてホイール300の回転速度を検知するのでホイール300の動作状態を検知することができる。また、1つのセンサで種々の検知を行うことができる。
【0108】
また、本実施形態に係る汚泥かき寄せ機は、複数のフライト体100が所定の間隔で固定された複数のチェーンリンク210を連結軸によって枢着して無端に連結した一対の無端チェーン200と、沈殿池A内に配設され、張架された無端チェーン200を循環駆動させることによって池底に沈殿した汚泥をフライト体100により掻き寄せる複数のホイール300,400を備える。そして、監視装置7は、一対の無端チェーン200の少なくとも一方の回転動作を検知する第1検知部722の検知結果に基づいて無端チェーン200の回転動作を検知する。このように本実施形態では、第1検知部722で無端チェーン200の回転動作を検知するので、汚泥かき寄せ機1の不具合をより効果的に検知することができる。
【0109】
なお、本実施形態では、光学式センサである第1センサ711および第2センサ712による無端チェーン200および主務スプロケットホイール300の検出のために、
図1に示すように、無端チェーン200が沈殿池Aの水面WLよりも上部を通過するように構成している。
【0110】
(その他の実施形態)
なお、上記実施形態では、第1センサ711による無端チェーン200の検出および第2センサ712による主務スプロケットホイール300の検出のために、
図1に示すように、無端チェーン200が沈殿池Aの水面WLよりも上部を通過するように構成している。なお、
図1に示す例では、無端チェーン200が沈殿池Aの水面WL下近傍をかき寄せる構成となっていないが、無端チェーン200が沈殿池Aの水面WL下近傍をかき寄せる、言い換えると、無端チェーン200の上端側(上辺)が沈殿池Aの水面WL下近傍を通過する構成としてもよい。このようにすれば、沈殿池Aの水面WL近くを浮遊するスカムも掻き寄せることができる。
【0111】
また、本実施形態では、第1センサ711および第2センサ712は、反射型の光学式検出器を用いているが、照射部と受光部が分離した分離型の光学センサを用いて、照射部と受光部との間を無端チェーン200や主務スプロケットホイール300が回転動作する構成としてもよい。さらに、第1センサ711および第2センサ712として、光学式の距離計測器を用いるようにしてもよい。この場合、無端チェーン200や主務スプロケットホイール300との距離を計測することとなるため、測定対象であるチェーンリンク210や主務スプロケットホイール300に一定の凹凸パターンが存在すればよく、チェーンリンク210の隙間210Sや主務スプロケットホイール300の貫通孔305が必ずしも必要ではなくなる。また、測定対象であるチェーンリンク210や主務スプロケットホイール300の凹凸パターンを読み取ることで、より詳細に監視を行うことができる。
【0112】
また、本実施形態では、第2センサ712は、主務スプロケットホイール300の回転動作を検出しているが、従動スプロケットホイール400の回転動作を検出するようにしてもよい。
【0113】
また、第1センサ711および第2センサ712から出力される検出パターンが、定常運転時の検出パターンからずれた場合、アラートを出力するように構成してもよい。また、上記実施形態では、サーバ730からユーザ端末740へアラートや監視状況を送信しているが、制御盤720からユーザ端末740へアラートや監視状況を送信してもよい。
【0114】
なお、本実施形態では、第1センサ711および第2センサ712を光学式センサとしているが超音波式やマグネット等、他の方式により無端チェーン200および主務スプロケットホイール300の動作を監視するように構成してもよい。マグネット式の場合、無端チェーン200および主務スプロケットホイール300に所定の間隔で磁石を埋め込むか取付け、磁気センサで埋め込んだもしくは取付けた磁石を検出するとよい。なお、本実施形態では、無端チェーン200および主務スプロケットホイール300は樹脂製であるためマグネット式でも問題なく無端チェーン200および主務スプロケットホイール300の動作を監視することができる。