【実施例1】
【0014】
添付された図面のうち
図1ないし
図14は、本発明の実施例1を示す。
【0015】
図1ないし
図14に示されるように、本発明によるグリップ角度の調整可能なウェイトトレーニング器具は、床に装置されるベースフレーム100、前記ベースフレーム100の上部に形成され運動者が座ることができる椅子200、前記椅子200の前面両側にヒンジ結合され運動者が前方に押すように形成された第1、2運動バー11,12、前記第1、2運動バー11,12の一側に連結される連結棒29と、前記連結棒29に形成される重量部材Rで構成され重量を提供する重量部300、を含むウェイトトレーニング器具であって、前記第1、2運動バー11,12を自転させてねじれ角度を調節するねじれ角度調節手段2、が含まれる。
【0016】
ねじれ角度調節手段2は、椅子200に座った状態で運動者が両側の第1、2運動バー11,12を自転(rotation)(本実施例の説明において自転というのは、ねじってその場で回転させることと定義される。)させて角度を調節することにより胸筋の刺激を受ける部位を変更することができる。
【0017】
第1、2運動バーを自転させて角度を変更することにより、胸筋の外側、中間、内側を区分して刺激することができる。
【0018】
ねじれ角度調節手段2は、前記下部支持棒140の両側に自転可能に形成され、上部に前記第1、2運動バー11,12がそれぞれヒンジ結合される第1ブラケット23が形成された第1、2回転板21,22、前記第1、2回転板21,22の外周縁に密着して連結され、第1、2回転板21,22を相反する方向に回転するように回転力を伝達する回転力伝達手段、第1、2回転板21,22のうちいずれか一つの回転角度を固定させるねじれ角度固定部材25を含んで構成される。前記回転力伝達手段は、ベルト24であり得る。
【0019】
前記ねじれ角度固定部材25は、ベースフレーム100の上面に垂直に形成され、第1回転板21の上部に水平に配置されるカンチレバーブラケット252、カンチレバーブラケット252を貫通して垂直に結合され、前記第1回転板21に形成された複数の角度調節孔253のうちいずれか一つに差込み結合されるメインストッパ254を含んで構成され得るところ、前記メインストッパ254は、スプリングによって出没するピンで角度調節孔253に差込まれる構造であり得る。
【0020】
したがって、メインストッパ254が角度調節孔253から分離するようにした後、第1、2運動バー11,12のうちいずれか一つ又は2つ両方を同時に自転させると、第1、2回転板21,22が回転力伝達手段24で連結されているので同時に回転することができて、第1、2運動バー11,12のねじれ角度調節が可能になる。
【0021】
第1、2運動バー11,12は、両側に同一の形状で対称に結合される。
【0022】
第1、2運動バー11,12の形状を詳察すると、第1ブラケット23と結合されて垂直に結合され、丸棒に形成された垂直棒体112,212と、前記垂直棒体112,212の上端に折曲形成される折曲部114,214と、前記折曲部114,214の上端に水平に形成されるグリップ116,216で構成される。
【0023】
ここで、前記グリップ116,216の先端が垂直棒体112,212の中心線と一致するように形成される。
【0024】
前記折曲部114,214は「コ」形状、弧形等、多様な形状からなり得る。
【0025】
したがって、第1、2運動バー11,12の形状により、
図6及び
図7のように回転させても、手を握るグリップの位置は回転板21の中心点から外れない。
【0026】
また第1、2運動バー11,12を自転させて角度を変化させることにより、胸筋の外側、中間、内側を意図どおりに刺激することができる。
【0027】
前記第1、2運動バー11,12は、下端が、それぞれ連結棒29に形成されているホルダー61を貫通して回動可能に設置されていて、運動バー11,12が右、左の方向に回転しても、連結棒29は角度変化なしに元の位置を維持する。もしホルダー61がなければ、第1、2運動バー11,12と連結棒29が一緒に動くこととなり、これに伴って円板300をはめる重量体支持棒63の第2水平部材633も一緒に動いて、運動バーの回転調節の際に大きな力がかかり、垂直バー150と傾斜バー160が衝突する問題も惹き起こされる。
【0028】
図6に示されるように、第1、2運動バー11,12を一方向に回転させて体の外側に向かうように押す運動をするようになる。
【0029】
これは
図8を参照すれば、(c)で表示された位置に該当する。この状態の運動は、胸筋の外側に刺激を与えるようになる。
【0030】
または
図7に示されたように、第1、2運動バー11,12を他方向に回転させて体の内側へ寄せるように押す運動をするようになる。
【0031】
これは
図8を参照すれば、(a)で表示された位置に該当する。この状態の運動は、胸筋の内側に刺激を与えるようになる。
【0032】
図8を参照すれば、(b)で表示された位置の運動は、胸筋の中間に刺激を与えるようになる。
【0033】
図8で、説明の便宜上、右側の第1運動バー11についてのみねじり作動を例示したが、図示してはいないが、左側の第2運動バー12も第1運動バー11と同様にねじり作動され得ることを明らかにしておく。
【0034】
一方、開示される実施例は、第1、2回転板21,22をティルティングさせて傾き角度を調節する回転板ティルティング手段3を含む。
【0035】
一実施例による、前記回転板ティルティング手段3は、
図1ないし
図5に示したように、前記ベースフレーム100の上面両側に形成された第2ブラケット142に両端部がピン結合されて回転し、上面には前記第1、2回転板21,22が回動可能にヒンジ結合される下部支持棒140、下部支持棒140に一端が連結され他側に行くほど上向きに傾斜した傾斜バー160、ベースフレーム100の後方に垂直に形成された垂直バー150に形成され複数の角度調節孔181が形成された角度調節板180、傾斜バー160の他端を貫通して前記角度調節孔181に差込まれる第1ストッパ190、を含んで構成される。
【0036】
前記第1、2回転板21,22は、中央部にベアリングハウジングが形成されて、下部支持棒140に形成されるシャフトに装着される方式で設置され得る。
【0037】
前記第1ストッパ190は、円形パイプと、円形パイプの内部に挿入されたスプリングに結合されて前記角度調節孔181に挿入されるピンと、ピンの端部に形成されたノブで構成される。
【0038】
したがって、ノブを握って引くとピンが角度調節孔181から抜けるようになり、ノブを放すとスプリングの弾性によって角度調節孔181にピンが引き入れられて固定状態になる。
【0039】
図4及び
図9を参照すると、角度調節孔181の上部に第1ストッパ190を差込むと、第1、2回転板21,22は水平状態となり、第1、2運動バー11,12は垂直状態になる。
【0040】
一方、
図5及び
図10を参照すると、角度調節孔181の下部に第1ストッパ190を差込むと、第1、2回転板21,22は傾斜した状態となり、第1、2運動バー11,12は傾いて体の方寄りに調節され得る。
【0041】
一方、他の実施例によれば、
図12ないし
図14に示されるように、第1ストッパ190を分離する作動に伴って、両側の第2ストッパ65も分離することができるケーブルユニット67が含まれ得る。
【0042】
第1、2運動バー11,12にそれぞれ連結棒29が両側に備えられ、それぞれの連結棒29に第2ストッパ65がそれぞれ形成されるが、これについては運動バーティルティング手段6を説明しながら後で詳細に説明することにする。
【0043】
前記ケーブルユニット67は、第1ストッパ190に一端が連結され、他端は第2ストッパ65に連結される。
【0044】
第2ストッパ65は、円形パイプと、円形パイプの内部に挿入されたスプリングに結合され前記ティルティング調節部材64の長孔642及び連結棒29のピンホールに挿入されるピンと、ピンの端部に形成されたノブで構成される。
【0045】
前記ケーブルユニット67は、内部にワイヤー671が挿入された外部管体672を含むもので、
図13を参照すると、ワイヤー671の一端が第1ストッパ190に固定されたブラケット677に連結され、かつワイヤー671の他端は
図19に示されたように第2ストッパ65のピンに連結される。
【0046】
前記外部管体672は、傾斜バー160に一端部が固定され、他端部はティルティング調節部材64の板材645の突出して装着された「L」形状のブラケット674に固定される。
【0047】
したがって、第1ストッパ190を外側に引っぱると、ワイヤー671が引っぱられて他側の第2ストッパ65も伴って引っぱられるようになるため、第2ストッパ65の分離作動が伴って行われることができる。
【0048】
すなわち、外部管体672の他端部がブラケット674に固定されているため、ワイヤー671のみが引っぱられ得るため、第2ストッパ65と反対側の第2ストッパを同時に引っぱるようになる。
【0049】
一実施例によれば、回転板ティルティング手段3に伴って回転作動することにより、前記第1、2運動バー11,12の角度を調節する運動バーティルティング手段6が含まれる。
【0050】
前記運動バーティルティング手段6は、
図1に示されるように、前記第1、2回転板21,22の上面に形成された第1ブラケット23に下端部がピン結合されて回転可能に結合される第1、2運動バー11,12それぞれの外周面に差込み結合されて回転することができるホルダー61が一端に形成され、他端にはピンホール(図示なし)が形成されて、第1、2運動バー11,12それぞれに結合される両側の連結棒29、ベースフレーム100の一側にヒンジ結合される第1水平部材631と、前記第1水平部材631の一端に垂直に形成される垂直部材632と、前記垂直部材632の上端に形成される第2水平部材633で構成され、前記第2水平部材633の端部には重量部材Rが装着される重量体支持棒63に形成された差込み棒310、を含む。
【0051】
また
図3に示されるように、前記垂直部材632に形成され、前記連結棒29のピンホールに対応する長孔642が縦方向に形成されて両側の連結棒29の回転角度を調節するティルティング調節部材64が両側の連結棒29にそれぞれ形成される。
【0052】
そして前記ティルティング調節部材64の長孔642に結合され、前記連結棒29のピンホールに貫通結合されて両側の連結棒29の回転角度を設定する第2ストッパ65が両側の連結棒29にそれぞれ形成される。
【0053】
前記重量体支持棒63の第1水平部材631の一端は、ベースフレーム100と、ベアリングが介在したシャフト635で結合され、回転することができる(
図2又は
図4参照)。
【0054】
ティルティング調節部材64は、2つの板材645が内・外側に離隔配置され、複数のボルトで締結されて構成されたものであり、外側の板材には長孔642が形成され、内側の板材には長孔に対応する複数のピン締結孔が形成される。
【0055】
2つの板材645の間に連結棒29の他端、すなわちピンホールが形成された部位が挿入され、第2ストッパ65が長孔642を貫通してピン締結孔に結合されることにより固定される。
【0056】
ティルティング調節部材64は、重量体支持棒の垂直部材に取り付けられて一体となる。
【0057】
図5に示されるように、回転板ティルティング手段3の第1ストッパ190を解除した後、下部支持棒140を下げて回転させると、それに従属した第1、2回転板21,22が上方に傾いて回転し、第1、2運動バー11,12も傾いて回転することにより、グリップ116,216と使用者の距離が近くなり、グリップ116,216が近くなっただけ椅子200を体の後ろ側に移動させた後、第1、2運動バー11,12を前方に押して作動を実施する。
【0058】
それぞれの連結棒29が上下に回転し、連結棒29が結合されたティルティング調節部材64が上下回転する。
【0059】
ティルティング調節部材64に連結された第2水平部材633、及び第2水平部材633の端部に重量部材Rが装着された重量体支持棒63が、伴って上下に回転することにより、胸筋の上部を刺激することができる。
【0060】
重量体支持棒63は、第1水平部材631と垂直部材632、第2水平部材633で構成され、第2水平部材633の端部に差込み棒310が形成され、差込み棒310に重量部材Rが装着される。
【0061】
また、回転板ティルティング手段3の第1ストッパ190を解除した後、下部支持棒140を上げて回転させると、それに従属した第1、2回転板21,22が下方に傾いて回転し、第1、2運動バー11,12も傾いて回転することにより、グリップ116,216と使用者との距離が遠くなるようになる。
【0062】
グリップ116,216が遠くなっただけ椅子200を体の前方へ移動させた後、第1、2運動バー11,12を前方に押して作動を実施すると、それぞれの連結棒29が上下に回転し、連結棒29が結合されたティルティング調節部材64が上下回転する。
【0063】
ティルティング調節部材64に連結された第2水平部材633、及び第2水平部材633の端部に重量部材Rが装着された重量体支持棒63が、伴って上下に回転することにより、胸筋の下部を刺激することができる。
【0064】
重量部材Rは、重量円板が適用され、重量体支持棒63に形成された差込み棒310に適正な数の重量円板を結合させて重さを設定することができる。
【0065】
または図示されていないが、重量体支持棒63の第2水平部材633の末端部にワイヤーを連結して、レンガ状のステックを積層して運動負荷を提供するいわゆる「マシン」の器具にも応用することができる。
【0066】
一方、前記ベースフレーム100には、椅子200の前後間隔を調節する椅子調節手段8が含まれる。
【0067】
前記椅子調節手段8は、
図11に示されるように、前記ベースフレーム100の側面に取り付けられる複数のブラケット81、複数のブラケット81に両端部が結合されて水平に装着されるガイド棒82、椅子200が取り付けられた椅子フレーム84、椅子フレーム84が装着され一端部には前記ガイド棒82に結合されて水平にスライディングするガイドホルダー87が形成された可動パネル83、及び可動パネル83に貫通結合され、前記ベースフレーム100に複数形成された調節孔108に選択的に結合されて固定力を提供する第5ストッパ85を含んで構成される。
【0068】
第1、2運動バー11,12の傾きに応じて、椅子200を前後に移動させて適切な位置を設定した後、第5ストッパ85を調節孔108に差込んで固定させたてから、ウェイト運動をすることができるようになる。
【実施例2】
【0069】
添付された図面の
図15ないし
図23は本発明の実施例2を示す。
【0070】
図示されたように、本発明によるグリップ角度の調整可能なウェイトトレーニング器具は、床に装置されるベースフレーム100、ベースフレーム100の上部に形成され運動者が座ることができる椅子200、椅子200の前面両側にヒンジ結合され運動者が前方に押すように形成された第1、2運動バー11,12、第1、2運動バー11,12の一側とコネクティングバー36を介して連結される連結棒32と、連結棒32に形成される重量部材Rとで構成され重量を提供する重量部を含み、第1、2運動バー11,12を手動または電動式で左右方向に回転させてねじれ角度を調節する運動バー回転部2、運動バー回転部2をティルティングさせて傾き角度を調節する傾斜角調節部3、前記第1、2運動バーの回転角及び上下角の変化を受容して連結棒の垂直運動を可能にする角度変動受容部を含んで構成される。そして電気的な制御のためにディスプレイパネルが備えられた制御部400をさらに含み得る。
【0071】
運動バー回転部2は、椅子200に座った状態で運動者が両側の第1、2運動バー11,12を自転させて角度を調節することにより、胸筋の刺激を受ける部位を変更することができるようになる。
【0072】
第1、2運動バー11,12を自転させて角度を変更させることにより、胸筋の外側、中間、内側等、多様な部位をダイナミックに変更させて刺激を与えることができる。
【0073】
運動バー回転部2は、ベースフレーム100に両端部がヒンジ結合された支持フレーム110の上部両側に離隔して回転するように形成され、上部に第1、2運動バー11,12がそれぞれヒンジ結合される第1ブラケット23が形成された第1、2回転板21,22、第1、2回転板21,22の間に形成され支持フレーム110の上部中央に回転可能に結合され、外周縁に歯車が形成されたメイン円板24、メイン円板24の回転角度を調節する角度調節手段、第1回転板21とメイン円板24の間に回転力を伝達する第1回転力伝達手段と、第2回転板22とメイン円板24の間に回転力を伝達する第2回転力伝達手段、を含む。
【0074】
図15に示されるように、角度調節手段は、メイン円板24の上部中心部から外周縁まで連結されるバー271と、バー271の端部に結合されるメインストッパ272と、メインストッパ272が差込み結合されるように複数の角度調節孔273が形成されメイン円板24の外側に形成される水平角度調節板27、を含み得る。
【0075】
メインストッパ272は、ソレノイド(図示なし)、スプリング(図示なし)によって出没するピン等であり得るところ、必要な状況で突出して角度調節孔273に差込まれるようになる。
【0076】
一方、前記第1回転力伝達手段は、第1回転板21とメイン円板24のプーリー242を連結する第1ベルトT1であり得、第2回転力伝達手段は、前記第2回転板22とメイン円板24のプーリー242を連結する第2ベルトT2であり得るが、望む通りに回転力を伝達することができる構成であれば、これに限定されない。以下では第1ベルトT1、第2ベルトT2を例にして説明する。
【0077】
前記第1、2運動バー11,12は、相互反対方向に回転することができるように第1ベルトT1と第2ベルトT2の回転方向が相反して形成される。好ましくは、第1ベルトT1は「8」字形に形成され、第2ベルトT2は楕円形に形成される。
【0078】
前記バー271の上面一側には固定クリップ275がヒンジ結合され、固定クリップ275はメインストッパ272を上昇させた状態で固定させる作動をするようになる。
【0079】
メインストッパ272を上昇させた後、固定クリップ275をメインストッパ272側に回転させてメインストッパ272をロックして、第1、2運動バー11,12の角度が自由角で作動して使用者の意図通りに第1、2運動バー11,12を押し引きすることができ、アレイを持って運動する自由運動角効果を得ることができるようにする。
【0080】
前記第1、2運動バー11,12の回転駆動を説明する。
【0081】
図21及び
図22のように、メインストッパ272を上昇させて角度調節孔273から分離させた後、バー271を左または右に回転させるとメイン円板24が回転する。
【0082】
メイン円板24が回転すると、第1、2ベルトT1,T2の相反する回転が行われ、第1、2ベルトT1,T2が連結された第1、2回転板21,22が相反して回転するため、第1、2回転板21,22にそれぞれ連結された第1、2運動バー11,12が互いに相反して回転する。前述の回転は、その場で回転する自転を意味する。
【0083】
適正な角度でメイン円板24が回転するようにし、上昇させていたメインストッパ272を放せば、メインストッパ272が角度調節孔273に引き入れられて角度が固定される。
【0084】
このように第1、2運動バー11,12を回転させることにより、それぞれのグリップ116,216の角度を調節することができるようになる。
【0085】
第1、2運動バー11,12は、椅子200を基準として両側に対称に形成され、上部のグリップ116,216が相互対称に形成される。
【0086】
第1運動バー11は、第1回転板21の上面に形成された連結部23と軸ピンでヒンジ結合されて垂直に形成され丸棒に形成された下部棒体111と、前記下部棒体111の上部に差込み結合され、内部に下部棒体111と結合されるベアリングが形成されて回転することができるホルダー113と、前記ホルダー113の上部に垂直に差込み結合される上部棒体112と、及び前記上部棒体112の上端に形成されるグリップ116とで構成される。
【0087】
第2運動バー12は、第2回転板22の上面に形成された連結部23と軸ピンでヒンジ結合されて垂直に形成され丸棒に形成された下部棒体211と、前記下部棒体211の上部に差込み結合され、内部に下部棒体211と結合されるベアリングが形成されて回転することができるホルダー213と、前記ホルダー213の上部に垂直に差込み結合される上部棒体212と、及び前記上部棒体212の上端に形成されるグリップ216とで構成される。
【0088】
グリップ116,216それぞれは、水平の上部バーと下部バー及び垂直バーで構成された「コ」形状または「C」字形状からなり、開口部が椅子200に向かうように形成される 。
【0089】
特にグリップ116,216を手で把持する上部バーの中間点を、上部棒体112,212の回転軸と一致させることにより、第1、2運動バー11,12が回転しても手で把持した部位の位置は変動しない。
【0090】
したがって、第1、2運動バー11,12を回転させて角度を変化させることにより、胸筋の外側、中間、内側を意図どおり刺激することができる。ホルダー113,213が装着されていて、第1、2運動バー11,12が右、左の方向にその場で回転しても、連結棒32とコネクティングバー36とは角度変化なしに元の位置を維持する。
【0091】
第1、2運動バー11,12を回転させて胴体の外側または内側に向かうようにして、胸筋の内側、中間、外側を細分して運動することができる。
【0092】
一例として、
図22のように、第1、2運動バー11,12を胴体の外側に向かうように角度を変更した状態で押す運動をすると、胸筋の外側に刺激を与えるようになる。
【0093】
または
図21のように、第1、2運動バー11,12を胴体の内側へ寄るように押す運動をすると、胸筋の内側に刺激を与えるようになる。
【0094】
図20のように第1、2運動バー11,12を胴体の中央で押す運動をすると、胸筋の中間に刺激を与えるようになる。
【0095】
前記メインストッパ272を用いる方式は、電動式で回転角度を調節することができるように形成することも可能である。
【0096】
電動式で回転角度を調節する実施例では、メイン円板24の回転角度を第1モーター264で自動設定する電動式角度調節部26をさらに含む。
【0097】
図16及び
図17に示されるように、電動式角度調節部26は、メイン円板24の外周縁に形成された複数の歯車からなる歯車部261、前記歯車部261に歯車結合されるピニオンギア262が形成され支持フレーム110に装着された第1モーター264、第1モーター264が装着されスライド移動する固定部28、を含んで構成される。
【0098】
前記固定部28は、支持フレーム110に連結された支え板281と、支え板281の上面に装置された移動板282と、移動板282に垂直に形成された垂直棒283で構成され、垂直棒283の上部に第1モーター264が装着される。
【0099】
移動板282と支え板281にはそれぞれ調節長孔284が形成され、調節長孔284に結合されて固定または解除作動する移動板ストッパ285を含んで構成される。
【0100】
したがって、移動板ストッパ285を外し移動板282を後方に移動させると、それに連結された第1モーター264とピニオンギア262が歯車部261から分離する。
【0101】
この状態では運動バー回転部2のバー271を手で回転させて適正な角度を手動で設定することができる。
【0102】
一方、移動板282を前進させて第1モーター264のピニオンギアがメイン円板24の歯車部に結合するようにした後、移動板ストッパ285を締めて固定させてから、第1モーター264を駆動させると、メイン円板24を電動式で回転することができる。
【0103】
この際、事前に、制御部400の信号に応じてメイン円板24の回転角度を固定するメインストッパ272に装着されたソレノイドバルブ(図示なし)が、メインストッパ272を上昇させて角度調節孔273から分離させたまま維持されるようにすることが好ましい。
【0104】
メイン円板24の回転角度を感知する角度センサー部265が含まれる。
【0105】
前記角度センサー部265は、メイン円板24の下部に形成され、前記歯車部261に近接して弧形状に複数の接点266と、前記複数の接点266を感知するように第1モーター264の上部に形成されたセンサー267、で構成される。
【0106】
したがって、制御部400から信号が送信されると、第1モーター264が駆動し、ピニオンギア262が回転して、ピニオンギア262が歯車部261及びメイン円板24を一定角度だけ回転させるようになる。
【0107】
回転した角度は、角度センサー部265でリーディングした後、制御部400に表示するようになる。
【0108】
メイン円板24が回転すると、第1ベルトT1と第2ベルトT2が互いに相反して回転し、これにそれぞれ結合された第1、2回転板21,22が互いに相反して回転し、第1、2回転板21,22に結合された第1、2運動バー11,12が回転して角度が調整されることができる。
【0109】
一方、運動バー回転部2を上下方向に傾き角度を調節する上下傾斜角調節部3が含まれる。
【0110】
傾斜角調節部3は、連結棒32と第1、2運動バー11,12のホルダー113、213を連結するように両側に形成されるコネクティングバー36、支持フレーム110に一端が連結され上向きに傾斜して形成され、他端に第3ストッパ371が形成された傾斜バー373と、前記傾斜バー373の後端に対応するようにベースフレーム100の後方上部に形成され第3ストッパ371が結合されるよう複数の角度調節孔が縦方向に形成された角度板375で構成された回動部37、連結棒32とコネクティングバー36を連結し第1、2運動バー11,12の上下左右方向の角度変化を受容し、第1、2運動バー11,12の前後進作動を連結棒32に伝達する角度変動受容部38を含んで構成される。
【0111】
前記両側のコネクティングバー36それぞれは、第1、2運動バー11,12のホルダー113,213に一端がヒンジ結合された第1パイプ361と、角度変動受容部38に一端がヒンジ結合された第2パイプ362とが互いに差込み結合され、第1パイプ361には複数の長さ調節孔363がそれぞれ形成され、第2パイプ362には、第1パイプ361の長さ調節孔363に対応する位置に結合されて固定力を提供する第1ストッパ5及び第2ストッパ6を含んで構成される。
【0112】
前記第3ストッパ371、第1ストッパ5、第2ストッパ6のそれぞれは、円形パイプと、円形パイプの内部に挿入されたスプリングに結合され前記長さ調節孔363に挿入されるピンと、ピンに連結されたケーブルユニット55とで構成される。
【0113】
したがって、ケーブルユニット55が引っぱられるとピンが長さ調節孔363から抜けるようになり、ケーブルユニット55を放すとスプリングの弾性によって長さ調節孔363にピンが引き入れられて固定状態となり手動で作動させることができる。
【0114】
ケーブルユニット55は、第3ストッパ371に一側が連結され、他側は第1ストッパ5及び第2ストッパ6に直列で連結されているため、第3ストッパ371を作動させるとケーブルユニット55が引っぱられ、第1ストッパ5、第2ストッパ6も伴って引っぱられて解除される。
【0115】
傾斜角調節部3の作動について説明すると、傾斜バー373が支持フレーム110に連結され、傾斜バー373を上げ下げし、第3ストッパ371で角度板375の角度調節孔に角度を固定する。
【0116】
傾斜バー373を上げ下げする際、コネクティングバー36の長さの変化が生じる。このような理由から、コネクティングバー36の第1パイプ361と第2パイプ362の結合構造でなければならず、コネクティングバー36の第1パイプ361には長孔が、第2パイプ362にはそれぞれ第1、2ストッパ5,6が装着され、第3ストッパ371が作動する時に同時に第1、2ストッパ5,6が作動しなければならないためケーブルユニット55を使用する。
【0117】
例えば、コネクティングバー36の長さを短くすると、第1、2運動バー11,12は使用者の体の方へ傾いた状態となり、コネクティングバー36の長さを長くすると、第1、2運動バー11,12は垂直状態になる。
【0118】
前記角度変動受容部38は、
図16及び
図23に示したように、一側には連結棒32に形成されたヒンジブラケット322と軸ピン323で結合されるボール382と、前記ボール382に差込み結合されるジョイント383が一端部に形成され、他端部はコネクティングバー36にヒンジ結合されるロード384で構成される。
【0119】
ロード384とコネクティングバー36が左方向または右方向に回転すると、ジョイント383がボール382に結合された状態で左方向または右方向に回転することにより屈折作動が可能になる。
【0120】
また、ロード384とコネクティングバー36が上下方向に回転する運動の際に、ジョイント383がボール382に結合された状態で上下方向に回転することができるため、第1、2運動バー11,12及びコネクティングバー36の上下方向と左右方向の回転運動が可能になり得る。
【0121】
一方、第3ストッパ371を分離する作動と伴って、他側の第1ストッパ5及び第2ストッパ6も同時に分離することができるように、第1ストッパ5、第2ストッパ6、第3ストッパ371を連結するケーブルユニット55が含まれる。
【0122】
第1、2運動バー11,12にそれぞれコネクティングバー36が両側に備えられ、それぞれのコネクティングバー36の第2パイプ362に第1、第2ストッパ5,6がそれぞれ形成され、支持フレーム110に一端が連結され、上向きに傾斜して形成された傾斜バー373に第3ストッパ371が形成される。
【0123】
第1ストッパ5、第2ストッパ6、第3ストッパ371は、ケーブルユニット55で連結される。したがって、ケーブルユニット55は、第3ストッパ371に一側が連結され、他側は第1ストッパ5及び第2ストッパ6に直列で連結される。
【0124】
第1、2、3ストッパ5,6,371を相互連動するようにするケーブルユニット55は、内部にワイヤーが挿入されたチューブを含むもので、ワイヤーの一端が第3ストッパ371に連結され、他端は第1ストッパ5と第2ストッパ6に連結される。
【0125】
したがって、第3ストッパ371を外側に引っぱると、ケーブルユニット55のワイヤーが引っぱられて他側の第1、第2ストッパ5,6も伴って引っぱられるようになるため、第1、2ストッパ5,6の分離作動が伴って行われることができる。
【0126】
一方、第1、2、3ストッパ5,6,371は、電動式で作動できるようにソレノイドバルブ(図示なし)が含まれ得る。
【0127】
好ましくは、第3ストッパ371のみソレノイドバルブが備えられ、制御部400の信号を受けて第3ストッパ371のソレノイドバルブが作動してピンを分離しながらケーブルユニット55を引っぱるようになるため、第1、2ストッパ5,6はケーブルユニット55に連動して分離作動がなされるようになる。
【0128】
傾斜角調節部3の手動作動を説明する。
【0129】
上下角度調節部4を解除する。
【0130】
第3ストッパ371を解除作動すると、それに伴って第1ストッパ5及び第2ストッパ6が解除されて傾斜バー373がフリーな状態になる。
【0131】
その後傾斜バー373を上げ下げすると、支持フレーム110が回転し、伴ってコネクティングバー36の長さが変動する。
【0132】
角度を決定して第3ストッパ371を固定させると同時に第1、2ストッパ5,6も固定される。
【0133】
一方、前記傾斜角調節部3のティルティング角度を第2モーター48で自動設定する上下角度調節部4をさらに含む。
【0134】
図17、
図18、
図19に示されるように、上下角度調節部4は、ベースフレーム100に両端部がヒンジ結合された支持フレーム110の一側面に装着され、外周縁に歯車が形成された扇形ギア42、扇形ギア42に歯車結合されるピニオンギア46が形成され、ベースフレーム100に結合されたプレート120に装着された第2モーター48、扇形ギア42の側面に弧形に複数配置される接点491と、第2モーター48の一側に形成され前記複数の接点491を感知するセンサー492とで構成される角度センシング部49を含んで構成される。
【0135】
前記プレート120は、長さ調節孔121が形成され、ベースフレーム100に形成された連結ピン122が前記長さ調節孔121に貫通して結合されて、前記長さ調節孔121の一端にねじ結合され、装着フレーム143の上面に圧着されてプレート120の固定力を発揮する固定ハンドル124、を含んで構成される。
【0136】
前記長さ調節孔121を貫通して装着フレーム143に連結ピン122が結合されているため、プレート120は装着フレーム143の上面に沿って前後に移動することができる。
【0137】
連結ピン122は、上端に丸い頭部が形成されてプレート120が分離しないようにし、長さ調節孔121に沿って移動が可能なようにしたものである。
【0138】
したがって、固定ハンドル124をゆるめてプレート120を前後方向に移動させることができ、連結ピン122が長さ調節孔121内に挿入された状態で前後にプレート120が動くことができて、歯車結合または分離作動が誘発されてピニオンギア46と扇形ギア42間の結合及び分離を制御し、第2モーター48の動力伝達または遮断を制御するようになる。
【0139】
例えば、プレート120を後方(椅子のある方向)に移動させると、扇形ギア42とピニオンギア46間が分離するため、第2モーター48の動力伝達が短絡し得る。
【0140】
制御部400のパネルで、電動モードに切り替えるとソレノイドによって第3ストッパ371と第1ストッパ5と第2ストッパ6が解除され、その後第2モーター48が駆動してピニオンギア46が扇形ギア42を回転させると、支持フレーム110が回転して角度が設定されることができる。
【0141】
設定された角度は、角度センシング部49で認識して制御部400に表示される。
【0142】
したがって、支持フレーム110の角度変更により、第1、2運動バー11,12及びグリップ116,216の傾きを適切に調節することができて使用者に適した角度に設定が可能になる。
【0143】
このように角度を設定することにより、胸筋の上部または下部に刺激が集中することができる。
【0144】
一方、重量円板Rは、連結棒32に形成された差込み棒321に適正な数を結合させて重さを設定することができる。
【0145】
または図示されていないが、重量体支持棒63の第2水平部材633の末端部にワイヤーを連結してレンガ形状のステックを積層して運動負荷を提供する、いわゆる「マシン」の器具にも応用することができる。
【0146】
一方、前記連結棒32の上下回転運動の伝達を受けてローターを回転させて発電させる自家発電部、をさらに含む。
【0147】
前記自家発電部は、
図18及び
図19に示されるように、ベースフレーム100の後方に装着されプーリー73を回転軸に備えた発電機72、一端が連結棒32に固定され前記発電機72のプーリー73に巻き取られるワイヤーロープ74、ワイヤーロープ74の端部に一端が結合され他端はベースフレーム100の一側に結合されて伸縮作動する弾性部材76、を含んで構成される。
【0148】
前記弾性部材76は、コイルスプリングまたは弾力バンドであるものである。
【0149】
したがって、第1、2運動バー11,12を前後に押し引きする作動を実施すると、連結棒32が上下に回転し、連結棒32に連結されたワイヤーロープ74が上下に往復作動し、プーリー73は正回転及び逆回転を繰り返すことにより発電機72を駆動させて発電をするようになる。
【0150】
弾性部材76はコイルスプリングであり、伸長したり収縮しながらワイヤーロープ74の上下の往復作動の速度をより増速させる役割をすることにより、発電性能が向上することができる。
【0151】
生成された電気は、蓄電池77に貯蔵されて、制御部400のディスプレイの使用電力として使用され得、また第1モーター264及び第2モーター48の使用電力として使用され得る。
【0152】
蓄電池77の電力量が適正水準以下である場合、蓄電池77の表示ランプが点き、外部から電気を供給するように電源コンセントが備えられ蓄電池77を充電することができる。
【0153】
以上は、好ましい実施例と係わって説明されているが、発明の要旨と範囲から逸脱することなく多様な修正及び変形が可能なことは当業者であれば容易に認識することができるものであり、そのような変更及び修正は全て添付された請求の範囲に属することは自明である。