(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6883373
(24)【登録日】2021年5月12日
(45)【発行日】2021年6月9日
(54)【発明の名称】塗料カートリッジ搬送装置
(51)【国際特許分類】
B05C 11/10 20060101AFI20210531BHJP
B05B 12/14 20060101ALI20210531BHJP
B65G 35/00 20060101ALI20210531BHJP
B65G 35/06 20060101ALI20210531BHJP
【FI】
B05C11/10
B05B12/14
B65G35/00 B
B65G35/06 B
【請求項の数】1
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2016-251668(P2016-251668)
(22)【出願日】2016年12月26日
(65)【公開番号】特開2018-103101(P2018-103101A)
(43)【公開日】2018年7月5日
【審査請求日】2019年11月6日
(73)【特許権者】
【識別番号】000002967
【氏名又は名称】ダイハツ工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107423
【弁理士】
【氏名又は名称】城村 邦彦
(74)【代理人】
【識別番号】100120949
【弁理士】
【氏名又は名称】熊野 剛
(74)【代理人】
【識別番号】100155457
【弁理士】
【氏名又は名称】野口 祐輔
(72)【発明者】
【氏名】神澤 啓彰
(72)【発明者】
【氏名】畑中 孝文
(72)【発明者】
【氏名】花房 謙太郎
【審査官】
塩屋 雅弘
(56)【参考文献】
【文献】
特開2000−317385(JP,A)
【文献】
特開平01−028144(JP,A)
【文献】
特開昭62−100319(JP,A)
【文献】
特開2004−321983(JP,A)
【文献】
特表2003−507181(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2001/0050114(US,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2010/0230511(US,A1)
【文献】
中国特許出願公開第101432079(CN,A)
【文献】
中国実用新案第205673105(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B05B 5/00−5/16
12/00−12/14
13/00−13/06
B05C 5/00−21/00
B05D 1/00−7/26
B65G51/00−51/03
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
塗料カートリッジに塗料を充填する塗料充填エリアから、ワークに塗装を施す塗装エリアまで、塗料カートリッジを搬送する塗料カートリッジ搬送装置であって、
搬送レールと、前記搬送レールに沿って走行し、塗料カートリッジを外部に露出した状態で搭載する台車と、前記台車をエア圧で駆動する駆動機構と、前記台車と当接させることにより、前記台車を前記搬送レール上の所定位置で停止させる係止部材と、前記係止部材よりも硬い材料で形成され、前記台車に設けられた被挟持部を搬送方向両側から挟持する挟持部とを備えた塗料カートリッジ搬送装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、塗料カートリッジ搬送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車の車体や部品(バンパー等)の塗装は、プライマ(中塗り)、ベース、クリア等の塗料をワークに順に吹き付けることにより行われる。従来の塗装設備では、各種塗料を貯留する塗料タンクから、ワークに塗装を施す塗装ゾーンまで塗料配管を設置することで、塗装ゾーンに設けられた塗装ロボットに各種塗料を供給していた。しかし、この場合、塗料の種類ごとに塗料配管を設ける必要があるため、設備コストが高騰する。また、塗料配管中で塗料を循環させ続ける必要があるため、塗料が劣化しやすい。さらに、塗料配管に供給する塗料の種類(色)を変更する場合には、塗料配管の内部を洗浄する必要があるが、塗料配管の洗浄は、多大な手間がかかる、無駄な塗料が多量に発生する、シンナー等の薬剤を用いるため環境に負担がかかる、等の問題がある。
【0003】
そこで、各種塗料を塗料カートリッジに充填し、この塗料カートリッジを塗装ゾーンまで搬送して塗装ロボットに装着して塗装を行えば、塗料配管が不要となり、上記の不具合を解消することができる。例えば、モータで駆動される台車に塗料カートリッジを搭載し、この台車を搬送レールに沿って走行させることにより、塗料カートリッジを搬送することができる。しかし、このような台車は搬送速度がそれ程速くないため、塗装のタクトタイムに間に合わせるために多数の台車が必要となり、コスト高を招く。
【0004】
例えば下記の特許文献1では、塗装エリアと、塗料カートリッジに塗料を充填する塗料充填エリアとの間に、エア圧により塗料カートリッジを搬送するカートリッジ搬送路を設けた塗装設備が示されている。具体的には、中空のパイプ状のカートリッジ搬送路内に塗料カートリッジを収容した後、カートリッジ搬送路にエアを供給することにより、エア圧で塗料カートリッジを搬送する。このように、エア圧で塗料カートリッジを搬送することで、モータ駆動の台車で塗料カートリッジを搬送する場合と比べて、搬送速度が格段に速くなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2004−321983号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記のカートリッジ搬送路には、塗料カートリッジの搬入出を行う開口部に、内部空間を密封するための収容扉が設けられる。この場合、カートリッジ搬送路で塗料カートリッジを塗装ゾーンまで搬送した後、収容扉を開いてカートリッジ搬送路の内部から塗料カートリッジを取り出す作業が必要となるため、タクトタイムが長くなる。特に、カートリッジ搬送路から塗装ロボットへの塗料カートリッジの移載を、移載装置により自動で行う場合、上記のような複雑な作業を行うことは非常に困難である。
【0007】
そこで、本発明は、塗装エリアと塗料充填エリアとの間で塗料カートリッジを搬送するにあたり、塗装ロボットへの塗料カートリッジの移載を容易化し、タクトタイムを短縮することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するために、本発明は、塗料カートリッジに塗料を充填する塗料充填エリアから、ワークに塗装を施す塗装エリアまで、塗料カートリッジを搬送する塗料カートリッジ搬送装置であって、搬送レールと、前記搬送レールに沿って走行し、塗料カートリッジを外部に露出した状態で搭載する台車と、前記台車をエア圧で駆動する駆動機構とを備えた塗料カートリッジ搬送装置を提供する。
【0009】
このように、搬送レールに沿って走行可能な台車をエア圧で駆動することにより、台車を高速で搬送することが可能となる。また、この搬送装置によれば、塗料カートリッジを、中空のカートリッジ搬送路の内部に収容する必要はなく、外部に露出した状態で台車に搭載して搬送することができる。これにより、塗料カートリッジを塗装装置(例えば塗装ロボット)に移載する際、上記の特許文献1のように収容扉を開いてカートリッジ搬送路の内部から塗料カートリッジを取り出す作業が不要となるため、移載作業が容易化される。
【0010】
上記の塗装設備において、台車が搬送レール上の所定の位置まで搬送されたら、台車に搭載された塗料カートリッジを塗装装置に移載する。この移載作業を、移載装置により自動で行う場合、塗料カートリッジを移載装置で確実に保持するために、塗料カートリッジを搭載した台車を搬送レール上の所定の位置に正確に配置する必要がある。例えば、搬送レール上に出没可能な係止部材を設け、この係止部材を搬送レールから突出させ、台車と当接させることにより、台車を位置決めすることが考えられる。しかし、係止部材は、台車が衝突したときの衝撃を吸収するために比較的柔らかい材料(ウレタン等)で形成する必要があるため、台車が係止部材に当接することで係止部材が変形してしまい、台車を高精度に位置決めすることができないおそれがある。
【0011】
そこで、台車を所定位置で停止させる停止手段(例えば、上記の係止部材)を設けた上で、さらに、台車に設けられた被挟持部を搬送方向両側から挟持する挟持部を設けることが好ましい。これにより、停止手段で台車を停止させた後、台車の被挟持部を挟持部で搬送方向両側から挟持することで、台車を搬送方向で位置決めすることができる。この場合、挟持部による台車の被挟持部の挟持は、台車を停止させた状態で行われるため、被挟持部と挟持部が高速で衝突することは無い。従って、挟持部及び被挟持部を柔らかい材料で形成する必要はなく、これらを硬い材料(金属等)で形成することができるため、挟持したときにこれらが変形することがなく、台車の位置決め精度を高めることができる。
【発明の効果】
【0012】
以上のように、本発明の塗料カートリッジ搬送装置によれば、塗装装置への塗料カートリッジの移載が容易化されるため、タクトタイムを短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図4】駆動チューブにより駆動輪を駆動する原理を説明する断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0015】
図1に、例えば自動車の車体や部品(バンパー等)に塗装を施す塗装設備を示す。この塗装設備は、
図1に示すように、塗料カートリッジに各種塗料を充填する塗料充填エリア1と、ワークWに塗装を施す塗装エリア2と、塗料充填エリア1から塗装エリア2に塗料カートリッジを搬送する、本発明の一実施形態に係る塗料カートリッジ搬送装置3(以下、単に「搬送装置3」と言う。)とを備える。
【0016】
本実施形態の塗装設備には、複数(例えば三箇所)の塗装エリア2が設けられ、図中左端の塗装エリア2でプライマ塗料を塗装し、図中中央の塗装エリア2でベース塗料を塗装し、図中右端の塗装エリア2でクリア塗料を塗装する。各塗装エリア2には、塗装装置としての塗装ロボット4と、搬送装置3から塗装ロボット4に塗料カートリッジを移載する移載装置5とが設けられる。図示例では、各塗装エリア2に複数の塗装ロボット4が設けられ、各塗装ロボット4の近傍に移載装置5が設けられる。
【0017】
塗装ロボット4は、多関節アーム4aと、塗料カートリッジCが装着されるカートリッジ装着部(図示省略)と、多関節アーム4aの先端に設けられ、カートリッジ装着部に装着された塗料カートリッジCの塗料を吐出する吐出部4bとを有する。吐出部4bは、例えばベルガンやスプレーガンで構成される。
【0018】
移載装置5は、塗料カートリッジCを保持する保持部5aと、保持部5aを駆動する駆動部とを備える。駆動部は、保持部5aを、水平方向に進退させると共に、鉛直方向の回転軸を中心に回転させることができる。
【0019】
搬送装置3は、搬送レール31と、搬送レール31に沿って走行可能な台車33と、台車33をエア圧で駆動する駆動機構とを備える。
【0020】
搬送レール31は、塗料充填エリア1と各塗装エリア2とを接続するように設けられる。本実施形態では、搬送レール31が、塗装エリア2の周囲を囲むループ状に設けられる。具体的には、搬送レール31が、各塗装エリア2の全ての移載装置5の近傍を通るループ状に設けられる。
【0021】
駆動機構は、搬送レール31に沿って設けられた駆動チューブ32と、駆動チューブ32の内部に高圧エアを供給するエア供給部(図示省略)とを備える。駆動チューブ32は、可撓性の材料(例えばゴム)で形成され、搬送レール31の全域に設けられる。本実施形態では、駆動チューブ32が、搬送レール31の延在方向で分割された複数の領域に設けられる。各駆動チューブ32の上流側の端部には、それぞれエア供給部が接続される。各エア供給部は、図示しない制御部で別個に制御可能とされる。
【0022】
台車33は、
図2に示すように、走行部33aと、連結部33bと、カートリッジ搭載部33cとを備える。尚、以下では、台車33の搬送方向(搬送レール31の延在方向)を「搬送方向」と言い、搬送方向と直交する水平方向を「幅方向」と言う。
【0023】
図示例では、走行部33aが、搬送方向に離隔した2箇所に設けられる。各走行部33aには、搬送レール31上を走行する走行輪33a1と、駆動チューブ32で駆動される駆動輪33a2とを有する。
図3に示すように、走行輪33a1及び駆動輪33a2は、何れも幅方向の回転軸を中心として自由回転可能とされる。走行輪33a1は両走行部33aに設けられ、駆動輪33a2は一方の走行部33a(図示例では、上流側の走行部33a)のみに設けられる。尚、両走行部33aに駆動輪33a2を設けてもよい。
【0024】
駆動輪33a2は、
図4に示すように、駆動チューブ32を押しつぶすように配置される。駆動チューブ32の内部に高圧エアを供給することにより、駆動輪33a2がω方向に回転しながら、推進力Fを受けて駆動される。
【0025】
図2に示すように、カートリッジ搭載部33cは、一対の走行部33aの下方に、連結部33bを介して取り付けられる。カートリッジ搭載部33cは、一対の走行部33aの搬送方向中央に設けられる。カートリッジ搭載部33cには、塗料カートリッジCが外部に露出した状態で搭載される。本実施形態のカートリッジ搭載部33cは、少なくとも幅方向一方側が開口しており、図示例では、幅方向両側及び搬送方向両側が開口している。具体的には、
図5に示すように、カートリッジ搭載部33cは、塗料カートリッジCを下方から支持する支持台33c1と、支持台33c1の四隅を連結部33bに連結する4本の柱部33c2とを備える。支持台33c1の上面には、塗料カートリッジCを着脱可能な連結具33dが設けられる。隣接する柱部33c2の間隔は、塗料カートリッジCの幅(直径)よりも大きい。これにより、塗料カートリッジCを水平方向(幅方向)からカートリッジ搭載部33cに搬入出することができる。
【0026】
本実施形態の搬送装置3は、台車33を所定の位置(各移載装置5で塗料カートリッジCを取り出し可能な位置)で位置決めする位置決め機構を有する。位置決め機構は、台車33を停止させる停止手段と、台車33に設けられた被挟持部34を挟持する挟持部35とを有する。この位置決め機構は、各移載装置5の近傍に設けられる。
【0027】
停止手段は、例えば、台車33の走行経路上に出没可能な係止部材36で構成される。
図2に実線で示すように、係止部材36を台車33の走行経路に突出させることで、台車33が係止部材36に当接して停止される。一方、
図2に点線で示すように、係止部材36を台車33の走行経路から退避させることで、台車33が係止部材36と当接することなく走行可能とされる。尚、停止手段は、係止部材36に限らず、例えば、駆動チューブ32内のエア圧を調整して台車33を所定位置に停止させるものであってもよい。
【0028】
挟持部35は、台車33の被挟持部34を搬送方向両側から挟持する一対の挟持片35aを備える。一対の挟持片35a及び被挟持部34は、何れも金属で形成される。挟持部35で被挟持部34を挟持することで、台車33が搬送方向で所定の位置に正確に位置決めされる。
【0029】
以下、上記の搬送装置3により塗料カートリッジCを搬送する手順の一例を説明する。
【0030】
まず、塗料充填エリア1で、塗料カートリッジCに所定の塗料を充填する。塗料カートリッジCに充填する塗料は、各塗装エリア2の塗装ロボット4の作業の進行状況等に基づいて決定される。所定の塗料が充填された塗料カートリッジCを、台車33に搭載する。
【0031】
そして、エア供給部から駆動チューブ32に高圧エアを供給して、塗料カートリッジCが搭載された台車33を駆動する。この塗料カートリッジCが、所定の塗装エリア2の移載装置5の近傍まで達したら、当該移載装置5の近傍に設けられた位置決め機構の係止部材36を台車33の走行経路上に突出させ(
図2の実線参照)、台車33を係止部材36に当接させて停止させる。その後、挟持部35で、台車33の被挟持部34を搬送方向両側から挟持することにより、台車33を搬送方向で正確に位置決めする。
【0032】
この状態で、
図5に示すように、移載装置5の保持部5aを台車33の幅方向外側から接近させ、台車33に搭載された塗料カートリッジCを保持する。具体的には、塗料カートリッジCに設けられた取付部に保持部5aを装着することで、塗料カートリッジCが保持部5aで保持される(詳細な図示は省略する)。この状態で、保持部5aを幅方向外側に後退させて塗料カートリッジCを台車33から取り外す。そして、保持部5aを回転させて、塗料カートリッジCを塗装ロボット4のカートリッジ装着部に装着する。
【0033】
その後、係止部材36を台車33の走行経路から退避させ(
図2の点線参照)、エア供給部から駆動チューブ32に高圧エアを供給することで、空の台車33を塗料充填エリア1まで搬送する。尚、空の台車33に使用済みのカートリッジCを移載した後、塗料充填エリア1まで搬送してもよい。
【0034】
上記のように、駆動チューブ32のエア圧で台車33を駆動することで、モータで台車33を駆動する場合と比べて、台車33を高速で移動させることができる。また、駆動チューブ32を有する搬送装置3を用いることで、上記のように塗料カートリッジCを外部に露出した状態で搬送することができるため、台車33への塗料カートリッジCの搭載や、移載装置5による台車33からの塗料カートリッジCの取り出しが容易化される。以上により、各塗装ロボット4に塗料カートリッジCを装着するタクトタイムが短縮されるため、少ない台数(
図1では4台)の台車33で、各塗装ロボット4に必要な塗料を供給することができ、設備コストが低減される。
【0035】
また、上記のように、台車33を停止させてから、台車33の被挟持部34を挟持部35で挟持することで、挟持部35及び被挟持部34を金属等の硬い材質で形成することができる。従って、挟持部35で被挟持部34を挟持したときに、これらがほとんど変形することがないため、台車33を所定位置に正確に位置決めすることができる。これにより、移載装置5の保持部5aにより、台車33に搭載された塗料カートリッジCを確実に保持することが可能となる。
【0036】
尚、搬送装置3は、複数の台車33を同時に搬送することができる。ただし、各駆動チューブ32上に、それぞれ一台の台車33のみが配されるように、各台車の駆動(駆動チューブ32のエア供給部、係止部材36、及び挟持部35)が制御される。
【0037】
本発明は上記の実施形態に限られない。例えば、上記の実施形態では、ループ状の搬送レール31に沿って台車33を一方向に循環走行させる場合を示したが、これに限らず、搬送レール31上で台車33を往復動させてもよい。この場合、各駆動チューブ32の両端にエア供給部が接続される。また、台車33を往復動させる場合、搬送レール31はループ状でなくてもよく、有端状としてもよい。
【0038】
また、複数の塗装ゾーンのうち、一部の塗装ゾーンのみに本発明の塗装設備を適用してもよい。例えば、ベース塗料は車種によって塗料(色)が頻繁に変わるのに対し、プライマ塗料やクリア塗料は車種が変わっても同じであることが多い。従って、ベース塗料の塗装ゾーンに本発明の塗装設備を適用し、プライマ塗料やクリア塗料の塗装ゾーンは、従来のように塗料配管を用いた塗装設備としてもよい。
【符号の説明】
【0039】
1 塗料充填エリア
2 塗装エリア
3 塗料カートリッジ搬送装置
4 塗装ロボット(塗装装置)
5 移載装置
31 搬送レール
32 駆動チューブ
33 台車
33a 走行部
33a1 走行輪
33a2 駆動輪
33c カートリッジ搭載部
34 被挟持部
35 挟持部
36 係止部材(停止手段)
C 塗料カートリッジ
W ワーク