特許第6883526号(P6883526)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6883526
(24)【登録日】2021年5月12日
(45)【発行日】2021年6月9日
(54)【発明の名称】電力供給を制御する方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   H02J 3/14 20060101AFI20210531BHJP
   H02J 13/00 20060101ALI20210531BHJP
【FI】
   H02J3/14 130
   H02J13/00 311T
【請求項の数】15
【全頁数】23
(21)【出願番号】特願2017-559559(P2017-559559)
(86)(22)【出願日】2016年5月27日
(65)【公表番号】特表2018-516523(P2018-516523A)
(43)【公表日】2018年6月21日
(86)【国際出願番号】KR2016005622
(87)【国際公開番号】WO2016195327
(87)【国際公開日】20161208
【審査請求日】2019年5月27日
(31)【優先権主張番号】10-2015-0076680
(32)【優先日】2015年5月29日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】503447036
【氏名又は名称】サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100121382
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 託嗣
(72)【発明者】
【氏名】リム,ホンジョン
(72)【発明者】
【氏名】キム,キョンジェ
(72)【発明者】
【氏名】ソン,クァンウ
(72)【発明者】
【氏名】チョ,ヘジョン
(72)【発明者】
【氏名】ソ,チョンギル
【審査官】 佐藤 卓馬
(56)【参考文献】
【文献】 特開2014−183717(JP,A)
【文献】 国際公開第2013/022035(WO,A1)
【文献】 特開平11−225438(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02J 3/14
H02J 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
機器の電力供給を管理する装置の動作方法であって、
前記装置に連結された少なくとも一つの機器の消費電力を測定する段階と、
前記測定された消費電力が供給許容電力を超過する場合、前記少なくとも一つの機器の電力消費パターンに基づき、それぞれの機器の電力消費パターンが、固定的に電力を消費する類型1であるか、周期的に電力を消費する類型2であるか、または非周期的に電力を消費する類型3であるかを確認する段階と、
前記少なくとも一つの機器の連結時間及び前記少なくとも一つの機器の電力消費パターンの類型に基づき、それぞれの機器に対する優先順位を決定する段階と、及び
前記決定された優先順位に基づいて、前記少なくとも一つの機器別の電力供給を制御する段階と、を含む方法
【請求項2】
前記測定された消費電力が供給許容電力を超過する場合、新規機器の連結時間が第1臨界時間以下であるか決定する段階と、
前記新規機器の連結時間が第1臨界時間以下の場合、
前記新規機器の電力供給を遮断する段階と、をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記少なくとも一つの機器別の優先順位は、
優先順位に対する設定情報の入力がある場合、前記設定情報を優先的に考慮して決定されたり、機器に対して環境情報に基づいた予め設定された順位情報またはユーザフィードバック情報のうちの少なくともいずれか一つをさらに考慮して決定されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
記少なくとも一つの機器の優先順位は、
機器の電力消費パターンが非周期的に電力を消費する類型である場合、前記連結時間を考慮して決定されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記機器別の電力供給を制御する段階は、
前記測定された消費電力のうちの供給許容電力を超過する超過量を計算する段階と、
前記超過量及び前記決定された優先順位に基づいて電力供給を遮断する機器の個数を決定する段階と、及び
前記電力を遮断した機器の個数によって機器の電力供給を遮断する段階と、を含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記測定された消費電力が供給許容電力以内の場合、電力使用量変動機器が存在するか否かを決定する段階と、
前記電力使用量変動機器が存在する場合、使用可能電力量を計算する段階と、
前記計算された使用可能電力量が予め決定された値以下の場合、前記少なくとも一つの機器別の優先順位を決定し、前記決定された優先順位に基づいて前記機器別の電力供給を制御する段階と、を含み、
前記使用可能電力量は、
前記電力使用量変動機器の最大消費電力量に基づいて計算され、
前記電力使用量変動機器は、
消費電力量が周期的に変化する類型の電力消費パターンによって電力を消費することを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記機器別の電力供給を制御する段階は、
前記使用可能電力量が予め設定された値以上の場合、前記機器の全てに電力を供給することを特徴とする、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記少なくとも一つの機器別の電力供給を制御する段階は、
前記少なくとも一つの機器の電力供給を遮断する段階と、及び遮断以後の測定された消費電力が供給許容電力を超過しない場合、前記遮断された少なくとも一つの機器のうちの遮断を解除する機器を決定し、遮断を解除する段階と、を含み、
前記遮断を解除する機器を決定することは、前記決定された優先順位または遮断時間のうちの少なくとも一つに基づいて決定することを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
機器の電力供給を管理する装置であって、
必要な情報を送受信する通信部と、
前記装置に連結された少なくとも一つの機器の消費電力を測定し、前記測定された消費電力が供給許容電力を超過する場合、前記少なくとも一つの機器の電力消費パターンに基づき、それぞれの機器の電力消費パターンが、固定的に電力を消費する類型1であるか、周期的に電力を消費する類型2であるか、または非周期的に電力を消費する類型3であるかを確認し、前記少なくとも一つの機器の連結時間及び前記少なくとも一つの機器の電力消費パターンの類型に基づき、それぞれの機器に対する優先順位を決定し、前記決定された優先順位に基づいて前記少なくとも一つの機器別の電力供給を制御する制御部と、を含む装置
【請求項10】
前記制御部は、
前記測定された消費電力が供給許容電力を超過する場合、新規機器の連結時間が第1臨界時間以下であるか決定し、前記新規機器の連結時間が第1臨界時間以下の場合、前記新規機器の電力供給を遮断することを制御することを特徴とする、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記少なくとも一つの機器別の優先順位は、
優先順位に対する設定情報の入力がある場合、前記設定情報を優先的に考慮して決定されたり、機器に対して環境情報に基づいた予め設定された順位情報またはユーザフィードバック情報のうちの少なくともいずれか一つをさらに考慮して決定されることを特徴とする、請求項9に記載の装置。
【請求項12】
記少なくとも一つの機器の優先順位は、
機器の電力消費パターンが非周期的に電力を消費する類型である場合、前記連結時間を考慮して決定されることを特徴とする、請求項9に記載の装置。
【請求項13】
前記制御部は、
前記測定された消費電力のうちの供給許容電力を超過する超過量を計算し、前記超過量及び前記決定された優先順位に基づいて、電力供給を遮断する機器の個数を決定し、
前記電力を遮断した機器の個数によって機器の電力供給を遮断することを制御し、
前記少なくとも一つの機器の電力供給を遮断し、遮断以後に測定された消費電力が供給許容電力を超過しない場合、前記遮断された少なくとも一つの機器のうちの遮断を解除する機器を決定し、遮断を解除することを制御し、
前記遮断を解除する機器を決定することは、前記決定された優先順位または遮断時間のうちの少なくとも一つに基づいて決定することを特徴とする、請求項9に記載の装置。
【請求項14】
前記制御部は、
前記測定された消費電力が供給許容電力以内の場合、電力使用量変動機器が存在するか否かを決定し、前記電力使用量変動機器が存在する場合、使用可能電力量を計算し、前記計算された使用可能電力量が予め設定された値以下の場合、前記少なくとも一つの機器別の優先順位を決定し、前記決定した優先順位に基づいて前記機器別の電力供給を制御し、
前記使用可能電力量は、
前記電力使用量変動機器の最大消費電力量に基づいて計算され、
前記電力使用量変動機器は、
消費電力量が周期的に変化する類型の電力消費パターンによって電力を消費することを特徴とする、請求項9に記載の装置。
【請求項15】
前記制御部は、前記使用可能電力量が予め決定された値以上の場合、前記機器の全てに電力を供給することを特徴とする、請求項14に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電力供給を制御することに関し、より具体的に連結された多重機器に対して同時的または個別的に電源を供給する方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
インターネットは、人間が情報を生成して消費する人間中心の連結網から事物などの分散した構成要素の間に情報を取り交わして処理するIoT(Internet of Things、モノのインターネット)網に進化しつつある。クラウドサーバーなどとの接続を通じるビックデータ(Big data)処理技術などがIoT技術に結合されたIoE(Internet of Everything)技術も現れている。IoTを具現するためにセンシング技術、有無線通信及びネットワークインフラ、サービスインターフェース技術、及び保安技術のような技術要素が求められ、近年には事物間の接続のためのセンサーネットワーク(sensor network)、マシンツーマシン(Machineto Machine、M2M)、MTC(Machine TypeCommunication)などの技術が研究されている。
【0003】
IoT環境では接続された事物で生成されたデータを収集、分析して人間の生活に新しい価値を創出する知能型IT(Internet Technology)サービスが提供されることができる。IoTは既存のIT(information technology)技術と多様な産業の間の融合及び複合を通じてスマートホーム、スマートビルディング、スマートシティ、スマートカー又はコネクテッドカー、スマートグリッド、ヘルスケア、スマート家電、先端医療サービスなどの分野に応用されることができる。
【0004】
従来、マルチコンセントは多数個のコンセントに連結される電気機器の電源全体をマルチコンセントに付着された一つのスッチでオン/オフする形態と、それぞれのコンセントごとに独立的に付着されたスッチでユーザがオン/オフしなければならない形態を含む。また、前記マルチコンセントは、多重機器の電力供給時の過熱により発生することができる火事及び機器故障を防止するために許容電力に基づいて自体遮断機能を含む。しかし、多重機器の消費電力の合計が許容電力を超過する時、接続された機器の電力を同時に遮断する既存のマルチコンセントの場合、連結された機器の特性を考慮せず電力供給が急に変動されるようになり、ユーザに機器利用の不便をもたらすことができる。したがって、接続された機器の利用特性を考慮して差別的に電力供給を制御する方法が必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上述した問題点を解決するために提案されたもので、より具体的に本発明の電力供給を制御する方法及び装置は、マルチコンセントに連結された多重機器の電力消費パターン、連結時間などを含む機器利用特性に基づいて機器の電力供給を制御する方法及び装置を提供する。また、本発明の電力供給を制御する方法及び装置は、新規機器が連結された時、連結された多重機器の消費電力を予測して機器の電力供給を制御する方法及び装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を達成するために、本発明の一実施形態による機器の電力供給を管理する方法は、少なくとも一つの連結機器の消費電力を測定する段階と、前記測定された消費電力が供給許容電力を超過する場合、前記少なくとも一つの連結機器別の優先順位を決定する段階と、及び前記決定された優先順位に基づいて前記少なくとも一つの連結機器別の電力供給を制御する段階と、を含み、前記少なくとも一つの連結機器別の優先順位は、連結機器の電力消費パターン及び連結時間に基づいて決定されることを特徴とする。
【0007】
また、前記のような問題点を解決するための本発明の一実施形態による機器の電力供給を管理する装置において、必要な情報を送受信する通信部と、及び少なくとも一つの連結機器の消費電力を測定し、前記測定された消費電力が供給許容電力を超過する場合、前記少なくとも一つの連結機器別の優先順位を決定し、前記決定された優先順位に基づいて前記少なくとも一つの連結機器別の電力供給を制御する制御部と、を含み、前記少なくとも一つの連結機器別の優先順位は、連結機器の電力消費パターン及び連結時間に基づいて決定されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明の実施形態によれば、本発明の電力供給を制御する方法及び装置は、マルチコンセントに接続された機器の電力消費に係る特性を総合的に考慮して接続された機器に電力供給及び遮断を管理することによって、ユーザの利用便宜性を向上させることができる。また、マルチコンセントに接続された機器の電力使用量を予測して電力供給及び遮断を管理することによって、電力過負荷による故障などの問題を予め防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の実施形態による機器の電力供給を制御する装置の構成を説明する図面である。
図2】本発明の実施形態による機器の電力供給を制御する方法を説明するフローチャートである。
図3】本発明の実施形態による連結機器別の優先順位を決定する方法を説明するフローチャートである。
図4】本発明の実施形態による連結機器の消費電力の合計が許容電力を超過した場合、連結機器別に電力供給を制御する方法を説明するフローチャートである。
図5】本発明の実施形態による決定された優先順位に基づいて連結機器別の電力を遮断する方法を説明するフローチャートである。
図6】本発明の実施形態による新規機器連結時の許容範囲超過の可能性を予測して電力供給を制御する方法を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施例を添付された図面を参照して詳細に説明する。
【0011】
実施形態を説明するにあたり本発明が属する技術分野によく知られており、本発明と直接的に関連がない技術内容に対しては説明を省略する。これは不必要な説明を省略することによって本発明の要旨を明瞭でかつ明確に伝達するためである。
【0012】
同じ理由で添付図面において一部構成要素は誇張されたり省略されたり概略的に示された。また、各構成要素のサイズは実際サイズを全的に反映することではない。各図面で同一または対応する構成要素には同一参照番号を付した。
【0013】
本発明の利点、特徴、及びそれらを達成する方法は、添付される図面と共に詳細に後述されている実施形態を参照すると明確になるだろう。しかし、本発明は、以下で開示される実施形態で限定されるものではなく、互い異なる多様な形態で具現されることができ、ただ、本実施形態は本発明の開示が完全にし、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に通知するために提供されるもので、本発明は請求項の範疇により定義されるだけである。明細書全体にわたって同一参照符号は同一の構成要素を指す。
【0014】
このとき、処理フローチャートの各ブロックとフローチャートの図面の組合は、コンピュータープログラムインストラクションによって行われることができることを理解することができるだろう。これらコンピュータープログラムインストラクションは、汎用コンピューター、特殊用コンピューター又はその他プログラム可能なデータプロセッシング装備のプロセッサに搭載されることができるので、コンピューター又はその他プログラム可能なデータプロセッシング装備のプロセッサを介して行われるそのインストラクションが、フローチャートブロックで説明された機能を行う手段を生成するようになる。これらコンピュータープログラムインストラクションは、特定方式で機能を具現するためにコンピューター又はその他プログラム可能なデータプロセッシング装備を志向することができるコンピューター利用可能、又はコンピューター判読可能メモリーに記憶されることも可能であるので、そのコンピューター利用可能又はコンピューター判読可能メモリーに記憶されたインストラクションは、フローチャートブロックで説明された機能を行うインストラクション手段を内包する製造品目を生産することも可能である。コンピュータープログラムインストラクションは、コンピューター又はその他プログラム可能なデータプロセッシング装備上に搭載されることも可能であるので、コンピューター又はその他プログラム可能なデータプロセッシング装備上で一連の動作段階が行われ、コンピューターで実行されるプロセスを生成してコンピューター又はその他プログラム可能なデータプロセッシング装備を行うインストラクションはフローチャートブロックで説明された機能を行うための段階を提供することも可能である。
【0015】
また、各ブロックは、特定された論理的機能を行うための1つ以上の実行可能なインストラクションを含むモジュール、セグメント又はコードの一部を示すことができる。また、幾つか代替実行例ではブロックで言及された機能が段階を外れて発生することも可能であることを注目しなければならない。例えば、接して示されている2つのブロックは、実は実質的に同時に行われることも可能で、又はそのブロックが時々該当する機能によって逆順に行われることも可能である。
【0016】
このとき、本実施形態に用いられる‘〜部’という用語は、ソフトウェア又はFPGA、並びにASICのようなハードウェア構成要素を意味し、‘〜部’はどんな役目を行う。しかし、‘〜部’は、ソフトウェア又はハードウェアで限定される意味ではない。‘〜部’はアドレシングすることができる記憶媒体にあるように構成されることもでき、1つ又はその以上のプロセッサを再生させるように構成されることもできる。したがって、一例として‘〜部’はソフトウェア構成要素、客体志向ソフトウェア構成要素、クラス構成要素及びタスク構成要素のような構成要素と、プロセス、関数、属性、プロシージャ、サブルーティン、プログラムコードのセグメント、ドライバー、ファームウエア、マイクロコード、回路、データ、データベース、データ構造、テーブル、アレイ、及び変数を含む。構成要素と‘〜部’のうちで提供される機能はより小さい数の構成要素及び‘〜部’に結合されたり追加的な構成要素と‘〜部’でさらに分離することができる。だけでなく、構成要素及び‘〜部’はデバイス又は保安マルチメディアカード内の1つ又はその以上のCPUを再生させるように具現されることもできる。
【0017】
図1は、本発明の実施形態による機器の電力供給を制御する装置の内部構造を示すブロック図である。
【0018】
図1aを参考すれば、前記機器の電力供給を制御する装置は、電力測定部100、記憶部110、分析部120、通信部125、センサー部127、電力制御部130、表示部140を含むことができることを分かる。
【0019】
前記機器の電力供給を制御する装置は、連結された多重機器に対して同時的に電源を供給したり、もしくは個別的に電源を供給することができることで、一般的にマルチコンセントを含むことができる。すなわち、前記マルチコンセントは前記機器の電力供給を制御する装置のすべての構成を含むことができる。また、前記マルチコンセントは、前記測定部100及び表示部140のみを含み、記憶部110、分析部120、電力制御部130は前記マルチコンセント外部に位置することができる。以下、本発明で前記機器の電力供給を制御する装置は特別な限定がない限り、前記すべての構成を含むマルチコンセントであることを前提として説明し、ここに開示された実施形態の以外にも本発明の技術的思想に基づいた他の変形例が実施可能であるということは本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に自明なのものである。また、以下で前記機器の電力供給を制御する装置の用語は前記マルチコンセントの用語と混用して用いられる。
【0020】
前記電力測定部100は、連結された機器に対して個別消費電力を測定することができる。前記電力測定部100は前記マルチコンセント内部に位置し、機器別に消費電力をリアルタイムで測定することができる。前記消費電力は、前記機器が消費する電力を示し、一般的にワット(W)またはキロワット(KW)単位で表現する。前記電力測定部100は接続された機器に対して機器が消費する時間当り電力を測定することができる。また、前記電力測定部100は機器別の連結時間を測定することができる。前記連結時間は。機器がマルチコンセントに連結された以後の累積時間を示す。前記連結時間は秒(second)、分(minute) 単位で表されることができる。
【0021】
前記電力測定部100は、連結された機器に対して測定した消費電力の合計がマルチコンセントの供給許容電力を超過する場合、電力制御部130にこれを通知することができる。また、前記電力測定部100は、前記記憶部110、分析部120、電力制御部130などが前記マルチコンセント外部に位置する場合には通信部を備えて前記測定した消費電力に対する情報及び連結時間に対する情報を外部へ送信することができる。
【0022】
前記記憶部110は、連結機器に連結機器別の接続関連ID(identity、識別子)を割り当てることができ、前記測定部100で測定して送信した機器別の消費電力及び機器別の連結時間を記憶することができる。前記記憶部110は前記受信した機器別の時間に対する消費電力情報を集めて機器別の電力消費パターン情報を記憶することができる。
【0023】
また、前記記憶部110は、環境情報に基づいて連結機器別で予め設定された順位情報を記憶することができる。前記環境情報に基づいて連結機器別で予め設定された順位情報は、特定環境情報である時の連結機器の順位を予め設定した情報である。例えば、前記予め設定された順位情報は、前記マルチコンセントが外部サーバーである気象庁サーバーで微細ホコリ警告メッセージを受信したり、マルチコンセントに内蔵されたセンサーを通じて微細ホコリが一定数値以上に検出された場合であれば、連結機器のうちで空気清浄器に対しては“0”順位で決定することを設定する情報を含むことができる。
【0024】
また、前記記憶部110は、連結機器別のユーザフィードバック情報を記憶することができる。前記ユーザフィードバック情報とは、前記連結機器に決定された順位にしたがって電力供給を制御した時に、ユーザが連結機器の電力供給を再調整した履歴情報である。例えば、前記連結機器に決定された順位にしたがって連結機器の電力供給を遮断した場合、ユーザがさらに連結機器の電源を供給した履歴情報を含むことができる。また、前記マルチコンセントが以前に前記連結機器に決定された順位にしたがって電力供給を遮断することを表示部に表示した時、ユーザがこれを拒否する設定情報を入力した履歴情報を含むことができる。
【0025】
前記分析部120は、前記記憶部110に記憶された情報に基づいて前記連結機器別の優先順位を決定することができる。前記分析部120は前記記憶部110に記憶された機器別の消費電力情報、連結時間情報、環境情報に基づいて連結機器別で予め設定された順位情報、ユーザフィードバック情報を用いて連結機器別の優先順位を決定することができる。前記連結機器別の優先順位とは連結機器別で電力を供給する時、考慮する優先順位を示す。すなわち、前記連結機器別の消費電力の合計が前記マルチコンセントの供給許容電力を超過する場合、前記連結機器のうちの電力供給を遮断する連結機器を決定することにおいて考慮される優先順位を示すことができる。前記連結機器別の優先順位は前記電力供給の優先順位を示すことができる。
【0026】
前記連結機器別の優先順位は、例えば、“0”乃至“4”までの定数である順位で決定することができる。すなわち、“0”順位で決定された連結機器の場合、優先順位が最も高く判断され、電力供給を遮断する連結機器を決定する時に最も後順位で電力供給を遮断することが決定される。また、“4”と決定された連結機器の場合、優先順位が最も低く判断され、電力供給を遮断する連結機器を決定する時に最も先順位で電力供給を遮断することが決定される。しかし、前記連結機器別の優先順位を前記言及した“0”乃至“4”までの定数である順位で決定することは本発明の一実施形態に該当し、本発明はここに限定されない。また、前記分析部120は連結された通信部125を通じて受信した情報に基づいて前記連結機器別の優先順位を決定することができる。前記分析部120は前記通信部125を通じて前記連結機器別の設定情報を受信することができる。前記分析部120は前記ユーザ設定情報、前記消費電力及び連結時間に基づいて前記連結機器別の優先順位を決定することができ、前記ユーザ設定情報を最も優先して考慮することができる。
【0027】
マルチコンセントを用いるユーザはマルチコンセントに連結された機器に対してユーザ設定情報を入力することができる。前記ユーザ設定情報は連結機器の種類に対する情報と連結機器の優先順位情報を含むことができる。ユーザは機器を前記マルチコンセントに連結する時に連結機器の種類情報を入力することができると共に優先順位情報を入力することもできる。また、ユーザは連結された機器の種類に対応する優先順位情報を予め入力することができる。ユーザはマルチコンセントに連結された機器に対する優先順位を前記言及した“0”乃至“4”までの定数である順位で決定することができる。ユーザの設定情報は、前記分析部120に連結された通信部125を通じて受信されることができるのに、前記通信部125は、例えば、外部の管理者サーバーに連結されて前記ユーザの設定情報を受信することができる。ユーザが連結された機器に対して優先順位情報を直接入力する場合、これに基づいて連結機器の優先順位を決定することができる。
【0028】
また、他の実施形態において、前記分析部120はユーザが入力する連結機器の種類情報を利用せず機器の電力使用量を通じて連結機器の種類を把握することができる。これは、前記分析部120が前記記憶部110内部に事前定義された電力パターンを用いて前記電力測定部100が測定した連結機器の電力使用パターンを分析してなることができる。前記分析部120が機器の電力使用量を通じて連結機器の種類を把握した場合、前記ユーザが予め入力した連結機器の種類に対応する優先順位情報を用いて前記連結機器の優先順位を決定することができる。また、前記分析部120は機器の電力使用量を通じて連結機器の種類を把握した場合、外部サーバー、例えば、製造社サーバーで連結機器の種類に対応する優先順位情報を用いて前記連結機器の優先順位を決定することができる。
【0029】
また、他の実施形態において、前記分析部120は前記通信部125を通じてユーザの設定情報を含む事業者政策に対する情報を受信することができる。前記事業者政策は既存のマルチコンセントで連結機器別でユーザが決定した優先順位情報を集めて、生成された情報である。前記事業者政策は連結機器に対応する順位情報を含むことができる。この場合、前記通信部125は、例えば、前記マルチコンセントの事業者サーバーに接続されて前記事業者政策を受信することができる。前記分析部120が連結された通信部125を通じて前記連結機器別の設定情報を受信することができることは本発明の一実施形態に該当し、前記記憶部110に前記設定情報が予め記憶されている実施形態も本発明に含まれることができ、本発明はここに限定されない。
【0030】
また、前記分析部120は、前記通信部125を通じて管理者サーバーまたは事業者サーバーから前記ユーザフィードバック情報を受信することができる。また、前記分析部120は前記通信部125を通じて前記環境情報に基づいて連結機器別の予め設定された順位情報を受信することができる。前記分析部120は前記通信部125を通じて外部サーバーから環境情報を受信することができる。前記環境情報を送信する外部サーバーは気象庁サーバーなどを含むことができる。前記環境情報は天気要素情報を含むことができる。天気要素は温度、湿度、日照量、放射熱、気流または風速のうちの少なくともいずれか一つを含むことができる。前記分析部120は前記受信したユーザフィードバック情報、前記環境情報及び前記環境情報に基づいて連結機器別で予め設定された順位情報を用いて連結機器別の決定された優先順位を変更して調整することができる。
【0031】
前記分析部120は、分析部に連結されたセンサー部127を通じて環境情報を獲得することができる。前記センサー部910は、例えば、温度センサー、湿度センサー、照度センサー、モーション検出センサー、音検出センサーなどを含むことができる。前記環境情報は天気要素情報と人為的環境状態情報をいずれも含むことができる。天気要素は温度、湿度、日照量、放射熱、気流または風速のうちの少なくともいずれか一つを含むことができる。前記人為的環境状態情報はユーザの再室可否、空間の特性、再室者の特性を含むことができる。
【0032】
前記電力制御部130は、前記分析部120が決定した連結機器別の優先順位に基づいて前記連結機器別の電力供給を制御することができる。すなわち、前記電力制御部130は前記マルチコンセントに連結された機器の消費電力の合計が供給許容電力を超過する状況に対する情報を前記電力測定部100から受信して分かる。この場合、前記電力制御部130は連結された機器の電力を制御するための連結機器別の優先順位に対する情報を前記分析部120に要請することができる。以後、前記分析部120から連結機器別の優先順位に対する情報を受信した場合、前記電力制御部130は前記連結機器別の優先順位に基づいて連結された機器のうちの少なくとも一つの電力供給を遮断することができる。
【0033】
前記表示部140は、前記電力制御部130で連結された機器の電力供給を制御する時、制御状況に対する情報を表示することができる。前記表示部140は前記電力制御部130から連結された機器の消費電力の合計が供給許容電力を超過する状況を示す情報を受信することができる。前記表示部140は前記連結された機器の消費電力の合計が供給許容電力を超過する状況を示す情報を受信する場合、警告メッセージを表示したり表示部の照明の照度を変化させてユーザに通知することができる。
【0034】
また、前記表示部140は、前記電力制御部130が前記マルチコンセントのうちの連結された機器のうちのいずれか1つに対して電力供給を遮断する場合、遮断された連結機器に対する情報を表示することができる。また、前記表示部140は新規機器が連結された時、新規機器の連結を許容しない場合、新規機器に対する電力供給を遮断し、新規機器の連結が許容されないことを示すメッセージを表示することができる。
【0035】
図1bは、本発明のまた他の実施形態による機器の電力供給を制御する装置の内部構造を示すブロック図である。
【0036】
図1bを参考すれば、前記機器の電力供給を制御する装置は、通信部150、記憶部160、表示部170、センサー部175、及び制御部180を含むことができ、前記制御部180は電力測定部182、分析部184、電力制御部186をさらに含むことができることを分かる。
【0037】
前記通信部150は、前記機器の電力供給を制御する装置が動作するのに必要な情報を送受信することができる。前記通信部150は前記制御部180が本発明の動作を行うために必要な情報を送信することができる。前記通信部150は外部サーバーから情報を受信することができる。前記外部サーバーは、例えば、管理者サーバーを含むことができる。前記外部サーバーから受信される情報はユーザ設定情報を含むことができる。前記ユーザ設定情報は連結機器の種類に対する情報と連結機器の優先順位情報を含むことができる。ユーザは機器を前記マルチコンセントに連結する時に連結機器の種類情報を入力することができると共に優先順位情報を入力することもできる。また、ユーザは連結された機器の種類に対応する優先順位情報を予め入力することができる。
【0038】
また、前記外部サーバーは事業者サーバーを含むことができ、前記外部サーバーから受信される情報は事業者政策情報を含むことができる。前記事業者政策情報は既存のマルチコンセントで連結機器別でユーザが決定した優先順位情報を集めて生成された情報である。前記通信部150は前記事業者政策情報を前記事業者サーバーを通じて受信することができる。また、前記通信部150は外部サーバーから連結機器の種類に対応する優先順位情報を受信することができる。
【0039】
前記記憶部160は、前記機器の電力供給を制御する装置が動作するのに必要な情報を記憶することができる。前記記憶部160は前記制御部180が本発明の動作を行うために必要な情報を記憶することができる。より具体的に、前記記憶部160は連結機器に連結機器別の接続関連ID(identity、識別子)を割り当てることができ、前記制御部180内部の電力測定部182で測定して送信した機器別の消費電力及び機器別の連結時間を記憶することができる。前記記憶部160は前記受信した機器別の時間に対する消費電力情報を集めて機器別の電力消費パターン情報を記憶することができる。
【0040】
前記表示部170は、前記電力制御部186で連結された機器の電力供給を制御する時、制御状況に対する情報を表示することができる。前記表示部170は、前記電力制御部186から連結された機器の消費電力の合計が供給許容電力を超過する状況を示す情報を受信することができる。前記表示部140は、前記連結された機器の消費電力の合計が供給許容電力を超過する状況を示す情報を受信する場合、警告メッセージを表示したり表示部の照明の照度を変化させてユーザに通知することができる。
【0041】
また、前記表示部170は、前記電力制御部186が前記連結された機器のうちのいずれか一つに対して電力供給を遮断する場合、遮断された連結機器に対する情報を表示することができる。また、前記表示部140は新規機器が連結された時、新規機器の連結を許容しない場合、新規機器の連結が許容されないことを示すメッセージを表示することができる。
【0042】
前記センサー部175は、前記制御部180が動作するのに必要な情報を獲得することができる。前記センサー部175は環境情報を獲得することができる。前記センサー部910は、例えば、温度センサー、湿度センサー、照度センサー、モーション検出センサー、音検出センサーなどを含むことができる。前記環境情報は天気要素情報と人為的環境状態情報をいずれも含むことができる。天気要素は温度、湿度、日照量、放射熱、気流または風速のうちの少なくともいずれか1つを含むことができる。前記人為的環境状態情報はユーザの再室可否、空間の特性、再室者の特性を含むことができる。
【0043】
前記制御部180が含んでいる電力測定部182、分析部184、及び電力制御部186は前記図1aでの電力測定部100、分析部120、及び電力制御部130の動作をそれぞれ行うことができる。また、前記電力測定部182、分析部184、及び電力制御部186の動作を前記制御部180がいずれも行うことができる。
【0044】
図2は、本発明の実施形態による機器の電力供給を制御する方法を説明するフローチャートである。
【0045】
より具体的に、前記機器の電力供給を制御する装置であるマルチコンセントはS200段階で機器連結されると、S210段階で連結機器別の優先順位を決定することができる。前記マルチコンセントは前記優先順位を決定する場合、連結機器にユーザが入力した設定情報、前記連結機器の消費電力情報、または連結時間情報のうちのいずれか1つに基づいて前記優先順位を決定することができる。前記マルチコンセントは記憶部に連結機器のIDで区別されて記憶された連結機器別のユーザの設定情報、消費電力情報または連結時間情報のうちのいずれか1つに基づいて前記優先順位を決定することができる。
【0046】
前記連結機器別の優先順位とは、連結機器別の電力を供給するのに考慮される優先順位を示す。すなわち、前記連結機器別の消費電力が前記マルチコンセントの供給許容電力を超過する場合、前記連結機器のうちの電力供給を遮断する動作をすることにおいて考慮される優先順位を示すことができる。前記連結機器別に優先順位は、例えば、“0”乃至“4”までの定数である順位で決定されることができる。より具体的な連結機器の優先順位を決定する方法は、以下の図3で説明する。
【0047】
以後、前記マルチコンセントはS220段階で連結機器の消費電力の合計が許容電力を超過した場合であれば、連結機器別で電力供給を制御することができる。この場合、前記決定された優先順位に基づいて連結機器のうちの1つまたは一部の電力を遮断することができる。また、また連結機器の消費電力の合計を測定し、許容電力を超過しない場合であれば、遮断された機器のうちの1つまたは一部に対して電力遮断を解除することができる。より具体的な電力供給を制御する方法は、以下の図4で説明する。
【0048】
また、前記マルチコンセントは、S225段階で新規連結機器が検出された場合、許容電力を超過する可能性を予測して連結機器別の電力供給を制御することができる。この場合、マルチコンセントに連結されているが作動されていない電力使用量変動機器が存在するかにより、新規連結機器を含む連結機器の電力供給を制御することができる。より具体的な説明は、以下の図6で説明する。
【0049】
図3は、本発明の実施形態による連結機器別で優先順位を決定する方法を説明するフローチャートである。
【0050】
より具体的に、図3aは前記図2S210段階を具体化した実施形態に対する図面である。以下では、例えば、連結機器別の優先順位が“0”乃至“4”までの定数である順位で決定される場合を仮定して説明する。前記マルチコンセントは記憶部に予め記憶された連結機器のIDに対するユーザの設定情報、消費電力情報、または連結時間情報のうちのいずれか1つに基づいて前記連結機器の優先順位を決定することができる。
【0051】
図3aを参考すれば、前記機器の電力供給を制御する装置であるマルチコンセントはS300段階で連結機器に対するユーザの設定情報入力が存在するか否かを決定することができる。
【0052】
また、前記マルチコンセントは前記ユーザの設定情報が事業者政策情報にあるか決定することができる。前記ユーザの設定情報及び事業者政策情報は外部サーバーから受信することができる。前記ユーザ設定情報は連結機器の種類に対する情報と連結機器の優先順位情報を含むことができる。ユーザは機器を前記マルチコンセントに連結する時に連結機器の種類情報を入力することができると共に優先順位情報を入力することもできる。また、ユーザは連結された機器の種類に対応する優先順位情報を予め入力することができる。ユーザはマルチコンセントに連結された機器に対する優先順位を前記言及した“0”乃至“4”までの定数である順位で決定することができる。ユーザが連結された機器に対して優先順位情報を直接入力する場合、これに基づいて連結機器の優先順位を決定することができる。
【0053】
また他の実施形態で、前記分析部120はユーザが入力する連結機器の種類情報を利用せず、機器の電力使用量を通じて連結機器の種類を把握することができる。これは、前記マルチコンセントが事前定義された電力パターンを用い、前記連結機器の電力使用パターンを分析してなる。前記マルチコンセントが機器の電力使用量を通じて連結機器の種類を把握した場合、前記ユーザが予め入力した連結機器の種類に対応する優先順位情報を用いて前記連結機器の優先順位を決定することができる。また、前記マルチコンセントは機器の電力使用量を通じて連結機器の種類を把握した場合、外部サーバーで連結機器の種類に対応する優先順位情報を用いて前記連結機器の優先順位を決定することができる。
【0054】
連結機器に対するユーザの設定情報入力が存在する場合、前記マルチコンセントはS305段階でユーザの設定情報どおり順位を決定することができる。すなわち、前記マルチコンセントは前記連結機器別の優先順位を決定するにおいて、ユーザの設定情報を最も優先的に考慮して決定することができる。
【0055】
前記マルチコンセントは連結機器に対するユーザの設定情報入力が存在しないか、事業者政策に前記連結機器に対する設定情報がない場合、S310段階で連結機器に対する電力使用パターン情報の利用が可能であるか決定することができる。すなわち、前記マルチコンセントは連結機器に対する消費電力情報が十分であるか決定することができる。前記マルチコンセントは前記消費電力情報が十分であるかに対し、消費電力が記録された時間が一定臨界時間以上であるかを判断することができる。
【0056】
前記マルチコンセントは前記時間による消費電力情報で連結機器に対する電力消費パターンを導出することができる。前記電力消費パターンは連結機器の時間による消費電力の変化情報を含むことができる。前記電力消費パターンは以下の少なくとも一つの類型で分類されることができる。
【0057】
●類型1−固定的に電力を消費する類型。
【0058】
●類型2−周期的に電力を消費する類型。
【0059】
●類型3−非周期的に電力を消費する類型。
【0060】
前記マルチコンセントは連結機器に対する電力使用パターン情報の利用が可能ではない場合、すなわち、消費電力情報が十分ではないと決定した場合、前記連結機器を“4”順位で決定することができる。すなわち、前記連結機器を連結機器のうちの最も低い順位で決定することができる。すなわち、前記ユーザの設定情報がない状態で前記消費電力情報が十分ではない場合であれば、電力供給の優先順位を低く判断することができる。
【0061】
前記マルチコンセントは連結機器に対する電力使用パターン情報の利用が可能であると決定した場合、S320段階で前記連結機器の電力消費パターンが固定的に電力を消費する類型に該当するか決定することができる。連結機器が時間によって固定的に電力を消費する類型である場合、前記マルチコンセントはS325段階で連結機器を“1”順位で決定することができる。前記電力消費パターンが固定的に電力を消費する類型である機器は、例えば、持続的に電力を消費する冷蔵庫、サーバーなどを含むことができる。この場合、固定的に電力を消費する電力使用パターンと見る時、ユーザが常に利用を要する機器であることを推定することができる。ユーザが常に利用を要する機器の場合、急に電力が遮断されることを阻むために、連結機器に対して優先順位を高く決定することができる。前記マルチコンセントは優先順位が高く決定された連結機器の場合、連結機器の消費電力の総合が供給許容電力を超過しても後順位で電力供給を遮断することを決定することができる。
【0062】
前記マルチコンセントはS330段階で連結機器の電力消費パターンが周期的に電力を消費する類型に該当するか決定することができる。連結機器が周期的に電力を消費する類型である場合、前記マルチコンセントはS335段階で連結機器を“2”順位で決定することができる。前記電力消費パターンが周期的に電力を消費する類型である機器は、例えば、ユーザが一定時間に作動させるコンピューター、浄水器、冷却ファンなどを含むことができる。前記のように蓄積された消費電力情報によって導出された電力消費パターンが一定時間に周期的に電力を消費する類型である場合、相対的に優先順位を高く決定することができる。これは、供給許容電力を超過する場合でも該時間にユーザが前記連結機器の使用の必要度が高いことを推定することができるからである。
【0063】
連結機器の電力使用パターンが周期的に電力を消費する類型ではない場合、すなわち、非周期的または散発的に電力を消費する類型に該当する場合には、前記電力使用パターンが周期的に電力を消費する類型である連結機器より優先順位を低く決定することができる。前記電力消費パターンが非周期的または散発的に電力を消費する類型である機器は、例えば、コーヒーポット、携帯電話充電器などを含むことができる。これは、散発的に電力を消費する類型の連結機器の場合、供給許容電力を超過する時にユーザの必要度が相対的に低いことを推定することができるからである。
【0064】
この場合、前記マルチコンセントはS340段階で前記連結機器のマルチコンセントに連結された累積時間がT2以上であるか否かを決定することができる。前記T2は予め決定された臨界時間に該当する。予め決定された臨界時間以上に連結されている場合であれば前記マルチコンセントはS343段階で連結機器に順位“3”を決定することができる。一方、予め決定された臨界時間未満で連結された場合であれば前記マルチコンセントはS346段階で連結機器に順位“4”を決定することができる。すなわち、散発的に電力を消費する類型に該当する場合、連結機器が前記マルチコンセントに連結された累積時間を基準で優先順位を判断することができる。
【0065】
前記マルチコンセントは前記連結機器に対して前記順位を決定して優先順位を判断した以後、同一順位に対して個別的な優先順位を決定することができる。同一順位を有する連結機器内では消費電力、使用頻度、連結時間によって順位を決定することができる。前記マルチコンセントは前記個別的な優先順位によって、連結された機器全体に対する優先順位を決定することができる。
【0066】
前記のような方法で、各連結機器に対してユーザの設定情報だけではなく、連結機器の電力消費パターン及び連結時間を考慮して連結機器の電力供給の優先順位を決定することによって、実質的な連結機器の使用特性によって電力を供給することができる効果がある。すなわち、マルチコンセントに連結された連結機器の消費電力の合計が供給許容電力を超過する場合に連結されたすべての機器の電力の供給を遮断するのではなく、前記決定した優先順位によって電力供給の遮断を決定することによって、急に電力供給が遮断されることによって致命的な問題が発生される連結機器に対しては電力供給の遮断を保留することができる。また、電力消費パターンを考慮した時、周期的に電力を用いる連結機器の場合、当該時間にはユーザが機器使用の必要度が高いことであるところ、この連結機器に優先的に電力を供給することによって、ユーザの機器利用満足度を高めることができる。
【0067】
図3bは、図2S210段階を具体化した他の実施形態に対する図面である。
【0068】
前記マルチコンセントは記憶部に予め記憶された連結機器のIDに対するユーザの設定情報、消費電力情報、または連結時間情報のうちのいずれか1つに基づいて前記連結機器の優先順位を決定することができる。また、前記連結機器に対する優先順位が決定された場合、前記マルチコンセントは周辺情報及びユーザフィードバック情報に基づいて連結機器の順位を変更することができる。すなわち、前記図3bで優先順位を決定する方法は優先順位を先ず決定して決定された優先順位を後に調整して変更することを通じて具体化される。
【0069】
前記機器の電力供給を制御する装置であるマルチコンセントはS350段階で連結機器に対するユーザの設定情報入力が存在するか否かを決定することができる。また、前記マルチコンセントは前記ユーザの設定情報が事業者政策情報にあるか決定することができる。前記ユーザの設定情報及び事業者政策情報は外部サーバーから受信することができる。
【0070】
連結機器に対するユーザの設定情報入力が存在する場合、前記マルチコンセントはS355段階でユーザの設定情報どおり順位を決定することができる。すなわち、前記マルチコンセントは前記連結機器別の順位を決定するにおいて、ユーザの設定情報を最も優先的に考慮して決定することができる。この場合、前記ユーザは前記連結機器に対し、例えば、“0”、“1”、“2”、または“3”順位のうちのいずれか一つで設定することができ、このようなユーザ設定情報を受信した前記マルチコンセントは前記連結機器の順位を前記ユーザ設定情報によって設定することができる。
【0071】
前記マルチコンセントは連結機器に対するユーザの設定情報の入力が存在しないか、事業者政策に前記連結機器に対する設定情報がない場合、S360段階で連結機器に対する電力使用パターン情報の利用が可能であるか決定することができる。すなわち、前記マルチコンセントは連結機器に対する消費電力情報が十分であるか決定することができる。前記マルチコンセントは前記消費電力情報が十分であるかに対し、消費電力が記録された時間が一定臨界時間以上であるかを判断することができる。
【0072】
前記マルチコンセントは前記時間による消費電力情報で連結機器に対する電力消費パターンを導出することができる。前記電力消費パターンは連結機器の時間による消費電力の変化情報を含むことができる。前記電力消費パターンは以下の少なくとも一つの類型で分類されることができる。
【0073】
●類型1−固定的に電力を消費する類型。
【0074】
●類型2−周期的に電力を消費する類型。
【0075】
●類型3−非周期的に電力を消費する類型。
【0076】
前記マルチコンセントは連結機器に対する電力使用パターン情報の利用が可能ではない場合、すなわち、消費電力情報が十分ではないと決定した場合、前記連結機器を“4”順位で決定することができる。すなわち、前記連結機器を連結機器のうちの最も低い順位で決定することができる。これは、前記ユーザの設定情報がない状態で前記消費電力情報が十分ではない場合であれば、電力供給の優先順位を低く判断することができるからである。
【0077】
前記マルチコンセントは連結機器に対する電力使用パターン情報の利用が可能であると決定した場合、S370段階乃至S388段階で前記連結機器の電力消費パターンの類型及び連結時間によって連結機器の順位を決定することができる。前記マルチコンセントがS370段階乃至S388段階で電力使用パターンの類型を考慮して連結機器別の順位を決定することは前記図3aのS320段階乃至S346段階と同様に動作することができる。
【0078】
先ず、前記連結機器の電力消費パターンの類型が類型1、すなわち、固定的に電力を消費する類型に該当する場合、S382段階で前記連結機器を“1”順位で決定することができる。また、前記連結機器の電力消費パターンの類型が類型2、すなわち、周期的に電力を消費する類型に該当する場合、S384段階で“2”順位で決定することができる。また、前記連結機器の電力消費パターンの類型が類型3、すなわち、非周期的に電力を消費する類型に該当する場合、S375段階で連結機器の連結時間を追加的に判断することができる。連結機器の連結された累積時間がT2以上の場合、連結機器を“3”順位で決定することができ、T2未満の場合、連結機器を“4”順位で決定することができる。
【0079】
以後、前記マルチコンセントはS390段階で環境情報に基づいた予め設定された順位によって前記連結機器に対して決定された順位を調整することができる。前記マルチコンセントは通信部を通じて受信した環境情報、またはマルチコンセントに内蔵したセンサーなどを通じて獲得した環境情報を用いて前記決定された順位を調整することができる。前記マルチコンセントは環境情報に基づいて連結機器別の予め設定された順位情報を記憶することができる。または、前記マルチコンセントは環境情報に基づいて連結機器別の予め設定された順位情報を外部サーバーから受信することができる。前記外部サーバーは管理者サーバー、または事業者サーバーを含むことができる。
【0080】
前記環境情報に基づいて連結機器別の予め設定された順位情報は、特定環境情報である時の連結機器の順位を予め設定した情報である。例えば、前記予め設定された順位情報は、前記マルチコンセントが外部サーバーである気象庁サーバーで微細ホコリ警告メッセージを受信したり、マルチコンセントに内蔵したセンサーを通じて微細ホコリが一定数値以上に検出された場合であれば、連結機器のうちの空気清浄器に対しては“0”順位で決定することを設定する情報を含むことができる。また、前記予め設定された順位情報は、前記マルチコンセントのセンサーを通じて空間内にユーザが不在したことが検出される場合、連結機器のうちのエアコンに対しては“3”順位で決定することを設定する情報を含むことができる。このようにマルチコンセントは予め設定された設定情報及び電力使用パターンに基づいて連結機器別の優先順位を決定した後でも、環境情報を考慮して優先順位を調整することができるところ、現在環境情報を即刻で反映して連結機器への電力供給を制御することができる。
【0081】
以後、前記マルチコンセントはS395段階でユーザフィードバック情報に基づいて前記連結機器に決定された順位を調整することができる。前記ユーザフィードバック情報とは、前記連結機器に決定された順位にしたがって電力供給を制御した時にユーザが連結機器の電力供給を再調整した履歴情報を含むことができる。また、前記ユーザフィードバック情報は、前記マルチコンセントが以前に前記連結機器に決定された順位にしたがって電力供給を遮断することを表示部に表示した時、ユーザがこれを拒否する設定情報を入力した履歴情報を含むことができる。
【0082】
前記マルチコンセントは、例えば、前記連結機器が“2”順位または“3”順位で決定された場合、前記ユーザフィードバック情報に基づいて前記連結機器の順位を上向き調整することができる。このようにユーザフィードバック情報に基づいて連結機器の優先順位を調整することができるところ、ユーザの機器利用満足度を高めることができる。
【0083】
前記マルチコンセントは前記連結機器に対して順位を決定した以後、同一順位を有する連結機器に対して個別的な優先順位を決定することができる。同一順位を有する連結機器内では消費電力、使用頻度、連結時間によって個別的な優先順位を決定することができる。前記マルチコンセントは前記個別的な優先順位にしたがって、連結された機器全体に対する優先順位を決定することができる。
【0084】
図4は、本発明の実施形態による連結機器の消費電力の合計が許容電力を超過した場合、連結機器別の電力供給を制御する方法を説明するフローチャートである。
【0085】
より具体的に、図4は前記図2のS220段階を具体化させた図面である。前記機器の電力供給を制御する装置であるマルチコンセントはS400段階で連結機器の消費電力を測定することができる。すなわち、現在時点でマルチコンセントに連結された機器の各消費電力を測定することができる。以後、前記マルチコンセントはS410段階で連結機器の消費電力の合計が供給許容電力を超過するか否かを決定することができる。前記供給許容電力は、前記マルチコンセントが連結機器に供給することができる電力を示す。前記供給許容電力はワット(W)、またはキロワット(kW)単位で予め決定されることができる。
【0086】
連結機器の消費電力の合計が供給許容電力を超過する場合、前記マルチコンセントはS420段階で新規連結機器の連結時間がT1時間以内であるか決定することができる。前記新規連結機器とは、前記マルチコンセントに連結された少なくとも一つ以上の連結機器のうちの最も最後に連結された機器を示す。前記T1の時間は予め決定された臨界時間であることができる。前記T1は相対的に短い時間で1秒乃至5秒の値で決定することができる。前記新規連結された機器の連結時間がT1時間以内であるか決定することで、最も最後に連結された機器に異常があるか判断することができる。例えば、3秒以内に連結された機器によって供給許容電力を超過した場合であれば、前記連結された機器に漏電または過負荷などの異常が存在することを判断することができる。この場合、前記マルチコンセントはS425段階で前記新規連結機器の電力を遮断することができる。以後、前記マルチコンセントはS400段階へ戻って、さらに現在時点の連結機器の消費電力を測定することができる。
【0087】
前記マルチコンセントは前記新規連結機器の連結時間がT1時間以内ではない場合、S430段階で連結機器別の決定された優先順位に基づいて連結機器の電力を遮断することができる。
【0088】
前記連結機器別で決定された優先順位は図2のS210段階で決定された優先順位を示し、これは図3a及び図3bで具体化された動作によって決定される。
【0089】
前記マルチコンセントは前記決定された優先順位に基づいて、前記マルチコンセントに連結された機器の電力供給を遮断するか決定することができる。以下では、例えば、連結機器別に優先順位が“0”乃至“4”までの定数である順位で決定される場合を仮定して説明する。“0”順位で決定された連結機器の場合、優先順位が最も高く判断され、電力供給を遮断する連結機器を決定する時に最も後順位で電力供給を遮断することが決定される。また、“9”順位で決定された連結機器の場合、優先順位が最も低く判断され、電力供給を遮断する連結機器を決定する時に最も後順位で電力供給を遮断することが決定される。前記マルチコンセントは同一順位を有する連結機器に対して決定された個別的な優先順位を考慮して電力供給を遮断することを決定することができる。
【0090】
前記マルチコンセントは決定された優先順位に基づいて連結機器別の電力供給を制御する場合、供給許容電力超過量に基づいて前記連結機器別の電力供給を遮断するか決定することができる。この場合、前記各連結機器に対して付与された優先順位によって最も後順位に該当する一つの連結機器の電力を遮断することができる。前記一つの連結機器の電力を遮断した後、マルチコンセントは、さらにS400段階へ戻って連結された機器の消費電力を測定することができる。すなわち、図4のフローチャートに説明された動作を周期的に繰り返し、現在時点での連結機器の消費電力が供給許容電力を超過するか否かをモニタリングできる。
【0091】
また、他の実施形態で、前記マルチコンセントは供給許容電力超過量に基づいて電力を遮断する連結機器の個数を決定して電力供給を制御することができる。具体的な方法は図4で説明する。
【0092】
前記マルチコンセントがS430段階で決定された優先順位に基づいて連結機器の電力を遮断した場合、前記遮断された機器の情報は“遮断機器テーブル”に記録されることができる。前記遮断された機器の情報は、機器ID、当該機器の優先順位、遮断時間、及び消費電力を含むことができる。
【0093】
前記マルチコンセントはS410段階で前記連結機器の消費電力の合計が供給許容電力を超過しない場合、S440段階で前記遮断機器テーブルに最近遮断された機器があるか判断する。前記遮断機器テーブルに最近遮断された機器がない場合、前記マルチコンセントはS400段階へ復帰し、連結された機器の消費電力を測定することができる。すなわち、図4のフローチャートに説明された動作を周期的に繰り返し、現在時点での連結機器の消費電力が供給許容電力を超過するか否かをモニタリングできる。
【0094】
前記マルチコンセントは前記遮断機器テーブルに最近遮断された機器がある場合、S450段階に行って遮断された機器の優先順位及び遮断時間に基づいて連結機器の電力遮断を解除することができる。より具体的に、前記端末は最近遮断された機器がある場合に対し、予め決定された時間以内に遮断された機器があることか決定することができる。前記予め決定された時間以内に遮断された機器がある場合、前記マルチコンセントの余裕許容範囲を計算することができる。前記余裕許容範囲は前記マルチコンセントの許容電力と現在連結機器の消費電力の合計が差異値を通じて計算することができる。前記余裕許容範囲と機器の消費電力を比べて遮断を解除する機器を選別することができる。
【0095】
前記マルチコンセントは前記遮断を解除する機器を選別する時、前記連結された機器に決定された優先順位及び遮断時間を考慮することができる。すなわち、前記決定された優先順位を優先的に考慮し、前記“0”乃至“4”の定数で示した順位が同一である場合、遮断時間をさらに考慮して遮断を解除する機器を選別することができる。前記マルチコンセントは遮断を解除する機器を選別して電力遮断を解除し、電力を供給することができる。以後、マルチコンセントはS400段階へ戻って現在時点で連結機器の消費電力を測定し、さらに、S210段階で連結機器の消費電力の合計が供給許容電力を超過するか否かを決定することができる。すなわち、前記マルチコンセントは前記動作を繰り返しながら、連結機器の消費電力の合計が供給許容電力を超過するか周期的にモニタリングできる。
【0096】
図5は、本発明の実施形態による決定された優先順位に基づいて連結機器別の電力を遮断する方法を説明するフローチャートである。
【0097】
図5は、図4S430段階を具体化した図面である。前記機器の電力供給を制御する装置であるマルチコンセントはS500段階で連結機器の消費電力のうちの供給許容電力に対する超過量計算することができる。前記マルチコンセントは連結機器の消費電力の合計で供給許容電力を減して超過量を計算することができる。
【0098】
前記マルチコンセントはS510段階で、以下の式を満足するnの最小値を決定することができる。
【0099】
ここで前記iは前記図3で各連結機器に決定された優先順位に基づいて連結機器を整列した後、整列された連結機器に付与された手順インデックスを示すことができる。前記順序でインデックスは0を基点とする定数で示すことができ、優先順位が低い連結機器から高い連結機器順序で付与されることができる。また、前記Pはiの順序でインデックスが付与された連結機器の消費電力を示す。例えば、Pが100kWで、Pが50kW、Pが150kWで、供給許容電力超過量が130kWの場合、前記式を満足するnは2となる。
【0100】
前記マルチコンセントはS520段階でn個の連結機器の電力を遮断することができる。すなわち、前記供給許容電力超過量を回復するための最小個数の連結機器の電力を遮断することができる。図5のような方法で連結機器の電力供給の遮断を決定する場合、供給許容電力超過量が過度で連結機器を2つ以上遮断すると供給許容電力内で回復されるにも関わらず、一つの連結機器だけの電力供給を遮断して消費電力が供給許容電力を超過する状態が持続することを防止することができる。また、定量的な供給許容電力超過量に基づいて電力供給を遮断しなければならない連結機器の最小個数を導出することによって、不必要に多くの連結機器の電力供給を遮断し、ユーザの不便をもたらすことを防止することができる。
【0101】
図6は、本発明の実施形態による新規機器連結時許容範囲超過の可能性を予測して電力供給を制御する方法を説明するフローチャートである。
【0102】
より具体的に、前記機器の電力供給を制御する装置であるマルチコンセントはS600段階で新規機器の連結を検出することができる。前記マルチコンセントはS610段階で連結機器の消費電力を測定することができる。また、前記マルチコンセントはS620段階で連結機器の消費電力の合計が供給許容電力を超過するか否かを決定することができる。前記新規機器が連結されることによって、前記連結機器の消費電力の合計が供給許容電力を超過する場合には、前記マルチコンセントはS625段階で新規機器の電力供給を遮断することができる。
【0103】
前記新規機器が連結されても、前記新規機器を含む連結機器の消費電力の合計が供給許容電力を超過しない場合、前記マルチコンセントはS630段階で作動していない電力使用量変動機器が存在するか否かを決定することができる。前記電力使用量変動機器は時間による消費電力が変動される機器を示すことができる。また、前記電力使用量変動機器は電力消費パターンが周期的に電力を消費する類型に該当する機器を含むことができる。前記マルチコンセントは連結機器の中で電力使用量変動機器が存在するか否かを決定することができる。
【0104】
また、前記マルチコンセントは連結機器ではないとしても記憶部に記憶されている連結機器IDによる連結機器別の消費電力情報及び連結時間情報に基づいて、予め決定された時間以内に電力使用量変動機器が連結されるか否かを予測することができる。
【0105】
作動していない電力使用量変動機器が存在しない場合、前記マルチコンセントはS635段階で新規機器の連結を許容できる。すなわち、前記新規機器に電力を供給することができる。一方、作動していない電力使用量変動機器が存在すると決定された場合、前記マルチコンセントはS640段階で使用可能電力が正数であるか否かを決定することができる。前記使用可能電力は前記電力使用量変動機器の消費電力を考慮して導出することができる。前記使用可能電力は以下のような数式を通じて計算する。
【0106】
【数1】
lim: マルチコンセントの供給許容電力
total : 連結機器の現在消費電力
current : 新規機器の消費電力
variable : 電力使用量変動機器の消費電力
【0107】
使用可能電力が0または正数である場合、前記マルチコンセントはS635段階で前記新規機器の連結を許容することができる。すなわち、前記新規機器に電力を供給することができる。
【0108】
一方、前記使用可能電力が負数の場合、前記マルチコンセントはS650段階で遮断通知をすることができる。すなわち、前記マルチコンセントの表示部を通じて遮断可能性を通知することができる。
【0109】
また、前記マルチコンセントは前記使用可能電力量が正数であるか否かを決定することだけでなく使用可能電力量が予め決定された臨界値以上であるか否かを決定することができる。すなわち、マルチコンセントは使用可能電力量が予め決定した臨界値以上の場合、S635段階で新規機器の連結を許容することができ、前記使用可能電力量が予め決定した臨界値以下の場合、S650段階で遮断通知をすることができる。
【0110】
遮断可能性をユーザに通知した場合にも、一定時間以内に前記新規連結機器の連結を解除しない場合、前記マルチコンセントはS670段階で決定された優先順位に基づいて連結機器別の電力供給を制御することができる。
【0111】
前記一定時間は予め決定された時間に該当することができる。または、前記一定時間は前記作動しない電力使用量変動機器の作動することが予測される時点までの時間であることができる。すなわち、前記電力使用量変動機器の場合、マルチコンセントに予め記憶された消費電力情報による電力消費パターンに基づいて周期的に作動する時間を予測することができるところ、作動することが予測する時点まで前記新規連結機器の連結が解除されない場合、前記S670段階の動作を行うことができる。
【0112】
前記マルチコンセントはS670段階で図4S430段階のように連結機器別の電力供給を遮断することができる。これは、前述した図4S430段階の動作及びこれを具体化した図5の動作による。また、前記マルチコンセントは図4のようにS670段階で連結機器別の電力供給を遮断した以後、連結機器の消費電力を測定し、連結機器の消費電力の合が許容電力を超過するか否かを決定することができる。前記連結機器の消費電力の合が許容電力を超過しない場合、前記遮断された機器のうちの遮断を解除する機器を選別して電力供給遮断を解除することができる。前記動作は図4で説明したところの同様である。
【0113】
また、前記マルチコンセントは使用可能電力が負数の場合、遮断通知をしたり、選択的に、遮断回避動作で連結機器に決定された優先順位に基づいて連結機器別に電力供給を制御することができる。
【0114】
一方、本明細書及び図面には本発明の好ましい実施形態に対して開示した。たとえ特定用語が用いられたが、これはただ本発明の記述内容を容易に説明して発明の理解を助けるための一般的な意味で用いられたもので、本発明の範囲を限定しようとするものではない。ここに開示された実施形態の以外にも本発明の技術的思想に基づいた他の変形例が実施可能ということは本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に自明なものである。
図1A
図1B
図2
図3A
図3B
図4
図5
図6