(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。以下に示す実施形態は、発明の趣旨をより良く理解させるために、例を挙げて説明するものであり、特に指定のない限り、本発明を限定するものではない。また、以下の説明に用いる図面は、本発明の特徴を分かりやすくするために、便宜上、要部となる部分を拡大している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。また、本発明の特徴を分かりやすくするために、便宜上、省略した部分がある。
【0011】
[第1実施形態]
図1は、本発明の実施形態における座席シート移動固定装置1を示す斜視図である。
図2は、
図1に示す座席シート移動固定装置1が備える運動案内装置30を示す斜視図である。なお、
図2は、座席シート10の後脚17に取り付けられた運動案内装置30を後方から視た斜視図である。
図3は、
図2に示す矢視A−Aの部分断面図である。
図4は、
図2に示す矢視B−Bの断面図である。
図5は、
図2に示す運動案内装置30が備える固定ユニット33の一部を拡大した斜視図である。
図6は、
図5に示す固定ユニット33の内側ベース部材50の拡大図である。
座席シート移動固定装置1(航空機用座席)は、航空機の客室に搭載され、
図1に示すように、座席シート10(座席)と、床レール20と、運動案内装置30と、を備える。
【0012】
なお、以下の説明においては、XYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部材の位置関係について説明することがある。X軸方向は座席シート10の前後方向であり、X軸方向と直交するY軸方向(水平方向)は座席シート10の左右方向であり、X,Y軸方向と直交するZ軸方向は座席シート10の上下方向である。
【0013】
座席シート10は、例えば、複数の座席11を有する航空機用座席である。座席11は、人が着座する着座部12と、着座部12に座った着座者を後方から支える背凭れ13と、着座者の腕を下方から支える肘掛14と、を備える。これらの座席11は、図示しない座席基体により左右方向において一体化されて三人掛けとなっている。この座席基体には、座席11を支持する複数の脚部15が設けられている。
【0014】
複数の脚部15は、座席シート10の左右に離間して配置されている。また、複数の脚部15は、座席シート10の左右のそれぞれにおいて、座席シート10の前後に離間して配置された前脚16及び後脚17を形成している。前脚16は、座席11の下面から下方に延びている。後脚17は、座席11の下面から斜め後方に延びている。前脚16の下端及び後脚17の下端には、それぞれ運動案内装置30のスライダブロック32(移動体)が接続されている。
【0015】
床レール20は、航空機の客室の床面に沿って座席シート10の前後方向に延在して設けられている。この床レール20は、座席シート10の左右の前脚16及び後脚17がそれぞれ配置される位置に、対となって平行に延在している。床レール20は、
図2に示すように、長尺状でかつその長手方向(X軸方向)に沿って上部にスリット21が形成された筒状に形成されている。このスリット21には、長手方向と交差する幅方向(Y軸方向)における間隙の幅が広く設定された膨出領域22と、膨出領域22に対して相対的に間隙の幅が狭く設定された狭隘領域23(
図5参照)とが長手方向に沿って交互にかつ規則的に複数形成されている。
【0016】
運動案内装置30は、この床レール20上に配置された軌道レール31(軌道体)と、軌道レール31に沿って相対移動可能に組み付けられたスライダブロック32(移動体)とを備える。運動案内装置30は、
図1に示すように、座席シート10の左右方向に離間して配置されており、左右の運動案内装置30の軌道レール31は、互いに平行になるように前後方向に延在している。左右の軌道レール31のそれぞれには、前脚16に接続されたスライダブロック32と後脚17に接続されたスライダブロック32とが長手方向に相対移動可能に取り付けられている。
【0017】
軌道レール31は、
図3に示すように、断面視略矩形状の長尺部材である。軌道レール31の長手方向と交差する幅方向(Y軸方向)の外側面31bには、軌道レール31の長手方向(X軸方向)に沿って転動体転走溝40が形成されている。転動体転走溝40は、外側面31bに対して略円弧状に窪んでいる。この転動体転走溝40は、軌道レール31の左右に一対で形成されている。
【0018】
また、軌道レール31の外側面31bには、転動体転走溝40よりも下方に、凹部41が形成されている。凹部41は、転動体転走溝40よりも深く大きな溝であり、軌道レール31の長手方向に沿って形成されている。凹部41は、外側面31bに対して斜辺が軌道レール31の中心に向かって斜め下方に延びる略直角三角形状に窪んでいる。この凹部41は、軌道レール31の左右に一対で形成されている。
【0019】
軌道レール31には、
図2に示すように、複数のボルト固定孔42と、複数の位置決め孔43と、が形成されている。複数のボルト固定孔42には、軌道レール31を床レール20に固定するボルト44(固定部材)がそれぞれ挿入される。また、複数の位置決め孔43には、軌道レール31に対するスライダブロック32の長手方向における位置を決める位置決めピン45(固定ピン)が挿入される。これらボルト固定孔42と位置決め孔43は、軌道レール31の長手方向において等間隔で交互に形成されている。また、軌道レール31は、後述する内側ベース部材50と共に軌道レール31を床レール20に固定する固定ユニット33(軌道ユニット)の一部を構成する。
【0020】
ボルト固定孔42は、
図4に示すように、軌道レール31の厚み方向(Z軸方向)に貫通して形成された段付き孔であり、ボルト44の頭部を軌道レール31の上面よりも下方に位置させる座ぐり46が形成されている。一方、位置決め孔43は、軌道レール31の厚み方向に貫通して形成された貫通孔である。位置決め孔43の内径は、ボルト固定孔42(座ぐり46)の内径と略等しい。なお、位置決め孔43は、有底円筒状の孔であってもよい。また、ボルト固定孔42と位置決め孔43の内径は、異なっていてもよい。
【0021】
固定ユニット33は、上述した軌道レール31と、床レール20の内側に配置された内側ベース部材50と、ボルト44とを備える。内側ベース部材50は、長手方向に間隔をあけて複数(本実施形態では2つ)のボルト締結部53が連結された第1部材51と、当該複数のボルト締結部53の間で第1部材51の長手方向への移動を規制する第2部材52とを備える。第1部材51は、複数のボルト44と螺着されることで、床レール20に当接するナットとして機能する。これにより、床レール20の内側に配置された第1部材51と床レール20の外側に配置された軌道レール31とは、
図3に示すように、床レール20を内側と外側とから挟持する。
【0022】
また、第1部材51は、ボルト締結部53と、挟持部54とを備える。ボルト締結部53は、本実施形態においては第1部材51に2つ設けられており、中央にボルト孔55が形成された略円筒状の部位であり、床レール20のスリット21により露出されている。挟持部54は、ボルト締結部53の周面を囲う円盤状の領域であり、Z軸方向の厚さが床レール20の内側に収容可能かつボルト締結部53のZ軸方向の厚さよりも薄く設定されている。また、挟持部54は、底面がボルト締結部53の底面と連続するように形成されている。これにより、第1部材51は、ボルト締結部53の上部が挟持部54から上方に突出した形状とされている。また、挟持部54の幅は、スリット21の膨出領域22の幅よりも小さく、スリット21の膨出領域22以外の領域(狭隘領域23)の幅よりも大きい。この挟持部54及びボルト締結部53は、床レール20において狭隘領域23に配置される。また、第1部材51は、長手方向に隣接して配置されたボルト締結部53の間を連結する連結領域51aを有しており、さらに、連結領域51aに第2部材52を固定する突起56を備える。すなわち、突起56は、ボルト締結部53の互いに対向する側面部の間に配設されている。なお、連結領域51aの幅は、挟持部54のY軸方向における幅及び狭隘領域23の幅よりも狭く設定されている。
【0023】
第2部材52は、突起56が圧入される突起圧入孔57を中央に備え、2つのボルト締結部53の間の対向する側面の間において第1部材51に対して固定されている。この第2部材52は、円盤から円盤中心を挟んで互いに対向する端部領域を直線状に切除した形状とされ、互いに平行な2本の直線部と、該直線部に連続的に接続された対向する2本の円弧曲線部とにより囲まれた平面形状に設定されている。この第2部材52は、外形を形成する直線部がY軸方向に向けられるように配置されることで、外形を形成する円弧曲線部が軌道レール31の膨出領域22の外縁に沿って配置される。すなわち、第2部材52は、膨出領域22とX軸方向において係合することで、膨出領域22の間の狭隘領域23への移動が規制されている。これにより、第2部材は、第1部材51の長手方向への移動を規制する。
【0024】
図2に戻り、スライダブロック32は、ブロック本体60と、ブロック本体60に取り付けられたエンドプレート61(蓋体)と、座席シート10の脚部15が取り付けられるアダプタープレート62(取付部材)と、を備える。ブロック本体60には、
図3に示すように、軌道レール31の凹部41に遊嵌する凸部63が形成されている。凸部63は、ブロック本体60の内側面60bに対して突出し、凹部41に隙間をあけて挿入されている。
【0025】
凸部63が凹部41に挿入されることで、軌道レール31とスライダブロック32とがZ軸方向において分離不能となる。このため、例えば、脚部15と接続されたスライダブロック32に対して軌道レール31から相対的に離間させる方向(Z成分を含む方向)の外部荷重(引き抜き荷重)が加わったときでも、凹部41と凸部63とが接触することにより、軌道レール31とスライダブロック32との組み付け状態が維持される。
【0026】
また、ブロック本体60には、負荷転動体転走溝65が形成されている。負荷転動体転走溝65は、ブロック本体60の内側面60bに対して円弧状に窪んでいる。この負荷転動体転走溝65は、軌道レール31を挟むように、スライダブロック32の左右に一対で形成されている。負荷転動体転走溝65は、軌道レール31の転動体転走溝40と対向し、負荷をかけた状態でボール64を転動させる負荷転動体転走路L1を形成する。
【0027】
また、ブロック本体60には、無負荷転動体転走路L2が形成されている。無負荷転動体転走路L2は、ブロック本体60を長手方向に貫通して形成されている。無負荷転動体転走路L2の内径は、ボール64のボール径よりも大きく、ボール64に負荷をかけないようになっている。この無負荷転動体転走路L2は、負荷転動体転走溝65(負荷転動体転走路L1)に対応して、スライダブロック32の左右に一対で形成されている。
【0028】
エンドプレート61は、
図2に示すように、ブロック本体60の移動方向の両端面に取り付けられている。このエンドプレート61には、ブロック本体60の両端面と対向する対向面に、方向転換路L3が形成されている(
図3参照)。一対の方向転換路L3は、負荷転動体転走路L1と無負荷転動体転走路L2の両端をそれぞれ連結し、ボール64の無限循環路Lを形成する。
【0029】
無限循環路Lは、軌道レール31の長手方向に延びる一対の直線状部分(負荷転動体転走路L1及び無負荷転動体転走路L2)と、この一対の直線状部分の端部同士を連結する一対の半円弧曲線状部分(方向転換路L3)とから構成される。本実施形態では、軌道レール31の幅方向において間隔をあけ、軌道レール31の長手方向に沿って平行に延在するように2条の無限循環路Lが形成される。
【0030】
ボール64は、軌道レール31とスライダブロック32との間に介在して、軌道レール31に対するスライダブロック32の移動を円滑に行わせるものである。本実施形態のボール64は、無限循環路Lの内部にほぼ隙間無く配設されて、無限循環路Lを循環する。
【0031】
アダプタープレート62は、
図2に示すように、複数のボルト66によってブロック本体60の上部に固定されている。アダプタープレート62は、座席シート10の脚部15を連結する連結ピン67が幅方向(Y軸方向)に延びる軸回りに回転自在に挿入される連結ピン受部68を備える。すなわち、スライダブロック32は、軌道レール31の幅方向を回転軸として回動可能に脚部15と接続されている。
【0032】
また、アダプタープレート62には、位置決めピン45が挿入される挿入孔69が形成されている。挿入孔69は、アダプタープレート62を厚み方向(Z軸方向)に貫通して形成されている。また、
図4に示すように、ブロック本体60には、挿入孔69と連通する挿入孔70が形成されている。挿入孔70は、ブロック本体60を厚み方向(Z軸方向)に貫通して形成されている。この挿入孔70には、鍔付き円筒状のブッシュ71が装着されている。
【0033】
位置決めピン45は、先細りのテーパー部45aを有し、アダプタープレート62の挿入孔69、ブロック本体60の挿入孔70(ブッシュ71)及び軌道レール31の位置決め孔43に容易に挿入可能な構成となっている。位置決めピン45が、アダプタープレート62及びブロック本体60を貫通して、軌道レール31の位置決め孔43に挿入されると、軌道レール31に対するスライダブロック32の長手方向における位置が決まる。
【0034】
上記構成の運動案内装置30によれば、位置決めピン45の抜き差しにより、軌道レール31に対するスライダブロック32の長手方向における位置決め(固定)及び位置決め解除(固定解除)を行うことができる。このため、スライダブロック32から位置決めピン45を抜けば、
図1に示す座席シート10を前後方向に移動させることができる。また、位置決めピン45をスライダブロック32に差し込み、軌道レール31の位置決め孔43に挿入することで、座席シート10を固定することができる。
【0035】
軌道レール31を床レール20に取り付ける際には、まず、第1部材51が、床レール20のスリット21より、床レール20の内側領域に挿入され、X軸方向において、スリット21の狭隘領域23とボルト締結部53とが同一位置となるように配置される。さらに、第2部材52が床レール20の膨出領域22であって、第1部材51の突起56のある位置に配置され、突起圧入孔57に突起56が圧入される。これにより、内側ベース部材50は、床レール20の内側においてX軸方向への移動が規制された状態となる。さらに、軌道レール31が、X軸方向においてボルト孔55とボルト固定孔42とが重なるように床レール20の上側に配置される。ボルト固定孔42を介してボルト孔55にボルト44が挿入され、ボルト44の頭部が座ぐり46に当接した状態で螺着される。これにより、軌道レール31と第1部材51の挟持部54とが床レール20を挟持した状態で固定される。これにより、軌道レール31は、床レール20上において、X軸方向、Y軸方向及びZ軸方向において移動を規制された状態となる。
【0036】
本実施形態の運動案内装置30は、X軸方向において複数の間隔をあけて形成されたボルト締結部53が形成された第1部材51と、膨出領域22に係合し、複数のボルト締結部53の間で内側ベース部材50のX軸方向への移動を規制する第2部材52とを備える内側ベース部材50と、軌道レール31とをボルト44により締結することで、床レール20に軌道レール31を固定している。したがって、軌道レール31を容易に床レール20に対して固定することができる。
【0037】
また、本実施形態の運動案内装置30においては、第1部材51が軌道レール31と共に床レール20を挟持する挟持部54と、突出したボルト締結部53とを有している。これにより、挟持部54と軌道レール31とにより床レール20を挟持した状態で固定できると共に、ボルト締結部53が突出していることで、ボルト孔55におけるボルト44の挿入量を増やすことができる。したがって、内側ベース部材50は、軌道レール31に対してかかるボルト44引抜方向(Z軸方向)における荷重に耐えることが可能となり、軌道レール31を床レール20に対して強固に固定することができる。
【0038】
また、本実施形態の運動案内装置30においては、2つのボルト締結部53の互いに対向する側面部の間に第2部材52が配置される。これにより、第1部材51が有する複数のボルト締結部53の間には必ず第2部材52が配置された状態となる。したがって、第1部材51のX軸方向への移動を強固に規制することができる。
【0039】
さらに、本実施形態の運動案内装置30においては、第2部材52は、第1部材51の突起56が突起圧入孔57に挿入されることにより固定されている。したがって、第2部材52は、常に第1部材51に固定された状態となり、ガタツキを抑制できる。
【0040】
このような本実施形態の座席シート移動固定装置1は、運動案内装置30を備えることにより、床レール20に対して軌道レール31の取り付けが容易となり、航空機の客室において、座席シート10の移動が容易となる。
【0041】
[第2実施形態]
上記第1実施形態の変形例を第2実施形態として説明する。なお、第1実施形態と同一の構成については、符号を同一とし、説明を省略する。
図7は、本発明の実施形態の固定ユニット33Aの変形例を示す斜視図である。
【0042】
本実施形態における固定ユニット33Aは、
図7に示すように、第1部材51に突起56が形成されておらず、第1実施形態において突起56が形成されていた位置にピン固定孔58が形成されている。また、第2部材52において突起圧入孔57の代わりに、突起圧入孔57よりも径の広い固定孔59が形成されている。なお、ピン固定孔58と固定孔59とはZ軸方向において重なる位置に設けられている。さらに、ピン固定孔58及び固定孔59は、床レール20に第1部材51及び第2部材52が配置され、軌道レール31が床レール20に固定された状態で、軌道レール31の位置決め孔43とZ軸方向において重なる位置に設けられている。これにより、スライダブロック32の位置決めピン45は、位置決め孔43、ピン固定孔58及び固定孔59に挿入されることになる。また、軌道レール31と対向する面の固定孔59の周囲には、不図示の弾性部材(例えば、座バネ)を配置するために円形の座バネ凹部52aが形成されている。この座バネにより、第2部材52は、Z軸方向において第1部材51側に押し付けられるため、移動が規制される。
【0043】
本実施形態の運動案内装置30は、第1実施形態と同様に、X軸方向において複数の間隔をあけて形成されたボルト締結部53が形成された第1部材51と、膨出領域22に係合し、複数のボルト締結部53の間で内側ベース部材50AのX軸方向への移動を規制する第2部材52とを備える内側ベース部材と、軌道レール31とをボルト44により締結することで、床レール20に軌道レール31を固定している。したがって、軌道レール31を容易に床レール20に対して固定することができる。
【0044】
さらに、本実施形態の運動案内装置30は、第2部材52を第1部材51に対して固定する工程が無く、軌道レール31の床レール20への取り付けの作業時間を短くすることができるため、軌道レール31の床レール20に対する固定がより容易となる。
【0045】
以上、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
【0046】
例えば、上記実施形態では、第1部材51は、ボルト締結部53を2つ有する構成を採用したが、本発明はこれに限定されない。第1部材51は、ボルト締結部53を3つ以上有する構成とすることも可能である。この場合、床レール20への挿入及び位置合わせが容易となる。
【0047】
また、上記実施形態では、軌道レール31及び床レール20は、二本一対となって平行に延在している構成を採用したが、本発明はこれに限定されない。例えば、軌道レール31及び床レール20は、座席シート10の脚部15の形状に合わせてそれぞれ1本または3本以上設けられる構成を採用することも可能である。
【0048】
また、例えば、上記実施形態では、転動体としてボール64を使用したが、例えば、ローラー等の他の転動体を使用してもよい。