(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1の金属層、前記第2の金属層、および前記第3の金属層が、self−aligned double patterning (SADP)プロセスを使用してパターニングされる、請求項5に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0013】
14nmテクノロジーからのスケールダウンには課題があり得る。たとえば、14nm以上のテクノロジーノードでは、3ポートのビットセルの幅は、contacted poly pitch (CPP、コンタクト付きポリ(ゲート)ライン間の距離)の2倍以下となるように制約され得る。14nmでは、CPPは約80〜90nmであり得る。本明細書では、セルの「幅」は、ポリの方向に垂直であり、フィンの方向に沿っていることがある。14nm未満のテクノロジーノードでは、CPPが小さくなり、これはビットセルの幅の低減をもたらす。ビットセルの幅が小さくなる(すなわち、狭くなる)と、ビットセル中の書込みワード線および読取りワード線も狭くなることがあり、ワード線の抵抗キャパシタ(RC)インピーダンスの増大により、読取り/書込みのレイテンシの増大が生じる。
【0014】
書込みワード線と読取りワード線の離隔を比較的広く保つために、従来のビットセルは、SADPを使用してM2の上に形成される第3の金属層M3を追加で含み、ビットセルと関連付けられる制約を回避することがある。従来のビットセルでは、M3は2本の読取りワード線を含むことがあり、M2は書込みワード線を含むことがある。ビットセルが形成されるとき、ビットセルの隣り合う金属層は、反対の方向にレイアウトされる。たとえば、M1が水平方向である場合、M2は垂直方向であり、M3は水平方向である。通常、M1はビットセルのポリゲートの方向に垂直である。加えて、読取りワード線および書込みワード線(たとえば、M2およびM3)を含む金属層は通常、ポリゲートと同じ方向である。したがって、ポリゲートが垂直方向である場合、M1は水平方向であり(たとえば、ポリゲートの方向に垂直であり)、M2およびM3は垂直方向である。M3は、「誤った方向の層」(たとえば、ビットセル中の隣り合う層と同様の方向を有する金属層)であり、CPPの約2〜3倍のピッチを有する。結果として、ビットセルの幅は、2本の線(たとえば、2本の読取りワード線)がM3の中にある場合には増大し得る。したがって、追加の金属層(たとえば、第4の金属層、M4)がワード線のうちの1つに必要とされることがあり、ビットセルのサイズおよび製造コストを増大させる。
【0015】
この問題を回避するために、本開示は、M2によって形成される2本の読取りワード線と、M3によって形成される単一の書込みワード線とを提供する。M3の単一の書込みワード線の幅は比較的大きいことがあり(たとえば、約66nm(10nmプロセスに対するcontacted poly pitch (CPP)))、これは、読取りワード線を有する層の中に形成される書込みワード線のレイテンシと比較して、レイテンシの低減と抵抗キャパシタ(RC)遅延の低減をもたらし得る。
【0016】
本開示の特定の実施形態が、図面を参照して以下で説明される。説明および図面において、図示され説明されるような実施形態を明確にするために、共通の特徴が共通の参照番号によって指定される。
【0017】
図1Aおよび
図1Bを参照すると、ビットセル100の第1の説明のための実施形態の回路図が示されている。ビットセル100は記憶ラッチ110を含む。記憶ラッチ110は、一対の交差結合されたインバータ112、114を含み得る。
図1Bに示されるように、インバータ112、114の各々が、p型金属酸化物半導体(PMOS)トランジスタおよびn型金属酸化物半導体(NMOS)トランジスタを含み得る。
【0018】
記憶ラッチ110は、第1の書込みトランジスタ121および第2の書込みトランジスタ122に接続(たとえば、結合)され得る。示されるように、書込みトランジスタ121、122はNMOSトランジスタであり得る。他の実施形態では、書込みトランジスタ121、122はPMOSトランジスタであり得る。第1の書込みトランジスタ121は、第1の書込みビット線(WBL1)135および書込みワード線(WWL)137に接続されることがあり、第2の書込みトランジスタ122は、第2の書込みビット線(WBL2)136および書込みワード線(WWL)137に接続されることがある。第1の書込みトランジスタ121および第2の書込みトランジスタ122は、ビットセル100の書込みポートの相補的な書込みトランジスタであり得る。書込みポートは、書込みワード線137と、書込みビット線135または136の一方とがアサートされるときに、論理0(たとえば、ロー)の値を記憶ラッチ110に書き込むために使用され得る。書込みポートは、書込みワード線137と、書込みビット線135または136の他方とがアサートされるときに、論理1(たとえば、ハイ)の値を記憶ラッチ110に書き込むために使用され得る。
【0019】
記憶ラッチ110は、第1の読取り駆動トランジスタ123および第2の読取り駆動トランジスタ124にも接続され得る。第1の読取り駆動トランジスタ123は第1の読取りトランジスタ125に接続されることがあり、第2の読取り駆動トランジスタ124は第2の読取りトランジスタ126に接続されることがある。示されるように、読取り駆動トランジスタ123、124および読取りトランジスタ125、126はNMOSトランジスタであり得る。別の実施形態では、読取り駆動トランジスタ123、124はPMOSトランジスタであり得る。第1の読取りトランジスタ125は、第1の読取りビット線(RBL1)131および第1の読取りワード線(RWL1)133に接続され得る。第2の読取りトランジスタ126は、第2の読取りビット線(RBL2)132および第2の読取りワード線(RWL2)134に接続され得る。トランジスタ123および125はビットセル100の第1の読取りポートに相当することがあり、トランジスタ124および126はビットセル100の第2の読取りポートに相当することがある。読取りワード線133および/または134は読取り動作の間にアサートされることがあり、読取りポートは相補的な読取りポートであることがある。たとえば、第1の読取りポートにおけるデータ値が論理0であるとき、第2の読取りポートにおけるデータ値は論理1であり、その逆も成り立つ。
図1Bの例では、(左側の)第1の読取りポートは論理0の値(「0」)であるものとして示されており、(右側の)第2の読取りポートは論理1(「1」)の値であるものとして示されている。
【0020】
したがって、ビットセル100は、2つの読取りポートと1つの書込みポートとを含むことがあり、「3ポート」のビットセルと呼ばれることがある。ビットセル100は10個のトランジスタを含むので、ビットセル100は「10T」ビットセルとも呼ばれることがある。ある特定の実施形態では、ビットセル100は、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)デバイスに含まれ、高速な並列メモリアクセスを提供する。説明のための非限定的な例として、ビットセル100を含むSRAMデバイスは、プロセッサのL1および/またはL2キャッシュにおいて使用され得る。SRAMデバイスは、ビットセルの1つまたは複数の行およびビットセルの1つまたは複数の列を含む、格子状に並べられたビットセルの1つまたは複数のアレイを含み得る。
【0021】
図2に関してさらに説明されるように、ビットセル100はある幅(H)およびある高さ(W)を有し得る。説明される技法によれば、幅(W)はビットセル100と関連付けられるcontacted poly pitch (CPP)の約2倍であることがあり、ここでCPPはコンタクト付きのポリ(ゲート)ライン間の距離に対応する。CPPは代替的に、ゲートピッチと呼ばれ得る。たとえば、CPPは、あるポリラインの端から隣のポリラインの対応する端(たとえば、上端から上端または下端から下端)の距離に対応する。したがって、CPPは、1つのポリの幅と1つのポリの離隔との合計に等しいものとして考えられることもある。10nmの半導体製造プロセス(たとえば、10nmという最小の利用可能な線の幅/フィーチャサイズを有するプロセス)では、CPPは約60〜66nmに等しいことがある。比較の目的で、14nmのプロセスに対するCPP(たとえば、14nmという最小の利用可能な線の幅/フィーチャサイズを有するプロセス)は、約80〜90nmであることがある。
【0022】
サブ14nmプロセス(たとえば、10nmプロセスまたは7nmプロセス)に対してビットセルの幅を2*CPP以下に維持するために、(
図2を参照してさらに説明されるような)本開示の技法は、第2の金属層M2の中に2本の読取りワード線をパターニングし、第3の金属層M3の中に書込みワード線をパターニングする。第2の金属層および第3の金属層は、ビットセルに結合され、第2の金属層および第3の金属層の長さ方向がビットセルのポリゲートの長さ方向と平行であるようにパターニングされ得る。ポリゲートの方向に垂直な方向にパターニングされる従来の第3の金属層(たとえば、「正しい方向の層」)とは対照的に、第3の金属層がポリゲートの方向と平行な方向にパターニングされる(たとえば、「誤った方向の層」)ので、第3の金属層は比較的大きいピッチ(たとえば、約126nmのピッチ)を有し得る。
図2を参照してさらに説明されるように、第3の金属層は、2*CPPの幅を有する比較的大きい単一の幅広の書込みワード線(WWL)137をビットセルに収容することができ、これは、レイテンシおよび抵抗キャパシタ(RC)遅延を減らすことがある。
【0023】
加えて、第2の金属層は、2*CPPを超えてビットセル100の幅を広げる必要なく、2本の読取りワード線(RWL1、RWL2)133、134を収容することができる。たとえば、第2の金属層はポリゲートの方向と平行な方向にパターニングされる(たとえば、第2の金属層は正しい方向の層である)ので、第2の金属層は比較的小さいピッチ(たとえば、約42nmのピッチ)を有し得る。第2の金属層の比較的小さいピッチに基づいて、第2の金属層は、2*CPPを超えてビットセル100の幅を広げる必要なく、2本の読取りワード線(RWL1、RWL2)133、134を収容することができる。
【0024】
図2を参照すると、ビットセルのアレイの第1のレイアウト図が示されており、全体的に200と指定される。たとえば、
図2は4つのビットセルのアレイ(たとえば、2X2のビットセルアレイ)を図示し、各ビットセルは
図1Aおよび
図1Bに示される回路レイアウトを有する。製造されるとき、ビットセルは、フィン(ソース/ドレイン領域を含むFinFET)、トランジスタゲート(代替的にポリラインと呼ばれる)、トランジスタのソース/ドレイン領域のためのmiddle−of−lineコンタクト(たとえば、ローカル配線)(MD)、ゲート/ポリラインのためのmiddle−of−lineコンタクト(たとえば、ローカル配線)(MP)、第1の金属層(M1)、MDおよびMPをM1に接続するビア(Via0)、第2の金属層(M2)、M1をM2に接続するビア(Via1)、第3の金属層(M3)、ならびにM2をM3に接続するビア(Via2)などの、様々な構成要素/層を含み得る。
【0025】
図2は、第1の金属層(M1)、第2の金属層(M2)、および第3の金属層(M3)を示す。第1の金属層(M1)はビットセルに結合されることがあり、第2の金属層(M2)は第1の金属層(M1)の上にパターニングされることがあり、第3の金属層(M3)は第2の金属層(M2)の上にパターニングされることがある。説明のための実施形態では、第1の金属層(M1)の長さは第1の方向(たとえば、水平方向)を向いていることがあり、第2の金属層(M2)の長さは第2の方向(たとえば、垂直方向)を向いていることがあり、第3の金属層(M3)の長さは第2の方向を向いていることがある。第1の金属層(M1)は
図1A〜
図1Bの第1の読取りビット線(RBL1)131、
図1A〜
図1Bの第2の読取りビット線(RBL2)134、
図1A〜
図1Bの第1の書込みビット線(WBL1)135、および
図1A〜
図1Bの第2の書込みビット線(WBL2)136を含み得る。たとえば、第1の金属層(M1)は、グラウンド電圧(VSS)を提供するための金属トラック、書込みビット線(WBL)のための金属トラック、電源電圧(Vdd)を供給するための金属トラック、グローバル読取りビット線(GRBL)のための金属トラック、および読取りビット線(RBL)のための金属トラックを含み得る。
【0026】
垂直方向を向いている長さを有するポリゲートを含む標準的なビットセルでは、(
図2の実施形態において示されるように)第1の金属層は水平方向を向いている長さを有することがあり、(
図2の実施形態において示されるように)第2の金属層は垂直方向を向いている長さを有することがあり、第3の金属層は水平方向を向いている長さを有することがある。しかしながら、
図2の第3の金属層(M3)の長さは垂直方向を向いているので、第3の金属層(M3)は「誤った方向の層」である。したがって、第3の金属層(M3)のピッチは約126nmに等しいことがある。
図2の第1の金属層(M1)および第2の金属層(M2)は「正しい方向の層」(たとえば、標準的なビットセルにおける対応する金属層と同様の方向を向いている長さを有する層)であるので、第1の金属層(M1)および第2の金属層(M2)は比較的狭いピッチ(約42nmに等しい)を有する。
【0027】
図1A〜
図1Bを参照して説明されたように、14nmプロセスから10nmプロセスに移行するとき、SADPがビットセルの金属層をパターニングするのに好ましいことがある。SADPはジョグ/ターンに適していないことがあるので、ビットセルの金属層(M1、M2、およびM3)は、直線だけのパターンに対応することがある。10nmの直線のみのパターンを使用するとき、3本の独立にアクセス可能なワード線(2本の読取りワード線および1本の書込みワード線)が、第2および第3の金属層(M2、M3)の中にパターニングされ得る。たとえば、ビットセル100の2本の読取りワード線(RWL1、RWL2)133、134は第2の金属層(M2)の中にパターニングされることがあり、ビットセル100の書込みワード線(WWL)137は第3の金属層(M3)の中にパターニングされることがある。
【0028】
上で説明されたように、第2の金属層(M2)は「正しい方向の層」であり、比較的狭いピッチを有する。したがって、2本の読取りワード線(RWL1、RWL2)133、134は、ビットセル100の幅を広げることなく、第2の金属層(M2)の中にパターニングされ得る。たとえば、各読取りワード線(RWL1、RWL2)133、134は、約23nmの幅(第2の金属層(M2)のピッチ要件を満たす)を有することがあり、ビットセル100の幅(たとえば、2*CPPまたは132nm)を収容することができる。
【0029】
上で説明されたように、第3の金属層(M3)は「誤った方向の層」であり、比較的広いピッチを有する。したがって、単一の書込みワード線(WWL)137は、ビットセル100の幅を広げることなく、第3の金属層(M3)の中にパターニングされ得る。(ビットセル100の幅を広げるであろう2本の読取りワード線(RWL1、RWL2)133、134とは対照的に)単一の書込みワード線(WWL)137が第3の金属層(M3)の中にパターニングされるので、書込みワード線(WWL)137は比較的広い幅を有し得る。たとえば、書込みワード線(WWL)137は、約66nmの幅(第3の金属層(M3)のピッチ要件を満たす)を有することがあり、ビットセル100の幅を収容することができる。書込みワード線(WWL)137の比較的広い幅は、ビットセル100の書込みレイテンシを減らし得る。たとえば、書込みワード線(WWL)137の増大した幅は、書込みワード線(WWL)137のRCインピーダンスを減らすことがあり、レイテンシの低減をもたらす。
【0030】
図1A、
図1B、および
図2を参照して説明されるビットセルは、14nm(たとえば、10nmまたは7nm)未満の製造プロセスのためのSADP金属パターニングに適合し得る。加えて、ビットセルは、(別の金属層における書込みワード線の書込みワード線幅と比較して)増大した書込みワード線幅を有することがあり、これは書込みレイテンシを減らし得る。加えて、第2の金属層(M2)の中に読取りワード線(RWL1、RWL2)133、134を、第3の金属層(M3)の中に書込みワード線(WWL)137をパターニングすることで、ビットセル100の幅を大きくすること、または読取りワード線のために第4の金属層(M4)を使用することを必要ではなくすことができる。したがって、追加の金属層(M4、M5、M6など)は、比較的「空いている」ことがあり、ルーティングの空隙率の増大のために使用されることがある。たとえば、ビットセル100の他の構成要素を相互接続するために追加の金属層が使用され得る。
【0031】
図3を参照すると、ビットセルのアレイの第2のレイアウト図が示されており、全体的に300と指定される。第2のレイアウト
図300は、
図2の第1のレイアウト
図200の第1の金属層(M1)と第1のレイアウト
図200の第2の金属層(M2)との間の相互接続を図示する。
【0032】
第1のビア(Via1)は、第1の金属層(M1)を第2の金属層(M2)に接続するように形成され得る。14nm未満のテクノロジーにおいては、ビットセルの金属層(M1、M2)をパターニングするためにSADPが使用されることがあるが、金属層(M1、M2)を接続する第1のビア(Via1)を形成するために、LELEが(たとえば、コストに関連する理由および/またはプロセスに関連する理由で)使用されることがある。14nmより小さいプロセスへの移行は、第1の金属層(M1)を第2の金属層(M2)に接続する第1のビア(Via1)などの、ビットセルにおける金属と金属をつなぐビア間の離隔を減らし得る。具体的には、そのようなビア間の離隔は、ビットセルの幅が2*CPPに固定されているとき、40nm未満に減り得る。
【0033】
図4を参照すると、ビットセルのアレイの第3のレイアウト図が示されており、全体的に400と指定される。第3のレイアウト
図400は、
図2の第1のレイアウト
図200の第2の金属層(M2)と第1のレイアウト
図200の第3の金属層(M3)との間の相互接続を図示する。
【0034】
第2のビア(Via2)は、第2の金属層(M2)を第3の金属層(M3)に接続するように形成され得る。14nm未満のテクノロジーにおいては、ビットセル100の金属層(M2、M3)をパターニングするためにSADPが使用されることがあるが、金属層(M2、M3)を接続する第2のビア(Via2)を形成するために、LELEが(たとえば、コストに関連する理由および/またはプロセスに関連する理由で)使用されることがある。14nmより小さいプロセスへの移行は、第2の金属層(M2)を第3の金属層(M3)に接続する第2のビア(Via2)などの、ビットセル100における金属と金属をつなぐビア間の離隔を減らし得る。具体的には、そのようなビア間の離隔は、ビットセルの幅が2*CPPに固定されているとき、40nm未満に減り得る。
【0035】
図5を参照すると、ビットセルを形成する方法500の特定の説明のための実施形態のフローチャートが示されており、全体的に500と指定される。説明のための実施形態では、方法500は、ビットセル100の製造の間に実行され得る。ある特定の実施形態では、方法500は、
図7に関して以下で説明される製造機器を使用して実行され得る。
【0036】
方法500は、502において、ビットセルの第1の金属層をパターニングするステップを含み得る。たとえば、
図2を参照すると、第1の金属層(M1)はビットセル100においてパターニングされ得る。第1の金属層(M1)は、第1の読取りビット線(RBL1)、第2の読取りビット線(RBL2)、第1の書込みビット線(WBL1)、および第2の書込みビット線(WBL2)を含み得る。ある特定の実施形態では、第1の金属層(M1)は、電源電圧(Vdd)およびグラウンド電圧(Vss)を供給するための線も含み得る。
【0037】
504において、第2の金属層が第1の金属層の上にパターニングされ得る。たとえば、
図2を参照すると、第2の金属層(M2)は第1の金属層(M1)の上にパターニングされ得る。第1の読取りワード線(RWL1)133および第2の読取りワード線(RWL2)134は、第2の金属層(M2)に含まれることがあり、ビットセル100に結合されることがある。たとえば、第1の読取りワード線(RWL1)133はトランジスタ125のゲートに結合されることがあり、第2の読取りワード線(RWL2)134はトランジスタ134のゲートに結合されることがある。
【0038】
506において、第3の金属層が第2の金属層の上にパターニングされ得る。たとえば、
図3を参照すると、第3の金属層(M3)は第2の金属層(M2)の上にパターニングされ得る。書込みワード線(WWL)137は、第3の金属層(M3)に含まれることがあり、ビットセル100に結合されることがある。たとえば、書込みワード線(WWL)137は、トランジスタ121のゲートおよびトランジスタ122のゲートに結合され得る。
【0039】
ある特定の実施形態では、方法500は、第1の金属層を第2の金属層に接続する第1のビアを形成するステップを含み得る。たとえば、
図3を参照すると、第1の金属層(M1)を第2の金属層(M2)に接続するために、第1のビア(Via1)が(第1の金属層(M1)の形成の後)形成され得る。金属層(M1、M2)を接続する第1のビア(Via1)を形成するために、(たとえば、コストに関連する理由および/またはプロセスに関連する理由で)LELEが使用されることがある。
【0040】
ある特定の実施形態では、方法500は、第2の金属層を第3の金属層に接続する第2のビアを形成するステップを含み得る。たとえば、
図4を参照すると、第2の金属層(M2)を第3の金属層(M3)に接続するために、第2のビア(Via2)が(第2の金属層(M2)の形成の後)形成され得る。金属層(M2、M3)を接続する第2のビア(Via2)を形成するために、(たとえば、コストに関連する理由および/またはプロセスに関連する理由で)LELEが使用されることがある。
【0041】
ある特定の実施形態では、方法500は、第3の金属層の上に第4の金属層をパターニングするステップを含み得る。たとえば、第4の金属層(M4)は、第3の金属層(M3)の上に形成されることがあり、ビットセル100に結合されることがある。第4の金属層(M4)の長さは垂直方向を向いていることがあり(たとえば、第4の金属層(M4)は正しい方向の層であることがあり)、第4の金属層(M4)は80nmに概ね等しいピッチを有することがある。書込みグローバルワード線が、第4の金属層(M4)に含まれ得る。
【0042】
図5の方法500は、14nm未満(たとえば、10nmまたは7nm)の製造プロセスのためのSADP金属パターニングに適合する金属層がビットセル100において形成されることを可能にする。加えて、ビットセル100は増大した書込みワード線の幅を有することがあり、これは書込みのレイテンシを減らし得る。たとえば、第3の金属層(M3)に書込みワード線(WWL)137を含めることで、比較的広い(たとえば、66nmの)書込みワード線(WWL)137の形成が可能になり得る。加えて、第2の金属層(M2)の中に読取りワード線(RWL1、RWL2)133、134を、第3の金属層(M3)の中に書込みワード線(WWL)137をパターニングすることで、ビットセル100の幅を大きくすること、または読取りワード線のために第4の金属層(M4)を使用することを回避することができる。したがって、追加の金属層(M4、M5、M6など)は、比較的「空いている」ことがあり、ルーティングの空隙率の増大のために使用されることがある。
【0043】
図5に示されるステップの順序は説明のみを目的としており、限定するものと見なされるべきではないことに留意されたい。代替的な実施形態では、いくつかのステップが異なる順序で実行されることがあり、かつ/または同時に(または少なくとも部分的に同時に)実行されることがある。
【0044】
方法500は、中央処理装置(CPU)、コントローラ、別のハードウェアデバイス、ファームウェアデバイス、またはこれらの任意の組合せなどの処理ユニットによって実施され得る。例として、方法500は、
図7に関して説明されるように、命令を実行するプロセッサによって実行され得る。
【0045】
図6を参照すると、電子デバイスの特定の説明のための実施形態のブロック図が図示されており、全体的に600と指定される。電子デバイス600は、メモリ632に結合された、デジタル信号プロセッサ(DSP)または中央処理装置(CPU)などの、プロセッサ610を含む。プロセッサ610はSRAMデバイス664を含み、SRAMデバイスは、
図2〜
図4に関して説明された金属層パターニング技法に従ったビットセル100を含む。たとえば、SRAMデバイス664は、L1および/またはL2キャッシュメモリに対応し得る。ある説明のための実施形態では、SRAMデバイス664のビットセルは
図5の方法500に従って製造され得る。ある代替的な実施形態では、SRAMデバイス664は、プロセッサ610の外部にあることがあり、かつ/またはそれに結合されることがある。
図6は特定の電子デバイスのSRAMにおけるビットセル100の使用を示すが、これは限定するものと見なされるべきではないことに留意されたい。ビットセル100などの本開示に従ったビットセルは、任意のタイプの電子デバイスの任意のタイプのメモリに含まれ得る。
【0046】
図6は、プロセッサ610およびディスプレイ628に結合されるディスプレイコントローラ626を示す。コーダ/デコーダ(CODEC)634も、プロセッサ610に結合され得る。スピーカー636およびマイクロフォン638が、コーデック634に結合され得る。
図6はまた、ワイヤレスコントローラ640がプロセッサ610およびアンテナ642に結合され得ることを示す。ある特定の実施形態では、プロセッサ610、ディスプレイコントローラ626、メモリ632、コーデック634、およびワイヤレスコントローラ640は、システムインパッケージデバイスまたはシステムオンチップデバイス(たとえば、移動局モデム(MSM))622に含まれる。ある特定の実施形態では、入力デバイス630および電源644が、システムオンチップデバイス622に結合される。その上、ある特定の実施形態では、
図6に示されるように、ディスプレイ628、入力デバイス630、スピーカー636、マイクロフォン638、アンテナ642、および電源644は、システムオンチップデバイス622の外部にある。しかしながら、ディスプレイ628、入力デバイス630、スピーカー636、マイクロフォン638、アンテナ642、および電源644の各々が、インターフェースまたはコントローラなどの、システムオンチップデバイス622の構成要素に結合されることが可能である。
【0047】
説明された実施形態とともに、装置は、ビットセルに結合される、電流をルーティングするための第1の手段を含む。たとえば、電流をルーティングするための第1の手段は、
図2〜
図3の第1の金属層(M1)、ビットセルにおいて電流をルーティングするように構成される1つまたは複数の他のデバイス、またはこれらの任意の組合せを含み得る。電流をルーティングするための第1の手段は、第1の読取りビット線(RBL1)、第2の読取りビット線(RBL2)、第1の書込みビット線(WBL1)、および第2の書込みビット線(WBL2)を含み得る。ある特定の実施形態では、電流をルーティングするための第1の手段は、電源電圧(Vdd)およびグラウンド電圧(Vss)を供給するための線も提供し得る。
【0048】
装置はまた、電流をルーティングするための第1の手段の上に電流をルーティングするための第2の手段を含み得る。たとえば、電流をルーティングするための第2の手段は、
図2〜
図4の第2の金属層(M2)、ビットセルにおいて電流をルーティングするように構成される1つまたは複数の他のデバイス、またはこれらの任意の組合せを含み得る。電流をルーティングするための第2の手段は、ビットセル100に結合される第1の読取りワード線(RWL1)133と、ビットセル100に結合される第2の読取りワード線(RWL2)134とを含み得る。
【0049】
装置はまた、電流をルーティングするための第2の手段の上に電流をルーティングするための第3の手段を含み得る。たとえば、電流をルーティングするための第3の手段は、
図2および
図4の第3の金属層(M3)、ビットセルにおいて電流をルーティングするように構成される1つまたは複数の他のデバイス、またはこれらの任意の組合せを含み得る。電流をルーティングするための第3の手段は、ビットセル100に結合される書込みワード線(WWL)137を含み得る。
【0050】
上で開示されたデバイスおよび機能は、コンピュータ可読媒体に記憶されたコンピュータファイル(たとえば、RTL、GDSII、GERBERなど)へと設計および構成され得る。いくつかまたはすべてのそのようなファイルは、そのようなファイルに基づいてデバイスを製造する製造担当者に提供され得る。得られる製品は、半導体ウェハを含み、次いで、半導体ウェハは半導体ダイへと切断され、半導体チップにパッケージングされる。チップは電子デバイスにおいて利用され得る。
図7は、電子デバイス製造プロセス700の特定の説明のための実施形態を示す。たとえば、製造プロセス700は、
図2〜
図4に関して説明された金属層パターニング技法に従ったビットセル100を含む電子デバイスを製造するために使用され得る。
【0051】
物理デバイス情報702は、研究用コンピュータ706などにおいて、製造プロセス700において受け取られる。物理デバイス情報702は、
図2〜
図4に関して説明された金属層パターニング技法に従ったビットセル100の少なくとも1つの物理的特性を表す設計情報を含み得る。たとえば、物理デバイス情報702は、物理パラメータ、材料特性、および、研究用コンピュータ706に結合されたユーザインターフェース704を介して入力された構造情報を含み得る。研究用コンピュータ706は、メモリ710などのコンピュータ可読媒体(たとえば、非一時的コンピュータ可読媒体)に結合された、1つまたは複数の処理コアなどのプロセッサ708を含む。メモリ710は、プロセッサ708に、ファイルフォーマットに準拠するように物理デバイス情報702を変換させ、ライブラリファイル712を生成させるように実行可能である、コンピュータ可読命令を記憶することができる。
【0052】
ある特定の実施形態では、ライブラリファイル712は、変換された設計情報を含む少なくとも1つのデータファイルを含む。たとえば、ライブラリファイル712は、
図2〜
図4に関して説明された金属層パターニング技法に従ったビットセル100を含むビットセルのライブラリを含むことがあり、このライブラリは、電子設計オートメーション(EDA)ツール720とともに使用するために提供される。
【0053】
ライブラリファイル712は、メモリ718に結合された1つまたは複数の処理コアなどのプロセッサ716を含む設計用コンピュータ714において、EDAツール720とともに使用され得る。EDAツール720は、設計用コンピュータ714のユーザが、ライブラリファイル712の、
図2〜
図4に関して説明された金属層パターニング技法に従ったビットセル100を含む回路を設計することを可能にするための、プロセッサ実行可能命令としてメモリ718に記憶され得る。たとえば、設計用コンピュータ714のユーザは、設計用コンピュータ714に結合されたユーザインターフェース724を介して回路設計情報722を入力することができる。回路設計情報722は、
図2〜
図4に関して説明された金属層パターニング技法に従ったビットセル100の少なくとも1つの物理的特性を表す設計情報を含み得る。例示すると、回路設計の特性は、特定の回路の識別および回路設計における他の要素に対する関係、配置情報、フィーチャサイズ情報、相互接続情報、または
図2〜
図4に関して説明された金属層パターニング技法に従ったビットセル100の物理的特性を表す他の情報を含み得る。
【0054】
設計用コンピュータ714は、回路設計情報722を含む設計情報を、ファイルフォーマットに適合するように変換するように構成され得る。例示すると、ファイルフォーマットは、平面の幾何学的形状、テキストラベル、およびグラフィックデータシステム(GDSII)ファイルフォーマットなどの階層的なフォーマットでの回路レイアウトについての他の情報を表す、データベースのバイナリファイルフォーマットを含み得る。設計用コンピュータ714は、
図2〜
図4に関して説明された金属層パターニング技法に従ったビットセル100を記述する情報を、他の回路または情報に加えて含む、GDSIIファイル726などの変換された設計情報を含むデータファイルを生成するように構成され得る。例示すると、データファイルは、内部に追加の電子回路および構成要素も含む、
図2〜
図4に関して説明された金属層パターニング技法に従ったビットセル100を含むシステムオンチップ(SOC)に対応する情報を含み得る。
【0055】
GDSIIファイル726は、GDSIIファイル726における変換された情報に従って、
図2〜
図4に関して説明された金属層パターニング技法に従ったビットセル100を製造するために、製作プロセス728において受け取られ得る。たとえば、デバイス製造プロセスは、代表的なマスク732として示される、フォトリソグラフィプロセスとともに使用されることになるマスクなどの、1つまたは複数のマスクを作製するために、マスク製造業者730にGDSIIファイル726を提供することを含み得る。マスク732は、試験されて代表的なダイ736などのダイへと分割され得る1つまたは複数のウェハ733を生成するための製作プロセスの間、使用され得る。ダイ736は、
図2〜
図4に関して説明された金属層パターニング技法に従ったビットセル100を含むデバイスを含む回路を含む。
【0056】
たとえば、製作プロセス728は、製作プロセス728を開始および/または制御するための、プロセッサ734およびメモリ735を含み得る。メモリ735は、コンピュータ可読命令またはプロセッサ可読命令などの実行可能命令を含み得る。実行可能命令は、プロセッサ734などのコンピュータによって実行可能な1つまたは複数の命令を含み得る。ある特定の実施形態では、実行可能命令は、
図5の方法500またはその少なくとも一部分をコンピュータに実行させ得る。
【0057】
製作プロセス728は、完全に自動化される、あるいは部分的に自動化される製作システムによって実施され得る。たとえば、製作プロセス728は、スケジュールに従って自動化され得る。製作システムは、半導体デバイスを形成するために1つまたは複数の動作を実行するための製作機器(たとえば、処理ツール)を含み得る。たとえば、製作機器は、化学蒸着(CVD)および/または物理蒸着(PVD)を使用して1つまたは複数の材料を堆積し、単一マスクまたは複数マスクのリソエッチングプロセス(たとえば、2マスクLELE)を使用して材料をパターニングし、litho−freeze−litho−etch (LFLE)プロセスを使用して材料をパターニングし、self−aligned double patterning (SADP)プロセスを使用して材料をパターニングし、1つまたは複数の材料をエピタキシャル成長させ、1つまたは複数の材料をコンフォーマルに堆積し、ハードマスクを塗布し、エッチンスマスクを塗布し、エッチングを実行し、平坦化を実行し、ダミーゲートスタックを形成し、ゲートスタックを形成し、SC−1タイプ洗浄(standard clean 1)を実行するなどするように、構成され得る。ある特定の実施形態では、製作プロセス728は、14nmより小さい(たとえば、10nm、7nmなど)テクノロジーノードと関連付けられる半導体製造プロセスに対応する。デバイス(たとえば、
図2〜
図4に関して説明された金属層パターニング技法に従ったビットセル100を含む)を製造するために使用される特定のプロセスまたはプロセスの組合せは、設計制約および利用可能な材料/機器に基づき得る。したがって、特定の実施形態では、デバイスの製造の間に、
図1A〜
図7を参照して説明されたものとは異なるプロセスが使用され得る。
【0058】
説明のための例として、
図2〜
図4に関して説明された金属層パターニング技法に従ったビットセル100のためのVia1の形成の間に使用される2マスクLELEプロセスは、第1のフォトレジストマスクを使用してデバイスの第1の層(たとえば、窒化物層)上に第1のパターンを形成することと、第1のパターンをエッチングすることとを含み得る。次いで、デバイス上に第2のパターンを形成するために第2のマスクが使用されることがあり、組み合わされたパターンがデバイスの第2のより下の層(たとえば、酸化物層)までエッチングされることがある。この組み合わされたパターンでは、第1のパターンおよび第2のパターンのフィーチャ(たとえば、線)が交互に配置され得る。したがって、組み合わされたパターンは、第1のパターンおよび第2のパターンと比較して、より小さいフィーチャ(たとえば、線)のピッチを有し得る。
【0059】
別の説明のための例として、
図2〜
図4に関して説明された金属層パターニング技法に従ったビットセル100のM1層またはM2層をパターニングするために使用されるSADPプロセスは、デバイス上に「ダミー」パターンを形成することを含み得る。共形の誘電層が、ダミーパターンを覆って形成(たとえば、堆積)されることがあり、エッチングされることがある。エッチングの間に、ダミーパターンの側壁の隣の誘電材料の「スペーサ」を除く誘電層のすべてが除去され得る。次いで、ダミーパターンが(たとえば、エッチングを伴わずに)スペーサを残して除去されてよく、これは、ダミーパターンよりも高いフィーチャ(たとえば、線)の密度を有するパターンを形成し得る。より高密度のスペーサパターンは、M1層またはM2層をパターニングするために使用され得る。
【0060】
製作システム(たとえば、製作プロセス728を実行する自動化されたシステム)は、分散型アーキテクチャ(たとえば、階層構造)を有し得る。たとえば、製作システムは、分散型アーキテクチャに従って分散された、プロセッサ734などの1つまたは複数のプロセッサ、メモリ735などの1つまたは複数のメモリ、および/またはコントローラを含み得る。分散型アーキテクチャは、1つまたは複数の低レベルシステムの動作を制御または開始する高レベルプロセッサを含み得る。たとえば、製作プロセス728の高レベル部分は、プロセッサ734などの1つまたは複数のプロセッサを含むことがあり、低レベルシステムは各々、1つまたは複数の対応するコントローラを含むことがあり、または、1つまたは複数の対応するコントローラによって制御されることがある。特定の低レベルシステムの特定のコントローラは、特定の高レベルシステムから1つまたは複数の命令(たとえば、コマンド)を受信することができ、サブコマンドを下位のモジュールまたはプロセスツールに出すことができ、特定の高レベルシステムに状態データを通信し戻すことができる。1つまたは複数の低レベルシステムの各々は、製作機器の1つまたは複数の対応する部分(たとえば、処理ツール)と関連付けられ得る。特定の実施形態では、製作システムは、製作システム内に分散された複数のプロセッサを含み得る。たとえば、低レベルシステム構成要素のコントローラは、プロセッサ734などのプロセッサを含み得る。
【0061】
代替的に、プロセッサ734は、製作システムの高レベルシステム、サブシステムまたは構成要素の一部であり得る。別の実施形態では、プロセッサ734は、製作システムの様々なレベルおよび構成要素における分散処理を含む。
【0062】
メモリ735に含まれる実行可能命令は、プロセッサ734が、
図2〜
図4に関して説明された金属層パターニング技法に従ったビットセル100を形成する(またはその形成を開始する)ことを可能にし得る。ある特定の実施形態では、メモリ735は、プロセッサ734に、
図5の方法500に従ったデバイスの形成を開始させるように、プロセッサ734によって実行可能であるコンピュータ実行可能命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体である。たとえば、コンピュータ実行可能命令は、プロセッサ1034に、
図2〜
図4に関して説明された金属層パターニング技法に従ったビットセル100の形成を開始させるように実行可能であり得る。説明のための例として、プロセッサ734は、
図5の方法500のステップの1つまたは複数を開始または制御し得る。
【0063】
ダイ736は、ダイ736が代表的なパッケージ740へと組み込まれるパッケージングプロセス738に提供され得る。たとえば、パッケージ740は、システムインパッケージ(SiP)構成などの、単一のダイ736または複数のダイを含み得る。パッケージ740は、Joint Electron Device Engineering Council(JEDEC)規格などの1つまたは複数の規格または仕様に準拠するように構成され得る。
【0064】
パッケージ740に関する情報は、コンピュータ746に記憶されているコンポーネントライブラリなどを介して、様々な製品設計者に配布され得る。コンピュータ746は、メモリ750に結合された、1つまたは複数の処理コアなどのプロセッサ748を含み得る。プリント回路基板(PCB)ツールは、ユーザインターフェース744を介してコンピュータ746のユーザから受け取られたPCB設計情報742を処理するために、プロセッサ実行可能命令としてメモリ750に記憶され得る。PCB設計情報742は、
図2〜
図4に関して説明された金属層パターニング技法に従ったビットセル100を含むパッケージ740に対応するパッケージングされた半導体デバイスの、回路基板上での物理的な位置情報を含み得る。
【0065】
コンピュータ746は、PCB設計情報742を変換して、パッケージングされた半導体デバイスの回路基板上での物理的な位置情報とともに、配線およびビアなどの電気的な接続のレイアウトを含む、データを有するGERBERファイル752などのデータファイルを生成するように構成されることがあり、パッケージングされた半導体デバイスは、
図2〜
図4に関して説明された金属層パターニング技法に従ったビットセル100を含むパッケージ740に対応する。他の実施形態では、変換後PCB設計情報によって生成されたデータファイルは、GERBERフォーマット以外のフォーマットを有し得る。
【0066】
GERBERファイル752は、基板組立プロセス754において受け取られてよく、GERBERファイル752内に記憶されている設計情報に従って製造される代表的なPCB756などのPCBを作成するために使用されてよい。たとえばGERBERファイル752は、PCB製造プロセスの様々なステップを実行するために、1つまたは複数の機械にアップロードされ得る。PCB756は、代表的なプリント回路アセンブリ(PCA)758を形成するために、パッケージ740を含む電子部品を搭載され得る。
【0067】
PCA758は、製品製造プロセス760において受け取られ、第1の代表的な電子デバイス762および第2の代表的な電子デバイス764などの1つまたは複数の電子デバイスに組み込まれ得る。たとえば、第1の代表的な電子デバイス762、第2の代表的な電子デバイス764、または両方が、
図6の電子デバイス600、もしくはSRAMデバイス664などの電子デバイス600の構成要素を含むことがあり、またはそれに対応することがある。説明のための非限定的な例として、第1の代表的な電子デバイス762、第2の代表的な電子デバイス764、または両方が、通信デバイス、固定位置データユニット、モバイル位置データユニット、携帯電話、セルラー電話、衛星電話、コンピュータ、タブレット、ポータブルコンピュータ、またはデスクトップコンピュータを含み得る。代替的に、または加えて、第1の代表的な電子デバイス762、第2の代表的な電子デバイス764、または両方が、セットトップボックス、エンターテインメントユニット、ナビゲーションデバイス、携帯情報端末(PDA)、モニタ、コンピュータモニタ、テレビジョン、チューナー、ラジオ、衛星ラジオ、音楽プレーヤ、デジタル音楽プレーヤ、ポータブル音楽プレーヤ、ビデオプレーヤ、デジタルビデオプレーヤ、デジタルビデオディスク(DVD)プレーヤ、ポータブルデジタルビデオプレーヤ、データもしくはコンピュータ命令を記憶するか取り出す任意の他のデバイス、またはそれらの組合せを含むことがあり、それらの中に、
図2〜
図4に関して説明された金属層パターニング技法に従ったビットセル100が組み込まれる。別の説明のための非限定的な例として、電子デバイス762および764の1つまたは複数は、携帯電話、ハンドヘルドパーソナル通信システム(PCS)ユニット、携帯情報端末などのポータブルデータユニット、全地球測位システム(GPS)対応デバイス、ナビゲーションデバイス、メータ検針機器などの固定位置データユニット、または、データもしくはコンピュータ命令を記憶するか取り出す任意の他のデバイス、またはこれらの任意の組合せなどの、遠隔ユニットを含み得る。
図7は、本開示の教示による遠隔ユニットを示しているが、本開示は、これらの例示されたユニットに限定されない。本開示の実施形態は、メモリおよびオンチップ回路を含む能動集積回路を含む任意のデバイスにおいて適切に利用され得る。
【0068】
説明のためのプロセス700において説明されたように、
図2〜
図4に関して説明された金属層パターニング技法に従ったビットセル100を含むデバイスは、製作され、加工され、電子デバイスに組み込まれ得る。
図1〜
図6に関して開示される実施形態の1つまたは複数の態様は、ライブラリファイル712、GDSIIファイル726(たとえば、GDSIIフォーマットを有するファイル)、およびGERBERファイル752(たとえば、GERBERフォーマットを有するファイル)のなどの、様々な処理段階において含まれ、さらには、研究用コンピュータ706のメモリ710、設計用コンピュータ714のメモリ718、コンピュータ746のメモリ750、基板組立プロセス754などの様々な段階において使用される1つまたは複数の他のコンピュータまたはプロセッサ(図示されず)のメモリに記憶され、また、マスク732、ダイ736、パッケージ740、PCA758、プロトタイプ回路もしくはデバイス(図示されず)などの他の製品、またはこれらの任意の組合せなどの、1つまたは複数の他の物理的な実施形態に組み込まれ得る。物理的なデバイス設計から最終製品までの製品の様々な代表的な段階が示されているが、他の実施形態では、より少数の段階が使用されてよく、または、追加の段階が含まれてよい。同様に、プロセス700は、単一のエンティティによって、またはプロセス700の様々な段階を実行する1つまたは複数のエンティティによって実行され得る。
【0069】
図1A〜
図7の1つまたは複数は、本開示の教示に従ったシステム、装置、および/または方法を示し得るが、本開示は、これらの示されたシステム、装置、および/または方法に限定されない。本開示の実施形態は、メモリ、プロセッサ、およびオンチップ回路を含む集積回路を含む任意のデバイスにおいて、適切に採用され得る。
【0070】
図1A〜
図7の1つまたは複数は、本開示の教示に従ったシステム、装置、および/または方法を示し得るが、本開示は、これらの示されたシステム、装置、および/または方法に限定されない。本明細書において例示または説明されるような、
図1A〜
図7のいずれの図の1つまたは複数の機能または構成要素も、
図1A〜
図7の別の図の1つまたは複数の他の部分と組み合わされ得る。したがって、本明細書で説明されるいずれの単一の実施形態も、限定するものとして見なされるべきではなく、本開示の実施形態は、本開示の教示から逸脱することなく適切に組み合わされ得る。
【0071】
当業者は、本明細書で開示される実施形態に関連して説明された様々な例示的な論理ブロック、構成、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップが、電子ハードウェア、プロセッサによって実行されるコンピュータソフトウェア、または両方の組合せとして実装され得ることをさらに理解するだろう。様々な例示的な構成要素、ブロック、構成、モジュール、回路、およびステップは全般に、それらの機能の観点から上で説明されてきた。そのような機能が、ハードウェアとして実装されるか、プロセッサ実行可能命令として実装されるかは、具体的な適用例と、システム全体に課される設計制約とによって決まる。当業者は、説明された機能を具体的な適用例ごとに様々な方法で実装し得るが、そのような実装形態の決定は、本開示の範囲からの逸脱を引き起こすものと解釈されるべきではない。
【0072】
本明細書において開示された実施形態に関連して説明された方法またはアルゴリズムのステップは、直接ハードウェアにおいて、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールにおいて、またはこれら2つの組合せで具現化され得る。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、読取り専用メモリ(ROM)、プログラム可能読取り専用メモリ(PROM)、消去可能プログラム可能読取り専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラム可能読取り専用メモリ(EEPROM)、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、コンパクトディスク読取り専用メモリ(CD−ROM)、または当技術分野において既知の任意の他の形の非一時的記憶媒体内に存在し得る。例示的な記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、記憶媒体に情報を書き込むことができるようにプロセッサに結合される。代替的に、記憶媒体は、プロセッサと一体であり得る。プロセッサおよび記憶媒体は、特定用途向け集積回路(ASIC)の中に存在し得る。ASICは、コンピューティングデバイスまたはユーザ端末の中に存在し得る。代替的に、プロセッサおよび記憶媒体は、コンピューティングデバイスまたはユーザ端末の中に個別の構成要素として存在し得る。
【0073】
開示される実施形態についての以上の説明は、開示される実施形態を当業者が構築または使用するのを可能にするために提供されている。当業者にはこれらの実施形態に対する様々な修正が容易に明らかであり、また、本明細書において定義されている原理は、本開示の範囲を逸脱することなく他の実施形態に適用され得る。したがって、本開示は、本明細書において示される実施形態に限定されることは意図されておらず、以下の特許請求の範囲によって定義される原理および新規な特徴と矛盾しない可能な最大の範囲を認められるべきである。