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特許6884170情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6884170
(24)【登録日】2021年5月13日
(45)【発行日】2021年6月9日
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/02 20120101AFI20210531BHJP
【FI】
   G06Q30/02 320
【請求項の数】19
【全頁数】30
(21)【出願番号】特願2019-80402(P2019-80402)
(22)【出願日】2019年4月19日
(65)【公開番号】特開2020-177525(P2020-177525A)
(43)【公開日】2020年10月29日
【審査請求日】2019年5月9日
(73)【特許権者】
【識別番号】519110124
【氏名又は名称】PayPay株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】特許業務法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】マハートレ アディーティヤ
(72)【発明者】
【氏名】古木 哲平
(72)【発明者】
【氏名】柳瀬 将良
【審査官】 宮地 匡人
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−016136(JP,A)
【文献】 特開2012−094089(JP,A)
【文献】 特表2017−514254(JP,A)
【文献】 国際公開第2018/136011(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子決済サービスを利用する第1ユーザの前記電子決済サービスの利用履歴に関する利用情報を取得する取得部と、
前記取得部により取得された前記第1ユーザの利用情報が所定の条件を満たす場合に、前記第1ユーザから前記第1ユーザ以外の第2ユーザに対して提供された所定の情報に対して所定の行動をとった場合に提供される報酬に関する予算を、前記第1ユーザに付与するかどうかを決定する決定部と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記決定部は、
前記第1ユーザの利用情報が、前記電子決済サービスを用いた所定の送金が行われたことを示す送金履歴を含む場合に、前記第1ユーザに前記予算を付与すると決定する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記決定部は、
前記第1ユーザの利用情報が、前記第1ユーザの端末装置から前記電子決済サービスを利用する他のユーザの他の端末装置に前記所定の送金が行われたことを示す送金履歴を含む場合に、前記第1ユーザに前記予算を付与すると決定する
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記決定部は、
前記第1ユーザの利用情報が、前記電子決済サービスによる決済回数が第1閾値以上であることを示す決済履歴を含む場合に、前記第1ユーザに前記予算を付与すると決定する
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記決定部は、
前記第1ユーザの利用情報が、前記電子決済サービスの利用を開始する所定の行動が行われたことを示す登録履歴を含む場合に、前記第1ユーザに前記予算を付与すると決定する
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記決定部は、
前記第1ユーザの利用情報が、前記電子決済サービスのユーザとして登録された登録日時から所定時間以内であることを示す登録履歴を含む場合に、前記第1ユーザに前記予算を付与すると決定する
ことを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記取得部は、
前記第2ユーザが前記第1ユーザから前記第2ユーザに対して提供された所定の情報に対する所定の行動をとったことを示す第1アクセス情報を取得し、
前記決定部は、
前記取得部により前記第1アクセス情報が取得された場合に、前記第1ユーザに対して付与された前記予算の中から前記第2ユーザに対して提供される前記報酬の額を決定する
ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記取得部は、
前記第2ユーザが前記所定の情報であるリンクに対する選択操作を行ったことを示す前記第1アクセス情報を取得し、
前記決定部は、
前記取得部により前記第1アクセス情報が取得された場合に、前記第2ユーザに対して提供される前記報酬の額を決定する
ことを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記取得部は、
前記第2ユーザが、前記第1ユーザが利用する端末装置から前記第2ユーザが利用する端末装置に送信された前記リンクに対する選択操作を行ったことを示す前記第1アクセス情報を取得し、
前記決定部は、
前記取得部により前記第1アクセス情報が取得された場合に、前記第2ユーザに対して提供される前記報酬の額を決定する
ことを特徴とする請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記取得部は、
前記第2ユーザが、前記第1ユーザによって所定のSNS(Social Networking Service)に投稿された前記リンクに対する選択操作を行ったことを示す前記第1アクセス情報を取得し、
前記決定部は、
前記取得部により前記第1アクセス情報が取得された場合に、前記第2ユーザに対して提供される前記報酬の額を決定する
ことを特徴とする請求項8または請求項9に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記取得部は、
前記第2ユーザ以外の第3ユーザが、前記第2ユーザから前記第3ユーザに対して提供された前記所定の情報に対する前記所定の行動をとったことを示す第2アクセス情報を取得し、
前記決定部は、
前記第2ユーザに対して前記報酬が提供された後に前記取得部により前記第2アクセス情報が取得された場合に、前記第2ユーザに対して提供された前記報酬の額を前記予算から除いた残予算の中から、前記第1ユーザから前記第3ユーザに対して提供される報酬の額を決定する
ことを特徴とする請求項7〜10のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記決定部は、
所定の基準に基づいて、前記第2ユーザに対して提供される前記報酬の額を決定する
ことを特徴とする請求項7〜10のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記決定部は、
前記第2ユーザに対して提供される前記報酬の額をランダムに決定する
ことを特徴とする請求項7〜10のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項14】
前記取得部は、
前記電子決済サービスを利用する前記第2ユーザの前記電子決済サービスの利用履歴に関する利用情報を取得し、
前記決定部は、
前記取得部により取得された前記第2ユーザの利用情報に基づいて、前記第2ユーザに対して提供される前記報酬の額を決定する
ことを特徴とする請求項7〜10のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項15】
前記決定部は、
前記第2ユーザの利用情報が、前記電子決済サービスの利用回数が第2閾値以下であることを示す利用履歴を含む場合に、前記第2ユーザに対して提供される前記報酬の額を第3閾値よりも高くすると決定する
ことを特徴とする請求項14に記載の情報処理装置。
【請求項16】
前記決定部は、
前記第2ユーザの利用情報が、前記電子決済サービスのユーザとして登録された登録日時から所定時間以内であることを示す登録履歴を含む場合に、前記第1ユーザから前記電子決済サービスの既存ユーザに対して提供される報酬の額よりも、前記第2ユーザに対して提供される前記報酬の額を高くすると決定する
ことを特徴とする請求項14または請求項15に記載の情報処理装置。
【請求項17】
前記決定部は、
前記第1ユーザとして前記予算を付与された回数が所定数以上である前記第2ユーザに対して提供される前記報酬の額を第4閾値よりも高くすると決定する
ことを特徴とする請求項7〜16のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項18】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
電子決済サービスを利用する第1ユーザの前記電子決済サービスの利用履歴に関する利用情報を取得する取得工程と、
前記取得工程により取得された前記第1ユーザの利用情報が所定の条件を満たす場合に、前記第1ユーザから前記第1ユーザ以外の第2ユーザに対して提供された所定の情報に対して所定の行動をとった場合に提供される報酬に関する予算を、前記第1ユーザに付与するかどうかを決定する決定工程と、
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項19】
電子決済サービスを利用する第1ユーザの前記電子決済サービスの利用履歴に関する利用情報を取得する取得手順と、
前記取得手順により取得された前記第1ユーザの利用情報が所定の条件を満たす場合に、前記第1ユーザから前記第1ユーザ以外の第2ユーザに対して提供された所定の情報に対して所定の行動をとった場合に提供される報酬に関する予算を、前記第1ユーザに付与するかどうかを決定する決定手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、新規ユーザの獲得や既存ユーザの活性化を促す技術が知られている。例えば、サービスに関するユーザ同士のやり取りを促す技術が知られている。例えば、新規ユーザが勧誘対象となるアフィリエイトプログラムを、新規ユーザのスマートフォンにインストールした時点で、その新規ユーザと新規ユーザに紹介者がある場合にはその紹介者に報酬ポイントを付与する技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2014−67133号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の従来技術では、新規ユーザの獲得や既存ユーザの活性化を促すための予算を適切に使うことができるとは限らない。例えば、新規ユーザの獲得や既存ユーザの活性化を促すための予算を適切に使うにためは、適切なユーザに対して予算を付与することが重要である。しかしながら、上記の従来技術では、新規ユーザと新規ユーザに紹介者がある場合にはその紹介者に報酬ポイントを付与するにすぎず、ユーザに対する適切な予算の付与を可能にすることができるとは限らない。
【0005】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、ユーザに対する適切な予算の付与を可能にすることができる情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【0006】
本願に係る情報処理装置は、第1ユーザの電子決済に関連する第1ユーザ関連情報を取得する取得部と、前記取得部により取得された前記第1ユーザ関連情報に基づいて、第2ユーザによる所定の行動に応じて前記第2ユーザが獲得する報酬の予算を、前記第1ユーザに付与するかどうかを決定する決定部とを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、ユーザに対する適切な予算の付与を可能にすることができるといった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
図2図2は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
図3図3は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。
図4図4は、実施形態に係るユーザ情報記憶部の一例を示す図である。
図5図5は、実施形態に係る条件情報記憶部の一例を示す図である。
図6図6は、実施形態に係る予算情報記憶部の一例を示す図である。
図7図7は、実施形態に係る予算の付与に関する決定処理手順を示すフローチャートである。
図8図8は、実施形態に係る報酬の付与に関する決定処理手順を示すフローチャートである。
図9図9は、実施形態に係る端末装置の構成例を示す図である。
図10図10は、実施形態に係る端末装置に表示される通知コンテンツの例を示す図である。
図11図11は、実施形態に係る端末装置に表示される通知コンテンツの例を示す図である。
図12図12は、情報処理装置及び端末装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
〔1.情報処理の一例〕
まず、図1を用いて、実施形態に係る情報処理の一例について説明する。図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。図1の例では、情報処理システム1は、端末装置10と情報処理装置100とを有する。
【0011】
端末装置10は、ユーザにより使用される情報処理装置である。端末装置10は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PC(Personal Computer)や、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等により実現される。また、端末装置10は、液晶ディスプレイ等の画面であって、タッチパネルの機能を有する画面を有し、ユーザから指やスタイラス等によりタップ操作、スライド操作、スクロール操作等、画面に表示された画像等のコンテンツに対する各種の操作を受付ける。
【0012】
また、端末装置10には、所定のコードの読み取りにより決済可能な電子決済サービス(以下「電子決済サービスSA1」ともいう)を利用するためのユーザ向けのアプリ(以下「電子決済アプリAP1」ともいう)がインストール済みであるものとする。端末装置10は、端末装置10にインストールされた電子決済アプリAP1を実行する。なお、以下では、端末装置10をユーザと同一視する場合がある。すなわち、以下では、ユーザを端末装置10と読み替えることもできる。
【0013】
また、以下では、ユーザID「U1」により特定されるユーザを「ユーザU1」とする場合がある。このように、以下では、「ユーザU*(*は任意の数値)」と記載した場合、そのユーザはユーザID「U*」により特定されるユーザであることを示す。例えば、「ユーザU2」と記載した場合、そのユーザはユーザID「U2」により特定されるユーザである。
【0014】
また、以下では、端末装置10を利用するユーザに応じて、端末装置10を端末装置10−1、10−2として説明する。例えば、端末装置10−1は、ユーザU1により使用される端末装置10である。また、例えば、端末装置10−2は、ユーザU2により使用される端末装置10である。また、以下では、端末装置10−1、10−2について、特に区別なく説明する場合には、端末装置10と記載する。
【0015】
情報処理装置100は、電子決済サービスSA1を提供するサーバ装置である。情報処理装置100は、第1ユーザの電子決済に関連する第1ユーザ関連情報を取得する。また、情報処理装置100は、取得した第1ユーザ関連情報に基づいて、第1ユーザ以外の第2ユーザによる所定の行動に応じて第2ユーザが獲得する報酬の予算を、第1ユーザに付与するかどうかを決定する。図1に示す例では、情報処理装置100は、第1ユーザの電子決済による決済履歴に基づいて、第1ユーザ以外の第2ユーザがマジックリンクをクリックする行動に応じて第2ユーザが獲得する報酬の予算であるマジックリンク予算を、第1ユーザに付与するかどうかを決定する。また、情報処理装置100は、マジックリンク予算を第1ユーザに付与すると決定すると、第1ユーザに対して、マジックリンク予算とマジックリンクとを付与する。
【0016】
ここで、マジックリンクとは、マジックリンクをクリックしたユーザに対して付与される報酬の予算が紐づいたURL(Uniform Resource Locator)のことを指す。マジックリンクをクリックしたユーザは、マジックリンク予算の一部を報酬として獲得する。マジックリンクは、マジックリンク予算がある限り、再利用可能である。ただし、マジックリンクを付与された第1ユーザは、マジックリンクをクリックしても報酬を得ることはできない。また、第2ユーザ以外のユーザが報酬を獲得できる回数は、ユーザ1人につき一回である。なお、第1ユーザは、マジックリンクを含む電子メールを第2ユーザに対して送信することで、第2ユーザに対してマジックリンクを提供する。また、第1ユーザは、電子決済アプリAP1のメッセージ機能を用いて、マジックリンクを含む電子決済アプリAP1のメッセージを第2ユーザに対して送信することで、第2ユーザに対してマジックリンクを提供する。例えば、第1ユーザは、電子決済アプリAP1のメッセージを使って、電子決済アプリAP1に友だちとして登録している第2ユーザに対してマジックリンクを提供する。また、第1ユーザは、マジックリンクを含む投稿情報をSNS(Social Networking Service)に投稿することで、第2ユーザに対してマジックリンクを提供する。
【0017】
ここから、図1を用いて、情報処理の流れについて説明する。図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。図1に示す例では、情報処理装置100は、電子決済サービスSA1を利用するユーザ(以下、適宜「利用ユーザ」と記載する。)による電子決済サービスSA1を利用した電子決済の決済履歴を取得する。具体的には、情報処理装置100は、ユーザ情報記憶部121を参照して、利用ユーザU1、利用ユーザU2、利用ユーザU3,利用ユーザU4、…の決済履歴を取得する。続いて、情報処理装置100は、取得した決済履歴に基づいて、電子決済による決済回数が所定の閾値以上であるユーザが存在するか否かを判定する。例えば、情報処理装置100は、電子決済による決済回数が所定の閾値以上であるユーザとして、ユーザU1が存在すると判定する。
【0018】
続いて、情報処理装置100は、電子決済による決済回数が所定の閾値以上であるユーザU1が存在すると判定すると、電子決済による決済回数が所定の閾値以上であるユーザU1に対して、マジックリンク予算を付与すると決定する。また、情報処理装置100は、マジックリンク予算を付与すると決定すると、マジックリンク予算の予算額を「1,000円」と決定する(ステップS11)。
【0019】
続いて、情報処理装置100は、ユーザU1に対して予算額「1,000円」のマジックリンク予算を付与すると決定すると、ユーザU1に対して予算額「1,000円」のマジックリンク予算を付与する(ステップS12)。具体的には、情報処理装置100は、ユーザU1に対して予算額「1,000円」のマジックリンク予算を付与すると決定すると、マジックリンク予算を識別する識別情報である予算ID「BG1」を発行する。また、情報処理装置100は、ユーザU1に対して予算額「1,000円」のマジックリンク予算を付与すると決定すると、マジックリンク予算に対応するマジックリンク「LK1」を発行する。続いて、情報処理装置100は、予算ID「BG1」と予算額「1,000円」とマジックリンク「LK1」と付与日時「DT1」とを、マジックリンク予算の付与対象であるユーザU1のユーザID「U1」と対応付けて予算情報記憶部123−1に格納する。
【0020】
また、以下では、予算情報記憶部123の更新時刻に応じて、予算情報記憶部123を予算情報記憶部123−1、予算情報記憶部123−2として説明する。例えば、予算情報記憶部123−1は、時刻「DT1」における予算情報記憶部123である。また、予算情報記憶部123−2は、時刻「DT2」における予算情報記憶部123である。また、以下では、予算情報記憶部123−1、予算情報記憶部123−2について、特に区別なく説明する場合には、予算情報記憶部123と記載する。
【0021】
続いて、情報処理装置100は、ユーザU1に対して予算額「1,000円」のマジックリンク予算を付与すると、予算額「1,000円」のマジックリンク予算が付与されたことに関する通知を端末装置10−1に送信する。具体的には、情報処理装置100は、マジックリンク「LK1」とマジックリンク予算の予算額「1,000円」とともに、ユーザU1に対してマジックリンク「LK1」を他のユーザに提供するよう促すメッセージが表示される通知コンテンツを端末装置10−1に送信する。
【0022】
端末装置10−1は、情報処理装置100から通知コンテンツを取得する。端末装置10−1は、通知コンテンツを取得すると、受信した通知コンテンツを画面に表示する。続いて、端末装置10−1は、ユーザU1の操作に従って、マジックリンク「LK1」をユーザU2に提供する(ステップS13)。具体的には、端末装置10−1は、マジックリンク「LK1」に関する投稿情報をSNSに投稿する。
【0023】
ユーザU2は、ユーザU1によって投稿されたマジックリンク「LK1」に関する投稿情報を閲覧して、マジックリンク「LK1」をクリックする(ステップS14)。なお、ユーザU2は、ユーザU1によって投稿情報が投稿された後、ユーザU1の投稿情報を閲覧可能な複数のユーザのうち、最初にマジックリンク「LK1」をクリックしたユーザであるものとする。端末装置10−2は、ユーザU2のクリック操作に従って、ユーザU2によってマジックリンク「LK1」がクリックされたというアクセス情報を情報処理装置100に送信する(ステップS15)。
【0024】
情報処理装置100は、端末装置10−2からアクセス情報を取得する。情報処理装置100は、アクセス情報を取得すると、アクセス情報の送信元であるユーザU2が付与ユーザU1以外のユーザであるか否かを判定する。また、情報処理装置100は、アクセス情報を取得すると、アクセス情報の送信元であるユーザU2が報酬の獲得履歴がないユーザであるか否かを判定する。続いて、情報処理装置100は、ユーザU2が付与ユーザU1以外のユーザであって、報酬の獲得履歴がないユーザであると判定すると、ユーザU2に対して報酬を付与すると決定する。具体的には、情報処理装置100は、ユーザU2に対して、マジックリンク予算の予算額「1,000円」から報酬を付与すると決定する。また、情報処理装置100は、報酬を付与すると決定すると、ユーザU2が獲得する報酬の額をランダムに「200円」と決定する(ステップS16)。
【0025】
続いて、情報処理装置100は、ユーザU2に対して「200円」の報酬を付与すると決定すると、ユーザU2に対して「200円」の報酬を付与する。具体的には、情報処理装置100は、予算ID「BG1」と報酬額「200円」と獲得日時「DT2」とを、報酬を獲得するユーザU2のユーザID「U2」と対応付けて予算情報記憶部123−2に格納する。
【0026】
続いて、情報処理装置100は、ユーザU2に対して「200円」の報酬を付与すると、「200円」の報酬が付与されたことに関する通知を端末装置10−2に送信する(ステップS17)。具体的には、情報処理装置100は、報酬の額「200円」とともに、「おめでとうございます!」といったメッセージが表示される通知コンテンツを端末装置10−2に送信する。
【0027】
端末装置10−2は、情報処理装置100から通知コンテンツを取得する。端末装置10−2は、通知コンテンツを取得すると、受信した通知コンテンツを画面に表示する。続いて、端末装置10−2は、ユーザU2の操作に従って、マジックリンク「LK1」をユーザU3に提供する(ステップS18)。具体的には、端末装置10−2は、ユーザU2の操作に従って、マジックリンク「LK1」に関する投稿情報を引用して新たに作成された投稿情報をSNSに投稿する。
【0028】
ユーザU3は、ユーザU2によって投稿されたマジックリンク「LK1」に関する投稿情報を閲覧して、マジックリンク「LK1」をクリックする(ステップS19)。なお、ユーザU3は、ユーザU1によって投稿情報が投稿された後、ユーザU1の投稿情報を閲覧可能な複数のユーザのうち、ユーザU2の次にマジックリンク「LK1」をクリックしたユーザであるものとする。端末装置10−3は、ユーザU3のクリック操作に従って、ユーザU3によってマジックリンク「LK1」がクリックされたというアクセス情報を情報処理装置100に送信する(ステップS20)。
【0029】
情報処理装置100は、端末装置10−3からアクセス情報を取得する。情報処理装置100は、アクセス情報を取得すると、アクセス情報の送信元であるユーザU3が付与ユーザU1以外のユーザであるか否かを判定する。また、情報処理装置100は、アクセス情報を取得すると、アクセス情報の送信元であるユーザU3が報酬の獲得履歴がないユーザであるか否かを判定する。続いて、情報処理装置100は、ユーザU3が付与ユーザU1以外のユーザであって、報酬の獲得履歴がないユーザであると判定すると、ユーザU3に対して報酬を付与すると決定する。具体的には、情報処理装置100は、ユーザU2によるマジックリンク予算からの報酬獲得後において、ユーザU2が獲得した獲得報酬「200円」をマジックリンク予算「1,000円」から除いた残予算である「800円」から、ユーザU3が獲得する報酬を付与すると決定する。また、情報処理装置100は、報酬を付与すると決定すると、ユーザU3が獲得する報酬の額をランダムに「10円」と決定する(ステップS21)。
【0030】
続いて、情報処理装置100は、ユーザU3に対して「10円」の報酬を付与すると決定すると、ユーザU3に対して「10円」の報酬を付与する。具体的には、情報処理装置100は、予算ID「BG1」と報酬額「10円」と獲得日時「DT3」とを、報酬を獲得するユーザU3のユーザID「U3」と対応付けて予算情報記憶部123−3に格納する。
【0031】
続いて、情報処理装置100は、ユーザU3に対して「10円」の報酬を付与すると、「10円」の報酬が付与されたことに関する通知を端末装置10−3に送信する(ステップS22)。具体的には、情報処理装置100は、報酬の額「10円」とともに、「おめでとうございます!」といったメッセージが表示される通知コンテンツを端末装置10−3に送信する。
【0032】
端末装置10−3は、情報処理装置100から通知コンテンツを取得する。端末装置10−3は、通知コンテンツを取得すると、受信した通知コンテンツを画面に表示する。続いて、端末装置10−3は、ユーザU3の操作に従って、マジックリンク「LK1」をユーザU4に提供する(ステップS23)。具体的には、端末装置10−3は、ユーザU3の操作に従って、マジックリンク「LK1」に関する投稿情報を引用して新たに作成された投稿情報をSNSに投稿する。
【0033】
ユーザU4は、ユーザU3によって投稿されたマジックリンク「LK1」に関する投稿情報を閲覧して、マジックリンク「LK1」をクリックする(ステップS24)。なお、ユーザU4は、ユーザU1によって投稿情報が投稿された後、ユーザU1の投稿情報を閲覧可能な複数のユーザのうち、ユーザU3の次にマジックリンク「LK1」をクリックしたユーザであるものとする。端末装置10−4は、ユーザU4のクリック操作に従って、ユーザU4によってマジックリンク「LK1」がクリックされたというアクセス情報を情報処理装置100に送信する(ステップS25)。
【0034】
情報処理装置100は、端末装置10−4からアクセス情報を取得する。情報処理装置100は、アクセス情報を取得すると、アクセス情報の送信元であるユーザU4が付与ユーザU1以外のユーザであるか否かを判定する。また、情報処理装置100は、アクセス情報を取得すると、アクセス情報の送信元であるユーザU4が報酬の獲得履歴がないユーザであるか否かを判定する。続いて、情報処理装置100は、ユーザU4が付与ユーザU1以外のユーザであって、報酬の獲得履歴がないユーザであると判定すると、ユーザU4に対して報酬を付与すると決定する。具体的には、情報処理装置100は、ユーザU2とユーザU3によるマジックリンク予算からの報酬獲得後において、ユーザU2が獲得した獲得報酬「200円」とユーザU3が獲得した獲得報酬「10円」とをマジックリンク予算「1,000円」から除いた残予算である「790円」から、ユーザU4が獲得する報酬を付与すると決定する。また、情報処理装置100は、報酬を付与すると決定すると、ユーザU4が獲得する報酬の額をランダムに「500円」と決定する(ステップS26)。
【0035】
続いて、情報処理装置100は、ユーザU4に対して「500円」の報酬を付与すると決定すると、ユーザU4に対して「500円」の報酬を付与する。具体的には、情報処理装置100は、予算ID「BG1」と報酬額「500円」と獲得日時「DT4」とを、報酬を獲得するユーザU4のユーザID「U4」と対応付けて予算情報記憶部123−4に格納する。
【0036】
続いて、情報処理装置100は、ユーザU4に対して「500円」の報酬を付与すると、「500円」の報酬が付与されたことに関する通知を端末装置10−4に送信する(ステップS27)。具体的には、情報処理装置100は、報酬の額「500円」とともに、「おめでとうございます!」といったメッセージが表示される通知コンテンツを端末装置10−4に送信する。
【0037】
上述したように、情報処理装置100は、第1ユーザの電子決済に関連する第1ユーザ関連情報を取得する。そして、情報処理装置100は、取得した第1ユーザ関連情報に基づいて、第2ユーザによる所定の行動に応じて第2ユーザが獲得する報酬の予算を、第1ユーザに付与するかどうかを決定する。これにより、情報処理装置100は、所定のユーザに対して、他のユーザが獲得する報酬の予算を付与可能とする。これにより、情報処理装置100は、例えば、所定のユーザに対して、他のユーザが獲得する報酬の予算を付与することにより、他のユーザに報酬を分け与えようとする動機付けを与えることができる。したがって、情報処理装置100は、ユーザに対する適切な予算の付与を可能にすることができる。また、情報処理装置100は、適切なユーザに対して予算を付与することができるので、新規ユーザの獲得や既存ユーザの活性化を促すための予算を適切に使うことができる。
【0038】
〔2.情報処理システムの構成〕
次に、図2を用いて、実施形態に係る情報処理システムの構成について説明する。図2は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。図2に示すように、情報処理システム1には、端末装置10と、情報処理装置100とが含まれる。端末装置10と、情報処理装置100とは所定のネットワークNを介して、有線または無線により通信可能に接続される。なお、図2に示す情報処理システム1には、任意の数の端末装置10と任意の数の情報処理装置100とが含まれてもよい。
【0039】
マジックリンク予算を付与された第1ユーザの端末装置10は、マジックリンクとマジックリンク予算の予算額とともに、第1ユーザに対してマジックリンクを他のユーザに提供するよう促すメッセージが表示される通知コンテンツを情報処理装置100から受信する。第1端末装置10は、通知コンテンツを取得すると、受信した通知コンテンツを画面に表示する。続いて、第1端末装置10は、第1ユーザの操作に従って、マジックリンクを第2ユーザに提供する。具体的には、第1端末装置10は、マジックリンクに関する投稿情報をSNSに送信する。なお、第1端末装置10は、マジックリンクを含む電子メール等を第2ユーザの端末装置10に送信してもよい。
【0040】
第1ユーザ以外の第2ユーザの端末装置10は、マジックリンクに関する情報を取得する。端末装置10は、マジックリンクに関する情報を取得すると、取得したマジックリンクに関する情報を画面に表示する。続いて、端末装置10は、第2ユーザがマジックリンクをクリックする操作に従って、第2ユーザによってマジックリンクがクリックされたというアクセス情報を情報処理装置100に送信する。
【0041】
情報処理装置100は、図1で説明した情報処理を行うサーバ装置である。情報処理装置100は、第1ユーザの電子決済による決済履歴を取得する。また、情報処理装置100は、第1ユーザの電子決済による決済履歴に基づいて、第1ユーザ以外の第2ユーザがマジックリンクをクリックする行動に応じて第2ユーザが獲得する報酬の予算であるマジックリンク予算を、第1ユーザに付与するかどうかを決定する。また、情報処理装置100は、マジックリンク予算を第1ユーザに付与すると決定すると、第1ユーザに対して、マジックリンク予算とマジックリンクとを付与する。また、情報処理装置100は、マジックリンク予算とマジックリンクとを付与すると、マジックリンクとマジックリンク予算の予算額とともに、第1ユーザに対してマジックリンクを他のユーザに提供するよう促すメッセージが表示される通知コンテンツを第1ユーザの端末装置10に送信する。
【0042】
また、情報処理装置100は、第1ユーザ以外の第3ユーザの第3端末装置10からアクセス情報を取得する。情報処理装置100は、アクセス情報を取得すると、第3ユーザに対して、マジックリンク予算の予算額から報酬を付与すると決定する。また、情報処理装置100は、報酬を付与すると決定すると、第3ユーザが獲得する報酬の額をランダムに決定する。続いて、情報処理装置100は、第3ユーザに対して報酬を付与すると決定すると、第3ユーザに対して報酬を付与する。続いて、情報処理装置100は、第3ユーザに対して報酬を付与すると、報酬が付与されたことに関する通知を第3ユーザの第3端末装置10に送信する。
【0043】
また、情報処理装置100は、第1ユーザ及び第3ユーザ以外の第2ユーザの端末装置10からアクセス情報を取得する。情報処理装置100は、アクセス情報を取得すると、第1ユーザ及び第2ユーザ以外の第3ユーザによるマジックリンク予算からの報酬獲得後において、第3ユーザが獲得した獲得報酬をマジックリンク予算から除いた残予算から、第2ユーザが獲得する報酬を付与すると決定する。また、情報処理装置100は、報酬を付与すると決定すると、第2ユーザが獲得する報酬の額をランダムに決定する。続いて、情報処理装置100は、第2ユーザに対して報酬を付与すると決定すると、第2ユーザに対して報酬を付与する。続いて、情報処理装置100は、第2ユーザに対して報酬を付与すると、報酬が付与されたことに関する通知を第2ユーザの端末装置10に送信する。
【0044】
〔3.情報処理装置の構成〕
次に、図3を用いて、実施形態に係る情報処理装置100の構成について説明する。図3は、実施形態に係る情報処理装置100の構成例を示す図である。図3に示すように、情報処理装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。なお、情報処理装置100は、情報処理装置100の管理者等から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示させるための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
【0045】
(通信部110)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークと有線または無線で接続され、例えば、端末装置10との間で情報の送受信を行う。
【0046】
(記憶部120)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部120は、図3に示すように、ユーザ情報記憶部121と条件情報記憶部122と予算情報記憶部123と通知コンテンツ記憶部124を有する。
【0047】
(ユーザ情報記憶部121)
ユーザ情報記憶部121は、ユーザに関する各種の情報を記憶する。図4に、実施形態に係るユーザ情報記憶部の一例を示す。図4に示す例では、ユーザ情報記憶部121は、「利用ユーザID」、「決済履歴」、「送信履歴」、「登録情報」といった項目を有する。
【0048】
「利用ユーザID」は、電子決済サービスSA1を利用するユーザを識別する識別情報を示す。「決済履歴」は、利用ユーザによる電子決済サービスSA1を利用した電子決済に関する履歴を示す。「送金履歴」は、利用ユーザによる電子決済サービスSA1を利用した送金に関する履歴を示す。例えば、「送金履歴」には、利用ユーザ間での送金履歴が含まれる。「登録情報」は、電子決済サービスSA1に登録された利用ユーザの登録情報を示す。例えば、「登録情報」には、電子決済サービスSA1への登録日時に関する情報が含まれる。
【0049】
(条件情報記憶部122)
条件情報記憶部122は、マジックリンク予算を付与する条件に関する各種の情報を記憶する。図5に、実施形態に係る条件情報記憶部の一例を示す。図5に示す例では、条件情報記憶部122は、「条件ID」、「条件」といった項目を有する。
【0050】
「条件ID」は、マジックリンク予算を付与する条件を識別する識別情報を示す。「条件」は、マジックリンク予算を付与する条件を示す。
【0051】
図5の2レコード目に示す例では、条件ID「CD2」で識別される条件は、図1に示したマジックリンク予算の付与条件に対応する。
【0052】
(予算情報記憶部123)
予算情報記憶部123は、マジックリンク予算に関する各種の情報を記憶する。図6に、実施形態に係る予算情報記憶部の一例を示す。図6に示す例では、予算情報記憶部123は、「予算ID」、「予算額」、「残予算」、「付与日時」、「付与ユーザID」、「リンク」、「報酬情報」といった項目を有する。さらに、「報酬情報」は、「獲得ユーザID」、「報酬額」、「獲得日時」といった小項目を有する。
【0053】
「予算ID」は、マジックリンク予算を識別する識別情報を示す。「予算額」は、マジックリンク予算の予算額を示す。「残予算」は、マジックリンク予算の残予算を示す。「付与日時」は、マジックリンク予算が付与された日時を示す。「付与ユーザID」は、マジックリンク予算が付与されたユーザを識別する識別情報を示す。「リンク」は、マジックリンク予算に対応するマジックリンクのURLを示す。「報酬情報」は、マジックリンク予算の予算額から付与される報酬に関する情報を示す。「獲得ユーザID」は、報酬を獲得したユーザを識別する識別情報を示す。「報酬額」は、報酬の額を示す。「獲得日時」は、報酬が獲得された日時を示す。
【0054】
(通知コンテンツ記憶部124)
通知コンテンツ記憶部124は、端末装置10に通知する通知コンテンツに関する情報を記憶する。具体的には、通知コンテンツ記憶部124は、第1ユーザに対してマジックリンク予算が付与されたことを通知するコンテンツC10を格納する。また、通知コンテンツ記憶部124は、第2ユーザがマジックリンクを選択した際に遷移する遷移先のコンテンツC30を格納する。また、通知コンテンツ記憶部124は、第2ユーザが報酬を獲得したことを通知するコンテンツC40を格納する。
【0055】
(制御部130)
図3の説明に戻って、制御部130は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、情報処理装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(情報処理プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0056】
図3に示すように、制御部130は、取得部131と、決定部132と、付与部133と、送信部134を有し、以下に説明する情報処理の作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、図3に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
【0057】
(取得部131)
取得部131は、第1ユーザの電子決済に関連する第1ユーザ関連情報を取得する。具体的には、取得部131は、ユーザ情報記憶部121を参照して、第1ユーザの電子決済に関連する第1ユーザ関連情報を取得する。より具体的には、取得部131は、第1ユーザの行動情報を含む第1ユーザ関連情報を取得する。例えば、取得部131は、ユーザ情報記憶部121の決済履歴を参照して、第1ユーザ関連情報として、第1ユーザの決済履歴に関する情報を取得する。
【0058】
また、取得部131は、予算の付与に関する所定の条件に関する条件情報を取得する。具体的には、取得部131は、条件情報記憶部122を参照して、条件情報を取得する。例えば、取得部131は、条件ID「CD2」で識別される条件に関する条件情報を取得する。
【0059】
また、取得部131は、第2ユーザによってマジックリンクがクリックされたというアクセス情報を第2ユーザの端末装置10から取得する。
【0060】
また、取得部131は、マジックリンクの予算に関する予算情報を取得する。具体的には、取得部131は、予算情報記憶部123を参照して、予算情報を取得する。
【0061】
(決定部132)
決定部132は、取得部131により取得された第1ユーザ関連情報に基づいて、第2ユーザによる所定の行動に応じて第2ユーザが獲得する報酬の予算を、第1ユーザに付与するかどうかを決定する。具体的には、決定部132は、第1ユーザが予算の付与に関する所定の条件を満たす場合、第1ユーザに予算を付与すると決定する。より具体的には、決定部132は、取得部131によって取得された第1ユーザ関連情報と、取得部131によって取得された条件情報とに基づいて、第1ユーザが予算の付与に関する所定の条件を満たすか否かを判定する。続いて、決定部132は、第1ユーザが予算の付与に関する所定の条件を満たすと判定した場合には、第1ユーザに予算を付与すると決定する。
【0062】
また、決定部132は、第1ユーザの行動情報が所定の条件を満たす場合、第1ユーザに予算を付与すると決定する。具体的には、決定部132は、第1ユーザの電子決済による決済回数が所定の閾値以上である場合、第1ユーザに予算を付与すると決定する。例えば、決定部132は、取得部131によって取得された第1ユーザの決済履歴に関する情報と、取得部131によって取得された条件ID「CD2」で識別される条件に関する条件情報とに基づいて、電子決済による決済回数が所定の閾値以上である第1ユーザが存在するか否かを判定する。続いて、決定部132は、電子決済による決済回数が所定の閾値以上である第1ユーザが存在すると判定した場合には、電子決済による決済回数が所定の閾値以上である第1ユーザに予算を付与すると決定する。また、決定部132は、予算を付与すると決定すると、予算の予算額を決定する。例えば、決定部132は、電子決済による決済回数が所定の閾値以上である第1ユーザに対してマジックリンク予算を付与すると決定する。また、決定部132は、第1ユーザに対してマジックリンク予算を付与すると決定すると、第1ユーザに対してマジックリンク予算に対応するマジックリンクを付与すると決定する。
【0063】
また、決定部132は、第1ユーザによる所定の操作により、第2ユーザに提供された所定の情報に対する第2ユーザの所定の行動に応じて第2ユーザが獲得する報酬の予算を、第1ユーザに付与するかどうかを決定する。具体的には、決定部132は、第1ユーザが第2ユーザに対してマジックリンクを提供する操作により、第2ユーザに提供されたマジックリンクに対する第2ユーザの所定の行動に応じて第2ユーザが獲得する報酬の予算を、第1ユーザに付与するかどうかを決定する。
【0064】
また、決定部132は、第2ユーザに提供された所定の情報に対して第2ユーザが所定の行動を行った場合に第2ユーザが獲得する報酬の予算を、第1ユーザに付与するかどうかを決定する。具体的には、決定部132は、第2ユーザに提供されたリンクを第2ユーザが選択した場合に第2ユーザが獲得する報酬の予算を、第1ユーザに付与するかどうかを決定する。より具体的には、決定部132は、所定のSNS(Social Networking Service)に投稿されたリンクを第2ユーザが選択した場合に第2ユーザが獲得する報酬の予算を、第1ユーザに付与するかどうかを決定する。
【0065】
なお、決定部132は、第2ユーザが利用する端末装置に送信されたリンクを第2ユーザが選択した場合に第2ユーザが獲得する報酬の予算を、第1ユーザに付与するかどうかを決定してもよい。例えば、決定部132は、第1ユーザの端末装置から第2ユーザが利用する端末装置に送信された電子メールに含まれるマジックリンクを第2ユーザが選択した場合に第2ユーザが獲得する報酬の予算を、第1ユーザに付与するかどうかを決定してもよい。
【0066】
なお、第2ユーザによるリンクの選択操作には、クリック操作、タップ操作、スライド操作、スクロール操作等が含まれる。第2ユーザによるリンクの選択操作は、第2ユーザによってリンクが選択されたことを情報処理装置100に通知可能な選択操作であれば、いかなる選択操作でもよい。
【0067】
また、決定部132は、第1ユーザ以外のユーザが報酬を獲得可能な予算を、第1ユーザに付与するかどうかを決定する。また、決定部132は、第1ユーザ及び第2ユーザ以外の第3ユーザによる予算からの報酬獲得後において、第3ユーザが獲得した獲得報酬を予算から除いた残予算から、第2ユーザが獲得する報酬の予算を、第1ユーザに付与するかどうかを決定する。
【0068】
また、決定部132は、第2ユーザが獲得する報酬の額を決定する。具体的には、決定部132は、取得部131によってアクセス情報が取得されると、アクセス情報の送信元である第2ユーザが付与ユーザである第1ユーザ以外のユーザであるか否かを判定する。例えば、決定部132は、取得部131によってアクセス情報が取得されると、予算情報記憶部123を参照して、アクセス情報の送信元である第2ユーザが付与ユーザである第1ユーザ以外のユーザであるか否かを判定する。また、決定部132は、取得部131によってアクセス情報が取得されると、アクセス情報の送信元である第2ユーザが報酬の獲得履歴がないユーザであるか否かを判定する。例えば、決定部132は、取得部131によってアクセス情報が取得されると、予算情報記憶部123の報酬情報を参照して、アクセス情報の送信元である第2ユーザが報酬の獲得履歴がないユーザであるか否かを判定する。続いて、決定部132は、第2ユーザが付与ユーザ以外のユーザであって、報酬の獲得履歴がないユーザであると判定すると、第2ユーザに対して報酬を付与すると決定する。
【0069】
決定部132は、所定の基準に基づいて、第2ユーザが獲得する報酬の額を決定する。具体的には、決定部132は、第2ユーザが獲得する報酬の額をランダムに決定する。より具体的には、決定部132は、第2ユーザによってマジックリンクがクリックされたというアクセス情報を取得する。続いて、決定部132は、アクセス情報を取得すると、第2ユーザに対して、マジックリンク予算の予算額から報酬を付与すると決定する。続いて、決定部132は、報酬を付与すると決定すると、第2ユーザが獲得する報酬の額をランダムに決定する。なお、決定部132は、マジックリンク予算の予算額の最低分割数や最大分割数を設定してもよい。そして、決定部132は、マジックリンク予算の予算額の最低分割数に基づいて、最低分割数以上の人数の第2ユーザに対して報酬を付与することを決定する。また、決定部132は、マジックリンク予算の予算額の最大分割数に基づいて、最大分割数以下の人数の第2ユーザに対して報酬を付与することを決定する。
【0070】
(付与部133)
付与部133は、決定部132によって第1ユーザに対してマジックリンク予算を付与することが決定されると、第1ユーザに対してマジックリンク予算を付与する。具体的には、付与部133は、第1ユーザに対してマジックリンク予算を付与すると決定すると、マジックリンク予算を識別する識別情報である予算IDを発行する。また、付与部133は、第1ユーザに対してマジックリンク予算を付与すると決定すると、マジックリンク予算に対応するマジックリンクを発行する。続いて、付与部133は、予算IDと予算額とマジックリンクと付与日時とを、マジックリンク予算の付与対象である第1ユーザのユーザIDと対応付けて予算情報記憶部123に格納する。
【0071】
また、付与部133は、決定部132によって第2ユーザに対して報酬を付与すると決定されると、第2ユーザに対して報酬を付与する。具体的には、付与部133は、予算IDと報酬額と獲得日時とを、報酬を獲得する第2ユーザのユーザIDと対応付けて予算情報記憶部123に格納する。
【0072】
(送信部134)
送信部134は、付与部133によって第1ユーザに対してマジックリンク予算が付与されると、マジックリンク予算が付与されたことに関する通知コンテンツを第1ユーザの端末装置10に送信する。具体的には、送信部134は、付与部133によって第1ユーザに対してマジックリンク予算が付与されると、予算情報記憶部123を参照して、予算情報を取得する。より具体的には、送信部134は、予算情報記憶部123を参照して、マジックリンクとマジックリンク予算の予算額とを取得する。続いて、送信部134は、
マジックリンクとマジックリンク予算の予算額とを取得すると、マジックリンクとマジックリンク予算の予算額とともに、第1ユーザに対してマジックリンクを他のユーザに提供するよう促すメッセージが表示される通知コンテンツC10を生成する。続いて、送信部134は、通知コンテンツC10を生成すると、生成した通知コンテンツC10を第1ユーザの端末装置10に送信する。
【0073】
次に、図10を用いて端末装置に表示される通知コンテンツの例について説明する。図10は、実施形態に係る端末装置に表示される通知コンテンツの例を示す図である。図10に示す例では、端末装置10は、情報処理装置100から受信した通知コンテンツC10を画面に表示する。具体的には、端末装置10は、「ユーザU1様へ:おめでとうございます!マジックリンクを獲得しました!」というマジックリンクの獲得に関する通知メッセージC11と、「今すぐ他のユーザにマジックリンクをプレゼントしよう!」という他のユーザにマジックリンクの提供を促す通知メッセージC12と、「htttps://XXXXXXXXXX…」というマジックリンクC13と、「1,000円」というマジックリンクの予算額C14を含む通知コンテンツC10を画面に表示する。
【0074】
また、送信部134は、付与部133によって第2ユーザに対して報酬が付与されると、報酬が付与されたことに関する通知コンテンツC40を第2ユーザの端末装置10に送信する。具体的には、送信部134は、報酬の額とともに、「おめでとうございます!」といったメッセージが表示される通知コンテンツC40を第2ユーザの端末装置10に送信する。
【0075】
ここで、図11を用いて端末装置に表示される通知コンテンツの例について説明する。図11は、実施形態に係る端末装置に表示される通知コンテンツの例を示す図である。図11の上段に示す例では、第2ユーザの端末装置10は、第1ユーザによってSNSに投稿されたマジックリンクに関する投稿情報を含むコンテンツC20を画面に表示する。第2ユーザの端末装置10は、「マジックリンクGETしました!早い者勝ちですよ↓」といったメッセージC21と、「htttps://XXXXXXXXXX…」というマジックリンクC22と、第1ユーザのユーザアイコンC23とを含むコンテンツC20を画面に表示する。
【0076】
続いて、第2ユーザは、第1ユーザによって投稿されたマジックリンクに関する投稿情報を含むコンテンツC20を閲覧して、コンテンツC20に含まれるマジックリンクC22をクリックする。なお、第2ユーザは、第1ユーザによって投稿情報が投稿された後、第1ユーザの投稿情報を閲覧可能な複数のユーザのうち、最初にマジックリンクC22をクリックしたユーザであるものとする。第2ユーザの端末装置10は、第2ユーザのクリック操作に従って、第2ユーザによってマジックリンクC22がクリックされたというアクセス情報を情報処理装置100に送信する。
【0077】
取得部131は、アクセス情報を取得すると、予算情報記憶部123を参照して、予算情報を取得する。より具体的には、送信部134は、予算情報記憶部123を参照して、第2ユーザによってクリックされたマジックリンクC22に対応するマジックリンク予算の残予算を取得する。続いて、送信部134は、マジックリンク予算の残予算を取得するすると、マジックリンク予算の残予算と、第2ユーザに対して報酬の獲得を促すメッセージと、報酬を獲得するためのトリガーボタンとを含む通知コンテンツC30を生成する。続いて、送信部134は、通知コンテンツC30を生成すると、生成した通知コンテンツC30を第2ユーザの端末装置10に送信する。
【0078】
第2ユーザの端末装置10は、情報処理装置100から通知コンテンツC30を受信する。第2ユーザの端末装置10は、受信したコンテンツC30を画面に表示する。図11の中段に示す例では、第2ユーザの端末装置10は、「残予算¥1,000」というマジックリンク予算の残予算を通知するメッセージC31と、「ゲットしましょう!」という第2ユーザに対して報酬の獲得を促すメッセージC32と、「ゲットする」と記載された報酬獲得のためのトリガーボタンC33とを含むコンテンツC30を画面に表示する。
【0079】
続いて、第2ユーザは、コンテンツC30に含まれるボタンC33をクリックする。第2ユーザの端末装置10は、第2ユーザのクリック操作に従って、第2ユーザによってトリガーボタンC33がクリックされたというアクセス情報を情報処理装置100に送信する。
【0080】
取得部131は、アクセス情報を取得すると、予算情報記憶部123を参照して、予算情報を取得する。より具体的には、送信部134は、予算情報記憶部123を参照して、第2ユーザによってクリックされたトリガーボタンC33に対応するマジックリンク予算を特定する。続いて、送信部134は、マジックリンク予算を特定すると、特定したマジックリンク予算のうち、第2ユーザが獲得した報酬額を取得する。続いて、送信部134は、第2ユーザが獲得した報酬額を取得するすると、第2ユーザに対して報酬の獲得を通知するメッセージと、第2ユーザが獲得した報酬額を通知するメッセージとを含む通知コンテンツC40を生成する。続いて、送信部134は、通知コンテンツC40を生成すると、生成した通知コンテンツC40を第2ユーザの端末装置10に送信する。
【0081】
第2ユーザの端末装置10は、情報処理装置100から通知コンテンツC40を受信する。第2ユーザの端末装置10は、受信したコンテンツC40を画面に表示する。図11の下段に示す例では、第2ユーザの端末装置10は、「ユーザU2様:おめでとうございます!」という報酬の獲得を通知するメッセージC41と、「¥200 GET」という獲得した報酬額を通知するメッセージC42とを含む通知コンテンツC40を画面に表示する。
【0082】
〔4.予算の付与に関する決定処理のフロー〕
次に、図7を用いて、予算の付与に関する決定処理の手順について説明する。図7は、実施形態に係る予算の付与に関する決定処理手順を示すフローチャートである。図7に示す例では、情報処理装置100は、第1ユーザの電子決済に関連する第1ユーザ関連情報を取得したか否かを判定する(ステップS101)。情報処理装置100は、第1ユーザ関連情報を取得していないと判定した場合(ステップS101;No)、第1ユーザ関連情報を取得するまで待機する。
【0083】
一方、情報処理装置100は、第1ユーザ関連情報を取得したと判定した場合(ステップS101;Yes)、第1ユーザが予算の付与に関する所定の条件を満たすユーザであるか否かを判定する(ステップS102)。情報処理装置100は、第1ユーザが予算の付与に関する所定の条件を満たすユーザでないと判定した場合(ステップS102;No)、処理を終了する。
【0084】
一方、情報処理装置100は、第1ユーザが予算の付与に関する所定の条件を満たすユーザであると判定した場合(ステップS102;Yes)、第2ユーザによる所定の行動に応じて第2ユーザが獲得する報酬の予算を、第1ユーザに付与することを決定する(ステップS103)。
【0085】
〔5.報酬の付与に関する決定処理のフロー〕
次に、図8を用いて、報酬の付与に関する決定処理の手順について説明する。図8は、実施形態に係る報酬の付与に関する決定処理手順を示すフローチャートである。図8に示す例では、情報処理装置100は、第2ユーザに提供されたリンクが第2ユーザによって選択されたか否かを判定する(ステップS201)。情報処理装置100は、第2ユーザに提供されたリンクが第2ユーザによって選択されなかったと判定した場合(ステップS201;No)、第2ユーザに提供されたリンクが第2ユーザによって選択されるまで待機する。
【0086】
一方、情報処理装置100は、第2ユーザに提供されたリンクが第2ユーザによって選択されたと判定した場合(ステップS201;Yes)、第2ユーザが新規ユーザであるか否かを判定する(ステップS202)。情報処理装置100は、第2ユーザが新規ユーザであると判定した場合(ステップS202;Yes)、第2ユーザに対して新規登録を促す通知を送信する(ステップS208)。続いて、情報処理装置100は、第2ユーザに対して新規登録を促す通知を送信すると、第2ユーザから所定時間内に新規登録を受け付けたか否かを判定する(ステップS209)。情報処理装置100は、第2ユーザから所定時間内に新規登録を受け付けていないと判定した場合(ステップS209;No)、所定時間の間、第2ユーザから新規登録を受け付けるまで待機する。なお、情報処理装置100は、所定時間内に新規登録を受け付けなかった場合には、処理を終了する。一方、情報処理装置100は、第2ユーザから所定時間内に新規登録を受け付けたと判定した場合(ステップS209;Yes)、第2ユーザに対して、予算とともに表示されるボタンを送信する(ステップS205)。
【0087】
一方、情報処理装置100は、第2ユーザが新規ユーザでないと判定した場合(ステップS202;No)、第2ユーザが付与ユーザ以外のユーザであるか否かを判定する(ステップS203)。情報処理装置100は、第2ユーザが付与ユーザであると判定した場合(ステップS203;No)、処理を終了する。
【0088】
一方、情報処理装置100は、第2ユーザが付与ユーザ以外のユーザであると判定した場合(ステップS203;Yes)、第2ユーザが獲得ユーザ以外のユーザであるか否かを判定する(ステップS204)。情報処理装置100は、第2ユーザが獲得ユーザであると判定した場合(ステップS204;No)、処理を終了する。
【0089】
一方、情報処理装置100は、第2ユーザが獲得ユーザ以外のユーザであると判定した場合(ステップS204;Yes)、第2ユーザに対して、残予算とともに表示されるボタンを送信する(ステップS205)。
【0090】
情報処理装置100は、第2ユーザに対して、(残)予算とともに表示されるボタンを送信すると、第2ユーザから所定時間内にボタンの選択を受け付けたか否かを判定する(ステップS206)。情報処理装置100は、第2ユーザから所定時間内にボタンの選択を受け付けていないと判定すると(ステップS206;No)、所定時間の間、第2ユーザからボタンの選択を受け付けるまで待機する。なお、情報処理装置100は、所定時間内にボタンの選択を受け付けなかった場合には、処理を終了する。
【0091】
一方、情報処理装置100は、第2ユーザから所定時間内にボタンの選択を受け付けたと判定した場合(ステップS206;Yes)、第2ユーザが獲得する報酬の額を決定する(ステップS207)。
【0092】
〔6.端末装置の構成〕
次に、図9を用いて、実施形態に係る端末装置10の構成について説明する。図9は、実施形態に係る端末装置10の構成例を示す図である。図9に示すように、端末装置10は、通信部11と、入力部12と、出力部13と、記憶部14と、制御部15とを有する。
【0093】
また、端末装置10には、決済サービスSA1を利用するためのユーザ向けのアプリケーション(以下、適宜「決済アプリAP1」と記載する。)がインストールされている。端末装置10は、端末装置10にインストールされた決済用のアプリである決済アプリAP1を実行する。
【0094】
(通信部11)
通信部11は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部11は、図示しない所定の通信網を介して、有線又は無線で接続され、情報処理装置100との間で情報の送受信を行う。
【0095】
(入力部12、出力部13)
入力部12は、利用者から各種操作を受け付ける入力装置である。例えば、入力部12は、キーボードやマウスや操作キー等によって実現される。出力部13は、各種情報を表示するための表示装置であり、すなわち、画面である。例えば、出力部13は、液晶ディスプレイ等によって実現される。なお、端末装置10にタッチパネルが採用される場合には、入力部12と出力部13とは一体化される。また、以下の説明では、出力部13を画面と記載する場合がある。
【0096】
(記憶部14)
記憶部14は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部14は、例えば、端末装置10にインストールされているアプリケーション(例えば、決済アプリAP1)に関する情報、例えばプログラム等を記憶する。
【0097】
(制御部15)
制御部15は、例えば、コントローラであり、CPUやMPU等によって、端末装置10内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。例えば、この各種プログラムには、端末装置10にインストールされたアプリケーション(例えば、決済アプリAP1)のプログラムが含まれる。また、制御部15は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
【0098】
図9に示すように、制御部15は、取得部151と、表示部152と、受付部153と、送信部154とを有し、以下に説明する情報処理の作用を実現または実行する。
【0099】
(取得部151)
取得部151は、情報処理装置100から通知コンテンツを取得する。具体的には、第1ユーザの端末装置10の取得部151は、マジックリンクとマジックリンク予算の予算額とともに、第1ユーザに対してマジックリンクを他のユーザに提供するよう促すメッセージが表示される通知コンテンツC10を取得する。図10に示す例では、第1ユーザの端末装置10の取得部151は、「ユーザU1様へ:おめでとうございます!マジックリンクを獲得しました!」というマジックリンクの獲得に関する通知メッセージC11と、「今すぐ他のユーザにマジックリンクをプレゼントしよう!」という他のユーザにマジックリンクの提供を促す通知メッセージC12と、「htttps://XXXXXXXXXX…」というマジックリンクC13と、「1,000円」というマジックリンクの予算額C14を含む通知コンテンツC10を取得する。
【0100】
また、第2ユーザの端末装置10の取得部151は、マジックリンクを取得する。具体的には、第2ユーザの端末装置10の取得部151は、第1ユーザによってSNSに投稿されたマジックリンクに関する投稿情報を含むコンテンツC20をSNSサーバ(図示略)から取得する。図11の上段に示す例では、第2ユーザの端末装置10の取得部151は、「マジックリンクGETしました!早い者勝ちですよ↓」といったメッセージC21と、「htttps://XXXXXXXXXX…」というマジックリンクC22と、第1ユーザのユーザアイコンC23とを含むコンテンツC20を取得する。
【0101】
また、第2ユーザの端末装置10の取得部151は、マジックリンク予算の残予算と、第2ユーザに対して報酬の獲得を促すメッセージと、報酬を獲得するためのトリガーボタンとを含む通知コンテンツC30を取得する。図11の中段に示す例では、第2ユーザの端末装置10の取得部151は、「残予算¥1,000」というマジックリンク予算の残予算を通知するメッセージC31と、「ゲットしましょう!」という第2ユーザに対して報酬の獲得を促すメッセージC32と、「ゲットする」と記載された報酬獲得のためのトリガーボタンC33とを含むコンテンツC30を取得する。
【0102】
また、第2ユーザの端末装置10の取得部151は、第2ユーザに対して報酬の獲得を通知するメッセージと、第2ユーザが獲得した報酬額を通知するメッセージとを含む通知コンテンツC40を取得する。図11の下段に示す例では、第2ユーザの端末装置10の取得部151は、「ユーザU2様:おめでとうございます!」という報酬の獲得を通知するメッセージC41と、「¥200 GET」という獲得した報酬額を通知するメッセージC42とを含む通知コンテンツC40を取得する。
【0103】
(表示部152)
表示部152は、取得部151によって取得された通知コンテンツを表示する。具体的には、第1ユーザの端末装置10の表示部152は、取得部151によって取得された通知コンテンツC10を画面に表示する。図10に示す例では、第1ユーザの端末装置10の表示部152は、「ユーザU1様へ:おめでとうございます!マジックリンクを獲得しました!」というマジックリンクの獲得に関する通知メッセージC11と、「今すぐ他のユーザにマジックリンクをプレゼントしよう!」という他のユーザにマジックリンクの提供を促す通知メッセージC12と、「htttps://XXXXXXXXXX…」というマジックリンクC13と、「1,000円」というマジックリンクの予算額C14を含む通知コンテンツC10を画面に表示する。
【0104】
また、第2ユーザの端末装置10表示部152は、取得部151によって取得されたコンテンツC20を画面に表示する。図11の上段に示す例では、第2ユーザの端末装置10表示部152は、「マジックリンクGETしました!早い者勝ちですよ↓」といったメッセージC21と、「https://XXXXXXXXXX…」というマジックリンクC22と、第1ユーザのユーザアイコンC23とを含むコンテンツC20を画面に表示する。
【0105】
また、第2ユーザの端末装置10表示部152は、取得部151によって取得された通知コンテンツC30を画面に表示する。図11の中段に示す例では、第2ユーザの端末装置10の表示部152は、「残予算¥1,000」というマジックリンク予算の残予算を通知するメッセージC31と、「ゲットしましょう!」という第2ユーザに対して報酬の獲得を促すメッセージC32と、「ゲットする」と記載された報酬獲得のためのトリガーボタンC33とを含むコンテンツC30を画面に表示する。
【0106】
また、第2ユーザの端末装置10表示部152は、取得部151によって取得された通知コンテンツC40を画面に表示する。図11の下段に示す例では、第2ユーザの端末装置10の表示部152は、「ユーザU2様:おめでとうございます!」という報酬の獲得を通知するメッセージC41と、「¥200 GET」という獲得した報酬額を通知するメッセージC42とを含む通知コンテンツC40を画面に表示する。
【0107】
(受付部153)
受付部153は、入力部12を介してユーザの操作を受け付ける。具体的には、受付部153は、入力部12を介して、第1ユーザによるマジックリンクの提供操作を受け付ける。例えば、受付部153は、第1ユーザによるマジックリンクに関する投稿情報のSNSへの投稿操作を受け付ける。また、受付部153は、第1ユーザによるマジックリンクに関する電子メールの送信操作を受け付ける。
【0108】
また、受付部153は、入力部12を介して、第2ユーザによるマジックリンクの選択操作を受け付ける。例えば、受付部153は、第2ユーザによるマジックリンクのクリック操作を受け付ける。また、受付部153は、入力部12を介して、第2ユーザによる報酬獲得のためのトリガーボタンの選択操作を受け付ける。例えば、受付部153は、第2ユーザによるトリガーボタンのクリック操作を受け付ける。
【0109】
(送信部154)
送信部154は、受付部153によって第1ユーザによるマジックリンクの提供操作が受け付けられると、受け付けたマジックリンクを送信する。例えば、送信部154は、受付部153によって第1ユーザによるマジックリンクに関する投稿情報のSNSへの投稿操作が受け付けられると、受け付けた投稿情報をSNSサーバに送信する。また、送信部154は、受付部153によって第1ユーザによるマジックリンクに関する電子メールの送信操作が受け付けられると、受け付けた電子メールを宛先の第2ユーザに送信する。
【0110】
また、送信部154は、受付部153によって第2ユーザによるマジックリンクの選択操作が受け付けられると、第2ユーザによってマジックリンクが選択されたというアクセス情報を情報処理装置100に送信する。また、送信部154は、受付部153によって第2ユーザによる報酬獲得のためのトリガーボタンの選択操作が受け付けられると、第2ユーザによって報酬獲得のためのトリガーボタンが選択されたというアクセス情報を情報処理装置100に送信する。
【0111】
〔7.変形例〕
上述した実施形態に係る情報処理システム1は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、情報処理システム1の他の実施形態について説明する。なお、実施形態と同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。
【0112】
〔7−1.第1ユーザに対して予算を付与するその他の条件〕
図1では、情報処理装置100が第1ユーザの電子決済による決済回数が所定の閾値以上である場合、第1ユーザに予算を付与すると決定する例について説明したが、その他の条件に基づいて、第1ユーザに予算を付与すると決定してもよい。以下では、第1ユーザに予算を付与するその他の条件について説明する。
【0113】
〔7−1−1.第1ユーザが所定の送金を行った場合〕
情報処理装置100は、第1ユーザが所定の送金を行った場合、第1ユーザに予算を付与すると決定してもよい。具体的には、決定部132は、第1ユーザが所定の送金を行った場合、第1ユーザに予算を付与すると決定する。より具体的には、決定部132は、電子決済を利用する第1ユーザの端末装置から、電子決済を利用する他のユーザの他の端末装置に、所定の送金が行われた場合、第1ユーザに予算を付与すると決定する。
【0114】
例えば、取得部131は、ユーザ情報記憶部121の送金履歴を参照して、第1ユーザ関連情報として、第1ユーザの送金履歴に関する情報を取得する。また、取得部131は、予算の付与に関する所定の条件に関する条件情報を取得する。具体的には、取得部131は、条件情報記憶部122を参照して、条件ID「CD1」で識別される条件に関する条件情報を取得する。
【0115】
決定部132は、取得部131によって取得された第1ユーザの送金履歴に関する情報と、取得部131によって取得された条件ID「CD1」で識別される条件に関する条件情報とに基づいて、電子決済サービスSA1を用いた個人間送金の履歴がある第1ユーザが存在するか否かを判定する。続いて、決定部132は、個人間送金の履歴がある第1ユーザが存在すると判定した場合には、個人間送金の履歴がある第1ユーザに予算を付与すると決定する。また、決定部132は、予算を付与すると決定すると、予算の予算額を決定する。例えば、決定部132は、個人間送金の履歴がある第1ユーザに対してマジックリンク予算を付与すると決定する。また、決定部132は、第1ユーザに対してマジックリンク予算を付与すると決定すると、第1ユーザに対してマジックリンク予算に対応するマジックリンクを付与すると決定する。
【0116】
〔7−1−2.第1ユーザが電子決済の新規ユーザである場合〕
情報処理装置100は、第1ユーザが電子決済の利用を開始する所定の行動を行った場合、第1ユーザに予算を付与すると決定してもよい。具体的には、情報処理装置100は、第1ユーザが電子決済の新規ユーザである場合、第1ユーザに予算を付与すると決定してもよい。より具体的には、決定部132は、第1ユーザが電子決済の利用を開始する所定の行動を行った場合、第1ユーザに予算を付与すると決定する。例えば、決定部132は、第1ユーザが電子決済の新規ユーザである場合、第1ユーザに予算を付与すると決定する。
【0117】
取得部131は、ユーザ情報記憶部121の登録情報を参照して、第1ユーザ関連情報として、第1ユーザの登録情報に関する情報を取得する。例えば、取得部131は、第1ユーザの登録日時に関する情報を取得する。また、取得部131は、予算の付与に関する所定の条件に関する条件情報を取得する。具体的には、取得部131は、条件情報記憶部122を参照して、条件ID「CD3」で識別される条件に関する条件情報を取得する。
【0118】
決定部132は、取得部131によって取得された第1ユーザの登録情報に関する情報と、取得部131によって取得された条件ID「CD3」で識別される条件に関する条件情報とに基づいて、新規ユーザである第1ユーザが存在するか否かを判定する。ここでの新規ユーザとは、登録日時から所定時間(例えば、24時間)以内であるユーザを指すものとする。続いて、決定部132は、新規ユーザである第1ユーザが存在すると判定した場合には、新規ユーザである第1ユーザに予算を付与すると決定する。また、決定部132は、予算を付与すると決定すると、予算の予算額を決定する。例えば、決定部132は、新規ユーザである第1ユーザに対してマジックリンク予算を付与すると決定する。また、決定部132は、第1ユーザに対してマジックリンク予算を付与すると決定すると、第1ユーザに対してマジックリンク予算に対応するマジックリンクを付与すると決定する。
【0119】
〔7−2.第2ユーザの報酬額を決定するその他の条件〕
図1では、情報処理装置100が第2ユーザの報酬額をランダムに決定する例について説明したが、所定の条件に基づいて、第2ユーザの報酬額を決定してもよい。以下では、第2ユーザの報酬額を決定するその他の条件について説明する。
【0120】
〔7−2−1.電子決済の利用回数が所定の閾値以下である場合〕
情報処理装置100は、第2ユーザによる電子決済の利用回数が所定の閾値以下である場合、第2ユーザが獲得する報酬の額を高くすると決定してもよい。具体的には、決定部132は、第2ユーザによる電子決済の利用回数が所定の閾値以下である場合、第2ユーザが獲得する報酬の額を高くすると決定する。
【0121】
取得部131は、第2ユーザの電子決済に関連する第2ユーザ関連情報を取得する。例えば、取得部131は、ユーザ情報記憶部121を参照して、第2ユーザ関連情報として、第2ユーザの電子決済の利用回数を取得する。続いて、決定部132は、取得部131により取得された第2ユーザ関連情報に基づいて、第2ユーザが獲得する報酬の額を決定する。例えば、決定部132は、取得部131によって取得された第2ユーザの電子決済の利用回数が所定の閾値以下であるか否かを判定する。続いて、決定部132は、第2ユーザの電子決済の利用回数が所定の閾値以下であると判定した場合、第2ユーザが獲得する報酬の額を高くすると決定する。
【0122】
〔7−2−2.第2ユーザが電子決済の新規ユーザである場合〕
情報処理装置100は、第2ユーザが電子決済の新規ユーザである場合、電子決済の既存ユーザが獲得する第1獲得額よりも多い第2獲得額を、第2ユーザが獲得する報酬の額に決定してもよい。具体的には、決定部132は、第2ユーザが電子決済の新規ユーザである場合、電子決済の既存ユーザが獲得する第1獲得額よりも多い第2獲得額を、第2ユーザが獲得する報酬の額に決定する。
【0123】
決定部132は、取得部131によって第2ユーザによるアクセス情報が取得されると、ユーザ情報記憶部121を参照して、アクセス元の第2ユーザの登録情報が存在するか否かを判定する。決定部132は、第2ユーザの登録情報が存在しないと判定した場合、第2ユーザが新規ユーザであると判定する。続いて、決定部132は、第2ユーザが新規ユーザであると判定した場合、電子決済の既存ユーザが獲得する第1獲得額よりも多い第2獲得額を、第2ユーザが獲得する報酬の額に決定する。
【0124】
〔7−2−3.リンクの紹介回数が所定数以上である場合〕
情報処理装置100は、第1ユーザとして予算が付与された回数が所定数以上である第2ユーザが獲得する報酬の額を高くすると決定してもよい。具体的には、決定部132は、第1ユーザとして予算が付与された回数が所定数以上である第2ユーザが獲得する報酬の額を高くすると決定する。
【0125】
決定部132は、予算情報記憶部123を参照して、第1ユーザとして予算が付与された回数が所定数以上である第2ユーザが存在するか否かを判定する。続いて、決定部132は、第1ユーザとして予算が付与された回数が所定数以上である第2ユーザが存在すると判定した場合、第1ユーザとして予算が付与された回数が所定数以上である第2ユーザが獲得する報酬の額を高くすると決定する。
【0126】
〔8.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る情報処理装置100は、取得部131と決定部132を備える。取得部131は、第1ユーザの電子決済に関連する第1ユーザ関連情報を取得する。決定部132は、取得部131により取得された第1ユーザ関連情報に基づいて、第2ユーザによる所定の行動に応じて第2ユーザが獲得する報酬の予算を、第1ユーザに付与するかどうかを決定する。
【0127】
これにより、情報処理装置100は、所定のユーザに対して、他のユーザが獲得する報酬の予算を付与可能とする。これにより、情報処理装置100は、例えば、所定のユーザに対して、他のユーザが獲得する報酬の予算を付与することにより、他のユーザに報酬を分け与えようとする動機付けを与えることができる。したがって、情報処理装置100は、ユーザに対する適切な予算の付与を可能にすることができる。また、情報処理装置100は、適切なユーザに対して予算を付与することができるので、新規ユーザの獲得や既存ユーザの活性化を促すための予算を適切に使うことができる。
【0128】
また、決定部132は、第1ユーザが予算の付与に関する所定の条件を満たす場合、第1ユーザに予算を付与すると決定する。
【0129】
これにより、情報処理装置100は、予算の付与に関する所定の条件を満たす第1ユーザに対して、他のユーザが獲得する報酬の予算を付与可能とする。
【0130】
また、取得部131は、第1ユーザの行動情報を含む第1ユーザ関連情報を取得する。決定部132は、第1ユーザの行動情報が所定の条件を満たす場合、第1ユーザに予算を付与すると決定する。
【0131】
これにより、情報処理装置100は、行動情報が所定の条件を満たす第1ユーザに対して、他のユーザが獲得する報酬の予算を付与可能とする。
【0132】
また、決定部132は、第1ユーザが所定の送金を行った場合、第1ユーザに予算を付与すると決定する。また、決定部132は、電子決済を利用する第1ユーザの端末装置から、電子決済を利用する他のユーザの他の端末装置に、所定の送金が行われた場合、第1ユーザに予算を付与すると決定する。
【0133】
これにより、情報処理装置100は、所定の送金を行った第1ユーザに対して、他のユーザが獲得する報酬の予算を付与可能とする。また、情報処理装置100は、個人間送金を行った第1ユーザに対して、他のユーザが獲得する報酬の予算を付与可能とする。
【0134】
また、決定部132は、第1ユーザの電子決済による決済回数が所定の閾値以上である場合、第1ユーザに予算を付与すると決定する。
【0135】
これにより、情報処理装置100は、電子決済による決済回数が所定の閾値以上である第1ユーザに対して、他のユーザが獲得する報酬の予算を付与可能とする。
【0136】
また、決定部132は、第1ユーザが電子決済の利用を開始する所定の行動を行った場合、第1ユーザに予算を付与すると決定する。また、決定部132は、第1ユーザが電子決済の新規ユーザである場合、第1ユーザに予算を付与すると決定する。
【0137】
これにより、情報処理装置100は、電子決済の利用を開始する所定の行動を行った第1ユーザに対して、他のユーザが獲得する報酬の予算を付与可能とする。また、情報処理装置100は、電子決済の新規ユーザである第1ユーザに対して、他のユーザが獲得する報酬の予算を付与可能とする。
【0138】
また、決定部132は、第1ユーザによる所定の操作により、第2ユーザに提供された所定の情報に対する第2ユーザの所定の行動に応じて第2ユーザが獲得する報酬の予算を、第1ユーザに付与するかどうかを決定する。
【0139】
これにより、情報処理装置100は、例えば、第1ユーザによる予算に関する情報の提供操作に応じて、他のユーザが獲得する報酬の予算を付与可能とする。
【0140】
また、決定部132は、第2ユーザに提供された所定の情報に対して第2ユーザが所定の行動を行った場合に第2ユーザが獲得する報酬の予算を、第1ユーザに付与するかどうかを決定する。
【0141】
これにより、情報処理装置100は、例えば、第2ユーザに提供されたマジックリンクを第2ユーザがクリックした場合に第2ユーザが獲得する報酬の予算を、第1ユーザに対して付与可能とする。
【0142】
また、決定部132は、第2ユーザに提供されたリンクを第2ユーザが選択した場合に第2ユーザが獲得する報酬の予算を、第1ユーザに付与するかどうかを決定する。また、決定部132は、第2ユーザが利用する端末装置に送信されたリンクを第2ユーザが選択した場合に第2ユーザが獲得する報酬の予算を、第1ユーザに付与するかどうかを決定する。また、決定部132は、所定のSNS(Social Networking Service)に投稿されたリンクを第2ユーザが選択した場合に第2ユーザが獲得する報酬の予算を、第1ユーザに付与するかどうかを決定する。
【0143】
これにより、情報処理装置100は、第2ユーザに提供されたリンクを第2ユーザが選択した場合に第2ユーザが獲得する報酬の予算を、第1ユーザに対して付与可能とすることができる。
【0144】
また、決定部132は、第1ユーザ及び第2ユーザ以外の第3ユーザによる予算からの報酬獲得後において、第3ユーザが獲得した獲得報酬を予算から除いた残予算から、第2ユーザが獲得する報酬の予算を、第1ユーザに付与するかどうかを決定する。
【0145】
これにより、情報処理装置100は、電子決済サービスに関するユーザ同士のやり取りの連鎖を生じさせることができる。
【0146】
また、決定部132は、第1ユーザ以外のユーザが報酬を獲得可能な予算を、第1ユーザに付与するかどうかを決定する。
【0147】
これにより、情報処理装置100は、電子決済サービスに関するユーザ同士のやり取りの連鎖を生じさせることができる。
【0148】
また、決定部132は、第2ユーザが獲得する報酬の額を決定する。また、決定部132は、所定の基準に基づいて、第2ユーザが獲得する報酬の額を決定する。また、決定部132は、第2ユーザが獲得する報酬の額をランダムに決定する。
【0149】
これにより、情報処理装置100は、第2ユーザが獲得する報酬の額を決定することができる。
【0150】
また、取得部131は、第2ユーザの電子決済に関連する第2ユーザ関連情報を取得する。決定部132は、取得部131により取得された第2ユーザ関連情報に基づいて、第2ユーザが獲得する報酬の額を決定する。
【0151】
これにより、情報処理装置100は、第2ユーザの電子決済に関連する情報に基づいて、第2ユーザが獲得する報酬の予算を付与可能とする。
【0152】
また、決定部132は、第2ユーザによる電子決済の利用回数が所定の閾値以下である場合、第2ユーザが獲得する報酬の額を高くすると決定する。
【0153】
これにより、情報処理装置100は、電子決済の利用回数が少ない第2ユーザに対して、電子決済サービスの利用を促すことができる。
【0154】
また、決定部132は、第2ユーザが電子決済の新規ユーザである場合、電子決済の既存ユーザが獲得する第1獲得額よりも多い第2獲得額を、第2ユーザが獲得する報酬の額に決定する。
【0155】
これにより、情報処理装置100は、新規ユーザである第2ユーザに対して、電子決済サービスの利用を促すことができる。
【0156】
また、決定部132は、第1ユーザとして予算が付与された回数が所定数以上である第2ユーザが獲得する報酬の額を高くすると決定する。
【0157】
これにより、情報処理装置100は、マジックリンクの紹介回数が多い第2ユーザに対して、電子決済サービスの利用を促すことができる。
【0158】
〔9.ハードウェア構成〕
また、上述してきた実施形態に係る情報処理装置100及び端末装置10は、例えば図12に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図12は、情報処理装置100及び端末装置10の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を備える。
【0159】
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0160】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、所定の通信網を介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを所定の通信網を介して他の機器へ送信する。
【0161】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
【0162】
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0163】
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る情報処理装置100又は端末装置10として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130又は制御部15の機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から所定の通信網を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0164】
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0165】
〔10.その他〕
また、上記実施形態及び変形例において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0166】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0167】
また、上述してきた実施形態及び変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0168】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、決定部は、決定手段や決定回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0169】
1 情報処理システム
10 端末装置
100 情報処理装置
110 通信部
120 記憶部
121 ユーザ情報記憶部
122 条件情報記憶部
123 予算情報記憶部
124 通知コンテンツ記憶部
130 制御部
131 取得部
132 決定部
133 付与部
134 送信部
図1
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