特許第6884265号(P6884265)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6884265
(24)【登録日】2021年5月13日
(45)【発行日】2021年6月9日
(54)【発明の名称】前輪駆動ハイブリッド化
(51)【国際特許分類】
   F16H 3/72 20060101AFI20210531BHJP
   F16H 3/54 20060101ALI20210531BHJP
   F16H 3/097 20060101ALI20210531BHJP
【FI】
   F16H3/72 A
   F16H3/54
   F16H3/097
【請求項の数】10
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2020-502439(P2020-502439)
(86)(22)【出願日】2018年9月19日
(65)【公表番号】特表2020-528525(P2020-528525A)
(43)【公表日】2020年9月24日
(86)【国際出願番号】US2018051720
(87)【国際公開番号】WO2019060397
(87)【国際公開日】20190328
【審査請求日】2020年1月17日
(31)【優先権主張番号】62/560,511
(32)【優先日】2017年9月19日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】515009952
【氏名又は名称】シェフラー テクノロジーズ アー・ゲー ウント コー. カー・ゲー
【氏名又は名称原語表記】Schaeffler Technologies AG & Co. KG
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【弁理士】
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100098501
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 拓
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【弁理士】
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100135633
【弁理士】
【氏名又は名称】二宮 浩康
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【弁理士】
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】クリストファー シェイミー
(72)【発明者】
【氏名】パトリック リンデマン
(72)【発明者】
【氏名】ポール リンデマン
(72)【発明者】
【氏名】マークス シュタインベアガー
【審査官】 前田 浩
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2014/0113760(US,A1)
【文献】 米国特許第09222565(US,B2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16H 3/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
前輪駆動車両のためのハイブリッドトランスミッションであって、
第1の軸線を持つ入力軸を有する多段速度トランスミッションと、
前記第1の軸線から半径方向にオフセットされた第2の軸線を持つハウジングを有する差動装置と、
前記第2の軸線と同心の電気モータと、
前記多段速度トランスミッションと前記差動装置と前記電気モータとを接続する遊星歯車セットと、
を備え
前記遊星歯車セットは、
前記多段速度トランスミッションと駆動可能に係合した太陽歯車と、
前記差動装置と駆動可能に係合した遊星キャリヤと、
前記電気モータと駆動可能に係合したリングギヤと、
を有する、ハイブリッドトランスミッション。
【請求項2】
前記遊星歯車セットは、
前記遊星キャリヤを通って延びるピンと、
前記ピンを中心に回転可能でありかつ前記太陽歯車および前記リングギヤと駆動可能に係合している遊星歯車と、
を有する、請求項記載のハイブリッドトランスミッション。
【請求項3】
前記多段速度トランスミッションを前記太陽歯車に駆動可能に接続するチェーンまたはベルトをさらに備える、請求項記載のハイブリッドトランスミッション。
【請求項4】
前記差動装置から前記電気モータを通って延びる第1のアクスルシャフトをさらに備える、請求項1記載のハイブリッドトランスミッション。
【請求項5】
前記電気モータから離れる方向に前記差動装置から延びる第2のアクスルシャフトをさらに備える、請求項記載のハイブリッドトランスミッション。
【請求項6】
前記差動装置はハウジングをさらに有する、請求項1記載のハイブリッドトランスミッション。
【請求項7】
前記遊星歯車セットは、
前記遊星キャリヤを通って延びる第1のピンと、
前記第1のピンを中心に回転可能でありかつ前記太陽歯車および前記リングギヤと駆動可能に係合している遊星歯車と、
を有する、請求項記載のハイブリッドトランスミッション。
【請求項8】
前記差動装置は、
前記ハウジングを通って延びる第2のピンと、
前記第2のピンを中心に回転可能なスパイダーギヤの第1の対と、
前記スパイダーギヤの第1の対と駆動可能に係合したスパイダーギヤの第2の対と、
を有する、請求項記載のハイブリッドトランスミッション。
【請求項9】
前記スパイダーギヤの第2の対のうちの第1のスパイダーギヤと駆動可能に係合した第1のアクスルシャフトと、
前記スパイダーギヤの第2の対のうちの第2のスパイダーギヤと駆動可能に係合した第2のアクスルシャフトと、をさらに備え、
前記第1のアクスルシャフトまたは前記第2のアクスルシャフトのうちの少なくとも一方は、前記電気モータを通って延びている、請求項記載のハイブリッドトランスミッション。
【請求項10】
前記電気モータは減速歯車を有しており、前記減速歯車の出力部は前記リングギヤに固定されている、請求項1から9のうちのいずれか一項に記載のハイブリッドトランスミッション。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般にハイブリッド装置に関し、より具体的には前輪駆動ハイブリッド化に関する。
【背景技術】
【0002】
ハイブリッド装置が知られている。一例は、参照によって本明細書に完全に記載されているかのように援用される、Smetana他に対するTRANSMISSION DEVICE, FOR EXAMPLE FOR AN ELECTRIC AXLE AND ELECTRIC AXLE COMPRISING THE TRANSMISSION DEVICEという名称の、譲受人に譲渡された米国特許第9022890号明細書に示されている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
例示態様は、広くは、多段速度トランスミッション、差動装置と、電気モータと、遊星歯車セットとを備える、前輪駆動車両のためのハイブリッドトランスミッションを含む。多段速度トランスミッションは、第1の軸線を持つ入力軸を有している。差動装置は、第1の軸線から半径方向にオフセットされた第2の軸線を持つハウジングを有している。電気モータは第2の軸線と同心である。遊星歯車セットは、多段速度トランスミッションと差動装置と電気モータとを接続している。幾つかの例示実施形態では、遊星歯車セットは、多段速度トランスミッションと駆動可能に係合した太陽歯車と、差動装置と駆動可能に係合した遊星キャリヤと、電気モータと駆動可能に係合したリングギヤとを有している。
【0004】
例示実施形態では、遊星歯車セットは、遊星キャリヤを通って延びるピンと、ピンを中心に回転可能でありかつ太陽歯車およびリングギヤと駆動可能に係合した遊星歯車とを有している。例示実施形態では、ハイブリッドトランスミッションは、多段速度トランスミッションを太陽歯車に駆動可能に接続するチェーンまたはベルトを有している。幾つかの例示実施形態では、ハイブリッドトランスミッションは、差動装置から電気モータを通って延びる第1のアクスルシャフトを有している。例示実施形態では、ハイブリッドトランスミッションは、電気モータから離れる方向に差動装置から延びる第2のアクスルシャフトを有している。
【0005】
幾つかの例示実施形態では、差動装置はハウジングを有している。遊星歯車セットは、多段速度トランスミッションと駆動可能に係合した太陽歯車と、差動装置ハウジングと駆動可能に係合した遊星キャリヤと、電気モータと駆動可能に係合したリングギヤとを有している。例示実施形態では、遊星歯車セットは、遊星キャリヤを通って延びる第1のピンと、第1のピンを中心に回転可能でありかつ太陽歯車およびリングギヤと駆動可能に係合した遊星歯車とを有している。幾つかの例示実施形態では、差動装置は、ハウジングを通って延びる第2のピンと、第2のピンを中心に回転可能なスパイダーギヤの第1の対と、スパイダーギヤの第1の対と駆動可能に係合したスパイダーギヤの第2の対とを有している。例示実施形態では、ハイブリッドトランスミッションは、スパイダーギヤの第2の対のうちの一方のスパイダーギヤと駆動可能に係合した第1のアクスルシャフトと、スパイダーギヤの第2の対のうちの他方のスパイダーギヤと駆動可能に係合した第2のアクスルシャフトとを有している。第1のアクスルシャフトまたは第2のアクスルシャフトの少なくとも一方は、電気モータを通って延びている。
【0006】
その他の例の態様は、広くは、遊星歯車セットと、ハウジングと、ハウジングに配置された少なくとも1つのスパイダーギヤと、電気モータと、第1のアクスルシャフトとを有する車両差動装置を含む。遊星歯車セットは、リングギヤと、太陽歯車と、複数のプラネットを含む遊星キャリヤとを有している。ハウジングは遊星キャリヤに固定されている。電気モータは、リングギヤに固定された出力部を有している。第1のアクスルシャフトは、スパイダーギヤから電気モータを通って延びている。例示実施形態では、ハウジングは、軸方向で遊星歯車セットと電気モータとの間に配置されている。
【0007】
幾つかの例示実施形態では、車両差動装置は、アクスルシャフトに対して直交する、ハウジングを通って延びるシャフトを有している。少なくとも1つのスパイダーギヤは4つのスパイダーギヤであり、4つのスパイダーギヤの第1の対はシャフトに配置されており、4つのスパイダーギヤのうちの第3のスパイダーギヤは、4つのスパイダーギヤの第1の対および第1のアクスルシャフトと駆動可能に係合している。例示実施形態では、車両差動装置は第2のアクスルシャフトを有している。4つのスパイダーギヤのうちの第4のスパイダーギヤは、4つのスパイダーギヤの第1の対および第2のアクスルシャフトと駆動可能に係合している。例示実施形態では、車両差動装置は、トルクを太陽歯車へ伝達するために配置されたスプロケットまたはプーリを有している。ハウジングは遊星歯車セットの第1の軸方向側に配置されており、スプロケットまたはプーリは、第1の軸方向側と反対の、遊星歯車セットの第2の軸方向側に配置されている。例示実施形態では、電気モータは減速歯車を有しており、減速歯車の出力部はリングギヤに固定されている。
【0008】
ここで、本発明の本質および作動モードを、添付の図面に関連した以下の詳細な説明においてより詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】例示実施形態による前輪駆動車両のためのハイブリッドトランスミッションの断面図である。
図2】例示実施形態による前輪駆動車両のためのハイブリッドトランスミッションの断面図である。
図3】例示実施形態による前輪駆動車両のためのハイブリッドトランスミッションの断面図である。
図4】例示実施形態による前輪駆動車両のためのハイブリッドトランスミッションの断面図である。
図5】遊星歯車セットの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
最初に、異なる図面に現れる同じ参照番号は、同一のまたは機能的に類似の構造要素を識別していることが認識されるべきである。さらに、本発明は、本明細書に記載された特定の実施の形態、方法、材料および変更に限定されるのではなく、したがって、もちろん変更されてよいことが理解される。本明細書で使用される用語は、特定の態様を説明する目的のためだけのものであり、添付の請求項によってのみ限定される本発明の範囲を限定することが意図されたものではないことも理解される。
【0011】
別段の定めがないかぎり、本明細書で使用される全ての技術用語および科学用語は、本発明が属する技術分野における当業者に一般的に理解されるのと同じ意味を有している。本明細書に説明されたものと類似または均等のあらゆる方法、装置または材料を、本発明の実施または試験において使用することができるが、ここでは、以下の例としての方法、装置および材料が説明される。
【0012】
以下の説明は図1を参照して行われる。図1は、前輪駆動車両のためのハイブリッドトランスミッション100の断面図である。ハイブリッドトランスミッション100は、多段速度トランスミッション102と、トルクコンバータ104と、電気モータ106とを備えている。トランスミッションは、トランスミッションポンプ108と、軸線112を持つ入力軸110とを有している。トルクコンバータは軸線112と同軸である。トルクコンバータ104は、トランスミッションポンプと駆動可能に係合したポンプハブまたはインペラハブ114と、入力軸と駆動可能に係合した出力ハブ116とを有している。電気モータは、軸線112から半径方向にオフセットされており、ポンプハブと駆動可能に係合している。ハイブリッドトランスミッション100は、トランスミッションポンプとポンプハブと電気モータとを駆動可能に接続するチェーンまたはベルト118を有している。
【0013】
以下の説明は図2を参照して行われる。図2は、前輪駆動車両のためのハイブリッドトランスミッション200の断面図である。ハイブリッドトランスミッション200は、多段速度トランスミッション202と、トルクコンバータ204と、電気モータ206とを備えている。トランスミッションは、軸線212を持つ入力軸208を有している。トルクコンバータは軸線212と同軸である。トルクコンバータ204は、出力ハブ214と、出力ハブを入力軸に接続するクラッチ216とを有している。電気モータは、軸線212から半径方向にオフセットされており、入力軸と駆動可能に係合している。
【0014】
クラッチ216は、例えば、かみ合いクラッチまたは切換え可能な一方向クラッチであってもよい。クラッチ216はばね(図示せず)を有している。ばねは、クラッチを閉鎖し、ハブと入力軸とを回転可能に接続するように配置されている。トランスミッションからの液圧はクラッチを開放させ、ハブと入力軸とを回転可能に切断する。入力軸208はボア220を有しており、液圧は、ボアを通じてクラッチへ導入される。ハイブリッドトランスミッション200は、入力軸および電気モータと駆動可能に係合したフランジ222を有している。フランジは、軸方向で多段速度トランスミッションとトルクコンバータとの間に配置されている。ハイブリッドトランスミッション200は、フランジと電気モータとを駆動可能に接続したチェーンまたはベルト224を有している。ハイブリッドトランスミッション200は、軸線212から半径方向にオフセットされており、入力軸と駆動可能に係合したエアコンディショナ圧縮機(図示せず)を有している。多段速度トランスミッションと電気モータとは、少なくとも部分的に半径方向で整列している。すなわち、軸線212に対して直交する半径方向の線226が、多段速度トランスミッションおよび電気モータを通っている。
【0015】
以下の説明は図3を参照して行われる。図3は、前輪駆動車両のためのハイブリッドトランスミッション300の断面図である。3××という符号は、一般に、以下で説明することを除き、上記のハイブリッドトランスミッション200の説明のための2××という符号に対応している。多段速度トランスミッション302は、入力軸および電気モータと駆動可能に係合したクラッチハブ328を有している。トルクコンバータ304は多段速度トランスミッションの第1の軸方向端部に配置されており、クラッチハブ328は、多段速度トランスミッションの、第1の軸方向端部と反対側の第2の軸方向端部に配置されている。ハイブリッドトランスミッション300は、クラッチハブと電気モータとを駆動可能に接続したチェーンまたはベルト330を有している。
【0016】
以下の説明は図4および図5を参照して行われる。図4は、前輪駆動車両のためのハイブリッドトランスミッション400の断面図である。図5は、ハイブリッドトランスミッション400の遊星歯車セット408の概略図である。前輪駆動車両のためのハイブリッドトランスミッション400は、多段速度トランスミッション402と、差動装置404と、電気モータ406と、遊星歯車セット408とを有している。多段速度トランスミッションは、軸線412を持つ入力軸410を有している。差動装置は、軸線412から半径方向にオフセットされた軸線416を持つハウジング414を有している。電気モータは、軸線416と同心である。遊星歯車セットは、以下でさらに詳細に説明するように、多段速度トランスミッションと、差動装置と、電気モータとを接続している。
【0017】
遊星歯車セットは、多段速度トランスミッションと駆動可能に係合した太陽歯車418と、差動装置と駆動可能に係合した遊星キャリヤ420と、電気モータと駆動可能に係合したリングギヤ422とを有している。遊星歯車セット424は、遊星キャリヤを通って延びるピン424と、ピン424を中心に回転可能でありかつ太陽歯車およびリングギヤと駆動可能に係合した遊星歯車426とを有している。チェーン428は、多段速度トランスミッションを太陽歯車に駆動可能に接続している。チェーンが示されているが、その他の実施の形態が可能である。例えば、チェーン428の代わりに、ベルト、多リブベルト、歯付きベルト等を使用することもできる。
【0018】
ハイブリッドトランスミッション400は、差動装置から電気モータを通って延びるアクスルシャフト430と、電気モータから離れる方向へ差動装置から延びるアクスルシャフト432とを有している。差動装置404は、ハウジングを通って延びるピン434と、ピン434を中心に回転可能なスパイダーギヤ436および438と、スパイダーギヤ436および438と駆動可能に係合したスパイダーギヤ440および442とを有している。アクスルシャフト430はスパイダーギヤ440と駆動可能に係合しており、アクスルシャフト432はスパイダーギヤ442と駆動可能に係合している。上述のように、アクスルシャフト432は電気モータを通って延びている。
【0019】
車両差動装置404は、遊星歯車セット408と、ハウジング414と、スパイダーギヤ436と、電気モータ406と、アクスルシャフト430とを有している。遊星歯車セットは、リングギヤ422と、太陽歯車418と、遊星歯車またはプラネット426を備える遊星キャリヤ420とを有している。ハウジング414は遊星キャリヤに固定されている。スパイダーギヤ440はハウジングに配置されている。電気モータ406は、リングギヤに固定された出力部444を有している。アクスルシャフト430は、スパイダーギヤから電気モータを通って延びている。ハウジングは、軸方向で遊星歯車セットと電気モータとの間に配置されている。シャフトまたはピン434は、アクスルシャフトに対して直交するようにハウジングを通って延びている。スパイダーギヤ436および438はシャフト434に配置されている。スパイダーギヤ444は、スパイダーギヤ436および438ならびにアクスルシャフト430と駆動可能に係合している。差動装置404はアクスルシャフト432を有している。スパイダーギヤ442は、スパイダーギヤ436および438ならびにアクスルシャフト432と駆動可能に係合している。
【0020】
差動装置404は、トルクを太陽歯車へ伝達するために配置されたスプロケットまたはプーリ446を有している。ハウジング414は、遊星歯車セットの軸方向側448に配置されている。スプロケットまたはプーリは、軸方向側448と反対の、遊星歯車セットの軸方向側450に配置されている。電気モータ406は減速歯車452を有しており、減速歯車の出力部454はリングギヤに固定されている。
【0021】
多段速度遊星トランスミッションが示されているが、その他のトランスミッションが可能である。例えば、副軸トランスミッション、無段変速機、エピサイクリックトランスミッション、専用ハイブリッドトランスミッション、ダブルクラッチトランスミッション、自動化されたマニュアルトランスミッション、またはその他のタイプのトランスミッションが、使用されてもよく、発明の範囲内であると考えられるべきである。
【0022】
もちろん、本発明の上記の例に対する変更および修正は、請求項に記載の本発明の思想または範囲から逸脱することなく、当業者に容易に明らかとなるであろう。本発明は特定の好適なかつ/または例示的な実施の形態を参照することによって説明されているが、請求項に記載の本発明の範囲または思想から逸脱することなく変形をなし得ることは明らかである。
【符号の説明】
【0023】
100 ハイブリッドトランスミッション
102 多段速度トランスミッション
104 トルクコンバータ
106 電気モータ
108 トランスミッションポンプ
110 入力軸
112 軸線
114 ポンプハブ(インペラハブ)
116 出力ハブ
118 チェーン(またはベルト)
200 ハイブリッドトランスミッション
202 多段速度トランスミッション
204 トルクコンバータ
206 電気モータ
208 入力軸
212 軸線
214 出力ハブ
216 クラッチ
220 ボア
222 フランジ
224 チェーン(またはベルト)
226 半径方向の線
300 ハイブリッドトランスミッション
302 多段速度トランスミッション
304 トルクコンバータ
306 電気モータ
314 出力ハブ
316 クラッチ
320 ボア
326 半径方向の線
328 クラッチハブ
330 チェーン(またはベルト)
400 ハイブリッドトランスミッション
402 多段速度トランスミッション
404 差動装置
406 電気モータ
408 遊星歯車セット
410 入力軸
412 軸線(第1)
414 ハウジング
416 軸線(第2)
418 太陽歯車
420 遊星キャリヤ
422 リングギヤ
424 ピン(第1、遊星キャリヤ)
426 遊星歯車
428 チェーン
430 アクスルシャフト(第1)
432 アクスルシャフト(第2)
434 ピン(第2、差動装置)
436 スパイダーギヤ(第1の対)
438 スパイダーギヤ(第1の対)
440 スパイダーギヤ(第2の対)
442 スパイダーギヤ(第2の対)
444 電気モータ出力部
446 スプロケット(またはプーリ)
448 軸方向側(第1)
450 軸方向側(第2)
452 減速歯車
454 出力部(減速歯車)
図1
図2
図3
図4
図5