特許第6884266号(P6884266)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6884266モバイル端末、周辺デバイス、及びこれらの充電方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6884266
(24)【登録日】2021年5月13日
(45)【発行日】2021年6月9日
(54)【発明の名称】モバイル端末、周辺デバイス、及びこれらの充電方法
(51)【国際特許分類】
   H02J 7/00 20060101AFI20210531BHJP
   H02J 7/34 20060101ALI20210531BHJP
   H01M 10/44 20060101ALI20210531BHJP
   H01M 10/48 20060101ALI20210531BHJP
   H04M 1/00 20060101ALI20210531BHJP
【FI】
   H02J7/00 B
   H02J7/00 303C
   H02J7/34 B
   H01M10/44 P
   H01M10/44 Q
   H01M10/48 P
   H04M1/00 U
【請求項の数】31
【全頁数】37
(21)【出願番号】特願2020-502680(P2020-502680)
(86)(22)【出願日】2017年7月21日
(65)【公表番号】特表2020-528725(P2020-528725A)
(43)【公表日】2020年9月24日
(86)【国際出願番号】CN2017093955
(87)【国際公開番号】WO2019014949
(87)【国際公開日】20190124
【審査請求日】2020年2月25日
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100132481
【弁理士】
【氏名又は名称】赤澤 克豪
(74)【代理人】
【識別番号】100115635
【弁理士】
【氏名又は名称】窪田 郁大
(72)【発明者】
【氏名】李 涛
【審査官】 大濱 伸也
(56)【参考文献】
【文献】 特開2000−357031(JP,A)
【文献】 特開2007−183836(JP,A)
【文献】 特表2007−527045(JP,A)
【文献】 国際公開第2016/209497(WO,A1)
【文献】 特開2015−202012(JP,A)
【文献】 特開平11−283677(JP,A)
【文献】 特表2017−520225(JP,A)
【文献】 中国特許出願公開第102299540(CN,A)
【文献】 中国特許出願公開第101728859(CN,A)
【文献】 中国特許出願公開第103135724(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02J 7/00−7/12
H02J 7/34−7/36
H01M 10/42−10/48
H04M 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のスイッチ、第2のスイッチ、第1の充電ポート、第1の充電回路、第1のコネクタ、第1のバッテリー、及び第1の電子コントローラを含むモバイル端末であって、
前記第1のスイッチの第1の端子は、前記第1の充電ポートに接続され、前記第1のスイッチの第2の端子は、前記第1の充電回路の第1の端部に接続され、
前記第2のスイッチの第1の端子は、前記第1の充電回路の前記第1の端部に接続され、前記第2のスイッチの第2の端子は、前記第1のコネクタに接続され、
前記第1の充電回路の第2の端部は、前記第1のバッテリーに接続され、且つ、前記第1のバッテリーの充電プロセスを制御するように構成され、
前記第1のコネクタは、周辺デバイスに接続されるように構成され、
前記第1の電子コントローラは、前記第1のスイッチの制御端子及び前記第2のスイッチの制御端子に接続され、且つ前記周辺デバイスと通信し、
前記第1の電子コントローラは、前記第1のバッテリーのバッテリーレベル及び前記周辺デバイスの第2のバッテリーのバッテリーレベルに基づいて充電モードを決定し、前記充電モードに基づいて前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチの状態を制御し、前記周辺デバイスに前記充電モードを通知するための制御情報を前記周辺デバイスに送信するように構成され、前記充電モードは、前記第1のバッテリーが前記第2のバッテリーを充電するもの、又は前記第2のバッテリーが前記第1のバッテリーを充電するものを含み、
前記モバイル端末は、第1の不感帯域制御回路及び第1の低ドロップアウト線形電圧調整器をさらに含み、
前記第1の不感帯域制御回路の第1の入力端部は、前記第1の充電ポートに接続され、前記第1の不感帯域制御回路の出力端部は、前記第1の電子コントローラに接続され、前記第1の低ドロップアウト線形電圧調整器の入力端部は、前記第1の充電回路の第3の端部に接続され、前記第1の低ドロップアウト線形電圧調整器の出力端部は、前記第1の不感帯域制御回路の第2の入力端部に接続され、
前記第1のバッテリーの前記バッテリーレベルが第1の閾値以下であり、且つ前記第1の充電ポートが充電器に接続されているとき、前記第1の充電ポートに接続された前記充電器は、前記第1の不感帯域制御回路を用いることによって前記第1の電子コントローラに電力を供給し、
前記第1のバッテリーの前記バッテリーレベルが前記第1の閾値を超過しているとき、前記第1のバッテリーは、前記第1の充電回路を利用することによって前記第1の低ドロップアウト線形電圧調整器に電力を供給し、前記第1の低ドロップアウト線形電圧調整器は、前記第1の不感帯域制御回路を用いることによって前記第1の電子コントローラに電力を供給する、
モバイル端末。
【請求項2】
前記第1の不感帯域制御回路は、バックコンバータBUCK回路、第1の抵抗器、第2の抵抗器、第3の抵抗器、第4の抵抗器、第5の抵抗器、第6の抵抗器、第7の抵抗器、第1のトランジスタ、第2のトランジスタ、第1のMOSトランジスタ、及び第2のMOSトランジスタを含み、
前記BUCK回路の入力端部は、前記第1の不感帯域制御回路の前記第1の入力端部に接続され、前記第1の抵抗器の第1の端子は、前記第1の不感帯域制御回路の前記第1の入力端部に接続され、前記第1の抵抗器の第2の端子は、前記BUCK回路のイネーブルEN端部に接続され、前記第1の抵抗器の前記第2の端子は、前記第2の抵抗器を用いることによって接地端子にさらに接続され、
前記BUCK回路の前記EN端部は、前記第1のトランジスタのコレクタにさらに接続され、前記第1のトランジスタのエミッタは、前記接地端子に接続され、前記第1のトランジスタのベースは、前記第3の抵抗器の第1の端子に接続され、前記第3の抵抗器の第2の端子は、前記第1の不感帯域制御回路の前記第2の入力端部に接続され、前記第3の抵抗器の前記第2の端子は、前記第4の抵抗器の第1の端子にさらに接続され、
前記BUCK回路の出力端部は、前記第1のMOSトランジスタのドレインに接続され、前記第1のMOSトランジスタのソースは、前記第2のMOSトランジスタのソースに接続され、前記第1のMOSトランジスタのゲートは、前記第5の抵抗器を用いることによって前記接地端子に接続され、前記第4の抵抗器の第2の端子は、前記第1のMOSトランジスタの前記ゲートに接続され、
前記第2のMOSトランジスタの前記ソースは、前記第6の抵抗器を用いることによって前記第2のMOSトランジスタのゲートに接続され、前記第2のMOSトランジスタの前記ソースは、前記第1の不感帯域制御回路の前記出力端部に接続され、前記第2のMOSトランジスタの前記ゲートは、前記第2のトランジスタのコレクタにさらに接続され、前記第2のMOSトランジスタのドレインは、前記第1の不感帯域制御回路の前記第2の入力端部に接続され、前記第2のトランジスタのベースは、前記第7の抵抗器を用いることによって前記第1の不感帯域制御回路の前記第2の入力端部に接続される、
請求項に記載のモバイル端末。
【請求項3】
第1のショットキーダイオード及び第2のショットキーダイオードをさらに含み、
前記第1のショットキーダイオードのアノードは、前記第1の充電ポートに接続され、前記第1のショットキーダイオードのカソードは、前記第2のショットキーダイオードのカソードに接続され、前記第2のショットキーダイオードのアノードは、前記第2のスイッチの前記第2の端子に接続され、
前記第1のショットキーダイオードの前記カソードは、前記第1の不感帯域制御回路の前記第1の入力端部にさらに接続される、
請求項1又は2に記載のモバイル端末。
【請求項4】
前記モバイル端末は、充電器検出回路をさらに含み、前記充電器検出回路は、前記第1の充電ポート及び前記第1の電子コントローラに接続され、
前記充電器検出回路は、前記第1の充電ポートのサンプリング電圧を取得するように構成され、前記第1の電子コントローラは、前記サンプリング電圧に基づいて、前記第1の充電ポートが充電器に接続されているかどうかを決定するように構成され、
前記第1の充電ポートが充電器に接続されている、及び/又は、前記周辺デバイスの第2の充電ポートが充電器に接続されている、と前記第1の電子コントローラが決定したとき、前記第1の電子コントローラは、前記充電モードを再決定するようにさらに構成され、前記充電モードは、前記第1の充電ポートに接続された前記充電器が前記第1のバッテリー及び前記第2のバッテリーを充電するもの、前記第2の充電ポートに接続された前記充電器が前記第1のバッテリー及び前記第2のバッテリーを充電するもの、又は、前記第1の充電ポートに接続された前記充電器が前記第1のバッテリーを充電し且つ前記第2の充電ポートに接続された前記充電器が前記第2のバッテリーを充電するもの、をさらに含む、
請求項1〜3のいずれか1項に記載のモバイル端末。
【請求項5】
前記充電器検出回路は、第8の抵抗器及び第9の抵抗器を含み、
前記第8の抵抗器の第1の端子は、前記第1の充電ポートに接続され、前記第8の抵抗器の第2の端子は、前記第9の抵抗器の第1の端子に接続され、前記第9の抵抗器の第2の端子は、接地端子に接続され、前記第9の抵抗器の前記第1の端子は、前記第1の電子コントローラに接続され、
前記第1の電子コントローラは、前記第9の抵抗器の前記第1の端子のサンプリング電圧を取得し、前記サンプリング電圧に基づいて、前記第1の充電ポートが充電器に接続されているかどうかを決定するように構成される、
請求項に記載のモバイル端末。
【請求項6】
前記モバイル端末は、ピアデバイス検出回路をさらに含み、前記ピアデバイス検出回路は、前記第1の電子コントローラ及び第2のコネクタに接続され、前記第2のコネクタはピアデバイスの接地端子に接続されるように構成され、
前記第2のコネクタが前記ピアデバイスの前記接地端子に接続されているとき、前記第1の電子コントローラは、前記第2のコネクタの電圧レベルに基づいて、前記ピアデバイスが接続されていると決定する、
請求項1〜5のいずれか1項に記載のモバイル端末。
【請求項7】
前記ピアデバイス検出回路は、第10の抵抗器及び第11の抵抗器を含み、
前記第10の抵抗器の第1の端子は、所定の電圧値を有する電源に接続され、前記第10の抵抗器の第2の端子は、前記第11の抵抗器の第1の端子に接続され、前記第11の抵抗器の第2の端子は、接地端子に接続され、前記第10の抵抗器の前記第2の端子は、前記第1の電子コントローラ及び前記第2のコネクタにさらに接続される、
請求項に記載のモバイル端末。
【請求項8】
前記第1の充電ポートは、USBポートであり、前記第1の充電ポートは、識別IDピンを含み、前記IDピンは、前記第1の電子コントローラに接続され、OTG送信コネクタが前記第1の充電ポートに差し込まれているとき、前記第1の電子コントローラは、前記IDピンの電圧レベルに基づいて、前記OTG送信コネクタが前記第1の充電ポートに差し込まれているかどうかを決定するように構成される、
請求項1〜7のいずれか1項に記載のモバイル端末。
【請求項9】
前記第1のスイッチ及び/又は前記第2のスイッチは、第3のMOSトランジスタ、第4のMOSトランジスタ、第12の抵抗器、第13の抵抗器、及び第3のトランジスタを含み、
前記第3のMOSトランジスタのソースは、前記第4のMOSトランジスタのソースに接続され、前記第3のMOSトランジスタの前記ソースは、前記第12の抵抗器の第1の端子にさらに接続され、前記第12の抵抗器の第2の端子は、前記第3のMOSトランジスタのゲート、前記第4のMOSトランジスタのゲート、及び前記第13の抵抗器の第1の端子に接続され、前記第13の抵抗器の第2の端子は、前記第3のトランジスタのコレクタに接続され、前記第3のトランジスタのエミッタは、接地端子に接続され、
前記第3のMOSトランジスタ、前記第4のMOSトランジスタ、前記第12の抵抗器、前記第13の抵抗器、及び前記第3のトランジスタは、前記第1のスイッチを構成するとき、前記第3のMOSトランジスタのドレインは、前記第1のスイッチの前記第1の端子に接続され、前記第4のMOSトランジスタのドレインは、前記第1のスイッチの前記第2の端子に接続され、前記第3のトランジスタのベースは、前記第1のスイッチの前記制御端子に接続され、
前記第3のMOSトランジスタ、前記第4のMOSトランジスタ、前記第12の抵抗器、前記第13の抵抗器、及び前記第3のトランジスタが前記第2のスイッチを構成するとき、前記第3のMOSトランジスタのドレインは、前記第2のスイッチを構成の前記第1の端子に接続され、前記第4のMOSトランジスタのドレインは、前記第2のスイッチの前記第2の端子に接続され、前記第3のトランジスタのベースは、前記第2のスイッチの前記制御端子に接続される、
請求項1〜8のいずれか1項に記載のモバイル端末。
【請求項10】
電流制限回路をさらに含み、
前記第1の充電回路の電流制限ピンは、前記電流制限回路の入力端部に接続され、前記電流制限回路の制御端部は、前記第1の電子コントローラに接続され、
前記第1の電子コントローラは、前記第1のバッテリーのバッテリーレベル及び前記第2のバッテリーのバッテリーレベルに基づいて、前記第1のバッテリーの充電電力及び前記第2のバッテリーの充電電力を決定し、前記第1の電子コントローラは、前記第1のバッテリーの前記充電電力に基づいて、前記電流制限回路を用いることによって前記第1の充電回路の前記電流制限ピンの電流を制御し、且つ前記第2のバッテリーの前記充電電力を前記周辺デバイスに送り、
前記第1のバッテリーを充電するために前記第1の充電回路によって用いられる前記充電電力は、前記電流制限ピンの前記電流に対応する、
請求項1〜9のいずれか1項に記載のモバイル端末。
【請求項11】
前記電流制限回路は、第14の抵抗器、第15の抵抗器、第16の抵抗器、及び第4のトランジスタを含み、
前記第14の抵抗器の第1の端子は、前記第1の充電回路の前記電流制限ピンに接続され、前記第14の抵抗器の第2の端子は、前記第4のトランジスタのコレクタに接続され、
前記第15の抵抗器の第1の端子は、前記第1の充電回路の前記電流制限ピンに接続され、前記第15の抵抗器の第2の端子は、接地端子に接続され、
前記第4のトランジスタのゲートは、前記第16の抵抗器を用いることによって前記電流制限回路の前記制御端部に接続され、前記第4のトランジスタのエミッタは、前記接地端子に接続される、
請求項10に記載のモバイル端末。
【請求項12】
第1のディスプレイモジュールをさらに含み、
前記第1のバッテリーが充電状態にあると決定したとき、前記第1の電子コントローラは、前記モバイル端末が充電状態にあることを示すアイコンを表示するように前記第1のディスプレイモジュールを制御し、
前記第1のバッテリーが電力供給状態にあると決定したとき、前記第1の電子コントローラは、前記モバイル端末が電力供給状態にあることを示すアイコンを表示するように前記第1のディスプレイモジュールを制御し、
前記第2のバッテリーが充電状態にあると決定したとき、前記第1の電子コントローラは、前記周辺デバイスが充電状態にあることを示すアイコンを表示するように前記第1のディスプレイモジュールを制御し、
前記第2のバッテリーが電力供給状態にあると決定したとき、前記第1の電子コントローラは、前記周辺デバイスが電力供給状態にあることを示すアイコンを表示するように前記第1のディスプレイモジュールを制御する、
請求項1〜11のいずれか1項に記載のモバイル端末。
【請求項13】
前記モバイル端末の前記第1のバッテリーの前記バッテリーレベルが相対的に低く且つ第3の閾値未満であると決定したとき、前記第1の電子コントローラは、前記充電モードが、前記第2のバッテリーが前記第1のバッテリーを充電するものであると決定するように特に構成され、
前記周辺デバイスの前記第2のバッテリーの前記バッテリーレベルが相対的に低く且つ第4の閾値未満であると決定したとき、前記第1の電子コントローラは、前記充電モードが、前記第1のバッテリーが前記第2のバッテリーを充電するものであると決定するように特に構成される、
請求項1〜12のいずれか1項に記載のモバイル端末。
【請求項14】
前記第1のバッテリーが前記第2のバッテリーを充電しているとき、前記第1の電子コントローラが、前記第1のバッテリーの前記バッテリーレベルが第5の閾値未満であると決定する場合、前記第1の電子コントローラは、前記第2のスイッチがオフになるように制御し、充電終了制御命令を前記周辺デバイスに送信するように構成される、
請求項13に記載のモバイル端末。
【請求項15】
前記第2のバッテリーが前記第1のバッテリーを充電しているとき、前記第1の電子コントローラが、前記第2のバッテリーの前記バッテリーレベルが第6の閾値未満であると決定する場合、前記第1の電子コントローラは、前記第2のスイッチがオフになるように制御し、電力供給終了制御命令を前記周辺デバイスに送信するように構成される、
請求項13に記載のモバイル端末。
【請求項16】
前記第1のコネクタは、ポゴピンばねシンブルコネクタである、
請求項1〜15のいずれか1項に記載のモバイル端末。
【請求項17】
第3のスイッチ、第4のスイッチ、第2の充電ポート、第2の充電回路、第3のコネクタ、第2のバッテリー、及び第2の電子コントローラを含む周辺デバイスであって、
前記第3のスイッチの第1の端子は、前記第2の充電ポートに接続され、前記第3のスイッチの第2の端子は、前記第2の充電回路の第1の端部に接続され、
前記第4のスイッチの第1の端子は、前記第2の充電回路の前記第1の端部に接続され、前記第4のスイッチの第2の端子は、前記第3のコネクタに接続され、
前記第2の充電回路の第2の端部は、前記第2のバッテリーに接続され、且つ前記第2のバッテリーの充電プロセスを制御するように構成され、
前記第3のコネクタは、モバイル端末に接続されるように構成され、
前記第2の電子コントローラは、前記第3のスイッチの制御端子及び前記第4のスイッチの制御端子に接続され、且つ前記モバイル端末と通信し、
前記第2の電子コントローラは、前記モバイル端末によって送信される制御情報に基づいて充電モードを決定し、前記充電モードに基づいて前記第3のスイッチ及び前記第4のスイッチの状態を制御するように構成され、前記充電モードは、前記第2のバッテリーが前記モバイル端末の第1のバッテリーを充電するもの、又は前記第1のバッテリーが前記第2のバッテリーを充電するもの、を含み、
前記周辺デバイスは、第2の不感帯域制御回路及び第2の低ドロップアウト線形電圧調整器をさらに含み、
前記第2の不感帯域制御回路の第1の入力端部は、前記第2の充電ポートに接続され、前記第2の不感帯域制御回路の出力端部は、前記第2の電子コントローラに接続され、前記第2の低ドロップアウト線形電圧調整器の入力端部は、前記第2の充電回路の第3の端部に接続され、前記第2の低ドロップアウト線形電圧調整器の出力端部は、前記第2の不感帯域制御回路の第2の入力端部に接続され、
前記第2のバッテリーのバッテリーレベルが第2の閾値以下であり、且つ前記第2の充電ポートが充電器に接続されているとき、前記第2の充電ポートに接続された前記充電器は、前記第2の不感帯域制御回路を用いることによって前記第2の電子コントローラに電力を供給し、
前記第2のバッテリーの前記バッテリーレベルが前記第2の閾値を超過しているとき、前記第2のバッテリーは、前記第2の充電回路を用いることによって前記第2の低ドロップアウト線形電圧調整器に電力を供給し、前記第2の低ドロップアウト線形電圧調整器は、前記第2の不感帯域制御回路を用いることによって前記第2の電子コントローラに電力を供給する、
周辺デバイス。
【請求項18】
第2のディスプレイモジュールをさらに含み、
前記第1のバッテリーが充電状態にあると決定したとき、前記第2の電子コントローラは、前記モバイル端末が充電状態にあることを示すアイコンを表示するように前記第2のディスプレイモジュールを制御し、
前記第1のバッテリーが電力供給状態にあると決定したとき、前記第2の電子コントローラは、前記モバイル端末が電力供給状態にあることを示すアイコンを表示するように前記第2のディスプレイモジュールを制御し、
前記第2のバッテリーが充電状態にあると決定したとき、前記第2の電子コントローラは、前記周辺デバイスが充電状態にあることを示すアイコンを表示するように前記第2のディスプレイモジュールを制御し、
前記第2のバッテリーが電力供給状態にあると決定したとき、前記第2の電子コントローラは、前記周辺デバイスが電力供給状態にあることを示すアイコンを表示するように前記第2のディスプレイモジュールを制御する、
請求項17に記載の周辺デバイス。
【請求項19】
前記第2の電子コントローラは、前記モバイル端末によって送信された充電終了制御命令を受信し、前記充電終了制御命令に従って、前記第4のスイッチがオフになるように制御するようにさらに構成される、
請求項17に記載の周辺デバイス。
【請求項20】
前記第2の電子コントローラは、前記モバイル端末によって送信された電力供給終了制御命令を受信し、前記電力供給終了制御命令に従って、前記第4のスイッチがオフになるように制御するようにさらに構成される、
請求項17に記載の周辺デバイス。
【請求項21】
請求項1〜16のいずれか1項に記載の前記モバイル端末の充電方法であって、
前記モバイル端末によって、前記モバイル端末の第1のバッテリーのバッテリーレベル及び周辺デバイスの第2のバッテリーのバッテリーレベルに基づいて充電モードを決定するステップと、
前記モバイル端末によって、前記充電モードに基づいて第1のスイッチ及び第2のスイッチの状態を制御し、前記充電モードを前記周辺デバイスに通知するために制御情報を前記周辺デバイスに送信するステップであって、前記充電モードは、前記第1のバッテリーが前記周辺デバイスの前記第2のバッテリーを充電するもの、又は前記第2のバッテリーが前記第1のバッテリーを充電するものを含む、ステップと、
を含む、方法。
【請求項22】
前記方法は、
前記モバイル端末によって、前記モバイル端末の第1の充電ポートのサンプリング電圧に基づいて、前記第1の充電ポートが充電器に接続されているかどうかを決定するステップと、
前記モバイル端末の前記第1の充電ポートが充電器に接続されている、及び/又は、前記周辺デバイスの第2の充電ポートが充電器に接続されていると決定したとき、前記モバイル端末によって、前記充電モードを再決定するステップであって、
前記充電モードは、前記第1の充電ポートに接続された前記充電器が前記第1のバッテリー及び前記第2のバッテリーを充電するもの、前記周辺デバイスの前記第2の充電ポートに接続された前記充電器が前記第1のバッテリー及び前記第2のバッテリーを充電するもの、又は、前記第1の充電ポートに接続された前記充電器が前記第1のバッテリーを充電し且つ前記第2の充電ポートに接続された前記充電器が前記第2のバッテリーを充電するもの、をさらに含む、ステップと、
をさらに含む、
請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記方法は、
前記モバイル端末によって、前記モバイル端末の前記第1のバッテリーの前記バッテリーレベル及び前記周辺デバイスの前記第2のバッテリーの前記バッテリーレベルに基づいて、前記第1のバッテリーの充電電力及び前記第2のバッテリーの充電電力を決定し、前記第2のバッテリーの前記充電電力を前記周辺デバイスに送るステップをさらに含む、
請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記方法は、
前記第1のバッテリーが充電状態にあると決定したとき、前記モバイル端末によって、前記モバイル端末が充電状態にあることを示すアイコンを表示するステップと、
前記第1のバッテリーが電力供給状態にあると決定したとき、前記モバイル端末によって、前記モバイル端末が電力供給状態にあることを示すアイコンを表示するステップと、
前記第2のバッテリーが充電状態にあると決定したとき、前記モバイル端末によって、前記周辺デバイスが充電状態にあることを示すアイコンを表示するステップと、
前記第2のバッテリーが電力供給状態にあると決定したとき、前記モバイル端末によって、前記周辺デバイスが電力供給状態にあることを示すアイコンを表示するステップと、
をさらに含む、
請求項21〜23のいずれか1項に記載の方法。
【請求項25】
前記モバイル端末によって、前記モバイル端末の第1のバッテリーのバッテリーレベル及び周辺デバイスの第2のバッテリーのバッテリーレベルに基づいて充電モードを決定する前記ステップは、
前記モバイル端末の前記第1のバッテリーの前記バッテリーレベルが相対的に低く且つ第3の閾値未満であると決定したとき、前記モバイル端末によって、前記充電モードが、前記第2のバッテリーが前記第1のバッテリーを充電するものであると決定するステップ、又は
前記周辺デバイスの前記第2のバッテリーの前記バッテリーレベルが相対的に低く且つ第4の閾値未満であると決定したとき、前記モバイル端末によって、前記充電モードが、前記第1のバッテリーが前記第2のバッテリーを充電するものであると決定するステップ
を含む、
請求項21に記載の方法。
【請求項26】
前記第1のバッテリーが前記第2のバッテリーを充電しているとき、前記モバイル端末が、前記第1のバッテリーの前記バッテリーレベルが第5の閾値未満であると決定する場合、前記モバイル端末によって、前記第2のスイッチがオフになるように制御し、充電終了制御命令を前記周辺デバイスに送信するステップをさらに含む、
請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記第2のバッテリーが前記第1のバッテリーを充電しているとき、前記モバイル端末が、前記第2のバッテリーの前記バッテリーレベルが第6の閾値未満であると決定する場合、前記モバイル端末によって、前記第2のスイッチがオフになるように制御し、電力供給終了制御命令を前記周辺デバイスに送信するステップをさらに含む、
請求項25に記載の方法。
【請求項28】
請求項17〜20のいずれか1項に記載の前記周辺デバイスの充電方法であって、
前記周辺デバイスによって、前記モバイル端末によって送信された制御情報に基づいて充電モードを決定するステップと、
前記周辺デバイスによって、前記充電モードに基づいて前記第3のスイッチ及び前記第4のスイッチの状態を制御するステップであって、前記充電モードは、前記第2のバッテリーが前記第1のバッテリーを充電するもの、又は前記第1のバッテリーが前記第2のバッテリーを充電するものを含む、ステップと、
を含む、方法。
【請求項29】
前記第1のバッテリーが充電状態にあると決定したとき、前記周辺デバイスによって、前記モバイル端末が充電状態にあることを示すアイコンを表示するステップと、
前記第1のバッテリーが電力供給状態にあると決定したとき、前記周辺デバイスによって、前記モバイル端末が電力供給状態にあることを示すアイコンを表示するステップと、
前記第2のバッテリーが充電状態にあると決定したとき、前記周辺デバイスによって、前記周辺デバイスが充電状態にあることを示すアイコンを表示するステップと、
前記第2のバッテリーが電力供給状態にあると決定したとき、前記周辺デバイスによって、前記周辺デバイスが電力供給状態にあることを示すアイコンを表示するステップと、
をさらに含む、
請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記周辺デバイスによって、前記モバイル端末によって送信された充電終了制御命令を受信し、前記充電終了制御命令に従って、前記第4のスイッチがオフになるように制御するステップをさらに含む、
請求項28に記載の方法。
【請求項31】
前記周辺デバイスによって、前記モバイル端末によって送信された電力供給終了制御命令を受信し、前記電力供給終了制御命令に従って、前記第4のスイッチがオフになるように制御するステップをさらに含む、
請求項28に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この出願は、電子デバイス技術の分野に関し、特に、モバイル端末、周辺デバイス、及びこれらの充電方法に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、タブレットコンピュータは、内蔵リチウムイオン電池を使用することによってシステムに電力を供給している。市販のタブレットコンピュータは、より軽く、より薄くなる傾向にあるので、タブレットコンピュータのバッテリー容量は、一般に、空間的な制限に起因して(およそ4000〜6000mAhに)制限される。また、大きな画面サイズ及び高い電力消費は、バッテリー寿命を平均4〜6時間にさらに制限する。外出する場合、ユーザは通常、モバイル電源パックを持参しなければならないが、これは依然としてバッテリー寿命を有効に延長することができない。しかし、電源アダプタを使用することによって交流電源が接続される場合、可搬性は大いに損なわれる。軽負荷のオフィスシナリオにおいて、例えば、タブレットコンピュータのユーザが、オフィス(office)ソフトウェアを使用する場合、タブレットコンピュータの内蔵バーチャルキーボードは、画面表示空間を占領する。外部キーボードが、文字入力及び他の動作のために使用される場合、タブレットコンピュータは、ユーザにとって作業時のためにより好都合なものとすることができる。そのような2イン1PCは、比較的良好な開発展望を有する。しかし、先行技術において、2イン1PCは、バッテリー寿命の点において依然として改善される必要がある。
【発明の概要】
【0003】
この出願の実施形態は、モバイル端末、周辺デバイス、及びこれらの充電方法を開示する。モバイル端末及び周辺デバイスは、別々に電力供給されてもよく、コネクタを使用することによって接続された場合、モバイル端末及び周辺デバイスは、互いを充電してもよく、それによって、モバイル端末が周辺デバイスと共に使用される場合、バッテリー寿命を延長する。
【0004】
前述の目的を達成するために、以下の技術的解決策が、この出願の実施形態において使用される。
【0005】
第1の態様によれば、電子デバイス、モバイル端末が提供される。モバイル端末は、第1のスイッチと、第2のスイッチと、第1の充電ポートと、第1の充電回路と、第1のコネクタと、第1のバッテリーと、第1の電子コントローラとを含む。第1のスイッチの第1の端子は、第1の充電ポートに接続され、第1のスイッチの第2の端子は、第1の充電回路の第1の端部に接続される。第2のスイッチの第1の端子は、第1の充電回路の第1の端部に接続され、第2のスイッチの第2の端子は、第1のコネクタに接続される。第1の充電回路の第2の端部は、第1のバッテリーに接続され、第1のバッテリーの充電プロセスを制御するように構成される。第1のコネクタは、周辺デバイスに接続するように構成される。第1の電子コントローラは、第1のスイッチの制御端子及び第2のスイッチの制御端子に接続され、周辺デバイスと通信する。第1の電子コントローラは、第1のバッテリーのバッテリーレベル、及び周辺デバイスの第2のバッテリーのバッテリーレベルに基づいて、充電モードを決定し、充電モードに基づいて、第1のスイッチ及び第2のスイッチの状態を制御し、制御情報を周辺デバイスへ送って、周辺デバイスに充電モードを通知するように構成される。充電モードは、第1のバッテリーが第2のバッテリーを充電すること、又は第2のバッテリーが第1のバッテリーを充電することを含む。この解決策において、モバイル端末及び周辺デバイスは、別々に電力供給されてよく、コネクタを使用することによって接続された場合、モバイル端末及び周辺デバイスは、互いを充電してよく、それによって、モバイル端末が周辺デバイスと共に使用される場合、バッテリー寿命を延長する。これは製品機能を強化し、製品競争力を向上させる。
【0006】
例示的な実装において、モバイル端末は、第1の不感帯域制御回路と、第1の低ドロップアウト線形電圧調整器とをさらに含む。第1の不感帯域制御回路の第1の入力端部は、第1の充電ポートに接続され、第1の不感帯域制御回路の出力端部は、第1の電子コントローラに接続される。第1の低ドロップアウト線形電圧調整器の入力端部は、第1の充電回路の第3の端部に接続され、第1の低ドロップアウト線形電圧調整器の出力端部は、第1の不感帯域制御回路の第2の入力端部に接続される。第1のバッテリーのバッテリーレベルが第1の閾値以下であり、且つ、第1の充電ポートが充電器に接続される場合、第1の充電ポートに接続された充電器は、第1の不感帯域制御回路を使用することによって第1の電子コントローラに電力を供給する。第1のバッテリーのバッテリーレベルが第1の閾値より大きい場合、第1のバッテリーは、第1の充電回路を使用することによって第1の低ドロップアウト線形電圧調整器に電力を供給し、第1の低ドロップアウト線形電圧調整器は、第1の不感帯域制御回路を使用することによって第1の電子コントローラに電力を供給する。このようにして、第1のスイッチのデフォルト状態はオフ状態であり、その結果、充電器がモバイル端末の第1の充電ポートに差し込まれていない場合、モバイル端末の第1の充電ポートは、内部回路から分離され、モバイル端末が正常な作動状態にある場合、露出された第1の充電ポートは充電されない。第1のスイッチ及び第2のスイッチを制御するためには、第1の電子コントローラは、通常電源を必要とする。第1のバッテリーのバッテリーレベルが低い場合、第1のバッテリーは、第1の電子コントローラに正常に電力を供給することができない。従って、この場合において、第1のスイッチがオフ状態にある場合、第1の充電ポートが充電器に接続されたとしても、第1のバッテリーは、第1のスイッチを使用することによって充電されて、第1の電子コントローラに正常に電力を供給することができない。ここでは、第1の不感帯域制御回路は、第1の電子コントローラに通常電源への経路を提供し、その結果、第1のバッテリーのバッテリーレベルが低い場合に、第1の充電ポートが充電器に接続されたとき、第1の電子コントローラは、正常に電力供給されることができ、第1のスイッチをオンにさらに制御して、第1のバッテリーを充電することができる。
【0007】
例示的な実装において、第1の不感帯域制御回路は、バックコンバータBUCK回路と、第1の抵抗器と、第2の抵抗器と、第3の抵抗器と、第4の抵抗器と、第5の抵抗器と、第6の抵抗器と、第7の抵抗器と、第1のトランジスタと、第2のトランジスタと、第1のMOS(Metal−Oxide−Semiconductor、金属酸化膜半導体)トランジスタと、第2のMOSトランジスタとを含む。BUCK回路の入力端部は、第1の不感帯域制御回路の第1の入力端部に接続される。第1の抵抗器の第1の端子は、第1の不感帯域制御回路の第1の入力端部に接続される。第1の抵抗器の第2の端子は、BUCK回路のイネーブルEN(Enable)端部に接続される。第1の抵抗器の第2の端子は、第2の抵抗器を使用することによって接地端子にさらに接続される。BUCK回路のEN端部は、第1のトランジスタのコレクタにさらに接続される。第1のトランジスタのエミッタは、接地端子に接続される。第1のトランジスタのベースは、第3の抵抗器の第1の端子に接続される。第3の抵抗器の第2の端子は、第1の不感帯域制御回路の第2の入力端部に接続される。第3の抵抗器の第2の端子は、第4の抵抗器の第1の端子にさらに接続される。BUCK回路の出力端部は、第1のMOSトランジスタのドレインに接続される。第1のMOSトランジスタのソースは、第2のMOSトランジスタのソースに接続される。第1のMOSトランジスタのゲートは、第5の抵抗器を使用することによって接地端子に接続される。第4の抵抗器の第2の端子は、第1のMOSトランジスタのゲートにさらに接続される。第2のMOSトランジスタのソースは、第6の抵抗器を使用することによって第2のMOSトランジスタのゲートに接続される。第2のMOSトランジスタのソースは、第1の不感帯域制御回路の出力端部に接続される。第2のMOSトランジスタのゲートは、第2のトランジスタのコレクタにさらに接続される。第2のMOSトランジスタのドレインは、第1の不感帯域制御回路の第2の入力端部に接続される。第2のトランジスタのベースは、第7の抵抗器を使用することによって第1の不感帯域制御回路の第2の入力端部に接続される。
【0008】
例示的な実装において、第1のショットキーダイオードと、第2のショットキーダイオードとがさらに含まれる。第1のショットキーダイオードのアノードは、第1の充電ポートに接続される。第1のショットキーダイオードのカソードは、第2のショットキーダイオードのカソードに接続される。第2のショットキーダイオードのアノードは、第2のスイッチの第2の端子に接続される。第1のショットキーダイオードのカソードは、第1の不感帯域制御回路の第1の入力端部にさらに接続される。
【0009】
例示的な実装において、モバイル端末は、充電器インポジション検出回路をさらに含み、充電器インポジション検出回路は、第1の充電ポート及び第1の電子コントローラに接続される。充電器インポジション検出回路は、第1の充電ポートのサンプリング電圧を取得するように構成され、第1の電子コントローラは、サンプリング電圧に基づいて、第1の充電ポートが充電器に接続されているかどうかを決定するように構成される。第1の充電ポートが充電器に接続されている、及び/又は周辺デバイスの第2の充電ポートが充電器に接続されている、と第1の電子コントローラが決定した場合、第1の電子コントローラは、充電モードを再決定するようにさらに構成される。充電モードは、第1の充電ポートに接続された充電器が第1のバッテリー及び第2のバッテリーを充電すること、第2の充電ポートに接続された充電器が第1のバッテリー及び第2のバッテリーを充電すること、又は、第1の充電ポートに接続された充電器が第1のバッテリーを充電し、第2の充電ポートに接続された充電器が第2のバッテリーを充電することをさらに含む。充電器インポジション検出回路は、第8の抵抗器と、第9の抵抗器とを含む。第8の抵抗器の第1の端子は、第1の充電ポートに接続され、第8の抵抗器の第2の端子は、第9の抵抗器の第1の端子に接続される。第9の抵抗器の第2の端子は、接地端子に接続され、第9の抵抗器の第1の端子は、第1の電子コントローラに接続される。第1の電子コントローラは、第9の抵抗器の第1の端子のサンプリング電圧を取得し、サンプリング電圧に基づいて、充電ポートが充電器に接続されているかどうかを決定するように構成される。
【0010】
例示的な実装において、モバイル端末は、ピアデバイスインポジション検出回路をさらに含む。ピアデバイスインポジション検出回路は、第1の電子コントローラ及び第2のコネクタに接続される。第2のコネクタは、ピアデバイスの接地端子に接続するように構成される。第2のコネクタがピアデバイスの接地端子に接続される場合、第1の電子コントローラは、第2のコネクタの電圧レベルに基づいて、ピアデバイスが適所にあると決定する。ピアデバイスインポジション検出回路は、第10の抵抗器と、第11の抵抗器とを含む。第10の抵抗器の第1の端子は、所定の電圧値を有する電源に接続され、第10の抵抗器の第2の端子は、第11の抵抗器の第1の端子に接続される。第11の抵抗器の第2の端子は、接地端子に接続される。第10の抵抗器の第2の端子は、第1の電子コントローラ及び第2のコネクタにさらに接続される。
【0011】
例示的な実装において、第1の充電ポートは、USB(Universal Serial Bus、ユニバーサルシリアルバス)ポートである。第1の充電ポートは、識別ID(identification)ピンを含む。IDピンは、第1の電子コントローラに接続される。OTG(On−The−Go)送信コネクタが充電ポートに差し込まれる場合、第1の電子コントローラは、IDピンの電圧レベルに基づいて、OTG送信コネクタが第1の充電ポートに差し込まれているかどうかを決定するように構成される。
【0012】
例示的な実装において、第1のスイッチ及び/又は第2のスイッチは、第3のMOSトランジスタと、第4のMOSトランジスタと、第12の抵抗器と、第13の抵抗器と、第3のトランジスタとを含む。第3のMOSトランジスタのソースは、第4のMOSトランジスタのソースに接続される。第3のMOSトランジスタのソースは、第12の抵抗器の第1の端子にさらに接続される。第12の抵抗器の第2の端子は、第3のMOSトランジスタのゲート、第4のMOSトランジスタのゲート、及び第13の抵抗器の第1の端子に接続される。第13の抵抗器の第2の端子は、第3のトランジスタのコレクタに接続される。第3のトランジスタのエミッタは、接地端子に接続される。第3のMOSトランジスタ、第4のMOSトランジスタ、第12の抵抗器、第13の抵抗器、及び第3のトランジスタが、第1のスイッチを構成する場合、第3のMOSトランジスタのドレインは、第1のスイッチの第1の端子に接続される。第4のMOSトランジスタのドレインは、第1のスイッチの第2の端子に接続される。第3のトランジスタのベースは、第1のスイッチの制御端子に接続される。第3のMOSトランジスタ、第4のMOSトランジスタ、第12の抵抗器、第13の抵抗器、及び第3のトランジスタが、第2のスイッチを構成する場合、第3のMOSトランジスタのドレインは、第2のスイッチの第1の端子に接続され、第4のMOSトランジスタのドレインは、第2のスイッチの第2の端子に接続され、第3のトランジスタのベースは、第2のスイッチの制御端子に接続される。
【0013】
例示的な実装において、電流制限回路がさらに含まれる。第1の充電回路の電流制限ピンは、電流制限回路の入力端部に接続される。電流制限回路の制御端部は、第1の電子コントローラに接続される。第1の電子コントローラは、第1のバッテリーのバッテリーレベル及び第2のバッテリーのバッテリーレベルに基づいて、第1のバッテリーの充電電力及び第2のバッテリーの充電電力を決定する。第1の電子コントローラは、第1のバッテリーの充電電力に基づいて、電流制限回路を使用することによって第1の充電回路の電流制限ピンの電流を制御し、第2のバッテリーの充電電力を周辺デバイスに送る。第1のバッテリーを充電するために第1の充電回路によって使用される充電電力は、電流制限ピンの電流に対応する。電流制限回路は、第14の抵抗器と、第15の抵抗器と、第16の抵抗器と、第4のトランジスタとを含む。第14の抵抗器の第1の端子は、第1の充電回路の電流制限ピンに接続され、第14の抵抗器の第2の端子は、第4のトランジスタのコレクタに接続される。第15の抵抗器の第1の端子は、第1の充電回路の電流制限ピンに接続され、第15の抵抗器の第2の端子は、接地端子に接続される。第4のトランジスタのゲートは、第16の抵抗器を使用することによって電流制限回路の制御端部に接続され、第4のトランジスタのエミッタは、接地端子に接続される。
【0014】
例示的な実装において、第1のディスプレイモジュールがさらに含まれる。第1のバッテリーが充電状態にあると決定する場合、第1の電子コントローラは、第1のディスプレイモジュールを制御して、モバイル端末が充電状態にあることを示すアイコンを表示する。第1のバッテリーが電力供給状態にあると決定する場合、第1の電子コントローラは、第1のディスプレイモジュールを制御して、モバイル端末が電力供給状態にあることを示すアイコンを表示する。第2のバッテリーが充電状態にあると決定する場合、第1の電子コントローラは、第1のディスプレイモジュールを制御して、周辺デバイスが充電状態にあることを示すアイコンを表示する。第2のバッテリーが電力供給状態にあると決定する場合、第1の電子コントローラは、第1のディスプレイモジュールを制御して、周辺デバイスが電力供給状態にあることを示すアイコンを表示する。
【0015】
例示的な実装において、第1の電子コントローラは、モバイル端末の第1のバッテリーのバッテリーレベルが比較的低く、第3の閾値未満であると決定する場合、充電モードが、第2のバッテリーが第1のバッテリーを充電するものであると決定するように特に構成される。第1の電子コントローラは、周辺デバイスの第2のバッテリーのバッテリーレベルが比較的低く、第4の閾値未満であると決定する場合、充電モードが、第1のバッテリーが第2のバッテリーを充電するものであると決定するように特に構成される。
【0016】
例示的な実装において、第1のバッテリーが第2のバッテリーを充電する場合に、第1のバッテリーのバッテリーレベルが第5の閾値未満であると第1の電子コントローラが決定したとき、第1の電子コントローラは、第2のスイッチがオフになるように制御し、充電終了制御命令を周辺デバイスへ送るように構成される。
【0017】
例示的な実装において、第2のバッテリーが第1のバッテリーを充電する場合に、第2のバッテリーのバッテリーレベルが第6の閾値未満であると第1の電子コントローラが決定したとき、第1の電子コントローラは、第2のスイッチがオフになるように制御し、電力供給終了制御命令を周辺デバイスへ送るように構成される。
【0018】
例示的な実装において、第1のコネクタは、ポゴピンばねシンブルコネクタである。
【0019】
第2の態様によれば、周辺デバイスが提供される。周辺デバイスは、第3のスイッチと、第4のスイッチと、第2の充電ポートと、第2の充電回路と、第3のコネクタと、第2のバッテリーと、第2の電子コントローラとを含む。第3のスイッチの第1の端子は、第2の充電ポートに接続され、第3のスイッチの第2の端子は、第2の充電回路の第1の端部に接続される。第4のスイッチの第1の端子は、第2の充電回路の第1の端部に接続され、第4のスイッチの第2の端子は、第3のコネクタに接続される。第2の充電回路の第2の端部は、第2のバッテリーに接続され、第2のバッテリーの充電プロセスを制御するように構成される。第3のコネクタは、モバイル端末に接続するように構成される。第2の電子コントローラは、第3のスイッチの制御端子及び第4のスイッチの制御端子に接続され、モバイル端末と通信する。第2の電子コントローラは、モバイル端末によって送られた制御情報に基づいて充電モードを決定し、充電モードに基づいて、第3のスイッチ及び第4のスイッチの状態を制御するように構成される。充電モードは、第2のバッテリーが第1のバッテリーを充電すること、又は第1のバッテリーが第2のバッテリーを充電することを含む。この解決策において、モバイル端末及び周辺デバイスは、別々に電力供給されてよく、コネクタを使用することによって接続された場合、モバイル端末及び周辺デバイスは、互いを充電してよく、それによって、モバイル端末が周辺デバイスと共に使用される場合にバッテリー寿命を延長する。これは製品機能を強化し、製品競争力を向上させる。
【0020】
例示的な実装において、周辺デバイスは、第2の不感帯域制御回路と、第2の低ドロップアウト線形電圧調整器とをさらに含む。第2の不感帯域制御回路の第1の入力端部は、第2の充電ポートに接続され、第2の不感帯域制御回路の出力端部は、第2の電子コントローラに接続される。第2の低ドロップアウト線形電圧調整器の入力端部は、第2の充電回路の第3の端部に接続され、第2の低ドロップアウト線形電圧調整器の出力端部は、第2の不感帯域制御回路の第2の入力端部に接続される。第2のバッテリーのバッテリーレベルが第2の閾値以下であり、第2の充電ポートが充電器に接続される場合、第2の充電ポートに接続された充電器は、第2の不感帯域制御回路を使用することによって第2の電子コントローラに電力を供給する。第2のバッテリーのバッテリーレベルが第2の閾値より大きい場合、第2のバッテリーは、第2の充電回路を使用することによって第2の低ドロップアウト線形電圧調整器に電力を供給し、第2の低ドロップアウト線形電圧調整器は、第2の不感帯域制御回路を使用することによって第2の電子コントローラに電力を供給する。このようにして、第3のスイッチのデフォルト状態はオフ状態であり、その結果、充電器がモバイル端末の第2の充電ポートに差し込まれていない場合、モバイル端末の第2の充電ポートは、内部回路から分離され、モバイル端末が通常の作動状態にある場合、露出された第2の充電ポートは充電されない。第3のスイッチ及び第4のスイッチを制御するために、第2の電子コントローラは、通常電源を必要とする。第2のバッテリーのバッテリーレベルが低い場合、第2のバッテリーは通常、第2の電子コントローラに電力を供給することができない。従って、この場合において、第3のスイッチがオフ状態にある場合、第2の充電ポートが充電器に接続されたとしても、第2のバッテリーは、第2の電子コントローラに通常通り電力を供給するために、第3のスイッチを使用することによって充電することができない。ここでは、第2の不感帯域制御回路は、第2の電子コントローラに通常電源のための経路を提供し、その結果、第2のバッテリーのバッテリーレベルが低い場合、第2の充電ポートが充電器に接続されるとき、第2の電子コントローラは、通常通り電力供給されることができ、第3のスイッチがオンになるようにさらに制御して、第2のバッテリーを充電することができる。
【0021】
例示的な実装において、第2のディスプレイモジュールがさらに含まれる。第1のバッテリーが充電状態にあると決定する場合、第2の電子コントローラは、第2のディスプレイモジュールを制御して、モバイル端末が充電状態にあることを示すアイコンを表示する。第1のバッテリーが電力供給状態にあると決定する場合、第2の電子コントローラは、第2のディスプレイモジュールを制御して、モバイル端末が電力供給状態にあることを示すアイコンを表示する。第2のバッテリーが充電状態にあると決定する場合、第2の電子コントローラは、第2のディスプレイモジュールを制御して、周辺デバイスが充電状態にあることを示すアイコンを表示する。第2のバッテリーが電力供給状態にあると決定する場合、第2の電子コントローラは、第2のディスプレイモジュールを制御して、周辺デバイスが電力供給状態にあることを示すアイコンを表示する。
【0022】
例示的な実装において、第2の電子コントローラは、モバイル端末によって送られた充電終了制御命令を受信し、充電終了制御命令に従って第4のスイッチがオフになるように制御するようにさらに構成される。
【0023】
例示的な実装において、第2の電子コントローラは、モバイル端末によって送られた電力供給終了制御命令を受信し、電力供給終了制御命令に従って第4のスイッチをオフになるように制御するようにさらに構成される。
【0024】
第3の態様によれば、モバイル端末の充電方法が提供される。充電方法は、モバイル端末によって、モバイル端末の第1のバッテリーのバッテリーレベル、及び周辺デバイスの第2のバッテリーのバッテリーレベルに基づいて、充電モードを決定するステップと、モバイル端末によって、充電モードに基づいて第1のスイッチ及び第2のスイッチの状態を制御するステップと、制御情報を周辺デバイスへ送って、周辺デバイスに充電モードを通知するステップとを含み、充電モードは、第1のバッテリーが周辺デバイスの第2のバッテリーを充電すること、又は第2のバッテリーが第1のバッテリーを充電することを含む。この解決策において、モバイル端末及び周辺デバイスは、別々に電力供給されてよく、コネクタを使用することによって接続された場合、モバイル端末及び周辺デバイスは、互いを充電してよく、それによって、モバイル端末が周辺デバイスと共に使用される場合、バッテリー寿命を延長する。これは製品機能を強化し、製品競争力を向上させる。
【0025】
例示的な実装において、方法は、モバイル端末によって、モバイル端末の第1の充電ポートのサンプリング電圧に基づいて、第1の充電ポートが充電器に接続されているかどうかを決定するステップと、モバイル端末の第1の充電ポートが充電器に接続されている、及び/又は周辺デバイスの第2の充電ポートが充電器に接続されている、と決定する場合、モバイル端末によって、充電モードを再決定するステップとをさらに含み、充電モードは、第1の充電ポートに接続された充電器が第1のバッテリー及び第2のバッテリーを充電すること、周辺デバイスの第2の充電ポートに接続された充電器が第1のバッテリー及び第2のバッテリーを充電すること、又は第1の充電ポートに接続された充電器が第1のバッテリーを充電し、第2の充電ポートに接続された充電器が第2のバッテリーを充電することをさらに含む。
【0026】
例示的な実装において、方法は、モバイル端末によって、モバイル端末の第1のバッテリーのバッテリーレベル及び周辺デバイスの第2のバッテリーのバッテリーレベルに基づいて、第1のバッテリーの充電電力及び第2のバッテリーの充電電力を決定するステップと、第2のバッテリーの充電電力を周辺デバイスに送るステップとをさらに含む。
【0027】
例示的な実装において、方法は、第1のバッテリーが充電状態にあると決定する場合、モバイル端末によって、モバイル端末は充電状態にあることを示すアイコンを表示するステップと、第1のバッテリーが電力供給状態にあると決定する場合、モバイル端末によって、モバイル端末は電力供給状態にあることを示すアイコンを表示するステップと、第2のバッテリーが充電状態にあると決定する場合、モバイル端末によって、周辺デバイスは充電状態にあることを示すアイコンを表示するステップと、第2のバッテリーが電力供給状態にあると決定する場合、モバイル端末によって、周辺デバイスが電力供給状態にあることを示すアイコンを表示するステップとをさらに含む。
【0028】
例示的な実装において、モバイル端末によって、モバイル端末の第1のバッテリーのバッテリーレベル及び周辺デバイスの第2のバッテリーのバッテリーレベルに基づいて、充電モードを決定するステップは、モバイル端末の第1のバッテリーのバッテリーレベルが比較的低く、第3の閾値未満であると決定する場合、モバイル端末によって、充電モードは、第2のバッテリーが第1のバッテリーを充電するものであると決定するステップ、又は、周辺デバイスの第2のバッテリーのバッテリーレベルが比較的低く、第4の閾値未満であると決定する場合、モバイル端末によって、充電モードは、第1のバッテリーが第2のバッテリーを充電するものであると決定するステップを含む。
【0029】
例示的な実装において、第1のバッテリーが第2のバッテリーを充電する場合に、第1のバッテリーのバッテリーレベルが第5の閾値未満であるとモバイル端末が決定したとき、モバイル端末は、第2のスイッチがオフになるように制御し、充電終了制御命令を周辺デバイスに送る。
【0030】
例示的な実装において、第2のバッテリーが第1のバッテリーを充電する場合に、第2のバッテリーのバッテリーレベルが第6の閾値未満であるとモバイル端末が決定したとき、モバイル端末は、第2のスイッチがオフになるように制御し、電力供給終了制御命令を周辺デバイスに送る。
【0031】
第4の態様によれば、周辺デバイスの充電方法が提供される。充電方法は、周辺デバイスによって、モバイル端末によって送られた制御情報に基づいて、充電モードを決定するステップと、周辺デバイスによって、充電モードに基づいて、第3のスイッチ及び第4のスイッチの状態を制御するステップとを含み、充電モードは、第2のバッテリーが第1のバッテリーを充電すること、又は第1のバッテリーが第2のバッテリーを充電することを含む。この解決策において、モバイル端末及び周辺デバイスは、別々に電力供給されてよく、コネクタを使用することによって接続された場合、モバイル端末及び周辺デバイスは、互いを充電してよく、それによって、モバイル端末が周辺デバイスと共に使用される場合、バッテリー寿命を延長する。これは製品機能を強化し、製品競争力を向上させる。
【0032】
例示的な実装において、方法は、第1のバッテリーが充電状態にあると決定する場合、周辺デバイスによって、モバイル端末は充電状態にあることを示すアイコンを表示するステップと、第1のバッテリーが電力供給状態にあると決定する場合、周辺デバイスによって、モバイル端末は電力供給状態にあることを示すアイコンを表示するステップと、第2のバッテリーが充電状態にあると決定する場合、周辺デバイスによって、周辺デバイスは充電状態にあることを示すアイコンを表示するステップと、第2のバッテリーが電力供給状態にあると決定する場合、周辺デバイスによって、周辺デバイスが電力供給状態にあることを示すアイコンを表示するステップとをさらに含む。
【0033】
例示的な実装において、方法は、周辺デバイスによって、モバイル端末によって送られた充電終了制御命令を受信するステップと、充電終了制御命令に従って、第4のスイッチがオフになるように制御するステップとをさらに含む。
【0034】
例示的な実装において、方法は、周辺デバイスによって、モバイル端末によって送られた電力供給終了制御命令を受信するステップと、電力供給終了制御命令に従って、第4のスイッチがオフになるように制御するステップとをさらに含む。
【図面の簡単な説明】
【0035】
この出願の実施形態における、又は先行技術における技術的解決策をより明確に説明するために、下記は、実施形態又は先行技術を説明するために必要な添付の図面を簡単に説明する。
【0036】
図1】この出願の実施形態による適用シナリオの概略図である。
図2】この出願の実施形態による別の適用シナリオの概略図である。
図3】この出願の実施形態によるコネクタの接続手法の概略図である。
図4】この出願の実施形態によるモバイル端末及び周辺デバイスの概略構造図である。
図5】この出願の別の実施形態によるモバイル端末及び周辺デバイスの概略構造図である。
図6】この出願のまた別の実施形態によるモバイル端末及び周辺デバイスの概略構造図である。
図7】この出願のさらに別の実施形態によるモバイル端末の概略構造図である。
図8】この出願の実施形態によるスイッチの概略構造図である。
図9】この出願の実施形態による第1の充電回路によって使用される充電器チップの概略構造図である。
図10】この出願の実施形態による第1の電流制限回路の概略構造図である。
図11】この出願の実施形態によるモバイル端末の表示インターフェースの概略図である。
図12】この出願の別の実施形態によるモバイル端末の表示インターフェースの概略図である。
図13】この出願のまた別の実施形態によるモバイル端末の表示インターフェースの概略図である。及び
図14A】この出願の実施形態による充電制御ロジックの概略図である。
図14B】この出願の実施形態による充電制御ロジックの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
下記は、添付の図面を参照しつつ、この出願の実施形態を説明する。
【0038】
この出願の実施形態は、モバイル端末と、モバイル端末の周辺デバイスとに関連する。モバイル端末は、携帯電話、タブレットコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistant、パーソナルデジタルアシスタント)、POS(Point of Sales、ポイントオブセールス)、車載コンピュータ等であってよい。モバイル端末は、RF(Radio Frequency、無線周波数)回路、メモリ、別の入力デバイス、表示画面、センサ、オーディオ回路、入出力サブシステム、プロセッサ、充電管理チップ、及び電力管理チップなどの構成要素を含んでよい。モバイル端末は、カメラ、ブルートゥースモジュール、仮想キー、及び物理キーなどの構成要素をさらに含んでよく、詳細はここでは説明されない。当業者は、モバイル端末の前述の構造がいかなる限定も構成せず、モバイル端末が、より多くの構成要素を含んだり、若しくはより少ない構成要素を含んだり、又はいくつかの構成要素を組み合わせたり、又はいくつかの構成要素を分割したり、又は異なる構成要素配置を有したりしてよいことを理解し得る。当業者は、表示画面がユーザインターフェース(UI、User Interface)に属し、携帯電話が図に示されるユーザインターフェースより多い又は少ないユーザインターフェースを含んでよいことを理解し得る。モバイル端末の加工工程において、モバイル端末内のバッテリーは、前述の構成要素に電力を供給し得る。周辺デバイスは、キーボード、ドッキングステーション、VR(Virtual Reality、仮想現実)ガラス等であってよい。周辺デバイスは、バッテリーも有しており、周辺デバイス内のバッテリーは、周辺デバイスに電力を供給し得る。
【0039】
この出願の実施形態において、モバイル端末と、モバイル端末の周辺デバイスとは、両方ともバッテリーを含む。モバイル端末と、モバイル端末の周辺デバイスとが接続される場合、例えば、モバイル端末の第1のバッテリーは、周辺デバイスの第2のバッテリーを充電し得る。別の例の場合、周辺デバイスの第2のバッテリーは、モバイル端末の第1のバッテリーを充電し得る。また、モバイル端末が充電器に接続される場合、モバイル端末の第1のバッテリーと周辺デバイスの第2のバッテリーとの両方は、モバイル端末に接続された充電器を使用することによって充電され得る。もちろん、周辺デバイスが充電器に接続される場合、モバイル端末の第1のバッテリーと周辺デバイスの第2のバッテリーとの両方は、周辺デバイスに接続された充電器を使用することによって充電され得る。また、モバイル端末及び周辺デバイスは、これらそれぞれのバッテリーを充電するために充電器に接続されてもよい。
【0040】
以下の実施形態において、タブレットコンピュータのバッテリー寿命に対してますます高まる要件をどのように満たすかを詳細に説明するために、モバイル端末がタブレットコンピュータであり、周辺デバイスがキーボードである例が使用され得る。別のモバイル端末と別の周辺デバイスとの組み合わせ、例えば、携帯電話とドッキングステーションとの組み合わせも、この出願の実施形態における適用シナリオに適用されてもよいことが理解されるべきである。
【0041】
実装において、キーボードは無線キーボードであり、無線キーボードとタブレットコンピュータとは、互いに無関係な電源を使用することによって別々に電力供給される必要がある。無線キーボード又はタブレットコンピュータのいずれかが電力を使い果たした場合、電力を使い果たしたものは使用され続けることができない。別の先行技術実装において、キーボードは、タブレットコンピュータによって電力供給される。この実装においては、キーボードとタブレットコンピュータとが互いに接続される場合にのみ、キーボードは使用されることができ、キーボードとタブレットコンピュータとが分離される場合には、キーボードは使用されることができず、有用性を大いに損なう。しかし、この出願の実施形態によれば、モバイル端末及び周辺デバイスは、別々に電力供給され得るし、2つのデバイス(例えば、タブレットコンピュータ及びキーボード)は、ハードウェアコネクタを使用することによって接続された場合、互いを充電することができる。
【0042】
具体的には、この出願の実施形態は、タブレットコンピュータPADとキーボードKBとの間の相互作用を使用することによって説明される。具体的には、図1に示されるように、この出願の適用シナリオは、次の通りであり得る:タブレットコンピュータPADとキーボードKBとの両方が内蔵電源(バッテリー)を有する場合、タブレットコンピュータPAD及びキーボードKBは別々に使用され得るし、タブレットコンピュータPAD及びキーボードKBが別々に使用される場合、タブレットコンピュータPADは、無線信号を使用することによってキーボードKBと通信し得る。また、図2に示されるように、タブレットコンピュータPAD及びキーボードKBは、代替的に、組み合わせて使用されてよい。タブレットコンピュータPAD及びキーボードKBが組み合わせて使用される場合、タブレットコンピュータPADは、ハードウェアコネクタ(ポゴピンコネクタ11及び電極ディスク12)を使用することによって、キーボードKBに電気的に接続され、キーボードKBと通信する。この出願において、タブレットコンピュータPAD及びキーボードKBは、ポゴピンコネクタを使用することによって電気的に接続され得る。タブレットコンピュータPAD上に配設されるコネクタが、ポゴピンコネクタである場合、キーボードKB上に配設されるコネクタは、電極ディスクである。代替的に、キーボードKB上に配設されるコネクタが、ポゴピンコネクタである場合、タブレットコンピュータPAD上に配設されるコネクタは、電極ディスクである。図1において提供される例において、キーボードKB上に配設されるコネクタは、ポゴピンコネクタ11であり、タブレットコンピュータPAD上に配設されるコネクタは、電極ディスク12である。図2に示されるように、タブレットコンピュータPAD及びキーボードKBが位置関係において互いに取り付けられている場合、ポゴピンコネクタは、対応する電極ディスクに電気的に接続され、その結果、タブレットコンピュータPADはキーボードKBに接続される。図3に示されるように、この解決策において、ポゴピンは、プランジャaと、ばねbと、管cとを含むばねシンブルであり、これらの3つの基本的な構成要素は、精密器具を使用することによってリベット締めされて予圧される。ポゴピンは、精密なバネ構造を内部に有する。ポゴピンは、良好な耐食性、安定性、及び耐久性を有する。ポゴピンコネクタCo1が、対応する電極ディスクCo2に電気的に接続されることは、ばねシンブルの頭部が電極プレートに対して押し付けられ、その結果、信号が、電極ディスク及びポゴピンコネクタによって形成された接続関係を使用することによって、タブレットコンピュータPADとキーボードKBとの間で送信されることができることを意味する。もちろん、信号は、電流信号、電圧信号、データ信号等に限定されない。
【0043】
図4に示されるように、この出願の実施形態において提供されるモバイル端末10は、第1のスイッチS1と、第2のスイッチS2と、第1の充電ポートCh1と、第1の充電回路CI1と、第1のコネクタCo1と、第1のバッテリーBa1と、第1の電子コントローラEC1とを含む。
【0044】
モバイル端末10に含まれる前述の構造の接続関係は、下記の通りである:
【0045】
第1のスイッチS1の第1の端子は、第1の充電ポートCh1に接続され、第1のスイッチS1の第2の端子は、第1の充電回路CI1の第1の端部に接続される。第2のスイッチS2の第1の端子は、第1の充電回路CI1の第1の端部に接続され、第2のスイッチS2の第2の端子は、第1のコネクタCo1に接続される。第1の充電回路CI1の第2の端部は、第1のバッテリーBa1に接続され、第1のバッテリーBa1の充電プロセスを制御するように構成される。第1のコネクタCo1は、周辺デバイス20に接続するように構成される。第1の電子コントローラEC1は、第1のスイッチS1の制御端子Ko1及び第2のスイッチS2の制御端子Ko2に接続され、周辺デバイス20と通信する。
【0046】
図4に示されるように、この出願のこの実施形態において提供される周辺デバイス20は、第3のスイッチS3と、第4のスイッチS4と、第2の充電ポートCh2と、第2の充電回路CI2と、第3のコネクタCo3と、第2のバッテリーBa2と、第2の電子コントローラEC2とを含む。
【0047】
周辺デバイス20に含まれる前述の構造の接続関係は、下記の通りである:
【0048】
第3のスイッチS3の第1の端子は、第2の充電ポートCh2に接続され、第3のスイッチS3の第2の端子は、第2の充電回路CI2の第1の端部に接続される。第4のスイッチS4の第1の端子は、第2の充電回路CI2の第1の端部に接続され、第4のスイッチS4の第2の端子は、第3のコネクタCo3に接続される。第2の充電回路CI2の第2の端部は、第2のバッテリーBa2に接続され、第2のバッテリーBa2の充電プロセスを制御するように構成される。第3のコネクタCo3は、モバイル端末10に接続するように構成される。第2の電子コントローラEC2は、第3のスイッチS3の制御端子Ko3及び第4のスイッチS4の制御端子Ko4に接続され、モバイル端末10と通信する。
【0049】
機能的に、第1の電子コントローラEC1は、第1のバッテリーBa1のバッテリーレベル、及び周辺デバイス20の第2のバッテリーBa2のバッテリーレベルに基づいて、充電モードを決定し、充電モードに基づいて、第1のスイッチS1及び第2のスイッチS2の状態を制御し、制御情報を周辺デバイス20に送って、周辺デバイス20に充電モード通知するように構成される。第2の電子コントローラEC2は、モバイル端末10によって送られた制御情報に基づいて、充電モードを決定し、充電モードに基づいて、第3のスイッチS3及び第4のスイッチS4の状態を制御するように構成される。充電モードは、第1のバッテリーBa1が第2のバッテリーBa2を充電すること、又は第2のバッテリーBa2が第1のバッテリーBa1を充電することを含む。
【0050】
図2に示される適用シナリオの場合、図4に示されるように、タブレットコンピュータPADの第1のコネクタCo1は、キーボードKBの第3のコネクタCo3に電気的に接続される。タブレットコンピュータPADの第2のスイッチS2の第2の端子は、キーボードKBの第4のスイッチS4の第2の端子に電気的に接続される。充電モードが、第1のバッテリーBa1が第2のバッテリーBa2を充電するものである場合、第1の電子コントローラEC1は、充電モードに基づいて、タブレットコンピュータPADの第2のスイッチS2がオンになるように制御し、第2の電子コントローラEC2は、充電モードに基づいて、キーボードKBの第4のスイッチS4がオンになるように制御する。同様に、充電モードが、第2のバッテリーBa2が第1のバッテリーBa1を充電するものである場合、第1の電子コントローラEC1は、充電モードに基づいて、タブレットコンピュータPADの第2のスイッチS2がオンになるように制御し、第2の電子コントローラEC2は、充電モードに基づいて、キーボードKBの第4のスイッチS4がオンになるように制御する。
【0051】
タブレットコンピュータPADもキーボードKBも充電器を使用しない場合、タブレットコンピュータPADの第1の電子コントローラEC1は、タブレットコンピュータPADの第1のスイッチS1がオフになるように制御し、キーボードKBの第1の電子コントローラEC1は、キーボードKBの第3のスイッチS3がオフになるように制御する。このようにして、第1の充電ポートCh1及び第2の充電ポートCh2は、充電されることを防止することができる。
【0052】
第1のバッテリーBa1が第2のバッテリーBa2を充電する経路は、次の通りである:第1のバッテリーBa1−>第1の充電回路CI1−>第2のスイッチS2−>第4のスイッチS4−>第2の充電回路CI2−>第2のバッテリーBa2。この場合において、タブレットコンピュータPADの第1の充電回路CI1は、リバースブースト(boost)モードで作動し、キーボードKBの第2の充電回路CI2は、バック(buck)モードで作動する。第2のバッテリーBa2が第1のバッテリーBa1を充電する経路は、次の通りである:第2のバッテリーBa2−>第2の充電回路CI2−>第4のスイッチS4−>第2のスイッチS2−>第1の充電回路CI1−>第1のバッテリーBa1。この場合において、キーボードKBの第2の充電回路CI2は、リバースブーストモードで作動し、タブレットコンピュータPADの第1の充電回路CI1は、BUCKモードで作動する。
【0053】
また、前述のスイッチに対する制御の実装のために、タブレットコンピュータPADの第1の電子コントローラEC1は、第1の充電回路CI1を使用することによって第1のバッテリーBa1のバッテリーレベルを検出し得るし、もちろん、キーボードKBの第2の電子コントローラEC2は、第2の充電回路CI2を使用することによって第2のバッテリーBa2のバッテリーレベルを検出し得る。また、第1の電子コントローラEC1及び第2の電子コントローラEC2は、互いに通信し得る。そのような通信は、無線通信又は有線通信であってよい。例えば、EC1及びEC2は、少なくとも1つのコネクタを使用することによって互いに接続されてよく、又はブルートゥース、赤外線、若しくはNFC(Near Field Communication、近接場通信)接続が、EC1とEC2との間で確立されてよい。第1の電子コントローラEC1は、1次コントローラとして使用され、2次コントローラとして使用される第2の電子コントローラEC2によって報告される情報を受信し得るし、第1の電子コントローラEC1は、第2の電子コントローラEC2に制御情報を送り得る。例えば、タブレットコンピュータPAD及びキーボードKBが互いに接続される場合、タブレットコンピュータPADのEC1及びキーボードKBのEC2は、USBプロトコルを使用することによってデータ通信を実装し得る。例えば、コネクタの2つのペアは、タブレットコンピュータPADのEC1とキーボードKBのEC2との間に配設され、USB差動(D+及びD−)信号のペアを送信するように別々に構成される。
【0054】
第1の電子コントローラEC1は、第1のバッテリーBa1のバッテリーレベルが比較的低く、第3の閾値未満であると決定する場合、充電モードは、第2のバッテリーBa2が第1のバッテリーBa1を充電するものでとあると決定するように特に構成される。第1の電子コントローラEC1は、第2のバッテリーBa2のバッテリーレベルが比較的低く、第4の閾値未満であると決定する場合、充電モードは、第1のバッテリーBa1が第2のバッテリーBa2を充電するものであると決定するように特に構成される。充電期間中に、例えば、第1のバッテリーBa1が第2のバッテリーBa2を充電する場合、第1のバッテリーBa1のバッテリーレベルが第5の閾値未満であると第1の電子コントローラEC1が決定したとき、第1の電子コントローラEC1は、第2のスイッチK2がオフになるように制御し、充電終了制御命令をキーボードKBに送るように構成される。第2の電子コントローラEC2は、タブレットコンピュータPADによって送られた充電終了制御命令を受信し、充電終了制御命令に従って、第4のスイッチS4がオフになるように制御するように構成される。第2のバッテリーBa2が第1のバッテリーBa1を充電する場合に、第2のバッテリーBa2のバッテリーレベルが第6の閾値未満であると第1の電子コントローラEC1が決定したとき、第1の電子コントローラEC1は、第2のスイッチS2がオフになるように制御し、電力供給終了制御命令をキーボードKBに送るように構成される。第2の電子コントローラEC2は、タブレットコンピュータPADによって送られた電力供給終了制御命令を受信し、電力供給終了制御命令に従って、第4のスイッチK4がオフになるように制御するようにさらに構成される。
【0055】
この解決策において、モバイル端末及び周辺デバイスは、別々に電力供給されてよく、コネクタを使用することによって接続された場合、モバイル端末及び周辺デバイスは、互いを充電してよく、それによって、モバイル端末が周辺デバイスと共に使用される場合、バッテリー寿命を延長する。これは製品機能を強化し、製品競争力を向上させる。
【0056】
また、図5に示されるように、充電器が使用される場合、タブレットコンピュータPADは、第1の充電器インポジション検出回路51をさらに含む。第1の充電器インポジション検出回路51は、第1の充電ポートCh1及び第1の電子コントローラEC1に接続される。第1の充電器インポジション検出回路51は、第1の充電ポートCh1のサンプリング電圧を取得するように構成される。第1の電子コントローラEC1は、サンプリング電圧に基づいて、第1の充電ポートCh1が充電器に接続されているかどうかを決定するように構成される。例えば、サンプリング電圧と第1の電子コントローラEC1の耐電圧とを一致させ、第1の電子コントローラEC1が過度に高いサンプリング電圧によって損傷されることを防止するために、第1の充電器インポジション検出回路51の特定の構造が提供される。
【0057】
図6に示されるように、第1の充電器インポジション検出回路51は、第8の抵抗器R8と、第9の抵抗器R9とを含む。第8の抵抗器R8の第1の端子は、第1の充電ポートCh1に接続され、第8の抵抗器R9の第2の端子は、第9の抵抗器R8の第1の端子に接続される。第9の抵抗器R9の第2の端子は、接地端子GNDに接続され、第9の抵抗器R9の第1の端子は、第1の電子コントローラCE1に接続される。第1の電子コントローラCE1は、第9の抵抗器R9の第1の端子のサンプリング電圧を取得し、サンプリング電圧に基づいて、充電ポートが充電器に接続されているかどうかを決定するように構成される。例えば、充電器が第1の充電ポートCh1に差し込まれていない場合、EC1は、R9の第1の端子の電圧レベルとGNDのそれとの間で等しい電位を検出する。充電器が第1の充電ポートCh1に差し込まれている場合、EC1は、R9の第1の端子の電圧レベルが、充電器によって提供される電源から抵抗器R9によって取得された、分割された電圧であることを検出し、これに基づいて、EC1は、充電器インポジション検出を実装することができる。
【0058】
また、キーボードKBは、第2の充電器インポジション検出回路52も有する。第2の充電器インポジション検出回路52の特定構造及び接続手法は、タブレットコンピュータPADのそれらに類似しており、詳細はここでは再度説明されない。第2の電子コントローラCE2は、キーボードKBの第2の充電器インポジション検出回路52のサンプリング電圧に基づいて、キーボードKBが充電器に接続されているかどうかを決定してもよく、第1の電子コントローラCE1に通知する。このようにして、第1の電子コントローラCE1は、タブレットコンピュータPAD及びキーボードKBが各々充電器に接続されているかどうかを知ることができる。
【0059】
第1の充電ポートCh1が充電器に接続されている、及び/又はキーボードKBの第2の充電ポートCh2が充電器に接続されていると第1の電子コントローラEC1が決定した場合、第1の電子コントローラEC1は、充電モードを再決定するようにさらに構成される。充電モードは、第1の充電ポートCh1に接続された充電器が第1のバッテリーBa1及び第2のバッテリーBa2を充電すること、第2の充電ポートCh2に接続された充電器が第1のバッテリーBa1及び第2のバッテリーBa2を充電すること、又は第1の充電ポートCh1に接続された充電器が第1のバッテリーBa1を充電し、第2の充電ポートCh2に接続された充電器が第2のバッテリーBa2を充電することをさらに含む。
【0060】
充電モードが、第1の充電ポートCh1に接続された充電器が第1のバッテリーBa1及び第2のバッテリーBa2を充電するものである場合、第1の電子コントローラEC1は、充電モードに基づいて、第1のスイッチS1及び第2のスイッチS2がオンになるように制御し、第2の電子コントローラEC2は、充電モードに基づいて、第4のスイッチS4がオンになり、第3のスイッチS3がオフになるように制御する。充電モードが、第2の充電ポートCh1に接続された充電器が第1のバッテリーBa1及び第2のバッテリーBa2を充電するものである場合、第1の電子コントローラEC1は、充電モードに基づいて、第1のスイッチS1がオフになり、第2のスイッチS2がオンになるように制御し、第2の電子コントローラEC2は、充電モードに基づいて、第3のスイッチS3及び第4のスイッチS4がオンになるように制御する。
【0061】
また、第1の充電ポートCh1は、USB(Universal Serial Bus、ユニバーサルシリアルバス)ポート、HDMI(High Definition Multimedia Interface、高解像度マルチメディアインターフェース)ポート、及びURAT(Universal Asynchronous Receiver/Transmitter、汎用非同期受信器/送信器)ポートなどの拡張ポートを含み得るが、これらに限定されない。下記の解決策は、USBポートを例として使用することによって説明される。第2の充電ポートCh2は、USBポート、HDMIポート、及びURATポートなどの拡張ポートを含み得るが、これらに限定されない。以下の解決策は、USBポートを例として使用することによって説明される。
【0062】
充電器が充電のために使用されることは、下記の2つの解決策を特に含み得る。
【0063】
解決策1:充電器は、タブレットコンピュータのUSBポートに差し込まれる。タブレットコンピュータPADのEC1は、タブレットコンピュータPADの第1のスイッチS1及び第2のスイッチS2がオンになるように制御し、キーボードKBのEC2は、キーボードKBの第4のスイッチS4がオンになるように制御し、キーボードKBのEC2は、キーボードKBの第3のスイッチS3がオフになるように制御する。
【0064】
充電経路1は、次の通りである:充電器−>タブレットコンピュータPADのUSBポート−>タブレットコンピュータPADの第1のスイッチS1−>タブレットコンピュータPADの第1の充電回路CI1−>タブレットコンピュータPADの第1のバッテリーBa1。
【0065】
充電経路2は、次の通りである:充電器−>タブレットコンピュータPADのUSBポート−>タブレットコンピュータPADの第1のスイッチS1−>タブレットコンピュータPADの第2のスイッチS2−>キーボードKBの第4のスイッチS4−>キーボードKBの第2の充電回路Ch2−>キーボードKBの第2のバッテリーBa2。
【0066】
解決策2:充電器は、キーボードのUSBポートに差し込まれる。タブレットコンピュータPADのEC1は、タブレットコンピュータPADの第2のスイッチS2がオンになるように制御し、タブレットコンピュータPADのEC1は、タブレットコンピュータPADの第1のスイッチS1がオフになるように制御し、キーボードKBのEC2は、キーボードKBの第3のスイッチS3及び第4のスイッチS4がオンになるように制御する。
【0067】
充電経路1は、次の通りである:充電器−>キーボードKBのUSBポート−>キーボードKBの第3のスイッチS3−>キーボードKBの第2の充電回路Ch2−>キーボードKBの第2のバッテリーBa2。
【0068】
充電経路2は、次の通りである:充電器−>キーボードKBのUSBポート−>キーボードKBの第3のスイッチS3−>キーボードKBの第4のスイッチS4−>タブレットコンピュータPADの第2のスイッチS2−>タブレットコンピュータPADの第1の充電回路Ch1−>タブレットコンピュータPADの第1のバッテリーBa1。
【0069】
充電器がタブレットコンピュータのUSBポートに差し込まれ、充電器がキーボードのUSBポートに差し込まれる場合、タブレットコンピュータPADのEC1は、代替的に、タブレットコンピュータPADの第2のスイッチS2がオフになり、第1のスイッチS1がオンになるように制御してよく、キーボードKBのEC2は、キーボードKBの第4のスイッチS4がオフになり、第3のスイッチS3がオンになるように制御し、その結果、タブレットコンピュータPAD及びキーボードKBは、別々に充電される。もちろん、充電器がタブレットコンピュータのUSBポートに差し込まれ、充電器がキーボードのUSBポートに差し込まれたとしても、充電は、1つの充電器のみを使用することによって解決策1又は解決策2において提供されたモードに従って実装されてよい。このようにして、前述の5つの充電モードは、第1のコネクタと第3のコネクタとの間の接続のみを使用することによって、タブレットコンピュータPADとキーボードKBとの間で実装されることができ、それによって、デバイス間の相互充電の信頼性を改善し、デバイス間の接続構造を単純化する。
【0070】
また、図5に示されるように、タブレットコンピュータPADは、第1の不感帯域制御回路53と、第1の低ドロップアウト線形電圧調整器LDO1とをさらに含む。
【0071】
第1の不感帯域制御回路53の第1の入力端部は、第1の充電ポートCh1に接続され、第1の不感帯域制御回路53の出力端部は、第1の電子コントローラCE1に接続される。第1の低ドロップアウト線形電圧調整器LDO1の入力端部は、第1の充電回路CI1の第3の端部に接続され、第1の低ドロップアウト線形電圧調整器LDO1の出力端部は、第1の不感帯域制御回路53の第2の入力端部に接続される。第1のバッテリーBa1のバッテリーレベルが第1の閾値以下であり、第1の充電ポートCh1が充電器に接続される場合、第1の充電ポートCh1に接続された充電器は、第1の不感帯域制御回路53を使用することによって第1の電子コントローラCE1に電力を供給する。第1のバッテリーBa1のバッテリーレベルが第1の閾値より大きい場合、第1のバッテリーBa1は、第1の充電回路CIを使用することによって、第1の低ドロップアウト線形電圧調整器LDO1に電力を供給し、第1の低ドロップアウト線形電圧調整器LDO1は、第1の不感帯域制御回路53を使用することによって、第1の電子コントローラCE1に電力を供給する。
【0072】
同様に、図5に示されるように、キーボードKBは、第2の不感帯域制御回路54と、第2の低ドロップアウト線形電圧調整器LDO2とをさらに含む。第2の不感帯域制御回路54の第1の入力端部は、第2の充電ポートCh2に接続され、第2の不感帯域制御回路54の出力端部は、第2の電子コントローラEC2に接続される。第2の低ドロップアウト線形電圧調整器LDO2の入力端部は、第2の充電回路CI2の第3の端部に接続され、第2の低ドロップアウト線形電圧調整器LDO2の出力端部は、第2の不感帯域制御回路54の第2の入力端部に接続される。第2のバッテリーBa2のバッテリーレベルが第2の閾値以下であり、第2の充電ポートCh2が充電器に接続される場合、第2の充電ポートCh2に接続された充電器は、第2の不感帯域制御回路54を使用することによって、第2の電子コントローラCE2に電力を供給する。第2のバッテリーBa2のバッテリーレベルが第2の閾値より大きい場合、第2のバッテリーBa2は、第2の充電回路CI2を使用することによって、第2の低ドロップアウト線形電圧調整器LDO2に電力を供給し、第2の低ドロップアウト線形電圧調整器LDO2は、第2の不感帯域制御回路54を使用することによって、第2の電子コントローラEC2に電力を供給する。
【0073】
図7に示されるように、第1の不感帯域制御回路53は、バックコンバータBUCK回路531と、第1の抵抗器R1と、第2の抵抗器R2と、第3の抵抗器R3と、第4の抵抗器R4と、第5の抵抗器R5と、第6の抵抗器R6と、第7の抵抗器R7と、第1のトランジスタQ1と、第2のトランジスタQ2と、第1のMOSトランジスタM1と、第2のMOSトランジスタM2とを含む。BUCK回路の入力端部は、第1の不感帯域制御回路の第1の入力端部に接続される。第1の抵抗器の第1の端子は、第1の不感帯域制御回路の第1の入力端部に接続される。第1の抵抗器の第2の端子は、BUCK回路のイネーブルEN端部に接続される。第1の抵抗器の第2の端子は、第2の抵抗器を使用することによって接地端子にさらに接続される。BUCK回路のEN端部は、第1のトランジスタのコレクタにさらに接続される。第1のトランジスタのエミッタは、接地端子に接続される。第1のトランジスタのベースは、第3の抵抗器の第1の端子に接続される。第3の抵抗器の第2の端子は、第1の不感帯域制御回路の第2の入力端部に接続される。第3の抵抗器の第2の端子は、第4の抵抗器の第1の端子にさらに接続される。BUCK回路の出力端部は、第1のMOSトランジスタのドレインに接続される。第1のMOSトランジスタのソースは、第2のMOSトランジスタのソースに接続される。第1のMOSトランジスタのゲートは、第5の抵抗器を使用することによって接地端子に接続される。第4の抵抗器の第2の端子は、第1のMOSトランジスタのゲートにさらに接続される。第2のMOSトランジスタのソースは、第6の抵抗器を使用することによって第2のMOSトランジスタのゲートに接続される。第2のMOSトランジスタのソースは、第1の不感帯域制御回路の出力端部に接続される。第2のMOSトランジスタのゲートは、第2のトランジスタのコレクタにさらに接続される。第2のMOSトランジスタのドレインは、第1の不感帯域制御回路の第2の入力端部に接続される。第2のトランジスタのベースは、第7の抵抗器を使用することによって、第1の不感帯域制御回路の第2の入力端部に接続される。
【0074】
キーボードKBの第2の不感帯域制御回路54の構造は、図に示されるように、タブレットコンピュータPADの第1の不感帯域制御回路53の構造と同じであり、詳細は再度説明されない。
【0075】
また、図7に示されるように、タブレットコンピュータPADは、第1のショットキーダイオードSCK1と、第2のショットキーダイオードSCK2とをさらに含む。第1のショットキーダイオードSCK1のアノードは、第1の充電ポートCh1に接続され、第1のショットキーダイオードSCK1のカソードは、第2のショットキーダイオードSCK2のカソードに接続される。第2のショットキーダイオードSCK2のアノードは、第2のスイッチS2の第2の端子に接続される。第1のショットキーダイオードSCK1のカソードは、第1の不感帯域制御回路53の第1の入力端部にさらに接続される。
【0076】
第1の不感帯域制御回路53の作動原理は、次の通りである。露出された第1の充電ポートCh1が充電されないことを実装するために、第1のスイッチS1は、デフォルトでオフ状態にある。第1のバッテリーが消耗され(第1のバッテリーのバッテリーレベルが第1の閾値未満であり)、充電器が第1の充電ポートCh1に差し込まれる場合、電気エネルギーは、バッテリーへ移転させることができない。これは、第1のスイッチS1がEC1によってオフ状態とオン状態との間で切り換えられるように制御される必要があるからである。この場合において、消耗された第1のバッテリーBa1は通常、EC1に電力を供給することができず、従って、システムは起動されることができず、第1のスイッチS1の状態は変化させることができない。この出願のこの実施形態においては、第1の不感帯域制御回路53が使用される。図4に示されるように、充電器が第1の充電ポートCh1に差し込まれる場合、第1の不感帯域制御回路53は、直ちに起動されてEC1に電力を供給し、EC1は、第1のスイッチS1をオンにし、充電器は、第1の充電回路CI1を使用することによって第1のバッテリーBa1を充電する。このようにして、第1のバッテリーBa1のバッテリーレベルが回復される。キーボードKBの第2の不感帯域制御回路53の作動原理は、上述した作動原理と同様であり、詳細はここでは再び説明されない。
【0077】
図に示される特定の回路構造を参照しつつ、下記は、タブレットコンピュータPADの第1の不感帯域制御回路53の機能を説明するための例として、タブレットコンピュータPADの第1の不感帯域制御回路53を使用する。
【0078】
実際の場合においては問題が存在する。具体的には、S1がオフであり、第1のバッテリーBa1のバッテリーレベルが第1の閾値未満である場合、充電器が第1の充電ポートCh1に差し込まれたとしても、第1のバッテリーBa1は充電されることができず、システムは起動されることができない。第1の不感帯域制御回路53の使用は、EC1に電力を供給してS1をオンにするためであり、その結果、充電器は、第1のバッテリーBa1に電力を供給することができる。実装処理は、以下の通りである。
【0079】
第1のバッテリーBa1のバッテリーレベルが過度に低い(第1の閾値未満である)場合、LDO1の出力3.3Vsys1は0Vであり、Q1はオフにされる。充電器が第1の充電ポートCh1に差し込まれた後、EN端部は、高い電圧レベルにあり(BUCK回路は、EN端部が高い電圧レベルにある場合、イネーブルにされ、又はEN端部が低い電圧レベルにある場合、ディスエーブルにされる)、BUCK回路531はENによってイネーブルにされ、電流が第1のショットキーダイオードSCK1へ流れて、BUCK回路531に電力を供給する。M1はオンにされ、M2はオフにされ、電流はM1を通ってEC1へ流れる。電源がオンにされた後に、EC1は、前述の充電モードに従ってS1をオンにする。充電器は、第1の充電回路CI1を使用することによって第1のバッテリーBa1を充電し、LDO1にも電力を供給する。その結果、LDO1の出力3.3Vsys1は3.3Vである。Q1がオンにされ、その結果、EN端部は接地端子GNDに接続され、BUCK回路531及びM1がオフにされる。この場合において、Q2のベースは、電気的にオンにされ、その結果、M2のゲートは、接地端子GNDに接続される。M2がオンにされ、出力電圧3.3Vsys1を有するLDO1は、M2を介してEC1に電力を供給する。結論として、タブレットコンピュータPADのための不感地帯制御が実装される。キーボードKBのための不感地帯制御は同じであり、詳細は再度説明されない。M1及びM2は、PMOSトランジスタである。GS(Gate/Source、ゲート/ソース)端子間の電圧差が負の値である場合、PMOSトランジスタがオンにされる。GS端子の間の電圧差が0である場合、PMOSトランジスタがオフにされる。GS電圧寄生ダイオードは、電流逆流を防止する役割を果たす。
【0080】
また、タブレットコンピュータPADがキーボードKBに接続される場合、不正確なアラインメント又は誤った位置決めが存在し得る。この場合において、タブレットコンピュータPADは、キーボードKBと通信することができない。図5に示されるように、この出願のこの実施形態において提供される解決策では、タブレットコンピュータPADは、第1のピアデバイスインポジション検出回路55をさらに含む。第1のピアデバイスインポジション検出回路55は、第1の電子コントローラEC1及び第2のコネクタCo2に接続される。第2のコネクタCo2は、キーボードKBの接地端子に接続するように構成される。ここでは、キーボードKBの接地端子は、第4のコネクタCo4に接続される。第2のコネクタCo2が第4のコネクタCo4に接続される場合、第2のコネクタCo2は、キーボードKBの接地端子に接続される。この場合において、第1の電子コントローラEC1は、第2のコネクタCo2の電圧レベルに基づいて、キーボードKBが適所にあると決定する。
【0081】
図6に示されるように、第1のピアデバイスインポジション検出回路55は、第10の抵抗器R10と、第11の抵抗器R11とを含む。第10の抵抗器R10の第1の端子は、所定の電圧値を有する電源VCCに接続され、第10の抵抗器R10の第2の端子は、第11の抵抗器R11の第1の端子に接続される。第11の抵抗器R11の第2の端子は、接地端子GNDに接続される。第10の抵抗器R10の第2の端子は、第1の電子コントローラEC1及び第2のコネクタCo2にさらに接続される。
【0082】
このようにして、通常の場合において、タブレットコンピュータPADがキーボードKBに接続されない場合、R10及びR11は、電源の電圧を分割し、EC1は、第10の抵抗器R10の第2の端子において所定の電圧値を検出することができる。しかし、タブレットコンピュータPADがキーボードKBに接続される場合、第10の抵抗器R10の第2の端子は、コネクタを使用することによってキーボードKBの接地端子GNDに接続され、EC1は、第10の抵抗器R10の第2の端子における電位が0であることを検出することができる。このようにして、EC1は、タブレットコンピュータPAD上で、接続が成功したことをユーザにさらに通知し得る。同じ原理に従って、キーボードKBは、第2のピアデバイスインポジション検出回路56も含む。第2のピアデバイスインポジション検出回路56の機能は、タブレットコンピュータPADの第1のピアデバイスインポジション検出回路55の機能と同じであり、詳細は再度説明されない。具体的には、PADがKBに接続される場合、PADのEC1は、PADの表示インターフェース上で、PADがKBに正常に接続されたことを示すためのプロンプトをユーザに対してプッシュ通知してよく、KBのEC2は、KBの対応するインジケータをオンにして、KBがPADに正常に接続されたことをユーザに通知してもよい。
【0083】
また、第1の充電ポートCh1がUSBポートである場合、第1の充電ポートCh1は識別IDピンをさらに含む。IDピンは、EC1に接続される。OTG送信コネクタが第1の充電ポートCh1に差し込まれる場合、EC1は、IDピンの電圧レベルに基づいて、OTG送信コネクタが第1の充電ポートCh1に差し込まれていると決定する。また、OTG送信コネクタが第1の充電ポートCh1に差し込まれる場合、EC1は、S1がオフになるように制御して、タブレットコンピュータPADの充電器の電圧との不一致を防止する。
【0084】
前述のスイッチ(S1、S2、S3及びS4)の各々の構造は、図8に示される。構造は、第3のMOSトランジスタM3と、第4のMOSトランジスタM4と、第12の抵抗器R12と、第13の抵抗器R13と、第3のトランジスタQ3とを含む。
【0085】
第3のMOSトランジスタM3のドレインは、スイッチの第1の端子に接続される。第3のMOSトランジスタM3のソースは、第4のMOSトランジスタM4のソースに接続される。第4のMOSトランジスタM4のドレインは、スイッチの第2の端子に接続される。
【0086】
第3のMOSトランジスタM3のソースは、第12の抵抗器R12の第1の端子にさらに接続される。第12の抵抗器R12の第2の端子は、第3のMOSトランジスタM3のゲート、第4のMOSトランジスタM4のゲート、及び第13の抵抗器R13の第1の端子に接続される。第13の抵抗器R13の第2の端子は、第3のトランジスタQ3のコレクタに接続される。第3のトランジスタQ3のベースは、スイッチの制御端子に接続される。第3のトランジスタQ3のエミッタは、接地端子GNDに接続される。前述のスイッチは全て、電流逆流を防止するためにBTB(back−to−back)構造を有する。
【0087】
また、タブレットコンピュータPADは、第1の電流制限回路57をさらに含む。図10に示されるように、第1の充電回路CI1の電流制限ピンは、電流制限回路の入力端部に接続される。第1の電流制限回路57の制御端部は、EC1に接続される。EC1は、第1のバッテリーBa1のバッテリーレベル及び第2のバッテリーBa2のバッテリーレベルに基づいて、第1のバッテリーBa1の充電電力及び第2のバッテリーBa2の充電電力を決定する。第1の電子コントローラEC1は、第1のバッテリーBa1の充電電力に基づいて、第1の電流制限回路57を使用することによって第1の充電回路CI1の電流制限ピンの電流を制御し、第2のバッテリーBa2の充電電力をキーボードKBに送る。第1のバッテリーBa1を充電するために第1の充電回路CI1によって使用される充電電力は、電流制限ピンの電流に対応する。第1の電流制限回路57は、第14の抵抗器R14と、第15の抵抗器R15と、第16の抵抗器R16と、第4のトランジスタQ4とを含む。第14の抵抗器R14の第1の端子は、充電回路12の電流制限ピンに接続され、第14の抵抗器R14の第2の端子は、第4のトランジスタQ4のコレクタに接続される。第15の抵抗器R15の第1の端子は、充電回路12の電流制限ピンに接続され、第15の抵抗器R15の第2の端子は、接地端子GNDに接続される。第4のトランジスタQ4のゲートは、第16の抵抗器R16を使用することによって、第1の電流制限回路57の制御端部に接続され、第4のトランジスタQ4のエミッタは、接地端子GNDに接続される。キーボードKBは、第2の電流制限回路をさらに含む。第2の充電回路CI2の電流制限ピンは、電流制限回路の入力端部に接続される。第2の電流制限回路の制御端部は、EC2に接続される。EC2は、EC1によって送られた第2のバッテリーBa2の充電電力に基づいて、第2の電流制限回路を使用することによって第2の充電回路CI2の電流制限ピンの電流を制御する。第2のバッテリーBa2を充電するために第2の充電回路CI2によって使用される充電電力は、電流制限ピンの電流に対応する。キーボードKBの第2の電流制限回路の特定の構造は、タブレットコンピュータPADの第1の電流制限回路57の構造と同じであり、詳細はここでは再度説明されない。
【0088】
第1の充電回路及び/又は第2の充電回路は、BQ24x9x直列充電器(charger)チップ(充電器チップの周辺回路の添付図面は図示せず)を使用し得る。充電器チップは、電流制限ピンILIM(図9に示される)を含む。充電電流は、ILIMに接続された抵抗器に対する制御を通じて調整され、その結果、充電回路は、特定された電流を出力し、それによって、動的な電力分配を実装する。例えば、充電器がキーボードKBに差し込まれ、R14=354Ω、R15=1.05kΩ、及びR16=1kΩであると仮定する。
【0089】
(1)充電器の総電力は10Wである。タブレットコンピュータPADの第1のバッテリーのバッテリーレベルが比較的低く、キーボードKBの充電器がタブレットコンピュータPADの第1のバッテリーを充電する場合、Q4トランジスタはオフにされる。この場合において、ILIMに接続された抵抗器Rは1.05Kである。特定された充電電流が500mAになるように設定され、電圧が5Vである場合、電力は2.5Wである。換言すれば、タブレットコンピュータの第1のバッテリーを充電するために、7.5Wが割り当てられる。(2)キーボードKBがタブレットコンピュータPADを充電しない場合、Q4トランジスタはオンにされる。この場合において、R=265Ωである。特定された電流が2Aである場合、キーボードKBは、10Wの全電力を使用して、キーボードの第2のバッテリーを充電する。同様に、充電器がタブレットコンピュータPADに差し込まれる場合、上述した原理と同様の原理に従って、7.5Wの電力が、タブレットコンピュータPADを充電するために割り当てられ得るし、2.5Wの電力が、キーボードKBを充電するために割り当てられ得る。
【0090】
また、実施形態において、タブレットコンピュータPADは、第1のディスプレイモジュール58をさらに含む。第1のバッテリーが充電状態にあると決定する場合、第1の電子コントローラEC1は、第1のディスプレイモジュール58を制御して、タブレットコンピュータPADが充電状態にあることを示すアイコンを表示する。第1のバッテリーが電力供給状態にあると決定する場合、第1の電子コントローラEC1は、第1のディスプレイモジュール58を制御して、PADが電力供給状態にあることを示すアイコンを表示する。第2のバッテリーが充電状態にあると決定する場合、第1の電子コントローラEC1は、第1のディスプレイモジュール58を制御して、キーボードKBが充電状態にあることを示すアイコンを表示する。第2のバッテリーが電力供給状態にあると決定する場合、第1の電子コントローラEC1は、第1のディスプレイモジュール58を制御して、キーボードKBが電力供給状態にあることを示すアイコンを表示する。図11から図13に示されるように、前述の充電モードに基づいて、タブレットコンピュータPADは、第1のディスプレイモジュール58(例えば、画面)を使用して、タブレットコンピュータPAD及びキーボードKBの充電状態を示すアイコンを表示する。
【0091】
図11に示されるように、第2のバッテリーが第1のバッテリーを充電する場合、タブレットコンピュータPADは、画面のステータスバー上に、タブレットコンピュータPADが充電状態にあることを示すアイコンB1と、キーボードKBが電力供給状態にあることを示すアイコンB2とを表示し得る。B1及びB2は、タブレットコンピュータPADとキーボードKBとを区別するために異なって表示され得る。
【0092】
図12に示されるように、第1のバッテリーが第2のバッテリーを充電する場合、タブレットコンピュータPADは、画面のステータスバー上に、タブレットコンピュータPADが電力供給状態にあることを示すアイコンB11と、キーボードKBが充電状態にあることを示すアイコンB22とを表示し得る。B11及びB22は、タブレットコンピュータPADとキーボードKBとを区別するために異なって表示され得る。
【0093】
図13に示されるように、第1の充電ポートに接続された充電器が、第1のバッテリー及び第2のバッテリーを充電する場合、タブレットコンピュータPADは、画面のステータスバー上に、タブレットコンピュータPADが充電状態にあることを示すアイコンB1と、キーボードKBが充電状態にあることを示すアイコンB22とを表示し得る。B1及びB22は、タブレットコンピュータPADとキーボードKBとを区別するために異なって表示され得る。図13に示されるように、第1の充電ポートに接続された充電器が、第1のバッテリー及び第2のバッテリーを充電する場合、タブレットコンピュータPADは、画面のステータスバー上に、タブレットコンピュータPADが充電状態にあることを示すアイコンB1と、キーボードKBが充電状態にあることを示すアイコンB22とを表示し得る。B1及びB22は、タブレットコンピュータPADとキーボードKBとを区別するために異なって表示され得る。図13に示されるように、第1の充電ポートに接続された充電器が第1のバッテリーを充電し、第2の充電ポートに接続された充電器が第2のバッテリーを充電する場合、タブレットコンピュータPADは、画面のステータスバー上に、タブレットコンピュータPADが充電状態にあることを示すアイコンB1と、キーボードKBが充電状態にあることを示すアイコンB22とを表示し得る。B1及びB22は、タブレットコンピュータPADとキーボードKBとを区別するために異なって表示され得る。
【0094】
また、実施形態において、キーボードKBは、第2のディスプレイモジュール59をさらに含む。第1のバッテリーが充電状態にあると決定する場合、第2の電子コントローラEC2は、第2のディスプレイモジュール59を制御して、タブレットコンピュータPADが充電状態にあることを示すアイコンを表示する。第1のバッテリーが電力供給状態にあると決定する場合、第2の電子コントローラEC2は、第2のディスプレイモジュール59を制御して、タブレットコンピュータPADが電力供給状態にあることを示すアイコンを表示する。第2のバッテリーが充電状態にあると決定する場合、第2の電子コントローラEC2は、第2のディスプレイモジュール59を制御して、キーボードKBが充電状態にあることを示すアイコンを表示する。第2のバッテリーが電力供給状態にあると決定する場合、第2の電子コントローラEC2は、第2のディスプレイモジュール59を制御して、キーボードKBが電力供給状態にあることを示すアイコンを表示する。もちろん、キーボードKBなどの周辺デバイスは、通常、比較的低コストの製品である。キーボードKBが、画像を表示するように構成された画面を含む場合、キーボードKBは、画面を使用して、タブレットコンピュータPADが行うような手法で、タブレットコンピュータPAD及びキーボードKBの電力供給状態/充電状態を表示し得る。キーボードKBが、画像を表示するように構成された画面を含まない場合、キーボードKBは、異なる色のインジケータ、又はキーボード上の異なる位置におけるインジケータを使用して、タブレットコンピュータPAD及びキーボードKBの電力供給状態/充電状態を示し得る。
【0095】
上記に提供されたモバイル端末及び周辺デバイスに基づいて、この出願の実施形態は、下記のステップを含む充電制御方法を提供する。
【0096】
101:モバイル端末は、モバイル端末の第1のバッテリーのバッテリーレベル、及び周辺デバイスの第2のバッテリーのバッテリーレベルに基づいて、充電モードを決定する。
【0097】
ステップ101は、具体的には下記を含む:モバイル端末の第1のバッテリーのバッテリーレベルが比較的低く、第3の閾値未満であると決定する場合、モバイル端末は、充電モードが、第2のバッテリーが第1のバッテリーを充電するものであると決定し、又は、周辺デバイスの第2のバッテリーのバッテリーレベルが比較的低く、第4の閾値未満であると決定する場合、モバイル端末は、充電モードが、第1のバッテリーが第2のバッテリーを充電するというものであると決定する。充電モードは、第1のバッテリーが周辺デバイスの第2のバッテリーを充電すること、又は第2のバッテリーが第1のバッテリーを充電することを含む。
【0098】
第1のバッテリーが第2のバッテリーを充電する場合に、第1のバッテリーのバッテリーレベルが第5の閾値未満であるとモバイル端末が決定したとき、モバイル端末は、第2のスイッチがオフになるように制御し、充電終了制御命令を周辺デバイスに送る。周辺デバイスは、モバイル端末によって送られた充電終了制御命令を受信し、充電終了制御命令に従って、第4のスイッチがオフになるように制御する。
【0099】
第2のバッテリーが第1のバッテリーを充電する場合に、第2のバッテリーのバッテリーレベルが第6の閾値未満であるとモバイル端末が決定したとき、モバイル端末は、第2のスイッチがオフになるように制御し、電力供給終了制御命令を周辺デバイスに送る。周辺デバイスは、モバイル端末によって送られた電力供給終了制御命令を受信し、電力供給終了制御命令に従って、第4のスイッチがオフになるように制御する。
【0100】
モバイル端末の第1の充電ポートが充電器に接続される場合、及び/又は周辺デバイスの充電ポートが充電器に接続される場合、充電モードを決定する方法について、下記がさらに含まれる:モバイル端末は、モバイル端末の第1の充電ポートのサンプリング電圧に基づいて、第1の充電ポートが充電器に接続されているかどうかを決定し、モバイル端末の第1の充電ポートが充電器に接続されている、及び/又は周辺デバイスの第2の充電ポートが充電器に接続されていると決定した場合、モバイル端末は、充電モードを再決定する。充電モードは、第1の充電ポートに接続された充電器が、第1のバッテリー及び第2のバッテリーを充電すること、周辺デバイスの第2の充電ポートに接続された充電器が、第1のバッテリー及び第2のバッテリーを充電すること、又は第1の充電ポートに接続された充電器が第1のバッテリーを充電し、第2の充電ポートに接続された充電器が第2のバッテリーを充電することをさらに含む。
【0101】
また、第1の充電ポートに接続された充電器が、第1のバッテリー及び第2のバッテリーを充電する処理、又は第2の充電ポートに接続された充電器が、第1のバッテリー及び第2のバッテリーを充電する処理において、下記がさらに含まれる:モバイル端末は、モバイル端末の第1のバッテリーのバッテリーレベル、及び周辺デバイスの第2のバッテリーのバッテリーレベルに基づいて、第1のバッテリーの充電電力、及び第2のバッテリーの充電電力を決定し、第2のバッテリーの充電電力を周辺デバイスに送る。周辺デバイスは、第2のバッテリーの充電電力に基づいて、充電電力制御を実行する。
【0102】
102:モバイル端末は、充電モードに基づいて、第1のスイッチ及び第2のスイッチの状態を制御し、制御情報を周辺デバイスに送って、周辺デバイスに充電モードを通知する。
【0103】
103:周辺デバイスは、モバイル端末によって送られた制御情報に基づいて、充電モードを決定する。
【0104】
104:周辺デバイスは、充電モードに基づいて、第3のスイッチ及び第4のスイッチの状態を制御し、ここで、充電モードは、第2のバッテリーが第1のバッテリーを充電すること、又は第1のバッテリーが第2のバッテリーを充電することを含む。
【0105】
モバイル端末の第1の充電ポートが充電器に接続される場合、及び/又は周辺デバイスの充電ポートが充電器に接続される場合、充電モードを決定する方法について、充電モードは、第1の充電ポートに接続された充電器が第1のバッテリー及び第2のバッテリーを充電すること、周辺デバイスの第2の充電ポートに接続された充電器が第1のバッテリー及び第2のバッテリーを充電すること、又は、第1の充電ポートに接続された充電器が第1のバッテリーを充電し、第2の充電ポートに接続された充電器が第2のバッテリーを充電することをさらに含む。
【0106】
前述の方法実施形態において、モバイル端末による、充電モードに基づいた第1のスイッチ及び第2のスイッチの状態の制御について、及び周辺デバイスによる、充電モードに基づいた第3のスイッチ及び第4のスイッチの状態の制御については、装置実施形態における説明を参照されたい。詳細は、ここでは再度説明されない。
【0107】
実施形態において、第1のバッテリーが充電状態にあると決定する場合、モバイル端末は、モバイル端末が充電状態にあることを示すアイコンを表示する。第1のバッテリーが電力供給状態にあると決定する場合、モバイル端末は、モバイル端末が電力供給状態にあることを示すアイコンを表示する。第2のバッテリーが充電状態にあると決定する場合、モバイル端末は、周辺デバイスが充電状態にあることを示すアイコンを表示する。第2のバッテリーが電力供給状態にあると決定する場合、モバイル端末は、周辺デバイスが電力供給状態にあることを示すアイコンを表示する。
【0108】
第1のバッテリーが充電状態にあると決定する場合、周辺デバイスは、モバイル端末が充電状態にあることを示すアイコンを表示する。第1のバッテリーが電力供給状態にあると決定する場合、周辺デバイスは、モバイル端末が電力供給状態にあることを示すアイコンを表示する。第2のバッテリーが充電状態にあると決定する場合、周辺デバイスは、周辺デバイスが充電状態にあることを示すアイコンを表示する。第2のバッテリーが電力供給状態にあると決定する場合、周辺デバイスは、周辺デバイスが電力供給状態にあることを示すアイコンを表示する。
【0109】
前述の方法実施形態の各部によって実装される技術的な効果については、装置実施形態における説明を参照されたい。詳細は、ここでは再度説明されない。
【0110】
具体的には、タブレットコンピュータPAD及びキーボードKBの前述の構造及び前述の充電方法に関して、この出願の実施形態は、特定の充電制御ロジックを提供する。
【0111】
タブレットコンピュータPADのEC1の制御優先度が比較的高い場合、充電制御ロジック手続きが提供される。
【0112】
まず、タブレットコンピュータPADが、ハードウェアコネクタを使用することによってキーボードKBに接続される場合、タブレットコンピュータPADのEC1は、ピア電子デバイスインポジション検出回路の第10の抵抗器R10の第2の端子における電位が0であることを検出することによって、キーボードKBが適所にあると決定し、キーボードKBのEC2は、ピア電子デバイスインポジション検出回路の第10の抵抗器R10の第2の端子における電位が0であることを検出することによって、タブレットコンピュータPADが適所にあると決定し、EC2は、タブレットコンピュータのEC1に、タブレットコンピュータPADが適所にあることを報告する。次いで、タブレットコンピュータPADのEC1は、第1の充電回路CI1を使用することによって、第1のバッテリーBa1のバッテリーレベルを検出し、キーボードKBのEC2は、第2の充電回路CI2を使用することによって、第2のバッテリーBa2のバッテリーレベルを検出する。タブレットコンピュータPADのEC1は、USBを使用することによってキーボードKBのEC2と通信する。タブレットコンピュータPADのEC1は、キーボードKBのEC2によって検出される、第2のバッテリーBa2のバッテリーレベルを取得する。図14A及び図14Bを参照すると、EC1は、充電制御を実行している。
【0113】
S01:タブレットコンピュータの第1のバッテリーBa1のバッテリーレベルが第1の閾値未満かどうかを決定する。タブレットコンピュータの第1のバッテリーBa1のバッテリーレベルが第1の閾値未満である場合、S02を実行する。タブレットコンピュータの第1のバッテリーBa1のバッテリーレベルが第1の閾値以上である場合、S04を実行する。第1の閾値は、任意の値に設定されてよく、もちろん、比較的小さな値、例えば、5%が一般に使用され、その結果、タブレットコンピュータの残りのバッテリーレベルが比較的低いと決定された場合、タブレットコンピュータが充電される。
【0114】
S02:タブレットコンピュータの充電器が適所にあるかどうかを決定する。タブレットコンピュータの充電器が適所にない場合、S05を実行する。タブレットコンピュータの充電器が適所にある場合、S03を実行する。
【0115】
ステップS02において、タブレットコンピュータが適所にあるかどうかを決定する特定の手法については、前述の説明を参照されたく、詳細はここでは再度説明されない。
【0116】
S03:タブレットコンピュータの充電器を制御して、タブレットコンピュータのBa1及びキーボードのBa2を、Ba1及びBa2が完全に充電されるまで充電する。
【0117】
この場合において、前述の解決策1が使用される。具体的には、タブレットコンピュータPADのEC1は、タブレットコンピュータPADの第1のスイッチS1及び第2のスイッチS2がオンになるように制御し、キーボードKBのEC2は、キーボードKBの第4のスイッチS4がオンになるように制御し、キーボードKBのEC2は、キーボードKBの第3のスイッチS3がオフになるように制御する。タブレットコンピュータの充電器は、下記の2つの経路に従って、タブレットコンピュータのBa1及びキーボードのBa2をそれぞれ充電する:
【0118】
充電経路1は、次の通りである:充電器−>タブレットコンピュータPADのUSBポート−>タブレットコンピュータPADの第1のスイッチS1−>タブレットコンピュータPADの第1の充電回路CI1−>タブレットコンピュータPADの第1のバッテリーBa1。
【0119】
充電経路2は、次の通りである:充電器−>タブレットコンピュータPADのUSBポート−>タブレットコンピュータPADの第1のスイッチS1−>タブレットコンピュータPADの第2のスイッチS2−>キーボードKBの第4のスイッチS4−>キーボードKBの第2の充電回路Ch2−>キーボードKBの第2のバッテリーBa2。
【0120】
もちろん、充電期間中に、バッテリーを充電するための充電電力は、電流制限回路を使用することによってタブレットコンピュータとキーボードとに割り当てられ得る。
【0121】
S04:キーボードのBa2のバッテリーレベルが第2の閾値未満かどうかを決定する。キーボードのBa2のバッテリーレベルが第2の閾値未満である場合、S05を実行する。キーボードのBa2のバッテリーレベルが第2の閾値以上である場合、S10を実行する。第2の閾値は、任意の値に設定されてよく、もちろん、比較的小さな値、例えば、5%が一般に使用され、その結果、キーボードのBa2の残りのバッテリーレベルが比較的低いと決定された場合、キーボードが充電される。
【0122】
S05:キーボードの充電器が適所にあるかどうかを決定する。キーボードの充電器が適所にある場合、S06を実行する。キーボードの充電器が適所にない場合、S07を実行する。
【0123】
S06:キーボードの充電器を制御して、Ba1及びBa2が完全に充電されるまで、タブレットコンピュータのBa1及びキーボードのBa2を充電する。
【0124】
この場合においては、前述の解決策2が使用される。具体的には、タブレットコンピュータPADのEC1は、タブレットコンピュータPADの第2のスイッチS2がオンになるように制御し、タブレットコンピュータPADのEC1は、タブレットコンピュータPADの第1のスイッチS1がオフになるように制御し、キーボードKBのEC2は、キーボードKBの第3のスイッチS3及び第4のスイッチS4がオンになるように制御する。キーボードの充電器は、下記の2つの経路に従って、タブレットコンピュータのBa1及びキーボードのBa2をそれぞれ充電する:
【0125】
充電経路1は、次の通りである:充電器−>キーボードKBのUSBポート−>キーボードKBの第3のスイッチS3−>キーボードKBの第2の充電回路Ch2−>キーボードKBの第2のバッテリーBa2:
【0126】
充電経路2は、次の通りである:充電器−>キーボードKBのUSBポート−>キーボードKBの第3のスイッチS3−>キーボードKBの第4のスイッチS4−>タブレットコンピュータPADの第2のスイッチS2−>タブレットコンピュータPADの第1の充電回路Ch1−>タブレットコンピュータPADの第1のバッテリーBa1。
【0127】
もちろん、充電期間中に、バッテリーを充電するための充電電力は、キーボードの電流制限回路を使用することによってタブレットコンピュータとキーボードとに割り当てられ得る。
【0128】
S07:タブレットコンピュータの充電器が適所にあるかどうかを決定する。タブレットコンピュータの充電器が適所にない場合、S09を実行する。タブレットコンピュータの充電器が適所にある場合、S08を実行する。
【0129】
S08:タブレットコンピュータの充電器を制御して、Ba1及びBa2が完全に充電されるまで、タブレットコンピュータのBa1及びキーボードのBa2を充電する。
【0130】
S09:タブレットコンピュータのBa1のバッテリーレベルが、キーボードのBa2のバッテリーレベルより高いと決定された場合、タブレットコンピュータのBa1を制御して、キーボードのBa2を充電し、又は、キーボードのBa2のバッテリーレベルが、タブレットコンピュータのBa1のバッテリーレベルより高いと決定された場合、キーボードのBa2を制御して、タブレットコンピュータのBa1を充電する。また、S09の処理中にS01を実行し続ける。
【0131】
タブレットコンピュータのBa1がキーボードのBa2を充電する処理、又はキーボードのBa2がタブレットコンピュータのBa1を充電する処理については、前述の実施形態における説明を参照されたい。詳細は、ここでは再度説明されない。
【0132】
S10:キーボードの充電器が適所にあるかどうかを決定する。キーボードの充電器が適所にある場合、S11を実行する。キーボードの充電器が適所にない場合、S01を実行する。
【0133】
S11:タブレットコンピュータの充電器が適所にあるかどうかを決定する。タブレットコンピュータの充電器が適所にない場合、S06を実行する。タブレットコンピュータの充電器が適所にある場合、S03を実行する。
【0134】
もちろん、前述のものは、1つのタイプの制御ロジックにすぎず、前述の制御ロジックは、この出願の実施形態において提供されるデバイスの構造の基本機能に基づいて実装される。もちろん、この出願の実施形態において提供されるデバイスに基づいて実装され得る他の制御ロジックも、この出願の保護範囲内に収まるべきものである。
【0135】
前述の説明は、この出願の特定の実装にすぎず、この出願の保護範囲を限定するようには意図されていない。この出願において開示された技術的範囲内の当業者によって容易に見出される、いかなるバリエーション又は置換も、この出願の保護範囲内に収まるべきものである。従って、この出願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うべきものである。
図1
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図14A
図14B