特許6884334IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

圧電体に弾性表面波を発生させる励振装置及び励振方法

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

しかしながら、従来、SAWデバイスで励振される弾性表面波の周波数帯域は、櫛状電極の構造を基に決定されることから、1つのSAWデバイスで周波数帯域が異なる弾性表面波を発生させることはできなかった。そのため、周波数帯域が異なる弾性表面波を要するセンシング等を行うには、複数のSAWデバイスが必要であるという課題があった。
ここで、試料を解析する方法として、核磁気共鳴測定法が存在する。核磁気共鳴測定法は、原子のスピン方向が磁場によって調整された試料に対し、特定の周波数帯域の電磁波を与え、与えられた電磁波のエネルギー値と検出される電磁波のエネルギー値の差異から試料の含有原子を解析する方法である。原子に吸収される電磁波の周波数は、原子の種類によって固有であるため、周波数帯域が異なる波を1つの装置で発生させる技術は、将来的に核磁気共鳴測定法への適用が期待できる。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、圧電体を用いて異なる周波数帯域の弾性表面波を発生させることが可能な励振装置及び励振方法を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

前記目的に沿う第1の発明に係る励振装置は、外部電源に接続された入力部と、前記外部電源から前記入力部に電気信号が与えられて弾性表面波が生じる圧電体とを備える励振装置において、前記入力部は対となる第1、第2の電極を有し、前記第1の電極は、前記圧電体に点接触する一端のみが該圧電体に接触し、前記電気信号が与えられて、空中に電波を放射する線状の導電片である。
【発明の効果】
第1、第2の発明に係る励振装置及び励振方法は、第1の電極が、一端が圧電体に点接触し、電気信号が与えられる線状の導電片であるので、圧電体を用いて異なる周波数帯域の弾性表面波を発生させることが可能である。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】(A)、(B)は本発明の第1の実施の形態に係る励振装置の説明図である。

【図2】同励振装置で生じる弾性表面波及び電波の説明図である。

【図3】周波数帯域が異なる弾性表面波が生じる要因を示す説明図である。

【図4】(A)、(B)は本発明の第2の実施の形態に係る励振装置の説明図である。

【図5】オシロスコープで計測した電圧値を時間ドメインで表わしたグラフである。

【図6】電気信号の信号強度を周波数ドメインで表わしたグラフである。

【図7】(A)、(B)、(C)はそれぞれ、同軸ケーブルの長さを変えて計測した電気信号の信号強度を周波数ドメインで表わしたグラフである。

選択図 図1出願人が指定した本件の代表的な図

10:励振装置、11:外部電源、12:入力部、13:圧電体、14、15:電極、16:同軸ケーブル、17:ボール螺子部材、18:電極、19:内部導体、20:同軸ケーブル、21:ボール螺子部材、22:電気信号検出器、23:出力部、30:励振装置、31:同軸ケーブル、32:内部導体、33:入力部、34:同軸ケーブル、35:内部導体、36:出力部、R:電波、S、S’:弾性表面波

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