(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
ユーザ識別子とユーザの1以上の箇所のサイズに関する1以上のユーザ箇所サイズ情報を含むユーザサイズ情報とを有する1以上のユーザ情報が格納されるユーザ情報格納部と、前記ユーザ情報が有するユーザサイズ情報に含まれる2以上のユーザ箇所サイズ情報と、前記商品情報格納部に格納されている商品情報の商品サイズ情報が有する2以上の商品箇所サイズ情報とを用いて、ユーザのサイズに合致する商品を決定し、前記ユーザ情報に含まれるユーザ識別子に対応する端末装置に、当該決定した商品の商品情報の少なくとも一部を送信するレコメンド部とをさらに具備し、
前記蓄積部は、
前記取得部が取得したユーザサイズ情報を、前記ユーザ識別子と対にして、前記ユーザ情報格納部に蓄積する請求項1から請求項5いずれか一項に記載の情報処理装置。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、情報処理装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0029】
本実施の形態において、商品のサイズと当該商品に対するアンケートの回答とから、ユーザの身体のサイズの情報を取得し、当該情報をユーザ識別子に対応付けて蓄積する情報処理装置を備える情報システムについて説明する。
【0030】
また、本実施の形態において、商品識別子とユーザ識別子とを有する購入情報を端末装置から受信し、当該商品に対するアンケートの情報を端末装置に送信し、当該アンケートの回答情報を端末装置から受信し、商品識別子と対になるサイズ情報と回答情報とに基づいてユーザのサイズの情報を取得する情報処理装置を備える情報システムについて説明する。
【0031】
また、本実施の形態において、取得したユーザの身体のサイズの情報をユーザの端末装置に送信する情報処理装置を備える情報システムについて説明する。なお、ユーザの身体の各箇所のサイズは、ユーザに合う商品の各箇所のサイズと同一視しても良い。
【0032】
さらに、本実施の形態において、取得したユーザのサイズの情報を用いて、商品をレコメンドする情報処理装置を備える情報システムについて説明する。
【0034】
図1は、本実施の形態における情報システムAの概念図である。情報システムAは、情報処理装置1、および1または2以上の端末装置2を具備する。情報処理装置1は、ここでは、例えば、いわゆるサーバ装置である。情報処理装置1は、例えば、クラウドサーバやASPサーバであるが、そのタイプや設置場所は問わない。端末装置2は、スマートフォンやタブレット端末や携帯電話等の携帯端末等、いわゆるノートパソコン等であり、そのタイプは問わない。また、情報処理装置1と1以上の各端末装置2とは、インターネット等のネットワークにより通信可能である。
【0035】
図2は、本実施の形態における情報システムAのブロック図である。
【0036】
情報システムAを構成する情報処理装置1は、格納部11、受信部12、処理部13、および送信部14を備える。
【0037】
格納部11は、商品情報格納部111、アンケート情報格納部112、ユーザ情報格納部113、購入情報格納部114、および回答情報格納部115を備える。受信部12は、購入情報受信部121、および回答情報受信部122を備える。処理部13は、取得部131、蓄積部132、およびレコメンド部133を備える。送信部14は、アンケート情報送信部141、およびサイズ情報送信部142を備える。
【0038】
端末装置2は、端末格納部21、端末受付部22、端末処理部23、端末送信部24、端末受信部25、および端末出力部26を備える。
【0039】
情報処理装置1を構成する格納部11には、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、後述する商品情報、後述するアンケート情報、後述するユーザ情報、後述する購入情報、後述する回答情報である。
【0040】
商品情報格納部111には、1または2以上の商品情報が格納される。商品情報は、商品に関する情報である。商品情報は、商品識別子と商品サイズ情報とを有する。商品識別子は、商品を識別する情報であり、例えば、ID、商品名等である。商品サイズ情報は、商品のサイズに関する情報である。商品サイズ情報は、1または2以上の商品箇所サイズ情報を含む。商品箇所サイズ情報は、商品の一部分の箇所のサイズである。商品サイズ情報は、商品の特定の箇所の長さを示す2以上の商品長さ情報を有することは好適である。商品がシャツやジャケット等の上半身に身に付ける商品の場合、商品箇所サイズ情報は、例えば、首回りの情報である首回り情報、腰回りの情報である腰回り情報、胴回りの情報である胴回り情報等である。商品がパンツやズボン等の下半身に身に付ける商品の場合、商品箇所サイズ情報は、例えば、腰回りの情報である腰回り情報、股下の情報である股下情報等である。商品が靴の場合、商品箇所サイズ情報は、例えば、足の長さの情報である足長さ情報、足の幅の情報である足幅情報である。なお、商品情報は、商品名、価格、重量、色、等を含んでも良い
【0041】
アンケート情報格納部112は、1または2以上のアンケート情報が格納される。アンケート情報は、商品に関するアンケートの情報である。
【0042】
ここでのアンケートは、通常、商品の1以上の箇所のサイズがユーザに合うか否かに関するアンケートの情報である。ユーザに合うか否かは、ユーザに合った程度を示す情報の中からの選択であるが、ユーザに合ったか否かの2値のうちの選択でも良い。アンケートは、2以上の各箇所について、ユーザに合うか否かを問うアンケートであることは好適である。つまり、アンケート情報は、2以上の設問情報を有することは好適である。なお、各設問情報は、商品の2以上の各箇所についての設問の情報である。また、商品の2以上の各箇所は、例えば、首回り、腰回り、胴回り、股下、足の長さ、足の幅等である。設問情報は、例えば、「商品の<箇所>は、あなたにフィットしましたか?」であり、回答の候補は、例えば、「1:大変小さかった,2:少し小さかった,3:丁度良かった,4:少し大きかった,5:大変大きかった」の5つでも良いし、「1:小さかった,2:丁度良かった,3:大きかった」の3つでも良いし、「0:フィットした,1:フィットしなかった」の2つでも良い。なお、<箇所>は、変数であり、例えば、首回り、腰回り、胴回り、股下、足の長さ、足の幅等が入る。また、ユーザに合うか否かを問うことは、ユーザに合う程度を問うことでも良い。
【0043】
ユーザ情報格納部113は、1または2以上のユーザ情報が格納される。ユーザ情報は、ユーザに関する情報である。ユーザ情報は、ユーザ識別子と対になる情報である。ユーザ識別子と対になる情報は、ユーザ識別子を含む情報でも良い。ユーザ識別子は、端末装置2のユーザを識別する情報である。ユーザ識別子は、端末装置2を識別する情報でも良い。ユーザ識別子は、例えば、ユーザID、電話番号、メールアドレス、端末装置2のMACアドレス、IPアドレス等である。ユーザ情報は、ユーザサイズ情報を有する。ユーザサイズ情報は、ユーザのサイズに関する情報である。ユーザサイズ情報は、ユーザの身体のサイズであるが、ユーザに合う商品のサイズである、と考えても良い。ユーザサイズ情報は、1または2以上のユーザ箇所サイズ情報を含む。ユーザ箇所サイズ情報は、ユーザの特定の箇所のサイズを示す情報であるが、ユーザに合う商品の特定の箇所のサイズを示す情報である、と考えても良い。ユーザ箇所サイズ情報は、例えば、ユーザの足の長さを示す足長さ情報、ユーザの足の幅を示す足幅情報、ユーザの首回りの長さを示す首回り情報、ユーザの腰回りの長さを示す腰回り情報、ユーザの胴回りの長さを示す胴回り情報、ユーザの股下の長さを示す股下情報などである。
【0044】
ユーザサイズ情報は、例えば、ユーザの特定の箇所の長さを示す2以上のユーザ長さ情報を有する。ユーザサイズ情報とは、例えば、ユーザの足の長さを特定する足長さ情報とユーザの足の幅を特定する足幅情報とを有する。ユーザ情報は、例えば、体重、身長等を有しても良い。
【0045】
購入情報格納部114には、1または2以上の購入情報が格納される。購入情報は、商品が購入されたことに関する情報である。購入情報は、例えば、購入された商品の商品識別子、購入された商品の数を示す数情報、購入したユーザのユーザ識別子、購入日を示す購入日情報等を有する。
【0046】
回答情報格納部115は、1または2以上の回答情報が格納される。回答情報は、アンケートに対する回答の情報である。回答情報は、1または2以上の設問回答情報を有する。設問回答情報は、各設問に対する回答の情報である。回答情報は、回答したユーザのユーザ識別子に対応付いている。なお、各設問は、通常、各箇所に対する合致の度合いを尋ねる質問、または合致したか否かを尋ねる質問である。
【0047】
なお、アンケートは、通常、商品の1以上の箇所のサイズがユーザに合ったか否かに関するアンケートである。
【0048】
回答情報は、2以上の商品の各箇所に対する合致の度合いである合致度情報を含むことは好適である。合致度情報は、例えば、1から5のいずれかの整数であり、例えば、「1:大変小さかった,2:少し小さかった,3:丁度良かった,4:少し大きかった,5:大変大きかった」である。また、合致度情報は、例えば、1から3のいずれかの整数であり、例えば、「1:小さかった,2:丁度良かった,3:大きかった」である。合致度情報は、設問回答情報の一例である。設問回答情報は、例えば、「0:合った,−1:合わなかった」等の2つの値のうちの選択でも良い。
【0049】
回答情報は、例えば、商品の長さに対する回答である長さ回答情報と商品の幅に対する回答である幅回答情報を有する。
【0050】
回答情報は、例えば、商品の2以上の各箇所の長さに対する回答である長さ回答情報を有する。
【0051】
受信部12は、各種の情報または指示等を受信する。各種の情報または指示とは、例えば、購入情報、回答情報である。
【0052】
購入情報受信部121は、購入情報を受信する。購入情報受信部121は、例えば、購入情報を端末装置2から受信する。購入情報は、通常、商品識別子を含む。購入情報は、ユーザ識別子に対応付く情報である。なお、ある情報に対応付く情報とは、ある情報を含む情報でも良い。
【0053】
回答情報受信部122は、回答情報を受信する。回答情報受信部122は、例えば、回答情報を端末装置2から受信する。回答情報は、ユーザ識別子に対応付く情報である。回答情報は、商品識別子に対応付いていることは好適である。
【0054】
処理部13は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、取得部131、蓄積部132、レコメンド部133が行う処理である。各種の処理とは、例えば、受信された購入情報を用いて、商品の購入のための購入処理を行う。購入処理とは、例えば、決済処理、商品の搬送のための処理等である。購入処理は、商品の購入のための処理であれば良く、その内容は問わない。
【0055】
取得部131は、アンケートの回答の対象の商品の商品サイズ情報と、回答情報とを用いて、2以上のユーザ箇所サイズ情報を含むユーザサイズ情報を取得する。
【0056】
取得部131は、ユーザの格納されているユーザサイズ情報と、回答情報とを用いて、2以上のユーザ箇所サイズ情報を含むユーザサイズ情報を取得しても良い。つまり、取得部131は、回答情報を用いて、格納されているユーザサイズ情報を修正しても良い。かかる場合、通常、アンケートの対象の商品は、格納されているユーザサイズ情報が示すサイズに合致する商品である。
【0057】
取得部131は、例えば、アンケートの回答の対象の商品の商品サイズ情報が有する2以上の各商品箇所サイズ情報に対して、各箇所に対する合致度情報に応じて、サイズを増減させることにより、商品の各箇所に対するユーザの各箇所のユーザ箇所サイズ情報を取得する。
【0058】
例えば、一の箇所に対する合致度情報が「1:大変小さかった」である場合、取得部131は、例えば、当該合致度情報に対応する商品箇所サイズ情報(gs1)に対して、a(aは、予め決められた定数であり、例えば「4cm」)を加算し、「ユーザ箇所サイズ情報=gs1+a」を算出する。例えば、一の箇所に対する合致度情報が「2:少し小さかった」である場合、取得部131は、例えば、当該合致度情報に対応する商品箇所サイズ情報(gs1)に対して、b(bは、予め決められた定数であり、例えば「1cm」)を加算し、「ユーザ箇所サイズ情報=gs1+b」を算出する。例えば、一の箇所に対する合致度情報が「3:丁度良かった」である場合、取得部131は、例えば、当該合致度情報に対応する商品箇所サイズ情報(gs1)をユーザ箇所サイズ情報として取得する。例えば、一の箇所に対する合致度情報が「4:少し大きかった」である場合、取得部131は、例えば、当該合致度情報に対応する商品箇所サイズ情報(gs1)に対して、c(cは、予め決められた定数であり、例えば「2cm」)を減算し、「ユーザ箇所サイズ情報=gs1−c」を算出する。例えば、一の箇所に対する合致度情報が「5:大変大きかった」である場合、取得部131は、例えば、当該合致度情報に対応する商品箇所サイズ情報(gs1)に対して、d(dは、予め決められた定数であり、例えば「5cm」)を減算し、「ユーザ箇所サイズ情報=gs1−c」を算出する。
【0059】
取得部131は、ユーザの身体の一の箇所の長さ情報に対して、長さ回答情報を用いて、増減し、ユーザ長さ情報を取得する。取得部131は、例えば、ユーザの足の長さ情報に対して、長さ回答情報を用いて、増減し、足長さ情報を取得する。
【0060】
蓄積部132は、取得部131が取得したユーザサイズ情報を、ユーザ識別子と対にして、ユーザ情報格納部113に蓄積する。なお、かかるユーザ識別子は、回答情報に対応付くユーザ識別子である。
【0061】
蓄積部132は、受信された購入情報を購入情報格納部114に蓄積しても良い。
【0062】
レコメンド部133は、ユーザ情報が有するユーザサイズ情報に含まれる2以上のユーザ箇所サイズ情報と、商品情報格納部111に格納されている商品情報の商品サイズ情報が有する2以上の商品箇所サイズ情報とを用いて、ユーザの身体のサイズに合致する商品を決定し、ユーザ情報に含まれるユーザ識別子に対応する端末装置2に、当該決定した商品の商品情報の少なくとも一部を送信する。
【0063】
レコメンド部133は、例えば、2以上のユーザ箇所サイズ情報と予め決められた条件を満たすほど近似する2以上の商品箇所サイズ情報を商品情報格納部111から検知する。そして、レコメンド部133は、例えば、当該2以上の商品箇所サイズ情報と対になる情報を商品情報格納部111から取得する。なお、2以上の商品箇所サイズ情報と対になる情報は、2以上の商品箇所サイズ情報と対になる商品識別子に対応する商品情報の少なくとも一部の情報である。
【0064】
レコメンド部133は、例えば、2以上のユーザ箇所サイズ情報を用いて構成されるベクトルと、商品の2以上の商品箇所サイズ情報を用いて構成されるベクトルとの距離を算出し、当該距離が予め決められた条件を満たすほど短い場合、当該商品をレコメンドの対象、またはレコメンドの候補として決定する。
【0065】
送信部14は、各種の情報を送信する。各種の情報とは、例えば、アンケート情報、ユーザサイズ情報である。
【0066】
アンケート情報送信部141は、購入情報受信部121が受信した購入情報に対応付くユーザ識別子に対応する端末装置2に、アンケート情報を送信する。なお、かかるアンケート情報は、通常、アンケート情報格納部112のアンケート情報である。
【0067】
アンケート情報送信部141は、例えば、購入情報受信部121が受信した購入情報が有する商品識別子で識別される商品に対応付いているアンケート情報を選択し、アンケート情報を送信する。なお、かかる場合、アンケート情報格納部112には、商品識別子に対応付けられた2以上のアンケート情報が格納されている。商品識別子に対応付けられたアンケート情報は、商品の種類を示す種類情報に対応付いていても良い。つまり、商品識別子に対応付けられたアンケート情報とは、商品が決定された場合に、確定されるアンケート情報であれば良い。
【0068】
また、アンケート情報の送信のタイミングは問わない。アンケート情報送信部141は、購入情報受信部121が購入情報を受信した場合に、アンケート情報を送信しても良い。アンケート情報送信部141は、端末装置2からの指示の受信により、アンケート情報を送信しても良い。アンケート情報送信部141は、購入情報受信部121が購入情報を受信した後、予め決められた期間の経過後、アンケート情報を送信する等しても良い。
【0069】
サイズ情報送信部142は、蓄積部132が蓄積したユーザサイズ情報を端末装置2に送信する。この端末装置2は、ユーザサイズ情報を決定する際に用いた回答情報を送信してきたユーザの端末装置2である。なお、サイズ情報送信部142がユーザサイズ情報を送信するタイミングも問わない。
【0070】
端末装置2を構成する端末格納部21には、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、ユーザを識別するユーザ識別子である。各種の情報は、例えば、端末受信部25が受信した情報である。受信した情報は、例えば、ユーザサイズ情報、アンケート情報である。なお、ユーザ識別子は、端末装置2を識別する情報でも良い。
【0071】
端末受付部22は、各種の指示や情報等を受け付ける。各種の指示や情報等とは、例えば、購入情報、回答情報である。
【0072】
各種の指示や情報等の入力手段は、タッチパネルやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。端末受付部22は、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0073】
端末処理部23は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、端末受信部25が受信した情報を表示される情報に構成する処理である。各種の処理とは、例えば、端末受付部22が受け付けた指示等を送信する指示等に構成する処理である。
【0074】
端末送信部24は、各種の指示や情報等を情報処理装置1に送信する。各種の指示や情報等とは、例えば、回答情報、購入情報、端末処理部23が構成した指示、端末受付部22が受け付けた指示や情報等である。
【0075】
端末受信部25は、各種の情報を情報処理装置1から受信する。各種の情報とは、例えば、ユーザサイズ情報、アンケート情報である。
【0076】
端末出力部26は、各種の情報を出力する。各種の情報とは、例えば、端末受付部22が受け付けた情報、端末受信部25が受信した情報、端末処理部23が構成した情報である。各種の情報とは、例えば、ユーザサイズ情報、アンケート情報である。
【0077】
ここで、出力とは、通常、ディスプレイへの表示であるが、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である、と考えても良い。
【0078】
格納部11、商品情報格納部111、アンケート情報格納部112、ユーザ情報格納部113、購入情報格納部114、回答情報格納部115、および端末格納部21は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0079】
格納部11に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が格納部11で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が格納部11で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が格納部11で記憶されるようになってもよい。
【0080】
受信部12、購入情報受信部121、回答情報受信部122、および端末受信部25は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
【0081】
処理部13、取得部131、蓄積部132、レコメンド部133、および端末処理部23は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。処理部13等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。なお、レコメンド部133は、通常、無線または有線の通信手段を含む。
【0082】
送信部14、アンケート情報送信部141、サイズ情報送信部142、および端末送信部24は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
【0083】
端末出力部26は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。端末出力部26は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
【0084】
次に、情報システムAの動作について説明する。まず、情報処理装置1の動作について、
図3のフローチャートを用いて説明する。
【0085】
(ステップS301)購入情報受信部121は、端末装置2から購入情報を受信したか否かを判断する。購入情報を受信した場合はステップS302に行き、購入情報を受信しなかった場合はステップS307に行く。
【0086】
(ステップS302)蓄積部132は、ステップS301で受信された購入情報を購入情報格納部114に蓄積する。
【0087】
(ステップS303)処理部13は、ステップS301で受信された購入情報を用いて、商品の購入処理を行う。
【0088】
(ステップS304)処理部13は、ステップS301で受信された購入情報に対応する商品に対するアンケート情報をアンケート情報格納部112から取得する。なお、かかる処理は、アンケート情報送信部141が行っても良い。
【0089】
(ステップS305)アンケート情報送信部141は、ステップS304で取得されたアンケート情報を、購入情報を送信してきた端末装置2に送信する。
【0090】
(ステップS306)レコメンド部133は、レコメンド処理を行う。ステップS301に戻る。かかるレコメンド処理は、端末装置2から購入情報を受信したことに応じたレコメンド処理である。かかるレコメンド処理をレコメンド1とする。レコメンド1の処理について、
図5のフローチャートを用いて説明する。
【0091】
(ステップS307)回答情報受信部122は、回答情報を受信したか否かを判断する。回答情報を受信した場合はステップS308に行き、回答情報を受信しなかった場合はステップS310に行く。
【0092】
(ステップS308)取得部131は、回答情報を用いたサイズ取得処理を行う。ステップS301に戻る。サイズ取得処理について、
図4のフローチャートを用いて説明する。
【0093】
(ステップS309)サイズ情報送信部142は、ステップS308で取得されたユーザサイズ情報を端末装置2に送信する。ステップS301に戻る。
【0094】
(ステップS310)情報処理装置1の図示しない受付部は、商品情報を受け付けたか否かを判断する。商品情報を受け付けた場合はステップS310に行き、商品情報を受け付けなかった場合はステップS301に戻る。なお、商品情報の受け付けは、例えば、新しい商品の取り扱いに伴うもの、販売促進したい商品の指定等である。
【0095】
(ステップS311)レコメンド部133は、商品情報の受け付けに応じたレコメンド処理を行う。ステップS301に戻る。かかるレコメンド処理は、レコメンド2という。レコメンド2の処理について、
図6のフローチャートを用いて説明する。
【0096】
なお、
図3のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0097】
次に、ステップS308のサイズ取得処理について、
図4のフローチャートを用いて説明する。
【0098】
(ステップS401)取得部131は、カウンタiに1を代入する。
【0099】
(ステップS402)取得部131は、受信された回答情報の中に、i番目の設問回答情報が存在するか否かを判断する。i番目の設問回答情報が存在する場合はステップS403に行き、i番目の設問回答情報が存在しない場合は上位処理にリターンする。なお、ここで、i番目の設問回答情報が存在する場合は、取得部131は、i番目の設問回答情報を取得する。
【0100】
(ステップS403)取得部131は、i番目の設問回答情報に対する箇所の商品箇所サイズ情報を、商品情報格納部111から取得する。取得部131は、例えば、回答情報が有する商品識別子と対になる商品箇所サイズ情報であり、i番目の設問回答情報と対になる箇所識別子と対になる商品箇所サイズ情報を商品情報格納部111から取得する。
【0101】
(ステップS404)取得部131は、ステップS402で取得したi番目の設問回答情報と、ステップS403で取得した商品箇所サイズ情報とを用いて、i番目の箇所のユーザ箇所サイズ情報を取得する。
【0102】
(ステップS405)取得部131は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS402に戻る。
【0103】
次に、ステップS306のレコメンド1の処理について、
図5のフローチャートを用いて説明する。
【0104】
(ステップS501)レコメンド部133は、購入情報に対応するユーザ識別子を取得する。
【0105】
(ステップS502)レコメンド部133は、ステップS501で取得したユーザ識別子と対になるユーザサイズ情報をユーザ情報格納部113から取得する。
【0106】
(ステップS503)レコメンド部133は、ステップS501で取得したユーザ識別子と対になるユーザ情報または/および受信された購入情報を用いて、レコメンドする候補の商品を決定する。かかる処理は、協調フィルタリング、ユーザの属性値(例えば、年齢、性別など)を考慮した商品選択等の、既存のレコメンド処理で良い。なお、レコメンドする候補の商品は、例えば、商品情報格納部111の商品情報に対応する商品である。
【0107】
(ステップS504)レコメンド部133は、カウンタiに1を代入する。
【0108】
(ステップS505)レコメンド部133は、ステップS503で決定した商品の中に、i番目の商品が存在するか否かを判断する。i番目の商品が存在する場合はステップS506に行き、i番目の商品が存在しない場合はステップS511に行く。
【0109】
(ステップS506)レコメンド部133は、i番目の商品の商品サイズ情報を商品情報格納部111から取得する。
【0110】
(ステップS507)レコメンド部133は、サイズ合致判断処理を行う。サイズ合致判断処理について、
図7のフローチャートを用いて説明する。なお、かかるサイズ合致判断処理は、ステップS502で取得したユーザサイズ情報とステップS506で取得した商品サイズ情報とを用いて行われる。
【0111】
(ステップS508)レコメンド部133は、ステップS507における判断結果が「サイズ合致」との判断結果であるか否かを判断する。「サイズ合致」との判断結果である場合はステップS509に行き、「サイズ不合致」との判断結果である場合はステップS510に行く。
【0112】
(ステップS509)レコメンド部133は、i番目の商品の商品情報を商品情報格納部111から取得する。
【0113】
(ステップS510)レコメンド部133は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS505に戻る。
【0114】
(ステップS511)レコメンド部133は、ステップS509で取得された1以上の商品情報を用いて、レコメンドする情報を構成する。
【0115】
(ステップS512)レコメンド部133は、ステップS511で構成した情報を端末装置2に送信する。上位処理にリターンする
【0116】
なお、
図5のフローチャートにおいて、商品箇所サイズ情報とユーザ箇所サイズ情報とを用いて、レコメンドする商品を選択すれば良く、商品の選択のためのその他の条件は問わない。
【0117】
次に、ステップS310のレコメンド2の処理について、
図6のフローチャートを用いて説明する。
【0118】
(ステップS601)レコメンド部133は、受け付けられた商品情報に含まれる商品サイズ情報を取得する。
【0119】
(ステップS602)レコメンド部133は、カウンタiに1を代入する。
【0120】
(ステップS603)レコメンド部133は、i番目のユーザが存在するか否かを判断する。i番目のユーザが存在する場合はステップS604に行き、i番目のユーザが存在しない場合は上位処理にリターンする。なお、i番目のユーザが存在するか否かは、例えば、ユーザ情報格納部113にi番目のユーザ情報が存在するか否かにより決定される。
【0121】
(ステップS604)レコメンド部133は、i番目のユーザのユーザサイズ情報をユーザ情報格納部113から取得する。
【0122】
(ステップS605)レコメンド部133は、サイズ合致判断処理を行う。サイズ合致判断処理について、
図7のフローチャートを用いて説明する。なお、かかるサイズ合致判断処理は、ステップS604で取得したユーザサイズ情報とステップS601で取得した商品サイズ情報とを用いて行われる。
【0123】
(ステップS606)レコメンド部133は、ステップS605における判断結果が「サイズ合致」との判断結果であるか否かを判断する。「サイズ合致」との判断結果である場合はステップS607に行き、「サイズ不合致」との判断結果である場合はステップS610に行く。
【0124】
(ステップS607)レコメンド部133は、受け付けられた商品情報を取得する。
【0125】
(ステップS608)レコメンド部133は、ステップS607で取得された商品情報を用いて、当該商品がユーザの嗜好等に合致するか否かを判断する。合致する場合はステップS609に行き、合致しない場合はステップS610に行く。なお、ユーザの嗜好等に合致するか否かは、レコメンド部133は、例えば、当該ユーザのユーザ識別子と対になる購入情報(購入履歴の情報)と商品情報とを用いて判断しても良いし、ユーザ情報のうちの予め決められた属性値(例えば、年齢、性別など)と商品情報とを用いて判断しても良い。なお、かかる判断方法は、公知技術により可能である。
【0126】
(ステップS609)レコメンド部133は、商品情報をi番目のユーザの端末装置2に送信する。
【0127】
(ステップS610)レコメンド部133は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS603に戻る。
【0128】
なお、
図6のフローチャートにおいて、商品箇所サイズ情報とユーザ箇所サイズ情報とを用いて、レコメンドする商品を選択すれば良く、商品の選択のためのその他の条件は問わない。
【0129】
次に、ステップS507、ステップS605のサイズ合致判断処理について、
図7のフローチャートを用いて説明する。
【0130】
(ステップS701)レコメンド部133は、カウンタiに1を代入する。
【0131】
(ステップS702)レコメンド部133は、i番目の箇所が存在するか否かを判断する。i番目の箇所が存在する場合はステップS703に行き、i番目の箇所が存在しない場合はステップS708に行く。なお、i番目の箇所が存在するか否かは、例えば、商品サイズ情報の中にi番目の箇所の商品箇所サイズ情報が存在するか否かにより判断しても良い。ただし、i番目の箇所が存在するか否かは、例えば、ユーザサイズ情報の中にi番目の箇所のユーザ箇所サイズ情報が存在するか否かにより判断しても良い。
【0132】
(ステップS703)レコメンド部133は、i番目の箇所のユーザ箇所サイズ情報を、ユーザサイズ情報から取得する。
【0133】
(ステップS704)レコメンド部133は、i番目の箇所の商品箇所サイズ情報を、商品サイズ情報から取得する。
【0134】
(ステップS705)レコメンド部133は、ステップS703で取得されたi番目の箇所のユーザ箇所サイズ情報とステップS704で取得されたi番目の箇所の商品箇所サイズ情報とが、予め決められた条件を満たすほど合致するか否かを判断する。予め決められた条件を満たすほど合致する場合はステップS706に行き、合致しない場合はステップS707に行く。なお、予め決められた条件を満たすほど合致することは、例えば、「|ユーザ箇所サイズ情報が示すサイズ−商品箇所サイズ情報が示すサイズ|<=閾値」、または「|ユーザ箇所サイズ情報が示すサイズ−商品箇所サイズ情報が示すサイズ|<閾値」を満たすことである。なお、閾値は、箇所によって、商品の種類によって、または商品によって異なることは好適である。
【0135】
(ステップS706)レコメンド部133は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS702に戻る。
【0136】
(ステップS707)レコメンド部133は、変数「結果」に「サイズ不合致」の情報を代入する。
【0137】
(ステップS708)レコメンド部133は、変数「結果」に「サイズ合致」の情報を代入する。
【0138】
次に、端末装置2の動作について、
図8のフローチャートを用いて説明する。
【0139】
(ステップS801)端末受付部22は、購入情報を受け付けたか否かを判断する。購入情報を受け付けた場合はステップS802に行き、購入情報を受け付けなかった場合はステップS806に行く。
【0140】
(ステップS802)端末処理部23は、送信する購入情報を構成する。端末処理部23は、例えば、ステップS801で受け付けられた購入情報、端末格納部21のユーザ識別子を用いて、送信する購入情報を構成する。
【0141】
(ステップS803)端末送信部24は、ステップS802で構成された購入情報を情報処理装置1に送信する。
【0142】
(ステップS804)端末受信部25は、情報処理装置1からアンケート情報を受信したか否かを判断する。アンケート情報を受信した場合はステップS805に行き、アンケート情報を受信しなかった場合はステップS804に戻る。
【0143】
(ステップS805)端末処理部23は、受信されたアンケート情報を端末格納部21に蓄積する。ステップS801に戻る。
【0144】
(ステップS806)端末受付部22は、アンケート情報の出力指示を受け付けたか否かを判断する。出力指示を受け付けた場合はステップS808に行き、出力指示を受け付けなかった場合はステップS815に行く。
【0145】
(ステップS807)端末出力部26は、端末格納部21のアンケート情報を出力する。
【0146】
(ステップS808)端末受付部22は、出力されたアンケート情報に対して、回答情報を受け付けたか否かを判断する。回答情報を受け付けた場合はステップS809に行き、回答情報を受け付けなかった場合はステップS814に行く。
【0147】
(ステップS809)端末処理部23は、送信する回答情報を構成する。なお、端末処理部23は、例えば、ステップS808で受け付けられた回答情報、端末格納部21のユーザ識別子を用いて、送信する回答情報を構成する。
【0148】
(ステップS810)端末送信部24は、ステップS809で構成された回答情報を情報処理装置1に送信する。
【0149】
(ステップS811)端末受信部25は、ユーザサイズ情報を受信したか否かを判断する。ユーザサイズ情報を受信した場合はステップS812に行き、ユーザサイズ情報を受信しなかった場合はステップS811に戻る。
【0150】
(ステップS812)端末処理部23は、出力するユーザサイズ情報を構成する。
【0151】
(ステップS813)端末出力部26は、ステップS812で構成されたユーザサイズ情報を出力する。ステップS801に戻る。
【0152】
(ステップS814)端末処理部23は、タイムアウトか否かを判断する。タイムアウトであればステップS801に戻り、タイムアウトでなければステップS808に戻る。
【0153】
(ステップS815)端末受信部25は、レコメンドされる1以上の商品の商品情報を受信したか否かを判断する。商品情報を受信した場合はステップS816に行き、商品情報を受信しなかった場合はステップS801に戻る。
【0154】
(ステップS816)端末処理部23は、出力する商品情報を構成する。
【0155】
(ステップS817)端末出力部26は、ステップS816で構成された商品情報を出力する。ステップS801に戻る。
【0156】
以下、本実施の形態における情報システムAの具体的な動作について説明する。情報システムAの概念図は
図1である。
【0157】
今、商品情報格納部111には、
図9に示す商品情報管理表が格納されている。商品情報管理表は、商品情報を管理する表である。商品情報管理表は、「商品識別子」「商品名」「商品種類情報」「商品サイズ情報」「価格」「色」などを有するレコードを1以上管理している。商品サイズ情報は、「全体サイズ」「商品箇所サイズ情報」を有する。「商品箇所サイズ情報」は、「首回り」「胴回り」「腰回り」「股下」「足長さ」「足幅」などを有する。「全体サイズ」は商品の全体のサイズで、例えば、「S、M、L等」、「9号、11号等」、「28号、29号、30号等」、「24cm、24.5cm、25cm、25.5cm」等である。「首回り」は首回り情報、「胴回り」は胴回り情報、「腰回り」は腰回り情報、「股下」は股下情報、「足長さ」は足長さ情報、「足幅」は足幅情報である。なお、商品箇所サイズ情報の「n1、b1、w1、w2、i1、fl1等」は、通常、具体的な数値である。
【0158】
また、アンケート情報格納部112には、
図10に示すアンケート情報管理表が格納されている。アンケート情報管理表は、アンケート情報と設問回答情報に対する増減値などを管理する表である。アンケート情報管理表は、「ID」「商品種類情報」「箇所識別子」「アンケート情報」「設問回答情報に対する増減値」を有するレコードを1以上格納し得る。「ID」はレコードを識別する情報である。「商品種類情報」は商品の種類を特定する情報である。「箇所識別子」は身体または商品の箇所を識別する情報である。「アンケート情報」はアンケートの設問識別子(例えば、(1)、(2)、(3))、アンケートの内容を示す文字列を有する。「設問回答情報に対する増減値」は、ユーザ箇所サイズ情報を取得する際に使用する情報であり、設問回答情報に対して、商品箇所情報に対する増減値を示す。なお、増減値の「a、b、・・・i」は、通常、具体的な数値である。
【0159】
また、ユーザ情報格納部113には、
図11に示すユーザ情報管理表が格納されている。ユーザ情報管理表は、ユーザ情報を管理する表である。ユーザ情報管理表は、「ユーザID」「氏名」「ユーザサイズ情報」「クレジットカード番号」等を有するレコードを1以上格納し得る。「ユーザID」はユーザ識別子である。「氏名」はユーザの氏名である。「ユーザサイズ情報」は、ここでは、「首回り」「胴回り」「腰回り」「股下」「足長さ」「足幅」などを有する。「クレジットカード番号」は、決済で使用されるクレジットカードの番号である。なお、「ユーザサイズ情報」の各ユーザ箇所サイズ情報の値「y1〜y5」「t1〜t5」等は、通常、具体的な数値である。
【0160】
また、購入情報格納部114には、
図12に示す購入情報管理表が格納されている。購入情報管理表は、商品が購入された際の情報である購入情報を管理する表である。購入情報管理表は、「ID」「商品識別子」「数情報」「ユーザ識別子」「購入日」「価格」等を有するレコードを1以上格納し得る。
【0161】
さらに、回答情報格納部115には、
図13に示す回答情報管理表が格納されている。回答情報管理表は、回答情報を管理する表である。回答情報管理表は、「ID」「商品識別子」「ユーザ識別子」「受領日」「回答情報」を有する。「ID」はレコードを識別する情報である。「商品識別子」はアンケートの対象の商品を識別する情報である。「ユーザ識別子」はアンケートに対して回答したユーザの識別子である。「受領日」は回答情報の受信日である。「回答情報」は、設問ごとの設問回答情報を有する。なお、(1)(2)(3)は、設問の識別子である。
【0162】
かかる状況において、以下の具体例について説明する。本具体例は、シャツを購入したユーザからの回答情報に基づいて、当該ユーザ(またはユーザに合うシャツ等)の上半身のサイズを取得する場合である。
(具体例)
【0163】
今、山田A子は、自分の端末装置2から商品識別子「S01」で識別されるシャツを一つ購入するために、シャツ等を販売するECサイトに対して、購入情報を入力した、とする。
【0164】
すると、端末装置2の端末受付部22は、購入情報「商品識別子:S01,数情報:1,購入日:2018/3/19,価格:9800」を受け付ける。次に、端末処理部23は、端末格納部21のユーザ識別子「u01」を読み出し、受け付けられた購入情報とユーザ識別子「u01」とを用いて、送信する購入情報「商品識別子:S01,数情報:1,ユーザ識別子:u01,購入日:2018/3/19,価格:9800」を構成する。そして、端末送信部24は、かかる購入情報を情報処理装置1に送信する。
【0165】
次に、情報処理装置1の購入情報受信部121は、端末装置2から購入情報を受信する。そして、蓄積部132は、受信された購入情報を購入情報管理表に蓄積する。かかる蓄積された購入情報は、
図12の「ID=28」のレコードである、とする。なお、「ID」は、レコードの蓄積時に自動的にインクリメントされる、とする。
【0166】
次に、処理部13は、受信された購入情報を用いて、商品の購入処理を行う。ここでは、例えば、処理部13は、購入情報が有するユーザ識別子「u01」と対になるクレジットカード番号をユーザ情報管理表(
図11)から取得し、当該クレジットカード番号を用いて、価格「9800」円の決済処理を行う。なお、かかる決済処理は公知技術であるので、詳細な説明は省略する。また、処理部13は、決済処理以外の商品の購入処理を行っても良い。
【0167】
次に、処理部13は、受信された購入情報に対応する商品に対するアンケート情報をアンケート情報管理表から取得する。つまり、処理部13は、商品識別子「S01」と対になる商品種類情報「シャツ」を商品情報管理表(
図9)から取得し、当該商品種類情報「シャツ」と対になるアンケート情報をアンケート情報管理表(
図10)から取得する。そして、アンケート情報送信部141は、取得されたアンケート情報を、購入情報を送信した端末装置2に送信する。
【0168】
次に、端末装置2の端末受信部25は、情報処理装置1からアンケート情報を受信する。そして、端末処理部23は、受信されたアンケート情報を端末格納部21に蓄積する。
【0169】
その後、購入したシャツが山田A子に届き、山田A子は、当該シャツを着てみた、とする。そして、その後、山田A子は、端末装置2の端末格納部21のアンケート情報を開き、端末装置2にアンケート情報を表示させ、回答情報を入力した、とする。かかる場合の画面例は、
図14である。なお、回答情報は、設問1(1)に対して「5」(大変大きかった(極大))、設問1(2)(3)に対して「3」(丁度良かった(良))であった、とする。また、ここでの回答の候補は、例えば、「1:大変小さかった(極小),2:少し小さかった(小),3:丁度良かった(良),4:少し大きかった(大),5:大変大きかった(極大)」の5つである。
【0170】
次に、山田A子は、
図14の送信ボタン1401を押下した、とする。すると、端末受付部22は、出力されたアンケート情報に対する回答情報を受け付ける。端末処理部23は、受け付けられた回答情報、端末格納部21のユーザ識別子「u01」を用いて、送信する回答情報を構成する。なお、ここで、回答情報は、ユーザ識別子「u01」、商品識別子「S01」、各設問の設問回答情報「(1)5,(2)3,(3)3」を有する、とする。次に、端末送信部24は、構成された回答情報を情報処理装置1に送信する。
【0171】
次に、情報処理装置1の回答情報受信部122は回答情報を端末装置2から受信する。
【0172】
そして、取得部131は、受信された回答情報を用いて、以下のようにサイズ取得処理を行う。つまり、取得部131は、回答情報の設問(1)の設問回答情報「5」を取得する。
【0173】
次に、取得部131は、受信された回答情報が有する商品識別子「S01」と対になる商品種類情報「シャツ」を取得し、当該シャツの設問(1)の箇所識別子「首回り」を、
図10のアンケート情報管理表から取得する。次に、取得部131は、箇所識別子「首回り」に対応し、設問回答情報「5」に対応する増減値「−a」をアンケート情報管理表から取得する。
【0174】
また、取得部131は、商品識別子「S01」と対になる商品サイズ情報の中の首回り「n1」を
図9の商品情報管理表から取得する。
【0175】
次に、取得部131は、首回りのサイズである「n1」に増減値「−a」を加算し、山田A子の首回りのサイズ「n1−a」を取得する。なお、「n1−a=y1」である、とする。
【0176】
また、取得部131は、当該シャツの設問(2)の箇所識別子「胴回り」を、
図10のアンケート情報管理表から取得する。次に、取得部131は、箇所識別子「胴回り」に対応し、設問回答情報「3」に対応する増減値「+−0」をアンケート情報管理表から取得する。
【0177】
また、取得部131は、商品識別子「S01」と対になる商品サイズ情報の中の胴回り「b1」を
図9の商品情報管理表から取得する。
【0178】
次に、取得部131は、胴回りのサイズである「b1」と増減値「+−0」から、山田A子の胴回りのサイズ「b1」を取得する。なお、「b1=y2」である、とする。
【0179】
また、取得部131は、当該シャツの設問(3)の箇所識別子「腰回り」を、
図10のアンケート情報管理表から取得する。次に、取得部131は、箇所識別子「腰回り」に対応し、設問回答情報「3」に対応する増減値「+−0」をアンケート情報管理表から取得する。
【0180】
また、取得部131は、商品識別子「S01」と対になる商品サイズ情報の中の腰回り「w1」を
図9の商品情報管理表から取得する。
【0181】
次に、取得部131は、腰回りのサイズである「w1」と増減値「+−0」から、山田A子の腰回りのサイズ「w1」を取得する。なお、「w1=y3」である、とする。
【0182】
そして、取得部131は、山田A子のユーザ箇所サイズ情報「首回り:y1,胴回り:y2,腰回り:y3」を、ユーザ情報管理表(
図11)に書き込む。なお、取得部131は、該当するユーザ箇所サイズ情報の属性値が既に存在する場合は、上書きする。なお、かかるレコードは、
図11のユーザ情報管理表のユーザID「u01」に対応するレコードである。
【0183】
次に、サイズ情報送信部142は、取得されたユーザサイズ情報を山田A子の端末装置2に送信する。なお、ここで送信するユーザサイズ情報は、取得されたユーザ箇所サイズ情報のみでも良いし、ユーザ情報管理表のユーザID「u01」に対応するすべてのユーザ箇所サイズ情報でも良い。
【0184】
次に、端末装置2の端末受信部25は、ユーザサイズ情報を受信する。次に、端末処理部23は、受信したユーザサイズ情報から、出力するユーザサイズ情報を構成する。そして、端末出力部26は、構成されたユーザサイズ情報を出力する。かかる出力例は、
図15の1501である。
【0185】
次に、レコメンド部133は、以下のようにレコメンド処理を行う。つまり、レコメンド部133は、アンケートの回答情報に対応する商品の商品情報、当該ユーザの購入情報のうちの1以上の情報を用いて、協調フィルタリング等の公知のレコメンド技術を用いて、推薦する候補の商品を決定し、当該商品の中から、更新されたユーザサイズ情報を用いて、ユーザにサイズが合う商品を選択する。そして、レコメンド部133は、選択した商品の商品情報を商品情報管理表から取得する。次に、レコメンド部133は、取得した商品情報を端末装置2に送信する。
【0186】
次に、端末装置2の端末受信部25は、レコメンドされる1以上の商品の商品情報を受信する。そして、端末処理部23は、出力する商品情報を構成する。次に、端末出力部26は、構成された商品情報を出力する。なお、かかる出力例は、
図15の1502である。
図15では、アンケートの回答情報に対応する商品のシャツに合うジャケット、アンケートの回答情報に対応する商品のシャツに合うパンツが、レコメンドする商品として出力されている。
【0187】
以上、本実施の形態によれば、ユーザの身体の精度の高いサイズを取得できる。具体的には、例えば、購入した商品の商品サイズ情報とユーザの商品に対するアンケートの回答情報とを用いて、ユーザの身体の精度の高いサイズを取得できる。
【0188】
また、本実施の形態によれば、商品に応じた適切なアンケートを実施できる。
【0189】
また、本実施の形態によれば、ユーザの身体の精度の高いサイズを用いた、適切な商品のレコメンドができる。
【0190】
さらに、本実施の形態によれば、ユーザの身体の精度の高いサイズをユーザに知らせることができる。
【0191】
なお、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD−ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態における情報処理装置1を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、例えば、商品を識別する商品識別子と商品のサイズに関する1以上の商品箇所サイズ情報を含む商品サイズ情報とを有する1以上の商品情報が格納される商品情報格納部と、商品の1以上の箇所のサイズがユーザに合ったか否かに関するアンケートに対する回答であり、ユーザ識別子に対応付く情報である回答情報が格納される回答情報格納部と、にアクセス可能なコンピュータを、前記アンケートの回答の対象の商品の商品サイズ情報と、前記回答情報とを用いて、ユーザの身体の箇所のサイズである2以上のユーザ箇所サイズ情報を含むユーザサイズ情報を取得する取得部と、前記取得部が取得したユーザサイズ情報を、前記回答情報に対応付くユーザ識別子と対にして、蓄積する蓄積部として機能させるためのプログラムである。
【0192】
また、
図16は、本明細書で述べたプログラムを実行して、上述した種々の実施の形態の情報処理装置等を実現するコンピュータの外観を示す。上述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。
図16は、このコンピュータシステム300の概観図であり、
図17は、システム300のブロック図である。
【0193】
図16において、コンピュータシステム300は、CD−ROMドライブを3012含むコンピュータ301と、キーボード302と、マウス303と、モニタ304とを含む。
【0194】
図17において、コンピュータ301は、CD−ROMドライブ3012と、MPU3013と、バス3014と、ROM3015と、RAM3016と、ハードディスク3017とを含む。ROM3015は、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶している。RAM3016は、MPU3013に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供する。ハードディスク3017は、通常、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶している。ここでは、図示しないが、コンピュータ301は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを含んでも良い。
【0195】
コンピュータシステム300に、上述した実施の形態の情報処理装置1等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM3101に記憶されて、CD−ROMドライブ3012に挿入され、さらにハードディスク3017に転送されても良い。また、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ301に送信され、ハードディスク3017に記憶されても良い。プログラムは実行の際にRAM3016にロードされる。プログラムは、CD−ROM3101またはネットワークから直接、ロードされても良い。
【0196】
プログラムは、コンピュータ301に、上述した実施の形態の情報処理装置1等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくても良い。プログラムは、制御された態様で適切なモジュールを呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいれば良い。コンピュータシステム300がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
【0197】
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信するステップや、情報を受信するステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
【0198】
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0199】
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
【0200】
また、上記各実施の形態において、各処理は、単一の装置によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0201】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。