(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0012】
添付の図面を参照し、本発明に係る物品ホルダーの詳細を説明すると、以下のとおりである。また、以下の実施形態は、本発明の欠くことのできない要件を含む他に、選択的に採用することのできる要件及び適宜に組み合わせることのできる要件を含んでいる。
【0013】
<第1実施形態>
第1実施形態のドリンクホルダー10を
図1に示す。ドリンクホルダー(物品ホルダー)10は、収容ケース20と、蓋体30と、固定具40とを有している。
【0014】
収容ケース20は、
図1〜
図3に示すように、例えば、第1収容ケース部分21と、第2収容ケース部分22とを有している。第1収容ケース部分21および第2収容ケース部分22それぞれは、例えば、アクリロニトリル等の合成樹脂によって円筒状に形成してある。
【0015】
第1収容ケース部分21の内部に第2収容ケース部分22を収容することができるように、第1収容ケース部分21の径方向Xの寸法は、第2収容ケース部分22の径方向Xの寸法よりも大きく(
図2参照)、かつ第1収容ケース部分21の上下方向Zの寸法は、第2収容ケース部分22の上下方向Zの寸法よりも大きい(
図3参照)。第1収容ケース部分21は、上下方向Zにおいて、径方向Xの寸法が同一となるように円筒状に形成してあり、上端には開口21aが位置している。
【0016】
第2収容ケース部分22は、上下方向Zにおいて径方向Xの寸法が同一である本体部22aと、本体部22aの下端に位置する底部22bとを有している。底部22bは、中央に第2収容ケース部分22を上下方向Zに貫通する貫通孔22cを有している。また、底部22bは、本体部22aに隣接し、底部22bの最も上方に位置する部分の径方向Xの寸法が最も大きく、下方へ行くに従って径方向Xの寸法が徐々に小さくなるように形成してある。
【0017】
第2収容ケース部分22は、内部に飲料を保持できる紙コップ(第1容器)90の底90aに接触する接触部22dを底部22bに有している(
図4参照)。接触部22dの上端は水平面を有している。接触部22dは、周方向Rに沿って等間隔となる態様で底部22bに3つ配置してあり、底部22bの内周面から突出するように形成してある。
【0018】
第1収容ケース部分21と第2収容ケース部分22との間には、スライド機構50を設けてある。スライド機構50は、凹状溝部51と、凹状溝部51に係合する突出部52とで構成してある(
図3参照)。このスライド機構50では、周方向Rに沿って等間隔となる態様で収容ケース20に3つ配置してあり、例えば、第1収容ケース部分21の内周面に凹状溝部51を配置してある一方、第2収容ケース部分22の外周面に突出部52を配置してある。
【0019】
凹状溝部51は、周方向Rへ延びる第1溝部分51aと、上下方向Zへ延びる第2溝部分51bとで構成され、第2溝部分51bの上端と、第1溝部分51aの周方向Rの一端とが交差している(
図4参照)。突出部52は、第1収容ケース部分21の外周面から突出するように形成してある。
【0020】
スライド機構50は、
図3に示すように、突出部52と第1溝部分51aとが係合している状態では、第1収容ケース部分21に対して第2収容ケース部分22を周方向Rへ旋回させることが可能である。そして、第1溝部分51aの周方向Rの他端に突出部52を接触させると、第1収容ケース部分21に対する第2収容ケース部分22の周方向Rへの旋回が規制される。一方、第1溝部分51aの周方向Rの一端に突出部52を接触させると、突出部52は、第2溝部分51bに入り、突出部52と第2溝部分51bとが係合した状態では、第1収容ケース部分21に対して第2収容ケース部分22を下方へ移動させることが可能である。そして、第2溝部分51bの下端に突出部52を接触させると、第1収容ケース部分21に対する第2収容ケース部分22の下方向への移動が規制される。この状態から、反対の操作をすれば、第1収容ケース部分21に対して第2収容ケース部分22を上方向へ移動させ、その後、第1収容ケース部分21を第2収容ケース部分22に対して周方向Rへ旋回させることができる。また、突出部52と第1溝部分51aとが係合している状態において、第1収容ケース部分21に対して第2収容ケース部分22を上方へ移動させれば、第1収容ケース部分21と第2収容ケース部分22とを分離させることができる。
【0021】
第1収容ケース部分21の外周面における肉厚部分には、蓋体30を支持するための第1支持部23を設けてある(
図1参照)。第1支持部23は、
図8に示すように、第1収容ケース部分21の外周面に隣接する基端部23aと、基端部23aから径外方向へ延出するとともに、互いに離隔する方向へ延びる一対の先端部23b,23cとを有し、先端部23b,23cの周方向Rの寸法が、基端部23aの周方向Rの寸法よりも大きくなるように形成してあって、第1収容ケース部分21の外周面と、先端部23b,23cとの間には、上下方向Zへ溝状に延びる第3空間S3が位置している(
図2参照)。第1支持部23は、上端縁から、上下方向Zの途中まで形成してある。
【0022】
第1収容ケース部分21の外周面には、固定具40を支持するための第2支持部24を設けてある。第2支持部24は、第1収容ケース部分21の上端から径外方向へ延出する第1延出部分24aと、第1延出部分24aの先端部から下方へ延出する第2延出部分24bとを有し、第1延出部分24aの下方において、第1収容ケース部分21の周面と第2延出部分24bとの間には第1空間S1が形成されている(
図7参照)。
【0023】
第1収容ケース部分21の外周面には、係合した第2支持部24、および固定具40の第3係合部43の両側を覆う一対のガード部材25a,25bを形成してある。ガード部材25a,25bは、上下方向Yへ延びるように直状に形成してあって、第2支持部24の両側に間隔をあけて配置してある。
【0024】
蓋体30は、
図1および
図5に示すように、円盤状の底壁31と、底壁31の周縁から立ち上がる(延出する)周壁部32と、周壁部32の径方向Xの内側に位置し底壁31から立ち上がる内壁部33とを有し、例えば、アクリロニトリル等の合成樹脂によって円筒状に形成してある。蓋体30は、収容ケース20の開口21aを覆うように、周壁部32の内径が、第1収容ケース部分21の外径よりも大きい。
【0025】
蓋体30の周壁部32は、第1の切欠である第1係合部34と、第2の切欠である第2係合部35とを有している。第1係合部34の径方向Xの寸法と、第2係合部35の径方向Xの寸法は互いに異なり、例えば、第2係合部35の径方向Xの寸法よりも第1係合部34の径方向Xの寸法が大きい。
【0026】
第1係合部34は、周壁部32に位置する本体部分34aと、本体部分34aから底壁31の一部にまで延出する延出部分34bを有している。第2係合部35は、周壁部32のみに形成してあり、底壁31の一部にまで延出する延出部を有していない。よって、第1係合部34の形状と、第2係合部35の形状とが互いに異なる。
【0027】
閉蓋状態においては、
図10に示すように、第1係合部34と、第1収容ケース部分21の第1支持部23に係合する。より詳細には、本体部分34aと先端部23b,23cとが係合し、延出部分34bと基端部23aとが係合する。一方、第2係合部35は、第2支持部24およびガード部分25a,25bに係合する。
【0028】
この実施形態では、第1支持部23を凸状に形成してある一方、第1係合部34を凹状に形成してあり、第2支持部24を凸状に形成してある一方、第2係合部35を凹状に形成してある。
【0029】
開蓋状態においては、
図11に示すように、第1係合部34と、第1収容ケース部分21の第1支持部23に係合する。
【0030】
蓋体30は、径方向Xの外方から内方を視ると、内壁部33の周方向Rの両端部33a,33bが、周壁部32の第2係合部35における径方向Xの周縁部分の背後に位置し(
図5参照)、径方向Xにおいて、内壁部33の径方向Xの両端部33a,33bと、周壁部32の第2の切欠である第2係合部35における径方向Xの周縁部分35a,35bとが重なっている。
【0031】
固定具40は、
図6および
図7に示すように、例えば、アクリロニトリル等の合成樹脂によって、本体部41と、本体部41から延出し、弾性変形可能な一対の弾性部42a,42bとを有するように形成してある。本体部41は、例えば、上下方向Zへ延びるように形成してある。一対の弾性部42a,42bは、本体部41の上下方向Zの両端からそれぞれ円弧状に延出する態様で形成してある。
【0032】
一対の弾性部42a,42bを拡径および縮径させることによって、例えば、野球場の席の下部のパイプ(固定体)に、ドリンクホルダー10を固定することができる。
【0033】
固定具40には、
図7に示すように、開蓋状態において、第2支持部24と係合する第3係合部43を形成してある。第3係合部43は、上下方向Zに対する横断面において、本体部41から互いに対向し、かつ並行するように突出する一対の第1部分43a,43bと、第1部分43a,43bの先端から互いに近接するように延びる第2部分43c,43dとを有し、第1部分43a,43bと第2部分43c,43dとによって形成される第2空間S2に第2延出部分24bが係合できるように形成してある。
【0034】
このようなドリンクホルダー10は、収容ケース20と、蓋体30と、固定具40とを互いに分離させた状態において、
図9に示すように、第2収容ケース部分22の内部に固定具40を入れた後、第1収容ケース部分21の第1支持部23と蓋体30の第1係合部34とを係合させるとともに、第1収容ケース部分21の第2支持部24と蓋体30の第2係合部35とを係合させれば、収容ケース20に対して蓋体30を閉蓋状態にすることができる。この状態では、収容ケース20の内部に固定具40が収容され、蓋体30の周壁部32に形成された第1係合部34および第2係合部35と第1支持部23および第2支持部24とがそれぞれ互いに係合されるため、固定具(部品)40が紛失するおそれを減少することができる。加えて、固定具40の弾性部42a,42bの径方向の寸法が、第2収容ケース部分21の貫通孔22cの径方向の寸法よりも大きいため、ケース20の内部から固定具40が抜け落ちることはない。
【0035】
また、上記と反対の操作を行えば、収容ケース20と、蓋体30と、固定具40とを互いに分離させることができる。また、閉蓋状態から、収容ケース20に対して蓋体30を上方へ移動させて、収容ケース20と蓋体30とを分離させた後、蓋体30の上下を反転させてから、第1収容ケース部分21の第1支持部23と蓋体30の第1係合部34とを係合させ、開蓋状態にすることができる。その後、収容ケース20の内部の固定具40を取り出し、収容ケース20の第2支持部24と、固定具40の第3係合部43とを係合させ、例えば、野球場の席の下部にある不図示のパイプ(固定体)に、固定具40の一対の弾性部42a,42bを拡径および縮径させることによって、ドリンクホルダー10を固定することができる。
【0036】
ドリンクホルダー10をパイプに固定した状態では、収容ケース20の内部空間に、紙コップまたはペットボトル等の飲料入り包装容器を入れることができるとともに、蓋体30には、底壁31と周壁部32とによって物品載置部39が画成されるため、この物品載置部39に、例えば、スナック菓子などのおつまみを入れることができる。使用後、上記操作と逆の操作を行えば、閉蓋状態にすることができる。
【0037】
このドリンクホルダー10では、開蓋状態(使用状態)から閉蓋状態(収容状態)に変更するとき、収容ケース20と蓋体30とによって画成される空間に、固定具40を入れることができるため、固定具(部品)40をガムテープ等の粘着テープで収容ケース20に貼り付ける必要もなく、これによって状態を変更する際に手間がかかることもない。
【0038】
加えて、収容ケース20を円筒状に形成してあり、蓋体30を円筒状に形成してあるため、鞄から閉蓋状態のドリンクホルダー10を出すとき、鞄の開口の周縁にドリンクホルダー10が引っ掛かることを防止することができる。
【0039】
さらに、収容ケース20と、蓋体30と、固定具40とを分離することができるとともに、収容ケース20における第1収容ケース部分21と第2収容ケース部分22とを分離することができるため、洗浄が容易である。
【0040】
加えて、第1係合部34の形状と第2係合部35の形状とが異なり、第1支持部23の形状と第2支持部24の形状とが異なるため、取り付ける位置を誤認することがない。
【0041】
さらに、係合した第2支持部24および第2係合部35の両側を覆うガード部材25a,25bを収容ケース20の外周面に形成してあるため、開蓋状態で、異物が第2支持部24または第3係合部43に当たるのを防止し、これらが損傷するのを防止することができる。
【0042】
加えて、収容ケース20は、第1収容ケース部分21と第2収容ケース部分22と第1収容ケース部分21および第2収容ケース部分22の間に位置するスライド機構50とを有し、閉蓋状態では、スライド機構50によって、第1収容ケース部分21の内部に、第2収容ケース部分22の一部を入れて上下方向Yの長さ寸法を小さくする一方、開蓋状態では、スライド機構50によって、第1収容ケース部分21の内部から第2収容ケース部分22の一部を出して上下方向Yの長さ寸法を大きくすることができる。よって、閉蓋状態では、収容ケース20をコンパクトにして運搬を容易にする一方、開蓋状態では、収容ケース20を大きくして大型の容器を収容することができる。
【0043】
さらに、蓋体30は、底壁31から立ち上がる内壁部33を周壁部32の内方に有する態様で円筒状に形成してあり、内壁部33の両端部分33a,33bと、第2係合部35の周縁部分35a,35bとが径方向Xにおいて重なる。このため、スナック菓子等の小さな物品が、第2の切欠である第2係合部35を介して物品載置部39から落ちるのを防止することができる。また、径方向Xにおいて、周壁部32と内壁部33との位置がずれ、周壁部32と内壁部33との間には、空間が形成されているため、スナック菓子の小片をこの間の空間から取り出すことができる。さらに、閉蓋状態では、周壁部32と内壁部33との間で、第1収容ケース部分21および第2収容ケース部分22を挟持でき、閉蓋状態におけるドリンクホルダー10の運搬時、これらがガタつくのを防止することができる。
【0044】
加えて、蓋体30の上下方向Yにおいて、底壁31からの周壁部32の突出長さが、底壁31から内壁部33の突出長さよりも大きい。このため、収容ケース20に対して蓋体30を閉じるとき、先ず、周壁部32の先端部分と、第1収容ケース部分21の先端部分とが接触する一方、内壁部33の先端部分と、第2収容ケース部分22の先端部分とが接触しないため、閉蓋状態への移行をスムーズに行うことができる。
【0045】
<第2実施形態>
第2実施形態のドリンクホルダー10を
図12および
図13に示す。本実施形態に係るドリンクホルダー10の基本構成は、第1実施形態のドリンクホルダー10と同様であるので、同一の構成には同一の符号を付して説明を省略し、相違する点についてのみ以下に説明する。
【0046】
本実施形態のドリンクホルダー10は、
図11および
図12に示すように、収容ケース20、蓋体30および固定具40の他に、補助蓋体60を有している。
【0047】
第1収容ケース部分21の外面には、補助蓋体60を支持するための第3支持部29を設けてある。
【0048】
補助蓋体60は、円盤状の底壁61と、底壁61の周縁から立ち上がる周壁部62とを有している。
【0049】
周壁部62は、開蓋状態において、第3支持部29に係合する第4係合部62aを有している。また、周壁部62は、閉蓋状態において、第1支持部23に係合する第5係合部62bと、第2支持部24およびガード部材25a,25bに係合する第6係合部62cとを有している。また、この状態では、第3支持部29に係合する第4係合部62aが係合し、このドリンクホルダー10では、開蓋状態において、底壁61と周壁部62とで画成する物品載置部69に物品を載置することができる。
【0050】
なお、上述したドリンクホルダー10の収容ケース20は、第1収容ケース部分21と第2収容ケース部分22とを有し、2つの部品によって構成していたが、本発明はこれに限られず、1つの部品によって収容ケース20を構成してもよいし、3つ以上の部品によって構成してもよい。
【0051】
また、上述した実施形態には、第1支持部23を凸状に形成してある一方、第1係合部34を凹状に形成してあり、第2支持部24を凸状に形成してある一方、第2係合部35を凹状に形成してあるドリンクホルダー10で説明した。しかし、この発明はそれに限られず、第1支持部23を凹状に形成し、第1係合部34を凸状に形成し、第2支持部24を凹状に形成し、第2係合部35を凸状に形成してもよい。
【0052】
さらに、上述した実施形態には、第1収容ケース部分21の内周面に凹状溝部51を配置してある一方、第2収容ケース部分22の外周面に突出部52を配置してあるスライド機構50を説明した。しかし、この発明はそれに限られず、スライド機構50は、第1収容ケース部分21の内周面に突出部を配置し、第2収容ケース部分22の外周面に凹状溝を配置してもよい。
【0053】
なお、上述では、収容ケース20の内部空間に、飲料の包装容器を入れ、蓋体30の物品載置部39,69におつまみを入れる例を説明したが、この発明は、それに限られない。例えば、収容ケース20の内部空間に携帯電話を入れ、蓋体30の物品載置部39,69に時計・小銭を入れることもできる。また、収容ケースおよび蓋体を中空の直方体状に形成すれば、食品を収容する食品ホルダーとして使用することができる。また、工事現場で用い、収容ケース20の内部空間にボルトを入れ、蓋体30の物品載置部39,69にボルトを入れることもできる。
【0054】
これまでに説明した本発明は、少なくとも以下のように整理することができる。
収容ケース20と、蓋体30と、収容ケース20を固定体に固定する固定具40とを有するドリンクホルダー10において、収容ケース20は、蓋体30を支持するための第1支持部23と、固定具40を支持するための第2支持部24とを有し、蓋体30は、底壁31と、底壁31の周縁から延出する周壁部32とを有し、閉蓋状態において、収容ケース20の内部に固定具40が収容され、蓋体30の周壁部32に形成された第1係合部34および第2係合部35と第1支持部23および第2支持部24とがそれぞれ互いに係合され、開蓋状態において、蓋体30を上下に反転させた状態で第1係合部34を第1支持部23に係合させることによって、蓋体30には周壁部32に囲まれた物品載置部39が画成される。
【0055】
また、本発明には、少なくとも以下の実施態様がある。
(1)固定具40は、本体部41と、本体部41から延出し、弾性変形可能な弾性部42a,42bとを有し、使用する際には、弾性部42a,42bを変形させて固定具40を固定体に取り付ける。
(
2)開蓋状態において、第2支持部24が固定具40の第3係合部43に係合し、係合した第2支持部24および第3係合部43の両側を覆うガード部材25a,25bを収容ケース20の外周面に形成してある。
(
3)収容ケース20は、第1収容ケース部分21と第2収容ケース部分22と第1収容ケース部分21および第2収容ケース部分22との間に位置するスライド機構50とを有し、閉蓋状態では、スライド機構50によって、第1収容ケース部分21の内部に、第2収容ケース部分22の一部を入れて上下方向Yの長さ寸法を小さくする一方、開蓋状態では、スライド機構50によって、第1収容ケース部分21の内部から第2収容ケース部分22の一部を出して上下方向Yの長さ寸法を大きくする。