(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6884438
(24)【登録日】2021年5月14日
(45)【発行日】2021年6月9日
(54)【発明の名称】キャンドモーターポンプ
(51)【国際特許分類】
F04D 13/06 20060101AFI20210531BHJP
F04D 29/08 20060101ALI20210531BHJP
H02K 5/128 20060101ALI20210531BHJP
H02K 7/14 20060101ALI20210531BHJP
【FI】
F04D13/06 F
F04D29/08 B
F04D13/06 G
H02K5/128
H02K7/14 B
【請求項の数】5
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2020-40253(P2020-40253)
(22)【出願日】2020年3月9日
【審査請求日】2020年3月9日
(73)【特許権者】
【識別番号】514084060
【氏名又は名称】日益電機股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZI YI ELECTRICAL ENGINEERING CO., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100105153
【弁理士】
【氏名又は名称】朝倉 悟
(74)【代理人】
【識別番号】100127465
【弁理士】
【氏名又は名称】堀田 幸裕
(74)【代理人】
【識別番号】100196047
【弁理士】
【氏名又は名称】柳本 陽征
(72)【発明者】
【氏名】▲黄▼ 丁財
【審査官】
谿花 正由輝
(56)【参考文献】
【文献】
特開平11−324969(JP,A)
【文献】
特開2004−285909(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F04D 13/06
F04D 29/08
H02K 5/128
H02K 7/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の軸線に沿って延伸するように管状に形成されている定位ユニットと、前記定位ユニットの管内に取り付けられているモーターユニットと、前記定位ユニットと前記モーターユニットとの間に取り付けられている後カバーと、漏れ防止ユニットと、を具えているキャンドモーターポンプであって、
前記モーターユニットは、前記定位ユニットの管内に取り付けられているハウジングと、前記ハウジングを囲むように前記定位ユニットの管内に配置されているステーターと、前記軸線に沿って延伸しており、且つ、前記ハウジング内に固定されている固定軸と、前記固定軸に対して相対回転可能に前記固定軸に取り付けられているローターと、を有しており、
前記ハウジングは、内部に前記ローターを収容する収容空間が画成されるようにカップ状に形成されている中空筒と、前記中空筒から前記軸線と直交する方向へ張り出しているフランジと、を有しており、
前記フランジは、前記軸線を囲む周縁から構成される外周縁を有しており、
前記後カバーは、前記ハウジングと前記ステーターとの間に挟まれており、前記ハウジングを包み覆うようにカップ状に形成されているカバー本体と、前記カバー本体から前記軸線と直交する方向へ張り出しており、前記フランジに気密に当接されている延伸盤と、を有しており、
前記延伸盤の前記カバー本体から前記軸線と直交する方向へ張り出した先端にある盤周縁から前記軸線までの最短距離が前記フランジの前記外周縁から前記軸線までの最短距離より長くなるように構成されており、
前記漏れ防止ユニットは、前記フランジと前記延伸盤との間に介在するように取り付けられている
ことを特徴とするキャンドモーターポンプ。
【請求項2】
前記フランジは、前記延伸盤に臨んでいる外環面と、前記外環面に凹設されている2重スロットと、を有しており、
前記2重スロットは、前記軸線を囲み、前記外周縁の近くに位置する環状の幅広スロットと、前記軸線を囲み、前記幅広スロットと連続し、前記幅広スロットより深く凹設されている環状の幅狭スロットと、を有しており、
前記幅広スロットは、前記外環面に接続されている外周面と、前記外周面に接続されている底面と、を有しており、
前記延伸盤は、前記幅広スロットに嵌め込まれており、前記幅広スロットの前記底面に当接されている内環状部と、前記内環状部を囲み、前記外環面に当接されている外環状部と、前記内環状部と前記外環状部とを接続しており、前記外周面に当接されている中間部と、を有している
ことを特徴とする請求項1に記載のキャンドモーターポンプ。
【請求項3】
前記モーターユニットの前記フランジの前記底面には、前記軸線を囲む環状スロットが形成されており、
前記漏れ防止ユニットは、前記フランジと前記延伸盤との間が気密になるように、前記環状スロットに嵌め込まれて取り付けられている
ことを特徴とする請求項2に記載のキャンドモーターポンプ。
【請求項4】
前記定位ユニットが挿入されているベースと、前記ベースと前記延伸盤との間に取り付けられている密封環と、をさらに具えている
ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載のキャンドモーターポンプ。
【請求項5】
前記ベースは、前記定位ユニットが当接されている環状部材と、前記定位ユニットが挿入されるように、前記環状部材から前記軸線に沿って延伸しているカバー部と、を有しており、
前記環状部材は、前記延伸盤の前記外環状部に当接されている側面と、前記側面に凹設されている環状の密封スロットと、を有しており、
前記密封環は、前記環状部材と前記延伸盤との間が気密になるように、前記密封スロットに嵌め込まれて取り付けられている
ことを特徴とする請求項4に記載のキャンドモーターポンプ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は化学液体を運送するポンプに関し、具体的には、キャンドモーターポンプに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的なポンプはポンプとモーターとを別々に製造し、それらをカップリングして使用する。そのため、ポンプケースには、固定軸を通すための貫通孔が穿設されている。ポンプを使用して液体を運送するとき、該貫通孔と固定軸との間にある隙間から、液体が外部へ漏れる可能性がある。そこで、液体のリークを防止するため、モーターとポンプとを同軸結合して一体的に製造するキャンドモーターポンプが提案されている。キャンドモーターポンプは、ポンプケースに固定軸を通すための貫通孔が形成されていないため、液体がポンプ内から外部へリークすることが防がれる。
【0003】
特許文献1には、ポンプケースと、インペラと、格納シェルと、内側回転子と、外側回転子と、固定軸と、ブラケットと、を備える磁気駆動ポンプが提案されている。該キャンドモーターポンプの格納シェルは、フルオロポリマで構成された格納シェルライナと、格納シェルライナを包み覆った強化層と、を含む2層シェル構造である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】台湾特許第I424661号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1においては、強化層の周縁により画成される輪郭が格納シェルライナの周縁により画成される輪郭より小さいので、長時間の使用による格納シェルライナの破損によって、化学液体がリークした場合、化学液体が格納シェルライナと強化層との間にある隙間に沿って滲入し、強化層の端縁から外側回転子へ滲入する。その結果、滲入した化学液体が、外側回転子を腐食し、モーターの故障を引き起こす可能性がある。
【0006】
したがって、本発明は、運送される化学液体に対するリーク防止効果を強化することができるキャンドモーターポンプを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するための手段として、本発明は、以下のキャンドモーターポンプを提供する。
【0008】
本発明のキャンドモーターポンプは、
所定の軸線に沿って延伸するように管状に形成されている定位ユニットと、前記定位ユニットの管内に取り付けられているモーターユニットと、前記定位ユニットと前記モーターユニットとの間に取り付けられている後カバーと、漏れ防止ユニットと、を具えているキャンドモーターポンプであって、前記モーターユニットは、前記定位ユニットの管内に取り付けられているハウジングと、前記ハウジングを囲むように前記定位ユニットの管内に配置されているステーターと、前記軸線に沿って延伸しており、且つ、前記ハウジング内に固定されている固定軸と、前記固定軸に対して相対回転可能に前記固定軸に取り付けられているローターと、を有しており、前記ハウジングは、内部に前記ローターを収容する収容空間が画成されるようにカップ状に形成されている中空筒と、前記中空筒から前記軸線と直交する方向へ張り出しているフランジと、を有しており、前記フランジは、前記軸線を囲む周縁から構成される外周縁を有しており、前記後カバーは、前記ハウジングと前記ステーターとの間に挟まれており、前記ハウジングを包み覆うようにカップ状に形成されているカバー本体と、前記カバー本体から前記軸線と直交する方向へ張り出しており、前記フランジに気密に当接されている延伸盤と、を有しており、前記延伸盤の前記カバー本体から前記軸線と直交する方向へ張り出した先端にある盤周縁から前記軸線までの最短距離が前記フランジの前記外周縁から前記軸線までの最短距離より長くなるように構成されており、前記漏れ防止ユニットは、前記フランジと前記延伸盤との間に介在するように取り付けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
上記構成によれば、本発明に係るキャンドモーターポンプは、化学液体がハウジングからリークして、ハウジングと後カバーとの間に滲入した場合、後カバーによって化学液体がステーターに滲入することを防止し、さらに、漏れ防止ユニットがフランジと延伸盤との間に取り付けられていることによって、延伸盤とフランジとの間が気密(水密)になるので、化学液体がフランジと延伸盤との間にある隙間からリークすることがなく、さらに、延伸盤の盤周縁から軸線までの最短距離がフランジの外周縁から軸線までの最短距離より長くなるように構成されているので、化学液体がフランジと延伸盤との間にある隙間に沿って滲入しても、延伸盤の盤周縁からリークすることができない。
【0010】
したがって、本発明は、上述の構成によって、運送される化学液体に対するリーク防止効果を強化することができるキャンドモーターポンプを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明に係るキャンドモーターポンプの一実施形態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明に係るキャンドモーターポンプの一実施形態について、図面を参照して説明する。
【0013】
図1は、本発明に係るキャンドモーターポンプの一実施形態を示す断面図であり、
図2は、該実施形態を示す部分拡大図である。
【0014】
図1と
図2に示されているように、本実施形態は、所定の軸線Lに沿って延伸するように管状に形成されている定位ユニット20と、定位ユニット20が挿入されているベース10と、定位ユニット20の管内に取り付けられているモーターユニット30と、ベース10に取り付けられているポンプ前蓋40と、定位ユニット20とモーターユニット30との間に取り付けられている後カバー50と、漏れ防止ユニット60と、密封環70とを具えている。
【0015】
ベース10は、プラスチック材料(本実施形態においては、PP、GFRPP、PVDF、CFRETFEなどの酸性またはアルカリ性に対する耐性を有するエンジニアリングプラスチックから選ぶことができる)により作成されたものである。ベース10は、定位ユニット20が当接されている環状部材11と、定位ユニット20が挿入されるように、環状部材11から軸線Lに沿って延伸しているカバー部12と、カバー部12の底部に取り付けられている支持台座13と、を有している。
【0016】
定位ユニット20は、金属材料により管状に作成されたと共に、カバー部12内に挿入され、環状部材11に当接されるようにベース10に取り付けられている。
【0017】
モーターユニット30は、軸線Lに沿って定位ユニット20の管内に取り付けられているハウジング31と、ハウジング31を囲むように定位ユニット20の管内に配置されているステーター32と、軸線Lに沿って延伸しており、且つ、ハウジング31内に固定されている固定軸35と、固定軸35に対して相対回転可能に固定軸35に取り付けられているローター33と、ローター33に固定接続されている羽根車34と、を有している。
【0018】
モーターユニット30のハウジング31は、内部にローター33及び固定軸35を収容する収容空間313が画成されるようにカップ状に形成されている中空筒311と、中空筒311から軸線Lと直交する方向へ張り出しているフランジ312と、を有している。
【0019】
ポンプ前蓋40は、羽根車34を覆うと共に固定軸35を支持するように、複数のねじ41を介して、環状部材11の定位ユニット20が当接されている一面の反対側に位置する側面111に螺着されており、フランジ312は、ポンプ前蓋40によって環状部材11に押し付けられることでベース10に対して位置決めされている。
【0020】
後カバー50は、プラスチック材料(本実施形態においては、PP、GFRPP、PVDF、CFRETFEなどの酸性またはアルカリ性に対する耐性を有するエンジニアリングプラスチックから選ぶことができる)により作成されたと共に、ハウジング31とステーター32との間に挟まれており、ハウジング31を包み覆うようにカップ状に形成されているカバー本体51と、カバー本体51から軸線Lと直交する方向へ張り出しており、フランジ312に気密に当接されている延伸盤52と、を有している。
【0021】
本実施形態は、延伸盤52のカバー本体51から軸線Lと直交する方向へ張り出した先端にある盤周縁524から軸線Lまでの最短距離がフランジ312の外周縁314から軸線Lまでの最短距離より長くなるように構成されている。つまり、延伸盤52の盤周縁524により画成される輪郭がフランジ312の外周縁314により画成される輪郭より大きい。
【0022】
また、
図2に示されているように、モーターユニット30のハウジング31のフランジ312は、軸線Lを囲む周縁から構成される外周縁314と、延伸盤52に臨んでいる外環面315と、外環面315に凹設されている2重スロット316と、を有している。2重スロット316は、軸線Lを囲み、外周縁314の近くに位置する環状の幅広スロット317と、軸線Lを囲み、幅広スロット317と連続し、幅広スロット317より深く凹設されている環状の幅狭スロット318とを有している。幅広スロット317は、外環面315に接続されている外周面317aと、外周面317aに接続されている底面317bと、を有している。
【0023】
さらに、延伸盤52は、幅広スロット317に嵌め込まれており、幅広スロット317の底面317bに当接されている内環状部521と、内環状部521を囲み、フランジ312の外環面315に当接されている外環状部522と、内環状部521と外環状部522とを接続しており、フランジ312の2重スロット316の外周面317aに当接されている中間部523と、を有している。
【0024】
また、フランジ312の2重スロット316の底面317bには、軸線Lを囲む環状スロット319が形成されており、漏れ防止ユニット60は、フランジ312と延伸盤52との間が気密になるように、環状スロット319に嵌め込まれて取り付けられている。
【0025】
さらに、環状部材11の定位ユニット20が当接されている一面の反対側に位置する側面111は、延伸盤52の外環状部522に当接されていると共に、環状の密封スロット112が凹設されている。密封環70は、環状部材11と延伸盤52との間が気密になるように、ベース10と延伸盤52との間にある密封スロット112に嵌め込まれて取り付けられる。これにより、延伸盤52は、漏れ防止ユニット60を介してフランジ312に気密に当接されており、密封環70を介してベース10の環状部材11に気密に当接されている。
【0026】
図1と
図2に示されているように、本発明に係るキャンドモーターポンプの実施形態の組立が完了したとき、ポンプ前蓋40は、複数のねじ41を介してベース10の環状部材11に螺着されていることにより、後カバー50の延伸盤52がポンプ前蓋40と環状部材11との間に挟まれると共に、ハウジング31のフランジ312がポンプ前蓋40と延伸盤52との間に挟まれるようになる。これにより、ハウジング31のフランジ312は、ベース10と定位ユニット20に対して位置決めされるよう固定される。
【0027】
さらに、漏れ防止ユニット60がフランジ312と延伸盤52との間に挟まれていると共に、密封環70が延伸盤52とベース10の側面111との間に挟まれていることにより、フランジ312と延伸盤52との接合箇所、及び延伸盤52とベース10との接合箇所が気密(水密)となり、よりよいリーク防止効果を達成する。
【0028】
なお、本実施形態を使用するときには、例えば、ステーター32を電源に電気的に接続して、ステーター32により、ローター33を固定軸35に対して回転させる。羽根車34がローター33に固定接続されているので、ローター33の回転に連れて、羽根車34が回転する。これによって、液体がポンプ前蓋40の流入口401から吸い込まれて、羽根車34によって加圧され、加圧された液体がポンプ前蓋40の流出口402へ流出する。これによって、液体を運送する。
【0029】
また、本実施形態は、長時間の使用により、運送される化学液体によく接触するハウジング31の中空筒311が破損して、該化学液体がハウジング31からリークして、ハウジング31と後カバー50との間に滲入した場合であっても、後カバー50によって化学液体がステーター32に滲入することを防止し、さらに、漏れ防止ユニット60が環状スロット319に嵌め込まれて取り付けられていることによって、延伸盤52とフランジ312との間が気密(水密)となっているので、化学液体がハウジング31からリークしても、フランジ312と延伸盤52との間にある隙間からリークすることがなく、第1のリーク防止効果を発揮する。
【0030】
また、本実施形態は、延伸盤52の先端にある盤周縁524から軸線Lまでの最短距離がフランジ312の外周縁314から軸線Lまでの最短距離より長い。つまり、延伸盤52の盤周縁524により画成される輪郭がフランジ312の外周縁314により画成される輪郭より大きいので、化学液体がフランジ312と延伸盤52との間にある隙間に沿って滲入しても、延伸盤52の盤周縁524からリークすることがなく、第2のリーク防止効果を発揮する。
【0031】
また、本実施形態は、延伸盤52とベース10の環状部材11の側面111との間に挟まれている密封環70を介して、延伸盤52とベース10の環状部材11との間が気密(水密)になるので、化学液体が延伸盤52とベース10の環状部材11との間からステーター32へ滲入することがなく、第3のリーク防止効果を発揮する。
【0032】
そこで、たとえ第1のリーク防止効果が無効になっても、第2のリーク防止効果及び第3のリーク防止効果によって、化学液体がステーター32に滲入することを防止することができる。
【0033】
さらに、フランジ312の外環面315と2重スロット316が、延伸盤52の内環状部521と、外環状部522と、中間部523と互いに当接されていることにより、フランジ312と延伸盤52との間にある隙間が、湾曲した線になっているので、化学液体のリークを阻止することができる。
【0034】
以上により、本発明のキャンドモーターポンプは、化学液体に対するリーク防止効果を強化することができ、本発明の目的を達成する。
【0035】
以上、本発明の実施形態及び変化例を説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、最も広い解釈の精神および範囲内に含まれる様々な構成として、全ての修飾および均等な構成を包含するものとする。
【産業上の利用可能性】
【0036】
本発明に係るキャンドモーターポンプは、化学液体に対するリーク防止効果を強化することができるので、キャンドモーターポンプに対する様々な応用が可能である。
【符号の説明】
【0037】
10 ベース
11 環状部材
111 側面
112 密封スロット
12 カバー部
13 支持台座
20 定位ユニット
30 モーターユニット
31 ハウジング
311 中空筒
312 フランジ
313 収容空間
314 外周縁
315 外環面
316 2重スロット
317 幅広スロット
317a 外周面
317b 底面
318 幅狭スロット
319 環状スロット
32 ステーター
33 ローター
34 羽根車
35 固定軸
40 ポンプ前蓋
401 流入口
402 流出口
41 ねじ
50 後カバー
51 カバー本体
52 延伸盤
521 内環状部
522 外環状部
523 中間部
524 盤周縁
60 漏れ防止ユニット
70 密封環
L 軸線
【要約】
【課題】リーク防止効果を強化することができるキャンドモーターポンプを提供する。
【解決手段】
定位ユニット20と、モーターユニット30と、後カバー50と、漏れ防止ユニット60とを具えるキャンドモーターポンプであって、モーターユニット30は、定位ユニット20に取り付けられるハウジング31と、ステーター32と、軸線Lに沿って延伸する固定軸35と、ローター33とを有し、ハウジング31は、中空筒311と、中空筒311から張り出すフランジ312とを有し、後カバー50は、ハウジング31を包むカバー本体51と、カバー本体51から張り出し、フランジ312に気密に当接される延伸盤52とを有し、延伸盤52の先端にある盤周縁から軸線Lまでの最短距離がフランジ312の周縁にある外周縁から軸線Lまでの最短距離より長くなるように構成され、漏れ防止ユニット60は、フランジ312と延伸盤52との間に配置される。
【選択図】
図1