【課題を解決するための手段】
【0006】
課題を解決するための手段は、本願の[特許請求の範囲]の各請求項に記載の発明である。
特許請求の範囲、明細書、図面等の用語の解釈上の疑義を解消すべく、以下用語の説明を行うこととする。
<用語の説明>
●オゾンOとは、3つの酸素原子からなる酸素の同素体である。分子式はO3で、折れ線型の構造を持つ。腐食性が高く、生臭く特徴的な刺激臭を持つ有毒な気体である。地球の大気中にとても低い濃度で存在している(フリー百科事典「ウィキペディア」より抜粋)。
●オゾンガスOGとは、オゾンOを含む空気が殆どで若干の窒素酸化物からなる混合ガスである。オゾンガスは、大気を原料にしてオゾンガスOGを生成しているので、若干の窒素酸化物は含まれる為、90%以上のオゾンガスOGになる。
●水Wとは、ミスト水を生成するための原料として水をいう。
●ミスト水MWとは、気体中を浮遊する微粒子化した水をいう。
●ミストオゾン水とは、気体中を浮遊するオゾン水OWの微粒子をいう。
●オゾンガスノズルOGNとは、オゾンガスOGの供給を受けてオゾンガスOGを低圧で噴射させる気体ノズルをいう。オゾンガスOGの供給を受けるノズルであることから、当該ノズルをオゾンガスノズルOGNということにする。
●水ノズルWNとは、ミスト水MWを低圧で噴射させる液体ノズルをいう。水Wの供給を受けるノズルであることから、当該ノズルを水ノズルWNということにする。
●オゾン水製造用ノズル装置100とは、オゾンガス通路10と、水通路20と、オゾンガスOGの供給を受けてオゾンガスOGを低圧で噴射させるオゾンガスノズルOGNと、水Wの供給を受けてミスト水MWを低圧で噴射させる複数の水ノズルWNとから構成される、オゾン水を製造するためのノズル装置100をいう。
●オゾン発生装置6とは、空気Aを原料にしてオゾンガスOWを発生させる装置をいう。
空気Aは、オゾン発生装置10にエアーポンプAPで送られる原料で、空気Aを原料にすることによりオゾンガスOGが発生する。
工業的にオゾンを用いる場合、一般に水銀灯による短い波長の紫外線照射や高電圧による低温放電によって生産される。低温放電装置は二枚の電極板によって構成され、電極表面を、高い誘電率をもつホウケイ酸ガラス(パイレックス(登録商標)ガラス)や雲母のような絶縁体で覆う。交流高電圧を電極にかけると無声放電が起こり、平板間に流した酸素分子が解離し、他の酸素分子と再結合することによってオゾンが発生する。また、陰極に黒鉛電極、陽極に白金電極を用い、希硫酸を電気分解することによって陽極からオゾンが酸素との混合気体として生成される。同様に固体高分子電解質膜を、白金を用いた陰極と二酸化鉛を用いた陽極で挟み、水を電気分解することでも陽極からオゾンが酸素との混合気体として生成される(フリー百科事典「ウィキペディア」より抜粋)。
●オゾン水OWとは、オゾンOを含有してなる水をいう。オゾンOの濃度が1ppm以上のオゾン水OWが持続的に製造できる。
●水ノズルWNとは、水を噴射させることにより、ミスト水MWを生成するノズルをいう。
●オゾンガスノズルOGNとは、オゾンガスOGを噴出させることにより、拡散したオゾンガスOGを生成するノズルをいう。水ノズルWNのノズル口22からの距離L(cm)におけるオゾンガスOGの拡散径D(cm)とすれば、距離L(cm)と拡散径D(cm)との間には線形関係がある。
●ノズル(水ノズルWN、オゾンガスノズルOGNを含む広い概念)とは、ノズル(英:Nozzle)とは、気体や液体のような流体の流れる方向を定めるために使用されるパイプ状の機械部品のこと。ノズルは流れる物質の流量、流速、方向、圧力と言った流体の持つ特性をコントロールするために幅広く使用される(フリー百科事典「ウィキペディア」より抜粋)。
●ノズル口とは、ノズルから流体が噴射(噴出)する噴射(噴出)口をいう。
本発明に係るノズル口とは、水ノズルWNから水Wを噴射するノズル口22、又は、オゾンガスノズルOGNからオゾンガスOWを噴出するノズル口11をいう。
●負圧とは、オゾンガスノズルOGNのノズル口NOから噴出直後のオゾンガスOGの周囲の空気に生じる負圧(大気圧より低い圧力)をいう。
上記の負圧により、オゾンガスOGの周囲の空気が、オゾンガスOGに引き込まれることにより、オゾンガスOG中のオゾンOの濃度が低下するという弊害が生じる。フードHDによりオゾンガスノズルOGN及びミスト水MWを噴出する水ノズルWNの両者を囲って、オゾンガスOG中に空気が混入するのを防止する。
●フードHDとは、オゾン水製造装置100において、オゾンガスOGを噴出するオゾンガスノズルOGN及びミスト水MWを噴出する水ノズルWNの両者を囲ってオゾンガスOG中に空気が混入するのを防止するための囲いをいう。
●オゾンガス通路10とは、オゾンガスOGが通る路をいう。通る路には、管路、トンネル(細長い空隙)等が考えられる。
●水通路20とは、水Wが通る路をいう。通る路には、管路、トンネル(細長い空隙)等が考えられる。
●オゾン水製造装置200とは、ノズル装置100とハンドル装置HUとから構成されたオゾン水を製造するための装置をいう。
ハンドル装置HUは、延伸部EPとハンドル部HPが接合された構成からなり、ハンドル装置HUの内部において、第2の水入口221と第2の水出口222は、第2の水通路220を介して通じている。
●ハンドル装置HUとは、延伸部EPとハンドル部HPが接合された構成からなり、ハンドル装置HUの内部において、第2の水入口221と第2の水出口222は、第2の水通路220を介して通じている。
●原料供給装置50とは、貯水タンクWTと水ポンプWPと空気ポンプAPとオゾンガス発生装置6と第1のオゾンガス通路60と第1の水通路70とから構成され、空気ポンプAPとオゾンガス発生装置6は、空気管5で繋がっており、オゾンガス発生装置6と第1のオゾンガス出口62は、第1のオゾンガス通路60を介して通じており、水ポンプWPと第1の水出口71は、第1の水通路70を介して通じている原料(オゾンガスOGと水W)を供給する装置をいう。
●原料とは、本発明においては、オゾンガスOGと水Wをいう。
●空気管5とは、空気ポンプAPとオゾンガス発生装置6とを接続する空気が通る管である。
●オゾン水洗浄装置300とは、原料供給装置50とオゾン水製造装置200とから構成され、原料供給装置50の第1のオゾンガス出口62とオゾンガス入口11とは、接続具によって接続されており、原料供給装置50の第1の水入口71とオゾン水製造装置200の第2の水出口222は、接続具によって接続されているオゾン水によって洗浄する装置をいう。
●1組の水ノズルWNとは、同心円上かつ等間隔で配置された複数の水ノズルWN中で選択された最も距離が離れた2つの水ノズル同士をいう(複数存在する。)。複数は、偶数と奇数がある。
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<記号等の説明>…
図7、
図8
点A、点B:共に、ミスト水MWの重複部分の端点である点A、点Bの中点である。
点M:ミスト水MWの重複部分の端点である。
2R0:選択された1組の水ノズルWNのノズル口径の中心間の距離(cm)をいう。2R0は、最も数値が大きくなるような1組の水ノズルWNを選択する。
E0:選択された1組の水ノズルWNのノズル口径の中心を結ぶ直線とオゾンガスノズルOGNのノズル口径の中心の距離(cm)をいう。ここに、複数が偶数である場合、E0=0(cm)である。
B:2つの水ノズルWNからのミスト水MWと重複幅(cm)
2RG:水ノズルWNの出口からの距離L(cm)におけるオゾンガスOGの拡散径(cm)
2RW:水ノズルWNの出口からの距離L(cm)におけるミスト水MWの拡散径(cm)
ξ:修正係数(数値)をいい、1.5≧ξ≧0.5の数値。
ξ=1であれば、RG=RW−R0…(20)式となり、1点でしか特許権の範囲が確保されないが、面の特許権の範囲を確保するために、ξ:修正係数(数値)を、1.5≧ξ≧0.5の数値に設定した。
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<数式の説明>…
図7、
図8、
図9
図7におけるミスト水MWの重複部分の端点AとオゾンガスOGの拡散径2RGが一致するとすれば、
図9の直角三角形AMOにおいて、ピタゴラスの定理より、重複幅B(cm)と拡散径2RG(cm)と距離E0(cm)の間に(1)式が成立する。
RG=(E0**2+(B/2)**2)**0.5…(1)式
ここに、距離E0(cm)は、2つの水ノズルWNの出口の中心を結ぶ直線とオゾンガスノズルOGNの出口の中心との距離(cm)をいう。
距離E0(cm)は、複数が偶数である場合は、E0=0(cm)であり、複数が奇数である場合は、E0>0(cm)である。
●以下については、修正係数ξ(1.5≧ξ≧0.5)を導入する。
ξ=1の場合は、B/2=Rw−R0(
図7)
1.5≧ξ≧0.5の場合は、B/2=Rw−ξ×R0となる。
(1)複数が偶数である場合、
選択された1組の水ノズルWNのノズル口径の中心を結ぶ直線とオゾンガスノズルOGNのノズル口径の中心にあるから、E0=0(cm)となり、(1)式を変形して、菓子器を得る。
RG=RW−ξ×R0…(10)
(2)複数が奇数である場合、
E0>0(cm)となり、
RG**2=(RW−ξ×R0)**2+E0**2…(1)式が成立する。
しかし、E0**2は,2次の微小量なので、E0**2は≒0となり、下式を得る。
RG≒RW−ξ×R0…(11’)式
(11’)式は、(10)式と同じである。
(3)最終的な式として、複数が偶数である場合、及び奇数である場合であっても、(20)式を得る。
RG=RW−ξ×R0…(20)式
ここに、ξは、修正係数(数値)をいい、1.5≧ξ≧0.5。
ξ=1であれば、(20)式は、RG=RW−R0…となり、1点でしか特許権の範囲が確保されないが、面の特許権の範囲を確保するために、ξ:修正係数(数値)を、1.5≧ξ≧0.5の数値に設定した。
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<設計のフローチャート>…
図13を参照
設計のフローチャートは、請求項2に記載された発明のオゾンガスOGの拡散径2RGを算出するフローチャートを示す。
オゾンガスOGの拡散径2RGを算出して出力するためのフローチャートを、以下に示す。
S0:スタート
S1:初期データR0、E0の取得、ξ(0〜1.5の数値)の決定
初期データR0、E0を予め取得し、ξ(0〜1.5の数値)の数値をあらかじめ決定しておく。
S2:距離L(cm)の設定
距離L(cm)が小さ過ぎると、複数の水ノズルWNから噴射されたミスト水が相互に混合するミスト水混合領域が少な過ぎて(重複幅B(cm)が少なさ過ぎて)オゾンガスOGの溶解が進まない、距離L(cm)が大き過ぎても、ミスト水MWの濃度が薄くなり過ぎオゾンガスOGの溶解が進まないので、適当な距離L(cm)のを設定する。
S3:拡散径2RWのデータ取得
距離L(cm)における拡散径2RWのデータを取得する(
図7)。距離L(cm)が適当であることをチェックする。
S4:オゾンガスOGの拡散径2RGの出力
(20)式に、R0、ξ、RWを代入して、RGを算出して、オゾンガスOGの拡散径2RGを出力する。
S5:終了
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課題を解決するための手段は、本願の特許請求の範囲の各請求項に記載の発明であり、その具体的な解決手段は、以下の通りである。
○第1の発明(請求項1に記載の発明)
上記の課題を解決するための第1の発明(請求項1に記載の発明)は、
オゾンガス通路10と、水通路20と、オゾンガスOGの供給を受けてオゾンガスOGを低圧で噴射させるオゾンガスノズルOGNと、水Wの供給を受けてミスト水MWを低圧で噴射させる複数の水ノズルWNとから構成されるオゾン水製造用ノズル装置100において、ノズル装置の中心部にオゾンガスノズルOGNを配置し、オゾンガスノズルOGNの周囲に複数の水ノズルWNを配置してなり、オゾンガス入口11と
オゾンガスノズルOGNのノズル口12は、オゾンガス通路10を介して通じており、水入口21と複数の水ノズルWNのそれぞれのノズル口22は、水通路20を介して通じているオゾン水製造用ノズル装置100
において、
オゾンガスノズルOGNと水ノズル複数のWNのノズル口22の周囲を囲んで、オゾンガスノズルOGNよりオゾンガスを噴出する際の負圧により空気を巻き込むのを防止するためのフードHDを設置したことを特徴とするオゾン水製造用ノズル装置100である。
○第2の発明(請求項2に記載の発明)
上記の課題を解決するための第2の発明(請求項2に記載の発明)は、
オゾンガス通路10と、水通路20と、オゾンガスOGの供給を受けてオゾンガスOGを低圧で噴射させるオゾンガスノズルOGNと、水Wの供給を受けてミスト水MWを低圧で噴射させる複数の水ノズルWNとから構成されるオゾン水製造用ノズル装置100において、ノズル装置の中心部にオゾンガスノズルOGNを配置し、オゾンガスノズルOGNの周囲に複数の水ノズルWNを配置してなり、オゾンガス入口11とオゾンガスノズルOGNのノズル口12は、オゾンガス通路10を介して通じており、水入口21と複数の水ノズルWNのそれぞれのノズル口22は、水通路20を介して通じているオゾン水製造用ノズル装置100において、
複数の水ノズルWNから噴射されたミスト水が相互に混合するミスト水混合領域を、(20)式から算出されたオゾンガスOGの拡散径2RGのオゾンガスOGが通過することで、オゾンガスOGがミスト水MWに溶解することにより、効率よくオゾン水OWを生成することができることを特徴とする請求項1に記載されたオゾン水製造用ノズル装置100である。
RG=RW−ξ×R0…(20)式
ここに、
2R0:選択された1組の水ノズルWNのノズル口径の中心間の距離(cm)をいう。2R0は、最も数値が大きくなるような1組の水ノズルWNを選択する。
2RG:オゾンガスノズルOGNのノズル口12からの距離L(cm)におけるオゾンガスOGの拡散径(cm)
2RW:水ノズルWNのノズル口22からの距離L(cm)におけるミスト水MWの拡散径(cm)
ξ:修正係数をいい、1.5≧ξ≧0.5の数値
○第3の発明(請求項3に記載の発明)
上記の課題を解決するための第3の発明(請求項3に記載の発明)は、
オゾンガスノズルOGNのノズル口12は、水ノズルWNのノズル口22よりも、先の位置に配置することを特徴とする請求項1〜2の何れかに記載されたオゾン水製造用ノズル装置100である。
○第4の発明(請求項4に記載の発明)
上記の課題を解決するための第4の発明(請求項4に記載の発明)は、
オゾン水OWを製造するためのオゾン水製造用ノズル装置100において、オゾン水OWは、オゾンガスOGとミスト水MWと気液混合気体であり、オゾン水OW・ミスト水MW・オゾンガスOG・ラジカルイオンが混在するオゾン水OWであることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載されたオゾン水製造用ノズル装置100である。
○第5の発明(請求項5に記載の発明)
上記の課題を解決するための第5の発明(請求項5に記載の発明)は、
オゾンガスノズルONと水ノズルWNとが一体化されたことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載されたオゾン水製造用ノズル装置100である。
○第6の発明(請求項6に記載の発明)
上記の課題を解決するための第6の発明(請求項6に記載の発明)は、
請求項1〜5の何れかに記載されたオゾン水製造用ノズル装置100とハンドル装置HUとから構成されたオゾン水製造装置200において、第2の水入口221と第2の水出口222は、第2の水通路220を介して通じていることを特徴とするオゾン水製造装置200である。
○第7の発明(請求項7に記載の発明)
上記の課題を解決するための第7の発明(請求項7に記載の発明)は、
請求項6に記載されたオゾン水製造装置200と原料供給装置50とから構成されたオゾン水洗浄装置300において、原料供給装置50は、貯水タンクWTと水ポンプWPと空気ポンプAPとオゾンガス発生装置6と第1のオゾンガス通路60と第1の水通路70とから構成され、空気ポンプAPとオゾンガス発生器6は、空気管5で繋がっており、オゾンガス発生装置6と第1のオゾンガス出口62は、第1のオゾンガス通路60を介して通じており、水ポンプWPと第1の水出口72は、第1の水通路70を介して通じていると共に、
原料供給装置50の第1のオゾンガス出口62とオゾンガス入口11とは、接続具によって接続されており、原料供給装置50の第1の水出口72とオゾン水製造装置200の第2の水入口221は、接続具によって接続されていることを特徴とするオゾン水洗浄装置300である。
○第8の発明(請求項8に記載の発明)
上記の課題を解決するための第8の発明(請求項8に記載の発明)は、
オゾン水OWを被洗浄物に向けて噴射することを特徴とする請求項7に記載されたオゾン水洗浄装置300である。
○第9の発明(請求項9に記載の発明)
上記の課題を解決するための第9の発明(請求項9に記載の発明)は、
オゾン水製造装置100において、電源装置を内蔵して、可搬移動式で作業ができることを特徴とする請求項7〜8の何れかに記載されたオゾン水洗浄装置300である。
○第10の発明(請求項10に記載の発明)
上記の課題を解決するための第10の発明(請求項10に記載の発明)は、
オゾン水製造装置100において、電源装置を内蔵して、可搬移動式で作業ができるオゾン水製造装置100を用いたことを特徴とする請求項7〜9の何れかに記載されたオゾン水洗浄装置300である。
○第11の発明(請求項11に記載の発明)
上記の課題を解決するための第9の発明(請求項11に記載の発明)は、
オゾン水OWは、オゾンガスOGとミスト水MWと気液混合気体であり、オゾン水OW・ミスト水MW・オゾンガスOG・ラジカルイオンが混在するオゾン水OWであることを特徴とする
請求項8に記載されたオゾン水洗浄装置300である。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係るオゾン水製造用ノズル装置100は、上記のような特徴的構成要件から構成され、特徴的構成要件に応じた、以下のような本願発明特有の効果を奏する。
また、上記の各発明に応じた、上記のような特徴的構成要件から構成されたオゾン水製造用ノズル装置100によれば、本願発明の課題を十分解消することができた。
○第1の発明の効果
第1の発明によれば、
オゾンガス通路10と、水通路20と、オゾンガスOGの供給を受けてオゾンガスOGを低圧で噴射させるオゾンガスノズルOGNと、水Wの供給を受けてミスト水MWを低圧で噴射させる複数の水ノズルWNとから構成されるオゾン水製造用ノズル装置100において、ノズル装置の中心部にオゾンガスノズルOGNを配置し、オゾンガスノズルOGNの周囲に複数の水ノズルWNを配置してなり、オゾンガス入口11と
オゾンガスノズルOGNのノズル口12は、オゾンガス通路10を介して通じており、水入口21と複数の水ノズルWNのそれぞれのノズル口22は、水通路20を介して通じているオゾン水製造用ノズル装置100
において、
オゾンガスノズルOGNと水ノズル複数のWNのノズル口22の周囲を囲んで、オゾンガスノズルOGNよりオゾンガスを噴出する際の負圧により空気を巻き込むのを防止するためのフードHDを設置したことを特徴とするという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第4課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
○第2の発明の効果
第2の発明によれば、
オゾンガス通路10と、水通路20と、オゾンガスOGの供給を受けてオゾンガスOGを低圧で噴射させるオゾンガスノズルOGNと、水Wの供給を受けてミスト水MWを低圧で噴射させる複数の水ノズルWNとから構成されるオゾン水製造用ノズル装置100において、ノズル装置の中心部にオゾンガスノズルOGNを配置し、オゾンガスノズルOGNの周囲に複数の水ノズルWNを配置してなり、オゾンガス入口11とオゾンガスノズルOGNのノズル口12は、オゾンガス通路10を介して通じており、水入口21と複数の水ノズルWNのそれぞれのノズル口22は、水通路20を介して通じているオゾン水製造用ノズル装置100において、
複数の水ノズルWNから噴射されたミスト水が相互に混合するミスト水混合領域を、(20)式から算出されたオゾンガスOGの拡散径2RGのオゾンガスOGが通過することで、オゾンガスOGがミスト水MWに溶解することにより、効率よくオゾン水OWを生成することができることを特徴とする請求項1に記載されたオゾン水製造用ノズル装置100。
RG=RW−ξ×R0…(20)式
ここに、
2R0:選択された1組の水ノズルWNのノズル口径の中心間の距離(cm)をいう。2R0は、最も数値が大きくなるような1組の水ノズルWNを選択する。
2RG:オゾンガスノズルOGNのノズル口12からの距離L(cm)におけるオゾンガスOGの拡散径(cm)
2RW:水ノズルWNのノズル口22からの距離L(cm)におけるミスト水MWの拡散径(cm)
ξ:修正係数をいい、1.5≧ξ≧0.5の数値
という特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第4課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
○第3の発明の効果
第3の発明によれば、
オゾンガスノズルOGNのノズル口12は、水ノズルWNのノズル口22よりも、先の位置に配置することという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第4課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
○第4の発明の効果
第4の発明によれば、
オゾン水OWを製造するためのオゾン水製造用ノズル装置100において、オゾン水OWは、オゾンガスOGとミスト水MWと気液混合気体であり、オゾン水OW・ミスト水MW・オゾンガスOG・ラジカルイオンが混在するオゾン水OWであることという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第4課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
○第5の発明の効果
第5の発明によれば、
オゾンガスノズルONと水ノズルWNとが一体化されたことという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第4課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
○第6の発明の効果
第6の発明によれば、
請求項1〜5の何れかに記載されたオゾン水製造用ノズル装置100とハンドル装置HUとから構成されたオゾン水製造装置200において、第2の水入口221と第2の水出口222は、第2の水通路220を介して通じていることという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第4課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
○第7の発明の効果
第7の発明によれば、
請求項6に記載されたオゾン水製造装置200と原料供給装置50とから構成されたオゾン水洗浄装置300において、原料供給装置50は、貯水タンクWTと水ポンプWPと空気ポンプAPとオゾンガス発生装置6と第1のオゾンガス通路60と第1の水通路70とから構成され、空気ポンプAPとオゾンガス発生器6は、空気管5で繋がっており、オゾンガス発生装置6と第1のオゾンガス出口62は、第1のオゾンガス通路60を介して通じており、水ポンプWPと第1の水出口72は、第1の水通路70を介して通じていると共に、
原料供給装置50の第1のオゾンガス出口62とオゾンガス入口11とは、接続具によって接続されており、原料供給装置50の第1の水出口72とオゾン水製造装置200の第2の水入口221は、接続具によって接続されていることという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第4課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
○第8の発明の効果
第8の発明によれば、
オゾン水OWを被洗浄物に向けて噴射することという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第4課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
○第9の発明の効果
第9の発明によれば、
請求項6に記載のオゾン水製造装置100において、電源装置を内蔵して、可搬移動式で作業ができることという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第4課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
○第10の発明の効果
第10の発明によれば、
請求項1〜6に記載のオゾン水製造装置100において、電源装置RUの選択により、可搬型、定置設置型を選択できるオゾン水製造装置100を用いたという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第4課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。
○第11の発明の効果
第11の発明によれば、
オゾン水OWは、オゾンガスOGとミスト水MWと気液混合気体であり、オゾン水OW・ミスト水MW・オゾンガスOG・ラジカルイオンが混在するオゾン水OWであることという特徴的な構成要件により、本発明が解決しようとする第1課題〜第4課題を達成することができ、当業者予測不可能な顕著な効果を奏することができた。