(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6884476
(24)【登録日】2021年5月14日
(45)【発行日】2021年6月9日
(54)【発明の名称】キャップ付き容器
(51)【国際特許分類】
B65D 41/04 20060101AFI20210531BHJP
【FI】
B65D41/04 500
【請求項の数】7
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2017-167731(P2017-167731)
(22)【出願日】2017年8月31日
(65)【公開番号】特開2019-43606(P2019-43606A)
(43)【公開日】2019年3月22日
【審査請求日】2020年3月5日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006909
【氏名又は名称】株式会社吉野工業所
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100154003
【弁理士】
【氏名又は名称】片岡 憲一郎
(72)【発明者】
【氏名】阿部 孝之
(72)【発明者】
【氏名】斉藤 浩通
【審査官】
小川 克久
(56)【参考文献】
【文献】
特開2005−075404(JP,A)
【文献】
特開2008−137715(JP,A)
【文献】
特開2005−219783(JP,A)
【文献】
国際公開第2008/069134(WO,A1)
【文献】
国際公開第2015/082410(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 41/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
口部を有する容器本体と、
頂壁と周壁とを備え、前記周壁の内周面に設けられた雌ネジが前記口部の外周面に設けられた雄ネジにねじ結合することで前記口部に着脱自在に装着されるキャップと、を有するキャップ付き容器であって、
前記周壁が、前記雌ネジが設けられたネジ形成部分と前記頂壁との間に、円筒状の外周面を有するとともに、前記ネジ形成部分よりも径方向の厚みが薄い複数の薄肉部と前記薄肉部よりも径方向の厚みが厚い複数の厚肉部とが周方向に交互に並べて設けられた把持部分を有し、
前記厚肉部が前記薄肉部に対して径方向内側に突出して設けられ、前記把持部分の外周面の外径が全周に亘って一定であることを特徴とするキャップ付き容器。
【請求項2】
前記厚肉部の周方向長さよりも前記薄肉部の周方向長さが長い、請求項1に記載のキャップ付き容器。
【請求項3】
複数の前記薄肉部の周方向長さが互いに同一であるとともに、複数の前記厚肉部の周方向長さが互いに同一である、請求項1または2に記載のキャップ付き容器。
【請求項4】
前記薄肉部と前記厚肉部とが、それぞれ偶数個設けられている、請求項3に記載のキャップ付き容器。
【請求項5】
複数の前記厚肉部が、それぞれ周方向長さよりも軸方向長さが長い柱状に形成されている、請求項1〜4の何れか1項に記載のキャップ付き容器。
【請求項6】
前記薄肉部の径方向の厚みが、前記ネジ形成部分における前記周壁の径方向の厚みの半分以下である、請求項1〜5の何れか1項に記載のキャップ付き容器。
【請求項7】
前記容器本体が広口瓶形状である、請求項1〜6の何れか1項に記載のキャップ付き容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器本体の口部にキャップが着脱自在に装着されて成るキャップ付き容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、種々の内容物を収容する容器として、口部を有する容器本体と、頂壁と周壁とを備え、周壁の内周面に設けられた雌ネジが口部の外周面に設けられた雄ネジにねじ結合することで口部に着脱自在に装着されるキャップと、を有するキャップ付き容器が知られている。
【0003】
キャップ付き容器に用いられるキャップとしては、例えばポリプロピレン樹脂等の合成樹脂材料により、周壁の外周面が円筒状となる形状に形成されたものが多く用いられている。このようなキャップでは、キャップを着脱するために指でキャップを把持して回転させる際に、指がキャップに対して滑るのを防止するために、キャップの周壁の外周面に、例えばローレット加工やスプライン加工など、指の滑り止めのための構成が設けられるのが一般的である。
【0004】
例えば特許文献1には、キャップの周壁の外周面に柔軟性に富んだ軟質皮膜を設けることで指の滑り止めとしたキャップ付き容器が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2005−75404号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上記従来のキャップ付き容器のように、周壁の外周面に滑り止めを設けた構成であっても、例えば強く閉められているキャップを開ける場合などにおいて、キャップに対する指の滑りを十分に抑えることができず、キャップを回転させることが困難になる場合があるという問題点があった。
【0007】
本発明は、このような点を解決することを課題とするものであり、その目的は、指の滑りを抑えてキャップを容易に回転させることが可能なキャップ付き容器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のキャップ付き容器は、口部を有する容器本体と、頂壁と周壁とを備え、前記周壁の内周面に設けられた雌ネジが前記口部の外周面に設けられた雄ネジにねじ結合することで前記口部に着脱自在に装着されるキャップと、を有するキャップ付き容器であって、前記周壁が、前記雌ネジが設けられたネジ形成部分と前記頂壁との間に、円筒状の外周面を有するとともに、前記ネジ形成部分よりも径方向の厚みが薄い複数の薄肉部と前記薄肉部よりも径方向の厚みが厚い複数の厚肉部とが周方向に交互に並べて設けられた把持部分を有
し、前記厚肉部が前記薄肉部に対して径方向内側に突出して設けられ、前記把持部分の外周面の外径が全周に亘って一定であることを特徴とする。
【0009】
本発明のキャップ付き容器は、上記構成において、前記厚肉部の周方向長さよりも前記薄肉部の周方向長さが長いのが好ましい。
【0010】
本発明のキャップ付き容器は、上記構成において、複数の前記薄肉部の周方向長さが互いに同一であるとともに、複数の前記厚肉部の周方向長さが互いに同一であるのが好ましい。
【0011】
本発明のキャップ付き容器は、上記構成において、前記薄肉部と前記厚肉部とが、それぞれ偶数個設けられているのが好ましい。
【0012】
本発明のキャップ付き容器は、上記構成において、複数の前記厚肉部が、それぞれ周方向長さよりも軸方向長さが長い柱状に形成されているのが好ましい。
【0014】
本発明のキャップ付き容器は、上記構成において、前記薄肉部の径方向の厚みが、前記ネジ形成部分における前記周壁の径方向の厚みの半分以下であるのが好ましい。
【0015】
本発明のキャップ付き容器は、上記構成において、前記容器本体が広口瓶形状であるのが好ましい。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、指の滑りを抑えてキャップを容易に回転させることが可能なキャップ付き容器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明の一実施の形態であるキャップ付き容器の半断面図である。
【
図4】キャップを回転させている状態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面を参照して、本発明をより具体的に例示説明する。
【0019】
図1に示す本発明の一実施の形態であるキャップ付き容器1は、例えばクリーム状の化粧料などを内容物として収容する用途に用いることができるものであり、容器本体10とキャップ20とを有している。
【0020】
容器本体10は、円筒状の口部11、口部11に連なる円筒状の胴部12及び胴部12の下端を閉塞する円形の底部13を備えており、全体として広口瓶形状(ジャー形状)となっている。容器本体10の内部は内容物を収納する収納空間Sとなっており、口部11を通して収納空間Sに内容物を充填することができるとともに、口部11を通して収納空間Sに収納されている内容物を取り出すことができる。
【0021】
口部11は胴部12よりも外径が小さく形成されており、その外周面には雄ネジ11aが一体に設けられている。雄ネジ11aは、口部11の外周面の上下方向(軸方向)の中央位置よりも下方側(胴部12の側)に設けられ、口部11の外周面の上下方向の中央位置よりも上方側には設けられていない。
【0022】
本実施の形態では、容器本体10は合成樹脂材料を射出成形して形成された合成樹脂製のものであるが、例えばガラス製や金属製など、他の材質で形成されたものであってもよい。
【0023】
また、本実施の形態では、容器本体10は広口瓶形状のものであるが、口部11を有していれば、例えばボトル形状などの他の形状のものであってもよい。
【0024】
キャップ20は、例えばポリプロピレン樹脂等の合成樹脂製となっており、円形の頂壁21と円筒状の周壁22とを備えた有頂円筒状の外形形状を有している。
【0025】
周壁22の内周面の上下方向(軸方向)の中央位置よりも下方側には雌ネジ22aが一体に設けられている。周壁22の雌ネジ22aが一体に設けられている部分はネジ形成部分22Aである。キャップ20は、雌ネジ22aが口部11に設けられた雄ネジ11aにねじ結合することで、口部11に着脱自在に装着されている。
【0026】
周壁22の外径寸法は容器本体10の胴部12の外径寸法と略同一となっており、容器本体10の口部11にキャップ20が装着されると、容器本体10の外周面とキャップ20の外周面とが滑らかに連なるようになっている。これにより、キャップ付き容器1は、容器本体10とキャップ20とが一体感を有する美観の高いものとなっている。
【0027】
キャップ20の内側には、頂壁21の内面に重ねて円形シート状のシール材23が装着されている。シール材23は、キャップ20の頂壁21の内面に接着剤を用いて接着されてキャップ20に固定されている。キャップ20が口部11に装着されたときに、口部11の開口端(上端)がシール材23に弾性的に当接することにより、口部11はキャップ20によって液密ないし気密に密封される。なお、本実施の形態においては、シール材23を、キャップ20の頂壁21の内面に接着剤を用いた接着により固定した構成としているが、これに限らず、例えば、周壁22の内周面に環状ないし断続状にリブを設け、当該リブにシール材23の外周縁をアンダーカット状に係合させてシール材23をキャップ20に保持させる構成とするなど、シール材23をキャップ20に装着する構成は種々変更可能である。
【0028】
キャップ20の周壁22は、雌ネジ22aが設けられたネジ形成部分22Aと頂壁21との間に円筒状の外周面を有する把持部分22Bを有している。
【0029】
図2、
図3に示すように、キャップ20の周壁22に設けられる把持部分22Bは、複数の薄肉部24と複数の厚肉部25とを有している。薄肉部24と厚肉部25とは、互いに同数設けられ、周方向に交互に並べて設けられている。図示する場合では、把持部分22Bは、4つ(偶数個)の薄肉部24と4つ(偶数個)の厚肉部25とが、周方向に交互に並べて設けられた構成となっている。
【0030】
4つの薄肉部24は、それぞれ径方向の厚みが、ネジ形成部分22Aにおける周壁22の径方向の厚みよりも薄くなっている。図示する場合では、それぞれの薄肉部24の径方向の厚みは、ネジ形成部分22Aにおける周壁22の径方向の厚みの半分以下である。なお、4つの薄肉部24の径方向の厚みは互いに同一であるとともに周方向の各位置で一定である。薄肉部24は、径方向の厚みがネジ形成部分22Aにおける周壁22の径方向の厚みよりも薄く形成されることにより、ネジ形成部分22Aよりも径方向内側に向けて容易に弾性変形することができる。
【0031】
4つの厚肉部25は、それぞれ径方向の厚みが、薄肉部24の径方向の厚みよりも厚くなっている。図示する場合では、厚肉部25の径方向の厚みは、ネジ形成部分22Aにおける周壁22の径方向の厚みに雌ネジ22aの周壁22の内周面から径方向内側へ向けた突出量を加えた厚みとされている。なお、4つの厚肉部25の径方向の厚みは互いに同一である。厚肉部25は、薄肉部24よりも径方向の厚みが厚く形成されることにより、薄肉部24よりも径方向の内側に向けて弾性変形しづらくなっている。
【0032】
4つの厚肉部25は、それぞれ薄肉部24に対して径方向内側に向けて突出することで、径方向の肉厚を増す形状となっている。すなわち、把持部分22Bは、その外周面が全周に亘って外径が一定の円筒状であるが、その内周面の内径が周方向位置で変化することで、把持部分22Bは肉厚の薄い薄肉部24と肉厚の厚い厚肉部25とを備えた構成となっている。
【0033】
このように、把持部分22Bは、径方向の肉厚が互いに相違する薄肉部24と厚肉部25とが周方向に向けて交互に並べて設けられた構成となっている。
【0034】
本実施の形態では、4つの薄肉部24の周方向長さは互いに同一となっており、4つの厚肉部25の周方向の長さも互いに同一なっている。すなわち、把持部分22Bは、同一の周方向長さの4つの薄肉部24が周方向に等間隔に並ぶとともに、同一の周方向長さの4つの厚肉部25が周方向に等間隔に並ぶ構成となっている。
【0035】
4つの厚肉部25は、それぞれ周方向長さが薄肉部24の周方向の長さよりも短くなっている。これにより、把持部分22Bは、周方向の全範囲に占める薄肉部24の割合が厚肉部25よりも大きい構成となっている。また、4つの厚肉部25は、それぞれ周方向長さよりも上下方向長さ(軸方向長さ)が長く、軸方向に沿って延びる柱状に形成されている。図示する場合では、柱状に形成された厚肉部25の平面視における断面形状は、径方向外側から内側に向けて周方向幅が狭まる台形形状となっている。
【0036】
上記構成のキャップ付き容器1では、使用者は、キャップ20を口部11に対して着脱する際に、キャップ20の把持部分22Bの外周面を指で把持してキャップ20を回転させることで、キャップ20を口部11に対して容易に回転させることができる。
【0037】
すなわち、本実施の形態のキャップ付き容器1では、キャップ20の周壁22の雌ネジ22aが形成されるネジ形成部分22Aと頂壁21との間に、径方向の肉厚が互いに相違する薄肉部24と厚肉部25とが周方向に向けて交互に並べて設けられた把持部分22Bを設けるようにしたので、
図4に示すように、キャップ20の把持部分22Bの外周面を指で挟むように把持すると、一対の厚肉部25の間において、指から加えられる力によって薄肉部24は指の形状に沿うように径方向内側に弾性変形することになる。このように、周壁22を指にフィットする形状に変形させることができるので、指をキャップ20に対して周方向に滑り難くすることができる。また、指でキャップ20を回転させる際に、指が厚肉部25に引っ掛かって係止されることになるので、指をキャップ20に対して周方向により滑り難くすることができる。したがって、キャップ20を口部11に対して着脱する際における、キャップ20の周壁22に対する指の周方向への滑りを抑えて、キャップ20の回転操作をより容易に行い得るようにすることができる。
【0038】
これに対し、本実施の形態のキャップ付き容器1とは相違して、キャップの周壁が周方向に一定の肉厚を有する構成とした場合では、指で挟むようにキャップの周壁を把持すると、周壁は全体が楕円形状となるように変形してしまい、指にフィットする形状には変形しないので、指を周壁に対して十分に係止させることができず、指をキャップに対して周方向に滑り難くすることはできない。
【0039】
また、本実施の形態のキャップ付き容器1では、把持部分22Bに設けた薄肉部24を径方向内側に弾性変形させることで指を滑り止めさせる構成であるので、把持部分22Bの外周面に、例えばローレット加工やスプライン加工などを施したり、軟質被膜を設けたりすることなく、キャップ20の周壁22に対する指の周方向への滑りを抑えることができる。したがって、本実施の形態のキャップ付き容器1を、例えば化粧料容器などの用途に用いる場合に、キャップ20の外周面を、上記したような加工部ないし軟質被膜を設けることなく、例えば光沢のある滑らかな仕上げとするなどしてキャップ20の外観をより美観の高いものとしつつ、キャップ20の周壁22に対する指の周方向への滑りを確実に抑えて、キャップ20の回転操作を容易に行い得るものとすることができる。この場合、容器本体10の外周面も、キャップ20と同様に光沢のある滑らかな仕上げとすることもできる。
【0040】
また、本実施の形態のキャップ付き容器1では、把持部分22Bにおいて、厚肉部25の周方向長さよりも薄肉部24の周方向長さを長くするようにしたので、キャップ20の把持部分22Bの外周面を指で挟むように把持したときに、指が薄肉部24上に配置され易くすることができる。これにより、キャップ20の把持部分22Bを指で把持したときに指が自然と薄肉部24上に位置するようにして、キャップ20の回転操作をより容易に行い得るようにすることができる。
【0041】
さらに、本実施の形態のキャップ付き容器1では、4つの薄肉部24の周方向長さを互いに同一にするとともに、4つの厚肉部25の周方向長さを互いに同一にするようにしたので、キャップ20の把持部分22Bの周方向のどの位置を指で挟むように把持しても、上記した効果を同様に得ることができる。
【0042】
さらに、本実施の形態のキャップ付き容器1のように、薄肉部24と厚肉部25とを、それぞれ偶数個設けた場合には、キャップ20の把持部分22Bの外周面を指で挟むように把持したときに、両方の指がともに薄肉部24上に位置するようにして、キャップ20の回転操作をより容易に行い得るようにすることができる。
【0043】
さらに、本実施の形態のキャップ付き容器1では、4つの厚肉部25を、それぞれ周方向長さよりも軸方向長さが長い柱状に形成するようにしたので、周方向の全範囲に占める薄肉部24の割合を大きくしつつ、キャップ20を回転させる際に指を確実に係止させることができるようにして、キャップ20の回転操作をより容易に行い得るようにすることができる。
【0044】
さらに、本実施の形態のキャップ付き容器1では、厚肉部25を薄肉部24に対して径方向内側に突出させて設け、把持部分22Bの外周面の外径を全周に亘って一定の円筒状に形成するようにしたので、キャップ20の周壁22の外観の美観を高めつつ上記効果を得ることができる。
【0045】
さらに、本実施の形態のキャップ付き容器1では、薄肉部24の径方向の厚みを、ネジ形成部分22Aにおける周壁22の径方向の厚みの半分以下としたので、キャップ20の把持部分22Bの外周面を挟むように把持する指により、薄肉部24が径方向内側に向けてより弾性変形し易くして、キャップ20の回転操作をより容易に行い得るようにすることができる。
【0046】
さらに、本実施の形態のキャップ付き容器1のように、容器本体10が広口瓶形状に形成されたものでは、キャップ20も広口に形成される口部11に合わせて外径が大きく形成され、これによりキャップ20を口部11に対して着脱する際に必要な回転力も大きくなるが、このような場合であっても、上記構成により、キャップ20の回転操作を容易に行い得るようにすることができる。
【0047】
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0048】
例えば、前記実施の形態においては、キャップ付き容器1を、クリーム状の化粧料などを内容物として収容する用途に用いられるものとしたが、これに限らず、他の内容物を収容する用途に用いられるものとすることもできる。
【符号の説明】
【0049】
1 キャップ付き容器
10 容器本体
11 口部
11a 雄ネジ
12 胴部
13 底部
20 キャップ
21 頂壁
22 周壁
22A ネジ形成部分
22B 把持部分
22a 雌ネジ
23 シール材
24 薄肉部
25 厚肉部
S 収納空間