特許第6884744号(P6884744)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6884744
(24)【登録日】2021年5月14日
(45)【発行日】2021年6月9日
(54)【発明の名称】情報伝送システム
(51)【国際特許分類】
   G08G 1/09 20060101AFI20210531BHJP
【FI】
   G08G1/09 F
【請求項の数】7
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2018-245710(P2018-245710)
(22)【出願日】2018年12月27日
(65)【公開番号】特開2020-107107(P2020-107107A)
(43)【公開日】2020年7月9日
【審査請求日】2020年1月23日
(73)【特許権者】
【識別番号】504050275
【氏名又は名称】株式会社 ミックウェア
(74)【代理人】
【識別番号】100149870
【弁理士】
【氏名又は名称】芦北 智晴
(74)【代理人】
【識別番号】100209705
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 弘幸
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 誠
【審査官】 池田 匡利
(56)【参考文献】
【文献】 特開2006−065391(JP,A)
【文献】 特開2016−061285(JP,A)
【文献】 特開2006−287705(JP,A)
【文献】 特開2014−022838(JP,A)
【文献】 特開2020−190488(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08G 1/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の移動体それぞれに搭載される通信接続機器と、前記通信接続機器と情報の伝送を行うサーバとを有する情報伝送システムであって、
前記通信接続機器は、
前記移動体に関する移動体情報を取得する情報取得部と、
前記移動体が使用中であるか否かを判定する使用判定部と、
前記サーバと通信を行う第1通信装置と、
近距離無線通信よって接続される通信基地局を介して、前記サーバと通信を行う第2通信装置と、
前記第1通信装置及び前記第2通信装置を制御する通信制御部と、を備え、
前記サーバは、
前記第1通信装置と通信する第1サーバ通信部と、
前記通信基地局を介して前記第2通信装置と通信する第2サーバ通信部と、
前記移動体情報をサーバ記憶部に記憶させるサーバ制御部と、を備え、
前記第1通信装置は、前記移動体情報を含む送信情報を前記サーバへ送信し、
前記第2通信装置は、前記通信基地局を経由して、前記移動体情報を含む送信情報を前記サーバへ送信し、
前記第2通信装置は、前記第1通信装置よりも1度に多くのデータ量を前記サーバと通信することが可能、かつ前記通信基地局と通信できる状態にある場合において前記第1通信装置よりも高い頻度で前記サーバとデータを送信及び受信することが可能であり、
前記通信制御部は、
前記送信情報のうち、予め設定された特定の前記移動体情報を含む特定送信情報について、前記移動体が使用されていないと前記使用判定部が判定し、かつ、前記第2通信装置が前記通信基地局と通信できる状態にある場合、前記第2通信装置から前記サーバに送信させ、
前記送信情報のうち、前記特定送信情報とは異なる所定送信情報について、前記第1通信装置又は前記第2通信装置から前記サーバに送信させ、
前記サーバ制御部は、
受信した前記移動体情報に前記移動体において使用される移動体用情報のバージョン情報が含まれている場合、前記バージョン情報が最新バージョン情報であるかを判定し、
前記通信制御部は、
前記サーバへ送信した移動体用情報の前記バージョン情報が含まれた前記移動体情報から更新用データがある旨を示す情報を前記サーバから前記第1通信装置が受信し、前記移動体が使用されていないと前記使用判定部が判定し、かつ、前記第2通信装置が前記通信基地局と通信できる状態にある場合、前記移動体において使用される移動体用情報の更新用データを前記サーバから前記第2通信装置を介して受信させる、
情報伝送システム。
【請求項2】
前記情報取得部が取得する前記移動体情報には、前記移動体の位置情報が含まれており、
前記通信制御部は、
前記送信情報のうち、前記特定送信情報について、前記移動体が使用されていないと前記使用判定部が判定し、前記移動体が所定の位置にあり、かつ、前記第2通信装置が前記通信基地局と通信できる状態にある場合、前記第2通信装置から前記サーバに送信させる請求項1に記載の情報伝送システム。
【請求項3】
前記サーバ制御部は、前記第1通信装置から受信した前記バージョン情報が最新バージョン情報でない場合、前記更新用データがある旨を示す情報を前記第1サーバ通信部から前記通信接続機器に送信させる請求項1又は請求項2に記載の情報伝送システム。
【請求項4】
前記通信制御部は、前記特定送信情報とは異なる所定送信情報について、前記第2通信装置が前記通信基地局と通信できない状態の場合、前記第1通信装置から前記サーバに送信させ、前記第2通信装置が前記通信基地局と通信できる状態の場合、前記第2通信装置から前記サーバに送信させる請求項1乃至請求項3の何れか1つに記載の情報伝送システム。
【請求項5】
前記移動体の停止時間を取得する停止時間取得部を備え、
前記使用判定部は、前記停止時間が所定の時間を経過している場合、前記移動体が使用されていないと判定する請求項1乃至請求項4の何れか1つに記載の情報伝送システム。
【請求項6】
前記停止時間取得部は、前記移動体におけるイグニッション電源がオフになってからの経過時間を前記移動体の前記停止時間として取得し、
前記使用判定部は、前記イグニッション電源がオフになってからの経過時間が前記所定の時間を経過している場合、前記移動体が使用されていないと判定する請求項5に記載の情報伝送システム。
【請求項7】
前記使用判定部は、イグニッション電源がオフ、かつアクセサリ電源がオンの場合、前記移動体が使用されていないと判定する請求項1乃至請求項5の何れか1つに記載の情報伝送システム
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報伝送システムに関し、特に、移動体に搭載される通信接続機器からの情報をサーバに伝送する情報伝送システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、様々な通信規格の通信装置が実現されており、データの送信にも種々の通信装置が利用されている。例えば、低コストかつ低消費電力で広いエリアの通信をカバーすることのできるLPWA(Low Power Wide Area)通信が普及しつつある。
【0003】
LPWA通信によれば、低コストかつ低消費電力でデータを送信することができるものの、1度に送信できるデータの容量が少ないというデメリットがある。特許文献1には、LPWA通信のデメリットを補うために、LPWA通信のほか、3Gモバイル通信又はLTE(Long Term Evolution)モバイル通信も行うことができる遠隔監視システムが開示されている。この遠隔監視システムには、サーバおよび監視装置が含まれる。監視装置は、カメラで撮像した監視画像を蓄積する機能を有する。監視装置は、普段は、通信費を節減するために、サーバとの間でLPWA通信を使用し、監視画像をサーバに送る場合に大容量のデータを送信することのできる3Gモバイル通信又はLTEモバイル通信を使用する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第6238500号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、自動車、二輪車、船舶などの移動体に関する移動体情報をできるだけ費用を掛けずに所定の時間間隔にてサーバで収集したいという要望がある。収集した移動体情報は、例えば、移動体のメンテナンスや、移動体を使用したユーザの顧客情報を管理するために活用することができる。
【0006】
モバイル通信を利用できる地域であれば、各移動体にモバイル通信モジュールを搭載することで、送信するデータの容量、送信する時期、及び1日当たりの送信回数が殆ど制限されることなく、移動体情報をサーバ側に送信することができる。
【0007】
しかし、モバイル通信網を利用するためには、各移動体に高価なモバイル通信モジュールを搭載する必要があり、さらに高価な通信料を支払う必要がある。また、モバイル通信の電波の届かない場所、例えば、田舎、山奥、砂漠、海の沖合では、移動体情報を精度よくサーバ側に送信することができない。
【0008】
本願の目的は、移動体情報を、より精度よくサーバに収集することができる情報伝送システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の第一態様に係る情報伝送システムは、通信接続機器と、サーバとを有する。上記通信接続機器は、移動体に搭載される。上記サーバは、上記通信接続機器と情報の伝送を行う。上記通信接続機器は、情報取得部と、使用判定部と、第1通信装置と、第2通信装置と、通信制御部と、を備える。上記情報取得部は、上記移動体に関する移動体情報を取得する。上記使用判定部は、上記移動体が使用中であるか否かを判定する。第1通信装置は、上記サーバと通信を行う。上記第2通信装置は、近距離無線通信によって接続される通信基地局を介して、上記サーバと通信を行う。上記通信制御部は、上記第1通信装置及び上記第2通信装置を制御する。上記第1通信装置は、上記移動体情報を含む送信情報を上記サーバへ送信する。上記第2通信装置は、上記通信基地局を経由して、上記移動体情報を含む送信情報を上記サーバへ送信する。上記第2通信装置は、上記第1通信装置よりも1度に多くのデータ量を上記サーバと通信することが可能であり、又は上記第1通信装置よりも高い頻度で上記サーバと通信することが可能である。上記通信制御部は、上記送信情報のうち、予め設定された特定の移動体情報を含む特定の送信情報について、上記移動体が使用されていないと上記使用判定部が判定し、かつ、上記第2通信装置が上記通信基地局と通信できる状態にある場合、上記第2通信装置から上記サーバに送信させる。上記通信制御部は、上記送信情報のうち、上記特定の送信情報とは異なる送信情報について、上記第1通信装置又は上記第2通信装置から上記サーバに送信させる。
【0010】
第一態様に係る情報伝送システムは、移動体情報を、より精度よくサーバに収集することができる。
【0011】
本開示の第二態様に係る情報伝送システムは、第一態様に係る情報伝送システムにおいて、上記情報取得部が取得する上記移動体情報には、上記移動体の位置情報が含まれている。上記通信制御部は、上記送信情報のうち、上記特定の送信情報について、上記移動体が使用されていないと上記使用判定部が判定し、上記移動体が所定の位置にあり、かつ、上記第2通信装置が上記通信基地局と通信できる状態にある場合、上記第2通信装置から上記サーバに送信させる。
【0012】
本開示の第三態様に係る情報伝送システムは、第一態様又は第二態様に係る情報伝送システムにおいて、上記通信制御部は、上記移動体が使用されていないと上記使用判定部が判定し、かつ、上記第2通信装置が上記通信基地局と通信できる状態にある場合、上記移動体において使用される移動体用情報を上記サーバから上記第2通信装置を介して受信する。
【0013】
本開示の第四態様に係る情報伝送システムは、第一態様から第三態様に係る情報伝送システムの何れかにおいて、上記通信制御部は、上記特定の送信情報とは異なる送信情報について、上記第2通信装置が上記通信基地局と通信できない状態の場合、上記第1通信装置から上記サーバに送信させる。上記通信制御部は、上記特定の送信情報とは異なる送信情報について、上記第2通信装置が上記通信基地局と通信できる状態の場合、上記第2通信装置から上記サーバに送信させる。
【0014】
本開示の第五態様に係る情報伝送システムは、第一態様から第四態様に係る情報伝送システムの何れかにおいて、停止時間取得部を備える。上記停止時間取得部は、上記移動体の停止時間を取得する。上記使用判定部は、上記停止時間が所定の時間を経過している場合、上記移動体が使用されていないと判定する。
【0015】
本開示の第六態様に係る情報伝送システムは、第五態様に係る情報伝送システムにおいて、上記停止時間取得部は、上記移動体におけるイグニッション電源がオフになってからの経過時間を上記移動体の停止時間として取得する。上記使用判定部は、上記移動体のイグニッション電源がオフになってからの経過時間が上記所定の時間を経過している場合、上記移動体が使用されていないと判定する。
【0016】
本開示の第七態様に係る情報伝送システムは、第一態様から第五態様に係る情報伝送システムの何れかにおいて、上記使用判定部は、イグニッション電源がオフ、かつアクセサリ電源がオンの場合、上記移動体が使用されていないと判定する。
【0017】
本開示の第八態様に係る通信接続機器は、移動体に搭載される。上記通信接続機器は、情報取得部と、使用判定部と、第1通信装置と、第2通信装置と、通信制御部と、を備える。上記情報取得部は、上記移動体に関する移動体情報を取得する。上記使用判定部は、上記移動体が使用中であるか否かを判定する。上記第1通信装置は、サーバと通信を行う。上記第2通信装置は、近距離無線通信によって接続される通信基地局を介して、上記サーバと通信を行う。上記通信制御部は、上記第1通信装置及び上記第2通信装置を制御する。上記第1通信装置は、上記移動体情報を含む送信情報を上記サーバへ送信する。上記第2通信装置は、上記通信基地局を経由して、上記移動体情報を含む送信情報を上記サーバへ送信する。上記第2通信装置は、上記第1通信装置よりも1度に多くのデータ量を上記サーバと通信することが可能であり、又は上記第1通信装置よりも高い頻度で上記サーバと通信することが可能である。上記通信制御部は、上記送信情報のうち、予め設定された特定の移動体情報を含む特定の送信情報について、上記移動体が使用されていないと上記使用判定部が判定し、かつ、上記第2通信装置が上記通信基地局と通信できる状態にある場合、上記第2通信装置から上記サーバに送信させる。上記通信制御部は、上記送信情報のうち、上記特定の送信情報とは異なる送信情報について、上記第1通信装置又は上記第2通信装置から上記サーバに送信させる。
【0018】
本開示の第九態様に係る情報伝送方法は、移動体に搭載される通信接続機器がサーバへ情報を伝送する方法である。上記通信接続機器は、第1通信装置と、第2通信装置と、を備える。上記第1通信装置は、上記サーバと通信を行う。上記第2通信装置は、近距離無線通信によって接続される通信基地局を介して、上記サーバと通信を行う。上記第1通信装置は、上記移動体情報を含む送信情報を上記サーバへ送信する。上記第2通信装置は、上記移動体情報を含む送信情報を所定の場所に設置された通信基地局を経由して上記サーバへ送信する。上記第2通信装置は、上記第1通信装置よりも1度に多くのデータ量を上記サーバと通信することが可能であり、又は上記第1通信装置よりも高い頻度で上記サーバと通信することが可能である。そして、本開示の第十態様に係る情報伝送方法は、上記通信接続機器において、上記移動体に関する移動体情報を取得するステップと、上記通信接続機器において、上記移動体が使用中であるか否かを判定するステップと、上記移動体情報を含む送信情報のうち、予め設定された特定の移動体情報を含む特定の送信情報について、上記移動体が使用されていないと上記通信接続機器において判定され、かつ、上記第2通信装置が上記通信基地局と通信できる状態にある場合、上記第2通信装置から上記サーバに送信するステップと、上記送信情報のうち、上記特定の送信情報とは異なる送信情報について、上記第1通信装置又は上記第2通信装置から上記サーバに送信するステップと、含む。
【0019】
本開示の第十態様に係るプログラムは、コンピュータを情報取得部と、使用判定部と、通信制御部と、して機能させる。情報取得部は、移動体に関する移動体情報を取得する。使用判定部は、上記移動体が使用中であるか否かを判定する。通信制御部は、第1通信装置及び第2通信装置を制御する。上記第1通信装置は、サーバと通信を行う。上記第2通信装置は、近距離無線通信によって接続される通信基地局を介して、上記サーバと通信を行う。上記第1通信装置は、上記移動体情報を含む送信情報を上記サーバへ送信する。上記第2通信装置は、上記通信基地局を経由して、上記移動体情報を含む送信情報を上記サーバへ送信する。上記第2通信装置は、上記第1通信装置よりも1度に多くのデータ量を上記サーバと通信することが可能であり、又は上記第1通信装置よりも高い頻度で上記サーバと通信することが可能である。上記通信制御部は、上記送信情報のうち、予め設定された特定の移動体情報を含む特定の送信情報について、上記移動体が使用されていないと上記使用判定部が判定し、かつ、上記第2通信装置が上記通信基地局と通信できる状態にある場合、上記第2通信装置から上記サーバに送信させる。上記通信制御部は、上記送信情報のうち、上記特定の送信情報とは異なる送信情報について、上記第1通信装置又は上記第2通信装置から上記サーバに送信させる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、移動体情報を、より精度よくサーバに収集することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本実施形態に係る情報伝送システムの概略構成図である。
図2】サーキットコースの一例を示す概略図である。
図3】本実施形態における移動体搭載機の構成を示すブロック図である。
図4】本実施形態におけるメータユニット、通信接続機器、ハンドル、及びカメラを示す模式図である。
図5】本実施形態における移動体搭載機、サーバ、及び通信基地局の概略構成を示すブロック図である。
図6】本実施形態における通信接続機器が実行する処理を示すフローチャートである。
図7】本実施形態における通信接続機器が実行する処理を示す他のフローチャートである。
図8】本実施形態における通信接続機器が実行する処理を示す別のフローチャートである。
図9】本実施形態におけるサーバが実行する処理を示すフローチャートである。
図10】本実施形態における通信接続機器が実行する処理を示す更に別のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本実施形態に係る情報伝送システム1について、図面を参照しつつ説明する。図1に示すように、本実施形態に係る情報伝送システム1は、移動体搭載機2、サーバ3、及び通信基地局4を有する。図1では、情報の流れを矢印で例示している。
【0023】
移動体搭載機2は、図1に示すように、移動体6に搭載されている。本実施形態では、移動体6としてバギー車を例示する。但し、移動体6は、バギー車に限定されない。例えば、移動体6はバギー車以外の自動車であってもよい。移動体6は、二輪車、船舶又は雪上車であってもよい。船舶としては、水上バイク及びボートを例示することができる。雪上車としては、スノーモービルを例示することができる。本実施形態で例示する移動体6は、ユーザに貸与されて使用される。本実施形態で例示する移動体6は、予め決められた領域内で使用することを前提として、運用される。
【0024】
例えば図2に示すように、ユーザは、貸与された移動体6を、サーキットコース5内で運転することができる。サーキットコース5には、例えば、スタート及びゴール位置5a、並びにピットレーン5bが含まれる。
【0025】
移動体搭載機2は、図3及び図4に示すように、メータユニット7、通信接続機器8、第1カメラ11、第2カメラ12、及び操作装置13を備えている。移動体搭載機2は、第1カメラ11及び第2カメラ12の他に更にカメラを備えてもよい。通信接続機器8は、第1カメラ11、第2カメラ12及びセンサ装置14と接続されている。
【0026】
メータユニット7は、図3に示すように、メータ制御装置16、表示装置17、オドメータ18、指針駆動回路19、速度メータ21、タコメータ22、水温メータ23、及び燃料メータ24を備えている。
【0027】
メータ制御装置16は、第1制御部26と、第1の一時記憶部27と、第1記憶部28と、を備えている。以下では、第1制御部26を「メータ制御部26」とも称する。第1の一時記憶部27は、「メータ一時記憶部27」とも称する。第1記憶部28は、「メータ記憶部28」とも称する。メータ制御装置16は、車載LAN(Local Area Network)30に接続されている。車載LAN30には、例えば、CAN(Controller Area Network)を用いることができる。
【0028】
メータ制御部26は、例えば、CPU(Central Processing Unit)を用いて構成されている。メータ制御部26は、メータ記憶部28に記憶されたメータ制御プログラムを実行することにより、表示装置17及びオドメータ18の表示を制御する。またメータ制御部26は、メータ記憶部28に記憶されたメータ制御プログラムを実行することにより、指針駆動回路19を介して速度メータ21、タコメータ22、水温メータ23、及び燃料メータ24の表示を制御する。
【0029】
メータ一時記憶部27は、メータ制御部26によって処理される情報を一時的に記憶する。メータ一時記憶部27には、例えば、揮発性メモリが用いられる。揮発性メモリとしては、例えば、RAM(Random Access Memory)が挙げられる。
【0030】
メータ記憶部28は、メータ制御プログラムを含む各種のプログラム、表示装置17に表示させる表示用データ、及び積算移動距離28aを記憶している。メータ記憶部28には、例えば、不揮発性メモリが用いられる。不揮発性メモリとしては、例えば、ROM(Read Only Memory)、若しくはフラッシュメモリが挙げられる。
【0031】
表示装置17は、例えば、液晶ディスプレイ、又は有機ELを(Electro Luminescence)用いて構成される。表示装置17は、タッチパネルを用いて構成されてもよい。
【0032】
オドメータ18は、移動体6の積算移動距離28aを表示する。メータ制御部26は、車載LAN30を介して受信する移動体6の移動速度の情報に基づいて、メータ記憶部28に記憶されている積算移動距離28aを随時更新する。メータ制御部26は、更新した積算移動距離28aをオドメータ18に表示させる。オドメータは、例えば、液晶ディスプレイ、又は有機ELを用いて構成される。本実施形態では、オドメータ18と表示装置17が別々に設けられているが、表示装置17においてオドメータ18が表示される構成であってもよい。
【0033】
指針駆動回路19は、メータ制御部26から受信する各メータの指示値に従って、速度メータ21、タコメータ22、水温メータ23、及び燃料メータ24の指針を各々回転するモータを駆動する。本実施形態では、速度メータ21、タコメータ22、水温メータ23、及び燃料メータ24は、何れも針と文字盤によるアナログ式メータであるが、その一部又は全部がデジタル式メータであってもよい。また、速度メータ21、タコメータ22、水温メータ23、及び燃料メータ24の一部又は全部が表示装置17において表示される構成であってもよい。
【0034】
通信接続機器8は、車載LANケーブルおよびLVDS(Low Voltage Differential Signaling)ケーブルを介してメータユニット7と接続されている。通信接続機器8は、メータユニット7とは別体に設けられている。通信接続機器8は、機器制御装置31と、第1通信装置32と、第2通信装置33と、を備えている。第1通信装置32は、例えば、LPWAの通信規格に対応した通信装置が挙げられる。第2通信装置33は、例えば、Wi−Fi(登録商標)、又はBluetooth(登録商標)の通信規格に対応した通信装置が挙げられる。通信接続機器8は、機器制御装置31と、第1通信装置32と、第2通信装置33とに加え、位置情報取得部34、及びUSB(Universal Serial Bus)インターフェース35を備えている。本実施形態では、通信接続機器8は、移動体6に搭載されたバッテリー42から常時電力の供給を受けている。
【0035】
機器制御装置31は、第2制御部36と、第2の一時記憶部37と、第2記憶部38とを備えている。機器制御装置31は、例えば、コンピュータを用いて構成される。以下では、第2制御部36を「機器制御部36」とも称する。第2の一時記憶部37は、「機器一時記憶部37」とも称する。第2記憶部38は、「機器記憶部38」とも称する。機器制御装置31は、車載LAN30に接続されている。機器制御装置31は、車載LAN30を介してメータ制御装置16と通信することができるように構成されている。また、機器制御装置31は、メータ制御装置16と、LVDS39によってメータ制御装置16に画像データを送信することができるように構成されている。
【0036】
機器制御部36は、例えば、CPUを用いて構成される。機器制御部36は、機器記憶部38に記憶された機器制御プログラム38bを実行することにより通信接続機器8の各部を制御する。機器制御部36は、例えば、通信制御部36a、使用判定部36d、ログ情報生成部36e、情報取得部36fとして機能する。情報取得部36fは、例えば、積算移動距離取得部36b、停止時間取得部36cとして機能する。通信制御部36aは、第1通信装置32及び第2通信装置33を制御することができるように構成されている。例えば、通信制御部36aは、第2通信装置33が通信基地局4と通信できない状態の場合、第1通信装置32からサーバ3に情報を送信する。通信制御部36aは、第2通信装置33が通信基地局4と通信できる状態の場合、第2通信装置33から通信基地局4を経由してサーバ3に情報を送信する。
【0037】
第2通信装置33が通信基地局4と通信できない状態としては、例えば、第2通信装置33と通信基地局4とがある程度離れている場合が挙げられる。第2通信装置33は、近距離無線通信によって通信基地局4と接続されるため、第2通信装置33と通信基地局4とがある程度離れている場合、第2通信装置33は通信基地局4と通信することができない。
【0038】
第2通信装置33が通信基地局4と通信できない状態としては、例えば、移動体6の電源がオフの状態が挙げられる。第2通信装置33は、第1通信装置と比較して消費電力が大きい傾向にあるため、移動体6の電源がオフの状態で第2通信装置33を使用すると、バッテリー42に蓄電されている電力が尽きてしまうおそれがある。通信制御部36aは、例えば、アクセサリ電源がオフの状態である場合に移動体6の電源がオフの状態であると判断することができる。通信制御部36aは、図3に示すように、移動体6に設けられた電源状態信号提供部43から提供される信号によってアクセサリ電源のオンの状態とオフの状態とを判断する。通信制御部36aは、例えば、メータ制御装置16と車載LAN30を介して通信できないとき、移動体6の電源がオフの状態であると判断することもできる。通信制御部36aは、移動体の電源がオンの状態かオフの状態かを判断する構成だけに限られず、例えば、アクセサリ電源がオフの状態である場合に第2通信装置33の稼働を中止させる構成でもよい。
【0039】
積算移動距離取得部36bは、車載LAN30を介してメータ制御装置16から積算移動距離28aを取得する。具体的には、積算移動距離取得部36bは、車載LAN30を介してメータ制御部26に対して移動体6の積算移動距離28aの送信を要求する。メータ制御部26は、積算移動距離取得部36bからの要求に応じて、メータ記憶部28に記憶している移動体6の積算移動距離28aを読み出す。メータ制御部26は、読み出した積算移動距離28aを機器制御部36に転送する。
【0040】
停止時間取得部36cは、移動体6の停止時間を取得する。停止時間取得部36cは、例えば、位置情報取得部34が取得する移動体6の位置情報が継続して同じ位置を示している時間を計測する。停止時間取得部36cは、計測した時間を移動体6の停止時間として取得する。停止時間取得部36cは、例えば、イグニッション電源がオフの状態になってからの経過時間を移動体6の停止時間として取得するように構成されてもよい。
【0041】
使用判定部36dは、移動体6が使用中であるか否かを判定する。使用判定部36dは、例えば、移動体6に人が乗っていることを前提として初めて検出し得る情報に基づいて移動体6が使用中であるか否かを判定する。使用判定部36dは、例えば、停止時間取得部36cが取得する移動体6の停止時間が所定の時間を経過している場合に、移動体6が使用されていないと判定する。使用判定部36dは、例えば、イグニッション電源がオフの状態であってアクセサリ電源がオンの状態の場合に、移動体6が使用されていないと判定してもよい。使用判定部36dは、例えば、乗員が移動体6の座席に着席していないと判定した場合に、移動体6が使用されていないと判定してもよい。使用判定部36dは、乗員が移動体の座席に着席しているか否かを、例えば、乗員検知センサ14aからの信号に基づいて判定する。
【0042】
ログ情報生成部36eは、移動体情報に関するログ情報を生成する。ログ情報生成部36eは、例えば、位置情報取得部34から取得する移動体6の位置情報、センサ装置14から取得する情報、及び車載LAN30を介して取得する移動体情報に関するログ情報を生成する。ログ情報生成部36eが、車載LAN30を介して取得する移動体情報としては、例えば、アクセル開度に関する情報、ブレーキ作動のオンオフに関する情報、各種設定情報、アンチロック・ブレーキ・システムのオンオフに関する情報、エンジン出力モードに関する情報、トラクションコントロールの作動のオンオフに関する情報、エラー情報、警告情報、及び各種のセンサ情報が挙げられる。また、メータ記憶部28に記憶されている各種のプログラム、表示用データも車載LAN30を介して取得される。ログ情報生成部36eは、比較的サンプリング周期の長い簡易ログ情報40aと比較的サンプリング周期の短い詳細ログ情報40bとを生成する。ログ情報生成部36eは、生成した簡易ログ情報40a、詳細ログ情報40bを機器記憶部38に一時的に蓄積する。通信制御部36aは、個体識別情報38aとともに機器記憶部38に一時的に蓄積された簡易ログ情報40a、詳細ログ情報40bを第1通信装置32又は第2通信装置33からサーバ3へ送信する。
【0043】
情報取得部36fは、移動体6に関する移動体情報を取得する。情報取得部36fは、例えば、停止時間取得部36c、積算移動距離取得部36bとして機能する。情報取得部36fは、移動体6の停止時間、及び積算移動距離28aに加えて、その他の移動体情報を取得することもできる。情報取得部36fは、例えば、移動体情報が移動体6の位置情報の場合、位置情報取得部34から位置情報を取得できればよい。情報取得部36fは、例えば、移動体情報がセンサ装置14で検出した移動体6の状態を示すセンサ情報の場合、センサ装置14からセンサ情報を取得できればよい。情報取得部36fは、例えば、移動体情報が移動体情報のログ情報の場合、ログ情報生成部36eからログ情報を取得できればよい。
【0044】
機器一時記憶部37は、機器制御部36によって処理される情報を一時的に記憶する。機器一時記憶部37には、例えば、揮発性メモリが用いられる。揮発性メモリとしては、例えば、RAM(Random Access Memory)が挙げられる。
【0045】
機器記憶部38は、機器制御プログラム38bを含む各種のプログラムと、個体識別情報38aを記憶している。機器記憶部38には、例えば、不揮発性メモリが用いられる。不揮発性メモリとしては、例えばROM、又はフラッシュメモリが挙げられる。
【0046】
第1通信装置32は、サーバ3と通信を行う。第1通信装置32は、移動体6に関する移動体情報を含む送信情報をサーバ3へ送信する。第1通信装置32は、所定の時間間隔で一定の頻度で情報を、サーバ3へ送信することが可能である。移動体情報には、例えば、移動体6の積算走行距離、移動体6の位置情報、移動体6において取得される各種数値の簡易ログ情報40aが含まれる。第1通信装置32とサーバ3との間で行われる通信は、例えば、LPWA通信である。LPWA通信では、1度に送信できるデータの容量が少なく、1日に送信できる回数が限られている。しかし、LPWA通信は、低消費電力且つ比較的広いエリアをカバーできる。第1通信装置32は、LPWAの規格を利用する場合、例えば、半径数kmから数十km単位の広いエリアに電波を飛ばすことができる。第1通信装置32は、LPWA通信を利用する場合、例えば、100bpsから数十kbpsの通信速度で通信を行うことができる。LPWAの規格に基づいた通信装置は、例えば、920MHz帯、若しくは2.4GHz帯の周波数帯で通信を行うことができる。本実施形態では、1日に送信できる回数を制限するために、第1通信装置32は所定の時間間隔をおいて通信する。所定の時間間隔は、一定の時間間隔ごとでもよいし、任意の時間間隔ごとでもよい。
【0047】
第2通信装置33は、通信基地局4を介してサーバ3と通信を行う。第2通信装置33は、移動体6に関する移動体情報を含む送信情報を通信基地局4を介してサーバ3へ送信する。第2通信装置33は、第1通信装置32よりも1度に多くのデータ量で情報を送信することができるように構成されている。また、第2通信装置33は、第1通信装置32よりも高い頻度で情報を送信することが可能である。第2通信装置33と通信基地局4との間で行われる通信としては、例えば、近距離無線通信が挙げられる。近距離無線通信は、例えば、通信できる距離が数cmから数十メートル以内(例えば50m以内)の比較的狭いエリアがカバーできる。近距離無線通信としては、例えば、Wi−Fi(登録商標)、又はBluetooth(登録商標)の通信規格に対応した通信が挙げられる。第2通信装置33は、Wi−Fi(登録商標)の通信規格を利用する場合、例えば、100mから300m程度のエリアに電波を飛ばすことができる。第2通信装置33は、Wi−Fi(登録商標)の通信規格を利用する場合、例えば、54Mbpsの通信速度で情報を送信することができる。第2通信装置33は、Bluetooth(登録商標)の通信規格を利用する場合、例えば、10mから100m程度のエリアに電波を飛ばすことができる。第2通信装置33は、Bluetooth(登録商標)の通信規格を利用する場合、例えば、24Mbpsの通信速度で情報を送信することができる。
【0048】
位置情報取得部34は、移動体6の位置情報を取得する。位置情報取得部34は、取得した移動体6の位置情報を機器制御部36に渡す。位置情報取得部34は、例えば、衛星測位システムに用いられるGPS(Global Positioning System)センサを用いて構成される。位置情報には、緯度情報・経度情報と、位置情報を取得した時刻とが含まれる。
【0049】
USBインターフェース35には、第1カメラ11と第2カメラ12が接続されている。第1カメラ11は、例えば、移動体6の前方を撮影するように設置される。第2カメラ12は、例えば、移動体6の後方を撮影するように設置される。
【0050】
第1カメラ11は、ドライブレコーダのカメラとして機能する。具体的には、機器制御部36が、第1カメラ11によって撮影された撮影画像データを取得する。機器制御部36は、取得した撮影画像データを機器記憶部38に蓄積する。機器制御部36は、機器記憶部38に蓄積した撮影画像データを、移動体6の位置情報、及び個体識別情報38aとともに第2通信装置33からサーバ3へ送信するように構成されている。
【0051】
第2カメラ12は、電子ミラーとして機能する。具体的には、機器制御部36は、第2カメラ12によって撮影された撮影画像データをメータ制御装置16のメータ制御部26に転送する。メータ制御部26は、機器制御部36から取得する撮影画像データを表示装置17に表示するように構成されている。
【0052】
第1カメラ11及び第2カメラ12は、USBインターフェース35の代わりに、Wi−Fi(登録商標)、又はBluetooth(登録商標)の通信規格に対応した通信で機器制御部36と接続されるように構成されていてもよい。
【0053】
操作装置13は、ユーザの入力操作を受け付ける。操作装置13は、車載LAN30を介して、受け付けた入力操作の種類に応じた信号をメータ制御部26及び機器制御部36に送信する。メータ制御部26及び機器制御部36は、操作装置13から受信した信号に従って各種の処理を行う。本実施形態では、図4に示すように、操作装置13は、移動体6のハンドル41に設置されている。
【0054】
例えば、ユーザが操作装置13において所定の入力操作を行うと、表示装置17に移動体6の後方の映像が表示される。すなわち、電子ミラー機能を利用することができるようになる。この場合、第2カメラ12によって撮影された撮影画像データが機器制御部36からメータ制御部26に転送される。メータ制御部26は、機器制御部36から受信した撮影画像データを表示装置17に表示する。
【0055】
センサ装置14は、移動体6に関するセンサ情報を取得する。センサ装置14は、取得した移動体6に関するセンサ情報を機器制御部36に渡す。センサ装置14として、例えば、移動体6のタイヤの空気圧に関する空気圧情報を取得する空気圧センサ装置、乗員検知センサ14a、及びIMU(Inertial Measurement Unit)が挙げられる。センサ装置14は、通信接続機器8の外部に設けられているが、通信接続機器8の内部に設けられていてもよい。センサ装置14は、取得した移動体6に関するセンサ情報を車載LAN30を介して、機器制御部36に渡すように構成されていてもよい。なお、乗員検知センサ14aは、座席毎に乗員の離着席を検出するように構成されていることが望ましい。そうすることで移動体6の1台当たりの乗員数に関する情報を収集することができる。乗員検知センサ14aは、例えば、圧力センサを用いて構成することができる。
【0056】
通信基地局4は、近距離無線通信のアクセスポイントである。通信基地局4は、近距離無線通信で接続された第2通信装置33をLAN(Local Area Network)又はWAN(Wide Area Network)に接続する。通信基地局4は、移動体6が比較的高い頻度で停止する停止場所から近距離無線通信を行うことが可能な範囲内に設置されている。本実施形態では、図2に示すように、移動体6が比較的高い頻度で停止する停止場所は、スタート及びゴール位置5aと、ピットレーン5bである。したがって、移動体6がスタート及びゴール位置5a又はピットレーン5bに停止している場合、移動体6に搭載された第2通信装置33と近距離無線通信できる距離に通信基地局4が設置されている。
【0057】
サーバ3は、図5に示すように、第1サーバ通信部50、第2サーバ通信部51、サーバ制御部52、及びサーバ記憶部53を備えている。
【0058】
第1サーバ通信部50は、通信接続機器8の第1通信装置32と通信できるように構成されている。第1サーバ通信部50は、第1通信装置32との間で、例えばLPWA通信を行う。第1サーバ通信部50が第1通信装置32との間でLPWA通信を行う場合は、第1サーバ通信部50は、LPWA通信用のゲートウェイを介して第1通信装置32と通信する。より詳細には、第1サーバ通信部50とLPWA通信用のゲートウェイとは、コンピュータネットワークを介して接続される。LPWA通信用のゲートウェイと第1通信装置32との間でLPWA通信が行われる。
【0059】
第2サーバ通信部51は、通信基地局4を介して通信接続機器8の第2通信装置33と通信できるように構成されている。第2サーバ通信部51と通信基地局4との間はコンピュータネットワークを介して接続される。通信基地局4と通信接続機器8の第2通信装置33と間は近距離無線通信を介して接続される。
【0060】
サーバ制御部52は、例えば、CPUを用いて構成される。サーバ制御部52は、移動体6の通信接続機器8から受信する移動体情報を、サーバ記憶部53が記憶するように制御する。サーバ制御部52は、移動体6の通信接続機器8から受信する移動体情報に、移動体6において使用される移動体用情報のバージョン情報が含まれている場合、そのバージョン情報が最新のバージョン情報であるかを判定する。サーバ制御部52は、移動体6の通信接続機器8から受信した移動体用情報のバージョン情報が最新のバージョン情報でない場合、第2サーバ通信部51と移動体6の通信接続機器8の第2通信装置33とが接続されたときに、最新のバージョンの移動体用情報をサーバ記憶部53から読みだして通信接続機器8へ送信する。移動体用情報としては、例えば、移動体6において表示される画像データ、及び移動体6において使用される各種プログラムを例示することができる。なお、移動体6において、AR(Augmented Reality)、又はVR(virtual reality)に関する映像がヘッドマウントディスプレイを用いて乗客に提供される場合は、その映像に係る画像データも適宜に更新される移動体用情報となる。
【0061】
サーバ記憶部53は、例えば、不揮発性メモリを用いて構成される。サーバ記憶部53は、通信接続機器8から受信する移動体情報を記憶する。サーバ記憶部53は、更新用の移動体用情報を記憶している。本実施形態に係る情報伝送システム1において、複数の移動体6が利用される場合、サーバ記憶部53には、移動体6ごとの通信接続機器8から受信した個体識別情報38aに対応する簡易ログ情報40a及び詳細ログ情報40bがそれぞれ蓄積される。
【0062】
つぎに、本実施形態に係る情報伝送システム1において実施される情報伝送方法について図6乃至図8のフローチャートに基づき説明する。本実施形態に係る情報伝送方法は、移動体6に関する移動体情報が通信接続機器8において取得され、通信接続機器8からサーバ3に送信されるまでの手順を含む。
【0063】
先ず、情報取得部36fは、図6に示すように、移動体情報を取得する(ステップ1)。以下では、ステップをSと称する。取得される移動体情報として、例えば、移動体6の位置情報、積算移動距離28a、個体識別情報38a、移動体用情報のバージョン情報、簡易ログ情報40a、及び詳細ログ情報40bが挙げられる。
【0064】
通信制御部36aは、情報取得部36fが取得した移動体情報のうち、特定の移動体情報を送信する場合(S2でYesの場合)、第2通信装置33が通信基地局4と通信できる状態にあるかを判定する(S3)。以下では、特定の移動体情報を第1の移動体情報と称することもある。本実施形態では、例えば、データサイズが所定値若しくは所定値よりも大きい画像データ、及び詳細ログ情報40bが第1の移動体情報として予め設定されている。
【0065】
通信制御部36aが、第2通信装置33が通信基地局4と通信できる状態にあると判定した場合(S3でYesの場合)、使用判定部36dは、移動体6が使用中であるかを判定する(S4)。
【0066】
通信制御部36aは、使用判定部36dによって移動体6が使用されていないと判定された場合(S4でNoの場合)、情報取得部36fが取得した移動体6の位置情報に基づいて移動体6が所定の位置にあるかを判定する(S5)。本実施形態では、所定の位置は、ピットレーン5bの位置である。なお、S3乃至S5の判定の順序は互いに入れ替わってもよい。また、S3乃至S5の判定のいずれか1つ、又は2つを省略することで別の実施形態とすることも可能である。
【0067】
通信制御部36aは、第2通信装置33が通信基地局4と通信できる状態にあり、使用判定部36dによって移動体6が使用されていないと判定され、かつ、移動体6が所定の位置にあると判定された場合、第2通信装置33から通信基地局4を経由してサーバ3に特定の移動体情報を含む特定の送信情報を送信する(S6)。以上の手順(S3乃至S6での手順)によれば、通信制御部36aは、移動体6が使用されていないときに、特定の送信情報を送信するので、送信中に通信が遮断される可能性が低くなる。このため、本実施形態に係る情報伝送システム1は、途中で途切れることなく送信しなければならない大きなサイズの特定の移動体情報であっても、より確実にサーバ3へ送信することができる。また、通信制御部36aは、移動体6が所定の位置にあるときに、特定の送信情報を送信するので、例えば、所定の位置をピットレーン5bにすることで、移動体6がピットレーンに停止している場合に限り、特定の移動体情報を送信することができる。
【0068】
一方、通信制御部36aは、第2通信装置33が通信基地局4と通信できない状態にあると判定した場合(S3でNoの場合)、取得した移動体情報を送信せずに、機器記憶部38に一時的に蓄積する(S7)。
【0069】
また、通信制御部36aは、使用判定部36dによって移動体6が使用されていると判定された場合(S4でYesの場合)も、取得した移動体情報を送信せずに、機器記憶部38に一時的に蓄積する(S7)。
【0070】
また、通信制御部36aは、移動体6が所定の位置にないと判定した場合(S5でNoの場合)も、取得した移動体情報を送信せずに、機器記憶部38に一時的に蓄積する(S7)。
【0071】
一方、通信制御部36aは、特定の移動体情報とは異なる移動体情報を送信する場合(S2でNoの場合)、第2通信装置33が通信基地局4と通信できる状態にあるかを判定する(S8)。以下では、特定の移動体情報とは異なる移動体情報を第2の移動体情報と称することもある。
【0072】
通信制御部36aは、第2通信装置33が通信基地局4と通信できる状態にあると判定した場合(S8でYesの場合)、第2通信装置33から通信基地局4を経由してサーバ3に第2の移動体情報を含む送信情報を送信する(S9)。
【0073】
一方、通信制御部36aは、第2通信装置33が通信基地局4と通信できない状態にあると判定した場合(S8でNoの場合)、第1通信装置32による前回の移動体情報の送信から所定時間経過しているかを判定する(S10)。なお、この判定は、第1通信装置32による送信を所定の時間間隔で実行するために行われる。
【0074】
通信制御部36aは、第1通信装置32による前回の移動体情報の送信から所定時間経過していると判定した場合(S10でYesの場合)、第2の移動体情報を含む送信情報のデータ量が所定のデータ量若しくは所定のデータ量未満であるかを判定する(S11)。
【0075】
通信制御部36aは、第2の移動体情報を含む送信情報のデータ量が所定のデータ量若しくは所定のデータ量未満であると判定した場合(S11でYesの場合)、第1通信装置32からサーバ3に第2の移動体情報を含む送信情報を送信する(S12)。
【0076】
通信制御部36aは、第1通信装置32による前回の移動体情報の送信から所定時間経過していないと判定した場合(S10でNoの場合)、第2の移動体情報を送信せずに、機器記憶部38に一時的に蓄積する(S13)。
【0077】
また、通信制御部36aは、第2の移動体情報を含む送信情報のデータ量が所定のデータ量を超えていると判定した場合(S11でNoの場合)も、第2の移動体情報を送信せずに、機器記憶部38に一時的に蓄積する(S13)。例えば、第2の移動体情報であっても、画像データなどのように、1度に送信するデータ量が多い場合は、1回当たりの送信容量が限られている第1通信装置32を使用せず、機器記憶部38に一時的に蓄積する。
【0078】
また、以上の手順とは別に、通信制御部36aは、図8に示すように、機器記憶部38に送信できなかった移動体情報が蓄積されているかを所定の時間間隔で繰り返し判定している(S51)。
【0079】
通信制御部36aは、送信できなかった移動体情報が機器記憶部38に蓄積されており(S51でYesの場合)、機器記憶部38に蓄積されている移動体情報のうち、特定の移動体情報を送信する場合(S52でYesの場合)は、第2通信装置33が通信基地局4と通信できる状態にあるかを判定する(S53)。
【0080】
通信制御部36aは、第2通信装置33が通信基地局4と通信できる状態にあると判定した場合(S53でYesの場合)、さらに、機器制御部36の使用判定部36dによって、移動体6が使用中であるかを判定する(S54)。
【0081】
通信制御部36aは、使用判定部36dによって移動体6が使用されていないと判定された場合(S54でNoの場合)、さらに、情報取得部36fが取得した移動体6の位置情報に基づいて、移動体6が所定の位置にあるかを判定する(S55)。本実施形態では、所定の位置は、ピットレーン5bの位置である。なお、S53乃至S55の判定の順序は互いに入れ替わってもよい。また、S53乃至S55の判定のいずれか1つ、又は2つを省略することで別の実施形態とすることも可能である。
【0082】
通信制御部36aは、第2通信装置33が通信基地局4と通信できる状態にあり、使用判定部36dによって移動体6が使用されていないと判定され、かつ、移動体6が所定の位置にあると判定された場合、第2通信装置33から通信基地局4を経由してサーバ3に特定の移動体情報を含む特定の送信情報を送信する(S56)。
【0083】
一方、通信制御部36aは、第2通信装置33が通信基地局4と通信できない状態にあると判定した場合(S53でNoの場合)、機器記憶部38に蓄積されている特定の移動体情報を送信せず、一旦処理を終了する。また、通信制御部36aは、使用判定部36dによって移動体6が使用されていると判定された場合(S54でYesの場合)も、機器記憶部38に蓄積されている特定の移動体情報を送信せず、一旦処理を終了する。また、通信制御部36aは、移動体6が所定の位置にないと判定した場合(S55でNoの場合)も、機器記憶部38に蓄積されている特定の移動体情報を送信せず、一旦処理を終了する。所定時間経過後、再び通信制御部36aにより、機器記憶部38に送信できなかった移動体情報が蓄積されているかの判定が行われる(S51)。
【0084】
一方、通信制御部36aは、第2の移動体情報を送信する場合(S52でNoの場合)、第2通信装置33が通信基地局4と通信できる状態にあるかを判定する(S57)。
【0085】
通信制御部36aは、第2通信装置33が通信基地局4と通信できる状態にあると判定した場合(S57でYesの場合)、第2通信装置33から通信基地局4を経由してサーバ3に第2の移動体情報を含む送信情報を送信する(S58)。
【0086】
一方、通信制御部36aは、第2通信装置33が通信基地局4と通信できない状態にあると判定した場合(S57でNoの場合)、第1通信装置32による前回の移動体情報の送信から所定時間経過しているかを判定する(S59)。なお、この判定は、第1通信装置32による送信を所定の時間間隔で実行するために行われる。
【0087】
通信制御部36aは、第1通信装置32による前回の移動体情報の送信から所定時間経過していると判定した場合(S59でYesの場合)、第2の移動体情報を含む送信情報のデータ量が所定のデータ量若しくは所定のデータ量未満であるかを判定する(S60)。
【0088】
通信制御部36aは、第2の移動体情報を含む送信情報のデータ量が所定のデータ量若しくは所定のデータ量未満であると判定した場合(S60でYesの場合)、第1通信装置32からサーバ3に第2の移動体情報を含む送信情報を送信する(S61)。
【0089】
通信制御部36aは、第1通信装置32による前回の移動体情報の送信から所定時間経過していないと判定した場合(S59でNoの場合)、機器記憶部38に蓄積されている第2の移動体情報を送信せず、一旦処理を終了する。所定時間経過後、再び通信制御部36aにより、送信できなかった移動体情報が機器記憶部38に蓄積されているかの判定が行われる(S51)。
【0090】
また、通信制御部36aは、機器記憶部38に蓄積されている第2の移動体情報を含む送信情報のデータ量が所定のデータ量を超えていると判定した場合(S60でNoの場合)も、機器記憶部38に蓄積されている第2の移動体情報を送信せず、一旦処理を終了する。所定時間経過後、再び通信制御部36aにより、送信できなかった移動体情報が機器記憶部38に蓄積されているかの判定が行われる(S51)。
【0091】
通信制御部36aは、以上の手順を繰り返し実行することで、特定の移動体情報を第2通信装置33からサーバ3へ送信し、第2の移動体情報を第1通信装置32又は第2通信装置33からサーバ3へ送信する。
【0092】
サーバ3では、図9に示すように、サーバ制御部52が、第1サーバ通信部50又は第2サーバ通信部51を介して通信接続機器8から移動体情報を受信すると(S151)、受信した移動体情報をサーバ記憶部53に蓄積する(S152)。
【0093】
サーバ制御部52は、受信した移動体情報に移動体用情報のバージョン情報が含まれているかを判定する(S153)。
【0094】
サーバ制御部52は、受信した移動体情報に移動体用情報のバージョン情報が含まれていると判定した場合(S153でYesの場合)、バージョン情報が最新のバージョン情報であるかを判定する(S154)。
【0095】
サーバ制御部52は、バージョン情報が最新のバージョン情報ではないと判定した場合(S154でNoの場合)、更新用データがある旨を示す情報を第1サーバ通信部50から第1通信装置32を介して通信接続機器8へ送信する(S155)。
【0096】
続いて、移動体6において使用される移動体用情報の更新に関する通信接続機器8における動作を図10のフローチャートに基づき説明する。
【0097】
通信制御部36aは、第1通信装置32を介してサーバ3から、移動体6において使用されている移動体用情報の更新用データがある旨の情報を受信したかを所定周期で繰り返し判定している(S71)。
【0098】
通信制御部36aは、サーバ3から更新用データがある旨の情報を受信した場合(S71でYesの場合)、第2通信装置33が通信基地局4と通信できる状態にあるかを判定する(S72)。
【0099】
通信制御部36aは、第2通信装置33が通信基地局4と通信できる状態にあると判定した場合(S72でYesの場合)、さらに、機器制御部36の使用判定部36dによって、移動体6が使用中であるかを判定する(S73)。
【0100】
通信制御部36aは、使用判定部36dによって移動体6が使用されていないと判定された場合(S73でNoの場合)、さらに、取得された移動体6の位置情報に基づいて移動体6が所定の位置にあるかを判定する(S74)。本実施形態では、所定の位置は、ピットレーン5bの位置である。なお、S72乃至S74の判定の順序は互いに入れ替わってもよい。また、S72乃至S74の判定のいずれか1つ、又は2つを省略することで別の実施形態とすることも可能である。
【0101】
通信制御部36aは、第2通信装置33が通信基地局4と通信できる状態にあり、使用判定部36dによって移動体6が使用されていると判定され、かつ、移動体6が所定の位置にあると判定した場合、第2通信装置33を介してサーバ3から更新用データを受信する(S75)。通信制御部36aが更新用データを受信した後、対応する古い移動体用情報が更新用データに更新される(S76)。
【0102】
一方、通信制御部36aは、第2通信装置33が通信基地局4と通信できない状態にあると判定した場合(S72でNoの場合)、更新用データを受信せずに、第2通信装置33が通信基地局4と通信できるかの判定を繰り返し行う。
【0103】
また、通信制御部36aは、使用判定部36dによって移動体6が使用されていると判定された場合(S73でYesの場合)、更新用データを受信せずに、手順をS72に戻して、第2通信装置33が通信基地局4と通信できるかの判定を行う。
【0104】
また、通信制御部36aは、移動体6が所定の位置にないと判定した場合(S74でNoの場合)も、更新用データを受信せずに、手順をS72に戻して、第2通信装置33が通信基地局4と通信できるかの判定を行う。
【0105】
以上の手順(S72乃至S74での手順)によれば、通信制御部36aは、移動体6が使用されていないときに、移動体用情報の更新用データを受信するので、受信中に通信が遮断される可能性が低くなる。このため、本実施形態に係る情報伝送システム1では、途中で途切れることなく受信しなければならない大きなサイズの移動体用情報であってもより確実にサーバ3から受信することができる。また、通信制御部36aは、移動体6が所定の位置にあるときに、移動体用情報の更新用データを受信するので、例えば、特定の位置をピットレーン5bにすることで、移動体6がピットレーンに停止している場合に限り、更新データをサーバ3から受信するようにすることができる。
【0106】
以上に説明した情報伝送システム1では、以上の手順が繰り返し実行されることで、通信接続機器8において取得された移動体情報がサーバ3に蓄積される。情報伝送システム1は、サーバ3に移動体6の移動体情報を蓄積することで、移動体6に関する様々な情報を収集することもできる。収集した移動体情報は、例えば、移動体6のメンテナンス、及び移動体6を使用するユーザの顧客管理に活用することができる。また、移動体6からサーバ3に送信される移動体情報には、所定の時間間隔で送信されてくる移動体6の位置情報が含まれていることから、サーバ3側で各移動体6の現在位置を概ね把握することができる。
【0107】
また、情報伝送システム1では、移動体搭載機2とサーバ3との間で近距離通信を介して特定の移動体情報及び更新データが転送される。転送は、使用判定部36dによって移動体6が使用されていないときに行われる。別の言い方をすれば、転送は、移動体6が移動していないときに行われている。このため、情報伝送システム1では、移動体搭載機2からサーバ3へ、より確実に特定の移動体情報を送信することができ、サーバ3から移動体搭載機2へ、より確実に更新データを送信することができる。
【0108】
また、情報伝送システム1では、1日当たりの送信回数及び1回当たりの送信容量が限られているものの、比較的に低消費電力で使用することができる第1通信装置32と、1日当たりの送信回数に限度がなく、1度に多くのデータを送信することができる第2通信装置33とを使い分けている。このため、情報伝送システム1によれば、通信網の負担や通信コストを抑制しつつ、所定の時間間隔で移動体情報をサーバ3に送信することができる。第2通信装置33は、所定の時間間隔で移動体情報をサーバ3に送信する場合、例えば、最大1日140回程度まで送信することができる。言い換えれば、第2通信装置33は、第1通信装置32と比較して、即時性を損なうことなく移動体情報をサーバ3に送信することが可能となる。
【0109】
また、情報伝送システム1では、通信接続機器8は、車載LANケーブルおよびLVDSケーブルを介してメータユニット7と接続されており、通信接続機器8は、メータユニット7とは別体に設けられている。このため、車載LANケーブルおよびLVDSケーブルのコネクタを抜き差しするだけで、通信接続機器8を移動体6から取り外すことができる。取り外した通信接続機器8は、他の移動体6のメータユニット7に簡単に接続することができる。
【0110】
以上に開示された実施形態は、あらゆる点で例示であり限定的に解釈してはならない。本発明は、その精神や主旨、又は主要な特徴から逸脱することなく、他のいろいろな形で実施することができる。
【符号の説明】
【0111】
1 情報伝送システム
2 移動体搭載機
3 サーバ
4 通信基地局
5 サーキットコース
5a スタート及びゴール位置
5b ピットレーン
6 移動体
8 通信接続機器
32 第1通信装置
33 第2通信装置
34 位置情報取得部
36a 通信制御部
36c 停止時間取得部
36d 使用判定部
36f 情報取得部
38b 機器制御プログラム
図1
図2
図3
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図5
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図10