(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0019】
今日まで、身体の休息は、しゃがむ姿勢やあぐらをかく姿勢から椅子に座る姿勢に変化
し、究極は横になる姿勢であるが、どの状態下においても常に重力の影響下にある。
また、身体は、腰掛ける姿勢に適応できていないために椅子に腰掛けている姿勢でも上半身は常に前後左右に動揺し重い頭部の動揺を相殺していが、意識されることはない。
そもそも、近年の道具である椅子構造は、座面と坐骨との関係が不安定であり、特に背もたれに凭れる座位姿勢は坐骨が前に倒れてしまい、上半身の姿勢を壊してしまう。
本来、立位姿勢時の代謝熱量は、座位姿勢時より少なく、立位姿勢時のほうが休息には向いているはずであるが、何故か座り疲れてしまう。
そこで、立位姿勢でもなく横臥姿勢でもない、凭れる姿勢で対応するが、単に凭れる姿勢は、立位姿勢の動揺から開放されず、立位姿勢が壊れ足元が不安定になり、姿勢の保持は短時間に限られてしまう。
【0020】
本発明の身体保持構造1は、立位姿勢を傾斜させ、身体7が凭れ当接する身体当接部2と足裏8が当接する足裏当接部3を略直交させる構造を特徴とするものである。
つまり、立位姿勢を維持しながら凭れさせることで身体の動揺から開放し、新規の休息姿勢を実現するものである。
さらに、身体7と足裏8に重力を分割させるので、凭れる角度がより掛かる重力の比率を決定するので、各個人の身体の状態に対応する重力がアンバランスな姿勢を矯正するものである。
本発明の身体保持構造1は、腰掛ける椅子の構造を異なる視点から鑑みたものである。
【0021】
以下に、
図1,
図2、
図3、
図4、
図5、
図6、
図7、
図8、
図9、
図10を用いて、本発明の身体保持構造1を詳細に説明する。
また、本発明は、頭部9a及び首部9bを含む腰部10から上部を上半身9と言い、腰部10から下部の脚部11a及び足部11bを下半身11と言い足裏8を含む。
また、本実施は、本発明を説明し、適用する例の一部を示すものであり、本実施例に特定も限定もするものではなく、本発明の技術的思想を損なわなければ良い。
【0022】
まず、
図1を用いて本発明の身体保持構造1の技術的思想を説明する。
図1−1は、壁6aと平行する身体7の立位姿勢及び重心線7bを示す断面図である。
図1−2は、床面6に在る身体7の横臥姿勢を示す断面図である。
図1−3は、身体保持構造1が60°と80°で形成される例を示す断面図である。
図1−4は、身体保持構造1の角度と重力の関係を示すグラフである。
図1−5は、
図1−3に示す身体保持構造1の例を示す斜視図である。
【0023】
次に、本発明の身体保持構造1は、立位姿勢の身体7が身体当接部2に凭れることを前提とするものであり、立位姿勢や横臥姿勢では凭れることが出来ないことを表現するために、身体
7と床面6とを示す角度である0°と床面6と直交を示す角度である90°の範囲の角度と表現するものである。
つまり、
90°は、身体7が
基本的立位姿勢を示す角度であり身体当接部2には凭れていない状態を表現するものである。
また、
0°は、身体7が
横臥姿勢を示す角度でありの身体当接部2には凭れられない状態を表現するものである。
本発明は、身体7が身体当接部2に凭れことを特徴とするものであり、凭れることが出来る角度の範囲を、床面に対し
略0°の角度から略90°の範囲の角度と表現するものである。
また、身体7が身体当接部2に凭れることは、身体7の前面及び後面及び側面など身体7全体を対象とするものであり特定するものではないが、一般的には後面が当接することを前提として説明するものである。
【0024】
次に、
図1−1に示す側面図は、立位姿勢時の身体7は床面6から90°を示し、身体7に想定される重心線7bが壁6aと平行している例を示すものである。
また、
図1−1に示す立位姿勢は、頭部9aから重力が100%加重されている。
しかも、身体7は、重い頭部9aを二本の足部11cで支え倒れないように、身体7は常に運動し身体の動揺と言われる反射機構が各体節を統合して制御することで立位姿勢を維持し、現実的には90°ではなく、あくまでも理論値であることは当然である。
【0025】
次に、
図1−2に示す側面図は、横臥姿勢時の身体7は0°を示し、身体7が床面6に当接し、身体7の各体節に重力がそれぞれ100%加重されていることを示すものであり、各体節は統一的に制御された筋骨系ではなく、各体節がそれぞれの重力に対応していることを示すものである。
つまり、立位姿勢時は、身体7の動揺で各体節を維持し保持する運動の基に統合されているが、横臥姿勢では各体節それぞれが独立して重力に対処している。
例えば、一つの体節が受ける重力の位置を転換する場合には、各体節が独自に動作しそれぞれが位置の変更をしていることを寝返りと言い、各体節が重力対応し調整しているに過ぎずない。
【0026】
次に、
図1−3に示す側面図は、本発明の身体保持構造1に身体7が当接している例を示すものである。
また、
図1−3に示す側面図は、身体当接部2が下半身当接部2aと上半身当接部2bは角変部4で分割されている例を示すものである。
また、
図1−3に示す側面図は、下半身当接部2aが約60°、上半身当接部2bが約80°を示し、足裏8が当接する足裏当接部3と略直交している例を示すものである。
この際に、身体7には約20%、足裏8には約80%の重力が掛かってると想定される。
【0027】
次に、
図1−4に示す図は、縦軸が身体7の角度を示し、横軸が身体7に掛かる重力を示すものである。
また、
図1−4に示す図は、本発明の身体保持構造1に身体7が凭れる角度と、凭れる
身体7に掛かる重力をグラフに示すものである。
つまり、重力は、身体当接部2の身体7と足裏当接部3の足裏8に分散され、傾斜角度
が重力の範囲を変化させることを示すものである。
例えば、単純に90°の立位時には、足裏8に約100%の重力量が掛かり、約80°に傾斜させた場合には身体7に約17%、足裏8に約83%が、約60°に傾斜させた場合には身体7に約48%、足裏8に約52%が、約30°に傾斜させた場合には身体7に約86%、足裏8に約14%がそれぞれ負荷していると想定される。
この際に、身体当接部2は、下半身当接部2aと上半身当接部2bの各角度の選択により様々な数値を示すものであり、ここで具体的な数値を示すものではない。
つまり、本発明の身体保持構造1は、凭れる使用形態が身体の動揺から開放し、傾斜角度を選択することで身体7と足裏8に掛かかる重力が選択され、身体7と足裏8に掛かる重力を加減することで、各人各様なアンバランス姿勢を各人各様の身体7の状態に対応する角度を選択することで正常な身体を獲得するものである。
以上に、身体7が受ける重力と足裏8が受ける重力の関係を示し説明しているが、この数値に特定も限定もするものではなく、あくまでも想定値を基に説明するものである。
【0028】
次に、
図1−5に示す斜視図は、本発明の身体保持構造1に身体7が当接している例を示す斜視図ものである。
また、
図1−5に示す斜視図は、ソファー形状を示めす身体当接部2に身体7が凭れた状態を示し、足裏8が足裏当接部3に当接し身体7の自重を捉えている状態を示すものであり、本発明の特徴である身体当接部2と足裏当接部3が略直交している例を示すものである。
【0029】
本発明の身体保持構造1は、身体当接部2に足裏当接部3を略直交させ、立位姿勢を保持することを前提に考察するものであり、身体7が裸足であることを前提とするものである。
つまり、履き物を使用した身体7は、履き物の底構造の状態が一様でなく、極端な傾斜角度を有する履き物を使用している状態では、本発明の技術的思想を損なう恐れがある。
そこで、履き物の内部の傾斜が極端な場合には、足裏8と身体当接部2が略直交している状態を作り出すことが求められ、そのためには足裏当接部3を傾斜させる手段を備えるか履き物を脱いで使用することは当然であり、ここに明記するものである。
また、足裏8が足裏当接部3に当接すると記述しているが、あくまでも技術的思想を説明するものであり、履き物を履いて使用することは当然である。
【0030】
次に、本発明の身体保持構造1は、構造を発明するものである。
例えば、コンクリートの壁6aに凸状や凹状に形成され、公園に形成され、駅のホームに形成され、電車の座席に形成され使用されるなど、公的な空間での使用に必要な安価で強度が要求される使用形態に対応する、それぞれに好適な角度が選択されるものである。
また、本発明の身体保持構造1は、適用範囲をここで特定するものではない。
また、本発明の身体保持構造1は、身体7及び足裏8を受け止め略直交させる強度の素材を使用することは当然であり、既存の素材から好適に採用されるものであり特定するものではない。
また、本発明の身体保持構造1は、形状など特定するものではなくデザイン性などを考慮し自由な形状に形成することは当然である。
また、本発明の身体保持構造1は、身体当接部2と足裏当接部3は略直交することを特徴とするものであり、足裏8が裸足であることを前提とする角度であるが、特定するものではなく使用者が常に履き物を履いていることは当然である。
【0031】
まず、
図2を用いて本発明の身体保持構造1の基本構造1を説明する。
また、本発明の身体保持構造1は、使用者の立位姿勢の身体7を傾斜させ凭れさせた状態を保持することで身体7の動揺から開放し、身体7が受ける重力を身体7と足裏8に分散させることを特徴とするものである。
また、本発明の身体保持構造1は、使用者の身体7が当接する身体当接部2と、使用者の足裏8が当接する足裏当接部3が略直交して形成されていることを特徴とするものである。
また、身体当接部2は、使用者の身体7が凭れられる面積や強度を有し、身体7が凭れられる形状であることは当然であり特定するものではない。
また、足裏当接部3は、使用者が立位姿勢で当接する面積や強度を有し、足裏8の大きさより大きく形成することは当然であり特定するものではない。
また、身体7の仙骨部7aが位置する部分に角変部4を形成し、角変部4が身体7の上半身9が当接する上半身当接部2bと、下半身11が当接する下半身当接部2aに分割していることを特徴とするものである。
また、身体当接部2に形成する角変部4は、身体7を前屈させることを容易にする部分に形成されることは当然であり、身体7の仙骨部7aが位置する部分であると表現するものである。
また、前記下半身当接部(2a)
は、前記下半身当接部(2a)と床面(6)によりなされる角度が、略0°の角度から略90°の角度の範囲内に一つの角度を選択し形成され、
前記上半身当接部(2b)
は、前記下半身当接部(2a)を延長してなる仮想的な線によりなされる角度から上向き略90°の角度の範囲内に一つの角度を選択し形成される。
また、
前記下半身当接部(2a)は、一方に角変部(4)を形成し、前記上半身当接部(2b)が連続して形成されることを特徴とするものである。
【0032】
次に、
図2に示す断面図は、
前記下半身当接部(2a)は、一方に角変部(4)を形成し、前記上半身当接部(2b)が連続して形成され、
前記下半身当接部(2a)は、他の一方に前記足裏当接部(3)が略直交して形成されている例を示し、
前記下半身当接部(2a)
は、前記下半身当接部(2a)と床面(6)によりなされる角度が、略0°の角度から略90°の角度の範囲内に形成され、
前記上半身当接部(2b)
は、前記下半身当接部(2a)を延長してなる仮想的な線によりなされる角度から上向き略90°の角度の範囲内に形成されるものである。
また、本発明は、下半身当接部2aが
前記下半身当接部(2a)と床面(6)によりなされる角度が、略0°の角度から略90°の角度の範囲内に一つの角度を選択し形成され、
前記上半身当接部(2b)
は、前記下半身当接部(2a)を延長してなる仮想的な線によりなされる角度から上向き略90°の角度の範囲内に一つの角度を選択し形成されるものである。
また、
図2のaは、下半身当接部2aの角度Aが床面6の<0°から約10°の角度内の例を示し、上半身当接部2bの角度Bが下半身当接部2aの角度から上向き略鉛直の角度内の例を示すものである。
また、
図2のaは、前記下半身当接部(2a)
が前記下半身当接部(2a)と床面(6)によりなされる角度が、略0°の角度から略10°の角度の範囲の例を示し、上半身当接部2bが
前記下半身当接部(2a)と床面(6)によりなされる角度が、略0°の角度から略90°の角度から上向き略90°の角度の範囲内に形成さている例を示すものである。
また、
図2のbは、前記下半身当接部(2a)
が前記下半身当接部(2a)と床面(6)によりなされる角度が、略0°の角度から略25°の角度の範囲の例を示し、上半身当接部2bが
前記下半身当接部(2a)と床面(6)によりなされる角度が、略0°の角度から略90°の角度から上向き略90°の角度の範囲内に形成さている例を示すものである。
また、
図2のcは、前記下半身当接部(2a)
が前記下半身当接部(2a)と床面(6)によりなされる角度が、略0°の角度から略55°の角度の範囲の例を示し、上半身当接部2bが
前記下半身当接部(2a)と床面(6)によりなされる角度が、略0°の角度から略90°の角度から上向き略90°の角度の範囲内に形成さている例を示すものである。
また、
図2のdは、前記下半身当接部(2a)
が前記下半身当接部(2a)と床面(6)によりなされる角度が、略0°の角度から略80°の角度の範囲の例を示し、上半身当接部2bが
前記下半身当接部(2a)と床面(6)によりなされる角度が、略0°の角度から略90°の角度から上向き略90°の角度の範囲内に形成さている例を示すものである。
また、
図2に示すように、本発明の身体保持構造1は、下半身当接部2a
と床面(6)によりなされる角度が、略0°の角度から略80°の角度の範囲
から上向き略90°の角度の範囲内に形成さる上半身当接部2bの
角度の範囲が限定されることを特徴とするものである。
【0033】
まず、
図3を用いて本発明の身体保持構造1の基本構造2を説明する。
また、
図3に示す身体保持構造1は、
図2に示した基本構造1の角変部4を
可動させる角変部可動部5を形成し、自由に角度を選択出来ることを特徴とするものである。
また、角変部可動部5は、下半身当接部2a
を前記下半身当接部(2a)と前記床面(6)によりなされる角度が、略0°の角度から略90°の角度の範囲内を自由に可動させ、
角変部可動部5は、上半身当接部2bを
前記下半身当接部(2a)と前記床面(6)によりなされる角度が、略0°の角度から略90°の角度の範囲内を自由に可動させることを特徴とする。
【0034】
次に、
図3に示す断面図は、身体当接部2に形成される角変部可動部5が下半身当接部2aと上半身当接部2bに分割し、
床面(6)によりなされる角度が、略0°の角度から略90°の角度の範囲を示し、下半身当接部2aの角度から上半身当接部2bが、
前記下半身当接部(2a)が延長してなる仮想的な線によりなされる角度から上向き略90°の角度の範囲を示すものである。
また、本発明は、下半身当接部2aが
床面(6)によりなされる角度が、略0°の角度から略90°の角度の範囲と、上半身当接部2bが、
前記下半身当接部(2a)が延長してなる仮想的な線によりなされる角度から上向き略90°の角度の範囲から好適な角度が選択され形成することを特徴とするものである。
また、
図3に示すように、本発明の身体保持構造1は、下半身当接部2aの角度を基に上半身当接部2bの角度の範囲が限定されることを特徴とするものであります。
【実施例1】
【0035】
そもそも、立位姿勢時の代謝熱量は、座位姿勢時の代謝熱量よりも低いと言われているが、何故、椅子に座る休息をしてしまうのだろうか。
現在、私たちの運動不足や腰掛ける生活環境は、筋肉を弱体化させ、姿勢を壊し、アンバランスな筋骨系が身体を疲れさせ、睡眠を阻害し、日々の疲労が蓄積する毎日である。
つまり、身体は、過度に疲労している状態であり、アンバランスな姿勢が消費する代謝熱量を拡大させていると推察される。
そこで、正常な身体を取り戻すために、多種多様な運動やストレッチ、ヨーガなどの努力で対応しているが、持続することは非常に困難を伴っている。
【0036】
一般に公共空間における休息手段は、ベンチが使用され、多種多様なデザインのベンチが使用されている。
しかし、正常な座位姿勢を維持した状態を持続出来る使用者はまれであり、次第に姿勢は崩れ、脚や足が散乱し、左右の他者との接触にイラツキ、休息の装置としてはあまり機能しているとは思えない。
問題は、椅子の構造が身体に対して適していない構造である事実に対しての認識が無く、
基本的な視点からの検証がなされていないことにあると推察するものである。
つまり、身体7に対する椅子の持つ不完全な構造は、暗黙的に共有されず、腰掛けることへのこだわりを捨てることが出来ずに、今日に至っている。
そもそも、座位姿勢は、腰掛ける体位が坐骨を圧迫するので腰部が不安定になり、不安定な腰部に重力が集中し、重い頭部と近いために上半身の動揺は大きく、坐骨が圧迫され続ける姿勢の維持は苦痛を伴い長時間の座位姿勢は不合理な姿勢であり、ただ、盲目的に人間工学で対処している。
さらに、座位姿勢は、脚部及び足部が自由に動作出来るので上半身を不安定になり、総合すると代謝熱量が増大し休息も一時的な効果でしかなく、休息自体がもはや休息にならず、次第に疲労が蓄積されてしまう事実は多種多様なマッサージ器具が証明している。
今日まで、椅子やソファーなどの改良が日々続けられ今日に至っているが、腰掛ける構造そのものを問う視点はなかった。
私たちは、残念なことに、進化の過程である幼児期から腰掛けることを意識することもなく続け、加齢と共に腰から背中から首に至る疾患が蔓延しているにも係わらず、腰掛ける習慣を疑問視することはない。
【0037】
本発明の身体保持構造1は、公的な空間で使用されている休息する手段である椅子やベンチの構造を根底から検証し、身体に対応する休息装置を提供するものである。
本発明の身体保持構造1は、構造を特徴とするものであり、実施例に示す例に特定も限
定もするものではなく、本発明の技術的思想を損なわなければ良い。
また、本発明の身体保持構造1は、適用する対象の構造の変革に寄与する構造であり、
多様なデザインが期待されるものである。
【0038】
次に、
図4を用いて実施例1である、角変部4で形成される身体保持構造1を壁ベンチ
として使用する例を説明する。
図4−1は、角変部4で形成される身体保持構造1の例を示す壁ベンチ13の斜視図で
ある。
図4−2は、角変部4で形成される身体保持構造1の例を示す壁ベンチ14の側面図で
ある。
【0039】
次に、
図4−1に示す壁ベンチ13は、通路やビルの内外の側面、駅のホームや地下
道などの壁6aの側面に凸形成している身体保持構造1の例を示す略斜視図である。
また、
図4−1に示す壁ベンチ13は、壁6aの側面に凸形状に形成し、下半身当接部2aが床面6から約60°、上半身当接部2bが約80°の角度を採用している例を示すものであるが角度を特定するものではない。
また、足部当接部3は、身体当接部2と略直交して形成している例を示すものである。
また、
図4−1に示す壁ベンチ13は、使用者が立位姿勢で凭れる使用形態が身体の
動揺から開放し、重力を身体7と足裏8に分散させる腰掛けない構造であり、坐骨を圧迫しない身体7の保持構造を提供するものである。
また、
図4−1に示す壁ベンチ13は、角変部4から下半身当接部2aと上半身当接部2bに分割しそれぞれの長さが左右異なる仕様を示しているが、使用者の異なる身長に対応する例を示している。
このように本発明の身体保持構造1は、基本構造を基にデザイン性を発揮し好適な仕様形態のベンチが形成出来るものであるが本実施例に特定するものではない。
また、
図4−1に示す壁ベンチ13は、壁6aの側面に凹形状に形成しても良く、特定するものではない。
また、
図4−1に示す壁ベンチ13は、身体当接部2の角度はあらかじめ任意の角度が選択され、使用者が複数名横に並んで使用する開放的で短時間の使用に好適な仕様を示すものである。
また、
図4−1に示す壁ベンチ13は、既存のベンチが使用される際の使用者の脚部11bや足部11cが通路側に進出する無秩序な状態を解消するものである。
また、
図4−1に示す壁ベンチ13は、六つの手すり部13aを形成し、便利性の向上の例を示すものであるが、特定するものではない。
また、
図4−1に示す壁ベンチ13は、使用者の使用する位置を示すと共に身体7の中心を示す凸状の点を六つ形成し、使用者が重心線7bを関知出来るガイドとして形成している例を示しているが特定するものではない。
また、
図4−1に示す壁ベンチ13は、中心線13bが弾性素材のものを使用している例を示しているが特定するものではなく、大きさや形状なども特定するものではなく、使用者に違和感を与える形状及び素材を使用しないことは当然である。
また、
図4−1に示す壁ベンチ13は、設置角度や形状など多彩なデザインを採用することが好ましく特定するものではない。
【0040】
次に、
図4−2に示す壁ベンチ14は、下半身当接部2aが床面6から約60°の角度に固定し、上半身当接部2bの角度が下半身当接部2aの角度から床面6から約80°の角度に固定し、上半身当接部2bと前記下半身当接部2aが連続して形成されている例を示しているが、この角度に特定するものではない。
また、上半身当接部2bや下半身当接部2aは、角変部4で分割され、それぞれの長さは使用者の身長に対応するために複数の長さから構成されることが好ましい。
また、
図4−2に示す壁ベンチ14は、この使用形態が使用者の上半身9が傾いた姿勢に抵抗感を覚えることに対応するものであり、下半身当接部2aと上半身当接部2bの角度など好適な角度を採用することは当然である。
また、
図4−2に示す壁ベンチ14は、足裏8が当接する足裏当接部3は、身体7が当接する身体当接部2と略直交して形成されている。
また、
図4−2に示す壁ベンチ14は、壁6aの側面に凸形状に形成しても良く、特定するものではない。
また、
図4−2に示す壁ベンチ14は、使用者の側面を示し一人で使用する空間を確保する仕様であるが特定するものではない。
また、
図4−2に示す壁ベンチ14は、使用者が正面を向く形状に形成しても良く特定するものではなく、ここで説明はしない。
また、手すり部14aを形成している例を示し、使用者の便利性を考慮するものであり、既存の好適な手段を採用することは当然である。
また、
図4−2に示す壁ベンチ14は、形状及び容積など人が圧迫感を感じない程度のものが好適に採用されるものでありここで特定はしない。
また、
図4−2に示す壁ベンチ14の設置角度や形状など多彩なデザインを採用することが好ましい。
近年、スマートフォンの使用によるストレートネック等の問題に好適に対応する設置角度が採用されることは当然である。
また、身体保持構造1の設置角度や形状など多彩なデザインを採用することが好ましい。
近年、スマートフォンの使用によるストレートネック等の問題に好適に対応する設置角度が採用されることは当然である。
【実施例2】
【0041】
そもそも、一般の車両は、床面積に対し座席に着座出来る人数が限られ、車両空間の利用が効率的でなく、特に通勤用車両の混雑時の利用者の不満を招いている。
一方、航空機内では、狭い空間に多数の座席を配置しようと工夫を重ねているが、使用者間を縮めるために便利性が犠牲になると共に感染症の対策を困難にしている。
また、座席の構造及び構成は、馬車の時代から進歩せず、腰掛ける椅子及びソファーの延長であり、基本的な視点からの改良が欠如している。
つまり、座席での座位姿勢は、坐骨に重力が集中した姿勢が上半身を不安定にすると共に足を組む姿勢が示すように脚部11aや足部11cには重力はほとんど影響せず、邪魔な部分と化し、通路を乱雑に占拠している。
また、各個人の不本意な身体接触の不快感は、人々の不安感を助長している。
そもそも、特に地下鉄車両では、ソファーや椅子を並べ狭い空間に多人数を収納する使用形態に合理性はなく抜本的な改良が問われている。
しかし、そこには、椅子やソファーなどの改良が日々続けられ今日に至っているが、腰掛ける構造そのものを問う視点はなかった。
私たちは、残念なことに、進化の過程である幼児期から腰掛けることを意識することもなく、加齢と共に腰から背中から首に至る疾患が蔓延しているにも係わらず、腰掛ける習慣を疑問視することはない。
【0042】
本発明の身体保持構造1は、車両などの公的な交通機関の車内において、着座する利用者数を増加させ、通路における脚部や足部1の乱雑さを解消し、利用者同士の不快な接触を防止する、新規の車両用の座席を提供するものである。
本発明の身体保持構造1は、構造を特徴とするものであり、本実施例に示す例に特定も
限定もするものではなく、本発明の技術的思想を損なわなければ良い。
また、本発明の身体保持構造1は、適用する対象の構造の変革に寄与する構造であり、
多様なデザインが期待されるものである。
【0043】
次に、
図5を用いて実施例2である、角変部4で形成される身体保持構造1を車両用の座席15として使用する例を示し説明する。
また、
図5は、身体保持構造1を車両用の座席15として使用する例を示す断面図であ
る。
【0044】
次に、
図5に示す座席15は、対面式に設置する形式を採用し、上半身9が当接する上半身当接部2bと下半身11が当接する下半身当接部2aに角変部4で分割している身体当接部2を採用し、立位姿勢を受け止める仕様の例を示すものである。
また、
図5に示す座席15は、下半身当接部2aが床面6から約60°を採用し、上半身当接部2bが床面6から約80°を採用している例を示しているが特定するものではない。
また、
図5に示す座席15に形成する手すり部15aは、使用者の着退席の便利性を図る目的と使用者間を隔てる目的で形成している例を示すものであるが、本数や形状など特定するものではなく既存の手段が好適に採用されるものである。
つまり、本発明の座席15は、使用者の下半身9が通路に干渉しない構造であり、既存の車両に採用する際には空間の量が効率化するものである。
また、
図5に示す座席15は、素材に金属を使用している例を示しているが特定するものではなく、化学樹脂で透明感のある素材は空間を開放的にする効果があり、好適であり、既存の素材を利用するものであり特定するものではない。
また、保護にパッドなどを使用することも好適であり、既存の各種手段が採用され使用されることは当然である。
また、
図5に示す座席15は、身体7収まるサイズの空間を既存の基準から採用されるものであり、地域や文化に対応するサイズが好ましい。
【0045】
また、
図5に示す座席15は、対面式の座席を示しているが、ボックスなど既存の形式に本発明の座席15を採用することで、車内のデザインに変化を与えることを可能にするものである。
さらに、
図5に示す座席15は、角度や幅、クッションや素材の組み合わせが多彩の形状や機能を向上させることが出来るものであり、ここで特定するものではない。
本発明の構造は、昨今の使用者間の接触を嫌う風潮に対応する構造であり、新規の車内空間を創造するものである。
【実施例3】
【0046】
本来、人間は、立位姿勢やしゃがむ姿勢での活動が主であり、休息時の姿勢もしゃがむ姿勢であり、横臥姿勢は睡眠時の体位であった。
そもそも、人間の成長は、横臥姿勢から寝返り、仰向けからハイハイ、つかまり立ちからヨチヨチ歩きへと変化し、いつの間にかしっかりと歩き立つことが自然に出来るように進化の過程を体現している。
そもそも、腰掛ける姿勢は、岩を加工し並べて使用されていたが、文明と共に椅子が発明され当初は特別な装置であり権力の象徴として短時間使用されていた。
現在、椅子は、あらゆる生活環境に置いて使用され充満し、進化の過程を体現している
幼年期から腰掛ける姿勢の生活を続けている。
問題は、幼年期からの腰掛ける姿勢は、十分に成長していない身体に対して適切である
のかの検証がなされていないことである。
【0047】
一方、一般の椅子は、座面にクッションを装備し、腰を乗せ上半身を背もたれに凭れさせ、足部が床面に十分に接地しない状態で使用され、脚を組む姿勢など下半身は自由に動作するので上半身が不安定になり、結果、座位姿勢が乱れ疲労を招いている。
そこで、膝を曲げ脛で自重を支える椅子、座面が前方に傾斜する椅子、椅子に特殊なクッションを用いるなどの対策に人間工学が採用され、長年に至り多くの改良がなされ、腰周辺や首、背中などの疾患の予防対策が続けられているが、今日に至るまで多種多様なデザインが示しているように解決には至っていない。
問題は、椅子の構造が腰の構造に適応していないために、下半身が邪魔な部分になってしまうことである。
そもそも、椅子やソファーなどの改良に、腰掛ける構造そのものを問う視点が介在していない。
【0048】
本発明の身体保持構造1は、既存の腰掛ける椅子の構造ではなく、立位姿勢を凭れさせる新規の構造で解決を図るものである。
本発明の身体保持構造1を採用する椅子は、既存の椅子が腰に100%の重力を集中させている構造から開放するものであり、まず、身体を動揺から開放し、重力を足裏当接部3及び身体当接部2に分散させ、身体の疲労を軽減させるものである。
本発明の身体保持構造1は、構造を特徴とするものであり、実施例に示す例に特定も限
定もするものではなく、本発明の技術的思想を損なわなければ良い。
また、本発明の身体保持構造1は、適用する対象の構造の変革に寄与する構造であり、
多様なデザインが期待されるものである。
【0049】
次に、
図6を用いて実施例3である、角変部可動部5で形成される身体保持構造1を椅
子16として使用する例を示し説明する。
また、
図6に示す身体保持構造1は、新規の椅子16として使用する例を示す断面図で
ある。
【0050】
また、
図6に示す椅子16は、身体当接部2が下半身当接部2aと上半身当接部2bに分割される部分に角変部可動部5を形成することを特徴とするものである。
また、
図6に示す角変部可動部5は、下半身当接部2aの角度から鉛直上向きに角度を回転させるものである。
また、
図6に示す椅子16は、下半身当接部2aが床面6から約70°に固定し、下半身当接部2aと上半身当接部2bに分割される部分に角変部可動部5を形成している例を示し、床面6から鉛直上向きに形成された上半身当接部2bの角度を示すものである。
また、
図6に示す椅子16は、下半身当接部2aの角度が約70°の角度に特定するものではなく、身体7の屈曲角度が狭くなると腰部10に対する負担が増加することに対応することは当然である。
つまり、下半身当接部2aは、足裏当接部3が使用者の立位姿勢を受け止め、下半身当接部2aが下半身11を保持するので、既存の椅子の座面が与える坐骨に対する弊害を解消するものである。
また、
図6に示す角変部可動部5は、可動の仕様など既存の仕様が採用されるものであり特定するものではない。
また、
図6に示す角変部可動部5は、下半身当接部2aの角度及び上半身当接部2bの角度をそれぞれ駆動させる手段を備えることは当接である。
また、
図6に示す椅子16は、スタンド部16cに設置されている例を示しているが形状など既存の仕様が採用されるものであり特定するものではない。
また、
図6に示す椅子16は、下半身当接部2aに使用者の身長に対応する伸縮部16bを形成しているものを示しているが特定するものではなく、既存の手段から採用すれば良いが、本発明の特徴である足裏当接部3と身体当接部2が略直交する思想を損なう仕様は認めることは出来ない。
また、
図6に示す椅子16は、手すり部16aを形成している例を示しているが、使用者の便利性を向上させるものであるが形状など特定するものではない。
また、本発明は、構造を特徴とするものであり、
図6に示す椅子16の長さや幅、形状や素材、その他の付属する部材など特に示すものではなく、既存の仕様が好適に採用されるものである。
【実施例4】
【0051】
例えば、組み立てラインでの作業は、立ち続ける姿勢が作業者には大きな負担であり、肉体的疲労と共に心的負担が深刻であるが社会的課題としての取り組みに伸展はない。
しかし、作業環境の改善は、現場でなされ、作業間の休憩時間の見直しや道具の改良、作業台の改善もなされているが、作業する身体が置かれている空間の改善が問われている。
つまり、人間の身体は、立位姿勢時には常に動揺し、運動しているのであり、運動しながら作業することは身体にとって二重の負担を与えていることに気づくべきである。
【0052】
本発明の身体保持構造1は、立位姿勢の身体7を身体当接部2に凭れさせることで、身体の動揺から開放するものであり、作業する際には作業の負担だけに対応することを実現するものであり、肉体的な負担の軽減に寄与するものである。
【0053】
次に、
図7を用いて実施例4である、角変部可動部5で形成される身体保持構造1を作
業支持台17として使用する例を示し説明する。
また、
図7に示す身体保持構造1は、作業支持台17として使用する例を示す断面図で
ある。
【0054】
また、
図7に示す作業支持台17は、身体当接部2が下半身当接部2aと上半身当接部2bに分割される部分に角変部可動部5を形成することを特徴とするものである。
また、
図7に示す角変部可動部5は、下半身当接部2aの角度から鉛直上向きに角度を回転させるものであり、予め上半身当接部2bの角度を選択し決定されている例を示すものである。
また、
図7に示す作業支持台17は、下半身当接部2aが床面6から約70°に設定し、下半身当接部2aと上半身当接部2bに分割される部分に角変部可動部5を形成している例を示すものである。
また、
図7に示す作業支持台17は、上半身当接部2bの角度を下半身当接部2aの角度の約70°から、鉛直上向きする範囲の角度を自由に選択できるようにしたことを特徴とするものであり、角度が床面6から約80°の上半身当接部2bの例を示すものである。
また、
図7に示す作業支持台17は、下半身当接部2aの角度が約70°の角度に特定するものではなく、身体7の前屈角度が大きくなると腰部10に対する負担が増加することに対応することは当然である。
つまり、下半身当接部2aは、足裏当接部3使用者の立位姿勢を受け止め、下半身当接部2aが下半身11を保持するので、既存の立位姿勢での作業の弊害を解決するものである。
また、
図7に示す角変部可動部5は、可動の仕様など既存の仕様が採用されるものであり特定するものではない。
また、
図7に示す作業支持台17は、支持台17a及び支持柱17bで支持されている例を示しているが支持の仕様など特定するものではなく、身体当接部2と足裏当接部3が略直交することを担保することは当然である。
また、
図7に示す作業支持台17は、身体当接部2と足裏当接部3が略直交する部分に空隙部17cを形成しているが、使用者の前部が当接する際に足部を好適な位置に配置出来るように使用されるものであり、形状や大きさなど特定するものではない。
また、
図7に示す作業支持台17は、上半身当接部2bの長さが短く使用者の下腹部に当接する仕様に形成されている例を示すものであり、特定するものではなく作業内容により求められる形状や長さなどが選択され採用されるものである。
また、
図7に示す作業支持台17は、一例に過ぎず多様なデザインが期待されるものである。
【実施例5】
【0055】
例えば、既存のフィットネスの装置は、走る、歩く、ぶら下がる、床に座る、椅子に腰掛けて運動する、立って漕ぐ、座って漕ぐ、立って座って振動させる等の手段を用いて筋肉を鍛錬している。
また、バーベルなどの負荷を増加させる手段を用いる各種の身体鍛錬動を行うことで筋肉の鍛錬をしている。
また、筋肉の鍛錬以外にも心肺系の鍛錬やヨーガなどの精神面の鍛錬など、多くの人々に支持され、大規模なトレーニング施設や公園などで日々行われている。
一方、高齢者は、散歩や太極拳などの筋肉に大きな負荷を掛けない運動が中心である。
現在、心身の鍛錬は、筋肉の収縮や振動を利用する鍛錬から、ヨーガの流行が定着し、筋膜トレーニングと共に静止運動が提唱されている。
しかし、身体の鍛錬は、忍耐と持続する意思が求められ、長続きしないのが問題である。
【0056】
では、何故、身体の筋肉を鍛錬する必要があるのだろうか。
それは、日々使用されない筋肉が衰えてしまい、身体を正常に維持する基礎代謝が低下するので、肥満の原因や成人病の原因になるからである。
そもそも、我々人間の筋骨系は、立って、歩いて、しゃがんで、横になる進化の過程で培った動作の基に獲得したものであり、筋肉の鍛錬に勤しんだ結果の筋骨系ではないのである。
つまり、今日の生活上の動作は、進化の過程の動作ではなく、元来の筋骨系の活用形態や使用時間でないことが原因であると推察するものである。
現在の各種トレーニングでの鍛錬が長続きしないのは、人間本来の日常の動作で蓄積される鍛錬ではなく、不自然でアンバランスな負荷が身体に与える危険性をはらんでいることを無意識に自覚しているからではないだろうか。
【0057】
本発明の身体保持構造1は、今日までの持続出来ない鍛錬手段の原因を座位姿勢や横臥姿勢に求めるものである。
本発明は、重力と身体の関係を基本的な視点からの検証するものである。
本発明は、立位姿勢時の身体の動揺から身体を開放し、立位姿勢を維持しながら重力の押し圧を身体と足裏に分散させ、足裏に掛かる重力が立位姿勢を維持し、身体に掛かる重力が身体を押し圧することでアンバランスな姿勢を正常に導くものである。
【0058】
次に、
図8を用いて実施例5である、角変部可動部5で形成される身体保持構造1を姿
勢矯正装置18として使用する例を示し説明する。
また、
図8は、身体保持構造1を姿勢矯正装置18として使用する例を示す断面図である。
【0059】
次に、
図8に示す姿勢矯正装置18は、身体当接部2に身体7を凭れさすことで身体の動揺から開放し、下半身当接部2aと上半身当接部2bが分割する部分に角変部可動部5を形成し、下半身当接部2aと上半身当接部2bそれぞれを可動させることで、下半身当接部2aと上半身当接部2bの角度を使用者の身体7の条件に対応する角度に設定することができるので、身体7に重力が押し圧し、身体7の前後の歪みを正常に矯正するものである。
また、身体7の左右の歪みは、モニター部13eで視認しながら正し、各種のセンサー部13dで関知することで正すことを可能にするものである。
さらに、各種のセンサー部13dは、身体7の状態をモニターすることで日々の体調の変化を記録することを可能にするものである。
また、センサー部13dは、センサー部13dの種類や位置、数など経済性を基に決定されるものであり、ここで特定も限定もするものではなく、本実施例に詳細を記述すものではない。
また、
図8に示す姿勢矯正装置18は、基台部18bに設置している例を示している。
また、
図8に示す姿勢矯正装置18は、身体当接部2が左右に二対の手すり部18a、複数のセンサー部18d、一つのモニター部18e、内転防止部18fを形成している例を示すものである。
また、
図8に示す姿勢矯正装置18は、使用者がうつ伏せで使用する際に使用する空隙部18cを形成し使用者の便利性を向上させる例を示しているが、大きさや長さなど好適なサイズが採用されるもので在り特定するものではない。
また、
図8に示す姿勢矯正装置18は、手すり部18aは、形状や数など特定するものではなく既存の手段が好適に採用されるのは当然であり特定するものではない。
また、
図8に示す姿勢矯正装置18は、センサー部18が、複数と表現するものであり、関知する内容の種類や設置する場所、数などここで詳しく示すことはしない。
つまり、
図8に示す姿勢矯正装置18は、本発明の技術的思想の部分的な実施例を示すものであり、経済性や対象者により関知する内容が異なることを前提とするもので特定するものではない。
また、
図8に示す姿勢矯正装置18は、モニター部18eが既存の機材が好適に採用されるもので在り装着の仕様など特定するものではない。
また、
図8に示す姿勢矯正装置18は、足裏当接部3が内転防止部3aを備え、使用者の足裏8を内転させない好適な構造を採用し使用者の姿勢を正常に保つことを担うものである。
また、
図8に示す内転防止部18fは、使用者の足裏8が内転した状態では正常な立位姿勢を保てないので、内転をさせない手段を講じるものであり、使用者が正常な立位姿勢を獲得することを目的とするものである。
また、
図8に示す内転防止部18fは、逆ハの字形状の凸体状に形成している例を示しているが特定するものではなく、断面形状において左右や前後の高さなどを変化させるなどの手段を備えることでX脚やO脚などの使用者の足裏8の状態に対応する形状が好適に採用されるものである。
また、本発明の身体保持構造1は、角変部可動部5が自動的に駆動する手段を備えた例を示しているが、経済性に配慮して手動で操作しても良く特定するものではない。
また、センサー部18eは、簡易的仕様の場合には設けなくても良い。
【0060】
次に、
図8に示す姿勢矯正装置18の使用形態は、身体当接部2に身体7を凭れさせ身体の動揺から開放する状態で保持することを特徴とするものである。
さらに、
図8に示す姿勢矯正装置18は、身体7が身体当接部2と略直交する足裏当接部3に足裏8が当接し立位姿勢で保持することを特徴とするものである。
この特徴が、既存の運動装置と異なり、凭れる立位姿勢が新規の技術的思想を基にする姿勢矯正装置18を提供するものである。
つまり、
図8に示す姿勢矯正装置18は、横臥姿勢での鍛錬が身体7の各体節がバラバラの状態であり、一つの体節の運動を始めるとその動きに他の体節が引きずられ、一つの体節の運動自体が中途半端な運動になり、他の体節に余計な負荷を与える危険性を伴っている。
本発明の姿勢矯正装置18は、身体当接部2に身体7を当接させ、足裏当接部3が略直交させた身体7を立位姿勢の状態で重力を身体当接部2と足裏当接部3に分散させるものであり、身体当接部2の角度が身体7に掛かる重力の加減を決めるものであり、使用者は身体当接部2に身体7を当接させ、角度を選択することで好適な押し圧を選択し重力が身体7を矯正するものである。
この際に、特に上半身9に集中している姿勢の歪みは、身体の前後の歪みである猫背が示すように、身体当接部2の角度の選択により使用者の好適な重力を選択し、凭れた状態で重力が矯正するものである。
また、身体7の左右の歪みは、近年増加傾向にあり、モニター18eで確認しながら調節することが可能であるが、他者の手を借りることがより効果的である。
本発明の姿勢矯正装置18は、立位姿勢で身体の動揺から開放された身体7を基に鍛錬するものであり、立位姿勢を維持した状態で各体節に押し圧する重力を身体当接部2の角度を変えることで選択し、その状態で各体節を運動させることを可能にするものである。
また、
図8に示す姿勢矯正装置18は、静止運動がより効果的であることを証明するものである。
【実施例6】
【0061】
例えば、介護施設での入浴は、介護者にとっては心身共にリラック出来る貴重な時間である。
しかし、介助者が複数人立ち会い、介助者の身体を抱え、支え、洗いなど人員と手間が掛かるために十分な対応が出来ていない現状であり、熟練した介助者でも時として介護者を滑らせてしまう事故を経験している。
そもそも、入浴は、第一に清潔性の確保を目的とするもので、湯船につかる効果は絶大であるが、湯船の中に浮いてしまい不安定な感覚は介護者を不安にさせてしまう。
また、湯船の清潔性は、大変な手間と時間を消費してしまう。
また、介護者は、立つことがおぼつかなく身体は不安定であり、滑る危険性があり、どうしても複数の人員を擁してしまう。
一方、寝たきりの介護者は、専用の湯船で入浴しているが、湯船の清潔性の確立も大変な手間と時間を消費してしまい、入浴の回数が限られている。
現在、介護者の快適な入浴環境を維持すると共に介助者の負担を軽減する安価で簡易な装置が求められている。
一方、高齢者の浴槽での死亡事故が多発し、在宅での介護者では入浴することを断念している人も見受けられ、高齢化社会での身体の清潔制の確保は今後の大きな課題として取り組むことが求められている。
【0062】
まず、
図9を用いて実施例6である、角変部可動部5で形成された身体保持構造1を介
護用シャワー装置19として使用する例を示し説明する。
また、
図9は、身体保持構造1を介護用シャワー装置19として使用する例を示す断面
図である。
【0063】
次に、
図9に示す介護用シャワー装置19は、本発明の身体保持構造1にシャワー部19bを装着し、介護者が下半身当接部2a及び上半身当接部2bに分割されている身体当接部2に凭れ、下半身当接部2a及び上半身当接部2bの角度を介護者が安心できる位置に傾斜させることが出来るので、身体7にシャワーを掛け、介助者が洗浄を介助する使用形態の例を示すものである。
また、
図9に示す介護用シャワー装置19は、身体当接部2の角変部可動部5を左右の駆動部19dで上下に動かすことができるようにしたので、略直立状態した身体当接部2に介護者が凭れ傾斜させることで、不安感を抱かずに使用することを可能にするものである。
また、
図9に示す介護用シャワー装置19は、立位姿勢を傾斜させるので、足裏8に掛かる重力を軽減するので、どうにか立つことができる介護者に好適である。
また、
図9に示す介護用シャワー装置19は、角変部可動部5で下半身当接部2a及び上半身当接部2bの角度をそれぞれ変えることができるので、介護者の求める角度が好適な使用を実現するものである。
また、
図9に示す介護用シャワー装置19は、低い広い床支持部19cが駆動部19dを支える仕様のものを示しているが、介護用シャワー装置19は本実施例に特定するものではない。
また、
図9に示す身体当接部2は、左右に手すり部19aを二対形成し、シャワー部19bを左右に四対、足裏当接部3に一つ形成しているが、数や形状など特定するものではない。
また、
図9に示す介護用シャワー装置19は、本発明の身体保持構造1の特徴である、使用者が凭れ、身体7と足裏8に重力を分散するので、下半身11が特に弱った使用者の場合には下半身当接部2aの角度を低くし、上半身当接部2bを高くすると使用者に安心感を与えるなど使用者の状態に対処し対応することを可能にするものである。
例えば、下半身11が弱った使用者は、傾斜角度を約20°程度が好適であるが、上半身9が寝た状態では不安になるので上半身9の角度を約40°にすることで不安を解消し、使用者の状態に適した上半身9や下半身11の角度を自由に選択することができるようにしたものである。
また、
図9に示す介護用シャワー装置19は、身体当接部2に身体7が水流を感じる構造や身体7全体にシャワーが当たる機能など既存の手段が好適に選択され使用されることは当然であり、身体当接部2の表面の形状や構造や、素材など特定するものではない。
また、使用者の背部からシャワーが当たる構造などデザイン性を発揮できるものである。
また、
図9に示す介護用シャワー装置19は、介助者が付き添い使用を介助することは当然であり、ハンドシャワーの使用は当然でありここで明記していない。
【実施例7】
【0064】
例えば、空港施設内において、上級クラスの利用者は食堂やラウンジ、シャワー室や仮
眠室などを使用出来るが、一般の利用者はベンチスタイルの椅子や床で休息や睡眠をとっ
いる。
近年、一部で睡眠装置が採用されているが、狭いベッドを覆ったスタイルが一般的であ
り、カプセルホテルを個別に並べた仕様はせまい空間にただ横になるだけの構造である。
つまり、限られた時間の中での睡眠と覚醒の環境とは言いがたい。
一方、企業内で作業する場合、一定時間が経過すると休憩時間が割り当てられ、疲労を回復し作業の効率を向上させることは一般化している。
さらに、食後の睡眠が提唱され、昼寝用の具材も多数利用され、気分転換に軽い運動も実行されていて、ベッドを備えた睡眠室での疲労回復が提唱されている。
そもそも、現在の我々は、肉体労働は別として、疲労の原因が座位姿勢を維持する代謝熱量であり、アンバランスな姿勢が代謝熱量を増大させ、さらに、座位姿勢が消費する代謝熱量と共に各筋肉の緊張を持続させる姿勢が慢性化しているからではないだろうか。
つまり、我々の身体は、座位姿勢に対応する構造では無く、長時間の座位姿勢は、重い頭部を短い距離の腰部が支え、さらに、身体の動揺にも対処し続けているので、椅子に座り続けることは、疲労を蓄積していることになり、ただ横になる現在の各種対策では基本的な解決には至らないと考察するものである。
また、ベッドでの横臥姿勢は、身体の各体節に常に重力が押し圧し続けているので、各筋肉が衰えた状態では効果的な休息とは言えず、昨今の睡眠不足の原因ではないかと推察される。
つまり、立位姿勢で形成された本来の筋骨系を備えた身体での睡眠であれば問題はないが、アンバランスな筋骨系で、さらに、衰えた筋肉で構成された各体節が重力に対抗しながら横臥姿勢で休息することは可能であろうか。
そもそも、睡眠の問題は、睡眠する場所や時間が本来の睡眠時刻と関連せず、各人の多
様な生活環境や各種条件に左右され、就眠や熟睡と目覚めのコントロールを各個人の管理下で実行するには不安定な条件下に生活している。
つまり、現在の環境は、生物として生活する基本適な条件が存在せず、各睡眠対策の解
決法そのものが機能できず、基本的な視点からの解決法が求められている。
【0065】
本発明の身体保持構造1は、座位姿勢や横臥姿勢の休息ではなく、立位姿勢時の一体となっている各体節で凭れるので、身体7が身体の動揺から開放されるので、立位姿勢でもなく横臥姿勢でもない新規の姿勢で睡眠することを創造するものである。
本発明の身体保持構造1は、睡眠装置として、身体7をゆっくりと傾斜させることで就眠に誘い、ゆっくりと起上させることで覚醒させる新規の装置を提供するものである。
本発明の睡眠装置20は、既存の睡眠の方法である横になる単純な手法から離脱するものであり、使用者が求める便利性を確立するものである。
本発明は、就眠に誘い覚醒に誘う睡眠装置として、新規の構造と機能を提供するものである。
【0066】
次に、
図10を用いて実施例8である、角変部可動部5で形成される身体保持構造1を睡眠装置20として使用する例を示し説明する。
図10は、身体保持構造1を睡眠装置20として使用する例を示す断面図である。
【0067】
まず、
図10に示す睡眠装置20は、身体当接部2が下半身当接部2aと上半身当接部
2bに分割されている部分に角変部可動部5を形成し、角変部可動部5が下半身当接部
と2aと上半身当接部2bが駆動部20aで駆動され、各駆動部20aが可動部支持台20bに収納され支持されている例を示すものである。
また、
図10に示す睡眠装置20は、角変部可動部5を昇降させることで身体当接部2の角度の選択を好適に補助するものである。
また、
図10に示す睡眠装置20は、下半身当接部2aが床面6から90°<0°の
範囲内を可動し、上半身当接部2bが下半身当接部2aの角度から鉛直上向きするの範囲内を可動させることを特徴とするものである。
また、
図10に示す睡眠装置20は、角変部可動部5が駆動装置を備え、下半身当接部
2と上半身当接部2bをそれぞれが個別に駆動させることで、身体当接部2を使用者が求める角度に変形するものである。
また、
図10に示す睡眠装置20は、角変部可動部5を駆動させる駆動装置が既存の装置から好適に選択使用されるものであり特定するものではない。
また、
図10に示す睡眠装置20は、駆動部20bが既存の装置から好適に選択使用されるものであり特定するものではない。
また、
図10に示す睡眠装置20は、下半身当接部2aの角度が約20°、上半身当接
部2bの角度が約40°のものを示し、好適な角度の例を示すものである。
また、
図10に示す睡眠装置20は、具体的な装備など示していないが使用者の便利性を考慮し既存の装備を形成することは当然であり、特定も限定もするものではない。
また、
図10に示す睡眠装置20は、素材やサイズなど身体7を支える強度及び安全性など考慮する仕様を追加するなど既存の手段から好適に選択され採用することは当然である。
また、
図10に示す睡眠装置20は、傾斜速度や戻す速度など好適に選択出来ることは当然であり、下半身当接部2a及び上半身当接部2bの角度を選択することが出来るので、使用者の求める睡眠の姿勢に柔軟に対応することを可能にするものである。
さらに、使用者は、各個人が選択する角度の記録を活用することで便利性を向上させることが可能であるが特定するものではない。
また、
図10に示す睡眠装置20は、素材やサイズなど身体7を支える強度及び安全性など考慮する仕様を追加するなど既存の手段から好適に選択され採用することは当然である。
また、
図10に示す睡眠装置20は、使用者の身体保護を目的とする既存のマットなどを使用することは当然でありここで説明はしない。
さらに、安全面の装置の形成は必然である。詳細については、既存の手段から採用され使用することは当然である。
本発明の身体保持構造1を睡眠装置20として使用する特徴は、使用者が睡眠装置20に凭れ身体7を委ねると指定された時間を配分し、徐々に倒して行き、徐々に起き上がる使用形態が可能であり、就眠を誘い覚醒を優しくサポートする新規の装置を提供するものである。
また、
図10に示す睡眠装置20は、簡易な図面で説明するものであり、既存の技術を適用すれば良く、本発明の技術的思想を損なわないし手段が好適に採用されるのは当然である。
つまり、本発明は、構造を特徴とするものであり、前記に記載されている実施例においても具体的記述に特定も限定もするものではない。
【解決手段】身体保持構造1は、使用者の立位姿勢の身体7を傾斜させ保持する身体保持構造であって、身体保持構造は、使用者の身体が当接する身体当接部2と、使用者の足裏8が当接する足裏当接部3と、からなり、身体当接部は、足裏当接部と略直交して形成され、足裏当接部は、使用者の足裏よりも大きく形成され、身体当接部は、身体の仙骨部7aが位置する部分に角変部4を形成し、角変部は、身体当接部を身体の下半身部11が当接する下半身当接部2aと、身体の上半身部9が当接する上半身当接部2bに分割し、下半身当接部の角度は、床面6から90°<0°の角度内のいずれかであり、上半身当接部の角度は、下半身当接部の角度から上向き略鉛直の角度内のいずれかであり、下半身当接部と上半身当接部は、連続して形成されることを特徴とする。