特許6884967IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

造腫瘍性が抑制された新規なヒトミエロイド系血液細胞、及び造腫瘍性が抑制されたヒトミエロイド系血液細胞を作製する方法に関し、さらに該細胞を含む癌の予防又は治療剤、並びに該細胞を用いた癌の予防又は治療方法に関するものである。より詳細には、c−MYC遺伝子を発現するヒトミエロイド系血液細胞において、当該c−MYC遺伝子の発現を抑制し、c−MYC遺伝子の発現が抑制されたヒトミエロイド系血液細胞を得る工程を含む、造腫瘍性の抑制されたヒトミエロイド系血液細胞の作製方法に関する。さらに本発明は、該方法によって作製された細胞を含む、癌の予防又は治療剤、及び該細胞を用いた癌の予防又は治療方法など

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明の目的は、ヒト悪性腫瘍に対する、予防又は治療剤を開発することである。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明者らは、ヒトM−CSF又はヒトGM−CSFを発現するiPS−ML細胞(iPS−ML/M、又はiPS−ML/GM)を作製し、マウスに投与したところ、該iPS−ML/M又はiPS−ML/GMがマウス体内で腫瘍を形成することを見出した。一方、通常、マウス体内にはマウスM−CSF及びマウスGM−CSFが存在しているが、iPS−ML細胞(すなわち、外来性ヒトM−CSF及びヒトGM−CSFのいずれ・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る
【発明の効果】
本発明によれば、造腫瘍性が抑制されたヒトミエロイド系血液細胞を作製することが可能となり得る。本発明により提供されるヒトミエロイド系血液細胞を、腫瘍を有する哺乳動物に投与すると、ヒトM−CSF及び/又はヒトGM−CSFの存在下においてもヒトミエロイド系血液細胞自身は造腫瘍性を示さずに、哺乳動物内の腫瘍の増殖を阻害し、縮小化を行い、若しくは転移を抑制するなどの優れた癌(悪性腫瘍)の予防又は治療効果をもたらし得る。すなわち、本発明によれば、ヒトM−CSF及び/又はヒトGM−CSFが通常存在するヒト体内においても、ヒトミエロイド系血液細胞自身が腫瘍を形成せずに、ヒト体内の腫瘍形成を抑制し得るなどの効果を発揮し得る。従って、本発明により、癌(悪性腫瘍)に対する優れた免疫細胞治療医薬品を提供することが可能となり得、さらに、癌(悪性腫瘍)に対する予防又は治療方法を提供することが可能となり得る。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】図1は、本発明の一態様の概要を示す図である。

【図2】図2は、iPS−ML及びiPS−TML作成に使用したレンチウイルス発現ベクターの構造を示す図である。EF1プロモーターcMYC、EF1プロモーターBMI1、EF1プロモーターMDM2、EF1プロモーターM−CSF、EF1プロモーターM−CSF、EF1プロモーターrtTA及びTetR(テトラサイクリン応答性)プロモーターcMYCの構造を示す。

【図3】図3は、iPS−ML及びiPS−TML作成法の概要を示す図である。

【図4】図4は、iPS−ML、iPS−ML/M+GM、iPS−TML又はiPS−TML/M+GMの作成に際して導入した因子及び細胞増殖に必要な因子を示す図である。

【図5】図5は、iPS−ML、iPS−ML/M+GM、及びiPS−TML/M+GMの顕微鏡写真を示す図である。

【図6】図6は、iPS−TML/M+GMのドキシサイクリン依存性増殖を示す図である。

【図7】図7は、iPS−TML/M+GMのドキシサイクリン依存性増殖を示す図である。

【図8】図8は、テトラサイクリン反応性プロモーターによるcMYCの発現制御とiPS−TMLの増殖制御を示す図である。

【図9】図9は、NOD/SCIDマウスを用いた、iPS−ML、iPS−ML/M+GM又はiPS−TML/M+GMの造腫瘍性を検討した結果を示す図である。

選択図 図1出願人が指定した本件の代表的な図

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