特許第6885285号(P6885285)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 日本軽金属株式会社の特許一覧

<>
  • 特許6885285-液冷ジャケットの製造方法 図000002
  • 特許6885285-液冷ジャケットの製造方法 図000003
  • 特許6885285-液冷ジャケットの製造方法 図000004
  • 特許6885285-液冷ジャケットの製造方法 図000005
  • 特許6885285-液冷ジャケットの製造方法 図000006
  • 特許6885285-液冷ジャケットの製造方法 図000007
  • 特許6885285-液冷ジャケットの製造方法 図000008
  • 特許6885285-液冷ジャケットの製造方法 図000009
  • 特許6885285-液冷ジャケットの製造方法 図000010
  • 特許6885285-液冷ジャケットの製造方法 図000011
  • 特許6885285-液冷ジャケットの製造方法 図000012
  • 特許6885285-液冷ジャケットの製造方法 図000013
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6885285
(24)【登録日】2021年5月17日
(45)【発行日】2021年6月9日
(54)【発明の名称】液冷ジャケットの製造方法
(51)【国際特許分類】
   B23K 20/12 20060101AFI20210531BHJP
【FI】
   B23K20/12 310
   B23K20/12 344
   B23K20/12 364
   B23K20/12 330
【請求項の数】14
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2017-187346(P2017-187346)
(22)【出願日】2017年9月28日
(65)【公開番号】特開2019-58944(P2019-58944A)
(43)【公開日】2019年4月18日
【審査請求日】2020年2月3日
(73)【特許権者】
【識別番号】000004743
【氏名又は名称】日本軽金属株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001807
【氏名又は名称】特許業務法人磯野国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】堀 久司
(72)【発明者】
【氏名】瀬尾 伸城
【審査官】 黒石 孝志
(56)【参考文献】
【文献】 特開2017−42817(JP,A)
【文献】 国際公開第2007/119343(WO,A1)
【文献】 国際公開第2010/095335(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B23K 20/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
底部と当該底部の周縁に立設される枠状の周壁部とを有するジャケット本体と、前記ジャケット本体の凹部を封止する封止体とで構成され、前記ジャケット本体と前記封止体とで形成される中空部に熱輸送流体が流れる液冷ジャケットの製造方法であって、
前記周壁部の端面に前記封止体を載置して前記端面と前記封止体の裏面とを重ね合わせて第一重合部を形成する重合工程と、
前記第一重合部に前記封止体の表面から攪拌ピンを備えた回転ツールの当該攪拌ピンのみを挿入し、前記ジャケット本体及び前記封止体に接触させた状態で前記第一重合部に沿って前記回転ツールを移動させつつ前記凹部周りに一周させて摩擦攪拌により本接合を行う本接合工程とを含み、
前記本接合工程では、前記攪拌ピンの先端部に当該攪拌ピンの回転軸に対して垂直な平坦面と当該平坦面から突出する突起部とを備えた前記回転ツールを用い、
前記平坦面を前記封止体のみに接触させるとともに、前記突起部の先端を前記第一重合部よりも深く挿入して前記第一重合部を接合することを特徴とする液冷ジャケットの製造方法。
【請求項2】
ジャケット本体の底部及び前記封止体の裏面のいずれか一方に、いずれか他方に当接する支持部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の液冷ジャケットの製造方法。
【請求項3】
前記ジャケット本体は、前記底部から立ち上がり前記封止体の裏面に当接する支持部を有し、
前記本接合工程では、前記第一重合部に対する摩擦攪拌接合に加えて、前記封止体の裏面と前記支持部の端面とが重ね合わされた第二重合部に対しても摩擦攪拌接合を行うことを特徴とする請求項1に記載の液冷ジャケットの製造方法。
【請求項4】
前記本接合工程では、前記平坦面を前記封止体のみに接触させるとともに、前記突起部の先端を前記第二重合部よりも深く挿入して前記第二重合部を接合することを特徴とする請求項3に記載の液冷ジャケットの製造方法。
【請求項5】
前記支持部は、前記周壁部から連続して形成されており、
前記本接合工程では、前記第一重合部及び前記第二重合部に対する摩擦攪拌接合を連続して行うこと特徴とする請求項4に記載の液冷ジャケットの製造方法。
【請求項6】
前記支持部は、前記周壁部の壁部の一方から連続するとともに、当該一方の壁部と対向する他方の壁部とは離間して形成されており、
前記本接合工程では、前記封止体の表面のうち前記支持部に対応する位置に前記回転ツールを挿入し、前記第一重合部及び前記第二重合部に対して摩擦攪拌接合を連続して行うとともに、前記第一重合部に形成された塑性化領域の外側で前記封止体から前記回転ツールを引き抜くことを特徴とする請求項4に記載の液冷ジャケットの製造方法。
【請求項7】
前記ジャケット本体は、前記底部から立ち上がり前記封止体の裏面に当接する支持部を有し、前記支持部の端面に突出部を形成し、
前記封止体には、前記突出部が挿入される孔部を設け、
前記重合工程では、前記孔部に前記突出部を挿入して、前記孔部の孔壁と前記突出部の側面とが突き合わされた突合部を形成するとともに、前記封止体の裏面と前記支持部の端面とが重ね合わされた第二重合部を形成し、
前記本接合工程では、前記第一重合部に対する摩擦攪拌接合に加えて、前記封止体の裏面と前記支持部の端面とが重ね合わされた前記第二重合部、前記封止体の前記孔部の孔壁と前記支持部の前記突出部の側面とが突き合された前記突合部に対しても摩擦攪拌接合を行うことを特徴とする請求項1に記載の液冷ジャケットの製造方法。
【請求項8】
前記本接合工程では、前記突合部の摩擦攪拌接合に関しては、前記平坦面を前記ジャケット本体及び前記封止体の両方に接触させるとともに、前記突起部の先端を前記第二重合部よりも深く挿入して前記第二重合部及び前記突合部を接合することを特徴とする請求項7に記載の液冷ジャケットの製造方法。
【請求項9】
前記封止体の表面に残存する前記回転ツールの引抜き跡に溶接金属を埋めて補修する補修工程を行うことを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか一項に記載の液冷ジャケットの製造方法。
【請求項10】
前記本接合工程では、前記ジャケット本体の底部に冷却板を設け、前記ジャケット本体及び前記封止体を冷却しながら摩擦攪拌接合を行うことを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか一項に記載の液冷ジャケットの製造方法。
【請求項11】
前記冷却板の冷却媒体が流れる冷却流路は、少なくとも前記回転ツールの移動軌跡に沿う平面形状を備えて形成されていることを特徴とする請求項10に記載の液冷ジャケットの製造方法。
【請求項12】
前記冷却板の冷却媒体が流れる冷却流路は、前記冷却板に埋設された冷却管によって構成されていることを特徴とする請求項10又は請求項11に記載の液冷ジャケットの製造方法。
【請求項13】
前記本接合工程では、前記ジャケット本体の内部に冷却媒体を流して前記ジャケット本体及び前記封止体を冷却しながら摩擦攪拌接合を行うことを特徴とする請求項1乃至請求項12のいずれか一項に記載の液冷ジャケットの製造方法。
【請求項14】
前記ジャケット本体の底部及び前記封止体の裏面の少なくともいずれか一方に、複数のフィンが設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項13のいずれか一項に記載の液冷ジャケットの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液冷ジャケットの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の液冷ジャケットの製造方法として、金属製の構成部材同士を摩擦攪拌接合によって接合する技術が特許文献1で開示されている。従来の液冷ジャケットの製造方法では、底部と当該底部の周縁に立設される枠状の周壁部とを有するジャケット本体と、ジャケットの本体の凹部を封止する封止体とを用意し、ジャケット本体と封止体とを重ね合わせて形成された重合部を摩擦攪拌接合するというものである。接合工程では、回転する回転ツールを封止体の表面から挿入して摩擦攪拌接合を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−137268号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、ジャケット本体と封止体との重合部は、より確実に接合されることが望まれている。
このような観点から、本発明は、ジャケット本体と封止体との重合部を、より確実に接合することができる液冷ジャケットの製造方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題を解決するために、本発明は、底部と当該底部の周縁に立設される枠状の周壁部とを有するジャケット本体と、前記ジャケット本体の凹部を封止する封止体とで構成され、前記ジャケット本体と前記封止体とで形成される中空部に熱輸送流体が流れる液冷ジャケットの製造方法であって、前記周壁部の端面に前記封止体を載置して前記端面と前記封止体の裏面とを重ね合わせて第一重合部を形成する重合工程と、前記第一重合部に前記封止体の表面から攪拌ピンを備えた回転ツールの当該攪拌ピンのみを挿入し、前記ジャケット本体及び前記封止体に接触させた状態で前記第一重合部に沿って前記回転ツールを移動させつつ前記凹部周りに一周させて摩擦攪拌により本接合を行う本接合工程とを含み、前記本接合工程では、前記攪拌ピンの先端部に当該攪拌ピンの回転軸に対して垂直な平坦面と当該平坦面から突出する突起部とを備えた前記回転ツールを用い、前記平坦面を前記封止体のみに接触させるとともに、前記突起部の先端を前記第一重合部よりも深く挿入して前記第一重合部を接合することを特徴とする。
【0006】
本発明によれば、突起部に沿って摩擦攪拌されて突起部に巻き上げられた塑性流動材は平坦面で押えられる。これにより、突起部周りをより確実に摩擦攪拌することができるとともに第一重合部の酸化被膜が確実に分断される。よって、第一重合部の接合強度を高めることができる。
【0007】
また、突起部のみを第一重合部よりも深く挿入するように設定することで、平坦面を第一重合部よりも深く挿入する場合に比べて摩擦攪拌による塑性化領域の幅を小さくすることができる。これにより、塑性流動材がジャケット本体の凹部へ流出するのを防ぐことができる。
【0008】
また、ジャケット本体の底部及び前記封止体の裏面のいずれか一方に、いずれか他方に当接する支持部が形成されていることが好ましい。
本発明によれば、支持部によって液冷ジャケットの強度を増大することができる。
【0009】
さらに、前記ジャケット本体は、前記底部から立ち上がり前記封止体の裏面に当接する支持部を有し、前記本接合工程では、前記第一重合部に対する摩擦攪拌接合に加えて、前記封止体の裏面と前記支持部の端面とが重ね合わされた第二重合部に対しても摩擦攪拌接合を行うことが好ましい。
本発明によれば、第二重合部に対しても摩擦攪拌接合を行うことで、ジャケット本体と封止体との接合強度をより高めることができる。
【0010】
そのうえ、前記本接合工程では、前記平坦面を前記封止体のみに接触させるとともに、前記突起部の先端を前記第二重合部よりも深く挿入して前記第二重合部を接合することが好ましい。
【0011】
本発明によれば、突起部に沿って摩擦攪拌されて突起部に巻き上げられた塑性流動材は平坦面で押えられる。これにより、突起部周りをより確実に摩擦攪拌することができるとともに第二重合部の酸化被膜が確実に分断される。よって、第二重合部の接合強度を高めることができる。
【0012】
また、突起部のみを第二重合部よりも深く挿入するように設定することで、平坦面を第二重合部よりも深く挿入する場合に比べて摩擦攪拌による塑性化領域の幅を小さくすることができる。これにより、塑性流動材がジャケット本体の凹部へ流出するのを防ぐことができる。
【0013】
また、前記支持部は、前記周壁部から連続して形成されており、前記本接合工程では、前記第一重合部及び前記第二重合部に対する摩擦攪拌接合を連続して行うことが好ましい。
【0014】
本発明によれば、第一重合部及び第二重合部を連続して摩擦攪拌接合を行うことができるため、耐変形性の高い液冷ジャケットを製造することができるとともに、製造サイクルを向上させることができる。
【0015】
さらに、前記支持部は、前記周壁部の壁部の一方から連続するとともに、当該一方の壁部と対向する他方の壁部とは離間して形成されており、前記本接合工程では、前記封止体の表面のうち前記支持部に対応する位置に前記回転ツールを挿入し、前記第一重合部及び前記第二重合部に対して摩擦攪拌接合を連続して行うとともに、前記第一重合部に形成された塑性化領域の外側で前記封止体から前記回転ツールを引き抜くことが好ましい。
【0016】
本発明によれば、第一重合部及び第二重合部を連続して摩擦攪拌接合を行うことができるため、耐変形性の高い液冷ジャケットを製造することができるとともに、製造サイクルを向上させることができる。また、回転ツールを塑性化領域の内側に移動させると、周壁部と封止体とで構成される第一重合部及び第二重合部からの金属材料が流出するおそれがあるが、塑性化領域の外側に回転ツールを移動させて回転ツールを引き抜くことでかかる問題を解消することができる。
【0017】
また、前記ジャケット本体は、前記底部から立ち上がり前記封止体の裏面に当接する支持部を有し、前記支持部の端面に突出部を形成し、前記封止体には、前記突出部が挿入される孔部を設け、前記重合工程では、前記孔部に前記突出部を挿入して、前記孔部の孔壁と前記突出部の側面とが突き合わされた突合部を形成するとともに、前記封止体の裏面と前記支持部の端面とが重ね合わされた第二重合部を形成し、前記本接合工程では、前記第一重合部に対する摩擦攪拌接合に加えて、前記封止体の裏面と前記支持部の端面とが重ね合わされた前記第二重合部、前記封止体の前記孔部の孔壁と前記支持部の前記突出部の側面とが突き合された前記突合部に対しても摩擦攪拌接合を行うことが好ましい。
【0018】
本発明によれば、重合工程では、封止体の孔部に支持部の端面に形成した突出部を挿入することにより、封止体を支持部に固定し位置決めを容易にすることができる。また、本接合工程では、孔部の孔壁と突出部の側面とが突き合わされた突合部に対しても摩擦攪拌接合を行うことができるので、ジャケット本体と封止体との接合強度をより高めることができる。
【0019】
また、前記本接合工程では、前記突合部の摩擦攪拌接合に関しては、前記平坦面を前記ジャケット本体及び前記封止体の両方に接触させるとともに、前記突起部の先端を前記第二重合部よりも深く挿入して前記第二重合部及び前記突合部を接合することが好ましい。
【0020】
本発明によれば、突起部に巻き上げられた塑性流動材は平坦面で押えられる。これにより、第二重合部及び突合部の酸化被膜が確実に分断されるため接合強度をより高めることができる。
【0021】
そのうえ、前記封止体の表面に残存する前記回転ツールの引抜き跡に溶接金属を埋めて補修する補修工程を行うことが好ましい。
本発明によれば、回転ツールの引抜跡が無くなり液冷ジャケットの表面を平坦に仕上げることができる。
【0022】
また、前記本接合工程では、前記ジャケット本体の底部に冷却板を設け、前記ジャケット本体及び前記封止体を冷却しながら摩擦攪拌接合を行うことが好ましい。
本発明によれば、摩擦熱を低く抑えることができるため、熱収縮による液冷ジャケットの変形を小さくすることができる。
【0023】
さらに、前記冷却板の冷却媒体が流れる冷却流路は、少なくとも前記回転ツールの移動軌跡に沿う平面形状を備えて形成されていることが好ましい。
本発明によれば、摩擦攪拌される部分を集中的に冷却できるため、冷却効率を高めることができる。
【0024】
そのうえ、前記冷却板の冷却媒体が流れる冷却流路は、前記冷却板に埋設された冷却管によって構成されていることが好ましい。
本発明によれば、冷却媒体の管理を容易に行うことができる。
【0025】
また、前記本接合工程では、前記ジャケット本体の内部に冷却媒体を流して前記ジャケット本体及び前記封止体を冷却しながら摩擦攪拌接合を行うことが好ましい。
本発明によれば、摩擦熱を低く抑えることができるため、熱収縮による液冷ジャケットの変形を小さくすることができる。また、冷却板等を用いずに、ジャケット本体自体を利用して冷却することができる。
項10のいずれか一項に記載の液冷ジャケットの製造方法。
【0026】
そのうえ、前記ジャケット本体の底部及び前記封止体の裏面の少なくともいずれか一方に、複数のフィンが設けられていることが好ましい。
本発明によれば、冷却効率の高い液冷ジャケットを製造することができる。
【発明の効果】
【0027】
本発明によれば、ジャケット本体と封止体との重合部を、より確実に接合することができる液冷ジャケットの製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】本発明の第一実施形態に係る液冷ジャケットを示す分解斜視図である。
図2】本発明の第一実施形態に係る液冷ジャケットの製造方法の重合工程を示す断面図である。
図3】本発明の第一実施形態に係る液冷ジャケットの製造方法の本接合工程を示す平面図である。
図4図3のI−I断面図である。
図5】本発明の第一実施形態に係る液冷ジャケットの製造方法の本接合工程を示す平面図である。
図6】本発明の第一実施形態に係る液冷ジャケットを示す斜視図である。
図7図6のII−II断面図である。
図8】第一実施形態に係る液冷ジャケットの製造方法の変形例を示す斜視図である。
図9】本発明の第二実施形態に係る液冷ジャケットを示す分解斜視図である。
図10】本発明の第二実施形態に係る液冷ジャケットの製造方法の本接合工程を示す縦断面図である。
図11】本発明の第二実施形態に係る液冷ジャケットを示す斜視図である。
図12】本発明の第三実施形態に係る液冷ジャケットを示す分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
[第一実施形態]
本発明の第一実施形態は、図1に示すように、ジャケット本体2と封止体3とで形成される中空部に熱輸送流体が流れる液冷ジャケット1の製造方法である。なお、以下の説明における「表面」とは、「裏面」に対する反対側の面という意味である。
【0030】
まず、ジャケット本体2と封止体3との構成について説明する。ジャケット本体2は、上方に開口した箱状体である。ジャケット本体2は、底部10と、底部10の周縁に立設される枠状の周壁部11と、支持部12とを含んで構成されている。ジャケット本体2は、アルミニウム、アルミニウム合金、銅、銅合金、チタン、チタン合金、マグネシウム、マグネシウム合金等の摩擦攪拌可能な金属から適宜選択される。例えば、ダイカストで鍛造したアルミニウム合金鋳造材(例えば、JIS ADC12等)を用いてもよい。周壁部11は、同じ板厚からなる壁部11A,11B,11C,11Dで構成されている。壁部11A,11Bは、短辺部となっており、互いに対向している。また、壁部11C,11Dは、長辺部となっており、互いに対向している。底部10及び周壁部11で囲まれる空間には、凹部13が形成されている。
【0031】
支持部12は、底部10に立設されており、直方体を呈する。支持部12は、壁部11Bから連続するとともに、壁部11Aに向けて延設されている。壁部11Bと対向する壁部11Aと支持部12の先端部は、所定の間隔をあけて離間している。支持部12の端面12aと周壁部11の端面11aとは、面一になっている。
【0032】
封止体3は、平面視矩形を呈する板状部材である。封止体3を平面視した縦横サイズは、ジャケット本体2を平面視した縦横サイズより幾分小さい。封止体3は、アルミニウム、アルミニウム合金、銅、銅合金、チタン、チタン合金、マグネシウム、マグネシウム合金等の摩擦攪拌可能な金属から適宜選択される。例えば、押出成形されたアルミニウム合金材(例えば、JIS A6063等)を用いてもよい。
【0033】
本発明の第一実施形態に係る液冷ジャケットの製造方法について説明する。液冷ジャケットの製造方法では、準備工程と、重合工程と、固定工程と、仮接合工程と、本接合工程と、バリ除去工程とを行う。
準備工程は、図1に示すジャケット本体2と封止体3とを準備する工程である。
【0034】
図2に示すように、重合工程は、ジャケット本体2上に封止体3を載置する工程である。すなわち、封止体3の裏面3aを下、表面3bを上にして、封止体3をジャケット本体2上に載置する。これにより、封止体3の裏面3aと周壁部11の端面11aとが重ね合わされて第一重合部H1が形成される。第一重合部H1は、平面視矩形枠状を呈する。また、封止体3の裏面3aと支持部12の端面12aとが重ね合わされて第二重合部H2が形成される。第二重合部H2は、直線状となる。
【0035】
固定工程は、ジャケット本体2及び封止体3をテーブル等の固定部材(図示省略)に固定する工程である。ジャケット本体2及び封止体3は、クランプ等の固定治具によってテーブル等に移動不能に拘束される。
仮接合工程は、ジャケット本体2と封止体3とを仮接合する工程である。仮接合工程は、端面11aと封止体3の側面とで構成された内隅から第一重合部H1をスポット接合することにより行うことができる。スポット接合は、摩擦攪拌接合により行ってもよいし、溶接により行ってもよい。なお、仮接合工程は、省略してもよい。
【0036】
図3乃至図6に示すように、本接合工程は、回転ツールFを用いてジャケット本体2と封止体3とを摩擦攪拌接合する工程である。本接合工程は、本実施形態では、第二重合部H2に対して摩擦攪拌接合する第二重合部接合工程と、第一重合部H1に対して摩擦攪拌接合を行う第一重合部接合工程と、を含んでいる。
【0037】
まず、本接合工程で用いる回転ツールFについて説明する。図4に示すように、回転ツールFは、連結部F1と、攪拌ピンF2とを備えて構成されている。攪拌ピンF2は、連結部F1から垂下しており、連結部F1と同軸になっている。攪拌ピンF2は、連結部F1から離間するにつれて先細りになっている。攪拌ピンF2の長さは、封止体3の板厚よりも長くなっている。攪拌ピンF2の外周面には、螺旋溝F3が刻設されている。本実施形態では、回転ツールFを右回転させるため、螺旋溝F3は、基端から先端に向かうにつれて左回りに形成されている。
【0038】
なお、回転ツールFを左回転させる場合は、螺旋溝F3を基端から先端に向かうにつれて右回りに形成することが好ましい。螺旋溝F3をこのように設定することで、摩擦攪拌の際に塑性流動化した金属が螺旋溝F3によって攪拌ピンF2の先端側に導かれる。これにより、封止体3の外部に溢れ出る金属の量を少なくすることができる。
また、攪拌ピンF2には、平坦面F4と突起部F5とが形成されている。平坦面F4は回転中心軸に対して垂直な平坦な面である。突起部F5は、平坦面F4から突出する部位である。突起部F5の形状は特に制限されないが、本実施形態では、円柱状になっている。突起部F5の側面と、平坦面F4とで段差部が形成されている。
【0039】
第二重合部接合工程は、図3に示すように、封止体3の表面3bのうち、支持部12の先端部(壁部11A側の先端)に対応する位置に設定された開始位置s1に、右回転させた回転ツールFの攪拌ピンF2を挿入する。第二重合部接合工程では、図4に示すように、連結部F1を封止体3から離間させ、つまり、攪拌ピンF2の基端側は露出させた状態で摩擦攪拌接合を行う。攪拌ピンF2の挿入深さは、平坦面F4を封止体3のみに接触させるとともに、突起部F5の先端を第二重合部H2(端面12a)よりも深く挿入するように設定する。そして、一定の高さを保った状態で回転ツールFを第二重合部H2に沿って移動させる。つまり、回転ツールFを支持部12の長手方向に沿って移動させる。
第二重合部接合工程によって、封止体3の裏面3aと支持部12の端面12aとが摩擦攪拌されて接合される。回転ツールFの移動軌跡には、塑性化領域Wが形成される。
【0040】
回転ツールFを第一重合部H1に設定された第一中間点s2まで移動させたら、回転ツールFを離脱させずにそのまま第一重合部接合工程に移行する。図5に示すように、第一重合部接合工程では、回転ツールFを第一重合部H1に沿って移動させる。つまり、回転ツールFを周壁部11に沿って凹部13の周りを矢印で示すように右回りに一周させる。
【0041】
第一重合部接合工程では、第二重合部接合工程と同様に、連結部F1を封止体3から離間させ、つまり、攪拌ピンF2の基端側は露出させた状態で摩擦攪拌接合を行う。攪拌ピンF2の挿入深さも、第二重合部接合工程と同様に、平坦面F4を封止体3のみに接触させるとともに、突起部F5の先端を第一重合部H1(端面11a)よりも深く挿入するように設定する。そして、一定の高さを保った状態で回転ツールFを第一重合部H1に沿って移動させる。
【0042】
なお、回転ツールFの挿入深さは、必ずしも一定でなくてもよい。例えば、第一重合部接合工程と第二重合部接合工程とで挿入深さを変えてもよい。回転ツールFは、ショルダ部を備えていないため、挿入深さの変更も容易に行うことができる。
【0043】
本接合工程では、凹部13から離れた位置にバリが発生するように接合条件を設定するのが望ましい。バリが発生する位置は、接合条件によって異なる。当該接合条件とは、回転ツールFの回転速度、回転方向、移動速度(送り速度)、進行方向、攪拌ピンF2の傾斜角度(テーパー角度)、被接合金属部材(ジャケット本体2および封止体3)の材質、被接合金属部材の厚さ等の各要素とこれらの要素の組み合わせで決定される。
【0044】
例えば、回転ツールFの回転速度が遅い場合は、フロー側(retreating side:回転ツールFの外周における接線速度から回転ツールFの移動速度が減算される側)に比べてシアー側(advancing side:回転ツールFの外周における接線速度に回転ツールFの移動速度が加算される側)の方が、塑性流動材の温度が上昇し易くなるため、塑性化領域外のシアー側にバリが多く発生する傾向にある。一方、例えば、回転ツールFの回転速度が速い場合、シアー側の方が塑性流動材の温度が上昇するものの、回転速度が速い分、塑性化領域外のフロー側にバリが多く発生する傾向がある。
【0045】
本実施形態では、回転ツールFの回転速度を遅く設定しているため、第一重合部H1の摩擦攪拌接合では、塑性化領域W外のシアー側である凹部13から離れた位置にバリが多く発生する傾向にある。なお、回転ツールFの接合条件は、ここで説明したものに限定されるものではなく適宜設定すればよい。
このようにして、バリが発生する側またはバリが多く発生する側が凹部13から離れた位置となるように接合条件を設定すれば、凹部13から離れた位置にバリVを集約することができる。そのため、後記するバリ除去工程を容易に行うことができるため好ましい。
【0046】
図5に示すように、回転ツールFを第一重合部H1に沿って矢印で示すように一周させた後、第一中間点s2を通過させて、そのまま第二中間点s3まで移動させる。そして、封止体3の表面3bにおいて、第二中間点s3よりも外側に設定された終了位置e1まで回転ツールFを移動させたら、上方に移動させて封止体3から回転ツールFを離脱させる。
回転ツールFを封止体3から離脱させた後に、表面3bに引抜跡が残存する場合は、当該引抜跡を補修する補修工程を行ってもよい。補修工程は、例えば、肉盛溶接を行って当該引抜跡に溶接金属を埋めて補修することができる。これにより、表面3bを平坦にすることができる。
【0047】
バリ除去工程は、本接合工程によって封止体3の表面3bに露出するバリを除去する工程である。バリ除去工程では、切削工具等を用いてバリを除去する。これにより、封止体3の表面3bをきれいに仕上げることができる。以上の工程により、図6図7に示す液冷ジャケット1が形成される。
【0048】
図6図7に示すように、液冷ジャケット1は、ジャケット本体2と封止体3とを摩擦攪拌によって接合されて一体化されている。液冷ジャケット1は、封止体3の裏面3aと周壁部11の端面11aとが重ね合わされた第一重合部H1及び封止体3の裏面3aと支持部12の端面12aとが重ね合わされた第二重合部H2が摩擦攪拌によって連続的に接合されている。摩擦攪拌を行った部位には、塑性化領域Wが形成されている。液冷ジャケット1の内部には、熱を外部に輸送する熱輸送流体が流れる中空部14が形成されている。
【0049】
以上説明した第一実施形態に係る液冷ジャケットの製造方法によれば、第二重合部接合工程及び第一重合部接合工程において、攪拌ピンF2の突起部F5に沿って摩擦攪拌されて突起部F5に巻き上げられた塑性流動材は平坦面F4で押えられる。これにより、突起部F5周りをより確実に摩擦攪拌することができるとともに第一重合部H1及び第二重合部H2の酸化被膜が確実に分断される。よって、第一重合部H1及び第二重合部H2の接合強度を高めることができる。
【0050】
また、突起部F5のみを第一重合部H1及び第二重合部H2よりも深く挿入するように設定することで、平坦面F4を第一重合部H1及び第二重合部H2よりも深く挿入する場合に比べて摩擦攪拌による塑性化領域Wの幅を小さくすることができる。これにより、塑性流動材がジャケット本体2の凹部13へ流出するのを防ぐことができる。
さらに、ジャケット本体2の底部10に封止体3に当接する支持部12が形成されているので、支持部12によって液冷ジャケット1の強度を増大することができる。なお、支持部12は封止体3の裏面3aに設けてもよい。
【0051】
なお、第二重合部H2については摩擦攪拌接合を行わなくてもよいが、本実施形態のように第二重合部H2についても摩擦攪拌接合を行うことで、ジャケット本体2と封止体3との接合強度をより高めることができる。
また、支持部12は、周壁部11から連続して形成されており、本接合工程では、第一重合部H1及び第二重合部H2に対する摩擦攪拌接合を連続して行うようにしている。そのため、耐変形性の高い液冷ジャケット1を製造することができるとともに、製造サイクルを向上させることができる。
【0052】
また、第一重合部H1及び第二重合部H2に対する摩擦攪拌接合の終了後に回転ツールFを塑性化領域Wの内側に移動させて引き抜くと、周壁部11と封止体3とで構成される第一重合部H1及び第二重合部H2からの金属材料が内部に流出するおそれがある。しかし、本接合工程では、塑性化領域Wの外側に回転ツールFを移動させて回転ツールFを引き抜くことでかかる問題を解消することができる。
さらに、封止体3の表面3bに残存する回転ツールFの引抜き跡に溶接金属を埋めて補修する補修工程を行えば、回転ツールFの引抜跡が無くなり液冷ジャケット1の表面を平坦に仕上げることができる。
【0053】
[第一実施形態の変形例]
以下に説明する第一実施形態の変形例や他の実施形態においては、第一実施形態と共通の技術事項に関しては説明を省略し、相違点を中心に説明する。また、第一実施形態と同様の部材等については、同一の符号を用い説明を省略する。
次に、第一実施形態に係る液冷ジャケットの製造方法の変形例について説明する。図8に示すように、本変形例では、冷却板を用いて仮接合工程及び本接合工程を行う点で第一実施形態と相違する。
【0054】
図8に示すように、本変形例では、前記の固定工程を行う際に、ジャケット本体2及び封止体3をテーブルKに固定する。テーブルKは、直方体を呈する基板K1と、基板K1の四隅に形成されたクランプK3と、基板K1の内部に配設された冷却管WPによって構成されている。テーブルKは、ジャケット本体2を移動不能に拘束するとともに、本発明における「冷却板」として機能する部材である。
【0055】
冷却管WPは、基板K1の内部に埋設される管状部材である。冷却管WPの内部には、基板K1を冷却する冷却媒体が流通する。冷却管WPの配設位置、つまり、冷却媒体が流れる冷却流路の形状は特に制限されないが、本変形例では第一重合部接合工程における回転ツールFの移動軌跡に沿う平面形状になっている。即ち、平面視した際に、冷却管WPと第一重合部H1とが略重なるように冷却管WPが配設されている。
【0056】
本変形例の仮接合工程及び本接合工程では、ジャケット本体2及び封止体3をテーブルKに固定した後、冷却管WPに冷却媒体を流しながら摩擦攪拌接合等を行う。これにより、摩擦攪拌の際の摩擦熱を低く抑えることができるため、熱収縮に起因する液冷ジャケット1の変形を小さくすることができる。また、本変形例では、平面視した場合に、冷却流路と第一重合部H1(回転ツールFの移動軌跡)とが重なるようになっているため、摩擦熱が発生する部分を集中的に冷却できる。これにより、冷却効率を高めることができる。また、冷却管WPを配設して冷却媒体を流通させるため、冷却媒体の管理が容易となる。また、テーブルK(冷却板)とジャケット本体2とが面接触するため、冷却効率を高めることができる。
【0057】
なお、冷却管WPは、第二重合部H2に対応する位置に配設してもよい。また、テーブルK(冷却板)を用いてジャケット本体2及び封止体3を冷却するとともに、ジャケット本体2の内部にも冷却媒体を流しつつ摩擦攪拌接合を行ってもよい。このようにすると、摩擦熱を低く抑えることができるため、熱収縮による液冷ジャケット1の変形を小さくすることができる。また、ジャケット本体2の内部のみに冷却媒体を流しつつ摩擦攪拌接合を行うと、冷却板等を用いずに、ジャケット本体2自体を利用して冷却することができる。
【0058】
[第二実施形態]
次に、本発明の第二実施形態に係る液冷ジャケットの製造方法について説明する。図9に示すように、第二実施形態が第一実施形態と相違するのは、まず、支持部12の端面12aには、3つの突出部17が間をあけて形成されている点である。突出部17の形状は特に制限されないが、本実施形態では円柱状を呈する。また、突出部17の個数は特に制限されないが、本実施形態では3つが支持部12の長手方向に並んで設けられている。さらに、封止体3には、板厚方向に貫通する平面視円形の孔部3cが3つ形成されている。孔部3cは、突出部17が挿入される部位であり、突出部17に対応する位置に形成されている。孔部3cは、突出部17がほぼ隙間なく挿入される大きさになっている。
第二実施形態では、重合工程において、封止体3の各孔部3cに各突出部17を挿入し、孔部3cの孔壁と突出部17の側面とで形成される突合部H3を形成する。
【0059】
そして、図10に示すように、本接合工程では、第二重合部接合工程として、3つの突合部H3をそれぞれ摩擦撹拌接合により接合する。突合部H3は上面視で円形なので、上面視で円形を描くように各突合部H3に沿って回転ツールFを移動させることとなる。第一実施形態とは異なり、突合部H3の摩擦攪拌接合に関しては、攪拌ピンF2の挿入深さは、平坦面F4をジャケット本体2及び封止体3の両方に接触させるとともに、突起部F5の先端を第二重合部H2(端面12a)よりも深く挿入するように設定する。以上の点から明らかなように、第一重合部接合工程と第二重合部接合工程とは連続的には行わない。なお、攪拌ピンF2の挿入深さは、適宜設定すればよい。
【0060】
図11は、第二実施形態の各工程を経て完成した液冷ジャケット1の斜視図である。塑性化領域Wは、第一重合部接合工程によって上面視で封止体3の外縁部を一周して形成される。また、第二重合部接合工程によって上面視で支持部12上をその長手方向に沿って並ぶ3つの円形の塑性化領域Wも形成される。
【0061】
本実施形態によれば、本接合工程では、孔部3cの孔壁と突出部17の側面とが突き合わされた突合部H3に対しても摩擦攪拌接合を行うことができるので、ジャケット本体2と封止体3との接合強度をより高めることができる。
また、突起部F5に巻き上げられた塑性流動材は平坦面F4で押えられるため、突起部F5周りをより確実に摩擦攪拌することができる。これにより、第二重合部H2及び突合部H3の酸化被膜が確実に分断されるため、第二重合部H2及び突合部H3の接合強度をより高めることができる。
【0062】
[第三実施形態]
次に、本発明の第三実施形態に係る液冷ジャケットの製造方法について説明する。図12に示すように、第三実施形態では、封止体3にフィン31が設けられている点で第一実施形態と相違する。すなわち、封止体3の裏面3aには、複数のフィン31が設けられている。ジャケット本体2は第一実施形態と同一構成である。
【0063】
複数のフィン31は、所定の間隔をあけて封止体3の裏面3aから垂直に延出している。各フィン31は、重合工程を実施した際に、支持部12の邪魔にならず、ジャケット本体2の凹部13内に収納されるような配置で封止体3の裏面3aに設けられている。封止体3にフィン31が形成されているものを用いる他には、第一実施形態の各工程は第三実施形態でも同様である。
第三実施形態に係る液冷ジャケットの製造方法によれば、複数のフィン31が形成された液冷ジャケット1を形成することができる。液冷ジャケット1は、フィン31が形成されているため、冷却効率を高めることができる。なお、フィン31は、ジャケット本体2の底部10側に設けられていてもよい。
【符号の説明】
【0064】
1 液冷ジャケット
2 ジャケット本体
3 封止体
3a 裏面
10 底部
11 周壁部
11a 端面
11A 他方の壁部
11B 一方の壁部
12 支持部
13 凹部
14 中空部
31 フィン
e1 終了位置(外側)
F 回転ツール
F2 攪拌ピン
F4 平坦面
F5 突起部
H1 第一重合部
H2 第二重合部
K テーブル(冷却板)
WP 冷却流路、冷却管
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12