(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記送信において、前記更新時刻を前記空席のある店舗とともに表示する画面を表示するための画面情報を前記ユーザ端末に送信する、請求項1ないし4のいずれか一項に記載の制御方法。
前記空席のある店舗の中から任意の店舗を選択する店舗選択情報を前記ユーザ端末から受信した場合、選択された前記店舗の前記更新時刻と前記照会時刻との差が、前記検索許容時間差よりも小さく、かつ、前記検索許容時間差より小さい時間差である予約許容時間差よりも大きい場合、前記店舗への予約にあたり事前確認すべきことを示す予約確認情報を前記ユーザ端末に送信する、請求項1ないし6のいずれか一項に記載の制御方法。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、図面を参照してサーバの制御方法、サーバおよびサーバの制御プログラムについて詳細に説明する。ただし、本発明は図面または以下に記載される実施形態には限定されないことを理解されたい。
【0021】
本開示の情報提供システムにおいて、店舗端末は、店舗の有する空席の情報を指定してサーバに対し空席情報の更新を要求する。空席情報更新要求を受信したサーバは、店舗ごとに、空席情報を更新するとともに、空席情報の更新時間を記憶する。ユーザ端末は、空席のある店舗の照会をサーバに送信する。サーバは、空席情報の更新時刻と空席照会を受信した時刻との差が検索許容時間差よりも小さい店舗の中から空席のある店舗を特定し、その店舗の情報をユーザ端末に送信する。これにより、本開示の情報提供システムは、ユーザに適切な空席情報を提供することができる。
【0022】
図1は、情報提供システム1の動作概要を示す模式図である。
【0023】
情報提供システム1は、サーバ2と、ストレージ装置3と、店舗端末4と、ユーザ端末5と、ネットワーク6とを有する。情報提供システム1において、サーバ2は、ストレージ装置3と接続され、店舗端末4およびユーザ端末5とネットワーク6を介して接続される。
【0024】
サーバ2に接続されるストレージ装置3には、複数の店舗ごとに、提供可能な空席数を含む空席情報と、空席情報が最後に更新された時刻である更新時刻とを関連づける空席情報テーブルが記憶されている。
【0025】
店舗端末4は、各店舗に対応する情報処理装置である。店舗端末4は、空席情報更新要求画面441に対する店舗担当者の所定の操作に応じて、その店舗が提供可能な空席数を含む空席情報更新要求をサーバ2に送信する。
図1の例は、サーバ2が、店舗Cに対応する店舗端末4から空席数が4であることを示す空席情報更新要求を21:00に受信したことを示している。
【0026】
店舗Cに対応する店舗端末4から空席情報更新要求を受信したサーバ2は、空席情報テーブルにおいて店舗Cに関連づけられた空席情報と、空席情報が最後に更新された時刻である更新時刻とを更新する。
【0027】
ユーザ端末5は、空席照会画面541に対するユーザの所定の操作に応じて、空席のある店舗を照会する空席照会を送信する。
図1の例は、サーバ2がグループの人数が6名であることを示す情報を含む空席照会を21:05に受信したことを示している。
【0028】
ユーザ端末から空席照会を受信したサーバ2は、ユーザからの空席照会に適合する店舗を特定する。具体的には、サーバ2は、空席情報テーブルを参照し、空席情報の更新時刻と空席照会を受信したときの時刻との差が検索許容時間差よりも小さい店舗を特定する。
図1の例では、検索許容時間差は15分であり、この条件により店舗A、C、Dが特定される。
【0029】
図1の例では、サーバ2はさらに、空席情報テーブルに記憶されている空席数が空席照会に含まれるグループ人数以上である店舗を特定する。
図1の例ではこの条件により、店舗A、B、Dが特定される。
【0030】
サーバ2は上述の2つの条件をともに満たす店舗AおよびDを特定し、特定された店舗であるAおよびDの情報を、ユーザ端末5に送信する。
【0031】
このように、本実施形態にかかる情報提供システム1において、サーバ2は、店舗端末4からの空席情報更新要求に応じて空席情報テーブルを更新する。そして、サーバ2は、ユーザ端末5から空席照会を受信した時刻と空席情報の更新時刻との差が検索許容時間差よりも小さい店舗の情報をユーザ端末5に送信する。これにより、情報提供システム1は、ユーザに適切な空席情報を提供することが可能となる。
【0032】
図2は、情報提供システム1の概略構成を示す模式図である。
【0033】
情報提供システム1は、サーバ2と、ストレージ装置3と、店舗端末4と、ユーザ端末5と、ネットワーク6とを有する。情報提供システム1において、サーバ2は、ストレージ装置3と接続され、店舗端末4およびユーザ端末5とネットワーク6を介して接続される。
【0034】
ネットワーク6は、サーバ2と店舗端末4およびユーザ端末5とを通信可能に接続する。ネットワーク6は、例えばTCP/IP(Transport Control Protocol / Internet Protocol)による通信が行われるインターネットである。ネットワーク6により通信する機器は、有線または無線によって接続される。無線による接続は、例えばIEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11acなどの無線LAN(Local Area Network)接続であってよい。また、無線による接続は、4G(4th Generation)回線などの無線WAN(Wide Area Network)接続であってよい。
【0035】
図3は、サーバ2の概略構成を示す模式図である。
【0036】
サーバ2は、ストレージ装置3、店舗端末4およびユーザ端末5と接続し、店舗端末4から受信する空席情報更新要求に基づいて空席情報テーブルを更新し、ユーザ端末5から受信する空席照会に応じて店舗情報をユーザ端末5に送信する。そのために、サーバ2は、サーバ通信部21と、サーバ記憶部22と、サーバ処理部23とを備える。
【0037】
サーバ通信部21は、サーバ2をネットワーク6に接続するための通信インタフェース回路を有する。サーバ通信部21は、店舗端末4およびユーザ端末5から受信したデータをサーバ処理部23に供給する。また、サーバ通信部21は、サーバ処理部23から供給されたデータを店舗端末4およびユーザ端末5に送信する。
【0038】
サーバ記憶部22は、例えば、半導体メモリ、磁気ディスク装置および光ディスク装置のうちの少なくとも1つを有する。サーバ記憶部22は、サーバ処理部23による処理に用いられるドライバプログラム、オペレーティングシステムプログラム、アプリケーションプログラム、データ等を記憶する。例えば、サーバ記憶部22は、ドライバプログラムとして、サーバ通信部21を制御する通信デバイスドライバプログラム等を記憶する。各種プログラムは、例えばCD−ROM(Compact Disc Read-Only Memory)、DVD−ROM(DVD Read-Only Memory)等のコンピュータ読み取り可能な可搬型記録媒体から、公知のセットアッププログラム等を用いてサーバ記憶部22にインストールされてよい。
【0039】
サーバ処理部23は、1以上のプロセッサおよびその周辺回路を備える。サーバ処理部23は、サーバ2の全体的な動作を統括的に制御するものであり、例えば、CPU(Central Processing Unit)である。サーバ処理部23は、サーバ2の各種処理がサーバ記憶部22に記憶されているプログラム等に基づいて適切な手段で実行されるように、サーバ通信部21等の動作を制御する。サーバ処理部23は、サーバ記憶部22に記憶されているプログラム(オペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、アプリケーションプログラム等)に基づいて処理を実行する。また、サーバ処理部23は、複数のプログラム(アプリケーションプログラム等)を並列に実行することができる。
【0040】
サーバ処理部23は、空席情報更新要求受信部231と、空席情報更新部232と、空席照会受信部233と、店舗特定部234と、店舗情報送信部235とを有する。サーバ処理部23が有するこれらの各部は、サーバ処理部23が有するプロセッサ上で実行されるプログラムによって実装される機能モジュールである。あるいは、サーバ処理部23が有するこれらの各部は、独立した集積回路、マイクロプロセッサ、またはファームウェアとしてサーバ2に実装されてもよい。
【0041】
図4は、ストレージ装置3の概略構成を示す模式図である。
【0042】
ストレージ装置3は、記憶部の一例である。ストレージ装置3は、入力されたデータを記憶し、記憶したデータを要求に応じて出力する。そのために、ストレージ装置3は、ストレージ通信部31と、ストレージ記憶部32と、ストレージ処理部33とを備える。
【0043】
ストレージ通信部31は、ストレージ装置3をサーバ2に接続するための通信インタフェース回路を有する。ストレージ通信部31は、サーバ2から受信したデータをストレージ処理部33に供給する。また、ストレージ通信部31は、ストレージ処理部33から供給されたデータをサーバ2に送信する。
【0044】
ストレージ記憶部32は、例えば、半導体メモリ、磁気ディスク装置および光ディスク装置のうちの少なくとも1つを有する。ストレージ記憶部32は、サーバ2から受信したデータ等を記憶する。
【0045】
ストレージ処理部33は、1以上のプロセッサおよびその周辺回路を備える。ストレージ処理部33は、ストレージ装置3の全体的な動作を統括的に制御するものであり、例えば、CPUである。ストレージ処理部33は、ストレージ通信部31およびストレージ記憶部32の動作を制御する。
【0046】
なお、ストレージ装置3は、ストレージ通信部31およびストレージ処理部33を有していなくてもよい。この場合、ストレージ装置3のストレージ記憶部32がサーバ2に直接接続され、ストレージ記憶部32はサーバ2のサーバ処理部23により制御される。
【0047】
ストレージ装置3は、ストレージ記憶部32に、対象情報テーブルと、キーワードテーブルとを記憶する。
【0048】
図5は、空席情報テーブルの例を示す図である。
【0049】
空席情報テーブル321は、店舗ごとに、提供可能な空席数を含む空席情報と、空席情報が最後に更新された時刻である更新時刻とが関連づけられたテーブルである。
【0050】
図5に示す空席情報テーブル321は、例えば、店舗Aは20:50に空席情報が更新され、そのときの空席数が16であったことを示す。
【0051】
図6は、店舗端末4の概略構成を示す模式図である。
【0052】
店舗端末4は、ネットワーク6を介してサーバ2に接続し、サーバ2と通信を行う。また、店舗端末4は、ユーザの入力操作に応じて、空席数等の入力を受け付ける。そのために、店舗端末4は、店舗通信部41と、店舗記憶部42と、店舗操作部43と、店舗表示部44と、店舗処理部45とを備える。
【0053】
なお、本実施形態では店舗端末4として、パーソナルコンピュータ(Personal Computer, PC)を想定するが、実施形態はこれに限定されない。店舗端末4は、例えば、多機能携帯電話(いわゆる「スマートフォン」)、携帯電話(いわゆる「フィーチャーフォン」)、携帯情報端末(Personal Digital Assistant, PDA)、携帯ゲーム機、携帯音楽プレーヤ、タブレット端末、タブレットPC、ノートPCなどの情報処理装置であってよい。
【0054】
店舗通信部41は、通信インタフェース回路を備え、店舗端末4をネットワーク6に接続する。店舗通信部41は、店舗処理部45から供給されたデータを、ネットワーク6を介してサーバ2等に送信する。また、店舗通信部41は、ネットワーク6を介してサーバ2等から受信したデータを店舗処理部45に供給する。
【0055】
店舗記憶部42は、例えば、半導体メモリ装置を備える。店舗記憶部42は、店舗処理部45での処理に用いられるオペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、アプリケーションプログラム、データ等を記憶する。例えば、店舗記憶部42は、ドライバプログラムとして、店舗操作部43を制御する入力デバイスドライバプログラムや、店舗表示部44を制御する出力デバイスドライバプログラム等を記憶する。また、店舗記憶部42は、アプリケーションプログラムとして、店舗担当者が店舗操作部43に対して空席情報更新要求を行うための空席情報更新要求画面を表示する画面表示プログラム等を記憶する。また、店舗記憶部42は、所定の処理にかかる一時的なデータを一時的に記憶してもよい。
【0056】
店舗操作部43は、店舗端末4の操作が可能であればどのようなデバイスでもよく、例えば、タッチパネルやキーボタン等である。店舗担当者は、店舗操作部43を用いて、文字や数字、記号等を入力することができる。店舗操作部43は、店舗担当者により操作されると、その操作に対応する信号を発生する。そして、発生した信号は、店舗担当者の指示として店舗処理部45に供給される。
【0057】
店舗表示部44は、映像や画像等の表示が可能であればどのようなデバイスでもよく、例えば、液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等である。店舗表示部44は、店舗処理部45から供給された映像データに応じた映像や、画像データに応じた画像等を表示する。
【0058】
店舗処理部45は、1以上のプロセッサおよびその周辺回路を備える。店舗処理部45は、店舗端末4の全体的な動作を統括的に制御するものであり、例えば、CPUである。店舗処理部45は、店舗端末4の各種処理が店舗記憶部42に記憶されているプログラムや店舗操作部43への操作等に基づいて適切な手段で実行されるように、店舗通信部41や店舗表示部44等の動作を制御する。店舗処理部45は、店舗記憶部42に記憶されているプログラム(オペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、アプリケーションプログラム等)に基づいて処理を実行する。また、店舗処理部45は、複数のプログラム(アプリケーションプログラム等)を並列に実行することができる。
【0059】
店舗処理部45は、少なくとも閲覧実行部451、データ要求部452等を備える。これらの各部は、店舗処理部45が備えるプロセッサで実行されるプログラムにより実現される機能モジュールである。あるいは、これらの各部は、ファームウェアとして店舗端末4に実装されてもよい。
【0060】
図7は、ユーザ端末5の概略構成を示す模式図である。
【0061】
ユーザ端末5は、ネットワーク6を介してサーバ2に接続し、サーバ2と通信を行う。また、ユーザ端末5は、ユーザの入力操作に応じて情報要求の入力を受け付ける。そのために、ユーザ端末5は、ユーザ通信部51と、ユーザ記憶部52と、ユーザ操作部53と、ユーザ表示部54と、ユーザ処理部55とを備える。
【0062】
なお、本実施形態ではユーザ端末5として、多機能携帯電話を想定するが、実施形態はこれに限定されない。ユーザ端末5は、例えば、パーソナルコンピュータ、携帯電話、携帯情報端末、携帯ゲーム機、携帯音楽プレーヤ、タブレット端末、タブレットPC、ノートPCなどの情報処理装置であってよい。
【0063】
ユーザ通信部51は、通信インタフェース回路を備え、ユーザ端末5をネットワーク6に接続する。ユーザ通信部51は、ユーザ処理部55から供給されたデータを、ネットワーク6を介してサーバ2等に送信する。また、ユーザ通信部51は、ネットワーク6を介してサーバ2等から受信したデータをユーザ処理部55に供給する。
【0064】
ユーザ記憶部52は、例えば、半導体メモリ装置を備える。ユーザ記憶部52は、ユーザ処理部55での処理に用いられるオペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、アプリケーションプログラム、データ等を記憶する。例えば、ユーザ記憶部52は、ドライバプログラムとして、ユーザ操作部53を制御する入力デバイスドライバプログラムや、ユーザ表示部54を制御する出力デバイスドライバプログラム等を記憶する。また、ユーザ記憶部52は、アプリケーションプログラムとして、ユーザが空席照会を行うための空席照会画面を表示する画面表示プログラム等を記憶する。また、ユーザ記憶部52は、所定の処理にかかる一時的なデータを一時的に記憶してもよい。
【0065】
ユーザ操作部53は、ユーザ端末5の操作が可能であればどのようなデバイスでもよく、例えば、タッチパネルやキーボタン等である。ユーザは、ユーザ操作部53を用いて、文字や数字、記号等を入力することができる。ユーザ操作部53は、ユーザにより操作されると、その操作に対応する信号を発生する。そして、発生した信号は、ユーザの指示としてユーザ処理部55に供給される。
【0066】
ユーザ表示部54は、映像や画像等の表示が可能であればどのようなデバイスでもよく、例えば、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等である。ユーザ表示部54は、ユーザ処理部55から供給された映像データに応じた映像や、画像データに応じた画像等を表示する。
【0067】
ユーザ処理部55は、1以上のプロセッサおよびその周辺回路を備える。ユーザ処理部55は、ユーザ端末5の全体的な動作を統括的に制御するものであり、例えば、CPUである。ユーザ処理部55は、ユーザ端末5の各種処理がユーザ記憶部52に記憶されているプログラムやユーザ操作部53への操作等に基づいて適切な手段で実行されるように、ユーザ通信部51やユーザ表示部54等の動作を制御する。ユーザ処理部55は、ユーザ記憶部52に記憶されているプログラム(オペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、アプリケーションプログラム等)に基づいて処理を実行する。また、ユーザ処理部55は、複数のプログラム(アプリケーションプログラム等)を並列に実行することができる。
【0068】
ユーザ処理部55は、少なくとも閲覧実行部551、データ要求部552等を備える。これらの各部は、ユーザ処理部55が備えるプロセッサで実行されるプログラムにより実現される機能モジュールである。あるいは、これらの各部は、ファームウェアとしてユーザ端末5に実装されてもよい。
【0069】
本開示の情報提供システム1は、上述のハードウェア構成を採用することで、空席情報の更新時刻とユーザ端末5から空席照会を受信した時刻との差が検索許容時間差よりも小さい店舗の情報をユーザ端末5に送信するよう、サーバ2を制御する。本開示の情報提供システム1によると、サーバ2は、ユーザに適切な空席情報を提供することができる。すなわち、本開示の情報提供システム1によると、所望の空席情報を得るためにユーザが要求する空席照会の回数を減少させてサーバ2の処理時間を短縮することができるため、効率的な情報処理が可能となる。
【0070】
図8は、空席情報更新要求画面の例を示す図である。
【0071】
店舗端末4は、サーバ2が送信する空席情報更新要求画面表示データに基づいて、
図8に示す空席情報更新要求画面441を店舗表示部44に表示する。店舗担当者は、空席情報更新要求画面441を参照して、現在の空席数を入力し、サーバ2に空席情報更新要求を送信する。
【0072】
空席情報更新要求画面441には、空席情報入力欄4411と、空席情報更新要求指示ボタン4412とが含まれる。
【0073】
空席情報入力欄4411は、店舗における空席数を入力する欄である。
図8の例では、店舗担当者は、ドロップダウンメニューから空席数を選択することができる。また、空席情報入力欄4411は、店舗担当者による直接数字入力を受け付けてもよい。
【0074】
空席情報更新要求指示ボタン4412は、空席情報入力欄4411に入力された空席情報を含む空席情報更新要求のサーバ2への送信を指示するボタンである。店舗操作部43が空席情報更新要求指示ボタン4412に対する店舗担当者の所定の操作(例えばタッチパネルへのタップ)を検出すると、店舗端末4は、店舗通信部41を介して、空席情報入力欄4411に入力された空席情報を含む空席情報更新要求をサーバ2に送信する。
【0075】
図9は、空席照会画面の例を示す図である。
【0076】
ユーザ端末5は、サーバ2が送信する空席照会画面表示データに基づいて、
図9に示す空席照会画面541をユーザ表示部54に表示する。ユーザ端末5のユーザは、空席照会画面541を参照して、グループ人数を入力し、サーバ2への空席照会の送信を指示する。
【0077】
空席照会画面541には、グループ人数入力欄5411と、空席照会指示ボタン5412とが含まれる。
【0078】
グループ人数入力欄5411は、サーバ2に送信する空席照会に含まれるグループ人数を入力する欄である。
図9の例では、ユーザは、ドロップダウンメニューからグループ人数を選択することができる。また、グループ人数入力欄5411は、ユーザによる直接数字入力を受け付けてもよい。
【0079】
空席照会指示ボタン5412は、グループ人数入力欄5411に入力されたグループ人数を含む空席照会のサーバ2への送信を指示するボタンである。ユーザ操作部53が空席照会指示ボタン5412に対するユーザの所定の操作(例えばタッチパネルへのタップ)を検出すると、ユーザ端末5は、ユーザ通信部51を介して、グループ人数入力欄5411に入力されたグループ人数を含む空席照会をサーバ2に送信する。
【0080】
図10は、店舗情報画面の例を示す図である。
【0081】
ユーザ端末5は、サーバ2が送信する店舗情報に基づいて、
図10に示す店舗情報画面542をユーザ表示部54に表示する。ユーザ端末5のユーザは、店舗情報画面542を参照して、各店舗の詳細情報の提供の要求、または、各店舗への予約の要求を行うことができる。
【0082】
店舗情報画面542には、特定された店舗ごとに情報を表示する特定店舗表示欄5421、5422が含まれる。
図10では、特定された店舗が2件表示されているが、表示される件数は限定されない。また、多数の検索結果を適切に表示するために、所定の件数(例えば10件)ずつ検索結果を表示するようにしてもよい。
【0083】
特定店舗表示欄5421には、店名・更新時刻表示欄5421aと、詳細情報要求ボタン5421bと、予約要求ボタン5421cとが含まれる。店名・更新時刻表示欄5421aには、特定された店舗である店舗Dの店名および空席情報の更新時刻が表示される。なお、空席情報の更新時刻は必ずしも表示されていなくてもよい。詳細情報要求ボタン5421bは、店舗Dの詳細情報の提供を要求するためのボタンである。予約要求ボタン5421cは、店舗Dに対する予約を要求するためのボタンである。また、特定店舗表示欄5421は、周囲を破線で囲まれている。
【0084】
特定された他の1つの店舗Aについての特定店舗表示欄5422は、周囲を破線で囲まれていない店を除き、特定店舗表示欄5421と同様である。
【0085】
図10の例で、店舗Dの空席情報が更新された時刻は、店舗Aの空席情報が更新された時刻よりも後であり、空席照会を受信した時刻に近い。この場合、店舗情報画面542は、店舗Dについての特定店舗表示欄5421が店舗Aについての特定店舗表示欄5422よりも目立つように構成される。
【0086】
図10の例では、店舗Dについての特定店舗表示欄5421は店舗Aについての特定店舗表示欄5422よりも上に、目立つように表示されている。また、店舗Dについての特定店舗表示欄5421は周囲が破線で囲まれており、目立つように表示されている。この他、文字サイズ、文字および背景の色、下線、点滅といった表示属性を変更することにより、空席情報が更新された時刻が空席照会を受信した時刻により近い店舗の情報を目立つように表示させることができる。また、空席情報が更新された時刻が空席照会を受信した時刻により近い店舗の情報の近傍に、「おすすめ」といった文字列や所定のアイコンなどを表示させるようにしてもよい。
【0087】
図11は、情報提供システム1の動作シーケンス図である。
【0088】
まず、店舗端末4の閲覧実行部451は、店舗表示部44に空席情報更新要求画面441を表示させる(ステップS101)。空席情報更新要求画面441を表示させるための空席情報更新要求画面表示データは、店舗操作部43を介して入力された店舗担当者の操作に応じて店舗通信部41がサーバ2に送信する要求に応じてサーバ2から送信される。店舗端末4の閲覧実行部451は、店舗通信部41により空席情報更新要求画面データを受信し、店舗表示部44に空席情報更新要求画面441を表示させる。店舗担当者は、空席情報更新要求画面441を参照し、店舗操作部43を介して空席数を空席情報入力欄4411に入力する。
【0089】
店舗端末4のデータ要求部452は、店舗操作部43を介して空席情報更新要求指示ボタン4412に対する操作を受け付けると、店舗通信部41によりサーバ2に対し空席情報更新要求を送信する(ステップS102)。空席情報更新要求には、空席情報として、空席情報入力欄4411に入力された空席数が含まれる。
【0090】
サーバ2の空席情報更新要求受信部231は、サーバ通信部21により空席情報更新要求を受信する(ステップS103)。そして、サーバ2の空席情報更新部232は、受け付けた空席情報更新要求に基づいて、空席情報テーブルにおける当該店舗の空席情報と更新時刻とを更新する(ステップS104)。
【0091】
次に、ユーザ端末5の閲覧実行部551は、ユーザ表示部54に空席照会画面541を表示させる(ステップS105)。空席照会画面541を表示させるための空席照会画面表示データは、ユーザ操作部53を介して入力されたユーザの操作に応じてユーザ通信部51がサーバ2に送信する要求に応じてサーバ2から送信され、ユーザ通信部51によりサーバ2から受信される。ユーザは、空席照会画面541を参照し、ユーザ操作部53を介してグループ人数をグループ人数入力欄5411に入力する。
【0092】
ユーザ端末5のデータ要求部552は、ユーザ操作部53を介して空席照会指示ボタン5412に対する操作を受け付けると、ユーザ通信部51によりサーバ2に対し空席照会を送信する(ステップS106)。空席情報更新要求には、グループ人数が含まれる。
【0093】
サーバ2の空席照会受信部233は、サーバ通信部21により空席照会を受信する(ステップS107)。
【0094】
次に、サーバ2の店舗特定部234は、空席情報の更新時刻と空席照会を受信した時刻との差が検索許容時間差よりも小さい店舗の中から空席のある店舗を特定する(ステップS108)。
【0095】
次に、サーバ2の店舗情報送信部235は、サーバ通信部21により、特定された店舗の情報をユーザ端末5に送信する(ステップS109)。
【0096】
ユーザ端末5の閲覧実行部451は、ユーザ通信部51を介して特定された店舗の情報をサーバ2から受信した場合、店舗の情報に基づいて店舗情報画面542をユーザ表示部54に表示する(ステップS110)。ユーザは、店舗情報画面542を参照し、店舗の詳細情報の要求または店舗への予約の要求を行うことができる。
【0097】
以上詳述したとおり、情報提供システム1は、空席情報の更新時刻とユーザ端末5から空席照会を受信した時刻との差が検索許容時間差よりも小さい店舗の情報をユーザ端末5に表示させる。これにより、情報提供システム1は、ユーザに適切な空席情報を提供することができる。
【0098】
なお、サーバ2の店舗特定部234は、空席のある店舗の数が所定数よりも少ない場合に、検索許容時間差を大きくして、店舗の特定を行ってもよい。このようにすることにより、サーバ2は、十分な数の候補店舗の情報をユーザ端末5に提供することができる。
【0099】
また、空席情報テーブル321には、複数の店舗ごとに、さらに各店舗の位置情報が関連づけられていてもよい。そして、ユーザ端末5から送信される空席照会は、さらに位置情報を含んでもよい。この場合、サーバ2の店舗特定部234は、空席照会に含まれる位置情報と所定の関係を満たす位置情報に関連づけられた店舗を特定する。所定の関係とは、例えば空席照会に含まれる位置情報との距離が距離閾値未満となる関係である。このようにすると、サーバ2は、ユーザの入店が非現実的な店舗の情報の提供を排除することができる。
【0100】
なお、ユーザ端末5は、図示しない位置情報特定部をさらに有し、位置情報特定部により特定される位置情報を空席照会に含めて送信してもよい。このようにすると、ユーザが位置情報を指定する必要がなく、操作が簡単になる。また、ユーザ端末5は、ユーザ操作部53を介してユーザが入力した位置情報(例えば地名、駅名など)を空席照会に含めて送信してもよい。このようにすると、ユーザが現在地から移動予定であっても、ユーザは適切な店舗情報を取得することができる。
【0101】
また、サーバ2は、店舗端末4に対する操作の有無を監視する店舗監視部(不図示)をさらに有し、サーバ2の店舗特定部234は、空席照会を受信した時刻から所定時間以内に操作のあった店舗端末4に対応する空席のある店舗を、空席情報の更新時刻にかかわらず、空席のある店舗として特定してもよい。店舗端末4に対する操作が行われている場合、店舗担当者が空席情報の更新を忘れているわけではなく、空席状況に変更がないために空席情報を更新していないという状況を想定し得る。したがって、上述のように動作すると、実際には空席があるにもかかわらず空席情報を更新されていない店舗を、空席のある店舗としてユーザに提示することができる。
【0102】
また、サーバ2は、店舗端末4に対する操作の有無を監視する店舗監視部(不図示)をさらに有し、サーバ2の店舗特定部234は、店舗端末の直近の操作時刻が空席情報の更新時刻よりも現時刻に近い場合、当該直近の操作時刻を空席情報の更新時刻としてもよい。現時刻に近い直近の操作時刻を空席情報の更新時刻とすることによって、より現時刻に近い時刻における空席情報をユーザに提供することができる。
【0103】
また、サーバ2は、店舗情報を受信したユーザ端末5から、空席のある店舗の中から任意の店舗を選択する店舗選択情報を受信する店舗選択受付部をさらに有してよい。このとき、店舗選択受付部は、選択された店舗の空席情報の更新時刻と空席照会の時刻との差が検索許容時間差よりも小さく、かつ、検索許容時間差より小さい時間差である予約許容時間差よりも大きい場合、その店舗への予約にあたり事前確認すべきことを示す予約確認情報をユーザ端末5に送信する。空席情報の更新から比較的時間が経過した店舗では、時間の経過により空席情報が変化している場合があるため、このようにすると、ユーザにより適切な情報を提供することができる。
【0104】
当業者は、本発明の精神および範囲から外れることなく、種々の変更、置換および修正をこれに加えることが可能であることを理解されたい。