特許第6885540号(P6885540)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6885540
(24)【登録日】2021年5月17日
(45)【発行日】2021年6月16日
(54)【発明の名称】ティッシュペーパー包装体
(51)【国際特許分類】
   B65D 83/08 20060101AFI20210603BHJP
   A47K 10/42 20060101ALI20210603BHJP
   A47K 10/16 20060101ALI20210603BHJP
   B60N 3/10 20060101ALI20210603BHJP
   B60N 3/00 20060101ALI20210603BHJP
【FI】
   B65D83/08 A
   A47K10/42 Z
   A47K10/16 E
   B60N3/10 A
   B60N3/00 Z
【請求項の数】4
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2017-21407(P2017-21407)
(22)【出願日】2017年2月8日
(65)【公開番号】特開2018-127246(P2018-127246A)
(43)【公開日】2018年8月16日
【審査請求日】2019年10月2日
(73)【特許権者】
【識別番号】000114709
【氏名又は名称】槌屋ヤック株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】505074366
【氏名又は名称】株式会社ヨンパ
(73)【特許権者】
【識別番号】591053579
【氏名又は名称】日本紙パルプ商事株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100082429
【弁理士】
【氏名又は名称】森 義明
(74)【代理人】
【識別番号】100162754
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 真樹
(72)【発明者】
【氏名】北原 一徳
(72)【発明者】
【氏名】栗田 友昭
(72)【発明者】
【氏名】梅村 卓也
【審査官】 長谷川 一郎
(56)【参考文献】
【文献】 登録実用新案第3144986(JP,U)
【文献】 実開平04−132030(JP,U)
【文献】 実開昭58−003897(JP,U)
【文献】 特開2011−126545(JP,A)
【文献】 実開平05−065880(JP,U)
【文献】 特開2005−096861(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 83/08
A47K 10/16
A47K 10/42
B60N 3/00
B60N 3/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のティッシュペーパーをそれぞれ半分に折り畳み、これらを交互に挟み込んで重ね合わせることによって形成されたティッシュペーパー積層体と、可撓性を有する矩形薄板状の部材からなり、前記ティッシュペーパー積層体の周囲を囲繞して円筒状となる保形用台紙と、インフレーション成形品の原反を所定長さに切断するとともに、その上端部分を熱圧着して封止することにより形成され、前記ティッシュペーパー積層体および前記保形用台紙とを収容する合成樹脂製の包装用袋体とからなるティッシュペーパー包装体であって、
前記包装用袋体は、
前記ティッシュペーパー積層体および前記保形用台紙の一体物が収容され、該収容部分が前記保形用台紙の弾発力によって内側から押し広げられて円筒状に保持され、その外径がドリンクホルダの飲料容器収容部の内径よりも小さく設定されている筒状の本体部と、前記本体部の上端から延設され、正面から見たときに先端に向かうにしたがって細径となっており、その左右両方の側縁および先端縁部が封止されている取出部とを有し、
前記取出部には、左右方向に延びるミシン目が前記先端縁部の下方に形成されていることを特徴とするティッシュペーパー包装体である。
【請求項2】
前記保形用台紙の表面には、広告が印刷されていることを特徴とする請求項1に記載のティッシュペーパー包装体。
【請求項3】
前記包装用袋体の表面には、広告が印刷されていることを特徴とする請求項1または2に記載のティッシュペーパー包装体。
【請求項4】
前記取出部の左右両方の側縁が凸円弧状に形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のティッシュペーパー包装体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ドリンクホルダに収容して使用することが可能で、ティッシュペーパーを簡単に取り出すことができるティッシュペーパー包装体に関する。
【背景技術】
【0002】
日用品であるティッシュペーパーは、日常生活のあらゆる場面で使用され、自動車の車室内においても日常的に利用されている。
【0003】
ティッシュペーパーは、大きな紙製の箱に入れられた、いわゆる「ボックスティッシュ」と呼ばれるものとして販売されているのが一般的であるが、狭い車室内、特に計器類がたくさん置かれた運転席周りには、このような大きなボックスティッシュを置くことができるほどのスペースはない。
【0004】
そこで、従来は、例えば肘掛のような運転の邪魔にならず、かつ、運転手の手の届く場所にボックスティッシュを取り付けることが一般に行われていた(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2010−058841号公報(図4
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
肘掛のような運転の邪魔にならず、かつ、運転手の手の届く場所にボックスティッシュを取り付けておけば、同乗者が居なくても必要なときにすぐにティッシュペーパーを取り出すことが可能であるが、肘掛のない車種には適用することができないという問題がある。
【0007】
このような場合には、誰も座っていない助手席にボックスティッシュを置くことになるが、助手席に置かれたボックスティッシュは運転席から遠く離れており、運転手の手が届きにくい。
【0008】
したがって、ティッシュペーパーを取り出すためには身体を助手席側に向けて手を大きく伸ばす必要があり、必要なときにいつでもティッシュペーパーを取ることができないという問題がある。
【0009】
もちろん、ポケットティッシュのように小さなものであれば、運転手の手の届く範囲に置いておくことも可能であるが、ポケットティッシュは、ティッシュペーパーを取り出すために両手を使う必要があり、必要なときにすぐに取り出すことができないという別の問題がある。
【0010】
本願発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、車種を選ぶことなく運転席から手の届く範囲に置くことが可能で、しかも、必要なときにティッシュペーパーを片手ですぐに取り出すことが可能なティッシュペーパー包装体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
請求項1に記載した発明は、「複数のティッシュペーパー18(18a,18b,18c…)をそれぞれ半分に折り畳み、これらを交互に挟み込んで重ね合わせることによって形成されたティッシュペーパー積層体12と、可撓性を有する矩形薄板状の部材からなり、ティッシュペーパー積層体12の周囲を囲繞して円筒状となる保形用台紙14と、インフレーション成形品の原反を所定長さに切断するとともに、その上端部分を熱圧着して封止することにより形成され、ティッシュペーパー積層体12および保形用台紙14の一体物を収容する合成樹脂製の包装用袋体16,16’とからなるティッシュペーパー包装体10,10’であって、包装用袋体16,16’は、ティッシュペーパー積層体12および保形用台紙14の一体物が収容され、該収容部分が保形用台紙14の弾発力によって内側から押し広げられて円筒状に保持され、その外径がドリンクホルダAの飲料容器収容部Bの内径よりも小さく設定されている筒状の本体部16a,16a’と、本体部16a,16a’の上端から延設され、正面から見たときに先端に向かうにしたがって細径となっており、その左右両方の側縁16c,16d,16c’,16d’および先端縁部16e,16e’が封止されている取出部16b,16b’とを有し、取出部16b,16b’には、左右方向に延びるミシン目16f,16f’が先端縁部16e,16e’の下方に形成されている」ことを特徴とするティッシュペーパー包装体10,10’である。
【0012】
請求項2に記載した発明は、「保形用台紙14の表面には、広告が印刷されている」ことを特徴とする。
【0013】
請求項3に記載した発明は、「包装用袋体16,16’の表面には、広告が印刷されている」ことを特徴とする。
【0014】
請求項4に記載した発明は、「取出部16b’の左右両方の側縁16c’,16d’が凸円弧状に形成されている」ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
請求項1に記載のティッシュペーパー包装体10,10’によれば、包装用袋体16,16’の本体部16a,16a’の外径がドリンクホルダAの飲料容器収容部Bの内径よりも小さく設定されているので、ティッシュペーパー包装体10,10’をドリンクホルダAに収容して使用することが可能である。ここで、運転席付近には、通常既設のドリンクホルダAが設けられているので、あるいは、後付けのドリンクホルダAを設置することができるので、車種を選ぶことなく運転席から手の届く範囲にティッシュペーパー包装体10,10’を置くことができる。
【0016】
ティッシュペーパー包装体10,10’を使用する際には、包装用袋体16,16’の取出部16b,16b’の先端部分をミシン目16f,16f’に沿って切り取り、これにより現れた開口部であるティッシュペーパー取出口22から中のティッシュペーパー18を取り出すことになる。
【0017】
ここで、包装用袋体16,16’の取出部16b,16b’は、本体部16a,16a’から繋がる下端部分が保形用台紙14によって円筒状に拡げられており、左右両方の側縁16c,16d,16c’,16d’が封止されていることとも相俟ってティッシュペーパー取出口22を平面から見たときには各辺が凹湾曲した菱形形状となる。そして、この凹湾曲した菱形形状のティッシュペーパー取出口22が、ティッシュペーパー取出口22を通過するティッシュペーパー18を適度に保持できるので、片手でティッシュペーパー18を1枚ずつ簡単に取り出すことができるようになる。
【0018】
なお、請求項2に記載の発明のように保形用台紙14の表面に広告を印刷したり、請求項3に記載の発明のように包装用袋体16,16’の表面に広告を印刷すれば、ティッシュペーパー包装体10,10’を販売促進用グッズとして利用することが可能となる。
【0019】
また、請求項4に記載の発明のように取出部16b’の左右両方の側縁16c’,16d’が凸円弧状に形成されている場合には、本体部16a’内にティッシュペーパー積層体12と保形用台紙14との一体物が収容された状態(包装用袋体16’が膨らんだ状態)において、側縁16c’,16d’部分が自然な丸みを持つこととなるので、ティッシュペーパー包装体10’を正面から見たときの意匠性をより高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】この発明にかかるティッシュペーパー包装体を示す斜視図である。
図2】ティッシュペーパー積層体を示す図である。
図3】ティッシュペーパー積層体の作り方を示す説明図である。
図4】包装用袋体を示す図である。
図5】包装用袋体の作り方を示す説明図である。
図6】使用状態を示す図である。
図7】包装用袋体の他の例を示す図である。
図8図7実施例の包装用袋体を用いた使用状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明を図面に従って説明する。図1は、本発明にかかるティッシュペーパー包装体10を示す斜視図である。
【0022】
この図が示すように、本発明のティッシュペーパー包装体10は、ティッシュペーパー積層体12、保形用台紙14および包装用袋体16により大略構成されている。
【0023】
ティッシュペーパー積層体12は、複数枚のティッシュペーパー18(18a,18b,18c…)を重ね合わせて積層したものを半分に折り曲げたもので、各ティッシュペーパー18(18a,18b,18c…)は、本実施例では、縦が105mm、横が200mm(通常のティッシュペーパーの約半分)の大きさの長方形状のものが使用されている。
【0024】
ティッシュペーパー積層体12を形成する際には、図3(A)に示すように、第1のティッシュペーパー18aを広げ、その長辺方向右側半分に第2のティッシュペーパー18bの長辺方向左側半分を重ね合わせ、第1のティッシュペーパー18aの長辺方向左側半分が第2のティッシュペーパー18bの長辺方向左側半分の上に重なるように第1のティッシュペーパー18aを折り畳む。
【0025】
次に、図3(B)に示すように、折り畳まれた第1のティッシュペーパー18aの上に第3のティッシュペーパー18cの長辺方向右側半分を重ね合わせるとともに、第2のティッシュペーパー18bの長辺方向右側半分が第3のティッシュペーパー18cの長辺方向右側半分の上に重なるように第2のティッシュペーパー18bを折り畳む。
【0026】
このように、複数枚のティッシュペーパー18(18a,18b,18c…)をそれぞれ半分に折り畳み、これらを交互に挟み込んで重ね合わせることによってティッシュペーパー積層体12が形成される。
【0027】
保形用台紙14は、ティッシュペーパー積層体12の周囲を囲繞して、これを保形するためのものであり、ティッシュペーパー18よりも一回り大きく(本実施例では、縦が110mm、横が210mmの長方形に設定されている)設定された可撓性を有する矩形薄板状の部材として形成されている。
【0028】
保形用台紙14の材質としては、可撓性とある程度の剛性とを併有するものであればどのようなものでもよく、本実施例では厚紙が用いられている。
【0029】
保形用台紙14の表面は、広告用スペースとして利用することが可能であり、本実施例では、車検用の広告が印刷されている。
【0030】
包装用袋体16は、下端部が開口し、上端部が閉じられた合成樹脂製の袋体であり、図4に示すように、本体部16aと取出部16bとを有する。
【0031】
本体部16aは、下端部が開口した円筒状部分で、ドリンクホルダAに収容できるよう、その外径は飲料容器収容部Bの内径よりも小さめに設定されている。
【0032】
本体部16aの上端部は、ティッシュペーパー積層体12および保形用台紙14が挿入されている状態では、ほんの僅かに外方へ広がっており、その僅かに外方へ広がった上端部から取出部16bが連続して延設されている。
【0033】
取出部16bは、正面から見たときに先端に向かうにしたがって細径となるよう、その左右両方の側縁16c,16dがテーパ状に形成されており、このテーパ状の側縁16c,16dおよび先端縁部16eが熱圧着により封止されて閉じられている。
【0034】
取出部16bの上端部には、左右方向に延びるミシン目16fが、上記先端縁部16eを避けて(先端縁部16eの下方に)形成されている。
【0035】
包装用袋体16を作る際には、インフレーション成形品の原反を用意し、これを所定長さに切断する。そして、図5に示すように、上端部の左右両側を先細りのテーパ状となるように切除するとともに(図5の二点鎖線で示した部分)、テーパ状の側縁16c,16dと先端縁部16eを熱圧着して封止する。図5の網掛部分は、熱圧着による封止部分(封止部16g)を示している。なお、上述した切断工程と熱圧着による封止工程は、金型を用いた打ち抜き加工によって同時に行うことが可能である。
【0036】
そして、このようにして形成された袋体を膨らませることにより、図4に示すような下端が開口し、上端部が閉じられた包装用袋体16ができあがる。
【0037】
なお、図示しないが、包装用袋体16の表面を広告用スペースとして利用することも可能であり、各種広告を印刷することができる。
【0038】
ティッシュペーパー包装体10を形成するには、まず、ティッシュペーパー積層体12を半分に二つ折りにする(図2参照)。このときの折り目は、各ティッシュペーパー18を折り畳んだときの折り目と平行な方向に一致する。
【0039】
この二つ折りにしたティッシュペーパー積層体12を、折り目が縦方向となるように向きを変えるとともに、その外周を保形用台紙14で囲繞し、ティッシュペーパー積層体12と保形用台紙14との一体物を包装用袋体16の下側開口部から挿入する。このとき、包装用袋体16の本体部16aは、保形用台紙14の弾発力によって内側から押し広げられて円筒状に保持されている。そして、包装用袋体16の底部を折り畳み、折り畳んだ端部を粘着テープ20で封止する。これにより、ティッシュペーパー包装体10が完成する。
【0040】
ティッシュペーパー包装体10は、包装用袋体16の本体部16aの外径がドリンクホルダAの飲料容器収容部Bの内径よりも小さく設定されているので、ティッシュペーパー包装体10をドリンクホルダAに収容して使用することが可能である。
【0041】
ここで、運転席付近には、通常、既設のドリンクホルダAが設けられているので、あるいは、図6に示すように後付けのドリンクホルダAを設置することができるので、車種を選ぶことなく運転席から手の届く範囲にティッシュペーパー包装体10を置くことができる。
【0042】
ティッシュペーパー包装体10を使用する際には、包装用袋体16の封止されている先端縁部16eをミシン目16fに沿って切り取る。これにより、包装用袋体16の上端部が開口する(この上端開口部がティッシュペーパー取出口22である)。
【0043】
ここで、包装用袋体16の本体部16aは、上述したように、その内部にティッシュペーパー積層体12と保形用台紙14との一体物が挿入されており、保形用台紙14の弾発力によって内側から押し広げられて円筒状に保持されている。
【0044】
一方、取出部16bは、本体部16aと連続する下端部が円筒状に保形されており、正面から見たときには、先端(上端)に向かうにしたがって細径となっており、左右両側の側縁16c,16dが封止されているので、ティッシュペーパー取出口22を平面から見たときには、各辺が凹湾曲した菱形形状となっている(図6参照)。
【0045】
このような各辺が凹湾曲した菱形形状となっているティッシュペーパー取出口22からティッシュペーパー18を一枚ずつ引き出すのであるが、1枚目のティッシュペーパー18を引き出すと、これと重ね合わされている2枚目のティッシュペーパー18も一緒にティッシュペーパー取出口22から引き出される。このとき、各辺が凹湾曲した菱形形状のティッシュペーパー取出口22は、外側にある1枚目のティッシュペーパー18を適度に保持している。
【0046】
そして、1枚目のティッシュペーパー18をティッシュペーパー取出口22から完全に引き出すと、各辺が凹湾曲した菱形形状のティッシュペーパー取出口22は、その内側にある2枚目のティッシュペーパー18を外から適度に保持する。このティッシュペーパー取出口22の保持力によって2枚目のティッシュペーパー18は、包装用袋体16内に引きとどめられ、その先端部分だけがティッシュペーパー取出口22から覗いた状態となる。
【0047】
このように、ティッシュペーパー取出口22からティッシュペーパー18を1枚ずつ引き出すと、次に控えているティッシュペーパー18の先端がティッシュペーパー取出口22に現れるので、必要なときにティッシュペーパー18を片手で簡単に1枚ずつ連続して取り出すことができるようになる。
【0048】
本実施例のティッシュペーパー包装体10によれば、ドリンクホルダAに収容できるサイズにて形成されているので場所をとらず、また、既設・後付のいずれのタイプであっても収容することができるので、車種を選ぶことなく、運転席から手の届くところにティッシュペーパー包装体10を設置することができる。
【0049】
また、保形用台紙14の表面には広告が印刷されているので、ティッシュペーパー包装体10を販売促進用グッズとして利用することが可能となる。
【0050】
なお、上述実施例では、広告が保形用台紙14にのみ印刷されていたが、包装用袋体16に印刷してもよいし、保形用台紙14と包装用袋体16の両方に広告を印刷するようにしてもよい。
【0051】
図7は、包装袋体16’の他の例で、図4実施例と同様、本体部16a’と取出部16b’とを有する。
【0052】
本体部16a’は、下端部が開口した円筒状部分で、この本体部16a’の上端部から取出部16b’が連続して延設されている。取出部16b’は、正面から見たときに先端に向かうにしたがって細径となるよう、その左右両方の側縁16c’,16d’が凸円弧状に形成されており、この凸円弧状の側縁16c’,16d’および先端縁部16e’(中央部分が上方に突出して形成されている)が熱圧着により封止されて閉じられている(網掛部分が封止部16g’である)。取出部16b’の上端部には、左右方向に延びるミシン目16f’が、先端縁部16e’を避けて(先端縁部16e’の下方に)形成されている。
【0053】
本実施例の包装袋体16’では、左右両方の側縁16c’,16d’が凸円弧状に形成されているので、図8に示すように、本体部16a’内にティッシュペーパー積層体12と保形用台紙14との一体物が収容された状態(包装用袋体16’が膨らんだ状態)において側縁16c’,16d’部分が自然な丸みを持つこととなる。したがって、ティッシュペーパー包装体10’を正面から見たときの意匠性がより高められる。
【0054】
また、先端縁部16e’の中央部分が上方に突出しているので、先端縁部16e’をミシン目16f’で切り取る際の作業性が大いに高められる。
【符号の説明】
【0055】
10,10’:ティッシュペーパー包装体、12:ティッシュペーパー積層体、14:保形用台紙、16,16’:包装用袋体、16a,16a’:本体部、16b,16b’:取出部、16c,16c’:側縁、16d,16d’:側縁、16e,16e’:先端部分、16f,16f’:ミシン目、16g,16g’:封止部、18:ティッシュペーパー、18a:第1のティッシュペーパー、18b:第2のティッシュペーパー、18c:第3のティッシュペーパー、20:粘着テープ、22:ティッシュペーパー取出口、A:ドリンクホルダ、B:飲料容器収容部、X:エアコン吹出口
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8