(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
制御サーバと、少なくとも1つの収容・取出装置と、少なくとも1つの搬送装置と、収容コンテナと、少なくとも1つのドック位置とを備え、前記収容・取出装置および前記搬送装置はそれぞれ、前記制御サーバと通信接続し、前記収容コンテナに物品が収容され、前記収容コンテナは、収容エリアに位置する倉庫管理収容・取出システムであって、
前記収容・取出装置は、第1目標収容・取出装置および第2目標収容・取出装置を含み、前記搬送装置は、第1目標搬送装置および第2目標搬送装置を含み、前記収容コンテナは、目標収容コンテナを含み、前記ドック位置は、第1目標ドック位置および第2目標ドック位置を含み、
前記制御サーバは、物品操作要求に応答して、操作に使用される目標収容コンテナと、前記目標収容コンテナをドックするための第1目標ドック位置と、前記目標収容コンテナを取り出すための第1目標収容・取出装置と、前記目標収容コンテナを搬送するための第1目標搬送装置とを確定し、前記第1目標収容・取出装置にコンテナ取り出しコマンドを送信し、前記第1目標搬送装置にコンテナ搬送コマンドを送信するように構成され、
前記第1目標収容・取出装置は、前記コンテナ取り出しコマンドに応答して、前記目標収容コンテナを現在の収容位置から取り出し、前記第1目標ドック位置に搬送するように構成され、
前記第1目標搬送装置は、前記コンテナ搬送コマンドに応答して、前記目標収容コンテナを前記第1目標ドック位置からワークステーションに搬送して操作するように構成され、
前記制御サーバは、さらに、操作完了指示に応答して、前記目標収容コンテナが収容される目標収容位置と、前記目標収容コンテナをドックするための第2目標ドック位置と、前記目標収容コンテナを収容するための第2目標収容・取出装置と、前記目標収容コンテナを搬送するための第2目標搬送装置とを確定し、前記第2目標収容・取出装置にコンテナ収容コマンドを送信し、前記第2目標搬送装置にコンテナ搬送コマンドを送信するように構成され、
前記第2目標搬送装置は、さらに、前記コンテナ搬送コマンドに応答して、前記目標収容コンテナを前記ワークステーションから前記第2目標ドック位置に搬送するように構成され、
前記第2目標収容・取出装置は、さらに、前記コンテナ収容コマンドに応答して、前記目標収容コンテナを前記第2目標ドック位置から収容エリアに搬送し、前記目標収容位置に収容するように構成され、
前記搬送装置は、搬送ロボットであり、前記収容・取出装置は、積上げロボットまたはフォークリフトであり、
前記ドック位置は、仕分けエリアと前記収容エリアとの境界部に位置しており、
前記ワークステーションは、前記仕分けエリアに位置しており、且つ前記収容コンテナを操作するように構成され、
前記収容エリアには、複数のコンテナ棚が設けられ、前記収容コンテナは、前記コンテナ棚に配置され、
前記搬送装置は、前記仕分けエリアのみで走行するように構成され、前記収容・取出装置は、前記収容エリアのみで走行するように構成される、倉庫管理収容・取出システム。
前記第2目標収容・取出装置は、前記コンテナ収容コマンドに応答して、前記目標収容コンテナが前記第2目標ドック位置に搬送されるのを待つように、事前に前記第2目標ドック位置に移動するように構成される、請求項1に記載の倉庫管理収容・取出システム。
前記第1目標搬送装置は、前記コンテナ搬送コマンドに応答して、前記目標収容コンテナが前記第1目標ドック位置に搬送されるのを待つように、事前に前記第1目標ドック位置に移動するように構成される、請求項1または4に記載の倉庫管理収容・取出システム。
前記倉庫管理収容・取出システムが複数のドック位置を含む場合に、前記制御サーバは、収容情報ライブラリにおける少なくとも1つのドック位置の現在のドック情報に従って、空きドック位置を選択し、前記空きドック位置を目標収容コンテナの目標ドック位置として確定するように構成される、請求項1に記載の倉庫管理収容・取出システム。
装置には、前記装置が前記目標収容コンテナをドッキング、配置または搬送するプロセスで、前記目標収容コンテナの位置と角度の少なくとも一方を補正するためのセンサが配置され、前記装置は、前記収容・取出装置および前記搬送装置の少なくとも一方である、請求項1に記載の倉庫管理収容・取出システム。
前記ドック位置には、前記目標収容コンテナが前記ドック位置に配置された位置と角度の少なくとも一方を補正するための物理補正装置が配置されている、請求項1に記載の倉庫管理収容・取出システム。
前記収容コンテナの底部の中心には、可読マークが設けられており、装置が前記目標収容コンテナをドッキングするとき、前記可読マークを走査することによって前記目標収容コンテナの中央位置を取得し、前記中央位置に応じて、前記目標収容コンテナが前記装置に配置された位置と角度の少なくとも一方を補正し、前記装置は、前記収容・取出装置および前記搬送装置の少なくとも一方である、請求項1に記載の倉庫管理収容・取出システム。
制御サーバが、物品操作要求に従って、操作に使用される目標収容コンテナと、前記目標収容コンテナをドックするための第1目標ドック位置と、前記目標収容コンテナを取り出すための第1目標収容・取出装置と、前記目標収容コンテナを搬送するための第1目標搬送装置とを確定し、前記第1目標収容・取出装置にコンテナ取り出しコマンドを送信し、前記第1目標搬送装置にコンテナ搬送コマンドを送信することと、
前記第1目標収容・取出装置が、前記コンテナ搬送コマンドに従って、前記目標収容コンテナを現在の収容位置から取り出し、前記第1目標ドック位置に搬送することと、
前記第1目標搬送装置が、前記コンテナ搬送コマンドに従って、第1目標収容コンテナを前記第1目標ドック位置からワークステーションに搬送して操作することと、
前記制御サーバが、操作完了指示に従って、前記目標収容コンテナが収容される目標収容位置と、前記目標収容コンテナをドックするための第2目標ドック位置と、前記目標収容コンテナを収容するための第2目標収容・取出装置と、前記目標収容コンテナを搬送するための第2目標搬送装置とを確定し、前記第2目標収容・取出装置にコンテナ収容コマンドを送信し、前記第2目標搬送装置にコンテナ搬送コマンドを送信することと、
前記第2目標搬送装置が、前記コンテナ搬送コマンドに従って、前記目標収容コンテナを前記ワークステーションから前記第2目標ドック位置に搬送することと、
前記第2目標収容・取出装置が、前記コンテナ収容コマンドに従って、前記目標収容コンテナを前記第2目標ドック位置から収容エリアに搬送し、前記目標収容位置に収容することとを含み、
前記搬送装置は、搬送ロボットであり、前記収容・取出装置は、積上げロボットまたはフォークリフトであり、
前記第1目標ドック位置及び前記第2目標ドック位置は、仕分けエリアと前記収容エリアとの境界部に位置しており、
前記ワークステーションは、前記仕分けエリアに位置しており、且つ収容コンテナを操作するように構成され、
前記収容エリアには、複数のコンテナ棚が設けられ、前記収容コンテナは、前記コンテナ棚に配置され、
前記搬送装置は、前記仕分けエリアのみで走行するように構成され、前記収容・取出装置は、前記収容エリアのみで走行するように構成される、倉庫管理収容・取出方法。
前記第2目標収容・取出装置が、前記コンテナ収容コマンドに従って、前記目標収容コンテナを前記第2目標ドック位置から収容エリアに搬送し、前記目標収容位置に収容することは、
前記第2目標収容・取出装置が、前記コンテナ収容コマンドに従って、前記目標収容コンテナが前記第2目標ドック位置に搬送されるのを待つように、事前に前記第2目標ドック位置に移動することをさらに含む、請求項10に記載の方法。
前記制御サーバが、物品操作要求に従って、前記目標収容コンテナをドックするための第1目標ドック位置を確定し、前記制御サーバが、操作完了指示に従って、前記目標収容コンテナをドックするための第2目標ドック位置を確定することは、
ドック位置の数は複数である場合に、収容情報ライブラリにおける少なくとも1つのドック位置の現在のドック情報に従って、空きドック位置を選択し、前記空きドック位置を目標収容コンテナの目標ドック位置として確定することを含む、請求項10に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明について、図面および実施例を参照して説明する。本明細書に記載の具体的な実施例は、本発明の実施例による発明を解釈するためのものに過ぎず、本発明を限定するものではないことを理解できる。なお、図面では、説明の便宜上、すべての構成ではなく、本発明に関連する部分のみが示されている。
【0013】
図1に示す倉庫管理収容・取出システムのシステム構造模式図を参照すると、このシステム100は、収容・取出装置/搬送装置110と、制御システム120と、収容エリア130と、ワークステーション140とを備え、収容エリア130には、複数のコンテナ棚131が配置され、コンテナ棚131には、収容コンテナまたは様々な荷物が配置され、スーパーマーケットに見られる様々な商品が配置された棚と同様に、複数の棚の間が棚アレイの態様で配置されている。
【0014】
制御システム120は、収容・取出装置/搬送装置110と無線で通信接続され、作業員は、コンソール160を介して制御システム120を作動させ、収容・取出装置/搬送装置110は、制御システム120の制御の下で、荷物収容・取出および搬送タスクをそれぞれ実行する。例えば、制御システム120は、搬送タスクに応じて搬送装置110の移動ルートを計画し、収容・取出装置/搬送装置110は、移動ルートに応じて棚アレイ内の空き空間(収容・取出装置/搬送装置110の通行通路の一部)に沿って走行する。収容・取出装置/搬送装置110の移動ルートを容易に計画するために、予め収容・取出装置/搬送装置110の作業エリア(この作業エリアは、少なくとも収容エリア130およびワークステーション140が存在する領域を含む)を複数のサブエリア(即ち、セル)に分割しておき、収容・取出装置/搬送装置110は、サブエリアごとに移動して移動軌跡を形成する。
【0015】
収容・取出装置は、フォークリフトまたは積上げロボットで、搬送装置は、搬送ロボットであってもよい。搬送装置がロボットである場合に、
図2を参照すると、ロボット110は、ロボット110が作業空間内に移動できるようにする駆動機構111を備えてもよく、ロボット110は、目標収容コンテナ、または目標収容コンテナを搭載する補助ブラケットを持ち上げるためのリフト機構112をさらに備えてもよく、ロボット110は、目標収容コンテナの下方または補助ブラケットの下方に移動し、リフト機構112によって収容コンテナまたは補助ブラケット(収容コンテナと一緒)を持ち上げて、割り当てられたワークステーション140に搬送することができる。リフト機構112が上昇すると、収容コンテナ全体または補助ブラケット(収容コンテナと一緒)を地面から持ち上げることで、ロボット110が収容コンテナまたは補助ブラケット(収容コンテナと一緒)を搬送し、リフト機構112が下降すると、収容コンテナまたは補助ブラケット(収容コンテナと一緒)を地面に配置する。ロボット110における識別アセンブリ113は、ロボット110が収容コンテナまたは補助ブラケット(収容コンテナと一緒)を持ち上げるとき、収容コンテナまたは補助ブラケットを効果的に識別することができる。
【0016】
さらに、視覚的ナビゲーションに基づくものであれば、ロボット110は、地面に配置されたナビゲーションマーク(例えば、二次元コード)を識別するナビゲーション識別アセンブリ(
図2には図示せず)をさらに備える。勿論、ロボット110は、ロボット110全体を制御して運動やナビゲーションなどの機能を実現する制御モジュール(
図2には図示せず)をさらに備える。一例では、ロボット110は、少なくとも上向きおよび下向きの2台のカメラを備えており、下向きカメラで撮影した二次元コード情報(他の地面標識でもよい)に応じて前方に走行することができ、制御システム120が確定したルートに従って、制御システム120が提示する収容コンテナまたは補助ブラケットの下まで走行することができる。
【0017】
図3に示すように、
図3は、本発明の実施例に係る棚131の1つの模式図であり、棚131上に物品310が収容されているが、物品310は収容コンテナの中に収容されていてもよい。一実施例では、棚131は、高い棚であってもよく、棚131は垂直方向に積み重ねられた複数の仕切り層を有し、各仕切り層は複数の物品310またはトレイなどの収容コンテナを収容することができる。棚131は、少なくとも1つの支持部330を備える。また、一実施例では、物品310は、棚131内または棚131上のフックやロッドから吊り下げてもよい。物品310は、棚131において、棚131の内部または外面に、任意の適切な方法で配置されることができる。
【0018】
収容・取出装置110は、制御システム120の制御に従って、収容コンテナを収容エリアにおけるコンテナ棚131から取り出して、ドック位置に搬送し、そして搬送装置110は、ドック位置における収容コンテナをドック位置からワークステーション140に搬送し、ワークステーション140は、収容コンテナを操作可能であり、最終操作が完了した収容コンテナは、搬送装置110によってドック位置に搬送されることができ、収容・取出装置110は、さらに、ドック位置における収容コンテナを収容エリアに搬送して戻し、コンテナ棚131上に配置する。異なる作業エリア内の収容・取出装置および搬送装置の相互協力により、収容・取出装置および搬送装置の数と実行されるタスクが合理的に割り当てられ、倉庫管理収容・取出が実現され、装置コストが低減される。
【0019】
制御システム120は、サーバで実行される、データ記憶および情報処理機能を有するソフトウェアシステムであり、無線または有線で収容・取出装置、搬送装置、ハードウェア入力システム、および他のソフトウェアシステムと接続できる。制御システム120は、少なくとも1つのサーバを備えてもよく、集中型制御アーキテクチャまたは分散型コンピューティングアーキテクチャであってもよい。サーバは、プロセッサ121と、メモリ122とを有し、メモリ122は注文プール123を有してもよい。
【0020】
以下、本発明の実施例に係る倉庫管理収容・取出システムおよび方法について、実施例を参照して詳細に説明する。
【0021】
実施例1
図4は、本発明の実施例1に係る倉庫管理収容・取出システムの構造ブロック図であり、本実施例は、収容エリアにおける収容コンテナを収容するか、又は取り出す場合に適用されることができ、このシステムは、本発明の任意の実施例に記載の倉庫管理収容・取出方法を実現することができる。このシステム400は、制御サーバ410と、収容・取出装置420と、搬送装置430と、収容コンテナ440と、ドック位置450とを備える。収容・取出装置420および搬送装置430はそれぞれ、制御サーバ410と通信接続し、収容コンテナ440には物品が収容され、収容コンテナ440はコンテナ棚上に位置し、コンテナ棚は、収容コンテナ440と一緒に収容エリアに位置する。
【0022】
制御サーバ410は、物品操作要求に応答して、操作の対象となる目標収容コンテナ440と、目標収容コンテナ440をドックするための第1目標ドック位置450と、目標収容コンテナ440を取り出すための第1目標収容・取出装置420と、目標収容コンテナ440を搬送するための第1目標搬送装置430とを確定し、第1目標収容・取出装置420にコンテナ取り出しコマンドを送信し、第1目標搬送装置430にコンテナ搬送コマンドを送信するように構成される。
【0023】
第1目標収容・取出装置420は、コンテナ取り出しコマンドに応答して、目標収容コンテナ440を現在の収容位置から取り出して、第1目標ドック位置450に搬送するように構成される。
【0024】
第1目標搬送装置430は、コンテナ搬送コマンドに応答して、目標収容コンテナ440を第1目標ドック位置450からワークステーションに搬送して操作するように構成される。
【0025】
制御サーバ410はさらに、操作完了指示に応答して、目標収容コンテナ440を収容する目標収容位置と、目標収容コンテナ440をドックするための第2目標ドック位置450と、目標収容コンテナ440を収容するための第2目標収容・取出装置420と、目標収容コンテナ440を搬送するための第2目標搬送装置430とを確定し、第2目標収容・取出装置420にコンテナ収容コマンドを送信し、第2目標搬送装置430にコンテナ搬送コマンドを送信するように構成される。
【0026】
第2目標搬送装置430は、さらに、コンテナ搬送コマンドに応答して、目標収容コンテナ440をワークステーションから第2目標ドック位置450に搬送するように構成される。
【0027】
第2目標収容・取出装置420はさらに、コンテナ収容コマンドに応答して、目標収容コンテナ440を第2目標ドック位置450から収容エリアに搬送し、目標収容位置に収容するように構成される。
【0028】
本発明の実施例では、このシステムは、従来の倉庫管理環境または高い倉庫管理環境に適用されてもよく、このシステムが適用された収容シーンには、少なくとも収容エリアおよび仕分けエリアが含まれている。ただし、収容エリアは、収容コンテナ、例えば、トレイまたはストレージビンなどを収容するために使用され、トレイまたはストレージビンは、棚や高い棚に収容することができる。制御サーバは、収容情報ライブラリを記憶、更新、および管理し、受信した要求または指示と、収容情報ライブラリによって装置に送信されたコマンドとに従って、収容コンテナの収容状態を統括的に管理するために使用される。
【0029】
この収容エリアには、収容コンテナを収容したり、取り出したりするために使用される収容・取出装置が設けられ、この収容・取出装置は、フォークリフトであってもよく、このフォークリフトは、有人フォークリフトまたは無人フォークリフトであってもよく、フォークリフトは、制御サーバから送信されたコマンドに従って、搬送操作および収容・取出操作の少なくとも1つを実行することができる。本実施例は、無人フォークリフトを採用してもよく、対応する無人フォークリフトは、二次元コード、同時位置特定およびマッピング(Simultaneous Localization And Mapping、SLAM)などの任意のナビゲーション態様を使用してもよいし、複数のナビゲーション態様の組み合わせを使用してもよい。この収容・取出装置は、ロボットであってもよく、このロボットは、高い収容棚における収容コンテナに対して収容・取出操作を行う積上げロボットであってもよい。
【0030】
この仕分けエリアは、仕分けエリアにおけるワークステーションでさらに操作できるように、収容待ちまたは取り出した収容コンテナを一時的に収容するために使用される。この仕分けエリアには、搬送装置が配置され、この搬送装置は、制御サーバから送信されたコマンドに従って搬送操作を実行するロボットであってもよい。
【0031】
本実施例では、収容エリア内または仕分けエリアとワークステーションとの境界には、収容エリアおよび仕分けエリアにおける収容コンテナの搬送操作を行うための一定数のドック位置が設けられている。このシステムに含まれるドック位置の数は1つでも複数でもよく、ドック位置は、固定の位置エリアに設定してもよいし、倉庫管理の状況に応じて、倉庫管理効率を向上するように、設定した位置エリアを柔軟に変更してもよい。収容エリアにおける収容・取出装置と仕分けエリアにおける搬送装置との協力により、収容コンテナの収容または取出操作を完了すると同時に、ワークステーションを介して収容コンテナの物品を収容または取出して、物品に対して収容・取出操作を行う。
【0032】
本発明の実施例では、倉庫管理環境における物品を操作する場合に、物品の収容操作または物品の取出操作にかかわらず、いずれも物品に対応する収容コンテナをワークステーションに搬送して操作し、ワークステーションで収容コンテナの物品を操作した後に、収容コンテナを収容エリアに搬送して戻す必要がある。
【0033】
一実施例では、物品操作要求は、作業員またはシステムが発行する制御命令であり、操作すべき物品の情報および操作態様などの情報を含んでもよい。制御サーバは、物品操作要求を受信した後に、操作に使用する目標収容コンテナと、目標収容コンテナをドックするための第1目標ドック位置と、目標収容コンテナを取り出すための第1目標収容・取出装置と、目標収容コンテナを搬送するための第1目標搬送装置とを確定する。ただし、目標収容コンテナは、物品操作要求に関連する目標物品が収容される収容コンテナまたは目標物品が存在する収容コンテナであってもよい。物品を収容するとき、収容情報ライブラリに収容された物品のカテゴリなどの情報に応じて、空き収容コンテナを目標収容コンテナとして選択してもよいし、空きで仕分けエリアに近い収容コンテナを目標収容コンテナとして選択してもよい。物品を取り出すとき、収容情報ライブラリに収容された物品の情報に応じて、この目標物品が収容された収容コンテナから、仕分けエリアに近い収容コンテナを目標収容コンテナとして選択してもよい。それに対応して、目標収容コンテナの現在の収容位置を確定する。本実施例は、目標収容コンテナの選択方法を限定するものではない。
【0034】
第1目標ドック位置とは、目標収容コンテナを収容エリアから取り出すとき、収容エリアおよび仕分けエリアにおける装置が第1目標ドック位置を介してドッキングして、目標収容コンテナ搬送の受け渡し操作を完了するように、目標収容コンテナをドックするためのドック位置である。第1目標収容・取出装置とは、収容エリア内で目標収容コンテナを収容エリアから取り出すための装置であり、上述したようにフォークリフトであってもよい。第1目標搬送装置とは、目標収容コンテナを搬送するための装置であり、上述したようにロボットであってもよい。第1目標収容・取出装置の設備コストが高いことに鑑み、本実施例では、第1目標収容・取出装置をできるだけコンテナを取り出す機能に制限し、第1目標搬送装置の搬送機能を可能な限り最大化し、それに対応して、第1目標ドック位置は、目標収容コンテナの現在の収容位置に近い位置に設定し、第1目標搬送装置は、仕分けエリアおよび収容エリア内で作動することができる。
【0035】
本実施例では、操作の対象と実行主体を確定した後に、制御サーバは、第1目標収容・取出装置にコンテナ取り出しコマンドを送信し、第1目標搬送装置にコンテナ搬送コマンドを送信する。ここで、コンテナ取り出しコマンドおよびコンテナ搬送コマンドには、目標収容コンテナ情報と、物品操作情報と、搬送位置情報と、実行動作情報などを含んでもよい。
【0036】
一実施例では、搬送と収容・取出操作との間の目標収容コンテナの快速な繋がりを容易にし、作業エリア内での搬送装置の最大搬送作業性能を向上するために、制御サーバは、収容情報ライブラリにおける少なくとも1つのドック位置の現在のドック情報に応じて、現在の収容位置から最も近く、且つ、目標収容コンテナの収容空間を有する空きドック位置を目標収容コンテナの第1目標ドック位置として確定する。第1目標ドック位置と現在の収容位置との距離は、ワークステーションと現在の収容位置との距離よりも小さいことを理解できる。制御サーバは、目標収容コンテナ、現在の収容位置、第1目標ドック位置および第1目標収容・取出装置に基づいてコンテナ取り出しコマンドを生成し、目標収容コンテナ、第1目標ドック位置、第1目標搬送装置およびワークステーションに基づいてコンテナ搬送コマンドを生成することで、コンテナ取り出しコマンドを第1目標収容・取出装置に送信し、コンテナ搬送コマンドを第1目標搬送装置に送信することができる。
【0037】
それに対応して、収容エリア内に位置する第1目標収容・取出装置は、コンテナ取り出しコマンドに応答して、目標収容コンテナを現在の収容位置から取り出し、現在の収容位置から第1目標ドック位置に搬送する。その後、第1目標ドック位置の位置情報に応じて、第1目標搬送装置は、第1目標ドック位置に移動し、コンテナ搬送コマンドに応答して、目標収容コンテナを第1目標ドック位置からワークステーションに搬送し、自動的なコンテナ取出操作を完了し、第1目標収容・取出装置の搬送操作をできるだけ減少させる。
【0038】
本実施例では、目標収容コンテナがワークステーションに搬送された後に、ワークステーションにおける作業員またはロボットは、例えば、収容待ちの物品を目標収容コンテナに配置したり、取り出し待ちの物品を目標収容コンテナから取り出したりするなど、目標収容コンテナを操作することができ、作業員またはロボットは、サーバに操作完了指示をフィードバックする。
【0039】
一実施例では、制御サーバは、さらに、操作完了指示に応答して、目標収容コンテナを収容するための目標収容位置と、目標収容コンテナをドックするための第2目標ドック位置と、目標収容コンテナを収容するための第2目標収容・取出装置と、目標収容コンテナを搬送するための第2目標搬送装置とを確定するように構成される。ただし、目標収容コンテナは、ワークステーションで操作された収容コンテナである。目標収容位置は、この目標収容コンテナが収容エリア内に配置される具体的な位置であり、目標収容位置は、目標収容コンテナが取り出されたときの元の収容位置であってもよいし、収容位置選択ポリシーに基づいて目標収容位置を再確定してもよい。例として、収容位置選択ポリシーは、現在の収容情報ライブラリに基づいて目標収容コンテナを分類して収容し、同じ種類の物品が存在する収容位置、かつ、この目標収容コンテナを収容する収容空間を有する空き位置を選択して、目標収容位置として確定してもよい。あるいは、収容位置選択ポリシーは、目標収容コンテナにおける物品の人気度または搬送頻度に基づいて収容し、目標収容コンテナをつかみ・搬送しやすい位置に収容することを選択し、目標収容位置を確定する。本実施例は、目標収容位置の確定態様を限定するものではなく、目標収容位置の確定を実現できる、効率的な収容・取出を促進できる位置確定態様であれば、本実施例に適用することができる。
【0040】
第2目標ドック位置とは、目標収容コンテナをワークステーションから収容エリアに搬送して戻すとき、収容エリアおよび仕分けエリアにおける装置が第2目標ドック位置を介してドッキングし、目標収容コンテナ搬送の受け渡し操作を完了するように、目標収容コンテナをドックするためのドック位置であり、それにより、第2搬送装置に最大限で搬送操作を実行させ、第2収容・取出装置にできるだけ少ない搬送操作を実行させ、第2収容・取出装置の使用量を節約し、第2収容・取出装置に収容・取出操作を専念して実行させることが容易になる。収容エリアでの目標収容コンテナの現在の収容位置、及び目標収容位置との相対位置関係に応じて、第2目標ドック位置と第1目標ドック位置は、同じ位置であるか、又は異なる位置である。目標収容位置が現在の収容位置であるか、または現在の収容位置の付近に位置する場合に、第2目標ドック位置と第1目標ドック位置は、同じ位置である可能性があり、目標収容位置が現在の収容位置ではなく、現在の収容位置の付近にない場合に、最適なルート原則に基づいて倉庫管理効率を高めるために、第2目標ドック位置と第1目標ドック位置は異なる位置である可能性があることを理解できる。
【0041】
一実施例では、作業エリア内での搬送装置の最大搬送作業性能を向上させ、収容・取出装置の搬送操作を減少させるために、収容情報ライブラリにおける少なくとも1つのドック位置の現在の収容ドック情報に応じて、目標収容位置から最も近く、かつ、目標収容コンテナを搭載する収容空間を有する空きドック位置を目標収容コンテナの第2目標ドック位置として確定することができる。第2目標ドック位置と目標収容位置との距離は、ワークステーションと目標収容位置との距離よりも小さいことを理解できる。
【0042】
上記のように目標収容コンテナを収容エリアからワークステーションに搬送した後に、第1目標搬送装置は、目標収容コンテナを下ろして他のタスクを実行してもよいし、目標収容コンテナが操作された後に目標収容コンテナを第2目標ドック位置に搬送されるまで、この目標収容コンテナを搬送し続けてもよい。したがって、第2目標搬送装置と第1目標搬送装置は、同じ装置であるか、又は異なる装置である。
【0043】
本実施例では、操作の対象および実行主体を確定した後に、制御サーバは、目標収容コンテナ、ワークステーション、第2目標ドック位置および第2目標搬送装置に基づいてコンテナ搬送コマンドを生成し、目標収容コンテナ、目標収容位置、第2目標ドック位置および第2目標収容・取出装置に基づいてコンテナ収容コマンドを生成することで、コンテナ搬送コマンドを第2目標搬送装置に送信し、コンテナ収容コマンドを第2目標収容・取出装置に送信する。ここで、コンテナ搬送コマンドおよびコンテナ収容コマンドには、目標収容コンテナ情報、物品操作情報、搬送位置情報および実行動作情報などを含んでもよい。
【0044】
それに対応して、ワークステーションに位置する第2目標搬送装置は、コンテナ搬送コマンドに応答して、目標収容コンテナをワークステーションから第2目標ドック位置に搬送し、そして、第2目標収容・取出装置は、第2目標ドック位置に移動し、コンテナ収容コマンドに応答して、目標収容コンテナを第2目標ドック位置から収容エリアに搬送して、目標収容位置に収容することで、自動的なコンテナ収容操作を完了し、第2目標収容・取出装置の搬送操作をできるだけ減少させる。
【0045】
例として、
図5は、目標収容コンテナの収容・取出の模式図である。倉庫には収容エリア510および仕分けエリア520に分割されると仮定する。ここで、収容エリア510には、コンテナ棚5101が配置され、収容・取出装置およびドック位置も配置され、収容エリア510に収容コンテナ530が収容されており、前記収容・取出装置は、第1目標収容・取出装置5102および第2目標収容・取出装置5106を含み、前記ドック位置は、第1目標ドック位置5103および第2目標ドック位置5105を含み、仕分けエリア520には、ワークステーション5201および搬送装置が配置され、前記搬送装置は、第1目標搬送装置5202および第2目標搬送装置5203を含む。
【0046】
制御サーバは、物品操作要求を受信するとき、目標収容コンテナ530を確定し、目標収容コンテナ530の現在の収容位置に従って、近くの空いている第1目標ドック位置5103を確定し、第1目標収容・取出装置5102と第1目標搬送装置5202を指定する。制御サーバは、目標収容コンテナ530の現在の収容位置、第1目標ドック位置5103および第1目標収容・取出装置5102に基づいてコンテナ取り出しコマンドを生成し、目標収容コンテナ530、第1目標ドック位置5103、第1目標搬送装置5202およびワークステーション5201に基づいてコンテナ搬送コマンドを生成する。第1目標収容・取出装置5102にコンテナ取り出しコマンドを送信し、第1目標搬送装置5202にコンテナ搬送コマンドを送信する。それに対応して、第1目標収容・取出装置5102は、コンテナ取り出しコマンドに応答して、目標収容コンテナ530を現在の収容位置から取り出して、現在の収容位置から第1目標ドック位置5103に搬送する。その後、第1目標ドック位置5103の位置情報に従って、第1目標搬送装置5202は、第1目標ドック位置5103に移動し、コンテナ搬送コマンドに応答して、目標収容コンテナ530を第1目標ドック位置5103からワークステーション5201に搬送する。これは、
図5に破線のルートで示されている。
【0047】
ワークステーション5201が物品操作を完了した後に、制御サーバは、操作完了指示を受信し、目標収容コンテナ530の目標収容位置を確定し、目標収容位置が5104であると仮定すると、目標収容位置5104に基づいて、近くの空いている第2目標ドック位置5105を確定し、第2目標収容・取出装置5106と第2目標搬送装置5203を指定する。制御サーバは、目標収容コンテナ530、ワークステーション5201、第2目標ドック位置5105および第2目標収容・取出装置5106に基づいてコンテナ搬送コマンドを生成し、目標収容コンテナ530、第2目標ドック位置5105、第2目標搬送装置5203および目標収容位置5104に基づいてコンテナ収容コマンドを生成することができる。第2目標搬送装置5203にコンテナ搬送コマンドを送信し、第2目標収容・取出装置5106にコンテナ収容コマンドを送信する。それに対応して、第2目標搬送装置5203は、コンテナ搬送コマンドに応答して、目標収容コンテナ530をワークステーション5201から第2目標ドック位置5105に搬送し、そして、第2目標収容・取出装置5106は、第2目標ドック位置5105に移動し、コンテナ収容コマンドに応答して、目標収容コンテナ530を第2目標ドック位置5105から目標収容位置5104に搬送する。これは、
図5に一点鎖線のルートで示されている。
【0048】
一実施例では、制御サーバは、さらに、目標ドック位置の目標収容コンテナを受け渡すための装置、例えば、第1目標搬送装置または第2目標収容・取出装置に応じて、搬送または収容コマンドの受信時間、実行時間または実行進捗などの情報に対し、目標収容コンテナを目標ドック位置に搬送するための装置が目標収容コンテナを目標ドック位置に搬送する前に、目標収容コンテナが目標ドック位置に搬送されるのを待つように、事前に目標ドック位置の目標収容コンテナを受け渡すための装置を目標ドック位置に移動させるように制御する。これにより、目標収容コンテナが目標ドック位置に搬送されるとき、目標ドック位置の目標収容コンテナを受け渡すための装置は、時間遅延なく後続の搬送または収容・取出コマンドを実行することができ、目標収容コンテナの収容・取出効率が向上する。
【0049】
上記の操作プロセスでは、コンテナの相対位置と相対角度の少なくとも一方がずれる可能性があり、位置と角度の少なくとも一方のズレの累積に起因して、自動収容・取出システムが正常に作動しなくなり、コンテナのズレ、倒れ込み、または衝突などの現象が発生する可能性がある。そのため、本実施例では、装置、ドック位置または収容コンテナの3つの点から、コンテナのズレを補正することができる。一実施例では、装置には、装置が目標収容コンテナをドッキング、配置または搬送するプロセスで、目標収容コンテナの位置と角度の少なくとも一方を補正するためのセンサが配置され、前記装置は、収容・取出装置および前記搬送装置の少なくとも一方である。一実施例では、ドック位置には、目標収容コンテナがドック位置に配置された位置と角度の少なくとも一方を補正するための物理補正装置が配置されている。一実施例では、収容コンテナの底部の中心には、可読マークが設けられており、装置が目標収容コンテナをドッキングするとき、前記可読マークを走査することによって目標収容コンテナの中央位置を取得し、中央位置に応じて目標収容コンテナが装置に配置された位置と角度の少なくとも一方を補正し、前記装置は、収容・取出装置および前記搬送装置の少なくとも一方であり、この可読マークは二次元コード態様であってもよく、他のマーク態様であってもよい。上記の3つのズレ補正態様は、単独で使用してもよいし、少なくとも2つの態様を組み合わせて使用してもよい。
【0050】
一実施例では、装置の観点から、装置自体は、視覚、触覚または位置などのセンサを備えてもよく、センサを介して収容コンテナの位置と角度の少なくとも一方の相対的なズレ値を収集して、ロボットが収容コンテナをドッキングしてつかみ、収容コンテナを配置、または収容コンテナを搬送するプロセスで、自体のズレ補正機能によって位置と角度の少なくとも一方のズレを補正する。
【0051】
収容コンテナの観点から、収容コンテナの特定位置に可読マークを貼り付けてもよい。例えば、収容コンテナの底部の中心に二次元コードが貼り付けられており、装置は、走査機能によって中央位置における二次元コードを走査して、装置に対するこの中央位置の相対的なズレ値を確定することで、装置が収容コンテナをドッキングしてつかむプロセスで、自体のズレ補正機能によって相対ズレ値に含まれる位置と角度の少なくとも一方のズレを補正し、収容コンテナの底部の中心を装置の中心に揃えることで、収容コンテナが装置上でずれることを避ける。
【0052】
ドック位置の観点から、本実施例では、ドック位置に物理ズレ補正装置が設けられてもよい。この物理ズレ補正装置は、ロボットが収容コンテナを配置するときに突起装置による規制に従って収容コンテナを指定位置に配置するように、固定されたフェンスまたはフレームなどの突起形状を有する規制装置であってもよいし、ロボット自体に配置された複数のセンサを組み合わせて、収容コンテナを配置するときに可視標識の識別によって収容コンテナを指定位置に配置するように、特定の色やパターンなどの可視標識を付けるものであってもよい。それに対応して、ドック位置に物理ズレ補正装置が設けられている場合に、ドック位置は、一般的に、倉庫管理環境に固定されており、柔軟に変更できない。物理ズレ補正装置は、収容コンテナの輪郭寸法よりもやや大きいため、収容コンテナのズレ幅を許容範囲内に制限し、再度のつかみ・搬送操作に影響を与えないことを理解できる。そこで、本実施例では、収容コンテナの配置位置と角度の少なくとも一方を補正することで、収容コンテナを再搬送または取り出すとき、収容コンテナの偏りが許容範囲内に制限することを保証し、収容コンテナの偏りの累積に起因して収容コンテナが正常につかまれず、又は配置・搬送されないとき、倒れたり、衝突したりすることを避ける。
【0053】
例として、
図6は、ドック位置における物理ズレ補正装置の例を示す図である。ここで、
図6の左側は突起形状を有する規制装置であり、
図6の右側は、着色された態様の可視標識である。収容コンテナを物理ズレ補正装置に配置して、収容コンテナのズレ幅を許容範囲内に制限する。
【0054】
本実施例の技術案によれば、制御サーバによって物品操作要求に応答して、操作に使用される目標収容コンテナと、前記目標収容コンテナをドックするための第1目標ドック位置と、目標収容コンテナを取り出すための第1目標収容・取出装置と、目標収容コンテナを搬送するための第1目標搬送装置を確定し、第1目標収容・取出装置にコンテナ取り出しコマンドを送信し、第1目標搬送装置にコンテナ搬送コマンドを送信し、第1目標収容・取出装置は、コンテナ取り出しコマンドに応答して、目標収容コンテナを現在の収容位置から取り出して、第1目標ドック位置に搬送し、第1目標搬送装置は、コンテナ搬送コマンドに応答して、第1目標収容コンテナを第1目標ドック位置からワークステーションに搬送して操作するように構成される。それに対応して、制御サーバは、操作完了指示に応答して、目標収容コンテナを収容する目標収容位置と、目標収容コンテナをドックするための第2目標ドック位置と、目標収容コンテナを収容するための第2目標収容・取出装置と、目標収容コンテナを搬送するための第2目標搬送装置を確定し、第2目標収容・取出装置にコンテナ収容コマンドを送信し、第2目標搬送装置にコンテナ搬送コマンドを送信し、第2目標搬送装置は、コンテナ搬送コマンドに応答して、目標収容コンテナをワークステーションから第2目標ドック位置に搬送し、第2収容・取出装置は、コンテナ収容コマンドに応答して、目標収容コンテナを第2目標ドック位置から収容エリアに搬送し、目標収容位置に収容する。
【0055】
本発明の実施例は、制御サーバの制御に基づいて、ドック位置を収容エリアおよび仕分けエリアの中継ステーションとし、異なるエリア内の装置の協力により、倉庫管理環境収容エリア内の収容・取出装置の使用量を減少させ、インテリジェントな物品の収容・取出操作を実現し、人件費と装置のコストを低減し、収容コンテナの収容・取出効率を向上する。
【0056】
実施例2
本実施例は、上述した実施例1に基づき、倉庫管理収容・取出システムの一例の実施形態を提供し、収容・取出装置の搬送操作を減少させることができる。
図4に示す倉庫管理収容・取出システムの構造ブロック図を参照すると、制御サーバ410は、物品操作要求に応答して、操作に使用される目標収容コンテナ440と、目標収容コンテナ440をドックするための第1目標ドック位置450と、目標収容コンテナ440を取り出すための第1目標収容・取出装置420と、目標収容コンテナ440を搬送するための第1目標搬送装置430とを確定し、第1目標収容・取出装置420にコンテナ取り出しコマンドを送信し、第1目標搬送装置430にコンテナ搬送コマンドを送信するように構成される。
【0057】
一実施例では、システム400は、少なくとも1つのドック位置450を含む。
【0058】
一実施例では、ドック位置450は、収容エリア内に位置するか、または仕分けエリアとワークステーションとの境界に位置する。
【0059】
一実施例では、システム400が複数のドック位置450を含む場合に、制御サーバ410は、収容情報ライブラリにおける少なくとも1つのドック位置450の現在のドック情報に従って、空きドック位置450を選択し、空きドック位置450を目標収容コンテナ440の目標ドック位置450として確定するように構成される。
【0060】
第1目標収容・取出装置420は、コンテナ取り出しコマンドに応答して、目標収容コンテナ440を現在の収容位置から取り出して、第1目標ドック位置450に搬送するように構成される。
【0061】
一実施例では、第1目標搬送装置430は、さらに、コンテナ搬送コマンドに応答して、目標収容コンテナ440が第1目標ドック位置450に搬送されるのを待つように、事前に第1目標ドック位置450に移動するように構成される。
【0062】
第1目標搬送装置430は、コンテナ搬送コマンドに応答して、第1目標収容コンテナ440を第1目標ドック位置450からワークステーションに搬送して操作するように構成される。
【0063】
制御サーバ410は、さらに、操作完了指示に応答して、目標収容コンテナ440を収容する目標収容位置と、目標収容コンテナ440をドックするための第2目標ドック位置450と、目標収容コンテナ440を収容するための第2目標収容・取出装置420と、目標収容コンテナ440を搬送するための第2目標搬送装置430とを確定し、第2目標収容・取出装置420にコンテナ収容コマンドを送信し、第2目標搬送装置430にコンテナ搬送コマンドを送信するように構成される。
【0064】
一実施例では、システム400が複数のドック位置450を含む場合に、制御サーバ410は、収容情報ライブラリにおける少なくとも1つのドック位置450の現在のドック情報に従って、空きドック位置450を選択し、目標収容コンテナ440の目標ドック位置450として確定するように構成される。
【0065】
一実施例では、第1目標ドック位置450と第2目標ドック位置450は、同じ位置であるか、又は異なる位置である。
【0066】
一実施例では、第1目標搬送装置430と第2目標搬送装置430は、同じ装置であるか、又は異なる装置である。
【0067】
第2目標搬送装置430は、さらに、コンテナ搬送コマンドに応答して、目標収容コンテナ440をワークステーションから第2目標ドック位置450に搬送するように構成される。
【0068】
一実施例では、第2目標収容・取出装置420は、さらに、コンテナ収容コマンドに応答して、目標収容コンテナ440が第2目標ドック位置450に搬送されるのを待つように、事前に第2目標ドック位置450に移動するように構成される。
【0069】
第2目標収容・取出装置420は、さらに、コンテナ収容コマンドに応答して、目標収容コンテナ440を第2目標ドック位置450から収容エリアに搬送し、目標収容位置に収容するように構成される。
【0070】
一実施例では、装置は、収容・取出装置420および搬送装置430の少なくとも一方である装置が目標収容コンテナ440をドッキング、配置または搬送するプロセスで目標収容コンテナ440の位置と角度の少なくとも一方を補正するためのセンサを備える。
【0071】
一実施例では、ドック位置450に、目標収容コンテナ440がドック位置450に配置された位置と角度の少なくとも一方を補正するための物理補正装置が設けられている。
【0072】
一実施例では、収容コンテナ440の底部の中心に、収容・取出装置420および搬送装置430の少なくとも一方である装置が目標収容コンテナ440をドッキングするとき、可読マークを走査することによって目標収容コンテナ440の中央位置を収容し、中央位置に応じて目標収容コンテナ440が装置に配置された位置と角度の少なくとも一方を補正するように、可読マークが設けられている。
【0073】
一実施例では、搬送装置430は、搬送ロボットであり、収容・取出装置420は、積上げロボットまたはフォークリフトである。
【0074】
本発明の実施例では、倉庫管理環境における物品を操作する場合に、物品の収容操作または物品の取出操作にかかわらず、物品に対応する収容コンテナをワークステーションに搬送して操作し、ワークステーションで収容コンテナの物品を操作した後に、収容コンテナを収容エリアに搬送して戻す必要がある。
【0075】
一実施例では、物品操作要求は、作業員またはシステムが発行する制御命令であり、操作すべき物品の情報および操作態様などの情報を含んでもよい。制御サーバは、物品操作要求に従って、目標収容コンテナと、第1目標収容・取出装置と、第1目標搬送装置とを確定し、収容情報ライブラリにおける少なくとも1つのドック位置の現在のドック情報に従って、現在の収容位置から最も近く、かつ目標収容コンテナを搭載する収容空間を有する空きドック位置を目標収容コンテナの第1目標ドック位置として確定する。制御サーバは、目標収容コンテナ、現在の収容位置、第1目標ドック位置および第1目標収容・取出装置に基づいてコンテナ取り出しコマンドを生成し、目標収容コンテナ、第1目標ドック位置、第1目標搬送装置およびワークステーションに基づいてコンテナ搬送コマンドを生成することで、コンテナ取り出しコマンドを第1目標収容・取出装置に送信し、コンテナ搬送コマンドを第1目標搬送装置に送信するように構成されてもよい。
【0076】
それに対応して、第1目標収容・取出装置は、目標収容コンテナを現在の収容位置から取り出して、現在の収容位置から第1目標ドック位置に搬送する。第1目標搬送装置は、事前に第1目標ドック位置に移動し、目標収容コンテナが第1目標ドック位置に搬送されるとき、第1目標搬送装置は、目標収容コンテナを第1目標ドック位置からワークステーションに搬送する。ワークステーションにおける作業員またはロボットは、例えば、収容待ちの物品を目標収容コンテナに配置したり、取り出し待ちの物品を目標収容コンテナから取り出したりするなど、目標収容コンテナを操作することができ、作業員またはロボットは、サーバに操作完了指示をフィードバックする。
【0077】
一実施例では、制御サーバは、操作完了指示に従って、目標収容コンテナを収容する目標収容位置と、第2目標収容・取出装置と、第2目標搬送装置とを確定し、収容情報ライブラリにおける少なくとも1つのドック位置の現在の収容ドック情報に従って、目標収容位置から最も近く、かつ目標収容コンテナを搭載する収容空間を有する空きドック位置を目標収容コンテナの第2目標ドック位置として確定する。制御サーバは、目標収容コンテナ、ワークステーション、第2目標ドック位置および第2目標搬送装置に基づいてコンテナ搬送コマンドを生成し、目標収容コンテナ、目標収容位置、第2目標ドック位置および第2目標収容・取出装置に基づいてコンテナ収容コマンドを生成することで、コンテナ搬送コマンドを第2目標搬送装置に送信し、コンテナ収容コマンドを第2目標収容・取出装置に送信することができる。
【0078】
それに対応して、第2目標搬送装置は、目標収容コンテナをワークステーションから第2目標ドック位置に搬送する。第2目標収容・取出装置は、事前に第2目標ドック位置に移動し、目標収容コンテナが第2目標ドック位置に搬送されるとき、第2目標収容・取出装置は、目標収容コンテナを第2目標ドック位置から収容エリア搬送し、目標収容位置に収容する。
本実施例では、収容コンテナのドッキング・つかみ、配置または搬送のプロセスで、装置に設けられたセンサ、収容コンテナの底部の中央の可読マークまたはドック位置の物理補正装置によって、収容コンテナのズレを許容範囲内に制限するように、目標収容コンテナの全搬送過程での位置を補正する。
【0079】
本実施例の技術案によれば、倉庫管理システムにおける制御サーバは、収容コンテナの収容状態を統合し、収容コンテナを収容エリアから取り出してワークステーションに搬送し、ワークステーションで操作した後に収容コンテナを収容エリアに搬送して戻す操作プロセスに基づいて、収容・取出装置にできるだけコンテナ収容・取出操作のみを担当させ、搬送装置にできる限り最大範囲で搬送操作を実行させるように制御して、収容・取出装置の数を減少させ、装置の使用コストを低減する。同時に、ドック位置に位置する収容コンテナを受け渡すための装置を制御して、事前に目標ドック位置に移動し、収容コンテナのドッキング・つかみ、配置または搬送収容のプロセスで、目標収容コンテナの位置と角度の少なくとも一方を補正し、収容・取出装置と搬送装置の協力によって、倉庫管理環境の収容・取出の正確さおよび収容・取出効率を向上する。
【0080】
実施例3
図7は、本発明の実施例3に係る倉庫管理収容・取出方法のフローチャートであり、本実施例は、収容エリアにおける収容コンテナの物品を収容するか、又は取り出す場合に適用でき、この方法は、倉庫管理収容・取出システムにより実行される。この方法は、従来の倉庫管理環境または高い倉庫管理環境に適用され、この方法が適用される収容シーンは、少なくとも収容エリアおよび仕分けエリアを含む。ここで、収容エリアは、収容コンテナを収容するために使用され、例えば、トレイまたはストレージビンなどであり、トレイまたはストレージビンは、棚または高い棚上に配置されてもよい。この方法は、ステップ710〜ステップ760を含む。
【0081】
ステップ710では、制御サーバは、物品操作要求に従って、操作に使用される目標収容コンテナと、目標収容コンテナをドックするための第1目標ドック位置と、目標収容コンテナを取り出すための第1目標収容・取出装置と、目標収容コンテナを搬送するための第1目標搬送装置とを確定し、第1目標収容・取出装置にコンテナ取り出しコマンドを送信し、第1目標搬送装置にコンテナ搬送コマンドを送信する。
【0082】
本発明の実施例では、倉庫管理環境における物品を操作する場合に、物品の収容操作または物品の取出操作にかかわらず、物品に対応する収容コンテナをワークステーションに搬送して操作し、ワークステーションで収容コンテナの物品を操作した後に、収容コンテナを収容エリアに搬送して戻す必要がある。
【0083】
本実施例では、物品操作要求は、作業員またはシステムが発行する制御命令であり、操作すべき物品の情報および操作態様などの情報を含んでもよい。制御サーバは、物品操作要求、収容情報ライブラリ、ドック情報および最適なルートなどの情報に従って、目標収容コンテナと、第1目標ドック位置と、第1目標収容・取出装置と、第1目標搬送装置とを確定する。ドック位置は、収容エリア内に位置するか、又は仕分けエリアとワークステーションとの境界に位置する。ドック位置の数は、少なくとも1つである。搬送装置は、搬送ロボットであり、収容・取出装置は、積上げロボットまたはフォークリフトである。ここで、目標収容コンテナは、物品操作要求に関連する、目標物品が収容される収容コンテナまたは目標物品が存在する収容コンテナである。第1目標ドック位置とは、目標収容コンテナを収容エリアから取り出すとき、収容エリアおよび仕分けエリアにおける装置が第1目標ドック位置を介してドッキングして、目標収容コンテナ搬送の受け渡し操作を完了するように、目標収容コンテナをドックするためのドック位置であり、これにより、第1搬送装置に最大限の搬送操作を実行させ、第1収容・取出装置にできるだけ少ない搬送操作を実行させ、第1収容・取出装置の使用量を節約し、第1収容・取出装置に収容・取出操作を専念させることが容易になる。
【0084】
制御サーバは、目標収容コンテナ、現在の収容位置、第1目標ドック位置および第1目標収容・取出装置に基づいてコンテナ取り出しコマンドを生成し、目標収容コンテナ、第1目標ドック位置、第1目標搬送装置およびワークステーションに基づいてコンテナ搬送コマンドを生成することで、コンテナ取り出しコマンドを第1目標収容・取出装置に送信し、コンテナ搬送コマンドを第1目標搬送装置に送信することができる。
【0085】
ステップ720では、第1目標収容・取出装置は、コンテナ取り出しコマンドに従って、目標収容コンテナを現在の収容位置から取り出し、第1目標ドック位置に搬送する。
【0086】
本発明の実施例では、第1目標収容・取出装置は、最も少ない搬送操作で目標収容コンテナを現在の収容位置から取り出し、第1目標ドック位置に搬送する。
【0087】
ステップ730では、第1目標搬送装置は、コンテナ搬送コマンドに従って、第1目標収容コンテナを第1目標ドック位置からワークステーションに搬送して操作する。
【0088】
本発明の実施例では、第1目標搬送装置は、搬送操作を最大限に実行する。目標収容コンテナがワークステーションに搬送された後に、ワークステーションにおける作業員またはロボットは、例えば、収容待ちの物品を目標収容コンテナに配置したり、取り出し待ちの物品を目標収容コンテナから取り出したりするなど、目標収容コンテナを操作することができ、作業員またはロボットは、サーバに操作完了指示をフィードバックする。
【0089】
ステップ740では、制御サーバは、操作完了指示に従って、目標収容コンテナが収容されている目標収容位置と、目標収容コンテナをドックするための第2目標ドック位置と、目標収容コンテナを収容するための第2目標収容・取出装置と、目標収容コンテナを搬送するための第2目標搬送装置とを確定し、第2目標収容・取出装置にコンテナ収容コマンドを送信し、第2目標搬送装置にコンテナ搬送コマンドを送信する。
【0090】
本発明の実施例では、目標収容コンテナは、ワークステーションで操作した収容コンテナである。目標収容位置は、収容エリアにこの目標収容コンテナが配置された具体的な位置であり、目標収容位置は、目標収容コンテナが取り出されたときの元の収容位置であってもよいし、収容位置選択ポリシーに従って再確定された目標収容位置であってもよい。第2目標ドック位置とは、目標収容コンテナをワークステーションから収容エリアに搬送して戻すとき、収容エリアおよび仕分けエリアにおける装置が第2目標ドック位置を介してドッキングし、目標収容コンテナ搬送の受け渡し操作を完了するように、目標収容コンテナをドックするためのドック位置であり、それにより、第2搬送装置に最大限で搬送操作を実行させ、第2収容・取出装置にできるだけ少ない搬送操作を実行させ、第2収容・取出装置の使用量を節約し、第2収容・取出装置に収容・取出操作を専念して実行させることが容易になる。
【0091】
制御サーバは、目標収容コンテナ、ワークステーション、第2目標ドック位置および第2目標搬送装置に基づいてコンテナ搬送コマンドを生成し、目標収容コンテナ、目標収容位置、第2目標ドック位置および第2目標収容・取出装置に基づいてコンテナ収容コマンドを生成することで、コンテナ搬送コマンドを第2目標搬送装置に送信し、コンテナ収容コマンドを第2目標収容・取出装置に送信することができる。
【0092】
ステップ750では、第2目標搬送装置は、コンテナ搬送コマンドに従って、目標収容コンテナをワークステーションから第2目標ドック位置に搬送する。
【0093】
本発明の実施例では、第2目標搬送装置は、搬送操作を最大限に実行して、目標収容コンテナをワークステーションから第2目標ドック位置に搬送する。
【0094】
ステップ760では、第2目標収容・取出装置は、コンテナ収容コマンドに従って、目標収容コンテナを第2目標ドック位置から収容エリア搬送し、目標収容位置に収容する。
【0095】
本発明の実施例では、第2目標収容・取出装置は、最も少ない搬送操作で目標収容コンテナを第2目標ドック位置に搬送し、目標収容位置に収容する。
【0096】
本実施例の技術案によれば、制御サーバによって物品操作要求に応答して、操作に使用される目標収容コンテナと、前記目標収容コンテナをドックするための第1目標ドック位置と、目標収容コンテナを取り出すための第1目標収容・取出装置と、目標収容コンテナを搬送するための第1目標搬送装置を確定し、第1目標収容・取出装置にコンテナ取り出しコマンドを送信し、第1目標搬送装置にコンテナ搬送コマンドを送信し、第1目標収容・取出装置は、コンテナ取り出しコマンドに応答して、目標収容コンテナを現在の収容位置から取り出して、第1目標ドック位置に搬送し、第1目標搬送装置は、コンテナ搬送コマンドに応答して、第1目標収容コンテナを第1目標ドック位置からワークステーションに搬送して操作するように構成される。それに対応して、制御サーバは、操作完了指示に応答して、目標収容コンテナを収容する目標収容位置と、目標収容コンテナをドックするための第2目標ドック位置と、目標収容コンテナを収容するための第2目標収容・取出装置と、目標収容コンテナを搬送するための第2目標搬送装置を確定し、第2目標収容・取出装置にコンテナ収容コマンドを送信し、第2目標搬送装置にコンテナ搬送コマンドを送信し、第2目標搬送装置は、コンテナ搬送コマンドに応答して、目標収容コンテナをワークステーションから第2目標ドック位置に搬送し、第2収容・取出装置は、コンテナ収容コマンドに応答して、目標収容コンテナを第2目標ドック位置から収容エリアに搬送し、目標収容位置に収容する。
【0097】
本発明の実施例は、制御サーバの制御に基づいて、ドック位置を収容エリアおよび仕分けエリアの中継ステーションとし、異なるエリア内の装置の協力により、倉庫管理環境収容エリア内の収容・取出装置の使用量を減少させ、インテリジェントな物品の収容・取出操作を実現し、人件費と装置のコストを低減し、収容コンテナの収容・取出効率を向上する。
【0098】
実施例4
本実施例は、上述した実施例3に基づき、倉庫管理収容・取出方法の一例の実施形態を提供し、収容・取出装置の搬送操作を減少させることができる。
図8は、本発明の実施例4に係る倉庫管理収容・取出方法のフローチャートであり、この方法は、ステップ810〜ステップ880を含む。
【0099】
ステップ810では、制御サーバは、物品操作要求に従って、操作に使用される目標収容コンテナと、標収容コンテナをドックするための第1目標ドック位置と、目標収容コンテナを取り出すための第1目標収容・取出装置と、目標収容コンテナを搬送するための第1目標搬送装置とを確定し、第1目標収容・取出装置にコンテナ取り出しコマンドを送信し、第1目標搬送装置にコンテナ搬送コマンドを送信する。
【0100】
一実施例では、ドック位置は、収容エリア内に位置するか、または仕分けエリアとワークステーションとの境界に位置する。
【0101】
一実施例では、ドック位置の数は、少なくとも1つである。
【0102】
一実施例では、ドック位置の数が複数である場合に、収容情報ライブラリにおける少なくとも1つのドック位置の現在のドック情報に従って、空きドック位置を選択し、目標収容コンテナの目標ドック位置として確定する。
【0103】
一実施例では、現在の収容位置から最も近く、かつ目標収容コンテナを搭載する収容空間を有する空きドック位置は、目標収容コンテナをドックするための第1目標ドック位置として確定される。
【0104】
一実施例では、搬送装置は、搬送ロボットであり、前記収容・取出装置は、積上げロボットまたはフォークリフトである。
【0105】
ステップ820では、第1目標収容・取出装置は、前記コンテナ取り出しコマンドに従って、目標収容コンテナを現在の収容位置から取り出して、第1目標ドック位置に搬送し、第1目標ドック位置において目標コンテナが配置されている位置と角度の少なくとも一方を補正する。
【0106】
ステップ830では、第1目標搬送装置は、さらに、コンテナ搬送コマンドに従って、目標収容コンテナが第1目標ドック位置に搬送されるのを待つように、事前に第1目標ドック位置に移動する。
【0107】
ステップ840では、第1目標搬送装置は、コンテナ搬送コマンドに従って、第1目標収容コンテナを第1目標ドック位置からワークステーションに搬送して操作し、第1目標搬送装置において目標コンテナが配置されている位置と角度の少なくとも一方を補正する。
【0108】
ステップ850では、制御サーバは、操作完了指示に従って、目標収容コンテナが収容されている目標収容位置と、目標収容コンテナをドックするための第2目標ドック位置と、目標収容コンテナを収容するための第2目標収容・取出装置と、目標収容コンテナを搬送するための第2目標搬送装置とを確定し、第2目標収容・取出装置にコンテナ収容コマンドを送信し、第2目標搬送装置にコンテナ搬送コマンドを送信する。
【0109】
一実施例では、第1目標搬送装置と第2目標搬送装置は、同じ装置であるか、又は異なる装置である。
【0110】
一実施例では、第1目標搬送装置と第2目標搬送装置は、同じ装置であるか、又は異なる装置である。
【0111】
一実施例では、ドック位置の数は複数である場合に、収容情報ライブラリにおける少なくとも1つのドック位置の現在のドック情報に従って、空きドック位置を選択して、目標収容コンテナの目標ドック位置として確定する。
【0112】
一実施例では、目標収容位置から最も近く、かつ目標収容コンテナを搭載する収容空間を有する空きドック位置は、目標収容コンテナをドックするための第2目標ドック位置として確定される。
【0113】
ステップ860では、第2目標搬送装置は、コンテナ搬送コマンドに従って、目標収容コンテナをワークステーションから第2目標ドック位置に搬送し、第2目標ドック位置において目標コンテナが配置されている位置と角度の少なくとも一方を補正する。
【0114】
ステップ870では、第2目標収容・取出装置は、さらに、コンテナ収容コマンドに従って、目標収容コンテナが第2目標ドック位置に搬送されるのを待つように、事前に第2目標ドック位置に移動する。
【0115】
ステップ880では、第2目標収容・取出装置は、コンテナ収容コマンドに従って、目標収容コンテナを第2目標ドック位置から収容エリアに搬送し、目標収容位置に収容し、第2目標収容・取出装置において目標コンテナが配置されている位置と角度の少なくとも一方を補正する。
【0116】
一実施例では、収容・取出装置および搬送装置の少なくとも一方である装置は、センサにより検出された目標収容コンテナの位置情報に従って、収容コンテナのドッキング、配置または搬送のプロセスで、目標収容コンテナの位置と角度の少なくとも一方を補正する。
【0117】
一実施例では、収容・取出装置および搬送装置の少なくとも一方である装置は、ドック位置に配置されている物理補正装置に基づいて、ドック位置において目標収容コンテナが配置されている位置と角度の少なくとも一方を補正する。
【0118】
一実施例では、収容・取出装置および搬送装置の少なくとも一方である装置は、前記目標収容コンテナの底部の中央の可読マークを走査し、目標収容コンテナの中央位置を取得し、中央位置に応じて、目標収容コンテナが装置に配置された位置と角度の少なくとも一方を補正する。
【0119】
本実施例の技術案によれば、倉庫管理システムにおける制御サーバは、収容コンテナの収容状態を統合し、収容コンテナを収容エリアから取り出してワークステーションに搬送し、ワークステーションで操作した後に収容コンテナを収容エリアに搬送して戻す操作プロセスに基づいて、収容・取出装置にできるだけコンテナ収容・取出操作のみを担当させ、搬送装置にできる限り最大範囲で搬送操作を実行させるように制御して、収容・取出装置の数を減少させ、装置の使用コストを低減する。同時に、ドック位置に位置する収容コンテナを受け渡すための装置を制御して、事前に目標ドック位置に移動し、収容コンテナのドッキング・つかみ、配置または搬送収容のプロセスで、目標収容コンテナの位置と角度の少なくとも一方を補正し、収容・取出装置と搬送装置の協力によって、倉庫管理環境の収容・取出の正確さおよび収容・取出効率を向上する。
【0120】
実施形態に関する上記の説明に応じて、当業者であれば、本発明の実施例がソフトウェアおよび必要な汎用ハードウェアにより実現でき、勿論、ハードウェアにより実現できることを明瞭に理解できる。このような理解に基づいて、本発明の実施例の技術案は、本質的にソフトウェア製品の形態で具現化されるか、または関連技術に貢献している部分がソフトウェア製品の形態で具現化されてもよく、このコンピュータソフトウェア製品は、コンピュータのフロッピーディスク、読み取り専用メモリ(Read−Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、フラッシュメモリ(FLASH)、ハードディスク、または光ディスクなどのコンピュータ可読記憶媒体に記憶可能であり、本発明の実施例に記載の方法を1台のコンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、またはネットワークデバイスなど)により実行させるための複数のコマンドを有する。
【0121】
なお、上記のシステムの実施例では、含まれる複数の構造は、単に機能論理に従って分割されたものであり、対応する機能を実現できる限り、上記の分割に限定されるものではない。また、複数の機能的構造の具体的な名前は、互いに区別するための便宜上のものに過ぎず、本発明の保護範囲を限定するものではない。