特許第6885646号(P6885646)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6885646
(24)【登録日】2021年5月17日
(45)【発行日】2021年6月16日
(54)【発明の名称】スキンケア装置
(51)【国際特許分類】
   A61N 1/32 20060101AFI20210603BHJP
   A61N 1/44 20060101ALI20210603BHJP
【FI】
   A61N1/32
   A61N1/44
【請求項の数】4
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2020-516366(P2020-516366)
(86)(22)【出願日】2019年3月8日
(65)【公表番号】特表2020-520783(P2020-520783A)
(43)【公表日】2020年7月16日
(86)【国際出願番号】KR2019002768
(87)【国際公開番号】WO2019177316
(87)【国際公開日】20190919
【審査請求日】2019年11月22日
(31)【優先権主張番号】10-2018-0029009
(32)【優先日】2018年3月13日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】519418329
【氏名又は名称】ジーシーエス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100079049
【弁理士】
【氏名又は名称】中島 淳
(74)【代理人】
【識別番号】100084995
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 和詳
(72)【発明者】
【氏名】キム、チャン−シク
【審査官】 安田 昌司
(56)【参考文献】
【文献】 特表2011−514814(JP,A)
【文献】 国際公開第2017/037352(WO,A1)
【文献】 韓国特許第2010−1794542(KR,B1)
【文献】 特表2017−506094(JP,A)
【文献】 特表2016−533326(JP,A)
【文献】 特表2008−526423(JP,A)
【文献】 特表2018−510015(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2009/0234269(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61N 1/00− 1/44
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プラズマパルスを生成するプラズマパルス生成部と、
エレクトロポレーションパルスを生成するエレクトロポレーションパルス生成部と、
使用者の皮膚と接触して前記使用者の皮膚電圧値を測定し、前記プラズマパルス及び前記エレクトロポレーションパルスのいずれかを前記使用者の皮膚に出力するパルス出力部と、
前記皮膚電圧値を用いて前記使用者の皮膚の状態を分析し、分析された前記皮膚の状態に応じて前記プラズマパルス及び前記エレクトロポレーションパルスを合成して一緒に出力することを制御する制御部と、を含み、
前記エレクトロポレーションパルス生成部及び前記パルス出力部との間に接続される1つ以上のリレー(Relay)を含むリレー部と、をさらに含み、前記制御部は、複数の前記リレーをオン(on)又はオフ(off)して、前記エレクトロポレーションパルスの出力を制御し、
前記エレクトロポレーションパルス生成部は、正のエレクトロポレーションパルスを前記パルス出力部に提供する正のパルス生成部と、負のエレクトロポレーションパルスを前記パルス出力部に提供する負のパルス生成部と、を含み、
前記リレー部は、前記正のパルス生成部と前記パルス出力部の一端の間に接続される第1リレーと、前記負のパルス生成部と前記パルス出力部の他端の間に接続される第2のリレーと、を含む、スキンケア装置。
【請求項2】
前記制御部は、第1リレーと前記第2のリレーをそれぞれ制御して前記正のエレクトロポレーションパルス及び前記負のエレクトロポレーションパルスのいずれかが出力されるよう制御することを特徴とする、
請求項に記載のスキンケア装置。
【請求項3】
前記プラズマパルス生成部は変圧器含み、前記変圧器の機電圧を印加して前記プラズマパルスを生成することを特徴とする、
請求項1に記載のスキンケア装置。
【請求項4】
前記変圧器の出力端は、前記エレクトロポレーションパルス生成部と、前記パルス出力部と接続することを特徴とする、
請求項に記載のスキンケア装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施例は、スキンケア装置と関連している。
【背景技術】
【0002】
一般的に、人は年をとる皮膚の弾力性を失い、皮膚にしわやたるみが発生する。このような問題を解消するために、人々は、皮膚の弾力性を維持するための様々な種類の化粧品を使用する。しかし、皮膚は、外部の刺激や物質から人体を保護する機能を持っており、化粧品が皮膚に十分に吸収されないという問題がある。
【0003】
これに関連し、電流を利用して、皮膚の老廃物を除去する装置、振動、低周波、ガルバニック、温熱及びオゾンなどを利用して、皮膚をケアする装置など、さまざまなスキンケア装置が開発された。また、最近では、エレクトロポレーション技術を美容機器に組み合わせて利用する技術が開発された。エレクトロポレーションとは、細胞内に遺伝子導入法の一つとして、細胞に電界(又は高電圧)を加え膜の透過性を増加させてDNAを細胞内に導入する方法である。しかし、従来エレクトロポレーション機器又はイオン導入器の場合、使用者の皮膚の乾燥度を考慮せずに単純に吸収促進のための周波数を出力する。また、従来の高電圧エレクトロポレーションは、数百又は数千ボルトの高電圧を使用するが、短いパルス幅を持つようにする。しかし、この方法は、瞬間的に、皮膚の細胞膜の間に電気的な穿孔を誘導する方式であり、継続的な使用が難しく、顔の部位に適用するには、痛みを伴うことができる問題がある。
【0004】
また、従来の高電圧エレクトロポレーションは、高電圧を皮膚に加えるので、長時間使用時の皮膚に加わる刺激が大きくなるという問題がある。したがって、従来の高電圧エレクトロポレーションは、短い時間だけ使用されるべきが、使用者使用者使用者使用者に応じてよく守られていない可能性があるという問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の実施例は、エレクトロポレーション機能とプラズマの放出が可能なスキンケア装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一実施例に従ったスキンケア装置は、プラズマパルスを生成するプラズマパルス生成部、エレクトロポレーションパルスを生成するエレクトロポレーションパルス生成部、使用者の皮膚と接触して前記使用者の皮膚電圧値を測定し、前記プラズマパルス及び前記エレクトロポレーションパルスのいずれかを前記使用者の皮膚に出力するパルス出力部、及び前記皮膚の電圧値を用いて前記使用者の皮膚の状態を分析し、分析された前記皮膚の状態によって、前記プラズマパルス及び前記エレクトロポレーションパルスの生成と出力を制御する制御部を含む。
【発明の効果】
【0007】
本発明の実施例によると、エレクトロポレーション機能及びプラズマの放出を介して使用者の皮膚を効果的に管理することができる。
【0008】
また、本発明の実施例によると、アーク方式でプラズマを生成して出力することにより、オゾン発生量を最小限に抑えることができ、オゾン発生に応じて発生する安全性の問題を解消することができる。
【0009】
本発明の実施例によると、中周波数範囲にある高電圧を利用してプラズマを生成することにより、オリゴヌクレオチド(oligonucleotide)のようなしわ改善成分の吸収率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、本発明の一実施例に従ったスキンケア装置を説明するためのブロック図である。
図2図2は、本発明の追加の実施例に従ったスキンケア装置を説明するためのブロック図である。
図3図3は、本発明の追加の実施例に従ったスキンケア装置の構造を説明するための図である。
図4図4は、本発明の一実施例に従ったスキンケア装置から出力される電圧を説明するための図である。
図5図5は、本発明の一実施例に従ったスキンケア装置から出力される電圧を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の一実施例に従ったスキンケア装置は、プラズマパルスを生成するプラズマパルス生成部と、エレクトロポレーションパルスを生成するエレクトロポレーションパルス生成部と、使用者の皮膚と接触して前記使用者の皮膚電圧値を測定し、前記プラズマパルス及び前記エレクトロポレーションパルスのいずれかを前記使用者の皮膚に出力するパルス出力部と、前記皮膚電圧値を用いて前記使用者の皮膚の状態を分析し、分析された前記皮膚の状態に応じて前記プラズマパルス及び前記エレクトロポレーションパルスの生成と出力を制御する制御部と、を含む。
【0012】
前記エレクトロポレーションパルス生成部及び前記パルス出力部との間に接続される1つ以上のリレー(Relay)を含むリレー部と、を含み、前記制御部は、前記複数のリレーをオン(on)又はオフ(off)して、前記エレクトロポレーションパルスの出力を制御することができる。
【0013】
前記エレクトロポレーションパルス生成部、正のエレクトロポレーションパルスを前記パルス出力部を提供する正のパルス生成部と、負のエレクトロポレーションパルスを前記パルス出力部を提供する負のパルス生成部と、を含み、前記リレー部、前記両のパルス生成部と、前記パルス出力部一端の間に接続される第1リレーと、前記負のパルス生成部と、前記パルス出力部他端の間に接続される第2のリレーと、を含むことができる。
【0014】
前記制御部は、第1リレーと前記第2のリレーをそれぞれ制御して前記正のエレクトロポレーションパルス及び前記負のエレクトロポレーションパルスのいずれかが出力されるよう制御することを特徴とすることができる。
【0015】
前記プラズマパルスの生成部と、変圧器と、を含み、前記変圧器の機電圧を印加して前記プラズマパルスを生成することを特徴とすることができる。
【0016】
前記変圧器の出力端は、前記エレクトロポレーションパルス生成部と、前記パルス出力部と接続することを特徴とすることができる。
【0017】
以下、図面を参照して、本発明の具体的な実施の形態を説明することにする。以下の詳細な説明は、本明細書に記載された方法、デバイス、及び/又はシステムの総合的な理解を助けるために提供される。しかし、これは例示に過ぎず、本発明はこれに限定されない。
【0018】
本発明の実施例を説明することにおいて、本発明に関連する公知技術のための具体的な説明が本発明の要旨を不必要に曖昧にすることができていると判断される場合には、その詳細な説明を省略することにする。そして、後述される用語は、本発明の機能を考慮して定義された用語たちとしてこれは、使用者、運用者の意図又は慣例などによって変わることができる。したがって、その定義を、本明細書全般にわたった内容に基づいて、下すべきだ。詳細な説明で使用される用語は、単に本発明の実施例を記述するためのものであり、決して限定的であってはならない。明確に異なり使用されていない限り、単数形の表現は、複数形の意味を含む。本説明では、「含む」又は「備える」と同じ表現はいかなる特性、数字、段階、動作に、要素、これらの一部又は組み合わせを指すためのもので、記述されたものに加えて、一つ又はそれ以上の他の特徴、数字、段階、動作、要素、これらの一部又は組み合わせの存在又は可能性を排除するように解釈されてはならない。
【0019】
図1は、本発明の一実施例に従ったスキンケア装置(100)を説明するためのブロック図である。
【0020】
図1を参照すると、本発明の一実施例に従ったスキンケア装置(100)は、使用者の皮膚にプラズマパルスとエレクトロポレーションパルスのいずれかを出力して、使用者の皮膚を管理(ケア)するためのものであり、プラズマパルス生成部(102)、エレクトロポレーションパルス生成部(104)、パルス出力部(106)、及び制御部(108)を含む。
【0021】
プラズマパルス生成部(102)は、プラズマパルスを生成する。
【0022】
具体的には、プラズマパルス生成部(102)は、制御部(108)からプラズマパルスの生成が要求された場合には、プラズマパルスを生成することができる。この場合、プラズマパルスは、例えば、使用者の皮膚の再生のために放出されるプラズマのパルスであることができる。また、プラズマパルス生成部(102)は、特定の周波数範囲(例えば、30kHzから100kHz)の高電圧(例えば、1kVpp)のプラズマパルスを生成することができる。
【0023】
エレクトロポレーションパルス生成部(104)は、エレクトロポレーションパルスを生成する。
【0024】
具体的には、エレクトロポレーションパルス生成部(104)は、制御部(108)からエレクトロポレーションパルス生成が要求された場合には、エレクトロポレーションパルスを生成することができる。この場合、エレクトロポレーションは、例えば、薬物、有効成分などの吸収率を促進させるために、使用者の皮膚に通路を形成するものであり、エレクトロフォーレンパルスは、これらの機能を実行するためのパルスであることができる。
【0025】
エレクトロポレーションパルス生成部(104)は、例えば、パルス電圧を生成するために三角波を発生させる三角波発生器、及び三角波とDC電圧のレベルを比較するコンパレータを含むことができる。これにより、エレクトロポレーションパルス生成部(104)は、上限と下限レベルを決定するDC電圧を参照して、発生した三角波とDC電圧が交差する地点をパルス幅(width)とするパルス電圧を生成することができている。この場合、DC電圧のレベルが高くなったり、低くなるに従ってパルス幅が大きいか小さくなるので、制御部(108)は、DC電圧のレベルを調節してエレクトロポレーションパルスの周波数を決定することができる。また、エレクトロポレーションパルス生成部(104)は、制御部(108)の制御に基づいて獲得ポンピング(charge pumping)動作を実行して、多様な形態のエレクトロポレーションパルスを生成することができる。ただし、これは本発明の説明のための仕事例示として、これに限定されず、エレクトロポレーションパルス生成部(104)は、従来エレクトロポレーション電圧を生成する方法と同じ方法でパルスを生成することもできる。
【0026】
パルス出力部(106)は、使用者の皮膚と接触してプラズマパルス及びエレクトロポレーションパルス の少なくとも1つを使用者の皮膚に出力する。
【0027】
具体的には、パルス出力部(106)は、プラズマパルス生成部(102)と電気的に接続されてプラズマパルス生成部(102)からプラズマパルスの提供を受け、指定されたプラズマパルスを使用者の皮膚に出力することができる。また、パルス出力部(106)は、エレクトロポレーションパルス生成部(104)と電気的に接続されてエレクトロポレーションパルス生成部(104)からエレクトロポレーションパルスを提供受けて、指定されたエレクトロポレーションパルスを使用者の皮膚で出力することができる。この場合、パルス出力部(106)は、例えば、プラズマパルス生成部(102)とエレクトロポレーションパルス生成部(104)のそれぞれと並列接続することができる。ただ、これは本発明の説明のための一例示であり、パルス出力部(106)とプラズマパルス生成部(102)とエレクトロポレーションパルス生成部(104)の接続方法は、これに限定されない。
【0028】
パルス出力部(106)は、使用者の皮膚と接触して、使用者の皮膚の電圧値を測定する。
【0029】
具体的には、パルス出力部(106)は、パルス出力部(106)と接触された使用者の皮膚の電圧値を測定し、測定された電圧値を制御部(108)に提供することができる。この場合、パルス出力部(106)を介して測定された皮膚の電圧値は、例えば、アナログ値を指定できます。
【0030】
制御部(108)は、パルス出力部(106)から提供された皮膚の電圧値を利用して、使用者の皮膚の状態を分析する。この場合、パルス出力部(106)から提供された皮膚の電圧値がアナログ値である場合には、制御部(108)は、例えば、アナログデジタル変換器(Analog-Digital Converter、ADC)を利用して、皮膚の電圧値をデジタル値に変換した後、使用者の皮膚の状態を分析することができる。
【0031】
具体的には、制御部(108)は、複数の皮膚の電圧値の範囲は、及び各範囲別の皮膚の状態に関する情報を保存し、デジタル値に変換された皮膚の電圧値がどの範囲に属するかを判断して、使用者の皮膚の状態を分析することができる。この場合、制御部(108)は、スキンケア装置(100)の内部又は外部に存在するデータベース(例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM、(Random Access Memory)、メモリカードなど)に複数の皮膚の電圧値の範囲、及び各範囲別の皮膚の状態についての情報を格納することができる。
【0032】
制御部(108)は、使用者の皮膚の状態に応じて、プラズマパルスとエレクトロポレーションパルスの生成及び出力を制御する。
【0033】
具体的には、制御部(108)は、各皮膚の状態の出力パルス情報を格納し、使用者の皮膚の状態に応じて、パルス出力部(106)を介して出力されるパルスを判断することができる。この場合、制御部(108)は、各皮膚の状態の出力パルスの情報を、上述したデータベースに保存することができる。また、各皮膚の状態の出力パルス情報は、例えば、各皮膚の状態に応じて出力されるパルスの種類、出力されるパルスの強度、パルス出力期間などを含むことができる。
【0034】
たとえば、使用者の皮膚の状態が第1状態であると判断され、制御部(108)に第1の皮膚の状態の出力パルス情報がエレクトロポレーションパルスだけ出力することで保存された場合には、制御部(108)は、エレクトロポレーションパルス生成部(104)とパルス出力部(106)を制御してエレクトロポレーションパルスのみが生成し、出力されるよう制御することができる。この場合、制御部(108)は、エレクトロポレーションパルス生成部(104)に電圧を提供してエレクトロポレーションパルス生成部(104)でエレクトロポレーションパルスが生成されるようにすることができる。
【0035】
他の例として、使用者の皮膚の状態が第2状態であると判断され、制御部(108)に第2の皮膚の状態の出力パルス情報がプラズマパルスとエレクトロポレーションパルスを5:5の割合で出力することで保存された場合には、制御部(108)は、プラズマパルス生成部(102)、エレクトロポレーションパルス生成部(104)、及びパルス出力部(106)を制御して、プラズマパルスとエレクトロポレーションパルスが5:5の割合で生成及び出力されるように制御することができる。 この場合、制御部(108)は、プラズマパルス生成部(102)及びエレクトロポレーションパルス生成部(104)のそれぞれに電圧を印加して、プラズマパルス生成部(102)及びエレクトロポレーションパルス生成部(104)のそれぞれでプラズマパルスとエレクトロポレーションパルスそれぞれが生成されるようにすることができる。
【0036】
他の例として、使用者の皮膚の状態が第3状態であると判断され、制御部(108)に第3の皮膚の状態の出力パルス情報がプラズマパルスとエレクトロポレーションパルスのいずれかを選択的に出力することで保存された場合には、制御部(108)は、プラズマパルス及びエレクトロポレーションパルスのいずれかが選択的に出力されるようにすることができる。この場合、制御部(108)は、例えば、二つのパルスのいずれかを任意に選択するか、スキンケア装置(100)の使用者から二パルスのいずれかを選択して、選択されたパルスがパルス出力部(106)を介して出力されるようにすることができる。
【0037】
図2は、本発明の追加の実施例に従ったスキンケア装置(200)を説明するためのブロック図である。
【0038】
図2を参照すると、本発明の追加の実施例に従ったスキンケア装置(200)は、リレー部(202)をさらに含むことができる。
【0039】
リレー部(202)は、エレクトロポレーションパルス生成部(104)及びパルス出力部(106)との間に接続される1つ以上のリレー(Relay)を含むことができる。この場合、制御部(108)は、リレー部(202)に含まれる1つ以上のリレーをオン(on)又はオフ(off)してエレクトロポレーションパルスの出力を制御することができる。
【0040】
具体的には、リレー部(202)は、エレクトロポレーションパルス生成部(104)とパルス出力部(106)との間で電気的に接続することができる。また、制御部(108)は、リレー部(202)に含まれる1つ以上のリレーをオン又はオフすることにより、エレクトロポレーションパルス生成部(104)とパルス出力部(106)との間の電気的接続を短絡又は開放させることができる。
【0041】
一方、図2には示されていなかったが、本発明の追加の実施例に従ったスキンケア装置(200)は、状態出力部(図示せず)を含むことができる。
【0042】
状態出力部使用者にスキンケアに関連する情報を提供することができる。具体的には、状態出力部は、例えば、発光素子、モーター、ディスプレイ装置、陰声出力装置などの出力装置を介して使用者にスキンケアに関連する情報を提供することができる。この時、スキンケアに関連する情報は、例えば、使用者の皮膚の状態、及びパルス出力部(106)を介して出力されるパルスの情報(例えば、パルスの種類、世紀、及び周波数の情報)などを含むことができる。
【0043】
図3は、本発明の追加の実施例に従ったスキンケア装置(200)の構造を説明するための図(300)である。
【0044】
図3を参照すると、エレクトロポレーションパルス生成部(104)は、正(陽)のパルス生成部(104−1)及び負(陰)のパルス生成部(104−2)を含むことができる。この場合、正のパルス生成部(104−1)は、正のエレクトロポレーションパルスをパルス出力部(106)に提供することができ、負のパルス生成部(104−2)は、陰(−)のエレクトロポレーションパルスをパルス出力部(106)に提供することができる。一方、大量のエレクトロポレーションパルスは、例えば、エレクトロポレーションパルスの正の部分を意味することができ、陰のエレクトロポレーションパルスは、例えば、エレクトロポレーションパルスの陰(−)の部分を意味することができる。
【0045】
また、リレー部(202)は、第1リレー(202−1)及び第2リレー(202−2)を含むことができる。この場合、第1のリレー(202−1)は、正のパルス生成部(104−1)とパルス出力部(106)の一端との間に接続することができ、第2のリレー(202−2)は、負のパルス生成部(104−2)とパルス出力部(106)の他端との間に接続することができる。
【0046】
また、制御部(108)は、第1リレー(202−1)及び第2リレー(202−2)をそれぞれ制御して量のエレクトロポレーションパルス及び負のエレクトロポレーションパルスのいずれかが出力されるよう制御することができている。例えば、制御部(108)は、第1リレー(202−1)をオンさせてパルス出力部(106) 及び正のパルス生成部(104−1)を電気的に接続させることで、大量のパルス生成部(104−1)で生成された量のパルスをパルス出力部(106)を介して出力させることができる。他の例として、制御部(108)は、第2のリレー(202−2)をオフさせてパルス出力部(106)と負のパルス生成部(104−2)との間の電気的接続を開放させることで、陰のパルス生成部(104−2)で生成された陰のパルスがパルス出力部(106)に転送されないようすることができる。
【0047】
プラズマパルス生成部(102)は、変圧器(102−1)を含むことができる。具体的には、アーク(Arc)方式のプラズマを生成するために高電圧が必要なので、プラズマパルス生成部(102)は、高電圧を生成するための変圧器(102−1)を含むことができる。この場合、変圧器(102−1)の巻線比は、例えば、500から3000の範囲から選択することができる。
【0048】
また、プラズマパルス生成部(102)は、例えば、FET(Field Effect Transistor)などのスイッチング素子、抵抗、コンデンサなどを含むことができる。具体的には、プラズマパルス生成部(102)は、変圧器(102−1)の1次側コイルの両端にそれぞれ直列に接続されたスイッチング素子、抵抗、及びコンデンサを含むことができる。この場合、抵抗とコンデンサは変圧器(102−1)の1次側コイルに印加される電圧を安定させるために含めることができる。
【0049】
プラズマパルス生成部(102)は、変圧器(102−1)に電圧を印加してプラズマパルスを生成することができる。具体的には、プラズマパルス生成部(102)は、変圧器(102−1)の1次側コイルに電圧を印加して、変圧器(102−1)の1次側コイルと2次側コイルの間に形成された絶縁体又は誘電体によってプラズマパルスが生成されるようにすることができる。また、発生したプラズマパルスは、変圧器(102−1)の2次側コイルに接続されたパルス出力部(106)を介してアーク方式で出力することができる。この場合には、変圧器(102−1)の2次側コイルの両端のそれぞれは、パルス出力部(106)の両端のそれぞれに接続することができる。
【0050】
変圧器(102−1)の出力端は、エレクトロポレーションパルス生成部(104)及びパルス出力部(106)と接続することができる。具体的には、変圧器(102−1)の出力端は、エレクトロポレーションパルス生成部(104)と接続されたリレー部(202)、及びパルス出力部(106)と並列接続することができる。一方、図3は、本発明の説明のための仕事例示として、スキンケア装置(200)の構成は、これに限定されない。
【0051】
図4から図5は、本発明の一実施例に従ったスキンケア装置(200)から出力される電圧を説明するための図(400、500)である。
【0052】
具体的には、図4の(a)は、プラズマパルス生成部(102)を介して生成されたプラズマパルスがパルス出力部(106)を介して出力される場合の波形を示すものであり、変圧器(102−1)の2次側コイルに誘導される電圧は、このように正弦波の形を持つことができます。この場合、制御部(108)は、プラズマパルス生成部(102)を制御して、プラズマパルスが、例えば、30kHzから100kHzの周波数、及び1kVpp以上の出力電圧を持つようにすることができる。また、オリゴヌクレオチドと同じシワ改善成分の皮膚吸収率を向上させるためには、制御部(108)は、プラズマパルス生成部(102)を制御して、プラズマパルスが40kHzの周波数を持つようにすることができる。
【0053】
また、図4の(b)及び(c)は、エレクトロポレーションパルス生成部(104)を介して生成されたエレクトロポレーションパルスがパルス出力部(106)を介して出力される場合の波形を示す。具体的には、図4の(b)は、制御部(108)がリレー部(202)を制御して、パルス出力部(106)を介してAC形の電圧が出力されることを示し、図4の(c)は、制御部(108)がリレー部(202)を制御して、パルス出力部(106)を介してDC形の電圧が出力されることを示す。
【0054】
また、図5の(a)及び(b)は、プラズマパルス生成部(102)を介して生成されたプラズマパルス、及びエレクトロポレーションパルス生成部(104)を介して生成されたエレクトロポレーションパルスがパルス出力部(106)を介して一緒に出力される場合の波形を示す。具体的には、図5の(a)は、プラズマパルス及びエレクトロポレーションパルスが同時に出力される場合の波形を示す。また、図5の(b)は、プラズマパルス及びエレクトロポレーションパルスが連続して出力される場合の波形を示す。
【0055】
以上で、代表的な実施例を挙げて本発明について詳細に説明したが、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者は、前述した実施例にについて、本発明の範疇から抜け出せない限度内で様々な変形が可能であることを理解する。したがって、本発明の権利範囲は、説明された実施例に限定されてジョンヘジョソはならず、後述する特許請求の範囲だけでなく、この特許請求の範囲と均等なものによって定められなければならない。
図1
図2
図3
図4
図5