特許第6885655号(P6885655)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6885655
(24)【登録日】2021年5月17日
(45)【発行日】2021年6月16日
(54)【発明の名称】ノートブックコンピュータ
(51)【国際特許分類】
   G06F 1/16 20060101AFI20210603BHJP
   F16C 11/04 20060101ALI20210603BHJP
   H05K 5/02 20060101ALI20210603BHJP
   H05K 5/03 20060101ALI20210603BHJP
【FI】
   G06F1/16 312F
   F16C11/04 F
   F16C11/04 T
   H05K5/02 R
   H05K5/03 C
【請求項の数】11
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2019-527544(P2019-527544)
(86)(22)【出願日】2017年2月24日
(65)【公表番号】特表2020-501243(P2020-501243A)
(43)【公表日】2020年1月16日
(86)【国際出願番号】CN2017074776
(87)【国際公開番号】WO2018094890
(87)【国際公開日】20180531
【審査請求日】2019年6月21日
(31)【優先権主張番号】201611065537.1
(32)【優先日】2016年11月28日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】504161984
【氏名又は名称】ホアウェイ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】龍華国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】チュウ、ミンチャオ
(72)【発明者】
【氏名】ヤン、ヘン
(72)【発明者】
【氏名】ゼン、ハイタオ
(72)【発明者】
【氏名】ワン、タオ
【審査官】 白石 圭吾
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−057748(JP,A)
【文献】 特開2009−059225(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 1/16 − 1/18
H05K 5/00 − 5/06
F16C 11/00 − 11/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示領域と前記表示領域を取り囲むベゼル領域とを含む表示画面と、基部と、前記表示画面および前記基部を連結する回転軸と、前記表示画面の前記ベゼル領域に配置され、かつ、組み付け方式で前記回転軸に連結される、回転軸支持体と、前記表示画面の前記ベゼル領域に配置される駆動回路基板とを備えるノートブックコンピュータであって、
前記回転軸支持体は、第1回転軸支持体および第2回転軸支持体を有し、前記駆動回路基板の投影および前記第1回転軸支持体の投影が、前記表示画面が位置付けられる平面において重ならず、前記駆動回路基板の前記投影および前記第2回転軸支持体の投影が、前記表示画面が位置付けられる前記平面において少なくとも部分的に重なる、ノートブックコンピュータ。
【請求項2】
前記第1回転軸支持体は、前記表示画面の筐体に固定的に連結されている第1本体部と、前記第1本体部と一体構造である第1留め具とを含み、前記第2回転軸支持体は、前記表示画面の前記筐体に固定的に連結されている第2本体部と、前記第2本体部と一体構造である第2留め具とを含み、
前記第1本体部および前記第2本体部は、前記表示画面の前記筐体に固定的に連結され、前記第1留め具は、組み付け方式で前記回転軸に連結される、請求項1に記載のノートブックコンピュータ。
【請求項3】
前記第2留め具は、組み付け方式で前記回転軸に連結される、請求項2に記載のノートブックコンピュータ。
【請求項4】
前記第2留め具は、前記第1本体部に固定的に連結される、請求項2に記載のノートブックコンピュータ。
【請求項5】
前記第2留め具は、リベット打ちまたは溶接によって前記第1本体部に連結される、請求項4に記載のノートブックコンピュータ。
【請求項6】
前記第2本体部は、前記駆動回路基板の前記投影と重なる第1領域と、前記駆動回路基板の前記投影と重ならない第2領域とを含み、前記第1領域は、両面テープを用いて、または、接着剤を塗布することによって、前記表示画面の前記筐体に固定的に連結される、請求項2から5の何れか一項に記載のノートブックコンピュータ。
【請求項7】
前記第2領域は、ねじ連結によって前記表示画面の前記筐体に連結され、または、前記第2領域は、両面テープを用いて、もしくは、接着剤を塗布することによって、前記表示画面の前記筐体に固定的に連結される、請求項6に記載のノートブックコンピュータ。
【請求項8】
前記第2本体部は、前記駆動回路基板の前記投影と重なる第1領域と、前記駆動回路基板の前記投影と重ならない第2領域とを含み、前記第1領域は、両面テープを用いて、または、接着剤を塗布することによって、前記表示画面の前記筐体に固定的に連結され、前記第2領域は、ねじ連結によって前記表示画面の前記筐体に連結される、請求項2から5の何れか一項に記載のノートブックコンピュータ。
【請求項9】
前記第1領域の厚さが、前記第2領域の厚さより小さい、請求項6から8の何れか一項に記載のノートブックコンピュータ。
【請求項10】
前記第1本体部は、両面テープを用いて、もしくは、接着剤を塗布することによって、前記表示画面の前記筐体に固定的に連結される、または、前記第1本体部は、ねじ連結によって前記表示画面の前記筐体に連結される、請求項2から9の何れか一項に記載のノートブックコンピュータ。
【請求項11】
前記第2回転軸支持体の、予め設定された領域の厚さが、前記第1回転軸支持体の厚さより小さい、請求項1から10の何れか一項に記載のノートブックコンピュータ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2016年11月28日に中国特許庁に出願された「NOTEBOOK COMPUTER」と題する中国特許出願第201611065537.1号への優先権を主張するものであり、その内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本願は、電子デバイス技術の分野、特に、ノートブックコンピュータに関する。
【背景技術】
【0003】
ノートブックコンピュータの回転軸は、ノートブックコンピュータの表示画面とノートブックコンピュータの基部とを連結する主要なコンポーネントである。具体的には、回転軸支持体がノートブックコンピュータの表示画面に配置され、回転軸支持体がノートブックコンピュータの基部にも配置される。組み立て時、ノートブックコンピュータの表示画面上の回転軸支持体、および、ノートブックコンピュータの基部上の回転軸支持体が同じ回転軸に組み付けられることで、ノートブックコンピュータの表示画面およびノートブックコンピュータの基部は組み付けられ得る。
【0004】
しかしながら、ノートブックコンピュータの回転軸の信頼性および安定性を確保するには、大型ノートブックコンピュータの場合、回転軸の回転軸支持体を固定するのに比較的大きな固定面積が通常必要であるが、ノートブックコンピュータの表示画面上の、回転軸支持体を配置するためのスペースは比較的限られている。その結果、既存のノートブックコンピュータの表示画面には回転軸を設計するためのスペースが十分にない。
【発明の概要】
【0005】
上述の技術的問題を解決すべく、本願の実施形態は、既存のノートブックコンピュータに回転軸を設計するためのスペースが十分にないといった問題を解決するようなノートブックコンピュータを提供する。
【0006】
上述の問題を解決すべく、本願の実施形態は以下の技術的解決手段を提供する。
【0007】
第1態様によれば、本願のある実施形態は、表示画面と、基部と、表示画面および基部を連結する回転軸と、表示画面の筐体の内部に配置され、かつ、組み付け方式で回転軸に連結される、回転軸支持体と、表示画面の筐体の内部に配置される駆動回路基板とを備えるノートブックコンピュータを提供する。ここで、回転軸支持体は、第1回転軸支持体および第2回転軸支持体を有し、駆動回路基板の投影および第1回転軸支持体の投影が、表示画面が位置付けられる平面において重ならず、駆動回路基板の投影および第2回転軸支持体の投影が、表示画面が位置付けられる平面において少なくとも部分的に重なる。回転軸支持体がノートブックコンピュータの表示画面の両側から中央に向かって、駆動回路基板が位置付けられる領域まで延びるときに、第2回転軸支持体の少なくとも一部の領域が駆動回路基板の下に配置されることで、駆動回路基板および第2回転軸支持体は当該一部の領域を共有して、回転軸支持体がノートブックコンピュータの表示画面の両側から中央に向かって、駆動回路基板が位置付けられる領域まで延びるときに、回転軸支持体の配置位置が駆動回路基板の配置位置にぶつかるといった問題が解決される。従って、ノートブックコンピュータの表示画面のベゼル領域の面積が増えないのでノートブックコンピュータの全体サイズへの影響がなく、駆動回路基板が改良されなくてもよいのでコストが比較的低い。
【0008】
第1態様との関連で、第1の考えられる実装において、第1回転軸支持体は、表示画面の筐体に固定的に連結されている第1本体部と、第1本体部と一体構造である第1留め具とを含み、第2回転軸支持体は、表示画面の筐体に固定的に連結されている第2本体部と、第2本体部と一体構造である第2留め具とを含む。ここで、第1本体部および第2本体部は、表示画面の筐体に固定的に連結され、第1留め具は、組み付け方式で回転軸に連結される。
【0009】
第1態様の第1の考えられる実装との関連で、第2の考えられる実装において、第2留め具は、組み付け方式で回転軸に連結される。
【0010】
第1態様の第1の考えられる実装との関連で、第3の考えられる実装において、第2留め具は、第1本体部に固定的に連結される。
【0011】
第1態様の第3の考えられる実装との関連で、第4の考えられる実装において、第2留め具は、リベット打ちまたは溶接によって第1本体部に連結される。
【0012】
第1態様の第1から第4の考えられる実装のうちの何れか1つとの関連で、第5の考えられる実装において、第2本体部は、駆動回路基板の投影と重なる第1領域と、駆動回路基板の投影と重ならない第2領域とを含み、第1領域は、両面テープを用いて、または、接着剤を塗布することによって、表示画面の筐体に固定的に連結される。
【0013】
第1態様の第5の考えられる実装との関連で、第6の考えられる実装において、第2領域は、ねじ連結によって表示画面の筐体に連結される、または、第2領域は、両面テープを用いて、または、接着剤を塗布することによって、表示画面の筐体に固定的に連結される。
【0014】
第1態様または上述の考えられる実装のうちの何れか1つとの関連で、第7の考えられる実装において、第1本体部は、両面テープを用いて、または、接着剤を塗布することによって、表示画面の筐体に固定的に連結される、または、第1本体部は、ねじ連結によって表示画面の筐体に連結される。
【0015】
第1態様の上述の考えられる実装のうちの何れか1つとの関連で、第8の考えられる実装では、第1回転軸支持体の強度が高まり、かつ、回転軸支持体と回転軸との間の安定性が高まるよう、第2回転軸支持体の、予め設定された領域の厚さが第1回転軸支持体の厚さより小さい。
【図面の簡単な説明】
【0016】
本願の実施形態または先行技術における技術的解決手段をより明確に説明すべく、以下ではこれらの実施形態または先行技術を説明するのに必要な添付図面を簡単に説明する。以下の説明における添付図面は、本願の幾つかの実施形態を示すものであり、当業者であれば創造的努力をせずともこれらの添付図面から他の図面を導き出すことができると思われる。
【0017】
図1】本願のある実施形態に係るノートブックコンピュータの概略構造図である。
【0018】
図2】本願のある実施形態に係るノートブックコンピュータにおける回転軸支持体の概略構造図である。
【0019】
図3】本願のある実施形態に係るノートブックコンピュータにおける表示画面、回転軸および回転軸支持体の概略構造図である。
【0020】
図4】本願の別の実施形態に係るノートブックコンピュータにおける回転軸支持体の概略構造図である。
【0021】
図5】本願の更に別の実施形態に係るノートブックコンピュータにおける回転軸支持体の概略構造図である。
【0022】
図6】本願の更に別の実施形態に係るノートブックコンピュータにおける回転軸支持体の概略構造図である。
【0023】
図7】本願の尚も更に別の実施形態に係るノートブックコンピュータにおける回転軸支持体の概略構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
背景技術に示されている通り、既存のノートブックコンピュータの表示画面には回転軸を設計するためのスペースが十分にないといった問題がある。
【0025】
具体的には、既存のノートブックコンピュータの表示画面は、表示領域と、表示領域を取り囲むベゼル領域とを含む。ベゼル領域には、駆動回路基板と、駆動回路基板の両側に位置付けられ、かつ、回転軸を固定するように構成されている、回転軸支持体とが配置される。ノートブックコンピュータの表示画面と基部とを連結する回転軸の安定性を確保すべく、回転軸を固定するように構成されている回転軸支持体は通常、回転軸支持体を固定するための面積が増えるように、ノートブックコンピュータの左側および右側から駆動回路基板の方向に向かって延びる。
【0026】
しかしながら、ノートブックコンピュータの表示画面のベゼル領域の面積は比較的限られているので、回転軸支持体が駆動回路基板の方向から、駆動回路基板が位置付けられる領域まで延びるときに、回転軸支持体の配置位置が駆動回路基板の配置位置にぶつかる。
【0027】
このような事情を考慮して、本願のある実施形態は、ノートブックコンピュータを提供する。図1に示されている通り、当該ノートブックコンピュータは、表示画面1と、基部2と、表示画面1および基部2を連結する回転軸3と、表示画面1の筐体の内部に配置され、かつ、組み付け方式で回転軸3に連結される、回転軸支持体4と、表示画面1の筐体の内部に配置される駆動回路基板とを備える。図2に示されている通り、回転軸支持体4は、第1回転軸支持体41および第2回転軸支持体42を有し、駆動回路基板5の投影および第1回転軸支持体41の投影が、表示画面1が位置付けられる平面において重ならず、駆動回路基板5の投影および第2回転軸支持体42の投影が、表示画面1が位置付けられる平面において少なくとも部分的に重なる。
【0028】
具体的には、本願のある実施形態において、図3に示されている通り、表示画面1のベゼル領域が2つの回転軸支持体4を含み、2つの回転軸支持体4は、ベゼル領域の両端においてそれぞれ回転軸3に組み付けられるように構成される。
【0029】
本願のこの実施形態では、表示画面1の筐体の両側間の回転軸の範囲が小さくなり、かつ、表示画面1の筐体および回転軸支持体4を固定するための面積が増えるよう、第1回転軸支持体41は、一次軸受支持体であり、表示画面1の筐体および回転軸3の主な重量に耐えるように構成され、第2回転軸支持体42は、二次軸受支持体であり、第1回転軸支持体41から第2回転軸支持体42の方向に延びるように構成されることに留意されたい。
【0030】
第1回転軸支持体41の耐力が高まり、かつ、回転軸3と回転軸支持体4との間の安定性が高まるよう、本願のある実施形態では、第2回転軸支持体42の、予め設定された領域の厚さが第1回転軸支持体41の厚さより小さい。予め設定された領域は、第2回転軸支持体42の領域全体であってもよいし、第2回転軸支持体42内の一部の領域であってもよい。予め設定された領域が第2回転軸支持体42と駆動回路基板との間の重複領域を完全に覆っている限り、本願はこれに対する制限を課さない。
【0031】
本願のこの実施形態において、第1回転軸支持体41の厚さは、先行技術における回転軸支持体の厚さと同じであっても異なっていてもよいことに留意されたい。これは本願において限定されず、具体的には状況によって決まる。
【0032】
本願のこの実施形態で提供されるノートブックコンピュータにおいて、回転軸支持体4は、第1回転軸支持体41および第2回転軸支持体42といった2つの部品を含み、駆動回路基板の投影および第2回転軸支持体42の投影は、表示画面1が位置付けられる平面において少なくとも部分的に重なることが分かる。回転軸支持体4がノートブックコンピュータの表示画面1の両側から中央に向かって(すなわち、方向Xにおいて)、駆動回路基板が位置付けられる領域まで延びるときに、第2回転軸支持体42の少なくとも一部の領域が駆動回路基板5の下に配置されることで、駆動回路基板5および第2回転軸支持体42は当該一部の領域を共有して、回転軸支持体4がノートブックコンピュータの表示画面1の両側から中央に向かって、駆動回路基板5が位置付けられる領域まで延びるときに、回転軸支持体4の配置位置が駆動回路基板5の配置位置にぶつかるといった問題が解決される。従って、ノートブックコンピュータの表示画面1のベゼル領域の面積が増えないのでノートブックコンピュータの全体サイズへの影響がなく、駆動回路基板5が改良されなくてもよいのでコストが比較的低い。
【0033】
本願のこの実施形態では、図1に更に示されている通り、基部2の筐体が別の回転軸支持体6を含み、別の回転軸支持体6を用いて回転軸3に組み付けられることに留意されたい。基部の筐体には、回転軸支持体のために利用可能なスペースが比較的十分にある。従って、本願のある実施形態において、基部の筐体内の回転軸支持体は、回転軸支持体の固定強度が更に高まるよう、各部の厚さが同じである、回転軸支持体であってよい。しかしながら、本願はこれに対する制限を課さない。本願の別の実施形態では、基部の筐体内の回転軸支持体のために利用可能なスペースが限られているとき、本願のこの実施形態で提供される回転軸支持体の構造が代わりに使用されてよく、これは具体的には状況によって決まる。
【0034】
前述の実施形態に基づいて、本願のある実施形態において、駆動回路基板の投影および第2回転軸支持体42の投影が、表示画面1が位置付けられる平面において少なくとも部分的に重なることは、駆動回路基板5および第2回転軸支持体42が第1回転軸支持体41から第2回転軸支持体42の方向(すなわち、方向X)において部分的に重なること、または、駆動回路基板5が第1回転軸支持体41から第2回転軸支持体42の方向において第2回転軸支持体42を完全に覆うか部分的に覆うことであってよい。これは本願において限定されず、具体的には状況によって決まる。
【0035】
上述の実施形態のうちの何れか1つに基づいて、本願のある実施形態において、図4に示されている通り、第1回転軸支持体41は、表示画面1の筐体に固定的に連結されている第1本体部411と、第1本体部411と一体構造である第1留め具412とを含み、第2回転軸支持体42は、表示画面1の筐体に固定的に連結されている第2本体部421と、第2本体部421と一体構造である第2留め具422とを含む。第1本体部411および第2本体部421は、表示画面1の筐体に固定的に連結され、第1留め具412は、組み付け方式で回転軸3に連結される。
【0036】
具体的に言うと、本願のある実施形態では、第1留め具412および回転軸3が組み付けられて連結されるよう、第1留め具412は湾曲アームであり、湾曲アームは中心貫通孔を含み、回転軸3は中心貫通孔を通過する。
【0037】
前述の実施形態に基づいて、本願の実装において、図4および図6に示されている通り、第2留め具422は、回転軸支持体4および回転軸3の固定強度が高まるよう、組み付け方式で回転軸3に連結される。具体的に言うと、図4および図6に更に示されている通り、第2留め具422が組み付け方式で回転軸3に連結されるとき、本願のある実施形態では、第2留め具422および回転軸3が組み付けられて連結されるよう、第2留め具422は中心貫通孔を含み、回転軸3は中心貫通孔を通過する。
【0038】
本願の別の実装において、第2留め具422は、第1本体部411に固定的に連結される。具体的には、図5および図7に示されている通り、第2留め具422が第1本体部411に固定的に連結されるとき、第2回転軸支持体42と第1回転軸支持体41とが固定的に連結されるよう、第2留め具422がリベット打ちまたは溶接によって第1本体部411に連結されることで、回転軸3、第1回転軸支持体41および第2回転軸支持体42は互いに連結される。図5および図7に示されている通り、図5および図7は、第2留め具422と第1本体部411との間のリベット連結の概略図を示している。ここで、Aはリベット打ち個所である。
【0039】
上述の実施形態のうちの何れか1つに基づいて、本願のある実施形態において、第2本体部421は、駆動回路基板の投影と重なる第1領域Bと、駆動回路基板の投影と重ならない第2領域Cとを含み、第1領域Bは、両面テープを用いて、または、接着剤を塗布することによって、表示画面1の筐体に固定的に連結される。しかしながら、本願はこれに対する制限を課さない。本願の別の実施形態において、表示画面1が位置付けられる平面と垂直の方向において、第1領域Bと駆動回路基板との間の距離が許す限り、第1領域Bは、ねじ連結によって表示画面1の筐体に連結されてもよい。具体的には、第1領域Bは第1ねじ穴を含み、第1領域Bは、ボルトを用いることにより第1ねじ穴を通して表示画面1の筐体にロックされる。
【0040】
前述の実施形態に基づいて、本願のある実施形態において、図6および図7に示されている通り、第2領域Cは、両面テープを用いて、または、接着剤を塗布することによって、表示画面1の筐体に固定的に連結される。本願の別の実施形態において、表示画面1の筐体のスペースが許す限り、第2領域Cは、ねじ連結によって表示画面1の筐体に連結される。具体的には、図4および図5に示されている通り、第2領域Cは第2ねじ穴51を含む。具体的には、固定中、ねじが第2領域Cの第2ねじ穴51を通過することで、第2本体部421の第2領域Cは、表示画面1の筐体にロックされる。
【0041】
本願のこの実施形態では、第2本体部421内の第1領域Bの厚さが第2領域Cの厚さと同じであっても異なっていてもよいことに留意されたい。第1領域Bの厚さが第2領域Cの厚さと異なる場合は、第1領域Bおよび駆動回路基板が重なるときに、第2領域Cの厚さを増やすことにより第2回転軸支持体42の安定性が確実に高まるよう、第1領域Bの厚さは第2領域Cの厚さより小さい。これは本願において限定されず、具体的には状況によって決まる。第1回転軸支持体41の第1本体部411の厚さが第1領域Bの厚さより大きくてよい。第1本体部411の厚さを増やすことにより、第1回転軸支持体41の安定性が高まる。第1本体部411の厚さは、第2領域Cの厚さと同じであっても異なっていてもよい。これは本願において限定されず、具体的には状況によって決まる。
【0042】
上述の実施形態のうちの何れか1つに基づいて、本願のある実施形態において、図6および図7に示されている通り、第1本体部411は、両面テープを用いて、または、接着剤を塗布することによって、表示画面1の筐体に固定的に連結される。本願の別の実施形態において、第1本体部411は、ねじ連結によって表示画面1の筐体に連結される。具体的には、図4および図5に示されている通り、第1本体部411がねじ連結によって表示画面1の筐体に連結されるとき、第1本体部411は第3ねじ穴52を含み、第1本体部411は、ボルトを用いることにより第3ねじ穴52を通して表示画面1の筐体にロックされる。
【0043】
上述の説明からは、本願のこの実施形態で提供されるノートブックコンピュータにおいて、回転軸支持体4は、第1回転軸支持体41および第2回転軸支持体42といった2つの部品を含み、駆動回路基板の投影および第1回転軸支持体41の投影は、表示画面1が位置付けられる平面において重ならず、駆動回路基板の投影および第2回転軸支持体42の投影は、表示画面1が位置付けられる平面において少なくとも部分的に重なることが分かる。回転軸支持体4がノートブックコンピュータの表示画面1の両側から中央に向かって、駆動回路基板が位置付けられる領域まで延びるときに、第2回転軸支持体42が駆動回路基板5の下に配置されることで、駆動回路基板5および第2回転軸支持体42は一部の領域を共有して、回転軸支持体4がノートブックコンピュータの表示画面1の両側から中央に向かって、駆動回路基板5が位置付けられる領域まで延びるときに、回転軸支持体4の配置位置が駆動回路基板5の配置位置にぶつかるといった問題が解決される。従って、ノートブックコンピュータの表示画面1のベゼル領域の面積が増えないのでノートブックコンピュータの全体サイズへの影響がなく、駆動回路基板が改良されなくてもよいのでコストが比較的低い。
【0044】
以下では、特定の実施形態を参照しながら、本願で提供されるノートブックコンピュータについて説明する。
【0045】
図4に示されている通り、本願のある実施形態において、回転軸支持体は、第1回転軸支持体41および第2回転軸支持体42を含む。第1回転軸支持体41は、第1本体部411および第1留め具412を含み、第2回転軸支持体42は、第2本体部421および第2留め具422を含む。第2本体部421は、駆動回路基板の投影と重なる第1領域Bと、駆動回路基板の投影と重ならない第2領域Cとを含む。具体的には、本願のこの実施形態において、第2本体部421の第1領域Bは、接着剤を塗布することによって、または、両面テープを用いて、表示画面の筐体に固定的に連結され、第2本体部421の第2領域Cは、ねじ連結によって表示画面の筐体に連結される。第2留め具422は中心貫通孔を含み、回転軸3は、中心貫通孔を通過して組み付け方式で第2留め具422に連結される。第1本体部411は、ねじ連結によって表示画面の筐体に連結される。第1留め具412は中心貫通孔を含み、回転軸3は、中心貫通孔を通過して組み付け方式で第1留め具412に連結される。
【0046】
図6に示されている通り、本願の別の実施形態において、回転軸支持体は、第1回転軸支持体および第2回転軸支持体を含み、第1回転軸支持体は、第1本体部411および第1留め具412を含み、第2回転軸支持体は、第2本体部421および第2留め具422を含む。第2本体部421は、駆動回路基板の投影と重なる第1領域Bと、駆動回路基板の投影と重ならない第2領域Cとを含む。具体的には、本願のこの実施形態において、第2本体部421の第1領域Bは、接着剤を塗布することによって、または、両面テープを用いて、表示画面の筐体に固定的に連結され、第2本体部421の第2領域Cは、両面テープを用いて、または、接着剤を塗布することによって、表示画面の筐体に固定的に連結される。第2留め具422は中心貫通孔を含み、回転軸3は、中心貫通孔を通過して組み付け方式で第2留め具422に連結される。第1本体部411は、両面テープを用いて、または、接着剤を塗布することによって、表示画面の筐体に固定的に連結される。第1留め具412は中心貫通孔を含み、回転軸3は、中心貫通孔を通過して組み付け方式で第1留め具412に連結される。
【0047】
図5に示されている通り、本願の更に別の実施形態において、回転軸支持体4は、第1回転軸支持体および第2回転軸支持体を含み、第1回転軸支持体は、第1本体部411および第1留め具412を含み、第2回転軸支持体は、第2本体部421および第2留め具422を含む。第2本体部421は、駆動回路基板の投影と重なる第1領域Bと、駆動回路基板の投影と重ならない第2領域Cとを含む。具体的には、本願のこの実施形態において、第2本体部421の第1領域Bは、接着剤を塗布することによって、または、両面テープを用いて、表示画面の筐体に固定的に連結され、第2本体部421の第2領域Cは、ねじ連結によって表示画面の筐体に連結される。第2留め具422は、リベット打ちまたは溶接によって第1本体部411に連結される。第1本体部411は、ねじ連結によって表示画面の筐体に連結される。第1留め具412は中心貫通孔を含み、回転軸3は、中心貫通孔を通過して組み付け方式で第1留め具412に連結される。
【0048】
図7に示されている通り、本願の更に別の実施形態において、回転軸支持体は、第1回転軸支持体および第2回転軸支持体を含み、第1回転軸支持体41は、第1本体部411および第1留め具412を含み、第2回転軸支持体42は、第2本体部421および第2留め具422を含む。第2本体部421は、駆動回路基板の投影と重なる第1領域Bと、駆動回路基板の投影と重ならない第2領域Cとを含む。具体的には、本願のこの実施形態において、第2本体部421の第1領域Bは、接着剤を塗布することによって、または、両面テープを用いて、表示画面の筐体に固定的に連結され、第2本体部421の第2領域Cは、両面テープを用いて、または、接着剤を塗布することによって、表示画面の筐体に固定的に連結される。第2留め具422は、リベット打ちまたは溶接によって第1本体部411に連結される。第1本体部411は、両面テープを用いて、または、接着剤を塗布することによって、表示画面の筐体に固定的に連結される。第1留め具412は中心貫通孔を含み、回転軸3は、中心貫通孔を通過して組み付け方式で第1留め具412に連結される。
【0049】
結論として、本願のこの実施形態で提供されるノートブックコンピュータにおいて、回転軸支持体4は、第1回転軸支持体41および第2回転軸支持体42といった2つの部品を含み、駆動回路基板の投影および第1回転軸支持体41の投影は、表示画面1が位置付けられる平面において重ならず、駆動回路基板の投影および第2回転軸支持体42の投影は、表示画面1が位置付けられる平面において少なくとも部分的に重なる。回転軸支持体4がノートブックコンピュータの表示画面1の両側から中央に向かって、駆動回路基板が位置付けられる領域まで延びるときに、第2回転軸支持体42が駆動回路基板の下に配置されることで、駆動回路基板および第2回転軸支持体42は一部の領域を共有して、回転軸支持体4がノートブックコンピュータの表示画面1の両側から中央に向かって、駆動回路基板が位置付けられる領域まで延びるときに、回転軸支持体の配置位置が駆動回路基板の配置位置にぶつかるといった問題が解決される。従って、ノートブックコンピュータの表示画面1のベゼル領域の面積が増えないのでノートブックコンピュータの全体サイズへの影響がなく、駆動回路基板が改良されなくてもよいのでコストが比較的低い。
【0050】
本明細書における実施形態は全て、漸進的に説明されている。実施形態における同じ部品または同様の部品については、これらの実施形態を参照されたい。各実施形態が他の実施形態との違いに重点を置いている。実施形態で開示される装置は実施形態で開示される方法に対応しているので、装置については比較的簡単に説明されている。方法の実施形態に関連する部分については、方法の説明を参照されたい。
【0051】
以上に開示された実施形態は、当業者が本願を実装または使用できるように説明されている。実施形態に加えられる様々な改良が当業者にとって明らかであり、本明細書で定義される一般原則は、本願の主旨または範囲から逸脱することなく他の実施形態で実装されてもよい。従って、本願は、本明細書で説明されるこれらの実施形態に限定されることなく、本明細書で開示される原則および新規な特徴と矛盾しない最も広い範囲で解釈されるものとする。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7