特許第6885825号(P6885825)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ サカエ理研工業株式会社の特許一覧

<>
  • 特許6885825-防雨装置 図000002
  • 特許6885825-防雨装置 図000003
  • 特許6885825-防雨装置 図000004
  • 特許6885825-防雨装置 図000005
  • 特許6885825-防雨装置 図000006
  • 特許6885825-防雨装置 図000007
  • 特許6885825-防雨装置 図000008
  • 特許6885825-防雨装置 図000009
  • 特許6885825-防雨装置 図000010
  • 特許6885825-防雨装置 図000011
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6885825
(24)【登録日】2021年5月17日
(45)【発行日】2021年6月16日
(54)【発明の名称】防雨装置
(51)【国際特許分類】
   B60J 7/00 20060101AFI20210603BHJP
【FI】
   B60J7/00 A
【請求項の数】7
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2017-164909(P2017-164909)
(22)【出願日】2017年8月30日
(65)【公開番号】特開2019-43179(P2019-43179A)
(43)【公開日】2019年3月22日
【審査請求日】2020年7月8日
(73)【特許権者】
【識別番号】000105925
【氏名又は名称】サカエ理研工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100131048
【弁理士】
【氏名又は名称】張川 隆司
(74)【代理人】
【識別番号】100174377
【弁理士】
【氏名又は名称】山内 健吾
(72)【発明者】
【氏名】兼松 幸司
【審査官】 宮地 将斗
(56)【参考文献】
【文献】 特開2001−010347(JP,A)
【文献】 特開2003−011671(JP,A)
【文献】 特開2008−012931(JP,A)
【文献】 特開2000−247149(JP,A)
【文献】 韓国公開特許第10−2010−0136276(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60J 7/00
E06B 7/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
上下方向に向いた回転軸線の回りに開閉可能に設けられる扉と、
前記扉が取り付けられるとともに前記扉が開くことにより露出する露出部を有した本体とに取り付けられる防雨装置であって、
前記扉が開いた時に前記扉と前記露出部の間に形成される空間の上側を覆うように設けられるカーテンと、
前記本体と前記扉の一方に取り付けられて、軸回りに回転可能に設けられた巻き取り軸を備え、前記巻き取り軸に前記カーテンの一方の端部である第1端部が取り付けられ、前記扉が閉じるにしたがって前記カーテンを前記第1端部側から前記巻き取り軸に巻き取り、前記扉が開くにしたがって前記カーテンを前記第1端部と反対側の端部である第2端部側から引き出す巻き取り機構と、
前記本体と前記扉のうち前記巻き取り機構が設けられていない方に取り付けられて、前記扉が閉じるに伴い前記カーテンを引っ張る方向に移動させるように前記第2端部を支持する可動支持機構と、
を備えることを特徴とする防雨装置。
【請求項2】
前記可動支持機構は、前記第2端部を前記引っ張る方向に移動させる力を付与する力付与部を備えることを特徴とする請求項1に記載の防雨装置。
【請求項3】
前記扉又は前記本体の前記露出部の、前記回転軸線が設けられる側の端部とその反対側の端部の間の方向のうち前記回転軸線から遠ざかる方向を後方として、
前記引っ張る方向は前記後方であることを特徴とする請求項1又は2に記載の防雨装置。
【請求項4】
前記可動支持機構は、
前記扉又は前記本体に取り付けられる固定部材と、
前記第2端部が取り付けられるとともに前記固定部材の面上で所定軌跡で移動が可能に前記固定部材に取り付けられる可動部材とを備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の防雨装置。
【請求項5】
前記所定軌跡は曲線の軌跡であることを特徴とする請求項4に記載の防雨装置。
【請求項6】
前記可動部材と前記固定部材の一方には前記所定軌跡を規定するガイド溝が形成されており、
前記可動部材と前記固定部材の他方は前記ガイド溝に嵌まって前記ガイド溝に沿って移動可能に設けられる嵌合部を備えることを特徴とする請求項4又は5に記載の防雨装置。
【請求項7】
前記ガイド溝は、延設方向が異なる複数の溝であり、
前記嵌合部は、前記溝ごとに設けられることを特徴とする請求項6に記載の防雨装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、本体に取り付けられた扉が開いた際にその扉と本体の間に形成される空間に雨が入射するのを防ぐ防雨装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両ドアが開くに伴い車両ドアと車両乗降口との間に形成される空間の上側を覆うようにカーテン(シート)を展開させる防雨装置の提案がある(例えば特許文献1、2参照)。特許文献1、2には、車体の上面にカーテンの巻き取り機構が取り付けられ、車両ドアの上端部にカーテンの一端が取り付けられた防雨装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−11671号公報
【特許文献2】特開2001−10347号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、カーテン巻き取り式の防雨装置を車両前席ドア部に適用した場合、前席ドアの回転軸線とカーテン巻き取り軸線とがねじれの位置関係にあることにより、カーテン巻き取り時(ドア閉鎖時)にカーテンの後端側(ドア回転軸線から遠い側)に弛みが発生するという課題がある。
【0005】
本発明はその課題を解決するためになされ、カーテン巻き取り式の防雨装置において、カーテン巻き取り時にカーテンに弛みが発生するのを抑制できる防雨装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の防雨装置は、
上下方向に向いた回転軸線の回りに開閉可能に設けられる扉と、
前記扉が取り付けられるとともに前記扉が開くことにより露出する露出部を有した本体とに取り付けられる防雨装置であって、
前記扉が開いた時に前記扉と前記露出部の間に形成される空間の上側を覆うように設けられるカーテンと、
前記本体と前記扉の一方に取り付けられて、軸回りに回転可能に設けられた巻き取り軸を備え、前記巻き取り軸に前記カーテンの一方の端部である第1端部が取り付けられ、前記扉が閉じるにしたがって前記カーテンを前記第1端部側から前記巻き取り軸に巻き取り、前記扉が開くにしたがって前記カーテンを前記第1端部と反対側の端部である第2端部側から引き出す巻き取り機構と、
前記本体と前記扉のうち前記巻き取り機構が設けられていない方に取り付けられて、前記扉が閉じるに伴い前記カーテンを引っ張る方向に移動させるように前記第2端部を支持する可動支持機構と、
を備えることを特徴とする。
【0007】
本発明によれば、カーテンの一端(第2端部)を、扉が閉じるに伴いカーテンを引っ張る方向に移動させるよう支持する可動支持機構を備えているので、カーテン巻き取り時にカーテンに弛みが発生するのを抑制できる。
【0008】
また、前記可動支持機構は、前記第2端部を前記引っ張る方向に移動させる力を付与する力付与部を備える。
【0009】
これによれば、カーテンの第2端部を強制的にカーテン引っ張り方向に移動させることができるので、カーテンに弛みが発生するのを確実に抑制できる。
【0010】
また、前記扉又は前記本体の前記露出部の、前記回転軸線が設けられる側の端部とその反対側の端部の間の方向のうち前記回転軸線から遠ざかる方向を後方として、前記引っ張る方向は前記後方である。
【0011】
このように、扉が閉じる際にカーテンの第2端部を後方に移動させることで、カーテンの後端側に弛みが発生するのを抑制できる。
【0012】
また、前記可動支持機構は、
前記扉又は前記本体に取り付けられる固定部材と、
前記第2端部が取り付けられるとともに前記固定部材の面上で所定軌跡で移動が可能に前記固定部材に取り付けられる可動部材とを備える。
【0013】
これによって、可動部材に取り付けられたカーテンの第2端部を所定軌跡で移動させることができる。
【0014】
また、前記所定軌跡は曲線の軌跡とすることができる。可動支持機構の取付部の形状によっては、取付部の範囲内で可動部材を直線移動させようとすると、カーテンの弛みを解消できる程度の移動量を確保できない場合がある。そこで、可動部材を曲線移動させることで、取付部の範囲内でカーテンの弛みを解消できる程度の移動量を確保しやすくできる。
【0015】
また、前記可動部材と前記固定部材の一方には前記所定軌跡を規定するガイド溝が形成されており、前記可動部材と前記固定部材の他方は前記ガイド溝に嵌まって前記ガイド溝に沿って移動可能に設けられる嵌合部を備える。これによって、可動部材及びこれに取り付けられたカーテンを所定軌跡で移動させることができる。
【0016】
また、前記ガイド溝は、延設方向が異なる複数の溝であり、前記嵌合部は、前記溝ごとに設けられる。このように、延設方向が異なる複数のガイド溝にしたがって可動部材及びこれに取り付けられるカーテンを移動させることで、この移動軌跡を曲線にすることができる。
【0017】
また、前記可動部材には前記ガイド溝として第1ガイド溝及び第2ガイド溝が形成されており、
前記可動部材の前記回転軸線に近い側の端部を可動部材前端部、前記回転軸線に遠い側の端部を可動部材後端部として、
前記第1ガイド溝は、前記第2ガイド溝よりも前記可動部材前端部に近い位置に形成され、且つ、前記可動部材の、前記可動部材前端部と前記可動部材後端部の間の方向に延びた中心線に対して斜めの方向に延設され、その延設方向は前記可動部材前端部の方向にいくにしたがって次第に下端に近づいていく方向であり、
前記第2ガイド溝は、前記第1ガイド溝よりも前記可動部材後端部に近い位置に形成され、且つ、前記中心線に対して斜めの方向に延設され、その延設方向は前記可動部材後端部の方向にいくにしたがって次第に下端に近づいていく方向であり、
前記固定部材は、前記嵌合部として、前記第1ガイド溝に嵌まって前記第1ガイド溝に沿って移動可能に設けられる第1嵌合部と、前記第2ガイド溝に嵌まって前記第2ガイド溝に沿って移動可能に設けられる第2嵌合部とを備える。
【0018】
このようにガイド溝を形成することで、扉が開くに伴い可動部材及びカーテンの第2端部を前方に移動させつつ、可動部材及び第2端部の前端部(扉の回転軸線側の端部)を次第に下方に移動させ、且つ可動部材及び第2端部の後端部を次第に上方に移動させ、扉が閉じるに伴い可動部材及び第2端部を後方に移動させつつ、可動部材及び第2端部の前端部を次第に上方に移動させ、且つ可動部材及び第2端部の後端部を次第に下方に移動させることができる。可動部材及びカーテンの第2端部をこのように曲線移動させることで、可動支持機構が取り付けられる箇所を例えば車両ドアの窓枠上端部とした場合に、窓枠上端部の範囲内においてカーテンに発生する弛みを解消できる程度の可動部材移動量を確保しやすくできる。
【0019】
また、前記扉は移動体の扉であり、前記本体は前記移動体の本体である。これによって、移動体への乗降の際に雨に濡れてしまうのを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】防雨装置及びこれが取り付けられた車両の前席ドア及び車体のルーフ縁部の斜視図であって、前席ドアが閉じた状態を示した図である。
図2】防雨装置及びこれが取り付けられた車両の前席ドア及び車体のルーフ縁部の斜視図であって、前席ドアが開いた状態を示した図である。
図3】防雨装置及びこれが取り付けられた車両の前席ドア及び車体のルーフ縁部の上面図であって、前席ドアが開いた状態を示した図である。
図4】カーテン展開時における防雨装置の斜視図であって、巻き取り機構のカバー及び可動支持機構のカバーの図示を省略した図である。
図5】カーテンの上面図である。
図6】巻き取り機構を構成する各部品(カバーを除く)の分解斜視図である。
図7】巻き取り軸の上面図である。
図8】可動支持機構を構成する各部品(カバーを除く)の分解斜視図である。
図9】可動支持機構の可動板を表面側から見た図であって、可動板が前方に移動した時の位置を破線で示し、後方に移動した時の位置を二点鎖線で示し、それらの中間位置を実線で示した図である。
図10】可動支持機構の可動板を表面側から見た図であって、ドアが開いた時の可動板の状態を上段に示し、ドアが閉じた時の可動板の状態を下段に示し、ドア開閉の途中時における可動板の状態を中段に示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。図1図2に示す防雨装置1は、車両の前席ドア100と車体のルーフ縁部200(車体の上面縁部)とに取り付けられる。なお、以下では、車両の前後方向、上下方向、左右方向にしたがって前方、後方等の方向を定めるものとする。
【0022】
前席ドア100は、車体に取り付けられ、具体的にはドア本体103(ドア100の窓部101、窓枠102以外の部分)の前側の端部103aが上下方向に向いた回転軸線L1の回りに回転可能に支持されることで、回転軸線L1回りに開閉可能に設けられる。回転軸線L1は、車体の前席乗降口の前端側において鉛直方向に又は鉛直方向から若干傾いた向きに延びるように設定される。また、回転軸線L1は、後述の巻き取り軸線L2に交差しない位置(ねじれの位置)に設定される。
【0023】
前席ドア100は、側面視で略四角形のドア本体103と、その上部に窓部101と、その窓部101を囲む窓枠102とを備えている。窓部101は、ドア本体103の上端部103cから上方に露出した状態とドア本体103内に格納した状態との間で移動可能に設けられる。窓枠102は、後端部102bと上端部102cと前端部102dとを有する。後端部102bは、ドア本体103の上端部103cの後端と窓枠上端部102cの後端との間で略鉛直方向に直線状に延設されて、窓部101の後端を支持する。後端部102bはドア本体103の後端部103bの上端と接続している。
【0024】
窓枠上端部102cは、ドア本体上端部103cの上方にて上端部103cと略平行(つまり車両の前後方向)に直線状に延設されて、窓部101の上端を支持する。上端部102cは、前席ドア100の上端部を構成する。なお、上端部102cは水平方向(鉛直方向に直角な方向)に設けられたとしても良いし、水平方向から若干傾いた向きに設けられたとしても良い。また、上端部102cは、若干の曲線を描くように延設されたとしても良い。
【0025】
前端部102dは、ドア本体上端部103cの前端と窓枠上端部102cの前端との間で鉛直方向に対して傾いた方向に延設されて、窓部101の前端を支持する。詳しくは、前端部102dは、下方にいくにつれて次第に前方に進むように延設されている。前端部102dの下端がドア本体103の前端部103aの上端に接続している。
【0026】
前席ドア100は、車体の前席乗降口(図示外)を開閉するように設けられる。すなわち、前席乗降口は、前席ドア100が閉じている時には車外からは見えないようになっており、前席ドア100が開いた時に露出する。前席乗降口は、前席ドア100の外形と同様の形状に形成されている。なお、前席ドア100が本発明の扉に相当する。車体が本発明の本体に相当する。車体の前席乗降口が本発明の露出部に相当する。
【0027】
なお、本実施形態では、図2図3に示すように、防雨装置1を設けることができない、前席ドア100の傾斜部102dと、それに対向する車体側の乗降口傾斜部との間に蛇腹状の防雨シート300(以下、蛇腹シートという)が設けられている。この蛇腹シート300は、ドア100が開くに伴い蛇腹部が開き、ドア100が閉じるに伴い蛇腹部が折りたたむように設けられる。蛇腹シート300によって、ドア100を開いた際にドア100と前席乗降口との間の空間に前方から雨が入ってしまうのを抑制している。なお、蛇腹シート300が設けられていないとしても良い。
【0028】
防雨装置1は、カーテン2と巻き取り機構3と可動支持機構12とを備えている。カーテン2は、ドア100が開いた時にドア100と前席乗降口との間に形成される空間の上側を覆うように設けられる。カーテン2は、水を通さず、耐水性を有し、巻き取り機構3に巻き取りができるように柔軟性を有した材質(ポリアミド繊維、ポリ塩化ビニルなど)にてシート状に形成されている。
【0029】
図5に示すように、カーテン2は、台形又は扇形に類似の形状に形成されている。具体的には、カーテン2は、巻き取り機構3に取り付けられる内側端部2aと、可動支持機構12に取り付けられる外側端部2bと、内側端部2aの前端と外側端部2bの前端とを接続する前端部2cと、内側端部2aの後端と外側端部2bの後端とを接続する後端部2dとで囲まれた形状に形成されている。内側端部2a及び外側端部2bは、直線状且つ前端側にいくにつれて次第に内側端部2aと外側端部2bとの間隔が狭くなるように延設されている。なお、内側端部2aが本発明の第1端部に相当する。外側端部2bが本発明の第2端部に相当する。
【0030】
前端部2cは後端部2dに比べてドア回転軸線L1に近い位置に設けられるとともに、後端部2dよりも短い長さに形成されている。また、前端部2cは、後端部2d側に凹んだ円弧状に形成されている。前端部2cの曲率半径は、回転軸線L1と前端部2cとの距離に基づいて定められている。
【0031】
後端部2dは直線状に形成されている。なお、後端部2dは、前端部2cと同様に円弧状に形成されたとしても良い。
【0032】
カーテン2は、前席ドア100が閉じている時には巻き取り機構3に巻き取られ、前席ドア100が開いた時には巻き取り機構3から引き出されるように設けられる。巻き取り機構3は、前席乗降口の上側位置のルーフ縁部200において巻き取り軸線L2が車両の前後方向に向くように設けられる。巻き取り機構3のルーフ縁部200への取り付けは、両面テープ、爪部による引っ掛け等どのような方法でも良い。巻き取り軸線L2は、ルーフ縁部200の面に平行に設定されたとしても良いし、地面に平行(つまり水平)に設定されたとしても良い。また、巻き取り機構3は、可動支持機構12よりも上方に位置する(図1参照)。
【0033】
巻き取り機構3は、図4図6図7に示すように、巻き取り軸5と支持部6、7とスプリング8と伝達部9と支持棒10とを備えている。また、巻き取り機構3は、図4図6図7に示す構成の他に、その構成を覆う不透明なカバー4(図1図2参照)を備えている。カバー4により、巻き取り機構3の内部が外部から視認されないようになっている。カバー4は、巻き取り軸線L2の方向に長い形状に形成されるとともに、ドア100側の側面にカーテン2の引き出し口4aが形成されている。カバー4がルーフ縁部200に取り付けられている。
【0034】
巻き取り軸5は、中心軸線として巻き取り軸線L2を有し、その巻き取り軸線L2に直交する平面で切ったときの断面が円形のリング状であり、且つ、軸線L2に沿って一端側から他端側にいくにしたがって次第に縮径するテーパ形状に形成されている。巻き取り軸5の小径側の端部5a(図7参照)が前方(ドア100の回転軸線L1の側)に位置し、大径側の端部5b(図7参照)が後方に位置する。また、巻き取り軸5は内部に空間を有した筒状に形成されている。このように、巻き取り軸5をテーパ形状に形成することで、図5のように後端部2dの方にいくにしたがって次第に幅が広くなるカーテン2に対して弛みを抑えた形で巻き取り軸5に巻き取ることができる。
【0035】
巻き取り軸5の両端5a、5bは支持部6、7にて軸線L2の回りに回転可能に支持されている。
【0036】
巻き取り軸5にはカーテン2の内側端部2a(図5参照)が取り付けられている。巻き取り軸5は、ドア100の開閉に伴い可動支持機構12に取り付けられたカーテン2の外側端部2bが移動することにより回転する。これにより、巻き取り軸5は、ドア100が閉じるにしたがってカーテン2を内側端部2aの側から巻き取る一方で、ドア100が開くにしたがってカーテン2を外側端部2b(図5参照)の側から引き出す。なお、巻き取り軸5でのカーテン2の巻き取り方向は、図4に示すように、巻き取り軸5の下側からカーテン2が引き出されるように定められる。これによれば、カーテン2の引き出し位置と、可動支持機構12との高さの違いを小さくできる。これにより、カバー4の引き出し口4aの上端を可動支持機構12に近づけることができ、図1のカーテン2の収納時に、巻き取り機構3の内部が引き出し口4aから見えてしまうのを抑制できる。
【0037】
支持部6、7はそれぞれカバー4の底面部(図示外)に取り付けられて、その底面部から起立するように設けられる。一方の支持部6は、巻き取り軸5の小径端部5aを軸線L2回りに回転可能に支持するとともに、支持棒10の一端も支持する。他方の支持部7は、巻き取り軸5の大径端部5bを軸線L2の回りに回転可能に支持するとともに、支持棒10の他端及びスプリング8の一端も支持する。
【0038】
スプリング8は、線状の金属部材がらせん状に加工形成されたコイルばねである。スプリング8は、巻き取り軸5の内部において支持棒10に挿通された状態で設けられる。スプリング8の一端は支持部7に固定され、他端は伝達部9に固定されている。スプリング8は、ねじりコイルばねとして構成されており、すなわちねじり荷重を受けることで弾性エネルギーを蓄積し、この弾性エネルギーによりスプリング8の軸線回りに回転させようとするバネ力を発生させるスプリングである。スプリング8は、巻き取り軸5にカーテン2を巻き取る方向にバネ力が作用するように設けられる。
【0039】
伝達部9は、巻き取り軸5とスプリング8との間で力を伝達するための部品である。伝達部9は、巻き取り軸5の内部において支持棒10に挿通された状態で設けられる。伝達部9は、スプリング8の、支持部7に固定された側と反対側の端部が固定され、且つ、巻き取り軸5の内壁部との間で軸線L2回りに相対移動が不能に設けられている。
【0040】
支持棒10は、スプリング8及び伝達部9を支持するための部品である。支持棒10は、巻き取り軸5の内部において、支持棒10の軸線が巻き取り軸線L2と一致するように設けられる。支持棒10の両端は支持部6、7に支持されている。
【0041】
巻き取り機構3の作用を説明する。カーテン2の引き出し時(ドア100が開く時)には、カーテン2の引き出しに伴い巻き取り軸5が回転し、この回転力が伝達部9を介してスプリング8に伝達し、スプリング8には、カーテン2を巻き取ろうとする弾性エネルギーが蓄積される。この弾性エネルギーによるバネ力が伝達部9を介して巻き取り軸5及びカーテン2に作用し、カーテン2は、巻き取り機構3の方向に引っ張られる。これにより、カーテン2は、ドア100がどの開度状態にあったとしても、張った状態で展開される(図2参照)。一方、ドア100を閉じる際には、スプリング8のバネ力が伝達部9を介して巻き取り軸5に作用することで、巻き取り軸5が回転し、この回転によりカーテン2が巻き取り軸5に巻き取られる。
【0042】
可動支持機構12は、図1図2に示すように、ドア100の上端部102cの外面側に取り付けられる。可動支持機構12のドア100への取り付けは、両面テープ、爪部による引っ掛け等どのような方法でも良い。
【0043】
可動支持機構12は、カーテン2の外側端部2b(図5参照)を支持する機構である。可動支持機構12は、図4図8に示すように、固定板13と、2つのピン14、15と、可動板16と、スプリング19とを備えている。なお、図8では、スプリング19の図示を省略している。また、可動支持機構12は、図4図8に示す構成の他に、この構成を覆う不透明なカバー20(図1図2参照)を備えている。このカバー20により、図4図8の構成が外部から見えないようになっている。カバー20は、ドア100の上端部102cに又は固定板13に例えば爪部により取り付けられている。
【0044】
固定板13は、図8に示すように、細長長方形の板状に形成される。固定板13の長手方向幅は、ドア100の上端部102cの長手方向幅と同等又は短い幅に設定される。固定板13の短手方向幅は、上端部102cの短手方向幅と同等又は若干短い幅に設定される。つまり、固定板13は上端部102cからはみ出さない程度の大きさに形成される。
【0045】
固定板13は、ドア100の上端部102cの外面に両面テープ等で固定されている。このとき、固定板13の長手方向が上端部102cの長手方向(つまり前後方向)に向き、固定板13の短手方向が上端部102cの短手方向(つまり上下方向)に向く。言い換えると、固定板13の長手方向に延びた中心線L3(図8参照)が、上端部102cの長手方向に延びた中心線L7(図9参照)と一致し又は平行となるように、固定板13が上端部102cに取り付けられる。
【0046】
固定板13には、2つの貫通孔13a、13bが形成されている。これら貫通孔13a、13bは、固定板13の長手方向に間隔をあけて形成されている。具体的には、貫通孔13a、13bは、例えば固定板13の長手方向中心線L3上に形成される。一方の貫通孔13aは、固定板13の短手方向に延びた中心線L4よりも前方(ドア回転軸線L1に近い側)に形成されている。他方の貫通孔13bは、短手方向中心線L4よりも後方に形成されている。
【0047】
貫通孔13a、13bにはそれぞれピン14、15が挿通されている。つまり、ピン14、15は固定板13に固定されている。また、ピン14、15は、可動板16に形成されたガイド溝17、18に嵌まっている。ピン14、15の先端は、ガイド溝17、18の短手方向幅よりも大径に形成されており、ガイド溝17、18からピン14、15が抜けないようになっている。また、ピン14、15は、ガイド溝17、18の長手方向に沿って移動可能に設けられる。
【0048】
可動板16は、固定板13と同様に細長長方形の板状に形成される。可動板16の長手方向幅は、固定板13の長手方向幅と同等又は短い幅に設定される。可動板16の短手方向幅は、固定板13の短手方向幅と同等又は短い幅に設定される。カーテン2の外側端部2bは、可動板16に面上にて可動板16の長手方向に沿って配置された状態で可動板16に取り付けられている。
【0049】
可動板16は、固定板13の外面に対向する位置にて、固定板13の外面上で所定軌跡で移動が可能に固定板13に取り付けられている。具体的には、可動板16には2つのガイド溝17、18が形成されており、これらガイド溝17、18にピン14、15が嵌まることで、可動板16は固定板13の面上でガイド溝17、18にしたがった軌跡で移動が可能に取り付けられる。このとき、可動板16の長手方向が固定板13の長手方向と同等の方向に向き、可動板16の短手方向が固定板13の短手方向と同等の方向に向く。
【0050】
ガイド溝17、18は、可動板16及びこれに取り付けられたカーテン2の外側端部2bを、ドア100の開閉に伴い、固定板13の外面の面内方向(言い換えるとドア上端部102cの外面の面内方向)における所定軌跡で移動させるための溝である。ガイド溝17、18は、可動板16を貫通する形態で形成されている。
【0051】
図9に示すように、第1ガイド溝17は、可動板16の短手方向に延びた中心線L6よりも前方(ドア回転軸線L1側)に形成されている。言い換えると、第1ガイド溝17は、第2ガイド溝18よりも、可動板16の前端部16aに近い位置に形成されている。第2ガイド溝18は、短手方向中心線L6よりも後方に形成されている。言い換えると、第2ガイド溝18は、第1ガイド溝17よりも、可動板16の後端部16bに近い位置に形成されている。ガイド溝17、18は例えば可動板16の短手方向中心線L6から等距離となる位置において短手方向中心線L6に対して対称形状に形成される。
【0052】
また、ガイド溝17、18は、可動板16の長手方向に延びた中心線L5に対して斜めの方向に延設されている。具体的には、第1ガイド溝17は、直線状且つ可動板16の前端部16aの方向にいくにしたがって次第に可動板16の下端部16cに近づくように延設されている。第1ガイド溝17の長手方向の中心点は例えば可動板16の長手方向中心線L5上に位置する。
【0053】
第2ガイド溝18は、直線状且つ可動板16の後端部16bの方向にいくにしたがって次第に可動板16の下端部16cに近づくように延設されている。第2ガイド溝18の長手方向の中心点は例えば可動板16の長手方向中心線L5上に位置する。
【0054】
このように、ガイド溝17、18は互いに異なる方向に延設され、具体的には図9の方向から見てハの字を形成するように形成される。
【0055】
ガイド溝17、18の長さ(長手方向幅)は互いに同じ長さに設定されるが、異なる長さに設定されたとしても良い。ガイド溝17、18の長さが長いほど、ドア100の開閉時における可動板16の移動量が大きくなり、カーテン2の引っ張り量が大きくなる。ガイド溝17、18の長さはカーテン2に弛みが生じないように定められている。またガイド溝17、18の長さは、カーテン2が最大に開いた時(ドア100が全開した時)に、ピン14、15がガイド溝17、18の後端部17b、18bに接触し又は後端部17b、18bに接近した位置にきて(図10の上段図参照)、カーテン2の収納時(ドア100が完全に閉じた時)に、ピン14、15がガイド溝17、18の前端部17a、18aに接触し又は前端部17a、18aに接近した位置にくるように定められる(図10の下段図参照)。
【0056】
また、ガイド溝17、18の、可動板16の長手方向中心線L5に対する傾きが大きいほど、ドア100の開閉時における可動板16の上下方向への移動量が大きくなる一方で、前後方向への移動量は小さくなる。ガイド溝17、18の傾きは、可動板16が移動した際に固定板13又はドア上端部102cからはみ出ないように定められる。
【0057】
可動板16は、ピン14、15がガイド溝17、18の途中位置にあるときに、可動板16の長手方向中心線L5と、ドア100の上端部102cの長手方向中心線L7とが平行となるように設けられる(図10の中段図参照)。図10の中段図においては、ピン14、15がガイド溝17、18の長手方向の中心位置にあるときに、可動板16の長手方向中心線L5と、ドア100の上端部102cの長手方向中心線L7とが一致するように設けられた例を示している。
【0058】
結局、可動板16は、ドア100が開く際には、図9の二点鎖線の位置から実線の位置を経て破線の位置まで移動し、ドア100が閉じる際には、図9の破線の位置から実線の位置を経て二点鎖線の位置まで移動するように設けられる。このとき、可動板16の移動軌跡は曲線となる。図9には、可動板16の中心点における移動軌跡を符号150で示している。
【0059】
図4に示すスプリング19は、軸方向にバネ力を発生させるコイルばねとして構成され、一端が可動板16に取り付けられ、他端が固定板13又は車両ドア100の上端部102cに取り付けられる。本実施形態では、スプリング19は、可動板16の後方に設けられて、可動板16の後端部16bに取り付けられるが、可動板16の前方にて可動板16の前端部16aに取り付けられたとしても良い。
【0060】
スプリング19は、可動板16に対して後方(ドア回転軸線L1から遠ざかる方向)にバネ力を付与するように設けられる。具体的には、スプリング19は、図10の下段図のドア100が閉じた状態(可動板16が最も後方に位置した状態)において、自然長から若干伸びた状態で設けられる。つまり、スプリング19は、図10の下段図の状態において可動板16を後方に移動させる力を付与した状態で設けられる。図10の中段図及び上段図の状態においても、スプリング19は可動板16を後方に移動させる力を付与している。このように、可動板16がどの位置にあったとしても、可動板16にはスプリング19による後方へのバネ力が作用している。
【0061】
なお、スプリング19は、可動板16の前方に設けられる場合には、自然長よりも圧縮した状態で設けられる。
【0062】
なお、固定板13が本発明の固定部材に相当する。可動板16が本発明の可動部材に相当する。ガイド溝17が本発明の第1ガイド溝に相当し、ガイド溝18が本発明の第2ガイド溝に相当する。ピン14、15が本発明の嵌合部に相当し、ピン14が本発明の第1嵌合部に相当し、ピン15が本発明の第2嵌合部に相当する。スプリング19が本発明の力付与部に相当する。
【0063】
以上が防雨装置1の構成である。次に、防雨装置1の作用効果を説明する。ドア100が閉じている時には、可動支持機構12の可動板16は図10の下段図の状態にある。つまり、可動板16は、ドア上端部102cの中心線L7に対して後方に若干傾いた状態にある。この状態からドア100が開けられると、ドア100が開くに伴いカーテン2が巻き取り機構3から引き出されるとともに、ピン14、15がガイド溝17、18に沿って前方に移動することで、可動板16はスプリング19のバネ力に抗して前方に移動する。ドア100が最大まで開けられた状態(カーテン2が最大に引き出された状態)では、可動板16は図10の上段図のように、ドア上端部102cの中心線L7に対して前方に若干傾いた状態となる。
【0064】
このように、ドア閉からドア開では、可動板16は図10の下段図→中段図→上段図の軌跡、すなわち可動板16を前方に移動させつつ、可動板16の前端部16aを次第に下方に移動させる一方で可動板16の後端部16bを次第に上方に移動させる軌跡で移動する。このように可動板16が移動することで、カーテン2を弛みが無い状態で展開できる。これによって、車両への乗降の際に乗員が雨に濡れてしまうのを抑制できる。また、図5のようにカーテン2の後端部2dを直線状とすることで、カーテン2の展開時に後端部2dが撓んでしまうのを抑制できる。これによって、カーテン2の上面に入射した雨が後方に流れて乗員にかかってしまうのを抑制できる。
【0065】
一方、図10の上段図の状態からドア100が閉じられると、ドア100が閉じるに伴いカーテン2が巻き取り機構3に巻き取られていく。加えて、可動板16がスプリング19のバネ力によりガイド溝17、18に沿って後方に移動し、最終的に図10の下段図の状態となる。このように、ドア開からドア閉では、可動板16は図10の上段図→中段図→下段図の軌跡、すなわち可動板16を後方に移動させつつ、可動板16の前端部16aを次第に上方に移動させる一方で可動板16の後端部16bを次第に下方に移動させる軌跡で移動する。このように可動板16が移動することで、カーテン2を弛みが無い状態で巻き取り機構3に収納できる。
【0066】
すなわち、図10の上段図の位置で可動板16を固定したままカーテン2を収納すると、ドア回転軸線L1と巻き取り軸線L2とがねじれの位置関係にあることにより、カーテン2の後端側の部位2e(図10の下段図参照)に弛みが発生する。この部位2eは、巻き取り機構3の引き出し口4a(図1図2参照)から見える部位であるので、部位2eが弛むと見た目が悪くなる。
【0067】
本実施形態では、可動板16は、図10の上段図の状態から後方に移動して下段図の状態となるので、部位2eを後方に引っ張ることができ、部位2eに弛みが発生するのを抑制できる。特に可動板16の移動軌跡を曲線として、ドア100を閉じる際の部位2eの引っ張り方向を可動支持機構12が取り付けられる箇所102c(ドア上端部)の中心線L7に対して後方且つ斜め下方向とすることで、その箇所102cの範囲内において部位2eに対する引っ張り量を大きくすることができる。これによって、部位2eに弛みが発生するのを抑制することと、ドア上端部102cの範囲内で可動板16を移動させることとの両立を図ることができる。弛みが無い状態でカーテン2を収納できることで収納時の見た目を良くすることができる。
【0068】
また、可動板16にはスプリング19により後方への力が付与されているので、ドア100を閉じる際に可動板16を確実に後方に移動させることができる。
【0069】
また、可動板16には、可動板16の長手方向に間隔をあけて、傾きが異なる2つの直線状のガイド溝17、18が形成されることで、可動板16を、固定板13の面上で曲線軌跡で移動可能に設けることができる。
【0070】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載を逸脱しない限度で種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態では、ドア側に可動支持機構が取り付けられ、車体側に巻き取り機構が取り付けられた例を説明したが、反対に、ドア側に巻き取り機構、車体側に可動支持機構が取り付けられたとしても良い。
【0071】
また、上記実施形態では、可動支持機構の可動板側にガイド溝が形成され、固定板側にピンが固定された例を示したが、反対に、可動板側にピンが固定され、固定板側にガイド溝が形成されたとしても良い。
【0072】
また、上記実施形態では、可動板に形成されたガイド溝が直線状に延設された例を示したが、曲線状(例えば円弧状)に延設されたとしても良い。
【0073】
また、上記実施形態では、可動板に後方への弾性力を付与する力付与部としてコイルばねを示したが、ゴム等の弾性部材を用いても良い。
【0074】
また、上記実施形態では、可動板の移動軌跡を曲線とした例を説明したが、カーテンの弛みを解消できる程度の移動量を確保できるのであれば、可動板を直線軌跡で移動するように設けてもよい。
【0075】
また、上記実施形態では、防雨装置を車両の前席ドアに取り付けた例を示したが、車両の後席ドアに取り付けられたとしても良いし、車両以外の移動体(遊園地の乗り物、船など)に取り付けられたとしても良いし、移動体以外の物(例えば自動販売機)に取り付けられたとしても良い。この場合、車両の前席ドアのように、ドア回転軸線と巻き取り軸線とがねじれの位置関係となっているドア部に本発明の防雨装置を取り付けると好適である。
【符号の説明】
【0076】
1 防雨装置
2 カーテン
2a カーテンの内側端部(第1端部)
2b カーテンの外側端部(第2端部)
3 巻き取り機構
5 巻き取り軸
12 可動支持機構
13 固定板(固定部材)
14、15 ピン(嵌合部)
16 可動板(可動部材)
17、18 ガイド溝
19 スプリング(力付与部)
100 車両の前席ドア
200 車両のルーフ縁部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10