【実施例】
【0040】
以下、本発明に係るキャリアテープの巻回方法の実施例を比較例と共に説明する。
〔実施例1〕
先ず、巻取リールに細長い帯形のキャリアテープをスパイラル巻きし、このキャリアテープの最内周の巻姿を視認して検討・評価し、巻姿の良否を表1にまとめた。
【0041】
巻取リールは,外径φ254mm、幅33.5mmのタイプを使用した。また、キャリアテープは、ポリスチレン樹脂により幅4mm、総厚0.45mmにプレス成形した。キャリアテープをスパイラル巻きするステップは、巻き付け開始ステップ、巻き付け継続ステップ、及び巻き付け終了ステップの3段階とした。巻き付け開始ステップでは、巻取リールの巻芯の軸方向にキャリアテープの先端部側を巻取張力80gで横方向に移動させながら複数列に整列させて10層スパイラル巻きした。
【0042】
巻き付け継続ステップでは、巻取リールの巻芯の軸方向にキャリアテープの中央部を巻取張力40gで横方向に移動させながら複数列に整列させて多層にスパイラル巻きした。また、巻き付け終了ステップでは、巻取リールの巻芯の軸方向にキャリアテープの末端部側を巻取張力60gで横方向に移動させながら複数列に整列させて10層スパイラル巻きした。各ステップの巻取張力は、テンションンゲージにより測定した。キャリアテープを完全にスパイラル巻きしたら、このスパイラル巻きしたキャリアテープの巻緩み量と反り最大量とをそれぞれ計測して計測値を表1に記載し、キャリアテープの最外周の巻姿を視認して検討し、巻姿の良否を表1にまとめた。
【0043】
キャリアテープの巻緩み量は、振動試験後に緩み量として、巻取リールのフランジの先端部からキャリアテープまでの長さを計測し、振動試験前と振動試験後の変位量を記録した。振動試験は、加速度4Gの環境下(振動はZ軸方向のみ)で14分間放置する条件で実施した。また、キャリアテープの反り最大量は、加速試験後に反り量として、巻取リールに巻かれたキャリアテープの中間部の1層分を400mm毎にカットし、幅方向の変位量を計測してその最大値を記録した。加速試験は、気温40℃の環境下で24時間放置する条件で実施した。
【0044】
〔実施例2〕
基本的には実施例1と同様だが、巻き付け開始ステップでは、巻取リールの巻芯の軸方向にキャリアテープの先端部側を巻取張力120gで横方向に移動させながら複数列に整列させて10層スパイラル巻きした。また、巻き付け継続ステップでは、巻取リールの巻芯の軸方向にキャリアテープの中央部を巻取張力40gで横方向に移動させながら複数列に整列させてスパイラル巻きした。巻き付け終了ステップでは、巻取リールの巻芯の軸方向にキャリアテープの末端部側を巻取張力80gで横方向に移動させながら複数列に整列させて10層スパイラル巻きした。
【0045】
その他の部分は、実施例1と同様にしてスパイラル巻きしたキャリアテープの巻緩み量と反り最大量とをそれぞれ計測して計測値を表1に記載し、キャリアテープの最内外周の巻姿を視認して検討・評価し、巻姿の良否を表1にまとめた。
【0046】
〔実施例3〕
基本的には実施例1と同様だが、巻き付け開始ステップでは、巻取リールの巻芯の軸方向にキャリアテープの先端部側を巻取張力200gで横方向に移動させながら複数列に整列させて10層スパイラル巻きした。また、巻き付け継続ステップでは、巻取リールの巻芯の軸方向にキャリアテープの中央部を巻取張力40gで横方向に移動させながら複数列に整列させてスパイラル巻きした。巻き付け終了ステップでは、巻取リールの巻芯の軸方向にキャリアテープの末端部側を巻取張力120gで横方向に移動させながら複数列に整列させて10層スパイラル巻きした。
【0047】
その他の部分は、実施例1と同様にしてスパイラル巻きしたキャリアテープの巻緩み量と反り最大量とをそれぞれ計測して計測値を表1に記載し、キャリアテープの最内外周の巻姿を視認して検討・評価し、巻姿の良否を表1にまとめた。
【0048】
〔実施例4〕
基本的には実施例1と同様だが、巻き付け開始ステップでは、巻取リールの巻芯の軸方向にキャリアテープの先端部側を巻取張力280gで横方向に移動させながら複数列に整列させて10層スパイラル巻きした。また、巻き付け継続ステップでは、巻取リールの巻芯の軸方向にキャリアテープの中央部を巻取張力40gで横方向に移動させながら複数列に整列させてスパイラル巻きした。巻き付け終了ステップでは、巻取リールの巻芯の軸方向にキャリアテープの末端部側を巻取張力200gで横方向に移動させながら複数列に整列させて10層スパイラル巻きした。
【0049】
その他の部分は、実施例1と同様にしてスパイラル巻きしたキャリアテープの巻緩み量と反り最大量とをそれぞれ計測して計測値を表1に記載し、キャリアテープの最内外周の巻姿を視認して検討・評価し、巻姿の良否を表1にまとめた。
【0050】
〔実施例5〕
先ず、巻取リールに細長い帯形のキャリアテープをスパイラル巻きし、このキャリアテープの最内周の巻姿を視認して検討・評価し、巻姿の良否を表2にまとめた。
【0051】
巻取リールは,外径φ570mm、幅300mmのタイプを使用した。また、キャリアテープは、ポリスチレン樹脂により幅44mm、総厚22.1mmにプレス成形した。キャリアテープをスパイラル巻きするステップは、巻き付け開始ステップ、巻き付け継続ステップ、及び巻き付け終了ステップの3段階とした。巻き付け開始ステップでは、巻取リールの巻芯の軸方向にキャリアテープの先端部側を巻取張力200gで横方向に移動させながら複数列に整列させて10層スパイラル巻きした。
【0052】
巻き付け継続ステップでは、巻取リールの巻芯の軸方向にキャリアテープの中央部を巻取張力100gで横方向に移動させながら複数列に整列させてスパイラル巻きした。また、巻き付け終了ステップでは、巻取リールの巻芯の軸方向にキャリアテープの末端部側を巻取張力150gで横方向に移動させながら複数列に整列させて10層スパイラル巻きした。各ステップの巻取張力は、テンションンゲージにより測定した。キャリアテープを完全にスパイラル巻きしたら、このスパイラル巻きしたキャリアテープの巻緩み量と反り最大量とをそれぞれ計測して計測値を表2に記載し、キャリアテープの最外周の巻姿を視認して検討・評価し、巻姿の良否を表2にまとめた。
【0053】
キャリアテープの巻緩み量は、振動試験後に緩み量として、巻取リールのフランジの先端部からキャリアテープまでの長さを計測し、振動試験前と振動試験後の変位量を記録した。振動試験は、加速度4Gの環境下(振動はZ軸方向のみ)で14分間放置する条件で実施した。また、キャリアテープの反り最大量は、加速試験後に反り量として、巻取リールに巻かれたキャリアテープの中間部の1層分を400mm毎にカットし、幅方向の変位量を計測してその最大値を記録した。加速試験は、気温40℃の環境下で24時間放置する条件で実施した。
【0054】
〔実施例6〕
基本的には実施例5と同様だが、巻き付け開始ステップでは、巻取リールの巻芯の軸方向にキャリアテープの先端部側を巻取張力300gで横方向に移動させながら複数列に整列させて10層スパイラル巻きした。また、巻き付け継続ステップでは、巻取リールの巻芯の軸方向にキャリアテープの中央部を巻取張力100gで横方向に移動させながら複数列に整列させてスパイラル巻きした。巻き付け終了ステップでは、巻取リールの巻芯の軸方向にキャリアテープの末端部側を巻取張力200gで横方向に移動させながら複数列に整列させて10層スパイラル巻きした。
【0055】
その他の部分は、実施例5と同様にしてスパイラル巻きしたキャリアテープの巻緩み量と反り最大量とをそれぞれ計測して計測値を表2に記載し、キャリアテープの最内外周の巻姿を視認して検討・評価し、巻姿の良否を表2にまとめた。
【0056】
〔実施例7〕
基本的には実施例5と同様だが、巻き付け開始ステップでは、巻取リールの巻芯の軸方向にキャリアテープの先端部側を巻取張力500gで横方向に移動させながら複数列に整列させて10層スパイラル巻きした。また、巻き付け継続ステップでは、巻取リールの巻芯の軸方向にキャリアテープの中央部を巻取張力100gで横方向に移動させながら複数列に整列させてスパイラル巻きした。巻き付け終了ステップでは、巻取リールの巻芯の軸方向にキャリアテープの末端部側を巻取張力300gで横方向に移動させながら複数列に整列させて10層スパイラル巻きした。
【0057】
その他の部分は、実施例5と同様にしてスパイラル巻きしたキャリアテープの巻緩み量と反り最大量とをそれぞれ計測して計測値を表2に記載し、キャリアテープの最内外周の巻姿を視認して検討・評価し、巻姿の良否を表2にまとめた。
【0058】
〔実施例8〕
基本的には実施例5と同様だが、巻き付け開始ステップでは、巻取リールの巻芯の軸方向にキャリアテープの先端部側を巻取張力700gで横方向に移動させながら複数列に整列させて10層スパイラル巻きした。また、巻き付け継続ステップでは、巻取リールの巻芯の軸方向にキャリアテープの中央部を巻取張力100gで横方向に移動させながら複数列に整列させてスパイラル巻きした。巻き付け終了ステップでは、巻取リールの巻芯の軸方向にキャリアテープの末端部側を巻取張力500gで横方向に移動させながら複数列に整列させて10層スパイラル巻きした。
【0059】
その他の部分は、実施例5と同様にしてスパイラル巻きしたキャリアテープの巻緩み量と反り最大量とをそれぞれ計測して計測値を表2に記載し、キャリアテープの最内外周の巻姿を視認して検討・評価し、巻姿の良否を表2にまとめた。
【0060】
〔比較例1〕
先ず、巻取リールに細長い帯形のキャリアテープをスパイラル巻きし、このキャリアテープの最内周の巻姿を視認して検討・評価し、巻姿の良否を表1にまとめた。
【0061】
巻取リールは,外径φ254mm、幅33.5mmのタイプを使用した。また、キャリアテープは、ポリスチレン樹脂により幅4mm、総厚0.45mmにプレス成形した。キャリアテープをスパイラル巻きするステップは、巻き付け開始ステップ、巻き付け継続ステップ、及び巻き付け終了ステップの3段階とした。巻き付け開始ステップでは、巻取リールの巻芯の軸方向にキャリアテープの先端部側を巻取張力40gで横方向に移動させながら複数列に整列させて10層スパイラル巻きした。
【0062】
巻き付け継続ステップでは、巻取リールの巻芯の軸方向にキャリアテープの中央部を巻取張力40gで横方向に移動させながら複数列に整列させて多層にスパイラル巻きした。また、巻き付け終了ステップでは、巻取リールの巻芯の軸方向にキャリアテープの末端部側を巻取張力40gで横方向に移動させながら複数列に整列させて10層スパイラル巻きした。各ステップの巻取張力は、テンションンゲージにより測定した。キャリアテープを完全にスパイラル巻きしたら、このスパイラル巻きしたキャリアテープの巻緩み量と反り最大量とをそれぞれ計測して計測値を表1に記載し、キャリアテープの最外周の巻姿を視認して検討・評価し、巻姿の良否を表1にまとめた。
【0063】
キャリアテープの巻緩み量は、振動試験後に緩み量として、巻取リールのフランジの先端部からキャリアテープまでの長さを計測し、振動試験前と振動試験後の変位量を記録した。振動試験は、加速度4Gの環境下(振動はZ軸方向のみ)で14分間放置する条件で実施した。また、キャリアテープの反り最大量は、加速試験後に反り量として、巻取リールに巻かれたキャリアテープの中間部の1層分を400mm毎にカットし、幅方向の変位量を計測してその最大値を記録した。加速試験は、気温40℃の環境下で24時間放置する条件で実施した。
【0064】
〔比較例2〕
基本的には比較例1と同様だが、巻き付け開始ステップ、巻き付け継続ステップ、及び巻き付け終了ステップの巻取張力をそれぞれ120gに設定した。その他の部分は、比較例1と同様にしてスパイラル巻きしたキャリアテープの巻緩み量と反り最大量とをそれぞれ計測して計測値を表1に記載し、キャリアテープの最外周の巻姿を視認して検討・評価し、巻姿の良否を表1にまとめた。
【0065】
〔比較例3〕
基本的には比較例1と同様だが、巻き付け開始ステップの巻取張力を60g、巻き付け継続ステップの巻取張力を40g、及び巻き付け終了ステップの巻取張力を48gにそれぞれ設定した。その他の部分は、比較例1と同様にしてスパイラル巻きしたキャリアテープの巻緩み量と反り最大量とをそれぞれ計測して計測値を表1に記載し、キャリアテープの最内外周の巻姿を視認して検討し、巻姿の良否を表1にまとめた。
【0066】
〔比較例4〕
基本的には比較例1と同様だが、巻き付け開始ステップの巻取張力を400g、巻き付け継続ステップの巻取張力を40g、及び巻き付け終了ステップの巻取張力を280gにそれぞれ設定した。その他の部分は、比較例1と同様にしてスパイラル巻きしたキャリアテープの巻緩み量と反り最大量とをそれぞれ計測して計測値を表1に記載し、キャリアテープの最内外周の巻姿を視認して検討し、巻姿の良否を表1にまとめた。
【0067】
〔比較例5〕
巻取リールに細長い帯形のキャリアテープをスパイラル巻きし、このキャリアテープの最内周の巻姿を視認して検討・評価し、巻姿の良否を表2にまとめた。
【0068】
巻取リールは,外径φ570mm、幅300mmのタイプを使用した。また、キャリアテープは、ポリスチレン樹脂により幅44mm、総厚22.1mmにプレス成形した。キャリアテープをスパイラル巻きするステップは、巻き付け開始ステップ、巻き付け継続ステップ、及び巻き付け終了ステップの3段階とした。巻き付け開始ステップでは、巻取リールの巻芯の軸方向にキャリアテープの先端部側を巻取張力100gで横方向に移動させながら複数列に整列させて10層スパイラル巻きした。
【0069】
巻き付け継続ステップでは、巻取リールの巻芯の軸方向にキャリアテープの中央部を巻取張力100gで横方向に移動させながら複数列に整列させてスパイラル巻きした。また、巻き付け終了ステップでは、巻取リールの巻芯の軸方向にキャリアテープの末端部側を巻取張力100gで横方向に移動させながら複数列に整列させて10層スパイラル巻きした。各ステップの巻取張力は、テンションンゲージにより測定した。キャリアテープを完全にスパイラル巻きしたら、このスパイラル巻きしたキャリアテープの巻緩み量と反り最大量とをそれぞれ計測して計測値を表2に記載し、キャリアテープの最外周の巻姿を視認して検討し、巻姿の良否を表2にまとめた。
【0070】
キャリアテープの巻緩み量は、振動試験後に緩み量として、巻取リールのフランジの先端部からキャリアテープまでの長さを計測し、振動試験前と振動試験後の変位量を記録した。振動試験は、加速度4Gの環境下(振動はZ軸方向のみ)で14分間放置する条件で実施した。また、キャリアテープの反り最大量は、加速試験後に反り量として、キャリアテープの中間部の1層分を400mm毎にカットし、幅方向の変位量を計測してその最大値を記録した。加速試験は、気温40℃の環境下で24時間放置する条件で実施した。
【0071】
〔比較例6〕
基本的には比較例5と同様だが、巻き付け開始ステップ、巻き付け継続ステップ、及び巻き付け終了ステップの巻取張力をそれぞれ300gに設定した。その他の部分は、比較例5と同様にしてスパイラル巻きしたキャリアテープの巻緩み量と反り最大量とをそれぞれ計測して計測値を表2に記載し、キャリアテープの最内外周の巻姿を視認して検討し、巻姿の良否を表2にまとめた。
【0072】
〔比較例7〕
基本的には比較例5と同様だが、巻き付け開始ステップの巻取張力を150g、巻き付け継続ステップの巻取張力を100g、及び巻き付け終了ステップの巻取張力を120gにそれぞれ設定した。その他の部分は、比較例1と同様にしてスパイラル巻きしたキャリアテープの巻緩み量と反り最大量とをそれぞれ計測して計測値を表2に記載し、キャリアテープの最内外周の巻姿を視認して検討し、巻姿の良否を表2にまとめた。
【0073】
〔比較例8〕
基本的には比較例5と同様だが、巻き付け開始ステップの巻取張力を1000g、巻き付け継続ステップの巻取張力を100g、及び巻き付け終了ステップの巻取張力を700gにそれぞれ設定した。その他の部分は、比較例5と同様にしてスパイラル巻きしたキャリアテープの巻緩み量と反り最大量とをそれぞれ計測して計測値を表2に記載し、キャリアテープの最内外周の巻姿を視認して検討し、巻姿の良否を表2にまとめた。
【0074】
【表1】
【0075】
【表2】
【0076】
〔評 価〕
実施例1の場合、キャリアテープの最内周の巻姿は、最外周の巻姿と同様に良好であった。また、キャリアテープの巻緩み量は、6mmであったが、実用上、問題ない範囲であった。キャリアテープの反り最大量は、1mmであったが、実用上、問題ない範囲であった。
【0077】
実施例2の場合、キャリアテープの最内周の巻姿は、最外周の巻姿と同様に良好であった。また、キャリアテープの巻緩み量は、0mmであり、きわめて優れた結果を得ることができた。キャリアテープの反り最大量は、−1mmであったが、実用上、問題ない範囲であった。
【0078】
実施例3の場合、キャリアテープの最内周の巻姿は、最外周の巻姿と同様に良好であった。また、キャリアテープの巻緩み量は、0mmであり、きわめて優れた結果を得ることができた。キャリアテープの反り最大量も0mmであり、きわめて優れた結果を得ることができた。
実施例4の場合、キャリアテープの最内周の巻姿は、最外周の巻姿と同様に良好であった。また、キャリアテープの巻緩み量も0mmであり、きわめて優れた結果を得ることができた。キャリアテープの反り最大量は、2mmであったが、実用上、問題ない範囲であった。
【0079】
実施例5の場合、キャリアテープの最内周の巻姿は、最外周の巻姿と同様に良好であった。また、キャリアテープの巻緩み量は、4mmであったが、実用上、支障のない範囲であった。キャリアテープの反り最大量は、1mmであったが、実用上、支障のない範囲であった。
実施例6の場合、キャリアテープの最内周の巻姿は、最外周の巻姿と同様に良好であった。また、キャリアテープの巻緩み量は、1mmであったが、実用上、支障のない範囲であった。キャリアテープの反り最大量は、−1mmであったが、実用上、支障のない範囲であった。
【0080】
実施例7の場合、キャリアテープの最内周の巻姿は、最外周の巻姿と同様に良好であった。また、キャリアテープの巻緩み量も0mmであり、きわめて優れた結果を得ることができた。キャリアテープの反り最大量は、2mmであったが、実用上、支障のない範囲であった。
実施例8の場合、キャリアテープの最内周の巻姿は、最外周の巻姿と同様に良好であった。また、キャリアテープの巻緩み量も0mmであり、きわめて優れた結果を得ることができた。キャリアテープの反り最大量は、1mmであったが、実用上、問題ない範囲であった。
【0081】
上記各実施例に対し、比較例1の場合、キャリアテープの巻緩み量は、巻取張力が常時一定であったので、25mmにもなり、実用上、問題となるのが判明した。
比較例2の場合、キャリアテープの反り最大量は、巻取張力が常時一定であったので、16mmにもなり、実用上、問題となるのが判明した。
比較例3の場合、キャリアテープの巻緩み量は、巻き付け開始ステップ時における張力が巻き付け継続ステップ時における張力の2倍未満であるとともに、巻き付け終了ステップ時における張力が巻き付け継続ステップ時における張力の1.5倍未満なので、21mmの緩み量になり、実用上、問題化するのが判明した。
【0082】
比較例4の場合、キャリアテープの最内周の巻姿は、巻き付け開始ステップ時における張力が巻き付け継続ステップ時における張力の7倍を越えるとともに、巻き付け終了ステップ時における張力が巻き付け継続ステップ時における張力の5倍を越えるので、キャリアテープの整列が乱れ、最外周の巻姿と同様、大きな巻乱れが生じた。
比較例5の場合、キャリアテープの巻緩み量は、巻取張力が常時一定であったので、22mmにもなり、実用上、問題化するのが判明した。
【0083】
比較例6の場合、キャリアテープの反り最大量は、巻取張力が常時一定であったので、34mmにもなり、実用上、問題となるのが判明した。
比較例7の場合、キャリアテープの巻緩み量は、巻き付け開始ステップ時における張力が巻き付け継続ステップ時における張力の2倍未満であるとともに、巻き付け終了ステップ時における張力が巻き付け継続ステップ時における張力の1.5倍未満なので、14mmにもなり、実用上、問題化するのが判明した。
【0084】
比較例8の場合、キャリアテープの最内周の巻姿は、巻き付け開始ステップ時における張力が巻き付け継続ステップ時における張力の7倍を越えるとともに、巻き付け終了ステップ時における張力が巻き付け継続ステップ時における張力の5倍を越えるので、キャリアテープの整列が乱れ、最外周の巻姿と同様、大きな巻乱れが生じた。