【実施例】
【0175】
一般方法
全般的な実験の詳細
【0176】
言及される温度は全て℃である。
【0177】
本明細書中で用いられる、これらの方法、スキーム及び実施例において使用される記号及び慣習は、現代の科学文献、例えば、the Journal of the American Chemical Societyにおいて使用される記号及び慣習と一致する。特記しない限り、全ての出発材料は商業的供給業者から入手し、さらに精製することなく使用した。具体的には、以下の略語が、実施例中及び明細書を通して使用され得る。
【0178】
【表1】
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【0179】
以下の化合物の名称は、化合物命名プログラム「ACD Name Pro 6.02」を使用するか、又はChemDraw ULtra 12.0の命名機能を使用して得られた。
【0180】
LCMS法
ギ酸法
LC条件
UPLC分析は、Acquity UPLC CSH C18カラム(50mm×内径2.1mm、充填直径1.7μm)上で、40℃にて行った。
利用した溶媒は以下のとおりであった:
A=水中0.1(v/v)%ギ酸溶液
B=アセトニトリル中0.1(v/v)%ギ酸溶液
【0181】
利用した勾配は以下のとおりであった:
【0182】
【表2】
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【0183】
UV検出は、210nm〜350nmの波長からの合計シグナルであった。
MS条件
MS :Waters ZQ
イオン化方式 :交互走査陽及び陰エレクトロスプレー
走査範囲 :100〜1000AMU
走査時間 :0.27秒
走査間遅延 :0.10秒
【0184】
高pH法
LC条件
UPLC分析は、Acquity UPLC CSH C18カラム(50mm×内径2.1mm、充填直径1.7μm)上で、40℃にて行った。
利用した溶媒は以下のとおりであった:
A=アンモニア溶液でpH10に調整された水中10mM炭酸水素アンモニウム
B=アセトニトリル
利用した勾配は以下のとおりであった:
【0185】
【表3】
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【0186】
UV検出は、210nm〜350nmの波長からの合計シグナルであった。
MS条件
MS :Waters ZQ
イオン化方式 :交互走査陽及び陰エレクトロスプレー
走査範囲 :100〜1000AMU
走査時間 :0.27秒
走査間遅延 :0.10秒
【0187】
TFA法
LC条件
UPLC分析は、Acquity UPLC CSH C18カラム(50mm×内径2.1mm、充填直径1.7μm)上で、40℃にて行った。
利用した溶媒は以下のとおりであった:
A=水中0.1(v/v)%トリフルオロ酢酸溶液
B=アセトニトリル中0.1(v/v)%トリフルオロ酢酸溶液
利用した勾配は以下のとおりであった:
【0188】
【表4】
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【0189】
UV検出は、210nm〜350nmの波長からの合計シグナルであった。
MS条件
MS :Waters ZQ
イオン化方式 :交互走査陽及び陰エレクトロスプレー
走査範囲 :100〜1000AMU
走査時間 :0.27秒
走査間遅延 :0.10秒
【0190】
一般的なMDAP精製法
以下に、化合物精製において使用されているか、又は使用され得る質量分析計直結自動分取クロマトグラフィー(mass-directed autopreparative chromatography)(MDAP)法の例を挙げる。
【0191】
MDAP(高pH法)。HPLC分析は、アンモニア溶液でpH10に調整された水中10mM重炭酸アンモニウム(溶媒A)及びアセトニトリル(溶媒B)で、0〜100%溶媒Bの溶出勾配を用いて15分間又は25分間かけて溶出するXselect CSH C18カラム(150mm×内径30mm、充填直径5μm)上で、周囲温度にて行った。
【0192】
UV検出は、210nm〜350nmの波長からの平均シグナルであった。質量スペクトルは、交互走査陽及び陰エレクトロスプレーを使用して、Waters ZQ 質量分光計に記録した。イオン化データは最も近い整数に丸めた。
【0193】
MDAP(ギ酸法)。HPLC分析は、水中0.1%ギ酸(溶媒A)及びアセトニトリル中0.1%ギ酸(溶媒B)で、0〜100%溶媒Bの溶出勾配を用いて15分間又は25分間かけて溶出するXselect CSH C18カラム(150mm×内径30mm、充填直径5μm)上で、周囲温度にて行った。
【0194】
UV検出は、210nm〜350nmの波長からの平均シグナルであった。質量スペクトルは、交互走査陽及び陰エレクトロスプレーを使用して、Waters ZQ 質量分光計に記録した。イオン化データは最も近い整数に丸めた。
【0195】
MDAP(TFA法)。HPLC分析は、水中0.1(v/v)%トリフルオロ酢酸溶液(溶媒A)及びアセトニトリル中0.1(v/v)%トリフルオロ酢酸溶液(溶媒B)で、0〜100%溶媒Bの溶出勾配を用いて15分間又は25分間かけて溶出するXselect CSH C18カラム(150mm×内径30mm、充填直径5μm)上で、周囲温度にて行った。
【0196】
UV検出は、210nm〜350nmの波長からの平均シグナルであった。質量スペクトルは、交互走査陽及び陰エレクトロスプレーを使用して、Waters ZQ 質量分光計に記録した。イオン化データは最も近い整数に丸めた。
【0197】
NMR
スペクトルは、400MHz NMR装置又は600MHz NMR装置上で、いずれも302Kにて実行した。
(実施例)
【0198】
中間体:
中間体1:tert-ブチル((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)カルバメート
【0199】
【化22】
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【0200】
(1S,2S)-2-メチルシクロプロパンカルボン酸(200mg、1.998mmol、例えばEnamineから市販されているもの)及びトリエチルアミン(0.9mL、6.46mmol)を、tert-ブタノール(4mL)に溶解させた。ジフェニルホスホリルアジド(0.47mL、2.181mmol)を添加し、反応を90℃で加熱した。反応をTLCで追跡した(50:50のEtOAc:シクロヘキサンで溶出し、ニンヒドリンで可視化した)。2時間後、TLCは低極性生成物並びに残留SMの形成を示した。この反応を3日間撹拌した。溶液をEtOAc(10mL)と重炭酸ナトリウム溶液(10mL)とに分配し、EtOAc(2×20mL)で抽出し、疎水性フリットで乾燥させ、濃縮して1.08gの黄色固体を得た。これをSiO
2上のクロマトグラフィー(Biotage(登録商標)SNAP25gカートリッジ、0〜50%EtOAc/シクロヘキサンで溶出)により精製した。適切な画分を濃縮し、tert-ブチル((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)カルバメート(223mg、1.172mmol、収率58.7%)を白色結晶固体として得た。
1H NMR (400 MHz, MeOH-d
4) δ ppm 2.05 - 2.14 (m, 1 H) 1.43 (br. s., 9 H) 1.04 (d, J=5.9 Hz, 3 H) 0.78 (m, J=8.9, 6.0, 6.0, 3.1 Hz, 1 H) 0.59 (dt, J=8.9, 4.3 Hz, 1 H) 0.39 (q, J=6.0 Hz, 1 H)。交換可能なプロトンは観察されなかった。
【0201】
中間体2:(1S,2S)-2-メチルシクロプロパンアミン塩酸塩
【0202】
【化23】
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【0203】
tert-ブチル((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)カルバメート(215mg、1.256mmol)を、ジオキサン中4M HCl(16mL、64.0mmol)中で撹拌した。反応をTLCで追跡した(50:50のEtOAc:シクロヘキサン、ニンヒドリンで可視化した)。30分後、溶液を濃縮し、(1S,2S)-2-メチルシクロプロパンアミン塩酸塩(151mg、1.123mmol、収率89%)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 8.27 (br. s., 3 H) 2.25 (br. s., 1 H) 1.06 - 1.18 (m, 1 H) 0.99 (d, J=6.1 Hz, 3 H) 0.85 (ddd, J=9.4, 5.6, 3.8 Hz, 1 H) 0.48 (dt, J=7.5, 5.9 Hz, 1 H)。
【0204】
中間体3:(±)-tert-ブチル3,3-ジフルオロ-4-(2-ヒドロキシエチル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【0205】
【化24】
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【0206】
室温の(±)-2-(1-(tert-ブトキシカルボニル)-3,3-ジフルオロピペリジン-4-イル)酢酸(1.99g、7.13mmol、例えばActivate Scientificから市販されているもの)のTHF(50mL)中撹拌溶液に、BH
3・THF(THF中1.0M、29.0mL、29.0mmol)を少しずつ(5mLアリコート)添加した。混合物を室温でN
2下に15.5時間撹拌し、その後MeOH(50mL)を注意深く添加した。さらに20分間撹拌した後、混合物を真空中で蒸発させて、残渣をEtOAc(50mL)と水(50mL)とに分配した。相分離を補助するために飽和水性ブライン溶液(10mL)を添加し、相を分離した。水相をさらなるEtOAc(3×40mL)で抽出し、合わせた有機抽出物を、疎水性フリットを取り付けたカートリッジに通過させることにより乾燥させ、溶媒をN
2流下で蒸発させて残渣を真空中で乾燥させ、薄黄色粘性油状物;(±)-tert-ブチル3,3-ジフルオロ-4-(2-ヒドロキシエチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(1.942g、7.32mmol、収率103%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 4.50(t, J=5.5Hz, 1 H) 4.06 (br s, 1H) 3.89 (br d, 1 H) 3.38 - 3.54 (m, 2 H) 3.18 (br s, 1 H) 2.87 (br s, 1 H) 2.02 - 2.19 (m, 1 H) 1.79 - 1.87 (m, 2 H) 1.40(s, 9 H) 1.19 - 1.34 (m, 2 H)。
【0207】
中間体4:(±)-tert-ブチル3,3-ジフルオロ-4-(2-((メチルスルホニル)オキシ)エチル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【0208】
【化25】
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【0209】
(±)-tert-ブチル3,3-ジフルオロ-4-(2-ヒドロキシエチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(1.884g、7.10mmol)をDCM(60mL)に溶解させ、Et
3N(1.48mL、10.62mmol)及びMs-Cl(0.719mL、9.23mmol)を添加した。この溶液を室温で2.75時間撹拌し、次いで水(100mL)で洗浄し、水相をDCM(2×100mL)で抽出した。合わせた有機相を、疎水性フリットを取り付けたカートリッジにそれらを通過させることにより乾燥させ、溶媒を真空中で蒸発させて透明油状物を得、これを結晶化させて白色固体;(±)-tert-ブチル3,3-ジフルオロ-4-(2-((メチルスルホニル)オキシ)エチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(2.467g、7.18mmol、収率101%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 4.23 - 4.33 (m, 2 H) 4.09 (br s, 1 H) 3.91 (br d, 1 H) 3.21 (br s, 1 H) 3.19 (s, 3 H) 2.89 (br s, 1 H) 2.02 - 2.23 (m, 2 H) 1.85 (br dt, 1 H) 1.56 - 1.66 (m, 1 H) 1.40(s, 9 H) 1.24 - 1.38 (m, 1 H)。
【0210】
中間体5:(±)-tert-ブチル4-(2-アジドエチル)-3,3-ジフルオロピペリジン-1-カルボキシレート
【0211】
【化26】
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【0212】
(±)-tert-ブチル3,3-ジフルオロ-4-(2-((メチルスルホニル)オキシ)エチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(1.332g、3.88mmol)をDMF(10mL)に溶解させ、アジ化ナトリウム(301.5mg、4.64mmol)を添加した。混合物をN
2下に80℃で4時間撹拌した。冷却後、混合物を1M 水性Na
2CO
3溶液(50mL)で希釈し、EtOAc(3×30mL)で抽出した[分離において3つの相が観察され、EtOAc抽出物が最小密度であり;2回目及び3回目の抽出では下方相において幾らかの固体の塩析が生じ、水(約10mL)を添加して分離を補助したことに留意されたい]。合わせた有機物を水(2×40mL)で洗浄し[2回目の水洗浄により層の乳化が生じ、飽和ブライン溶液(約10mL)を添加して相の分離を補助したことに留意されたい]、次いで乾燥させて真空中で蒸発させ、薄黄色油状物;約0.33当量のDMFを含有する(±)-tert-ブチル4-(2-アジドエチル)-3,3-ジフルオロピペリジン-1-カルボキシレート(1.23g、4.24mmol、収率109%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 4.08 (br s, 1 H) 3.89 (br d, 1 H) 3.36 - 3.53 (m, 2 H) 3.19 (br s, 1 H) 2.88 (br s, 1 H) 2.01 - 2.17 (m, 1 H) 1.79 - 1.94 (m, 2 H) 1.42 - 1.51 (m, 1 H) 1.40(s, 9 H) 1.22 - 1.33 (m, 1 H)。
【0213】
中間体6:(±)-tert-ブチル4-(2-アミノエチル)-3,3-ジフルオロピペリジン-1-カルボキシレート
【0214】
【化27】
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【0215】
(±)-tert-ブチル4-(2-アジドエチル)-3,3-ジフルオロピペリジン-1-カルボキシレート(1.22g、4.20mmol)のEtOAc(50mL)中溶液を、Thales「H-Cube」フロー装置をフル水素モードにおいて20℃で用いて、10%Pd/C触媒カートリッジ上で水素化した。回収した溶液から溶媒を真空中で蒸発させて無色油状物を得、これはNMR分析により出発アジドと生成物アミンの6:5混合物であると決定された。残渣をEtOH(50mL)に再溶解させ、Thales「H-Cube」フロー装置をフル水素モードにおいて用いて、10%Pd/C触媒カートリッジ上で再度水素化したが、今回は40℃で実施した。回収した溶液から溶媒を真空中で蒸発させて、無色油状物(982.1mg)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 4.06 (br s, 1 H) 3.88 (br d, 1 H) 3.16 (br s, 1 H) 2.86 (br s, 1 H) 2.50 - 2.68 (m, 2 H) 2.00 - 2.14 (m, 1 H) 1.66 - 1.82 (m, 2 H) 1.40(s, 9 H) 1.17 - 1.29 (m, 2 H)。交換可能なプロトンは観察されなかった。
【0216】
中間体7:2-((1S,2S)-2-(ヒドロキシメチル)シクロプロピル)イソインドリン-1,3-ジオン
【0217】
【化28】
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【0218】
(+/-)-((trans)-2-アミノシクロプロピル)メタノール(10g、115mmol、例えばEnamineから市販されているもの)をトルエン(156mL)に溶解させ、フタル酸無水物(22g、149mmol)を添加し、反応を110℃でN
2下に加熱した。反応を5時間撹拌した。次いで、溶液をEtOAc(50mL)と水(50mL)とに分配し、EtOAc(2×50mL)で抽出し、ブライン(60mL)で洗浄し、疎水性フリットで乾燥させ、濃縮して34.0gを黒色油状物として得た。これをSiO
2上のクロマトグラフィー(Biotage(登録商標)SNAP750g、0〜100%酢酸エチル/シクロヘキサンで溶出)により精製した。所望の画分を濃縮し、26gの無色油状物を得た。これをSiO
2上のクロマトグラフィー(Biotage(登録商標)SNAP750g、10〜60%DCM/ジエチルエーテルで溶出する)によりさらに精製した。所望の画分を濃縮し、19.5gを無色油状物として得た。これをジエチルエーテル(600mL)に懸濁させ、真空下で濾過した。濾液を濃縮し、(+/-)-2-((trans)-2-(ヒドロキシメチル)シクロプロピル)イソインドリン-1,3-ジオン(16.4g、48.5mmol、収率42.3%)を無色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法);Rt=0.64分、[MH]
+についてm/z=218.2。
【0219】
(+/-)-2-((trans)-2-(ヒドロキシメチル)シクロプロピル)イソインドリン-1,3-ジオン(16.4g)をキラルHPLCにより精製した。ラセミ体をEtOH(100mL)に溶解させた。注入:2.5mLの溶液を、カラム上に注入した(50%EtOH/ヘプタン、流速=30mL/分、検出波長=215nm、カラム30mm×25cm Chiralpak AD-H(5μm))。注入総数=40。12〜14.5分からの画分をまとめてピーク1と標識した。19.5〜26分からの画分をまとめてピーク2と標識した。まとめた画分を真空中で濃縮し、その後秤量したフラスコに移した。固体を得るため、最終化合物をDCM及びヘプタンから回収した。
【0220】
ピーク1に対応する画分を回収し、2-((1S,2S)-2-(ヒドロキシメチル)シクロプロピル)イソインドリン-1,3-ジオン、中間体7(5.74g)が得られた。
【0221】
ピーク2に対応する画分を回収し、エナンチオマー生成物(7.24g)が得られた。
【0222】
中間体8:((1S,2S)-2-アミノシクロプロピル)メタノール塩酸塩
【0223】
【化29】
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【0224】
ヒドラジン水和物(0.466mL、9.65mmol、65重量%)を、2-((1S,2S)-2-(ヒドロキシメチル)シクロプロピル)イソインドリン-1,3-ジオン(2000mg、9.21mmol)のエタノール(46mL)中懸濁液にゆっくりと添加した。反応混合物をN
2下で一晩50℃に加熱した。得られた白色沈殿物を真空下で濾過した。濾液をHCl(ジオキサン中4M、57.5mL、230mmol)で酸性化し、真空中で蒸発させて粗生成物を得た。残渣をメタノールに懸濁させ、連続溶媒(メタノール、その後2Mアンモニア/メタノール)を用いるスルホン酸SPE(SCX)20gにより精製した。適切な画分を合わせ、HCl(ジオキサン中4M、6mL、24.00mmol)で酸性化し、その後真空中で蒸発させて白色スラリーを得た。塩形成が首尾よく完了しなかった場合を懸念し、残渣をエタノール(30mL)にとり、水性2M HCl(10mL)で処理し、真空中でもう一度蒸発させて、白色スラリー(1540mg)を得た。
【0225】
サンプルを3日間かけて真空中で乾燥させ、白色ペースト状物((1S,2S)-2-アミノシクロプロピル)メタノール塩酸塩(1035mg、6.70mmol、収率72.8%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.40(br. s., 3 H) 4.07 - 6.59 (obs., 1 H) 3.36 (dd, J=11.2, 5.9 Hz, 1 H) 3.27 (dd, J=10.8, 5.9 Hz, 1 H) 2.37 (dsxt, J=7.9, 4.2, 4.2, 4.2, 4.2, 4.2 Hz, 1 H) 1.34 - 1.46 (m, 1 H) 0.88 (ddd, J=9.7, 5.6, 4.0 Hz, 1 H) 0.65 (dt, J=7.6, 6.0 Hz, 1 H)。
【0226】
中間体9:ベンジル4-ブロモインドリン-1-カルボキシレート
【0227】
【化30】
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【0228】
4-ブロモインドリン(300mg、1.515mmol、例えばFluorochemから市販されているもの)のDCM(10mL)中溶液に、ピリジン(0.245mL、3.03mmol)を添加した。反応混合物を10分間撹拌し、次いでベンジルカルボノクロリデート(0.281mL、1.969mmol)を添加した。得られた反応混合物を室温で一晩撹拌した。さらなるベンジルカルボノクロリデート(0.281mL、1.969mmol)及びピリジン(0.245mL、3.03mmol)を溶液に添加し、得られた混合物を4時間撹拌した。2M HClを溶液に添加し、その後有機層を乾燥させて濃縮した。粗生成物をSiO
2上のクロマトグラフィー(Biotage(登録商標)SNAP10g、0〜30%酢酸エチル/シクロヘキサンで溶出)により精製した。所望の画分を濃縮し、ベンジル4-ブロモインドリン-1-カルボキシレート(456mg、1.235mmol、収率82%)を白色/褐色固体として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.45分、[MH]+ 332.1。
【0229】
中間体10:ベンジル4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)インドリン-1-カルボキシレート
【0230】
【化31】
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【0231】
ベンジル4-ブロモインドリン-1-カルボキシレート(442mg、1.331mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(405mg、1.597mmol)及び酢酸カリウム(392mg、3.99mmol)のジオキサン中撹拌溶液に、PdCl
2(dppf)-CH
2Cl
2付加物(109mg、0.133mmol)を添加した。反応混合物をN
2でパージし、100℃で2時間撹拌した。溶媒を除去し、次いで得られた残渣を10mLのEtOAcで希釈した。得られた混合物をセライト(登録商標)に通して濾過し(溶出液はEtOAc)、その後10mLの水をこの液体に添加し、有機物を酢酸エチル(2×35mL)で抽出した。合わせた有機層を乾燥させ、次いで濃縮して、ベンジル4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)インドリン-1-カルボキシレート(592.7mg、1.250mmol、収率94%、純度約80%)を黒色固体として得、これをさらに精製することなく使用した。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.56分、[MH]+ 380.3。
【0232】
中間体11:4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)インドリン-2-オン
【0233】
【化32】
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【0234】
4-ブロモインドリン-2-オン(100mg、0.472mmol、例えばFluorochemから市販されているもの)、ビス(ピナコラト)ジボロン(144mg、0.566mmol)及び酢酸カリウム(139mg、1.415mmol)のジオキサン中撹拌溶液に、PdCl
2(dppf)-CH
2Cl
2付加物(38.5mg、0.047mmol)を添加した。反応混合物をN
2でパージし、100℃で2時間撹拌した。反応混合物をセライト(登録商標)に通して濾過した(溶出液はEtOAc)。溶媒を除去し、次いで得られた残渣を酢酸エチル(2×35mL)で抽出した。合わせた有機層を乾燥させ、濃縮して、4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)インドリン-2-オン(554mg、0.428mmol、収率91%、純度約23%)を褐色固体として得た。これを次の反応で粗生成物として使用した。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.02分、[MH]+ 260.2。
【0235】
中間体12:2,6-ジブロモ-N-シクロブチルイソニコチンアミド
【0236】
【化33】
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【0237】
HATU(3.25g、8.54mmol)、シクロブタンアミン(0.506g、7.12mmol)及びEt
3N(1.191mL、8.54mmol)を、室温の2,6-ジブロモイソニコチン酸(2g、7.12mmol、例えばFluorochemから市販されているもの)のDCM中(20mL)中溶液に添加した。混合物を一晩撹拌し、次いで水(2×20mL)で洗浄し、乾燥させて真空中で蒸発させ、褐色固体を得た。生成物をDCM(10mL)に溶解させ、50gシリカカラム上にロードし、その後0〜50%EtOAc/シクロヘキサンで溶出して生成物含有画分を真空中で蒸発させ、2,6-ジブロモ-N-シクロブチルイソニコチンアミド(2.10g、6.29mmol、収率88%)を無色固体として得た。
LCMS (2分、高pH法):Rt=1.10分、[MH]+=335.1。
【0238】
中間体13:6-ブロモ-N4-シクロブチル-N2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0239】
【化34】
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【0240】
2,6-ジブロモ-N-シクロブチルイソニコチンアミド(0.11g、0.329mmol)、コバルトカルボニル(0.028g、0.082mmol)、メタンアミン(THF中2M、0.329ml、0.659mmol)、DMAP(0.080g、0.659mmol)、酢酸パラジウム(3.70mg、0.016mmol)及びCataCXium A(5.90mg、0.016mmol)をマイクロウェーブバイアル中で合わせ、これを密封して窒素でパージし、次いで1,4-ジオキサン(3mL)を添加し、混合物を80℃で20分間加熱した。混合物をさらに30分間80℃で加熱した。反応混合物を水(30mL)で希釈し、EtOAc(2×30mL)で抽出した。有機層を乾燥させて真空中で蒸発させ、薄黄色ガム状物を得た。これをDCM(3mL)に溶解させ、25gシリカカラム上にロードし、その後0〜100%EtOAc/シクロヘキサンで溶出し、生成物含有画分を真空中で蒸発させて、6-ブロモ-N
4-シクロブチル-N
2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(138mg、0.442mmol、収率36.0%)を薄黄色ガム状物として得た。
LCMS (2分、高pH法):Rt=0.87分、[MH]+=312.1、314.2。
【0241】
中間体14:tert-ブチル2-ブロモ-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート
【0242】
【化35】
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【0243】
6-ブロモ-4-(tert-ブトキシカルボニル)ピコリン酸(2.03g、5.71mmol、例えばAnichemから市販されているもの)をDCM(18mL)に懸濁させ、塩化オキサリル(1mL、11.42mmol)を添加し、その後DMF(0.03mL、0.387mmol)を添加した。混合物を30分間室温で撹拌した。懸濁液を真空中で蒸発させて赤色/褐色油状物を得、これをTHF(18mL)に懸濁させ、メチルアミン(THF中2M、4.28mL、8.57mmol)を滴下添加した。2時間後、メチルアミン(THF中2M、5.7mL、11.40mmol)を添加し、反応を30分間撹拌した。懸濁液を濃縮して褐色油状物を得、これをEtOAc(30mL)と水(30mL)とに分配し、EtOAc(2×20mL)で抽出し、ブライン(20mL)で洗浄し、疎水性フリットで乾燥させ、濃縮して、2.1gの暗橙色油状物を得た。これをSiO
2上のクロマトグラフィー(Biotage(登録商標)SNAP100g、0〜60%酢酸エチル/シクロヘキサンで溶出)により精製した。所望の画分を濃縮し、tert-ブチル2-ブロモ-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(1.25g、2.97mmol、収率52.1%)を橙色固体として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.15分、[MH]+=315.1、317.0。
【0244】
中間体15:2-ブロモ-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸
【0245】
【化36】
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【0246】
tert-ブチル2-ブロモ-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(667mg、2.116mmol)をDCM(12mL)に溶解させ、TFA(3mL、38.9mmol)を添加し、反応を室温で5時間撹拌した。溶液を濃縮し、2-ブロモ-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(648mg、2.126mmol、収率100%、純度約80%)を得、これをさらなる合成において粗生成物として使用した。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.75分、[MH]+=259.3、261.3。
【0247】
中間体16:6-ブロモ-N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0248】
【化37】
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【0249】
2-ブロモ-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(648mg、2.501mmol)、HATU(1422mg、3.74mmol)、DIPEA(1.311mL、7.50mmol)、(1S,2S)-2-メチルシクロプロパンアミン(183mg、2.57mmol)及びDMF(10mL)を、室温でN
2下に1.5時間撹拌した。溶液をEtOAc(20mL)と飽和水性LiCl溶液(20mL)とに分配し、EtOAc(2×20mL)で抽出し、ブライン(2×20mL)で洗浄し、疎水性フリットで乾燥させ、濃縮して2.08gの褐色油状物を得た。これをSiO
2上のクロマトグラフィー(Biotage(登録商標)SNAP100g、10〜60%酢酸エチル/シクロヘキサンで溶出)により精製した。所望の画分を濃縮し、6-ブロモ-N
2-メチル-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(464mg、1.338mmol、収率53.5%)を薄黄色固体として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.83分、[MH]+=312.3、314.3。
【0250】
中間体17:tert-ブチル2-クロロ-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート
【0251】
【化38】
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【0252】
2,4,6-トリプロピル-1,3,5,2,4,6-トリオキサトリホスフィナン2,4,6-トリオキシド(40.7g、64.0mmol)を、室温の4-(tert-ブトキシカルボニル)-6-クロロピコリン酸(15g、58.2mmol、例えばAnichemから市販されているもの)及びEt
3N(16.23mL、116mmol)のDCM(100mL)中溶液に添加し、次いで混合物を20分間撹拌した後、メタンアミン(THF中2M、38.8mL、78mmol)を添加した。混合物を2時間撹拌し、その後水(100mL)及び飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、次いで乾燥させて真空中で蒸発させ、薄黄色ガム状物を得た。これをDCMに溶解させ、340gシリカカラム上にロードし、その後0〜40%EtOAc/シクロヘキサンで溶出し、生成物含有画分を真空中で蒸発させ、tert-ブチル2-クロロ-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(6.9g、25.5mmol、収率43.8%)を薄黄色ガム状物として得、これを静置して結晶化させた。
LCMS (2分、高pH法):Rt=1.16分、[MH]
+=271.2。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.55 (d, J=1.2 Hz, 1 H) 7.95 (d, J=1.2 Hz, 1 H) 7.79 (br. s, 1 H) 3.05 (d, J=4.9 Hz, 3 H) 1.61 (s, 9 H)。
【0253】
中間体18:4-tert-ブチル2-エチル6-(メチルカルバモイル)ピリジン-2,4-ジカルボキシレート
【0254】
【化39】
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【0255】
tert-ブチル2-クロロ-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(4.2g、15.51mmol)をDMF(50mL)及びエタノール(50mL)の混合物に溶解させ、次いでトリエチルアミン(4.71g、46.5mmol)及び[(R)-(+)-2,2′-ビス(ジフェニルホスフィノ)-1,1′-ビナフチル]パラジウム(II)クロリド(0.621g、0.776mmol)を添加し、混合物を一酸化炭素でパージし、その後密封して、一酸化炭素で満たされたバルーンを取り付けた。混合物を週末かけて70℃で加熱し、次いで真空中で蒸発させ、残渣を水(100mL)とEtOAc(100mL)とに分配した。有機層を水(100mL)で洗浄し、乾燥させて真空中で蒸発させた。暗褐色残渣を、0〜50%EtOAc/シクロヘキサンで溶出する100gシリカカラム上のクロマトグラフィーにより精製し、4-tert-ブチル2-エチル6-(メチルカルバモイル)ピリジン-2,4-ジカルボキシレート(4.2g、13.62mmol、収率88%)を薄黄色ガム状物として得た。
LCMS (2分、高pH法):Rt=1.11分、[MH]+=309.2。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.80(d, J=1.5 Hz, 1 H) 8.67 (d, J=1.7 Hz, 1 H) 8.08 (br. d, J=3.4 Hz, 1 H) 4.50(q, J=7.1 Hz, 2 H) 3.08 (d, J=5.1 Hz, 3 H) 1.63 (s, 9 H) 1.46 (t, J=7.1 Hz, 3 H)。
【0256】
中間体19:tert-ブチル2-(ヒドロキシメチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート
【0257】
【化40】
[この文献は図面を表示できません]
【0258】
塩化カルシウム(4.54g、40.9mmol)を、0℃の4-tert-ブチル2-エチル6-(メチルカルバモイル)ピリジン-2,4-ジカルボキシレート(4.2g、13.62mmol)のエタノール(50mL)及び2-MeTHF(50.0mL)の混合物中溶液に添加し、次いでテトラヒドロホウ酸ナトリウム(0.773g、20.43mmol)を添加し、得られた赤色混合物を2時間撹拌し、混合物を室温に温めた。混合物を一晩静置して、その後氷浴中で冷却し、塩化アンモニウム溶液(100mL)を20分間かけてゆっくりと添加した。混合物をEtOAc(2×150mL)で抽出し、次いで有機物を乾燥させて真空中で蒸発させ、残渣を50gシリカカラム上のクロマトグラフィーにより精製し、tert-ブチル2-(ヒドロキシメチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(2.2g、8.26mmol、収率60.6%)をベージュ色固体として得た。
LCMS (2分、高pH法):Rt=0.84分、[MH]+=267.3。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.49 - 8.58 (m, 1 H) 7.90 - 8.02 (m, 2 H) 4.87 (s, 2 H) 3.05 (d, J=5.1 Hz, 3 H) 1.61 (s, 9 H)。1つの交換可能なプロトンは観察されなかった。
【0259】
中間体20:tert-ブチル2-(クロロメチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート
【0260】
【化41】
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【0261】
tert-ブチル2-(ヒドロキシメチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(1.5g、5.63mmol)をDCM(5mL)に溶解させ、二塩化硫黄(1.257mL、16.90mmol)を添加し、反応を室温で4時間撹拌し、次いで混合物を、飽和重炭酸ナトリウム溶液の添加によりクエンチし、混合物を20分間撹拌し、その後有機層を分離し、乾燥させて真空中で蒸発させ、tert-ブチル2-(クロロメチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(1.35g、4.74mmol、収率84%)を無色固体として得た。
LCMS (2分、高pH法):Rt=1.13分、[MH]+=285.2。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.59 (d, J=1.2 Hz, 1 H) 8.11 (d, J=1.2 Hz, 1 H) 7.95 (br. s., 1 H) 4.72 (s, 2 H) 3.07 (d, J=5.1 Hz, 3 H) 1.62 (s, 9 H)。
【0262】
中間体21:tert-ブチル2-ホルミル-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート
【0263】
【化42】
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【0264】
tert-ブチル2-(ヒドロキシメチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(543mg、2.039mmol)をDCM(5mL)に溶解させた。デス-マーチンペルヨージナン(1009mg、2.380mmol)を添加し、混合物を室温で3時間撹拌した。チオ硫酸ナトリウムを反応混合物に添加し、次いでNaHCO
3も添加した。得られた混合物を15分間撹拌した。水相をDCMで3回抽出し、合わせた有機層をMgSO
4で乾燥させて蒸発させた。粗生成物を、SiO
2上のクロマトグラフィー(Biotage(登録商標)SNAP10g、0〜50%酢酸エチル/シクロヘキサンで溶出)により精製した。所望の画分を濃縮し、tert-ブチル2-ホルミル-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(501mg、1.706mmol、収率84%)を無色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.97分、[MH]
+=265.3。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 10.14 (s, 1 H) 8.88 (d, J=1.5 Hz, 1 H) 8.55 (d, J=1.5 Hz, 1 H) 8.00(br. s., 1 H) 3.12 (d, J=4.9 Hz, 3 H) 1.62 - 1.66 (m, 9 H)。
【0265】
中間体22:6-ブロモ-N4-シクロプロピル-N2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0266】
【化43】
[この文献は図面を表示できません]
【0267】
2-ブロモ-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(400mg、1.544mmol)、HATU(880mg、2.314mmol)、DIPEA(0.81mL、4.64mmol)、シクロプロパンアミン(0.21mL、3.03mmol)及びDMF(5mL)を、室温でN
2下に1.5時間撹拌した。溶液をEtOAc(20mL)と飽和水性LiCl溶液(20mL)とに分配し、EtOAc(2×20mL)で抽出し、ブライン(2×20mL)で洗浄し、疎水性フリットに通して乾燥させ、濃縮して1.04gの橙色油状物を得た。これをSiO
2上のクロマトグラフィー(Biotage(登録商標)SNAP100g、10〜60%酢酸エチル/シクロヘキサンで溶出)により精製した。所望の画分を濃縮し、6-ブロモ-N
4-シクロプロピル-N
2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(320mg、0.966mmol、収率62.6%)を薄黄色固体として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.72分、[MH]+=298.0、300.0。
【0268】
中間体23:エチル4-(シクロプロピルカルバモイル)-6-(メチルカルバモイル)ピコリネート
【0269】
【化44】
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【0270】
20mLマイクロウェーブバイアル中の、6-ブロモ-N
4-シクロプロピル-N
2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(216mg、0.725mmol)のDMF(7.25mL)中溶液に、トリエチルアミン(0.4mL、2.87mmol)、パラジウム(II)アセテート(28mg、0.125mmol)、dppp(47mg、0.114mmol)及びエタノール(0.72mL、12.33mmol)を添加した。反応をCOでパージし、マイクロ波中、90℃で2時間加熱した。マイクロウェーブバイアルをCOでパージし、マイクロ波中、90℃で2時間加熱した。バイアルを90℃で1.5時間加熱した。
【0271】
それとは別に、6-ブロモ-N
4-シクロプロピル-N
2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(50mg、0.168mmol)のDMF(0.56mL)中溶液に、トリエチルアミン(0.1mL、0.717mmol)、パラジウム(II)アセテート(7mg、0.031mmol)、dppp(12mg、0.029mmol)及びエタノール(0.17mL、2.91mmol)を添加した。反応をCOでパージし、COのバルーンを有するセプタムを付け、反応を70℃で21時間加熱した。さらなるトリエチルアミン(0.094mL、0.671mmol)、パラジウム(II)アセテート(7.53mg、0.034mmol)、エタノール(0.166mL、2.85mmol)、dppp(11.76mg、0.029mmol)及びDMF(0.560mL)を添加し、反応をCOでパージし、COのバルーンを取り付けて、反応を70℃で24時間加熱した。
【0272】
それとは別に、2mLマイクロウェーブバイアル中の、6-ブロモ-N
4-シクロプロピル-N
2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(50mg、0.168mmol)のDMF(2mL)中溶液に、トリエチルアミン(0.1mL、0.717mmol)、パラジウム(II)アセテート(8mg、0.036mmol)、dppp(14mg、0.034mmol)及びエタノール(0.17mL、2.91mmol)を添加した。反応をCOでパージし、マイクロ波中、100℃で1時間加熱した。バイアルをCOで再度パージし、90℃で3時間加熱した。
【0273】
上記3つの反応の粗反応混合物を合わせ、EtOAc(10mL)と飽和水性LiCl溶液(10mL)とに分配し、EtOAc(2×20mL)で抽出し、ブライン(2×20mL)で洗浄し、疎水性フリットで乾燥させ、濃縮して470mgの橙色油状物を得た。これをSiO
2上のクロマトグラフィー(Biotage(登録商標)SNAP50g、0〜100%(酢酸エチル中25%エタノール)/シクロヘキサンで溶出)により精製した。所望の画分を濃縮し、エチル4-(シクロプロピルカルバモイル)-6-(メチルカルバモイル)ピコリネート(158mg、0.461mmol)を黄色固体として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.70分、[MH]+=292.4。
【0274】
中間体24:N4-シクロプロピル-6-(ヒドロキシメチル)-N2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0275】
【化45】
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【0276】
エチル4-(シクロプロピルカルバモイル)-6-(メチルカルバモイル)ピコリネート(80mg、0.275mmol)をエタノール(3mL)及びTHF(1.5mL)に溶解させた。塩化カルシウム(67mg、0.604mmol)を添加し、反応を氷浴中で0℃に冷却し、水素化ホウ素ナトリウム(10.39mg、0.275mmol)を添加した。溶液を0℃で30分間撹拌した。溶液を飽和塩化アンモニウム溶液でクエンチし、EtOAc(2×20mL)で抽出した。水性層を2M HCl溶液でpH2に酸性化した。これをさらなるEtOAc(2×20mL)で抽出した。有機層を疎水性フリットで乾燥させ、濃縮して、N
4-シクロプロピル-6-(ヒドロキシメチル)-N
2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(78mg、0.266mmol、収率97%)を白色固体として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.48分、[MH]+=250.5。
【0277】
中間体25:6-(クロロメチル)-N4-シクロプロピル-N2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0278】
【化46】
[この文献は図面を表示できません]
【0279】
N
4-シクロプロピル-6-(ヒドロキシメチル)-N
2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(78mg、0.313mmol)をDCM(2mL)に溶解させ、塩化チオニル(0.07mL、0.959mmol)を添加し、反応を室温で一晩撹拌した。さらなる塩化チオニル(0.05mL、0.685mmol)を添加し、反応を1時間撹拌した。溶液を濃縮し、6-(クロロメチル)-N
4-シクロプロピル-N
2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(66mg、0.222mmol、収率70.9%)をクリーム色固体として得、これを後続のステップで直接使用した。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.70分、[MH]+=268.4。
【0280】
中間体26:tert-ブチル2-ベンジル-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート
【0281】
【化47】
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【0282】
tert-ブチル2-クロロ-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(5g、18.47mmol、例えばAnichemから市販されているもの)及びPdCl
2(PPh
3)
2(1.296g、1.847mmol)をTHF(50mL)に溶解させ、ベンジル亜鉛(II)ブロミド(THF中0.5M、55.4mL、27.7mmol)を添加し、次いで混合物を70℃で2時間加熱した。溶媒を真空中で蒸発させ、残渣を0〜50%EtOAc/シクロヘキサンで溶出する100gシリカカラム上のクロマトグラフィーにより精製し、tert-ブチル2-ベンジル-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(5.7g、17.46mmol、収率95%)を暗褐色油状物として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
LCMS (2分、高pH法):Rt=1.30分、[MH]
+=327.3。
【0283】
中間体27:2-ベンジル-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸
【0284】
【化48】
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【0285】
tert-ブチル2-ベンジル-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(2.5g、7.66mmol)をDCM(30mL)に溶解させ、次いでTFA(10mL、130mmol)を添加し、混合物を3時間室温で撹拌した。溶媒を真空中で蒸発させて薄黄色ガム状物を得た。粗物質をDCM(100mL)に溶解させ、水(100mL)で洗浄し、有機層を乾燥させて真空中で蒸発させ、2-ベンジル-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(2.0g、7.40mmol、収率97%)を薄黄色固体として得た。
LCMS (2分、高pH法):Rt=0.63分、[MH]
+=271.3。
【0286】
中間体28:tert-ブチル2-(2-フルオロベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート
【0287】
【化49】
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【0288】
tert-ブチル2-クロロ-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(100mg、0.369mmol)、(2-フルオロベンジル)亜鉛(II)クロリド(THF中0.5M、1.25mL、0.625mmol)、PdCl
2(PPh
3)
2(39mg、0.056mmol)及びTHF(0.5mL)を、マイクロ波中、110℃で30分間加熱した。反応混合物をセライト(登録商標)に通して濾過し(溶出液はEtOAc)、次いで濃縮して453mgの粗生成物を得た。これをSiO
2上のクロマトグラフィー(Biotage(登録商標)SNAP10g、0〜60%酢酸エチル/シクロヘキサンで溶出)により精製した。所望の画分を濃縮し、tert-ブチル2-(2-フルオロベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(86.5mg、0.226mmol、収率61.2%)を無色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.29分、[MH]+=345.1。
【0289】
中間体29:2-(2-フルオロベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸
【0290】
【化50】
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【0291】
tert-ブチル2-(2-フルオロベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(86.5mg、0.251mmol)のDCM(1mL)中溶液に、TFA(0.68mL、8.83mmol)を添加し、反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を濃縮し、2-(2-フルオロベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(90.5mg、0.251mmol、収率100%、純度約80%)を橙色固体として得、これを精製することなく後続の化学反応で使用した。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.95分、[MH]+=289.0。
【0292】
中間体30:tert-ブチル2-(3-メトキシベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート
【0293】
【化51】
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【0294】
tert-ブチル2-クロロ-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(1.5g、5.54mmol)をTHF(20mL)に溶解させ、パラジウムジクロリドビストリフェニルホスフィン(0.389g、0.554mmol)を添加した。溶液を窒素で5分間スパージし、次いで(3-メトキシベンジル)亜鉛(II)ブロミド(THF中0.5M、20mL、10.00mmol)を添加し、混合物を70℃で2時間加熱した。この溶液をEtOAc(100mL)で希釈して水(100mL)で洗浄し、乾燥させて真空中で蒸発させた。残渣を、0〜50%EtOAc/シクロヘキサンで溶出する50gシリカカラム上のクロマトグラフィーにより精製し、生成物含有画分を真空中で蒸発させて、tert-ブチル2-(3-メトキシベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(1.65g、4.63mmol、収率84%)を暗黄色油状物として得た。
LCMS (2分、高pH法):Rt=1.29分、[MH]
+=357.3。
【0295】
中間体31:2-(3-メトキシベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸
【0296】
【化52】
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【0297】
tert-ブチル2-(3-メトキシベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(2.5g、7.01mmol)をDCM(30mL)に溶解させ、次いでTFA(10mL、130mmol)を添加し、混合物を18時間室温で撹拌した。溶媒を真空中で蒸発させて薄黄色ガム状物を得た。これをDCM(50mL)に溶解させ、水(50mL)で洗浄した。有機層を乾燥させて真空中で蒸発させ、2-(3-メトキシベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(1.8g、5.99mmol、収率85%)を薄黄色固体として得た。
LCMS (2分、高pH法):Rt=0.64分、[MH]
+=301.2。
【0298】
中間体32:2-(3-ヒドロキシベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸
【0299】
【化53】
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【0300】
2-(3-メトキシベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(100mg、0.333mmol)のDCM(3mL)中懸濁液をN
2下で0℃に冷却し、BBr
3(DCM中1M、1.665mL、1.665mmol)を滴下添加した。反応を水(10mL)でクエンチし、酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。次いで、有機抽出物を飽和NaHCO
3溶液で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濃縮して表題化合物(109mg)を黄色油状物として得、これをさらに精製することなく使用した。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.76分、[MH]+=287.1。
【0301】
中間体33:(S)-2-ヒドロキシプロピル2-(3-((S)-2-ヒドロキシプロポキシ)ベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート
【0302】
【化54】
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【0303】
2mLマイクロウェーブバイアル中で、2-(3-ヒドロキシベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(54mg、0.189mmol)、(S)-2-メチルオキシラン(0.066mL、0.943mmol)及び炭酸セシウム(184mg、0.566mmol)の混合物をDMF(2mL)に溶解させ、反応混合物を150℃で30分間加熱した。(S)-2-(3-(2-ヒドロキシプロポキシ)ベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸を含有する粗溶液を、次の反応において推定収率100%で直接使用した。このため、DMF(2mL)中の(S)-2-(3-(2-ヒドロキシプロポキシ)ベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(65mg、0.189mmol)に、HATU(108mg、0.283mmol)を添加し、その後シクロプロパンアミン(0.052mL、0.753mmol)及びDIPEA(0.132ml、0.755mmol)を添加した。得られた反応混合物を、室温にて空気中で30分間撹拌した。LCMSは、13%の出発カルボン酸及び11%の表題化合物を含む複合混合物を示し、所望のアミドカップリングというよりも、酸開環残基(S)-2-メチルオキシランと一致していた。反応混合物を一晩撹拌したままにした。次いで、反応混合物を酢酸エチルと水とに分配した。水性層を約pH3に酸性化し、さらなる酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、濃縮して、不純(S)-2-ヒドロキシプロピル2-(3-((S)-2-ヒドロキシプロポキシ)ベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(226mg)を黄色油状物として得た。これを後続のエステル加水分解ステップのためにそのまま使用した。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.82分、[MH]+=403.2。
【0304】
中間体34:(S)-2-(3-(2-ヒドロキシプロポキシ)ベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸
【0305】
【化55】
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【0306】
(S)-2-ヒドロキシプロピル2-(3-((S)-2-ヒドロキシプロポキシ)ベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(76mg、0.189mmol)(前のステップからの推定収率100%)を1,4-ジオキサン(2mL)に溶解させた。水(2mL)を添加し、その後LiOH(15mg、0.626mmol)を添加して、反応混合物を室温で48時間撹拌した。ジオキサンを真空中で除去し、酢酸(0.038mL、0.666mmol)を添加した。反応混合物を酢酸エチルと水とに分配した。有機層を分離し、水性層をさらなる酢酸エチル(4×20mL)で抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、濃縮して、(S)-2-(3-(2-ヒドロキシプロポキシ)ベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(90mg、0.196mmol、収率104%)を薄黄色油状物として得、これは純度約75%であり、後続の化学反応用にそのまま使用した。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.82分、[MH]+=345.1。
【0307】
中間体35:tert-ブチル2-(4-メトキシベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート
【0308】
【化56】
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【0309】
tert-ブチル2-クロロ-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(100mg、0.369mmol)、(4-メトキシベンジル)亜鉛(II)クロリド(THF中0.5M、1.25mL、0.625mmol)、PdCl
2(PPh
3)
2(38.9mg、0.055mmol)及びTHF(0.5mL)を、マイクロ波中、110℃で30分間加熱した。反応混合物をセライト(登録商標)に通して濾過し(溶出液はEtOAc)、次いで水で洗浄し、その後乾燥させて濃縮し、387mgの粗褐色固体を得た。これをSiO
2上のクロマトグラフィー(Biotage(登録商標)SNAP10g、0〜60%酢酸エチル/シクロヘキサンで溶出)により精製した。所望の画分を濃縮し、tert-ブチル2-(4-メトキシベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(134.6mg、0.340mmol、収率92%)を白色固体として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.26分、[MH]+=357.2。
【0310】
中間体36:2-(4-メトキシベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸
【0311】
【化57】
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【0312】
tert-ブチル2-(4-メトキシベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(134.6mg、0.378mmol)のDCM(5mL)中溶液に、TFA(0.873mL、11.33mmol)を添加した。得られた混合物を、室温で2時間、その後一晩撹拌した。次いで、反応混合物を濃縮し、2-(4-メトキシベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(123.3mg、0.322mmol、収率85%、純度約78.5%)を橙色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.92分、[MH]+=301.1。
【0313】
中間体37:tert-ブチル2-(2-メチルベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート
【0314】
【化58】
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【0315】
tert-ブチル2-クロロ-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(43mg、0.159mmol)、(2-メチルベンジル)亜鉛(II)クロリド(THF中0.5M、0.538mL、0.269mmol)、PdCl
2(PPh
3)
2(16.72mg、0.024mmol)及びTHF(1mL)を、マイクロ波中、110℃で30分間加熱した。反応混合物をセライト(登録商標)に通して濾過し(溶出液はEtOAc)、次いで濃縮して褐色固体を得た。これをSiO
2上のクロマトグラフィー(Biotage(登録商標)SNAP10gカートリッジ、0〜60%酢酸エチル/シクロヘキサンで溶出)により精製した。所望の画分を濃縮し、表題化合物(30mg)を無色油状物として得た。これをSiO
2上のクロマトグラフィー(Biotage(登録商標)SNAP10g、0〜20%酢酸エチル/シクロヘキサンで溶出)によりさらに精製した。所望の画分を濃縮し、tert-ブチル2-(2-メチルベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(17.2mg、0.051mmol、収率31.8%)を無色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.34分、[MH]+=341.1。
【0316】
中間体38:2-(2-メチルベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸
【0317】
【化59】
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【0318】
tert-ブチル2-(2-メチルベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(17.2mg、0.051mmol)のDCM(1mL)中溶液に、TFA(0.13mL、1.687mmol)を添加し、反応混合物を室温で2時間撹拌し、その後週末かけて撹拌した。さらなるTFA(0.13mL、1.687mmol)を添加し、反応混合物を8時間撹拌し、その後一晩撹拌した。反応混合物を濃縮し、2-(2-メチルベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(13.8mg、0.043mmol、収率85%、純度約89%)を橙色固体として得た。これを精製することなく使用した。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.00分、[MH]+=285.1。
【0319】
中間体39:tert-ブチル2-(3-フルオロベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート
【0320】
【化60】
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【0321】
tert-ブチル2-クロロ-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(100mg、0.369mmol)、(3-フルオロベンジル)亜鉛(II)クロリド(THF中0.5M、1.25mL、0.625mmol)、PdCl
2(PPh
3)
2(39mg、0.056mmol)及びTHF(0.5mL)を、マイクロ波中、120℃で30分間加熱した。反応混合物をセライト(登録商標)に通して濾過し(溶出液はEtOAc)、次いで濃縮して482mgの粗生成物を得た。これをSiO
2上のクロマトグラフィー(Biotage(登録商標)SNAP10g、0〜25%酢酸エチル/シクロヘキサンで溶出)により精製した。所望の画分を濃縮し、tert-ブチル2-(3-フルオロベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(52.2mg、0.136mmol、収率36.9%)を無色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.28分、[MH]+=345.2。
【0322】
中間体40:2-(3-フルオロベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸
【0323】
【化61】
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【0324】
tert-ブチル2-(3-フルオロベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(52.2mg、0.152mmol)のDCM(2mL)中溶液に2,2,2-トリフルオロ酢酸(0.700mL、9.09mmol)を添加し、反応混合物を室温で週末かけて撹拌した。反応混合物を濃縮し、2-(3-フルオロベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(53mg、0.147mmol、収率97%、純度約80%)を橙色固体として得た。これを精製することなく後続の化学反応で使用した。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.95分、[MH]+=289.1。
【0325】
中間体41:tert-ブチル2-(3-メチルベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート
【0326】
【化62】
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【0327】
tert-ブチル2-クロロ-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(100mg、0.369mmol)、(3-メチルベンジル)亜鉛(II)クロリド(THF中0.5M、1.25mL、0.625mmol)、PdCl
2(PPh
3)
2(38.9mg、0.055mmol)及びTHF(0.5mL)を、マイクロ波中、110℃で30分間加熱した。反応混合物をセライト(登録商標)に通して濾過し(溶出液はEtOAc)、次いで濃縮して393.9mgの褐色固体を得た。これをSiO
2上のクロマトグラフィー(Biotage(登録商標)SNAP10g、0〜30%酢酸エチル/シクロヘキサンで溶出)により精製した。所望の画分を濃縮し、tert-ブチル2-(3-メチルベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(52.2mg、0.123mmol、収率33.2%)を無色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.35分、[MH]+ 341.2。
【0328】
中間体42:2-(3-メチルベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸
【0329】
【化63】
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【0330】
tert-ブチル2-(3-メチルベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(52.2mg、0.153mmol)のDCM(2mL)中溶液に、2,2,2-トリフルオロ酢酸(0.700mL、9.09mmol)を添加し、反応混合物を室温で週末かけて撹拌した。反応混合物を濃縮し、橙色固体の2-(3-メチルベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(102mg、0.144mmol、収率94%、純度約40%)を得た。これを精製することなく後続の反応で使用した。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.01分、[MH]+ 285.1。
【0331】
中間体43:tert-ブチル2-(メチルカルバモイル)-6-((2-オキソインドリン-4-イル)メチル)イソニコチネート
【0332】
【化64】
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【0333】
2mLマイクロウェーブバイアル中で、tert-ブチル2-(クロロメチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(80mg、0.281mmol)を、1,4-ジオキサン(1mL)及び水(0.5mL)中の4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)インドリン-2-オン(479mg、0.425mmol、23重量%)、炭酸カリウム(129.9mg、0.940mmol)及びPdCl
2(dppf)(41.1mg、0.056mmol)と合わせた。これを120℃で40分間加熱した。この溶液をセライト(登録商標)に通して濾過し(溶出液はEtOAc)、次いで濃縮して198mgの黒色固体を得た。これをSiO
2上のクロマトグラフィー(Biotage(登録商標)SNAP10g、10〜50%酢酸エチル/シクロヘキサンで溶出)により精製した。所望の画分を濃縮し、tert-ブチル2-(メチルカルバモイル)-6-((2-オキソインドリン-4-イル)メチル)イソニコチネート(39.7mg、0.094mmol、収率33.3%)を無色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.00分、[MH]+ 382.3。
【0334】
中間体44:2-(メチルカルバモイル)-6-((2-オキソインドリン-4-イル)メチル)イソニコチン酸
【0335】
【化65】
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【0336】
tert-ブチル2-(メチルカルバモイル)-6-((2-オキソインドリン-4-イル)メチル)イソニコチネート(39.7mg、0.104mmol、78重量%)のDCM(2mL)中溶液に、2,2,2-トリフルオロ酢酸(0.4mL、5.19mmol)を添加し、反応混合物を6時間撹拌した。さらなる2,2,2-トリフルオロ酢酸(0.3mL、3.89mmol)を添加し、得られた混合物を週末かけて撹拌した。反応混合物を濃縮し、2-(メチルカルバモイル)-6-((2-オキソインドリン-4-イル)メチル)イソニコチン酸(55.7mg、0.080mmol、収率99%、純度約47%)を橙色固体として得た。これを精製することなく後続の化学反応で使用した。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.70分、[MH]+ 326.1。
1H NMR (400 MHz, MeOH-d
4) δ ppm 8.33 (d, J=1.5 Hz, 1 H) 7.55 - 7.77 (m, 2 H) 7.25 - 7.45 (m, 5 H) 7.11 (t, J=7.2 Hz, 1 H) 6.84 (d, J=7.6 Hz, 1 H) 5.21 (br. s., 2 H) 4.18 (s, 2 H) 3.97 (t, J=8.7 Hz, 2 H) 2.92 - 3.05 (m, 5 H) 1.56 (s, 9 H)。交換可能なプロトンは観察されなかった。
【0337】
中間体45:ベンジル4-((4-(tert-ブトキシカルボニル)-6-(メチルカルバモイル)ピリジン-2-イル)メチル)インドリン-1-カルボキシレート
【0338】
【化66】
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【0339】
2mLマイクロウェーブバイアル中で、tert-ブチル2-(クロロメチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(110mg、0.386mmol)を、1,4-ジオキサン(1mL)及び水(0.5mL)中のベンジル4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)インドリン-1-カルボキシレート(285.5mg、0.602mmol)、炭酸カリウム(183mg、1.321mmol)及びPdCl
2(dppf)(56.5mg、0.077mmol)と合わせた。これを120℃で40分間加熱した。次いで、溶液をセライト(登録商標)に通して濾過し(溶出液はEtOAc)、乾燥させた後濃縮した。これをSiO
2上のクロマトグラフィー(Biotage(登録商標)SNAP10g、0〜30%酢酸エチル/シクロヘキサンで溶出)により精製した。所望の画分を濃縮し、ベンジル4-((4-(tert-ブトキシカルボニル)-6-(メチルカルバモイル)ピリジン-2-イル)メチル)インドリン-1-カルボキシレート(138.7mg、0.249mmol、収率64.4%)を無色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.44分、[MH]+ 502.2。
【0340】
中間体46:2-((1-((ベンジルオキシ)カルボニル)インドリン-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸
【0341】
【化67】
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【0342】
ベンジル4-((4-(tert-ブトキシカルボニル)-6-(メチルカルバモイル)ピリジン-2-イル)メチル)インドリン-1-カルボキシレート(138.7mg、0.221mmol)のDCM(4mL)中溶液に、2,2,2-トリフルオロ酢酸(0.7mL、9.09mmol)を添加し、反応混合物を4時間撹拌した。さらなる2,2,2-トリフルオロ酢酸(1mL、12.98mmol)を添加し、得られた混合物を一晩撹拌した。反応混合物を濃縮し、褐色固体を得た。EtOAc(10mL)を褐色固体に添加し、次いで得られた混合物を重炭酸ナトリウム溶液で5回塩基洗浄し、その後水相を2M HClの溶液(10mL)で中和し、次いでこれをEtOAcで抽出した。合わせた有機相を乾燥させ(固体が出現したため溶液を濾過した)、その後真空中で濃縮して、褐色油状物:2-((1-((ベンジルオキシ)カルボニル)インドリン-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(109mg、0.196mmol、収率88%)を得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.18分、[MH]+ 446.2。
【0343】
中間体47:(+/-)-tert-ブチル2-(メチルカルバモイル)-6-(1-フェニルエチル)イソニコチネート
【0344】
【化68】
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【0345】
tert-ブチル2-クロロ-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(0.5g、1.847mmol)をTHF(20mL)に溶解させ、パラジウムジクロリドビストリフェニルホスフィン(0.130g、0.185mmol)を添加した。溶液を窒素で5分間スパージし、次いで(1-フェニルエチル)亜鉛(II)ブロミド(THF中0.5M、7.39mL、3.69mmol、例えばSigma Aldrichから市販されているもの)を添加し、混合物を70℃で2時間加熱した。溶液をEtOAc(100mL)で希釈して水(100mL)で洗浄し、乾燥させて真空中で蒸発させた。残渣を0〜50%EtOAc/シクロヘキサンで溶出する25gシリカカラム上のクロマトグラフィーにより精製し、生成物含有画分を真空中で蒸発させて、tert-ブチル2-(メチルカルバモイル)-6-(1-フェニルエチル)イソニコチネート(0.41g、1.204mmol、収率65.2%)を暗黄色油状物として得た。
LCMS (2分、高pH法):Rt=1.37分、[MH]
+=341.3。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.45 (d, J=1.5 Hz, 1 H) 8.02 (br. s., 1 H) 7.81 (d, J=1.2 Hz, 1 H) 7.18 - 7.36 (obs. m, 5 H) 4.38 (q, J=7.3 Hz, 1 H) 3.07 (d, J=5.1 Hz, 3 H) 1.74 (d, J=7.3 Hz, 3 H) 1.59 (s, 9 H)。
【0346】
中間体48:(+/-)-2-(メチルカルバモイル)-6-(1-フェニルエチル)イソニコチン酸
【0347】
【化69】
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【0348】
tert-ブチル2-(メチルカルバモイル)-6-(1-フェニルエチル)イソニコチネート(0.41g、1.204mmol)をTFA(6mL)に溶解させ、室温で3時間撹拌し、次いで混合物を真空中で蒸発させて、残渣を水(20mL)とDCM(20mL)とに分配した。有機層を乾燥させて真空中で蒸発させ、2-(メチルカルバモイル)-6-(1-フェニルエチル)イソニコチン酸(305mg、1.073mmol、収率89%)を灰色泡状物として得た。
LCMS (2分、高pH法):Rt=0.69分、[MH]
+=285.2。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 13.74 (br. s., 1 H) 8.75 (m, J=4.9 Hz, 1 H) 8.21 (d, J=1.5 Hz, 1 H) 7.82 (d, J=1.5 Hz, 1 H) 7.42 (br. d, J=7.1 Hz, 2 H) 7.30(t, J=7.5 Hz, 2 H) 7.16 - 7.23 (m, 1 H) 4.47 (q, J=7.1 Hz, 1 H) 2.89 (d, J=4.9 Hz, 3 H) 1.72 (d, J=7.3 Hz, 3 H)。
【0349】
中間体49:(R*)-tert-ブチル2-(メチルカルバモイル)-6-(1-フェニルエチル)イソニコチネート
【0350】
中間体50:(S*)-tert-ブチル2-(メチルカルバモイル)-6-(1-フェニルエチル)イソニコチネート
【0351】
【化70】
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【0352】
中間体47(7.777g)をキラルHPLCにより精製した。ラセミ体をEtOH(150mL)に溶解させた。注入:1.1mLの溶液を、分取オートサンプラを介してカラム上に注入した(20%EtOH/ヘプタン+0.2%イソプロピルアミン、流速=42.5mL/分、検出波長=280nm、帯域幅140nm、基準400nm帯域幅100nm、カラム30mm×25cm Chiralcel OJ-H。注入総数=1)。11.2〜13.7分からの画分をまとめてピーク1と標識した。15.7〜19分からの画分をまとめてピーク2と標識した。まとめた画分を真空中で濃縮し、その後秤量したフラスコに移した。
【0353】
ピーク1に対応する画分を回収し、中間体49(2.84g)が得られた。
LCMS (2分、高pH法):Rt=1.35分、[MH]
+=341.3。
【0354】
ピーク2に対応する画分を回収し、中間体50(2.80g)が得られた。
LCMS (2分、高pH法):Rt=1.35分、[MH]
+=341.3。
【0355】
中間体51:(S*)-2-(メチルカルバモイル)-6-(1-フェニルエチル)イソニコチン酸
【0356】
【化71】
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【0357】
(S*)-tert-ブチル2-(メチルカルバモイル)-6-(1-フェニルエチル)イソニコチネート(2.1878g、6.43mmol)及びトリフルオロ酢酸(10.0mL、130mmol)のDCM(15mL)中混合物を、室温で19時間撹拌した。揮発性物質を混合物から真空中で蒸発させ、油性残渣をアセトニトリル(約10mL)に再溶解させ、溶媒を真空中で蒸発させた。この橙色油状残渣にエーテル(約10mL)を添加し、白色固体を沈殿させた。この固体を濾過し、エーテル(2×5mL)で洗浄して真空中で乾燥させ、所望の生成物を白色固体;(S*)-2-(メチルカルバモイル)-6-(1-フェニルエチル)イソニコチン酸(1.1768g、4.14mmol、収率64.4%)として得た。
【0358】
2回目のエーテル洗浄の母液に由来する溶媒を窒素流下で蒸発させ、所望の生成物の第2バッチを白色固体;(S*)-2-(メチルカルバモイル)-6-(1-フェニルエチル)イソニコチン酸(95.6mg、0.336mmol、収率5.23%)として得た。
【0359】
最初の粉砕物と第1エーテル洗浄物とを合わせた母液に由来する溶媒を窒素流下で蒸発させ、得られた橙色粘性油状物をエーテル(5mL)で粉砕した。母液をデカント除去し、固体をさらなるエーテル(3×5mL)で粉砕し、母液を毎回デカントした。この固体を真空中で乾燥させ、所望の生成物の第3バッチをクリーム色固体、収率;(S*)-2-(メチルカルバモイル)-6-(1-フェニルエチル)イソニコチン酸(310.8mg、1.093mmol、収率17.01%)として得た。
【0360】
上記のバッチの単離から得られた合わせた母液を窒素流下で蒸発させ、得られた橙色半結晶固体をエーテル(3mL)で洗浄した。母液をデカント除去し、固体をさらなるエーテル(3×3mL)で粉砕し、母液を毎回デカントした。この固体を真空中で乾燥させ、所望の生成物の第4バッチをクリーム色固体(100.4mg)として得た。
【0361】
4バッチにわたり合計した、単離された総生成物=1.6836g、92.2%。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.00分、[MH]
+=285.3。
【0362】
中間体52:tert-ブチル2-((1H-インドール-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート
【0363】
【化72】
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【0364】
2mLマイクロウェーブバイアル中で、tert-ブチル2-(クロロメチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(100mg、0.351mmol)を、1,4-ジオキサン(1mL)及び水(0.5mL)中の(1H-インドール-4-イル)ボロン酸(113mg、0.702mmol)、炭酸カリウム(291mg、2.107mmol)及びPdCl
2(dppf)(51.4mg、0.070mmol)と合わせた。これを120℃で40分間加熱した。この溶液を、EtOAc(10mL)で溶出するCelite(登録商標)に通して濾過し、次いで乾燥させて濃縮した。粗生成物を、SiO
2上のクロマトグラフィー(Biotage(登録商標)SNAP10g、0〜60%酢酸エチル/シクロヘキサンで溶出)により精製した。所望の画分を濃縮し、tert-ブチル2-((1H-インドール-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(75.4mg、0.165mmol、収率47.0%)を白色固体として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.20分、[MH]+=366.2。
1H NMR (400 MHz, MeOH-d
4) δ ppm 8.30(d, J=1.2 Hz, 1 H) 7.76 (d, J=1.2 Hz, 1 H) 7.31 (d, J=8.3 Hz, 1 H) 7.21 (d, J=3.2 Hz, 1 H) 7.03 - 7.11 (m, 1 H) 6.91 (br. d, J=7.1 Hz, 1 H) 6.47 (dd, J=3.2, 0.7 Hz, 1 H) 4.52 (s, 2 H) 2.99 (s, 3 H) 1.54 (s, 9 H)。交換可能なプロトンは観察されなかった。
【0365】
中間体53:2-((1H-インドール-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸
【0366】
【化73】
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【0367】
tert-ブチル2-((1H-インドール-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(75.4mg、0.165mmol)のDCM(3mL)中溶液に、TFA(0.60mL、7.79mmol)を添加し、反応混合物を室温で一晩撹拌した。さらなるTFA(0.3mL、0.165mmol)を添加し、得られた混合物を3時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、2-((1H-インドール-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(184mg、0.149mmol、収率90%、純度約25%)を得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.88分、[MH]+=310.1。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 11.59 - 12.89 (m, 1 H) 11.11 (br. s., 1 H) 8.76 (d, J=4.9 Hz, 1 H) 8.19 (d, J=1.2 Hz, 1 H) 7.71 (d, J=1.5 Hz, 1 H) 7.21 - 7.39 (m, 2 H) 7.05 (t, J=7.6 Hz, 1 H) 6.95 (d, J=6.8 Hz, 1 H) 6.46 - 6.56 (m, 1 H) 4.48 (s, 2 H) 2.88 (d, J=4.9 Hz, 3 H)。
【0368】
中間体54:(+/-)-tert-ブチル2-(ヒドロキシ(フェニル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート
【0369】
【化74】
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【0370】
0℃のtert-ブチル2-ホルミル-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(118mg、0.447mmol)のTHF(1.5mL)中溶液に、フェニルマグネシウムブロミド(THF中1M、2mL、2mmol)を滴下添加した。反応混合物を2時間撹拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液上に注ぎ、EtOAc(20mL×3)で抽出した。有機層をMgSO
4で乾燥させ、真空中で濃縮した。粗生成物を、SiO
2上のクロマトグラフィー(Biotage(登録商標)SNAP10g、0〜60%酢酸エチル/シクロヘキサンで溶出)により精製した。所望の画分を濃縮し、tert-ブチル2-(ヒドロキシ(フェニル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(43mg、0.107mmol、収率23.91%)を得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.09分、[MH]
+=343.3。
1H NMR (400 MHz, MeOH-d
4) δ ppm 8.38 (d, J=1.2 Hz, 1 H) 8.05 (d, J=1.2 Hz, 1 H) 7.42 - 7.47 (m, 2 H) 7.22 - 7.36 (m, 3 H) 5.95 (s, 1 H) 2.99 (s, 3 H) 1.60(s, 9 H)。交換可能なプロトンは観察されなかった。
【0371】
中間体55:(+/-)-2-(ヒドロキシ(フェニル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸
【0372】
【化75】
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【0373】
tert-ブチル2-(ヒドロキシ(フェニル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(43mg、0.126mmol)のDCM(0.5mL)中溶液に、TFA(0.4mL、5.19mmol)を添加し、反応混合物を2時間撹拌し、その後一晩撹拌した。さらなるTFA(0.4mL、0.126mmol)を添加し、反応混合物を5時間撹拌し、次いで溶媒を除去して2-(ヒドロキシ(フェニル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(47.9mg、0.117mmol、収率93%、純度70%)を得、これを次のステップで直接使用した。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.74分、[MH]
+=287.1。
1H NMR (400 MHz, MeOH-d
4) δ ppm 8.45 (d, J=1.2 Hz, 1 H) 8.10(d, J=1.5 Hz, 1 H) 7.41 - 7.48 (m, 2 H) 7.21 - 7.38 (m, 3 H) 5.97 (s, 1 H) 2.99 (s, 3 H)。交換可能なプロトンは観察されなかった。
【0374】
中間体56:(+/-)-tert-ブチル2-(クロロ(フェニル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート
【0375】
【化76】
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【0376】
0℃のtert-ブチル2-(ヒドロキシ(フェニル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(46mg、0.134mmol)のDCM(4mL)中溶液に、塩化チオニル(30μL、0.411mmol)を滴下添加した。次いで、反応混合物を室温で12時間撹拌した。さらなる塩化チオニル(50μL、0.685mmol)を添加し、得られた混合物を5時間撹拌し、その後真空中で濃縮して、tert-ブチル2-(クロロ(フェニル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(54mg)を得、これを精製することなく後続の反応で使用した。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.33分、[MH]
+=361.1。
【0377】
中間体57:(+/-)-tert-ブチル2-(メトキシ(フェニル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート
【0378】
【化77】
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【0379】
tert-ブチル2-(クロロ(フェニル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(54mg、0.150mmol)のメタノール(5mL)中溶液を、週末かけて撹拌した。次いで、反応混合物を、還流下で最初に1時間加熱し、その後4時間加熱し、最後に一晩加熱した。次いで、反応混合物を真空中で濃縮した。得られた粗生成物をフラッシュシリカクロマトグラフィー(SNAP10gカートリッジ、溶出液:0〜50%酢酸エチル/シクロヘキサン)により精製した。所望の画分を合わせて真空中で濃縮し、tert-ブチル2-(メトキシ(フェニル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(33mg、0.083mmol、収率55.7%)を無色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.26分、[MH]
+=357.2。
【0380】
中間体58:(+/-)-2-(メトキシ(フェニル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸
【0381】
【化78】
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【0382】
tert-ブチル2-(メトキシ(フェニル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(33mg、0.093mmol)のDCM(1mL)中溶液に、2,2,2-トリフルオロ酢酸(0.5mL、6.49mmol)を添加し、反応混合物を一晩撹拌した。次いで、これを水で洗浄し、DCMで3回抽出し、その後これを乾燥させた。溶媒を真空中で除去し、2-(メトキシ(フェニル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(44.9mg、0.090mmol、収率97%、純度約60%)を得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.91分、[MH]
+=301.1。
【0383】
中間体59:(+/-)-tert-ブチル2-(ヒドロキシ(ピリジン-2-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート
【0384】
【化79】
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【0385】
塩化リチウム(140mg、3.29mmol)を含む乾燥したN
2下の丸底フラスコ中に、2-ブロモピリジン(0.400mL、4.11mmol)及びTHF(4mL)を室温で添加した。次いで、反応混合物を室温で30分間撹拌し、その後塩化イソプロピルマグネシウム(THF中2M、2.057mL、4.11mmol)を添加し(添加後溶液は黄色/褐色になった)、得られた混合物を30分間撹拌し、ピリジン-2-イルマグネシウムクロリド(推定収率100%:THF中1.029M懸濁液 4mL)の懸濁液を得た。この窒素下で0℃のピリジン-2-イルマグネシウムブロミド(THF中1.029M、4mL、2.93mmol)の懸濁液に、THF(3mL)中のtert-ブチル2-ホルミル-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(344mg、1.171mmol、90重量%)を滴下添加した。反応混合物を5時間撹拌した。塩化アンモニウム水溶液(3mL)を添加した。反応混合物を30分間撹拌した後、EtOAc(20mL×3)で抽出した。有機層をMgSO
4で乾燥させ、真空中で濃縮した。これをSiO
2上のクロマトグラフィー(Biotage(登録商標)SNAP10gカートリッジ、溶出液:0〜50%(酢酸エチル中25%EtOH)/シクロヘキサン)により精製した。所望の画分を濃縮し、tert-ブチル2-(ヒドロキシ(ピリジン-2-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(232mg、0.527mmol、収率45.0%、純度約78%)を得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.76分、[MH]
+=344.3。
【0386】
中間体60:(+/-)-2-(ヒドロキシ(ピリジン-2-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸
【0387】
【化80】
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【0388】
tert-ブチル2-(ヒドロキシ(ピリジン-2-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(232mg、0.676mmol)のDCM(0.5mL)中溶液に、2,2,2-トリフルオロ酢酸(1.5mL、19.47mmol)を添加し、反応混合物を4時間撹拌した。溶媒を真空中で除去し、2-(ヒドロキシ(ピリジン-2-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(289mg、0.604mmol、収率89%、純度約60%)を得、これを精製することなく後続の反応で使用した。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.40分、[MH]
+=288.1。
【0389】
中間体61:tert-ブチル2-((1H-インダゾール-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート
【0390】
【化81】
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【0391】
2mLマイクロウェーブバイアル中で、tert-ブチル2-(クロロメチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(84mg、0.295mmol)を、1,4-ジオキサン(1mL)及び水(0.5mL)中の4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-インダゾール(216mg、0.885mmol、例えばSigma-Aldrichから市販されているもの)、炭酸カリウム(279mg、2.018mmol)及びPdCl
2(dppf)(43.2mg、0.059mmol)と合わせた。これを120℃で40分間加熱した。この溶液をセライト(登録商標)に通して濾過し(溶出液はEtOAc(10mL))、次いで水で洗浄した。水相をEtOAcで抽出した(3回)。その後、合わせた有機相を乾燥させ、真空中で濃縮した。これをSiO
2上のクロマトグラフィー(Biotage(登録商標)SNAP10gカートリッジ、0〜40%酢酸エチル/シクロヘキサンで溶出)により精製した。所望の画分を濃縮し、tert-ブチル2-((1H-インダゾール-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(43.8mg、0.068mmol、収率23.10%、純度約57%)を黄色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.07分、[MH]
+=367.3。
【0392】
中間体62:2-((1H-インダゾール-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸
【0393】
【化82】
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【0394】
tert-ブチル2-((1H-インダゾール-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(43.8mg、0.068mmol、57重量%)のDCM(0.5mL)中溶液に、2,2,2-トリフルオロ酢酸(0.4mL、5.19mmol)を添加し、反応混合物を2時間撹拌した。溶媒を真空中で除去し、2-((1H-インダゾール-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(33.5mg、0.054mmol、収率79%、純度約50%)を得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.75分、[MH]
+=311.2。
【0395】
中間体63:tert-ブチル4-((4-(tert-ブトキシカルボニル)-6-(メチルカルバモイル)ピリジン-2-イル)メチル)-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-カルボキシレート
【0396】
【化83】
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【0397】
2mLマイクロウェーブバイアル中で、tert-ブチル2-(クロロメチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(100mg、0.351mmol)を、1,4-ジオキサン(1mL)及び水(0.5mL)中の(1-(tert-ブトキシカルボニル)-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-4-イル)ボロン酸(150mg、0.272mmol、例えばSigma-Aldrichから市販されているもの)、炭酸カリウム(332mg、2.402mmol)及びPdCl
2(dppf)(51.4mg、0.070mmol)と合わせた。これを120℃で40分間加熱した。この溶液をセライト(登録商標)に通して濾過し(溶出液はEtOAc(10mL))、次いで水で洗浄した。水相をEtOAcで抽出した(3回)。その後、合わせた有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空中で濃縮した。粗生成物をSiO
2上のクロマトグラフィー(Biotage(登録商標)SNAP10g、50〜70%酢酸エチル/シクロヘキサンで溶出)により精製した。所望の画分を濃縮し、tert-ブチル4-((4-(tert-ブトキシカルボニル)-6-(メチルカルバモイル)ピリジン-2-イル)メチル)-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-カルボキシレート(24mg、0.047mmol、収率17.47%)を黄色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.41分、[MH]
+=481.3。
【0398】
中間体64:2-((2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸
【0399】
【化84】
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【0400】
tert-ブチル4-((4-(tert-ブトキシカルボニル)-6-(メチルカルバモイル)ピリジン-2-イル)メチル)-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-カルボキシレート(24mg、0.050mmol)のDCM(0.5mL)中溶液に、2,2,2-トリフルオロ酢酸(0.1mL、1.298mmol)を添加し、反応混合物を1.5時間撹拌した。さらなる2,2,2-トリフルオロ酢酸(0.1mL、1.298mmol)を添加し、得られた混合物を2時間撹拌した。さらなる2,2,2-トリフルオロ酢酸(0.2mL、0.050mmol)を添加し、得られた混合物を1時間撹拌した。溶媒を真空中で除去し、2-((2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(32.5mg、0.045mmol、収率90%、純度約45%)を得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.45分、[MH]
+=325.2。
【0401】
中間体65:tert-ブチル2-((1H-インドール-3-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート
【0402】
【化85】
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【0403】
2mLマイクロウェーブバイアル中で、tert-ブチル2-(クロロメチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(140mg、0.492mmol)を、1,4-ジオキサン(1mL)及び水(0.5mL)中の(1-(tert-ブトキシカルボニル)-1H-インドール-3-イル)ボロン酸(250mg、0.958mmol、例えばFluorochemから市販されているもの)、炭酸カリウム(408mg、2.95mmol)及びPdCl
2(dppf)(72.0mg、0.098mmol)と合わせた。これを110℃で40分間加熱した。この溶液をセライト(登録商標)に通して濾過し(溶出液:EtOAc(10mL))、次いで水(10mL)で洗浄した。水相をEtOAcで3回抽出した。その後、合わせた有機相を乾燥させ、真空中で濃縮した。これをSiO
2上のクロマトグラフィー(Biotage(登録商標)SNAP25gカートリッジ、シクロヘキサン中0〜30%酢酸エチルで溶出)により精製した。所望の画分を真空中で濃縮し、tert-ブチル 3-((4-(tert-ブトキシカルボニル)-6-(メチルカルバモイル)ピリジン-2-イル)メチル)-1H-インドール-1-カルボキシレート(100mg、0.095mmol、19.22収率%)を黄色油状物として得た。次いで、同カラムを100%酢酸エチルで溶出し、所望の画分を真空中で濃縮し、tert-ブチル2-((1H-インドール-3-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(10mg、0.022mmol、収率4.45%)を黄色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.53分、[MH]
+=466.4。
【0404】
中間体66:2-((1H-インドール-3-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸
【0405】
【化86】
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【0406】
tert-ブチル 3-((4-(tert-ブトキシカルボニル)-6-(メチルカルバモイル)ピリジン-2-イル)メチル)-1H-インドール-1-カルボキシレート(100mg、0.215mmol)のDCM(1mL)中溶液に、2,2,2-トリフルオロ酢酸(0.5mL、6.49mmol)を添加し、反応混合物を20時間撹拌した。溶媒を真空中で除去し、2-((1H-インドール-3-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(200mg、0.129mmol、収率60.2%、純度約20%)を得、これを精製することなく後続の反応で使用した。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.98分、[MH]
+=310.2。
【0407】
中間体67:(+/-)-tert-ブチル2-(ヒドロキシ(6-メチルピリジン-2-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート
【0408】
【化87】
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【0409】
乾燥した丸底フラスコ中で、窒素下で室温の削り状マグネシウム(magnesium turnings)(24mg、0.987mmol)の乾燥THF(0.5mL)中溶液に、2-ブロモ-6-メチルピリジン(0.124mL、1.090mmol)を添加した。反応混合物を45分間撹拌し、次いでtert-ブチル2-ホルミル-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(157mg、0.475mmol)を0℃の乾燥THF(0.8mL)中に添加した。反応混合物を2時間撹拌した。塩化アンモニウム水溶液(3mL)を添加し、反応混合物を5分間撹拌し、その後EtOAc(20mL×3)で抽出した。有機層をMgSO
4で乾燥させ、真空中で濃縮した。これをSiO
2上のクロマトグラフィー(Biotage(登録商標)SNAP10gカートリッジ、溶出液:シクロヘキサン中0〜100%酢酸エチル)により精製した。所望の画分を濃縮し、tert-ブチル2-(ヒドロキシ(6-メチルピリジン-2-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(28mg、0.071mmol、収率14.84%)を得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.70分、[MH]
+=358.3。
【0410】
中間体68:(+/-)-2-(ヒドロキシ(6-メチルピリジン-2-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸
【0411】
【化88】
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【0412】
tert-ブチル2-(ヒドロキシ(6-メチルピリジン-2-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(28mg、0.078mmol)のDCM(0.5mL)中溶液に、2,2,2-トリフルオロ酢酸(0.5mL、6.49mmol)を添加し、反応混合物を2時間撹拌した。溶媒を真空中で除去し、2-(ヒドロキシ(6-メチルピリジン-2-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(28mg、0.074mmol、収率95%、純度約80%)を得、これを精製することなく後続の反応で使用した。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.39分、[MH]
+=302.2。
【0413】
中間体69:(+/-)-tert-ブチル2-(ヒドロキシ(1-(フェニルスルホニル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート
【0414】
【化89】
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【0415】
塩化リチウム(11.32mg、0.267mmol)を有する乾燥したN
2下の丸底フラスコ中に、室温の4-ブロモ-1-(フェニルスルホニル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン(90mg、0.267mmol)及びTHF(0.5mL)を添加した。次いで、反応混合物を室温で30分間撹拌し、その後塩化イソプロピルマグネシウム(THF中2M、0.14mL、0.280mmol)を0℃で添加し(塩化イソプロピルマグネシウムの添加後、溶液は黄色/褐色になった)、得られた混合物を0℃で30分間撹拌し、(1-(フェニルスルホニル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-4-イル)マグネシウムブロミド(推定収率100%:THF中0.417M溶液、0.64mL、0.266mmol)を得た。窒素下で0℃の(1-(フェニルスルホニル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-4-イル)マグネシウムブロミドの溶液(THF中0.417M溶液、0.64mL、0.266mmol)に、THF(0.5mL)中のtert-ブチル2-ホルミル-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(60mg、0.182mmol、80重量%)を滴下添加した。反応混合物を一晩撹拌した(そして室温に温めた)。NH
4Clの飽和溶液(2mL)を反応混合物に添加した。溶液をEtOAcと水とに分配し、層を分離し、水相をEtOAcでさらに抽出した(2回)。合わせた有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、次いで真空中で濃縮した。粗生成物をSiO
2上のクロマトグラフィー(Biotage(登録商標)SNAP10gカートリッジ、0〜50%酢酸エチル/シクロヘキサンで溶出し、その後100%(酢酸エチル中25%EtOH)で溶出)により精製した。所望の画分を真空中で濃縮し、tert-ブチル2-(ヒドロキシ(1-(フェニルスルホニル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(30mg、0.029mmol、収率15.80%、純度約50%)を黄色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.97分、[MH]
+=523.3。
【0416】
中間体70:(+/-)-2-(ヒドロキシ(1-(フェニルスルホニル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸
【0417】
【化90】
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【0418】
tert-ブチル2-(ヒドロキシ(1-(フェニルスルホニル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(30mg、0.029mmol、50重量%)のDCM(0.5mL)中溶液に、2,2,2-トリフルオロ酢酸(0.2mL、2.60mmol)を添加し、反応混合物を一晩撹拌した。これをで水で洗浄し、DCMで5回抽出した。次いで、合わせた有機相を乾燥させた。溶媒を真空中で除去し、2-(ヒドロキシ(1-(フェニルスルホニル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(27mg、0.021mmol、収率72.6%、純度約36%)を得た。これを精製することなく後続の反応で使用した。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.66分、[MH]
+=467.3。
【0419】
中間体71:tert-ブチル2-((1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート
【0420】
【化91】
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【0421】
2mLマイクロウェーブバイアル中で、tert-ブチル2-(クロロメチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(30mg、0.105mmol)を、1,4-ジオキサン(1mL)及び水(0.5mL)中の4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン(50mg、0.205mmol、例えばFluorochemから市販されているもの)、炭酸カリウム(50mg、0.362mmol)及びPdCl
2(dppf)(15.42mg、0.021mmol)と合わせた。これを110℃で40分間加熱した。この溶液をセライト(登録商標)に通して濾過し(溶出液:EtOAc(10mL)))、次いで水で洗浄した。水相をEtOAcで3回抽出した。その後、合わせた有機相を乾燥させ、真空中で濃縮した。これをSiO
2上のクロマトグラフィー(Biotage(登録商標)SNAP10gカートリッジ、シクロヘキサン中0〜50%酢酸エチルで溶出し、その後30〜100%(酢酸エチル中25%EtOH)で溶出)により精製した。所望の画分を真空中で濃縮し、tert-ブチル2-((1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(40mg、0.098mmol、収率93%)を黄色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.63分、[MH]
+=367.3。
1H NMR (400 MHz, MeOH-d
4) δ ppm 8.62 (s, 1 H) 8.32 (d, J=1.2 Hz, 1 H) 8.04 (s, 1 H) 7.81 (d, J=1.5 Hz, 1 H) 7.53 (d, J=3.2 Hz, 1 H) 6.58 (dd, J=2.9, 0.7 Hz, 1 H) 4.54 (s, 2 H) 2.99 (s, 3 H) 1.54 (s, 9 H)。交換可能なプロトンは観察されなかった。
【0422】
中間体72:2-((1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸
【0423】
【化92】
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【0424】
tert-ブチル2-((1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(32.2mg、0.088mmol)のDCM(0.5mL)中溶液に、2,2,2-トリフルオロ酢酸(0.3mL、3.89mmol)を添加し、反応混合物を一晩撹拌した。溶媒を真空中で除去し、2-((1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(54mg、0.087mmol、収率99%、純度約50%)を得、これを精製することなく後続の反応で使用した。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.41分、[MH]
+=311.2。
【0425】
中間体73:tert-ブチル4-((4-(tert-ブトキシカルボニル)-6-(メチルカルバモイル)ピリジン-2-イル)メチル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-1-カルボキシレート
【0426】
【化93】
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【0427】
tert-ブチル2-((1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(117mg、0.319mmol)のDCM(2mL)中溶液に、ジ-tert-ブチルジカーボネート(77mg、0.351mmol)及びピリジン(0.03mL、0.371mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、次いでHCl(2mL、水性2M)を添加した。その後、水(5mL)及びDCM(5mL)を添加した。有機相を分離し、水相をDCM(2×10mL)で再度抽出した。合わせた有機相を疎水性フリットで乾燥させ、次いで真空中で濃縮し、tert-ブチル4-((4-(tert-ブトキシカルボニル)-6-(メチルカルバモイル)ピリジン-2-イル)メチル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-1-カルボキシレート(140mg、0.285mmol、収率89%)を得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.85分、[MH]
+=467.4。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 9.43 (s, 1 H) 8.48 - 8.54 (m, 2 H) 8.18 (d, J=3.4 Hz, 1 H) 7.89 (d, J=1.2 Hz, 1 H) 7.72 (br. d, J=3.9 Hz, 1 H) 6.87 (d, J=3.7 Hz, 1 H) 4.58 (s, 2 H) 3.03 (d, J=4.9 Hz, 3 H) 1.71 (s, 9 H) 1.59 (s, 9 H)。
【0428】
中間体74:(+/-)-tert-ブチル4-(1-(4-(tert-ブトキシカルボニル)-6-(メチルカルバモイル)ピリジン-2-イル)エチル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-1-カルボキシレート
【0429】
【化94】
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【0430】
tert-ブチル4-((4-(tert-ブトキシカルボニル)-6-(メチルカルバモイル)ピリジン-2-イル)メチル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-1-カルボキシレート(138mg、0.281mmol)をTHF(1mL)に溶解させ、N
2下で-78℃に冷却した。LiHMDS(THF中1M、1.3mL、1.300mmol)を滴下添加し、反応混合物を1時間撹拌したままにした。MeI(0.050mL、0.800mmol)を添加し(色は暗緑色溶液から黄色溶液へと変化した)、得られた混合物を30分間撹拌した。水(0.5mL)を添加し、反応混合物を温めた。次いで、反応混合物を水(10mL)で希釈し、EtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機相を、疎水性フィルターに通して乾燥させ、その後溶媒を真空中で除去した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(SNAPシリカ10gカラム、溶出液:0〜60%(EtOAc中25%EtOH)/シクロヘキサン)により精製した。合わせた所望の画分を真空中で濃縮し、tert-ブチル4-(1-(4-(tert-ブトキシカルボニル)-6-(メチルカルバモイル)ピリジン-2-イル)エチル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-1-カルボキシレート(126mg、0.236mmol、収率84%)を橙色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.89分、[MH]
+=481.4。
1H NMR (400 MHz, MeOH-d
4) δ ppm 9.22 (s, 1 H) 8.37 (s, 1 H) 8.33 (d, J=1.2 Hz, 1 H) 7.83 (d, J=1.5 Hz, 1 H) 7.79 (d, J=3.7 Hz, 1 H) 6.73 (d, J=3.7 Hz, 1 H) 4.85 (q, J=7.3 Hz, 1 H) 3.01 (s, 3 H) 1.90(d, J=7.3 Hz, 3 H) 1.66 (s, 9 H) 1.54 (s, 9 H)。交換可能なプロトンは観察されなかった。
【0431】
中間体75:(+/-)-2-(1-(1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)エチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸
【0432】
【化95】
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【0433】
tert-ブチル4-(1-(4-(tert-ブトキシカルボニル)-6-(メチルカルバモイル)ピリジン-2-イル)エチル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-1-カルボキシレート(126mg、0.262mmol)のDCM(1mL)中溶液に、2,2,2-トリフルオロ酢酸(1mL、12.98mmol)を添加し、反応混合物を5時間撹拌した。溶媒を真空中で除去し、表題化合物(110.7mg、純度約75%)を得、これを精製することなく後続の反応で使用した。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.46分、[MH]
+=325.2。
1H NMR (400 MHz, MeOH-d
4) δ ppm 8.96 (s, 1 H) 8.43 (d, J=1.2 Hz, 1 H) 8.36 (s, 1 H) 8.11 (d, J=2.9 Hz, 1 H) 8.03 (d, J=1.2 Hz, 1 H) 6.97 (d, J=2.9 Hz, 1 H) 5.06 (q, J=7.3 Hz, 1 H) 2.99 (s, 3 H) 1.96 (d, J=7.1 Hz, 3 H)。交換可能なプロトンは観察されなかった。
【0434】
中間体76:6-(3-ヒドロキシベンジル)-N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0435】
【化96】
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【0436】
トリブロモボラン(0.553mL、5.83mmol)を、6-(3-メトキシベンジル)-N
2-メチル-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(206mg、0.583mmol)のDCM(4mL)中溶液に滴下添加した。反応混合物を10分間撹拌し、その後別の当量のトリブロモボラン(0.553mL、5.83mmol)を添加した。反応混合物を30分間撹拌したままにし、その後さらなるトリブロモボラン(0.553mL、5.83mmol)を添加した。次いで、反応混合物を1時間撹拌したままにした。反応混合物をEtOAcと水とに分配した。水性層を除去し、有機層を洗浄し(1×水、2×飽和水性NaHCO
3)、疎水性フリットに通過させ、真空中で蒸発させて褐色油状物を得た。その後、サンプルをDCM(3mL)に溶解させ、20〜80%EtOAc/シクロヘキサンで溶出する25g Biotage(登録商標)SNAPカラム上にロードした。生成物含有画分を合わせ、溶媒を真空中で除去した。次いで、サンプルを窒素流下で1時間乾燥させ、その後真空中で40℃にて1時間置き、所望の生成物(34mg)が得られた。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.85分、[MH]+=340.4。
【0437】
中間体77:ベンジル4-((4-(シクロプロピルカルバモイル)-6-(メチルカルバモイル)ピリジン-2-イル)メチル)インドリン-1-カルボキシレート
【0438】
【化97】
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【0439】
2-((1-((ベンジルオキシ)カルボニル)インドリン-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(54.5mg、0.098mmol)のDMF(0.8mL)中溶液に、HATU(55.8mg、0.147mmol)を添加し、その後シクロプロパンアミン(0.014mL、0.196mmol)及びDIPEA(0.068mL、0.391mmol)を添加した。得られた反応混合物を室温で週末かけて撹拌した。反応混合物をDCMで希釈し、次いで飽和LiCl溶液で洗浄し、その後2M HClで洗浄した。合わせた有機相を乾燥させ、次いで真空中で濃縮して、256mgの褐色油状物を得た。これをSiO
2上のクロマトグラフィー(Biotage(登録商標)SNAP10g、0〜50%酢酸エチル/シクロヘキサンで溶出)により精製した。所望の画分を濃縮し、ベンジル4-((4-(シクロプロピルカルバモイル)-6-(メチルカルバモイル)ピリジン-2-イル)メチル)インドリン-1-カルボキシレート(31.8mg、0.066mmol、収率67.1%)を無色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.17分、[MH]+ 485.2。
【0440】
中間体78:6-(クロロ(ピリジン-2-イル)メチル)-N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド、未定義の立体中心におけるジアステレオマーの1:1混合物
【0441】
【化98】
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【0442】
0℃の6-(ヒドロキシ(ピリジン-2-イル)メチル)-N
2-メチル-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(19mg、0.056mmol)のDCM(1mL)中溶液に、塩化チオニル(0.033mL、0.447mmol)を滴下添加した。次いで、反応混合物を室温で5時間撹拌した。溶媒を真空中で除去し、6-(クロロ(ピリジン-2-イル)メチル)-N
2-メチル-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(20mg、0.033mmol、収率59.9%、純度約60%)を無色油状物として得た。これを精製することなく後続の反応で使用した。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.86分、[MH]
+=359.2。
【0443】
中間体79:tert-ブチル4,4-ジフルオロ-3-(2-(3-((6-(メチルカルバモイル)-4-(((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)カルバモイル)ピリジン-2-イル)メチル)フェノキシ)エチル)ピペリジン-1-カルボキシレート、未定義の立体中心におけるジアステレオマーの1:1混合物
【0444】
【化99】
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【0445】
マイクロウェーブバイアル中で、2-(トリブチルホスホラニリデン)アセトニトリル(0.222mL、0.848mmol)を、6-(3-ヒドロキシベンジル)-N
2-メチル-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(64.0mg、0.188mmol)及び(+/-)-tert-ブチル4,4-ジフルオロ-3-(2-ヒドロキシエチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(50mg、0.188mmol)のトルエン(4mL)中懸濁液に添加した。反応混合物に110℃で0.5時間照射した。次いで、反応に120℃の別の当量の2-(トリブチルホスホラニリデン)アセトニトリル(0.222mL、0.848mmol)を添加してさらに1時間照射した。別の当量の2-(トリブチルホスホラニリデン)アセトニトリル(0.222mL、0.848mmol)を添加し、反応混合物に120℃で2時間照射した。さらなる当量の2-(トリブチルホスホラニリデン)アセトニトリル(0.222mL、0.848mmol)を添加し、反応に130℃で1時間照射した。反応混合物をEtOAcと水とに分配した。水性層を除去し、有機層を洗浄し(1×水、2×飽和水性NaHCO
3)、疎水性フリットに通過させ、真空中で蒸発させて褐色油状物とした。サンプルを、30〜80%EtOAc/シクロヘキサンの勾配を用いる10g Biotage(登録商標)SNAPカラムを用いて精製した。生成物含有画分を合わせ、溶媒を真空中で除去し、褐色油状物とした。その後、サンプルを窒素流下で1時間乾燥させ、さらに真空中で40℃にて乾燥させ、所望の生成物(53.9mg)が得られた。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.33分、[MH]
+=587.2。
【0446】
中間体80:6-(ヒドロキシ(1-(フェニルスルホニル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-4-イル)メチル)-N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド、未定義の立体中心におけるジアステレオマーの1:1混合物
【0447】
【化100】
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【0448】
2-(ヒドロキシ(1-(フェニルスルホニル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(27mg、0.021mmol、36重量%)のDMF(0.8mL)中溶液に、DIPEA(0.01mL、0.057mmol)を添加し、その後HATU(11.88mg、0.031mmol)及び(1S,2S)-2-メチルシクロプロパンアミン塩酸塩(3.36mg、0.031mmol)を添加した。得られた反応混合物を室温で3時間撹拌した。さらなる(1S,2S)-2-メチルシクロプロパンアミン塩酸塩(15mg、0.139mmol)、HATU(35mg、0.092mmol)及びN-エチル-N-イソプロピルプロパン-2-アミン(0.04mL、0.021mmol)を添加し、得られた混合物を1時間撹拌した。反応混合物を、MDAP(高pH法)により直接精製した。所望の生成物を含有する画分を真空中で濃縮し、6-(ヒドロキシ(1-(フェニルスルホニル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-4-イル)メチル)-N
2-メチル-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(6mg、9.82μmol、収率47.1%、純度約85%)を無色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.78分、[MH]
+=520.3。
【0449】
中間体81:2-(トランス-3-ヒドロキシシクロブチル)イソインドリン-1,3-ジオン
【0450】
【化101】
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【0451】
トランス-3-アミノシクロブタノール塩酸塩(1.0428g、8.44mmol)(Activate Scientificから市販されているもの)及びフタル酸無水物(1.2565g、8.48mmol)のトルエン(35mL)中混合物に、トリエチルアミン(2.50mL、17.94mmol)を添加した。混合物を撹拌し、120℃で17時間加熱した。この混合物を室温に冷却し、揮発性物質を真空中で蒸発させて白色固体を得、これに酢酸エチル(50mL)及び飽和水性重炭酸ナトリウム(50mL)を添加し、相を分離した。有機相をさらなる飽和水性重炭酸ナトリウム(2×50mL)で洗浄し、疎水性フリットを取り付けたカートリッジに通して濾過した。濾液を真空中で蒸発させ、2-(トランス-3-ヒドロキシシクロブチル)イソインドリン-1,3-ジオン(1.4520g、6.68mmol、収率79%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, D
6 DMSO) δ ppm 7.83 (s, 4 H) 5.12 (d, 1 H, J=5.5 Hz) 4.86 (m, 1 H) 4.49 (m, 1 H) 2.87 (m, 2 H) 2.21 (m, 2 H)。
【0452】
中間体82:2-((1r,3r)-3-(2-ヒドロキシエトキシ)シクロブチル)イソインドリン-1,3-ジオン
【0453】
【化102】
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【0454】
室温の2-((1r,3r)-3-ヒドロキシシクロブチル)イソインドリン-1,3-ジオン(299.8mg、1.380mmol)及び1,3-ジオキソラン-2-オン(380.4mg、4.32mmol)のDMF(12mL)中撹拌溶液に、水素化ナトリウム(鉱油中60%、106.7mg、2.67mmol)を少しずつ添加した。得られた混合物を80℃に加熱し、窒素下で20.75時間撹拌した。19.5時間後に、さらなる水素化ナトリウム(鉱油中60%、56.7mg、1.418mmol)を添加した。反応混合物を室温に冷却し、これに水(5mL)及び飽和水性NH
4Cl(5mL)を添加し、この混合物を室温で約10分間撹拌した。これに酢酸エチル(20mL)を添加し、層を分離した。水相をさらなる酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。有機層を合わせ、疎水性フリットを取り付けたカートリッジに通して濾過した。濾液を真空中で蒸発させ、褐色油状物(449.8mg)を得た。これをDCM(約2mL)に再溶解させ、50g SNAPカートリッジのトップに直接適用し、SP4フラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した。このカラムを、シクロヘキサン中0%〜50%酢酸エチルの勾配で溶出した。適切な画分を合わせ、真空中で蒸発させて粘性無色油状物(97.1mg)を得た。これをDMSO(1mL)に再溶解させ、MDAP(1mL注入、ギ酸法)によりさらに精製した。所要の画分を窒素流下で蒸発させ、残渣を真空中で乾燥させ、所望の生成物を粘性無色油状物(54.9mg、0.210mmol、15収率%)として得た。
LCMS (2分、高pH法):Rt=0.79分、正確なm/zでイオン化しない。
【0455】
中間体83:2-(トランス-3-メトキシシクロブチル)イソインドリン-1,3-ジオンアミン
【0456】
【化103】
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【0457】
2-(トランス-3-ヒドロキシシクロブチル)イソインドリン-1,3-ジオン(196.3mg、0.904mmol)及びヨウ化メチル(0.085mL、1.356mmol)のテトラヒドロフラン(4.5mL)中溶液を、室温で窒素下に約5分間撹拌した。この混合物に、水素化ナトリウム(鉱油中60%分散液)(42.8mg、1.070mmol)を少しずつ添加し、得られた曇白色混合物を室温で16時間撹拌した。次いで、この混合物をマイクロウェーブ反応器中で60℃にて30分間加熱した。さらなる水素化ナトリウム(鉱油中60%分散液)(18.2mg、0.455mmol)を添加し、混合物をマイクロウェーブ反応器中で60℃にてさらに合計90分間加熱した。さらなるヨウ化メチル(0.040mL、0.640mmol)を添加し、混合物をマイクロウェーブ反応器中で60℃にてさらに30分間加熱し、その後70℃にてさらに30分間加熱した。反応混合物に水(2mL)及び飽和水性塩化アンモニウム(2mL)を添加し、混合物を室温で約10分間撹拌した。相を分離し、水相を酢酸エチル(3×4mL)で抽出した。有機相を合わせ、疎水性フリットを取り付けたカートリッジに通して濾過した。濾液を真空中で蒸発させて黄色固体を得、これをジクロロメタン(約3mL)に再溶解させて10g SNAPシリカカートリッジのトップに直接適用し、SP4フラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した。このカラムを、シクロヘキサン中0〜50%酢酸エチルの勾配で溶出した。所要の画分を合わせ、真空中で蒸発させて、2-(トランス-3-メトキシシクロブチル)イソインドリン-1,3-ジオン(82.8mg、0.358mmol、収率39.6%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.85 (m, 2 H) 7.73 (m, 2 H) 5.02 (m, 1 H) 4.31 (m, 1 H) 3.31 (s, 3 H) 2.99 (m, 2 H) 2.45 (m, 2 H)。
【0458】
中間体84:2-((1r,3r)-3-アミノシクロブトキシ)エタノール塩酸塩
【0459】
【化104】
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【0460】
2-((1r,3r)-3-(2-ヒドロキシエトキシ)シクロブチル)イソインドリン-1,3-ジオン(54.9mg、0.21mmol)のエタノール(2mL)中溶液に、ヒドラジン水和物(水中約80%、0.013mL、0.268mmol)を添加した。溶液を室温で49.5時間撹拌した。43時間後に、さらなるヒドラジン水和物(水中約80%、0.015mL、0.245mmol)を添加した。反応混合物を濾過し、カートリッジをエタノール(約10mL)で洗浄した。濾液を真空中で蒸発させ、白色固体を得た。これをメタノール(約2mL)及びエタノール(約2mL)に再溶解させ、2g Isolute SCX-2イオン交換カラムのトップに直接適用した。カラムをエタノールで溶出し、その後2M水性HClで溶出した。酸性画分を窒素流下で蒸発させ、残渣を真空中で乾燥させて、所望の生成物を粘性の黄色固体(32.8mg、0.196mmol、収率93%)として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 8.17 - 8.48 (m, 3 H) 4.18 - 4.31 (m, 1 H) 3.61 - 3.77 (m, 1 H) 3.48 (t, J=5.3 Hz, 2 H) 3.28 - 3.34 (m, 2 H) 2.18 - 2.38 (m, 4 H)。
【0461】
中間体85:tert-ブチル((1R,5S,6r)-3,3-ジフルオロビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)カルバメート
【0462】
【化105】
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【0463】
DPPA(1.462mL、6.78mmol)を、(1R,5S,6r)-3,3-ジフルオロビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-カルボン酸(1g、6.17mmol、例えばAstatechから市販されているもの)及びEt
3N(1.289mL、9.25mmol)のトルエン(20mL)中溶液に添加し、この溶液を30分間撹拌し、次いでtert-ブタノール(10mL)を添加し、混合物を還流で3時間加熱した。混合物をEtOAc(50mL)で希釈し、水(50mL)及び飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、その後乾燥させて真空中で蒸発させ、得られた褐色ガム状固体を、0〜50%EtOAc/シクロヘキサンで溶出するシリカカラム(25g)上のクロマトグラフィーにより精製した。生成物含有画分を回収し、真空中で蒸発させて所望の生成物(0.92g、3.94mmol、収率64%)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 4.64 (br. s., 1 H) 2.19 - 2.49 (m, 6 H) 1.46 (s, 9 H)。
【0464】
中間体86:(1R,5S,6r)-3,3-ジフルオロビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-アミン
【0465】
【化106】
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【0466】
HCl(5mL、20.00mmol、1,4-ジオキサン中4M)を、tert-ブチル((1R,5S,6r)-3,3-ジフルオロビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)カルバメート(0.92g、3.94mmol)のDCM(10mL)中溶液に添加し、溶液を3時間室温で撹拌し、次いで真空中で蒸発させて、所望の生成物(620mg、3.66mmol、収率93%)を薄黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 8.45 (br. s., 3 H) 2.40 - 2.58 (obs. m, 2 H) 2.30(d, J=2.4 Hz, 1 H) 2.16 (ddd, J=18.7, 15.3, 3.2 Hz, 2 H) 1.84 (br. s., 2 H)。
【0467】
中間体87:tert-ブチル2-(メチルカルバモイル)-6-(1-フェニルビニル)イソニコチネート
【0468】
【化107】
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【0469】
(1-フェニルビニル)ボロン酸(2.62g、17.73mmol、例えばSigma-Aldrichから市販されているもの)、tert-ブチル2-クロロ-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(4g、14.78mmol、例えばAnichemから市販されているもの)、リン酸三カリウム(9.41g、44.3mmol)及びPEPPSI iPr(1.004g、1.478mmol)を、室温の1,4-ジオキサン(24mL)及び水(12mL)に溶解させ、窒素下で脱気した。得られた溶液を70℃で2時間撹拌した。反応を室温に冷却し、水(20mL)で希釈し、DCM(3×25mL)で抽出した。合わせた有機物を疎水性フリットに通過させ、真空中で濃縮して黄色泡状物を得た。これをSiO
2上のフラッシュクロマトグラフィー(Biotage SNAP100gカートリッジ、0〜60%酢酸エチル/シクロヘキサンで溶出)により精製し、tert-ブチル2-(メチルカルバモイル)-6-(1-フェニルビニル)イソニコチネート(4.06g、11.40mmol、収率77%、純度95%)を薄黄色泡状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.35分、[MH]+=339.2。
【0470】
中間体88:tert-ブチル2-(2-ヒドロキシ-1-フェニルエチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート
【0471】
【化108】
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【0472】
丸底フラスコ中で、(2,3-ジメチルブタン-2-イル)ボラン(THF中0.66M、30.0mL、19.80mmol、その調製は文献:例えば、H. C. Brown and E. Negishi, J. Am. Chem. Soc., 94, 3567(1972)に記載されている)を、窒素下で0℃のtert-ブチル2-(メチルカルバモイル)-6-(1-フェニルビニル)イソニコチネート(3.94g、9.90mmol)に添加した。反応混合物を1.5時間室温で撹拌し、次いで水(30mL)を添加し、その後過酸化水素(水中35%(w/w)、24.26mL、277mmol)及び水酸化ナトリウム(2M、24.74mL、49.5mmol)を0℃で添加した。反応混合物を0℃で25分間撹拌し、その後温めた。次いで、反応混合物を2時間撹拌した。クエン酸(10%、30mL)及びEtOAc(30mL)を添加した。有機層を分離し、水性層をEtOAcのさらなる部分(3×50mL)で抽出した。合わせた有機相を疎水性フリットで乾燥させ、その後真空中で濃縮した。これをSiO
2上のクロマトグラフィー(Biotage SNAP50g、溶出液:0〜100%EtOAc/シクロヘキサン)により精製した。合わせた所望の画分を真空中で濃縮し、所望の生成物(1.15g、3.07mmol、収率31%、純度95%)を得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.08分、[MH]+=357.3。
【0473】
中間体89:(+/-)-tert-ブチル2-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-1-フェニルエチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート
【0474】
【化109】
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【0475】
丸底フラスコに、tert-ブチル2-(2-ヒドロキシ-1-フェニルエチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(994mg、2.79mmol)を添加し、これをDCM(10mL)に溶解させ、DIPEA(0.98mL、5.61mmol)を添加した。次いで、tert-ブチルジメチルシリルクロリド(670mg、4.45mmol)を撹拌しながらゆっくりと添加した。反応混合物を一晩撹拌した。反応をDCM(10mL)で希釈し、水(30mL)で洗浄した。層を分離し、水相をDCMのさらなる部分(2×20mL)で抽出した。合わせた有機相を疎水性フリット上に通過させ、真空中で濃縮した。残渣をSNAP(50g)シリカカラム上にロードし、これを、シクロヘキサン中0〜8%EtOAc、その後シクロヘキサン中7〜40%EtOAcの2連続勾配を用いて溶出した。関連画分を合わせ、真空中で濃縮して、tert-ブチル2-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-1-フェニルエチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(1.29g、2.60mmol、収率93%)を無色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.65分、[MH]+=471.5。
【0476】
中間体90:(+/-)-2-(2-ヒドロキシ-1-フェニルエチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸
【0477】
【化110】
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【0478】
tert-ブチル2-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-1-フェニルエチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(1.29g、2.60mmol)のDCM(1mL)中溶液に、TFA(3mL、38.9mmol)を添加し、反応混合物を室温で一晩撹拌した。DCM(5mL)を添加し、次いで反応混合物を真空中で濃縮した。エーテル(5mL)を添加し、反応混合物を真空中で濃縮し(×4)、粗生成物を白色泡状物として得たが、これはTFA付加副産物も含んでいた。THF(5mL)及びLiOHの溶液(1M、5mL)を添加し、得られた混合物を1時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、2-(2-ヒドロキシ-1-フェニルエチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(981mg、2.287mmol、収率88%、純度70%)を白色泡状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.75分、[MH]+=301.2。
【0479】
中間体91:tert-ブチル2-(3-メトキシベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート
【0480】
【化111】
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【0481】
tert-ブチル2-クロロ-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(1.5g、5.54mmol)をTHF(20mL)に溶解させ、パラジウムジクロリドビストリフェニルホスフィン(0.389g、0.554mmol)を添加した。溶液を窒素で5分間スパージし、次いで(3-メトキシベンジル)亜鉛(II)ブロミド(THF中0.5M、20mL、10.00mmol)を添加し、混合物を70℃で2時間加熱した。この溶液をEtOAc(100mL)で希釈し、水(100mL)で洗浄し、乾燥させて真空中で蒸発させた。残渣を、0〜50%EtOAc/シクロヘキサンで溶出する50gシリカカラム上のクロマトグラフィーにより精製し、生成物含有画分を真空中で蒸発させ、tert-ブチル2-(3-メトキシベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(1.65g、4.63mmol、収率84%)を暗黄色油状物として得た。
LCMS (2分、高pH法):Rt=1.29分、[MH]
+=357.3。
【0482】
中間体92:tert-ブチル2-(1-(3-メトキシフェニル)エチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート
【0483】
【化112】
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【0484】
tert-ブチル2-(3-メトキシベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(110mg、0.31mmol)及びパラジウム(II)アセテート(62.4mg、0.28mmol)をTHF(1mL)に溶解させ、N
2下にドライアイス(cardice)/アセトン浴中で-78℃に冷却した。LiHMDS(THF中1M、0.95mL、0.950mmol)を滴下添加し、反応混合物を45分間撹拌したままにした。MeI(0.03mL、0.480mmol)を添加し、得られた混合物を2時間撹拌した。さらなるMeI(0.01mL、0.160mmol)を添加し、得られた混合物を1時間撹拌した。MeI(0.02mL、0.320mmol)を反応混合物に添加し、得られた混合物を1.5時間撹拌した。次いで、溶液を温め、水(2mL)を添加し、反応混合物の第1バッチを得た。
【0485】
別のフラスコ中で、tert-ブチル2-(3-メトキシベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(39mg、0.11mmol)をTHF(0.35mL)に溶解させ、N
2下にドライアイス(cardice)/アセトン浴中で-78℃に冷却した。LiHMDS(THF中1M、0.33mL、0.330mmol)を滴下添加し、反応混合物を45分間撹拌したままにした(色変化:無色から黄色、それから暗緑色)。MeI(0.06mL、0.320mmol、0.06mL THF中0.03mL MeIのストック溶液由来)を添加し(色変化:暗緑色溶液から黄色溶液)、得られた混合物を1時間撹拌し、反応混合物の第2バッチを得た。
【0486】
反応混合物を合わせ、水(10mL)及びEtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機相を疎水性フィルターで乾燥させ、次いで溶媒を真空中で除去した。粗生成物をSiO
2上のクロマトグラフィー(Biotage SNAPカラム(10g)、溶出液は0〜40%酢酸エチル/シクロヘキサン)により精製した。合わせた所望の画分を真空中で濃縮し、tert-ブチル2-(1-(3-メトキシフェニル)エチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(57.3mg、0.15mmol、収率32%)を橙色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.31分、[MH]
+=371.3。
【0487】
中間体93:(+/-)-2-(1-(3-ヒドロキシフェニル)エチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸
【0488】
【化113】
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【0489】
tert-ブチル2-(1-(3-メトキシフェニル)エチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(950mg、1.923mmol、75重量%)をDMF(10mL)に溶解させ、ヨードシクロヘキサン(6.3mL、48.7mmol)を添加した。得られた反応混合物を6時間140℃に加熱し、その後停止させた。次いで、再度140℃で1時間加熱した。反応混合物を放置して室温に冷却し、その後酢酸エチル(40mLに分配し、水中5%酢酸(40mL)で洗浄した(×3)。有機層を分離し、次いで水性層をさらに3回抽出した。合わせた有機層を疎水性フリットに通して乾燥させ、濃縮して、赤色油状物、2-(1-(3-ヒドロキシフェニル)エチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(537mg、1.162mmol、収率60%、純度65%)を得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.81分、[MH]+=301.2。
【0490】
中間体94:6-(1-(3-ヒドロキシフェニル)エチル)-N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド、ジアステレオマーの混合物
【0491】
【化114】
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【0492】
2-(1-(3-ヒドロキシフェニル)エチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(537mg、1.162mmol、65重量%)のDMF(0.7mL)中溶液に、DIPEA(0.61mL、3.49mmol)を添加し、その後HATU(663mg、1.743mmol)及び(1S,2S)-2-メチルシクロプロパンアミン塩酸塩(188mg、1.743mmol)を添加した。得られた反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を飽和LiCl(10mL)とEtOAc(10mL)とに分配した。有機層を分離し、水性層をEtOAcのさらなる部分で抽出した。合わせた有機層に水(10mL)を添加し、次いで有機層を分離し、水性層をEtOAcのさらなる部分(2×10mL)で抽出した。合わせた有機相を疎水性フリットで乾燥させ、その後真空中で濃縮した。粗生成物を、40〜100%EtOAc/シクロヘキサンで溶出するシリカフラッシュカラム(10g)クロマトグラフィーにより精製した。所望の生成物を含有する画分を真空中で濃縮し、6-(1-(3-ヒドロキシフェニル)エチル)-N
2-メチル-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(425mg、0.842mmol、収率72%、純度70%)を黄色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.91分、[MH]+=354.3。
【0493】
中間体95:tert-ブチル2-(1H-インドール-4-カルボニル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート
【0494】
【化115】
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【0495】
tert-ブチル2-クロロ-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(1g、3.69mmol、例えばAnichemから市販されているもの)、炭酸セシウム(2.407g、7.39mmol)、パラジウム(II)アセテート(0.050g、0.222mmol)及び1,3-ジメシチル-1H-イミダゾール-3-イウムクロリド(0.151g、0.443mmol)をスチール製Parr容器に添加し、これを窒素でパージし、次いで1,4-ジオキサン(10mL)を添加して、混合物を4バールの窒素圧下で80℃に加熱した。この容器を20℃に冷却して通気し、その後蓋(top)を外して(1H-インドール-4-イル)ボロン酸(0.714g、4.43mmol)を添加し、容器を密封して一酸化炭素を4バールまで充填し、120℃で一晩加熱した。容器を通気して窒素で3回パージし、次いで混合物を真空中で蒸発させ、残渣を水(20mL)とEtOAc(2×20mL)とに分配した。合わせた有機物を乾燥させて真空中で蒸発させ、残渣を、0〜100%EtOAc/シクロヘキサンで溶出する50g SNAP ultraカラム上のクロマトグラフィーにより精製した。生成物含有画分を真空中で蒸発させ、tert-ブチル2-(1H-インドール-4-カルボニル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(45mg、0.119mmol、収率3%)を黄色ガム状物として得た。
LCMS (2分、高pH法):Rt=1.15分、[MH]+=380.4。
【0496】
同様に、tert-ブチル2-(1H-インドール-4-イル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(165mg、0.470mmol、収率13%)も、黄色ガラス状物として単離した。
【0497】
中間体96:(+/-)-tert-ブチル2-(ヒドロキシ(1H-インドール-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート
【0498】
【化116】
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【0499】
tert-ブチル2-(1H-インドール-4-カルボニル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(40mg、0.105mmol)をエタノール(1mL)にとり、反応を窒素で30分間パージした。エタノール(1mL)中のNaBH
4(4.39mg、0.116mmol)を、0℃において反応に添加して撹拌したままにし、室温に1時間温めた。反応を飽和Rochelle塩溶液(10mL)でクエンチし、さらに10分間撹拌したままにした。この反応を、DCM(3×15mL)を用いて抽出し、有機相を疎水性フリットに通して濾過し、真空中で濃縮して、所望の生成物、tert-ブチル2-(ヒドロキシ(1H-インドール-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(40mg、0.105mmol、収率99%)が得られた。
LCMS (2分、高pH法):Rt=1.02分、[MH]+=382.4。
【0500】
中間体97:(+/-)-2-(ヒドロキシ(1H-インドール-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸
【0501】
【化117】
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【0502】
tert-ブチル2-(ヒドロキシ(1H-インドール-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(40mg、0.105mmol)を、メタノール(1mL)及びTHF(1mL)にとった。NaOH(0.524mL、1.049mmol、2M)を添加し、反応を室温で1時間撹拌したままにした。反応を真空中で濃縮した。残渣を水(5mL)にとり、2M HClを用いてpH2に酸性化した。沈殿物を濾別して保持した。水性濾液を調べ、所望の生成物が存在することがわかった。濾液を真空中で濃縮した。残渣を合わせて真空中で濃縮した。残渣を酢酸エチル(15mL)にとり、水(15mL)で洗浄した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、疎水性フリットに通して濾過し、真空中で濃縮して、2-(ヒドロキシ(1H-インドール-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(15mg、0.046mmol、収率44%)が得られた。
LCMS (2分、高pH法):Rt=0.47分、[MH]+=326.2。
【0503】
中間体98:N4-シクロプロピル-6-(3-ヒドロキシベンジル)-N2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0504】
【化118】
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【0505】
N
4-シクロプロピル-6-(3-メトキシベンジル)-N
2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(100mg、0.295mmol、実施例12)をDCM(2mL)にとった。反応を0℃に冷却し、その後BBr
3(0.295mL、0.295mmol、DCM中1M)を添加した。反応を1時間撹拌したままにした。さらなるBBr
3(3当量)を添加し、反応をさらに1時間撹拌したままにした。反応を水でクエンチして15分間撹拌したままにし、その後DCM(10mL)にとり、次いで水(3×15mL)で洗浄した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、疎水性フリットに通して濾過し、真空中で濃縮して、N
4-シクロプロピル-6-(3-ヒドロキシベンジル)-N
2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(40mg、0.123mmol、収率42%)が得られた。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.76分、[MH]+=326.3。
【0506】
中間体99:(1-(tert-ブトキシカルボニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)ボロン酸
【0507】
【化119】
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【0508】
tert-ブチル4-ブロモ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-1-カルボキシレート(340mg、0.973mmol、85 重量%)、酢酸カリウム(432mg、4.40mmol)及びPdCl
2(dppf)(215mg、0.294mmol)の1,4-ジオキサン(2.5mL)中撹拌溶液に、4,4,4',4',5,5,5',5'-オクタメチル-2,2'-ビ(1,3,2-ジオキサボロラン)(745mg、2.93mmol)を添加した。反応混合物をN
2でパージし、100℃で20時間撹拌した。反応混合物をEtOAc(15mL)と水(15mL)とに分配した。層を分離し、水性層をEtOAcのさらなる部分(15×2mL)で抽出した。合わせた有機相を乾燥させ(疎水性フリット)、次いで真空中で濃縮し、(1-(tert-ブトキシカルボニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)ボロン酸(204mg、0.195mmol、収率20.01%、純度約25%)を黒色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.77分、[MH]
+=263.3。
【0509】
中間体100:tert-ブチル4-((4-(tert-ブトキシカルボニル)-6-(メチルカルバモイル)ピリジン-2-イル)メチル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-1-カルボキシレート
【0510】
【化120】
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【0511】
炭酸カリウム(65.5mg、0.474mmol)を、1,4-ジオキサン(1mL)及び水(0.5mL)中のtert-ブチル4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-1-カルボキシレート(204mg、0.148mmol、25重量%)、PdCl
2(dppf)(23.13mg、0.032mmol)及びtert-ブチル2-(クロロメチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(50mg、0.158mmol、90重量%)と合わせた。これを、マイクロウェーブバイアル中で100℃にて30分間加熱した。反応混合物を水(10mL)とEtOAc(10mL)とに分配した。有機層を分離し、水性層をEtOAcのさらなる部分(3×10mL)で抽出した。合わせた有機相を乾燥させ(疎水性フリット)、次いで真空中で濃縮した。これを、MDAP(高pH法)により精製した。合わせた所望の画分を真空中で濃縮し、tert-ブチル4-((4-(tert-ブトキシカルボニル)-6-(メチルカルバモイル)ピリジン-2-イル)メチル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-1-カルボキシレート(15mg、0.024mmol、収率15.26%、純度約75%)を黄色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.28分、[MH]
+=467.4。
【0512】
中間体101:tert-ブチル2-(メチルカルバモイル)-6-((1-トシル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)メチル)イソニコチネート
【0513】
【化121】
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【0514】
マイクロウェーブバイアル中の、炭酸カリウム(1182.9mg、8.56mmol)、tert-ブチル2-(クロロメチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(824.7mg、2.90mmol)及びPdCl
2(dppf)-CH
2Cl
2付加物(239mg、0.293mmol)及び4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1-トシル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン(1239.3mg、3.11mmol、例えばPeakdaleから市販されているもの)の混合物に、1,4-ジオキサン(6mL)を添加した。この混合物に水(3mL)を添加し、混合物を窒素で脱気し、再密封して、混合物をマイクロウェーブ反応器中で90℃にて30分間加熱した。この混合物を酢酸エチル(20mL)で希釈し、2.5gセライトカートリッジに通して濾過した。カートリッジにさらなる酢酸エチル(2×20mL)を通して洗浄し、合わせた有機物を水(60mL)で洗浄した。有機相をさらなる水(60mL)及び飽和ブライン(20mL)で洗浄し、相を分離し、有機相を、疎水性フリットを取り付けたカートリッジを通した濾過により乾燥させた。溶媒を真空中で有機相から蒸発させ、琥珀色のパリパリした泡状物を得、これをジクロロメタン(約6mL)に再溶解させ、シクロヘキサン中10〜60%酢酸エチルの勾配で溶出するSP4フラッシュカラムクロマトグラフィー(100gシリカカートリッジ)により精製した。所要の画分を合わせ、溶媒を真空中で蒸発させて、残渣をDCMに溶解させ、風袋したバイアルに移し、次いで窒素流下で乾燥させ、その後真空中で乾燥させて、所望の生成物をパリパリした黄色泡状物;tert-ブチル2-(メチルカルバモイル)-6-((1-トシル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)メチル)イソニコチネート(1.055g、2.027mmol、収率70%)として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.31分、[MH]
+=521.3。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 8.68 (q, J=4.2 Hz, 1 H) 8.29 (d, J=4.9 Hz, 1 H) 8.17 (d, J=1.5 Hz, 1 H) 7.99 (d, J=8.3 Hz, 2 H) 7.85 - 7.92 (m, 2 H) 7.40(d, J=8.1 Hz, 2 H) 7.27 (d, J=4.9 Hz, 1 H) 7.09 (d, J=4.2 Hz, 1 H) 4.52 (s, 2 H) 2.85 (d, J=4.9 Hz, 3 H) 2.33 (s, 3 H) 1.53 (s, 9 H)。
【0515】
中間体102:(+/-)-tert-ブチル2-(1-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)エチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート
【0516】
【化122】
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【0517】
tert-ブチル4-((4-(tert-ブトキシカルボニル)-6-(メチルカルバモイル)ピリジン-2-イル)メチル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-1-カルボキシレート(110mg、0.189mmol、80重量%)をTHF(1mL)に溶解させ、N
2下にドライアイス(cardice)/アセトン浴中で-78℃に冷却した。LiHMDS(0.75mL、0.750mmol、THF中1M)を滴下添加し、反応混合物を45分間撹拌したままにした。MeI(0.02mL、0.320mmol)を添加し、得られた混合物を30分間撹拌した。水(1mL)を添加し、反応混合物を温めた。反応混合物を水(10mL)とEtOAc(10mL)とに分配した。有機層を分離し、水性層をEtOAcのさらなる部分(3×10mL)で抽出した。合わせた有機相を疎水性フリットで乾燥させ、その後真空中で濃縮した。粗生成物を、0〜70%EtOAc/シクロヘキサン、次いで0〜50%(EtOAc中25%EtOH)/シクロヘキサンで溶出するSNAPシリカカラム(10g)上で精製した。合わせた所望の画分を真空中で濃縮し、tert-ブチル2-(1-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)エチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(20mg、0.021mmol、収率11%、40重量%)を黄色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.90分、[MH]+=381.4。
【0518】
中間体103:(+/-)-2-(1-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)エチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸
【0519】
【化123】
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【0520】
tert-ブチル4-((4-(tert-ブトキシカルボニル)-6-(メチルカルバモイル)ピリジン-2-イル)メチル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-1-カルボキシレート(20mg、0.021mmol、40重量%)のDCM(1mL)中溶液に、TFA(0.5mL、6.49mmol)を添加し、反応混合物を室温で3時間撹拌した。DCM(5mL)を添加し、次いで反応混合物を真空中で濃縮した。エーテル(5mL)を添加し、反応混合物を真空中で濃縮して(×4)、2-(1-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)エチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(14mg、0.015mmol、収率72%、純度35%)を黄色油状物として得、これをさらに精製することなく使用した。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.56分、[MH]+=325.2。
【0521】
中間体104:tert-ブチル2-(2-ヒドロキシ-1-フェニルプロピル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート
【0522】
【化124】
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【0523】
tert-ブチル2-ベンジル-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(375mg、1.149mmol)をテトラヒドロフラン(1mL)に溶解させ、N
2下にドライアイス(cardice)/アセトン浴中で-78℃に冷却した。LiHMDS(THF中1M、4.60mL、4.60mmol)を滴下添加し、反応混合物を30分間撹拌したままにした。アセトアルデヒド(0.2mL、3.54mmol)を添加し、得られた混合物を-78℃で3時間撹拌した。次いで反応を温め、反応混合物が室温のとき、この反応混合物を水(1mL)でクエンチした。反応混合物をEtOAcと水とに分配した。有機層を分離し、その後水性層をさらに3回抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(疎水性フリット)、濃縮して橙色油状物を得た。これをSNAPカラム10g上で精製した(溶出液は0〜40%EtOAc/シクロヘキサン)。合わせた所望の画分を真空中で濃縮し、tert-ブチル2-(2-ヒドロキシ-1-フェニルプロピル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(293mg、0.554mmol、収率48.2%、純度約70%)を黄色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.10分、[MH]
+=371.3。
【0524】
中間体105:2-(2-ヒドロキシ-1-フェニルプロピル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸
【0525】
【化125】
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【0526】
tert-ブチル2-(2-ヒドロキシ-1-フェニルプロピル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(293mg、0.554mmol、70重量%)のジクロロメタン(2mL)中溶液に、TFA(0.8mL、10.38mmol)を添加し、反応混合物を3時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、次いでエーテル(5mL)を添加し、反応混合物を真空中で濃縮して(4回)、2-(2-ヒドロキシ-1-フェニルプロピル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(318mg、0.405mmol、収率73.1%、純度約40%)を黄色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.76分、[MH]
+=315.2。
【0527】
中間体106:tert-ブチル2-(メチルカルバモイル)-6-ビニルイソニコチネート
【0528】
【化126】
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【0529】
密封したマイクロウェーブバイアル中の、tert-ブチル2-クロロ-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(0.8010g、2.96mmol、例えばAnichemから市販されているもの)、2,4,6-トリビニルシクロトリボロキサンピリジン複合体(1.0627g、4.42mmol)、[1,1'-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(0.1040g、0.142mmol)及び炭酸カリウム(1.2526g、9.06mmol)のエタノール(5.0mL)及びトルエン(5.0mL)中懸濁液を、マイクロウェーブ反応器中で120℃にて40分間加熱した。このバイアルを再密封し、混合物をマイクロウェーブ反応器中でさらに20分間加熱した。反応混合物を、10g Celite(登録商標)カートリッジに通して濾過し、カートリッジを酢酸エチル(約30mL)で洗浄した。濾液を真空中で蒸発させ、粘性の暗赤色油状物を得た。これをジクロロメタン(約3mL)に再溶解させ、50g SNAPカートリッジのトップに直接適用し、フラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(溶出液は0〜40%酢酸エチル/シクロヘキサン)。適切な画分を合わせ、真空中で蒸発させて、粘性の暗褐色油状物を得た。これをジクロロメタン(約3mL)に再溶解させ、50g SNAPカートリッジのトップに直接適用し、フラッシュカラムクロマトグラフィーによりさらに精製した(溶出液は15〜40%酢酸エチル/シクロヘキサン)。適切な画分を合わせ、真空中で蒸発させて、tert-ブチル2-(メチルカルバモイル)-6-ビニルイソニコチネート(738.1mg、2.81mmol、収率95%)を粘性の淡黄色油状物として得た。
LCMS (2分、高pH法):Rt=1.14分、[MH]
+=263.3。
【0530】
中間体107:tert-ブチル2-(1-ブロモビニル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート
【0531】
【化127】
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【0532】
臭素(0.11mL、2.147mmol)を、ジクロロメタン(3mL)中のtert-ブチル2-(メチルカルバモイル)-6-ビニルイソニコチネート(400mg、1.525mmol)に添加した。得られた溶液を室温で2時間撹拌した。溶媒を真空中で除去し、次いで50℃のEtOH(4mL)及びKOH(171mg、3.05mmol)を添加し、反応混合物を2分間撹拌した。反応混合物を水(10mL)、ブライン(2mL)とEtOAc(10mL)とに分配した。有機層を分離し、水性層をEtOAcのさらなる部分(2×10mL)で抽出した。合わせた有機相を乾燥させ(疎水性フリット)、その後真空中で濃縮し、tert-ブチル2-(1-ブロモビニル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(600mg、1.495mmol、収率98%、純度約85%)を得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.27分、[MH]
+=341.1、343.0。
【0533】
中間体108:(+/-)-tert-ブチル2-(ヒドロキシ(o-トリル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート
【0534】
【化128】
[この文献は図面を表示できません]
【0535】
o-トリルマグネシウムブロミド(エーテル中2M、4.73mL、9.46mmol)を、-78℃のtert-ブチル2-ホルミル-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(1000mg、3.78mmol)のTHF中溶液に添加し、混合物を30分間-78℃で撹拌し、次いで室温に温めた。塩化アンモニウム溶液(5mL)を滴下添加し、その後混合物を水(20mL)で希釈し、EtOAc(2×20mL)で抽出した。合わせた有機物をブラインで洗浄し、乾燥させて真空中で蒸発させた。粗生成物を、0〜100%EtOAc/シクロヘキサンで溶出する50gシリカカラム上のクロマトグラフィーにより精製し、生成物含有画分を真空中で蒸発させ、(+/-)-tert-ブチル2-(ヒドロキシ(o-トリル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(純度80重量%、0.74g、1.66mmol、収率44%)を無色ガム状物として得た。
LCMS (2分、高pH法):Rt=1.14.分、[MH]+=357.3。
【0536】
中間体109:(+/-)-2-(ヒドロキシ(o-トリル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸
【0537】
【化129】
[この文献は図面を表示できません]
【0538】
NaOH(2M、2.491mL、4.98mmol)を、室温の(+/-)-tert-ブチル2-(ヒドロキシ(o-トリル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(80重量パーセント、0.74g、1.66mmol)のメタノール(10mL)中溶液に添加し、溶液を2時間撹拌し、次いで真空中で蒸発させて、残渣を水(20mL)とエーテル(20mL)とに分配した。水性層を2M HClでpH4に酸性化し、その後EtOAc(2×20mL)で抽出した。この混合物は界面に固体を含んでいたため、これを濾過により回収し、EtOAcで洗浄して真空オーブン中で乾燥させ、(+/-)-2-(ヒドロキシ(o-トリル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(220mg、0.73mmol、収率44%)を無色固体として得た。
LCMS (2分、高pH法):Rt=0.54分、[MH]+=301.2。
【0539】
中間体110:4-ブロモ-1-(フェニルスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン
【0540】
【化130】
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【0541】
窒素下で0℃の4-ブロモ-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン(310mg、1.573mmol、例えばAldrichから市販されているもの)のTHF(10mL)中懸濁液に、水素化ナトリウム(94mg、2.360mmol)を添加した。反応混合物を20分間室温で撹拌し、次いで0℃に冷却し、ベンゼンスルホニルクロリド(0.27mL、1.573mmol)をゆっくりと添加した。混合物を0℃で3時間撹拌した。水(2mL)を添加し、これをEtOAcで3回抽出した。これを乾燥させ(硫酸マグネシウム)、その後真空中で濃縮し、4-ブロモ-1-(フェニルスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン(600mg、1.548mmol、収率98%、純度約87%)を白色固体として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.15分、[MH]
+=337.0、339.0。
【0542】
中間体111:(1-(フェニルスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)ボロン酸
【0543】
【化131】
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【0544】
ジオキサン中の4,4,4',4',5,5,5',5'-オクタメチル-2,2'-ビ(1,3,2-ジオキサボロラン)(2.4g、9.45mmol)、酢酸カリウム(2.140g、21.81mmol)及びPdCl
2(dppf)(1.064g、1.454mmol)の撹拌溶液に、4-ブロモ-1-(フェニルスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン(2.58g、7.27mmol)を添加した。反応混合物をN
2でパージし、100℃で20時間撹拌した。反応混合物をセライト(登録商標)に通して濾過した(溶出液はEtOAc)。得られた液体をEtOAc(10mL)と水(10mL)とに分配した。有機相を分離し、水相をEtOAc(2×10mL)で抽出した。合わせた有機相を乾燥させ(疎水性フリット)、次いで真空中で濃縮し、(1-(フェニルスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)ボロン酸(4.58g、6.06mmol、収率83%、純度約40%)を黒色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.53分、[MH]
+=303.0。
【0545】
中間体112:tert-ブチル2-(メチルカルバモイル)-6-(1-(1-(フェニルスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)ビニル)イソニコチネート
【0546】
【化132】
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【0547】
tert-ブチル2-(1-ブロモビニル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(600mg、1.495mmol、85重量%)、(1-(フェニルスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)ボロン酸(2258mg、2.99mmol、40重量%)、クロロ(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2′,4′,6′-トリイソプロピル-1,1′-ビフェニル)[2-(2′-アミノ-1,1′-ビフェニル)]パラジウム(II)(51.7mg、0.066mmol)及びリン酸三カリウム(952mg、4.48mmol)の水(4mL)及び1,4-ジオキサン(8mL)中混合物を、50℃で20時間撹拌した。反応混合物をセライト(登録商標)に通して濾過した(溶出液はEtOAc)。水(10mL)を添加し、有機相を分離した。水相をEtOAcのさらなる部分(2×20mL)で抽出した。合わせた有機相を真空中で濃縮した。これをSiO
2上のクロマトグラフィー(Biotage SNAP25gカートリッジ、0〜100%酢酸エチル/シクロヘキサンで溶出)により精製した。合わせた所望の画分を真空中で濃縮し、tert-ブチル2-(メチルカルバモイル)-6-(1-(1-(フェニルスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)ビニル)イソニコチネート(340mg、0.459mmol、収率30.7%、純度約70%)を緑色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.11分、[MH]
+=519.3。
【0548】
中間体113:2-(メチルカルバモイル)-6-(1-(1-(フェニルスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)ビニル)イソニコチン酸
【0549】
【化133】
[この文献は図面を表示できません]
【0550】
tert-ブチル2-(メチルカルバモイル)-6-(1-(1-(フェニルスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)ビニル)イソニコチネート(340mg、0.459mmol、70重量%)のジクロロメタン(1mL)中溶液に、TFA(1mL、12.98mmol)を添加し、反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、次いでDCM(5mL)を添加し、この反応混合物を真空中で濃縮した。エーテル(5mL)を添加し、反応混合物を真空中で4回濃縮して、2-(メチルカルバモイル)-6-(1-(1-(フェニルスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)ビニル)イソニコチン酸(496mg、0.429mmol、収率93%、純度約40%)を黄色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.78分、[MH]
+=463.2。
【0551】
中間体114:N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)-6-(1-(1-(フェニルスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)ビニル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0552】
【化134】
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【0553】
2-(メチルカルバモイル)-6-(1-(1-(フェニルスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)ビニル)イソニコチン酸(496mg、0.429mmol、40重量%)のN,N-ジメチルホルムアミド(0.7mL)中溶液に、DIPEA(0.17mL、0.973mmol)を添加し、その後HATU(245mg、0.643mmol)及び(1S,2S)-2-メチルシクロプロパンアミン塩酸塩(69.2mg、0.643mmol)を添加した。得られた反応混合物を、室温で2時間撹拌した。反応混合物を、飽和LiCl(10mL)とEtOAc(10mL)とに分配した。有機層を分離し、水性層をEtOAcのさらなる部分で抽出した。合わせた有機層に水(10mL)を添加し、次いで有機層を分離し、水性層をEtOAcのさらなる部分(2×10mL)で抽出した。合わせた有機相を乾燥させ(疎水性フリット)、その後真空中で濃縮した。これをシリカゲルカラム(25g)により精製した(溶出液は40〜100%EtOAc/シクロヘキサン)。適切な画分を真空中で濃縮し、N
2-メチル-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)-6-(1-(1-(フェニルスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)ビニル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(220mg、0.375mmol、収率88%、純度約88%)を黄色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.88分、[MH]
+=516.3。
【0554】
中間体115:N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)-6-(1-(1-(フェニルスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)エチル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド、未定義の立体中心におけるジアステレオマーの1:1混合物
【0555】
【化135】
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【0556】
水素化フラスコに、エタノール(10mL)中のN
2-メチル-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)-6-(1-(1-(フェニルスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)ビニル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(50mg、0.097mmol)及び炭素上パラジウム(20.64mg、9.70μmol)を添加した。このフラスコを真空にして窒素で再充填し(3回)、その後真空にして水素で再充填した(3回)。この混合物を水素雰囲気下に室温で5時間撹拌した。反応混合物をセライトに通して濾過し(溶出液はEtOAc)、次いでこの液体を真空中で濃縮し、約8:2の比の、N
2-メチル-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)-6-(1-(1-(フェニルスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)エチル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド及びN
2-メチル-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)-6-(1-(1-(フェニルスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)ビニル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミドの混合物が得られた。この物質を、さらなるエタノール(20mL)中のN
2-メチル-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)-6-(1-(1-(フェニルスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)ビニル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(170mg、0.330mmol)及び炭素上パラジウム(91mg、0.043mmol)と合わせた。フラスコを真空にして窒素で再充填し(3回)、その後真空にして水素で再充填した(3回)。混合物を水素雰囲気下で撹拌し、室温で20時間撹拌した。反応混合物をセライト(登録商標)に通して濾過した(溶出液はEtOAc)。溶媒を真空中で除去した。これをSNAPカラム10g上で精製した(溶出液は0〜50%(EtOAc/シクロヘキサン中25%エタノール))。合わせた所望の画分を真空中で濃縮し、N
2-メチル-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)-6-(1-(1-(フェニルスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)エチル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(140mg、0.243mmol、収率57.0%、純度約90%)を無色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.79分、[MH]
+=518.3。
【0557】
中間体116:tert-ブチル4-ブロモ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-1-カルボキシレート
【0558】
【化136】
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【0559】
窒素下のピリジン(0.1mL、1.236mmol)のジクロロメタン(3mL)中溶液に、4-ブロモ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン(220mg、1.117mmol、例えばAldrichから市販されているもの)及びジ-tert-ブチルジカーボネート(268mg、1.228mmol)を添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌した。さらなるピリジン(0.1mL、1.236mmol)及びジ-tert-ブチルジカーボネート(268mg、1.228mmol)を添加し、反応混合物を3時間撹拌した。クエン酸(1M、5mL)を添加し、有機相を分離した。水相をDCMのさらなる部分(2×5mL)で抽出した。合わせた有機相を乾燥させ(疎水性フリット)、次いで真空中で濃縮して、tert-ブチル4-ブロモ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-1-カルボキシレート(340mg、0.973mmol、収率87%、純度約85%)を得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.25分、[MH]
+=297.1、299.1。
【0560】
中間体117:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸
【0561】
【化137】
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【0562】
tert-ブチル4-((4-(tert-ブトキシカルボニル)-6-(メチルカルバモイル)ピリジン-2-イル)メチル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-1-カルボキシレート(15mg、0.024mmol)のジクロロメタン(1mL)中溶液に、TFA(0.2mL、2.60mmol)を添加し、反応混合物を室温で一晩撹拌した。DCM(5mL)を添加し、次いで反応混合物を真空中で濃縮した。エーテル(5mL)を添加し、反応混合物を真空中で濃縮し(4回)、2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(13mg、0.021mmol、収率87%、純度約50%)を黄色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.50分、[MH]
+=311.2。
【0563】
代替手段:
tert-ブチル2-(メチルカルバモイル)-6-((1-トシル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)メチル)イソニコチネート(1.044g、2.006mmol)及び水酸化ナトリウム(0.6779g、16.95mmol)のメタノール(5mL)及びTHF(5mL)中溶液を、室温で70分間撹拌した。揮発性物質を真空中で蒸発させ、緑色固体を得た。これを水(20mL)に再溶解させ、この溶液を2M水性HCl(約15mL)でpH2に酸性化し、淡黄色沈殿物が得られた。これを濾過により単離し、固体を2M水性HCl(約20mL)及びジエチルエーテル(約3×20mL)で洗浄し、真空中で乾燥させ、所望の生成物を桃色固体;2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(0.564g、1.817mmol、収率91%)として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.50分、[MH]
+=311.2。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 12.47 (br. s., 1 H) 8.73 (q, J=4.5 Hz, 1 H) 8.32 (d, J=5.6 Hz, 1 H) 8.25 (d, J=1.2 Hz, 1 H) 7.99 (d, J=1.5 Hz, 1 H) 7.60 - 7.66 (m, 1 H) 7.38 (d, J=5.4 Hz, 1 H) 6.91 (d, J=2.0 Hz, 1 H) 4.69 (s, 2 H) 2.87 (d, J=4.6 Hz, 3 H)。1つの交換可能なプロトンは観察されなかった。
【0564】
中間体118:2-((1-((ベンジルオキシ)カルボニル)インドリン-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸
【0565】
【化138】
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【0566】
ベンジル4-((4-(tert-ブトキシカルボニル)-6-(メチルカルバモイル)ピリジン-2-イル)メチル)インドリン-1-カルボキシレート(138.7mg、0.221mmol)のDCM(4mL)中溶液に、2,2,2-トリフルオロ酢酸(0.7mL、9.09mmol)を添加し、反応混合物を4時間撹拌した。さらなる2,2,2-トリフルオロ酢酸(1mL、12.98mmol)を添加し、得られた混合物を一晩撹拌した。反応混合物を濃縮し、褐色固体を得た。この褐色固体にEtOAc(10mL)を添加し、次いで得られた混合物を重炭酸ナトリウム溶液で5回塩基洗浄し、その後水相を2M HClの溶液(10mL)で中和し、次いでこれをEtOAcで抽出した。合わせた有機相を乾燥させ(固体が出現したため溶液を濾過した)、その後真空中で濃縮して、褐色油状物:2-((1-((ベンジルオキシ)カルボニル)インドリン-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(109mg、0.196mmol、収率88%)を得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.18分、[MH]+ 446.2。
1H NMR (400 MHz, MeOH-d
4) δ ppm 8.40(d, J=1.0 Hz, 1 H) 7.78 (d, J=1.2 Hz, 1 H) 7.68 (br. s., 1 H) 7.25 - 7.44 (m, 5 H) 7.12 (br. t, J=7.0, 7.0 Hz, 1 H) 6.86 (d, J=7.8 Hz, 1 H) 5.22 (br. s., 2 H) 4.20(s, 2 H) 3.99 (t, J=8.7 Hz, 2 H) 2.93 - 3.06 (m, 5 H)、交換可能なプロトンは観察されなかった。
【0567】
中間体119:ベンジル4-((6-(メチルカルバモイル)-4-(((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)カルバモイル)ピリジン-2-イル)メチル)インドリン-1-カルボキシレート
【0568】
【化139】
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【0569】
2-((1-((ベンジルオキシ)カルボニル)インドリン-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(155.7mg、0.350mmol)、(1S,2S)-2-メチルシクロプロパン-1-アミン塩酸塩(57.4mg、0.534mmol)及びHATU(199.6mg、0.525mmol)の混合物に、DIPEA(0.214mL、1.223mmol)及びN,N-ジメチルホルムアミド(3mL)を添加した。混合物を室温で3時間撹拌した。混合物を窒素流下で濃縮し、アセトニトリルで体積を3mLにし、その後MDAP(高pH法)により直接精製した。所要の画分を窒素流下で蒸発させ、残渣をジクロロメタン(約4mL)に再溶解させ、その後合わせて、風袋したバイアルに移した。溶媒を窒素流下で蒸発させ、真空中で乾燥させて、ベンジル4-((6-(メチルカルバモイル)-4-(((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)カルバモイル)ピリジン-2-イル)メチル)インドリン-1-カルボキシレート(152.4mg、0.306mmol、収率87%)を白色粉末として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.23分、[MH]
+=499.4。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.14 (br. s, 1 H) 7.91 - 8.01 (m, 1 H) 7.83 (br. s., 1 H) 7.74 (br. s, 1 H) 7.32 - 7.48 (m, 5 H) 7.08 - 7.23 (m, 1 H) 6.83 (br. d, J=7.1 Hz, 1 H) 6.50(br. s., 1 H) 5.29 (br. s., 2 H) 4.15 (s, 2 H) 4.06 (t, J=8.6 Hz, 2 H) 2.96 - 3.09 (m, 5 H) 2.55 - 2.64 (m, 1 H) 1.16 (d, J=5.9 Hz, 3 H) 0.93 - 1.07 (m, 1 H) 0.75 - 0.84 (m, 1 H) 0.62 - 0.71 (m, 1 H)。
【0570】
中間体120:2-(6-(メチルカルバモイル)-4-(((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)カルバモイル)ピリジン-2-イル)-2-フェニルエチルメタンスルホネート、未定義の立体中心におけるジアステレオマーの1:1混合物
【0571】
【化140】
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【0572】
窒素下の6-(2-ヒドロキシ-1-フェニルエチル)-N
2-メチル-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(39mg、0.110mmol)のジクロロメタン(1mL)中溶液に、メシル-Cl(0.02mL、0.257mmol)及びEt
3N(0.05mL、0.359mmol)を添加した。反応混合物を室温で45分間撹拌した。水(5mL)及びDCM(5mL)を添加した。層を分離し、水相をDCMのさらなる部分(2×10mL)で抽出した。合わせた有機相を疎水性フリットに通過させ、真空中で濃縮し、2-(6-(メチルカルバモイル)-4-(((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)カルバモイル)ピリジン-2-イル)-2-フェニルエチルメタンスルホネート(58mg、0.108mmol、収率97%、純度約80%)を白色泡状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.96分、[MH]
+=432.4。
【0573】
中間体121:(±)-tert-ブチル2-(ヒドロキシ(ピリジン-2-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート
【0574】
【化141】
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【0575】
窒素下で0℃のピリジン-2-イルマグネシウムブロミド(1100mg、6.03mmol)のTHF(Matrix Scientificから市販されているもの)中溶液に、4mLのTHF中のtert-ブチル2-ホルミル-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(650mg、2.091mmol)を滴下添加した。反応混合物を0℃で2時間撹拌した。5mLの飽和塩化アンモニウム溶液を添加し、その後10mLの酢酸エチル及び5mLの水を添加した。有機層を分離し、水性層を酢酸エチルのさらなる部分(3×20mL)で抽出した。合わせた有機相を、疎水性フリットに通して濾過することにより乾燥させ、次いで真空中で濃縮した。残渣をSNAPカラムクロマトグラフィー(40〜80%EtOAc/シクロヘキサンで溶出し、その後100%EtOAc/シクロヘキサンで溶出する25gカラム)により精製した。合わせた所望の画分を真空中で濃縮し、純度約80%の(±)-tert-ブチル2-(ヒドロキシ(ピリジン-2-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(432mg、1.006mmol、収率48.1%)を得た。
LCMS (2分、ギ酸法) ピークR
t=0.75分、[MH]
+についてm/z=344。
【0576】
中間体122:(±)-tert-ブチル2-(クロロ(ピリジン-2-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート
【0577】
【化142】
[この文献は図面を表示できません]
【0578】
0℃の(±)-tert-ブチル2-(ヒドロキシ(ピリジン-2-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(432mg、1.258mmol)のジクロロメタン(1mL)中溶液に、塩化チオニル(0.73mL、10.00mmol)を滴下添加した。次いで、反応混合物を室温で2時間撹拌した。
【0579】
溶媒を真空中で除去し、(±)-tert-ブチル2-(クロロ(ピリジン-2-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(598mg、0.909mmol、収率72.3%)を黄色油状物として得、これをさらに精製することなく後続のステップで使用した。
LCMS (2分、ギ酸法) ピークR
t=1.13分、[MH]
+についてm/z=362。
【0580】
中間体123:tert-ブチル2-(メチルカルバモイル)-6-(ピリジン-2-イルメチル)イソニコチネート
【0581】
【化143】
[この文献は図面を表示できません]
【0582】
室温の粗(±)-tert-ブチル2-(クロロ(ピリジン-2-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(598mg、0.909mmol)の酢酸(5mL)中溶液に、亜鉛粉末(178mg、2.73mmol)を少しずつ添加した。次いで、反応混合物を室温で一晩撹拌した。さらなる亜鉛粉末(60mg、0.92mmol)を添加し、得られた混合物を1時間撹拌した。この混合物に7mLの2M NaOH溶液及び10mLの水を添加し、その後10mLのDCMを添加した。水性層と有機層を分離し、水相をDCMでさらに2回抽出した。合わせた有機相を、疎水性フリットに通して濾過することにより乾燥させ、その後真空中で濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(SNAP25g、40〜100%EtOAc/シクロヘキサンで溶出)により精製した。所望の画分を合わせて真空中で濃縮し、tert-ブチル2-(メチルカルバモイル)-6-(ピリジン-2-イルメチル)イソニコチネート(175mg、0.481mmol、収率52.9%)を得た。
LCMS (2分、ギ酸法) ピークR
t=0.72分、[MH]
+についてm/z=328。
【0583】
中間体124:(±)-tert-ブチル2-(メチルカルバモイル)-6-(1-(ピリジン-2-イル)エチル)イソニコチネート
【0584】
【化144】
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【0585】
tert-ブチル2-(メチルカルバモイル)-6-(ピリジン-2-イルメチル)イソニコチネート(175mg、0.481mmol)を、テトラヒドロフラン(1mL)に溶解させ、窒素下にCO
2/アセトン浴中で-78℃に冷却した。リチウムヘキサメチルジシラジド(THF中1M)(1.4mL、1.400mmol)を滴下添加し、反応混合物を45分間撹拌したままにした。ヨウ化メチル(0.050mL、0.800mmol)を添加し、得られた混合物を30分間撹拌した。1mLの水を添加し、反応混合物を温めた。この混合物に水10mLを添加し、これを酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。合わせた有機相を、疎水性フィルターに通して濾過することにより乾燥させ、溶媒を真空中で除去し、(±)-tert-ブチル2-(メチルカルバモイル)-6-(1-(ピリジン-2-イル)エチル)イソニコチネート(190mg、0.473mmol、収率98%)を橙色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法) ピークR
t=0.81分、[MH]
+についてm/z=342。
【0586】
中間体125:(±)-2-(メチルカルバモイル)-6-(1-(ピリジン-2-イル)エチル)イソニコチン酸
【0587】
【化145】
[この文献は図面を表示できません]
【0588】
(±)-tert-ブチル2-(メチルカルバモイル)-6-(1-(ピリジン-2-イル)エチル)イソニコチネート(190mg、0.473mmol)のジクロロメタン(1mL)中溶液に、TFA(1mL、12.98mmol)を添加し、反応混合物を室温で週末かけて撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、次いで5mLのDCMを添加し、反応混合物を真空中で濃縮した。5mLのエーテルを添加し、反応混合物を真空中で濃縮し(手順を4回繰り返した)、(±)-2-(メチルカルバモイル)-6-(1-(ピリジン-2-イル)エチル)イソニコチン酸(330mg、0.463mmol、収率98%)を純度約40%(不純物は溶媒関連であった)の黄色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法) ピークR
t=0.44分、[MH]
+についてm/z=286。
【0589】
中間体126:2-((3-フルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸
【0590】
【化146】
[この文献は図面を表示できません]
【0591】
(3-フルオロフェニル)マグネシウムブロミド(10.41mL、10.41mmol、THF中1M)を、-78℃のtert-ブチル2-ホルミル-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(1.1g、4.16mmol)のTHF中溶液に滴下添加し、混合物を30分間撹拌し、次いで-20℃に温め、その後この混合物を飽和塩化アンモニウム溶液(10mL)でクエンチし、EtOAc(20mL)で抽出した。有機層を乾燥させ、真空中で蒸発させて橙色ガム状物を得、これを0〜100%EtOAc/シクロヘキサンで溶出するシリカカラム(50g)上のフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。生成物含有画分を真空中で蒸発させ、tert-ブチル2-((3-フルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(1.25g、3.47mmol、収率83%)を無色ガム状物として得た。不純な生成物をメタノールに溶解させ、NaOH(6mL、12.00mmol、2M水性)を添加し、その後混合物を室温で週末かけて静置した。溶媒をその元の体積の半分まで蒸発させ、得られた溶液を2M HClでpH3に酸性化し、次いで2時間静置して濃沈殿物を得た。これを濾過により回収し、水で洗浄し、次いで固体を真空オーブン中で乾燥させ、2-((3-フルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(0.71g、2.33mmol、収率56%)を無色固体として得た。
LCMS (2分、高pH法):Rt=0.52分、[MH]+=305.4。
【0592】
中間体127:(±)-tert-ブチル2-((2-フルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート
【0593】
【化147】
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【0594】
窒素下で0℃の(2-フルオロフェニル)マグネシウムブロミド(184mg、0.923mmol)(調製についてはWO 2012/138734を参照のこと)のTHF中溶液に、0.5mLのTHF中の(±)-tert-ブチル2-ホルミル-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(110mg、0.375mmol)を滴下添加した。反応混合物を2時間の間撹拌した。塩化アンモニウム水溶液(1mL)を添加し、反応混合物を水(10mL)と酢酸エチル(10mL)とに分配した。有機層を分離し、水性層を酢酸エチルのさらなる部分(3×10mL)で抽出した。合わせた有機相を、疎水性フリットに通して濾過することにより乾燥させ、次いで真空中で濃縮した。残渣をシリカ上のクロマトグラフィー(Biotage SNAP10gカートリッジ、0〜80%酢酸エチル/シクロヘキサンで溶出)により精製した。所望の画分を濃縮し、(±)-tert-ブチル2-((2-フルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(99mg、0.192mmol、収率51.3%)を得た。
LCMS (2分、ギ酸法) ピークR
t=1.10分、[MH]
+についてm/z=361。
【0595】
中間体128:(±)-2-((2-フルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸
【0596】
【化148】
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【0597】
(±)-tert-ブチル2-((2-フルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(144mg、0.400mmol)を、メタノール(1.00mL)及びテトラヒドロフラン(1mL)にとった。2M水酸化ナトリウム(1.998mL、4.00mmol)を添加し、反応を室温で1時間撹拌したままにした。反応を真空中で濃縮した。残渣を水(5mL)にとり、pH2に酸性化した。沈殿物を濾別し、乾燥させて、粗(±)-2-((2-フルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(68mg、0.223mmol、収率55.9%)を得、これをさらに精製することなく後続のステップで使用した。
LCMS (2分、高pH法) ピークR
t=0.52分、[MH]
+についてm/z=305。
【0598】
中間体129:4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)インドリン-2-オン
【0599】
【化149】
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【0600】
4,4,4',4',5,5,5',5'-オクタメチル-2,2'-ビ(1,3,2-ジオキサボロラン)(1.9025g、7.49mmol)、4-ブロモインドリン-2-オン(1.0383g、4.90mmol)、[1,1'-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(ジクロロメタンとの複合体)(0.6005g、0.734mmol)及び酢酸カリウム(1.4802g、15.08mmol)の1,4-ジオキサン(30mL)中混合物を、110℃で2時間撹拌した。この混合物を室温に冷却し、その後10gセライトカートリッジに通して濾過した。このカートリッジに酢酸エチル(3×30mL)を通して洗浄し、合わせた濾液を真空中で蒸発させて褐色液体を得、これをジクロロメタン(約10mL)に再溶解させ、100g SNAPシリカカートリッジ上にロードし、シクロヘキサン中20〜50%酢酸エチルの勾配で溶出するBiotage SP4半自動フラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した。所要の画分を合わせて真空中で蒸発させ、残渣(結晶化寸前であった)をジクロロメタン(約10mL)に再溶解させ、風袋したバイアルに移し、溶媒を窒素流下で蒸発させた。残渣をエーテル(5×5mL)で粉砕し、母液を毎回デカント除去し、残渣を窒素流下及び真空中で乾燥させ、所望の生成物をクリーム色固体(941.8mg、3.63mmol、収率74.2%)として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.93分、[MH]+=260。
【0601】
中間体130:tert-ブチル2-(メチルカルバモイル)-6-(1-(2-オキソインドリン-4-イル)ビニル)イソニコチネート
【0602】
【化150】
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【0603】
tert-ブチル2-(1-ブロモビニル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(380mg、0.724mmol)、4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)インドリン-2-オン(250.3mg、0.966mmol)、[1,3-ビス(2,6-ジイソプロピルフェニル)イミダゾール-2-イリデン](3-クロロピリジル)パラジウム(II)ジクロリド(51.9mg、0.076mmol)及びリン酸三カリウム(492.6mg、2.321mmol)の1,4-ジオキサン(4.0mL)及び水(2.0mL)中溶液を、室温にて窒素下に暗中で22.5時間撹拌した。反応混合物に、酢酸エチル(15mL)、水(10mL)及びブライン(5mL)を添加し、層を分離した。水性層をさらなる酢酸エチル(2×15mL)で抽出し、有機相を合わせ、疎水性フリットを取り付けたカートリッジに通して濾過した。濾液を真空中で蒸発させ、粘性の淡褐色固体(415.0mg)を得た。これをDMSO(4mL)及びメタノール(2mL)に再溶解させ、(MDAP)(2×3mL注入、高pH法)により直接精製した。所要の画分を合わせ、真空中で蒸発させて、所望の生成物を黄色固体(103.2mg、0.262mmol、収率36.2%)として得た。
LCMS (2分、高pH法):Rt=1.05分、[MH]+=394。
【0604】
中間体131:tert-ブチル2-(メチルカルバモイル)-6-(1-(2-オキソインドリン-4-イル)エチル)イソニコチネート
【0605】
【化151】
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【0606】
tert-ブチル2-(メチルカルバモイル)-6-(1-(2-オキソインドリン-4-イル)ビニル)イソニコチネート(260mg、0.661mmol)の酢酸エチル(20mL)及びエタノール(20mL)中溶液を、Thales H-Cube装置を20℃にてフルH
2モードで用いて、10%炭素上パラジウム触媒カートリッジ上で水素化した。溶液を真空中で蒸発させ、所望の生成物を黄色ガム状物(257.1mg、0.650mmol、収率98%)として得た。
LCMS (2分、高pH法) ピークR
t=1.05分、[MH]
+についてm/z=396。
【0607】
中間体132:2-(メチルカルバモイル)-6-(1-(2-オキソインドリン-4-イル)エチル)イソニコチン酸
【0608】
【化152】
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【0609】
(±)-tert-ブチル2-(メチルカルバモイル)-6-(1-(2-オキソインドリン-4-イル)エチル)イソニコチネート(257mg、0.650mmol)のDCM(8.0mL)中溶液に、トリフルオロ酢酸(1.0mL、12.98mmol)を滴下添加した。得られた橙色溶液を、室温で窒素下に合計2日間撹拌し、この間、さらなるDCM(4.0mL、7.5時間後)及びトリフルオロ酢酸(0.5mL、6.49mmol、23.75時間後)を添加した。揮発性物質を真空中で蒸発させて暗赤色ガム状物を得、これをアセトニトリル(3×5mL)と共沸させ、揮発性物質を真空中で蒸発させて、粘性のピンク色固体を得た。これに水(5mL)及びジクロロメタン(5mL)を添加し、疎水性フリットを取り付けたカートリッジを用いて層を分離した。水性層をさらなるジクロロメタン(2×5mL)で洗浄し、真空中で蒸発させて、褐色ガム状物を得た。これをジエチルエーテル(5mL)と共沸させ、揮発性物質を真空中で蒸発させて、所望の生成物(158.9mg、0.398mmol、収率61.2%)を褐色固体として得た。
LCMS (2分、高pH法) ピークR
t=0.54分、[MH]
+についてm/z=340。
【0610】
中間体133:N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)-6-(1-(2-オキソインドリン-4-イル)エチル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0611】
【化153】
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【0612】
(±)-2-(メチルカルバモイル)-6-(1-(2-オキソインドリン-4-イル)エチル)イソニコチン酸(74mg、0.218mmol)をDMF(0.8mL)に溶解させた。DIPEA(0.190mL、1.090mmol)を添加し、その後HATU(120mg、0.316mmol)及び(1S,2S)-2-メチルシクロプロパン-1-アミン塩酸塩(47mg、0.437mmol)を添加して、反応混合物を窒素下に16.5時間撹拌した。反応混合物をMDAP(ギ酸法)により精製した。所望の生成物を含有する画分を飽和水性NaHCO
3溶液とDCMとに分配した。有機層を抽出し(2×20mL)、乾燥させ(Na
2SO
4)、真空中で濃縮して、N
2-メチル-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)-6-(1-(2-オキソインドリン-4-イル)エチル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(39mg、0.089mmol、収率41.0%)を得た。
LCMS (2分、ギ酸法) ピークR
t=0.85分、[MH]
+についてm/z=393。
【0613】
中間体134:tert-ブチル2-(イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イルメチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート
【0614】
【化154】
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【0615】
5-ブロモイミダゾ[1,2-a]ピリジン(500mg、2.54mmol)(Fluorochemから市販されているもの)及びホウ酸トリイソプロピル(0.589mL、2.54mmol)を、トルエン(6mL)及びテトラヒドロフラン(1.5mL)の混合物に溶解させた。得られた溶液を-78℃に冷却し、n-ブチルリチウム(ヘキサン中1.6M)(1.586mL、2.54mmol)を滴下添加した。反応混合物をゆっくりと0℃に温めて、イソプロパノール(1mL)でクエンチし、室温で一晩撹拌したままにした。反応混合物を真空中で濃縮し、残渣をアセトン(20mL)に再懸濁させた。得られたクリーム色懸濁液を濾過し、真空オーブン中で乾燥させて、純度約50%のリチウムイミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イルトリイソプロポキシボレート(371mg)を得、これをさらに精製することなく後続のステップで使用した。tert-ブチル2-(クロロメチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(100mg、0.351mmol)、粗トリイソプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イルボレートリチウム塩(上記のとおりに調製されたもの)(200mg、約0.320mmol)、クロロ(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2′,4′,6′-トリイソプロピル-1,1′-ビフェニル)[2-(2′-アミノ-1,1′-ビフェニル)]パラジウム(II)配位子(41mg、0.052mmol)(Aldrichから市販されているもの)及びリン酸三カリウム(149mg、0.702mmol)の1,4-ジオキサン(2mL)及び水(0.500mL)中混合物を、5mLマイクロウェーブバイアル中、マイクロウェーブ反応器中で70℃にて30分間加熱した。この反応混合物を、前の反応混合物のバッチ(このバッチのスケールの約50%を占める)と合わせ、セライトに通して濾過し、濃縮して粗褐色油状物を得た。これを、シリカ上のクロマトグラフィー(Biotage SNAP25gカートリッジ、330ml超の10〜80%のMeOH/DCM中20% 2M NH
3で溶出)により精製し、tert-ブチル2-(イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イルメチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(141mg、0.308mmol、収率88%)を、橙色油状物として、純度80%超で得た。
LCMS (2分、ギ酸法) ピークR
t=0.61分、[MH]
+についてm/z=367。
【0616】
中間体135:2-(イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イルメチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸
【0617】
【化155】
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【0618】
tert-ブチル2-(イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イルメチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(140mg、0.382mmol)の1,4-ジオキサン(2mL)及び水(2mL)中溶液に、水酸化リチウム(23mg、0.960mmol)を添加し、反応混合物を室温で1時間撹拌した。HCl(2M水溶液)(0.480mL、0.959mmol)を添加し、反応混合物を真空中で濃縮して、薄黄色固体としての粗2-(イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イルメチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(260mg、0.293mmol、収率77%)を、塩化リチウムとの混合物として得た。
LCMS (2分、高pH法) ピークR
t=0.48分、[MH]
+についてm/z=311。
【0619】
中間体136:tert-ブチル4-ブロモ-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-1-カルボキシレート
【0620】
【化156】
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【0621】
窒素下のピリジン(1.210mL、14.96mmol)のジクロロメタン(5mL)中溶液に、4-ブロモ-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン(2.68g、13.60mmol)(Aldrichから市販されているもの)及びジ-tert-ブチルジカーボネート(3.27g、14.96mmol)を添加した。反応混合物を室温で3時間撹拌した。5mLの2M HClを添加し、有機相を分離した。水相をDCMのさらなる部分(2×5mL)で抽出した。合わせた有機相を、疎水性フリットに通して濾過することにより乾燥させ、その後真空中で濃縮し、tert-ブチル4-ブロモ-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-1-カルボキシレート(4.19g、12.69mmol、収率93%)を得た。
LCMS (2分、ギ酸法) ピークR
t=1.15分、[MH]
+についてm/z=297、299。
【0622】
中間体137:(1-(tert-ブトキシカルボニル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)ボロン酸
【0623】
【化157】
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【0624】
4,4,4',4',5,5,5',5'-オクタメチル-2,2'-ビ(1,3,2-ジオキサボロラン)(3.22g、12.68mmol)、酢酸カリウム(1.899g、19.35mmol)及びtert-ブチル4-ブロモ-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-1-カルボキシレート(2.13g、6.45mmol)の1,4-ジオキサン(10mL)中撹拌溶液に、[1,1'-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(0.944g、1.290mmol)を添加した。反応混合物を窒素でパージし、80℃で18時間撹拌し、次いで100℃で4時間撹拌した。この反応混合物を、水(30mL)、ブライン(10mL)と酢酸エチル(30mL)とに分配した。有機層を分離し、水性層を酢酸エチルのさらなる部分(3×10mL)で抽出した。合わせた有機相を、疎水性フリットに通して濾過することにより乾燥させ、その後真空中で濃縮した。残渣に20mLのエーテルを添加し、混合物を濾過した。濾液を真空中で濃縮し、純度約60%の(1-(tert-ブトキシカルボニル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)ボロン酸(4.49g、6.00mmol、収率93%)を得た。
LCMS (2分、ギ酸法) ピークR
t=0.51分、[MH]
+についてm/z=263。
【0625】
中間体138:tert-ブチル4-((4-(tert-ブトキシカルボニル)-6-(メチルカルバモイル)ピリジン-2-イル)メチル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-1-カルボキシレート
【0626】
【化158】
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【0627】
炭酸カリウム(568mg、4.11mmol)を、1,4-ジオキサン(20mL)及び水(10mL)中の不純な(1-(tert-ブトキシカルボニル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)ボロン酸(4g、5.34mmol)、[1,1'-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(0.785g、1.073mmol)及びtert-ブチル2-(クロロメチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(1.698g、5.37mmol)と合わせた。この混合物を100℃で2時間加熱し、その後水(30mL)、ブライン(10mL)と酢酸エチル(30mL)とに分配した。有機層を分離し、水相を酢酸エチルのさらなる部分(3×30mL)で抽出した。合わせた有機相を、疎水性フリットに通して濾過することにより乾燥させ、その後真空中で濃縮した。残渣を、シリカ上のクロマトグラフィー(Biotage SNAP100gカラム、シクロヘキサン中0〜60%酢酸エチル、次いでシクロヘキサン中60〜100%酢酸エチルで溶出)により精製した。所望の画分を真空中で濃縮し、tert-ブチル4-((4-(tert-ブトキシカルボニル)-6-(メチルカルバモイル)ピリジン-2-イル)メチル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-1-カルボキシレート(760mg、1.548mmol、収率28.8%)を黄色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法) ピークR
t=0.85分、[MH]
+についてm/z=467。
【0628】
中間体139:(±)-tert-ブチル4-(1-(4-(tert-ブトキシカルボニル)-6-(メチルカルバモイル)ピリジン-2-イル)プロピル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-1-カルボキシレート
【0629】
【化159】
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【0630】
tert-ブチル4-((4-(tert-ブトキシカルボニル)-6-(メチルカルバモイル)ピリジン-2-イル)メチル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-1-カルボキシレート(370mg、0.753mmol)をテトラヒドロフラン(2.5mL)に溶解させ、窒素下にCO
2/アセトン浴中で-78℃に冷却した。リチウムヘキサメチルジシラジド(THF中1M)(3.0mL、3.00mmol)を滴下添加し、反応混合物を45分間撹拌したままにした。ヨードエタン(0.13mL、1.617mmol)を添加し、得られた混合物を45分間撹拌した。1mLの水を添加し、反応混合物を温めた。反応混合物を水(10mL)と酢酸エチル(10mL)とに分配した。有機層を分離し、水性層を酢酸エチルのさらなる部分(3×10mL)で抽出した。合わせた有機相を、疎水性フリットに通して濾過することにより乾燥させ、その後真空中で濃縮した。残渣を、0〜80%EtOAc/シクロヘキサンで溶出するSnapカラムクロマトグラフィー10gカラムにより精製した。合わせた所望の画分を真空中で濃縮し、(±)-tert-ブチル4-(1-(4-(tert-ブトキシカルボニル)-6-(メチルカルバモイル)ピリジン-2-イル)プロピル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-1-カルボキシレート(222mg、0.404mmol、収率53.6%)を橙色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法) ピークR
t=0.92分、[MH]
+についてm/z=495。
【0631】
中間体140:(±)-2-(1-(1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)プロピル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸
【0632】
【化160】
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【0633】
(±)-tert-ブチル4-(1-(4-(tert-ブトキシカルボニル)-6-(メチルカルバモイル)ピリジン-2-イル)プロピル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-1-カルボキシレート(222mg、0.404mmol)のジクロロメタン(1mL)中溶液に、2,2,2-トリフルオロ酢酸(1.00mL、12.98mmol)を添加し、反応混合物を一晩撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、次いで5mLのエーテルを添加し、反応混合物を真空中で濃縮して(手順を4回繰り返した)、(±)-2-(1-(1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)プロピル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(224mg、0.331mmol、収率82%)を黄色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法) ピークR
t=0.49分、[MH]
+についてm/z=339。
【0634】
中間体141:4-ブロモ-7-メチル-1-トシル-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン
【0635】
【化161】
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【0636】
4-ブロモ-7-メチル-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン(例えばPharmablocksから市販されているもの、500mg、2.369mmol)を窒素下でDMF(5mL)にとり、氷浴中で冷却した。NaH(鉱油中60%懸濁液、114mg、2.84mmol)を添加し、反応を15分間撹拌した。塩化トシル(542mg、2.84mmol)を添加し、反応を放置して一晩室温に温めた。反応混合物を水(20mL)で希釈し、EtOAc(2×25mL)で抽出した。合わせた有機物をNa
2SO
4で乾燥させ、疎水性フリットに通して濾過し、真空中で濃縮して褐色油状物を得た。粗生成物を最小限のDCM中で25gシリカカートリッジに適用し、2CVについてシクロヘキサン中0%酢酸エチル、次いで10CVにわたり0〜25%酢酸エチルで溶出し、その後5CVについて%で保持した。適切な画分を真空中で濃縮し、所望の生成物(447mg、1.163mmol、収率49.1%)をクリーム色固体として得た。
LCMS (2分、ギ酸法) ピークR
t=0.49分、[MH]
+についてm/z=339。
【0637】
中間体142:7-メチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1-トシル-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン
【0638】
【化162】
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【0639】
4-ブロモ-7-メチル-1-トシル-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン(440mg、1.205mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(459mg、1.807mmol)及び酢酸カリウム(355mg、3.61mmol)を1,4-ジオキサン(10mL)中で合わせ、この混合物に10分間窒素を吹き込んだ。PdCl
2(dppf)(176mg、0.241mmol)を添加し、反応を窒素下で週末かけて50℃に加熱した。PdCl
2(dppf)のさらなる部分(176mg、0.241mmol)を添加し、一晩加熱を65℃に増大させた。反応を冷却し、セライトに通して濾過した。濾過ケーキをEtOAc(20mL)で洗浄した。濾液を水(25mL)で洗浄し、次いでNa
2SO4で乾燥させ、疎水性フリットに通して濾過し、真空中で濃縮して、粗の所望生成物(1.0688g、0.259mmol、収率21.52%)を褐色油状物として得、これをさらに精製することなく使用した。
LCMS (2分、高pH法) ピークR
t=1.30分、[MH]
+についてm/z=413.6。
【0640】
中間体143:tert-ブチル2-((7-メチル-1-トシル-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート
【0641】
【化163】
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【0642】
7-メチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1-トシル-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン(1.0688g、0.259mmol)を、1,4-ジオキサン(3mL)及び水(1.5mL)にとった。tert-ブチル2-(クロロメチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(0.066g、0.233mmol)及びリン酸三カリウム(0.165g、0.778mmol)を添加し、この溶液に窒素を通して10分間泡立てた。[1,3-ビス(2,6-ジイソプロピルフェニル)イミダゾール-2-イリデン](3-クロロピリジル)パラジウム(II)ジクロリド(0.018g、0.026mmol)を添加し、反応を室温で一晩撹拌した。次いで、反応を5時間80℃に加熱し、その後反応を放置して冷却し、週末かけて静置した。反応を真空中で濃縮し、残渣をEtOAcと水とに分配した(各25mL)。水性層をEtOAc(25mL)で再抽出した。合わせた有機物をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過して真空中で濃縮し、褐色油状物を得た。粗生成物をMDAP(高pH法)により精製した。適切な画分を真空中で濃縮し、所望の生成物(44.2mg、0.079mmol、収率30.3%)を褐色油状物として得た。
LCMS (2分、高pH法) ピークR
t=1.29分、[MH]
+についてm/z=533.5。
【0643】
中間体144:2-((7-メチル-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸
【0644】
【化164】
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【0645】
Tert-ブチル2-((7-メチル-1-トシル-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(44.2mg、0.083mmol)を、メタノール(2mL)及びTHF(2.0mL)にとった。1M LiOH(0.413mL、0.413mmol)を添加し、反応を一晩60℃に加熱した。反応を冷却して真空中で濃縮し、粗生成物を褐色油状物として得、これをさらに精製することなく使用した。
LCMS (2分、高pH法) ピークR
t=0.51分、[MH]
+についてm/z=325.4。
【0646】
中間体145:1-(tert-ブチルジメチルシリル)-4-ヨード-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン
【0647】
【化165】
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【0648】
0℃に冷却した4-ヨード-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン(1g、4.10mmol)のTHF(16mL)中溶液に、NaHMDS(THF中1M、4.51mL、4.51mmol)を滴下添加した。15分後、TBDMS-Cl(0.803g、5.33mmol)を添加した。反応を、0℃で30分間及び室温で30分間撹拌した。水(75mL)及びDCM(75mL)を添加し、層を分離した(少量のMeOHを添加して分離を補助した)。水性層をDCM(2×50mL)でさらに抽出した。合わせた有機物を乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過して真空中で濃縮し、所望の粗生成物が褐色油状物として得られた。これをシクロヘキサンにとり、50g SNAPシリカカートリッジを用いて100%シクロヘキサンで溶出するフラッシュSP4クロマトグラフィーにより精製した。適切な画分を回収して真空中で濃縮し、トルエンに再溶解させ、再度濃縮して残りの廃液を全て除去し、所望の生成物:1-(tert-ブチルジメチルシリル)-4-ヨード-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン(1.41g、3.94mmol、収率96%)が透明油状物として得られた。
LCMS (2分、高pH法):Rt=1.71分、[MH]+=359.1。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 7.91 (d, J=5.0 Hz, 1 H) 7.56 (d, J=3.5 Hz, 1 H) 7.53 (d, J=5.0 Hz, 1 H) 6.42 (d, J=3.5 Hz, 1 H) 0.87 (s, 9 H) 0.62 (s, 6 H)。
【0649】
中間体146:(+/-)-tert-ブチル2-((1-(tert-ブチルジメチルシリル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)(ヒドロキシ)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート
【0650】
【化166】
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【0651】
0℃に冷却した1-(tert-ブチルジメチルシリル)-4-ヨード-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン(305mg、0.851mmol)のTHF(4mL)中溶液に、塩化イソプロピルマグネシウム(THF中1.89M、0.480mL、0.908mmol)を滴下添加し、反応を0℃で30分間撹拌した。次いで、tert-ブチル2-ホルミル-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(150mg、0.568mmol)をTHF(4mL)中に添加した。反応を0℃で1時間撹拌した。反応を0℃でさらに30分間撹拌し、次いで飽和水性NH
4Cl溶液(20mL)でクエンチし、その後EtOAc(20mL)を添加した。層を分離し、水性層をEtOAc(2×20mL)でさらに抽出した。合わせた有機物を乾燥させ(Na
2SO
4)、真空中で濃縮し、粗生成物が橙色油状物として得られた。これを(数滴のDCMと共に)シクロヘキサンにとり、SNAPシリカ25gカートリッジに添加した。これを、0〜60%EtOAc/シクロヘキサンで溶出するフラッシュSP4クロマトグラフィーにより精製した。適切な画分を回収し、真空中で濃縮して、所望の生成物:tert-ブチル2-((1-(tert-ブチルジメチルシリル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)(ヒドロキシ)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(160mg、0.322mmol、収率57%)が黄色油状物として得られた。
LCMS (2分、高pH法):Rt=1.49分、[MH]+=497.3。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 8.94 (q, J=4.5 Hz, 1 H) 8.22 (d, J=4.8 Hz, 1 H) 8.20(d, J=1.5 Hz, 1 H) 8.04 (d, J=1.5 Hz, 1 H) 7.43 (d, J=3.5 Hz, 1 H) 7.25 (d, J=5.3 Hz, 1 H) 6.87 (d, J=3.5 Hz, 1 H) 6.54 (d, J=5.0 Hz, 1 H) 6.24 (d, J=4.8 Hz, 1 H) 2.88 (d, J=4.8 Hz, 3 H) 1.54 (s, 9 H) 0.87 (s, 9 H) 0.59 (d, J=4.0 Hz, 6 H)。
【0652】
中間体147:(+/-)-tert-ブチル2-((1-(tert-ブチルジメチルシリル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)(メトキシ)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート
【0653】
【化167】
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【0654】
トリメチルオキソニウムテトラフルオロボレート(143mg、0.966mmol)を、室温のtert-ブチル2-((1-(tert-ブチルジメチルシリル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)(ヒドロキシ)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(160mg、0.322mmol)及びN
1,N
1,N
8,N
8-テトラメチルナフタレン-1,8-ジアミン(221mg、1.031mmol)のDCM(1mL)中混合物に添加し、この混合物を3時間撹拌した。Proton Sponge(74mg)及びトリメチルオキソニウムテトラフルオロボレート(48mg)のさらなる部分を連続的に添加し、反応をさらに2時間撹拌した。反応をEtOAc(20mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム溶液(20mL)を添加した。層を分離し、水性層をEtOAc(2×20mL)でさらに抽出した。合わせた有機物をNH
4Cl(2×10mL)で洗浄し、次いで有機層を乾燥させて(Na
2SO
4)、真空中で蒸発させた。残渣をシクロヘキサンにとり、SNAP10gシリカカートリッジに添加した。これを、0〜60%EtOAc/シクロヘキサンで溶出するフラッシュSP4クロマトグラフィーにより精製した。生成物含有画分を回収し、真空中で濃縮して生成物が得られたが、TLCは、この生成物が依然として残留proton spongeを含有していることを示した。このため、粗生成物をシクロヘキサンにとり、SNAP10gシリカカートリッジに添加した。これを、0〜40%EtOAc/シクロヘキサンで溶出するフラッシュSP4クロマトグラフィーにより再精製した。生成物含有画分を回収し、真空中で濃縮して生成物が得られたが、TLCは、この生成物が依然として残留Proton spongeを含有していることを示した。このため、粗生成物をシクロヘキサンにとり、SNAP25gシリカカートリッジに添加した。これを0〜50%EtOAc/シクロヘキサンで溶出するフラッシュSP4クロマトグラフィーにより再精製した。生成物含有画分を回収し、真空中で濃縮して、薄黄色油状物として所望の純粋生成物:tert-ブチル2-((1-(tert-ブチルジメチルシリル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)(メトキシ)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(99mg、0.194mmol、収率60%)が得られた。
LCMS (2分、高pH法):Rt=1.63分、[MH]+=511.3。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 8.70(q, J=4.9 Hz, 1 H) 8.24 (d, J=4.8 Hz, 1 H) 8.22 (d, J=1.5 Hz, 1 H) 8.06 (d, J=1.5 Hz, 1 H) 7.46 (d, J=3.5 Hz, 1 H) 7.26 (d, J=5.0 Hz, 1 H) 6.87 (d, J=3.5 Hz, 1 H) 5.89 (s, 1 H) 3.44 (s, 3 H) 2.87 (d, J=4.8 Hz, 3 H) 1.55 (s, 9 H) 0.86 (s, 9 H) 0.59 (s, 6 H)。
【0655】
中間体148:(+/-)-2-(メトキシ(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸
【0656】
【化168】
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【0657】
メタノール(1.2mL)中のtert-ブチル2-((1-(tert-ブチルジメチルシリル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)(メトキシ)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(99mg、0.194mmol)を含有するフラスコに、室温の水酸化ナトリウム(H
2O中2M、500μL、1.00mmol)を添加し、この反応混合物を3時間撹拌した。HCl(H
2O中2M、500μL、1.00mmol)を添加し(pH約4)、反応を真空中で濃縮して、粗生成物:2-(メトキシ(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(128mg、0.188mmol、収率97%、純度約50%)がクリーム色固体として得られ、これをさらに精製することなく次の反応で使用した。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.58分、[MH]+=341.1。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 11.66 (br. s., 1 H) 8.61 (q, J=4.5 Hz, 1 H) 8.24 (d, J=1.3 Hz, 1 H) 8.21 (d, J=4.8 Hz, 1 H) 8.01 (d, J=1.5 Hz, 1 H) 7.40 - 7.44 (m, 1 H) 7.24 (d, J=5.0 Hz, 1 H) 6.65 (dd, J=3.4, 1.9 Hz, 1 H) 5.82 (s, 1 H) 3.41 (s, 3 H) 2.87 (d, J=4.8 Hz, 3 H)。1つの交換可能なプロトンは観察されなかった。
【0658】
中間体149:6-(メトキシ(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)メチル)-N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド、ジアステレオマーの混合物
【0659】
【化169】
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【0660】
2-(メトキシ(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(50重量%、128mg、0.188mmol)のDMF(0.9mL)中溶液に、HATU(107mg、0.282mmol)及びDIPEA(0.099mL、0.564mmol)を連続的に添加した。反応を1分間撹拌し、次いで(1S,2S)-2-メチルシクロプロパン-1-アミン塩酸塩(30.3mg、0.282mmol)を添加した。反応を1時間撹拌した。DMF溶液を2つのMDAPバイアルに直接添加し、MeOH/DMSO(2×0.9mL)で希釈した。これらをMDAP(高pH法)により精製した。適切な画分を回収し、真空中で濃縮して、生成物(43mg、0.109mmol、収率58%)がオフホワイトの固体として得られた。
LCMS (2分、高pH法):Rt=0.81分、[MH]+=394.3。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 11.67 (br. s., 1 H) 8.94 (d, J=4.3 Hz, 1 H) 8.62 - 8.69 (m, 1 H) 8.29 (d, J=1.0 Hz, 1 H) 8.22 (d, J=5.0 Hz, 1 H) 8.07 (d, J=1.5 Hz, 1 H) 7.44 (dd, J=3.1, 1.9 Hz, 1 H) 7.25 (d, J=4.8 Hz, 1 H) 6.69 (br. d, J=2.8 Hz, 1 H) 5.85 (s, 1 H) 3.42 (s, 3 H) 2.87 (d, J=4.8 Hz, 3 H) 2.56 (dq, J=7.4, 3.8 Hz, 1 H) 1.03 - 1.08 (m, 3 H) 0.92 - 1.02 (m, 1 H) 0.74 - 0.82 (m, 1 H)。
【0661】
中間体150:tert-ブチル(シクロペンタ-3-エン-1-イルオキシ)ジメチルシラン
【0662】
【化170】
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【0663】
シクロペンタ-3-エン-1-オール(5g、59.4mmol、例えばAstatechから市販されているもの)をDCM(100mL)に溶解させ、TBDMS-Cl(8.96g、59.4mmol)及びイミダゾール(4.86g、71.3mmol)を添加し、次いで得られた懸濁液を室温で週末かけて撹拌した。混合物を水(2×100mL)で洗浄し、乾燥させて真空中で蒸発させ、tert-ブチル(シクロペンタ-3-エン-1-イルオキシ)ジメチルシラン(12.05g、60.7mmol、102収率%)を薄黄色液体として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 5.68 (s, 2 H) 4.50 - 4.62 (m, 1 H) 2.59 (dd, J=14.9, 6.8 Hz, 2 H) 2.23 - 2.37 (m, 2 H) 0.91 (s, 9 H) 0.09 (s, 6 H)。
【0664】
中間体151:(1R,5S,6r)-エチル3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-カルボキシレート
【0665】
【化171】
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【0666】
エチルジアゾアセテート(6.90mL、66.5mmol、例えばSigma Aldrichから市販されているもの)をDCM(150mL)に溶解させ、室温の酢酸ロジウム(II)二量体(1g、2.263mmol、例えばSigma Aldrichから市販されているもの)及びtert-ブチル(シクロペンタ-3-エン-1-イルオキシ)ジメチルシラン(12g、60.5mmol)のDCM(150mL)中混合物に、約5時間かけて滴下添加した。得られた緑色溶液を一晩撹拌し、次いで真空中で蒸発させて緑色液体を得た。これを340gシリカカラム上にロードし、0〜40%EtOAc/シクロヘキサンで溶出した。適切な画分を真空中で蒸発させ、エチル(1R,5S,6r)-3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-カルボキシレート(5.5g、19.33mmol、収率32.0%)を無色液体として得た。NMRは、約3:1の比の、シリルエーテル位における異性体の混合物としての所望の生成物と一致すると考えられ、これを粗生成物のまま次のステップに持ち越した。
LCMS (2分、高pH法):Rt=0.96分、[MH]
+=存在せず。
【0667】
中間体152:ベンジル((1R,5S,6r)-3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)カルバメート
【0668】
【化172】
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【0669】
ステップ1:水酸化ナトリウム(20mL、40.0mmol)を、室温のエチル(1R*,5S*,6r*)-3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-カルボキシレート(5.0g、17.58mmol)のエタノール(50mL)中溶液に添加し、この混合物を3時間撹拌した。TLCは全ての出発物質が消費されたことを示し、混合物を真空中で蒸発させて約30mL体積とし、次いで水(30mL)で希釈してエーテル(50mL)で洗浄した。後処理由来のエーテル洗浄物を乾燥させて真空中で蒸発させ、回収された出発物質(3.85g)のエチル(1R*,5S*,6r*)-3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-カルボキシレートを得た。これをエタノール(30mL)に溶解させ、2M水性NaOH溶液(20mL)を添加し、次いで混合物を70℃で3時間加熱し、その後真空中で蒸発させた。残渣を水(50mL)に溶解させ、エーテル(50mL)で洗浄し、次いで水性層を2M HCl(20mL)で酸性化して、EtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機物を乾燥させて真空中で蒸発させ、(1R,5S,6r)-3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-カルボン酸(1.9g、7.41mmol、収率42.2%)を薄黄色固体として得た。この生成物を精製することなく次のステップに持ち越した。
【0670】
ステップ2:(1R,5S,6r)-3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-カルボン酸(1.8g、7.02mmol)を、トルエン(20mL)及びEt
3N(1.957mL、14.04mmol)の混合物に溶解させ、次いでDPPA(1.815mL、8.42mmol)を添加し、混合物を30分間室温で撹拌した。ベンジルアルコール(1.095mL、10.53mmol)を添加し、混合物を100℃で4時間加熱し、その後室温に冷却した。酢酸エチル(100mL)を添加し、溶液を水(2×100mL)で洗浄し、次いで硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して濾液を真空中で蒸発させ、薄黄色油状物を得た。これをDCM(10mL)に溶解させ、50gシリカカラム上にロードし、その後0〜30%EtOAc/シクロヘキサンで溶出して生成物含有画分(過マンガン酸塩浸漬により検出した)を回収し、真空中で蒸発させて、ベンジル((1R,5S,6r)-3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)カルバメート(1.90g、5.26mmol、収率74.9%)を薄黄色油状物として得た(NMRは約2:1の比の異性体の混合物としての所望の生成物と一致した)。この化合物をさらに精製することなく次のステップに持ち越した。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.56分、[MH]
+=362.6。
【0671】
中間体153:(1R,5S,6r)-3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-アミン
【0672】
【化173】
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【0673】
ベンジル((1R,5S,6r)-3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)カルバメート(1.9g、5.26mmol)をエタノール(100mL)に溶解させ、H-Cube中、大気圧で流速1mL/分で水素化した。溶出液を真空中で蒸発させ、所望の生成物(1.12g、4.92mmol、収率84%)を薄黄色油状物として得た(NMRは、シリルエーテル位における異性体のほぼ等量の混合物としての所望の生成物と一致した)。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 4.23 (t, J=1.0 Hz, 1 H) 3.81 (q, J=1.0 Hz, 1 H) 3.48 (s, 2 H) 2.49 (s, 1 H) 1.93 - 2.08 (m, 5 H) 1.63 (d, J=13.0 Hz, 3 H) 1.25 - 1.33 (m, 1 H) 1.13 - 1.25 (m, 3 H) 0.80 - 0.92 (m, 18 H) -0.04 - 0.06 (m, 12 H)。
【0674】
中間体154:N4-((1R,5S,6r)-3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-N2-メチル-6-((S)-1-フェニルエチル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0675】
【化174】
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【0676】
(S)-2-(メチルカルバモイル)-6-(1-フェニルエチル)イソニコチン酸(100mg、0.352mmol)、HATU(160mg、0.422mmol)、DMF(2mL)及びDIPEA(0.184mL、1.055mmol)をフラスコに混合し、5分間撹拌した。次いで、(1R,5S,6r)-3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-アミン(96mg、0.422mmol)を添加し、反応を室温で2時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、EtOAcで3回抽出し、合わせた有機物を10%水性LiCl溶液で洗浄し、疎水性フリットを用いて乾燥させ、真空中で濃縮して黄色油状物とした。その後、これをシクロヘキサン中0〜32%の(AcOEt中25%EtOH)の勾配で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、所望の生成物(156.7mg、0.279mmol、収率82%)を黄色ガム状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.53分、[MH]
+=494.4。
【0677】
中間体155:6-ベンジル-N4-((1R,5S,6r)-3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-N2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0678】
【化175】
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【0679】
2-ベンジル-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(35mg、0.129mmol)、HATU(59.1mg、0.155mmol)、DMF(1.2mL)及びDIPEA(0.068mL、0.388mmol)をフラスコに混合し、5分間撹拌した。次いで、(1R,5S,6r)-3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-アミン(35.3mg、0.155mmol)を添加し、反応を室温で1.5時間撹拌した。反応混合物を水(30mL)で希釈し、EtOAc(3×30mL)で抽出し、合わせた有機物を10%LiCl水溶液(20mL)で洗浄し、疎水性フリットを用いて乾燥させ、真空中で濃縮して黄色油状物とした。次いで、これをシクロヘキサン中0〜40%の(EtOAc中25%EtOH)の勾配(10CV)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、所望の生成物(113.5mg、0.208mmol、収率59.3%)を橙色ガム状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.49分、[MH]
+=480.4。
【0680】
中間体156:N4-((1R,5S,6r)-3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-6-(メトキシ(フェニル)メチル)-N2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0681】
【化176】
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【0682】
2-(メトキシ(フェニル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(185mg、0.578mmol)、HATU(264mg、0.693mmol)、DMF(4mL)及びDIPEA(0.303mL、1.733mmol)をフラスコに混合し、5分間撹拌した。次いで、(1R,5S,6r)-3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-アミン(158mg、0.693mmol)を添加し、反応を室温で1.5時間撹拌した。DIPEA(0.303mL、1.733mmol)を添加し、反応混合物を45℃で2時間撹拌した。HATUのさらなる部分(264mg、0.693mmol)を添加し、反応を45℃で2時間撹拌した。反応混合物を水(40mL)で希釈し、EtOAc(3x40mL)で抽出し、合わせた有機物を10%LiCl水溶液(20mL)で洗浄して、飽和NaHCO
3溶液(20mL)で洗浄し、疎水性フリットを用いて乾燥させて真空中で濃縮し、橙色油状物とした。これを、最初にシクロヘキサン中0〜32%の(AcOEt中25%EtOH)(10CV)の勾配で溶出するシリカカラムクロマトグラフィーにより精製し、次いで、2回目はシクロヘキサン中20〜80%のAcOEt(10CV)の勾配で溶出するシリカカラムクロマトグラフィーにより精製した。適切な画分を合わせて減圧下で蒸発させ、所望の生成物(168.3mg、0.147mmol、収率44.7%)を橙色ガム状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.52分、[MH]
+=510.4。
【0683】
実施例
実施例1:(+/-)-N4-シクロプロピル-N2-メチル-6-(1-フェニルエチル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0684】
【化177】
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【0685】
2-(メチルカルバモイル)-6-(1-フェニルエチル)イソニコチン酸(100mg、0.352mmol)、HATU(204mg、0.537mmol)、DIPEA(0.19mL、1.088mmol)、シクロプロパンアミン(0.05mL、0.722mmol)及びDMF(3mL)を、室温でN
2下に1時間撹拌した。溶液を濃縮し、750mgの橙色油状物を得た。これをSiO
2上のクロマトグラフィー(Biotage(登録商標)SNAP25gカートリッジ、0〜100%酢酸エチル/シクロヘキサンで溶出)により精製した。適切な画分を濃縮し、83mgの黄色油状物を得た。サンプルを1:1のMeOH:DMSO(1mL)に溶解させ、MDAP(ギ酸法)により精製した。適切な画分を濃縮し、N
4-シクロプロピル-N
2-メチル-6-(1-フェニルエチル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(58mg、0.161mmol、収率45.9%)を無色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.98分、[MH]+=324.0。
【0686】
実施例2:6-ベンジル-N4-シクロプロピル-N2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0687】
【化178】
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【0688】
2-ベンジル-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(130mg、0.481mmol)、HATU(267mg、0.702mmol)、DIPEA(0.25mL、1.431mmol)、シクロプロパンアミン(0.07mL、1.010mmol)及びDMF(3mL)を、室温でN
2下に45分間撹拌した。この溶液を濃縮し、60mgの橙色油状物を得た。これをSiO
2上のクロマトグラフィー(Biotage(登録商標)SNAP25gカートリッジ、0〜100%酢酸エチル/シクロヘキサンで溶出)により精製した。適切な画分を濃縮し、139mgの黄色油状物を得た。これをSiO
2上のクロマトグラフィー(Biotage(登録商標)SNAP25gカートリッジ、50〜100%酢酸エチル/シクロヘキサンで溶出)により精製した。適切な画分を濃縮し、83mgの黄色油状物を得た。これをDMF(1mL)にとり、MDAP(ギ酸法)によりさらに精製した。所望の生成物を含有する画分を濃縮し、6-ベンジル-N
4-シクロプロピル-N
2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(66mg、0.192mmol、収率39.9%)を白色固体として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.91分、[MH]+=310.0。
【0689】
実施例3:6-ベンジル-N4-シクロブチル-N2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0690】
【化179】
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【0691】
6-ブロモ-N
4-シクロブチル-N
2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(46mg、0.147mmol)、ベンジル亜鉛(II)ブロミド(THF中0.5M、0.5mL、0.250mmol)、PdCl
2(PPh
3)
2(12mg、0.017mmol)及びTHF(1.5mL)を、マイクロ波中、110℃で30分間加熱した。黒色溶液をCelite(登録商標)上で濾過し、EtOAcと水とに分配し、EtOAc(3×30mL)で抽出し、疎水性フリットで乾燥させ、濃縮して70mgの褐色固体を得た。サンプルを1:1のMeOH:DMSO(1mL)に溶解させ、MDAP(ギ酸法)により精製した。この溶液を濃縮し、6-ベンジル-N
4-シクロブチル-N
2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(23mg、0.064mmol、収率43.4%)を無色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.02分、[MH]+=324.0。
【0692】
実施例4:(+/-)-N4-シクロブチル-N2-メチル-6-(1-フェニルエチル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0693】
【化180】
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【0694】
6-ブロモ-N
4-シクロブチル-N
2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(46mg、0.147mmol)、(1-フェニルエチル)亜鉛(II)ブロミド(THF中0.5M、0.147mL、0.074mmol)、PdCl
2(PPh
3)
2(16mg、0.023mmol)及びTHF(1mL)を、マイクロ波中、110℃で30分間加熱した。この反応を、マイクロ波中、110℃でさらに30分間加熱した。(1-フェニルエチル)亜鉛(II)ブロミド(THF中0.5M、0.3mL、0.150mmol)、PdCl
2(PPh
3)
2(11mg、0.016mmol)及びTHF(0.5mL)を添加し、反応を、マイクロ波中、110℃で30分間加熱した。反応混合物をEtOAcと水とに分配し、水性層をEtOAc(3×30mL)でさらに抽出し、合わせた有機物を疎水性フリットで乾燥させ、濃縮して120mgの褐色固体を得た。これをSiO
2上のクロマトグラフィー(Biotage(登録商標)SNAP10gカートリッジ、0〜100%酢酸エチル/シクロヘキサンで溶出)により精製した。所望の画分を濃縮し、31mgの褐色固体を得た。サンプルを1:1のMeOH:DMSO(1mL)に溶解させ、MDAP(ギ酸法)により精製した。溶液を濃縮し、N
4-シクロブチル-N
2-メチル-6-(1-フェニルエチル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(21mg、0.056mmol、収率38.0%)を白色固体として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.08分、[MH]+=338.0。
【0695】
実施例5:(S*)-N4-シクロプロピル-N2-メチル-6-(1-フェニルエチル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0696】
実施例6:(R*)-N4-シクロプロピル-N2-メチル-6-(1-フェニルエチル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0697】
【化181】
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【0698】
実施例1(53mg)をキラルHPLCにより精製した。ラセミ体をEtOH(1mL)に溶解させた。注入:0.5mLの溶液をカラム上に注入した(20%EtOH(+0.2%イソプロピルアミン)/ヘプタン(+0.2%イソプロピルアミン)、流速=30mL/分、検出波長=215nm、カラム30mm×25cm Chiralpak IC)。注入総数=2。21〜23.5分からの画分をまとめてピーク1と標識した。25〜28分からの画分をまとめてピーク2と標識した。まとめた画分を真空中で濃縮し、その後秤量したフラスコに移した。
【0699】
ピーク1に対応する画分を回収し、実施例5(26mg)が得られた。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.98分、[MH]+=324.2。
【0700】
ピーク2に対応する画分を回収し、実施例6(20mg)が得られた。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.98分、[MH]+=324.1。
【0701】
実施例7:6-ベンジル-N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0702】
【化182】
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【0703】
6-ブロモ-N
2-メチル-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(80mg、0.256mmol)、ベンジル亜鉛(II)ブロミド(THF中0.5M、0.871mL、0.436mmol)、PdCl
2(PPh
3)
2(27mg、0.038mmol)及びTHF(1.5mL)を、マイクロ波中、110℃で30分間加熱した。黒色溶液をCelite(登録商標)上で濾過し、EtOAcと水とに分配し、EtOAc(3×30mL)で抽出し、疎水性フリットで乾燥させ、濃縮して約149mgの粗生成物を褐色油状物として得た。これをSiO
2上のクロマトグラフィー(Biotage(登録商標)SNAP10gカートリッジ、10〜70%酢酸エチル/シクロヘキサンで溶出)により精製し、86mgの褐色油状物を得た。これを1:1のDMSO:MeOH(1mL)にとり、MDAP(ギ酸法)によりさらに精製した。所望の生成物を含有する画分を飽和NaHCO
3溶液とDCMとに分配した。有機層を抽出し(2×50mL)、乾燥させて(Na
2SO
4)真空中で濃縮し、6-ベンジル-N
2-メチル-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(58mg、0.161mmol、収率63.0%)を白色固体として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.00分、[MH]+=324.4。
【0704】
実施例8:6-((1H-インダゾール-7-イル)メチル)-N4-シクロプロピル-N2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0705】
【化183】
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【0706】
2mLマイクロウェーブバイアル中で、6-(クロロメチル)-N
4-シクロプロピル-N
2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(66mg、0.247mmol)を、1,4-ジオキサン(2mL)及び水(1mL)中の7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-インダゾール(68mg、0.279mmol)、炭酸カリウム(104mg、0.753mmol)及びPdCl
2(dppf)(34mg、0.046mmol)と合わせた。これを120℃で40分間加熱した。溶液をセライト(登録商標)に通して濾過し、EtOAc(10mL)と水(10mL)とに分配し、さらなるEtOAc(2×10mL)で抽出し、疎水性フリットに通して乾燥させ、濃縮して240mgの褐色油状物を得た。これをSiO
2上のクロマトグラフィー(Biotage(登録商標)SNAP25g、0〜100%酢酸エチル/シクロヘキサンで溶出)により精製した。所望の画分を濃縮し、6-((1H-インダゾール-7-イル)メチル)-N
4-シクロプロピル-N
2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(43mg、0.111mmol、収率44.9%)を薄褐色固体として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.80分、[MH]+=350.5。
【0707】
実施例9:6-(3-(2-ヒドロキシエトキシ)ベンジル)-N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0708】
【化184】
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【0709】
1,3-ジオキソラン-2-オン(11.47mg、0.130mmol)を、6-(3-ヒドロキシベンジル)-N
2-メチル-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(34mg、0.100mmol)及びK
2CO
3(27.7mg、0.200mmol)のDMF(4mL)中溶液に添加した。反応混合物を1時間撹拌し、付加当量の1,3-ジオキソラン-2-オン(11.47mg、0.130mmol)を添加した。反応混合物をさらに2時間撹拌したままにし、付加当量の1,3-ジオキソラン-2-オン(11.47mg、0.130mmol)をもう一度添加した。反応混合物を2時間撹拌し、さらなる1,3-ジオキソラン-2-オン(11.47mg、0.130mmol)を添加した。最終当量の1,3-ジオキソラン-2-オン(11.47mg、0.130mmol)を添加し、反応混合物を15時間撹拌したままにした。反応混合物をEtOAcと水とに分配した。水性層を除去し、有機層を洗浄し(1×水、2×飽和水性NaHCO
3)、疎水性フリットに通過させ、真空中で蒸発させて透明油状物とした。次いで、サンプルを、30〜100%EtOAc/シクロヘキサンの勾配を用いる10g Biotage(登録商標)SNAPカラムを用いて精製した。生成物含有画分を合わせ、溶媒を真空中で除去し、透明油状物を得た。次いで、サンプルを窒素流下で2時間乾燥させ、その後真空オーブン中に40℃で1時間置いた。このサンプルを、MDAP(ギ酸法)を介してさらに精製した。生成物含有画分を合わせ、溶媒を真空中で除去し、白色固体を得た。次いで、サンプルを窒素流下で16時間乾燥させ、その後真空中40℃で1時間置き、所望の生成物(12mg)が得られた。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.84分、[MH]+=384.4。
【0710】
実施例10:N4-シクロプロピル-6-(2-フルオロベンジル)-N2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0711】
【化185】
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2-(2-フルオロベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(45.2mg、0.125mmol、80重量%)のDMF(0.8mL)中溶液に、HATU(64.2mg、0.169mmol)を添加し、その後シクロプロパンアミン(0.02mL、0.289mmol)及びDIPEA(0.1mL、0.573mmol)を添加した。得られた反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を、MDAP(ギ酸法)により直接精製した。所望の生成物を含有する画分を飽和重炭酸ナトリウム溶液とDCMとに分配した。有機層を抽出し(2×20mL)、次いで乾燥させて真空中で濃縮し、N
4-シクロプロピル-6-(2-フルオロベンジル)-N
2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(23.4mg、0.068mmol、収率60.3%)を無色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.94分、[MH]+=328.2。
【0712】
実施例11:N4-((1S,2S)-2-(ヒドロキシメチル)シクロプロピル)-6-(3-メトキシベンジル)-N2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0713】
【化186】
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【0714】
2-(3-メトキシベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(30mg、0.100mmol)をDCM(10mL)に懸濁させ、Et
3N(0.028mL、0.200mmol)及びHATU(49.4mg、0.130mmol)を添加し、次いで混合物を20分間撹拌した後、((1S,2S)-2-アミノシクロプロピル)メタノール塩酸塩(18.52mg、0.150mmol)を添加した。得られた黄色溶液を2時間撹拌し、その後水(10mL)で洗浄し、乾燥させて真空中で蒸発させ、残渣をMDAP(高pH法)により精製し、N
4-((1S,2S)-2-(ヒドロキシメチル)シクロプロピル)-6-(3-メトキシベンジル)-N
2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(25mg、0.068mmol、収率67.7%)を無色固体として得た。
LCMS (2分、高pH法):Rt=0.85分、[MH]+=370.3。
【0715】
実施例12:N4-シクロプロピル-6-(3-メトキシベンジル)-N2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0716】
【化187】
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【0717】
2-(3-メトキシベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(40mg、0.133mmol)をDCM(10mL)に懸濁させ、Et
3N(0.037mL、0.266mmol)及びHATU(65.8mg、0.173mmol)を添加し、次いで混合物を20分間撹拌した後、シクロプロピルアミン(0.028mL、0.400mmol)を添加した。得られた黄色溶液を2時間撹拌し、次いで水(10mL)で洗浄し、乾燥させて真空中で蒸発させ、残渣をMDAP(高pH法)により精製し、N
4-シクロプロピル-6-(3-メトキシベンジル)-N
2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(25mg、収率55.3%)を無色固体として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.95分、[MH]+=340.2。
【0718】
実施例13:6-(3-メトキシベンジル)-N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0719】
【化188】
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HATU(425mg、1.119mmol)を、2-(3-メトキシベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(210mg、0.699mmol)、(1S,2S)-2-メチルシクロプロパンアミン塩酸塩(90mg、0.839mmol)及びDIPEA(0.366mL、2.098mmol)のDMF(4mL)中溶液に添加した。反応混合物を15分間撹拌した。反応混合物をEtOAcと水とに分配した。水性層を除去し、有機層を洗浄し(1×水、2×飽和水性NaHCO
3)、疎水性フリットに通過させ、真空中で蒸発させて褐色油状物とした。次いでサンプルを、0〜80%EtOAc/シクロヘキサンで溶出する10g Biotage(登録商標)SNAPカラムを用いて精製した。生成物含有画分を合わせ、溶媒を真空中で除去した。次いで、サンプルを窒素流下で1時間乾燥させ、その後真空中に40℃で1時間置き、所望の生成物(206mg)が得られた。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.01分、[MH]+=354.3。
【0720】
実施例14:2-ベンジル-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸モノマーのアミドアレイ
【0721】
【表5】
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【0722】
2-ベンジル-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(162mg)とHATU(228mg)をDMF(3mL)に一緒に溶解させ、ストック溶液を調製した。DIPEA(330μL)を添加し、バイアルをキャップして振盪し、溶解を補助した。マトリックスバイアル(1.2mL)中で、1アリコートのこの反応混合物(0.5mL、0.1mmol)を、上記に示される構造を有する予め秤量したアミン(0.120mmol)に添加した。これをキャップし、振盪して内容物を分散させ、その後室温で18時間静置した。次いでこの反応混合物に、T3P(EtOAc中50%、120μL)とDIPEA(55μL)を添加し、さらなる出発アミン(+/-)-(trans)-2-アミノシクロブタノール(20mg)を添加した。このバイアルを振盪し、室温で1時間静置したままにした。サンプルをそのまま注入し、MDAP(高pH法)により精製した。その後、溶媒を窒素流下で乾燥させ、以下の表に挙げられる所要の生成物を得た。
【0723】
実施例
【0724】
【表6】
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【0725】
実施例15:2-ベンジル-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸モノマーのアミドアレイ
【0726】
【表7】
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【0727】
2-ベンジル-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸を、HATU(0.038g、0.100mmol)及びDIPEA(0.052mL、0.300mmol)に添加し、混合物をDMF(0.5mL)に溶解させ、5分間放置した。この溶液をアミン(0.100mmol)に分散させ、反応を22℃で24時間放置した。次いで、反応にT3P(0.2mmol)を添加し、進行をLCMSにより分析した。その後、DMF中のサンプルをMDAP(高pH法)により精製した。溶媒を窒素流下で乾燥させ、以下の表に示される所要の生成物を得た。
【0728】
実施例
【0729】
【表8】
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【0730】
実施例16:(S)-N4-シクロプロピル-6-(3-(2-ヒドロキシプロポキシ)ベンジル)-N2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0731】
【化189】
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(S)-2-(3-(2-ヒドロキシプロポキシ)ベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(82mg、0.238mmol)のDMF(2mL)中溶液に、HATU(136mg、0.357mmol)を添加し、その後シクロプロパンアミン(0.035mL、0.505mmol)及びDIPEA(0.166ml、0.952mmol)を添加した。得られた反応混合物を、室温にて空気中で撹拌した。HATUのさらなる部分(136mg、0.357mmol)及びシクロプロパンアミン(0.035mL、0.505mmol)を添加し、反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を、MDAP(ギ酸法)により直接精製した。所望の生成物を含有する画分を飽和NaHCO
3溶液とDCMとに分配した。有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、真空中で濃縮し、(S)-N
4-シクロプロピル-6-(3-(2-ヒドロキシプロポキシ)ベンジル)-N
2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(17mg、0.040mmol、収率16.76%)を白色固体として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.83分、[MH]+=384.2。
【0732】
実施例17:N4-シクロプロピル-6-(3-(2-ヒドロキシエトキシ)ベンジル)-N2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0733】
【化190】
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【0734】
2-(3-(2-ヒドロキシエトキシ)ベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(98mg、0.297mmol)のDMF(1mL)中溶液に、HATU(169mg、0.445mmol)を添加し、その後シクロプロパンアミン(33.9mg、0.593mmol)及びDIPEA(0.207ml、1.187mmol)を添加した。得られた反応混合物を、室温で4時間撹拌した(アミンの添加後、黄色溶液は褐色になった)。反応混合物を、MDAP(ギ酸法)により直接精製した。所望の生成物を含有する画分を飽和NaHCO
3溶液とDCMとに分配した。有機層を真空中で濃縮し、N
4-シクロプロピル-6-(3-(2-ヒドロキシエトキシ)ベンジル)-N
2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(17.6mg、0.048mmol、収率16.06%)を黄色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.77分、[MH]+=370.2。
【0735】
実施例18:6-((1H-インドール-4-イル)メチル)-N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0736】
【化191】
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2-((1H-インドール-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(27mg、0.052mmol、59重量%)のDMF(0.8mL)中溶液に、HATU(49.8mg、0.131mmol)を添加し、その後(1S,2S)-2-メチルシクロプロパンアミン塩酸塩(18.78mg、0.175mmol)及びDIPEA(0.076mL、0.435mmol)を添加した。得られた反応混合物を室温で一晩撹拌した。黄色溶液は、アミンの添加後に褐色になった。反応混合物を、MDAP(ギ酸法)により直接精製した。所望の生成物を含有する画分を、飽和NaHCO
3溶液とDCMとに分配した。有機層を抽出し、その後乾燥させて真空中で濃縮し、6-((1H-インドール-4-イル)メチル)-N
2-メチル-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(12.4mg、0.031mmol、収率59.8%)を無色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.96分、[MH]+=363.2。
【0737】
実施例19:N4-シクロプロピル-6-(4-メトキシベンジル)-N2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0738】
【化192】
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2-(4-メトキシベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(62mg、0.162mmol、78.5重量%)のDMF(0.7mL)中溶液に、HATU(118mg、0.310mmol)を添加し、その後シクロプロパンアミン(0.029mL、0.419mmol)及びDIPEA(0.180mL、1.031mmol)を添加した。得られた反応混合物を室温で一晩撹拌した。黄色溶液は、アミンの添加後に褐色になった。反応混合物を、MDAP(ギ酸法)により直接精製した。所望の生成物を含有する画分を飽和NaHCO
3溶液とDCMとに分配した。有機層を抽出し(2×20mL)、次いで乾燥させて真空中で濃縮し、N
4-シクロプロピル-6-(4-メトキシベンジル)-N
2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(38mg、0.106mmol、収率65.6%)を無色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.92分、[MH]+=340.1。
【0739】
実施例20:N4-シクロプロピル-N2-メチル-6-(2-メチルベンジル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0740】
【化193】
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2-(2-メチルベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(13.8mg、0.043mmol、89重量%)のDMF(0.9mL)中溶液に、HATU(27.7mg、0.073mmol)を添加し、その後シクロプロパンアミン(0.01mL、0.144mmol)及びDIPEA(0.040mL、0.229mmol)を添加した。得られた反応混合物を室温で一晩撹拌した。黄色溶液は、アミンの添加後に褐色になった。反応混合物を、MDAP(ギ酸法)により直接精製した。所望の生成物を含有する画分を飽和NaHCO
3溶液とDCMとに分配した。次いで、有機層を乾燥させて真空中で濃縮し、N
4-シクロプロピル-N
2-メチル-6-(2-メチルベンジル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(4.2mg、0.012mmol、収率27.1%)を無色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.99分、[MH]+=324.3。
【0741】
実施例21:6-((1H-インドール-4-イル)メチル)-N4-シクロプロピル-N2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0742】
【化194】
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2-((1H-インドール-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(200mg、0.647mmol)をDMF(5mL)にとった。DIPEA(0.339mL、1.940mmol)及びHATU(369mg、0.970mmol)を添加し、反応を室温で10分間撹拌したままにした。シクロプロパンアミン(0.090mL、1.293mmol)を添加し、反応をさらに1時間撹拌したままにした。反応を真空中で濃縮し、残渣を酢酸エチル(10mL)にとり、重炭酸ナトリウム溶液(10mL)を用いて抽出した。有機相をブライン(10mL)で洗浄し、その後硫酸ナトリウムで乾燥させ、疎水性フリットに通して濾過し、真空中で濃縮した。サンプルを1:1のMeCN:DMSO(1mL)に溶解させ、MDAP(高pH法)により精製した。溶媒を真空中で蒸発させ、所要の生成物(23mg)をクリーム色固体として得た。
LCMS (2分、高pH法):Rt=0.89分、[MH]+=349.3。
【0743】
実施例22:N4-シクロプロピル-6-(3-フルオロベンジル)-N2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0744】
【化195】
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2-(3-フルオロベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(53mg、0.147mmol、80重量%)のDMF(0.8mL)中溶液に、HATU(105mg、0.276mmol)を添加し、その後シクロプロパンアミン(0.03mL、0.433mmol)及びDIPEA(0.161mL、0.922mmol)を添加した。得られた反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を、MDAP(ギ酸法)により直接精製した。所望の生成物を含有する画分を、飽和重炭酸ナトリウム溶液とDCMとに分配した。次いで、有機層を乾燥させて真空中で濃縮し、N
4-シクロプロピル-6-(3-フルオロベンジル)-N
2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(26.6mg、0.081mmol、収率55.2%)を無色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.95分、[MH]+=328.2。
【0745】
実施例23:N4-シクロプロピル-N2-メチル-6-(3-メチルベンジル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0746】
【化196】
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2-(3-メチルベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(102mg、0.359mmol)のDMF(0.8mL)中溶液に、HATU(205mg、0.538mmol)を添加し、その後シクロプロパンアミン(0.070mL、1.010mmol)及びDIPEA(0.2mL、1.145mmol)を添加した。得られた反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を、MDAP(ギ酸法)により直接精製した。所望の生成物を含有する画分を飽和重炭酸ナトリウム溶液とDCMとに分配した。次いで、有機層を乾燥させて真空中で濃縮し、N
4-シクロプロピル-N
2-メチル-6-(3-メチルベンジル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(25.1mg、0.078mmol、収率21.63%)を無色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.00分、[MH]+=324.2。
【0747】
実施例24:N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)-6-((2-オキソインドリン-4-イル)メチル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0748】
【化197】
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2-(メチルカルバモイル)-6-((2-オキソインドリン-4-イル)メチル)イソニコチン酸(55.7mg、0.080mmol、47重量%)のDMF(0.8mL)中溶液に、HATU(78mg、0.205mmol)を添加し、その後(1S,2S)-2-メチルシクロプロパンアミン塩酸塩(20mg、0.186mmol)及びDIPEA(0.120mL、0.689mmol)を添加した。得られた反応混合物を、室温で週末かけて撹拌した。反応混合物を、MDAP(ギ酸法)により直接精製した。所望の生成物を含有する画分を、飽和重炭酸ナトリウム溶液とDCMとに分配した。次いで、有機層を乾燥させて真空中で濃縮し、N
2-メチル-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)-6-((2-オキソインドリン-4-イル)メチル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(22mg、0.052mmol、65.0収率%)を無色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.79分、[MH]+ 379.3。
【0749】
実施例25:N4-シクロプロピル-6-(インドリン-4-イルメチル)-N2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0750】
【化198】
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ベンジル4-((4-(シクロプロピルカルバモイル)-6-(メチルカルバモイル)ピリジン-2-イル)メチル)インドリン-1-カルボキシレート(31.8mg、0.066mmol)をメタノール(10mL)に溶解させ、H-Cube中、Pd/C触媒カートリッジ上で、フルH
2モードで1時間水素化した。溶出液を真空中で蒸発させ、粗生成物を得た。これをSiO
2上のクロマトグラフィー(Biotage(登録商標)SNAP10g、0〜100%酢酸エチル/シクロヘキサンで溶出)により精製した。所望の画分を濃縮し、N4-シクロプロピル-6-(インドリン-4-イルメチル)-N2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(2.3mg、6.24μmol、収率9.50%)を得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.48分、[MH]+ 351.2。
【0751】
実施例26:N4-シクロプロピル-6-(3-ヒドロキシベンジル)-N2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0752】
【化199】
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N
4-シクロプロピル-6-(3-メトキシベンジル)-N
2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(120mg、0.354mmol)のDCM(3mL)中懸濁液を、N
2下で0℃に冷却し、BBr
3(DCM中1M、1.76mL、1.760mmol)を滴下添加した。反応を水(10mL)でクエンチし、酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。次いで、有機抽出物を飽和NaHCO
3溶液で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濃縮して黄色油状物:N
4-シクロプロピル-6-(3-ヒドロキシベンジル)-N
2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(117.3mg、0.288mmol、収率82%、純度約80%)を得た。12mgのこのサンプルを、MDAP(ギ酸法)により精製した。所望の生成物を含有する画分を、飽和重炭酸ナトリウム溶液とDCMとに分配した。次いで、有機層を乾燥させて真空中で濃縮し、N
4-シクロプロピル-6-(3-ヒドロキシベンジル)-N
2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(3.3mg、9.13μmol、収率2.58%)を無色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.77分、[MH]+ 326.2。
【0753】
実施例27:(R)-N4-シクロプロピル-6-(3-(2-ヒドロキシプロポキシ)ベンジル)-N2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0754】
【化200】
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2mLマイクロウェーブバイアル中で、N
4-シクロプロピル-6-(3-ヒドロキシベンジル)-N
2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(53mg、0.163mmol)、(R)-2-メチルオキシラン(0.06mL、0.856mmol)及び炭酸セシウム(159mg、0.489mmol)の混合物をDMF(1.5mL)に溶解させ、反応混合物を150℃で30分間加熱した。反応混合物を水(10mL)で洗浄してEtOAc(3×10mL)で抽出し、次いで飽和LiCl溶液で洗浄した。合わせた有機相を乾燥させ、濃縮して300mgの油状物を得た。これをSiO
2上のクロマトグラフィー(Biotage(登録商標)SNAP10g、60〜100%酢酸エチル/シクロヘキサンで溶出)により精製した。所望の画分を濃縮して所望の生成物を得たが、これは依然として不純であった。これをMDAP(ギ酸法)によりさらに精製した。所望の生成物を含有する画分を飽和重炭酸ナトリウム溶液とDCMとに分配した。その後、有機層を乾燥させて真空中で濃縮し、(R)-N
4-シクロプロピル-6-(3-(2-ヒドロキシプロポキシ)ベンジル)-N
2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(19.9mg、0.049mmol、収率30.3%)を無色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.83分、[MH]+ 384.2。
【0755】
実施例28:6-(ヒドロキシ(フェニル)メチル)-N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド、未定義の立体中心におけるジアステレオマーの1:1混合物
【0756】
【化201】
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(+/-)-2-(ヒドロキシ(フェニル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(500mg、1.747mmol)のDMF(3mL)中溶液に、DIPEA(0.915mL、5.24mmol)を添加し、その後HATU(996mg、2.62mmol)及び(1S,2S)-2-メチルシクロプロパンアミン塩酸塩(282mg、2.62mmol)を添加した。得られた反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物をLiClの飽和溶液(10mL)とEtOAc(10mL)とに分配し、次いで水相をEtOAcでさらに2回抽出した。合わせた有機相を水(20mL)で洗浄し、水相をEtOAcでさらに2回抽出した。合わせた有機相を疎水性フリットに通して乾燥させた。これを、フラッシュシリカクロマトグラフィー(SNAPシリカ10gカートリッジ、(溶出液は40〜100%EtOAc/シクロヘキサン))により精製した。合わせた所望の画分を真空中で濃縮し、6-(ヒドロキシ(フェニル)メチル)-N
2-メチル-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(229mg、0.607mmol、収率34.8%)を黄色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.85分、[MH]+ 340.2。
1H NMR (400 MHz, MeOH-d
4) δ ppm 8.27 (d, J=1.5 Hz, 1 H) 7.95 (d, J=1.5 Hz, 1 H) 7.44 (br. d, J=7.3 Hz, 2 H) 7.29 (br. t, J=7.5, 7.5 Hz, 2 H) 7.18 - 7.24 (m, 1 H) 5.92 (s, 1 H) 2.96 (s, 3 H) 2.54 (dt, J=7.3, 3.7 Hz, 1 H) 1.10(d, J=6.1 Hz, 3 H) 0.95 - 1.05 (m, 1 H) 0.81 (ddd, J=9.2, 5.1, 4.0 Hz, 1 H) 0.56 (dt, J=7.3, 5.7 Hz, 1 H)。交換可能なプロトンは観察されなかった。
【0757】
実施例29:6-((R)-ヒドロキシ(フェニル)メチル)-N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0758】
実施例30:6-((S)-ヒドロキシ(フェニル)メチル)-N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0759】
【化202】
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実施例28 (210mg)をキラルHPLCにより精製した。ジアステレオマー混合物をEtOH(3mL)に溶解させた。注入:1.5mLの溶液をカラム上に注入した(20%EtOH(+0.2%イソプロピルアミン)/ヘプタン(+0.2%イソプロピルアミン)、流速=30mL/分、検出波長=215nm、カラム30mm×25cm Chiralpak AD-H (5μm))。注入総数=2。10〜12.5分からの画分をまとめてピーク1と標識した。15〜20分からの画分をまとめてピーク2と標識した。まとめた画分を真空中で濃縮し、その後秤量したフラスコに移した。
ピーク1に対応する画分を回収し、実施例30(73mg)が得られた。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.84分、[MH]
+=340.3。
1H NMR (400 MHz, MeOH-d
4) δ ppm 8.26 (d, J=1.7 Hz, 1 H) 7.95 (d, J=1.2 Hz, 1 H) 7.46 (br. d, J=7.3 Hz, 2 H) 7.33 (br. t, J=7.5, 7.5 Hz, 2 H) 7.22 - 7.28 (m, 1 H) 5.94 (s, 1 H) 2.98 (s, 3 H) 2.54 (dt, J=7.3, 3.6 Hz, 1 H) 1.13 (d, J=5.9 Hz, 3 H) 0.96 - 1.06 (m, 1 H) 0.82 (ddd, J=9.2, 5.3, 4.0 Hz, 1 H) 0.59 (dt, J=7.5, 5.7 Hz, 1 H)。交換可能なプロトンは観察されなかった。
【0760】
ピーク2に対応する画分を回収し、実施例29(92mg)が得られた。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.84分、[MH]
+=340.2。
【0761】
実施例31:6-(メトキシ(フェニル)メチル)-N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド、未定義の立体中心におけるジアステレオマーの1:1混合物
【0762】
【化203】
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2-(メトキシ(フェニル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(44.9mg、0.090mmol、60重量%)のDMF(0.7mL)中溶液に、HATU(85mg、0.224mmol)を添加し、その後(1S,2S)-2-メチルシクロプロパンアミン塩酸塩(24.13mg、0.224mmol)及びDIPEA(0.1mL、0.573mmol)を添加した。得られた反応混合物を室温で3時間撹拌した(アミンの添加後、橙色溶液が黄色になった)。反応混合物を、MDAP(高pH法)により直接精製した。所望の生成物を含有する画分を真空中で濃縮し、6-(メトキシ(フェニル)メチル)-N
2-メチル-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(24mg、0.061mmol、収率68.1%)を無色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.00分、[MH]
+=354.2。
【0763】
実施例32:6-(ヒドロキシ(ピリジン-2-イル)メチル)-N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド、未定義の立体中心におけるジアステレオマーの1:1混合物
【0764】
【化204】
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2-(ヒドロキシ(ピリジン-2-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(289mg、0.604mmol、60重量%)のDMF(1mL)中溶液に、HATU(612mg、1.610mmol)を添加し、その後(1S,2S)-2-メチルシクロプロパンアミン塩酸塩(173mg、1.608mmol)及びN-エチル-N-イソプロピルプロパン-2-アミン(0.615mL、3.52mmol)を添加した。得られた反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を、MDAP(高pH法)により直接精製した。所望の生成物を含有する画分を真空中で濃縮し、6-(ヒドロキシ(ピリジン-2-イル)メチル)-N
2-メチル-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(62mg、0.164mmol、収率27.2%)を無色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.55分、[MH]
+=341.2。
【0765】
実施例33:6-((1H-インダゾール-4-イル)メチル)-N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0766】
【化205】
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2-((1H-インダゾール-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(33.5mg、0.054mmol、50重量%)のDMF(0.7mL)中溶液に、HATU(65.7mg、0.173mmol)を添加し、その後(1S,2S)-2-メチルシクロプロパンアミン塩酸塩(18.58mg、0.173mmol)及びN-エチル-N-イソプロピルプロパン-2-アミン(0.07mL、0.401mmol)を添加した。得られた反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を、MDAP(高pH法)により直接精製した。所望の生成物を含有する画分を真空中で濃縮し、12.6mgの粗生成物を得た。これをフラッシュシリカクロマトグラフィー(溶出液:シクロヘキサン中40%酢酸エチル;その後100%(EtOAc中25%EtOH))により精製した。所望の生成物を含有する画分を真空中で濃縮し、6-((1H-インダゾール-4-イル)メチル)-N
2-メチル-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(3mg、8.26μmol、収率15.29%)を得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.83分、[MH]
+=364.3。
【0767】
実施例34:N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)-6-(ピリジン-2-イルメチル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0768】
【化206】
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室温の6-(クロロ(ピリジン-2-イル)メチル)-N
2-メチル-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(20mg、0.033mmol、60重量%)の酢酸(1mL)中溶液に、亜鉛粉末(6.56mg、0.100mmol)をゆっくりと添加した。次いで、反応混合物を室温で一晩撹拌した。NaOH(5M、3mL)及びDCM(5mL)を添加した。水性層と有機層を分離し、水相をDCMで抽出した(2回)。合わせた有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、その後真空中で濃縮した。1:1のMeOH:DMSO(0.95mL)を添加し、反応混合物をMDAP(高pH法)により精製した。所望の画分を合わせて真空中で濃縮し、N
2-メチル-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)-6-(ピリジン-2-イルメチル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(5.2mg、0.015mmol、収率45.5%)を得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.51分、[MH]
+=325.3。
【0769】
実施例35:6-((S)-フルオロ(フェニル)メチル)-N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0770】
【化207】
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6-((R)-ヒドロキシ(フェニル)メチル)-N
2-メチル-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(6mg、0.018mmol)をDCM(1mL)に溶解させ、窒素下に氷浴中で冷却し、次いでデオキソフルオル(0.04mL、0.108mmol)を滴下添加し、混合物を0℃で2時間撹拌し、その後室温に温めて一晩撹拌した。炭酸ナトリウム溶液(1mL)及びDCM(5mL)を添加した。水性層と有機層を分離し、水相をDCMで抽出した(2回)。合わせた有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、次いで真空中で濃縮した。1:1のMeOH:DMSO(0.95mL)を添加し、反応混合物を、MDAP(高pH法)により精製した。合わせた所望の画分を真空中で濃縮し、6-((S)-フルオロ(フェニル)メチル)-N
2-メチル-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(2mg、5.57μmol、31.5収率%)を無色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.02分、[MH]
+=342.2。
【0771】
実施例36:N2-メチル-6-((2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-4-イル)メチル)-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0772】
【化208】
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2-((2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(32.5mg、0.045mmol、45重量%)のDMF(0.8mL)中溶液に、HATU(61mg、0.160mmol)を添加し、その後(1S,2S)-2-メチルシクロプロパンアミン塩酸塩(17.25mg、0.160mmol)及びN-エチル-N-イソプロピルプロパン-2-アミン(0.07mL、0.401mmol)を添加した。得られた反応混合物を室温で一晩撹拌した。この反応混合物を、MDAP(高pH法)により直接精製した。所望の生成物を含有する画分を真空中で濃縮し、Meエステルに相当すると推定される不純物を有する所望の生成物(6mg)を得た。THF(2mL)及び水(2mL)を添加し、次いで水酸化リチウム(1.62mg、0.068mmol)を添加して、反応混合物を25分間撹拌した。その後、溶媒を真空中で除去し、次いでDMF(0.8mL)を添加し、その後HATU(75mg、0.197mmol)、DIPEA(0.07mL、0.401mmol)、(1S,2S)-2-メチルシクロプロパンアミン塩酸塩(13mg、0.121mmol)を添加して、得られた混合物を2時間撹拌した。反応混合物を、MDAP(高pH法)により直接精製した。所望の生成物を含有する画分を真空中で濃縮し、所望の生成物(6mg)を得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.53分、[MH]
+=378.2。
【0773】
実施例37:6-(3-(2-(4,4-ジフルオロピペリジン-3-イル)エトキシ)ベンジル)-N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド、未定義の立体中心におけるジアステレオマーの1:1混合物
【0774】
【化209】
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TFA(0.5mL、6.49mmol)を、tert-ブチル4,4-ジフルオロ-3-(2-(3-((6-(メチルカルバモイル)-4-(((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)カルバモイル)ピリジン-2-イル)メチル)フェノキシ)エチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(51mg、0.087mmol)のDCM(4mL)中溶液に添加した。反応混合物を15分間撹拌した。次いで、反応混合物を真空中で濃縮して褐色油状物とし、その後、DCM:メタノール性アンモニア(0〜50%)の勾配を用いる10g Biotage(登録商標)SNAPカラム上のフラッシュクロマトグラフィー精製用に調製した。しかしながら、生成物の分離を示す明らかなピークは得られなかった。EtOAc:エタノール(0〜40%)の勾配を用いてカラムをさらに実施したが、この場合も同様に、明らかに生成物を含有する画分はなかった。このため、全画分を合わせ、真空中で濃縮した。その後サンプルを、MDAP(高pH法)を用いる精製用に調製した。生成物含有画分を合わせ、溶媒を真空中で除去した。次いで、サンプルを窒素流下で1時間乾燥させ、その後真空中に1時間置いた。次いで、サンプルを、DCM:メタノール性アンモニア(0〜16%)の勾配を用いる10g Biotage(登録商標)SNAPカラムを用いてさらに精製した。生成物含有画分を合わせ、溶媒を真空中で除去した。次いで、サンプルを窒素流下で乾燥させ、真空オーブン中に40℃で16時間置いた。その後、サンプルをMDAP(高pH法)用に調製した。生成物含有画分を合わせ、溶媒を真空中で除去して白色固体とした。次いで、白色固体を窒素流下で2時間乾燥させ、その後真空中で40℃にて1時間さらに乾燥させ、表題化合物(11mg)が得られた。
LCMS (2分、高pH法):Rt=1.05分、[MH]
+=487.2。
【0775】
実施例38:6-ベンジル-N4-((1r,3r)-3-ヒドロキシシクロブチル)-N2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0776】
【化210】
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2-ベンジル-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(98.4mg、0.364mmol)及びHATU(194.7mg、0.512mmol)の混合物に、トランス-3-アミノシクロブタノール塩酸塩(64.6mg、0.523mmol)のDMF(1.8mL)中溶液を添加した。DIPEA(0.191mL、1.092mmol)を添加し、混合物を室温で50分間撹拌した。反応混合物を窒素流下で濃縮し、アセトニトリルで総体積2mLに希釈し、MDAP(2×1mL注入、ギ酸法)により直接精製し、所要の画分を窒素流下で蒸発させた。残渣をDCM及びメタノール(1:1)に懸濁させ、風袋したバイアルに移し、溶媒を窒素流下で蒸発させて、所望の生成物を白色固体;6-ベンジル-N
4-(トランス-3-ヒドロキシシクロブチル)-N
2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(111.0mg、0.327mmol、収率90%)として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.80分、[MH]
+=340.3。
【0777】
実施例39:6-((1H-インドール-3-イル)メチル)-N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0778】
【化211】
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2-((1H-インドール-3-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(200mg、0.129mmol、20重量%)のDMF(0.8mL)中溶液に、DIPEA(0.15mL、0.859mmol)を添加し、その後HATU(148mg、0.389mmol)及び(1S,2S)-2-メチルシクロプロパンアミン塩酸塩(41.7mg、0.388mmol)を添加した。得られた反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を、MDAP(高pH法)により直接精製した。所望の生成物を含有する画分を真空中で濃縮し、6-((1H-インドール-3-イル)メチル)-N
2-メチル-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(5mg、0.013mmol、収率10.13%)を無色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.98分、[MH]
+=363.4。
【0779】
実施例40:6-(ヒドロキシ(6-メチルピリジン-2-イル)メチル)-N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド、未定義の立体中心におけるジアステレオマーの1:1混合物
【0780】
【化212】
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2-(ヒドロキシ(6-メチルピリジン-2-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(28mg、0.074mmol、80重量%)のDMF(0.8mL)中溶液に、DIPEA(0.05mL、0.286mmol)を添加し、その後HATU(53.0mg、0.139mmol)及び(1S,2S)-2-メチルシクロプロパンアミン塩酸塩(15mg、0.139mmol)を添加した。得られた反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を、MDAP(高pH法)により直接精製した。所望の生成物を含有する画分を真空中で濃縮し、所望の生成物を得たが、これは依然として不純であった。残渣を1:1のMeOH:DMSO(1mL)に溶解させ、MDAP(TFA)により精製した。重炭酸ナトリウム溶液(5mL)を所望の画分に添加し、次いで得られた混合物をDCMで3回抽出した。合わせた有機相を疎水性フィルターで乾燥させ、その後真空中で濃縮し、6-(ヒドロキシ(6-メチルピリジン-2-イル)メチル)-N
2-メチル-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(2mg、5.36μmol、収率7.21%)を無色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.52分、[MH]
+=355.3。
【0781】
実施例41:6-ベンジル-N2-メチル-N4-((1r,3r)-3-(メチルスルホニル)シクロブチル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0782】
【化213】
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2-ベンジル-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(65.0mg、0.240mmol)及びHATU(128.6mg、0.338mmol)の混合物に、トランス-3-(メチルスルホニル)シクロブタンアミン塩酸塩(48.0mg、0.259mmol)のDMF(1.8mL)中溶液を添加した。DIPEA(0.126mL、0.721mmol)を添加し、混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を窒素流下で濃縮し、アセトニトリルで総体積2mLに希釈し、MDAP(2×1mL注入、ギ酸法)により直接精製して、所要の画分を窒素流下で蒸発させた。残渣をDCM及びメタノール(1:1、約10mL)に懸濁させ、合わせて風袋したバイアルに移し、溶媒を窒素流下で蒸発させて、所望の生成物;6-ベンジル-N
2-メチル-N
4-(トランス-(メチルスルホニル)シクロブチル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(89.7mg、0.223mmol、収率93%)を白色固体として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.84分、[MH]
+=402.4。
【0783】
実施例42:6-ベンジル-N4-シクロペンチル-N2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0784】
【化214】
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2-ベンジル-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(48.3mg、0.179mmol)及びHATU(86.9mg、0.229mmol)のDMF(1mL)中溶液に、シクロペンタンアミン(0.021mL、0.214mmol)及びDIPEA(0.094mL、0.536mmol)を添加した。得られた溶液を室温で3時間撹拌し、その後揮発性物質を窒素流下で蒸発させ、粘性の暗褐色固体を得た。これをDMSO(2mL)に再溶解させ、MDAP(2×1mL注入、高pH法)により直接精製した。所要の画分を窒素流下で蒸発させ、メタノール(各約2mL)に再溶解させて、合わせた。この溶液を窒素流下で蒸発させ、残渣を真空中で乾燥させて、所望の生成物;6-ベンジル-N
4-シクロペンチル-N
2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(50.6mg、0.150mmol、収率84%)を白色固体として得た。
LCMS (2分、高pH法):Rt=1.09分、[MH]
+=338.3。
【0785】
実施例43:6-ベンジル-N4-(シクロプロピルメチル)-N2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0786】
【化215】
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2-ベンジル-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(49.2mg、0.182mmol)及びHATU(85.9mg、0.226mmol)のDMF(1mL)中溶液に、シクロプロピルメタンアミン(0.019mL、0.218mmol)及びDIPEA(0.095mL、0.546mmol)を添加した。この溶液を室温で6時間撹拌し、その後これをDMSO(1mL)で希釈し、MDAP(2×1mL注入、高pH法)により直接精製した。所要の画分を窒素流下で蒸発させ、メタノール(各約2mL)及びDCM(各約1mL)に再溶解させて、合わせた。この溶液を窒素流下で蒸発させ、残渣を真空中で乾燥させて、所望の生成物;6-ベンジル-N
4-(シクロプロピルメチル)-N
2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(49.9mg、0.154mmol、収率85%)を黄色ガム状物として得た。
LCMS (2分、高pH法):Rt=1.02分、[MH]
+=324.3。
【0787】
実施例44:6-((1H-インドール-4-イル)メチル)-N4-((1r,3r)-3-ヒドロキシシクロブチル)-N2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0788】
【化216】
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2-((1H-インドール-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(53.3mg、0.172mmol)及びHATU(105.6mg、0.278mmol)の混合物に、トランス-3-アミノシクロブタノール塩酸塩(40.7mg、0.329mmol)のDMF(1.5mL)中溶液を添加した。DIPEA(0.120mL、0.689mmol)を添加し、混合物を室温で85分間撹拌した。反応混合物を窒素流下で濃縮し、アセトニトリルで総体積2mLに希釈し、MDAP(2×1mL注入、ギ酸法)により直接精製し、所要の画分を合わせ、真空中で蒸発させた。残渣をDCM及びメタノール(1:1、約6mL)に懸濁させ、風袋したバイアルに移し、溶媒を窒素流下で蒸発させて、所望の生成物;6-((1H-インドール-4-イル)メチル)-N
4-(トランス-3-ヒドロキシシクロブチル)-N
2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(36.4mg、0.096mmol、収率55.8%)をクリーム色固体として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.75分、[MH]
+=379.3。
【0789】
実施例45:6-(ヒドロキシ(1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-4-イル)メチル)-N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド、未定義の立体中心におけるジアステレオマーの1:1混合物
【0790】
【化217】
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メタノール(0.2mL)を、6-(ヒドロキシ(1-(フェニルスルホニル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-4-イル)メチル)-N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(6mg、0.018mmol、85重量%)に添加した。次いで、KOH(1mg、0.018mmol)及び水(0.05mL)を添加し、得られた混合物を60℃で2時間撹拌した。さらなるKOH(0.7mg、0.012mmol)を添加し、得られた混合物を60℃で45分間撹拌した。MeOHを窒素流下で除去し、その後水(1mL)及びDCM(1mL)を添加した。水相をさらに2回抽出し、次いで合わせた有機相を疎水性フィルターで乾燥させ、その後真空中で濃縮し、6-(ヒドロキシ(1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-4-イル)メチル)-N
2-メチル-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(4.1mg、9.73μmol、収率99%)を黄色固体として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.44分、[MH]
+=380.3。
【0791】
実施例46:6-((1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)メチル)-N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0792】
【化218】
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2-((1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(54mg、0.087mmol、50重量%)のDMF(0.8mL)中溶液に、DIPEA(0.05mL、0.286mmol)を添加し、その後HATU(44mg、0.116mmol)及び(1S,2S)-2-メチルシクロプロパンアミン塩酸塩(12.45mg、0.116mmol)を添加した。得られた反応混合物を、室温で3時間撹拌した。反応混合物を、MDAP(高pH法)により直接精製した。所望の生成物を含有する画分を真空中で濃縮し、6-((1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)メチル)-N
2-メチル-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(10.2mg、0.025mmol、収率29.0%)を無色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.52分、[MH]
+=364.3。
1H NMR (400 MHz, MeOH-d
4) δ ppm 8.62 (s, 1 H) 8.21 (s, 1 H) 8.04 (s, 1 H) 7.72 (s, 1 H) 7.53 (br. d, J=2.9 Hz, 1 H) 6.59 (d, J=2.9 Hz, 1 H) 4.54 (s, 2 H) 2.98 (s, 3 H) 2.49 (dt, J=7.3, 3.7 Hz, 1 H) 1.10(d, J=5.9 Hz, 3 H) 0.91 - 1.02 (m, 1 H) 0.78 (ddd, J=9.2, 5.3, 4.2 Hz, 1 H) 0.52 - 0.59 (m, 1 H)。交換可能なプロトンは観察されなかった。
【0793】
実施例47:(+/-)-N4-シクロプロピル-6-(ヒドロキシ(フェニル)メチル)-N2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0794】
【化219】
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(+/-)-2-(ヒドロキシ(フェニル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(105mg、0.330mmol、約90重量%)のDMF(0.6mL)中溶液に、HATU(188mg、0.495mmol)を添加し、その後DIPEA(0.15mL、0.859mmol)及びシクロプロピルアミン(0.04mL、0.577mmol)を添加した。得られた反応混合物を、室温で20時間撹拌した。反応混合物を、MDAP(高pH法)により直接精製した。所望の生成物を含有する画分を真空中で濃縮し、N
4-シクロプロピル-6-(ヒドロキシ(フェニル)メチル)-N
2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(8mg、0.023mmol、収率7.08%)を無色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.76分、[MH]
+=326.2。
1H NMR (400 MHz, MeOH-d
4) δ ppm 9.08 (br. d, J=4.2 Hz, 1 H) 8.27 (d, J=1.5 Hz, 1 H) 7.96 (d, J=1.5 Hz, 1 H) 7.46 (br. d, J=7.1 Hz, 2 H) 7.29 - 7.36 (m, 2 H) 7.22 - 7.28 (m, 1 H) 5.94 (s, 1 H) 2.99 (d, J=4.9 Hz, 3 H) 2.87 (tt, J=7.3, 3.8 Hz, 1 H) 0.78 - 0.84 (m, 2 H) 0.62 - 0.68 (m, 2 H)。交換可能なプロトンは観察されなかった。
【0795】
実施例48:6-(1-(1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)エチル)-N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド、未定義の立体中心におけるジアステレオマーの1:1混合物
【0796】
【化220】
[この文献は図面を表示できません]
(+/-)-2-(1-(1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)エチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(110.7mg、0.256mmol、75重量%)のDMF(0.7mL)中溶液に、DIPEA(0.17mL、0.973mmol)を添加し、その後HATU(146mg、0.384mmol)及び(1S,2S)-2-メチルシクロプロパンアミン塩酸塩(41.3mg、0.384mmol)を添加した。得られた反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応を飽和LiCl溶液(10mL)で洗浄し、EtOAc(3×15mL)で抽出し、次いで合わせた有機相を疎水性フリットで乾燥させて真空中で濃縮した。粗生成物を、フラッシュシリカクロマトグラフィー(10gシリカカートリッジ、溶出液:40〜100%(EtOAc中25%EtOH)/シクロヘキサン)により精製した。生成物を有する画分を全て真空中で濃縮した。得られた黄色油状物を、MDAP(高pH法)により精製した。所望の生成物を含有する画分を真空中で濃縮し、6-(1-(1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)エチル)-N
2-メチル-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(29mg、0.073mmol、28.5収率%)を無色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.57分、[MH]
+=378.3。
1H NMR (400 MHz, MeOH-d
4) δ ppm 8.67 (s, 1 H) 8.23 (d, J=1.2 Hz, 1 H) 8.14 (s, 1 H) 7.76 (d, J=1.5 Hz, 1 H) 7.60(d, J=3.2 Hz, 1 H) 6.60(d, J=2.7 Hz, 1 H) 4.82 - 4.90(obs. m, 1 H) 3.00(s, 3 H) 2.50(dt, J=7.3, 3.7 Hz, 1 H) 1.91 (d, J=7.3 Hz, 3 H) 1.10(d, J=6.1 Hz, 3 H) 0.91 - 1.02 (m, 1 H) 0.78 (ddd, J=9.2, 5.3, 4.0 Hz, 1 H) 0.55 (dt, J=7.3, 5.8 Hz, 1 H)。交換可能なプロトンは観察されなかった。
【0797】
実施例49:6-((S*)-1-(1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)エチル)-N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0798】
実施例50:6-((R*)-1-(1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)エチル)-N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0799】
【化221】
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実施例48(26mg)をキラルHPLCにより精製した。ジアステレオマー混合物をEtOH(1mL)に溶解させた。注入:1mLの溶液をカラム上に注入した(20%EtOH(+0.2%イソプロピルアミン)/ヘプタン(+0.2%イソプロピルアミン)、流速=30mL/分、検出波長=215nm、カラム30mm×25cm Chiralpak AD-H (5μm))。注入総数=1。10〜12分からの画分をまとめてピーク1と標識した。14〜17分からの画分をまとめてピーク2と標識した。まとめた画分を真空中で濃縮し、その後秤量したフラスコに移した。
【0800】
ピーク1に対応する画分を回収し、実施例49(15mg)が得られた。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.53分、[MH]
+=378.4。
1H NMR (400 MHz, MeOH-d
4) δ ppm 8.60(s, 1 H) 8.22 (d, J=1.5 Hz, 1 H) 8.10(s, 1 H) 7.74 (d, J=1.5 Hz, 1 H) 7.48 (d, J=3.2 Hz, 1 H) 6.51 (dd, J=3.2, 0.7 Hz, 1 H) 4.82 (q, J=7.3 Hz, 1 H) 3.01 (s, 3 H) 2.49 (dt, J=7.3, 3.7 Hz, 1 H) 1.91 (d, J=7.1 Hz, 3 H) 1.10(d, J=6.1 Hz, 3 H) 0.92 - 1.02 (m, 1 H) 0.78 (ddd, J=9.2, 5.3, 3.9 Hz, 1 H) 0.55 (dt, J=7.3, 5.7 Hz, 1 H)。交換可能なプロトンは観察されなかった。
【0801】
ピーク2に対応する画分を回収し、実施例50(16mg)が得られたが、これは不純物を含有していたため、MDAP(高pH法)によりさらに精製した。合わせた所望の画分を真空中で濃縮し、実施例50(8mg)を無色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.53分、[MH]
+=378.3。
【0802】
実施例51:(S*)-N4-シクロプロピル-6-(ヒドロキシ(フェニル)メチル)-N2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0803】
実施例52:(R*)-N4-シクロプロピル-6-(ヒドロキシ(フェニル)メチル)-N2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0804】
【化222】
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実施例47(13mg)をキラルHPLCにより精製した。ラセミ体をEtOH(1mL)に溶解させた。注入:1mLの溶液をカラム上に注入した(15%EtOH(+0.2%イソプロピルアミン)/ヘプタン(+0.2%イソプロピルアミン)、流速=30mL/分、検出波長=215nm、カラム30mm×25cm Chiralcel OJ-H (5μm))。注入総数=1。12.5〜14.5分からの画分をまとめてピーク1と標識した。16.5〜20分からの画分をまとめてピーク2と標識した。まとめた画分を真空中で濃縮し、その後秤量したフラスコに移した。
【0805】
ピーク1に対応する画分を回収し、実施例51(7mg)が得られた。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.76分、[MH]
+=326.2。
【0806】
ピーク2に対応する画分を回収し、実施例52(5mg)が得られた。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.75分、[MH]
+=326.2。
1H NMR (400 MHz, MeOH-d
4) δ ppm 8.27 (d, J=1.7 Hz, 1 H) 7.96 (d, J=1.5 Hz, 1 H) 7.46 (br. d, J=7.1 Hz, 2 H) 7.29 - 7.36 (m, 2 H) 7.22 - 7.28 (m, 1 H) 5.94 (s, 1 H) 2.99 (s, 3 H) 2.87 (tt, J=7.4, 3.9 Hz, 1 H) 0.78 - 0.85 (m, 2 H) 0.62 - 0.68 (m, 2 H)。交換可能なプロトンは観察されなかった。
【0807】
実施例53:N4-((1r,3S)-3-ヒドロキシシクロブチル)-N2-メチル-6-((S*)-1-フェニルエチル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0808】
【化223】
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2-(メチルカルバモイル)-6-(1-フェニルエチル)イソニコチン酸(47.9mg、0.168mmol)及びHATU(106.1mg、0.279mmol)の混合物に、トランス-3-アミノシクロブタノール塩酸塩(28.1mg、0.227mmol)のDMF(0.8mL)中溶液を添加した。DIPEA(90.0μL、0.515mmol)を添加し、混合物を室温で50分間撹拌した。次いで、この混合物を窒素流下で濃縮し、アセトニトリルで総体積1mLに希釈し、MDAP(1×1mL注入;高pH法)により直接精製して、所要の画分を窒素流下で蒸発させた。残渣を2:1のメタノール/DCM(約8mL)に再溶解させ、風袋したバイアルに移し、溶媒を窒素流下で蒸発させ、残渣を真空中で乾燥させて、所望の生成物;N
4-((1r,3r)-3-ヒドロキシシクロブチル)-N
2-メチル-6-(1-フェニルエチル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(52.8mg、0.149mmol、収率89%)を白色固体として得た。
LCMS (2分、高pH法):Rt=0.89分、[MH]
+=354.3。
【0809】
実施例54〜55:
実施例54〜55を、先の実施例と同様の方法で調製した。
【0810】
【表9】
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【0811】
実施例56:6-ベンジル-N4-(トランス-3-メトキシシクロブチル)-N2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0812】
【化224】
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【0813】
粗2-(トランス-3-メトキシシクロブチル)イソインドリン-1,3-ジオン(76.2mg、0.330mmol)のエタノール(5mL)中溶液に、ヒドラジン水和物(0.030mL、0.618mmol)を添加し、溶液を窒素下に室温で94時間撹拌した。反応混合物を濾過して沈殿した副産物を除去し、この沈殿物をエタノール(約10mL)で洗浄した。合わせた濾液を真空中で蒸発させて残渣を得、これをエタノール(約5mL)に懸濁させ、1g Isolute SCX-2イオン交換カラムのトップに直接適用した。カラムを、5カラム体積のエタノール及び5カラム体積の2M水性HClで溶出した。酸性画分を窒素流下で蒸発させて残渣を真空中で乾燥させ、トランス-3-メトキシシクロブタンアミン塩酸塩(24.2mg、0.176mmol、収率53.4%)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく後続のステップで使用した。2-ベンジル-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(50.1mg、0.185mmol)、トランス-3-メトキシシクロブタンアミン塩酸塩(24.2mg、0.141mmol)及び2-(3H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-b]ピリジン-3-イル)-1,1,3,3-テトラメチルイソウロニウムヘキサフルオロホスフェート(V)(HATU)(89.0mg、0.234mmol)のDMF(1mL)中混合物に、DIPEA(0.100mL、0.573mmol)を添加した。溶液を室温で4時間撹拌した。反応混合物をDMSO(1mL)で希釈し、質量指向自動分取逆相クロマトグラフィー(MDAP)(2×1mL注入、高pH法)により直接精製した。所要の画分を合わせ、真空中で蒸発させて、6-ベンジル-N
4-(トランス-3-メトキシシクロブチル)-N
2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(21.6mg、0.061mmol、収率43.4%)を黄色ガム状物として得た。
LCMS (2分、高pH法) ピークR
t=0.95分、[MH]
+についてm/z=354。
【0814】
実施例57:6-ベンジル-N4-((1r,3r)-3-(2-ヒドロキシエトキシ)シクロブチル)-N2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0815】
【化225】
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2-ベンジル-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(53.5mg、0.198mmol)、HATU(92.0mg、0.242mmol)及び2-((1r,3r)-3-アミノシクロブトキシ)エタノール塩酸塩(30.2mg、0.18mmol)のDMF(1mL)中混合物に、DIPEA(0.138mL、0.792mmol)を添加した。得られた暗橙色溶液を室温で3時間撹拌し、その後、揮発性物質を窒素流下で蒸発させて褐色ガム状物を得た。これをDMSO(2mL)に再溶解させ、MDAP(2×1mL注入、ギ酸法)により直接精製した。所要の画分を窒素流下で蒸発させ、メタノール(各約2mL)に再溶解させて、合わせた。この溶液を窒素流下で蒸発させ、所望の生成物を粘性の白色固体(44.7mg)として得た。6-ベンジル-N
4-((1r,3r)-3-(2-ヒドロキシエトキシ)シクロブチル)-N
2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(44.7mg、0.117mmol、収率59%)。
LCMS (2分、高pH法):Rt=0.84分、[MH]+=384.4。
【0816】
実施例58:6-(2-ヒドロキシ-1-フェニルエチル)-N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド、ジアステレオマーの混合物
【0817】
【化226】
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2-(2-ヒドロキシ-1-フェニルエチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(1.715g、2.284mmol、40重量%)のDMF(0.7mL)中溶液に、DIPEA(3.05mL、17.48mmol)を添加し、その後HATU(1.329g、3.50mmol)及び(1S,2S)-2-メチルシクロプロパン-1-アミン塩酸塩(1.881g、17.48mmol)を添加した。得られた反応混合物を、室温で1時間撹拌した。さらなるHATU(1.2g)を添加した。反応を1時間撹拌した。さらなるHATU(600mg)を添加し、反応を1時間撹拌した。さらなるHATU(300mg)を添加し、反応を1時間20分間撹拌した。反応混合物を、飽和LiCl(10mL)とEtOAc(10mL)とに分配した。有機層を分離し、水性層をEtOAcのさらなる部分(3×10mL)で抽出した。合わせた有機相に水(20mL)を添加した。有機層を分離し、水性層をEtOAcのさらなる部分(3×10mL)で抽出した。合わせた有機相を疎水性フリットで乾燥させ、その後真空中で濃縮した。粗生成物をSNAPシリカカートリッジ(25g)に添加し、0〜50%(EtOAc中25%EtOH)/シクロヘキサンで溶出するフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した。所望の画分を真空中で濃縮し、6-(2-ヒドロキシ-1-フェニルエチル)-N
2-メチル-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(554mg、1.489mmol、収率65%)を無色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.84分、[MH]+=354.3。
【0818】
実施例59:6-(クロロ(フェニル)メチル)-N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド、未定義の立体中心におけるジアステレオマーの未知の混合物
【0819】
【化227】
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0℃の6-((R)-ヒドロキシ(フェニル)メチル)-N
2-メチル-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(54mg、0.151mmol)のジクロロメタン(1mL)中溶液に、塩化チオニル(0.11mL、1.507mmol)を滴下添加した。次いで、反応混合物を室温で30分間撹拌した。水(5mL)及びDCM(5mL)を添加した。有機相を分離し、水相をDCMのさらなる部分(2×5mL)で抽出した。合わせた有機相を乾燥させ(疎水性フリット)、その後真空中で濃縮した。これをSNAPカラム上で精製した(溶出液は0〜60%EtOAc/シクロヘキサン)。合わせた所望の画分を真空中で濃縮し、6-(クロロ(フェニル)メチル)-N
2-メチル-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(53mg、0.133mmol、収率88%、純度約90%)を白色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.07分、[MH]
+=358.2。
【0820】
実施例60:N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)-6-(1-(ピリジン-2-イル)エチル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0821】
【化228】
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(±)-2-(メチルカルバモイル)-6-(1-フェニルビニル)イソニコチン酸(330mg、0.468mmol)(純度約40%)のN,N-ジメチルホルムアミド(6mL)中溶液に、HATU(356mg、0.935mmol)を添加し、その後DIPEA(0.24mL、1.374mmol)及び(1S,2S)-2-メチルシクロプロパンアミン塩酸塩(101mg、0.935mmol)を添加した。得られた反応混合物を週末かけて撹拌し、その後飽和塩化リチウム溶液(10mL)と酢酸エチル(10mL)とに分配した。有機層を分離し、水性層を酢酸エチルのさらなる部分(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を10mLの水で洗浄し、水性層を酢酸エチルのさらなる部分(2×10mL)で抽出した。合わせた有機相を、疎水性フリットに通して濾過することにより乾燥させ、その後真空中で濃縮した。残渣をSNAPカラムクロマトグラフィー(10g、0〜60%EtOAc/シクロヘキサンで溶出)により精製した。合わせた所望の画分を真空中で濃縮して残渣を得、これに10mLのDCM及び5mLの5M NaOHを添加した。層を分離し、水相をDCMのさらなる部分(2×10mL)で抽出した。合わせた有機相を、疎水性フリットに通して濾過することにより乾燥させ、次いで真空中で濃縮し、N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)-6-(1-(ピリジン-2-イル)エチル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(42mg、0.112mmol、収率23.89%)を黄色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法) ピークR
t=0.57分、[MH]
+についてm/z=339。
【0822】
実施例61:6-(2-ヒドロキシ-1-フェニルプロピル)-N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド、未定義の立体中心におけるジアステレオマーの未知の混合物
【0823】
【化229】
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2-(2-ヒドロキシ-1-フェニルプロピル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(純度約40%、318mg、0.405mmol)のN,N-ジメチルホルムアミド(1mL)中溶液に、DIPEA(0.22mL、1.260mmol)を添加し、その後HATU(169mg、0.445mmol)及び(1S,2S)-2-メチルシクロプロパンアミン塩酸塩(47.9mg、0.445mmol)を添加した。得られた反応混合物を一晩撹拌した。この反応混合物を、飽和LiCl(10mL)とEtOAc(10mL)とに分配した。有機層を分離し、水性層をEtOAcのさらなる部分で抽出した。合わせた有機相を疎水性フリットで乾燥させ、次いで真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラム10gにより精製した(溶出液は40〜100%EtOAc/シクロヘキサン)。所望の生成物を含有する画分を真空中で濃縮した。残渣をカラム10gにより精製した(溶出液は40〜80%EtOAc/シクロヘキサン)。マイナージアステレオマーの混合物を含有する画分を真空中で濃縮し、次いでMDAP(高pH法)により精製した。所望の画分を真空中で濃縮し、6-(2-ヒドロキシ-1-フェニルプロピル)-N
2-メチル-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(9.8mg、0.025mmol、収率6.26%)を白色固体として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.92分、[MH]
+=368.4。
【0824】
実施例62:6-(1-(3-(2-ヒドロキシエトキシ)フェニル)エチル)-N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド、ジアステレオマーの混合物
【0825】
【化230】
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炭酸カリウム(465mg、3.37mmol、70重量%)を、6-(1-(3-ヒドロキシフェニル)エチル)-N
2-メチル-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(425mg、0.842mmol)及び1,3-ジオキソラン-2-オン(0.23mL、3.45mmol)のDMF(6mL)中混合物に添加した。反応混合物を窒素下に100℃で3時間撹拌した。次いで、反応混合物を室温に冷却し、酢酸エチル(10mL)と水(10mL)とに分配した。層を分離し、水性層をEtOAcのさらなる部分(2×10mL)で抽出した。合わせた有機相を疎水性フリットで乾燥させ、その後真空中で濃縮した。得られた油状物をDCMに溶解させ、100%シクロヘキサン、その後40〜80%酢酸エチル/シクロヘキサンの勾配を用いるBiotage SNAP(10g)カラム上で精製した。生成物含有画分を合わせ、溶媒を真空中で除去し、幾らかの残留DMFを有する所望の生成物を得て、飽和LiCl溶液(10mL)及びEtOAc(10mL)を添加した。層を分離し、水性層をEtOAcのさらなる部分(2×10mL)で抽出した。合わせた有機相を疎水性フリットで乾燥させ、次いで真空中で濃縮し、6-(1-(3-(2-ヒドロキシエトキシ)フェニル)エチル)-N
2-メチル-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(192mg、0.435mmol、収率52%、純度90%)を無色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.90分、[MH]+=398.4。
【0826】
実施例63:6-(2-ヒドロキシ-1-フェニルエチル)-N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(異性体1)
【0827】
実施例64:6-(2-ヒドロキシ-1-フェニルエチル)-N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(異性体2)
【0828】
【化231】
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実施例58(220mg)をキラルHPLCにより精製した。ラセミ体をEtOH(3mL)に溶解させた。注入:1mLの溶液をカラム上に注入した[10%EtOH(+0.2%イソプロピルアミン)/ヘプタン(+0.2%イソプロピルアミン)、流速=30mL/分、検出波長=215nm、4. Ref 550、100、カラム30mm×25cm Chiralcel OJ-H (5μm)、ロットno. OJH10027-01]。注入総数=4。9〜10.5分からの画分をまとめてピーク1と標識した。13〜16.5分からの画分をまとめてピーク2と標識した。10.5〜13分からの画分をまとめて混合画分と標識した。混合画分を真空中で蒸発させ、残渣を上記のとおりに再精製した。まとめた純粋画分の各セットを真空中で濃縮し、その後風袋したバイアルに移し、真空中で乾燥させた。第2溶出異性体を、その純度を高めるために上記のとおりに再精製した。ピーク1に対応する画分を回収し、6-(2-ヒドロキシ-1-フェニルエチル)-N
2-メチル-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(異性体1)(92.2mg)が得られた。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.86分、[MH]
+についてm/z=354。
【0829】
ピーク2に対応する画分を回収し、6-(2-ヒドロキシ-1-フェニルエチル)-N
2-メチル-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(異性体2)(79.1mg)が得られた。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.86分、[MH]
+についてm/z=354。
【0830】
実施例65:(+/-)-N4-((1R,5S,6r)-3,3-ジフルオロビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-6-(ヒドロキシ(o-トリル)メチル)-N2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0831】
【化232】
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2-(ヒドロキシ(o-トリル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(30mg、0.100mmol)をDMF(5mL)にとった。DIPEA(0.052mL、0.300mmol)、HATU(57.0mg、0.150mmol)及び(1R,5S,6r)-3,3-ジフルオロビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-アミン(19.95mg、0.150mmol)を添加し、反応を1時間撹拌したままにした。反応を真空中で濃縮した。残渣を酢酸エチル(10mL)にとり、重炭酸ナトリウム溶液(10mL)及びブライン(10mL)で洗浄した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、疎水性フリットに通して濾過し、真空中で濃縮した。サンプルを1:1のMeCN:DMSO(1mL)に溶解させ、MDAP(高pH法)により精製した。溶媒を真空中で蒸発させた。サンプルを1:1のDMSO:MeCN(1mL)に溶解させ、MDAP(高pH法)により再精製した。溶媒を真空中で蒸発させ、所望の生成物、N
4-((1R,5S,6r)-3,3-ジフルオロビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-6-(ヒドロキシ(o-トリル)メチル)-N
2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(12mg、0.029mmol、収率29%)を得た。
LCMS (2分、高pH法):Rt=0.98分、[MH]+=416.4。
【0832】
実施例66:6-(ヒドロキシ(o-トリル)メチル)-N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド、ジアステレオマーの混合物
【0833】
【化233】
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2-(ヒドロキシ(o-トリル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(30mg、0.100mmol)をDMF(5mL)にとった。DIPEA(0.052mL、0.300mmol)、HATU(57.0mg、0.150mmol)及び(1S,2S)-2-メチルシクロプロパンアミン塩酸塩(16.12mg、0.150mmol)を添加し、反応を1時間撹拌したままにした。次いで、反応混合物を真空中で濃縮した。残渣を酢酸エチル(10mL)にとり、重炭酸ナトリウム溶液(10mL)及びブライン(10mL)で洗浄した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、疎水性フリットに通して濾過し、真空中で濃縮した。サンプルを1:1のMeCN:DMSO(1mL)に溶解させ、MDAP(高pH法)により精製した。溶媒を真空中で蒸発させて、所要の生成物、6-(ヒドロキシ(o-トリル)メチル)-N
2-メチル-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(18mg、0.051mmol、収率51%)を得た。
LCMS (2分、高pH法):Rt=0.91分、[MH]+=354.2。
【0834】
実施例67:6-((1H-インドール-4-イル)メチル)-N4-((1R,5S,6r)-3,3-ジフルオロビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-N2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0835】
【化234】
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2-((1H-インドール-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(40mg、0.129mmol)をDMF(5mL)にとった。(1R,5S,6r)-3,3-ジフルオロビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-アミン(25.8mg、0.194mmol)、HATU(73.8mg、0.194mmol)及びDIPEA(0.068mL、0.388mmol)を添加し、反応を室温で3時間撹拌したままにした。反応を真空中で濃縮した。残渣を酢酸エチル(10mL)にとり、重炭酸ナトリウム溶液(10mL)及びブライン(10mL)で洗浄した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、疎水性フリットに通して濾過し、真空中で濃縮した。サンプルを1:1のMeCN:DMSO(1mL)に溶解させ、MDAP(高pH法)により精製した。溶媒を真空中で蒸発させ、6-((1H-インドール-4-イル)メチル)-N
4-((1R,5S,6r)-3,3-ジフルオロビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-N
2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(31mg、0.073mmol、収率57%)を得た。
LCMS (2分、高pH法):Rt=1.03分、[MH]+=425.4。
【0836】
実施例68:6-(ヒドロキシ(1H-インドール-4-イル)メチル)-N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド、ジアステレオマーの混合物
【0837】
【化235】
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2-(ヒドロキシ(1H-インドール-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(15mg、0.046mmol)をDMF(5mL)にとった。(1S,2S)-2-メチルシクロプロパンアミン塩酸塩(7.44mg、0.069mmol)、HATU(26.3mg、0.069mmol)及びDIPEA(0.024mL、0.138mmol)を添加し、反応を室温で1時間撹拌したままにした。次いで、反応混合物を真空中で濃縮した。サンプルを1:1のMeCN:DMSO(1mL)に溶解させ、MDAP(高pH法)により精製した。溶媒を真空中で蒸発させて、粗生成物(2mg)が得られた。これを分取HPLCにより精製した:サンプルをDMSO(3.5mL)に溶解させた。室温でCSH C18 150 x 30 mm、5μmカラム上に3.5mL注入を行った。注入中、この流れ及び勾配は、2つのポンプにより、インジェクターを通過する低減流(reduced flow)で供給された。残留流はカラム頭部に導入されるため、全体の流れは一定に保たれる。画分は、ダイオードアレイと質量スペクトルシグナルの混合により決定された。溶媒Aと溶媒Bの勾配を、以下に定義されるとおりに利用した:
溶媒A:アンモニア溶液でpH10に調整された水中10mM重炭酸アンモニウム
溶媒B:アセトニトリル
【0838】
【表10】
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UV検出は、210nm〜350nmの波長からの合計シグナルであった。
MS条件
MS :Waters ZQ
イオン化方式 :陽エレクトロスプレー
走査範囲 :300〜1200 AMU
走査時間 :0.5秒
走査間遅延 :0.1秒
【0839】
画分を合わせ、40℃で吹き付ける窒素流下で乾燥させて、表題化合物(1mg)が得られた。
LCMS (2分、高pH法):Rt=0.81分、[MH]+=379.4。
【0840】
実施例69:6-(ヒドロキシ(o-トリル)メチル)-N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(異性体1)
【0841】
【化236】
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実施例66(330mg)をキラルHPLCにより精製した。ラセミ体をEtOH(3mL)に溶解させた。注入:1mLの溶液をカラム上に注入した[20%EtOH/ヘプタン、流速=30mL/分、検出波長=215nm、4. Ref 550、100、カラム30mm×25cm Chiralcel OD-H (5μm)、ロットno. ODH11158-01]。注入総数=3。8〜10分からの画分をまとめてピーク1と標識した。13〜17分からの画分をまとめてピーク2と標識した。まとめた純粋画分の各セットを真空中で濃縮し、その後風袋したバイアルに移して、真空中で乾燥させた。
【0842】
ピーク1に対応する画分を回収し、6-(ヒドロキシ(o-トリル)メチル)-N
2-メチル-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(異性体1)(131mg)が得られた。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.90分、[MH]
+についてm/z=354。
【0843】
実施例70:6-((2-フルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル)-N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0844】
【化237】
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2-((2-フルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(68mg、0.223mmol)をDMF(5mL)にとった。DIPEA(0.117mL、0.670mmol)、HATU(127mg、0.335mmol)及び(1S,2S)-2-メチルシクロプロパンアミン塩酸塩(36.1mg、0.335mmol)を添加し、反応を室温で一晩撹拌したままにした。反応を真空中で濃縮し、残渣を酢酸エチル(10ml)にとり、重炭酸ナトリウム(10ml)及びブライン(10ml)で洗浄した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、疎水性フリットに通して濾過し、真空中で濃縮した。残渣を1:1のMeCN:DMSO(1mL)に溶解させ、炭酸アンモニウム調整剤を含むアセトニトリル-水を用いたXselectカラム上の質量指向自動分取(高pH法)により精製した。溶媒を真空中で蒸発させ、6-((2-フルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル)-N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(4.5mg、0.013mmol、収率5.63%)を得た。
LCMS (2分、高pH法) ピークR
t=0.88分、[MH]
+についてm/z=358。
【0845】
実施例71:6-((S*)-1-(3-(2-ヒドロキシエトキシ)フェニル)エチル)-N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0846】
実施例72:6-((R*)-1-(3-(2-ヒドロキシエトキシ)フェニル)エチル)-N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0847】
【化238】
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実施例62(185mg)をキラルHPLCにより精製した。このジアステレオマー混合物を、EtOH(約15mL)に溶解させた。注入:レオダインバルブを介して0.4mLの溶液をカラム上に注入した(30%EtOH/ヘプタン、流速=20mL/分、検出:280nmのUVダイオードアレイ(帯域幅140nm、基準400nm、帯域幅100nm、カラム20mm×25cm Regis Whelk-O1 [R,R] (5μm))。17.5〜20.5分からの画分をまとめてピーク1と標識した。21.5〜26分からの画分をまとめてピーク2と標識した。まとめた画分を秤量したフラスコに移し、真空中でEtOH濃縮した。
【0848】
ピーク1に対応する画分を回収し、実施例71(51mg)が得られた。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.90分、[MH]
+=398.4。
【0849】
ピーク2に対応する画分を回収し、実施例72(57mg)が得られた。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.90分、[MH]
+=398.4。
【0850】
実施例73:(+/-)-N4-((1R,5S,6r)-3,3-ジフルオロビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-6-(ヒドロキシ(フェニル)メチル)-N2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0851】
【化239】
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(1R,5S,6r)-3,3-ジフルオロビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-アミン塩酸塩(41.2mg、0.194mmol)、(+/-)-2-(ヒドロキシ(フェニル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(44.2mg、0.154mmol)及びHATU(86.9mg、0.229mmol)のN,N-ジメチルホルムアミド(1.0mL)中溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.108mL、0.618mmol)を添加した。得られた橙色溶液を室温で2時間撹拌し、その後揮発性物質を窒素流下で蒸発させ、粘性の暗橙色ガム状物を得た。これをDMSO(3mL)に再溶解させ、MDAP(高pH法)により精製した。所要の画分を窒素流下で蒸発させ、メタノール(約2mL)中に移し、この溶液を窒素流下で蒸発させて、残渣を真空中で乾燥させ、所望の生成物、(+/-)-N
4-((1R,5S,6r)-3,3-ジフルオロビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-6-(ヒドロキシ(フェニル)メチル)-N
2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(39.9mg、0.099mmol、収率64.4%)を白色固体として得た。
LCMS (2分、高pH法):Rt=0.91分、[MH]
+=402.4。
【0852】
実施例74:6-((R*)-1-(3-フルオロ-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)エチル)-N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0853】
【化240】
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6-((R*)-1-(1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)エチル)-N
2-メチル-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(実施例50、20mg、0.050mmol)をアセトニトリル(0.5mL)中に添加し、次いで酢酸(0.01mL、0.175mmol)及びSelectfluor(登録商標)(26.7mg、0.076mmol)を0℃でゆっくりと添加した。これを温め、室温で2時間撹拌した。Selectfluor(登録商標)(20mg、0.056mmol)を添加し、得られた混合物を室温で2時間撹拌した。Selectfluor(登録商標)のさらなる部分(20mg、0.056mmol)を添加し、得られた混合物を室温で4時間撹拌した。さらなるSelectfluor(登録商標)(20mg、0.056mmol)及び酢酸(0.01mL、0.175mmol)を添加し、得られた混合物を室温で18時間撹拌した。Selectfluor(登録商標)のさらなる部分(20mg、0.056mmol)を添加し、得られた混合物を40℃で1時間撹拌した。さらなるSelectfluor(登録商標)(20mg、0.056mmol)及び酢酸(0.01mL、0.175mmol)を添加し、得られた混合物を40℃で1時間撹拌した。Selectfluor(登録商標)のさらなる部分(20mg、0.056mmol)及び酢酸(0.01mmol、0.175mmol)を添加し、得られた混合物を50℃で1時間撹拌した。反応混合物を、MDAP(高pH法)により直接精製した。所望の画分を真空中で濃縮し、6-((R*)-1-(3-フルオロ-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)エチル)-N
2-メチル-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(5.4mg、0.012mmol、収率24.42%、純度約90%)を得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.53分、[MH]
+=396.4。
【0854】
実施例75:N4-シクロプロピル-N2-メチル-6-(3-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メトキシ)ベンジル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0855】
【化241】
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N
4-シクロプロピル-6-(3-ヒドロキシベンジル)-N
2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(40mg、0.123mmol)をアセトン(1mL)にとった。炭酸カリウム(25.5mg、0.184mmol)及び3-(クロロメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール(24.08mg、0.184mmol、例えばMaybridgeから市販されているもの)を添加し、反応を室温で1時間撹拌したままにした。反応を一晩50℃に加熱した。さらなる3-(クロロメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール(24.08mg、0.184mmol)を再度添加し、反応をさらに1時間撹拌したままにした。反応を真空中で濃縮した。残渣を10%メタノール/DCM(10mL)にとり、水(10mL)及びブライン(10mL)で洗浄した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、疎水性フリットに通して濾過し、真空中で濃縮した。サンプルを1:1のMeCN:DMSO(1mL)に溶解させ、MDAP(高pH法)により精製した。溶媒を真空中で蒸発させて、所要の生成物、N
4-シクロプロピル-N
2-メチル-6-(3-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メトキシ)ベンジル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(7mg、0.017mmol、収率14%)を得た。
LCMS (2分、高pH法):Rt=0.91分、[MH]+=420.3。
【0856】
実施例76:6-((3-フルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル)-N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0857】
【化242】
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2-((3-フルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(380mg、1.249mmol)をDCM(20ml)に懸濁させ、次いでトリエチルアミン(0.522ml、3.75mmol)、HATU(570mg、1.499mmol)及び(1S,2S)-2-メチルシクロプロパン-1-アミン塩酸塩(175mg、1.624mmol)を添加し、混合物を室温で2時間撹拌した。混合物を酢酸エチル(30ml)で希釈し、水(2×50ml)及びブラインで洗浄し、その後乾燥させて真空中で蒸発させ、薄黄色ガム状物を得た。粗物質をDCMに溶解させ、25gシリカカラム上にロードし、次いで0〜100%EtOAc/シクロヘキサンで溶出し、生成物含有画分を真空中で蒸発させ、6-((3-フルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル)-N
2-メチル-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(330mg、0.923mmol、収率73.9%)を無色泡状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法) ピークR
t=0.89分、[MH]
+についてm/z=358。
【0858】
実施例77:6-((S*)-2-シアノ-1-フェニルエチル)-N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0859】
【化243】
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アセトニトリル(0.33mL、6.35mmol)をTHF(1mL)に溶解させ、N
2下にドライアイス(cardice)/アセトン浴中で-78℃に冷却した。BuLi(ヘキサン中2.5M、2.61mL、6.51mmol)を滴下添加し、反応混合物を30分間撹拌したままにした。6-(クロロ(フェニル)メチル)-N
2-メチル-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(370mg、0.931mmol)を添加し、得られた混合物を-78℃で30分間撹拌し、次いで温めた。反応混合物を30分間室温で撹拌した。MeOH(0.5mL)を添加し、混合物をMDAP(高pH法)により直接精製した。合わせた所望の画分を真空中で濃縮し、粗生成物(12mg)を得た。これを、ガラス製ピペットカラムを用いて30%EtOAc/シクロヘキサンで溶出するシリカクロマトグラフィーによりさらに精製した。純粋画分を真空中で濃縮し、6-((S*)-2-シアノ-1-フェニルエチル)-N
2-メチル-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(3.3mg、8.19μmol、収率1%)を無色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.95分、[MH]+=363.4。
【0860】
実施例78:6-(1-(1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)プロピル)-N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(異性体1)
【0861】
実施例79:6-(1-(1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)プロピル)-N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(異性体2)
【0862】
【化244】
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(±)-2-(1-(1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)プロピル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(224mg、0.331mmol)のN,N-ジメチルホルムアミド(0.7ml)中溶液に、DIPEA(0.2mL、1.145mmol)を添加し、その後HATU(189mg、0.497mmol)及び(1S,2S)-2-メチルシクロプロパンアミン塩酸塩(53.4mg、0.497mmol)を添加した。得られた反応混合物を室温で2時間撹拌した。混合物を飽和塩化リチウム溶液(10mL)で洗浄し、酢酸エチル(3×15mL)で抽出し、その後合わせた有機相を、疎水性フリットに通して濾過することにより乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を、0〜100%のEtOAc中25%EtOH/シクロヘキサンで溶出するカラムクロマトグラフィー10gカラムにより精製した。全ての生成物含有画分を真空中で濃縮した。残渣に飽和塩化リチウム溶液(10mL)を添加し、酢酸エチル(3×15mL)で抽出した後、合わせた有機相を疎水性フリットに通して濾過することにより乾燥させて、真空中で濃縮し、6-(1-(1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)プロピル)-N
2-メチル-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(207mg、0.317mmol、収率96%)を純度約60%の無色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法) ピークR
t=0.57分、[MH]
+についてm/z=392。
【0863】
第2水相(カラム後)を真空中で濃縮し、0.9mLのMeOHを添加し、溶解した物質をMDAPにより精製した。所望の画分を真空中で濃縮し、6-(1-(1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)プロピル)-N
2-メチル-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(1mg、2.299μmol、収率0.695%)を黄色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法) ピークR
t=0.58分、[MH]
+についてm/z=392。
【0864】
このラセミ体をEtOH(3mL)に溶解させた。注入:1.5mLの溶液をカラム上に注入した[20%EtOH(+0.2%イソプロピルアミン)/ヘプタン(+0.2%イソプロピルアミン)、流速=30mL/分、検出波長=215nm、4. Ref 550、100、カラム30mm×25cm Chiralpak AD-H (5μm)、ロットno. ADH13231]。注入総数=2。7〜9分からの画分をまとめてピーク1と標識した。11.5〜15分からの画分をまとめてピーク2と標識した。まとめた純粋画分の各セットを真空中で濃縮し、その後風袋したバイアルに移し、真空中で乾燥させた。
【0865】
ピーク1に対応する画分を回収し、6-(1-(1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)プロピル)-N
2-メチル-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(異性体1)(44mg)が得られた。
LCMS (2分、ギ酸法) ピークR
t=0.55分、[MH]
+についてm/z=392。
【0866】
ピーク2に対応する画分を回収し、6-(1-(1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)プロピル)-N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(異性体2)(40mg)が得られた。
LCMS (2分、ギ酸法) ピークR
t=0.55分、[MH]
+についてm/z=392。
【0867】
実施例80:6-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)メチル)-N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0868】
【化245】
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2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(583.2mg、1.879mmol)、(1S,2S)-2-メチルシクロプロパン-1-アミン塩酸塩(302.4mg、2.81mmol)及びHATU(1055mg、2.77mmol)の混合物に、DIPEA(1.149mL、6.58mmol)及びDMF(10mL)を添加した。混合物を室温で4時間撹拌した。溶媒を真空中で蒸発させて褐色油状物を得、これを酢酸エチル(50mL)に溶解させて、2M水性炭酸ナトリウム(2×50mL)、水(1×50mL)及び飽和ブライン溶液(1×50mL)で洗浄した。有機相を、疎水性フリットを取り付けたカートリッジに通して濾過し、溶媒を真空中で蒸発させた。残渣を酢酸エチル(約15mL)に再溶解させ、溶液を25g SNAPシリカカートリッジに適用した。このサンプルを、酢酸エチル中0〜5%エタノールの勾配で溶出するBiotage SP4フラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した。所要の画分を合わせ、溶媒を真空中で蒸発させた。残渣をメタノール(約10mL)に再溶解させ、風袋したバイアルに移し、その後窒素流下で濃縮して真空中で乾燥させ、褐色のパリパリした泡状物を得た。この物質をDMSO(約5mL)に再溶解させ、その後MDAP(6×1mL注入;ギ酸法)により直接精製した。所要の画分を窒素流下で濃縮し、次いでメタノールに溶解させて合わせた。溶媒を真空中で蒸発させ、淡褐色油状残渣を得た。残渣をメタノール(約10mL)に溶解させ、風袋したバイアルに移した。溶媒を窒素流下で蒸発させ、残渣を真空中で乾燥させて、生成物を淡褐色のパリパリした泡状物として得た。これをDMSO(3mL)に溶解させ、その後MDAP(1×3mL注入;TFA)により直接精製した。所要の画分を窒素流下で濃縮し、メタノール(10mL)に再溶解させて、風袋したバイアルに移した。溶媒を窒素流下で蒸発させ、真空中で乾燥させて、所望の生成物、6-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)メチル)-N
2-メチル-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(303.6mg、0.835mmol、収率45%)を白色固体として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.61分、[MH]
+=364.3。
1H NMR (600 MHz, DMSO-d6) δ ppm 11.96 (br s, 1 H) 8.85 (d, J=4.0 Hz, 1 H) 8.73 - 8.67 (m, 1 H) 8.24 (d, J=1.5 Hz, 1 H) 8.23 (d, J=5.0 Hz, 1 H) 7.84 (d, J=1.5 Hz, 1 H) 7.53 - 7.49 (m, 1 H) 7.14 (d, J=5.0 Hz, 1 H) 6.71 (dd, J=3.0, 1.5 Hz, 1 H) 4.55 (s, 2 H) 0.46 - 0.50(m, 1 H) 0.73 - 0.77 (m, 1 H) 0.90 - 0.97 (m, 1 H) 1.03 (d, J=6.0 Hz, 3 H) 2.51 - 2.55 (m, 1 H) 2.86 (d, J=5.0 Hz, 3 H)。
【0869】
実施例81:N2-メチル-6-((S*)-1-(1-メチル-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)エチル)-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0870】
【化246】
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6-((S*)-1-(1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)エチル)-N
2-メチル-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(58mg、0.138mmol、実施例49、90重量%)をTHF(1mL)に溶解させ、N
2下にドライアイス(cardice)/アセトン浴中で-78℃に冷却した。LiHMDS(THF中1M、0.69mL、0.690mmol)を滴下添加し、反応混合物を45分間撹拌したままにした。ヨウ化メチル(0.03mL、0.240mmol、THF中8M)を添加し、得られた混合物を2時間撹拌した。さらなるMeI(0.01mL)を添加し、反応混合物を30分間撹拌した。MeOH(1mL)を添加し、次いで溶媒を真空中で除去した。MeOH(0.9mL)を添加し、混合物をMDAP(高pH法)により直接精製した。合わせた有機相を疎水性フィルターで乾燥させ、その後溶媒を真空中で除去し、2つの生成物の混合物を得た。これを、80〜100%(EtOAc中25%EtOH)/シクロヘキサンで溶出するSNAPカラム(10g)上のフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。合わせた有機相を真空中で濃縮し、N
2-メチル-6-((S*)-1-(1-メチル-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)エチル)-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(2.1mg、4.83μmol、収率3%)を無色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.51分、[MH]+=392.4。
【0871】
実施例82:6-((1-(2-ヒドロキシエチル)-1H-インドール-4-イル)メチル)-N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0872】
【化247】
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6-((1H-インドール-4-イル)メチル)-N
2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(実施例18、67mg、0.185mmol)のDMF(0.9mL)中溶液に、炭酸カリウム(38.3mg、0.277mmol)及び1,3-ジオキソラン-2-オン(65.1mg、0.739mmol)を連続的に添加した。反応を90℃に加熱し、1時間撹拌した。合計約21時間加熱を続けた。反応を冷却し、DMF懸濁液を濾過し、2つのMDAPバイアルに直接添加し、MeOH/DMSOで(2×0.9mL)に希釈した。これらをMDAP(高pH法)により精製した。適切な画分を回収し、真空中で濃縮して、黄色固体としての生成物、6-((1-(2-ヒドロキシエチル)-1H-インドール-4-イル)メチル)-N
2-メチル-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(21mg、0.052mmol、収率28%)が得られた。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.89分、[MH]+=407.4。
【0873】
実施例83:6-(インドリン-4-イルメチル)-N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0874】
【化248】
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ベンジル4-((6-(メチルカルバモイル)-4-(((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)カルバモイル)ピリジン-2-イル)メチル)インドリン-1-カルボキシレート(149mg、0.299mmol)のエタノール(10mL)中溶液を、担体溶媒としてエタノールを用いるThales H-Cube装置上で10%炭素上パラジウムカートリッジを使用し、単一流路を用いて水素化した。溶媒を真空中で蒸発させ、黄色油状物を得た。残渣をDCM(約4mL)と一滴のメタノール中に再溶解させた。溶液を、10g SNAPシリカカートリッジに適用した。このサンプルを、酢酸エチル中0〜25%エタノールの勾配で溶出するフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した。適切な画分を合わせ、溶媒を真空中で蒸発させた。残渣をメタノールに再溶解させ、溶液を10g SNAPシリカカートリッジに適用した。溶媒を蒸発させ、その後カラムを真空中で乾燥させた。このサンプルを、シクロヘキサン中70〜100%酢酸エチルの勾配で溶出するフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した。適切な画分を合わせ、溶媒を真空中で蒸発させた。残渣をメタノール(約10mL)に溶解させ、窒素流下で蒸発させて、残渣を真空中で乾燥させた。残渣をDMSO(2mL)に溶解させ、MDAP(高pH法)を実施した。所望の画分を合わせ、溶媒を真空中で蒸発させた。残渣をメタノール(約10mL)に再溶解させ、その後窒素流下で濃縮して真空中で乾燥させ、6-(インドリン-4-イルメチル)-N
2-メチル-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(37.3mg、0.102mmol、収率34.2%)を白色固体として得た。
LCMS (2分、高pH法):Rt=0.90分、[MH]
+=365.6。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.15 (d, J=1.5 Hz, 1 H) 7.99 - 8.09 (m, 1 H) 7.76 (d, J=1.7 Hz, 1 H) 6.99 (t, J=7.6 Hz, 1 H) 6.56 (d, J=7.8 Hz, 3 H) 4.14 (s, 2 H) 3.80(br. s., 1 H) 3.56 (t, J=8.3 Hz, 2 H) 3.06 (d, J=5.1 Hz, 3 H) 2.94 (t, J=8.4 Hz, 2 H) 2.60(dq, J=7.1, 3.5 Hz, 1 H) 1.16 (d, J=6.1 Hz, 3 H) 1.00(dquind, J=9.2, 6.1, 6.1, 6.1, 6.1, 3.4 Hz, 1 H) 0.80(ddd, J=9.2, 5.4, 3.9 Hz, 1 H) 0.63 - 0.71 (m, 1 H)。
【0875】
実施例84:6-(1-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)エチル)-N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド、ジアステレオマーの混合物
【0876】
【化249】
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2-(1-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)エチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(14mg、0.015mmol、35重量%)のDMF(0.7mL)中溶液に、DIPEA(0.01mL、0.057mmol)を添加し、その後HATU(11mg、0.029mmol)及び(1S,2S)-2-メチルシクロプロパン-1-アミン塩酸塩(3mg、0.028mmol)を添加した。得られた反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応を、MDAP(高pH法)により直接精製した。所望の画分を真空中で濃縮し、6-(1-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)エチル)-N
2-メチル-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(1.6mg、3.82μmol、収率25%)を無色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.65分、[MH]+=378.4。
【0877】
実施例85:N4-((1R,5S,6r)-3,3-ジフルオロビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-6-(ヒドロキシ(フェニル)メチル)-N2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(異性体1)
【0878】
実施例86:N4-((1R,5S,6r)-3,3-ジフルオロビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-6-(ヒドロキシ(フェニル)メチル)-N2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(異性体2)
【0879】
【化250】
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実施例73(32mg)をキラルHPLCにより精製した。ラセミ体をEtOH(1mL)に溶解させた。注入:1mLの溶液をカラム上に注入した[10%EtOH(+0.2%イソプロピルアミン)/ヘプタン(+0.2%イソプロピルアミン)、流速=30mL/分、検出波長=215nm、4. Ref 550、100、カラム30mm×25cm Chiralpak IC (5μm)、ロットno. IC10028-01]。注入総数=1。24〜29分からの画分をまとめてピーク1と標識した。33〜38分からの画分をまとめてピーク2と標識した。まとめた純粋画分の各セットを真空中で濃縮し、その後風袋したバイアルに移して真空中で乾燥させた。
【0880】
ピーク1に対応する画分を回収し、N
4-((1R,5S,6r)-3,3-ジフルオロビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-6-(ヒドロキシ(フェニル)メチル)-N
2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(異性体1)(11.9mg)が得られた。
LCMS (2分、高pH法):Rt=0.91分、[MH]
+についてm/z=402。
【0881】
ピーク2に対応する画分を回収し、N
4-((1R,5S,6r)-3,3-ジフルオロビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-6-(ヒドロキシ(フェニル)メチル)-N
2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(異性体2)(11.5mg)が得られた。
LCMS (2分、高pH法):Rt=0.91分、[MH]
+についてm/z=402。
【0882】
実施例87:6-(2-シアノ-1-フェニルエチル)-N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド:未定義の立体中心におけるジアステレオマーの1:1混合物
【0883】
【化251】
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2-(6-(メチルカルバモイル)-4-(((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)カルバモイル)ピリジン-2-イル)-2-フェニルエチルメタンスルホネート(58mg、0.108mmol、80重量%)のDMSO(1.5mL)中溶液に、NaCN(13mg、0.265mmol)及びEt
3N(0.05mL、0.359mmol)を添加した。反応混合物を窒素下に160℃で30分間加熱した。合わせた有機相に水(5mL)を添加した。有機層を分離し、水性層をEtOAcのさらなる部分(3×10mL)で抽出した。合わせた有機相を乾燥させ(疎水性フリット)、次いで真空中で濃縮した。これを、0〜80%EtOAc/シクロヘキサンで溶出するSNAPカラム10g上で精製した。所望の画分を真空中で濃縮し、6-(2-シアノ-1-フェニルエチル)-N
2-メチル-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(27.4mg、0.068mmol、収率63.3%、純度約90%)を得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.93分、[MH]
+=363.4。
【0884】
実施例88:6-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)メチル)-N4-((1R,5S,6r)-3,3-ジフルオロビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-N2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0885】
【化252】
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2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(100mg、0.097mmol、30重量%)、(1R,5S,6r)-3,3-ジフルオロビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-アミン塩酸塩(24.59mg、0.145mmol)、HATU(55.1mg、0.145mmol)及びEt
3N(0.027ml、0.193mmol)を丸底フラスコ(RBF)中で合わせ、DCM(5mL)を添加し、次いで混合物を室温で1時間撹拌した。混合物を水で洗浄し、乾燥させて真空中で蒸発させ、残渣をMDAP(ギ酸法)により精製し、所望の生成物(9.5mg、0.022mmol、収率23%)を薄黄色ガム状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.68分、[MH]+=426.4。
【0886】
実施例89:6-((1H-インドール-4-イル)メチル)-N4-シクロプロピル-N2-エチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0887】
【化253】
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2-((1H-インドール-4-イル)メチル)-6-(エチルカルバモイル)イソニコチン酸(49.3mg、0.152mmol)及びHATU(85.0mg、0.224mmol)のDMF(1.0mL)中懸濁液に、シクロプロピルアミン(0.016mL、0.229mmol)及びDIPEA(0.080mL、0.457mmol)を添加した。得られた橙色溶液を室温で1時間撹拌し、その後揮発性物質を窒素流下で蒸発させて、粘性の橙色固体を得た。これをDMSO(2mL)に再溶解させ、MDAP(高pH法)により直接精製した。所要の画分を合わせ、真空中で蒸発させて、6-((1H-インドール-4-イル)メチル)-N
4-シクロプロピル-N
2-エチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(36.1mg、0.100mmol、収率65.3%)を白色固体として得た。
LCMS (2分、高pH法):Rt=0.94分、[MH]
+=363.3。
【0888】
実施例90:(±)-N4-シクロプロピル-6-((3-フルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル)-N2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0889】
【化254】
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2-((3-フルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(480mg、1.578mmol)をDCM(10ml)に懸濁させ、トリエチルアミン(0.440ml、3.16mmol)及びHATU(660mg、1.735mmol)を添加し、その後シクロプロパンアミン(180mg、3.16mmol)を添加して、得られた溶液を2時間室温で撹拌した。この混合物を水(10mL)及び0.5M水性HCl(10ml)で洗浄し、乾燥させて真空中で蒸発させ、残渣を、酢酸エチル中0〜25%エタノールで溶出する25gシリカカラム上のクロマトグラフィーにより精製した。生成物含有画分を真空中で蒸発させ、(±)-N
4-シクロプロピル-6-((3-フルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル)-N
2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(282mg、0.821mmol、収率52.1%)を無色ガム状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法) ピークR
t=0.80分、[MH]
+についてm/z=344。
【0890】
実施例91:(+/-)-N4-シクロプロピル-6-(ヒドロキシ(o-トリル)メチル)-N2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0891】
【化255】
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2-(ヒドロキシ(o-トリル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(230mg、0.766mmol)をDCM(20mL)に懸濁させ、次いでEt
3N(0.320mL、2.298mmol)、HATU(349mg、0.919mmol)及びシクロプロパンアミン(87mg、1.532mmol)を添加し、混合物を室温で24時間撹拌した。この混合物をEtOAc(30mL)で希釈し、水(2×50mL)及びブラインで洗浄し、その後乾燥させて真空中で蒸発させ、薄黄色ガム状物を得た。粗生成物をDCMに溶解させ、シリカカラム(25g)上にロードし、次いで0〜100%EtOAc/シクロヘキサンで溶出し、生成物含有画分を真空中で蒸発させ、N
4-シクロプロピル-6-(ヒドロキシ(o-トリル)メチル)-N
2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(105mg、0.309mmol、収率40%)を無色泡状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.82分、[MH]+=340.2。
【0892】
実施例92:(S*)-N4-シクロプロピル-6-(ヒドロキシ(2-メトキシフェニル)メチル)-N2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0893】
実施例93:(R*)-N4-シクロプロピル-6-(ヒドロキシ(2-メトキシフェニル)メチル)-N2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0894】
【化256】
[この文献は図面を表示できません]
TFA(0.910mL、11.81mmol)を、室温のtert-ブチル2-(ヒドロキシ(2-メトキシフェニル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(0.44g、1.181mmol)のDCM(5mL)中溶液に添加し、混合物を4時間撹拌し、次いで真空中で蒸発させ、黄色ガム状物を得た。これをDCM及びメタノールの混合物に溶解させ、再蒸発させてベージュ色固体を得た。この粗生成物を精製することなく次のステップに持ち越した。この固体をDCM(5mL)に懸濁させ、Et
3N(0.494mL、3.54mmol)、HATU(0.539g、1.418mmol)及びシクロプロパンアミン(0.135g、2.363mmol)を添加し、その後混合物を一晩室温で撹拌した。溶液を水(10mL)で洗浄し、乾燥させて真空中で蒸発させ、残渣を0〜100%EtOAc/シクロヘキサンで溶出するシリカカラム(25g)上のクロマトグラフィーにより精製した。生成物含有画分を真空中で蒸発させ、N
4-シクロプロピル-6-(ヒドロキシ(2-メトキシフェニル)メチル)-N
2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(105mg、0.295mmol、収率25%)を無色ガム状物として得た。ラセミ体(100mg)をキラルHPLCにより精製した。ジアステレオマー混合物をEtOH(1mL)に溶解させた。注入:1mLの溶液をカラム上に注入した(30%EtOH/ヘプタン、流速=30mL/分、検出波長、215nm、4. Ref. 550、100、カラム30mm×25cm Chiralcel OD-H、ロットNo. ODH1158-01 (5μm))。5.75〜7分からの画分をまとめてピーク1と標識した。7.75〜10分からの画分をまとめてピーク2と標識した。まとめた画分を秤量したフラスコに移し、真空中で濃縮した。
【0895】
ピーク1に対応する画分を回収し、実施例92(36mg)が得られた。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.78分、[MH]
+=356.2。
【0896】
ピーク2に対応する画分を回収し、実施例93(36mg)が得られた。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.78分、[MH]
+=356.2。
【0897】
実施例94:N4-シクロプロピル-6-((3-フルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル)-N2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(エナンチオマー1)
【0898】
【化257】
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実施例90(282mg)をキラルHPLCにより精製した。ラセミ体をEtOH(3mL)に溶解させた。注入:1mLの溶液をカラム上に注入した[40%EtOH(+0.2%イソプロピルアミン)/ヘプタン(+0.2%イソプロピルアミン)、流速=30mL/分、検出波長=215nm、4. Ref 550、100、カラム30mm×25cm Chiralpak AD-H (5μm)、ロットno. ADH13231]。注入総数=3。5.75〜7分からの画分をまとめてピーク1と標識した。8.25〜10.5分からの画分をまとめてピーク2と標識した。まとめた純粋画分の各セットを真空中で濃縮し、その後風袋したバイアルに移し、真空中で乾燥させた。
【0899】
ピーク1に対応する画分を回収し、N4-シクロプロピル-6-((3-フルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル)-N2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(エナンチオマー1)(70mg)が得られた。
LCMS (2分、ギ酸法) ピークR
t=0.80分、[MH]
+についてm/z=344。
【0900】
実施例95:6-((R*)-(3-フルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル)-N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0901】
実施例96:6-((S*)-(3-フルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル)-N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0902】
【化258】
[この文献は図面を表示できません]
実施例76(300mg)をキラルHPLCにより精製した。ラセミ体をEtOH(3mL)に溶解させた。注入:1mLの溶液をカラム上に注入した(20%EtOH(+0.2%イソプロピルアミン)/ヘプタン(+0.2%イソプロピルアミン)、流速=30mL/分、検出波長=215nm、カラム 30mm×25cm Chiralpak AD-H (5μm))。注入総数=3。9〜11分からの画分をまとめてピーク1と標識した。14.5〜18分からの画分をまとめてピーク2と標識した。まとめた画分を真空中で濃縮し、その後秤量したフラスコに移した。
【0903】
ピーク1に対応する画分を回収し、実施例95(120mg)が得られた。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.89分、[MH]+=358.3。
【0904】
ピーク2に対応する画分を回収し、実施例96(118mg)が得られた。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.89分、[MH]+=358.3。
【0905】
実施例97:6-(イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イルメチル)-N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0906】
【化259】
[この文献は図面を表示できません]
粗2-(イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イルメチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(260mg、0.293mmol)のN,N-ジメチルホルムアミド(1mL)中溶液に、DIPEA(0.256mL、1.466mmol)を添加し、その後HATU(167mg、0.440mmol)及び(1S,2S)-2-メチルシクロプロパン-1-アミン塩酸塩(64mg、0.595mmol)を添加した。得られた反応混合物を、室温で空気にさらして1.5時間撹拌した。HATUのさらなる部分(167mg、0.440mmol)、(1S,2S)-2-メチルシクロプロパン-1-アミン塩酸塩(64mg、0.595mmol)及びDIPEA(0.256mL、1.466mmol)を添加し、反応混合物を室温で撹拌し続けた。HATUのさらなる部分(167mg、0.440mmol)、(1S,2S)-2-メチルシクロプロパン-1-アミン塩酸塩(64mg、0.595mmol)及びDIPEA(0.256mL、1.466mmol)を添加し、反応混合物を室温で撹拌し続けた。反応混合物を濃縮し、MDAPにより精製した(炭酸アンモニウム緩衝、DMFの2×1mL注入の方法C)。所望の生成物を含有する画分を真空中で濃縮し、6-(イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イルメチル)-N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(42mg、0.104mmol、収率35.5%)を薄黄色固体として得た。
LCMS (2分、高pH法) ピークR
t=0.77分、[MH]
+についてm/z=364。
【0907】
実施例98:N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)-6-(1-(2-オキソインドリン-4-イル)エチル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(異性体1)
【0908】
実施例99:N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)-6-(1-(2-オキソインドリン-4-イル)エチル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(異性体2)
【0909】
【化260】
[この文献は図面を表示できません]
N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)-6-(1-(2-オキソインドリン-4-イル)エチル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(39mg)を、キラルHPLCにより精製した。ラセミ体をEtOH(2mL)に溶解させた。注入:2mLの溶液をカラム上に注入した[20%EtOH(+0.2%イソプロピルアミン)/ヘプタン(+0.2%イソプロピルアミン)、流速=30mL/分、検出波長=215nm、4. Ref 550、100、カラム30mm×25cm Chiralcel OD-H (5μm)、ロットno. ODH11158-01]。注入総数=1。8.5〜10分からの画分をまとめてピーク1と標識した。11.5〜15分からの画分をまとめてピーク2と標識した。まとめた純粋画分の各セットを真空中で濃縮し、その後風袋したバイアルに移して真空中で乾燥させた。
【0910】
ピーク1に対応する画分を回収し、N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)-6-(1-(2-オキソインドリン-4-イル)エチル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(異性体1)(16mg)が得られた。
LCMS (2分、ギ酸法) ピークR
t=0.85分、[MH]
+についてm/z=393。
【0911】
ピーク2に対応する画分を回収し、N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)-6-(1-(2-オキソインドリン-4-イル)エチル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(異性体2)(17mg)が得られた。
LCMS (2分、ギ酸法) ピークR
t=0.85分、[MH]
+についてm/z=393。
【0912】
実施例100:6-((S*)-1-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)エチル)-N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0913】
実施例101:6-((R*)-1-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)エチル)-N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0914】
【化261】
[この文献は図面を表示できません]
実施例84(110mg)をキラルHPLCにより精製した。ラセミ体をEtOH(3mL)に溶解させた。注入:1mLの溶液をカラム上に注入した(10%EtOH(+0.2%イソプロピルアミン)/ヘプタン(+0.2%イソプロピルアミン)、流速=30mL/分、検出波長=215nm、カラム 30mm×25cm Chiralcel OJ-H (5μm)、ロットNo. OJH10027-01)。注入総数=4。13〜15分からの画分をまとめてピーク1と標識した。15〜17分からの画分をまとめて混合と標識した。17〜20分からの画分をまとめてピーク2と標識した。まとめた混合画分を真空中で濃縮し、上記の方法を用いて再処理した。まとめた純粋画分を真空中で濃縮し、その後秤量したフラスコに移した。
【0915】
ピーク1に対応する画分を回収し、実施例100(33mg)が得られた。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.67分、[MH]+=378.3。
【0916】
ピーク2に対応する画分を回収し、実施例101(35mg)が得られた。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.67分、[MH]+=378.3。
【0917】
実施例102:6-((S*)-2-シアノ-1-フェニルエチル)-N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0918】
実施例103:6-((R*)-2-シアノ-1-フェニルエチル)-N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0919】
【化262】
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実施例87(21mg)をキラルHPLCにより精製した。ラセミ体をEtOH(1mL)に溶解させた。注入:1mLの溶液をカラム上に注入した(10%EtOH/ヘプタン、流速=20mL/分、検出波長=215nm、カラム 2cm x 25cm Chiralpak AD (10μm)、ロットNo. AD00CJ-LE004)。注入総数=3。22〜26分からの画分をまとめてピーク1と標識した。26〜29分からの画分をまとめて混合と標識した。29〜36分からの画分をまとめてピーク2と標識した。まとめた混合画分を真空中で濃縮し、上記の方法を用いて再処理した。まとめた純粋画分を真空中で濃縮し、その後秤量したフラスコに移した。ピーク2をキラルHPLCによりさらに精製した。ラセミ体をEtOHに溶解させた。注入:20μLの溶液をカラム上に注入した(15%EtOH/ヘプタン、流速=1mL/分、検出波長=215nm、カラム 4.6mm(内径)×25cm Chiralpak AD-H、ロットNo. ADHCE-PC014)。注入総数=15。主成分の画分をまとめてピーク2と標識した。
【0920】
ピーク1に対応する画分を回収し、実施例100(33mg)が得られた。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.94分、[MH]+=363.2。
【0921】
ピーク2に対応する画分を回収し、実施例101(35mg)が得られた。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.94分、[MH]+=363.2。
【0922】
実施例104:N2-メチル-6-((7-メチル-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)メチル)-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0923】
【化263】
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2-((7-メチル-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸のリチウム塩(36.5mg、0.083mmol)をDMF(2mL)にとった。DIPEA(0.043mL、0.248mmol)、次いで(1S,2S)-2-メチルシクロプロパン-1-アミン塩酸塩(25mg、0.232mmol)を添加し、その後HATU(47.1mg、0.124mmol)を添加した。反応を室温で撹拌した。HATU(47.1mg、0.124mmol)及び(1S,2S)-2-メチルシクロプロパン-1-アミン塩酸塩(25mg、0.232mmol)のさらなる部分を添加し、撹拌を継続した。反応を濃縮して褐色油状物を得た。粗生成物をMDAP(高pH法)により精製した。適切な画分を真空中で濃縮し、所望の生成物(6mg、0.015mmol、収率18.28%)をクリーム色固体として得た。
LCMS (2分、高pH法):Rt=0.79分、[MH]+=378.6。
【0924】
実施例105:6-((S*)-メトキシ(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)メチル)-N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0925】
実施例106:6-((R*)-メトキシ(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)メチル)-N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0926】
【化264】
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ラセミ体(40mg)をキラルHPLCにより精製した。ジアステレオマー混合物をEtOH(1mL)に溶解させた。注入:1mLの溶液をカラム上に注入した(15%EtOH(+0.2%イソプロピルアミン)/ヘプタン、流速=30mL/分、検出波長、215nm、4. Ref. 550、100、カラム30mm×25cm Chiralpak IA、ロットNo. IA11157-01 (5μm))。24〜26分からの画分をまとめてピーク1と標識した。35〜44分からの画分をまとめてピーク2と標識した。まとめた画分を秤量したフラスコに移し、真空中で濃縮した。
【0927】
ピーク1に対応する画分を回収し、実施例105(16mg)が得られた。
LCMS (2分、高pH法):Rt=0.81分、[MH]
+=394.3。
【0928】
ピーク2に対応する画分を回収し、実施例106(15mg)が得られた。
LCMS (2分、高pH法):Rt=0.81分、[MH]
+=394.3。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 11.66 (br. s., 1 H) 8.94 (d, J=4.0 Hz, 1 H) 8.66 (q, J=4.8 Hz, 1 H) 8.29 (d, J=1.5 Hz, 1 H) 8.22 (d, J=5.0 Hz, 1 H) 8.07 (d, J=1.5 Hz, 1 H) 7.40 - 7.47 (m, 1 H) 7.25 (d, J=5.3 Hz, 1 H) 6.69 (dd, J=3.4, 1.9 Hz, 1 H) 5.85 (s, 1 H) 3.42 (s, 3 H) 2.87 (d, J=4.8 Hz, 3 H) 2.56 (dq, J=7.5, 3.8 Hz, 1 H) 1.05 (d, J=6.0 Hz, 3 H) 0.91 - 1.01 (m, 1 H) 0.79 (dt, J=8.6, 4.6 Hz, 1 H) 0.50(dt, J=7.5, 5.4 Hz, 1 H)。
【0929】
実施例107:N4-((1R,3R,5S,6r)-3-ヒドロキシビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-N2-メチル-6-((S)-1-フェニルエチル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0930】
実施例108:N4-((1R,3S,5S,6r)-3-ヒドロキシビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-N2-メチル-6-((S)-1-フェニルエチル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0931】
【化265】
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N
4-((1R,5S,6r)-3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-N
2-メチル-6-((S)-1-フェニルエチル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(156.7mg、0.279mmol)をDCM(4mL)にとり、ジオキサン中4M HCl(0.698mL、2.79mmol)を添加した。反応を室温で1時間撹拌した。反応混合物を水(20mL)で希釈し、AcOEt(3×20mL)で抽出して、合わせた有機物を疎水性フリットに通して濾過し、真空中で濃縮して黄色ガム状物とした。これをMDAP(高pH法)により精製した。
【0932】
ピーク1に対応する画分を回収し、実施例107(49.5mg、0.130mmol、収率46.7%)が黄色固体として得られた。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.93分、[MH]
+=380.3。
【0933】
ピーク2に対応する画分を回収し、実施例108(24.6mg、0.065mmol、収率23.21%)が黄色固体として得られた。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.90分、[MH]
+=380.3。
【0934】
実施例109〜116:
実施例109〜116を、先の実施例と同様の方法で調製した。
【0935】
【表11】
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【0936】
実施例117:6-ベンジル-N4-((1R,3r,5S,6r)-3-ヒドロキシビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-N2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0937】
実施例118:6-ベンジル-N4-((1R,3s,5S,6r)-3-ヒドロキシビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-N2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0938】
【化266】
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6-ベンジル-N
4-((1R,5S,6r)-3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-N
2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(113.5mg、0.208mmol)をDCM(3mL)にとり、ジオキサン中4M HCl(0.260mL、1.038mmol)を添加した。反応を室温で1時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで3回抽出し、合わせた有機物を疎水性フリットに通して濾過し、真空中で濃縮して黄色固体とし、これをMDAP(高pH法)により精製した。ピーク1に対応する画分を回収し、実施例117(16.0mg、0.044mmol、収率21.09%)が白色固体として得られた。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.83分、[MH]
+=366.2。
【0939】
ピーク2に対応する画分を回収し、実施例118(30.3mg、0.083mmol、収率39.9%)が白色固体として得られた。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.87分、[MH]
+=366.2。
【0940】
実施例119:N4-((1R,3r,5S,6r)-3-ヒドロキシビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-6-(メトキシ(フェニル)メチル)-N2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0941】
実施例120:N4-((1R,3s,5S,6r)-3-ヒドロキシビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-6-(メトキシ(フェニル)メチル)-N2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0942】
【化267】
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N4-((1R,5S,6r)-3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-6-(メトキシ(フェニル)メチル)-N2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(168.3mg、0.147mmol)をDCM(4mL)にとり、ジオキサン中4M HCl(0.368mL、1.473mmol)を添加した。反応を室温で1.25時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、AcOEtで3回抽出し、合わせた有機物を疎水性フリットに通して濾過し、真空中で濃縮して黄色ガム状物とした。これを、MDAP(高pH法)により精製し、分離した所望の生成物、N
4-((1R,3r,5S,6r)-3-ヒドロキシビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-6-(メトキシ(フェニル)メチル)-N
2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(31.1mg、0.079mmol、収率53.4%)及びN
4-((1R,3s,5S,6r)-3-ヒドロキシビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-6-(メトキシ(フェニル)メチル)-N
2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(18.8mg、0.048mmol、収率32.3%)を白色固体として得た。
【0943】
実施例119:LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.86分、MH+=396.3。
【0944】
実施例120:LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.81分、MH+=396.3。
【0945】
実施例121:N4-((1R,3S,5S,6r)-3-ヒドロキシビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-6-((R*)-メトキシ(フェニル)メチル)-N2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0946】
実施例122:N4-((1R,3S,5S,6r)-3-ヒドロキシビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-6-((S*)-メトキシ(フェニル)メチル)-N2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0947】
【化268】
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N
4-((1R,3s,5S,6r)-3-ヒドロキシビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-6-(メトキシ(フェニル)メチル)-N
2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(16mg、0.040mmol)を、以下の条件を用いてキラルクロマトグラフィーにより分離した:
サンプルを1ml EtOHに溶解させた。
注入;1mLの溶液をカラム上に注入した。
使用した溶媒:20%EtOH(+0.2%イソプロピルアミン)/ヘプタン(+0.2%イソプロピルアミン)、f=30mL/分、波長、215nm、4. Ref 550、100
カラム30mm×25cm Chiralpak AD-H (5μm)、ロットNo. ADH14252-01。
【0948】
第1溶出エナンチオマーに対応する画分を合わせ、減圧下で濃縮乾固し、所望の生成物、実施例121、N
4-((1R,3S,5S,6r)-3-ヒドロキシビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-6-((R*)-メトキシ(フェニル)メチル)-N
2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(3mg、7.59μmol、収率18.75%)を白色固体として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.81分、MH+=396.3。
【0949】
第2溶出エナンチオマーに対応する画分を合わせ、減圧下で濃縮乾固し、所望の生成物、実施例122、N
4-((1R,3R,5S,6r)-3-ヒドロキシビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-6-((S*)-メトキシ(フェニル)メチル)-N
2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(5mg、0.013mmol、収率31.3%)を白色固体として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.81分、MH+=396.3。
【0950】
実施例123:N4-((1R,3R,5S,6r)-3-ヒドロキシビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-6-((R*)-メトキシ(フェニル)メチル)-N2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0951】
実施例124:N4-((1R,3S,5S,6r)-3-ヒドロキシビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-6-((S*)-メトキシ(フェニル)メチル)-N2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
【0952】
【化269】
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N
4-((1R,3r,5S,6r)-3-ヒドロキシビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-6-(メトキシ(フェニル)メチル)-N
2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(29mg、0.073mmol)を、以下の条件を用いてキラル分離に供した:
サンプルを1.5ml EtOHに溶解させた。
注入;1.5mLの溶液をカラム上に注入した。
使用した溶媒:20%EtOH(+0.2%イソプロピルアミン)/ヘプタン(+0.2%イソプロピルアミン)、f=30mL/分、波長、215nm、4. Ref 550、100。
カラム:30mm×25cm Chiralcel OJ-H (5μm)、ロットNo. OJH10027-01
【0953】
第1溶出エナンチオマーに対応する画分を合わせ、減圧下で濃縮乾固し、所望の生成物、実施例123、N
4-((1R,3R,5S,6r)-3-ヒドロキシビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-6-((R*)-メトキシ(フェニル)メチル)-N
2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(6mg、0.015mmol、収率20.69%)を白色固体として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.85分、MH+=396.3。
【0954】
第2溶出エナンチオマーに対応する画分を合わせ、減圧下で濃縮乾固し、所望の生成物、実施例124、N
4-((1R,3S,5S,6r)-3-ヒドロキシビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-6-((S*)-メトキシ(フェニル)メチル)-N
2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(6mg、0.015mmol、収率20.69%)を黄色固体として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.85分、MH+=396.3。
【0955】
生物学的データ
式(I)の化合物は、以下のアッセイの1つ以上において試験することができる。
【0956】
時間分解蛍光共鳴エネルギー移動(TR-FRET)アッセイ
時間分解蛍光共鳴エネルギー移動(TR-FRET)競合アッセイを利用して、ブロモドメイン結合を評価した。このアプローチを可能にするために、公知の高親和性pan-BET相互作用小分子を、遠赤蛍光染料(参照化合物X)であるAlexa Fluor(登録商標)647で標識した。参照化合物Xは、ブロモドメイン結合のレポーターとして作用し、TR-FRET対のアクセプターフルオロフォア成分である。抗-6*His抗体にコンジュゲートされたユーロピウムキレートを、TR-FRET対のドナーフルオロフォアとして利用した。抗-6*His抗体は、この研究において用いられたBETタンデムブロモドメインタンパク質構築物のそれぞれのアミノ末端に付加された6ヒスチジン精製エピトープに選択的に結合する。TR-FRETシグナルは、ドナーフルオロフォアとアクセプターフルオロフォアが20〜80Åに接近した場合(このアッセイでは、参照化合物Xがブロモドメインタンパク質に結合することにより可能となる)に発生する。
【0957】
参照化合物X:4-((Z)-3-(6-((5-(2-((4S)-6-(4-クロロフェニル)-8-メトキシ-1-メチル-4H-ベンゾ[f][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a][1,4]ジアゼピン-4-イル)アセトアミド)ペンチル)アミノ)-6-オキソヘキシル)-2-((2E,4E)-5-(3,3-ジメチル-5-スルホ-1-(4-スルホブチル)-3H-インドール-1-イウム-2-イル)ペンタ-2,4-ジエン-1-イリデン)-3-メチル-5-スルホインドリン-1-イル)ブタン-1-スルホネート)
【0958】
【化270】
[この文献は図面を表示できません]
【0959】
DMF(40μL)中のN-(5-アミノペンチル)-2-((4S)-6-(4-クロロフェニル)-8-メトキシ-1-メチル-4H-ベンゾ[f][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a][1,4]ジアゼピン-4-イル)アセトアミド(調製については、参照化合物J、WO2011/054848A1を参照、1.7mg、3.53μmol)の溶液に、やはりDMF(100μL)中のAlexaFluor 647-ONSu(2.16mg、1.97μmol)の溶液を添加した。この混合物をDIPEA(1μl、5.73μmol)で塩基性とし、ボルテックスミキサー上で一晩撹拌した。
【0960】
反応混合物を蒸発乾固させた。固体を、MeCN/水/AcOH(5/4/1、<1mL)に溶解させ、濾過し、Phenomenex Jupiter C18分取カラムに適用し、以下の勾配(A=水中0.1%トリフルオロ酢酸、B=0.1%TFA/90%MeCN/10%水)、流速=10mL/分、AU=20/10(214nm))で溶出した:
5〜35%、t=0分:B=5%;t=10分:B=5%;t=100分:B=35%;t=115分:B=100%(分離勾配:0.33%/分)。
【0961】
主成分を26〜28%Bの範囲にわたり溶出したが、2つのピークからなるように見えた。「両」成分を含有するはずの中間画分(F1.26)を分析HPLC(Spherisorb ODS2、60分にわたり1〜35%)で分析した。28%Bで単一成分が溶出した。
【0962】
画分F1.25/26及び27を合わせ、蒸発乾固させた。DMFと共に移し、蒸発乾固させ、乾燥エーテルで粉砕し、青色固体を<0.2mbarで一晩乾燥させ、1.54mgを得た。
【0963】
分析HPLC(Spherisorb ODS2、60分にわたり1〜35%B):MSM 10520-1:[M+H]
+(実測値):661.8(M-29に対応)。この値は、M-29である計算質量1320.984についての[(M+2H)/2]
+に等しい。これは、Alexa Fluor 647色素を用いた場合の標準的な出現率であり、質量分光計条件下での2つのメチレン基の理論的損失を表す。
【0964】
アッセイ原理:
TR-FRETシグナルを発生させるため、ドナーフルオロフォアをλ337nmのレーザーで励起すると、これがその後λ618nmの発光を生じさせる。アクセプターフルオロフォアが近接しているとエネルギー移動が起こり得、これがλ665nmでのAlexa Fluor(登録商標)647の発光を生じさせる。競合化合物の存在下では、参照化合物Xはブロモドメインに対する結合から変位され得る。変位が起こる場合、アクセプターフルオロフォアはもはやドナーフルオロフォアに近接しておらず、これが蛍光エネルギー移動を妨げ、続いてλ665nmのAlexa Fluor(登録商標)647発光の損失が生じる。
【0965】
BETファミリー(BRD2、BRD3、BRD4及びBRDT)に対する結合についての式(I)の化合物と参照化合物Xの競合を、ブロモドメイン1(BD1)とブロモドメイン2(BD2)の両方にまたがるタンパク質トランケートを用いて評価した。BD1又はBD2のいずれかに対する異なる結合をモニターするため、アセチルリジン結合ポケット内に、キーとなるチロシンのアラニンへの単一残基突然変異を作製した。このアプローチを有効にするために、BETファミリーメンバーのそれぞれについて二重残基突然変異タンデムドメインタンパク質を作製した。蛍光偏光アプローチを利用して、参照化合物Xに対する単一突然変異体及び二重突然変異体のそれぞれの結合親和性を決定した。参照化合物Xに対する二重突然変異体タンデムタンパク質の親和性は、非変異野生型タンデムBETタンパク質と比較して大きく低下した(Kdが1000分の1未満に低下)。参照化合物Xに対する単一突然変異ブロモドメインタンデムタンパク質の親和性は、対応する非変異BETタンパク質と同等の効力であった。これらのデータは、チロシンのアラニンへの単一突然変異が、変異ブロモドメインと参照化合物Xとの間の相互作用のKdを1000分の1未満に低下させることを示した。TR-FRET競合アッセイにおいて、参照化合物Xは、非変異ブロモドメインに対するKdと同等の濃度で使用され、これにより変異ブロモドメインにおける結合が検出されないことが確保される。
【0966】
タンパク質産生:
N-末端に6-Hisタグを有する組換えヒトブロモドメイン[(BRD2(1-473)(Y113A)及び(Y386A)、BRD3(1-435)(Y73A)及び(Y348A)、BRD4(1-477)(Y97A)及び(Y390A)、並びにBRDT(1-397)(Y66A)及び(Y309A)]を、(BRD2/3/4についてはpET15bベクター中、BRDTについてはpET28aベクター中で)大腸菌(E.coli)細胞中で発現させた。His-タグされたブロモドメインペレットを、50mM HEPES(pH7.5)、300mM NaCl、10mMイミダゾール、及び1μL/mLプロテアーゼ阻害剤のカクテルに再懸濁させ、超音波処理を用いて大腸菌細胞から抽出し、ニッケルセファロース高速カラムを用いて精製し、タンパク質を洗浄し、次いで、20カラム体積にわたる、0〜500mMイミダゾールと、50mM HEPES(pH7.5)、150mM NaCl、500mMイミダゾールからなるバッファーの線形勾配で溶出した。最終精製は、Superdex 200分取等級サイズ排除カラムにより完了した。精製タンパク質は、-80℃にて、20mM HEPES(pH7.5)及び100mM NaCl中で保存した。タンパク質同定は、ペプチド質量フィンガープリンティング及び質量分析により確認された予想分子量によって確認された。
【0967】
ブロモドメインBRD2、3、4及びT、BD1+BD2突然変異体TR-FRET競合アッセイのためのプロトコール:
全アッセイ成分を、50mMのHEPES(pH7.4)、50mMのNaCl、5%のグリセロール、1mMのDTT及び1mMのCHAPSからなるアッセイバッファーに溶解させた。参照化合物Xを、20nMの単一突然変異体タンデムブロモドメインタンパク質を含有するアッセイバッファーに、このブロモドメインに対する2*Kdと同等の濃度まで希釈した。Greiner 384ウェル黒色低体積マイクロタイタープレート中で、ブロモドメイン及び参照化合物Xを含有する溶液を、試験化合物又はDMSOビヒクル(このアッセイでは最大0.5%のDMSOが用いられる)の用量応答希釈まで添加し、その後30分間室温でインキュベートした。等体積の3nMの抗-6*Hisユーロピウムキレートを全ウェルに添加し、その後さらに30分間室温でインキュベートした。TR-FRETは、Perkin Elmer Multimodeプレートリーダーを用いて、ドナーフルオロフォアをλ337nmで励起し、その後、50μ秒間の遅延後、それぞれλ615nm及びλ665nmのドナーフルオロフォア及びアクセプターフルオロフォアの発光を測定することにより検出した。これらのアッセイを制御するため、それぞれ16反復の非阻害(DMSOビヒクル)TR-FRETアッセイ及び阻害(WO2011/054846A1の実施例11の10*IC
50濃度)TR-FRETアッセイを、マイクロタイタープレート毎に含めた。
【0968】
次いで、以下の形の4パラメータ曲線適合を適用した。
y=a+((b-a)/(1+(10^x/10^c)^d)
(式中、「a」は最小値であり、「b」はHill勾配であり、「c」はpIC
50であり、「d」は最大値である)。
【0969】
全化合物(実施例)を、本質的には上記のとおりのBRD4 BD1 TR-FRETアッセイ及びBRD4 BD2 TR-FRETアッセイにおいてそれぞれ試験した。当業者であれば、機能活性についてのin vitro結合アッセイ及び細胞ベースのアッセイは実験的変動を受けることを認識するであろう。従って、以下に示されるpIC
50値は例示にすぎないことを理解されたい。pIC
50値は、log
10単位として表される。
【0970】
全試験化合物は、少なくとも1つの上記アッセイにおいてpIC
50≧5.0を有することが見出された。
【0971】
実施例54及び116は、BRD4 BD2アッセイにおいて、pIC
50≧5.0及び<6.0を有することが見出された。
【0972】
他の全ての試験化合物は、BRD4 BD2アッセイにおいて≧6.0のpIC
50を有することが見出された。特に、実施例30は、BRD4 BD2アッセイにおいて8.0のpIC
50(n=4)を有することが見出され;実施例46は、BRD4 BD2アッセイにおいて7.1のpIC
50(n=3)を有することが見出され;実施例49は、BRD4 BD2アッセイにおいて7.9のpIC
50(n=2)を有することが見出され;実施例52は、BRD4 BD2アッセイにおいて7.7のpIC
50(n=1)を有することが見出され;実施例80は、BRD4 BD2アッセイにおいて7.4のpIC
50(n=8)を有することが見出され;実施例83は、BRD4 BD2アッセイにおいて7.5のpIC
50(n=5)を有することが見出され;実施例106は、BRD4 BD2アッセイにおいて7.6のpIC
50(n=2)を有することが見出され;実施例117は、BRD4 BD2アッセイにおいて7.3のpIC
50を有することが見出され;実施例118は、BRD4 BD2アッセイにおいて7.3のpIC
50を有することが見出され;実施例119は、BRD4 BD2アッセイにおいて8.2のpIC
50を有することが見出され;実施例120は、BRD4 BD2アッセイにおいて7.8のpIC
50を有することが見出され;実施例121は、BRD4 BD2アッセイにおいて7.2のpIC
50を有することが見出され;実施例122は、BRD4 BD2アッセイにおいて7.4のpIC
50を有することが見出され;実施例123は、BRD4 BD2アッセイにおいて7.8のpIC
50を有することが見出され;実施例124は、BRD4 BD2アッセイにおいて7.3のpIC
50を有することが見出された。
【0973】
BRD4 BD1と比較したBRD4 BD2に対する選択性の計算
BRD4 BD1と比較したBRD4 BD2に対する選択性を、以下のとおりに計算した:
選択性=BRD4 BD2 pIC
50-BRD4 BD1 pIC
50
【0974】
全実施例は、上記のTR-FRETアッセイの少なくとも1つにおいて、BRD4 BD1と比較して1 log単位以上のBRD4 BD2に対する選択性を有することが見出され、従って、BRD4 BD1と比較して、BRD4 BD2に対して少なくとも10倍選択的である。
【0975】
実施例1〜108及び117〜124は、上記のTR-FRETアッセイの少なくとも1つにおいて、BRD4 BD1と比較して2 log単位以上のBRD4 BD2に対する選択性を有することが見出され、従って、BRD4 BD1と比較して、BRD4 BD2に対して少なくとも100倍選択的である。
【0976】
実施例12、13、18、24、28、30、48、52、62、63、67、68、69、71、73、80、82、84、87、88、92、95、99、100、103、106、107、119、122及び123は、上記のTR-FRETアッセイの少なくとも1つにおいて、BRD4 BD1と比較して3 log単位以上のBRD4 BD2に対する選択性を有することが見出され、従って、BRD4 BD1と比較して、BRD4 BD2に対して少なくとも1000倍選択的である。
【0977】
実施例30は、上記のTR-FRETアッセイの少なくとも1つにおいて、BRD4 BD1と比較して3.3log単位のBRD4 BD2に対する選択性を有することが見出され、従って、BRD4 BD1と比較して、BRD4 BD2に対して少なくとも1000倍選択的である。
【0978】
実施例46は、上記のTR-FRETアッセイの少なくとも1つにおいて、BRD4 BD1と比較して2.8log単位のBRD4 BD2に対する選択性を有することが見出され、従って、BRD4 BD1と比較して、BRD4 BD2に対して少なくとも100倍選択的である。
【0979】
実施例49は、上記のTR-FRETアッセイの少なくとも1つにおいて、BRD4 BD1と比較して2.8 log単位のBRD4 BD2に対する選択性を有することが見出され、従って、BRD4 BD1と比較して、BRD4 BD2に対して少なくとも100倍選択的である。
【0980】
実施例52は、上記のTR-FRETアッセイの少なくとも1つにおいて、BRD4 BD1と比較して3.2 log単位のBRD4 BD2に対する選択性を有することが見出され、従って、BRD4 BD1と比較して、BRD4 BD2に対して少なくとも1000倍選択的である。
【0981】
実施例80は、上記のTR-FRETアッセイの少なくとも1つにおいて、BRD4 BD1と比較して3.0 log単位のBRD4 BD2に対する選択性を有することが見出され、従って、BRD4 BD1と比較して、BRD4 BD2に対して少なくとも1000倍選択的である。
【0982】
実施例83は、上記のTR-FRETアッセイの少なくとも1つにおいて、BRD4 BD1と比較して2.9 log単位のBRD4 BD2に対する選択性を有することが見出され、従って、BRD4 BD1と比較して、BRD4 BD2に対して少なくとも100倍選択的である。
【0983】
実施例106は、上記のTR-FRETアッセイの少なくとも1つにおいて、BRD4 BD1と比較して3.0 log単位のBRD4 BD2に対する選択性を有することが見出され、従って、BRD4 BD1と比較して、BRD4 BD2に対して少なくとも1000倍選択的である。
【0984】
実施例117は、上記のTR-FRETアッセイの少なくとも1つにおいて、BRD4 BD1と比較して2.9 log単位のBRD4 BD2に対する選択性を有することが見出され、従って、BRD4 BD1と比較して、BRD4 BD2に対して少なくとも100倍選択的である。
【0985】
実施例118は、上記のTR-FRETアッセイの少なくとも1つにおいて、BRD4 BD1と比較して2.9 log単位のBRD4 BD2に対する選択性を有することが見出され、従って、BRD4 BD1と比較して、BRD4 BD2に対して少なくとも100倍選択的である。
【0986】
実施例119は、上記のTR-FRETアッセイの少なくとも1つにおいて、BRD4 BD1と比較して3.1 log単位のBRD4 BD2に対する選択性を有することが見出され、従って、BRD4 BD1と比較して、BRD4 BD2に対して少なくとも1000倍選択的である。
【0987】
実施例120は、上記のTR-FRETアッセイの少なくとも1つにおいて、BRD4 BD1と比較して2.8 log単位のBRD4 BD2に対する選択性を有することが見出され、従って、BRD4 BD1と比較して、BRD4 BD2に対して少なくとも100倍選択的である。
【0988】
実施例121は、上記のTR-FRETアッセイの少なくとも1つにおいて、BRD4 BD1と比較して2.7 log単位のBRD4 BD2に対する選択性を有することが見出され、従って、BRD4 BD1と比較して、BRD4 BD2に対して少なくとも100倍選択的である。
【0989】
実施例122は、上記のTR-FRETアッセイの少なくとも1つにおいて、BRD4 BD1と比較して3.1 log単位のBRD4 BD2に対する選択性を有することが見出され、従って、BRD4 BD1と比較して、BRD4 BD2に対して少なくとも1000倍選択的である。
【0990】
実施例123は、上記のTR-FRETアッセイの少なくとも1つにおいて、BRD4 BD1と比較して3.0 log単位のBRD4 BD2に対する選択性を有することが見出され、従って、BRD4 BD1と比較して、BRD4 BD2に対して少なくとも1000倍選択的である。
【0991】
実施例124は、上記のTR-FRETアッセイの少なくとも1つにおいて、BRD4 BD1と比較して2.8 log単位のBRD4 BD2に対する選択性を有することが見出され、従って、BRD4 BD1と比較して、BRD4 BD2に対して少なくとも100倍選択的である。
(付記)
(付記1)
式(I):
【化271】
[この文献は図面を表示できません]
で表される化合物又はその塩
(式中、
R1は、-C1-3アルキル又はシクロプロピルであり;
R2は、-C0-3アルキル-C3-7シクロアルキルであり、C3-7シクロアルキル基は、同一であっても異なっていてもよい1、2又は3個のR5基で場合により置換されており;
R3は、-H、-C1-4アルキル、シクロプロピル、フルオロ、クロロ、-CH2F、-C0-3アルキルOR10又はC0-3アルキルCNであり;
R4は、フェニル又はヘテロアリールであり、それぞれは同一であっても異なっていてもよい1、2又は3個のR6基で場合により置換されており;
各R5は、フルオロ、-C1-6アルキル-R13、-OCH3、-O-C2-6アルキル-R13、-CN、-OH、-SO2C1-3アルキル及び-NR14R15から独立して選択され;
各R6は、オキソ、ハロ、-OCF3、-OCHF2、-C1-4アルキル、-C0-3アルキル-OR8、-C0-3アルキル-NR14R15、-C0-3アルキル-CONR11R12、-C0-3アルキル-ヘテロシクリル、-C0-3アルキル-O-C1-2アルキル-ヘテロシクリル、-CN及び-SO2R7から独立して選択され、ヘテロシクリルは、-C1-3アルキル、-OH及びフルオロから独立して選択される1又は2個の置換基で場合により置換されており;
R7は、-C1-3アルキル又は-NR11R12であり;
R8は、-H、-C1-3アルキル、-C2-3アルキル-NR11R12、-C2-3アルキル-OH又は-C2-3アルキル-O-C1-3アルキルであり;
R9は、-H、-C1-3アルキル、-C2-3アルキル-NR11R12又は-C2-3アルキル-OHであり;
R10は、-H又は-C1-3アルキルであり;
各R11及び各R12は、-H及び-C1-3アルキルから独立して選択され;又はR11及びR12は、それらが結合している窒素と一緒になって、窒素、酸素及び硫黄から選択されるさらなるヘテロ原子を場合により含有し、且つ-C1-3アルキル、-OH及びフルオロから独立して選択される1又は2個の置換基で場合により置換されているヘテロシクリルを形成していてもよく;
R13は、-H、-OR9、-NR14R15又は-CNであり;
各R14及び各R15は、-H、-C(O)OC(CH3)3、-C(O)C1-3アルキル、-C1-6アルキル、C3-7シクロアルキル、ヘテロシクリル、-C2-3アルキル-OH及び-C2-3アルキル-O-C1-3アルキルから独立して選択され、-C1-6アルキル及びC3-7シクロアルキルは、1、2又は3個のフルオロで場合により置換されていてもよく;又はR14及びR15は、それらが結合している窒素と一緒になって、窒素、酸素及び硫黄から選択されるさらなるヘテロ原子を場合により含有し、且つ-C1-3アルキル、-OH及びフルオロから独立して選択される1又は2個の置換基で場合により置換されているヘテロシクリルを形成していてもよい)。
(付記2)
R1がメチルである、付記1に記載の化合物又はその塩。
(付記3)
R2がシクロプロピルである、付記1又は付記2に記載の化合物又はその塩。
(付記4)
R2が非置換である、付記3に記載の化合物又はその塩。
(付記5)
R2が、メチルである1個のR5基で置換されている、付記3に記載の化合物又はその塩。
(付記6)
R3が、-H、メチル、エチル、フルオロ、-OCH3、-OH、-CH2F、-CH2OH、-CH(OH)CH3、-CH2OMe又は-CH2CNである、付記1〜5のいずれか1項に記載の化合物又はその塩。
(付記7)
R4が非置換フェニルであるか、又はR4が1個のR6基で置換されているフェニルである、付記1〜6のいずれか1項に記載の化合物又はその塩。
(付記8)
R4が非置換ピロロピリジニルである、付記1〜6のいずれか1項に記載の化合物又はその塩。
(付記9)
R4が、オキソ、フルオロ、-OCH2CH2OH、-OCH2CH(CH3)OH、メチル、-OCH3、-OH及び-OCH2CH2-3-(4,4-ジフルオロピペリジニル)から選択される1個のR6基で置換されている、付記7に記載の化合物又はその塩。
(付記10)
実施例1〜124から選択される化合物、又はその塩。
(付記11)
付記1〜10のいずれか1項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(付記12)
付記11に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩と1種以上の薬学的に許容される賦形剤とを含む医薬組成物。
(付記13)
付記11に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩を、1種以上の他の治療上活性な薬剤と共に含む組合せ物。
(付記14)
療法において使用するための、付記11に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(付記15)
ブロモドメイン阻害薬が適応である疾患又は状態の治療において使用するための、付記11に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(付記16)
疾患又は状態が急性又は慢性の自己免疫状態及び/又は炎症状態である、付記15に記載の使用のための化合物。
(付記17)
疾患又は状態が、細菌、ウイルス、真菌、寄生生物による感染又はこれらの毒素に対する炎症応答を伴う、付記15に記載の使用のための化合物。
(付記18)
疾患又は状態がウイルス感染症である、付記15に記載の使用のための化合物。
(付記19)
疾患又は状態が癌である、付記15に記載の使用のための化合物。
(付記20)
疾患又は状態がリウマチ性関節炎である、付記15に記載の使用のための化合物。
(付記21)
ブロモドメイン阻害薬が適応である疾患又は状態の治療のための医薬の製造における、付記11に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩の使用。
(付記22)
治療有効量の付記11に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩を投与することを含む、それを必要とする対象におけるブロモドメイン阻害薬が適応である疾患又は状態の治療方法。
(付記23)
疾患又は状態が、急性又は慢性の自己免疫状態及び/又は炎症状態である、付記22に記載の治療方法。
(付記24)
疾患又は状態が、細菌、ウイルス、真菌、寄生生物による感染又はこれらの毒素に対する炎症応答を伴う、付記22に記載の治療方法。
(付記25)
疾患又は状態がウイルス感染症である、付記22に記載の治療方法。
(付記26)
疾患又は状態が癌である、付記22に記載の治療方法。
(付記27)
疾患又は状態がリウマチ性関節炎である、付記22に記載の治療方法。
(付記28)
対象がヒトである、付記22〜27のいずれか1項に記載の治療方法。