特許第6885989号(P6885989)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6885989
(24)【登録日】2021年5月17日
(45)【発行日】2021年6月16日
(54)【発明の名称】振り子式下肢マッサージ機構
(51)【国際特許分類】
   A61H 15/00 20060101AFI20210603BHJP
【FI】
   A61H15/00 380A
   A61H15/00 400
   A61H15/00 340C
【請求項の数】5
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2019-115306(P2019-115306)
(22)【出願日】2019年6月21日
(65)【公開番号】特開2020-108727(P2020-108727A)
(43)【公開日】2020年7月16日
【審査請求日】2019年6月21日
(31)【優先権主張番号】107147802
(32)【優先日】2018年12月28日
(33)【優先権主張国】TW
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】596087199
【氏名又は名称】巫 東和
(73)【特許権者】
【識別番号】518034241
【氏名又は名称】艾力斯特健康科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK特許業務法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【弁理士】
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】巫 東和
【審査官】 小原 一郎
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭58−131824(JP,U)
【文献】 特表2009−531090(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3217271(JP,U)
【文献】 巫東和,中華民国専利公報M566576号,2018年 9月11日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61H 15/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
台座と揺動アームとを含む振り子式下肢マッサージ機構であって、
前記台座の上端面の偏心位置に組み合わせベースが設けられ、前記組み合わせベースの下半部に揺動モーターを固定するための組み合わせ溝が設けられ、前記揺動モーターの連動端は前記組み合わせベースの外に露出し、また前記連動端の両側にそれぞれ連動ギアが設けられ、前記組み合わせベースの上半部は両側を貫通して軸穿孔が設けられ、また前記組み合わせベースの両側にそれぞれ保護蓋が設けられ、
前記揺動アームは、マッサージ端と揺動端とを有し、前記マッサージ端の両側に対称のマッサージローラーがそれぞれ設けられ、さらに前記マッサージ端の内部にマッサージローラーモーターが設けられることによって、二つのマッサージローラーが連動して回転動作し、前記揺動端は前記組み合わせベースの前方に設けられ、また前記揺動端の両側にそれぞれ揺動ギアが固設され、二つの揺動ギアの中心孔は前記組み合わせベースの軸穿孔と向かい合わせであり、軸栓によって連結制限すると同時に二つの揺動ギアと前記揺動モーターの二つの連動ギアと噛み合わせて作動することで、前記揺動モーターによって前記揺動アームを連動させることを特徴とする振り子式下肢マッサージ機構。
【請求項2】
前記台座の両側に二つの脚フレームがそれぞれ設けられ、前記組み合わせベースの前方に第一極限スイッチが設けられ、前記保護蓋の内側に90度より大きく、180度より小さい位置に第二極限スイッチが設けられ、前記第一、第二極限スイッチはそれぞれ前記揺動モーターと接続されることで、前記揺動モーターの正反転の起動タイミングが制御されることを特徴とする請求項1の振り子式下肢マッサージ機構。
【請求項3】
前記二つの保護蓋の内側にそれぞれ収容溝が凹設され、前記収容溝によって前記揺動ギアが被覆されて制限されることを特徴とする請求項1の振り子式下肢マッサージ機構。
【請求項4】
前記軸穿孔の両側端にそれぞれ軸受け部材が設けられることを特徴とする請求項1の振り子式下肢マッサージ機構。
【請求項5】
前記連動ギアの円直径サイズは前記揺動ギアの円直径サイズより小さく、さらに歯の差異によって前記揺動アームが揺動することが果たされることを特徴とする請求項1の振り子式下肢マッサージ機構。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はマッサージ構造に関し、特に振り子式下肢マッサージ機構に関する。
【背景技術】
【0002】
現代人は仕事におけるストレスが大きく、体が凝りやすいため、マッサージ器具を好んで購入して体の異なる部位をマッサージし、体をほぐしたり、ストレスを解消したりする。一般のマッサージ機は全身マッサージ機と局部マッサージ機に分けられ、全身マッサージ機はマッサージチェア、マッサージベッドなどがあり、局部マッサージ機は首肩マッサージベルト、腰マッサージベルトとふくらはぎ及び足部のマッサージ機などがある。ローラー、エアバッグまたは振動などの機械式の揉み解しによって対応する部位を揉み解して、筋肉の緊張状態を和らげる。
【0003】
特に今はサービス業で勤務する人が多くなっており、長時間の立ち仕事は下肢の筋肉痛、緊張と浮腫みなどの不具合になりやすいため、業者が下肢マッサージ機構を発売し、下肢、足部のマッサージに提供される。しかし、今よく見られる下肢マッサージ装置の多くはマッサージチェアに合わせて使用されるが、単独でも使用できる。市販でよく見られる下肢マッサージ機構はすべて複雑なマッサージ機構があるため、該下肢マッサージ機構の体積が大きく、家の中の空間が足りないため収納しにくく、使用上において不便であるため、たくさんの消費者の購買意欲が萎えてしまう。
【0004】
一方、マッサージチェアに合わせて使用する下肢マッサージ機はマッサージチェアの昇降によって作動できるため、該下肢マッサージチェアのマッサージ状態と効果が豊かになる一方、実際において該下肢マッサージ機構の使用状態が限られてしまう。またマッサージチェアを購入する費用を増やさなければならず、購入予算の増加によって、消費者の購入意欲を下げてしまう。
【0005】
単独使用の下肢マッサージ機構は、地面に置くことしかできず、また使用者が椅子に座ってから使用することしかできない。使用者が座る時に両足を自然に下ろして該下肢マッサージ機構の中に収容させて下肢のマッサージを行うことは、マッサージ使用の変化に欠ける上、実際に下肢に対してマッサージできる部位はふくらはぎ、くるぶしまたは足裏に限られるため、該下肢マッサージ機構の実用性を大幅に下げてしまう。
【0006】
従って、本発明者は長年にわたって関係商品の製造開発と設計をした経験により、上述の目標について、詳しく設計をして慎重に評価した結果、実用性に満ちた本発明を得た。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
現在技術における上述の欠点を解決し、振り子式下肢マッサージ機構(二)を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のマッサージ機構は、台座と揺動アームとを含む。該台座の上端面の偏心位置に組み合わせベースが設けられ、該組み合わせベースの下半部に、揺動モーターを固定するための組み合わせ溝が設けられる。該揺動モーターの連動端は該組み合わせベースの外に露出し、また該連動端の両側にそれぞれ連動ギアが設けられる。該組み合わせベースの上半部は両側を貫通して軸穿孔が設けられ、また該組み合わせベースの両側にそれぞれ保護蓋が設けられる。該揺動アームはマッサージ端と揺動端とを有し、該マッサージ端の両側に対称なマッサージローラーがそれぞれ設けられ、さらに該マッサージ端の内部にマッサージローラーモーターが設けられることによって、二つのマッサージローラーが連動され回転動作する。該揺動端は該組み合わせベースの前方に設けられ、また該揺動端の両側にそれぞれ揺動ギアが固設される。二つの揺動ギアの中心孔は該組み合わせベースの軸穿孔と向かい合わせであり、軸栓によって連結制限すると同時に二つの揺動ギアと該揺動モーターの二つの連動ギアと噛み合わせて作動することで、該揺動モーターによって該揺動アームを連動して該台座に振り子動作の定点状態があるようにさせることで、該マッサージ端の振り子循環マッサージと定点マッサージの目的が果たされる。
【0009】
該台座の両側に二つの脚フレームがそれぞれ設けられ、該組み合わせベースの前方に第一極限スイッチが設けられる。その中、該保護蓋の内側に90度より大きく、180度より小さい位置に第二極限スイッチが設けられ、該第一、第二極限スイッチはそれぞれ該揺動モーターと連接されることで、該揺動モーターの正反転の起動タイミングが制御される。
【0010】
二つの保護蓋の内側にそれぞれ収容溝が凹設され、該収容溝によって該揺動ギアが被覆されて制限される。
【0011】
二つのマッサージローラーはそれぞれ二つの円盤を軸柱に連接し、該軸柱は二つの円盤の内側より中央へ集中する複数のマッサージユニットが順番に設けられる。
【0012】
二つのマッサージローラーの外にはそれぞれ布カバーで覆われる。
【0013】
該組み合わせベースの軸穿孔の両側端にそれぞれ軸受け部材が設けられる。
【0014】
該連動ギアの円直径サイズは該揺動ギアの円直径サイズより小さく、さらに歯の差異によって該揺動アームがゆっくり揺動することが果たされる。
【0015】
(一)本考案のマッサージ機構は台座と、該台座において振り子動作できる揺動アームとを含む。該揺動アームのマッサージ端に二つのマッサージローラーが設けられることで、該構造を使用する時、該マッサージローラーモーターと揺動モーターを同時に起動することによって、振り子が循環して下肢をマッサージする効果を奏するため、下肢のマッサージ範囲が広げられる。さらに揺動アームが上昇する時、該下肢を支えながら持ち上げ、筋肉のほぐしを果たすことで、下肢筋肉のマッサージ効果が向上される。
【0016】
(二)該揺動アームは定点マッサージに切り替えられるため、下肢の筋肉に比較的に不具合がある部位に対して局部的に強調でき、構造の実用性が増加される。
【0017】
(三)該マッサージ機構は該揺動アームによって使用者が座ってまたは横になったままでも使用できるため、該マッサージ機構使用の利便性が向上される。使用者が横になったまま使用する時、揺動アームの上昇を利用して、下肢を支えながら心臓より高い位置に持ち上げられ、足を上げる効果を奏する。さらにマッサージローラーのマッサージ動作に合わせると、下肢マッサージ効果を大幅に向上し、足部の血液循環を促進できるため、筋肉痛、疲労などの不具合を解消でき、該マッサージ機構の実用性が向上される。
【0018】
(四)該揺動アームは最底部に回されて該台座と水平設置にでき、該マッサージ構造の体積を大幅に低減し、空間を占めることが避けられるため、使用後の収納に有利で、収納の利便性が向上される。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1図1は、本発明に係る振り子式下肢マッサージ機構(二)の立体図である。
図2図2は、本発明に係る振り子式下肢マッサージ機構(二)の分解図である。
図3図3は、本発明に係る振り子式下肢マッサージ機構(二)の俯瞰図である。
図4図4は、本発明に係る振り子式下肢マッサージ機構(二)の前視図である。
図5図5は、本発明に係る振り子式下肢マッサージ機構(二)の組合せ断面図である。
図6図6は、本発明に係る振り子式下肢マッサージ機構(二)の側視図である。
図7図7は、本発明の振り子の状態を示す図である。
図8図8は、本発明を使用者が座って使用する状態を示す図(一)である。
図9図9は、本発明を使用者が座って使用する状態を示す図(二)である。
図10図10は、本発明を使用者が座って使用する状態を示す図(三)である。
図11図11は、本発明を使用者が横になって使用する状態を示す図(一)である。
図12図12は、本発明を使用者が横になって使用する状態を示す図(二)である。
図13図13は、本発明を使用者が横になって使用する状態を示す図(三)である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
まず、図1から図5を参照されたい。本発明の振り子式下肢マッサージ機構(二)は、台座10と揺動アーム20とを含む。該台座10の両側に二つの脚フレーム11がそれぞれ設けられ、該台座10の上端面の偏心位置に組み合わせベース12が設けられ、該組み合わせベース12の下半部に組み合わせ溝121が設けられ、揺動モーター13を固定するためにある。該揺動モーター13の連動端131は該組み合わせベース12の外に露出し、また該連動端131の両側にそれぞれ連動ギア132が設けられる。該組み合わせベース12の上半部は両側を貫通して軸穿孔14が設けられ、該軸穿孔14の両側端にそれぞれ軸受け部材141が設けられる。また該組み合わせベース12の両側にそれぞれ保護蓋15が設けられ、二つの保護蓋15の内側にそれぞれ収容溝151が凹設される。該揺動アーム20はマッサージ端21と揺動端22とを有し、該マッサージ端21の両側に対称のマッサージローラー23がそれぞれ設けられ、二つのマッサージローラー23はそれぞれ二つの円盤231を軸柱232に連接し、該軸柱232は二つの円盤231の内側より中央へ集中する複数のマッサージユニット233が順番に設けられる。二つのマッサージローラー23の外にはそれぞれ布カバー234で覆われる。該マッサージ端21の内部にマッサージローラーモーター24が設けられ、該マッサージローラー24が心軸241を連動して二つのマッサージローラー23の軸柱232と連動することで、二つのマッサージローラー23の内部のマッサージユニット233が回転動作する。該揺動端22は該組み合わせベース12の前方に設けられ、また該揺動端22の両側にそれぞれ揺動ギア25が固設される。二つの揺動ギア25の中心孔251は該組み合わせベース12の軸穿孔14と向かい合わせであり、軸栓26によって連結制限すると同時に二つの揺動ギア25と該揺動モーター13の二つの連動ギア132と噛み合わせて動作することで、該揺動モーター13によって該揺動アーム20を連動して該台座10に振り子動作の定点状態があるようにさせることで、該マッサージ端21の振り子循環マッサージと定点マッサージの目的が果たされる。
【0021】
上述台座10の組み合わせベース12の前方に第一極限スイッチ16が設けられる。その中、該保護蓋15の内側に90度より大きく、180度より小さい位置に第二極限スイッチ17が設けられ、該第一、第二極限スイッチ16、17はそれぞれ該揺動モーター13と連接されることで、該揺動モーター13の正反転の起動タイミングが制御される。
【0022】
また上述連動ギア132の円直径サイズは該揺動ギア25の円直径サイズより小さく、さらに歯の差異によって該揺動アーム20がゆっくり揺動することが果たされる。
【0023】
構造の組立と運転状態は図1から図5に合わせて図6図7を参照されたい。該揺動アーム20のマッサージ端21は該マッサージローラーモーター24によって二つのマッサージローラー23が連動され回転する。該揺動アーム20の揺動端22は該組み合わせベース12の前側に設けられ、軸柱26を利用して該揺動端22の両側の揺動ギア25を該組み合わせベース12に制限すると同時に、二つの揺動ギア25と該揺動モーター13の連動ギア132が噛み合って連動する。揺動モーター13が起動される時、動力が連動ギア132によって揺動ギア25に伝わることで、該軸栓26を軸心にして該揺動アーム20を連動して該組み合わせベース12で揺れ動く。該組み合わせベース12の両側の保護蓋15はそれぞれ収容溝151によって該揺動ギア25が被覆されて制限され、異物が巻き込まれてロック状態になることを避ける。また該台座10の組み合わせベース12の前方に第一極限スイッチ16が設けられ、
その中、該保護蓋15の内側にさらに第二極限スイッチ17が設けられる。該揺動アーム20が前方へ動いて該台座10の第一極限スイッチ16に接触する時、該揺動モーター13が切り替えられて反転動作をすることで、該揺動アーム20が伸びて反対方向に揺動する。反対に、揺動アーム20が反対方向へ動いて該保護蓋15の第二極限スイッチ17に接触する時、該揺動アーム20が台座10の前方への正方向揺動状態が生じ、該揺動アーム20が往復する振り子状態が生じることで、マッサージ端21の二つのマッサージローラー23を利用して下肢をマッサージする効果を奏する。また該揺動アーム20は該台座10における振り子角度が90度より大きくなることで、下肢がマッサージできる範囲を大幅に向上する。
【0024】
このほか、上述のように極限スイッチを利用して揺動モーター13の正反転動作を切り替える実施方法は、本発明のよりいい実施例の一つであるため、これに限られるものではない。また揺動モーター13の作動回転数の設定によって正反転の切り替えを果たし、またはほかのセンサースイッチ、回転儀などを合わせて揺動モーター13の正反転の切り替え効果を奏する。
【0025】
上述の構造は実際に使用する時、引き続き図8から図10を参照されたい。使用者が椅子に座り、該マッサージ機構を椅子の前側に置き、そして両足を揺動アーム20の二つのマッサージローラー23に置き、揺動モーター13とマッサージローラーモーター24を同時に起動する時、二つのマッサージローラー23のマッサージユニット233はマッサージローラーモーター24に連動されて回転して下肢の筋肉をマッサージする。同じ時間に、該揺動アーム20は揺動モーター13の連動につれて振り子動作することで、該マッサージ端21の二つのマッサージローラー23を両足の足の甲、くるぶし、ふくらはぎ、膝の後ろ側と大腿に沿って順番にマッサージするため、下肢循環マッサージの効果を奏する。またふくらはぎのマッサージを行う時、両足が上げられて足部筋肉をほぐし、マッサージの効果を大幅に向上する。
【0026】
その次、該マッサージローラーモーター24と揺動モーター13はそれぞれ制御器(図に未表示)を連接し、制御器によってマッサージローラーモーター24の効率が切り替えられ、二つのマッサージローラー23の回転速度とマッサージの力加減の調整制御を果たす。また制御器によって該揺動モーター13の開閉が切り替えられることで、該揺動アーム20の角度を固定し、定点マッサージの効果を果たし、例えば足底、ふくらはぎの筋肉、膝の後ろ側の筋肉または大腿の筋肉に対してマッサージを強める。
【0027】
さらに、該マッサージ機構を使用する時、該揺動アーム20の角度は随意に調整できるため、使用者が寝たままで使用できることで、横になって休憩する時または睡眠時に下肢のマッサージが行える。同時に図11から図13を参照されたい。特別なのは、揺動アーム20は揺動モーター13の連動によって上昇状態になる時、足部を上へ支え持ち心臓より高くすることで、血液が心臓と肺に回流でき、血液の中の酸素が十分に利用され、長時間緊張する足部の筋肉が休憩したり、ほぐされたりする。さらにマッサージローラー23のマッサージ動作に合わせると、筋肉痛、疲労などの不具合を解消できる上、足部の血液循環が促進でき、足のダイエットとむくみを解消などの効果を兼ねる。
【0028】
上述具体的な実施例の構造によると、以下の効果が得られる。(一)本考案のマッサージ機構は台座10と、該台座10において振り子動作できる揺動アーム20とを含む。該揺動アーム20のマッサージ端21に二つのマッサージローラー23が設けられることで、該構造を使用する時、該マッサージローラーモーター24と揺動モーター13を同時に起動することによって、振り子が循環して下肢をマッサージする効果を奏するため、下肢のマッサージ範囲が広げられる。さらに揺動アーム20が上昇する時、該下肢を支えながら持ち上げ、筋肉をほぐすことで、下肢筋肉のマッサージ効果が向上される。
【0029】
(二)該揺動アーム20は定点マッサージに切り替えられるため、下肢の筋肉に比較的に不具合がある部位に対して局部的に強調でき、構造の実用性が増加される。
【0030】
(三)該マッサージ機構は該揺動アーム20によって使用者が座ってまたは横になったままでも使用できるため、該マッサージ機構使用の利便性が向上される。使用者が横になったまま使用する時、揺動アーム20の上昇を利用して、下肢を支えながら心臓より高い位置に持ち上げられ、足を上げる効果を奏する。さらにマッサージローラー23のマッサージ動作に合わせると、下肢マッサージ効果を大幅に向上し、足部の血液循環を促進できるため、筋肉痛、疲労などの不具合を解消でき、該マッサージ機構の実用性が向上される。
【0031】
(四)該揺動アーム20は最底部に回されて該台座10と水平設置にでき、該マッサージ構造の体積を大幅に低減し、空間を占めることが避けられるため、使用後の収納に有利で、収納の利便性が向上される。
以上は、本発明に係る実施例の一部に過ぎないため、本発明の実施範囲を制限するものではない。即ち、本発明の特許請求の範囲内で行われる変化、修飾なども本発明の範囲に属すべきである。
【符号の説明】
【0032】
10 台座
11 脚フレーム
12 組み合わせベース
121 組み合わせ溝
13 揺動モーター
131 連動端
132 連動ギア
14 軸穿孔
141 軸受け部材
15 保護蓋
151 収容溝
16 第一極限スイッチ
17 第二極限スイッチ
20 揺動アーム
21 マッサージ端
22 揺動端
23 マッサージローラー
231 円盤
232 軸柱
233 マッサージユニット
234 布カバー
24 マッサージローラーモーター
241 心軸
25 揺動ギア
251 中心孔
26 軸栓
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13