【実施例】
【0024】
〔実施例1〕
2016年12月下旬に静岡県で収穫された柚子を、
図1に示す装置を用い、次の態様で加工した。
【0025】
10kgの柚子を図示しない破砕機で破砕したペースト状の柚子10kgに対して水10kgとなるように添加した。
【0026】
これを撹拌して液状とし、固液分離機1に注入し、スパイラル状のスクリュー羽根12の作動により、注入側端から他側端に移行させた。この移行の間に固液分離が行われ、液分はスクリーン11から漏出して液受部17で受液され、固形分はスクリュー羽根12の他側端の固形物受部を介してスクリューコンベア19に移行し、所定の処理に付した。なお、液分の収量は約19kg、固形分の収量は約0.8kgであった。
【0027】
〔実施例2〕
実施例1と同様にして繰り返し実施して得た固形分を集合して10kgとし、これを実施例1と同様にして破砕、固液分離を行った。
【0028】
図示しない破砕機からは、滑らかで良好なペースト状で排出されており、これに水10kg加えて固液分離機1に注入し注入側端から他側端に移行させたところ、良好な固液分離が行われた。液分の収量は約19.9kg、固形分の収量は約0.09kgであった。
【0029】
〔実施例3〕
2017年1月中旬に神奈川県で収穫された柚子を、水の添加については次のようにする以外は、実施例1と同様にして加工した。
【0030】
図示しない破砕機からのペースト状の柚子10kgに対して水10kgとなるように添加し、撹拌しつつ、破砕途上で更に水10kgを追加添加した。ペースト状の柚子に対して水を添加し、撹拌した液の状態を目視観察したところ、実施例1と同様の状態を呈していた。得られた液分の量は、実施例1より約8.5kg程度多かったが、固液分離機1での操作は、実施例1とほぼ同様であった。固形分の収量は約1.4kgであった。
【0031】
〔実施例4〕
実施例3と同様にして繰り返し実施して得た固形分を集合して10kgとし、これを実施例3と同様にして破砕、固液分離を行った。
【0032】
図示しない破砕機からは、滑らかで良好なペースト状で排出されており、これに水を加え撹拌した後、固液分離機1に注入し注入側端から他側端に移行させたところ、良好な固液分離が行われた。液分の収量は約19.7kg、固形分の収量は約0.15kgであった。
【0033】
〔実施例5〕
2017年10月下旬に静岡県および神奈川県で収穫されたミカンそれぞれを皮と実に分け、両県産のミカンの皮を5kgづつ取分けて混合し、水を添加しない以外は、実施例1と同様にして加工した。図示しない破砕機から出て来るミカンの皮の状態を目視観察したところ、実施例1と同様に滑らかで良好な液状を呈しており、水の添加は不要であった。
なお、液分の収量は約9.8kg、固形分の収量は約0.1kgであった。
【0034】
〔実施例6〕
実施例5と同様にして繰り返し実施して得た固形分を集合して10kgとし、これを実施例5と同様にして破砕、固液分離を行った。
【0035】
実施例2と同様に、図示しない破砕機からは、滑らかで良好なペースト状で排出されており、これに水を加え、撹拌した後、固液分離機1に注入し注入側端から他側端に移行させたところ、良好な固液分離が行われた。液分の収量は約9.6kg、固形分の収量は約0.25kgであった。
【0036】
〔実施例7〕
実施例3で残しておいたミカンの皮を1か月後に、やや乾燥状態にあったものを5kgづつ取分けて混合し、実施例3と同様の加工を行ったところ、図示しない破砕機での破砕が良好に行われなかったため、破砕を行いつつ、図示しない破砕機に水を5kg添加した。結果は、実施例3と同様、破砕機から出て来るミカンの皮は、実施例3と同様に滑らかで良好な液状となっていた。
【0037】
〔実施例8〕
実施例7と同様にして繰り返し実施して得た固形分を集合して10kgとし、これを実施例7と同様にして破砕、固液分離を行った。
【0038】
図示しない破砕機からは、滑らかで良好な液状で排出されており、これを固液分離機1に注入し注入側端から他側端に移行させたところ、良好な固液分離が行われた。
【0039】
〔実施例9〕
2017年1月中旬に神奈川県で収穫された檸檬を、水の添加については次のようにする以外は、実施例1と同様にして加工した。
【0040】
図示しない破砕機で破砕した檸檬10kgに対して水10kgとなるように添加し、更に水10kgを追加添加し、撹拌した。図示しない破砕機から出て来る檸檬の状態を目視観察したところ、実施例1と同様な液状を呈していた。得られた液分の量は約28.8kg、固形分は約0.15kgであり、固液分離機1での操作は、実施例1とほぼ同様であった。
【0041】
〔実施例10〕
実施例9と同様にして繰り返し実施して得た固形分を集合して10kgとし、これを実施例9と同様にして破砕、水を添加し、固液分離を行った。
【0042】
図示しない破砕機からは、滑らかで良好なペースト状で排出されており、これに水を加え、固液分離機1に注入し注入側端から他側端に移行させたところ、良好な固液分離が行われた。
【0043】
〔実施例11〕
2017年1月中旬に神奈川県で収穫された檸檬を、水の添加については次のようにする以外は、実施例1と同様にして加工した。
【0044】
図示しない破砕機で破砕した檸檬10kgに対して水15kgとなるように添加し、更に水15kgを追加添加し、撹拌した。破砕した檸檬と水の混合状態を目視観察したところ、実施例1と同様な液状を呈していた。得られた液分の量は約38.8kg、固形分は約0.1kgであり、固液分離機1での操作は、実施例1とほぼ同様であった。
【0045】
〔実施例12〕
実施例11と同様にして繰り返し実施して得た固形分を集合して10kgとし、これを実施例11と同様にして破砕、固液分離を行った。
【0046】
図示しない破砕機からは、滑らかで良好なペースト状で排出されており、これに水を加え、固液分離機1に注入し注入側端から他側端に移行させたところ、良好な固液分離が行われた。