特許第6886453号(P6886453)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6886453
(24)【登録日】2021年5月18日
(45)【発行日】2021年6月16日
(54)【発明の名称】クライオポンプ及びゲートバルブ
(51)【国際特許分類】
   F04B 37/08 20060101AFI20210603BHJP
   F04B 37/16 20060101ALI20210603BHJP
   F16K 51/02 20060101ALI20210603BHJP
【FI】
   F04B37/08
   F04B37/16 B
   F16K51/02 B
【請求項の数】12
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2018-500055(P2018-500055)
(86)(22)【出願日】2017年2月8日
(86)【国際出願番号】JP2017004505
(87)【国際公開番号】WO2017141777
(87)【国際公開日】20170824
【審査請求日】2019年12月16日
(31)【優先権主張番号】特願2016-26251(P2016-26251)
(32)【優先日】2016年2月15日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000002107
【氏名又は名称】住友重機械工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105924
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 賢樹
(74)【代理人】
【識別番号】100116274
【弁理士】
【氏名又は名称】富所 輝観夫
(72)【発明者】
【氏名】及川 健
【審査官】 山崎 孔徳
(56)【参考文献】
【文献】 特開2014−124582(JP,A)
【文献】 特開2010−025113(JP,A)
【文献】 米国特許第6263679(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F04B 37/08
F04B 37/16
F16K 51/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゲートバルブフランジおよびバルブプレートを備えるゲートバルブに取り付けられるクライオポンプであって、
前記ゲートバルブフランジに取り付けられるクライオポンプフランジと、
環状オリフィスを前記バルブプレートと協働して形成するよう前記ゲートバルブに向けて前記クライオポンプフランジから軸方向に延出する環状バッフルと、を備え
前記環状バッフルは、前記クライオポンプフランジに固定されていることを特徴とするクライオポンプ。
【請求項2】
前記クライオポンプフランジは、前記ゲートバルブフランジに接触するフランジ上面を有し、
前記環状バッフルは、前記フランジ上面に比べて軸方向に前記バルブプレートと近接して配置される環状バッフル上面を有し、前記環状バッフル上面が前記バルブプレートとの間に前記環状オリフィスを定めることを特徴とする請求項1に記載のクライオポンプ。
【請求項3】
前記環状バッフル上面の径方向幅が前記環状バッフル上面から前記バルブプレートへの軸方向間隔の2倍より大きいことを特徴とする請求項2に記載のクライオポンプ。
【請求項4】
前記環状バッフルは、リング中心開口およびリング上面を有するリング部材であって前記バルブプレートと前記リング上面との接触により前記リング中心開口が閉じられるよう軸方向に位置決めされているリング部材を備え、前記リング部材は、前記リング部材を径方向に貫通する開口部を有することを特徴とする請求項1に記載のクライオポンプ。
【請求項5】
前記開口部の径方向幅が前記開口部の軸方向高さの2倍より大きいことを特徴とする請求項4に記載のクライオポンプ。
【請求項6】
前記環状バッフルは、前記クライオポンプフランジに固定され前記リング部材を軸方向に弾性的に保持する保持具をさらに備えることを特徴とする請求項4または5に記載のクライオポンプ。
【請求項7】
バルブプレートと、
前記バルブプレートの弁座を有するゲートバルブフランジと、
環状オリフィスを前記バルブプレートと協働して形成するよう前記ゲートバルブフランジに沿って周方向に延在する環状バッフルと、を備え
前記環状バッフルは、前記ゲートバルブフランジに固定されていることを特徴とするゲートバルブ。
【請求項8】
前記ゲートバルブフランジは、前記弁座と軸方向に反対側にフランジ下面を有し、
前記環状バッフルは、前記フランジ下面に比べて軸方向に前記バルブプレートと近接して配置される環状バッフル上面を有し、前記環状バッフル上面が前記バルブプレートとの間に前記環状オリフィスを定めることを特徴とする請求項7に記載のゲートバルブ。
【請求項9】
前記環状バッフル上面の径方向幅が前記環状バッフル上面から前記バルブプレートへの軸方向間隔の2倍より大きいことを特徴とする請求項8に記載のゲートバルブ。
【請求項10】
前記環状バッフルは、リング中心開口およびリング上面を有するリング部材であって前記バルブプレートと前記リング上面との接触により前記リング中心開口が閉じられるよう軸方向に位置決めされているリング部材を備え、前記リング部材は、前記リング部材を径方向に貫通する開口部を有することを特徴とする請求項7に記載のゲートバルブ。
【請求項11】
前記開口部の径方向幅が前記開口部の軸方向高さの2倍より大きいことを特徴とする請求項10に記載のゲートバルブ。
【請求項12】
前記環状バッフルは、前記ゲートバルブフランジに固定され前記リング部材を軸方向に弾性的に保持する保持具をさらに備えることを特徴とする請求項10または11に記載のゲートバルブ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、クライオポンプ及びゲートバルブに関する。
【背景技術】
【0002】
クライオポンプは、極低温に冷却されたクライオパネルにガスを凝縮または吸着により捕捉する真空ポンプである。こうしてクライオポンプは、それが取り付けられた真空チャンバを排気する。クライオポンプと真空チャンバとの間にはゲートバルブが設置されうる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第5444545号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
クライオポンプは溜め込み式の真空ポンプであるから、クライオポンプの真空排気運転によってガスがクライオポンプに蓄積される。ガスが蓄積するにつれて、クライオポンプの排気速度は徐々に低下する。そのため、蓄積されたガスをクライオポンプから排出し、排気速度を初期の水準に回復するために、クライオポンプの再生が定期的に行われる。前回の再生が終了してから次回の再生が行われるまでの真空排気運転の期間は再生インターバルとも呼ばれる。再生中はクライオポンプの真空排気運転をすることができないから、再生インターバルはなるべく長いことが望まれる。
【0005】
クライオポンプの用途の1つにPVD装置のような真空プロセス装置がある。真空プロセス装置においては、ある真空プロセスが繰り返し実行されうる。こうした装置におけるクライオポンプの主要な役割は、その真空プロセスに適正なプロセス圧力を保つことである。
【0006】
求められるプロセス圧力は常に一定というわけではなく、プロセスによっては比較的高いプロセス圧力が使用されうる。プロセス圧力を高める典型的な手法は、真空チャンバに導入されるプロセスガス流量を増すことである。しかしこれには再生インターバルを短くするという欠点がある。導入ガス流量の増加はクライオポンプへの流入ガス量の増加をもたらすからである。
【0007】
このようなトレードオフを克服するために、ゲートバルブの開度が調節されてもよい。プロセス中に、全開と全閉の中間位置にゲートバルブの弁体(バルブプレートともいう)が保持される。こうして排気系のコンダクタンスを低下させクライオポンプの実効排気速度を低下させて、プロセス圧力を高めることができる。
【0008】
しかし、本発明者は、ゲートバルブのみによるプロセス圧力の調整には限界があり、改善の余地があることを認識するに至った。
【0009】
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、本発明のある態様の例示的な目的のひとつは、真空プロセス装置においてプロセスガス流量を増やさずにプロセス圧力を高めることに役立つクライオポンプ及びゲートバルブを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明のある態様によると、ゲートバルブフランジおよびバルブプレートを備えるゲートバルブに取り付けられるクライオポンプが提供される。クライオポンプは、前記ゲートバルブフランジに取り付けられるクライオポンプフランジと、環状オリフィスを前記バルブプレートと協働して形成するよう前記ゲートバルブに向けて前記クライオポンプフランジから軸方向に延出する環状バッフルと、を備える。
【0011】
本発明のある態様によると、バルブプレートと、前記バルブプレートの弁座を有するゲートバルブフランジと、環状オリフィスを前記バルブプレートと協働して形成するよう前記ゲートバルブフランジに沿って周方向に延在する環状バッフルと、を備えるゲートバルブが提供される。
【0012】
なお、本発明の構成要素や表現を、方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、真空プロセス装置においてプロセスガス流量を増やさずにプロセス圧力を高めることに役立つクライオポンプ及びゲートバルブを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明のある実施形態に係るクライオポンプを概略的に示す図である。
図2】本発明のある実施形態に係るクライオポンプをゲートバルブ側から見た様子を概略的に示す。
図3】本発明の他の実施形態に係るクライオポンプの一部を概略的に示す図である。
図4】本発明のある実施形態に係るゲートバルブを概略的に示す図である。
図5】本発明の他の実施形態に係るゲートバルブの一部を概略的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための形態について詳細に説明する。なお、説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を適宜省略する。また、以下に述べる構成は例示であり、本発明の範囲を何ら限定するものではない。
【0016】
図1は、本発明のある実施形態に係るクライオポンプ10を概略的に示す図である。図2は、本発明のある実施形態に係るクライオポンプ10をゲートバルブ側から見た様子を概略的に示す。
【0017】
クライオポンプ10は、例えばPVD装置、またはその他の真空プロセス装置の真空チャンバ100に取り付けられて、真空チャンバ100内部の真空度を所望の真空プロセスに要求されるレベルまで高めるために使用される。
【0018】
ゲートバルブ102がクライオポンプ10と真空チャンバ100との間に設置されている。ゲートバルブ102は、ゲートバルブフランジ104、バルブプレート106、およびバルブプレート収納部108を備える。バルブプレート106はゲートバルブ102の弁体であり、ゲートバルブフランジ104は弁座110を有する。バルブプレート106が弁座110に密着するときゲートバルブ102は完全に閉じられる。バルブプレート106がクライオポンプ10の吸気口30を閉じるから、真空チャンバ100からクライオポンプ10へのガス流れは遮断される。図1に一点鎖線で示すようにバルブプレート106が弁座110から離れ、バルブプレート収納部108に収納されるとき、ゲートバルブ102は完全に開かれる。
【0019】
図1に示すバルブプレート106は、全開と全閉との中間位置にある。図示されるように、バルブプレート106は弁座110からわずかに離れており、バルブプレート106と弁座110との間にゲートバルブクリアランス112が形成されている。バルブプレート106の移動によりゲートバルブクリアランス112は可変である。
【0020】
ゲートバルブクリアランス112が変わることにより排気系のコンダクタンスが変わり、それに応じて真空チャンバ100でのプロセス圧力が調整される。ゲートバルブクリアランス112が狭ければプロセス圧力は高まり、ゲートバルブクリアランス112が広ければプロセス圧力は低くなる。このようにして、ゲートバルブ102を真空チャンバ100のプロセス圧力調整に使用することができる。
【0021】
クライオポンプ10は、クライオポンプ容器12、クライオポンプフランジ14、および環状バッフル16を備える。加えて、クライオポンプ10は、冷凍機20、入口クライオパネル22、放射シールド24、および第2クライオパネルユニット26を備える。入口クライオパネル22および放射シールド24は第1クライオパネルユニットと総称されうる。
【0022】
クライオポンプ容器12は、冷凍機20、入口クライオパネル22、放射シールド24、および第2クライオパネルユニット26を収容するクライオポンプ10の筐体であり、クライオポンプ10の内部空間28の真空気密を保持するよう構成されている真空容器である。クライオポンプ容器12は、冷凍機20の室温部20aに取り付けられている。クライオポンプ容器12は、放射シールド24および入口クライオパネル22を包囲する。放射シールド24は入口クライオパネル22とともに、第2クライオパネルユニット26を包囲する。
【0023】
クライオポンプフランジ14は、クライオポンプ容器12の前端から径方向外側に向けて延びている。クライオポンプフランジ14は、クライオポンプ容器12の前端の全周にわたって設けられている。
【0024】
クライオポンプ10の吸気口30はクライオポンプフランジ14の径方向内側に画定されている。ゲートバルブ102および吸気口30を通じて真空チャンバ100からクライオポンプ10の内部空間28にガスが進入する。
【0025】
クライオポンプフランジ14はゲートバルブフランジ104に取り付けられており、それによりクライオポンプ10は真空チャンバ100に取り付けられている。クライオポンプフランジ14は、ゲートバルブフランジ104に接触するフランジ上面14aを有する。
【0026】
環状バッフル16は、クライオポンプフランジ14の径方向内側に隣接する環状バッフル筒部16aを有し、環状バッフル筒部16aは、クライオポンプフランジ14に沿って周方向に延びている。環状バッフル筒部16aの下端がクライオポンプフランジ14に固定され、環状バッフル筒部16aの上端から径方向内側に向けてフランジ状部分が延びている。こうして環状バッフル16は、吸気口30の全周にわたって設けられ、吸気口30の最も外側に配置されている。
【0027】
環状バッフル16のフランジ状部分は、環状バッフル上面16bおよび環状バッフル下面16cを有する。環状バッフル上面16bは、弁座110およびバルブプレート106と平行であり、(ゲートバルブフランジ104に隣接して位置決めされているときの)バルブプレート106の外周部と向かい合う。環状バッフル下面16cは入口クライオパネル22の外周部と向かい合っている。環状バッフル上面16bの内径D1は入口クライオパネル22の外径dより小さく、環状バッフル上面16bの外径D2は入口クライオパネル22の外径dより大きい。
【0028】
環状バッフル16は、環状オリフィス18をバルブプレート106と協働して形成するようゲートバルブ102に向けてクライオポンプフランジ14から軸方向に延出する。ただし、この延出部分すなわち環状バッフル筒部16aの軸方向長さは、バルブプレート106と干渉しないように定められている。このようにして環状バッフル16は、ゲートバルブフランジ104の内側に収まるように、軸方向に短い円筒状に形成されている。
【0029】
環状バッフル上面16bは、フランジ上面14aに比べて軸方向にバルブプレート106と近接して配置されている。環状バッフル上面16bとバルブプレート106との間に環状オリフィス18が定められている。環状バッフル上面16bは、フランジ上面14aと平行であり、弁座110(すなわちゲートバルブフランジ104の上面)とほぼ同じ軸方向高さを有する。環状バッフル上面16bは、弁座110に比べてわずかに低い軸方向高さを有してもよい。このようにして、環状バッフル上面16bは、バルブプレート106の下面と協働して環状オリフィス18を形成する。
【0030】
環状バッフル上面16bの径方向幅W1は、環状バッフル上面16bからバルブプレート106への軸方向間隔W2の2倍より大きい。言い換えれば、バルブプレート106の下面から環状バッフル上面16bへの軸方向間隔W2が環状バッフル上面16bの径方向幅W1の半分以下となるように、バルブプレート106が位置決めされてもよい。あるいは、環状バッフル上面16bの径方向幅W1は、環状バッフル上面16bと弁座110との軸方向高さ差の2倍より大きくてもよい。このようにすれば、環状オリフィス18のコンダクタンスを十分に小さくすることができる。
【0031】
環状バッフル16は、クライオポンプ容器12の一部であり、入口クライオパネル22にも放射シールド24にも接触していない。環状バッフル16は冷凍機20により冷却されずクライオポンプ容器12と同程度の温度(例えば室温)を有するので、環状バッフル16の表面にガスは凝縮せず、環状オリフィス18は凝縮物で塞がれない。そのため、有利なことに、環状オリフィス18はガス流路として継続的に利用可能である。一方、仮に、環状バッフル16が入口クライオパネル22のような低温部に設けられていたとすると、表面に凝縮物が堆積して環状オリフィス18が塞がれうる。
【0032】
入口クライオパネル22にはクライオポンプ10の外から中へのガス流れを許容する多数の小孔22aが貫通している。環状バッフル16は、これら小孔22aの径方向外側に配設されている。環状バッフル16は小孔22aを覆わない。したがって、バルブプレート106が収納されているとき環状バッフル16は真空チャンバ100から入口クライオパネル22を通じてクライオポンプ10の内部空間28に入るガス流れを妨げない。そのため、低いプロセス圧力が求められる場合には、ゲートバルブ102を開くことにより実現することができる。
【0033】
続いて、クライオポンプ10の他の構成要素を説明する。
【0034】
なお以下では、クライオポンプ10の構成要素の位置関係をわかりやすく表すために、「軸方向」、「径方向」との用語を使用することがある。軸方向は吸気口30を通る方向(図1における縦方向)を表し、径方向は吸気口30に沿う方向(図1における横方向)を表す。便宜上、軸方向に関して吸気口30に相対的に近いことを「上」、相対的に遠いことを「下」と呼ぶことがある。つまり、クライオポンプ10の底部から相対的に遠いことを「上」、相対的に近いことを「下」と呼ぶことがある。径方向に関しては、吸気口30の中心に近いことを「内」、吸気口30の周縁に近いことを「外」と呼ぶことがある。なお、こうした表現はクライオポンプ10が真空チャンバ100に取り付けられたときの配置とは関係しない。例えば、クライオポンプ10は鉛直方向に吸気口30を下向きにして真空チャンバ100に取り付けられてもよい。
【0035】
また、軸方向を囲む方向を「周方向」と呼ぶことがある。周方向は、吸気口30に沿う第2の方向であり、径方向に直交する接線方向である。
【0036】
冷凍機20は、例えばギフォード・マクマホン式冷凍機(いわゆるGM冷凍機)などの極低温冷凍機である。冷凍機20は、二段式の冷凍機である。そのため、冷凍機20は、室温部20aに加えて、第1シリンダ20b、第1冷却ステージ20c、第2シリンダ20d、および第2冷却ステージ20eを備える。
【0037】
冷凍機20は、第1冷却ステージ20cを第1冷却温度に冷却し、第2冷却ステージ20eを第2冷却温度に冷却するよう構成されている。第2冷却温度は第1冷却温度よりも低温である。例えば、第1冷却ステージ20cは65K〜120K程度、好ましくは80K〜100Kに冷却され、第2冷却ステージ20eは10K〜20K程度に冷却される。
【0038】
第1シリンダ20b及び第2シリンダ20dは、第2冷却ステージ20eを第1冷却ステージ20cに構造的に支持するとともに第1冷却ステージ20cを冷凍機20の室温部20aに構造的に支持する冷凍機構造部を形成する。第1シリンダ20b及び第2シリンダ20dは、径方向に沿って同軸に延在する。第1シリンダ20bは、冷凍機20の室温部20aを第1冷却ステージ20cに接続し、第2シリンダ20dは、第1冷却ステージ20cを第2冷却ステージ20eに接続する。室温部20a、第1シリンダ20b、第1冷却ステージ20c、第2シリンダ20d、及び第2冷却ステージ20eは、この順に直線状に一列に並ぶ。
【0039】
第1シリンダ20b及び第2シリンダ20dそれぞれの内部には第1ディスプレーサ及び第2ディスプレーサ(図示せず)が往復動可能に配設されている。第1ディスプレーサ及び第2ディスプレーサにはそれぞれ第1蓄冷器及び第2蓄冷器(図示せず)が組み込まれている。また、室温部20aは、第1ディスプレーサ及び第2ディスプレーサを往復動させるための駆動機構(図示せず)を有する。駆動機構は、冷凍機20の内部への作動気体(例えばヘリウム)の供給と排出を周期的に繰り返すよう作動気体の流路を切り替える流路切替機構を含む。
【0040】
冷凍機20は、作動気体の圧縮機(図示せず)に接続されている。冷凍機20は、圧縮機により加圧された作動気体を内部で膨張させて第1冷却ステージ20c及び第2冷却ステージ20eを冷却する。膨張した作動気体は圧縮機に回収され再び加圧される。冷凍機20は、作動気体の給排とこれに同期した第1ディスプレーサ及び第2ディスプレーサの往復動とを含む熱サイクルを繰り返すことによって寒冷を発生させる。
【0041】
図示されるクライオポンプ10は、いわゆる横型のクライオポンプである。横型のクライオポンプとは一般に、放射シールド24の中心軸に冷凍機20の中心軸が直交するとともに第2冷却ステージ20eが放射シールド24の中心部に配置されるよう冷凍機20が配設されているクライオポンプである。
【0042】
放射シールド24は、クライオポンプ容器12の輻射熱から第2クライオパネルユニット26を保護するために設けられている。放射シールド24は、第1冷却ステージ20cに熱的に結合されている。よって第1クライオパネルユニットは第1冷却温度に冷却される。放射シールド24はクライオポンプ容器12との間に隙間32を有しており、放射シールド24はクライオポンプ容器12と接触していない。
【0043】
入口クライオパネル22は、クライオポンプ10の外部の熱源(例えば真空チャンバ100内の熱源)からの輻射熱から第2クライオパネルユニット26を保護するために、放射シールド24の主開口を覆うように配設されている。入口クライオパネル22は、輻射熱だけではなく内部空間28へのガスの進入も制限する。入口クライオパネル22は、放射シールド24を介して第1冷却ステージ20cに熱的に結合されている。入口クライオパネル22の表面には第1冷却温度で凝縮するガス(例えば水)が捕捉される。
【0044】
入口クライオパネル22は、吸気口30を横断する一枚の平板(例えば円板)である。入口クライオパネル22の寸法(例えば直径)は、放射シールド24の主開口の寸法にほぼ等しい。
【0045】
入口クライオパネル22上で小孔22aは規則的に配列されている。小孔22aは、直交する二つの直線方向それぞれにおいて等間隔に設けられ、小孔22aの格子を形成する。代案として、小孔22aは、径方向及び周方向それぞれにおいて等間隔に設けられていてもよい。小孔22aの形状は例えば円形であるが、これに限られず、小孔22aは、矩形その他の形状を有する開口、直線状または曲線状に延びるスリット、または、入口クライオパネル22の外周部に形成された切り欠きであってもよい。
【0046】
こうした一枚の有孔プレートに代えて、入口クライオパネル22は、例えば、複数の小プレートを備えてもよい。あるいは、入口クライオパネル22は、同心円状または格子状に形成されたルーバーまたはシェブロンを備えてもよい。
【0047】
第2クライオパネルユニット26は、複数のクライオパネルを備えており、これらクライオパネルは第2冷却ステージ20eを囲むようにして第2冷却ステージ20eに取り付けられている。第2クライオパネルユニット26は、第1クライオパネルユニットには接触していない。第2クライオパネルユニット26は、第2冷却ステージ20eに熱的に結合されており、第2クライオパネルユニット26は第2冷却温度に冷却される。
【0048】
上述のように、クライオポンプ10は、環状オリフィス18をバルブプレート106と協働して形成するようゲートバルブ102に向けてクライオポンプフランジ14から軸方向に延出する環状バッフル16を備える。こうして、入口クライオパネル22とバルブプレート106との間に狭いガス流路(すなわち環状オリフィス18)が形成されている。
【0049】
本実施形態によれば、ゲートバルブ102の開閉に伴うバルブプレート106と環状バッフル16との相対位置関係を利用して、排気系のコンダクタンスの調整幅を大きくすることができる。ゲートバルブクリアランス112に加えて環状オリフィス18を形成することによって、コンダクタンスをより小さくすることができる。クライオポンプ10の実効排気速度を低下させ、真空チャンバ100におけるプロセスガス流量を増やさずにプロセス圧力を高めることができる。プロセスガス流量を増やさないことは、クライオポンプ10の再生インターバルを長くすることに役立つ。
【0050】
図3は、本発明の他の実施形態に係るクライオポンプ10の一部を概略的に示す図である。図1および図2を参照して述べた実施形態においては環状オリフィス18が環状バッフル16とバルブプレート106との間に形成されているのに対し、図3を参照して以下に述べる実施形態においては環状バッフル16が環状オリフィス18を有する。
【0051】
環状バッフル16は、環状オリフィス18をバルブプレート106と協働して形成するようゲートバルブ102に向けてクライオポンプフランジ14から軸方向に延出する。環状バッフル16は、クライオポンプフランジ14に沿って周方向に延びている。環状バッフル16は、クライオポンプ容器12の一部であり、入口クライオパネル22にも放射シールド24にも接触していない。
【0052】
環状バッフル16は、リング部材40を備える。リング部材40は、リング中心開口40aおよびリング上面40bを有しており、バルブプレート106とリング上面40bとの接触によりリング中心開口40aが閉じられるよう軸方向に位置決めされている。リング部材40は、リング部材40を径方向に貫通する開口部(例えばスリット)40cを有する。バルブプレート106がリング中心開口40aを閉じているとき開口部40cが環状オリフィス18として働く。このようにして、環状バッフル16は、バルブプレート106の下面と協働して環状オリフィス18を形成する。
【0053】
開口部40cの径方向幅は、開口部40cの軸方向高さの2倍より大きい。このようにすれば、図1および図2の実施形態と同様に、環状オリフィス18のコンダクタンスを十分に小さくすることができる。
【0054】
また、環状バッフル16は、保持具42を備える。保持具42は、リング部材40を軸方向に弾性的に保持するよう構成され、クライオポンプフランジ14に固定されている。保持具42は、バネ部材42aおよびリング部材保持部42bを有する。リング部材保持部42bがクライオポンプフランジ14に固定されている。リング部材保持部42bは、リング部材40の下部を受け入れる凹部を形成しており、この凹部にバネ部材42aが収容されている。バネ部材42aの一端はリング部材40の下部に接続され、バネ部材42aの他端は凹部の底に接続されている。開口部40cはリング部材40の上部に形成されており、凹部の外に位置する。こうしてリング部材40が軸方向に弾性的に保持されているので、バルブプレート106がリング上面40bに接触するとき生じうる衝撃が緩和される。
【0055】
リング部材40が弾性的に保持されているので、リング上面40bは、弁座110に比べてわずかに高い軸方向高さを有してもよい。バルブプレート106と弁座110との間にゲートバルブクリアランス112が形成されている。
【0056】
リング上面40bは、弁座110とほぼ同じ軸方向高さを有してもよい。あるいは、弁座110に比べてわずかに低い軸方向高さを有してもよい。図1および図2の実施形態と同様に、リング上面40bとバルブプレート106との間にもう1つの環状オリフィスが定められてもよい。リング部材40は、保持具42を介さずに、クライオポンプフランジ14に直接固定されていてもよい。
【0057】
図3の実施形態によっても、図1および図2の実施形態と同様に、ゲートバルブクリアランス112に加えて環状オリフィス18が形成される。これにより、クライオポンプ10の実効排気速度を低下させ、真空チャンバ100におけるプロセスガス流量を増やさずにプロセス圧力を高めることができる。
【0058】
図4は、本発明のある実施形態に係るゲートバルブ102を概略的に示す図である。この実施の形態においては、環状バッフル16が、クライオポンプ10ではなく、ゲートバルブ102に設けられている。ゲートバルブ102は、真空プロセス装置の真空チャンバ100に取り付けられる。ゲートバルブ102は、真空チャンバ100と、クライオポンプ10、ターボ分子ポンプなどその他の真空ポンプ、またはその他の真空機器との間に設置される。
【0059】
ゲートバルブ102は、ゲートバルブフランジ104、バルブプレート106、およびバルブプレート収納部108を備える。バルブプレート106はゲートバルブ102の弁体であり、ゲートバルブフランジ104は弁座110を有する。バルブプレート106が弁座110に密着するときゲートバルブ102は完全に閉じられる。バルブプレート106がクライオポンプ10の吸気口30を閉じるから、真空チャンバ100からクライオポンプ10へのガス流れは遮断される。図4に一点鎖線で示すようにバルブプレート106が弁座110から離れ、バルブプレート収納部108に収納されるとき、ゲートバルブ102は完全に開かれる。
【0060】
図4に示すバルブプレート106は、全開と全閉との中間位置にある。図示されるように、バルブプレート106は弁座110からわずかに離れており、バルブプレート106と弁座110との間にゲートバルブクリアランス112が形成されている。バルブプレート106の移動によりゲートバルブクリアランス112は可変である。
【0061】
ゲートバルブクリアランス112が変わることにより排気系のコンダクタンスが変わり、それに応じて真空チャンバ100でのプロセス圧力が調整される。ゲートバルブクリアランス112が狭ければプロセス圧力は高まり、ゲートバルブクリアランス112が広ければプロセス圧力は低くなる。このようにして、ゲートバルブ102を真空チャンバ100のプロセス圧力調整に使用することができる。
【0062】
クライオポンプフランジ14はゲートバルブフランジ104に取り付けられており、それによりクライオポンプ10は真空チャンバ100に取り付けられている。クライオポンプフランジ14は、ゲートバルブフランジ104に接触するフランジ上面14aを有する。ゲートバルブフランジ104は、クライオポンプフランジ14のフランジ上面14aに接触するフランジ下面104aを有する。フランジ下面104aは、弁座110とは軸方向に反対側の面である。
【0063】
環状バッフル16は、ゲートバルブフランジ104の径方向内側に隣接する環状バッフル筒部16aを有し、環状バッフル筒部16aは、ゲートバルブフランジ104に沿って周方向に延びている。環状バッフル筒部16aの下端が、ゲートバルブフランジ104にフランジ下面104aの近傍で固定されている。環状バッフル筒部16aの上端から径方向内側に向けて環状バッフル16のフランジ状部分が延びている。こうして環状バッフル16は、ゲートバルブ102の全周にわたって設けられている。
【0064】
環状バッフル16のフランジ状部分は、環状バッフル上面16bおよび環状バッフル下面16cを有する。環状バッフル上面16bは、弁座110およびバルブプレート106と平行であり、(ゲートバルブフランジ104に隣接して位置決めされているときの)バルブプレート106の外周部と向かい合う。環状バッフル下面16cは、(ゲートバルブ102がクライオポンプ10に取り付けられている場合、)入口クライオパネル22の外周部と向かい合っている。
【0065】
環状バッフル16は、環状オリフィス18をバルブプレート106と協働して形成するようゲートバルブフランジ104に沿って周方向に延在する。環状バッフル16は、ゲートバルブフランジ104から、ゲートバルブ102のもう1つのゲートバルブフランジ(すなわち真空チャンバ100に取り付けられる第2ゲートバルブフランジ105)に向けて軸方向に延びている。ただし、環状バッフル16の軸方向長さは、バルブプレート106と干渉しないように定められている。このようにして環状バッフル16は、ゲートバルブフランジ104の内側に収まるように、軸方向に短い円筒状に形成されている。
【0066】
環状バッフル上面16bは、フランジ下面104aに比べて軸方向にバルブプレート106と近接して配置されている。環状バッフル上面16bとバルブプレート106との間に環状オリフィス18が定められている。環状バッフル上面16bは、フランジ下面104aと平行であり、弁座110(すなわちゲートバルブフランジ104の上面)とほぼ同じ軸方向高さを有する。環状バッフル上面16bは、弁座110に比べてわずかに低い軸方向高さを有してもよい。このようにして、環状バッフル上面16bは、バルブプレート106の下面と協働して環状オリフィス18を形成する。
【0067】
環状バッフル上面16bの径方向幅W1は、環状バッフル上面16bからバルブプレート106への軸方向間隔W2の2倍より大きい。言い換えれば、バルブプレート106の下面から環状バッフル上面16bへの軸方向間隔W2が環状バッフル上面16bの径方向幅W1の半分以下となるように、バルブプレート106が位置決めされてもよい。あるいは、環状バッフル上面16bの径方向幅W1は、環状バッフル上面16bと弁座110との軸方向高さ差の2倍より大きくてもよい。このようにすれば、環状オリフィス18のコンダクタンスを十分に小さくすることができる。
【0068】
環状バッフル16は、ゲートバルブ102の一部であるから、クライオポンプ10の低温部(入口クライオパネル22、放射シールド24等)に接触していない。環状バッフル16は冷凍機20により冷却されず真空チャンバ100と同程度の温度(例えば室温)を有するので、環状バッフル16の表面にガスは凝縮せず、環状オリフィス18は凝縮物で塞がれない。そのため、有利なことに、環状オリフィス18はガス流路として継続的に利用可能である。
【0069】
上述のように、ゲートバルブ102は、環状オリフィス18をバルブプレート106と協働して形成する環状バッフル16を備える。本実施形態によれば、ゲートバルブ102の開閉に伴うバルブプレート106と環状バッフル16との相対位置関係を利用して、排気系のコンダクタンスの調整幅を大きくすることができる。ゲートバルブクリアランス112に加えて環状オリフィス18を形成することによって、コンダクタンスをより小さくすることができる。真空チャンバ100におけるプロセス圧力を高めることができる。
【0070】
図5は、本発明の他の実施形態に係るゲートバルブ102の一部を概略的に示す図である。図4を参照して述べた実施形態においては環状オリフィス18が環状バッフル16とバルブプレート106との間に形成されているのに対し、図5を参照して以下に述べる実施形態においては環状バッフル16が環状オリフィス18を有する。ゲートバルブ102は、クライオポンプ10またはその他の真空機器に設置されうる。理解のために、図5ではゲートバルブ102がクライオポンプ10に設置される場合を例示し、クライオポンプ10のいくつかの構成要素(クライオポンプフランジ14、入口クライオパネル22、放射シールド24)を破線で示す。ただし、環状バッフル16は、クライオポンプ10ではなく、ゲートバルブ102に設けられている。
【0071】
環状バッフル16は、環状オリフィス18をバルブプレート106と協働して形成するようゲートバルブフランジ104に沿って周方向に延在する。環状バッフル16は、リング部材40を備える。リング部材40は、リング中心開口40aおよびリング上面40bを有しており、バルブプレート106とリング上面40bとの接触によりリング中心開口40aが閉じられるよう軸方向に位置決めされている。リング部材40は、リング部材40を径方向に貫通する開口部(例えばスリット)40cを有する。バルブプレート106がリング中心開口40aを閉じているとき開口部40cが環状オリフィス18として働く。このようにして、環状バッフル16は、バルブプレート106の下面と協働して環状オリフィス18を形成する。
【0072】
開口部40cの径方向幅は、開口部40cの軸方向高さの2倍より大きい。このようにすれば、図4の実施形態と同様に、環状オリフィス18のコンダクタンスを十分に小さくすることができる。
【0073】
また、環状バッフル16は、保持具42を備える。保持具42は、リング部材40を軸方向に弾性的に保持するよう構成され、ゲートバルブフランジ104に固定されている。保持具42は、バネ部材42aおよびリング部材保持部42bを有する。リング部材保持部42bがゲートバルブフランジ104にフランジ下面104aの近傍で固定されている。リング部材保持部42bは、リング部材40の下部を受け入れる凹部を形成しており、この凹部にバネ部材42aが収容されている。バネ部材42aの一端はリング部材40の下部に接続され、バネ部材42aの他端は凹部の底に接続されている。開口部40cはリング部材40の上部に形成されており、凹部の外に位置する。こうしてリング部材40が軸方向に弾性的に保持されているので、バルブプレート106がリング上面40bに接触するとき生じうる衝撃が緩和される。
【0074】
リング部材40が弾性的に保持されているので、リング上面40bは、弁座110に比べてわずかに高い軸方向高さを有してもよい。バルブプレート106と弁座110との間にゲートバルブクリアランス112が形成されている。
【0075】
リング上面40bは、弁座110とほぼ同じ軸方向高さを有してもよい。あるいは、弁座110に比べてわずかに低い軸方向高さを有してもよい。図4の実施形態と同様に、リング上面40bとバルブプレート106との間にもう1つの環状オリフィスが定められてもよい。リング部材40は、保持具42を介さずに、ゲートバルブフランジ104に直接固定されていてもよい。
【0076】
図5の実施形態によっても、図4の実施形態と同様に、ゲートバルブクリアランス112に加えて環状オリフィス18が形成される。これにより、真空チャンバ100におけるプロセス圧力を高めることができる。
【0077】
以上、本発明を実施例にもとづいて説明した。本発明は上記実施形態に限定されず、種々の設計変更が可能であり、様々な変形例が可能であること、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは、当業者に理解されるところである。
【符号の説明】
【0078】
10 クライオポンプ、 14 クライオポンプフランジ、 14a フランジ上面、 16 環状バッフル、 16b 環状バッフル上面、 18 環状オリフィス、 40 リング部材、 40a リング中心開口、 40b リング上面、 40c 開口部、 42 保持具、 102 ゲートバルブ、 104 ゲートバルブフランジ、 106 バルブプレート。
【産業上の利用可能性】
【0079】
本発明は、クライオポンプ及びゲートバルブの分野における利用が可能である。
図1
図2
図3
図4
図5