【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様において、容器が記述されている。容器は、ボックスを備えるハウジングと、ボックスにヒンジで取り付けられたリッドとを備える。リッドは内表面、外表面、下部端を持つ前部壁を備える。容器はまた、ハウジング内に少なくとも部分的に配置され、かつ消費財を収容するための内部容積を少なくとも部分的に画定する内側パッケージを備える。容器はまた、ハウジングのリッドが開閉される時に内側パッケージを開閉するように構成されたラベルを備える。ラベルは、リッドの前部壁の内表面に隣接して位置付けられる。容器はまた、インサートを備える。インサートは虚弱線および連通部分を備える。インサートはラベルと結合され、またインサート全体の容器との接続は、虚弱線が破断されるまで維持される。一部の実施形態において、結合物はラベルと同一の広がりを持つインサートを含むことができ、また一部の実施形態において、これはラベルに貼り付けられたインサートを含むことができる。
【0008】
本発明の様々な態様は、現時点で入手可能であるかまたはこれまでに記述されている容器に対して1つ以上の利点を提供する場合がある。例えば、本容器は、本発明の時点までは組み合わせることができなかった、自動的に再密封可能な特徴をインサートの使用と組み合わせる。さらに、本容器は、これらの2つの特徴の組み合わせを可能にするが、内側特徴部の自動閉口の適切な機能性を犠牲にしない。また、容器を開口すると、インサートは強制的に容器から遠ざけられ、これが連通においてインサートをより効果的にする場合がある。インサートは容器のハウジングとは異なる材料とすることができ、これは連通のためのより多くの選択肢を可能にする場合がある。
【0009】
本発明は、消費財(例えば、細長い喫煙物品など)用の任意の適切な容器に適用可能である。消費財(例えば、細長い喫煙物品など)を、折り畳まれた層状ブランクから形成された容器内に包装することが周知である。例えば、紙巻たばこおよび葉巻たばこなどの細長い喫煙物品は一般に、喫煙物品を収容するボックスと、容器の後部壁を横切って延びるヒンジ線を中心としてボックスに接続されたリッドとを持つヒンジリッドパック入りで販売されている。
【0010】
容器は、消費財を収容するために任意の適切な形態をとってもよい。例えば既に述べた通り、容器は、消費財を収容するボックスに接続された1つ以上のヒンジ留めされたリッドを持つ、ヒンジリッド容器として記述することができるハウジングを備えてもよい。1つ以上の実施形態において、容器は、外側シェル内に取り付けられた消費財を収容するための内側スライドを持つ、スライド・アンド・シェル容器であってもよい。容器がスライド・アンド・シェル容器である場合、外側シェルまたは内側スライドは1つ以上のヒンジリッドを含んでもよい。容器は、厚紙、板紙、プラスチック、金属、その他の材料、またはその組み合わせを含むがこれに限定されない、任意の適切な材料から形成されてもよい。厚紙の重量は約100グラム/平方メートル〜約350グラム/平方メートルであってもよい。
【0011】
本明細書に記述される容器は概して、ハウジングと同一または類似の形状を持つことになる。そのため、本発明によるハウジングは、長軸方向の直角の端および横断方向の直角の端を持つ直方体の形状であってもよい。別の方法として、ハウジングは1つ以上の長軸方向の丸みのある端部、横断方向の丸みのある端部、長軸方向の面取りされた端部、または横断方向の面取りされた端部、その他のタイプの端、またはその組み合わせを備えてもよい。例えば、本発明によるハウジングは以下の特徴のうちの1つ以上を含んでもよいが、これに限定されない。
・前部壁および後部壁のうちの少なくとも1つの上の1つまたは2つの長軸方向の丸みのあるまたは面取りされた端部。
・前部壁および後部壁のうちの少なくとも1つの上の1つまたは2つの横断方向の丸みのあるまたは面取りされた端部。
・前部壁上の1つの長軸方向の丸みのある端部および1つの長軸方向の面取りされた端部、または後部壁上の1つの横断方向の丸みのある端部および1つの横断方向の面取りされた端部。
・前部壁上の1つの長軸方向の丸みのある端部および1つの長軸方向の面取りされた端部、および後部壁上の1つの横断方向の丸みのある端部および1つの横断方向の面取りされた端部。
・前部壁上の1つまたは2つの横断方向の丸みのある端部または面取りされた端部、および前部壁上の1つまたは2つの長軸方向の丸みのある端部または面取りされた端部。
・第一の側壁上の2つの長軸方向の丸みのある端部または面取りされた端部、または第二の側壁上の2つの横断方向の丸みのある端部または面取りされた端部。
【0012】
ハウジングが1つ以上の丸みのある端部を備える場合、ハウジングを形成するブランクは、組み立てられた容器内にそれぞれの丸みのある端部を形成するための、3本、4本、5本、6本、または7本の横罫線または縦罫線を含むことが好ましい。横罫線または縦罫線はハウジングの内側、またはハウジングの外側のいずれかとすることができる。横罫線または縦罫線は互いに約0.3ミリメートル(mm)〜4mmの間隔を持つことが好ましい。
【0013】
縦罫線または横罫線の間隔は、層状ブランクの厚さの関数であることが好ましい。縦罫線または横罫線の間隔は、層状ブランクの厚さの約0.5〜約4倍であることが好ましい。
【0014】
ハウジングが1つ以上の面取りされた端部を備える場合、面取りされた端部の幅は約1mm〜約10mmであることが好ましく、約2mm〜約6mmであることが好ましい。1つ以上の実施形態において、ハウジングは、2つの明確な面取りが容器の端の上に形成されるように間隔を置いた3本の平行な縦罫線または横罫線によって形成された二重面取りを備えてもよい。ハウジングが面取りされた端部を備える場合、面取りは、容器を形成する層状ブランク上の2本の平行な縦罫線または横罫線によって形成されてもよい。縦罫線または横罫線は、第一の壁と第二の壁との間の端に対して対称的に配置されてもよい。別の方法として、縦罫線または横罫線は、面取りがハウジングの第二の壁の中に達するよりも容器の第一の壁の中に深く達するように、第一の壁と第二の壁との間の端に対して非対称的に配置されてもよい。
【0015】
別の方法として、ハウジングは、例えば多角形(三角形もしくは六角形など)、または楕円形、半楕円形、円形もしくは半円形といった、非長方形の横断断面を持ってもよい。
【0016】
本発明による容器は、細長い喫煙物品(例えば、紙巻たばこ、葉巻たばこ、またはシガリロなど)用のパックとしての特定の用途がある。当然のことながら、その寸法を適切に選択することにより、本発明による容器は、異なる数の従来サイズ、キングサイズ、スーパーキングサイズ、スリム、またはスーパースリムの紙巻たばこ用に設計されてもよい。その寸法の適切な選択によって、本発明による容器またはハウジングは、異なる合計数の喫煙物品、または異なる配置の喫煙物品を保持するように設計されてもよい。例えば、その寸法の適切な選択によって、本発明による容器またはハウジングは、合計10〜30の喫煙物品を保持するよう設計されてもよい。
【0017】
容器は喫煙物品の束を収容するだけでなく、その他の消費財(例えば、マッチ、ライター、消火手段、口臭清涼剤、または電子機器など)をさらに備えてもよい。その他の消費財は、容器の外側に取り付けられてもよく、容器の中に喫煙物品とともに、容器の別の区画内に収容されてもよく、またはその任意の組み合わせであってもよい。
【0018】
開示される容器はハウジングを備える。ハウジングは内表面と外表面を持つ。ハウジングはまた、後方壁、前部壁、および2つの側壁を持つ。ハウジングはリッドとボックスを備える。
【0019】
ハウジングのリッドは、ボックスにヒンジで取り付けられ、開位置と閉位置との間で操作されるように適合される。開位置において、消費者はハウジング内に配置された消費財を出し入れできる。リッドは、ハウジングの後方壁または後方壁の上端を横切って延びるヒンジ線に沿って、ボックスにヒンジで取り付けられる。ヒンジ線は、例えばハウジングの後部壁を形成するパネル内の折り目または横罫線であってもよい。リッドおよびボックスはさらに、開口線によって画定される。開口線はリッドとボックスの間の線引きを指す。
【0020】
ボックスはボックス前部壁、ボックス左側壁、ボックス右側壁、ボックス後部壁、ボックス下部壁を備えることが好ましい。ボックスは内表面および外表面を持つ。ボックスの前部壁は、閉じている時にリッドの下部端に対応する上端を持つ。
【0021】
リッドはリッド前部壁、リッド左側壁、リッド右側壁、リッド後部壁、リッド上部壁を備えることが好ましい。リッドは内表面および外表面を持つ。リッドの前部壁はまた、下部端を持つ。
【0022】
容器はまた、内側パッケージも備える。内側パッケージは容器のハウジングの中に配置される。内側パッケージは消費財を収容するように構成することができる。例証的な消費財には例えば、細長い喫煙物品などの喫煙物品が含まれ得る。具体的な例証的な細長い喫煙物品には例えば、紙巻たばこ、葉巻たばこ、またはシガリロが含まれ得る。その他の実施形態において、消費財は、たばこを加熱するが燃焼しない物品などのエアロゾル発生物品であってもよい。
【0023】
内側パッケージは、例えば高分子材料、金属箔、その他の材料、またはその組み合わせなどの任意の適切な材料で作製することができる。内側パッケージは、ポリエチレンフィルム、ポリオレフィンフィルム、ポリ乳酸(PLA)フィルム、またはそのいくつかの組み合わせなどの高分子材料を含むことが好ましい。内側パッケージは、内部容積を有するパッケージを形成するために少なくともその周辺に取り付けられる第一の層および第二の層を備えることができることが好ましい。
【0024】
内側パッケージは、内側パッケージが開口された時に内側に収容された消費財を出し入れできるようにするアクセス開口部を備える。多層内側パッケージの第一の層はフラップを備えることが好ましい。容器およびフラップが閉位置にある時、内側パッケージのフラップはアクセス開口部を覆う。容器およびフラップが開位置にある時、アクセス開口部は少なくとも部分的に覆われない。例えば製造中にアクセス開口部を切断することができる。フラップが開口される時、フラップはS字曲線(少なくとも2つの変曲点を有する曲線)を形成することが好ましい。1つ以上の接着剤部分を備えるラベルを用いて、フラップをリッドの内表面に取り付けることができる。このラベルは再密封可能なラベルと呼ぶことができる。
【0025】
フラップをリッドの内表面に取り付けるように、および内側パッケージを再密封するように、再密封可能なラベルを構成することができる。こうした実施形態において、リッドおよび内側パッケージを開ける時、フラップに取り付けられている第二の層の部分、密封領域がそれぞれの第一の切断線および第二の切断線に沿って、互いから分離されアクセス開口部が明らかになる。任意の適切な技法(例えば、機械的取り付け、接着剤、熱的接合、または超音波接合)を使用して、再密封可能なラベルをリッドに取り付けることができる。接着剤を使用して再密封可能なラベルをリッドに取り付けられることが好ましく、永久接着剤を使用することがより好ましい。容器のフラップおよびリッドが閉位置にある時、再密封可能なラベルは第二の層に再び取り付けられるように構成することができる。
【0026】
再密封可能なラベルは、消費財を個別に出し入れするために内側パッケージを繰り返し開閉できるようにする。再密封可能なラベルは、少なくとも内側パッケージの中に消費財がある限り何度でも、密封領域としてフラップを第二の層に再び取り付けるために十分な接着を提供することが好ましい。再密封可能なラベルは、パッケージが空になるまで消費者が内側パッケージを開口および再密封できるようにすることが好ましい。一部の実施形態において、内側パッケージの初回の開口は約15ニュートン以下の力によって行われることができ、または約12ニュートン以下の力によってできることがより好ましい。
【0027】
再密封可能なラベルは内表面と外表面を持つ。再密封可能なラベルの外表面は、ラベルおよび一部の実施形態において内側パッケージのフラップを、リッドの前部壁の内表面に永久的に取り付けるように構成することができる。
【0028】
再密封可能なラベルの内表面は、少なくとも密封区域と非密封区域を備えることができる。密封区域は、開位置と閉位置の間のリッドの動きがフラップおよび内側パッケージのアクセス開口部を、開位置と閉位置の間で同時に動かすような区域であり得る。閉位置において、フラップおよびラベルは内側パッケージのアクセス開口部を覆い、かつ再密封可能な接着剤によって内側パッケージに再密封可能に取り付けられる。開位置において、フラップおよびラベルは内側パッケージから少なくとも部分的に取り外され、また内側パッケージのアクセス開口部は少なくとも部分的に覆われない、または開口される。ラベルの密封区域は接着剤を利用することができ、例えば感圧接着剤を利用できることが好ましい。ラベルの内表面の非密封区域は、リッドの下部端に向かうラベルの下端に位置付けられることが好ましい。非密封区域は接着剤を含むことができるが、こうした接着剤が内側パッケージの密封には貢献しないことに注目すべきである。非密封区域は、密封区域をより簡単に開口できるようにすることができる。
【0029】
容器はまた、インサートを備える。インサートは連通部分および虚弱線を備える。インサートの連通部分は連通のために使用することができる。連通部分は任意の適切な材料(複数可)から成る、または任意の適切な材料(複数可)で作られていることができる。例えば、連通部分は厚紙、板紙、紙、プラスチック、金属、またはこれらの組み合わせから成ることができる。連通部分はボックスの材料とは異なる材料でできていることが好ましい。インサートの上に、例えば任意の周知の印刷技法を使用して印刷することができる。利用可能な連通スペースを増大するために連通部分を折り曲げることができる。連通部分を、長軸方向または横断方向、もしくは長軸方向と横断方向の両方に折り曲げることができる。連通部分の少なくとも1つの寸法(全体であってもまたは折り曲げたものであっても)、例えば連通部分の高さは、ボックスの前部壁の高さ未満にできることが好ましい。連通部分の長さは、前部壁の最も長い長軸方向長さとアクセス領域の区域内の前部壁の長さとの間であることが好ましい。こうした構成は連通部分の最大長さを使用できるようにする。連通部分のもう一方の寸法(全体であってもまたは折り曲げたものであっても)、例えば連通部分の幅は、ボックスの前部壁の幅未満にできることが好ましい。連通部分を1回、2回、またはそれより多い回数折り曲げる能力のため、連通部分の全体的な表面積をボックスの前部壁よりも大きくすることができる。
【0030】
インサートはまた、虚弱線を備える。虚弱線は任意の利用可能な方法を使用して形成することができる。虚弱線は、機械的切断によって、レーザーの使用によって、紫外線(UV)エネルギー、赤外線(IR)エネルギー、ガンマエネルギー、X線エネルギー、化学処理、熱処理、ガルバニック処理、その他の処理、またはこれらの任意の組み合わせを使用してボックスの一部分を劣化させることによって形成できることが好ましい。ラベルが容器の中に入れられる前に(インサートがラベルと同一の広がりを持つ場合)、ラベルが容器の中に入れられた後に(インサートがラベルと同一の広がりを持つ場合)、ラベルがインサートに貼り付けられる前に、またはラベルがインサートに貼り付けられた後に、虚弱線を形成することができる。
【0031】
虚弱線は連続的である必要はなく、また例えばオフセット部分を含むことができる。虚弱線はその厚さによって記述することができる。厚さは、例えばインサート内の切り込みの厚さ、またはインサート内で劣化が延びる深さを記述することができる。一部のインサートは、インサートの厚さ全体を通して延びる虚弱線または虚弱線の一部分を含むことができる。虚弱線はまた、異なる地点で異なる深さを持つことができる。虚弱線はまた、虚弱線でインサートを破断するのに必要な力によって記述することができる。虚弱線がインサート内の切り込み、スリット、もしくは穿孔であっても、またはインサートの部分の劣化であっても、虚弱線は破断するために約12ニュートン以下の力を必要とする場合があることが好ましく、破断するための力は6ニュートン未満であることが好ましく、破断するための力は3ニュートン未満であることがより好ましい。
【0032】
インサートは再密封可能なラベルに結合される。この結合は、ラベルに貼り付けられているインサート、またはラベルと同一の広がりを持つインサートを含むことができる。インサートがラベルに貼り付けられた実施形態において、ラベルは虚弱線のすぐ上方に貼り付けることができ、連通部分は虚弱線の下方とすることができる。従って、インサートの追加的な部分(取り付け部分)があり、またインサートがラベルに貼り付けられたまたは取り付けられたインサートの取り付け部分にあることが好ましい。こうした実施形態において、虚弱線は取り付け部分を連通部分から分離する。
【0033】
ラベルとリッドの間にインサートを貼り付ける、もしくは取り付けることができ、またはインサートとリッドの間にラベルを貼り付けることができる。後者の構成において、インサートは内側パッケージを密封および再密封するラベルの能力を干渉するほど遠くまでラベルに沿って延長しない。いずれの構成において、任意の適切な技法(例えば、機械的取り付け、接着剤、熱的接合、または超音波接合)を使用してそれらのアイテムを貼り付けることができる。ラベル−インサート−リッド構造またはインサート−ラベル−リッド構造は、接着剤を使用して取り付けられることが好ましく、永久接着剤を使用して取り付けられることがより好ましい。
【0034】
インサートはまた、ラベルと同一の広がりを持つ、またはラベルと一致するものであり得る。こうした実施形態において、ラベルは内側パッケージのフラップをハウジングのリッドに取り付ける部分である。リッドが閉じている時、ラベルは内側パッケージを再密封するように機能し、かつ容器が閉じている時、インサートはボックスに隣接する部分である。そうしてインサート部分は虚弱線および連通部分を備える。
【0035】
同一の広がりを持つラベル−インサートの組み合わせのラベル部分は、リッドの前部内側パネル上に接着剤が付けられるリッド上の点まで延長し、内側パッケージをハウジングに固着するように構成することができる。別の方法として、ラベルをリッドの下部限界まで延長することができる。この場合において、内側パッケージをリッドの内表面に固着する糊は、リッドの前部内側パネルに適用されない。一部の実施形態において、インサートと同一の広がりを持つラベルは、一般的なまたは以前に利用されたラベルより長くできる。
【0036】
ラベルが折り曲げられかつリッドの前部壁の内表面に糊付けされる場合、こうした構成内の虚弱線は、糊付けされた部分の端部に位置付けることができる。虚弱線は、連通部分をインサートの残りの部分から簡単に取り外すことができるように、いかなる糊も受け取らない。一部の実施形態において、虚弱線は、連通部分が一旦取り外されるとラベルのいかなる過剰部分もリッドの下部端を超えて垂れ下がらないように、位置付けられる。一部の実施形態において、容器が一旦組み立てられると、再密封可能なラベル上の接着剤の区域(密封区域)とリッドの下部端との間に虚弱線が位置付けられるように、虚弱線は位置付けられる。
【0037】
ラベルとインサートが同一の広がりを持つ実施形態において、ラベルとインサートは同一の材料(複数可)で作成することができるが、必ずしもそうする必要はない。一部の実施形態において、ラベルを形成するために使用することができる基体は、インサートの連通部分を形成するように印刷することができる。次に基体は様々な接着剤を持つことができ、かつこれらの一方または両方の表面上に接着剤のない部分が形成される。一部の実施形態において、基体の表面は容器のリッドの内表面にラベルを取り付けるための永久接着剤(および随意に剥離ライナー)部分を備える。別の方法としてまたは追加的に、ラベルは、ラベルの一方の側の上に形成された連通部分に、および反対側に形成された少なくとも再密封可能な接着剤部分に、ラベルの密封区域として機能する印刷を備えてもよい。一部の実施形態において、基体の表面は、密封区域として機能するように少なくとも再密封可能な接着剤を備え、かつラベルの一方の側の上に形成された連通部分に、および反対側に形成された容器のリッドの内表面にラベルを取り付けるための永久接着剤(および随意に剥離ライナー)部分に印刷を備える。
【0038】
ラベルと同一の広がりを持つインサートはまた、別の随意的部分と同一の広がりを持つことができ、または別の随意的部分に取り付けることができる。この随意的部分は、容器の残りの部分にインサートを取り付けるように機能することができる。この部分は位置決めパネルと呼ぶことができる。位置決めパネルは、製造中にインサートの位置を維持するように、または製造中にラベルの正しい位置付けを支援するように、またはこれらの何らかの組み合わせとして機能することができる。さらに、インサート自体はまた、容器のいくつかの部分に取り付けることができる。これもまた、製造中にインサートの位置を維持するように、または製造中にラベルの正しい位置付けを支援するように、またはこれらの何らかの組み合わせとして機能することができる。一部の実施形態において、インサートは、内側容器の外表面、ボックスの内表面、またはこれらの何らかの組み合わせに取り付けるために、再位置付け可能な接着剤または何らかの他の取り付け方法(例えば、マイクロ吸引等)を持つことができる。
【0039】
位置決めパネルを容器のどこかの部分に取り付けることができる。一部の実施形態において、位置決めパネルを内側容器の外表面、ボックスの内表面、またはこれらの両方に取り付けることができる。除去可能な接着剤、永久接着剤、接着が破断される必要がある場合に剥離ラッカーと組み合わせた永久接着剤を介して、または任意の他の取り付け方法(複数可)(例えば、マイクロ吸引)を介して取り付けを達成することができる。
【0040】
位置決めパネルは虚弱線を含むことができ、またはインサートは第二の虚弱線を含むことができ、またはこれらの何らか組み合わせであり、これらのいずれも、ラベルとインサートの間の虚弱線と区別するために、第二の虚弱線と呼ばれることになる。第二の虚弱線は、例えば上述のような特徴を持ち、かつ上述のように形成することができる。第二の虚弱線は、位置決めパネルからインサートを取り外すことができるように機能する。位置決めパネルは、内側パッケージの外表面またはボックスの内表面に取り付けることによって容器に取り付けることができ、かつこうした場合、第二の虚弱線に穴を開けることによる位置決めパネルからのインサートの取り外しは、位置決めパネルからインサートを取り外すことになり、一方で位置決めパネルはボックスに取り付けられたままになる。
【0041】
使用中、第二の虚弱線は比較的簡単に破断できることが好ましい。一部の実施形態において、第二の虚弱線を約8ニュートン未満で、または約5ニュートン未満でさえも破断することができ、あるいは約3ニュートン未満で破断することができることがより好ましい。従って、第一の虚弱線の望まない断裂を避けるために、第一の虚弱線は破断するために第二の虚弱線より大きい力を必要としなければならない。一部の実施形態において、少なくとも約12ニュートンを用いて第一の虚弱線を破断することができ、または少なくとも約15ニュートンを用いて破断できることが好ましい。第一の虚弱線を横断方向に(例えば、左から右に)破断することは、長軸方向に断裂することより簡単である可能性があり、また従ってこうした横断方向の断裂のために必要な力をより低くすることができる。
【0042】
容器はまた、ボックスの中に配置された随意的な内側フレームを備えることができる。内側フレームはボックスの前部壁の内側に配置することができる。有利なことに、ボックスの前部壁に隣接して提供される大きな表面積を有する内側フレームは、容器の構造的強度を増大する。これは、容器がもはや完全に充填されていない時、その後の使用にとって特に有利である。容器はまた、随意的に内側ライナーも含むことができる。内側ライナーは消費財を包装することができる。内側ライナーおよび消費財を集合的に、内側パッケージと呼ぶことができる。リッドおよび少なくとも1つの側壁を含むカートンは、本明細書に記述される複数の容器を収容することができる。
【0043】
本発明の容器は、再密封可能なパッケージをもたらすためと、インサートにアクセスするための両方に機能する。容器が閉口されている時、インサートのアクセス領域がリッドで覆われる実施形態において、容器のリッドの開口は、インサートの出入りを可能にする。
【0044】
「内表面」という用語は本明細書全体を通して、容器が閉位置にある時に、その容器の内側に向かって(例えば、消費財に向かって)面する、組み立てられた容器の構成要素の表面を意味するために使用される。例えば、外側フィルムは、容器のハウジングに面する内表面を備える。
【0045】
「外表面」という用語は本明細書全体を通して、その容器の外側に向かって面する容器の構成要素の表面を意味するために使用される。例えば、外側フィルムは、容器のハウジングに背を向けた外表面を備える。内表面または外表面は容器の組立で使用されるブランクの一定の側には必ずしも相当しないことに注目すべきである。消費財の周りでブランクがどのように折り曲げられるかに応じて、容器の同じ側にある区域は、容器の内側に面する可能性も外側に面する可能性もある。
【0046】
「前部」、「後部」、「上の」、「下の」、「上部」、「下部」および「側部」という用語は、ハウジングのリッドが閉位置にあり、かつヒンジ線が容器の後方にあり、容器が直立した位置にある時の、本発明による容器およびその構成要素の部分の相対的な位置を意味する。本発明による容器を記述する時、記述される容器の向きに関係なく、これらの用語が使用される。容器の後方壁または後部壁にはヒンジ線が含まれる。
【0047】
本明細書で使用される「下方」という用語は、ボックスの下部からリッドの頂部の方向に沿った垂直方向を指す。これに対するより具体的な用語は、「垂直方向下方」とすることができる。第二のアイテムの下方または垂直方向下方にある第一のアイテムは、例えば第一のアイテムと第二のアイテムの間に間隙なしに、(ボックスの下部からリッドの頂部への方向に沿って)第二のアイテムの下方にある限り、第二のアイテムと同一の広がりを持つことができる。
【0048】
本明細書で使用されるアイテムは、粘着もしくは接着剤、マイクロ吸引、機械的相互係止、または2つの分離する要素をそれらの意図される使用中に一つにまとめる任意の他の形態もしくは方法を用いて、別のアイテムに「取り付け」ることができる。「取り付け」および「貼り付け」は概して同じ意味で使用される。「取り付け」または「貼り付け」のいずれも、同一の広がりを持つことを含まない。
【0049】
ここで本発明の一部の態様が図示されている図面を参照する。