(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
第1の極性を有する読み出しパルスを、第1の論理状態または第2の論理状態が書き込まれたメモリセルに印加することであって、前記メモリセルは、セレクタデバイス及びメモリ素子の両方の役割を果たすように構成された単一の層を含み、前記第1の極性を有する書き込みパルスに応じて前記第1の論理状態が書き込まれ、第2の極性を有する前記書き込みパルスに応じて前記第2の論理状態が書き込まれ、前記メモリセルは、前記第1の論理状態が書き込まれた場合に第1のしきい電圧を示し、前記メモリセルは、前記第2の論理状態が書き込まれた場合に第2のしきい電圧を示す、ことと、
前記読み出しパルスに応じて、前記メモリセルを流れる電流を感知することと、
前記メモリセルを流れる前記電流に基づき、前記メモリセルが前記第1の論理状態または前記第2の論理状態にあることを判定することと、
を含む方法。
前記メモリセルを流れる前記電流がしきい電流を下回る場合、前記メモリセルは前記第2の論理状態にあると判定され、前記メモリセルを流れる前記電流が前記しきい電流以上である場合、前記メモリセルは前記第1の論理状態にあると判定される、請求項1に記載の方法。
前記メモリセルの論理状態が所望の論理状態ではないと判定された場合、前記第1の極性または前記第2の極性を有する前記書き込みパルスで、所望の論理状態を前記メモリセルに書き込むことを更に含む、請求項1に記載の方法。
前記メモリセルに結合された第1のメモリアクセス線に負電圧を与え、かつ、前記メモリセルに結合された第2のメモリアクセス線に正電圧を与えて、前記第1の極性を有する前記書き込みパルスを与えることを更に含む、請求項1に記載の方法。
前記メモリセルに結合された第1のメモリアクセス線に第1の負ではない電圧を与え、かつ、前記メモリセルに結合された第2のメモリアクセス線に、前記第1の負ではない電圧よりも大きい第2の負ではない電圧を与えて、前記第1の極性を有する前記書き込みパルスを与えることを更に含む、請求項1に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の実施形態を十分に理解できるように、以下に詳しい説明をいくつか行う。しかし、それらの特定の詳しい説明がなくとも本発明の実施形態は実践され得る、ということは、当業者にとって明らかであろう。さらに、本明細書に記載された本発明の特定の実施形態は、例として示されるものであり、本発明の範囲をそれらの特定の実施形態に限定するために用いられるべきではない。その他、本発明を不必要に不明確にすることを回避するために、周知の回路、制御信号、タイミングプロトコル、及びソフトウェアの動作は詳細に示さなかった。
【0009】
あるしきい電圧特性を示すメモリセルを用いるメモリアレイが実装されてもよい。あるしきい電圧特性を示すとは、メモリセルが特定のしきい電圧を有する場合がある、または、有するようにみえる場合がある、ということを意味する。メモリセルでは、あるしきい電圧特性を示した時に閾値事象(threshold event)が起こる場合も、起こらない場合もある。メモリセルで示されるしきい電圧は、当該メモリセルに印加される読み出しパルスおよび書き込みパルスの相対的な電圧極性に左右され得る。例えば、メモリセルへの書き込みが行われて、その後、同じ電圧極性で読み出しが行われる場合、メモリセルは、読み出しの際に第1のしきい電圧を示すことがあり得る。メモリセルへの書き込みが行われて、その後、異なる(例えば、反対の)電圧極性で読み出しが行われる場合、メモリセルは、読み出しの際に第2のしきい電圧を示すことがあり得る。メモリセルのしきい電圧特性によって、メモリセルがセレクタデバイスおよびメモリ素子の役割を果たすことが可能となり得る。実施形態によっては、メモリセルは電極同士の間に単一の材料層を含み得る。そのようなメモリセルの構造は、クロスポイントメモリアレイ(cross−point memory array)のための簡略化されたアーキテクチャおよび/または他のメモリアーキテクチャにとって有益である。簡略化されたアーキテクチャで必要とされる層をより少なくすることができ、その結果、製造中の処理工程を減少させることができる。
【0010】
1ビット以上のデータに対応し得る論理状態をメモリセルに書き込んでもよい。異なる極性の電圧を印加して、メモリセルへの書き込みが行われてもよい。単一の極性の電圧を印加して、メモリセルの読み出しが行われてもよい。読み出しのプロトコルおよび書き込みのプロトコルには、メモリセルの、異なる極性によって生じる異なるしきい電圧を利用してもよい。メモリセルは、読み出しおよび書き込みのために、短い、比較的低電力のパルスを必要とする場合がある。実施形態によっては、メモリセルはカルコゲニド材料を含んでもよい。しかし、カルコゲニド材料は、読み出しおよび/または書き込み中に相転移する場合も、しない場合もある。実施形態によっては、カルコゲニド材料は、相転移材料ではない場合もある。従来の相転移メモリアーキテクチャと比較すると、当該メモリセルの場合、熱擾乱が少なくてすむ場合がある。
【0011】
図1は、本開示の一実施形態に係るメモリアレイ100の一部分を示す図である。メモリアレイ100は、第1のアクセス線105および第2のアクセス線125を備えていてもよい。参照しやすいように、第1のアクセス線をワード線(WL)と呼び、第2のアクセス線をビット線(BL)125と呼ぶ場合がある。
図1に示されるように、WL105はBL125と直角に交わる。
図1に示されるように、WL105はページに平行に延在し、BL125はページの中へと延在する。メモリセル115は、WL105とBL125が交差するところに位置していてもよい。メモリセル115は、第1の電極110によりWL105に結合され、第2の電極120によりBL125に結合されてもよい。メモリセル115は、相転移材料の層を含んでもよい。実施形態によっては、カルコゲニドは相転移材料であってもよい。実施形態によっては、メモリセル115は、セレン(Se)、ひ素(As)、及びゲルマニウム(Ge)を含み得る三元組成物を含んでもよい。実施形態によっては、メモリセル115は、シリコン(Si)、Se、As、及びGeを含み得る四元組成物を含んでもよい。他の材料も用いられてもよい。メモリセル115は、セレクタデバイスおよびメモリ素子の両方の役割を果たす場合がある。
【0012】
書き込み動作によって、メモリセル115に書き込みを行い、少なくとも2つの異なる論理状態(例えば、「1」、「0」)のうちの1つを記憶させてもよい。実施形態によっては、異なる論理状態は、メモリセル115の、異なるしきい電圧(V
TH)で表されてもよい。例えば、論理状態「1」は第1のV
THにより表され、論理状態「0」は第2のV
THにより表されてもよい。メモリセル115が示すしきい電圧は、書き込み動作中はメモリセル115に印加される書き込みパルスの極性に基づき、読み出し動作中はメモリセル115に印加される読み出しパルスの極性に基づく場合がある。書き込みパルスおよび読み出しパルスは、第1のアクセス線105および第2のアクセス線125を用いて、メモリセル115に印加される場合がある。
【0013】
実施形態によっては、メモリセル115は、BL125とWL105との間に2端子デバイスとして構成されてもよい。第1の極性でメモリセル115に電圧(例えば書き込みパルス)を印加することによって、第1の論理状態をメモリセル115に書き込んでもよい。第2の極性でメモリセル115に電圧(例えば書き込みパルス)を印加することによって、第2の論理状態をメモリセル115に書き込んでもよい。ここで、第2の極性は第1の極性とは反対である場合がある。2つの端子間に電圧(例えば読み出しパルス)を印加することによって、メモリセル115の読み出しが行われる。いくつかの実施形態では、第1の極性でメモリセル115に電圧を印加することによって、メモリセル115の読み出しが行われる。他の実施形態では、第2の極性でメモリセル115に電圧を印加することによって、メモリセル115の読み出しが行われる。メモリセル115の読み出しは、常に同じ極性で行われてもよい。メモリセル115への書き込みが行われた時と同じ電圧極性での電圧でメモリセル115の読み出しが行われると、メモリセル115は第1のV
THを示し得る。メモリセル115への書き込みが行われた時とは反対の電圧極性での電圧でメモリセル115の読み出しが行われると、メモリセルは第2のV
THを示し得る。異なるしきい電圧を用いて異なる論理状態を表してもよい。
【0014】
メモリセル115が2端子デバイスである場合、2端子間の電圧の相対的な値によって、メモリセル115に印加する電圧の大きさおよび極性が決まる。例えば、3Vの電圧をBL125に、0VをWL105に与える場合、6Vの電圧をBL125に、3VをWL105に与える場合と同じ電圧の大きさおよび極性となる。実施形態によっては、その他の負ではない電圧(例えば、0Vまたはそれ以上)、負電圧、及び/または、正電圧が、メモリアクセス線に与えられる場合がある。本明細書で使用する場合、順方向極性は、BL125がWL105より高い電圧で設定されていることを示し、逆方向極性は、BL125がWL105より低い電圧で設定されていることを示す。しかし、「順方向」極性および「逆方向」極性の使用は一例であり、本発明の実施形態は、本明細書に記載された、極性の特定の方向の実施形態に限定されない。
【0015】
図2は、本開示の一実施形態に係るメモリセルの2つの論理状態State
1、State
0のしきい電圧V
TH1、V
TH0の電圧プロット200である。メモリセルのしきい電圧は、メモリセルの読み出しの際に認められるしきい電圧である。読み出しのたびに、同じ極性、例えば順方向極性での読み出し電圧を用いて、メモリセルの読み出しが行われてもよい。読み出し電圧と同じ極性でメモリセルへの書き込みが行われた場合には、メモリセルでV
TH1が認められることがある。これは論理状態State
1に対応し得る。例えば、順方向極性でメモリセルへの書き込みが行われたかもしれず、そして順方向極性で読み出しが行われる。反対に、読み出し電圧とは反対の極性でメモリセルへの書き込みが行われた場合には、メモリセルでV
TH0が認められることがある。例えば、逆方向極性でメモリセルへの書き込みが行われたかもしれず、そして順方向極性で読み出しが行われる。
図2に示されるように、実施形態によっては、同じ極性で書き込みおよび読み出しが行われたメモリセルと比較すると、反対の極性で書き込みおよび読み出しが行われたメモリセルについて、異なるしきい電圧が認められる場合がある。
【0016】
図3Aから
図3Cは、本開示の実施形態に係る、読み出しパルスによって読み出しが行われた場合のメモリセルのしきい電圧の電圧プロットである。実施形態によっては、メモリセルは、
図1に示されるメモリセル115を用いて実装されてもよい。読み出しパルスは、ある期間(例えば、10ns〜50ns)、メモリセルに印加された電圧であってもよい。第1の電圧をビット線に与え、第2の電圧を対応するワード線に与えることによって、読み出しパルスを印加してもよい。実施形態によっては、読み出しパルスは常に同じ極性で印加されてもよい(例えば、全ての読み出しパルスは順方向極性を示し、全ての読み出しパルスは逆方向極性を示す)。
【0017】
図3Aは、本開示の一実施形態に係る、State
1におけるメモリセルのしきい電圧の電圧プロット300Aである。
図3Aは、State
1におけるメモリセルに印加された2つの読み出しパルスを示す。第1の読み出しパルスRead
1がメモリセルに印加され得る。メモリセルへの書き込みは、Read
1の極性と同じ極性を有する書き込みパルスで行われたかもしれない。Read
1は、State
1におけるメモリセルのしきい電圧よりも大きな電圧を有し得る。Read
1が印加されると、メモリセルは、State
1に対応するしきい電圧V
TH1を示す。第2の読み出しパルスRead
2がメモリセルに印加され得る。Read
2はRead
1と同じ極性を有する。Read
2が印加されると、メモリセルは、State
1に対応するしきい電圧V
TH1を示す。読み出しパルスが、メモリセルへの書き込みが行われた際の極性と同じ極性を有する場合(例えば、順方向極性での書き込み、順方向極性での読み出し、または、逆方向極性での書き込み、逆方向極性での読み出し)、State
1におけるメモリセルは、読み出し回数にかかわらず、しきい電圧V
TH1を示し得る。つまり、読み出しパルスの大きさがしきい電圧V
TH1を上回る場合であっても、State
1におけるメモリセルの読み出しが破壊読み出しとならない場合がある。同様に、
図3Aに示されてはいないが、Read
1の大きさ、及び/またはRead
2の大きさがV
TH1よりも高くV
TH0よりも低い場合、メモリセルは読み出しパルスごとにしきい電圧V
TH1を示す。
【0018】
図3Bは、本開示の一実施形態に係る、State
0におけるメモリセルのしきい電圧の電圧プロット300Bである。
図3Bは、State
0におけるメモリセルに印加された2つの読み出しパルスを示す。第1の読み出しパルスRead
1がメモリセルに印加され得る。メモリセルへの書き込みは、Read
1の極性とは反対の極性を有する書き込みパルスで行われたかもしれない(例えば、逆方向極性での書き込み、順方向極性での読み出し、または、順方向極性での書き込み、逆方向極性での読み出し)。Read
1は、State
0におけるメモリセルのしきい電圧よりも大きな電圧を有し得る。Read
1が印加されると、メモリセルは、State
0に対応するしきい電圧V
TH0を示す。読み出しパルスRead
1に続いて、第2の読み出しパルスRead
2がメモリセルに印加され得る。Read
2はRead
1と同じ極性を有する。Read
2が印加されると、メモリセルは、State
1に対応するしきい電圧V
TH1を示す。
【0019】
図3Bに示されるように、State
0におけるメモリセルの読み出しが、V
TH0以上の大きさの電圧を有する反対の極性での読み出しパルス(Read
1)で行われた場合、メモリセルはState
1に書き換えられ得る。メモリセルは、次の読み出し(Read
2)中はV
TH1を示す。つまり、読み出しパルスが、当該読み出しパルスとは反対の極性で既に書き込みが行われたメモリセルのV
TH0以上の電圧を有する場合、State
0におけるメモリセルに対して破壊読み出しが起こり得る。第1の読み出しパルスの後、メモリセルは書き換えられて、その後の読み出し動作について、メモリセルの論理状態が元に戻る場合がある。
【0020】
図3Cは、本開示の一実施形態に係る、State
0におけるメモリセルのしきい電圧の電圧プロット300Cである。
図3Cは、State
0におけるメモリセルに印加された2つの読み出しパルスを示す。第1の読み出しパルスRead
1がメモリセルに印加され得る。メモリセルへの書き込みは、Read
1の極性とは反対の極性での書き込みパルスで行われたかもしれない。Read
1は、State
0におけるメモリセルのしきい電圧よりも小さな電圧を有し得る。Read
1が印加されると、メモリセルは、State
0に対応するしきい電圧V
TH0を示す。しかし、メモリセルは閾値に至らない。第2の読み出しパルスRead
2がメモリセルに印加され得る。Read
2はRead
1と同じ極性を有する。Read
2が印加されると、メモリセルは、State
0に対応するしきい電圧V
TH0を示すが、Read
1が印加された場合と同様、メモリセルは閾値に至らない。
【0021】
図3Cに示されるように、State
0におけるメモリセルの読み出しが、V
TH0未満の大きさの電圧を有する反対の極性での読み出しパルス(Read
1)で行われた場合、メモリセルはState
0を維持し得る。メモリセルは、次の読み出しパルス(例えば、Read
2)の間は、引き続きV
TH0を示し得る。つまり、読み出しパルスがV
TH0未満の電圧を有する場合、読み出しパルスはメモリセルの論理状態を変更しない場合がある。
図3Cに示されるように、読み出しパルスRead
1およびRead
2の大きさは、しきい電圧V
TH0とV
TH0の間にあるように選択され得る。
【0022】
図3Aから
図3Cに示されるように、読み出しパルスの電圧の大きさ、及びメモリセルの論理状態に少なくともある程度基づき、読み出しパルスはメモリセルの論理状態に影響を与える場合も、与えない場合もある。読み出しパルスの電圧の大きさは、読み出しパルスがメモリセルに与える望ましい効果に基づき選択され得る(例えば、非破壊読み出しについてはV
TH0未満、破壊読み出しについてはV
TH0超)。
【0023】
図4は、本開示の一実施形態に係る2つの書き込みパルス405、410の電圧プロット400である。書き込み動作中に、書き込みパルス405、410を用いて、
図1に示されるメモリセル115のようなメモリセルに論理状態を書き込んでもよい。第1の電圧をBLに、第2の電圧をWLに与えることによって、書き込みパルスを印加してもよい。結果的にメモリセルに印加される電圧は、第1の電圧と第2の電圧の差である。書き込みパルスは、読み出しパルスと同じ時間幅であってもよい。実施形態によっては、時間幅は10ns〜50nsである。実施形態によっては、時間幅は1〜100nsである。実施形態によっては、時間幅は1ns〜1μsである。実施形態によっては、メモリセルへの書き込みは、メモリセルの読み出しと同じ時間がかかる場合がある。
図4では方形パルスとして示されているが、他の形の書き込みパルスが実現されてもよい。他の好適な書き込みパルスの形としては、それらに限定はされないが、三角、台形、及び/または、正弦曲線がある。実施形態によっては、書き込みパルスは立ち上がりエッジおよび/または立ち下がりエッジを含み得る。
【0024】
図3A〜
図3Cを参照して説明した読み出しパルスとは異なり、書き込みパルスの極性は、第1の極性または第2の極性(例えば、順方向極性または逆方向極性)のどちらかであり得る。書き込みパルス405は、第1の極性でメモリセルに電圧V
W1を印加する場合がある(例えば、6Vでビット線、0Vでワード線に)。書き込みパルス405の極性は、読み出しパルスの極性と同じであり得る。このことによって、第1の論理状態(State
1)がメモリセルに書き込まれる場合がある。
図2に示されるように、書き込みパルス405がメモリセルにState
1を書き込むと、メモリセルは読み出しが行われる際にしきい電圧V
TH1を示す。
【0025】
書き込みパルス410は、第2の極性でメモリセルに電圧V
W0を印加する場合がある(例えば、−6Vでビット線、0Vでワード線に、または、0Vでビット線、6Vでワード線に)。書き込みパルス410は、書き込みパルス405および(
図3A〜
図3Cに示される読み出しパルスのような)読み出しパルスとは反対の極性を有し得る。書き込みパルス410は、第2の論理状態(State
0)をメモリセルに書き込む場合がある。
図2に示されるように、書き込みパルス410がメモリセルにState
0を書き込むと、メモリセルは読み出しが行われる際にしきい電圧V
TH0を示す。
【0026】
実施形態によっては、V
W0およびV
W1の電圧の大きさは同じであってもよい。実施形態によっては、V
W0およびV
W1の大きさは異なっていてもよい。V
W0およびV
W1の大きさは、それぞれState
0およびState
1のしきい電圧V
TH0およびV
TH1のうちの大きい方以上であるように選択されてもよい。例えば、|V
W0|=|V
W1|=6V、V
TH1=4.5V、V
TH0=5.5Vである。実施形態によっては、書き込みパルスの大きさは、読み出しパルスと同じであってもよい。実施形態によっては、書き込みパルスの大きさは、読み出しパルスよりも大きくてもよい。
【0027】
図2〜
図4に示されるように、読み出し動作中のメモリセルの、認められるしきい電圧は、メモリセルへの書き込みのために印加される電圧の極性、及び、メモリセルの読み出しのために次に印加される電圧の極性に少なくともある程度基づいて、異なるしきい電圧に設定されてもよい。異なるしきい電圧を用いて異なる論理状態に対応させてもよい。実施形態によっては、メモリセルは、閾値切り替えタイプの2端子デバイスの役割を果たす場合がある。つまり、しきい電圧を下回ると、デバイスは「オフ」になり、伝導される電流はわずか、または全くない。しきい電圧を上回ると、デバイスは「オン」になり、ある電流、及び/または、しきい電流を上回る電流が伝導される。特定のパルス極性で読み出しおよび書き込みが行われることで生じる異なるしきい電圧によって、メモリセルがセレクタデバイスおよびメモリ素子の両方の役割を果たすことが可能になる場合がある。このことによって、複雑ではないアーキテクチャを有するメモリアレイを利用することができる。例えば、メモリアレイのメモリセルを製造する際に、追加の電極層でセレクタとメモリ層を別々に分離する必要はなくなり得る。実施形態によっては、メモリアレイはクロスポイントメモリアレイであってもよい。実施形態によっては、メモリアレイは3次元クロスポイントアーキテクチャを有してもよい。
【0028】
図2〜
図4を参照して説明したようなしきい電圧特性を有するメモリセルに、様々な書き込みプロトコルおよび読み出しプロトコルが用いられ得る。
【0029】
図5は、本開示の一実施形態に係るメモリセルの読み出し方法500のフローチャートである。実施形態によっては、メモリセルは
図1に示されたメモリセル115で実装されてもよい。メモリセルは、
図2〜
図4に示されたしきい電圧特性を示し得る。
【0030】
電圧VRの読み出しパルスがメモリセルに印加され得る。読み出しパルスは、読み出しパルスが印加されるたびに同じ極性であってもよい。
図5では、読み出しパルスは、論理状態State
1をメモリセルに書き込むのに用いられる書き込みパルスと同じ極性を有し得る。読み出しパルスの電圧V
Rは、State
1のしきい電圧V
TH1とState
0のしきい電圧V
TH0の間にあるように選択されてもよい(例えば、V
TH1≦V
R<V
TH0)。実施形態によっては、V
R=5V、V
TH1=4.5V、V
TH0=5.5Vである。言い換えると、V
Rは、State
1におけるメモリセルが閾値に至るのに十分高い電圧であり得るが、State
0におけるメモリセルが閾値に至るには低すぎることがある。
【0031】
読み出しが行われたメモリセルに結合されたビット線に接続されたセンス増幅器を用いて、メモリセルを流れる電流を検出してもよい。センス増幅器は、読み出し動作に応じてメモリセルを流れる電流を感知し、メモリセルによって記憶された論理状態を示す出力信号を与えるように構成されてもよい。センス増幅器は、メモリセルを含むメモリに含まれていてもよい。例えば、センス増幅器は、メモリアレイに結合され得る、当該メモリの他の読み出し/書き込み回路、デコード回路、レジスタ回路などと共に含まれていてもよい。
【0032】
読み出しパルスがState
1におけるメモリセルに印加されると、読み出しパルスがメモリセルのしきい電圧を超えるため、メモリセルは電流を伝導する。センス増幅器は、メモリセルを流れる電流ISを検出してもよい。読み出しパルスがState
0におけるメモリセルに印加されると、読み出しパルスがメモリセルのしきい電圧を超えないため、メモリセルは電流を伝導しない。センス増幅器は、メモリセルを流れる電流をわずかに検出する、または、全く検出しないかもしれない。メモリセルによって記憶された論理状態を読み取るために、しきい電流ITHを定めてもよい。しきい電流ITHは、読み出しパルスに応じてメモリセルが閾値に至らない場合にメモリセルを流れ得る電流より大きく設定され得るが、読み出しパルスに応じてメモリセルが閾値に至った場合にメモリセルを流れる電流以下に設定され得る。つまり、しきい電流ITHは、ビット線および/またはワード線の漏れ電流よりも高くなければならない。センス増幅器がIS≧ITHを検出すると、State
1がメモリセルから読み出される場合がある。センス増幅器がIS<ITHを検出すると、State
0がメモリセルから読み出される場合がある。実施形態によっては、メモリセルによって記憶された論理状態は、読み出しパルスに応じて電流ISがもたらす電圧に基づいていてもよい。例えば、結果として得られる電圧を基準電圧と比較してもよい。ここで、第1の論理状態に対応する、結果として得られる電圧は、基準電圧よりも小さく、第2の論理状態に対応する、結果として得られる電圧は、基準電圧よりも大きい。
【0033】
メモリセルの読み出し方法500は、非破壊的であり得る。つまり、メモリセルの読み出しが行われた後、メモリセルの論理状態を書き換える必要がない場合がある。実施形態によっては、記憶された論理状態を維持するために、適切な書き込みパルスを印加することによって、メモリセルの論理状態を定期的にリフレッシュしてもよい。メモリセルをリフレッシュすることによって、読み出し擾乱誤差を減少させる、または、取り除くことができる。実施形態によっては、メモリセルの論理状態のリフレッシュは必要ない場合がある。
【0034】
図6は、本開示の一実施形態に係るメモリセルの別の読み出し方法600のフローチャートである。方法600は、
図7に示される傾斜電圧読み出しパルスRead
1、Read
2を用いる場合がある。読み出しパルスは、VRの最大電圧までの上昇電圧レベルを印加し得る。読み出しパルスは同じ極性であってもよい。読み出しパルスは、論理状態State
1の書き込みを行うために用いられる書き込みパルスと同じ極性を有してもよく、また、論理状態State
0のメモリセルへの書き込みを行うために用いられる書き込みパルスとは反対の極性を有してもよい。読み出しパルスの最大電圧VRは、State
1のしきい電圧V
TH1およびState
0のしきい電圧V
TH0よりも大きくなるように選択されてもよい(V
TH1<V
TH0≦V
R)。例えば、実施形態によっては、V
R=6V、V
TH1=4.5V、V
TH0=5.5Vである。読み出しパルスの最大電圧は、双方の論理状態におけるメモリセルが閾値に至るのに十分な高さの電圧であり得る。
【0035】
ステップ605で、読み出しパルスRead
1をメモリセルに印加する。ステップ610で、メモリセルの第1のしきい電圧V
THFを測定する。ステップ615で、読み出しパルスRead
2をメモリセルに印加し、ステップ620で、第2のしきい電圧V
THSを測定する。実施形態によっては、読み出しパルスの印加と同時に、メモリセルのしきい電圧の測定を行ってもよい。例えば、Read
1パルスが最大電圧VRまで上昇すると、メモリセルが電流を伝導する電圧が判定され、この電圧が第1のしきい電圧V
THFを表す。同様に、Read
2パルスが最大電圧VRまで上昇すると、メモリセルが電流を伝導する電圧が判定され、この電圧が第2のしきい電圧V
THSを表す。
【0036】
ステップ625で、V
THFとV
THSの差を判定する。上述したように、メモリセルへの書き込みが、読み出しパルスとは反対の極性を有する書き込みパルスで行われる場合、読み出しの際に、メモリセルはより高いしきい電圧を示す。しかし、読み出しパルスが、メモリセルが閾値に至るのに十分な高さの電圧を有する場合、次の読み出し中に、メモリセルはより低いしきい電圧を示す。このような特性が
図3Bで示されている。したがって、V
THFとV
THSの差が、ある大きさを上回ると判定される場合(例えば、0.25V、0.5V)、メモリセルは読み出しパルスとは反対の極性を有する書き込みパルスによってプログラムされたことになる(例えば、
図2〜
図4のState
0)。V
THFとV
THSの差がわずかであると判定される場合、メモリセルは読み出しパルスと同じ極性を有する書き込みパルスによってプログラムされたことになる(例えば、
図2〜
図4のState
1)。
【0037】
実施形態によっては、Read
1およびRead
2は、VRまで上昇しない場合がある。正確にいえば、Read
1およびRead
2は、それぞれのしきい電圧が検出されるまでしか上昇しない場合がある。
【0038】
メモリセルの読み出し方法600は、破壊的であり得る。つまり、Read
1およびRead
2の印加によって、メモリセルのしきい電圧が変更され、その結果、メモリセルの論理状態が変更される。結果として、メモリセルの読み出しが行われた後、メモリセルの論理状態の書き換えが必要な場合がある。例えば、State
0におけるメモリセルは、読み出し動作中にState
1に変更される。ステップ625の後に、メモリセルの論理状態の書き換えが行われる場合がある。
【0039】
上昇した電圧パルスのRead
1およびRead
2を、
図7を参照して説明したが、実施形態によっては、Read
1およびRead
2の電圧は、本開示の範囲から逸脱することなく、非線形的に(例えば、指数関数的に)上昇する場合がある。
【0040】
図6に示されていない代替実施形態では、例えばメモリセルが閾値に至った際にメモリセルが電流を伝導する場合、メモリセルを流れる電流を、読み出しパルスごとに感知してもよい。そして、それらの読み出しパルスの感知された電流の差を算出し、メモリセルの論理状態を判定してもよい。本代替実施形態では、VRは、
図5を参照して示し上述した方法500と同様、異なる論理状態のしきい電圧の間にあり得る。本代替実施形態によって、メモリセルの非破壊読み出しが起こる場合がある。
【0041】
実施形態によっては、メモリセルへの書き込みは、
図4を参照して上述したように、第1の極性または第2の極性のいずれかの、単一の書き込みパルスによって行われてもよい。実施形態によっては、メモリセルの読み出しは、書き込みの前に行われてもよい。
図8は、本開示の一実施形態に係る、論理状態のメモリセルへの書き込みが行われる前にメモリセルの読み出しを行う方法800のフローチャートである。
【0042】
ステップ805で、読み出しパルスをメモリセルに印加し、ステップ810で、メモリセルの論理状態を読み取る。実施形態によっては、ステップ805および810でのメモリセルの読み出しは、
図5に示される方法500を用いて実施されてもよい。現在、メモリセルが、書き込まれる論理状態にある場合、当該方法はステップ815aで終了する。現在、メモリセルが、書き込まれる論理状態とは異なる論理状態にプログラムされている場合、メモリセルの書き込みがステップ815bで行われる。適切な書き込みパルスを印加し、望ましい論理状態を書き込むことによって、メモリセルの書き込みが行われてもよい。例えば、
図4に示される書き込みパルスのうちの1つを用いて、メモリセルをプログラムしてもよい。書き込みパルスの電圧が読み出しパルスの電圧よりも大きい場合(例えば、6V対5V)に、書き込みの前にメモリセルを読み出すことで、メモリアレイの動作中に必要とされる高い電圧パルスの回数を減少させることができる。
【0043】
他の書き込みプロトコルおよび読み出しプロトコル、並びに/または、本明細書で説明したプロトコルへの変更を、本開示の原理から逸脱することなく、用いてもよい。例えば、いくつかの方法においては、電流および/または電圧の感知は、特定の期間に限定される場合がある。当該期間は、読み出しパルスの開始から、読み出しパルスの開始後のある時点までであり得る(例えば、20ns)。実施形態によっては、メモリセルの読み出しは順方向極性で行われ、書き込みは順方向極性または逆方向極性のいずれかで行われてもよい。実施形態によっては、メモリセルの読み出しは逆方向極性で行われ、書き込みは順方向極性または逆方向極性のいずれかで行われてもよい。
【0044】
実施形態によっては、逆方向極性で読み出しが行われた場合、メモリセルのカルコゲニド材料における2つの論理状態のしきい電圧の差は、より大きくなり得る。実施形態によっては、順方向極性で読み出しが行われた場合、メモリセルのカルコゲニド材料における2つの論理状態のしきい電圧の差は、より大きくなり得る。読み出しパルスの極性は、しきい電圧同士の差が最大であるように選択されてもよい。
【0045】
図9は、従来のメモリアレイ900の一部分を示す図である。メモリアレイ900は、ワード線(WL)905およびビット線(BL)935を備えていてもよい。
図9に示されるように、WL905はページの平面に平行に延在し、BL935は、WL905と直角に交わり、ページの平面の中へと延在する。セレクタデバイス915は、WL905とBL935が交差するところに位置していてもよい。セレクタデバイス915は、第1の電極910によりWL905に結合され、そして第2の電極920に結合されてもよい。電極920は、セレクタデバイス915をメモリ素子925に結合してもよい。メモリ素子925は、第3の電極930によりBL935に結合されてもよい。メモリ素子925は、カルコゲニド材料の層を含んでいてもよい。実施形態によっては、カルコゲニド材料は相転移材料であってもよいが、他の材料が用いられてもよい。実施形態によっては、セレクタデバイス915はまた、カルコゲニド材料の層を含んでいてもよい。他の材料もまた、用いられてもよい。
【0046】
本開示の代替実施形態では、
図4〜
図8を参照して説明したような、複数の異なる電圧極性でメモリセルの読み出しや書き込みを行うためのプロトコルは、メモリアレイのセレクタデバイスおよびメモリ素子、例えば、
図9に示されたセレクタデバイス915およびメモリ素子925、に適用されてもよい。
図1に示されたメモリセル115と同様、セレクタデバイスおよびメモリ素子は、
図2に示されるような、異なるしきい電圧で表される2つ以上の論理状態に書き込みが行われ得る。異なる書き込み極性および読み出し極性のしきい電圧は、セレクタデバイスおよびメモリ素子全体における相加効果をもたらす場合がある。
図10の電圧プロットにおいて示されるように、セレクタデバイスおよびメモリ素子の異なる論理状態のしきい電圧の差は、メモリセルの異なる論理状態のしきい電圧の差よりも大きいことがあり得る。つまり、|V
TH0−V
TH1|<|V
TH0+N−V
TH1|であり、V
TH0+Nは、セレクタデバイスおよびメモリ素子の相加効果に起因する、異なる論理状態のしきい電圧の大きさのさらなる差を、電圧V
TH0に加えたものである。このしきい電圧間のより大きな差は、異なる論理状態を検出するための大きなマージンをもたらし得る。
図10では、メモリセル、並びに、セレクタデバイスおよびメモリ素子の両方について、同じしきい電圧V
TH1を有するState
1が示されているが、実施形態によっては、メモリセルのState
1のしきい電圧は、セレクタデバイスおよびメモリ素子のState
1のしきい電圧とは異なっていてもよい。
【0047】
図11は、本開示の一実施形態に係るメモリ1100を示す。メモリ1100は、データを記憶するように構成された複数のメモリセルを備えるメモリアレイ1160を含む。様々な信号線、ワード線(WL)、及びビット線(BL)を用いることで、アレイ内でメモリセルへのアクセスを行うことができる。メモリセルは、相転移メモリセルのような不揮発性メモリセルであってもよく、または、概していかなる種類のメモリセルであってもよい。メモリセルは、1ビットのデータ用の、データを記憶するように構成されたシングルレベルセルであってもよい。メモリセルはまた、2ビット以上のデータ用の、データを記憶するように構成されたマルチレベルセルであってもよい。
【0048】
コマンド、アドレス情報、及び書き込みデータが、入力/出力(I/O)バス1128を介して送信された連続するI/Oの組として、メモリ1100に与えられてもよい。同様に、読み出しデータが、I/Oバス1128を介してメモリ1100から与えられてもよい。データストローブ信号DQSが、データストローブバス1130を介して送信されてもよい。データのメモリへの伝送またはデータのメモリからの伝送のためのタイミング情報を提供するために、DQS信号を用いてもよい。I/Oバス1128は、I/Oバス1128と、内部データバス1122、内部アドレスバス1124、及び内部コマンドバス1126との間のデータ信号、アドレス情報信号、及び他の信号のルーティングを行うI/O制御回路1120に接続される。I/O制御回路1120によって、アドレス情報がアドレスレジスタ1125に与えられて、一時的に格納されてもよい。I/O制御回路1120は、状態レジスタバス1132を介して状態レジスタ1134に接続される。状態レジスタ1134によって格納された状態ビットは、メモリ1100に与えられた読み出し状態コマンドに応じて、I/O制御回路1120によって与えられてもよい。状態ビットは、それぞれの値を有し、メモリおよびその動作の様々な側面の状態条件を示す。
【0049】
メモリ1100はまた、外部から(例えば、CE#、CLE、ALE、CLK、W/R#、及びWP#)またはコマンドバス1126を介して多数の制御信号を受信してメモリ1100の動作を制御する制御論理回路1110も備える。コマンドレジスタ1136は、内部コマンドバス1126に接続されて、I/O制御回路1120によって受信された情報を格納したり、当該情報を制御論理回路1110に与えたりする。制御論理回路1110は更に、状態レジスタバス1132を介して状態レジスタ1134にアクセスし、例えば、状態条件が変化するにつれて状態ビットを更新してもよい。制御論理回路1110は更に、待機/使用中回路1138に接続されて、メモリ1100が動作する準備ができているのか、使用中なのかを示すために当該メモリによって与えられ得る待機/使用中信号R/B#の値(例えば論理値)を制御する。制御論理回路1110は、内部制御信号をメモリ1100の様々な回路に与えるように構成されてもよい。例えば、メモリアクセスコマンド(例えば、読み出し、書き込み、プログラム)の受信に応じて、制御論理回路1110は、様々なメモリアクセス回路のメモリアクセス動作の実行を制御するために、内部制御信号を与えてもよい。様々なメモリアクセス回路は、メモリアクセス動作中に用いられるものであり、概して、ロウデコーダやカラムデコーダのような回路、信号線ドライバ、データレジスタ1180およびキャッシュレジスタ1170、I/O回路などを含んでもよい。
【0050】
アドレスレジスタ1125は、ロウデコーダ1140にブロック−ロウアドレス信号を、カラムデコーダ1150にカラムアドレス信号を与える。ロウデコーダ1140およびカラムデコーダ1150は、メモリ動作(例えば、読み出し動作、プログラム動作、及び消去動作)のためのメモリセルブロックの選択に用いられてもよい。ロウデコーダ1140および/またはカラムデコーダ1150は、メモリアレイ1160における1つ以上の信号線にバイアス信号を与えるように構成された1つ以上の信号線ドライバを含んでもよい。
【0051】
実施形態によっては、メモリアレイ1160のメモリセル上での書き込み動作中に、選択されたワード線に第1の電圧(例えば0V)が与えられてもよく、選択されたビット線に第2の電圧が与えられてもよい。メモリセルは、選択されたワード線とビット線の交差するところに位置していてもよい。第2の電圧は、選択されたワード線およびビット線に対応するアドレスに格納される論理状態に応じて、ワード線に与えられた電圧よりも高い、または、低いことがあり得る(例えば、「1」に対しては−6V、「0」に対しては+6V)。実施形態によっては、書き込み動作中に、選択されたビット線には、常に特定の電圧が与えられてもよく、ワード線には、アドレスに格納される論理状態に応じて、当該ビット線の電圧よりも高い電圧または低い電圧が与えられることがあり得る。
【0052】
実施形態によっては、メモリセル上での読み出し動作中に、選択されたワード線に第1の電圧(例えば0V)が与えられてもよく、選択されたビット線に第2の電圧(例えば−5V、+5V)が与えられてもよい。メモリセルは、選択されたワード線とビット線の交差するところに位置していてもよい。第2の電圧は、ワード線に与えられた第1の電圧よりも大きい、または、小さいことがあり得るが、第2の電圧は、書き出し動作ごとに同じ電圧極性をもたらすことがあり得る。メモリセルの論理状態は、選択されたビット線に接続されたセンス増幅器によって読み取られてもよい。メモリセルの読み取られた論理状態は、データレジスタ1180に与えられてもよい。
【0053】
図12は、本開示の一実施形態に係るメモリセルのアレイ1200の一部分を示す図である。実施形態によっては、アレイ1200を用いて、
図11のメモリアレイ1160を実装してもよい。
図12に示された実施例では、アレイ1200は、本明細書でワード線と呼ばれることがある、第1の数の導電線1230−0、1230−1、・・・、1230−N(例えばアクセス線)と、本明細書でビット線と呼ばれることがある、第2の数の導電線1220−0、1220−1、・・・、1220−M(例えばアクセス線)とを備えるクロスポイントアレイ(cross−point array)である。メモリセル1225は、ワード線1230−0、1230−1、・・・、1230−Nと、ビット線1220−0、1220−1、1220−Mがそれぞれ交差するところに位置づけられていてもよく、メモリセル1225は、例えば、メモリセル1225の電極として作用する特定のワード線1230−0、1230−1、・・・、1230−Nおよびビット線1220−0、1220−1、・・・、1220−Mを備える2端子アーキテクチャにおいて、機能することができる。
【0054】
メモリセル1225は、例えば、いくつかのメモリセルの種類のうち、RRAMセル、CBRAMセル、PCRAMセル、及び/または、STT−RAMセルなどの抵抗可変メモリセルであり得る。メモリセル1225は、異なるデータ状態にプログラム可能な材料(例えば、カルコゲニド)であり得る。例えば、メモリセル1225への書き込みを行い、例えば印加された書き込み電圧および/または電流パルスに応じて、特定のデータ状態に対応する特定のレベルを記憶させてもよい。実施形態は1つ以上の特定の材料に限定されない。例えば、材料は、ドープされた、またはドープされていない様々な材料でできたカルコゲニドであり得る。記憶素子の製作のために用いられ得る材料の他の例としては、二元金属酸化物材料、巨大磁気抵抗材料、及び/または、様々な抵抗可変高分子材料などがある。
【0055】
動作中に、選択されたワード線1230−0、1230−1、・・・、1230−Nおよびビット線1220−0、1220−1、1220−Mを介して、アレイ1200のメモリセル1225に電圧(例えば書き込み電圧)を印加することによって、メモリセル1225への書き込みが行われ得る。例えば、選択されたワード線1230−0、1230−1、・・・、1230−Nに印加された特定の電圧に応じて、それぞれのメモリセルに対応するビット線1220−0、1220−1、1220−Mを流れる電流を感知することによって、メモリセル1225のデータ状態を判定するために、感知動作(例えば読み出し動作)を用いることがあり得る。ここで、選択されたワード線1230−0、1230−1、・・・、1230−Nには、それぞれのメモリセルが結合されている。
【0056】
図13は、メモリセルのアレイ1300の一部分を示す図である。実施形態によっては、アレイ1300を用いて、
図11のメモリアレイ1160を実装してもよい。
図13に示された実施例では、アレイ1300は、クロスポイントメモリアレイアーキテクチャ(例えば、3次元(3D)クロスポイントメモリアレイアーキテクチャ)で構成されている。このマルチデッキ構成(multi−deck)のクロスポイントメモリアレイ1300は、第1の方向に延在するワード線(例えば、1330−0、1330−1、・・・、1330−Nや1312−0、1312−1、・・・、1312−N)と、第2の方向に延在するビット線(例えば、1320−0、1320−1、・・・、1320−Nや1314−0、1314−1、・・・、1314−M)が互い違いになった(例えば、交互配置された)複数のデッキ同士の間に配置された、多数の連続するメモリセル(例えば、1305、1315、1325)を備える。デッキの数は、例えば、増やすこともできるし、減らすこともできる。1つのメモリセル1305、1325が、それぞれのビット線(例えば、1320−0、1320−1、・・・、1320−Nや1314−0、1314−1、・・・、1314−M)およびワード線(例えば、1330−0、1330−1、・・・、1330−Nや1312−0、1312−1、・・・、1312−N)と直接電気的に結合され、かつ、電気的に直列の状態になるように、メモリセル1305、1325の各々はワード線とビット線との間に構成され得る。例えば、アレイ1300は、個別にアドレス指定可能な(例えば、ランダムにアドレス指定可能な)メモリセルの3次元マトリクスを備え得る。当該アドレス指定可能なメモリセルは、1つ以上の記憶素子と同じ程度に高い粒度で、データ操作(例えば、読み取って書き込む)のためにアクセスすることができる。多くの実施形態では、メモリアレイ1300に含まれるビット線、ワード線、及び/または、メモリセルの数は、
図13の実施例で示された数よりも多くてもよく、少なくてもよい。
【0057】
本発明の実施形態に係るメモリは、様々な電子デバイスのうちのいずれかにおいて用いられてもよく、様々な電子デバイスには、コンピューティングシステム、電子記憶システム、カメラ、電話機、無線機器、ディスプレイ、チップセット、セットトップボックス、またはゲーム機が含まれるが、それらに限定はされない。
【0058】
本発明の特定の実施形態を例示の目的で本明細書に記載したが、本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく、様々な変更を行うことができる、ということが、上述の説明から理解されよう。したがって、本発明は添付の請求項以外によって限定されることはない。