(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記記憶モジュールは、前記第1のユーザの地理的位置情報を決定し、前記第1の動きデータ、前記ビジネスデータ、及び前記地理的位置情報の間の関連関係を確立し、前記関連関係を記憶する、請求項16に記載の装置。
前記受信モジュールは、前記第1のユーザによって送信された動き記述情報を受信し、予め記憶された動きデータから、前記動き記述情報に対応した動きデータを、受信した第1の動きデータとして決定する、請求項16に記載の装置。
前記記憶モジュールは、ビジネスデータに関連した記憶された地理的位置情報から、前記第1のユーザの前記地理的位置情報までの距離が、指定された距離範囲以内に入る地理的位置情報を、隣接位置情報として決定し、次いで、前記隣接位置情報にそれぞれ関連した動きデータの中に前記第1の動きデータとの類似度が閾値を超える動きデータがあるかどうかを判断し、そのような動きデータがある場合、前記第1のユーザに前記第1の動きデータを変更するように通知し、そのような動きデータがない場合、前記第1の動きデータ、前記ビジネスデータ、及び前記地理的位置情報の間の関連関係を確立する、請求項17に記載の装置。
前記送信モジュールは、前記装置の地理的位置情報を収集し、前記装置の前記地理的位置情報、前記第1の動きデータ、及び前記ビジネスデータを前記サーバに送信し、その結果、前記サーバは、前記第1の動きデータ、前記ビジネスデータ、及び前記地理的位置情報の間の関連関係を確立し、前記関連関係を記憶する、請求項21に記載の装置。
記憶された全ての第1の動きデータについて、前記決定モジュールは、前記第1の動きデータと前記第2の動きデータとの間の類似度計算を行って、前記類似度が予め設定された閾値よりも高いかどうかを判断し、閾値よりも高い場合、前記第1の動きデータが前記第2の動きデータと一致すると決定し、閾値よりも高くない場合、前記第1の動きデータは前記第2の動きデータとは一致しないと決定する、請求項23に記載の装置。
前記決定モジュールは、前記第2のユーザの地理的位置情報を決定し、第1の動きデータにそれぞれ関連する記憶された地理的位置情報から、前記第2のユーザの前記地理的位置情報までの距離が、指定された距離範囲以内に入る地理的位置情報を、隣接位置情報として決定し、前記隣接位置情報にそれぞれ関連する第1の動きデータから、前記第2の動きデータと一致する第1の動きデータを決定する、請求項23に記載の装置。
前記第2の動きデータと一致する複数の第1の動きデータが決定された場合、前記送信モジュールは、前記決定された第1の動きデータに関連するビジネスデータのデータIDを前記第2のユーザに送信し、前記第2のユーザによって選択されたデータIDに従って、前記第2のユーザによって選択された前記データIDに対応するビジネスデータを返す、請求項23に記載の装置。
前記送信モジュールは、前記装置の地理的位置情報を収集し、前記地理的位置情報及び前記第2の動きデータを前記サーバに送信し、その結果、前記サーバは、前記装置の前記地理的位置情報までの距離が、指定された距離範囲以内に入る地理的位置情報を、隣接位置情報として決定し、前記隣接位置情報にそれぞれ関連する記憶された第1の動きデータから、前記第2の動きデータと一致する前記第1の動きデータを決定する、請求項27に記載の装置。
前記サーバによって返され、且つ前記第2の動きデータと一致する前記第1の動きデータに関連するビジネスデータに対応する、複数のデータIDを受信した場合、前記受信モジュールは、前記第2のユーザによって選択されたデータIDを前記サーバに返し、前記第2のユーザによって選択された前記データIDに従って前記サーバによって決定されたビジネスデータを受信する、請求項27に記載の装置。
【発明を実施するための形態】
【0026】
詳細な説明
本出願の目的、技術的解決策、及び利点をより明確にするために、本出願の技術的解決策について、本出願の具体的な実施形態及び対応する図面と共に、以下で明確且つ完全に説明する。明らかに、説明する実施形態は本出願の実施形態の一部に過ぎず、全てではなない。創造的な取り組みなしに、本出願の実施形態に基づいて当業者によって得られる全ての他の実施形態は、本発明の保護範囲内に該当するものとする。
【0027】
本出願の実施形態による技術的解決策については、添付の図面を参照して、以下で詳細に説明する。
【0028】
図1は、本出願の幾つかの実施形態によるデータ処理プロセスを示し、具体的には以下のステップを含む。
【0029】
S101:第1の動きデータ及びビジネスデータを受信する。
【0030】
本出願の幾つかの実施形態では、説明の便宜上、第1のユーザを、ビジネスデータを提供するユーザ(例えば、売り手ユーザ、広告主、及びイベントマーケティング会社など)として説明する。他のユーザ(例えば、第2のユーザ)にビジネスデータを提供するために、第1のユーザは、ビジネスデータ及び第1の動きデータを記憶させるためにサーバに送信することができる。本明細書における第1の動きデータとは、ビジネスデータを提供する第1のユーザによって送信される動きデータである。
【0031】
従って、本出願の幾つかの実施形態では、サーバは第1のユーザによって送信されたビジネスデータを受信することができ、サーバは更に、第1のユーザによって送信された第1の動きデータを受信することができる。ここで、本出願は、第1の動きデータ及びビジネスデータの送信順序を限定はせず、第1の動きデータ及びビジネスデータは、一緒にサーバに送信されてもよい。
【0032】
更に、第1の動きデータ及びビジネスデータは両方とも、第1のユーザのアカウントIDを含むことがあり、次いでサーバは、後に続くステップにおいて、第1の動きデータ及びビジネスデータは関連関係(association relationship)があることを決定することができる。
【0033】
S102:第1の動きデータとビジネスデータとの間の関連関係を確立し記憶する。
【0034】
本出願の幾つかの実施形態では、第1の動きデータ及びビジネスデータを受信すると、サーバは、第1の動きデータ及びビジネスデータに含まれるアカウントIDに従って、第1の動きデータ及びビジネスデータは関連関係を有すると決定することができ、その後、サーバは、第1の動きデータとビジネスデータとの間の関連関係を確立し、第1の動きデータ、ビジネスデータ、及び確立された関連関係を記憶することができる。
【0035】
更に、サーバは、第1のユーザによって送信された異なる第1の動きデータ及びビジネスデータを記憶することができる。従って、本出願の幾つかの実施形態では、サーバが後でデータを呼び出すときに、呼び出されることになるデータは、サーバに記憶され、いずれか1つ又は複数の第1の動きデータに関連した、ビジネスデータである。
【0036】
S103:第2の動きデータを受信する。
【0037】
本出願の幾つかの実施形態では、説明の便宜上、第2のユーザを、ビジネスデータを取得する必要があるユーザ(例えば、買い手ユーザ、及びサービスを受け取るユーザなど)として説明する。第2のユーザは、必要とされるビジネスデータを取得するために、第2の動きデータをサーバに送信することができる。本明細書における第2の動きデータとは、ビジネスデータを取得する必要がある第2のユーザによって送信される動きデータである。
【0038】
更に、第1のユーザは、文字、写真、音声、又はビデオを提供することにより、第2の動きデータに対応する動きを行うように、第2のユーザに促すことができる。従って、第2のユーザがビジネスデータを取得する必要がある場合、第2のユーザは、第1のユーザによって表示された情報に従って、対応する動きを行うことができる。次いで、第2のユーザは、行われた動作に対応する第2の動きデータをサーバに送信し、第1のユーザによって提供されたビジネスデータを取得することができる。
【0039】
従って、本出願の幾つかの実施形態では、サーバは、第2のユーザによって送信された第2の動きデータを更に受信することができ、その結果、サーバは引き続いて、第2の動きデータに従って、第2のユーザが取得する必要があるビジネスデータを決定し、そのビジネスデータを返す。
【0040】
ここで、ステップS103の実行プロセスは、ステップS101及びステップS102とは独立していてもよい。即ち、サーバは、第1のユーザによって送信された第1の動きデータ及びビジネスデータを受信することができ、また同時に、第2のユーザによって送信された第2の動きデータを受信することができる。ステップS101〜ステップS102と、ステップS103〜ステップS104との間の時間順序は、本出願によって限定はされない。
【0041】
S104:第2の動きデータと一致する第1の動きデータを決定し、一致した第1の動きデータに関連するビジネスデータを、第2の動きデータの送信者に返す。
【0042】
本出願の幾つかの実施形態では、第2の動きデータを受信すると、サーバはステップS101及びステップS102で記憶された第1の動きデータと第2の動きデータとを照合し、第2の動きデータと一致する第1の動きデータに関連するビジネスデータを、第2の動きデータの送信者(即ち、第2のユーザ)に返す。
【0043】
例えば、ユーザsがビジネスデータを他のユーザに送信するとき、ユーザsは第1のユーザとして働く。更に、ユーザsによって送信され、ビジネスデータに関連した動きデータは、第1の動きデータとなる。ユーザsが動きデータを送信してビジネスデータを取得する場合、ユーザsは第2のユーザとして働き、送信された動きデータは第2の動きデータとなる。実際、1人のユーザが、本出願で説明した第1のユーザと、本出願で説明した第2のユーザとの両方であり得ることが分かる。
【0044】
上記のステップを通じて、第2のユーザは、第1の動きデータと一致する第2の動きデータを送信することのみが必要であり、その後、第2のユーザは第1のユーザによって送信されたビジネスデータを取得することができる。従って、ユーザがデータを取得するためにより多くの方法が利用可能になり、ユーザは新規の方法でデータを取得するように動機付けされ、データ取得プロセスは単純化され、ユーザの使用欲求は高められ、データ取得の効率は改善される。
【0045】
上記のデータ記憶プロセス及びデータ呼出プロセスの詳細なプロセスの説明を、以下に続ける。
【0046】
本出願の幾つかの実施形態は、
図1に示したデータ呼出プロセスに基づいて、
図2に示すようなデータ記憶プロセスを本明細書で提供する。
【0047】
図2は、本出願の幾つかの実施形態によるデータ記憶プロセスを示し、具体的には以下のステップを含む。
【0048】
S201:第1のユーザによって送信された第1の動きデータ及びビジネスデータを受信する。
【0049】
データ記憶プロセスは、データを取得するための方法が比較的に単調であり、動作には一定の制限又は不便さがあるという事実に起因する、従来技術におけるユーザの低い使用欲求及びデータ取得における効率の低さという問題を回避することを意図している。本出願の幾つかの実施形態では、サーバはビジネスデータ及び第1の動きデータを受信し、ビジネスデータと第1の動きデータとの間の関連関係を生成することができ、その結果、他のユーザは、第1の動きデータに関連するビジネスデータを取得するために、第1の動きデータと一致する動きを送信することのみが必要となる。この理由のため、ビジネスデータを記憶するサーバは、上記の関連関係を確立し記憶する必要がある。従って、第1のユーザによって送信された第1の動きデータ及びビジネスデータは、サーバによって受信することができる。
【0050】
本明細書ではサーバは、単一の装置であってもよく、又は複数の装置から構成されるシステムであってもよい。第1のユーザは、第1の端末を介して第1の動きデータ及びビジネスデータを送信することができ、第1の端末は、携帯電話、タブレットコンピュータ、パーソナルコンピュータ、スマートウェアラブルデバイス等であってよく、本出願によって特に限定はされない。
【0051】
具体的には、サーバは、第1のユーザによって送信された第1の動きデータ及びビジネスデータを受信することができる。更に、第1のユーザは、第1の端末にログインしているアカウントを介して、第1の動きデータ及びビジネスデータをサーバに送信することができ、従って、第1の動きデータ及び/又はビジネスデータもまた、当該アカウントのアカウントIDを保持することができる。その後、後に続くデータ呼出プロセスでは、サーバは、呼び出されたビジネスデータとアカウントIDとの対応関係を判断することができる。なお、本出願の幾つかの実施形態では、データ呼出プロセス及びデータ処理プロセスは、互いに独立している。
【0052】
更に、ビジネスデータ及び第1の動きデータは、第1の端末によってパッケージ化された後で、サーバに一度に送信されてもよく、又は、複数回に渡ってサーバに送信されてもよい。その後、第1の動きデータ及びビジネスデータに含まれるアカウントIDを通じて、サーバは、受信したビジネスデータと第1の動きデータとの間に関連関係があることを判断することができる。
【0053】
本明細書では第1の動きデータは、第1の端末によって収集された第1のユーザの第1の動きデータであり、具体的には、
図1に示すような、時系列で記録された加速度データ及び角速度データを含む。
【0055】
表1の時系列に記録された加速度データ及び角速度データを通じて、第1の端末の動きの軌跡を決定することができ、第1のユーザによって行われた動きは、第1の端末の動きの軌跡によって、大まかに決定することができる。
【0056】
更に、本出願の幾つかの実施形態では、サーバは、第1のユーザによって送信された動き記述情報を更に受信することができ、予め記憶された動きデータから、この動き記述情報に対応した動きデータを、受信した第1の動きデータとして決定することができる。本明細書では、動き記述情報とは、「円を描く」、「アラビア数字の5を書く」などの文字情報であり得る。本出願の幾つかの実施形態では、サーバは、従来技術と同じ態様で文字情報を使用することにより、対応する第1の動きデータを決定することができる。
【0057】
具体的には、第1のユーザによって送信された動き記述情報を受信すると、サーバは、予め記憶された動き記述情報又はキーワードと全ての動きデータとの間の対応関係に従って、第1のユーザによって送信された動き記述情報と一致する予め記憶された動き記述情報をまず決定し、その後、対応する第1の動きデータを決定することができる。或いは、対応する第1の動きデータは、受信した動き記述情報内のキーワードに従って、決定される。本明細書ではキーワードは、必要に応じて設定することができ、キーワードの選択の仕方は、本出願によって限定はされない。
【0058】
例えば、サーバBに予め記憶される、全ての動きデータ(及び各キーワード)及びその対応する動き記述情報は、表2に示す通りであると仮定する。
【0060】
第1のユーザによって送信された動き記述情報を受信すると、サーバBは、表2に示された予め記憶された動き記述情報又はキーワードに従って、対応する予め記憶された動きデータを、第1のユーザによって送信された第1の動きデータとして決定することができる。第1のユーザによって送信された動き記述情報が「まず英語文字aを書き、次いで円を描く」であると仮定する。次いで、サーバBは、動き記述情報「英語文字a」に従って動きデータnを決定し、キーワード「円」に従って動きデータn−1を決定することができる。次いで、サーバは、第1のユーザによって送信された第1の動きデータは、動きデータn+動きデータn−1であると決定することができる。
【0061】
更に、同じ動き記述情報について、異なるユーザは異なる理解をすることがあるので、サーバによって決定された第1の動きデータは、第1のユーザによって送信された動き記述情報の意図するところとは異なることがあり得る。同様に、サーバは、第1のユーザによって送信された動き記述情報に従って、複数の予め記憶された動きデータから構成される第1の動きデータを決定することができるが、第1のユーザの意図は、複数の動きデータのうちの1つに過ぎないことがある。
【0062】
従って、サーバは、
図3aに示すように、決定された動きデータに対応する全ての動き記述情報を、クエリ情報の形式での選択肢として、第1のユーザに返すことができる。
【0063】
図3aは、本出願の幾つかの実施形態による、クエリ情報のインターフェースの概略図である。ここで、選択肢インターフェース600は、プロンプト情報「生成する必要がある動きに対応した情報を選択する」601、サーバによって決定された全ての予め記憶された動きデータにそれぞれ対応する動き記述情報602、選択された動き記述情報に対する表示領域603、「決定」キー604、及び「削除」キー605、を含むことが分かる。ここで、第1の端末は、第1のユーザが領域602において、選択肢「円を描く」及び選択肢「アラビア数字1」のクリック動作を行ったこと、次いで、第1のユーザによって選択された動き記述情報、即ち、「円を描く+アラビア数字1」が、底部の領域603に表示されていること、をモニターする。記号「+」は、2つの動き記述情報の間の区切り記号として機能する。
【0064】
更に、本出願の実施形態では、第1のユーザがビジネスデータ及び動きデータを送信する順序は限定されていないので、第1のユーザはまずビジネスデータを送信してもよい。サーバは、第1のユーザによって送信されたビジネスデータを受信した後で、第1のユーザの第1の動きデータを便利に決定するために、サーバは、表2に示した予め記憶された動き記述情報を選択肢として第1のユーザに返し、第1のユーザの選択結果に従って、第1の動きデータを決定することができる。
【0065】
同様に、第1のユーザによって送信された動き記述情報が、サーバによって予め記憶された動き記述情報又はキーワードと一致しない場合、サーバは第1の動きデータを決定することができない。例えば、第1のユーザによって送信された動き記述情報が、「線を描く」、「点を描く」などのように、あまりに単純であるか、或いはサーバが対応する動き記述情報を予め保存していない、例えば、第1のユーザによって送信された動き記述情報が「デルタ」である場合がそうである。従って、サーバは、表2に示した予め記憶された動き記述情報を選択肢として第1のユーザに返し、第1のユーザの選択結果に従って、第1の動きデータを決定することもできる。
【0066】
例えば、サーバBが第1の端末Aによって送信されたビジネスデータを受信するとき、表2の動き記述情報が選択肢として第1の端末Aに返されてもよく、その結果、第1の端末Aは第1のユーザの選択結果をサーバBに返す。例えば、選択結果は「英語文字a」、「英語文字b」、及び「アラビア数字1」である。次いで、サーバBは表3に従って対応する動きデータを決定し、第1の端末Aの第1の動きデータを、動き記述情報のシーケンスにおける動きデータn、動きデータn+2、及び動きデータ1として決定することができる。
【0067】
具体的には、サーバは、
図3bに示すように、全ての動き記述情報をクエリ情報の形式での選択肢として、第1のユーザに返すことができる。
【0068】
図3bは、本出願の幾つかの実施形態による、クエリ情報の概略図である。ここで、選択肢インターフェース600は、プロンプト情報「生成する必要がある動きに対応した情報を選択する」601、選択肢として動き記述情報を含む選択インターフェース602、選択された動き記述情報に対する表示領域603、「決定」キー604、及び「削除」キー605、を含むことが分かる。ここで、第1の端末は、第1のユーザが領域602において選択肢「アラビア数字0」のクリック動作を行ったこと、次いで、選択された動き記述情報、即ち、「アラビア数字0」が、底部の領域603に表示されていること、をモニターする。
【0069】
更に、人によって体形(例えば、身長及び体重)が異なるので、違う人が同じ一組の動きを行っても結果として得られる動きデータは異なることがある。従って、その後のデータ呼出プロセスにおいて個人差の影響を低減し、第2の動きデータと第1の動きデータとの照合の成功率を高めるために、サーバは、1つの動き記述情報に対して、複数の予め記憶された動きデータを、第1のユーザによって送信された第1の動きデータとして決定することができる。例えば、動き記述情報が「円を描く」である場合、サーバは、円形の動き軌跡に対応する動きデータ、及び楕円形の動き軌跡に対応する動きデータが、第1の動きデータである、などと決定することができる。
【0070】
更に、サーバは、第1のユーザの受信した第1の動きデータに従って、予め記憶された動きデータから、予め設定された閾値よりも高い第1の動きデータに対する類似度を有する動きデータを、第1のユーザによって送信された第1の動きデータとして決定することもできる。
【0071】
例えば、第1のユーザによってアップロードされた動きが円を描く動きである場合、第1のユーザの動きが標準的ではなく、実際にサーバによって受信された第1の動きデータに対応する動き軌跡は楕円により近いので、サーバは、予め記憶された動きデータに従って、第1の動きデータに対して最も高い類似度を有する、予め記憶された動きデータ、例えば円形の動き軌跡に対応する動きデータを決定することができ、その後、最も高い類似度を有する予め記憶された動きデータを第1の動きデータとして使用して、第1の動きデータとビジネスデータとの間の関連関係を確立することができる。勿論、第1のユーザによってアップロードされた第1の動きデータに対応する動き軌跡が楕円により近い場合、サーバは、楕円形の動き軌跡に対応する動きデータを、第1の動きデータとして決定することができる。或いは、サーバは、円形の動き軌跡に対応する動きデータと、楕円形の動き軌跡に対応する動きデータとの両方を、第1の動きデータとして決定することもできる。
【0072】
勿論、予め記憶された動きデータに従って、第1のユーザによって送信された第1の動きデータに対する類似度が予め設定された閾値よりも高い動きデータを決定する場合、サーバは、予め設定された閾値よりも高い類似度を有する決定された動きデータを第1のユーザに返し、且つ、第1のユーザによって選択された動きデータに従って、記憶されるべき第1の動きデータを決定することができる。
【0073】
更に、第1のユーザによって送信された第1の動きデータは同じ動きの繰り返しの実行(例えば、4つの円を描く、つまり、円を描く動きを4回繰り返すことを意味する、など)であり得るので、第1の動きデータの繰り返しの数を第1のユーザが決定するのを容易にするために、サーバによって決定される第1の動きデータは繰り返しの数も含むことができる。
【0074】
更に、第1のユーザによって提供されたビジネスデータを取得するとき、第2のユーザは動きを繰り返し行う必要があり、その結果、第2の端末によってサーバに送信された第2の動きデータは第1の動きデータと一致することができる。動きを何度も繰り返すには、一定の時間がかかる。例えば、第1の動きデータが「円を描く」であり繰り返しの数が100である場合、第2のユーザは第1の動きデータと一致する第2の動きデータを完了するのに一定の時間を必要とする。
【0075】
従って、第1のユーザによって送信された第1の動きデータは、収集期間を更に含むことがあり、その結果、サーバは、収集期間内に受信された第2の動きデータを第1の動きデータと照合する。例えば、第1のユーザによって送信された第1の動きデータの収集期間が1時間である場合、サーバは、その後のデータ呼出プロセスの間に、第2のユーザによって送信され且つ1時間以内に受信された第2の動きデータが第1の動きデータと一致するかどうかを判断することがある。ここで、サーバは第2の動きデータと第1の動きデータとの間の類似度を計算し、予め設定された閾値よりも高い類似度を有する第2の動きデータを決定することができ、また更には、予め設定された閾値よりも高い類似度を有する第2の動きデータの数量を蓄積することができる。言い換えると、サーバは、収集期間内に、予め設定された閾値よりも高い、第1のユーザによって送信された第1の動きデータに対する類似度を有する第2の動きデータの数量が、第1のユーザによって送信された繰り返しの数を満足する場合に、第2の動きデータは第1の動きデータと一致すると判断することができる。
【0076】
具体的には、前述のプロセスと同様に、サーバは第1のユーザによって送信された第1の動きデータを受信するとき、サーバは更に、
図3cに示すように、第1の動きデータの繰り返し数及び収集期間についてのクエリ情報を第1のユーザに返すことがある。次いで、サーバは、第1のユーザによって選択された繰り返しの数並びに収集期間に従って、第1の動きデータの繰り返しの数、及び受信する第2の動きデータの期間をそれぞれ決定する。
【0077】
図3cは、本出願の幾つかの実施形態による、クエリ情報の概略図である。ここで、選択肢インターフェース600は、プロンプト情報「生成する必要がある動きに対応した情報を選択する」601、選択肢として動き記述情報を含む選択インターフェース602、選択された動き記述情報に対する表示領域603、「決定」キー604、「削除」キー605、繰り返しの数の入力ボックス606、及び期間の入力ボックス607を含むことが分かる。ここで、第1の端末は、第1のユーザが、領域606内の繰り返しの数の入力ボックス606に10と入力し、期間入力ボックス607に10分間と入力したことをモニターする。次いで、サーバは、第1のユーザの選択結果に従って、第1の動きデータは「10回円を描く」であり、収集期間は10分間であることを決定することができる。従って、その後のデータ呼出プロセスでは、「円を描く」という動き記述情報と一致し、且つ10分以内に第2のユーザによって10回送信された、動きデータを受信するとき、サーバは、第2の動きデータが第1の動きデータと一致すると判断し、第2のユーザにビジネスデータを返す。
【0078】
勿論、第1のユーザによって送信された受信した第1の動きデータを決定するための前述の方法が、代替的に又は任意の組み合わせで使用されてもよく、これは、本出願によって特に限定はされない。
【0079】
更に、本出願の幾つかの実施形態では、ビジネスデータは、文字、写真等であってよく、又はURLであってもよい。更に、ビジネスデータは、従来技術における2次元コードに含まれるビジネスデータと同じとすることができ、ビジネスデータの具体的な中身は本出願によって限定はされない。例えば、第1のユーザが第2のユーザを通じてビジネスデータを取得し、支払い操作を実行する必要がある場合、ビジネスデータは第1のユーザの支払いページのURLであり得る。その後、第2のユーザがURLを取得した後、支払い操作を行うためにそのURLにアクセスすることにより、第1のユーザに支払いをするための支払いページを取得することができる。
【0080】
S202:第1の動きデータとビジネスデータとの間の関連関係を確立し記憶する。
【0081】
本出願の幾つかの実施形態では、サーバが第1の動きデータ及びビジネスデータを決定した後、第1の動きデータとビジネスデータとの間の関連関係を確立し記憶することができ、その結果、その後のデータ呼出段階において、上記の関連関係に従って、呼び出されることになるデータを決定することができる。
【0082】
具体的には、サーバは、ステップS201で決定された、第1の動きデータとビジネスデータとの間の関連関係を直接的に確立し、第1の動きデータ、ビジネスデータ、及び関連関係を記憶することができる。更に、第1の動きデータ、ビジネスデータ、及び関連関係は、具体的には、サーバのハードディスク内に記憶されるか、又はサーバに対応するデータベース内に記憶されてもよく、これは、本出願によって特に限定はされない。
【0083】
図2に示すようなデータ記憶プロセスを通じて、サーバは第1のユーザによって送信された第1の動きデータ及びビジネスデータを受信し、第1の動きデータとビジネスデータとの間の関連関係を確立し、その後のデータ呼出のために関連関係を記憶することができる。
【0084】
更に、上述したように、現代社会はデータ爆発の時代にあり、新規のデータがネットワーク上で常に生成されている。従って、
図2で示したデータ記憶プロセスを通じて、サーバは大量の第1の動きデータ及びその関連するビジネスデータを記憶することができる。
【0085】
サーバに記憶された第1の動きデータに、高い類似度を有する第1の動きデータ又は同じ第1の動きデータがある場合、その後のデータ呼出プロセスでは、サーバは、受信した第2の動きデータに従って、複数の一致した第1の動きデータを決定し、複数の第1の動きデータにそれぞれ関連するビジネスデータを第2のユーザに返すことがある。従って、第2のユーザは、複数のビジネスデータを受信することがあるが、第2のユーザが取得する必要があるビジネスデータは、通常、それらのうちの1つだけである。サーバと第2のユーザとの間のデータ伝送の量が増加するだけでなく、第2のユーザは複数のビジネスデータから必要なビジネスデータを選択する必要があり、結果として、ユーザエクスペリエンスが貧弱になる。
【0086】
従って、データ呼出プロセスにおいて第2の動きデータと照合するための第1の動きデータの量を減らすために、第1の動きデータ及びビジネスデータを受信した後で、サーバは更に、第1のユーザの地理的位置情報を決定し、第1の動きデータ、ビジネスデータ、及び地理的位置情報の間の関連関係を確立し、その関連関係を記憶することができ、その結果、第2のユーザの地理的位置情報を決定することにより、その後のデータ呼出プロセスにおいて、第2の動きデータと照合するための第1の動きデータの量が低減される。本明細書では地理的位置情報とは、特定の位置又は地理的範囲であり得る。
【0087】
具体的には、第1のユーザは、第1のユーザのアカウントに対応する地理的位置情報をサーバに予め記憶することができる。例えば、第1のユーザは、アカウントを通じて地理的位置情報をサーバに予め送信しておき、その後、サーバはアカウントのアカウントIDと地理的位置情報との間の関連関係を確立し、その関連関係をデータベースに記憶することができる。次いで、サーバは、ステップS201で決定したアカウントIDに従ってデータベースからそのアカウントIDに対応する地理的位置情報を呼び出し、その地理的位置情報を第1の動きデータと関連付けることができる。
【0088】
本明細書では地理的位置情報は、経度及び緯度、高度区間、床面積、地形プロファイル等を含むことがある。更に、緯度及び経度は、地理的位置情報の中心点の緯度及び経度であることがあり、高度区間は、階数で表わされる。
【0089】
例えば、サーバBは、アカウントAを通じて第1のユーザによって送信された第1の動きデータ及びビジネスデータを受信し、またサーバBは、表3に示すように、アカウントAのIDに従って、データベースから対応する地理的位置情報を呼び出す。
図4は、本出願の幾つかの実施形態による地理的位置情報の概略図であり、角度、ラジアンなどの図示されたデータを含むことがある。
【0091】
更に、5mの階高を例にとると、15〜20mの高度区間は、4階によって示されてもよい。
【0092】
更に、サーバが、ステップS201で決定されたアカウントIDを通じてデータベースから対応する地理的位置情報を呼び出すことができない(例えば、アカウントIDに対応する地理的位置情報がデータベースに記憶されていない)場合、サーバは更に、第1の動きデータに関連する地理的位置情報として、GPS若しくは基地局測位などの方法を使用することにより、第1の端末が第1の動きデータを送信するか又はビジネスデータを送信するときに、第1の端末の地理的位置情報を決定することができる。
【0093】
ここで、地理的位置情報は緯度経度情報のみであるとサーバが判断した場合、サーバは、予め設定された範囲に従って、第1の動きデータに関連する地理的位置情報を補足することがある。
【0094】
例えば、第1の端末Cが第1のユーザの第1の動きデータ及びビジネスデータを送信するとき、サーバBは、地理的位置情報をN39°59’17.30’’、E116°28’33.96’’として取得する。予め設定された範囲が半径15mの円であると仮定すると、サーバは、
図5aに示すように地理的位置情報を補足することができ、この円は、補足後の第1のユーザの地理的位置情報になり、細い実線は電子地図における部屋の形を示しており、点線は道路を示している。予め設定された範囲が長辺が10mで短辺が5mの矩形である場合、サーバは、地理的位置情報は
図5bに示すようなものであり得ると決定することがあり、太い実線によって画定された矩形は、補足後の地理的位置情報になる。
【0095】
更に、地理的位置情報が高度を更に含む場合、予め設定された範囲は更に高度区間を含むことがあり、補足された地理的位置情報は閉鎖空間であり得る。例えば、予め設定された範囲は、共通の階高、又はその緯度経度にある建物の階高、又はその緯度経度にある建物の高さによって決定され、次いで、地理的位置情報の高度区間が決定される。
【0096】
図6aでは、サーバは、建物の共通の階高に対応する複数の区間を予め記憶することがある。第1のユーザの受信された地理的位置情報が高度を含む場合、サーバは、その高度が該当する高さ区間を、第1のユーザの地理的位置情報に対応する高度区間として決定することができる。例えば、サーバによって決定された第1のユーザの地理的位置情報が3.65mという高度データを含み、予め記憶された高度区間が0〜3m、3〜6m、6〜9m等を含むとすると、サーバは、第1のユーザの地理的位置情報の高度区間を3m〜6mとして決定することができる。
図6bでは、サーバは、第1のユーザの地理的位置情報が高度データを含まないと判断し、サーバは更に、その地理的位置情報における緯度経度に対応する建物の高さを150mと判断し、次いで、第1のユーザの地理的位置情報の高度区間は0m〜150mであると決定することができる。勿論、緯度経度に対応する建物の高さは、建物の内部の最も高い点の高さ、又は、建物の外側の最も高い点の高さであり得る。建物の高さは、本出願によって限定はされない。
【0097】
ステップS202を使用することにより、第1の動きデータに関連する地理的位置情報を立体的な空間として決定することができ、次いで、その後のデータ呼出プロセスにおいて、第1の動きデータと一致する第2の動きデータがその地理的位置情報の立体的な空間内で受信される限り、サーバは関連するビジネスデータを呼び出し、関連するビジネスデータを返すことができることが分かる。
【0098】
本出願の幾つかの実施形態では、サーバは第1の動きデータ、ビジネスデータ、及び地理的位置情報の間の関連関係を確立し、その関連関係を記憶することができ、またビジネスデータを提供する任意の第1のユーザが第1の動きデータをサーバに送信することができるので、サーバは、複数の関連関係を記憶することができる。次いで、サーバによって記憶された関連関係は、
図7に示すように、電子地図上に表わされる。
【0099】
図7は、本出願の幾つかの実施形態による、電子地図上での記憶された関連関係を示す概略図である。電子地図上には、複数の地理的位置情報a、b、c、及びdが存在し、全ての地理的位置情報は太い実線によって画定される閉グラフであることが分かる。更に、全ての地理的位置情報は、
図5aに示すように、それぞれ完全に同一ではない第1の動きデータ及びビジネスデータに関連付けられ、細い実線は部屋の形を示し、点線は道路を示す。
【0100】
更に、本出願の幾つかの実施形態では、サーバが高い類似度を有する第1の動きデータをあまりにも多く記憶している場合に、データ呼出プロセス中に、第2のユーザがあまりにも多くのビジネスデータを取得するという問題を防ぐために、ステップS202で第1の動きデータとビジネスデータとの間の関連関係を確立する前に、サーバは更に、受信した第1の動きデータと、全ての記憶された第1の動きデータとの間の類似度が閾値よりも高いかどうかを判断することができ、閾値より高い場合、第1の動きデータ及びその関連するビジネスデータは記憶されず、閾値より高くない場合、第1の動きデータとビジネスデータとの間の関連関係が確立され、その後の動作が継続される。従って、サーバに記憶された第1の動きデータの類似度が高過ぎるために、その後のデータ呼出プロセスにおいて一致するビジネスデータがあまりに多くなるという問題は回避される。
【0101】
具体的には、第1のユーザによって送信された第1の動きデータを受信すると、サーバは更に、全ての記憶された第1の動きデータについて、第1の動きデータとステップS201で受信した第1の動きデータとの間の類似度を計算し、予め設定された閾値よりも高い類似度を有する記憶された第1の動きデータがあるかどうかを判断することができ、閾値より高い場合、ステップS201で受信した第1の動きデータは記憶されず、第1のユーザは第1の動きデータを変更するように通知され、閾値より高くない場合、第1の動きデータとビジネスデータとの間の関連関係が確立される。即ち、サーバが第1のユーザによって送信された第1の動きデータを受信する度に、サーバはまず第1の動きデータを吟味し、受信した第1の動きデータと、いずれかの記憶された第1の動きデータとの間の類似度が、予め設定された閾値を超えるかどうかを判断することができる。
【0102】
上記のプロセスを通じて、サーバに記憶された第1の動きデータ間の類似度が予め設定された閾値よりも大きくはならないようにできる。しかしながら、サーバに記憶された第1の動きデータが増加するにつれて、サーバが照合する必要があるデータの量も増加し、その結果、サーバの動作負荷が増加する。この場合、第1のユーザが第1の動きデータをアップロードするとき、記憶された第1の動きデータに対する類似度が予め設定された閾値よりも高い第1の動きデータが存在する確率も高くなる。従って、第1のユーザは第1の動きデータを繰り返し送信することが必要になり、それによってビジネス実行効率が低下し、貧弱なユーザエクスペリエンスがもたらされる。
【0103】
従って、本出願の幾つかの実施形態では、第1の動きデータを受信するとき、サーバは更に、第1のユーザの地理的位置情報を決定することができ、記憶された第1の動きデータに従って、受信した第1の動きデータに対して類似度計算を行うとき、サーバは、似たような地理的位置情報を有する第1の動きデータの類似度のみを計算する。従って、照合が必要なデータの量は少なくなり、ビジネス実行効率は改善される。
【0104】
具体的には、第1の動きデータに関連した地理的位置情報を決定した後、サーバはまず、ビジネスデータに関連した記憶された地理的位置情報から、第1のユーザの地理的位置情報までの距離が、指定された距離範囲以内に入る地理的位置情報を、隣接位置情報として決定し、次いで、隣接位置情報にそれぞれ関連した動きデータの中に第1の動きデータとの類似度が閾値を超える動きデータがあるかどうかを判断することができ、そのような動きデータがある場合、第1のユーザは第1の動きデータを変更するように通知され、そのような動きデータがない場合、第1の動きデータ、ビジネスデータ、及び地理的位置情報の間の関連関係が確立される。従って、サーバが、複数の第1の動きデータに関連した地理的位置情報間の距離が、指定した距離範囲内に含まれないと判断する限り、サーバは、予め設定された閾値よりも高い類似度を有する複数の第1の動きデータを記憶することができる。更に、その後のデータ呼出プロセスにおいて、サーバはまず、第2のユーザの地理的位置情報に従って、記憶された隣接位置情報を判断し、隣接位置情報にそれぞれ関連した第1の動きデータの中に、第2の動きデータに対する類似度が閾値よりも高い第1の動きデータがあるかどうかを判断することがある。
【0105】
なお、全ての隣接位置情報にそれぞれ関連した動きデータもまた第1の動きデータであり、具体的には、他の第1のユーザによってアップロードされた第1の動きデータであり得る。
【0106】
本明細書では、指定された距離範囲は必要に応じて設定することができ、これは本出願によって限定はされない。
図8は、本出願の幾つかの実施形態による、隣接位置情報の概略図である。
図8では、円の中心Oとして、第1のユーザの地理的位置情報における緯度及び経度をとり、半径として異なる距離範囲をとることにより、複数の点線の円を描くことができ、細い実線は電子地図における部屋の形を示し、太い実線は、記憶されたビジネスデータにそれぞれ関連した地理的位置情報を示す。
【0107】
本出願の幾つかの実施形態では、第1のユーザの地理的位置情報は、地理的範囲領域とすることができ、従って、隣接位置情報を決定する際、サーバは、第1のユーザの地理的位置情報と、記憶されたビジネスデータに関連する地理的位置情報との間の最小距離が、予め設定された距離より短い場合、その記憶されたビジネスデータに関連する地理的位置情報を、隣接位置情報として決定することができる。
図9に示すように、地理的位置情報Xと地理的位置情報Yとの間の最小距離は、予め設定された距離よりも短い。地理的位置情報Xと地理的位置情報Zとの間の最小距離は、予め設定された距離よりも長い。次いで、サーバは、地理的位置情報Yは隣接位置情報であると決定することができる。
【0108】
更に、本出願の実施形態のステップS201において、第1のユーザの第1の動きデータは、カメラによって収集された画像によって決定されてもよい。
【0109】
具体的には、本出願の幾つかの実施形態では、第1の端末は、第1の端末のカメラを使用することにより、第1のユーザの動き映像(例えば、ビデオ)を収集することができ、次いでサーバは、第1のユーザの動き映像を受信し、この動き映像に従って第1の動きデータを判断することができる。ここで、サーバは、従来技術と同じ方法を使用することにより、動き映像に対応した第1の動きデータを決定し、これは、本出願によって特に限定はされない。勿論、本出願の幾つかの実施形態では、第1の端末は、収集した動きデータに従って第1の動きデータを決定し、その第1の動きデータをサーバに送信することもできる。
【0110】
更に、本出願の幾つかの実施形態では、第1のユーザの動き映像は、第1の端末以外の装置のカメラによって収集されてもよい。次いで、第1のユーザによって送信された動き映像(又は、収集された動き映像に従って、他の装置によって決定された第1の動きデータ)を受信すると、サーバは、装置にログインしているアカウントIDを判断することができる。各アカウントIDと地理的位置情報との間の予め記憶された対応関係に従って、対応する地理的位置情報が決定され、第1の動きデータ、ビジネスデータ、及び地理的位置情報の間の関連関係が引き続いて生成され記憶される。勿論、本出願の幾つかの実施形態では、第1の端末及びカメラは2つの個別の装置であることがあり、第1の端末は、外部接続等によってカメラによって収集された動き映像を取得することができ、次いでそのカメラは、第1の端末のカメラとみなされてもよい。同じ理由により、上記の表現は、他の装置及びカメラにも当てはまる。
【0111】
更に、サーバが、第1の動きデータ(又は動き映像)を送信する装置の地理的位置情報を判断するだけでなく、第1のユーザのアカウントIDに従って、記憶された位置情報も判断することがある場合、サーバは、判断された地理的位置情報を含むクエリ情報を第1のユーザに返すことができ、その結果、第1のユーザによって選択された地理的位置情報に従って、第1の動きデータ、ビジネスデータ、及び地理的位置情報の間の関連関係を確立し、その関連関係を記憶することができる。
【0112】
なお、本出願の実施形態によって提供される方法のステップは全て、同じ装置によって行われることができ、又は、この方法は、異なる装置によって行われることもできる。例えば、ステップS201は装置1によって行われることができ、ステップS202は装置2によって行われることができる。別の例では、ステップS201は装置2によって行われることができ、ステップS202は装置1によって行われることができる。
【0113】
図1に示したデータ記憶方法に基づいて、本出願の幾つかの実施形態は更に、
図10に示すようなデータ呼出方法を呼応して提供する。
【0114】
図10は、本出願の幾つかの実施形態によるデータ記憶プロセスを示し、具体的には以下のステップを含む。
【0115】
S301:第1の端末は、第1のユーザの第1の動きデータを収集し、ビジネスデータを決定する。
【0116】
本出願の幾つかの実施形態では、第1の端末は第1のユーザによって使用される端末であってよく、第1の端末は、ユーザの動作に従って、第1の端末の加速度データ及び角速度データを収集し、それらのデータを第1の動きデータとしてサーバに送信することができる。
【0117】
例えば、第1の端末は、第1のユーザの長押し操作をモニターするときにデータ収集を開始し、第1のユーザが長押し操作を停止したときに収集を停止する。或いは、第1の端末は、第1のユーザの開始命令をモニターするときにデータ収集を開始し、第1のユーザの停止命令をモニターするときに収集を終了する。第1の動きデータを収集する方法は、本出願によって限定はされない。
【0118】
勿論、
図2に示すように、第1の端末は、第1のユーザによって入力された動き記述情報をモニターし、その情報をサーバに送信することがあり、その結果、サーバは動き記述情報に従って、第1のユーザの第1の動きデータを決定することができる。
【0119】
更に、従来技術と同様に、ビジネスデータは、第1の端末を介して第1のユーザによって入力されたデータであってよく、又は、第1の端末を介して第1のユーザによって取得されたデータ(例えば、他のサーバを介して取得されたデータ、若しくは他の端末によって送信された受信データ、など)であってもよく、第1の端末がビジネスデータを決定する方法は、本出願によって限定はされない。
【0120】
S302:第1の動きデータ及びビジネスデータがサーバに送信され、その結果、サーバは、第1の動きデータとビジネスデータとの間の関連関係を確立し、その関連関係を記憶する。
【0121】
本出願の幾つかの実施形態では、第1の端末は、第1の動きデータ及びビジネスデータをサーバに送信することができ、同時に、第1の端末の地理的位置情報が第1のユーザの地理的位置情報としてサーバに送信されてもよい。
【0122】
本明細書では、地理的位置情報は、第1の端末によって能動的に送信されてもよく、又は、サーバのクエリ情報に従って返されてもよく、これは本出願によって限定はされない。
【0123】
図2に示したデータ記憶方法に基づいて、本出願の幾つかの実施形態は更に、
図11に示すようなデータ呼出方法を、対応して提供する。
【0124】
本出願の幾つかの実施形態では、
図2に示すように、第1のユーザが第1の動きデータ及びビジネスデータをサーバにアップロードし、その結果、サーバは
図7に示すようにそれらのデータを記憶する。従って、他のユーザ(例えば、第2のユーザ)が同じ動きを行うことによって、関連するビジネスデータを取得できるようにするために、第1のユーザは、動き記述画像を公開し、動き記述文を公開し、動き記述音声を同時配信し、動きデモンストレーションビデオを再生するなどし、それによって他のユーザに、動きを完了することによりビジネスデータを取得するように促すことができる。
【0125】
例えば、花屋を例にとると、花屋の店長が携帯電話を使用することにより円を描く動きを完了し、ビジネスデータとして100元の買い物毎に10元ディスカウントする電子クーポンをサーバBに送信すると仮定する。次いで、サーバBは、第1の動きデータの地理的位置情報として、店舗の位置を決定することができ、円を描く動きに対応する第1の動きデータ、ビジネスデータ、及び地理的位置情報の間の関連関係を確立し、その関連関係を記憶することができる。次いで店長は、
図12に示すように、店舗のドアにプロンプト情報を吊るすことができ、指定された動き(即ち、円を描く動き)を完了することにより、100元の買い物毎に10元ディスカウントする電子クーポン(即ち、ビジネスデータ)を取得するようにユーザに促す。次いで、他のユーザは、至近距離で識別コードを走査するのではなく、店舗の近くで円を描く動きを完了するだけで、電子クーポンを取得することができる。
【0126】
図11は、本出願の幾つかの実施形態によるデータ呼出プロセスを示し、具体的には以下のステップを含む。
【0127】
S401:第2のユーザによって送信された第2の動きデータを受信する。
【0128】
ステップS201で説明したように、サーバは、ビジネスデータと第1の動きデータとの間の複数の関連関係を記憶することができ、その結果、サーバは、第2のユーザが第1の動きデータと一致する動きを完了した後で、関連するビジネスデータを呼び出すことができ、その関連するビジネスデータを第2のユーザに返す。データを取得したいというユーザの欲求が高くなく、データ取得の効率が低くなるという問題を解決するために、多様なデータ取得方法が提供される。
【0129】
本出願の幾つかの実施形態では、第2のユーザが、データを取得する必要のあるユーザである場合、サーバは、第2のユーザの第2の端末によって送信された第2の動きデータを受信し、その第2の動きデータに対して引き続いて照合を行って、第2のユーザに返されるべきデータを決定することができる。本明細書では、第2の端末とは、第2のユーザによって使用される端末である。
【0130】
S402:第2の動きデータと一致する第1の動きデータを決定する。
【0131】
本出願の幾つかの実施形態では、第1の動きデータを受信するとき、サーバは、記憶された第1の動きデータに従って、第2の動きデータと一致する第1の動きデータを決定し、その結果、一致した第1の動きデータに関連するビジネスデータを第2のユーザに返すことができる。
【0132】
具体的には、記憶された全ての第1の動きデータについて、第1の動きデータと第2の動きデータとの間の類似度計算を行って、類似度が予め設定された閾値よりも高いかどうかを判断し、閾値より高い場合、第1の動きデータが第2の動きデータと一致すると決定し、閾値より高くない場合、第1の動きデータは第2の動きデータとは一致しないと決定する。
【0133】
第2の動きデータと一致する第1の動きデータが存在しない場合、サーバは第2のユーザにエラー情報を返し、第2のユーザに第2の動きデータを再送信するように促すことができる。
【0134】
本明細書では、類似度計算を行うためのアルゴリズムは、ニューラルネットワーク又は隠れマルコフモデルに基づいてサンプルをトレーニングすることによって得られてもい。具体的には、トレーニングは従来技術と同じ方法で行われることができ、予め設定された閾値は必要に応じて設定することができ、これは本出願によって限定はされない。
【0135】
更に、第1のユーザ又は第2のユーザに関わりなく、彼等がどの動きを行うべきかを知っていたとしても、彼等はその動きを行うときに、なおも何らかの準備動作をする可能性がある。例えば、ユーザが、書いているときに左上から開始することに慣れている場合、準備動作はペンを持ち上げる動作であり得る。或いは、第1の文字を終えた後で第2の文字を書く前に、又は2つの不連続な動きを行う間に、中間の動きがある可能性がある。上述したペンを持ち上げる動き又は中間の動きなどの追加の動きは、準備動作と呼ばれる可能性がある。本出願の幾つかの実施形態では、類似度計算結果に対する準備動作の影響を低減するために、準備動作のサンプルが追加されてもよく、その結果、ユーザによって送信された動きデータを受信するとき、サーバは、準備動作のサンプルに従って、動きデータの中の準備動作に相当する動きデータを識別し、その動きデータを除去することができ、それによって、計算される類似度の精度を更に改善することができる。勿論、類似度計算を行う前に、サーバは、準備動作のサンプルに従って、準備動作に相当する動きデータを第1の動きデータ及び第2の動きデータから除去することもでき、これは本出願によって特に限定はされない。
【0136】
S403:決定された第1の動きデータと関連するビジネスデータを第2のユーザに返す。
【0137】
本出願の幾つかの実施形態では、第2の動きデータと一致する第1の動きデータを決定した後で、サーバは、一致した第1の動きデータと関連するビジネスデータを呼び出し、そのビジネスデータを第2のユーザに返すことができる。
【0138】
具体的には、一致した第1の動きデータを決定した後で、サーバは更に、一致した第1の動きデータに関連するビジネスデータに対応するデータIDを決定し、そのデータIDに従って第2の端末に、データIDに対応するビジネスデータを取得するかどうかについてのクエリ情報を返し、最終的に、第2のユーザによって返された応答情報に従って、データIDに対応するビジネスデータを第2のユーザに返すことができる。本明細書では、応答情報は、ビジネスデータの取得についての確認又は取り消しを示すことがある。
【0139】
更に、照合のために複数の第1の動きデータが存在することがあるので、予め設定された閾値よりも高い類似度を有する複数の第1の動きデータが存在する可能性があり、サーバは、複数の一致した第1の動きデータにそれぞれ関連したビジネスデータを決定することができる。
【0140】
従って、本出願の幾つかの実施形態では、サーバは更に、決定された第1の動きデータに関連するビジネスデータのデータIDを第2のユーザに送信し、第2のユーザによって選択されたデータIDに従って、第2のユーザによって選択されたデータIDに対応するビジネスデータを返すことができる。
【0141】
ここで、サーバは、
図13a及び
図13bに示すように、クエリ情報を第2のユーザに返すことができる。
図13aは、予め設定された閾値よりも高い類似度を有する第1の動きデータが1つだけある場合に、サーバによって返されるクエリ情報の概略図である。ビジネスデータ、即ち「ショップE、クーポンH:100元の買い物毎に10元のディスカウント」に対応するデータIDを含む、
図13aに示すクエリ情報に従って、第2の端末は、第2のユーザの操作をモニターすることにより、サーバに応答情報を返すことができる。
図13bは、予め設定された閾値よりも高い類似度を有する第1の動きデータが複数ある場合に、サーバによって返されるクエリ情報の概略図である。
図13bはクエリ情報の選択を示しており、クエリ情報は、2つの異なるビジネスデータ、即ち「ショップE、クーポンH:100元の買い物毎に10元のディスカウント」及び「ショップT、クーポンU:無料サンプル袋」にそれぞれ対応したデータIDを含むことが分かる。次いで、第2の端末は、クエリ情報に対する第2のユーザによる操作をモニターすることにより、選択結果を判断し、その選択結果をサーバに返すことができる。
【0142】
図11に示すデータ呼出方法に基づいて、データ呼出の場合、サーバは第2のユーザによって送信された第2の動きデータを受信することができ、その第2の動きデータと一致する少なくとも1つの第1の動きデータが決定されるとき、一致した第1の動きデータに関連するビジネスデータが第2のユーザに返される。本出願によって提供される方法を使用することにより、第2のユーザが第1の動きデータと一致する動きを行い、その動きに対応する第2の動きデータをサーバに送信する限り、対応するビジネスデータをサーバから取得することができ、データ取得の効率は改善され、新たなデータ取得方法がユーザに提供されることが分かる。
【0143】
更に、本出願の幾つかの実施形態では、サーバは第1のユーザの地理的位置情報も決定し、第1の動きデータ、ビジネスデータ、及び地理的位置情報の間の関連関係を確立し、その関連関係を記憶することができる。従って、
図11に示すデータ呼出プロセスでは、サーバは第2のユーザの地理的位置情報も決定し、照合するための第1の動きデータの数量を減らすことができる。
【0144】
具体的には、サーバはまず第2のユーザの地理的位置情報を取得することができる。次に、第1の動きデータにそれぞれ関連した記憶された地理的位置情報から、第2のユーザの地理的位置情報までの距離が、指定された距離範囲以内に入る地理的位置情報を、隣接位置情報として決定する。次いで、これらの隣接位置情報にそれぞれ関連した第1の動きデータから、第2の動きデータと一致する第1の動きデータを決定する。最後に、決定された第1の動きデータに関連するビジネスデータを第2のユーザに返す。
【0145】
ここで、第2のユーザの地理的位置情報を取得するために、サーバは、第2のユーザが第2の動きデータを送信したときに、GPS又は基地局測位などの方法を使用することにより、第2の端末の地理的位置情報を決定する。具体的には、地理的位置情報は、第2の端末の緯度及び経度のデータであり得る。第2の端末は地理的位置情報を能動的に取得しサーバに送信することがあり、又は、サーバは、第2の動きデータを受信した後で、第2の端末に地理的位置要求を送信することにより、第2の端末が地理的位置情報を収集して返せるようにすることができる。本出願は、地理的位置情報を取得する方法を限定はせず、地理的位置情報は、第2のユーザが第2の動きデータを送信したときの第2の端末の任意の地理的位置情報であり得る。
【0146】
更に、後者の態様で第2のユーザの地理的位置情報を決定する場合、サーバは、地理的位置情報を受信した時刻と、第2の動きデータを受信した時刻との間の時間間隔が、予め設定された期間よりも短いかどうかを判断することができ、短い場合、その地理的位置情報は第2のユーザの地理的位置情報であると決定され、短くない場合、その地理的位置情報は第2のユーザの地理的位置情報ではないと決定され、第2のユーザは第2の動きデータを再送信するように通知される。予め設定された期間は必要に応じて設定することができ、本出願によって限定はされない。
【0147】
更に、本出願の幾つかの実施形態では、第2のユーザの地理的位置情報を受信した後で、サーバは、第2のユーザの地理的位置情報までの距離が、指定された距離範囲以内に入る地理的位置情報を、隣接位置情報として決定することができ、これらの隣接位置情報にそれぞれ関連する第1の動きデータから、第2の動きデータと一致する第1の動きデータを決定することができる。具体的には、これは
図8及び
図9に示した隣接位置情報を決定するプロセスと同様とすることができ、従って、本出願では詳述しない。
【0148】
具体的には、サーバは、ステップS401を通じて、第2のユーザがビジネスデータを取得する必要があると判断することができ、またサーバは、
図2に示すデータ記憶プロセスを通じて、
図7に示すようにデータを記憶することができる。従って、サーバは更に、第2のユーザが取得する必要があるビジネスデータは、例えば、
図12に示すシナリオで示されるように、第2の端末の地理的位置情報の隣接領域におけるビジネスデータであると判断することができる。ここで、第2のユーザの地理的位置情報までの距離が、指定された距離範囲以内に入る地理的位置情報は、複数存在することがあり、次いで、複数の第1の動きデータがサーバによって決定されてもよい。
【0149】
ここで、第2のユーザの地理的位置情報には緯度及び経度が含まれていてもよく、そのため、サーバは、その緯度及び経度を中心として使用し、指定された距離範囲を半径として使用することにより、隣接位置情報を決定することができ。更に、隣接位置情報が全くないと判断された場合、サーバは、隣接位置情報が決定されるまで、指定された距離範囲を拡張することができ、又は、その後のステップを行うことなく、第2のユーザにエラー情報を返すことができる。
【0150】
第2のユーザの地理的位置情報を決定することにより、サーバは、第2の動きデータと照合するための第1の動きデータの数量を更に低減することができ、従って、より高い照合効率を保証することができることが分かる。
【0151】
なお、本出願の実施形態によって提供される方法のステップは全て、同じ装置によって行われてもよく、又は、この方法は異なる装置によって行われてもよい。例えば、ステップS401及びステップS402は装置1によって行われてもよく、ステップS403は装置2によって行われてもよい。別の例では、ステップS401は装置1によって行われてもよく、ステップS402及びS403は装置2によって行われてもよい。
【0152】
図11に示したデータ記憶方法及び
図12に示したデータ呼出方法に基づいて、本出願の幾つかの実施形態は更に、
図15に示すようなデータ呼出方法を、対応して提供する。
【0153】
図15は、本出願の幾つかの実施形態による、データ呼出プロセスの概略図であり、以下のステップを含む。
【0154】
S501:第2の端末は、第2のユーザの第2の動きデータを収集する。
【0155】
S502:第2の動きデータがサーバに送信される。
【0156】
S503:サーバによって返され、且つ第2の動きデータと一致する第1の動きデータに関連した、ビジネスデータが受信される。
【0157】
本出願の幾つかの実施形態では、上記のステップS501〜S503は、第2の端末によるデータ呼出プロセスであり、
図12に示したデータ呼出プロセスに対応する。ここで、ステップS501において第2の端末によって第2のユーザの第2の動きデータを収集するプロセスは、
図11で示したデータ記憶プロセスにおけるステップS301で第1の端末によって第1のユーザの第1の動きデータを収集するプロセスと同様とすることができ、本出願では詳述しない。本明細書では第2の動きデータは、時系列に並べられた加速度データ及び角速度データであり得る。
【0158】
更に、ステップS502では、第2の端末は、更に第2の端末の地理的位置情報を収集し、その地理的位置情報をサーバに送信することができ、サーバは、第2のユーザの地理的位置情報を介して、
図11で示した上記のデータ呼出プロセスにおいて、照合するための第1の動きデータの数量を更に低減する処理を行うことができ、それによって照合効率を改善し、第2の端末のデータ取得効率を更に改善することができる。
【0159】
更に、ステップS503では、サーバによって返されたビジネスデータを受信した後で、第2の端末は、ビジネスデータに対する第2のユーザによる操作をモニターし、対応するビジネスを実行することができる。例えば、
図12に示したビジネスデータの場合、第2の端末は電子クーポンに対する第2のユーザによる操作をモニターすることができ、第2のユーザが電子クーポンを使用したと仮定すると、次いで、第2の端末は、電子クーポンを対応する支払人に送信することができる。勿論、本出願は、その後のステップが具体的にどのように実施されるかを限定はしない。
【0160】
更に、第2の動きデータと一致する第1の動きデータが複数存在する場合、第2の端末は更に、一致した第1の動きデータに関連し且つサーバによって返されるビジネスデータについて、対応するデータID、例えば
図13bに示したようなクエリインターフェースを受信することができる。本明細書ではクエリインターフェースは、一致した第1の動きデータに関連するビジネスデータに対応するデータIDについての選択インターフェースを含むことができ、各データIDが1つの選択肢に対応する。
【0161】
第2の端末は、クエリインターフェースの各選択肢に対する第2のユーザによる選択操作をモニターし、第2のユーザによって選択されたデータIDをサーバに返すことができ、その結果、サーバは、第2のユーザによって選択されたデータIDに従って返されるべきビジネスデータを決定し、次いで、第2の端末は、サーバによって返されたビジネスデータを更に受信する。
【0162】
図2に示したデータ記憶方法に基づいて、本出願の幾つかの実施形態は更に、
図16に示すようなデータ記憶装置の概略構造図を、対応して提供する。
【0163】
図16は、本出願の幾つかの実施形態による、データ記憶装置の概略構造図であり、以下を含む、即ち、
第1のユーザによって送信された第1の動きデータ及びビジネスデータを受信するための受信モジュール701と、
第1の動きデータとビジネスデータとの間の関連関係を確立し、その関連関係を記憶するための記憶モジュール702と、を含む。
【0164】
記憶モジュール702は、第1のユーザの地理的位置情報を決定し、第1の動きデータ、ビジネスデータ、及び地理的位置情報の間の関連関係を確立し、その関連関係を記憶する。
【0165】
受信モジュール701は、第1のユーザによって送信された動き記述情報を受信し、予め記憶された動きデータから、動き記述情報に対応した動きデータを、受信した第1の動きデータとして決定する。
【0166】
ビジネスデータは、文字、写真、及びURLを含む。
【0167】
記憶モジュール702は、ビジネスデータに関連した記憶された地理的位置情報から、第1のユーザの地理的位置情報までの距離が、指定された距離範囲以内に入る地理的位置情報を、隣接位置情報として決定し、次いで、隣接位置情報にそれぞれ関連した動きデータの中に第1の動きデータとの類似度が閾値を超える動きデータがあるかどうかを判断し、そのような動きデータがある場合、第1のユーザに第1の動きデータを変更するように通知し、そのような動きデータがない場合、第1の動きデータ、ビジネスデータ、及び地理的位置情報の間の関連関係を確立する。
【0168】
具体的には、このデータ記憶装置はサーバ内にあり得る。サーバは、単一の装置であってもよく、又は複数の装置から構成されるシステムであってもよい。
【0169】
図11に示したデータ記憶方法に基づいて、本出願の幾つかの実施形態は更に、
図17に示すようなデータ記憶装置の概略構造図を、対応して提供する。
【0170】
図17は、本出願の幾つかの実施形態による、データ記憶装置の概略構造図であり、以下を含む、即ち、
第1のユーザの第1の動きデータを収集し、ビジネスデータを決定するための、収集及び決定モジュール801と、
第1の動きデータ及びビジネスデータをサーバに送信するための送信モジュール802とを含み、送信の結果、サーバが、第1の動きデータとビジネスデータとの間の関連関係を確立し、その関連関係を記憶する。
【0171】
送信モジュール802は、装置の地理的位置情報を収集し、装置の地理的位置情報、第1の動きデータ、及びビジネスデータをサーバに送信し、その結果、サーバは、第1の動きデータ、ビジネスデータ、及び地理的位置情報の間の関連関係を確立し、その関連関係を記憶する。
【0172】
具体的には、このデータ記憶装置は第1の端末内にあり得る。第1の端末はビジネスデータを提供する第1のユーザの端末であり、第1の端末は携帯電話、タブレットコンピュータ、パーソナルコンピュータ、スマートウェアラブルデバイス等であり得る。
【0173】
図12に示したデータ呼出方法に基づいて、本出願の幾つかの実施形態は更に、
図18に示すようなデータ呼出装置の概略構造図を、対応して提供する。
【0174】
図18は、本出願の幾つかの実施形態によるデータ呼出装置の概略構造図であり、以下を含む、即ち、
第2のユーザによって送信された第2の動きデータを受信するための受信モジュール901と、
第2の動きデータと一致する第1の動きデータを決定するための決定モジュール902と、
決定した第1の動きデータに関連するビジネスデータを第2のユーザに返すための送信モジュール903と、を含む。
【0175】
記憶された全ての第1の動きデータについて、決定モジュール902は、第1の動きデータと第2の動きデータとの間の類似度計算を行って、類似度が予め設定された閾値よりも高いかどうかを判断し、閾値より高い場合、第1の動きデータが第2の動きデータと一致すると決定し、閾値より高くない場合、第1の動きデータは第2の動きデータとは一致しないと決定する。
【0176】
決定モジュール902は、第2のユーザの地理的位置情報を決定し、第1の動きデータにそれぞれ関連する記憶された地理的位置情報から、第2のユーザの地理的位置情報までの距離が、指定された距離範囲以内に入る地理的位置情報を、隣接位置情報として決定し、これらの隣接位置情報にそれぞれ関連する第1の動きデータから、第2の動きデータと一致する第1の動きデータを決定する。
【0177】
第2の動きデータと一致する複数の第1の動きデータが決定された場合、送信モジュール903は、決定された第1の動きデータに関連するビジネスデータのデータIDを第2のユーザに送信し、第2のユーザによって選択されたデータIDに従って、第2のユーザによって選択されたデータIDに対応するビジネスデータを返す。
【0178】
具体的には、このデータ呼出装置はサーバ内にあり得る。サーバは、単一の装置であってもよく、又は複数の装置から構成されるシステムであってもよい。
【0179】
図15に示したデータ呼出方法に基づいて、本出願の幾つかの実施形態は更に、
図19に示すようなデータ呼出装置の概略構造図を、対応して提供する。
【0180】
図19は、本出願の幾つかの実施形態によるデータ呼出装置の概略構造図であり、以下を含む、即ち、
第2のユーザの第2の動きデータを収集するための収集モジュール1001と、
第2の動きデータをサーバに送信するための送信モジュール1002と、
サーバによって返され、且つ第2の動きデータと一致する第1の動きデータに関連した、ビジネスデータを受信するための受信モジュール1003と、を含む。
【0181】
決定モジュール1002は、装置の地理的位置情報を収集し、地理的位置情報及び第2の動きデータをサーバに送信し、その結果、サーバは、装置の地理的位置情報までの距離が、指定された距離範囲以内に入る、第1の動きデータに関連する記憶された地理的位置情報を、隣接位置情報として決定し、これらの隣接位置情報にそれぞれ関連する第1の動きデータから、第2の動きデータと一致する第1の動きデータを決定する。
【0182】
サーバによって返され、且つ第2の動きデータと一致する第1の動きデータに関連したビジネスデータに対応する、複数のデータIDを受信すると、受信モジュール1003は、第2のユーザによって選択されたデータIDをサーバに返し、第2のユーザによって選択されたデータIDに従ってサーバによって決定されたビジネスデータを受信する。
【0183】
具体的には、このデータ呼出装置は第2の端末内にあり得る。第2の端末はビジネスデータを取得する必要がある第2のユーザの端末であり、第2の端末は携帯電話、タブレットコンピュータ、パーソナルコンピュータ、スマートウェアラブルデバイス等であり得る。
【0184】
図2に示したデータ呼出方法に基づいて、本出願の幾つかの実施形態は更に、
図19に示すようなサーバを、対応して提供する。サーバは、1つ又は複数のプロセッサ、及びメモリを含み、メモリはプログラムを記憶し、また、このサーバは、1つ又は複数のプロセッサが以下のステップ、即ち、
第1のユーザによって送信された第1の動きデータ及びビジネスデータを受信するステップと、
第1の動きデータとビジネスデータとの間の関連関係を確立し、その関連関係を記憶するステップと、を実行するように構成される。
【0185】
図10に示したデータ呼出方法に基づいて、本出願の幾つかの実施形態は更に、
図20に示すような第1の携帯端末を、対応して提供する。携帯端末は、1つ又は複数のプロセッサ、及びメモリを含み、本明細書ではメモリはプログラムを記憶し、また、この携帯端末は、1つ又は複数のプロセッサが以下のステップ、即ち、
第1のユーザの第1の動きデータを収集し、ビジネスデータを決定するステップと、
第1の動きデータ及びビジネスデータをサーバに送信するステップと、を実行するように構成され、送信の結果、サーバは、第1の動きデータとビジネスデータとの間の関連関係を確立し、その関連関係を記憶する。
【0186】
図11に示したデータ記憶方法に基づいて、本出願の幾つかの実施形態は更に、
図21に示すようなサーバを、対応して提供する。サーバは、1つ又は複数のプロセッサ、及びメモリを含み、メモリはプログラムを記憶し、またこのサーバは、1つ又は複数のプロセッサが以下のステップ、即ち、
第2のユーザによって送信された第2の動きデータを受信するステップと、
第2の動きデータと一致する第1の動きデータを決定するステップと、
決定された第1の動きデータに関連するビジネスデータを第2のユーザに返すステップと、を実行するように構成される。
【0187】
図14に示したデータ記憶方法に基づいて、本出願の幾つかの実施形態は更に、
図22に示すような第2の携帯端末を、対応して提供する。携帯端末は、1つ又は複数のプロセッサ、及びメモリを含み、メモリはプログラムを記憶し、また、この携帯端末は、1つ又は複数のプロセッサが以下のステップ、即ち、
第2のユーザの第2の動きデータを収集するステップと、
第2の動きデータをサーバに送信するステップと、
サーバによって返され、且つ第2の動きデータと一致する第1の動きデータに関連した、ビジネスデータを受信するステップと、を実行するように構成される。
【0188】
なお、本明細書での様々な実施形態は、順送りに説明し、様々な実施形態の間の同じ又は同様の部分は互いに参照することができ、各実施形態は他の実施形態との相違点に焦点をあてている。特に、本出願の幾つかの実施形態による携帯端末及びサーバについては、それらは方法の実施形態と基本的に類似しているので、手短に説明されており、関連部分は方法の実施形態の説明を参照することがある。
【0189】
1990年代には、技術の改良は、ハードウェアの改良(例えば、ダイオード、トランジスタ、及びスイッチなどの回路構造の改良)又はソフトウェアの改良(プロセスフローの改良)として、明確に区別することができた。しかしながら、様々な技術の発展と共に、今日のプロセスフローの改良の多くは、ハードウェア回路構造の直接的な改良とみなされることがある。設計者は殆どの場合、改良したプロセスフローをハードウェア回路にプログラミングすることにより、対応するハードウェア回路構造を得る。従って、プロセスフローの改良は、ハードウェア・エンティティ・モジュールによって実装できないとは言えない。例えば、プログラマブル・ロジック・デバイス(PLD)(例えば、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA))は、デバイスをプログラミングすることによってユーザがその論理機能を決定する集積回路である。設計者は、チップ製造業者に専用の集積回路チップを設計し製造するように要求することなく、単一のPLD上にデジタルシステムを「組み込む」ように自分自身でプログラムする。更に、手作業で集積回路チップを作製する代わりに、このプログラミングはこんにちでは、プログラミング開発で使用されるソフトウェアコンパイラに似た「ロジックコンパイラ」ソフトウェアを使用して、大部分が行われる。更に、コンパイル前の元のコードも、ハードウェア記述言語(HDL)と呼ばれる特定のプログラミング言語を使用することにより、記述される必要がある。HDLは1つだけではなく多数あり、例えば、ABEL(Advanced Boolean Expression Language)、AHDL(Altera Hardware Description Language)、Confluence、CUPL(Cornell University Programming Language)、HDCal、JHDL(Java Hardware Description Language)、Lava、Lola、MyHDL、PALASM及びRHDL(Ruby Hardware Description Language)などがあり、VHDL(Very-High-Speed Integrated Circuit Hardware Description Language)及びVerilogが、現在では最も一般的に使用されている。ロジックプロセスフローを実装するためのハードウェアフローは、上述した幾つかのハードウェア記述言語を用いてプロセスフローを少しばかり論理的にプログラミングし、そのプロセスフローを集積回路にプログラミングすることによって、容易に得られることが、当業者には明らかであろう。
【0190】
コントローラは、任意の適切な態様で実装することができる。コントローラは、例えば、(マイクロ)プロセッサ又はプロセッサ、並びに、(マイクロ)プロセッサ、論理ゲート、スイッチ、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブル・ロジック・コントローラ、及び組み込みマイクロコントローラによって実行可能なコンピュータ可読プログラムコード(例えば、ソフトウェア又はファームウェア)を記憶するコンピュータ可読媒体、の形態を取ることができ、コントローラの例としては、これらに限定するものではないが、以下のマイクロコントローラが挙げられる:ARC 625D、Atmel AT91SAM、Microchip PIC18F26K20、及びSilicone Labs C8051F320。またメモリコントローラは、メモリの制御ロジックの一部として実装することもできる。当業者であれば、純粋にコンピュータ可読のプログラムコードによってコントローラを実装することに加えて、コントローラは、プロセスステップを論理的にプログラミングすることにより、論理ゲート、スイッチ、ASIC、プログラマブル・ロジック・コントローラ、組み込みマイクロコントローラ等の形態で同じ機能を達成することができることを、理解するであろう。従って、そのようなコントローラはハードウェア部品とみなすことができ、コントローラ内に含まれ、且つ様々な機能を実装するように構成された装置は、ハードウェア部品内部の構造とみなすことができる。或いは、様々な機能を実装するための装置であっても、実施方法のためのソフトウェアモジュールと、ハードウェア部品内部の構造との両方とみなすことができる。
【0191】
上記の実施形態で示したシステム、装置、モジュール、又はユニットは、コンピュータチップ若しくはエンティティによって、又は特定の機能を有する製品によって、実装することができる。典型的な実装装置はコンピュータである。例えば、コンピュータは、パーソナルコンピュータ、ラップトップコンピュータ、携帯電話、カメラ付き携帯電話、スマートフォン、パーソナル・デジタル・アシスタント、メディアプレーヤー、ナビゲーション装置、電子メール装置、ゲーム機、タブレットコンピュータ、ウェアラブルデバイス、又はこれらの装置のいずれかの組み合わせであり得る。
【0192】
説明の便宜上、上記の装置は、機能によって分けられた様々なユニットとして別々に説明している。当然ながら、様々なユニットの機能は、本出願の実施において、1つ又は複数のソフトウェア及び/又はハードウェアで実装することができる。
【0193】
当業者であれば、本発明の実施形態は、方法、システム、又はコンピュータプログラム製品として提供され得ることを理解するであろう。従って、本発明は、完全にハードウェアの実施形態、完全にソフトウェアの実施形態、又はソフトウェアとハードウェアの組み合わせの形態を取ることができる。更に、本発明は、コンピュータ使用可能プログラムコードを含む1つ又は複数のコンピュータ使用可能記憶媒体(ディスクメモリ、CD−ROM、及び光メモリを含むがこれらに限定はされない)上に実装されるコンピュータプログラム製品の形態を取ることができる。
【0194】
本発明について、本発明の実施形態に従った、方法、装置(システム)、及びコンピュータプログラム製品の流れ図及び/又はブロック図を参照して説明した。流れ図及び/又はブロック図における各プロセス及び/又はブロック、並びに流れ図及び/又はブロック図におけるプロセス及び/又はブロックの組み合わせは、コンピュータプログラム命令によって実施され得ることを、理解されたい。これらのコンピュータプログラム命令は、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組み込みプロセッサ、又は他のプログラム可能データ処理装置のプロセッサに供給されて、機械を作り上げ、その結果、命令がコンピュータ又は他のプログラム可能データ処理装置のプロセッサによって実行されて、流れ図の1つ又は複数のプロセス中で、及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロック中で指定された機能を実行する装置が生成される。
【0195】
これらのコンピュータプログラム命令はまた、コンピュータ又は他のプログラム可能データ処理装置に特定の態様で機能するように指示することができるコンピュータ可読メモリに記憶することができ、その結果、コンピュータ可読メモリに記憶された命令は、流れ図の1つ又は複数のプロセス中で及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロック中で指定された機能を実行する命令手段を含む製品を生成する。
【0196】
これらのコンピュータプログラム命令はまた、コンピュータ又は他のプログラム可能データ処理装置にロードされて、そのコンピュータ又は他のプログラム可能装置上で一連の動作ステップを実行させてコンピュータ実行処理を生み出すことができ、コンピュータ又は他のプログラム可能装置上で実行される命令は、流れ図の1つ又は複数のプロセス中で及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロック中で指定された機能を実施するためのステップを提供する。
【0197】
典型的な構成では、コンピュータ装置は1つ又は複数のプロセッサ(CPU)、入出力インターフェース、ネットワークインターフェース、及びメモリを含む。
【0198】
メモリは、コンピュータ可読媒体中の、非永続メモリ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、及び/又は読み出し専用メモリ(ROM)若しくはフラッシュRAMなどの不揮発性メモリを含むことがある。メモリは、コンピュータ可読媒体の一例である。
【0199】
コンピュータ可読媒体は、永続的な及び非永続的な、着脱可能及び着脱不可能な媒体の両方を含み、任意の方法又は技術により情報を記憶することができる。情報とは、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムのモジュール、又は他のデータであり得る。コンピュータ記憶媒体の例としては、相変化メモリ(PRAM)、スタティック・ランダム・アクセス・メモリ(SRAM)、ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(DRAM)、他のタイプのランダム・アクセス・メモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、電気的消去可能PROM(EEPROM)、フラッシュメモリ又は他のメモリ技術、読み出し専用光ディスク読み出し専用メモリ(CD−ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、又は他の光学式記憶装置、磁気テープカセット、磁気ディスク記憶装置、又は他の磁気記憶装置、又はコンピュータ装置によってアクセスできる情報を記憶するための任意の他の非伝送媒体、が挙げられるが、これらに限定はされない。本明細書で定義するように、コンピュータ可読媒体は、変調データ信号及び搬送波などの一時的な媒体を含まない。
【0200】
「含む(include)」、「含む(comprise)」という用語又はそれらの他の変形例のうちのいずれかの用語は、排他的ではない含有物を包含することが意図されており、その結果、一連の要素を含むプロセス、方法、物品、又は装置は、それらの要素を含むだけでなく、明示的に列挙されていない他の要素も含むか、又は、そのプロセス、方法、物品、若しくは装置に固有の要素も含むことを理解されたい。更なる制約が無い場合には、「〜を含む(including a/an...)」という文によって定義される要素は、その要素を含むプロセス、方法、物品、又は装置内に存在する他の同一の要素を排除しない。
【0201】
当業者であれば、本出願の実施形態は、方法、システム、又はコンピュータプログラム製品として提供され得ることを理解するであろう。従って、本出願は、完全にハードウェアの実施形態、完全にソフトウェアの実施形態、又はソフトウェアとハードウェアとを組み合わせた実施形態、の形態を取ることができる。更に、本出願は、コンピュータ使用可能プログラムコードを含む1つ又は複数のコンピュータ使用可能記憶媒体(ディスクメモリ、CD−ROM、及び光メモリを含むがこれらに限定はされない)上に実装されるコンピュータプログラム製品の形態を取ることができる。
【0202】
本出願は、プログラムモジュールなどの、コンピュータによって実行されるコンピュータ実行可能命令の一般的な文脈で説明することができる。一般的に、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行するか又は特定の抽象データ型を実装する、ルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造等を含む。本出願は、通信ネットワークを介して接続された遠隔処理装置によってタスクが実行される、分散コンピューティング環境でも実施することができる。分散コンピューティング環境では、プログラムモジュールは、記憶装置を含むローカルの及びリモートのコンピュータ記憶媒体の両方の中に存在することがある。
【0203】
本明細書での様々な実施形態は、順送りに説明し、様々な実施形態の間の同じ又は同様の部分は互いに参照することができ、各実施形態は他の実施形態との相違点に焦点をあてている。特に、システムの実施形態については、それらは方法の実施形態と基本的に類似しているので、手短に説明されており、関連部分は方法の実施形態の説明を参照することがある。
【0204】
上記の説明は、本出願の実施形態に過ぎず、本出願を限定することを意図するものではない。当業者であれば、本出願に様々な変形及び変更を加えることができる。本出願の趣旨及び原理の範囲内に該当する任意の修正例、均等物、改良例等は、本出願の添付の特許請求の範囲内に含まれることが意図されている。