(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記出力部は、前記オンライン会議用画面に含まれる各画面が前記ユーザー端末において一覧表示されるように、前記ユーザー端末にレイアウト済みのオンライン会議用画面を送信する請求項1〜5のいずれかに記載のオンライン会議支援装置。
前記出力部は、前記ユーザー端末において表示された前記注目要求通知が選択された場合に、対応する前記特定の画面が当該ユーザー端末において表示されるようにレイアウトされた前記オンライン会議用画面を、当該ユーザー端末に送信する請求項7に記載のオンライン会議支援装置。
前記出力部は、前記コミュニケーション用画面として、各ユーザー端末から送信されたメッセージを時系列で表示するチャット画面を提供する請求項1〜8のいずれかに記載のオンライン会議支援装置。
前記出力部は、前記コミュニケーション用画面として、各ユーザー端末によって生成または編集されるメモを表示するメモ画面を提供する請求項1〜9のいずれかに記載のオンライン会議支援装置。
前記出力部は、前記コミュニケーション用画面として、各ユーザー端末によって生成または編集されるスケジュールを表示するスケジュール画面を提供する請求項1〜10のいずれかに記載のオンライン会議支援装置。
前記出力部は、前記コミュニケーション用画面として、各ユーザー端末によって生成または編集される、文字および図形の少なくとも一つを表示するホワイトボード画面を提供する請求項1〜11のいずれかに記載のオンライン会議支援装置。
前記出力部は、前記コミュニケーション用画面として、各ユーザー端末によって保存または編集されて共有されるファイルを表示するファイル管理画面を提供する請求項1〜12のいずれかに記載のオンライン会議支援装置。
前記受付部は、前記オンライン会議用画面のレイアウトに関する指示を受け付けるために、前記ユーザー端末において、前記オンライン会議用画面に含まれる各画面を表示するためのボタンを表示させる請求項1〜13のいずれかに記載のオンライン会議支援装置。
前記出力部は、前記ユーザー端末において、前記ボタンを所定の表示領域に移動させる操作が受け付けられた場合、当該表示領域に前記ボタンに対応する画面を表示させる請求項14に記載のオンライン会議支援装置。
前記出力部は、前記ユーザー端末において、前記表示領域を分割し、複数の前記ボタンに対応する複数の前記画面を表示させ得る請求項15に記載のオンライン会議支援装置。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
【0014】
〔実施形態〕
<オンライン会議支援システムの構成>
図1は、本発明の一実施形態に係るオンライン会議支援システムの概略構成を示す図である。
【0015】
図1に示すように、オンライン会議支援システムは、複数のユーザー端末(ユーザー端末100a,100b,100c,・・・,100x、以下、互いに区別しないとき「ユーザー端末100」と称する。)および支援装置200を有し、各構成はネットワークを通じて相互に通信可能に構成されている。
【0016】
ユーザー端末100は、ユーザー各々が使用するノートPC、デスクトップPC、スマートフォン、タブレットPC等の情報端末である。
【0017】
支援装置200は、オンライン会議支援システムおよびサービスを管理・運営する事業者(以下、「サービス提供者」と称する)によって設けられるサーバーである。支援装置200は、オンライン会議支援装置を構成する。
【0018】
以下、各構成について詳細に説明する。
【0019】
<ユーザー端末100>
図2は、ユーザー端末の概略構成を示すブロック図である。
【0020】
図2に示すように、ユーザー端末100は、CPU(Central Processing Unit)110、ROM(Read Only Memory)120、RAM(Random Access Memory)130、ストレージ140、通信インターフェース150、操作部160、および表示部170を有する。各構成は、バス180を介して相互に通信可能に接続されている。
【0021】
CPU110は、ROM120やストレージ140に記録されているプログラムにしたがって、上記各構成の制御や各種の演算処理を行う。
【0022】
ROM120は、各種プログラムや各種データを格納する。
【0023】
RAM130は、作業領域として一時的にプログラムやデータを記憶する。
【0024】
ストレージ140は、オペレーティングシステムを含む各種プログラムや、各種データを格納する。
【0025】
通信インターフェース150は、支援装置200等の外部機器と通信するためのインターフェースであり、たとえば、携帯電話通信用の3G、4G、5G等の規格や、Wi−Fi(登録商標)等の規格が用いられる。
【0026】
操作部160は、マウス等のポインティングデバイス、およびキーボードを含み、各種の入力を行うために使用される。
【0027】
表示部170は、たとえば、液晶ディスプレイであり、各種の情報を表示する。表示部170は、タッチパネル式のディスプレイによって構成することによって、操作部160として機能してもよい。
【0028】
<支援装置200>
図3は、支援装置の概略構成を示すブロック図である。
【0029】
図3に示すように、支援装置200は、CPU210、ROM220、RAM230、ストレージ240、通信インターフェース250、操作部260、および表示部270を有する。各構成は、バス280を介して相互に通信可能に接続されている。なお、CPU210、ROM220、RAM230、ストレージ240、通信インターフェース250、操作部260、および表示部270の各構成は、ユーザー端末100のCPU110、ROM120、RAM130、ストレージ140、通信インターフェース150、操作部160、および表示部170と同様の機能を有するので、重複する説明を省略する。
【0030】
CPU210は、受付部および出力部として機能する。受付部は、ユーザー端末100各々から共有用画面の共有要求を受け付けることができる。本実施形態では、この受付部が、複数の共有要求を受け付けることができる。詳細は後述するが、これにより、出力部は、複数の共有要求通知を各ユーザー端末100に送信し、表示させることが可能となり、オンライン会議において資料の共有や切り替えをスムーズに行うことができる。
【0031】
また、受付部は、ユーザー端末100各々から、共有用画面と他のコミュニケーション用画面とを含むオンライン会議用画面のレイアウトに関する指示を受け付けることができる。コミュニケーション用画面は、たとえば、チャット画面、メモ画面、スケジュール画面、ホワイトボード画面およびファイル管理画面等である。
【0032】
チャット画面では、たとえば、各ユーザー端末100から送信されたメッセージが時系列で表示される。メモ画面では、たとえば、各ユーザー端末100によって生成または編集されるメモが表示される。スケジュール画面では、各ユーザー端末100によって生成または編集されるスケジュールが表示される。ホワイトボード画面では、たとえば、各ユーザー端末100によって生成または編集される、文字および図形の少なくとも一つが表示される。ファイル管理画面では、たとえば、各ユーザー端末100によって保存または編集されて共有されるファイルが表示される。上記の各コミュニケーション用画面は、たとえば、予め設定されたユーザーのグループやテーマごとに設けられ、当該グループやテーマに参加しているユーザーによって任意のタイミングで閲覧および編集されてもよい。また、上記の各コミュニケーション用画面は、ユーザーごとに設けられ、必要に応じて他のユーザーに画面共有されるようにしてもよい。従来のオンライン会議システムでは、映像・音声を用いた通話や画面共有を駆使してオンライン会議を行っている最中にユーザー間でやり取りされたチャットやメモ等が、オンライン会議の終了とともに消失してしまうという問題や、そもそもオンライン会議システムにチャットやメモ等の機能が備えられていないという問題があり、オンライン会議の成果を効率的に記録して今後のアクションに活かすことができていなかった。本実施形態のオンライン会議支援システムによれば、オンライン会議用画面として上記のようなコミュニケーション用画面が設けられ、ユーザーの指示に応じて自由にレイアウトして表示可能であるため、オンライン会議の内容を効率的に記録して効果的に活用することができる。
【0033】
受付部により、オンライン会議用画面のレイアウトに関する指示が受け付けられると、この指示は、たとえば、出力部に送信される。出力部は、この指示に従い、オンライン会議用画面のレイアウトを決定し、決定されたレイアウトに沿ってユーザー端末100各々にレイアウト済みのオンライン会議用画面を送信する。これにより、ユーザー端末100のユーザーは、たとえば、共有用画面と他のコミュニケーション用画面とを同時に表示させつつ、オンライン会議に参加することができ、オンライン会議の効率を向上させることが可能となる。
【0034】
図4および
図5は、ユーザー端末100に表示されるレイアウト済みのオンライン会議用画面の一例を表している。支援装置200(CPU210)の出力部からユーザー端末100に送信されたレイアウト済みのオンライン会議用画面は、たとえば、ユーザー端末100の表示部170に表示される。
【0035】
図4および
図5に示したレイアウト済みのオンライン会議用画面は、共有用画面およびチャット画面を含んでいる。
図4および
図5に示した例では、画面左部に共有用画面、画面右部にチャット画面が表示されている。レイアウト済みのオンライン会議用画面には、メニューバーが表示されていてもよく(
図4)、表示されていなくてもよい(
図5)。
図4に示した例では、メニューバーが共有用画面のさらに左側に表示されている。
【0036】
ユーザー端末100には、たとえば、ユーザーが、このようなオンライン会議用画面のレイアウトを行うための複数のボタンが表示される。ユーザーが、このボタンを選択することにより、ユーザー端末100から支援装置200(受付部)にオンライン会議用画面のレイアウトに関する指示が送信される。当該指示を受け付けた支援装置200は、ユーザー端末100において表示させるオンライン会議用画面のレイアウトの作成または変更を行い、レイアウト済みのオンライン会議用画面を表示させるための情報をユーザー端末100に送信する。ユーザー端末100は、支援装置200から送信された情報に基づいて、レイアウト済みのオンライン会議用画面を表示する。
図4および
図5に示した例では、画面上部に、左から順に、「チャット」、「メモ」、「ホワイトボード」、「ファイル」および「ライブ動画」のボタンが表示されている。たとえば、「チャット」はチャット画面、「メモ」はメモ画面、「ホワイトボード」はホワイトボード画面、「ファイル」はファイル管理画面、「ライブ動画」は共有用画面を、それぞれレイアウトするためのボタンである。このボタンは、アイコンのみにより表示されていてもよく(
図4)、アイコンおよび文字により表示されていてもよい(
図5)。
【0037】
共有用画面では、ユーザー端末100各々で選択された共有要求通知に対応する共有用画面が表示される。複数の共有要求通知が選択されたユーザー端末100では、たとえば、選択した複数の共有要求通知に対応する複数の共有用画面が一覧表示される(
図4および
図5)。複数の共有用画面各々の大きさは、異なっていてもよく(
図4および
図5)、同じであってもよい(図示せず)。複数の共有要求通知が選択されたユーザー端末100で、一の共有用画面が表示されてもよく、このとき、ユーザーにより、ユーザー端末100に表示される一の共有用画面が切替えられてもよい。
【0038】
なお、オンライン会議支援システムの各構成は、それぞれ上記の構成要素以外の構成要素を含んでいてもよく、あるいは、上記の構成要素のうちの一部が含まれていなくてもよい。
【0039】
<オンライン会議支援システムにおける処理の概要>
図6および
図7は、オンライン会議支援システムにおいて実行される処理の手順を示すシーケンスチャートである。
図8〜
図12は、ユーザー端末100において表示されるオンライン会議用画面の一例を示す図である。
図6および
図7のシーケンスチャートに示される処理は、各構成のストレージにプログラムとして記憶されており、各構成のCPUが各部を制御することにより実行される。
【0040】
まず、ユーザー端末100aは、共有用画面の共有指示を受け付ける(ステップS101)。たとえば、共有用画面の共有指示は、以下のように受け付けられる。たとえば、共有用画面の共有指示を受け付ける前には、ユーザー端末100aに、
図8に示すようなオンライン会議用画面が表示されている。ユーザー端末100aのユーザーが、このオンライン会議用画面の上部に表示された「画面を共有」ボタンを選択すると、
図9に示すようなオンライン会議用画面が表示される。この後、ユーザー端末100aのユーザーが、このオンライン会議用画面において、共有指示の対象部分を選択することにより、ユーザー端末100aが、共有用画面の共有指示を受け付ける。ユーザー端末100aは、チャット画面、メモ画面、スケジュール画面、ホワイトボード画面およびファイル管理画面等の共有指示を受け付けてもよい。
【0041】
次に、ユーザー端末100aは、受け付けた共有指示に従って、共有要求(以下、共有要求aという。)を支援装置200に送信する(ステップS102)。
【0042】
次に、支援装置200は、ユーザー端末100aから送信された共有要求aを受け付け(ステップS103)、共有要求通知aを生成する(ステップS104)。
【0043】
次に、支援装置200は、生成した共有要求通知aをユーザー端末100a以外のユーザー端末100(ユーザー端末100b,100c)に送信する(ステップS105)。
【0044】
次に、ユーザー端末100b,100cは各々、支援装置200から受信した共有要求通知aを出力する(ステップS106)。たとえば、ユーザー端末100b,100cは、オンライン会議用画面の一部に共有要求通知aを示すマークを表示することにより、共有要求通知aを出力する。
図10は、共有要求通知aが出力されたオンライン会議用画面の一例を表している。このユーザー端末100(たとえば、ユーザー端末100bまたはユーザー端末100c)では、画面上部に円形のマークを表示することにより、共有要求通知aが出力されている。このマークは、たとえば、赤色などの視認性の高い色で表示されてもよく、他の色で表示されていてもよい。また、このマークは、他の形状であってもよく、文字および図形の組み合わせであってもよい。ユーザー端末100b,100cは、オンライン会議用画面の一部に文字や画像を表示することにより、共有要求通知aを出力するようにしてもよい。たとえば、ユーザー端末100b,100cは、共有要求aの送信元、即ち、ユーザー端末100aのユーザー名やユーザーに関連付けられて予め登録されたユーザーのアイコン等の画像を表示することにより、共有要求通知aを出力してもよい。
【0045】
あるいは、ユーザー端末100b,100cは、オンライン会議用画面の一部に共有要求通知aに対応する共有用画面を表示することにより、共有要求通知aを出力してもよい。
【0046】
ユーザー端末100bは、たとえば、支援装置200から受信した共有要求通知aを出力した後、ユーザーの操作によって共有用画面の共有指示を受け付ける(ステップS107)。上記共有要求aで説明したのと同様に、この共有指示に従って、ユーザー端末100bは、共有要求(以下、共有要求bという。)を支援装置200に送信する(ステップS108)。支援装置200は、共有要求bを受け付け(ステップS109)、共有要求通知bを生成し(ステップS110)、共有要求通知bをユーザー端末100b以外のユーザー端末100(ユーザー端末100a,100c)に送信する(ステップS111)。この後、ユーザー端末100a,100cは各々、支援装置200から受信した共有要求通知bを出力する(ステップS112)。
【0047】
ユーザー端末100cは、たとえば、支援装置200から受信した共有要求通知bを出力した後、ユーザーの操作によって共有用画面の共有指示を受け付ける(ステップS113)。上記共有要求aで説明したのと同様に、この共有指示に従って、ユーザー端末100cは共有要求(以下、共有要求cという。)を支援装置200に送信する(ステップS114)。支援装置200は、共有要求cを受け付け(ステップS115)、共有要求通知cを生成し(ステップS116)、共有要求通知cをユーザー端末100c以外のユーザー端末100(ユーザー端末100a,100b)に送信する(ステップS117)。この後、ユーザー端末100a,100bは各々、支援装置200から受信した共有要求通知cを出力する(ステップS118)。
【0048】
このように、オンライン会議支援システムでは、支援装置200が複数の共有要求(共有要求a、共有要求bおよび共有要求c)を受け付け、複数の共有要求通知(共有要求通知a、共有要求通知bおよび共有要求通知c)をユーザー端末100に送信することができる。このとき、支援装置200は、ユーザー端末100において、出力する共有要求通知が複数であることが特定されるように、共有要求通知を送信する。たとえば、支援装置200は、ユーザー端末100において複数の共有要求通知に対応する複数の共有用画面が表示されるように共有要求通知を送信する。具体的には、支援装置200は、ユーザー端末100のオンライン会議用画面上部に円形のマークを表示させた後(
図10参照)、このマークをユーザー端末100のユーザーが選択することにより、ユーザー端末100に複数の共有用画面が表示されるように、共有要求通知を送信する。
【0049】
図6では、支援装置200が、共有要求a、共有要求bおよび共有要求cを順に受け付け、共有要求通知a、共有要求通知bおよび共有要求通知cを順に送信する例を示したが、これに限定されない。支援装置200は、任意のタイミングおよび任意の順番で、共有要求a、共有要求bおよび共有要求cを受け付け、受け付けたタイミングに応じて共有要求通知a、共有要求通知bおよび共有要求通知cを送信してもよい。たとえば、支援装置200は、共有要求a、共有要求bおよび共有要求cを一括して受け付け、共有要求通知a、共有要求通知bおよび共有要求通知cを一括して送信してもよい。
【0050】
次に、
図7に示したシーケンスチャートを用いて、ユーザー端末100aにおいて、共有要求通知bおよび共有要求通知cが出力された後に実行される処理の一例を説明する。
【0051】
たとえば、まず、ユーザー端末100aは、複数の共有要求通知(共有要求通知bおよび共有要求通知c)の一部または全部の選択を受け付ける(ステップS119)。たとえば、ユーザー端末100aのユーザーが、ユーザー端末100aにおけるオンライン会議用画面の上部に表示された「ライブ動画」ボタン(
図10および
図11参照)を選択することにより、ユーザー端末100aにおいて共有要求通知が選択される。たとえば、ユーザー端末100aは、共有要求通知bおよび共有要求通知cの選択を受け付ける。ユーザー端末100aは、共有要求通知bおよび共有要求通知cの一方の選択を受け付けてもよい。
【0052】
次に、ユーザー端末100aは、選択された共有要求通知(共有要求通知bおよび共有要求通知c)に対応する共有用画面を、支援装置200に要求する(ステップS120)。
【0053】
次に、支援装置200は、ユーザー端末100aからの要求を受け、共有要求通知bおよび共有要求通知cに対応する共有用画面を生成する(ステップS121)。
【0054】
次に、支援装置200は、生成した共有用画面をユーザー端末100aに送信する(ステップS122)。
【0055】
次に、ユーザー端末100aは、支援装置200から受信した共有用画面を出力する(ステップS123)。たとえば、ユーザー端末100aは、オンライン会議用画面として、共有要求通知bおよび共有要求通知c各々に対応する共有用画面、即ち、ユーザー端末100bの共有用画面およびユーザー端末100cの共有用画面を表示することにより、共有用画面を出力する。
【0056】
図11は、ユーザー端末100aに表示される共有用画面を含むオンライン会議用画面の一例を表している。このように、ユーザー端末100aでは、たとえば、ユーザー端末100bの共有用画面およびユーザー端末100cの共有用画面が並べて表示される。たとえば、ユーザー端末100aでは、ユーザー端末100bの共有用画面の大きさと、ユーザー端末100cの共有用画面の大きさとが異なるように表示される。たとえば、ユーザー端末100aは、より大きく表示される共有用画面の選択を受け付けることができる。ユーザー端末100aでは、ユーザー端末100bの共有用画面の大きさと、ユーザー端末100cの共有用画面の大きさとが同じになるように表示されてもよい。
【0057】
たとえば、ユーザー端末100aは、ユーザー端末100aに表示される共有用画面の切り替えを受け付け、ユーザー端末100bの共有用画面とユーザー端末100cの共有用画面とが、一つずつ切り替えられて表示されてもよい。
【0058】
ユーザー端末100では、複数の共有要求通知が出力される際に、オンライン会議用画面にマーク等が表示されなくてもよい。また、ユーザー端末100では、複数の共有用画面が表示される際に、ユーザーによる操作が不要であってもよい。たとえば、ユーザー端末100は、複数の共有要求通知に対応する複数の共有用画面を表示することにより、複数の共有要求通知を出力してもよい。
【0059】
ユーザー端末100aは、支援装置200から受信した共有用画面を出力した後、たとえば、オンライン会議用画面のレイアウトの変更指示(以下、レイアウト変更指示という。)を受け付ける(ステップS124)。たとえば、ユーザー端末100aのユーザーが、ユーザー端末100aにおけるオンライン会議用画面の上部に表示されたいずれかのボタン(
図10および
図11参照)を所定の表示領域に移動させる操作を行うことにより、ユーザー端末100aにおいてレイアウト変更指示が受け付けられる。たとえば、ユーザー端末100aのユーザーは、「チャット」ボタンを画面右側に移動させる操作(たとえば、ドラッグアンドドロップ操作)を行い、これにより、ユーザー端末100aにおいてレイアウト変更指示が受け付けられる。
【0060】
次に、ユーザー端末100aは、受け付けたレイアウト変更指示を、支援装置200に送信する(ステップS125)。
【0061】
次に、支援装置200は、ユーザー端末100aから送信されたレイアウト変更指示を受け付けた後、このレイアウト変更指示に従って、オンライン会議用画面のレイアウトを決定する(ステップS126)。
【0062】
次に、支援装置200は、決定されたオンライン会議用画面のレイアウトに沿って、レイアウト済みのオンライン会議用画面を生成する(ステップS127)。
【0063】
次に、支援装置200は、生成したレイアウト済みのオンライン会議用画面をユーザー端末100aに送信する(ステップS128)。
【0064】
次に、ユーザー端末100aは、支援装置200から受信したレイアウト済みのオンライン会議用画面を出力する(ステップS129)。ユーザー端末100aは、たとえば、レイアウト済みのオンライン会議用画面を表示することにより出力する。
【0065】
図12は、ユーザー端末100aに表示された、レイアウト済みのオンライン会議用画面の一例を表している。たとえば、このオンライン会議用画面では、画面左側に共有用画面、画面右側にチャット画面が表示されている。たとえば、ユーザー端末100aのユーザーが、「ライブ動画」ボタンを選択した後(
図11参照)、「チャット」ボタンを画面右側に移動させる操作を行うことにより、オンライン会議用画面の画面左側に「ライブ動画」ボタンに対応する共有用画面、画面右側に「チャット」ボタンに対応するチャット画面を各々表示させることができる。このように、レイアウト済みのオンライン会議用画面では、複数のボタンに対応する複数の画面が分割して表示されていてもよい。
【0066】
以上のように、本実施形態に係るオンライン会議支援システムによれば、各ユーザー端末100から共有用画面の共有要求を複数受け付ける。たとえば、支援装置200は、ユーザー端末100a,100b,100c各々からの共有要求を受け付けることができる。ユーザー端末100aから共有要求を受け付けた場合に、ユーザー端末100a以外のユーザー端末100b,100cに対して共有要求通知を送信して出力させるとともに、ユーザー端末100b,100cにおいて共有要求通知が選択された場合に、当該共有要求通知に対応する共有用画面、即ち、ユーザー端末100aの共有用画面をユーザー端末100b,100cに送信して出力させる。同様に、ユーザー端末100bから共有要求を受け付けた場合には、ユーザー端末100bの共有用画面をユーザー端末100a,100cに送信して出力させ、ユーザー端末100cから共有要求を受け付けた場合には、ユーザー端末100cの共有用画面をユーザー端末100a,100bに送信して出力させる。このように、支援装置200が各ユーザー端末100から共有用画面の共有要求を複数受け付けたとき、各ユーザー端末100には、オンライン会議用画面として、複数のユーザー端末100の共有用画面が出力される。したがって、オンライン会議の各参加者は、現在の画面共有設定の解除および別の画面の共有設定といった煩雑な作業を行う必要がない。また、このような作業を行うための参加者間でのコミュニケーションも不要となる。よって、本実施形態に係るオンライン会議支援システムでは、オンライン会議において資料の共有や切り替えをスムーズに行うことが可能となる。
【0067】
また、オンライン会議システムは、各ユーザー端末100から、共有用画面と他のコミュニケーション用画面とを含むオンライン会議用画面のレイアウトに関する指示を受け付けることができる。支援装置200は、この指示に従い、オンライン会議用画面のレイアウトを決定し、決定されたレイアウトに沿って各ユーザー端末100にレイアウト済みのオンライン会議用画面を送信する。これにより、各ユーザー端末100のユーザーは、オンライン会議用画面のレイアウトを、各自で見やすいように整えることが可能となる。これにより、たとえば、各ユーザーは、共有用画面に表示された資料を閲覧しつつ、コミュニケーション用画面によって他のユーザーと容易に会話して意思疎通を図ることができる。さらに会話の内容を議事録のように記録したり、記録した内容を参加者間で情報共有して認識の一致を確認したりすることもできる。
【0068】
従来のオンライン会議用システムは、複数ユーザー間でのビデオ通話や音声通話を主眼としたものが多く、画面共有機能やチャット機能などを備えるものもあるが、複数の共有用画面をスムーズに切り替えたり、共有用画面とチャット画面などを自在にレイアウトして容易に閲覧したりすることは考慮されていない。このため、従来のオンライン会議用システムを用いて行うオンライン会議においては、映像や音声を介して会話したり、共有する資料を切り替えるための作業を行ったりすることによって充実感は得られるものの、結局、何の話をして何が決定したかが記憶や記録に残らないことが多く、会議の生産性が低いという問題が顕在化している。また、たとえば、会議のアジェンダを確認しながらオンライン会議を行うためには、テキスト編集用の別のアプリケーションを起動して表示させる必要があり、オンライン会議をスムーズに進めるためのファシリテーションを効率的に行うことが難しいという問題もある。本実施形態にかかるオンライン会議支援システムによれば、オンライン会議において資料の共有や切り替えをスムーズに行うことができ、共有用画面と他のコミュニケーション用画面とを含むオンライン会議用画面のレイアウトを自在に決定することができる。よって、従来のオンライン会議システムにおける上記のような課題を解決することができ、オンライン会議の効率を著しく向上させることができる。
【0069】
また、オンライン会議支援システムは、共有要求が複数受け付けられ、ユーザー端末100に複数の共有要求通知を送信する場合に、ユーザー端末100において共有要求通知が複数並べられて表示されるように共有要求通知を出力してもよい。これにより、各ユーザー端末100のユーザーは、複数のユーザー端末100から共有要求がなされていることを認識するとともに、各共有要求の送信元を特定しやすくなる。
【0070】
また、オンライン会議支援システムは、ユーザー端末100において複数並べて表示された共有要求通知が選択された場合に、対応する複数の共有用画面が複数並べられて、または切り替えられて表示されるように、複数の共有用画面を当該ユーザー端末100に送信してもよい。これにより、オンライン会議の参加者は、より簡便な操作で資料の共有や切り替えを行うことが可能となる。
【0071】
また、オンライン会議支援システムは、オンライン会議用画面に含まれる各画面、即ち、共有用画面およびコミュニケーション用画面がユーザー端末100において一覧表示されるように、ユーザー端末100にレイアウト済みのオンライン会議用画面を送信する。共有用画面およびコミュニケーション用画面は、各々複数であってもよい。これにより、各ユーザー端末100のユーザーは、一覧表示された各画面を、一括して確認しつつオンライン会議に参加することができるので、オンライン会議の効率を向上させることが可能となる。
【0072】
また、オンライン会議支援システムは、コミュニケーション用画面として、各ユーザー端末100から送信されたメッセージを時系列で表示するチャット画面を提供する。これにより、たとえば、各ユーザー端末100のユーザーは、共有用画面に表示された資料を閲覧しつつ、ユーザー間でのリアルタイムのコミュニケーションを行うことが可能となる。
【0073】
また、オンライン会議支援システムは、コミュニケーション用画面として、各ユーザー端末100によって生成または編集されるメモを表示するメモ画面を提供する。これにより、ユーザー端末100のユーザーは、たとえば、オンライン会議の開催中に、リアルタイムで議事録やToDoリスト等を作成し、必要に応じて参加者間で共有することが可能となり、オンライン会議の効率をさらに向上させることが可能となる。
【0074】
また、オンライン会議支援システムは、コミュニケーション用画面として、各ユーザー端末100によって生成または編集されるスケジュールを表示するスケジュール画面を提供する。これにより、ユーザー端末100のユーザーは、オンライン会議中に容易に各種のスケジュールを確認したり、オンライン会議において決定したタスクやイベントのスケジュールを即座に記録したり共有したりすることができる。したがって、ユーザーのスケジュール管理を確実かつ容易、かつ効率化することができる。
【0075】
また、オンライン会議支援システムは、コミュニケーション用画面として、各ユーザー端末100によって生成または編集される、文字および図形の少なくとも一つを表示するホワイトボード画面を提供する。これにより、各ユーザー端末100のユーザーが、ホワイトボード画面を介して各自のアイデアを自在に交換することが可能となる。
【0076】
また、オンライン会議支援システムは、コミュニケーション用画面として、各ユーザー端末100によって保存または編集されて共有されるファイルを表示するファイル管理画面を提供する。これにより、オンライン会議での共有ファイルの管理が容易となり、オンライン会議の効率を向上させることが可能となる。
【0077】
また、オンライン会議支援システムは、オンライン会議用画面のレイアウトに関する指示を受け付けるために、ユーザー端末100において、オンライン会議用画面に含まれる各画面を表示するためのボタンを表示させる。たとえば、オンライン会議支援システムは、ユーザー端末100において、このボタンを所定の表示領域に移動させる操作が受け付けられた場合、当該表示領域にボタンに対応する画面を表示させる。たとえば、オンライン会議支援システムは、ユーザー端末100において、ボタンを表示領域に移動させる操作が複数受け付けられた場合、当該表示領域に複数のボタンに対応する複数の画面を分割して表示させる。これにより、各ユーザー端末100のユーザーは、簡便な操作でオンライン会議用画面の各画面を自在にレイアウトすることが可能となる。
【0078】
〔変形例1〕
上記実施形態で説明したオンライン会議支援システムでは、支援装置200から送信された共有要求通知が、ユーザー端末100において他の態様で出力されてもよい。
【0079】
たとえば、支援装置200は、ユーザー端末100において出力する共有要求通知の数が特定されるように、共有要求通知を送信してもよい。たとえば、支援装置200は、ユーザー端末100において出力する共有要求通知の数が表示されるように共有要求通知を送信する。
【0080】
図13は、複数の共有要求通知が出力されたユーザー端末100のオンライン会議用画面の一例を表している。このユーザー端末100では、画面上部に円形のマークとともに、受信した共有要求通知の数、即ち「+3」を表示することにより、複数の共有要求通知が出力されている。
【0081】
支援装置200は、ユーザー端末100において、共有要求の送信元のユーザー端末100が特定されるように、共有要求通知を出力してもよい。たとえば、ユーザー端末100は、複数の共有要求各々の送信元のユーザー端末100のユーザー名やアイコンを並べて表示することにより、共有要求通知を出力してもよい。
【0082】
〔変形例2〕
上記実施形態で説明したオンライン会議支援システムは、注目要求に関する機能を有していてもよい。注目要求に関する機能は、たとえば、オンライン会議の参加者が、自分のオンライン会議用画面の一部または全部に、他の参加者の注意を惹きたいときに使用される。
【0083】
変形例2に係るオンライン会議支援システムでは、支援装置200(たとえば、CPU210)が、ユーザー端末100から注目要求を受け付けることができる。注目要求は、ユーザー端末100のオンライン会議用画面のうちの特定の画面への注目を他のユーザーに対して要求するものである。支援装置200は、この注目要求を受け付けたとき、特定の画面への注目を要求する旨の注目要求通知を他のユーザーが使用するユーザー端末100に送信して表示させる。他のユーザーが使用するユーザー端末100において注目要求通知が選択されると、支援装置200は、この注目要求通知に対応する特定の画面が当該ユーザー端末100において表示されるように、レイアウトされたオンライン会議用画面を、当該ユーザー端末100に送信する。以下、この注目要求に関して、オンライン会議支援システムが実行する処理を説明する。
【0084】
図14は、オンライン会議支援システムにおいて実行される注目要求に関する処理の手順を示すシーケンスチャートである。
図15および
図16は、ユーザー端末100において表示されるオンライン会議用画面の一例を示す図である。
図14のシーケンスチャートに示される処理は、各構成のストレージにプログラムとして記憶されており、各構成のCPUが各部を制御することにより実行される。
【0085】
まず、ユーザー端末100bは、オンライン会議用画面のうちの特定画面の注目指示を受け付ける(ステップS201)。たとえば、ユーザー端末100bには、
図15に示したオンライン会議用画面が表示されており、ユーザー端末100bのユーザーが、このオンライン会議用画面の上部に表示された「あつめる」ボタンを選択することにより、ユーザー端末100bが、特定画面の注目指示を受け付ける。
【0086】
次に、ユーザー端末100bは、受け付けた注目指示に従って、注目要求(以下、注目要求bという。)を、支援装置200に送信する(ステップS202)。
【0087】
次に、支援装置200は、ユーザー端末100bから送信された注目要求bを受け付け(ステップS203)、注目要求通知bを生成する(ステップS204)。
【0088】
次に、支援装置200は、生成した注目要求通知bをユーザー端末100b以外のユーザー端末100(ユーザー端末100a,100c)に送信する(ステップS205)。
【0089】
次に、ユーザー端末100a,100cは各々、支援装置200から受信した注目要求通知bを出力する(ステップS206)。たとえば、ユーザー端末100b,100cは、オンライン会議用画面の一部にマークを表示することにより、注目要求通知bを出力する。
図16は、注目要求通知bが出力されたオンライン会議用画面の一例を表している。このユーザー端末100(たとえば、ユーザー端末100aまたはユーザー端末100c)では、画面下部に人差し指を表す図形およびユーザー端末100bのユーザー名を表示することにより、注目要求通知bが出力されている。この人差し指を表す図形は、たとえば、赤色などの視認性の高い色で表示されてもよく、他の色で表示されていてもよい。また、この図形は、他の形状であってもよい。ユーザー端末100a,100cは、オンライン会議用画面の一部に図形または文字の一方を表示することにより、注目要求通知bを出力するようにしてもよい。
【0090】
ユーザー端末100a,100cが各々、注目要求通知bを出力した後、たとえば、ユーザー端末100aにおいて、共有要求通知bが選択される(ステップS207)。たとえば、ユーザー端末100aのユーザーが、ユーザー端末100aにおけるオンライン会議用画面の下部に表示されたマーク(
図16参照)を選択することにより、ユーザー端末100aにおいて注目要求通知bが選択される。
【0091】
次に、ユーザー端末100aは、選択された注目要求通知bに対応する特定画面を、支援装置200に要求する(ステップS208)。
【0092】
次に、支援装置200は、ユーザー端末100aからの要求を受け、注目要求通知bに対応する特定画面を生成する(ステップS209)。
【0093】
次に、支援装置200は、生成した特定画面をユーザー端末100aに送信する(ステップS210)。
【0094】
次に、ユーザー端末100aは、支援装置200から受信した特定画面を出力する(ステップS211)。たとえば、ユーザー端末100aは、オンライン会議用画面として、共有要求通知bに対応する特定画面、即ち、ユーザー端末100bの特定画面を表示することにより、特定画面を出力する。
【0095】
以上のように、変形例2に係るオンライン会議支援システムでは、各ユーザー端末100から特定画面の注目要求を受け付け、この注目要求通知を他のユーザー端末100に出力するようにしてもよい。これにより、ユーザー端末100は、他のユーザーに対して特定画面への注目を促すことができ、オンライン会議用の効率をより一層向上させることが可能となる。
【0096】
また、このオンライン会議用システムでは、他のユーザー端末100で注目要求通知が選択されたとき、注目要求通知に対応する特定画面を当該ユーザー端末100に表示させる。これにより、他のユーザーは簡便に特定画面を見ることができる。
【0097】
〔変形例3〕
上記実施形態で説明したオンライン会議支援システムは、プレゼンス機能を有していてもよい。プレゼンス機能は、たとえば、ユーザー端末100のユーザーが、他のユーザー端末100の状態を確認したいときに使用される。
【0098】
変形例3に係るオンライン会議支援システムでは、支援装置200(たとえば、CPU210)が、ユーザー端末100から、当該ユーザー端末100の表示部における表示内容を示す表示情報を取得することができる。たとえば、支援装置200は、ユーザー端末100aの表示情報を取得する。支援装置200は、この取得した表示情報を、ユーザー端末100aとは異なるユーザー端末100(たとえば、ユーザー端末100b)に送信し、ユーザー端末100aの表示部における表示内容として出力させる。たとえば、支援装置200は、ユーザー端末100bに、ユーザー端末100aの表示部における表示内容を、ほぼリアルタイムで出力させることができる。支援装置200は、複数のユーザー端末100各々から、表示情報を取得してもよい。また、支援装置200は、取得した表示情報を複数のユーザー端末100に送信してもよい。
【0099】
以上のように、変形例2に係るオンライン会議支援システムでは、たとえば、ユーザー端末100aから、ユーザー端末100aの表示部における表示内容を示す表示情報を取得し、取得した表示情報を、ユーザー端末100bに送信し、ユーザー端末100aの表示部における表示内容として出力させる。これにより、ユーザー端末100aのユーザーは、ユーザー端末100bの表示内容を容易に確認することができる。したがって、ユーザー端末100aのユーザーは、ユーザー端末100bの状態、ひいては、ユーザー端末100bのユーザーの状況を容易に確認することができる。
【0100】
変形例3に係るオンライン会議支援システムは、上記変形例1で説明した注目要求に関する機能とともに、プレゼンス機能を有していてもよい。
【0101】
〔変形例4〕
上記実施形態で説明したオンライン会議支援システムは、ボイスチャット機能またはボイスメッセージ機能を有していてもよい。これらの機能は、たとえば、ユーザー端末100のユーザー間での音声を介したコミュニケーションに使用される。
【0102】
変形例4に係るオンライン会議支援システムでは、支援装置200(たとえば、CPU210)が、ユーザー端末100により取得された音声に対応する音声情報を受け付けることができる。たとえば、ユーザー端末100のユーザーが、オンライン会議用画面の上部に表示された「ボイスチャット」ボタン(
図8参照)を選択することにより、ユーザー端末100はマイクにより集音された音声を取得する。ユーザー端末100により取得された音声は、たとえば、当該ユーザー端末100を使用するユーザーの音声である。たとえば、支援装置200は、ユーザー端末100aから音声情報を受け付ける。
【0103】
支援装置200は、受け付けられた音声情報を、ユーザー端末100aとは異なるユーザー端末100(たとえば、ユーザー端末100b)に送信し、ユーザー端末100aにより取得された音声として出力させる。支援装置200は、ユーザー端末100bに、ユーザー端末100aのユーザーの音声を、ほぼリアルタイムで出力してもよく(ボイスチャット機能)、あるいは、ユーザー端末100bのユーザーが、ユーザー端末100aのユーザーの音声を出力するタイミングを選択してもよい(ボイスメッセージ機能)。支援装置200は、複数のユーザー端末100各々から、音声情報を取得してもよく、取得した音声情報を複数のユーザー端末100に送信してもよい。
【0104】
以上のように、変形例4に係るオンライン会議支援システムでは、たとえば、ユーザー端末100aから、ユーザー端末100aが取得した音声に対応する音声情報を取得し、取得した音声情報を、ユーザー端末100bに送信し、ユーザー端末100aにより取得された音声として出力させる。これにより、ユーザー端末100bのユーザーは、ユーザー端末100aにより取得された音声を聞くことができる。また、同様にして、ユーザー端末100aのユーザーは、ユーザー端末100bにより取得された音声を聞くことができる。したがって、ユーザー端末100各々のユーザー間で、音声を介したコミュニケーションが可能となり、たとえば、オンライン会議の参加者間で、より対面に近いコミュニケーションをとることができる。
【0105】
変形例4に係るオンライン会議支援システムは、上記変形例2で説明した注目要求に関する機能および上記変形例3で説明したボイス機能のいずれか一方または両方とともに、プレゼンス機能を有していてもよい。
【0106】
なお、本発明は、上述した実施形態および変形例のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲内において、種々改変することができる。
【0107】
たとえば、ユーザー端末100および支援装置200は、それぞれ複数の装置によって構成されてもよく、あるいは単一の装置によって構成されてもよい。
【0108】
また、各構成が有する機能は、他の構成によって実現されてもよい。たとえば、支援装置200が有する各機能の一部が、PCによって実現されていてもよく、あるいは、他のサーバーによって実現されてもよい。あるいは、支援装置200が有する各機能の一部が、ユーザー端末100等によって実現されてもよい。
【0109】
また、上記の実施形態および変形例におけるシーケンスチャートの処理単位は、各処理の理解を容易にするために、主な処理内容に応じて分割したものである。処理ステップの分類の仕方によって、本願発明が制限されることはない。各処理は、さらに多くの処理ステップに分割することもできる。また、1つの処理ステップが、さらに多くの処理を実行してもよい。
【0110】
上述した実施形態に係るシステムにおける各種処理を行う手段および方法は、専用のハードウェア回路、またはプログラムされたコンピューターのいずれによっても実現することが可能である。上記プログラムは、たとえば、フレキシブルディスクおよびCD−ROM等のコンピューター読み取り可能な記録媒体によって提供されてもよいし、インターネット等のネットワークを介してオンラインで提供されてもよい。この場合、コンピューター読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムは、通常、ハードディスク等の記憶部に転送され記憶される。また、上記プログラムは、単独のアプリケーションソフトとして提供されてもよいし、システムの一機能としてその装置のソフトウエアに組み込まれてもよい。
オンライン会議支援装置は、受付部および出力部を有する。受付部は、各ユーザー端末から共有用画面の共有要求を受け付ける。出力部は、共有要求を受け付けた場合に、他のユーザー端末に対して共有要求通知を送信して出力させるとともに、共有要求通知に対応する共有用画面を当該他のユーザー端末に送信する。受付部は、ユーザー端末から、共有用画面と他のコミュニケーション用画面とを含むオンライン会議用画面のレイアウトに関する指示を受け付ける。出力部は、指示に従い、オンライン会議用画面のレイアウトを決定し、決定されたレイアウトに沿ってユーザー端末にレイアウト済みのオンライン会議用画面を送信する。