(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6886942
(24)【登録日】2021年5月19日
(45)【発行日】2021年6月16日
(54)【発明の名称】キャリーバッグ
(51)【国際特許分類】
A45C 13/26 20060101AFI20210603BHJP
A45C 5/14 20060101ALI20210603BHJP
【FI】
A45C13/26 K
A45C5/14 C
【請求項の数】8
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2018-86446(P2018-86446)
(22)【出願日】2018年4月27日
(65)【公開番号】特開2019-187967(P2019-187967A)
(43)【公開日】2019年10月31日
【審査請求日】2018年4月27日
【審判番号】不服2020-6734(P2020-6734/J1)
【審判請求日】2020年5月18日
(73)【特許権者】
【識別番号】391008146
【氏名又は名称】株式会社モンベル
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100080953
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 克郎
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(72)【発明者】
【氏名】辰野 勇
(72)【発明者】
【氏名】辰野 岳史
(72)【発明者】
【氏名】真崎 文明
(72)【発明者】
【氏名】鷹取 秀雄
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 光将
【合議体】
【審判長】
渡邊 豊英
【審判官】
金澤 俊郎
【審判官】
鈴木 充
(56)【参考文献】
【文献】
米国特許第5476163(US,A)
【文献】
特開2015−136398(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2017/0188679(US,A1)
【文献】
登録実用新案第3213589(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A45C 5/03 - 5/14
A45C 13/26 - 13/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ソフトキャリーバッグを構成する布製のバッグ本体と、該バッグ本体に取り付けられたハンドル部材とを備えるキャリーバッグにおいて、
前記バッグ本体の横方向に延びる板状の補強材が当該バッグ本体に設けられていて、
前記ハンドル部材は、当該ハンドル部材に可撓性を付与するようにしなる板状弾性部材を含む、帯状の部材を備える構成とされ、前記バッグ本体に対して伸縮動作可能に取り付けられている、キャリーバッグ。
【請求項2】
前記バッグ本体は、当該キャリーバッグの一使用態様において下方に位置する底面部と、該底面部に続く正面部と、該正面部に対向する背面部と、前記バッグ本体の横方向に位置する右側部および左側部と、を少なくとも備えており、前記背面部には、前記一使用態様において上下方向に延びる構造材が設けられている、請求項1に記載のキャリーバッグ。
【請求項3】
前記補強材は、前記バッグ本体の上部に配置されている、請求項2に記載のキャリーバッグ。
【請求項4】
前記補強材は、前記ハンドル部材の一部と交差する位置に配置されている、請求項3に記載のキャリーバッグ。
【請求項5】
前記補強材は、広い面の一方の面が前記正面部を向く姿勢で配置されている、請求項4に記載のキャリーバッグ。
【請求項6】
前記構造材は、左右に配置された少なくとも対の部材で構成される、請求項5に記載のキャリーバッグ。
【請求項7】
前記ハンドル部材と前記バッグ本体とが、前記ハンドル部材の伸縮動作を許容する帯状の連結部材を介して連結されている、請求項6に記載のキャリーバッグ。
【請求項8】
前記ハンドル部材の一部に、前記帯状の連結部材に沿って摺動する被ガイド部材が設けられている、請求項7に記載のキャリーバッグ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、キャリーバッグおよびキャリーケースに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、底面にキャスターを備え、上部に伸縮自在のハンドルが取り付けられた種々のタイプのキャリーバッグが利用されている(例えば特許文献1〜3参照)。このようなキャリーバッグのユーザーは、ハンドルを伸縮させて適度な位置に調整し、該ハンドルを握り、キャスターを使って当該キャリーバッグを移動させやすい状態で動かすことができる。
【0003】
このようなキャリーバッグにおける伸縮自在のハンドルとしては、例えば、径の異なる筒状物を重ねた二重または多重のパイプ構造であってある程度の剛性を備えたものが用いられている(
図9参照)。また、キャリーバッグのうちハンドルが設けられる部分(例えば、ユーザーがハンドルを握りキャスターを使って当該キャリーバッグを引いて移動させる際にユーザーの方を向く背面の一部)あるいはその周辺部分には、相応の剛性を付与する構造物が設けられる場合がある。構造物としては、例えば、背面中央のハンドルの左右両側に配置された硬い材質のレールなどが利用されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第5857023号公報
【特許文献2】特許第4761225号公報
【特許文献3】特許第5678370号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記をはじめとする従来のキャリーバッグにおいては、ハンドルの周辺に構造物が配置されていることから、荷室の一部がデッドスペースになっていることがある。また、構造物が配置されていることから重量が嵩むこともある。
【0006】
そこで、本発明は、軽量化と、荷室スペースのより有効な活用とを可能にするキャリーバッグおよびキャリーケースを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様は、バッグ本体と、該バッグ本体に取り付けられたハンドル部材とを備えるキャリーバッグにおいて、バッグ本体の横方向に延びる板状の補強材が当該バッグ本体に設けられている、キャリーバッグである。
【0008】
従来のキャリーバッグにはバッグ本体側に剛性をもたせるために構造物を設けているのに対し、上記態様のキャリーバッグにおいては、バッグ本体の横方向に延びる板状の補強材を当該バッグ本体に設け、これによってバッグ本体の所要の剛性を実現しうる構造とする。この構造によれば、補強材を薄くしたぶん、荷室のデッドスペースを減少させてより有効なスペース活用を実現することが可能となる。また、補強材を薄くしたぶん軽量化することが可能となる。
【0009】
上記態様のキャリーバッグにおいては、ハンドル部材が帯状の部材を含む構成とされていてもよい。
【0010】
上記態様のキャリーバッグにおいて、バッグ本体は、当該キャリーバッグの一使用態様において下方に位置する底面部と、該底面部に続く正面部と、該正面部に対向する背面部と、バッグ本体の横方向に位置する右側部および左側部と、を少なくとも備えており、背面部には、一使用態様において上下方向に延びる構造材が設けられていてもよい。
【0011】
上記態様のキャリーバッグにおいて、補強材は、バッグ本体の上部に配置されていてもよい。
【0012】
上記態様のキャリーバッグにおいて、補強材は、ハンドル部材の一部と交差する位置に配置されていてもよい。
【0013】
上記態様のキャリーバッグにおいて、補強材は、広い面の一方の面が正面部を向く姿勢で配置されていてもよい。
【0014】
上記態様のキャリーバッグにおいて、構造材は、左右に配置された少なくとも対の部材で構成されていてもよい。
【0015】
上記態様のキャリーバッグにおいて、ハンドル部材は、当該ハンドル部材に可撓性を付与する板状弾性部材を有するものであってもよい。
【0016】
上記態様のキャリーバッグにおいて、ハンドル部材とバッグ本体とが、ハンドル部材の伸縮動作を許容する帯状の連結部材を介して連結されていてもよい。
【0017】
上記態様のキャリーバッグにおいて、ハンドル部材の一部に、帯状の連結部材に沿って摺動する被ガイド部材が設けられていてもよい。
【0018】
上記態様のキャリーバッグは、バッグ本体が布製とされたソフトキャリーバッグであってもよい。
【0019】
また、本発明の一態様は、ケース本体と、該ケース本体に取り付けられたハンドル部材とを備えるキャリーケースにおいて、ハンドル部材が帯状の部材を含む構成とされているというものである。
【発明の効果】
【0020】
本発明のキャリーバッグおよびキャリーケースによれば、軽量化と、荷室スペースのより有効な活用とを可能にできる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】キャリーバッグの一形態を示す正面図である。
【
図6】
図3中のVI-VI線における断面構造のうち、ハンドル部材、連結部材などの周辺部分について示す図である。
【
図7】軽量化と荷室スペースのより有効な活用とを可能にした構成のキャリーバッグの内部構造をスキーブーツとともに示す概略図である。
【
図8】従来のキャリーバッグの内部構造を、本発明との比較対象としてスキーブーツとともに示す概略参考図である。
【
図9】従来のキャリーバッグにおける伸縮自在のハンドルの一例を参考として示す図である。
【
図10】ある程度の厚みがある構造材を採用した従来のキャリーバッグの、正面部をフルオープンした状態で示す参考図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明に係るキャリーバッグの実施形態について図面を参照して説明する。
【0023】
本発明の一実施形態におけるキャリーバッグ1は、バッグ本体10、ハンドル部材20、補強材30、連結部材40、キャスター50、底足部材60等を備えている(
図1等参照)。以下では、キャリーバッグ1の一例として、バッグ本体10が布製とされた、ホイール付きのソフトキャリーバッグである場合について説明する。
【0024】
バッグ本体10は、合成樹脂や合成繊維素材などからなり、袋状のバッグを構成する。袋状に構成されたバッグ本体10は、いわゆるソフトタイプの大型ダッフルバッグの外形を形づくっている(
図1〜
図5参照)。特に図示はしていないが、布部分に必要な芯材を設けることができる。
【0025】
本実施形態のバッグ本体10は、正面部11、背面部12、右側部13、左側部14、上面部15、底面部16を有する形状に構成されている。上面部15にはハンドル部材20が設けられている。底面部16には底足部材60が設けられている。底面部16と背面部12との間に形成される縁部62には、左右一対のホイール51からなるキャスター50が設けられている(
図1〜
図5参照)。
【0026】
底面部16は、キャリーバッグ1が縦置きされた態様で下を向く部分である(
図1〜
図5等参照)。キャリーバッグ1には、この底面部16の覆うように樹脂製のバケット部80が設けられている。該バケット部80を介して、底面部16にはキャスター50を構成するホイールカバー52と底足部材60とが設けられている。ホイールカバー52は、後述する背面部12のレール71,72と一体になっている。
【0027】
背面部12は、縁部62を介して底面部16と連なる部分であり、ユーザーがハンドル部材20を掴んでキャリーバッグ1を引きながら移動する際、当該ユーザー側を向く面となる。本実施形態の背面部12は、所定の剛性を有するパネル材(補強材)18、補強用のシート材12s、表皮材12a,12b,12cを含む(
図6参照)。また、背面部12にはレール71,72が設けられている。
【0028】
正面部11は、背面部12と対向する部分である。正面部11の周囲には、右側部13との境界、上面部15との境界、左側部14との境界にわたる逆U字形のファスナー74が取り付けられており、正面部11を全面的に開放(フルオープン)することが可能となっている。
【0029】
右側部13、左側部14は、それぞれ、キャリーバッグ1が縦置きされた態様で横方向(当該キャリーバッグ1の側方)に位置する部分である。本実施形態では、キャリーバッグ1の左側面図(
図2)に表れる部分を左側部14と称しているがこれは便宜的なものであって、左右を入れ替えた称呼であっても構わない。左側部14には、持ち手(サイドハンドル)76が設けられている(
図2参照)。右側部13に同様の持ち手が設けられていてもよい。なお、右側部13の上下2箇所、左側部14の上下2箇所の計4箇所に、バッグ本体10のマチ(前後方向の厚み)を調整可能なバックル88付きのサイドベルト86が設けられている(
図1、
図2等参照)。
【0030】
上面部15は、キャリーバッグ1が縦置きされた態様で上部に位置する部分である。上面部15には、持ち手(トップハンドル)78と、バックル84が付いた帯ベルト82と、がそれぞれ設けられている(
図4等参照)。
【0031】
レール71,72は、背面部12に構造材として設けられている部材である。一例として、本実施形態では、背面部12の左右対称となる位置に、キャリーバッグ1が縦置きされた態様で上下方向に延びるように設けられた一対のレール71,72を用いている(
図3等参照)。上下方向に延びる構造材としてのレール71,72は、背面部12に剛性を与え、当該背面部12の前後方向(正面部11―背面部12の方向)への反り、撓み、上下方向への伸縮を抑制する。なお、いうまでもないが、上下方向に延びるように設けられたレール71,72は好適な一例にすぎず、この他、レールを斜めに配置したり、曲折する形状のレールを採用したりする等することができる。
【0032】
補強材30は、バッグ本体10の横方向(幅方向、左右方向)に延びるように配置される部材(補強バー)である。本実施形態では、背面部12のうち、バッグ本体10の上部(上面部15寄りの位置)に補強材30を配置している(
図3参照)。横方向に延びる補強材30は、上下方向へ延びる構成のレール71,72とは垂直な方向(すなわち横方向)の剛性を与え、レール71,72による剛性と相まって、バッグ本体10の背面部12に十分な剛性を実現する。
【0033】
また、本実施形態の補強材30は板状であり、かつ、その広い面の一方の面が正面部11を向く姿勢で配置されている(
図6参照)。従来のキャリーバッグには、本体側に相応の剛性を付与するために、ある程度の厚みがある構造材(
図8、
図10の符号101参照)を採用するものがあったのに対し、このように前後方向に薄い構造の補強材30を採用した本実施形態のキャリーバッグ1によれば、背面部12の剛性を確保しつつ背面部12を薄型化すること、メインコンパートメント内の荷室スペースSのデッドスペースをなくすことが可能となる(
図7参照)。また、このような構造は、キャリーバッグ1に求められる軽量化、耐久性といった要望を高い次元で両立させることをも可能とする。
【0034】
さらに、本実施形態の補強材30は、ハンドル部材20の一部と交差する位置、別言すれば、キャリーバッグ1が縦置きされた態様において高さが重なる位置に配置されている(
図6参照)。このように配置されている補強材30は、ハンドル部材20の周りの構造的な強度を向上させる。
【0035】
ハンドル部材20は、把持部21、板材22、チューブテープ23、遊動金具24などで構成されている(
図6等参照)。板材22、チューブテープ23、遊動金具24は、背面部12の、シート材12sと表皮材12bとの間に配置されている(
図6参照)。
【0036】
把持部21は、ユーザーが、縦置きされた態様(立ち姿勢)のキャリーバッグ1を引いて移動する際に利用可能なハンドルである。一例として、本実施形態における把持部21は、ユーザーの指を通す孔部21aが設けられた金属製の板状ハンドルによって構成されている。
【0037】
板材22は、所定の弾性あるいは剛性を有す
る部材である。板材22の所定の弾性、剛性は、背面部12に対してハンドル部材20を上下方向にスライドさせて出し入れする際の動作のし易さ、ユーザーが把持部21を把持してキャリーバッグ1を移動させる際の取り扱い易さなどを考慮し適宜設定され得る。例えば、板材22として、当該ハンドル部材20に可撓性を付与する板状弾性部材を用いることは好適な形態の一例である。すなわち、ハンドル部材20の構成部材が硬い材質である場合、しなりが出ないため荷物からの衝撃が伝わることがあるのに対し、このように弾性のある板状弾性部材(ばね材)を使用することでショックを吸収し安定して走行できるようになる。また、硬い素材を使用すると過度の強度がかかった際に折れたり破損したりする可能性があるが、上記態様によればこのような可能性を少なくすることができる。
【0038】
チューブテープ23は、板材22を内蔵する、筒状に形成された帯状の部材である。チューブテープ23の一端には把持部21が、他端には遊動金具(被ガイド部材)24がそれぞれ取り付けられている(
図6参照)。遊動金具24は、連結部材40に摺動可能に取り付けられている。
【0039】
連結部材40は、遊動金具24を上下方向へガイドする部材である。本実施形態の連結部材40は、バッグ本体10の内部に上下方向に沿って設けられ、遊動金具24をガイドするテープ状の部材(その他、生地などでもよい)で構成されている。連結部材40はその数箇所を例えば縫製によって、表皮材12bを介してパネル材18に取り付けられている(
図6参照)。縫製された箇所のうち、遊動金具24の上方あるいは下方への摺動可能範囲を規制する部分は、それぞれ、上部ストローク端41、下部ストローク端42を構成する(
図6参照)。これら上部ストローク端41と下部ストローク端42により、遊動金具24の移動範囲(ストローク端)が定まる(
図6参照)。
【0040】
上記のごとく、本実施形態のキャリーバッグ1においては、ハンドル部材20とバッグ本体10とが、ハンドル部材20の上下方向へのストローク動作を許容する帯状の連結部材40を介して連結されていることから、バッグ本体10に対してハンドル部材20を、あたかも従来のキャリーバッグにおける伸縮自在のハンドル(
図9の符号102参照)と同じように伸縮するかのような動作をさせることができる。しかも、ハンドル部材20とバッグ本体10と連結する連結部材40を、硬い材料ではなくテープや生地などの部材を使って構成していることから、ストローク動作(伸縮動作)の際、連結部分に過度な力が集中するのを避けることができる。
【0041】
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。実施形態が備える各要素並びにその配置、材料、条件、形状及びサイズ等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、異なる実施形態で示した構成同士を部分的に置換し又は組み合わせることが可能である。
【0042】
例えば、上記実施形態では摺動(伸縮)動作が可能な帯状の部材を備えたハンドル部材20を、バッグ本体10が布製とされたソフトキャリーバッグに適用した好適例を示したが(
図1〜
図6参照)、同様のハンドル部材20を、スーツケース等のようなシェル構造のいわばハードタイプのキャリーケースに適用することもできる。
【産業上の利用可能性】
【0043】
本発明は、ホイール付きの大型ダッフルバッグといったキャリーバッグ、さらにはキャリーケースに適用して好適なものである。
【符号の説明】
【0044】
1…キャリーバッグ、10…バッグ本体、11…正面部、12…背面部、12a,12b,12c…表皮材、12s…シート材、13…右側部、14…左側部、15…上面部、16…底面部、18…パネル材(補強材)、20…ハンドル部材、21…把持部、21a…孔部、22…板
材、23…チューブテープ(帯状の部材)、24…遊動金具(被ガイド部材)、30…補強材、40…連結部材、50…キャスター、51…ホイール、52…ホイールカバー、60…底足部材、62…(底面部16と背面部12の間の)縁部、71,72…レール(構造材)、74…ファスナー、76…持ち手、78…把持用のベルト、80…バケット部、82…帯ベルト、84…バックル、86…サイドベルト、88…バックル、S…荷室スペース