特許第6886978号(P6886978)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6886978LEDスイッチ構造、装身具及び交通安全グッズ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6886978
(24)【登録日】2021年5月19日
(45)【発行日】2021年6月16日
(54)【発明の名称】LEDスイッチ構造、装身具及び交通安全グッズ
(51)【国際特許分類】
   H01H 13/02 20060101AFI20210603BHJP
   A44C 25/00 20060101ALI20210603BHJP
【FI】
   H01H13/02 A
   A44C25/00
【請求項の数】10
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2018-532883(P2018-532883)
(86)(22)【出願日】2017年7月12日
(86)【国際出願番号】JP2017025351
(87)【国際公開番号】WO2018030059
(87)【国際公開日】20180215
【審査請求日】2020年6月24日
(31)【優先権主張番号】特願2016-158157(P2016-158157)
(32)【優先日】2016年8月10日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】516242633
【氏名又は名称】今井 幹夫
(74)【代理人】
【識別番号】110002022
【氏名又は名称】特許業務法人コスモ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】今井 幹夫
【審査官】 山下 寿信
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭60−042112(JP,U)
【文献】 実開昭58−118928(JP,U)
【文献】 特開2001−307701(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3100715(JP,U)
【文献】 実開平02−028613(JP,U)
【文献】 登録実用新案第3022612(JP,U)
【文献】 米国特許第04408261(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01H 13/02
A44C 25/00
F21L 4/00
F21V 23/04
H01L 33/00
H01L 33/58
H01L 33/62
F21Y 115/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基部に形成されるフランジ部と、該基部から延設される一対のリード線とを有するLEDと、
電池及び固定板を収納し、前記基部を摺動可能に挿通する基部用貫通孔を有する筐体と、
を備え、
前記固定板は、前記リード線のアノード及びカソードが各々前記電池の正極及び負極と接触した状態で、前記LEDの前記筐体の内方への摺動を規制し、
前記フランジ部は、前記基部用貫通孔の周縁と当接することにより、前記アノード及び前記カソードが各々前記正極及び前記負極と離れた状態で、前記LEDの前記筐体の外方への摺動を規制する、
ことを特徴とするLEDスイッチ構造。
【請求項2】
前記LEDの前記筐体の内方への摺動は、前記LEDと共に移動する前記固定板が前記電池の収納部と当接することにより規制されることを特徴とする請求項1に記載のLEDスイッチ構造。
【請求項3】
前記LEDの前記筐体の内方への摺動は、前記フランジ部が前記筐体に対して固定された前記固定板と当接することにより規制されることを特徴とする請求項1に記載のLEDスイッチ構造。
【請求項4】
前記固定板は、一対の前記リード線の最大間隔を前記電池の厚さとなるように前記リード線の幅を固定することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載のLEDスイッチ構造。
【請求項5】
前記固定板は、前記リード線を挿通させるリード線用貫通孔を有することを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載のLEDスイッチ構造。
【請求項6】
前記リード線用貫通孔は、前記LED側の開口形状が長穴で前記電池側の開口形状が円形のテーパ状であることを特徴とする請求項5に記載のLEDスイッチ構造。
【請求項7】
前記電池の収納部は、
前記LED側の上方に切欠を有する側板と、
前記LED側に前記電池の電極幅よりも狭い幅で形成された押え板と、
を有することを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れかに記載のLEDスイッチ構造。
【請求項8】
砲弾型のLEDの基部が摺動自在でフランジ部で離脱が規制される基部用貫通孔が形成された筐体と、
前記LEDの一対のリード線が貫通するリード線用貫通孔が形成され、前記リード線の最大間隔がボタン電池の厚さとなるように固定する固定板と、
前記LEDのレンズ部が押されるとアノード側の前記リード線が前記ボタン電池の正極に接触すると共にLEDのカソード側の前記リード線が前記ボタン電池の負極に接触し、前記LEDが引かれると前記アノード側の前記リード線が前記正極から離れると共に前記LEDの前記カソード側の前記リード線が前記負極から離れるように前記ボタン電池が配置され、前記筐体に挿入される収納部と、を備えたことを特徴とするLEDスイッチ構造。
【請求項9】
請求項1乃至請求項8の何れかに記載のLEDスイッチ構造を有することを特徴とする装身具。
【請求項10】
請求項1乃至請求項9の何れかに記載のLEDスイッチ構造を有することを特徴とする交通安全グッズ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、LEDスイッチ構造並びにそれを用いた装身具及び交通安全グッズに関する。
【背景技術】
【0002】
LED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)を用いたスイッチ構造(以下、LEDスイッチ構造と表記)の一例として特許文献1が挙げられる。
特許文献1に記載の考案は、吊下げ型点灯式アクセサリーに関するものであり、具体的には、LEDの基部と小型電池とをホルダー内に備え、LEDに対してホルダーを押す方向に操作することによりLEDの先端部が点灯し、ホルダーを引く方向に操作するとLEDが消灯するスイッチ構造を内蔵したLEDユニットの少なくとも点灯部分を、内部又は外面に反射部又は屈折部を有する装飾体の下端部から上方に向けて突入させてLEDユニットと装飾体とを組み付け、装飾体の上端部に、イヤリング又はピアス等の留金具に接続したものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3100429号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の考案は、装飾体の下端部から上方に向けて突入させてLEDユニットと装飾体とを組み付けた場合、リチウム電池の先端とLEDの接点との接触はリチウム電池とホルダーと装飾体との間の摩擦力のみで保持されている。また、特許文献1に記載の考案は、装飾体と、垂れ房とがホルダーの摩擦力のみで保持されている。
このため、LEDとリチウム電池との間には何ら押圧力が加わっておらず接触抵抗が増大したり、接触不良が生じたりしやすい。
さらに、リチウム電池のホルダーを装飾体から何回か挿抜させると、装飾体の内壁とホルダーとの間が摩耗して、LEDが装飾体から抜けやすくなり、ついには落下するおそれがある。
【0005】
そこで、本発明の目的は、簡単な構成でLEDの落下を防止すると共に、ボタン電池とLEDとの接触抵抗の増大や接触不良を抑えることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、基部に形成されるフランジ部と、該基部から延設される一対のリード線とを有するLEDと、電池及び固定板を収納し、前記基部を摺動可能に挿通する基部用貫通孔を有する筐体と、を備え、前記固定板は、前記リード線のアノード及びカソードが各々前記電池の正極及び負極と接触した状態で、前記LEDの前記筐体の内方への摺動を規制し、前記フランジ部は、前記基部用貫通孔の周縁と当接することにより、前記アノード及び前記カソードが各々前記正極及び前記負極と離れた状態で、前記LEDの前記筐体の外方への摺動を規制する、ことを特徴とする。
【0007】
また、上記課題を解決するため、請求項10に記載の発明は、砲弾型のLEDの基部が摺動自在でフランジ部で離脱が規制される基部用貫通孔が形成された筐体と、前記LEDの一対のリード線が貫通するリード線用貫通孔が形成され、前記リード線の最大間隔がボタン電池の厚さとなるように固定する固定板と、前記LEDのレンズ部が押されるとアノード側のリード線が前記正極に接触すると共にLEDのカソード側のリード線が前記負極に接触し、前記LEDが引かれると前記アノード側のリード線が前記正極から離れると共にLEDの前記カソード側のリード線が前記負極から離れるようにボタン電池が配置され、前記筐体に挿入される収納部と、を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、簡単な構成でLEDの落下を防止すると共に、ボタン電池とLEDとの接触抵抗の増大や接触不良を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】(a)は、LEDスイッチ構造のLED側から見た外観斜視図であり、(b)は、(a)の拡散分解斜視図であり、(c)は図1(a)のIc−Ic線断面図である。
図2】(a)は、図1に示したLEDスイッチ構造の収納部側から見た外観斜視図であり、(b)は、(a)の拡散分解斜視図である。
図3】(a)〜(d)は、図1に示したLED11のオンオフ動作を説明するための説明図である。
図4】(a)、(b)は、収納部13−2を示す図である。
図5】(a)、(b)は、固定板14−2を示す図である。
図6図1に示したLEDスイッチ構造を装身具の一例としてのネックレスに装着した状態を示す図である。
図7図1に示したLEDスイッチ構造を交通安全グッズの一例としてのリストバンドに装着した状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<構成>
図1(a)は、LEDスイッチ構造10のLED11側から見た外観斜視図であり、図1(b)は、図1(a)の拡散分解斜視図であり、図1(c)は、図1(a)のIc−Ic線断面図である。図2(a)は、図1に示したLEDスイッチ構造10の収納部13−1側から見た外観斜視図であり、図2(b)は、図2(a)の拡散分解斜視図である。なお、以下のLEDスイッチ構造10の説明では、LED11側を前、その反対側を後とし、図1(a)のLEDスイッチ構造10の上側を上、その反対側を下とする。また、LEDスイッチ構造10の後方から見た左側を左、その反対側を右とする。
【0011】
LEDスイッチ構造10は、砲弾型のLED11、筐体12、収納部13−1、及び固定板14−1を有する。筐体12、収納部13−1、及び固定板14−1は、いずれも樹脂からなっている。
【0012】
LED11は、先端にレンズ部11aを有し、基部11bの端部の外周にフランジ部11cを有する砲弾型の本体を有する。基部11bの底面11b1には一対のリード線11d,11eが設けられている。リード線11d,11eには極性があり、リード線11dはLED本体内部でアノード側に接続され、リード線11eはLED本体内部でカソード側に接続されている。
【0013】
リード線11d,11eの形状は、購入時は平行であり、かつその間隔が約数十mmある。リード線11d,11eは、LED11の摺動可能距離に応じて摺動時にオンオフ切換の動作が可能な長さに切断され、かつボタン電池15の厚さ分だけ広げられる。
【0014】
LED11の発光部は、単にPN接合された一つの半導体素子ではなく、複数の半導体素子を用いて一定時間ごとに色が変化したり、点滅したりするように構成することができる。LED11は市販品を用いることができる。
【0015】
筐体12は、LED11のレンズ部11a及び基部11bが摺動自在な内径の基部用貫通孔12aが形成された角筒状の部材である。
【0016】
固定板14−1は、板状部材である。固定板14−1には、LED11のリード線11d,11eが貫通可能で、左右両側に穴径が広げられた長穴状のリード線用貫通孔14a−1,14b−1が形成される。リード線用貫通孔14a−1とリード線用貫通孔14b−1との間の最小間隔は、リード線11d,11eの最大間隔であって、ボタン電池15の厚さとなるように設定されている。
【0017】
固定板14−1の縦横のサイズは、筐体12内を摺動できる程度に設定されている。固定板14−1の厚さは、リード線11d,11eの長さより薄く設定されている。
【0018】
収納部13−1は、ボタン電池15が配置されるスペースを有し、筐体12に挿入可能に形成されている。筐体12と収納部13−1との間には抜け防止の凹凸が形成されている。
【0019】
具体的に、収納部13−1は、左右の側板13a−1、フランジ部13c−1、前板13d−1、底板13e−1により囲われて、上方に向かって開口した有底の箱状に形成される。左右の側板13a−1は、略矩形板状に形成され、前方の上側に略矩形状の切欠13a−2を有する。側板13a−1における切欠13a−2の下方位置には、凸部13a−3が形成される。凸部13a−3は、側板13a−1の表面よりも側方に突出するように略矩形状に形成される。凸部13a−3が設けられた側板13a−1の前方側の左右幅は、側板13a−1の後方側の左右幅よりやや広く形成される。
【0020】
前板13d−1は、側板13a−1の切欠13a−2よりも下方位置に形成される。前板13d−1の上端からは、上方に向かって、略矩形状の押え板13d−2が延設される。押え板13d−2は、左右の側板13a−1の切欠13a−2が設けられた位置よりも内側の位置において、電池15の正極151及び負極152の電極幅よりも狭い幅で形成される。押え板13d−2の上端は、側板13a−1の上端の下方に配置される。
【0021】
収納部13−1の後端部にはフランジ部13c−1が形成される。フランジ部13c−1は、収納部13−1の筐体12に対する挿入時のストッパの機能を有する。ボタン電池15は図では2個直列接続されているが、本発明はこれに限定するものではなく、電圧が高ければ1個であってもよい。尚、この場合、リード線11d,11eの間隔及び固定板14−1のリード線用貫通孔14a−1,14b−1の位置も変化する。
【0022】
また、ボタン電池15の数は、LED11の定格電圧に応じて3個以上とする等適宜変更することができる。
【0023】
連結部13b−1は、装身具や交通安全グッズ等に取付けるための連結部である。連結部13b−1は、図2に示すようにフランジ部13c−1から後方へ立設している。連結部13b−1は、略平板状に形成され、略平坦な上面及び下面を有する。連結部13b−1の後端は、半円弧状に形成される。連結部13b−1の板面上には、略上下方向に亘る略円形の貫通孔である開口部13b−3が形成される。使用者は、この開口部13b−3に紐状体やフック等を挿通させることによりLEDスイッチ構造10を装身具や交通安全グッズ等として使用することができる。
【0024】
<動作>
図3(a)〜(d)は、図1に示したLED11のオンオフ動作を説明するための説明図である。尚、LED11は実際には本体部の長さが8mm程度しかないので、説明のためLED11が指よりも太く示されている(図3(a))。
【0025】
LED11のリード線11d,11eがリード線用貫通孔14a−1,14b−1に挿入された固定板14−1は、LED11の前後移動と共に筐体12内を摺動することができる。
【0026】
図3(a)の状態から指先でLED11のレンズ部11aを軽く押すと、LED11が筐体12内を内方へ摺動する。リード線11d,11eは、押え板13d−2の左右からボタン電池15側へ侵入する。そして、リード線11d,11eがボタン電池15の正極151及び負極152を乗り越えて接触してLED11が点灯する(図3(b))。この時ボタン電池15にはリード線11d,11eにより把持する力が加わる。これによりリード線11d,11eとボタン電池15との間の接触抵抗が減少し、かつリード線11d,11eが前方向へ抜けにくくなる(図3(b))。
【0027】
LED11の筐体12内方への移動は、固定板14−1の後面側が前板13d−1及び押え板13d−2に当接して、規制される。
【0028】
人差し指と親指でLED11のレンズ部11aをつまみ(図3(c))、そのまま引っぱると、LED11が筐体12の外方へ摺動し、リード線11d,11eがボタン電池15から離れるので、LED11は消灯する(図3(d))。LED11をそのまま引っ張ってもフランジ部11cが筐体12の基部用貫通孔12aの周縁と当接して外方への離脱が規制されるのでLED11が抜けることがない(図3(d))。
【0029】
すなわち、本実施形態によれば、LED11、筐体12、収納部13−1、固定板14−1、及びボタン電池15という簡単な構成により、ボタン電池15をLED11のリード線11e,11dが把持するので、LED11の落下を防止すると共に、ボタン電池15とLED11との接触抵抗の増大や接触不良を抑えることができる。
【0030】
<変形例>
図4(a)、(b)は、収納部13−1の変形例の収納部13−2である。なお、収納部13−2の説明において、収納部13−1と同様の構成については、同一の符号を付し、その説明を省略又は簡略化する。
【0031】
図4(a)、(b)に示した収納部13−2の図1に示した収納部13−1との相違点は連結部13b−2の開口部13b−4を拡大した点である。連結部13b−2は、図4(b)に示すように、略長方形状の板体を略180度湾曲させて、両端をフランジ部13c−2に接続させて形成した、上下方向に貫通する開口部13b−4を有する。連結部13b−2の開口部13b−4が連結部13b−1の開口部13b−3より拡大することにより、装身具や交通安全グッズの取付け紐を通しやすくなる。
【0032】
また、収納部13−2は、左側の側板13a−1にマーカ16−1を、右側の側板13a−1にマーカ16−2を有する。マーカ16−1は「+」の記号を模した形状であり、側板13a−1から側方に突出している。マーカ16−2は「−」の記号を模した形状であり、側板13a−1に溝状に形成されている。マーカ16−2の後端側には側方に突出する円柱状の突起部が形成される。マーカ16−1及びマーカ16−2の突起部の高さは、それぞれ左右の凸部13a−3と略同じ又は左右の凸部13a−3より低く形成される。
【0033】
ボタン電池15を収納部13−2に収納する際、正極151はマーカ16−1側に配置され、負極152はマーカ16−2側に配置される。使用者は、マーカ16−1,16−2により、ボタン電池15を正しい向きに配置させることができる。なお、マーカ16−1,16−2は、図1図3の収納部13−1の側板13a−1に形成してもよい。
【0034】
図5(a)、(b)は、固定板14−1の変形例の固定板14−2である。図5(a)、(b)に示した固定板14−2の図1(a)、(b)に示した固定板14−1との相違点は、リード線用貫通孔14a−2,14b−2の形状が相違している点である。すなわち、リード線用貫通孔14a−2,14b−2は、LED側の開口形状が長穴でボタン電池側の開口形状が円形の、内部がテーパ状に形成された貫通孔である。
【0035】
リード線用貫通孔14a−2,14b−2がこのような形状を有することにより、リード線11d,11eの挿入が容易となる。
【0036】
尚、上述した実施の形態は、本発明の好適な実施の形態の一例を示すものであり、本発明はそれに限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲内において、種々変形実施が可能である。
【0037】
例えば、LEDスイッチ構造をイヤリング、ピアス、ネックレス50(図6参照)、チョーカー、もしくはペンダント等の装身具に取付けたり、リストバンド51(図7参照)、ストラップ、もしくは襷等の交通安全グッズに取付けたりすることが可能である。
【0038】
図6は、図1に示したLEDスイッチ構造を装身具としてのペンダントに装着した状態を示す図である。図7は、図1に示したLEDスイッチ構造を交通安全グッズの一例としてのリストバンドに装着した状態を示す図である。
【0039】
また、図1図3の固定板14−1は、筐体12内に固定される構成としてもよい。この場合、指先でLED11のレンズ部11aを押すと、LED11が筐体12内を内方へ摺動し、リード線用貫通孔14a−1,14b−1内を後方へ移動したリード線11d,11eがボタン電池15の正極151及び負極152を乗り越えて接触してLED11が点灯する。LED11の筐体12内方への移動は、フランジ部11cの底面11b1が筐体12内に固定された固定板14−1の前面側と当接することにより、規制することができる。
【符号の説明】
【0040】
10 LEDスイッチ構造
11 LED
11a レンズ部
11b 基部
11c フランジ部
11d、11e リード線
11b1 底面
12 筐体
12a 基部用貫通孔
13−1、13−2 収納部
13a−1 側板
13a−2 切欠
13a−3 凸部
13b−1,13b−2 連結部
13b−3,13b−4 貫通孔
13c−1,13c−2 フランジ部
13d−1 前板
13d−2 押え板
14−1、14−2 固定板
14a―1、14b−1、14a―2、14b−2 リード線用貫通孔
15 ボタン電池
151 正極
152 負極
16−1,16−2 マーカ
50 ネックレス
51 リストバンド
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7