(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【図面の簡単な説明】
【0027】
図面の簡単な説明
【0028】
図面の図は、限定ではなく、実施例としてのみ、本概念による、1つ以上の実装を描写する。図では、同様の参照番号は、同一または類似する要素を指す。
【0029】
【
図1A】付随の図面の
図1A−Fは、(i)結合剤中にいかなる着色剤も伴わない従来技術の可変透過率ディスプレイ(
図1Aおよび1B、前者は、閉状態を図式的に示し、後者は、開状態を図式的に示す)、(ii)大いに着色された非常に薄い結合剤を使用する
図1Aおよび1Bの従来技術のディスプレイの修正(
図1Cおよび1D)、および(iii)比較的に厚い着色された結合剤を有する本発明の可変透過率ディスプレイ(
図1Eおよび1F)を通した概略断面である。
【
図1B】付随の図面の
図1A−Fは、(i)結合剤中にいかなる着色剤も伴わない従来技術の可変透過率ディスプレイ(
図1Aおよび1B、前者は、閉状態を図式的に示し、後者は、開状態を図式的に示す)、(ii)大いに着色された非常に薄い結合剤を使用する
図1Aおよび1Bの従来技術のディスプレイの修正(
図1Cおよび1D)、および(iii)比較的に厚い着色された結合剤を有する本発明の可変透過率ディスプレイ(
図1Eおよび1F)を通した概略断面である。
【
図1C】付随の図面の
図1A−Fは、(i)結合剤中にいかなる着色剤も伴わない従来技術の可変透過率ディスプレイ(
図1Aおよび1B、前者は、閉状態を図式的に示し、後者は、開状態を図式的に示す)、(ii)大いに着色された非常に薄い結合剤を使用する
図1Aおよび1Bの従来技術のディスプレイの修正(
図1Cおよび1D)、および(iii)比較的に厚い着色された結合剤を有する本発明の可変透過率ディスプレイ(
図1Eおよび1F)を通した概略断面である。
【
図1D】付随の図面の
図1A−Fは、(i)結合剤中にいかなる着色剤も伴わない従来技術の可変透過率ディスプレイ(
図1Aおよび1B、前者は、閉状態を図式的に示し、後者は、開状態を図式的に示す)、(ii)大いに着色された非常に薄い結合剤を使用する
図1Aおよび1Bの従来技術のディスプレイの修正(
図1Cおよび1D)、および(iii)比較的に厚い着色された結合剤を有する本発明の可変透過率ディスプレイ(
図1Eおよび1F)を通した概略断面である。
【
図1E】付随の図面の
図1A−Fは、(i)結合剤中にいかなる着色剤も伴わない従来技術の可変透過率ディスプレイ(
図1Aおよび1B、前者は、閉状態を図式的に示し、後者は、開状態を図式的に示す)、(ii)大いに着色された非常に薄い結合剤を使用する
図1Aおよび1Bの従来技術のディスプレイの修正(
図1Cおよび1D)、および(iii)比較的に厚い着色された結合剤を有する本発明の可変透過率ディスプレイ(
図1Eおよび1F)を通した概略断面である。
【
図1F】付随の図面の
図1A−Fは、(i)結合剤中にいかなる着色剤も伴わない従来技術の可変透過率ディスプレイ(
図1Aおよび1B、前者は、閉状態を図式的に示し、後者は、開状態を図式的に示す)、(ii)大いに着色された非常に薄い結合剤を使用する
図1Aおよび1Bの従来技術のディスプレイの修正(
図1Cおよび1D)、および(iii)比較的に厚い着色された結合剤を有する本発明の可変透過率ディスプレイ(
図1Eおよび1F)を通した概略断面である。
【0030】
【
図2】
図2は、
図1Aに示されるような従来技術のディスプレイの閉状態の顕微鏡写真であり、そのようなディスプレイの不良コントラスト比を図示する。
【0031】
【
図3】
図3は、
図1Dに示されるようなディスプレイの開状態の顕微鏡写真であり、存在する暗い多層および結果として生じるグレインを図示する。
【0032】
【
図4】
図4は、
図3のものと類似するが、
図1Fに示されるようなディスプレイの開状態を示す、顕微鏡写真である。
【0033】
【
図5A】
図5A−5Cは、無着色結合剤(
図1A/1Bに示されるような)および着色結合剤(
図1E/1F)を有するディスプレイに関する、閉状態において透過される光の量(
図5A)、開状態において透過される光の量(
図5B)、および結果として生じるコントラスト比(
図5C)を示す、グラフである。
【
図5B】
図5A−5Cは、無着色結合剤(
図1A/1Bに示されるような)および着色結合剤(
図1E/1F)を有するディスプレイに関する、閉状態において透過される光の量(
図5A)、開状態において透過される光の量(
図5B)、および結果として生じるコントラスト比(
図5C)を示す、グラフである。
【
図5C】
図5A−5Cは、無着色結合剤(
図1A/1Bに示されるような)および着色結合剤(
図1E/1F)を有するディスプレイに関する、閉状態において透過される光の量(
図5A)、開状態において透過される光の量(
図5B)、および結果として生じるコントラスト比(
図5C)を示す、グラフである。
【0034】
【
図6】
図6Aおよび6Bは、
図1C/1D(
図6A)および
図1E/1F(
図6B)による、単一ピクセルディスプレイの閉および開状態を示す、写真であり、本発明によって提供されるグレインの改良を図示する。
【0035】
【
図7】付随の図面の
図7は、OLOAおよび種々の他の電荷剤の組み合わせを使用するカプセル化電気泳動媒体を用いて達成されるコントラスト比を示す、グラフである。
【0036】
【
図8】
図8は、
図7のものと類似するが、OLOAおよび種々の割合の2−HADまたは対照CCAを用いて達成されるコントラスト比を示す、グラフである。
【0037】
【
図9】
図9は、
図8のものと類似するが、コントラスト比の代わりに最小ヘイズ値を示す、グラフである。
【0038】
【
図10A】
図10A−10Dは、それぞれ、種々の駆動電圧におけるOLOA/2−HADおよびOLOA/Span 85電荷制御剤を使用するカプセル化電気泳動媒体に関する、最小開状態透過率、最小閉状態透過率、最小開状態ヘイズ、およびコントラスト比を示す、グラフである。
【
図10B】
図10A−10Dは、それぞれ、種々の駆動電圧におけるOLOA/2−HADおよびOLOA/Span 85電荷制御剤を使用するカプセル化電気泳動媒体に関する、最小開状態透過率、最小閉状態透過率、最小開状態ヘイズ、およびコントラスト比を示す、グラフである。
【
図10C】
図10A−10Dは、それぞれ、種々の駆動電圧におけるOLOA/2−HADおよびOLOA/Span 85電荷制御剤を使用するカプセル化電気泳動媒体に関する、最小開状態透過率、最小閉状態透過率、最小開状態ヘイズ、およびコントラスト比を示す、グラフである。
【
図10D】
図10A−10Dは、それぞれ、種々の駆動電圧におけるOLOA/2−HADおよびOLOA/Span 85電荷制御剤を使用するカプセル化電気泳動媒体に関する、最小開状態透過率、最小閉状態透過率、最小開状態ヘイズ、およびコントラスト比を示す、グラフである。
【0039】
【
図11】
図11は、
図10Dのものと類似するが、種々の比率および種々の駆動電圧におけるOLOA/2−HADおよびOLOA/オレイン酸電荷制御剤を使用するカプセル化電気泳動媒体によって達成されるコントラスト比を示す、グラフである。
【0040】
【
図12A】
図12Aは、2つのタイプの荷電粒子を含む、電気光学ディスプレイの図示である。粒子は、電場の印加に伴って、視認者に向かって(それから離れるように)移動されることができる。
【0041】
【
図12B】
図12Bは、電気光学媒体が層間に配置される、第1および第2の光透過性電極層を含む、可変透過率デバイスの図示である。粒子は、電場の印加に伴って、カプセル壁に隣接して移動され、それによって、光が媒体を通して通過することを可能にすることができる。
【0042】
【
図13A】
図13Aは、種々の魚ゼラチン結合剤組成物に関する可変透過率サンプルのヘイズ測定を示す。左パネルサンプルは、いかなるアカシアも伴わない結合剤を含有し、中央パネルサンプルは、33%(wt./wt.)のアカシアを伴う結合剤を含有し、右パネルサンプルは、等量の魚ゼラチンおよびアカシアの結合剤を含有していた。
【0043】
【
図13B】
図13Bは、種々の魚ゼラチン結合剤組成物に関する可変透過率サンプルのコントラスト比測定を示す。左パネルサンプルは、いかなるアカシアも伴わない結合剤を含有し、中央パネルサンプルは、33%(wt./wt.)のアカシアを伴う結合剤を含有し、右パネルサンプルは、等量の魚ゼラチンおよびアカシアの結合剤を含有していた。
【0044】
【
図13C】
図13Cは、種々の魚ゼラチン結合剤組成物に関する可変透過率サンプルのキックバック測定を示す。左パネルサンプルは、いかなるアカシアも伴わない結合剤を含有し、中央パネルサンプルは、33%(wt./wt.)のアカシアを伴う結合剤を含有し、右パネルサンプルは、等量の魚ゼラチンおよびアカシアの結合剤を含有していた。
【0045】
【
図14】
図14は、等量の魚ゼラチンおよびアカシアを有するサンプルと比較して、結合剤として魚ゼラチンのみを有するサンプルに関する閉状態の減衰を示す。試験では、魚ゼラチンおよびアカシアの1:1混合物は、実質的にキックバックが殆どなく、数週間にもわたって安定した開および閉状態をもたらした。
【0046】
【
図15】
図15は、カプセルサイズの所定の分布を伴う電気光学媒体を作製するための方法を説明する、フローチャートである。
【0047】
【
図16A】
図16Aは、小型カプセルのみを伴う可変透過率デバイス(左)および大型および小型カプセルの配合物を伴う可変透過率デバイス(右)のサンプルに関する開状態透過率における差異を示す。
【0048】
【
図16B】
図16Bは、小型カプセルのみを伴う可変透過率デバイス(左)および大型および小型カプセルの配合物を伴う可変透過率デバイス(右)のサンプルに関する閉状態透過率における差異を示す。
【0049】
【
図16C】
図16Cは、小型カプセルのみを伴う可変透過率デバイス(左)および大型および小型カプセルの配合物を伴う可変透過率デバイス(右)のサンプルに関する開状態ヘイズにおける差異を示す。
【0050】
【
図16D】
図16Dは、小型カプセルのみを伴う可変透過率デバイス(左)および大型および小型カプセルの配合物を伴う可変透過率デバイス(右)のサンプルに関するコントラスト比(開透過率/閉透過率)を示す。大型および小型カプセルの配合物は、開および閉状態の間ではるかに大きいコントラストを有する。
【0051】
【
図17】
図17は、小型カプセルのみ(左)および大型および小型カプセルの配合物(右)を含む可変透過率デバイスの画像を示す。
図17は、2つの異なるカプセルサイズ分布の間でグレインにおける変動が殆ど存在しないことを実証している。
【0052】
【
図18】
図18は、種々の結合剤−顔料調合物に関する可視吸収スペクトルを示す。
図18に示されるように、3重量部のシアンと3重量部のマゼンタと14重量部の黒色の組み合わせは、比較的に均一な可視光吸収スペクトルを生産する。
【0053】
【
図19】
図19は、3重量部のシアンと3重量部のマゼンタと14重量部の黒色を伴う結合剤(左)およびカーボンブラック着色剤のみを伴う結合剤(右)に関するコントラスト比測定を示す。コントラスト比は、黒色のみの結合剤でより良好であるが、色配合結合剤でのコントラスト比は、殆どの可変透過率用途のために十分である。
【0054】
【
図20】
図20は、3重量部のシアンと3重量部のマゼンタと13重量部の黒色を伴う結合剤(左)およびカーボンブラック着色剤のみを伴う結合剤(右)に関するヘイズ測定を示す。両方の調合物に関するヘイズは、非常に低い。
【0055】
【
図21】
図21は、透明接着剤層を有する可変透過率フィルムの断面側面図である。
【0056】
【
図22A】
図22Aおよび22Bは、それぞれ、閉および開状態における透明接着剤と組み合わせた電気泳動媒体の断面側面図である。
【
図22B】
図22Aおよび22Bは、それぞれ、閉および開状態における透明接着剤と組み合わせた電気泳動媒体の断面側面図である。
【0057】
【
図23A】
図23Aおよび23Bは、それぞれ、閉および開状態における着色接着剤と組み合わせた電気泳動媒体の断面側面図である。
【
図23B】
図23Aおよび23Bは、それぞれ、閉および開状態における着色接着剤と組み合わせた電気泳動媒体の断面側面図である。
【0058】
【
図24A】
図24Aは、透明接着剤層を備える開状態における可変透過率アセンブリの写真である。
【0059】
【
図24B】
図24Bは、本発明のある実施形態による、着色接着剤層を備える開状態における可変透過率アセンブリの写真である。
【0060】
【
図25A】
図25A−25Dは、本発明の種々の実施形態による、それぞれ、カプセル化電気泳動媒体に関する最小閉状態透過率、最小開状態透過率、コントラスト比、および最小開状態ヘイズを示す、グラフである。
【
図25B】
図25A−25Dは、本発明の種々の実施形態による、それぞれ、カプセル化電気泳動媒体に関する最小閉状態透過率、最小開状態透過率、コントラスト比、および最小開状態ヘイズを示す、グラフである。
【
図25C】
図25A−25Dは、本発明の種々の実施形態による、それぞれ、カプセル化電気泳動媒体に関する最小閉状態透過率、最小開状態透過率、コントラスト比、および最小開状態ヘイズを示す、グラフである。
【
図25D】
図25A−25Dは、本発明の種々の実施形態による、それぞれ、カプセル化電気泳動媒体に関する最小閉状態透過率、最小開状態透過率、コントラスト比、および最小開状態ヘイズを示す、グラフである。
【0061】
【
図26A】
図26A−26Lは、本発明の種々の実施形態による、種々のサイズのカプセルを含有するカプセル化電気泳動媒体に関する最小閉状態透過率、最小開状態透過率、コントラスト比、および最小開状態ヘイズを示す、グラフである。
【
図26B】
図26A−26Lは、本発明の種々の実施形態による、種々のサイズのカプセルを含有するカプセル化電気泳動媒体に関する最小閉状態透過率、最小開状態透過率、コントラスト比、および最小開状態ヘイズを示す、グラフである。
【
図26C】
図26A−26Lは、本発明の種々の実施形態による、種々のサイズのカプセルを含有するカプセル化電気泳動媒体に関する最小閉状態透過率、最小開状態透過率、コントラスト比、および最小開状態ヘイズを示す、グラフである。
【
図26D】
図26A−26Lは、本発明の種々の実施形態による、種々のサイズのカプセルを含有するカプセル化電気泳動媒体に関する最小閉状態透過率、最小開状態透過率、コントラスト比、および最小開状態ヘイズを示す、グラフである。
【
図26E】
図26A−26Lは、本発明の種々の実施形態による、種々のサイズのカプセルを含有するカプセル化電気泳動媒体に関する最小閉状態透過率、最小開状態透過率、コントラスト比、および最小開状態ヘイズを示す、グラフである。
【
図26F】
図26A−26Lは、本発明の種々の実施形態による、種々のサイズのカプセルを含有するカプセル化電気泳動媒体に関する最小閉状態透過率、最小開状態透過率、コントラスト比、および最小開状態ヘイズを示す、グラフである。
【
図26G】
図26A−26Lは、本発明の種々の実施形態による、種々のサイズのカプセルを含有するカプセル化電気泳動媒体に関する最小閉状態透過率、最小開状態透過率、コントラスト比、および最小開状態ヘイズを示す、グラフである。
【
図26H】
図26A−26Lは、本発明の種々の実施形態による、種々のサイズのカプセルを含有するカプセル化電気泳動媒体に関する最小閉状態透過率、最小開状態透過率、コントラスト比、および最小開状態ヘイズを示す、グラフである。
【
図26I】
図26A−26Lは、本発明の種々の実施形態による、種々のサイズのカプセルを含有するカプセル化電気泳動媒体に関する最小閉状態透過率、最小開状態透過率、コントラスト比、および最小開状態ヘイズを示す、グラフである。
【
図26J】
図26A−26Lは、本発明の種々の実施形態による、種々のサイズのカプセルを含有するカプセル化電気泳動媒体に関する最小閉状態透過率、最小開状態透過率、コントラスト比、および最小開状態ヘイズを示す、グラフである。
【
図26K】
図26A−26Lは、本発明の種々の実施形態による、種々のサイズのカプセルを含有するカプセル化電気泳動媒体に関する最小閉状態透過率、最小開状態透過率、コントラスト比、および最小開状態ヘイズを示す、グラフである。
【
図26L】
図26A−26Lは、本発明の種々の実施形態による、種々のサイズのカプセルを含有するカプセル化電気泳動媒体に関する最小閉状態透過率、最小開状態透過率、コントラスト比、および最小開状態ヘイズを示す、グラフである。
【発明を実施するための形態】
【0063】
電気泳動ディスプレイ(電子リーダ等)は、典型的には、不透明であり、反射モードで動作する。本機能性は、
図12Aに図示され、表面に衝突する光の反射率は、好適な電圧を用いて、黒色または白色荷電粒子を視認表面に向かって移動させることによって変調される。しかしながら、電気泳動デバイスはまた、
図12Bに図示される、いわゆる「シャッタモード」でも動作するように作製されることができ、1つの動作状態は、実質的に不透明であり、別の動作状態状態は、光透過性である。本「シャッタモード」電気泳動デバイスが、透明基板上に構築されると、本デバイスを通した光の透過を調整することが可能である。シャッタモード電気泳動媒体のための1つの潜在的使用は、可変光透過率を伴う窓である。
【0064】
図12Aおよび12Bのデバイスは、ポリマー結合剤中のカプセルから成る、電気光学媒体を含む。カプセルは、電場に応答して移動する、荷電顔料粒子を含有する。カプセルは、典型的には、下記により詳細に説明される、ゼラチン材料から形成される。電気光学媒体は、酸化インジウムスズ(ITO)でコーティングされたテレフタル酸ポリエチレン(PET)等の公知の材料から作製され得る、第1の電極層と第2の電極層との間に分散される。代替として、電極層は、金属電極を備えてもよく、これは、ピクセルとして配列されてもよい。ピクセルは、アクティブマトリクスとして制御可能であり、それによって、テキストおよび写真の表示を可能にし得る。付加的接着剤層が、典型的には、電気光学媒体と電極層のうちの1つとの間に存在する。接着剤層は、UV硬化性であり、典型的には、カプセルによって作成された偏差を「充填」することによって、最終デバイスの平面性を改良し得る。好適な接着剤調合物は、米国第2017/0022403号(参照することによって本明細書に組み込まれる)に説明されている。
【0065】
DC場が、
図12Aのデバイスに印加されると、暗または明粒子は、視認表面に向かって移動し、それによって、光学状態を暗から明に変化させる。
図12Bでは、交流電場が、電極のうちの1つに印加されると、荷電顔料粒子は、カプセルの壁に駆動され、光の透過のために、カプセルを通して開口をもたらす、すなわち、開状態である。両実施形態では、溶媒が、非極性であり、電荷制御剤および/または安定化剤を含むため、光学状態(黒色/白色;開/閉)が、電場を維持する必要性なく、長い時間周期(数週間)にわたって維持されることができる。その結果、本デバイスは、1日数回のみ「切り替えられ」、電力を殆ど消費し得ない。
【0066】
用語「グレー状態」は、撮像技術分野におけるその従来の意味で本明細書で使用され、ピクセルの2つの極限光学状態の中間の状態を指し、必ずしもこれらの2つの極限状態の間の黒色−白色遷移を示唆するわけではない。例えば、下記に参照されるE Ink特許および公開済出願のうちのいくつかは、極限状態が白色および濃青色であり、したがって、中間「グレー状態」が実際には淡青色であろう、電気泳動ディスプレイを説明している。実際に、既述のように、光学状態の変化は、色変化では全くない場合がある。用語「黒色」および「白色」または「閉」および「開」は、ディスプレイの2つの極限光学状態を指すために以降で使用され得、通常、厳密に黒色および白色ではない極限光学状態、例えば、前述の白色および濃青色状態を含むものとして理解されるべきである。用語「モノクロ」は、以降では、ピクセルをいかなる介在グレー状態も伴わないそれらの2つの極限光学状態にのみ駆動する、駆動スキームを表すために使用されてもよい。(下記に議論されるシャッタモードディスプレイの場合では、2つの極限光学状態は、「暗」および「透明」または「開」および「閉」と称され得る。)
【0067】
用語「双安定性」および「双安定」は、当技術分野におけるそれらの従来の意味で、少なくとも1つの光学性質が異なる第1および第2の表示状態を有する表示要素を備えるディスプレイであって、その第1または第2の表示状態のいずれかをとるように、有限持続時間のアドレス指定パルスを用いて、任意の所与の要素が駆動されてから、アドレス指定パルスが終了した後に、表示要素の状態を変化させるために要求されるアドレス指定パルスの最小持続時間の少なくとも数倍、例えば、少なくとも4倍、その状態が持続するようなディスプレイを指すために、本明細書で使用される。米国特許第7,170,670号では、グレースケールが可能ないくつかの粒子ベースの電気泳動ディスプレイが、それらの極限黒色および白色状態においてだけではなく、また、それらの中間グレー状態においても安定し、同じことが、いくつかの他のタイプの電気光学ディスプレイにも当てはまることが示されている。本タイプのディスプレイは、適切には、双安定性ではなく、「多安定性」と呼ばれるが、便宜上、用語「双安定性」が、本明細書では、双安定性および多安定性ディスプレイの両方を網羅するために使用されてもよい。
【0068】
長年にわたる集中的研究および開発の対象であった1つのタイプの電気光学ディスプレイは、複数の荷電粒子が電場の影響下で流体を通して移動する、粒子ベースの電気泳動ディスプレイである。電気泳動ディスプレイは、液晶ディスプレイと比較したとき、良好な輝度およびコントラスト、広い視野角、状態双安定、および低電力消費の属性を有することができる。それにもかかわらず、これらのディスプレイの長期の画像品質に関する問題は、それらの広範囲の使用を妨げている。例えば、電気泳動ディスプレイを構成する粒子は、沈降する傾向があり、これらのディスプレイに関する不適正な運用寿命をもたらす。
【0069】
上記のように、電気泳動媒体は、流体の存在を要求する。殆どの従来技術の電気泳動媒体では、本流体は、液体であるが、電気泳動媒体は、ガス状流体を使用して生産されることができる(例えば、Kitamura, T., et al., 「Electrical toner movement for electronic paper−like display」, IDW Japan, 2001, Paper HCS1−1およびYamaguchi, Y., et al., 「Toner display using insulative particles charged triboelectrically」, IDW Japan, 2001, Paper AMD4−4参照)。米国特許第7,321,459号および第7,236,291号もまた参照されたい。そのようなガスベースの電気泳動媒体は、媒体がそのような沈降を可能にする配向において、例えば、媒体が垂直面に配置される標識において使用されるとき、粒子沈降に起因する液体ベースの電気泳動媒体と同一のタイプの問題を受けやすいと考えられる。実際に、液体のものと比較したガス状懸濁流体のより低い粘度は、電気泳動粒子のより迅速な沈降を可能にするため、粒子沈降は、液体ベースのものよりもガスベースの電気泳動媒体においてより深刻な問題となると考えられる。
【0070】
Massachusetts Institute of Technology (MIT)、E Ink Corporation、E Ink California, LLC、および関連する企業に譲渡された、またはそれらの名義の多数の特許および出願が、カプセル化およびマイクロセル電気泳動および他の電気光学媒体において使用される種々の技術を説明している。カプセル化電気泳動媒体は、多数の小型カプセルを備え、そのそれぞれ自体は、電気泳動により移動可能な粒子を流体媒体中に含有する内相と、内相を囲繞するカプセル壁とを備える。典型的には、カプセルは、2つの電極の間に位置付けられるコヒーレント層を形成するために、それ自体がポリマー結合剤内に保持される。マイクロセル電気泳動ディスプレイでは、荷電粒子および流体は、マイクロカプセル内にカプセル化されず、代わりに、典型的にはポリマーフィルムである、搬送媒体内に形成された複数の空洞内に保定される。これらの特許および出願に説明される技術は、以下を含む。
【化1-1】
【化1-2】
【0071】
前述の特許および出願の多くは、カプセル化電気泳動媒体内の離散マイクロカプセルを囲繞する壁が、連続相と置換され、したがって、いわゆるポリマー分散電気泳動ディスプレイを生産し得、電気泳動媒体が、電気泳動流体の複数の離散液滴と、ポリマー材料の連続相とを備え、そのようなポリマー分散電気泳動ディスプレイ内の電気泳動流体の離散液滴が、いかなる離散カプセル膜も各個々の液滴と関連付けられない場合であっても、カプセルまたはマイクロカプセルと見なされ得ることを認識する。例えば、前述の米国特許第6,866,760号および第7,079,305号を参照されたい。故に、本願の目的のために、そのようなポリマー分散電気泳動媒体は、カプセル化電気泳動媒体の亜種と見なされる。
【0072】
電気泳動媒体は、多くの場合、不透明であり(例えば、多くの電気泳動媒体では、粒子は、ディスプレイを通した可視光の透過を実質的に遮断するため)、反射モードで動作するが、多くの電気泳動ディスプレイは、いわゆる「シャッタモード」で動作するように作製されることができ、1つのディスプレイ状態は、実質的に不透明であり、1つは光透過性である。例えば、米国特許第5,872,552号、第6,130,774号、第6,144,361号、第6,172,798号、第6,271,823号、第6,225,971号、および第6,184,856号を参照されたい。電気泳動ディスプレイと類似するが、電場強度における変動に依拠する誘電泳動ディスプレイは、類似するモードで動作することができる(米国特許第4,418,346号参照)。他のタイプの電気光学ディスプレイもまた、シャッタモードで動作することが可能であり得る。シャッタモードで動作する電気光学媒体は、フルカラーディスプレイのための多層構造において有用であり得、そのような構造では、ディスプレイの視認面に隣接する少なくとも1つの層は、視認面からより遠位の第2の層を暴露または隠蔽するために、シャッタモードで動作する。
【0073】
荷電顔料粒子は、種々の色および組成であってもよい。加えて、荷電顔料粒子は、表面ポリマーで官能化され、状態安定性を改良してもよい。そのような顔料は、米国特許公開第2016/0085132号(参照することによってその全体として組み込まれる)に説明されている。例えば、荷電粒子が、白色である場合、それらは、TiO
2、ZrO
2、ZnO、Al
2O
3、Sb
2O
3、BaSO
4、PbSO
4、または同等物等の無機顔料から形成されてもよい。それらはまた、高屈折率(>1.5)を伴い、あるサイズ(>100nm)であって、白色を呈する、ポリマー粒子、または所望の屈折率を有するように工学設計された複合粒子であってもよい。黒色荷電粒子は、CI顔料黒色26または28または同等物(例えば、マンガンフェライトブラックスピネルまたは銅クロマイトブラックスピネル)またはカーボンブラックから形成されてもよい。他の色(非白色および非黒色)は、CI顔料PR254、PR122、PR149、PG36、PG58、PG7、PB28、PB15:3、PY83、PY138、PY150、PY155、またはPY20等の有機顔料から形成されてもよい。他の実施例は、Clariant Hostaperm Red D3G 70−EDS、Hostaperm Pink E−EDS、PV fast red D3G、Hostaperm red D3G70、Hostaperm Blue B2G−EDS、Hostaperm Yellow H4G−EDS、Novoperm Yellow HR−70−EDS、Hostaperm Green GNX、BASF Irgazine red L3630、Cinquasia Red L 4100 HD、およびIrgazin Red L 3660 HD;Sun Chemical phthalocyanine blue、phthalocyanine green、diarylide yellow、またはdiarylide AAOT yellowを含む。色粒子はまた、CI顔料青色28、CI顔料緑色50、CI顔料黄色227、および同等物等の無機顔料から形成されることができる。荷電粒子の表面は、米国特許第6,822,782号、第7,002,728号、第9,366,935号、および第9,372,380号、および米国公開第2014−0011913号(その全ての内容は、参照することによってその全体として本明細書に組み込まれる)に説明されるように、要求される粒子の電荷極性および電荷レベルに基づいて、公知の技法によって修正されてもよい。
【0074】
粒子は、本来の電荷を呈し得る、または電荷制御剤を使用して明示的に荷電され得る、または溶媒または溶媒混合物中に懸濁されると電荷を獲得し得る。好適な電荷制御剤は、当技術分野において周知であり、それらは、性質においてポリマー性または非ポリマー性であり得る、またはイオン性または非イオン性であり得る。電荷制御剤の実施例は、限定ではないが、Solsperse17000(活性ポリマー分散剤)、Solsperse9000(活性ポリマー分散剤)、OLOA(R)11000(スクシンイミド無灰分散剤)、Unithox750(エトキシレート)、Span85(ソルビタントリオレエート)、Petronate L(スルホン酸ナトリウム)、Alcolec LV30(大豆レシチン)、Petrostep B100(石油スルホン酸塩)またはB70(硫酸バリウム)、Aerosol OT、ポリイソブチレン誘導体またはポリ(エチレン−co−ブチレン)誘導体、および同等物を含んでもよい。懸濁流体および荷電顔料粒子に加えて、内相は、安定化剤、界面活性剤、および電荷制御剤を含んでもよい。安定化材料は、それらが溶媒中に分散されると、荷電顔料粒子上に吸着され得る。本安定化材料は、粒子がそれらの分散状態にあるとき、可変透過率媒体が実質的に非透過性であるように、粒子を相互から分離された状態に保つ。
【0075】
当技術分野において公知のように、荷電粒子(典型的には、上記に説明されるように、カーボンブラック)を低誘電定数の溶媒中に分散させることは、界面活性剤の使用によって補助されてもよい。そのような界面活性剤は、典型的には、極性「頭部基」と、溶媒と相溶性がある、またはその中に可溶性である、非極性「尾部基」とを含む。本発明では、非極性尾部基は、飽和または不飽和炭化水素部分、または、例えば、ポリ(ジアルキルシロキサン)等の炭化水素溶媒中に可溶性の別の基であることが、好ましい。極性基は、アンモニウム、スルホン酸塩またはホスホン酸塩、または酸性または塩基性基等のイオン性材料を含む、任意の極性有機官能性であってもよい。特に、好ましい頭部基は、カルボン酸またはカルボキシレート基である。本発明と併用するために好適な安定化剤は、ポリイソブチレンおよびポリスチレンを含む。いくつかの実施形態では、ポリイソブテニルコハク酸イミドおよび/またはソルビタントリオレエートおよび/または2−ヘキサデカン酸等の分散剤が、添加される。
【0076】
本発明の可変透過率媒体中で使用される流体は、典型的には、低誘電定数(好ましくは、10未満、望ましくは、3未満)であろう。流体は、好ましくは、低粘度、比較的に高い屈折率、低費用、低反応性、および低蒸気圧/高沸点を有する溶媒である。溶媒の実施例は、限定ではないが、へプタン、オクタン、およびIsopar(R)(Exxon Mobil)またはIsane(R)(Total)等の石油蒸留物等の脂肪族炭化水素、リモネン、例えば、l−リモネン等のテルペン、およびトルエン等の芳香族炭化水素を含む。特に好ましい溶媒は、これが低誘電定数(2.3)を比較的に高い屈折率(1.47)と組み合わせるため、リモネンである。内相の屈折率は、屈折率整合剤の添加によって修正されてもよい。例えば、前述の米国特許第7,679,814号は、電気泳動粒子を囲繞する流体が、部分水素化芳香族炭化水素およびテルペンの混合物を含み、好ましい混合物が、d−リモネンおよびCargille−Sacher Laboratories(55 Commerce Rd, Cedar Grove N.J. 07009)からCargille(R) 5040として商業的に入手可能な部分水素化テルフェニルである、可変透過率デバイスにおいて使用するために好適な電気泳動媒体を説明している。本発明の種々の実施形態に従って作製されるカプセル化媒体では、カプセル化分散体の屈折率は、ヘイズを低減させるためにカプセル化材料のものと可能な限り密接に合致することが、好ましい。殆どの事例では、550nmにおいて1.51〜1.57、好ましくは、550nmにおいて約1.54の屈折率を伴う内相を有することが、有益である。
【0077】
本発明の好ましい実施形態では、カプセル化流体は、1つ以上の非共役オレフィン系炭化水素、好ましくは、環状炭化水素を含んでもよい。非共役オレフィン系炭化水素の実施例は、限定ではないが、リモネン等のテルペン、フェニルシクロヘキサン、安息香酸ヘキシル、シクロドデカトリエン、1,5−ジメチルテトラリン、Cargille(R) 5040等の部分水素化テルフェニル、フェニルメチルシロキサンオリゴマー、およびそれらの組み合わせを含む。本発明のある実施形態によるカプセル化流体に関する最も好ましい組成物は、シクロドデカトリエンと、部分水素化テルフェニルとを含む。
【0078】
可変透過率電気泳動媒体に対する最良のアプローチは、液滴の広いサイズ分布を伴うポリマー分散電気泳動媒体であろうことが既に示唆されており、そのような広いサイズ分布は、電気泳動媒体の層の良好な均一性およびより大きい液滴の間の間隙を充填する役割を果たす非常に小さい液滴(通常、「微粒子」として公知である)の存在に起因して、低グレインを与えるはずである。可変透過率デバイスにおいてマイクロカプセル媒体を使用する以前の試みは、過剰なグレイン(光学密度における局所変動)および高い最小透過率値(すなわち、比較的に漏出しやすい閉状態)に悩まされており、したがって、媒体は、車両サンルーフ等のいくつかの商業的用途において有用ではないであろう。しかしながら、ポリマー分散電気泳動媒体は、媒体生産プロセスおよび液滴破裂の可能性を低減させるための上塗の使用を有意に複雑にする、剪断および温度等のパラメータ伴う連続相の予測不可能なゲル化を含む、それらの独自の問題を有する。カプセルは、ポリマー分散媒体中の液滴よりも破裂に耐性があり、これは、カプセルベースの媒体が、ポリマー分散媒体では利用可能ではないスプレーコーティング等のあるコーティング技法を使用することを可能にする。カプセルベースの媒体は、カプセル破裂を防止するために上塗を要求せず、カプセルは、ポリマー分散媒体では困難または不可能である方法で、限定された範囲のカプセルサイズを伴う媒体を生産するための篩分等の技法によってサイズ分離されることができる。
【0079】
しかしながら、前述で留意されるように、カプセルベースの電気泳動媒体は、閉状態における望ましくなく高い光透過率および/または過剰なグレインに悩まされる傾向がある。例えば、低コーティング重量において、カプセルベースの媒体は、ピンホールまたは隙間(隣接するカプセルの間の間隙)を通した高光透過率に悩まされる一方、より高いコーティング重量において、過剰なグレインおよび不良なコントラスト比が、深刻な問題になる。サイズ分離されていないカプセルが使用される場合であっても、カプセル壁(特に、小型カプセルのもの)は、閉状態において透過率を増加させ、カプセルベースの可変透過率デバイスにおいて可能なコントラスト比を減少させる。カプセルベースの媒体はまた、高動作電圧、例えば、120Vにおいても、不適正なコントラスト比(最大開透過率対最小閉透過率の比)に悩まされ得る。カプセルベースの可変透過率デバイスの前述の不利点は、本発明の種々の実施形態に従って作製される可変透過率電気泳動媒体を利用することによって低減される、またはさらには実質的に排除され得ることが、現在見出されている。
【0080】
本発明の第1の実施形態によると、望ましくなく高い光透過率および/または過剰なグレインは、複数のカプセルと、結合剤(連続相)の吸収度が閉状態におけるカプセル内の内相の吸収度にほぼ等しい結合剤とを備える、可変透過率電気泳動媒体を提供することによって低減される、または実質的に排除されてもよい。カプセルベースの電気泳動媒体中で使用される結合剤は、通常、ポリマー性であり、少なくともそのような媒体中で通常使用される約50μmの厚さにおいて実質的に透明である。結合剤において必要な吸収度を生産するために、色が、染料または顔料(集合的に、「着色剤」と称される)を使用して結合剤に添加されてもよい。ヘイズを最小限にするために、染料または非常に微細な分散顔料のいずれかが、着色剤として使用されるべきである。しかしながら、窓および車両サンルーフ等の可変透過率デバイスは、相当な割合の近紫外線放射を有する日光に長期間にわたって暴露され、染料は、光退色または熱退色を受けやすいため、顔料が、概して、着色剤として好ましい。本好ましい顔料は、カーボンブラックであり、これは、望ましいニュートラル調および優れた光安定性を有する。しかしながら、カーボンブラックは、凝集する傾向が強く(殆ど全ての商業的カーボンブラックは、小型粒子の凝集体である)、したがって、光を過剰に散乱させない粒子サイズにおいてこれを維持するために、カーボンブラックに分散剤または界面活性剤を添加することが、必要である。さらに、カーボンブラックは、非常に導電性であり、粒子の凝集体または糸状物の形成は、電極の間に電気ショートを生成する、または少なくとも望ましくない程度まで結合剤の伝導率を増加させ得るため、カーボンブラックを電気泳動媒体中に十分に分散された状態に保つことが、不可欠である。最後に、結合剤中のカーボンブラックの濃度は、電極の間の電場の多くが、結合剤を通して、カプセルの周囲に通過し、したがって、カプセルの電気光学性能を低下させることを防止するために、低く保たれなければならない。低分子量の界面活性剤が、カーボンブラックの分散を補助するために使用されることができるが、そのような界面活性剤は、カーボンブラックと周辺相との間のもの以外の界面を移動する傾向を有し、そのような界面活性剤移動は、種々の問題をもたらし得る。故に、ポリマー界面活性剤の使用が、好ましく、例えば、Kolliphor P188(BASFから入手可能)等のポロクサマー分散剤が、Norland Productsによって販売されるHipure液体ゼラチンまたはアカシアと液体ゼラチンの配合物等の液体ゼラチン中でCabot CorporationによってEmperor 2000カーボンブラックとして商業的に販売される好ましいカーボンブラックと良好に機能することが見出されている。
【0081】
本発明の好ましい実施形態では、着色剤は、着色粒子の配合物を含んでもよい。着色粒子の配合物は、黒色、シアン、およびマゼンタ粒子を含んでもよい。殆どの実施形態では、着色粒子の配合物中の粒子の平均直径は、20〜100nmであってもよい。いくつかの実施形態では、黒色粒子対シアン粒子の比は、10:1〜3:2(黒色:シアン)であってもよい。いくつかの実施形態では、黒色粒子対マゼンタ粒子の比は、10:1〜3:2(黒色:マゼンタ)であってもよい。いくつかの実施形態では、着色粒子の配合物は、0.1%〜3%(結合剤の重量)で存在してもよい。いくつかの実施形態では、結合剤は、結合剤の重量の約2%全色混合物において、概算で3重量部のシアンと3重量部のマゼンタと14重量部のカーボンブラックとを含む。本結合剤混合物は、内相が(ブタ)ゼラチンおよびアカシアのコアセルベート中にカプセル化されるときに使用するために優れていることが見出されている。結果として生じる電気光学媒体は、透過性デバイスにおいて使用されるとき、低ヘイズ、およびより少ないキックバック、したがって、さらなる長期状態安定性を有する。
【0082】
図面を参照して下記に解説される理由から、本発明の可変透過率媒体が、濃く着色された結合剤の薄い層を組み込むことは、望ましくなく、最良の結果は、あまり濃く着色されていない結合剤の比較的により厚い層を用いて取得される。実際に、本発明の媒体が、殆どの従来技術のカプセル化電気泳動媒体よりも高い割合の結合剤を含有することが、望ましいと見出されており、15重量部のカプセル毎に少なくとも1重量部の結合剤、随意に、4重量部のカプセル毎に最大1重量部の結合剤が存在するべきである。そのような比較的に高い割合の結合剤は、カプセル層内のピンホールおよび隙間を通した光の透過率を最小限にする。さらに、使用されるコーティング重量は、カプセルの少なくとも単層または若干それよりも大きいものが、コーティングのために使用される基板上に堆積されるようなものであるべきである。
【0083】
図1Aおよび1Bは、それぞれ、結合剤が着色されていない従来技術のカプセルベースの電気泳動媒体の閉および開状態を通した概略断面である。媒体の閉状態における透過率は、閉状態においても媒体を通した光の透過を遮断するものが本質的に存在しない、ピンホール(示されるような)または隙間の存在によって増加されることが分かるであろう。媒体の閉状態を通した光の結果として生じる「漏出」は、そのコントラスト比を大幅に低減させる。実践では、そのような隙間およびピンホールの存在は、それらが、閉状態における最小透過率を車両サンルーフにとって高すぎる3パーセントよりも大きいものに限定するため、コーティング重量が標準的な20g/m
2から約24g/m
2に増加される場合であっても、問題である。
【0084】
図1Cおよび1Dは、少量の濃く着色された結合剤を含むカプセルベースの電気泳動媒体を通した、それぞれ、それらの
図1Aおよび1Bと類似する概略断面である。本着色結合剤の存在は、閉状態(
図1C)におけるピンホールおよび隙間の効果を大幅に低減させ、したがって、
図1Aおよび1Bの媒体と比較して、媒体のコントラスト比を改良する。しかしながら、開状態(
図1D)では、濃く着色された結合剤は、ディスプレイ(
図1D参照)の多層区分内のカプセル壁を過度に強調する傾向があるため、濃く着色された結合剤は、望ましくなく高いグレインをもたらす。
【0085】
図1Eおよび1Fは、
図1Cおよび1Dの結合剤よりも強く着色されないが、結合剤の吸収度が閉状態において内相のものと実質的に合致するようにはるかに多い量において存在する結合剤を使用する、本発明の好ましいカプセルベースの電気泳動媒体を通した、それぞれ、それらの
図1Aおよび1Bと類似する概略断面である。本薄く着色された結合剤の存在は、閉状態(
図1E)におけるピンホールおよび隙間の効果を低減させる際に本質的に同一の効果を有し、したがって、
図1Cに存在する濃く着色されるが、薄い結合剤と同様に、
図1Aおよび1Bの媒体と比較して、媒体のコントラスト比を改良する。しかしながら、開状態(
図1F)におけるグレインは、ディスプレイ(
図1F参照)の多層区分内のカプセル壁のいかなる過度の強調も存在しないため、
図1Dのものと比較して大幅に低減される。
【0086】
本発明の第2の実施形態によると、可変透過率電気泳動媒体の不適正なコントラスト比は、少なくとも約8つの炭素原子を有する分岐鎖脂肪酸と、OLOA(R) 11000等のオリゴアミン末端ポリオレフィンとを含む電荷制御剤を含むことによって改良されてもよい。電荷制御剤を含有する電気泳動媒体をカプセル化することは、当然ながら、窓および車両サンルーフ等の可変透過率デバイスにとって重要である、低減された動作電圧においても実質的に改良されたコントラスト比(したがって、低減された電力消費)および開状態において低ヘイズを伴うカプセルベースの媒体を生産する。使用される脂肪酸は、好ましくは、水不溶性の油可溶性酸である。
【0087】
本発明の第3の実施形態によると、カプセル化顔料粒子と、結合剤とを含む、改良された電気光学媒体が、提供される。特に、魚ゼラチンおよびアカシア等のポリアニオンの混合物が、(ブタ)ゼラチンおよびアカシアのコアセルベートから形成されるカプセルと併用するために優れた結合剤であることが見出されている。魚ゼラチンとともに結合剤中に含まれ得るポリアニオンは、限定ではないが、デンプンおよびセルロース誘導体、植物抽出物(例えば、アカシア)、および多糖類(例えば、アルギン酸)等の炭化水素ポリマー、ゼラチンまたは乳清タンパク質等のタンパク質、蜜蝋またはリン脂質等の脂質、およびそれらの組み合わせを含む。本結果は、魚ゼラチンまたはアカシア等のポリアニオンのいずれも、単独では、電気光学媒体のための好適な結合剤材料ではないため、驚くべきものである。下記に説明されるように、魚ゼラチンは、単独では、許容不可能なキックバックを有する一方、アカシア等のポリアニオンは、単独では、コーティング後に調整されると、収縮し、ひび割れるであろう。結果として生じる電気光学媒体は、透過性デバイスにおいて使用されるとき、低ヘイズ、およびより少ないキックバック、したがって、さらなる長期状態安定性を有する。電気光学媒体は、日光読取可能ディスプレイおよびスマートウィンドウを含む、種々の電気光学デバイスを作成するために、広い面にわたってコーティングされ、電極等を積層されることができる。
【0088】
可変透過率デバイスにおいて使用されるゼラチンベースのカプセル壁は、上記に言及されるE InkおよびMIT特許および出願の多くに説明されている。ゼラチンは、Sigma AldrichまたはGelitia USA等の種々の商業供給業者から入手可能である。これは、用途の必要性に応じて、種々のグレードおよび純度で取得されることができる。ゼラチンは、主に、動物生成物(ウシ、ブタ、家禽、魚)から収集され、加水分解される、コラーゲンを含む。これは、ペプチドおよびタンパク質の混合物を含む。本明細書に説明される実施形態の多くでは、ゼラチンは、アカシアの木の硬化樹液に由来する、アカシア(アラビアガム)と組み合わせられる。アカシアは、糖タンパク質および多糖類の複雑な混合物であり、これは、多くの場合、食料品中の安定化剤として使用される。アカシアおよびゼラチンの水性溶液のpHは、下記に説明されるように、非極性内相の液滴をカプセル化し得るポリマーが豊富なコアセルベート相を形成するように調整されることができる。
【0089】
ゼラチン/アカシアを組み込むカプセルは、以下のように調製されてもよく、例えば、米国特許第7,170,670号(参照することによって全体として組み込まれる)を参照されたい。本プロセスでは、ゼラチンおよび/またはアカシアの水性混合物が、炭化水素内相(またはカプセル化するために所望される、他の水不混和性相)とともに乳化され、内相をカプセル化する。溶液は、ゼラチンを溶解するために、乳化に先立って40℃に加熱されてもよい。pHは、典型的には、所望の液滴サイズ分布が達成された後、コアセルベートを形成するために低下される。カプセルは、典型的には、室温以下のエマルションの制御された冷却および混合に応じて形成される。均一な様式で内相液滴の周囲でコアセルベートを離散的にゲル化するための適切な混合およびあるカプセル化調合物(例えば、ゼラチンおよびアカシア濃度およびpH)は、湿潤および拡散条件が正しい場合に達成され、これは、内相組成物によって大いに要求される。本プロセスは、20〜100μmの範囲内のカプセルをもたらし、多くの場合、開始材料の50パーセント以上を使用可能カプセルの中に組み込む。生産されたカプセルは、次いで、篩分または他のサイズ除外ソートによって、サイズ別に分離される。100μmよりも大きいカプセルは、典型的には、それらが裸眼で可視であり、より大型のカプセルは、電極の間の間隙を増加させ、必要な駆動電圧を増加させるため、除外される。
【0090】
本発明の第4の実施形態によると、驚くべきことに、より大型のカプセルを添加することは、可変透過率デバイスにおける開状態を通した視認体験を改良し得ることが発見されている。本結果は、伝統的に、直径が50μm〜90μmの範囲内の優勢なカプセルを有する可変透過率デバイスが、一貫しないカプセル充塞のために「粒状」であるため、予期されなかった。電気光学媒体の加工の間にサイズ別にカプセルを意図的にソートし、次いで、選択されたサイズ分布を意図的に組み合わせ、具体的比率のサイズ分布を達成することによって、良好なコントラストおよび低グレインの両方を伴う可変透過率デバイスを達成することが可能であることが発見されている。結果として生じる可変透過率デバイスは、光源が本デバイスを通して視認されるとき、低グレイン、良好なコントラスト、および減少された回折パターンを有する。
【0091】
本発明の第4の実施形態による、本発明の電気光学媒体を調製するためのプロセスが、
図15に見られることができ、本プロセスは、上記に説明されるように、荷電顔料粒子を含むカプセルの調製によって開始される。結果として生じるカプセル化電気泳動媒体は、次いで、2篩分プロセス、一般的に、
図15の篩分Aおよび篩分Bを使用してサイズに従って篩分される。3つの異なるサイズ除外が示されるが、付加的サイズ除外が、実施され得、しかしながら、カプセルを2つのサイズ分布にパーティション化することのみが必要であり得ることを理解されたい。サイズ分布は、次いで、光透過性電極層上にコーティングされ得る電気光学媒体を作成するために、ゼラチン等のポリマー結合剤とともに所望の比率で(重量で)再び組み合わせられる。本発明のデバイスは、1重量部のより小型のカプセル毎に2〜5重量部のより大型のカプセルを備えてもよい。いくつかの実施形態では、1重量部のより小型のカプセル毎に約3重量部のより大型のカプセルが存在してもよい。
【0092】
サイズソート後、カプセルは、結合剤と混合され、例えば、スロットコーティング、ナイフコーティング、スピンコーティング等を使用したコーティングのためのスラリーを作成する。本発明の実施形態では、結合剤は、ゼラチン、典型的には、魚ゼラチンを含む。好ましい実施形態では、ゼラチンは、アカシアと組み合わせられるが、しかしながら、混合物は、スラリーを均一に維持することがより困難であるため、コアセルベートに複合化されるべきではないことが見出されている。加えて、透過性媒体のヘイズは、結合剤混合物に添加されるアカシアの量を変動させることによって改良され得ることが発見されている。
【0093】
本発明の種々の実施形態による電気光学媒体の層を含むディスプレイの軸外透明性を改良するために、可能な限り層を薄く保ち、したがって、電気泳動層の厚さを通して延在する任意の粒子構造のサイズを低減させることが、有利であり得るが、しかしながら、上記のように、薄い電気泳動層は、適正な不透明度をディスプレイの閉状態において達成するために、電気泳動粒子の体積割合における対応する増加を要求する。故に、光変調器において使用するための材料の任意の所与の選択のための電気泳動層の最適厚さが存在する可能性が高い。軸外透明性もまた、それらが液滴の全体的側壁を占有しないように、粒子構造を制御することによって改良されることができる。特に、粒子構造が電気泳動媒体の層の1つの主要な表面に隣接する側壁の一部のみを占有するように、粒子を濃縮することが、有利である。そのような粒子構造は、最初に、DC場を層に印加し、次いで、適切な周波数のAC場を使用して、粒子を側壁に駆動することによって、全ての粒子を電気泳動層の1つの主要な表面に隣接する液滴内にもたらすことによって、本発明のDC/AC駆動方法に従って生産されてもよい。
【0094】
前述に留意されるように、本発明の可変透過率フィルムは、第1の光透過性電極と、第2の光透過性電極とを備えてもよく、電気泳動層およびポリウレタンアクリレート配合物等のUV硬化接着剤が、
図21に図示される可変透過率フィルム等の第1および第2の光透過性電極の間に配置される。本発明のさらに別の実施形態によると、非散乱着色剤が、可変透過率フィルムの接着剤層中に含まれてもよい。フィルムの接着剤を着色することは、グレインおよびピンホールをさらに最小限にし得る。UV硬化接着剤への染料または非常に小さい(<100nm)良好に分散された顔料等の非散乱着色剤の添加は、カプセル層ピンホールを充填し、その結果、ピンホールを通した光透過率を低下させ得る。着色されたUV接着剤はまた、可変透過率フィルムのグレインを劇的に改良し得る。着色剤の実施例は、限定ではないが、Macrolex Black 2B、Keyplast Black AN、Macrolex Violet 3R、Macrolex Blue 3R、Orasol Black X51、およびOrasol Black X55を含む。
【0095】
本発明の種々の実施形態による接着剤組成物は、好ましくは、0.25〜0.5phrの1つ以上の着色剤を含有する。接着剤は、単一の材料を用いて着色されることに限定されない。顔料および/または染料の配合物が、光および温度堅牢度を改良するために使用されてもよい。可変透過率フィルムに関する用途に応じて、接着剤の色は、下層カプセル層を変化させる必要性なく、色染料/顔料の選定によって調整されてもよい。
【0096】
理論によって拘束されるわけではないが、一部のグレインは、カプセル層内の厚さ変動によって引き起こされ得る可能性が高く、100%固体であり、平坦化において効果的であるUV硬化接着剤を使用することによって、着色された接着剤層の可変厚さは、カプセル層の形状を効果的に補完し得る。例えば、着色された接着剤の最も厚い部分は、カプセル層内のピンホールの場所に隣接して位置し、それによって、これが最も必要とされる場所において最も着色を提供するであろう(
図22A、22B、23A、および23B参照)。例えば、Keyplast Black AN等の接着剤可溶性黒色染料の添加は、開状態ヘイズのいかなる増加も伴わずに、開状態グレイン(cqiスコア)および閉状態ピンホールを低下させることが可能であり得る。UV硬化性接着剤層は、デバイス切替の間にその透過率を変化させることができないため、接着剤層透過率がカプセル層の開および閉状態の透過率の間にあるように着色剤装填を選択することが、好ましい。例えば、約1ミルのカプセル層を伴うデバイスが、約1%の閉状態透過率および約30%の開状態透過率を有する場合、約1ミル厚さの接着剤層が、活性カプセル層を補完するために、1〜30%の透過率を有するように着色されるべきである。
【0098】
実施例が、ここで、例証にすぎないが、本発明の種々の実施形態に従って作製される電気泳動媒体の詳細を示すために与えられる。
【0099】
I.着色結合剤を含有する可変透過率媒体
【0101】
非水性内相が、OLOA(R) 11000、l−リモネン、Cargille(R)5040浸漬流体、カーボンブラック、ポリスチレン、およびソルビタントリオレエートを組み合わせることによって調製された。結果として生じる混合物は、攪拌しながら水性ゼラチン/アカシア溶液に混合物を添加することによってカプセル化された。内相の添加が完了後、混合物は、乳化された。ある周期の混合、加熱、およびpH調節後、混合物は、冷却され、結果として生じるカプセルは、30〜40μmの平均サイズを伴う20〜60μmの範囲に篩分された。
【0102】
結果として生じるカプセルは、次いで、1重量部の結合剤対7重量部のカプセルの比における魚ゼラチン(Norland HiPure Liquid Gelatin)の水性結合剤および1重量部の着色剤分散体対49重量部の結合剤の比における5重量パーセントKolliphor P188を伴う10重量パーセントEmperor 2000カーボンブラックを含む水性着色剤分散体と混合された。結果として生じる混合物は、125mm厚さの酸化インジウムスズコーティングポリエステルフィルム上にバーコーティングされ(カプセルは、ITOコーティング面上に堆積される)、コーティングされたフィルムは、乾燥させられ、本質的に、単一層のカプセルを含有する、電気泳動媒体約25μm厚さを生産した。
【0103】
電気泳動媒体の暴露面は、次いで、放射硬化性ウレタンアクリレートベースの接着剤を用いてオーバーコーティングされた。接着剤層が適用されるにつれて、125mm厚さの酸化インジウムスズコーティングポリエステルフィルムのスクリーン印刷シートが、適用された。結果として生じるアセンブリは、次いで、紫外線光への暴露によって硬化された。
【0104】
第2のカプセルベースの電気泳動ディスプレイが、着色剤分散体が省略されることを除いて、類似する様式で調製された。
【0105】
図2は、無着色結合剤がその閉状態にある、
図1Aおよび1Bに示されるものと類似するカプセルベースの電気泳動媒体の顕微鏡写真である(事実上、
図2は、
図1Aの媒体の上面平面図である)。媒体の種々の面積(
図2の円形面積および中央左参照)において、多数のピンホールおよび隙間が存在し、これらの面積が、結果として生じる高い最小透過率および不良なコントラスト比を伴って、残りの面積よりも閉状態においてさえ色がはるかに薄いことをもたらすことが分かるであろう。
【0106】
図3は、その開状態において濃く着色された結合剤を伴う、
図1Cおよび1Dに示されるものと類似するカプセルベースの電気泳動媒体の顕微鏡写真である(事実上、
図3は、
図1Dの媒体の上面平面図である)。媒体の種々の面積(特に、円形面積参照)において、カプセルの複数の層が存在し、これらの面積が、周辺単層面積よりも暗く見え、過剰なグレインをもたらすことが分かるであろう。
【0107】
図4は、
図3と類似するが、
図3に示されるものよりも少なく着色された結合剤の増加された部分を伴い、媒体がその開状態において示される、
図1Eおよび1Fに示されるものと類似するカプセルベースの電気泳動媒体の顕微鏡写真である(事実上、
図3は、
図1Fの媒体の上面平面図である)。媒体の種々の面積(特に、円形面積参照)において、カプセルの複数の層が存在するが、これらの面積は、周辺単層面積との過剰なコントラストがなく、
図3の媒体よりもはるかに低いグレインをもたらすことが分かるであろう。
【0108】
図5A、5B、および5Cは、無着色結合剤(
図1Aおよび1Bに示されるような)を伴うカプセルベースの電気泳動媒体および最適に着色される結合剤(
図1Eおよび1Fに示されるような)を伴う類似する媒体を使用して調製される単一ピクセルディスプレイに関する、それぞれ、閉状態における最小透過率、開状態における最小透過率、およびコントラスト比を示す。
図5A−5Cから、結合剤の着色は、閉状態における最小透過率を約7.5パーセントから約2パーセントに低減させた一方、開状態における透過率をわずか約21パーセントから約19パーセントに低減させ、したがって、コントラスト比を約9から約23に増加させたことが分かるであろう。
【0109】
図6Aおよび6Bは、高度に着色される結合剤(
図1Cおよび1D−
図6Aに示されるような)および最適に着色される結合剤(
図1Eおよび1F−
図6Bに示されるような)を伴うカプセルベースの電気泳動媒体の開および閉状態を示す、写真である。高度に着色される結合剤媒体は、最適に着色されるものよりもはるかに多くのグレインを呈することが分かるであろう。
【0111】
非水性内相が、OLOA(R) 11000、l−リモネン、Cargille(R)5040浸漬流体、カーボンブラック、ポリスチレン、および2−ヘキシルデカン酸を組み合わせることによって調製された。そのように調製された内相は、次いで、ブタゼラチンおよびアカシアの水性溶液に混合物を添加し、続けて、5重量%Kolliphor P188を伴うEmperor 2000カーボンブラックの添加によってカプセル化された。加熱、混合、およびpH調節後、結果として生じるカプセルは、冷却され、次いで、50〜70μmの平均直径を伴う20〜90μm直径のサイズ分布を伴うカプセルの混合物を作成するようにソートされた。
【0112】
カプセルスラリーは、遠心分離され、次いで、1重量部の結合剤対4重量部のカプセルの比において、50:50の魚ゼラチン(Norland HiPure Liquid Gelatin):アカシア(AEP colloids)の水性結合剤と混合された。着色剤の溶液(3.5重量%Kolliphor P188(Sigma−Aldrich 15759)を伴う7重量%Emperor 2000カーボンブラック、1.5重量%Cab−o−jet 265M(Cabot Corp)、および1.5重量%Cab−o−jet 250C(Cabot Corp))が、水中で調製され、次いで、1重量部の着色剤対52.3重量部の結合剤の比において水性結合剤に添加された。結果として生じる結合剤およびカプセル化内相の混合物は、125μm厚さの酸化インジウムスズコーティングポリエステルフィルム上にバーコーティングされた。コーティングされたフィルムは、乾燥させられ、本質的に、単一層のカプセルを含有する電気泳動媒体約33μm厚さを生産した。
【0113】
コーティングされたフィルムのカプセル−コーティングされた表面が、次いで、ウレタンアクリレートベースの接着剤を用いてオーバーコーティングされた。接着剤層が添加されるにつれて、125mm厚さの酸化インジウムスズコーティングポリエステルフィルムのスクリーン印刷シートが、適用された。結果として生じるアセンブリは、次いで、CSun UVランプからのUV光への暴露によって硬化された。
【0114】
上記の技法を使用して、中性密度窓ピクセル(すなわち、上部および底部光透過性電極)が、Emperor 2000カーボンブラック、Cab−o−jet 265Mマゼンタ顔料、およびCab−o−jet 250Cシアン顔料の混合物を用いて着色された結合剤を用いて構築された。対照群として、類似する窓ピクセルが、同等の重量の着色顔料混合物がEmperor 2000カーボンブラックと置換されたことを除いて、同じ技法を使用して構築された。光学評価テストベンチを使用して、コントラスト比およびヘイズが、サンプルに関して評価された。
図19および20に示されるように、色混合物に関するコントラスト比およびヘイズは、対照群とほぼ同程度であった。
【0115】
光学性能は、ほぼ同等であったが、開状態における2つのサンプルの間の色の差異が、裸眼で明白であった。色の差異を定量化する努力において、反射率測定が、白色印刷紙背景に対する二重透過性電極試験セルに行われた。表1に示されるように、それらの結合剤中に顔料の配合物を伴うサンプルは、より中性の色(ゼロにより近接するa
*およびb
*値)およびさらなる全体的反射率を有していた。
【0116】
表1.A)約2%着色剤重量におけるEmperor 2000カーボンブラックのみ、およびB)約2%着色剤混合物重量における着色剤の混合物(14重量部のEmperor 2000カーボンブラック、3重量部のCab−o−jet 265Mマゼンタ、および3重量部のCab−o−jet 250Cシアン)を含む結合剤を伴う同じ内相の二重窓試験ピクセルを通した反射率測定
【表1】
【0117】
II.CCA配合物を含有する可変透過率媒体
【0118】
非水性内相が、OLOA(R) 11000、l−リモネン、Cargille(R)5040浸漬流体、カーボンブラック、ポリスチレン、および2−ヘキシルデカン酸を組み合わせることによって調製された。結果として生じる混合物は、次いで、水性ゼラチン/アカシア溶液に混合物を添加し、混合物を乳化し、5重量%Kolliphor P188を伴うEmperor 2000カーボンブラックの分散体を添加することによってカプセル化された。混合、加熱、およびpH調節後、結果として生じるカプセルは、冷却され、30〜40μmの平均サイズを伴う20〜60μmの範囲に篩分された。
【0119】
カプセルは、遠心分離され、次いで、1重量部の結合剤対7重量部のカプセルの比における魚ゼラチン(Norland HiPure Liquid Gelatin)の水性結合剤および1重量部の着色剤分散体対49重量部の結合剤の比における5重量パーセントKolliphor P188を伴う10重量パーセントEmperor 2000カーボンブラックを含む水性着色剤分散体と混合された。結果として生じる混合物は、125mm厚さの酸化インジウムスズコーティングポリエステルフィルム上にバーコーティングされ(カプセルは、ITOコーティング面上に堆積される)、コーティングされたフィルムは、乾燥させられ、本質的に、単一層のカプセルを含有する、電気泳動媒体約25μm厚さを生産した。
【0120】
電気泳動媒体の暴露面は、次いで、放射硬化性ウレタンアクリレートベースの接着剤を用いてオーバーコーティングされた。接着剤層が適用されるにつれて、125μm厚さの酸化インジウムスズコーティングポリエステルフィルムのスクリーン印刷シートが、適用された。結果として生じるアセンブリは、次いで、紫外線光への暴露によって硬化された。
【0121】
上記に説明されるように生産されたカプセルベースの電気泳動媒体の電気光学性質が、比較サンプル中で使用される電荷制御剤が、単独で、またはPluronic L31(2つのサンプル)、Span 65、およびSpan 85(2つのサンプル)と組み合わせて、OLOA(R) 11000であったことを除いて、他の類似するカプセルベースの電気泳動媒体と比較された。72、90、および120ボルトの駆動電圧および50および60パーセントの相対湿度におけるコーティング重量、内相伝導率および粘度、およびコントラスト比が、媒体毎に測定され、結果が、
図7に示される。
【0122】
図7から、OLOA(R) 11000のみを含有する媒体は、望ましくなく低いコントラスト比を有し、Pluronic L31の添加は、本質的にいかなる変化も生産しなかったことが分かるであろう。Span 65の添加は、特に、120Vにおいてコントラスト比のある程度の増加を生産したが、測定されたコントラスト比は、湿度の変化の影響を極端に受けやすかった。Span 85の添加は、Span 65の添加よりも良好な結果を生産したが、再び、測定されたコントラスト比は、湿度の変化の影響を極端に受けやすく、120Vの高駆動電圧が、30よりも大きい一貫した高コントラスト比を達成するために必要であった。2−HDAの添加によって達成された結果が、試験された組成物のもののうちで最良であり、低減された湿度依存性を伴って、高コントラスト比が72Vにおいても達成されることを可能にした。
【0124】
種々の実験的ディスプレイが、それぞれ、0.025:1、0.05:1、0.1:1、および0.2:1の2−HDA:OLOA(R) 11000重量比を伴うが、上記の実施例1に説明されるものと同一の方法で調製された。対照群を提供するために、類似するディスプレイが、0.825:1の重量比におけるSpan 85およびOLOA(R) 11000を使用して調製された(Span 85のさらなる分子量は、この比を、モル対モルベースで、0.2:1の2−HDA:OLOA(R)比にほぼ等しくする)。コーティング重量、内相伝導率、コントラスト比、および最小ヘイズ値が、上記の実施例1と同一の駆動電圧および相対湿度において測定され、結果が、
図8および9に示される。
【0125】
図8および9から、2−HADディスプレイのコントラスト比は、2−HADおよび駆動電圧の両方の割合とともに単調に増加し、0.2:1の2−HAD比および90Vの駆動電圧において30を明確に超える値に到達し、これは、Span 85ディスプレイに関する対応する値よりも実質的大きいことが分かるであろう。最小ヘイズ値は、2−HADの割合とともに大幅に変動しなかったが、駆動電圧の増加とともに減少する傾向があった。故に、0.2:1の2−HDA:OLOA(R) 11000重量比を有するディスプレイは、最良な全体的性能を与えた。
【0127】
0.2:1の重量比における2−HDAおよびOLOA(R)および0.825:1の重量比におけるSpan 85およびOLOA(R)を含有する上記の実施例2において調製されたディスプレイが、45、60、90、および120Vの駆動電圧においてさらなる試験を受けた。
図10A−10Dは、それぞれ、これらの試験において決定された最大開透過率、最小閉透過率、最小開ヘイズ、およびコントラスト比を示す。
【0128】
図10A−10Dから、2−HADを含有するディスプレイは、Span 85を含有するディスプレイと同一の条件下で、より高い最大開透過率、より低い最小閉透過率、より低い開ヘイズ、および実質的により高いコントラスト比を呈したことが分かるであろう。特に、Span 85ディスプレイは、試験された条件のうちのいずれかの下で望ましい30のコントラスト比を達成することができなかった一方、2−HADディスプレイは、少なくとも60Vの駆動電圧において本コントラスト比を一貫して達成した。
【0130】
0.2:1の重量比における2−HADおよびOLOA(R)および0.4:1の重量比におけるオレイン酸およびOLOA(R)を含有するディスプレイが、上記の実施例1のように調製された。これらのディスプレイは、72、90、および120Vの駆動電圧において試験を受けた。
図5は、これらの試験において決定されたコントラスト比を示す。
【0131】
図11から、2−HADを含有するディスプレイが、オレイン酸を含有するディスプレイと同一の条件下で実質的により高いコントラスト比を一貫して呈したことが分かるであろう。
【0132】
III.魚ゼラチン:アカシア結合剤を含有する可変透過率媒体
【0133】
非水性内相が、OLOA(R) 11000、l−リモネン、Cargille(R)5040浸漬流体、カーボンブラック、ポリスチレン、および2−ヘキシルデカン酸を組み合わせることによって調製された。内相混合物は、次いで、水性ゼラチン/アカシア溶液に混合物を添加し、混合物を乳化し、5重量%Kolliphor P188を伴う10重量%Emperor 2000カーボンブラックの分散体を添加することによってカプセル化された。混合、加熱、およびpH調節後、結果として生じるカプセルは、冷却され、約30μmの平均サイズを伴う15〜50μmのサイズに及ぶカプセルの混合物を作成するために篩分を用いてソートされた。
【0134】
結果として生じる水性カプセルスラリーは、遠心分離され、次いで、3つの異なる水性魚ゼラチンベースの結合剤、すなわち、A)いかなるアカシアも有していないもの、B)アカシア対魚ゼラチンの1:2混合物、およびC)アカシア対魚ゼラチンの1:1混合物に混合された。魚ゼラチンは、HiPure Liquid GelatinとしてNorlandから、アカシアは、AEP colloidsから調達された。各ゼラチン結合剤は、1重量部の結合剤対7重量部のカプセルの比において混合され、水中5重量%Kolliphor P188(Aldrich 15759)を伴う着色剤10重量%Emperor2000カーボンブラックの溶液は、1重量部のカーボンブラック着色剤対49重量部の結合剤の比であった。結果として生じる混合物は、125μm厚さの酸化インジウムスズコーティングポリエステルフィルム上にバーコーティングされた。コーティングされたフィルムは、乾燥させられ、本質的に、単一層のカプセルを含有する、電気泳動媒体約25μm厚さを生産した。
【0135】
コーティングされたフィルムのカプセル−コーティングされた表面が、次いで、ウレタンアクリレートベースの接着剤を用いてオーバーコーティングされた。接着剤層が、添加されるにつれて、125mm厚さの酸化インジウムスズコーティングポリエステルフィルムのスクリーン印刷シートが、適用された。結果として生じるアセンブリは、次いで、CSun UVランプからのUV光への暴露によって硬化された。
【0136】
可変透過率試験フィルムのいくつかのサンプルが、結合剤調合物毎に調製された。サンプルは、次いで、米国特許第7,679,814号に説明される光学評価設定を使用して、開および閉透過率およびヘイズに関して評価された。簡潔には、各サンプルは、サンプルの対向する側上の統合検出器とともに、較正された光源の正面に設置された。各サンプルは、開および閉状態に駆動され、透過率に関して評価された。加えて、較正されたチョッピングホイールが、拡散対透過光を測定し、ヘイズを評価するために使用された。キックバックの量もまた、時間の関数として、開状態における減衰を比較することによって評価された(
図14参照)。結果として生じるデータが、
図13A−13Cに示される。
【0137】
3つの結合剤調合物の間の差異を評価すると、魚ゼラチンおよびアカシアの1:1混合物が、良好なコントラスト(開および閉状態の間の差異;
図13B)および非常に低ヘイズ(
図13A)を伴う電気光学媒体を生産したことが明白である。加えて、アカシアを含有する両方の結合剤混合物は、キックバックを殆ど有しておらず、開および閉状態において、非常に長い安定性につながった。
図14を参照されたい。
【0138】
IV.カプセルを組み込む可変透過率媒体
【0140】
非水性内相が、OLOA(R) 11000、l−リモネン、Cargille(R)5040浸漬流体、カーボンブラック、ポリスチレン、および2−ヘキシルデカン酸を組み合わせることによって調製された。内相混合物は、次いで、水性ゼラチン/アカシア溶液に混合物を添加し、混合物を乳化し、5重量%Kolliphor P188を伴う10重量%Emperor 2000カーボンブラックの分散体を添加することによってカプセル化された。
【0141】
混合、加熱、およびpH調節後、結果として生じるカプセルは、冷却され、2つのサイズ分布、すなわち、約35μmの平均サイズを伴う約20μm〜約50μmのサイズに及ぶ1つ、および約60μmの平均サイズを伴う約50μm〜約90μmのサイズに及ぶ別のものにソートされた。下記に詳述される実験のうちのいくつかに関して、3重量部の第2の部分が、1重量部の第1の部分と組み合わせられた。
【0142】
結果として生じるカプセルスラリーは、遠心分離され、次いで、1重量部の結合剤対7重量部のカプセルの比における50:50魚ゼラチン(Norland HiPure Liquid Gelatin):アカシア(AEP colloids)の水性結合剤および1重量部のカーボンブラック着色剤対49重量部の結合剤の比を伴う水中5重量%Kolliphor P188を伴う着色剤10重量%Emperor 2000カーボンブラックの溶液と混合された。結果として生じる混合物は、125mm厚さの酸化インジウムスズコーティングポリエステルフィルム上にバーコーティングされた。コーティングされたフィルムは、オーブン乾燥させられ、本質的に、単一層のカプセルを含有する、電気泳動媒体約25μm厚さを生産した。
【0143】
コーティングされたフィルムのカプセル−コーティングされた表面が、次いで、ウレタンアクリレートベースの接着剤を用いてオーバーコーティングされた。接着剤層が添加されるにつれて、125mm厚さの酸化インジウムスズコーティングポリエステルフィルムのスクリーン印刷シートが、適用された。結果として生じるアセンブリは、次いで、CSun UVランプからのUV光への暴露によって硬化された。
【0144】
サンプルの2つのセットが、調製された。サンプルの第1のセット(
図16−16Dの「小型のみ」)が、約20μm〜約50μmのカプセルのみを使用することによって調製された。サンプルの第2のセット(
図16A−16Dの「混合されたもの」)が、3重量部の約50μm〜約90μmのカプセルを1重量部の20μm〜約50μmのカプセルと混合することによって調製された。
【0145】
サンプルは、次いで、米国特許第7,679,814号に説明される光学評価設定を使用して、開および閉透過率およびヘイズに関して評価された。簡潔には、各サンプルは、サンプルの対向する側上の統合検出器とともに、較正された光源の正面に設置された。各サンプルは、開および閉状態に駆動され、透過率に関して評価された。加えて、較正されたチョッピングホイールが、拡散対透過光を測定し、ヘイズを評価するために使用された。結果として生じるデータが、
図16A−16Dに示される。
図17は、開状態における小型のみおよび混合されたカプセルサンプルのサンプルの横並び画像を示す。
図17に見られ得るように、小型のみおよび混合されたカプセル調合物の間にグレインの変化は殆どまたは全く存在しない。
【0146】
小型のみのサンプルと混合されたものとの間の差異を評価すると、大型および小型カプセルの両方の混合物が、優れたコントラスト(開状態と閉状態との間の差異)およびより低いヘイズを伴う電気光学媒体を生産したことが明白である。小型のみと比較して、実質的により少ないハローイング(干渉パターン)もまた、混合されたサンプルにおいて観察された。
【0148】
カプセルが、カプセルが3つのカテゴリのサイズおよび2つの配合物に篩分されたことを除いて、上記の実施例1の手順と同様に調製された。配合物は、約20μmの平均数直径を伴う約5μm〜約50μmのサイズ分布を有する小型群と、約35μmの平均数直径を伴う約20μm〜約90μmのサイズ分布を有する中型群と、約40μmの平均数直径を伴う約20μm〜約90μmのサイズ分布を有する大型群とを含んでいた。2つの配合物は、2:1の中型サイズカプセル対小型サイズカプセルの重量比を伴い、約25μmの平均数直径をもたらす中型配合物と、7:1の大型サイズカプセル対小型サイズカプセルの重量比を伴い、約30μmの平均数直径をもたらす大型配合物とを含んでいた。
【0149】
小型、中型、大型、中型配合物、および大型配合物カプセルの電気光学性質が、グレイン、ヘイズ、および透過率の様子を決定するために試験された。結果が、
図26A−26Lに提供される。結果から、小型カプセルの含有は、閉状態においてグレインを低減させる一方、大型カプセルは、開状態においてグレインを低減させ、ヘイズを低減させることにおいて良好であることが明白である。したがって、データは、電気光学性質が、特定の用途のために最も重要である性質に応じて調整可能であり得ることを示している。
【0150】
V.着色された接着剤を含有する可変透過率フィルム
【0151】
サンプル1:非水性内相が、OLOA(R) 11000、l−リモネン、Cargille(R)5040浸漬流体、カーボンブラック、ポリスチレン、および2−ヘキシルデカン酸を組み合わせることによって調製された。結果として生じる混合物は、水性ゼラチン/アカシア溶液に混合物を添加し、混合物を乳化し、5重量パーセントKolliphor P188を伴う10重量パーセントEmperor 2000カーボンブラックの分散体を添加することによってカプセル化された。混合、加熱、およびpH調節後、結果として生じるカプセルは、冷却され、30〜40μmの平均サイズを伴う20〜60μmの範囲に篩分された。
【0152】
結果として生じるカプセルは、遠心分離され、次いで、1重量部の結合剤対7重量部のカプセルの比における50:50魚ゼラチン(Norland HiPure Liquid Gelatin):アカシアの水性結合剤および1重量部の着色剤分散体対54重量部の結合剤の比における5重量パーセントKolliphor P188を伴う10重量パーセントEmperor 2000カーボンブラックを含む水性着色剤分散体と混合された。結果として生じる混合物は、125μm厚さの酸化インジウムスズコーティングポリエステルフィルム上にバーコーティングされ(カプセルは、ITOコーティング面上に堆積される)、コーティングされたフィルムは、オーブン乾燥させられ、本質的に、単一層のカプセルを含有する、電気泳動媒体約27μm厚さを生産した。
【0153】
電気泳動媒体の暴露面は、次いで、放射硬化性ウレタンアクリレートベースの接着剤組成物を用いてオーバーコーティングされた。接着剤層が適用されるにつれて、125μm厚さの酸化インジウムスズコーティングポリエステルフィルムのスクリーン印刷シートが、適用された。結果として生じるアセンブリは、次いで、紫外線光への暴露によって硬化された。
【0154】
サンプル2:同一の手順が、サンプル1のように続いたが、UV硬化性接着剤はまた、0.5phr Keyplast Black ANを含有していた。着色された接着剤配合物を伴う硬化された1ミルセルは、21.5%の透過率および0.7%のヘイズを有していた。サンプル1およびサンプル2の電気光学性能が、表2に提供される。
【0155】
表2.着色された接着剤の有無別の電気泳動媒体のEO性能
【表2】
【0156】
サンプル1およびサンプル2の比較された結果に基づいて、着色されたUV硬化性接着剤を含有する可変透過率フィルムは、より少ないグレインおよび低減されたピンホールを提供し、接着剤中に可溶性である染料を使用することは、ヘイズを増加させなかった。開状態におけるサンプル1の写真が、
図24Aに提供され、開状態におけるサンプル2の写真が、
図24Bに提供される。
【0157】
VI.カプセル化非共役オレフィン系炭化水素を含有する可変透過率フィルム
【0159】
非水性内相が、OLOA(R) 11000、Cargille(R)5040浸漬流体、トランス,トランス,シス−1,5,9−シクロドデカトリエン(CDT)、カーボンブラック、ポリスチレン、および2−ヘキシルデカン酸を組み合わせることによって調製された。結果として生じる混合物は、次いで、水性ゼラチン/アカシア溶液に混合物を添加し、混合物を乳化し、5重量パーセントKolliphor P188を伴う10重量パーセントEmperor 2000カーボンブラックの分散体を添加することによってカプセル化された。混合、加熱、およびpH調節後、結果として生じるカプセルは、冷却され、30〜40μmの平均サイズを伴う20〜60μmの範囲に篩分された。
【0160】
結果として生じるカプセルは、遠心分離され、次いで、1重量部の結合剤対7重量部のカプセルの比における魚ゼラチン(Norland HiPure Liquid Gelatin)の水性結合剤および1重量部の着色剤分散体対49重量部の結合剤の比における5重量パーセントKolliphor P188を伴う10重量パーセントEmperor 2000カーボンブラックを含む水性着色剤分散体と混合された。結果として生じる混合物は、125μm厚さの酸化インジウムスズコーティングポリエステルフィルム上にバーコーティングされ(カプセルは、ITOコーティング面上に堆積される)、コーティングされたフィルムは、乾燥させられ、本質的に、単一層のカプセルを含有する、電気泳動媒体約22μm厚さを生産した。
【0161】
電気泳動媒体の暴露面は、次いで、放射硬化性ウレタンアクリレートベースの接着剤を用いてオーバーコーティングされた。接着剤層が適用されるにつれて、125mm厚さの酸化インジウムスズコーティングポリエステルフィルムのスクリーン印刷シートが、適用された。結果として生じるアセンブリは、次いで、紫外線光への暴露によって硬化された。
【0163】
カプセル化1−リモネンおよびCargille(R) 5040を含有する、比較アセンブリが、上記の実施例のパートIIIに提供される手順に従って調製された。実施例1および実施例2のアセンブリの電気光学性能が、
図25A−25Dに提供される。
【0164】
上記に示されるように、本発明は、例えば、可変透過率窓および車両サンルーフにおいて使用するために良好に適合される、改良された可変透過率電気泳動媒体を提供する。本発明の媒体は、従来のプロセスを使用して容易に生産され得、スロットダイコーティングよりも容易なガラスまたは他の剛性基板上への堆積を可能にし得る。
【0165】
多数の変更および修正が、本発明の範囲から逸脱することなく、上記に説明される本発明の具体的実施形態において行われ得ることが当業者に明白となるであろう。故に、前述の説明の全体は、限定的意味ではなく、例証的意味において解釈されるものである。